JPH07147530A - ラッチ回路及びマスタースレーブ型フリップフロップ回路 - Google Patents

ラッチ回路及びマスタースレーブ型フリップフロップ回路

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JPH07147530A
JPH07147530A JP5293462A JP29346293A JPH07147530A JP H07147530 A JPH07147530 A JP H07147530A JP 5293462 A JP5293462 A JP 5293462A JP 29346293 A JP29346293 A JP 29346293A JP H07147530 A JPH07147530 A JP H07147530A
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JP5293462A
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Inventor
Hiroyuki Morinaka
浩之 森中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速化及び低消費電力が図れるラッチ回路を
得る。 【構成】 スイッチング手段5が導通して入力情報はノ
ード3に伝達される。この時、スイッチング手段22も
導通状態になり、ノード3とノード18とは電気的に接
続状態になる。現入力情報が前入力情報の反転した情報
であると、容量性素子17に保持された反転情報により
ノード3の電位は速やかに変化し、出力ノード2に現入
力情報に基づいた情報を出力する。スイッチング手段5
が非導通状態に変化すると、スイッチング手段22も非
導通状態に変化し、ノード3は容量性素子17の影響を
受けなくなる。この時、スイッチング手段12は導通状
態になり、ノード11の情報がラッチ部入力ノード3に
伝達され、ラッチ部8はラッチ状態になるとともに、ス
イッチング手段19も導通状態になり、ラッチ部出力ノ
ード4の情報がスイッチング手段19を介してノード1
8に伝達され、容量性素子17には反転情報が保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路に用
いられるラッチ回路及びマスタースレーブ型フリップフ
ロップ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図52は従来のスタティック型ラッチ回
路を示すものであり、図52において1は“H”レベル
か“L”レベルからなる入力情報INが入力されるラッ
チ回路の入力ノード、2はラッチ回路の出力ノード、3
はラッチ部入力ノード、4は上記出力ノードに接続され
るラッチ部出力ノード、5は上記入力ノード1と上記ラ
ッチ部入力ノード3との間に接続され、第1の制御信号
に制御されて上記入力ノード1に現れた入力情報INを
上記ラッチ部入力ノード3に伝達するための第1のスイ
ッチング手段で、上記入力ノード1と上記ラッチ部入力
ノード3との間に接続され、ゲート電極に第1の制御信
号を構成する制御信号φが入力されるNチャネル型MO
Sトランジスタ6と、このNチャネル型MOSトランジ
スタ6と並列に接続され、ゲート電極に第1の制御信号
を構成する制御信号φに対して反転した信号である制御
信号/φが入力されるPチャネル型MOSトランジスタ
7とによって構成されたものである。
【0003】8は上記スイッチング手段5を介して上記
ラッチ部入力ノード3に入力された入力情報INに基づ
いた情報を上記ラッチ部出力ノード4を介して出力ノー
ド2に出力するとともに、上記スイッチング手段5を介
して上記ラッチ部入力ノード3に入力された入力情報I
Nに相当する情報を一時保持するためのラッチ部で、入
力が上記ラッチ部入力ノード3に接続されるとともに出
力が上記ラッチ部出力ノード4に接続された第1のイン
バータ手段(NOTゲート)9、入力が上記ラッチ部出
力ノード4に接続されるとともに出力が情報保持ノード
11に接続された第2のインバータ手段(NOTゲー
ト)10と、上記ラッチ部入力ノード3と上記情報保持
ノード11との間に接続され、第1の制御信号に対して
反転した信号である第2の制御信号に制御されて上記情
報保持ノード11に現れた信号を上記ラッチ部入力ノー
ド3に伝達するための第2のスイッチング手段12とに
よって構成されているものである。
【0004】なお、第2のスイッチング手段12は、上
記ラッチ部入力ノード3と上記情報保持ノード11との
間に接続され、ゲート電極に第2の制御信号を構成する
制御信号/φが入力されるNチャネル型MOSトランジ
スタ13と、このNチャネル型MOSトランジスタ13
と並列に接続され、ゲート電極に第2の制御信号を構成
する制御信号φが入力されるPチャネル型MOSトラン
ジスタ14とによって構成されているものである。
【0005】次に、このように構成された従来のスタテ
ィック型ラッチ回路の動作について説明する。第1の制
御信号が第1のスイッチング手段5を非導通状態から導
通状態に変化、つまり、制御信号φが“L”レベルから
“H”レベルに変化するとともに、制御信号/φが
“H”レベルから“L”レベルに変化するとNチャネル
型MOSトランジスタ6及びPチャネル型MOSトラン
ジスタ7は導通状態、つまり第1のスイッチング手段5
は導通状態にされ、入力ノード1に入力された入力情
報、INはラッチ部入力ノード3に伝達される。ラッチ
部入力ノード3に伝達された入力情報INは、第1のイ
ンバータ手段9にて反転され、ラッチ部出力ノード4を
介して出力ノード2から出力されることになる。また、
ラッチ部出力ノード4に現れた入力情報INの反転情報
は第2のインバータ手段10にて反転されて入力情報I
Nと同じ情報として情報保持ノード11に出力されるこ
とになる。
【0006】この時、第2の制御信号は、第1の制御信
号の反転信号であるので、第2のスイッチング手段12
を導通状態から非導通状態に変化、つまり、制御信号φ
が“L”レベルから“H”レベルに変化するとともに、
制御信号/φが“H”レベルから“L”レベルに変化
し、Nチャネル型MOSトランジスタ13及びPチャネ
ル型MOSトランジスタ14は非導通状態、つまり第2
のスイッチング手段12は非導通情報にされる。したが
って、ラッチ部入力ノード3と情報保持ノード11とは
電気的に非接続状態になっているものである。
【0007】そして、第1の制御信号が第1のスイッチ
ング手段5を導通状態から非導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”レベ
ルに変化するとNチャネル型MOSトランジスタ6及び
Pチャネル型MOSトランジスタ7は非導通状態、つま
り第1のスイッチング手段5は非導通状態にされる。そ
の結果、ラッチ部入力ノード3は入力ノード1から電気
的に非接続状態とされる。この時、第2の制御信号は第
2のスイッチング手段12を非導通状態から導通状態に
変化、つまり、制御信号φが“H”レベルから“L”レ
ベルに変化するとともに、制御信号/φが“L”レベル
から“H”レベルに変化し、Nチャネル型MOSトラン
ジスタ13及びPチャネル型MOSトランジスタ14は
導通状態、つまり第2のスイッチング手段12は導通状
態にされる。その結果、情報保持ノード11に現れてい
る情報は、第2のスイッチング手段12を介してラッチ
部入力ノード3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第
1及び第2のインバータ手段9及び10によって入力情
報INと同じ情報が一時保持(ラッチ)されるととも
に、次の入力情報INがラッチ入力ノード3に入力され
るまで、ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情
報が現れ続けるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された従来のスタティック型ラッチ回路にあって
は、第1のスイッチング手段5を介して入力される入力
情報IN(以下、現入力情報INと称す)が、前に入力
された入力情報(以下、前入力情報INと称す。)、つ
まり、ラッチ部8にラッチされている情報と異なる場
合、現入力情報INに基づいて出力ノード2に出力する
時間が遅いとともに、消費電力が大きかったものであ
る。
【0009】この点についてさらに詳述する。前入力情
報INが“H”レベル(電源電位)、つまりラッチ部入
力ノード3にラッチされている情報が“H”レベルであ
り、現入力情報INが“L”レベル(接地電位)である
とすると、第1の制御信号によって第1のスイッチング
手段5が導通状態になると、現入力情報INによってラ
ッチ部入力ノード3にラッチされている“H”レベルの
電位を“L”レベルの電位まで放電する必要があり、ラ
ッチ部入力ノード3の情報を反転させるのに時間がかか
り、結果として出力ノード2に出力されるまでの時間が
遅くなってしまうものであった。また、逆に、前入力情
報INが“L”レベルであり、現入力情報INが“H”
レベルであるとすると、第1の制御信号によって第1の
スイッチング手段5が導通状態になると、現入力情報I
Nによってラッチ部入力ノード3にラッチされている
“L”レベルの電位を“H”レベルの電位まで充電する
必要があり、ラッチ部入力ノード3の情報を反転させる
のに時間がかかり、結果として出力ノード2に出力され
るまでの時間が遅くなってしまうとともに、ラッチ部入
力ノード3を充電するために直流電流が流れ、消費電力
が大きくなってしまうものであった。このような時間の
遅れは、半導体集積回路の電源電位が5Vから、3.3
Vに低電源化されることにより如実に現れてくるもので
ある。
【0010】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、高速化及び低消費電力が図れるラッチ回路
及びマスタースレーブ型フリップフロップ回路を得るこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係わるラッチ回路は、入力情報を受けるスイッチング手
段と、このスイッチング手段を介してラッチ部入力ノー
ドに入力された入力情報に基づいた出力情報をラッチ部
出力ノードに出力するとともに上記入力情報を上記ラッ
チ部入力ノードに、出力情報を上記ラッチ部出力ノード
にそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ
手段と、このラッチ手段に一時的に保持された入力情報
の反転した情報を保持する保持部を有し、ラッチ部のラ
ッチ部入力ノードに上記ラッチ手段のスイッチング手段
を介して入力情報が入力される時に保持部に保持された
情報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給する保持
手段とを設けたものである。
【0012】この発明の第2の発明に係わるラッチ回路
は、入力情報を一方の電極に受け、制御信号により導通
状態と非導通状態に制御されるスイッチング手段と、こ
のスイッチング手段の他方の電極にラッチ部入力ノード
が接続され、スイッチング手段を介して入力された入力
情報に基づいた出力情報をラッチ部出力ノードに出力す
るとともに入力情報をラッチ部入力ノードに、出力情報
を上記ラッチ部出力ノードにそれぞれ一時的に保持する
ラッチ部とを有するラッチ手段と、このラッチ手段に一
時的に保持される入力情報の反転した情報を保持する保
持部と、この保持部に接続される反転情報保持ノード
と、この反転保持ノードとラッチ部のラッチ部入力ノー
ドとの間に接続され、ラッチ手段のスイッチング手段が
導通状態にされる所定期間、制御信号により導通状態と
されるとともにラッチ手段のスイッチング手段が非導通
状態の時に制御信号により非導通状態とされるスイッチ
ング手段とを有する保持手段とを設けたものである。
【0013】この発明の第3の発明に係わるラッチ回路
は、入力情報を一方の電極に受け、制御信号により導通
状態と非導通状態に制御される第1のスイッチング手段
と、この第1のスイッチング手段の他方の電極が接続さ
れるラッチ部入力ノードに入力が接続されるとともに出
力情報を出力するラッチ部出力ノードに出力が接続され
る第1のインバータ手段及びラッチ出力ノードに入力が
接続されるとともにラッチ部入力ノードに出力が接続さ
れる第2のインバータ手段を有するラッチ部とを有する
ラッチ手段と、このラッチ手段のラッチ部のラッチ部出
力ノードと反転情報保持ノードとの間に接続され、ラッ
チ手段の第1のスイッチング手段が非導通状態にされる
所定期間、制御信号により導通状態とされるとともにラ
ッチ手段の第1のスイッチング手段が導通状態の時に制
御信号により非導通状態とされる第3のスイッチング手
段と、ラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードと反
転情報保持ノードとの間に接続され、ラッチ手段の第1
のスイッチング手段が導通状態にされる所定期間、制御
信号により導通状態にされるとともに上記ラッチ手段の
第1のスイッチング手段が非導通状態の時に制御信号に
より非導通状態とされる第4のスイッチング手段と、反
転保持ノードに接続された保持部とを有する保持手段と
を設けたものである。
【0014】この発明の第4の発明に係わるラッチ回路
は、入力情報を一方の電極に受け、制御信号により導通
状態と非導通状態に制御される第1のスイッチング手段
と、この第1のスイッチング手段の他方の電極が接続さ
れるラッチ部入力ノードに入力が接続されるとともに出
力情報を出力するラッチ部出力ノードに出力が接続され
る第1のインバータ手段及びラッチ出力ノードに入力が
接続されるとともにラッチ部入力ノードに出力が接続さ
れる第2のインバータ手段を有するラッチ部とを有する
ラッチ手段と、このラッチ手段のラッチ部の第2のイン
バータ手段の出力と反転情報保持ノードとの間に直列接
続される、第2のインバータ手段の出力を反転するため
のインバータ手段及びラッチ手段の第1のスイッチング
手段が非導通状態にされる所定期間、制御信号により導
通状態とされるとともにラッチ手段の第1のスイッチン
グ手段が導通状態の時に制御信号により非導通状態とさ
れる第3のスイッチング手段と、ラッチ手段のラッチ部
のラッチ部入力ノードと反転情報保持ノードとの間に接
続され、ラッチ手段の第1のスイッチング手段が導通状
態にされる所定期間、制御信号により導通状態とされる
とともに上記ラッチ手段の第1のスイッチング手段が非
導通状態の時に制御信号により非導通状態とされる第4
のスイッチング手段と、反転保持ノードに接続された保
持部とを有する保持手段とを設けたものである。
【0015】この発明の第5の発明に係わるラッチ回路
は、この発明の第3または第4の発明に係わるラッチ回
路のラッチ手段として、さらに、第2のインバータ手段
は出力とラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードと
の間に接続され、ラッチ手段の第1のスイッチング手段
が非導通状態の時に制御信号により導通状態とされると
ともにラッチ手段の第1のスイッチング手段が導通状態
の時に制御信号により非導通状態とされる第2のスイッ
チング手段を設けたものである。
【0016】この発明の第6の発明として係わるラッチ
回路は、この発明の第1ないし第5のラッチ回路の保持
手段の保持部として、容量性素子を有したものとしたも
のである。
【0017】この発明の第7の発明に係わるラッチ回路
は、この発明の第1ないし第5のラッチ回路のラッチ回
路の保持手段の保持部として、反転情報保持ノードに入
力が接続されたインバータ手段と、このインバータ手段
の出力に入力が接続されるともに出力が上記反転情報保
持ノードに接続されるインバータ手段と有したものとし
たものである。
【0018】この発明の第8の発明に係わるマスタース
レーブ型フリップフロップ回路は、そのマスタ回路が、
その入力ノードに一方の電極が接続されるスイッチング
手段と、このスイッチング手段の他方の電極に接続され
るラッチ部入力ノード及びその出力ノードに接続される
とともにラッチ部入力ノードに入力された情報に基づい
た出力情報を出力するラッチ部出力ノードを有し、ラッ
チ部入力ノードに入力される情報をラッチ部入力ノード
に、ラッチ部出力ノードに出力する情報をラッチ部出力
ノードにそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有する
ラッチ手段と、このラッチ手段のラッチ部のラッチ部入
力ノードに一時的に保持された情報の反転した情報を保
持する保持部を有し、ラッチ部入力ノードにラッチ手段
のスイッチング手段を介して情報が入力される時に保持
部に保持された情報をラッチ手段のラッチ部入力ノード
に供給する保持手段を有したものとしたものである。
【0019】この発明の第9の発明に係わるマスタース
レーブ型フリップフロップ回路は、そのスレーブ回路
が、その入力ノードに一方の電極が接続されるスイッチ
ング手段と、このスイッチング手段の他方の電極に接続
されるラッチ部入力ノード及びその出力ノードに接続さ
れるとともにラッチ部入力ノードに入力された情報に基
づいた出力情報を出力するラッチ部出力ノードを有し、
ラッチ部入力ノードに入力される情報をラッチ部入力ノ
ードに、ラッチ部出力ノードに出力する情報をラッチ部
出力ノードにそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有
するラッチ手段と、このラッチ手段のラッチ部のラッチ
部入力ノードに一時的に保持された情報を反転した情報
を保持する保持部を有し、ラッチ部のラッチ部入力ノー
ドにラッチ手段のスイッチング手段を介して情報が入力
される時に保持部に保持された情報をラッチ手段のラッ
チ部入力ノードに供給する保持手段を有したものとした
ものである。
【0020】この発明の第10の発明に係わるマスター
スレーブ型フリップフロップ回路は、入力情報が入力さ
れる入力ノードと、この入力ノードに一方の電極が接続
されるスイッチング手段と、このスイッチング手段の他
方の電極に接続されるラッチ部入力ノード及びこのラッ
チ部入力ノードに入力された情報に基づいた出力情報を
出力するラッチ部出力ノードを有し、ラッチ部入力ノー
ドに入力される情報をラッチ部入力ノードに、ラッチ部
出力ノードに出力する情報をラッチ部出力ノードにそれ
ぞれ一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ手段
と、このラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードに
一時的に保持された情報の反転した情報を保持する保持
部を有し、ラッチ部のラッチ部入力ノードにラッチ手段
のスイッチング手段を介して情報が入力される時に保持
部に保持された情報をラッチ手段のラッチ部入力ノード
に供給する保持手段と、ラッチ部出力ノードに接続され
る出力ノードを含むマスタ回路と、このマスタ回路の出
力ノードに接続される入力ノードと、この入力ノードに
一方の電極が接続されるスイッチング手段と、このスイ
ッチング手段の他方に接続されるラッチ部入力ノード及
びこのラッチ部入力ノードに入力された情報に基づいた
出力情報を出力するラッチ部出力ノードを有し、ラッチ
部入力ノードに入力される情報をラッチ部入力ノード
に、ラッチ部出力ノードに出力する情報をラッチ部出力
ノードにそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有する
ラッチ手段と、このラッチ手段のラッチ部のラッチ部入
力ノードに一時的に保持された情報の反転した情報を保
持する保持部を有し、ラッチ部のラッチ部入力ノードに
ラッチ手段のスイッチング手段を介して情報が入力され
る時に保持部に保持された情報をラッチ手段のラッチ部
入力ノードに供給する保持手段、ラッチ部出力ノードに
接続される出力ノードを含むスレーブ回路とを設けたも
のである。
【0021】
【作用】この発明の第1の発明にあっては、保持手段
が、現入力情報が入力される時に、前入力情報の反転し
た情報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給し、現
入力情報が前入力情報の反転した情報であるとき、速や
かにラッチ部入力ノードの電位変化をなさしめる。
【0022】この発明の第2の発明にあっては、保持手
段スイッチ手段が現入力情報が入力される時に導通状態
となり、保持手段の保持部が現入力情報が入力される時
に保持手段スイッチ手段を介してラッチ手段のラッチ部
入力ノードに電気的に接続され、保持手段に保持された
前入力情報の反転した情報をラッチ手段のラッチ部入力
ノードに供給し、現入力情報が前入力情報の反転した情
報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電位変化
をなさしめる。
【0023】この発明の第3の発明は、保持手段の保持
部が、ラッチ手段が入力情報をラッチする時に保持手段
の第3のスイッチ手段が導通してラッチ手段のラッチ部
出力ノードに現れた情報に基づいて情報を保持し、か
つ、現入力情報が入力される時に導通状態とされる保持
手段の第4スイッチ手段を介してラッチ手段のラッチ部
入力ノードに電気的に接続され、保持手段に保持された
前入力情報の反転した情報をラッチ手段のラッチ部入力
ノードに供給し、現入力情報が前入力情報の反転した情
報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電位変化
をなさしめる。
【0024】この発明の第4の発明は、保持手段の保持
部が、ラッチ手段が入力情報をラッチする時に保持手段
の第3のスイッチ手段が導通してラッチ手段の第2のイ
ンバータ手段の出力に現れた情報に基づいて入力情報の
反転した情報を保持し、かつ、現入力情報が入力される
時に導通情報とされる保持手段の第4スイッチ手段を介
してラッチ手段のラッチ部入力ノードに電気的に接続さ
れ、保持手段に保持された前入力情報の反転した情報を
ラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給し、現入力情報
が前入力情報の反転した情報であるとき、速やかにラッ
チ部入力ノードの電位変化をなさしめる。
【0025】この発明の第5の発明は、ラッチ手段のラ
ッチ部が、第2のスイッチ手段が有することによってス
タティックに情報を保持し、保持手段の保持部が、ラッ
チ手段が入力情報をラッチする時に保持手段の第3のス
イッチ手段が導通して入力情報の反転した情報を保持
し、かつ、現入力情報が入力される時に導通状態とされ
る保持手段の第4スイッチ手段を介してラッチ手段のラ
ッチ部入力ノードに電気的に接続され、保持手段に保持
された前入力情報の反転した情報をラッチ手段のラッチ
部入力ノードに供給し、現入力情報を前入力情報の反転
した情報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電
位変化をなさしめる。
【0026】この発明の第6の発明は、保持手段の保持
部を構成する容量性素子が、“H”レベルを保持してい
る時に、“H”レベルである現入力情報が入力される
と、蓄積された電荷をラッチ手段のラッチ部入力ノード
に供給し、“L”レベルを保持している時に、“L”レ
ベルである現入力情報が入力されると、ラッチ部入力ノ
ードの電荷を引き抜き、速やかにラッチ部入力ノードの
電位変化をなさしめる。
【0027】この発明の第7の発明は、保持手段の保持
部を構成する縦続接続された2つのインバータ手段が、
保持する情報の電荷のリークに対して強く、しかも、現
入力情報が入力される時に、前入力情報の反転した情報
をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給し、現入力情
報が前入力情報の反転した情報であるとき、速やかにラ
ッチ部入力ノードの電位変化をなさしめる。
【0028】この発明の第8の発明は、マスタ回路の保
持手段が、現入力情報が入力される時に、前入力情報の
反転した情報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給
し、現入力情報が前入力情報の反転した情報であると
き、速やかにマスタ回路のラッチ部入力ノードの電位変
化をなさしめる。
【0029】この発明の第9の発明は、スレーブ回路の
保持手段が、現入力情報が入力される時に、前入力情報
の反転した情報をラッチ手段をラッチ部入力ノードに供
給し、現入力情報が前入力情報の反転した情報であると
き、速やかにスレーブ回路のラッチ部入力ノードの電位
変化をなさしめる。
【0030】この発明の第10の発明は、マスタ回路の
保持手段が、現入力情報が入力される時に、前入力情報
の反転した情報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供
給し、現入力情報が前入力情報の反転した情報でるある
とき、速やかにマスタ回路のラッチ部入力ノードの電位
変化をなさし、スレーブ回路の保持手段が、現入力情報
が入力される時に、前入力情報の反転した情報をラッチ
手段のラッチ部入力ノードに供給し、現入力情報が前入
力情報の反転した情報であるとき、速やかにスレーブ回
路のラッチ部入力ノードの電位変化をなさしめる。
【0031】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1を示すものであ
り、図1において従来例として示した図と同一符号は同
一または相当部分を示すものであり、15は第1のスイ
ッチング手段6とラッチ部8とによって構成されるラッ
チ手段、16はこのラッチ手段15にラッチされた情報
の反転情報を保持する保持部を構成する容量性素子17
を有し、上記ラッチ手段15に入力情報INが入力され
る時に上記容量性素子17に保持された情報を上記ラッ
チ手段15のラッチ部入力ノード3に供給する保持手段
で、ラッチ部出力ノード4と反転情報保持ノード18と
の間に接続され、第2の制御信号に制御されてラッチ部
出力ノード4と上記反転情報保持ノード17とを電気的
に導通状態とする第3のスイッチング手段19と、上記
反転情報保持ノード18と第1の電位点(接地ノード)
との間に接続され、上記第3のスイッチング手段を介し
て供給されるラッチ手段15にラッチされた情報の反転
情報を保持する容量性素子17となるキャパシタと、ラ
ッチ部入力ノード3と上記反転情報保持ノード18との
間に接続され、第1の制御信号に制御されて上記反転情
報保持ノード18とラッチ部入力ノード3とを電気的に
導通状態とする第4のスイッチング手段22とによって
構成されているものである。
【0032】上記第3のスイッチング手段19は、ラッ
チ部出力ノード4と上記反転情報保持ノード18との間
に接続され、ゲート電極に第2の制御信号を構成する制
御信号/φが入力されるNチャネル型MOSトランジス
タ20と、このNチャネル型MOSトランジスタ20と
並列に接続され、ゲート電極に第2の制御信号を構成す
る制御信号φが入力されるPチャネル型MOSトランジ
スタ22とによって構成されているものである。上記第
4のスイッチング手段22は、ラッチ部入力ノード3と
上記反転情報保持ノード18との間に接続され、ゲート
電極に第1の制御信号を構成する制御信号φが入力され
るNチャネル型MOSトランジスタ23と、このNチャ
ネル型MOSトランジスタ23と並列され、ゲート電極
に第1の制御信号を構成する制御信号/φが入力される
Pチャネル型MOSトランジスタ24とによって構成さ
れているものである。
【0033】また、ラッチ部8を構成する第1及び第2
のインバータ手段9及び10は、図2に示すように、第
2の電位点(電源電位VCC点)と出力9b、10bとの
間に接続され、ゲート電極が入力9a、10aに接続さ
れたPチャネル型MOSトランジスタ9c、10cと、
第1の電位点(接地電位点)と出力9b、10bとの間
に接続され、ゲート電極が入力9a、10aに接続され
たNチャネル型MOSトランジスタ9d、10dとによ
って構成されているものである。そして、第1のインバ
ータ手段9の駆動能力は、第2のインバータ手段10の
駆動能力より大きくなるように、例えば、第1のインバ
ータ手段9を構成するP及びNチャネル型MOSトラン
ジスタ9c、9dのゲート幅が第2のインバータ手段1
0を構成するP及びNチャネル型MOSトランジスタ1
0c、10dのゲート幅より広く形成されているもので
ある。
【0034】さらに、第1ないし第4のスイッチング手
段5、12、19、22の関係は次のようになってい
る。すなわち、第1のスイッチング手段15は第1の制
御信号によって導通状態にされると、第2及び第3のス
イッチング手段12及び19は第2の制御信号によって
非導通状態とされるとともに第4のスイッチング手段2
2は第1の制御信号によって導通状態とされ、第1のス
イッチング手段15は第1の制御信号によって非導通状
態にされると、第2及び第3のスイッチング手段12及
び19は第2の制御信号によって導通状態とされるとと
もに第4のスイッチング手段22は第1の制御信号によ
って非導通状態とされる。要するに、第1のスイッチン
グ手段15が導通状態の時は、第2及び第3のスイッチ
ング手段12及び19は非導通状態、第4のスイッチン
グ手段22は導通状態であり、第1のスイッチング手段
15が非導通状態の時は、第2及び第3のスイッチング
手段12及び19は導通状態、第4のスイッチング手段
22は非導通状態になっている。
【0035】次に、このように構成されたスタティック
型ラッチ回路の動作について説明する。第1の制御信号
が第1のスイッチング手段5を非導通状態から導通状態
に変化、つまり、制御信号φが“L”レベルから“H”
レベルに変化するとともに、制御信号/φが“H”レベ
ルから“L”レベルに変化すると、NチャネルMOSト
ランジスタ6及びPチャネルMOSトランジスタ7は導
通状態、つまり第1のスイッチング手段5は導通状態に
され、入力ノード1に入力された入力情報INはラッチ
部入力ノード3に伝達される。
【0036】この時、第1の制御信号を受ける第4のス
イッチング手段22は非導通状態から導通状態に変化、
つまり、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに
変化するとともに、制御信号/φが“H”レベルから
“L”レベルに変化し、NチャネルMOSトランジスタ
23及びPチャネルMOSトランジスタ14は導通状態
に変化する。したがって、ラッチ部入力ノード3と反転
情報保持ノード18とは電気的に接続状態になり、容量
性素子17とラッチ部入力ノード3とは接続状態にな
る。
【0037】その結果、前入力情報INが“L”レベ
ル、つまり、ラッチ部8にラッチされた情報が“L”レ
ベル(接地電位)であるとともに容量性素子17に蓄積
された反転情報が“H”レベル(略電源電位)である時
に、現入力情報INが“H”レベルであると、ラッチ部
入力ノード3の電位は、“L”レベルから現入力情報I
N及び容量性素子17により充電されて速やかに上昇し
て第1のインバータ手段9のしきい値電圧を越えるた
め、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2には現入力
情報INの反転した情報“L”レベルへの立ち下がりが
速やかになり、出力ノード2に接続された次段に対して
“L”レベルの情報を速やかに出力することになる。ま
た、現入力情報INが前入力情報と同じ“L”レベルで
ある場合には、ラッチ部入力ノード3の電位は、容量性
素子17からの電荷の供給によって一時的に上昇するが
容量性素子17への電荷が供給されず現入力情報INが
圧倒的に強いので現入力情報INによってその後下降
し、第1のインバータ9のしきい値電圧によりラッチ部
出力ノード4及び出力ノード2の電位は略前の状態の電
位を維持し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2か
らはそのまま“H”レベルの情報が出力されることにな
る。
【0038】一方、前入力情報INが“H”レベル、つ
まり、ラッチ部8にラッチされた情報が“H”レベル
(電源電位)であるとともに容量性素子17に蓄積され
た反転情報が“L”レベル(接地電位)である時に、現
入力情報INが“L”レベルであると、ラッチ部入力ノ
ード3の電位は、“H”レベルから現入力情報IN及び
容量性素子17により放電されて速やかに下降して第1
のインバータ手段9のしきい値未満になるため、ラッチ
部出力ノード4及び出力ノード2には現入力情報INの
反転した情報“H”レベルへの立ち上がりが速やかにな
り、出力ノード2に接続された次段に対して“H”レベ
ルの情報を速やかに出力することになる。また、現入力
情報INが前入力情報と同じ“H”レベルである場合に
は、ラッチ部入力ノード3の電位は、容量性素子17を
充電するため一時的に下降するが容量性素子の容量が小
さいため現入力情報INからの電荷の供給によってその
後上昇し、第1のインバータ9のしきい値電圧によりラ
ッチ部出力ノード4及び出力ノード2の電位は略前の状
態の電位を維持し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノー
ド2からはそのまま“L”レベルの情報が出力されるこ
とになる。
【0039】また、ラッチ部出力ノード4に現れた入力
情報INの反転情報は第2のインバータ手段10にて反
転されて入力情報INと同じ情報として情報保持ノード
11に出力されることになる。この時、第2の制御信号
は、第1の制御信号の反転信号であるので、第2及び第
3のスイッチング手段12及び19を導通状態から非導
通状態に変化、つまり、制御信号φが“L”レベルから
“H”レベルに変化するとともに、制御信号/φが
“H”レベルから“L”レベルに変化し、Nチャネル型
MOSトランジスタ13及び20とPチャネル型MOS
トランジスタ14及び21は非導通状態、つまり第2及
び第3のスイッチング手段12は非導通状態にされる。
したがって、ラッチ部入力ノード3と情報保持ノード1
1とは電気的に非接続状態になっているとともに、ラッ
チ部出力ノード4と反転情報保持ノード18とは電気的
に非接続状態になっているものである。したがって、容
量性素子17はラッチ部出力ノード4の影響を全く受け
ないものである。
【0040】そして、第1の制御信号が第1のスイッチ
ング手段5を導通状態から非導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”レベ
ルに変化するとNチャネル型MOSトランジスタ6及び
Pチャネル型MOSトランジスタ7は非導通状態、つま
り第1のスイッチング手段5は非導通状態にされる。そ
の結果、ラッチ部入力ノード3は入力ノード1から電気
的に非接続状態とされる。また、第1の制御信号を受け
る第4のスイッチング手段22も導通状態から非導通状
態に変化、つまり、制御信号φが“H”レベルから
“L”レベルに変化するとともに、制御信号/φが
“L”レベルから“H”レベルに変化してNチャネル型
MOSトランジスタ23及びPチャネル型MOSトラン
ジスタ24は非導通状態になる。その結果、ラッチ部入
力ノード3は反転情報保持ノード18及び容量性素子1
7とも電気的に非接続状態となり、ラッチ部入力ノード
3は容量性素子17の影響を何ら受けるものではない。
【0041】この時、第2の制御信号は第2のスイッチ
ング手段12を非導通状態から導通状態に変化、つま
り、制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化
するとともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”
レベルに変化し、Nチャネル型MOSトランジスタ13
及びPチャネル型MOSトランジスタ14は導通状態、
つまり第2のスイッチング手段12は導通状態にされ
る。その結果、情報保持ノード11に現れている情報
は、第2のスイッチング手段12を介してラッチ部入力
ノード3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第1及び
第2のインバータ手段9及び10によって入力情報IN
と同じ情報が一時的に保持(ラッチ)されるとともに、
次の入力情報INがラッチ入力ノード3に入力されるま
で、ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情報が
現れ続けるものである。
【0042】一方、第3のスイッチング手段19も、第
2の制御信号によって非導通状態から導通状態に変化、
つまり、制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに
変化するとともに、制御信号/φが“L”レベルから
“H”レベルに変化してNチャネル型MOSトランジス
タ20及びPチャネル型MOSトランジスタ21は導通
状態に変化する。その結果、ラッチ部出力ノード4に現
れた入力情報INの反転情報は第3のスイッチング手段
19を介して反転情報保持ノード18に伝達され、容量
性素子17には反転情報に応じた情報が保持されること
になる。つまり、反転情報が“H”レベルであると、容
量性素子17は第1のインバータ手段9によって“H”
レベル(電源電位)に充電され、反転情報が“L”レベ
ルであると、容量性素子17は第1のインバータ手段9
によって“L”レベル(接地電位)に放電されることに
なる。
【0043】上記のように構成された実施例1のものに
あっては、現入力情報INが前入力情報INに対して同
じ情報である場合は、ラッチ部8からの出力は前の出力
と同じ情報を出力し続け、現入力情報INが前入力情報
INに対して反転した情報である場合、保持手段16の
容量性素子17によって速やかにラッチ部8のラッチ部
入力ノード3の電位が変化させられるため、結果として
出力ノード2に出力されるまでの時間が速くなり、高速
に動作することになるものである。さらに、現入力情報
INが前入力情報INに対して反転した情報である場
合、保持手段16の容量性素子17によって速やかにラ
ッチ部8のラッチ部入力ノード3の電位が変化させられ
るため、ラッチ部入力ノード3の情報の変化の遷移期間
に流れる直流電流と減らすことになり、つまり、ラッチ
部入力ノード3の電位が“H”レベルから“L”レベル
に変化する時間及び“L”レベルから“H”レベルに変
化する期間に、図2の構成を有した第1のインバータ手
段9の第2の電位点(電源電位点)から第1の電位点
(接地電位点)へ流れる貫通電流が減少し、低消費電力
になるものである。
【0044】次に、このように構成された実施例1のも
のにおいて、具体的一例に基づいて動作の高速化が得ら
れたことを説明する。図3に示すように、入力ノード1
に、図2に示したPチャネル型MOSトランジスタとN
チャネル型MOSトランジスタとが第2電位点と第1電
位点との間に接続されたインバータ手段26及び27を
2段縦属接続した入力バッファ25を介して入力情報I
Nを入力する構成として、各回路素子を次のようなもの
として半導体集積回路化して製造した場合のラッチ部入
力ノード3、ラッチ部出力ノード4及び反転情報保持ノ
ード18の電位変化の波形を調査した。
【0045】第1のスイッチング手段5を構成するN及
びPチャネル型MOSトランジスタ6及び7は、ゲート
幅4.2μm、ゲート長が0.5μmのものを用いた。
第1のインバータ手段9は、図2に示した構成とし、N
及びPチャネル型MOSトランジスタ9d及び9cは、
ゲート幅8.4μm、ゲート長が0.5μmのものを用
いた。これらN及びPチャネル型MOSトランジスタ9
d及び9cは、第1のスイッチング手段5を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ6及び7より駆動
能力が大きいものである。第2のインバータ手段10
は、図2に示した構成とし、N及びPチャネル型MOS
トランジスタ10d及び10cは、ゲート幅が1.0μ
m、ゲート長が0.5μmのものを用いた。これらN及
びPチャネル型MOSトランジスタ10d及び10c
は、第1のスイッチング手段5を構成するN及びPチャ
ネル型MOSトランジスタ6及び7と第1のインバータ
手段9を構成するN及びPチャネル型MOSトランジス
タ9d及び9cより駆動能力が小さいものである。
【0046】第2のスイッチング手段12を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ13及び14は、
ゲート幅が1.0μm、ゲート長が0.5μmのものを
用いた。これらN及びPチャネル型MOSトランジスタ
13及び14は第2のインバータ手段10を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ10d及び10c
と同じ駆動能力のものである。第3のスイッチング手段
19を構成するN及びPチャネル型MOSトランジスタ
20及び21は、ゲート幅が1.0μm、ゲート長が
0.5μmのものを用いた。これらN及びPチャネル型
MOSトランジスタ20及び21は第2のスイッチング
手段12を構成するN及びPチャネル型MOSトランジ
スタ10d及び10cと同じ駆動能力のものである。第
4のスイッチング手段22を構成するN及びPチャネル
型MOSトランジスタ23及び24は、ゲート幅が4.
2μm、ゲート長が0.5μmのものを用いた。これら
N及びPチャネル型MOSトランジスタ23及び24は
第1のスイッチング手段5を構成するN及びPチャネル
型MOSトランジスタ6及び7と同じ駆動能力であり、
第3のスイッチング手段19を構成するN及びPチャネ
ル型MOSトランジスタ20及び21より駆動能力の大
きいものである。容量性素子は、0.1pFのものを用
いた。また、第2の電位点に印加される電源電位VCC
して3.3Vとした。
【0047】このような具体的構成のラッチ回路におい
て、出力ノード2に接続される負荷容量を0とした場合
の、ラッチ部入力ノード3、ラッチ部出力ノード4及び
反転情報保持ノード18の電位変化の波形を調べたとこ
ろ、図4ないし図7に示すような結果が得られた。図4
は前入力情報INが“L”レベルで現入力情報INが
“H”レベルである場合を示し、図5は前入力情報IN
が“H”レベルで現入力情報INが“L”レベルである
場合を示し、図6は前入力情報INが“L”レベルで現
入力情報INが“L”レベルである場合を示し、図7は
前入力情報INが“H”レベルで現入力情報INが
“H”レベルである場合を示しており、図4ないし図7
において、横軸を遅延時間、縦軸を電位とし、Aはラッ
チ部入力ノード3の電位変化の波形、Bはラッチ部出力
ノード4の電位変化の波形、Cは反転情報保持ノード1
8の電位変化の波形、Dは第1及び第2の制御信号を構
成する制御信号φの電位変化の波形を示している。な
お、第1及び第2の制御信号を構成する反転制御信号/
φの電位変化の波形は示していないが、制御信号φの電
位変化を略反転した信号になっている。
【0048】同様に、この実施例1のものと比較するた
めに、図3に示した実施例のものにおいて保持手段16
を取り除いたもの、つまり図に示した従来例のものにお
いて保持手段16以外の回路素子を同じ回路素子を用い
て半導体集積回路化して製造した場合のラッチ部入力ノ
ード3及びラッチ部出力ノード4の電位変化の波形を調
べ、その結果を、図4ないし図7に併記した。図4ない
し図7において、aはラッチ部入力ノード3の電位変化
の波形、bはラッチ部出力ノード4の電位変化の波形を
示している。
【0049】図4から明らかなように、前入力情報IN
が“L”レベルで現入力情報INが“H”レベルである
場合、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに変
化して第1及び第4のスイッチング手段5及び22を導
通状態にし、第2及び第3のスイッチング手段12及び
19を非導通状態にすると、実施例1におけるラッチ部
入力ノード3の電位変化の波形Aは、従来例におけるラ
ッチ部入力ノード3の電位変化の波形aに比較して速や
かに“L”レベルから“H”レベルへの立ち上がりが行
われており、実施例1におけるラッチ部出力ノード4の
電位変化の波形Bは、従来例におけるラッチ部出力ノー
ド4の電位変化の波形bに比較して速やかに“H”レベ
ルから“L”レベルへの立ち下がりが行われており、高
速化が図かられていることが分かる。このように実施例
1のものの高速化が図れた理由は、反転情報保持ノード
18の電位変化の波形Cを見れば、第4のスイッチング
手段22が導通状態になると、電位が下降していること
から明らかな如く、“H”レベルを保持している容量性
素子17の電荷がラッチ部入力ノード3に流れ込み、ラ
ッチ部入力ノード3の電位を立ち上げていることに起因
しているものである。
【0050】また、図5から明らかなように、前入力情
報INが“H”レベルで現入力情報INが“L”レベル
である場合、制御信号φが“L”レベルから“H”レベ
ルに変化して第1及び第4のスイッチング手段5及び2
2を導通状態にし、第2及び第3のスイッチング手段1
2及び19を非導通状態にすると、実施例1におけるラ
ッチ部入力ノード3の電位変化の波形Aは、従来例にお
けるラッチ部入力ノード3の電位変化の波形aに比較し
て速やかに“H”レベルから“L”レベルへの立ち下が
りが行われており、実施例1におけるラッチ部出力ノー
ド4の電位変化の波形Bは、従来例におけるラッチ部出
力ノード4の電位変化の波形bに比較して速やかに
“L”レベルから“H”レベルへ立ち上がりが行われて
おり、高速化が図かられていることが分かる。このよう
に実施例1のものの高速化が図れた理由は、反転情報保
持ノード18の電位変化の波形Cを見れば、第4のスイ
ッチング手段22は導通状態になると、電位が上昇して
いることから明らかな如く、“L”レベルを保持してい
る容量性素子17にラッチ部入力ノード3の電荷が流れ
込み、ラッチ部入力ノード3の電位を立ち下げているこ
とに起因しているものである。
【0051】さらに、図6から明らかなように、前入力
情報INが“L”レベルで現入力情報INが“L”レベ
ルである場合、制御信号φが“L”レベルから“H”レ
ベルに変化して第1及び第4のスイッチング手段5及び
22を導通状態にし、第2及び第3のスイッチング手段
12及び19を非導通状態にすると、実施例1における
ラッチ部入力ノード3の電位変化は波形Aは、若干上昇
した後、下降する波形になるものの、実施例1における
ラッチ部出力ノード4の電位変化の波形Bは、“H”レ
ベルを維持し続けているものであり、保持手段16を設
けても、ラッチ部8からの出力に何ら影響を与えていな
いものである。このことは、反転情報保持ノード18の
電位変化の波形Cを見れば、“H”レベルから“L”レ
ベルへ立ち下がっており、これによってラッチ部入力ノ
ード3の電位変化の波形Aは、若干上昇するものの、現
入力情報INの“L”レベルへする力の方が容量性素子
17による“H”レベルへの立ち上げの力より強いた
め、第1のインバータ手段8のしきい値を越えるまでラ
ッチ部入力ノード3の電位を上昇させないことに起因し
ているものである。
【0052】またさらに、図7から明らかなように、前
入力情報INが“H”レベルで現入力情報INが“H”
レベルである場合、制御信号φが“L”レベルから
“H”レベルに変化して第1及び第4のスイッチング手
段5及び22を導通状態にし、第2及び第3のスイッチ
ング手段12及び19を非導通状態にすると、実施例1
におけるラッチ部入力ノード3の電位変化の波形Aは若
干下降した後、上昇する波形になるものの、実施例1に
おけるラッチ部出力ノード4の電位変化の波形Bは、
“L”レベルを維持し続けているものであり、保持手段
16を設けても、ラッチ部8からの出力の何ら影響を与
えていないものである。このことは、反転情報保持ノー
ド18の電位変化の波形Cを見れば、“L”レベルから
“H”レベルへ立ち上がっており、これによってラッチ
部入力ノード3の電位変化の波形Aは、若干下降するも
のの、現入力情報INの“H”レベルへする力の方が容
量性素子17による“L”レベルへの立ち下げの力より
強いため、第1のインバータ手段8のしきい値より下が
るまでラッチ部入力ノード3の電位を下降させないこと
に起因しているものである。
【0053】次に実施例1のものの上記した具体的構成
のラッチ回転において、出力ノード2に接続される負荷
容量を種々変化させて、出力ノード2に現れる出力の遅
延時間、つまり、前入力情報Iに対して反転したと現入
力情報INが入力されてから、出力ノード2に現れる出
力が反転するまでの時間を調査したところ、図8の直線
Iで示す結果を得た。同様に従来例についても調査した
ところ、図8の直線IIで示す結果を得た。この図8から
明らかなように、出力ノード2に負荷容量が接続されて
も、実施例1のものにあっては、従来例のものに対して
出力ノード2に現れる出力の遅延時間が短く、高速化が
図れているものである。
【0054】さらに、実施例1のものの上記した具体的
構成のラッチ回路において、保持手段16における容量
性素子17の容量値を種々変化させて出力ノード2に現
れる出力の遅延時間を調査したところ、図9の曲線III
で示す結果を得た。なお、出力ノード2に接続される負
荷容量は0としている。この図9から明らかなように、
高速化に対して、容量性素子17の容量値が0.1pF
であるときに最適値を示し、0.05〜0.20で良好
な値を示し、0.05〜0.25で好ましい値を示して
いる。
【0055】実施例2.図10はこの発明の実施例2を
示すものであり、図10において図1に示した実施例1
のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例2に示したものは、実施例1に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列接続したものとしたのに対して、保
持手段16を構成する第3のスイッチング手段19を第
2の制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受ける
Nチャネル型MOSトランジスタ20によって構成し、
保持手段16を構成する第4のスイッチング手段22を
第1の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受ける
Nチャネル型MOSトランジスタ23によって構成した
点で相違し、その他の点においては実施例1と同様の構
成をしているものである。
【0056】このように構成された実施例2のものにお
いても、上記した実施例1と同様の効果を奏する他、保
持手段16の第3及び第4のスイッチング手段19及び
22においPチャネルMOS型トランジスタを消減でき
るという効果を有する。しかも、第4のスイッチング手
段22がNチャネル型MOSトランジスタ23だけであ
るため、反転情報保持ノード18に“L”レベルで保持
されていて、入力情報INが“H”レベルである時、ラ
ッチ部入力ノード3からNチャネル型MOSトランジス
タ23を介して容量性素子17に電流が流れ込むのが抑
制されるため、実施例1のものに対して立ち上がりが速
くなるものである。従って、出力ノード2に接続される
負荷容量等によって“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの出力変化
に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化を“L”レベルから“H”レベルへの出力変
化と同じにできるものである。
【0057】実施例3.図11はこの発明の実施例3を
示すものであり、図11において図1に示した実施例1
のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例3に示したものは、実施例1に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列接続したものとしたのに対して、保
持手段16を構成する第3のスイッチング手段19を第
2の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受けるP
チャネルMOS型トランジスタ21によって構成し、保
持手段16を構成する第4のスイッチング手段22を第
1の制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受ける
Pチャネル型MOSトランジスタ24によって構成した
点で相違し、その他の点においては実施例1と同様の構
成をしているものである。
【0058】このように構成された実施例3のものにお
いても、上記した実施例1と同様の効果を奏する他、保
持手段16の第3及び第4のスイッチング手段19及び
22においNチャネル型MOSトランジスタを消減でき
るという効果を有する。しかも、第4のスイッチング手
段22がPチャネル型MOSトランジスタ24だけであ
るため、反転情報保持ノード18に“H”レベルが保持
されていて、入力情報INが“L”レベルである時、容
量性素子17からPチャネル型MOSトランジスタ24
を介してラッチ部入力ノード3に電流が流れ込むのが抑
制されるため、実施例1のものに対して立ち下がりが速
くなるものである。従って、出力ノード2に接続される
負荷容量等によって“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの出力変化
に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化を“H”レベルから“L”レベルへの出力変
化と同じにできるものである。
【0059】実施例4.図12はこの発明の実施例4を
示すものであり、図11において図1に示した実施例1
のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例4に示したものは、実施例1に示したも
のがラッチ部8を第1及び第2のインバータ手段9及び
10と第2のスイッチング手段12とによって構成した
のに対して、ラッチ部8を第1及び第2のインバータ手
段9及び10によって構成した、つまり、第2のインバ
ータ手段10の出力を直接ラッチ部入力ノード3に接続
した構成にした点で相違し、その他の点においては実施
例1と同様の構成をしているものである。このように構
成された実施例4のものにおいても、上記した実施例1
と同様の効果を奏するものである。
【0060】実施例5.図13はこの発明の実施例5を
示すものであり、図13において図12に示した実施例
4のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例5に示したものは、実施例4に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列したものとしたのに対して、保持手
段16を構成する第3のスイッチング手段19を第2の
制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受けるNチ
ャネル型MOSトランジスタ20によって構成し、保持
手段16を構成する第4のスイッチング手段22を第1
の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受けるNチ
ャネル型MOSトランジタ23によって構成した点で相
違し、その他の点においては実施例4と同様の構成をし
ているものである。
【0061】このように構成された実施例5のものにお
いても、上記した実施例4と同様の効果を奏する他、上
記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接続され
る負荷容量等によって“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの出力変
化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”レベル
への出力変化を、“L”レベルから“H”レベルへの出
力変化と同じにできるという効果も有するものである。
【0062】実施例6.図14はこの発明の実施例6を
示すものであり、図14において図12に示した実施例
4のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例6に示したものは、実施例4に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列接続したものとしたのに対して、保
持手段16を構成する第3のスイッチング手段19を第
2の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受けるP
チャネル型MOSトランジスタ21によって、構成し、
保持手段16を構成する第4のスイッチング手段22を
第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受け
るPチャネル型MOSトランジスタ24によって構成し
た点で相違し、その他の点においては実施例4と同様の
構成をしているものである。
【0063】このように構成された実施例6のものにお
いても、上記した実施例4と同様の効果を奏する他、上
記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接続され
る負荷容量等によって“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの出力変
化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”レベル
への出力変化を“H”レベルから“L”レベルへの出力
変化と同じにできるものである。
【0064】実施例7.図15はこの発明の実施例7を
示すものであり、図15において図12に示した実施例
4のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例7に示したものは、実施例4に示したも
のがラッチ部8を構成する第2のインバータ手段10が
図2に示した第2の電位点(電源電位VCC点)と出力1
0bとの間に接続され、ゲート電極が入力10aに接続
されたPチャネル型MOSトランジスタ10cと、第1
の電位点(接地電位点)と出力10bとの間に接続さ
れ、ゲート電極が入力10aに接続されたNチャネル型
MOSトランジスタ10dとによって構成したものに対
して、第2の制御信号によって活性状態又は非活性状態
が制御されるインバータ手段によって構成した点で相違
し、その他の点において実施例4と同様の構成をしてい
るものである。
【0065】この実施例7の第2のインバータ手段10
は、図15に示しているように、一方の主電極が第2の
電位点(電源電位VCC点)に接続され、ゲート電極がラ
ッチ部出力ノード4に接続される入力10aに接続され
たPチャネル型MOSトランジスタ10cと、このPチ
ャネル型MOSトランジスタ10cの他方の主電極とラ
ッチ部入力ノード4(情報保持ノード11)との間に接
続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御信号φ
が印加されるPチャネル型MOSトランジスタ10e
と、一方の主電極が第1の電位点(接地電位点)に接続
され、ゲート電極が入力10aに接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ10d、このNチャネル型MOS
トランジスタ10dの他方の主電極と出力10bとの間
に接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御信
号/φが印加されるNチャネル型MOSトランジスタ1
0fとによって構成されているものである。なお、この
第2のインバータ手段10は、活性状態において、その
駆動能力は図1に示した実施例1と同様に第1のインバ
ータ手段9の駆動能力より小さくなっているものであ
る。
【0066】このように構成されたラッチ回路におい
て、その動作は次の点を除いて図1に示した実施例1と
同様に動作するものである。すなわち、第1の制御信号
が第1のスイッチング手段5を非導通状態から導通状態
に変化、つまり、制御信号φが“L”レベルから“H”
レベルに変化するとともに、制御信号/φが“H”レベ
ルから“L”レベルに変化して第1のスイッチング手段
5を導通状態にする時、第2の制御信号を受ける第2の
インバータ手段10は非活性状態、つまり、第2の制御
信号である制御信号φが“L”レベルから“H”レベル
に変化することによってPチャネルMOS型トランジス
タ10eが導通状態から非導通状態に変化し、第2の制
御信号である制御信号/φが“H”レベルから“L”レ
ベルに変化することによってNチャネルMOS型トラン
ジスタ10fが導通状態から非導通状態に変化し、第2
の電位点から出力10b及び出力10bから第1の電位
点への電流経路が電気的に遮断され、ラッチ部入力ノー
ド3はラッチ部出力ノード4の影響を受けないものであ
る。
【0067】また、第1の制御信号が第1のスイッチン
グ手段5を導通状態から非導通状態に変化、つまり、制
御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化すると
ともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”レベル
に変化して第1のスイッチング手段5を非導通状態にす
る時、第2の制御信号を受ける第2のインバータ手段1
0は活性状態、つまり、第2の制御信号である制御信号
φが“H”レベルから“L”レベルに変化することによ
ってPチャネル型MOSトランジスタ10eが非導通状
態から導通状態に変化し、第2の制御信号である制御信
号/φが“L”レベルから“H”レベルに変化すること
によってNチャネル型MOSトランジスタ10fが非導
通状態が非導通状態に変化し、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタ10cとNチャネル型MOSトランジスタ10
dによるインバータによって、ラッチ部出力ノード4に
現れた反転情報をラッチ部入力ノード3に伝達し、入力
情報INはラッチ部8にラッチされることになる。
【0068】このように構成された実施例7のものにお
いても、上記した実施例4と同様の効果を奏する他、現
入力情報INが前入力情報INの反転した信号である場
合でも、その情報の変化の遷移期間に第2のインバータ
10における第2の電位点から第1の電位点に流れる直
流電流がなく、さらに低消費電力化を図れるものであ
る。
【0069】実施例8.図16はこの発明の実施例8を
示すものであり、図16において図15に示した実施例
7のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例8に示したものは、実施例7に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列接続したものとしたのに対して、保
持手段16を構成する第3のスイッチング手段19を第
2の制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受ける
Nチャネル型MOSトランジスタ20によって構成し、
保持手段16を構成する第4のスイッチング手段22を
第1の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受ける
Nチャネル型MOSトランジスタ23によって構成した
点で相違し、その他の点において実施例7と同様の構成
をしているものである。
【0070】このように構成された実施例8のものにお
いても、上記した実施例7と同様の効果を奏する他、上
記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接続され
る負荷容量等によって“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの出力変
化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”レベル
への出力変化を“L”レベルから“H”レベルへの出力
変化と同じにできるという効果を有するものである。
【0071】実施例9.図17はこの発明の実施例9を
示すものであり、図17において図15に示した実施例
7のものと同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例9に示したものは、実施例7に示したも
のが保持手段16を構成する第3及び第4のスイッチン
グ手段19及び22それぞれをNチャネル型MOSトラ
ンジスタ20、23とPチャネル型MOSトランジスタ
21、24とを並列接続したものとしたのに対して、保
持手段16を構成する第3のスイッチング手段19を第
2の制御信号となる制御信号φをゲート電極に受けるP
チャネル型MOSトランジスタ21によって構成し、保
持手段16を構成する第4のスイッチング手段22を第
1の制御信号となる制御信号/φをゲート電極に受ける
Pチャネル型MOSトランジスタ24によって構成した
点で相違し、その他の点においては実施例7と同様の構
成をしているものである。
【0072】このように構成された実施例9のものにお
いても、上記した実施例7と同様の効果を奏する化、上
記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接続され
る負荷容量等によって“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの出力変
化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”レベル
への出力変化を“H”レベルから“L”レベルへの出力
変化と同じにできるものである。
【0073】実施例10.図18はこの発明の実施例1
0を示すものであり、図18において図1に示した実施
例1と同一符号は同一又は相当部分を示すものである。
この実施例10に示したものは、実施例1のものが保守
手段16を第3及び第4のスイッチング手段19及び2
2と反転情報を保持するための容量性素子17とによっ
て構成したものであるのに対して、第3及び第4のスイ
ッチング手段19及び22と反転情報を保持するための
第3及び第4のインバータ手段(NOTゲート)28及
び29とによって構成した点で相違し、その他の点にお
いては実施例4と同様の構成をしているものである。そ
して、第3及び第4のインバータ手段28及び29によ
って、反転情報保持ノード18に反転情報を保持するた
めの保持部を構成しているものである。
【0074】この実施例10における第3のインバータ
手段28は、図2に示したものと同様に第2電位点(電
源電位VCC点)と出力との間に接続され、ゲート電極が
入力に接続されたPチャネル型MOSトランジスタと、
第1の電位点(接地電位点)と出力との間に接続され、
ゲート電極が入力接続されたNチャネル型MOSトラン
ジスタとによって構成され、入力が反転情報保持ノード
18に接続され、その駆動能力は小さいものでよく、例
えば第2のインバータ手段10と同等でよい。
【0075】また、第4のインバータ手段29は、図2
に示したものと同様に第2の電位点(電源電位VCC点)
と出力との間に接続され、ゲート電極が入力に接続され
たPチャネル型MOSトランジスタと、第1の電位点
(接地電位点)と出力との間に接続され、ゲート電極が
入力に接続されたNチャネル型MOSトランジスタとに
よって構成され、入力が上記第3のインバータ手段25
の出力に接続されるとともに出力が反転情報保持ノード
18に接続され、その駆動能力は非常に小さいもの、つ
まり、第3のインバータ手段25の駆動能力より小さい
ものである。なお、この第4のインバータ手段29は、
反転情報保持ノード18に反転情報をスタティックに保
持するためのものであり、駆動能力が速く、かつ、入力
情報INを入力ノード1に供給するための入力バッファ
を構成するインバータ手段(図3に示した入力バッファ
25を構成するインバータ手段27)の駆動能力より十
分に小さくなり、また、第1のインバータ手段9の駆動
能力より十分に小さくなるようにPチャネル型MOSト
ランジスタとNチャネル型MOSトランジスタのトラン
ジスタサイズを決定すれば良いものである。
【0076】次にこのように構成された実施例10の動
作について説明する。第1の制御信号が第1のスイッチ
ング手段5を非導通状態から導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“H”レベルから“L”レベ
ルに変化すると、Nチャネル型MOSトランジスタ6及
びPチャネル型MOSトランジスタ7は導通状態、つま
り第1のスイッチング手段5は導通状態にされ、入力ノ
ード1に入力された入力情報INはラッチ部入力ノード
3に伝達される。
【0077】この時、第1の制御信号を受ける第4のス
イッチング手段22は非導通状態から導通状態に変化、
つまり、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに
変化するとともに、制御信号/φが“H”レベルから
“L”レベルに変化し、Nチャネル型MOSトランジス
タ23及びPチャネル型MOSトランジスタ14は導通
状態に変化する。したがって、ラッチ部入力ノード3と
反転情報保持ノード18とは電気的に接続状態となり、
第4のインバータ手段29の出力ラッチ部入力ノード3
とは接続状態となる。
【0078】その結果、前入力情報INが“L”レベ
ル、つまり、ラッチ部8にラッチされた情報が“L”レ
ベル(接地電位)であるとともに反転情報保持ノード1
8に保持された反転情報が“H”レベル(略電源電位)
である時に、現入力情報INが“H”レベルであると、
ラッチ部入力ノード3の電位は、“L”レベルから現入
力情報IN及び第4のインバータ手段29により充電さ
れて速やかに上昇して第1のインバータ手段9のしきい
値電圧を越えるため、ラッチ部出力ノード4及び出力ノ
ード2には現入力情報INの反転した情報“L”レベル
への立ち下がりが速やかになり、出力ノード2に接続さ
れた次段に対して“L”レベルの情報を速やかに出力す
ることになる。
【0079】また、現入力情報INが前入力情報と同じ
“L”レベルである場合には、ラッチ部入力ノード3の
電位は、第4のインバータ手段29からの電荷の供給に
よって一時的に上昇するが、第4のインバータ手段29
の駆動能力が入力情報INをラッチ部入力ノード3に供
給する入力バッファを構成するインバータ手段の駆動能
力よりも十分に小さいため、現入力情報INによってそ
の後下降し、反転情報保持ノード18も“L”レベルに
され、第1のインバータ9のしきい値電圧よりラッチ部
出力ノード4及び出力ノード2の電位は略前の状態の電
位を維持し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2か
らはそのまま“H”レベルの情報が出力されることにな
る。この時、第3のスイッチ手段19は第2の制御信号
によって非導通状態にされるため、反転情報保持ノード
18の電位がラッチ部出力ノード4に影響を与えること
はなく、逆にラッチ部出力ノード4の電位が反転情報保
持ノード18に影響を与えることはない。
【0080】一方、前入力情報INが“H”レベル、つ
あり、ラッチ部8にラッチされた情報が“H”レベル
(電源電位)であるとともに反転情報保持ノード18に
保持された反転情報が“L”レベル(接地電位)である
時に、現入力情報INが“L”レベルであると、ラッチ
部入力ノード3の電位は、“H”レベルから現入力情報
IN及び第4のインバータ手段29により放電されて速
やかに下降して第1のインバータ手段9のしきい値未満
になるため、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2に
は現入力情報INの反転した情報“H”レベルへの立ち
上がりが速やかになり、出力ノード2に接続された次段
に対して“H”レベルの情報を速やかに出力することに
なる。
【0081】また、現入力情報INが前入力情報と同じ
“H”レベルである場合には、ラッチ部入力ノード3の
電位は、反転情報保持ノード18を充電するため一時的
に下降するが第4のインバータ手段29の駆動能力が入
力情報INをラッチ部入力ノード3に供給する入力バッ
ファを構成するインバータ手段の駆動能力よりも十分に
小さいため、現入力情報INによってその後上昇し、反
転情報保持ノード18も“H”レベルにされ、第1のイ
ンバータ9のしきい値電圧によりラッチ部出力ノード4
及び出力ノード2の電位は略前の状態の電位を維持し、
ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2からはそのまま
“L”レベルの情報が出力されることになる。この時、
第3のスイッチ手段19は第2の制御信号によって非導
通状態にされるため、反転情報保持ノード18の電位が
ラッチ部出力ノード4に影響を与えることはなく、逆に
ラッチ部出力ノード4の電位が反転情報保持ノード18
に影響を与えることはない。
【0082】また、ラッチ部出力ノード4に現れた入力
情報INの反転情報は第2のインバータ手段10にて反
転されて入力情報INと同じ情報として情報保持ノード
11に出力されることになる。この時、第2の制御信号
は、第1の制御信号の反転信号であるので、第2及び第
3のスイッチイング手段12及び19を導通状態から非
導通状態に変化、つまり、制御信号φが“L”レベルか
ら“H”レベルに変化するとともに、制御信号/φが
“H”レベルから“L”レベルに変化し、Nチャネル型
MOSトランジスタ13及び20とPチャネル型MOS
トランジスタ14及び21は非導通状態、つまり第2及
び第3のスイッチング手段12は非導通状態にされる。
したがって、ラッチ部入力ノード3と情報保持ノード1
1とは電気的に非接続状態になっているとともに、ラッ
チ部出力ノード4と反転情報保持ノード18とは電気的
に非接続状態になっているものである。
【0083】そして、第1の制御信号が第1のスイッチ
ング手段5を導通状態から非導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”レベ
ルに変化するとNチャネル型MOSトランジスタ6及び
PチャネルMOSトランジスタ7は非導通状態、つまり
第1のスイッチング手段5は非導通状態にされる。その
結果、ラッチ部入力ノード3は入力ノード1から電気的
に非接続状態とされる。また、第1の制御信号を受ける
第4のスイッチング手段22も導通状態から非導通状態
に変化、つまり、制御信号φが“H”レベルから“L”
レベルに変化するとともに、制御信号/φが“L”レベ
ルから“H”レベルに変化してNチャネル型MOSトラ
ンジスタ23及びPチャネル型MOSトランジスタ24
は非導通状態になる。その結果、ラッチ部入力ノード3
は反転情報保持ノード18とも電気的に非接続状態とな
り、ラッチ部入力ノード3は第4のインバータ手段29
の影響を何ら受けるものではない。
【0084】この時、第2の制御信号は第2のスイッチ
ング手段12を非導通状態から導通状態に変化、つま
り、制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化
するとともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”
レベルに変化し、Nチャネル型MOSトランジスタ13
及びPチャネル型MOSトランジスタ14は導通状態、
つまり第2のスイッチング手段12は導通状態にされ
る。その結果、情報保持ノード11に現れている情報
は、第2のスイッチング手段12を介してラッチ部入力
ノード3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第1及び
第2のインバータ手段9及び10によって入力情報IN
と同じ情報が一時的に保持(ラッチ)されるとともに、
次の入力情報INがラッチ入力ノード3に入力されるま
で、ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情報が
現れ続けるものである。
【0085】一方、第3のスイッチイング手段19も、
第2の制御信号によって非導通状態から導通状態に変
化、つまり、制御信号φが“H”レベルから“L”レベ
ルに変化するとともに、制御信号/φが“L”レベルか
ら“H”レベルに変化してNチャネル型MOSトランジ
スタ20及びPチャネル型MOSトランジスタ21は導
通状態に変化する。その結果、ラッチ部出力ノード4に
現れた入力情報INの反転情報は第3のスイッチング手
段19を介して反転情報保持ノード18に伝達され、反
転情報保持ノード18には反転情報に応じて情報が保持
されることになる。つまり、第1のインバータ手段9の
駆動能力が第4のインバータ手段29の駆動能力より十
分大きいため、反転情報保持ノード18の電位状態にか
かわらず、反転情報が“H”レベルであると、反転情報
保持ノード18は第1のインバータ手段9によって
“H”レベル(電源電位)に充電され、反転情報が
“L”レベルであると、反転情報保持ノード18は第1
のインバータ手段9によって“L”レベル(接地電位)
に放電されることになる。
【0086】上記のように構成された実施例10のもの
にあっては、現入力情報INが前入力情報INに対して
同じ情報である場合は、ラッチ部8からの出力は前の出
力と同じ情報を出力し続け、現入力情報が前入力情報I
NINに対して反転した情報である場合、保持手段16
の第4のインバータ手段26によって速やかにラッチ部
8のラッチ部入力ノード3の電位が変化させられるた
め、結果として出力ノード2に出力されるまでの時間が
速くなり、高速に動作することになるものである。さら
に、現入力情報INが前入力情報INに対して反転した
情報である場合、保持手段16の第4のインバータ手段
18によって速やかにラッチ部8のラッチ部入力ノード
3の電位が変化させられるため、ラッチ部入力ノード3
の情報の変化の遷移期間に流れる直流電流を減らすこと
になり、つまり、ラッチ部入力ノード3の電位が“H”
レベルから“L”レベルに変化する期間及び“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する期間に、図2の構成を有
した第1のインバータ手段9の第2の電位点(電源電位
点)から第1の電位点(接地電位点)へ流れる貫通電流
が減少し、低消費電力になるものである。
【0087】しかも、反転情報保持ノード18の反転情
報は、第3及び第4のインバータ手段29によってスタ
ティックに保持されているため、電荷のリークに対して
強いという効果も有しているものである。また、このよ
うに構成された実施例10のものにあっても、実施例1
のものと同様な具体的一例に基づいて動作を調べたとこ
ろ、図4ないし図8に示した実施例1における動作波形
と同様な波形が得られた。
【0088】実施例11.図19はこの発明の実施例1
1を示すものであり、図19において図18に示した実
施例10のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例11に示したものは、実施例10
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例1
0と同様の構成をしているものである。
【0089】このように構成された実施例11のものに
おいて、上記した実施例10と同様の効果を奏する他、
保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段19及
び22においてPチャネル型MOSトランジスタを消滅
できるという効果を有する。しかも、第4のスイッチン
グ手段22がNチャネル型MOSトランジスタ23だけ
であるため、反転情報保持ノード18に“L”レベルが
保持されていて、入力情報INが“H”レベルである
時、ラッチ部入力ノード3からNチャネル型MOSトラ
ンジスタ23を介して容量性素子17に電源が流れ込む
のが抑制されるため、実施例10のものに対して立ち上
がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0090】実施例12.図20はこの発明の実施例1
2を示すものであり、図20において図18に示した実
施例10のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例12に示したものは、実施例10
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイチング手段
22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によって
構成した点で相違し、その他の点においては実施例10
と同様の構成をしているものである。
【0091】このように構成された実施例12のものに
おいては、上記した実施例10と同様の効果を奏する
他、保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段1
9及び22においてNチャネル型MOSトランジスタを
消滅できるという効果を有する。しかも、第4のスイッ
チング手段22がPチャネル型MOSトランジスタ24
だけであるため、反転情報保持ノード18に“H”レベ
ルが保持されていて、入力情報INが“L”レベルであ
る時、容量性素子17からPチャネル型MOSトランジ
スタ24を介してラッチ部入力ノード3に電流が流れ込
むのが抑制されるため、実施例10のものに対して立ち
下がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に
接続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから
“H”レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化と同じにできるものである。
【0092】実施例13.図21はこの発明の実施例1
3を示すものであり、図21において図18に示した実
施例10のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例13に示したものとは、実施例1
0に示したものがラッチ部8を第1及び第2のインバー
タ手段9及び10と第2のスイッチング手段12とによ
って構成したのに対して、ラッチ部8を第1及び第2の
インバータ手段9及び10によって構成した、つまり、
第2のインバータ手段10の出力を直接ラッチ部入力ノ
ード3に接続した構成にした点で相違し、その他の点に
おいては実施例10と同様の構成をしているものであ
る。このように構成された実施例13のものにおいて
も、上記した実施例10と同様の効果を奏するものであ
る。
【0093】実施例14.図22はこの発明の実施例1
4を示すものであり、図22において図21に示した実
施例13のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例14に示したものは、実施例13
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対し、保持手段16を構成する第3のスイッチング手段
19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電極
に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によって
構成した点で相違し、その他の点においては実施例13
と同様の構成をしているものである。
【0094】このように構成された実施例14のものに
おいても、上記した実施例13と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるという効果を有するものであ
る。
【0095】実施例15.図23はこの発明の実施例1
5を示すものであり、図23において図21に示した実
施例13のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例15に示したものは、実施例13
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネルMOS型トランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例1
3と同様の構成をしているものである。
【0096】このように構成された実施例15のものに
おいても、上記した実施例13と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0097】実施例16.図24はこの発明の実施例1
6を示すものであり、図24において図21に示した実
施例13のものと同一符号は同一又は相当部分を示した
ものである。この実施例16に示したものは、実施例1
3に示したものがラッチ部8を構成する第2のインバー
タ手段10が図2に示した第2の電位点(電源電位VCC
点)と出力10bとの間に接続され、ゲート電極が入力
10aに接続されたPチャネル型MOSトランジスタ1
0cと、第1の電位点(接地電位点)と出力10bとの
間に接続され、ゲート電極が入力10aに接続されたN
チャネル型MOSトランジスタ10dとによって構成し
たものに対して、第2の制御信号によって活性状態又は
非活性状態が制御されるインバータ手段によって構成し
た点で相違し、その他の点においては実施例13と同様
の構成をしているものである。
【0098】この実施例16の第2のインバータ手段1
0は、図24に示しているように、一方の主電極が第2
の電位点(電源電位VCC点)に接続され、ゲート電極が
ラッチ部出力ノード4に接続される入力10aに接続さ
れたPチャネル型MOSトランジスタ10cと、このP
チャネル型MOSトランジスタ10cの他方の主電極と
ラッチ部入力ノード4(情報保持ノード11)との間に
接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御信号
φが印加されるPチャネル型MOSトランジスタ10e
と、一方の主電極が第1の電位点(接地電位点)に接続
され、ゲート電極が入力10aに接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ10dと、このNチャネル型MO
Sトランジスタ10dの他方の主電極と出力10bとの
間に接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御
信号/φが印加されるNチャネル型MOSトランジスタ
10fとによって構成されているものである。なお、こ
の第2のインバータ手段10は、活性状態において、そ
の駆動能力は図1に示した実施例1と同様に第1のイン
バータ手段9の駆動能力より小さくなっているものであ
る。
【0099】このように構成された実施例16のものに
おいても、上記した実施例13と同様の効果を奏する
他、図15に示した実施例7と同様に現入力情報INが
前入力情報INの反転した信号である場合でも、その情
報の変化の遷移期間に第2のインバータ10における第
2の電位点から第1の電位点に流れる直流電流がなく、
さらに低消費電力化を図れるものである。
【0100】実施例17.図25はこの発明の実施例1
7を示すものであり、図25において図24に示した実
施例16のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例17に示したものは、実施例16
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22にそれぞれをNチャネル
型MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOS
トランジスタ21、24とを並列接続したものとしたの
に対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング
手段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート
電極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によ
って構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチン
グ手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート
電極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によ
って構成した点で相違し、その他の点においては実施例
16と同様の構成をしているものである。
【0101】このように構成された実施例17のものに
おいても、上記した実施例16と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから
“L”レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化と同じにできるという効果を有するも
のである。
【0102】実施例18.図26はこの発明の実施例1
8を示すものであり、図26において図24に示した実
施例16のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例18に示したものは、実施例16
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例1
6と同様の構成をしているものである。
【0103】このように構成された実施例18のものに
おいても、上記した実施例16と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が、“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから
“H”レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化と同じにできるものである。
【0104】実施例19.図27はこの発明の実施例1
9を示すものであり、図27において図1に示した実施
例1のものと同一符号は同一又は相当部分を示すもので
ある。この実施例19に示したものは、実施例1に示し
たものが、ラッチ部入力ノード3にラッチされる情報の
反転情報を保持する保持手段16がラッチ部出力ノード
4の情報を受けて保持したもの、つまり、第1のインバ
ータ手段9によって情報を供給されたものであるのに対
して、ラッチ部入力ノード3にラッチされる情報の反転
情報を保持する保持手段16が情報保持ノード11の情
報を受けて保持したものである点で相違し、その他の点
においては実施例1と同様の構成をしているものであ
る。
【0105】この実施例19における保持手段16は、
ラッチ部15の情報保持ノードに入力が接続される第5
のインバータ手段30と、この第5のインバータ手段3
0の出力と反転情報保持ノード18との間に接続され、
第2の制御信号に制御されて第5のインバータ手段30
の出力と反転情報保持ノード17とを電気的に導通状態
とする第3のスイッチング手段19と、反転情報保持ノ
ード18と第1の電位点(接地ノード)との間に接続さ
れ、第3のスイッチング手段19を介して供給されるラ
ッチ手段15にラッチされた情報の反転情報を保持する
容量性素子17となるキャパシタと、ラッチ部入力ノー
ド3と反転情報保持ノード18との間に接続され、第1
の制御信号に制御されて反転情報保持ノード18とラッ
チ部入力ノード3とを電気的に導通状態とする第4のス
イッチング手段22とによって構成されているものであ
る。
【0106】上記第5のインバータ手段30は、図2に
示すようにものと同様の構成をしており、第2の電位点
(電源電位VCC点)と出力との間に接続され、ゲート電
極が入力に接続されたPチャネル型MOSトランジスタ
と、第1の電位点(接地電位点)と出力との間に接続さ
れ、ゲート電極が入力に接続されたNチャネル型MOS
トランジスタとによって構成されているものである。そ
して、第5のインバータ手段9の駆動能力は小さくて良
く、例えば、第1のインバータ手段9よりも小さく、第
2のインバータ手段10の駆動能力と同等で良いもので
ある。
【0107】次に、このように構成された実施例19の
動作について説明する。第1の制御信号が第1のスイッ
チング手段5を非導通状態から導通状態に変化、つま
り、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに変化
するとともに、制御信号/φが“H”レベルから“L”
レベルに変化すると、Nチャネル型MOSトランジスタ
6及びPチャネル型MOSトランジスタ7は導通状態、
つまり第1のスイッチング手段5は導通状態にされ、入
力ノード1に入力された入力情報INはラッチ部入力ノ
ード3に伝達される。
【0108】この時、第1の制御信号を受ける第4のス
イッチング手段22は非導通状態から導通状態に変化、
つまり、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに
変化するとともに、制御信号/φが“H”レベルから
“L”レベルに変化し、Nチャネル型MOSトランジス
タ23及びPチャネル型MOSトランジスタ14は導通
状態に変化する。したがって、ラッチ部入力ノード3と
反転情報保持ノード18とは電気的に接続状態になり、
容量性素子17とラッチ部入力ノード3とは接続状態に
なる。
【0109】その結果、前入力情報INが“L”レベ
ル、つまり、ラッチ部8にラッチされた情報が“L”レ
ベル(接地電位)であるとともに容量性素子17に蓄積
された反転情報が“H”レベル(略電源電位)である時
に、現入力情報INが“H”レベルであると、ラッチ部
入力ノード3の電位は、“L”レベルから現入力情報I
N及び容量性素子17により充電されて速やかに上昇し
て第1のインバータ手段9のしきい値電圧を越えるた
め、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2には現入力
情報INの反転した情報“L”レベルへの立ち下がりが
速やかになり、出力ノード2に接続された次段に対して
“L”レベルの情報を速やかに出力することになる。ま
た、現入力情報INが前入力情報と同じ“L”レベルで
ある場合には、ラッチ部入力ノード3の電位は、容量性
素子17からの電荷の供給によって一時的に上昇する容
量性素子17への電荷が供給されず現入力情報INが圧
倒的に強いので現入力情報INによってその後下降し、
第1のインバータ9のしきい値電圧によりラッチ部出力
ノード4及び出力ノード2の電位は略前の状態の電位を
維持し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2からは
そのまま“H”レベルの情報が出力されることになる。
【0110】一方、前入力情報INが“H”レベル、つ
まり、ラッチ部8にラッチされた情報が“H”レベル
(電源電位)であるとともに容量性素子17に蓄積され
た反転情報が“L”レベル(接地電位)である時に、現
入力情報INが“L”レベルであると、ラッチ部入力ノ
ード3の電位は、“H”レベルから現入力情報IN及び
容量性素子17により放電されて速やかに下降して第1
のインバータ手段9のしきい値未満になるため、ラッチ
部出力ノード4及び出力ノード2には現入力情報INの
反転した情報“H”レベルへの立ち上がりが速やかにな
り、出力ノード2に接続された次段に対して“H”レベ
ルの情報を速やかに出力することになる。また、現入力
情報INが前入力情報と同じ“H”レベルである場合に
は、ラッチ部入力ノード3の電位は、容量性素子17を
充電するため一時的に下降するが容量性素子の容量が小
さいため現入力情報INからの電荷の供給によってその
後上昇し、第1のインバータ9のしきい値電圧によりラ
ッチ部出力ノード4及び出力ノード2の電位は略前の状
態の電位を維持し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノー
ド2からはそのまま“L”レベルの情報が出力されるこ
とになる。
【0111】また、ラッチ部出力ノード4に現れた入力
情報IN反転情報は第2のインバータ手段10にて反転
されて入力情報INと同じ情報として情報保持ノード1
1に出力されることになる。さらに、この情報保持ノー
ド11の電位を入力に受ける保持手段16の第5のイン
バータ手段30によって第5のインバータ手段30の出
力入力情報の反転情報が現れることになる。この時、第
2の制御信号は、第1の制御信号の反転信号であるの
で、第2及び第3のスイッチング手段12及び19を導
通状態から非導通状態に変化、つまり、制御信号φが
“L”レベルから“H”レベルに変化するとともに、制
御信号/φが“H”レベルから“L”レベルに変化し、
Nチャネル型MOSトランジスタ13及び20とPチャ
ネル型MOSトランジスタ14及び21は非導通状態、
つまり第2及び第3のスイッチング手段12は非導通状
態にされる。したがって、ラッチ部入力ノード3と情報
保持ノード11とは電気的に非接続状態になっていると
ともに、第5のインバータ手段30の出力と反転情報保
持ノード18とは電気的に非接続状態になっているもの
である。したがって、容量性素子17は情報保持ノード
11及びラッチ部出力ノード4の影響を全く受けないも
のである。
【0112】そして、第1の制御信号が第1のスイッチ
ング手段5を導通状態から非導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”レベ
ルに変化するとNチャネル型MOSトランジスタ6及び
Pチャネル型MOSトランジスタ7は非導通状態、つま
り第1のスイッチング手段5は非導通状態にされる。そ
の結果、ラッチ部入力ノード3は入力ノード1から電気
的に非接続状態とされる。また、第1の制御信号を受け
る第4のスイッチング手段22も導通状態から非導通状
態に変化、つまり、制御信号φが“H”レベルから
“L”レベルに変化するとともに、制御信号/φが
“L”レベルから“H”レベルに変化してNチャネル型
MOSトランジスタ23及びPチャネル型MOSトラン
ジスタ24は非導通状態になる。その結果、ラッチ部入
力ノード3は反転情報保持ノード18及び容量性素子1
7とも電気的に非接続状態となり、ラッチ部入力ノード
3は容量性素子17の影響を何ら受けるものではない。
【0113】この時、第2の制御信号は第2のスイッチ
ング手段12を非導通状態から導通状態に変化、つま
り、制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変化
するとともに、制御信号/φが“L”レベルから“H”
レベルに変化し、Nチャネル型MOSトランジスタ13
及びPチャネル型MOSトランジスタ14は導通状態、
つまり第2のスイッチング手段12は導通状態にされ
る。その結果、情報保持ノード11に現れている情報
は、第2のスイッチング手段12を介してラッチ部入力
ノード3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第1及び
第2のインバータ手段9及び10によって入力情報IN
と同じ情報が一時的に保持(ラッチ)されるとともに、
次の入力情報INがラッチ入力ノード3に入力されるま
で、ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情報が
現れ続けるものである。
【0114】一方、第3のスイッチング手段19も、第
2の制御信号によって非導通状態から導通状態に変化、
つまり制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変
化するとともに、制御信号/φが“L”レベルから
“H”レベルに変化してNチャネル型MOSトランジス
タ20及びPチャネル型MOSトランジスタ21は導通
状態に変化する。その結果、第5のインバータ手段30
の出力である入力情報INの反転情報は第3のスイッチ
ング手段19を介して反転情報保持ノード18に伝達さ
れ、容量性素子17には反転情報に応じた情報が保持さ
れることになる。つまり、反転情報が“H”レベルであ
ると、容量性素子17は第5のインバータ手段9によっ
て“H”レベル(電源電位)に充電され、反転情報が
“L”レベルであること、容量性素子17は第5のイン
バータ手段9によって“L”レベル(接地電位)に放電
されることになる。
【0115】このように構成された実施例19のものに
あっては、実施例1のものと同様に、現入力情報INが
前入力情報INに対して同じ情報である場合は、ラッチ
部8からの出力は前の出力と同じ情報を出力し続け、現
入力情報INが前入力情報INに対して反転した情報で
ある場合、保守手段16の容量性素子17によって速や
かにラッチ部8のラッチ部入力ノード3の電位が変化さ
せられるため、結果として出力ノード2に出力されるま
での時間が速くなり、高速に動作することになるもので
あり、さらに、現入力情報INが前入力情報INに対し
て反転した情報である場合、保持手段16の容量性素子
17によって速やかにラッチ部8のラッチ部入力ノード
3の電位が変化させられるため、ラッチ部入力ノード3
の情報の変化の遷移期間に流れる直流電流を減らすこと
になり、つまり、ラッチ部入力ノード3の電位が“H”
レベルから“L”レベルに変化する期間及び“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する期間に、図2の構成を有
した第1のインバータ手段9の第2の電位点(電源電位
点)から第1の電位点(接地電位点)へ流れる貫通電流
が減少し、低消費電力になるものである他、出力ノード
2に対する負荷が実施例1にしめしたものに対して小さ
くすることができるため、実施例1のものよりもさらに
高速化が図れるものである。
【0116】次に、このように構成された実施例19の
ものにおいて、具体的一例に基づいて動作の高速化が得
られたことを説明する。実施例1の具体的一例で説明し
たように、2つのインバータ手段を2段縦属接続した入
力バッファを介して入力情報INを入力する構成とし
て、各回路素子を次のようなものとして半導体集積回路
化して製造した場合のラッチ部入力ノード3、ラッチ部
出力ノード4及び反転情報保持ノード18の電位変化の
波形を調査した。
【0117】第1のスイッチング手段5を構成するN及
びPチャネル型MOSトランジスタ6及び7は、ゲート
幅が4.2μm、ゲート長が0.5μmのものを用い
た。第1のインバータ手段9は、図2に示した構成と
し、N及びPチャネル型MOSトランジスタ9d及び9
cは、ゲート幅が8.4μm、ゲート長が0.5μmの
ものを用いた。これらN及びPチャネル型MOSトラン
ジスタ9d及び9cは、第1のスイッチング手段5を構
成するN及びPチャネル型MOSトランジスタ6及び7
より駆動能力が大きいものである。第2のインバータ手
段10は、図2に示した構成とし、N及びPチャネル型
MOSトランジスタ10d及び10cは、ゲート幅が
1.0μm、ゲート長が0.5μmのものを用いた。こ
れらN及びPチャネル型MOSトランジスタ10d及び
10cは、第1のスイッチング手段5を構成するN及び
Pチャネル型MOSトランジスタ6及び7と第1のイン
バータ手段9を構成するN及びPチャネル型MOSトラ
ンジスタ9d及び9cより駆動能力が小さいものであ
る。
【0118】第2のスイッチング手段12を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ13及び14は、
ゲート幅が1.0μm、ゲート長が0.5μmのものを
用いた。これらN及びPチャネル型MOSトランジスタ
13及び14は第2のインバータ手段10を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ10d及び10C
と同じ駆動能力のものである。第5のインバータ手段3
0は、図2に示した構成とし、N及びPチャネル型MO
Sトランジスタは、ゲート幅が1.0μm、ゲート長が
0.5μmのもの用いた。これらN及びPチャネル型M
OSトランジスタは、第1のスイッチング手段5を構成
するN及びPチャネル型MOSトランジスタ6及び7と
第1のインバータ手段9を構成するN及びPチャネル型
MOSトランジスタ9d及び9cより駆動能力が小さ
く、第2のインバータ手段10を構成するN及びPチャ
ネル型MOSトランジスタ10d及び10cと同じ駆動
能力のものである。
【0119】第3のスイッチング手段19を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ20及び21は、
ゲート幅1.0μm、ゲート長が0.5μmのものを用
いた。これらN及びPチャネル型MOSトランジスタ2
0及び21は第2のスイッチング手段12を構成するN
及びPチャネル型MOSトランジスタ10d及び10c
と同じ駆動能力のものである。第4のスイッチング手段
22を構成するN及びPチャネル型MOSトランジスタ
23及び24は、ゲート幅4.2μm、ゲート長が0.
5μmのものを用いた。これらN及びPチャネル型MO
Sトランジスタ23及び24は第1のスイッチング手段
5を構成するN及びPチャネル型MOSトランジスタ6
及び7と同じ駆動能力であり、第3のスイッチング手段
19を構成するN及びPチャネル型MOSトランジスタ
20及び21より駆動能力の大きいものである。容量性
素子は、0.05pFのものを用いた。また、第2の電
位点に印加される電源電位VCCとして3.3Vとした。
【0120】このような具体的構成のラッチ回路におい
て、出力ノード2に接続される負荷容量を0とした場合
の、ラッチ部入力ノード3、ラッチ部出力ノード4及び
反転情報保持ノード18の電位変化の波形を調べたとこ
ろ、図28ないし図31に示すような結果が得られた。
図28は前入力情報INが“L”レベル現入力情報IN
が“H”レベルである場合を示し、図29は前入力情報
INが“H”レベルで現入力情報INが“L”レベルで
ある場合を示し、図30は前入力情報INが“L”レベ
ルで現入力情報INが“L”レベルでる場合を示し、図
31は前入力情報INが“H”レベルで現入力情報IN
が“H”レベルである場合を示しており、図28ないし
図31において、横軸を遅延時間、縦軸を電位とし、A
はラッチ部入力ノード3の電位変化の波形、Bはラッチ
部出力ノード4の電位変化の波形、Cは反転情報保持ノ
ード18の電位変化の波形、Dは第1及び第2の制御信
号を構成する制御信号φの電位変化の波形を示してい
る。なお、第1及び第2の制御信号を構成する反転制御
信号/φの電位変化の波形は示していないが、制御信号
φの電位変化を略反転した信号になっている。
【0121】同様に、この実施例19のものと比較する
ために、保持手段16を取り除いたもの、つまり図に示
した従来例のものにおいて保持手段16以外の回路素子
を同じ回路素子を用いて半導体集積回路化して製造した
場合のラッチ部入力ノード3及びラッチ部出力ノード4
の電位変化の波形を調べ、その結果を、図28ないし図
31に併記した。図28ないし図31において、aはラ
ッチ部入力ノード3の電位変化の波形、bはラッチ部出
力ノード4の電位変化の波形を示している。
【0122】図28から明らかなように、前入力情報I
Nが“L”レベルで現入力情報INが“H”レベルであ
る場合、制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに
変化して第1及び第4のスイッチング手段5及び22を
導通状態にし、第2及び第3のスイッチング手段12及
び19を非導通状態にすると、実施例19におけるラッ
チ部入力ノード3の電位変化の波形Aは、従来例におけ
るラッチ部入力ノード3の電位変化の波形aに比較して
速やかに“L”レベルから“H”レベルへの立ち上がり
が行われており、実施例19におけるラッチ部出力ノー
ド4の電位変化の波形Bは、従来例におけるラッチ部出
力ノード4の電位変化の波形bに比較して速やかに
“H”レベルから“L”レベルへの立下がりが行われて
おり、高速化が図かられていることが分かる。このよう
に実施例19のものの高速化が図れた理由は、反転情報
保持ノード18の電位変化の波形Cを見れば、第4のス
イッチング手段22が導通状態になると、電位が下降し
ていることから明らかな如く、“H”レベルを保持して
いる容量性素子17の電荷がラッチ部入力ノード3に流
れ込み、ラッチ部入力ノード3の電位を立ち上げている
こに起因しているものである。
【0123】また、図29から明らかなように、前入力
情報INが“H”レベルで現入力情報INが“L”レベ
ルである場合、制御信号φが“L”レベルから“H”レ
ベルに変化して第1及び第4のスイッチング手段5及び
22を導通状態にし、第2及び第3のスイッチング手段
12及び19を非導通状態にすると、実施例19におけ
るラッチ部入力ノード3の電位変化の波形Aは、従来例
におけるラッチ部入力ノード3の電位変化の波形aに比
較して速やかに“H”レベルから“L”レベルへの立ち
下がりが行われており、実施例19におけるラッチ部出
力ノード4の電位変化の波形Bは、従来例におけるラッ
チ部出力ノード4の電位変化の波形bに比較して速やか
に“L”レベルから“H”レベルへの立ち上がりが行わ
れており、高速化が図かられていることが分かる。この
ように実施例19ものの高速化が図れた理由は、反転情
報保持ノード18の電位変化の波形Cを見れば、第4の
スイッチング手段22が導通状態になると、電位が上昇
していることから明らかな如く、“L”レベルを保持し
ている容量性素子17にラッチ部入力ノード3の電荷が
に流れ込み、ラッチ部入力ノード3の電位を立ち下げて
いることに起因しているものである。
【0124】さらに、図30から明らかなように、前入
力情報INが“L”レベルで現入力情報INが“L”レ
ベルである場合、制御信号φが“L”レベルから“H”
レベルに変化して第1及び第4のスイッチング手段5及
び22を導通状態にし、第2及び第3のスイッチング手
段12及び19を非導通状態にすると、実施例19にお
けるラッチ部入力ノード3の電位変化の波形Aは、若干
上昇した後、下降する波形になるものの、実施例19に
おけるラッチ部出力ノード4の電位変化の波形Bは、
“H”レベルを維持し続けているものであり、保持手段
16を設けても、ラッチ部8からの出力に何ら影響を与
えていないものである。このことは、反転情報保持ノー
ド18の電位変化の波形Cを見れば、“H”レベルから
“L”レベルへ立ち下がっており、これによってラッチ
部入力ノード3の電位変化の波形Aは、若干上昇するも
のの、現入力情報INの“L”レベルへする力の方が容
量性素子17による“H”レベルへの立ち上げの力より
強いため、第1のインバータ手段8のしきい値を越える
までラッチ部入力ノード3の電位を上昇させないことに
起因しているものである。
【0125】またさらに、図31から明らかなように、
前入力情報INが“H”レベルで現入力情報INが
“H”レベルである場合、制御信号φが“L”レベルか
ら“H”レベルに変化して第1及び第4のスイッチング
手段5及び22を導通状態にし、第2及び第3のスイッ
チング手段12及び19を非導通状態にすると、実施例
19におけるラッチ部入力ノード3の電位変化の波形A
は、若干降下した後、上昇する波形になるものの、実施
例19におけるラッチ部出力ノード4の電位変化の波形
Bは、“L”レベルを維持し続けているものであり、保
持手段16を設けても、ラッチ部8からの出力に何ら影
響を与えていないものである。このことは、反転情報保
持ノード18の電位変化の波形Cを見れば、“L”レベ
ルから“H”レベルへ立ち上がっており、これによって
ラッチ部入力ノード3電位変化の波形Aは、若干降下す
るものの、現入力情報INの“H”レベルへする力の方
が容量性素子17による“L”レベルへの立ち下げの力
より強いため、第1のインバータ手段8のしきい値より
下がるまでラッチ部入力ノード3の電位を下降させない
ことに起因しているものである。
【0126】次に実施例19のものの上記した具体的構
成のラッチ回転において、出力ノード2に接続される負
荷容量を種々変化させて、出力ノード2に現れる出力の
遅延時間、つまり、前入力情報Iに対して反転したと現
入力情報INが入力されてから、出力ノード2に現れる
出力が反転するまでの時間を調査したところ、図32の
直線Iで示す結果を得た。同様に従来例についても調査
したところ、図8の直線IIで示す結果を得た。この図3
2から明らかなように、出力ノード2に負荷容量が接続
されても、実施例19のものにあっては、従来例のもの
に対して出力ノード2に現れる出力の遅延時間が短く、
高速化が図れているものである。
【0127】さらに、実施例19のものの上記した具体
的構成のラッチ回路において、保持手段16における容
量性素子17の容量値を種々変化させて出力ノード2に
現れる出力の遅延時間を調査したところ、図32の曲線
III で示す結果を得た。なお、出力ノード2に接続され
る負荷容量は0としている。この図32から明らかなよ
うに、高速化に対して、容量性素子17の容量値が0.
05pFであるときに最適値を示し0.05〜0.15
で良好な値を示している。
【0128】実施例20.図34はこの発明の実施例2
0を示すものであり、図34において図27に示した実
施例19のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例20に示したものは、実施例19
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジタ21、24とを並列接続したものとしたのに対
して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手段
19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電極
に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によって
構成した点で相違し、その他の点においては実施例19
と同様の構成をしているものである。
【0129】このように構成された実施例20のものに
おいても、上記した実施例19と同様の効果を奏する
他、保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段1
9及び22においPチャネル型MOSトランジスタを消
滅できるという効果を有する。しかも、第4のスイッチ
ング手段22がNチャネル型MOSトランジスタ23だ
けであるため、反転情報保持ノード18に“L”レベル
が保持されていて、入力情報INが“H”レベルである
時、ラッチ部入力ノード3からNチャネル型MOSトラ
ンジスタ23を介して容量性素子17に電流が流れ込む
のが抑制されるため、実施例19のものに対して立ち上
がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0130】実施例21.図35はこの発明の実施例2
1を示すものであり、図35において図27に示した実
施例19のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例21に示したものは、実施例19
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネルMOS型トランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例1
と同様の構成をしているものである。
【0131】このように構成された実施例21のものに
おいても、上記した実施例19と同様の効果を奏する
他、保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段1
9及び22においNチャネル型MOSトランジスタを消
減できるという効果を有する。しかも、第4のスイッチ
ング手段22がPチャネル型MOSトランジスタ24だ
けであるため、反転情報保持ノード18に“H”レベル
が保持されていて、入力情報INが“L”レベルである
時、容量性素子17からPチャネル型MOSトランジス
タ24を介してラッチ部入力ノード3に電流が流れ込む
のが抑制されるため、実施例19のものに対して立ち下
がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0132】実施例22.図36はこの発明の実施例2
2を示すものであり、図36において図27に示した実
施例19のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例22に示したものは、実施例19
に示したものがラッチ部8を第1及び第2のインバータ
手段9及び10と第2のスイッチング手段12とによっ
て構成したのに対して、ラッチ部8を第1及び第2のイ
ンバータ手段9及び10によって構成した、つまり、第
2のインバータ手段10の出力を直接ラッチ部入力ノー
ド3に接続した構成にした点で相違し、その他の点にお
いては実施例19と同様の構成をしているものである。
このように構成された実施例22のものにおいても、上
記した実施例19と同様の効果を奏するものである。
【0133】実施例23.図37はこの発明の実施例2
3を示すものであり、図37において図36に示した実
施例22のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例23に示したものは、実施例22
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネルMOS型トランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネルMOS型トランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
2と同様の構成をしているものである。
【0134】このように構成された実施例23のものに
おいても、上記した実施例22と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるという効果を有するものであ
る。
【0135】実施例24.図38はこの発明の実施例2
4を示すものであり、図38において図36に示した実
施例22のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例24に示したものは、実施例22
に示したものが保持手段26を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
2と同様の効果を構成しているものである。
【0136】このように構成された実施例24のものに
おいても、上記した実施例22と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0137】実施例25.図39はこの発明の実施例2
5を示すものであり、図39において図36に示した実
施例22のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例25に示したものは、実施例22
に示したものがラッチ部8を構成する第2のインバータ
手段10が図2に示した第2の電位点(電源電位V
CC点)と出力10bとの間に接続され、ゲート電極が入
力10aに接続されたPチャネル型MOSトランジスタ
10cと、第1の電位点(接地電位点)と出力10bと
の間に接続され、ゲート電極が入力10aに接続された
Nチャネル型MOSトランジスタ10dとによって構成
したものに対して、第2の制御信号によって活性状態又
は非活性状態が制御されるインバータ手段によって構成
した点で相違し、その他の点においては実施例25と同
様の構成をしているものである。
【0138】この実施例25の第2のインバータ手段1
0は、図39に示しているように、一方の主電極が第2
の電位点(電源電位VCC点)に接続され、ゲート電極が
ラッチ部出力ノード4に接続される入力10aに接続さ
れたPチャネル型MOSトランジスタ10cと、このP
チャネル型MOSトランジスタ10cの他方の主電極と
ラッチ部入力ノード4(情報保持ノード11)との間に
接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御信号
φが印加されるPチャネル型MOSトランジスタ10e
と、一方の主電極が第1の電位点(接地電位点)に接続
され、ゲート電極が入力10aに接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ10dと、このNチャネル型MO
Sトランジスタ10dの他方の主電極と出力10bとの
間に接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御
信号/φが印加されるNチャネル型MOSトランジスタ
10fとよって構成されているものである。なお、この
第2のインバータ手段10は、活性状態において、その
駆動能力は図1に示した実施例1と同様に第1のインバ
ータ手段9の駆動能力より小さくなっているものであ
る。
【0139】このように構成された実施例25のものに
おいても、上記した実施例22と同様の効果を奏する
他、図15に示した実施例7と同様に現入力情報INが
前入力情報INの反転した信号である場合でも、その情
報の変化の遷移期間に第2のインバータ10における第
2の電位点から第1の電位点に流れる直流電流がなく、
さらに低消費電力化を図れるものである。
【0140】実施例26.図40はこの発明の実施例2
6を示すものであり、図40において図39に示した実
施例25のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例26に示したものは、実施例25
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
5と同様の構成をしているものである。
【0141】このように構成された実施例26のものに
おいても、上記した実施例25と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるという効果も有するものであ
る。
【0142】実施例27.図41はこの発明の実施例2
7を示すものであり、図41において図39に示した実
施例25のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例27に示したものは、実施例25
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
5と同様の構成をしているものである。
【0143】このように構成された実施例27のものに
おいても、上記した実施例25と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0144】実施例28.図42はこの発明の実施例2
8を示すものであり、図42において図27に示した実
施例19と同一符号は同一又は相当部分を示すものであ
る。この実施例28に示したものは、実施例19のもの
が保持手段16を第3及び第4のスイッチング手段19
及び22と反転情報を保持するための容量性素子17と
によって構成したものであるのに対して、第3及び第4
のスイッチング手段19及び22と反転情報を保持する
ための第3及び第4のインバータ手段(NOTゲート)
28及び29とによって構成した点で相違し、その他の
点においては実施例19と同様の構成をしているもので
ある。そして、第3及び第4のインバータ手段28及び
29によって、反転情報保持ノード18に反転情報を保
持するための反転情報保持を構成しているものである。
【0145】この実施例28における第3のインバータ
手段28は、図2に示したものと同様に第2の電位点
(電源電位VCC点)と出力との間に接続され、ゲート電
極が入力に接続されたPチャネル型MOSトランジスタ
と、第1の電位点(接地電位点)と出力との間に接続さ
れ、ゲート電極が入力に接続されたNチャネル型MOS
トランジスタとによって構成され、入力が反転情報保持
ノード18に接続され、その駆動能力は小さいものでよ
く、例えば第2のインバータ手段10と同等でよい。
【0146】また、第4のインバータ手段29は、図2
に示しものと同様に第2の電位点(電源電位VCC点)と
出力との間に接続され、ゲート電極が入力に接続された
Pチャネル型MOSトランジスタと、第1の電位点(接
地電位点)と出力との間に接続され、ゲート電極が入力
に接続されたNチャネル型MOSトランジスタとによっ
て構成され、入力が上記第3のインバータ手段25の出
力に接続されるとともに出力が反転情報保持ノード18
に接続され、その駆動能力は非常に小さいもの、つま
り、第3のインバータ手段25の駆動能力より小さいも
のである。なお、この第4のインバータ手段29は、反
転情報保持ノード18に反転情報をスタティックに保持
するためのものであり、駆動能力が速く、かつ、入力情
報INを入力ノード1に供給するための入力バッファを
構成するインバータ手段(図3に示した入力バッファ2
5を構成するインバータ手段27)の駆動能力より十分
に小さくなり、また、第1のインバータ手段9の駆動能
力より十分に小さくなるようにPチャネル型MOSトラ
ンジスタとNチャネル型MOSトランジスタのトランジ
スタサイズを決定すれば良いものである。
【0147】さらに、第5のインバータ手段30は、図
2に示したものと同様に第2の電位点(電源電位V
CC点)と出力との間に接続され、ゲート電極が入力に接
続されたPチャネル型MOSトランジスタと、第1の電
位点(接地電位点)と出力との間に接続され、ゲート電
極が入力に接続されたNチャネル型MOSトランジスタ
とによって構成され、入力が上記第2のインバータ手段
10の出力に接続されるとともに出力が第3のスイッチ
ング手段19に接続され、その駆動能力は非常に小さい
もの、例えば、第2のインバータ手段25の駆動能力と
同等の駆動能力で良い。
【0148】このように構成された実施例28のものに
おいても、図27に示した実施例19と同様に動作する
ものである。つまり、第2のインバータ手段10からの
ラッチ部出力ノード4に現れた情報の反転された情報、
つまり、ラッチ部入力ノード3に入力された情報と同じ
情報を第5のインバータ手段30が反転した情報、つま
り、ラッチ部8にラッチされる情報の反転情報が第3の
スイッチング手段19を介して反転情報保持ノード18
に入力され、第3及び第4のインバータ手段28及び2
9にて反転情報保持ノード18に保持される。一方、ラ
ッチ部入力ノード3に入力される入力情報INが前入力
情報INに対して反転している場合は、ラッチ部入力ノ
ード3の電位は反転情報保持ノード18に保持された前
入力情報INの反転情報により速やかに変化し、ラッチ
部出力ノード4に高速に入力情報INに基づいた情報が
現れるものである。また、ラッチ部入力ノード3に入力
される入力情報INが前入力情報INと同じである場合
は、ラッチ部入力ノード3の電位は反転情報保持ノード
18に保持された前入力情報INの反転情報により多少
影響を受けるものの、ラッチ部出力ノード4には、前の
出力と同じ情報が維持され続けるものである。
【0149】上記のように構成された実施例28のもの
にあっては、現入力情報INが前入力情報INに対して
同じ情報である場合は、ラッチ部8からの出力は前の出
力と同じ情報を出力し続け、現入力情報INが前入力情
報INに対して反転した情報である場合、保持手段16
の第4のインバータ手段29によって速やかにラッチ部
8のラッチ部入力ノード3の電位が変化させられるた
め、結果として出力ノード2に出力されるまでの時間が
速くなり、高速に動作することになるものである。さら
に、現入力情報INが前入力情報INに対して反転した
情報である場合、保持手段16の第4のインバータ手段
29によって速やかにラッチ部8のラッチ部入力ノード
3の電位が変化させられるため、ラッチ部入力ノード3
の情報の変化の遷移期間に流れる直流電流を減らすこと
になり、つまり、ラッチ部入力ノード3の電位が“H”
レベルから“L”レベルに変化する期間及び“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する期間に、図2の構成を有
した第1のインバータ手段9の第2の電位点(電源電位
点)から第1の電位点(接地電位点)へ流れる貫通電流
が減少し、低消費電力になるものである。しかも、反転
情報保持ノード18の反転情報は、第3及び第4のイン
バータ手段28及び29によってスタティックに保持さ
れているため、電荷のリークに対して強いという効果も
有しているものである。
【0150】実施例29.図42はこの発明の実施例2
9を示すものであり、図42において図42に示した実
施例28のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例29に示したものは、実施例28
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
8と同様の構成をしているものである。
【0151】このように構成された実施例29のものに
おいても、上記した実施例28と同様の効果を奏する
他、保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段1
9及び22においてPチャネル型MOSトランジスタを
削減できるという効果を有する。しかも、第4のスイッ
チング手段22がNチャネル型MOSトランジスタ23
だけであるため、反転情報保持ノード18に“L”レベ
ルが保持されていて、入力情報INが“H”レベルであ
る時、ラッチ部入力ノード3からNチャネル型MOSト
ランジスタ23を介して容量性素子17に電流が流れ込
むのが抑制されるため、実施例28のものに対して立ち
上がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に
接続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから
“L”レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化と同じにできるものである。
【0152】実施例30.図44はこの発明の実施例3
0を示すものであり、図44において図42に示した実
施例28のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例30に示したものは、実施例28
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例2
8と同様の構成をしているものである。
【0153】このように構成された実施例30のものに
おいても、上記した実施例28と同様の効果を奏する
他、保持手段16の第3及び第4のスイッチング手段1
9及び22においてNチャネルMOS型トランジスタを
削減できるという効果を有する。しかも、第4のスイッ
チング手段22がPチャネル型MOSトランジスタ24
だけであるため、反転情報保持ノード18に“H”レベ
ルが保持されていて、入力情報INが“L”レベルであ
る時、容量性素子17からPチャネル型MOSトランジ
スタ24を介してラッチ部入力ノード3に電流が流れ込
むのが抑制されるため、実施例28のものに対して立ち
下がりが速くなるものである。従って、出力ノード2に
接続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから
“H”レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化と同じにできるものである。
【0154】実施例31.図45はこの発明の実施例3
1を示すものであり、図45において図42に示した実
施例28のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例31に示したものは、実施例28
に示したものがラッチ部8を第1及び第2のインバータ
手段9及び10と第2のスイッチング手段12とによっ
て構成したのに対して、ラッチ部8を第1及び第2のイ
ンバータ手段9及び10によって構成した、つまり、第
2のインバータ手段10の出力を直接ラッチ部入力ノー
ド3に接続した構成にした点で相違し、その他の点にお
いては実施例28と同様の構成をしているものである。
このように構成された実施例31のものにおいても、上
記した実施例28と同様の効果を奏するものである。
【0155】実施例32.図46はこの発明の実施例3
2を示すものであり、図46において図45に示した実
施例31のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例32に示したものは、実施例31
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例3
1と同様の構成をしているものである。
【0156】このように構成された実施例32のものに
おいても、上記した実施例31と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるという効果も有するものであ
る。
【0157】実施例33.図47はこの発明の実施例3
3を示すものであり、図47において図45に示した実
施例31のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例33に示したものは、実施例31
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例3
1と同様の構成をしているものである。
【0158】このように構成された実施例33のものに
おいても、上記した実施例31と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0159】実施例34.図48はこの発明の実施例3
4を示すものであり、図48において図45に示した実
施例31のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例34に示したものは、実施例31
に示したものがラッチ部8を構成する第2のインバータ
手段10が図2に示した第2の電位点(電源電位V
CC点)と出力10bとの間に接続され、ゲート電力が入
力10aに接続されたPチャネル型MOSトランジスタ
10cと、第1の電位点(接地電位点)と出力10bと
の間に接続され、ゲート電極が入力10aに接続された
Nチャネル型MOSトランジスタ10dとによって構成
したものに対して、第2の制御信号によって活性状態又
は非活性状態が制御されるインバータ手段によって構成
した点で相違し、その他の点においては実施例31と同
様の構成をしているものである。
【0160】この実施例34の第2のインバータ手段1
0は、図48に示しているように、一方の主電極が第2
の電位点(電源電位VCC点)に接続され、ゲート電極が
ラッチ部出力ノード4に接続される入力10aに接続さ
れたPチャネル型MOSトランジスタ10cと、このP
チャネル型MOSトランジスタ10cの他方の主電極と
ラッチ部入力ノード4(情報保持ノード11)との間に
接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御信号
φが印加されるPチャネル型MOSトランジスタ10e
と、一方の主電極が第1の電位点(接地電位点)に接続
され、ゲート電極が入力10aに接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ10dと、このNチャネル型MO
Sトランジスタ10dの他方の主電極と出力10bとの
間に接続され、ゲート電極に第2の制御信号である制御
信号/φが印加されるNチャネル型MOSトランジスタ
10fとによって構成されているものである。なお、こ
の第2のインバータ手段10は、活性状態において、そ
の駆動能力は図1に示した実施例1と同様に第1のイン
バータ手段9の駆動能力より小さくなっているものであ
る。
【0161】このように構成された実施例34のものに
おいても、上記した実施例31と同様の効果を奏する
他、図15に示した実施例7と同様に現入力情報INが
前入力情報INの反転した信号である場合でも、その情
報の変化の遷移期間に第2のインバータ10における第
2の電位点から第1の電位点に流れる直流電流がなく、
さらに低消費電力化を図れるものである。
【0162】実施例35.図49はこの発明の実施例3
5を示すものであり、図49において図48に示した実
施例34のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例35に示したものは、実施例34
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ20によっ
て構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング
手段22を第1の制御信号となる制御信号φをゲート電
極に受けるNチャネル型MOSトランジスタ23によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例3
4と同様の構成をしているものである。
【0163】このように構成された実施例35のものに
おいても、上記した実施例34と同様の効果を奏する
他、上記実施例2で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“H”レベルから“L”レ
ベルへの出力変化が“L”レベルから“H”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“H”レベルから“L”
レベルへの出力変化を“L”レベルから“H”レベルへ
の出力変化と同じにできるという効果も有するものであ
る。
【0164】実施例36.図50はこの発明の実施例3
6を示すものであり、図50において図48に示した実
施例34のものと同一符号は同一又は相当部分を示すも
のである。この実施例36に示したものは、実施例34
に示したものが保持手段16を構成する第3及び第4の
スイッチング手段19及び22それぞれをNチャネル型
MOSトランジスタ20、23とPチャネル型MOSト
ランジスタ21、24とを並列接続したものとしたのに
対して、保持手段16を構成する第3のスイッチング手
段19を第2の制御信号となる制御信号φをゲート電極
に受けるPチャネル型MOSトランジスタ21によって
構成し、保持手段16を構成する第4のスイッチング手
段22を第1の制御信号となる制御信号/φをゲート電
極に受けるPチャネル型MOSトランジスタ24によっ
て構成した点で相違し、その他の点においては実施例3
4と同様の構成をしているものである。
【0165】このように構成された実施例36のものに
おいても、上記した実施例34と同様の効果を奏する
他、上記実施例3で説明したと同様に出力ノード2に接
続される負荷容量等によって“L”レベルから“H”レ
ベルへの出力変化が“H”レベルから“L”レベルへの
出力変化に比べて遅い場合は、“L”レベルから“H”
レベルへの出力変化を“H”レベルから“L”レベルへ
の出力変化と同じにできるものである。
【0166】実施例37.図51はこの発明の実施例3
6を示すマスタースレーブ型フリップフロップ回路を示
すものであり、マスター回路Iとスレーブ回路IIとを図
1に示したラッチ回路を用いて構成したものである。な
お、マスタ回路Iとスレーブ回路IIとは、情報の伝達期
間と情報のラッチ期間とが逆になるものであり、第1の
制御信号と第2の制御信号の印加の仕方が逆になってい
るものである。
【0167】すなわち、マスタ回路Iは、ラッチ手段1
5と保持手段16と備えているものである。ラッチ手段
15は、第1の制御信号によって導通・非導通状態が制
御され、制御信号φがゲートに印加されるNチャネル型
MOSトランジスタ6と制御信号/φがゲートに印加さ
れるPチャネル型MOSトランジスタ7とを有する第1
のスイッチング手段5と、ラッチ部8とを備えているも
のである。ラッチ部8は、第1及び第2のインバータ手
段9及び10と、第2の制御信号によって導通・非導通
状態が制御され、制御信号/φがゲートに印加されるN
チャネル型MOSトランジスタ13と制御信号φがゲー
トに印加されるPチャネル型MOSトランジスタ14と
を有する第2のスイッチング手段5とを備えているもの
である。
【0168】保持手段16は、反転情報を保持するため
の容量性素子17と、第2の制御信号によって導通・非
導通状態が制御され、制御信号/φがゲートに印加され
るNチャネル型MOSトランジスタ20と制御信号φが
ゲートに印加されるPチャネル型MOSトランジスタ2
1とを有する第3のスイッチング手段19と、第1の制
御信号によって導通・非導通状態が制御され、制御信号
φがゲートに印加されるNチャネル型MOSトランジス
タ23と制御信号/φがゲートに印加されるPチャネル
型MOSトランジスタ24とを有する第4のスイッチン
グ手段22とを備えているものである。
【0169】また、スレーブ回路IIは、マスタ回路Iの
からの出力を入力として受けるもの、つまり、マスタ回
路Iの出力ノード2に入力ノード1が接続されるもので
あり、マスタ回路Iと同様にラッチ手段15と保持手段
16と備えているものである。ラッチ手段15は、第2
の制御信号によって導通・非導通状態が制御され、制御
信号/φがゲートに印加されるNチャネル型MOSトラ
ンジスタ6と制御信号φがゲートに印加されるPチャネ
ル型MOSトランジスタ7とを有する第1のスイッチン
グ手段5と、ラッチ部8とを備えているものである。ラ
ッチ部8は、第1及び第2のインバータ手段9及び10
と、第1の制御信号によって導通・非導通状態が制御さ
れ、制御信号φがゲートに印加されるNチャネル型MO
Sトランジスタ13と制御信号/φがゲートに印加され
るPチャネル型MOSトランジスタ14とを有する第2
のスイッチング手段5とを備えているものである。
【0170】保持手段16は、反転情報を保持するため
の容量性素子17と、第1の制御信号によって導通・非
導通状態が制御され、制御信号φがゲートに印加される
NチャネルMOS型トランジスタ20と制御信号/φが
ゲートに印加されるPチャネル型MOSトランジスタ2
1とを有する第3のスイッチング手段19と、第2の制
御信号によって導通・非導通状態が制御され、制御信号
/φがゲートに印加されるNチャネル型MOSトランジ
スタ23と制御信号φがゲートに印加されるPチャネル
型MOSトランジスタ24とを有する第4のスイッチン
グ手段22とを備えているものである。
【0171】次に、このように構成された実施例36の
マスタースレーブ型フリップフロプ回路の動作について
説明する。今、第1の制御信号がスイッチング手段を非
導通状態から導通状態に変化、第2の制御信号がスイッ
チング手段を導通状態から非導通状態に変化、つまり、
制御信号φが“L”レベルから“H”レベルに変化する
とともに、制御信号/φが“H”レベルから“L”レベ
ルに変化すると、マスタ回路Iの第1及び第4のスイッ
チング5及び22が非導通状態から導通状態に変化し、
第2及び第3のスイッチング手段12及び19が導通状
態から非導通状態に変化するとともに、スレーブ回路II
の第1及び第4のスイッチング5及び22が導通状態か
ら非導通状態に変化し、第2及び第3のスイッチング手
段12及び19が非導通状態から導通状態に変化する。
【0172】この状態において、マスタ回路I及びスレ
ーブ回路IIは次のように動作するものである。マスタ回
路Iにおいて、第1のスイッチング手段5が導通状態に
変化するため、入力ノード1に入力された入力情報IN
はラッチ部入力ノード3に伝達されるとともに、第4の
スイッチング手段22が導通状態に変化するため、ラッ
チ部入力ノード3と反転情報保持ノード18とは電気的
に接続状態になり、容量性素子17とラッチ部入力ノー
ド3とは接続状態になる。その結果、現入力情報INが
前入力情報INに対して反転した情報であると、保持手
段16の容量性素子17によって、ラッチ部入力ノード
3の電位は、速やかに変化し、ラッチ部出力ノード4及
び出力ノード2に、現入力情報INに応じた情報が速や
かに現れ、高速動作するものである。また、現入力情報
INが前入力情報と同じであると、ラッチ部入力ノード
3の電位は、容量性素子17からの電荷の供給によって
一時的に変化するが、ラッチ部出力ノード4及び出力ノ
ード2の電位は略前の状態の電位を維持し、ラッチ部出
力ノード4及び出力ノード2からはそのまま情報が出力
されることになる。また、ラッチ部出力ノード4に現れ
た入力情報INの反転情報は第2のインバータ手段10
にて反転されて入力情報INと同じ情報として情報保持
ノード11に出力されることになる。
【0173】一方、スレーブ回路IIにおいて、第1のス
イッチング手段5は非導通状態であるため、マスタ回路
Iからの出力はラッチ部入力ノード3には伝達されてこ
ない。そして、第2のスイッチング手段12が導通状態
であるため、情報保持ノード11に現れている情報は、
第2のスイッチング手段12を介してラッチ部入力ノー
ド3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第1及び第2
のインバータ手段9及び10によって入力情報INと同
じ情報が一時的に保持(ラッチ)されるとともに、次の
入力情報INがラッチ入力ノード3に入力されるまで、
ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情報が現れ
続けるものである。また、第3のスイッチング手段19
も導通状態であるため、ラッチ部出力ノード4に現れた
入力情報INの反転情報は第3のスイッチング手段19
を介して反転情報保持ノード18に伝達され、容量性素
子17には反転情報に応じた情報が保持されることにな
る。つまり、反転情報が“H”レベルであると、容量性
素子17は第1のインバータ手段9によって、“H”レ
ベル(電源電位)に充電され、反転情報“L”レベルで
あると、容量性素子17は第1のインバータ手段9によ
って“L”レベル(接地電位)に放電されることにな
る。
【0174】要するに、この期間では、マスタ回路I
は、入力情報INをラッチ部入力ノード3に入力してラ
ッチ部出力ノード4に入力情報INに応じた情報を高速
に出力し、スレーブ回路IIは、入力情報INをラッチ部
入力ノード3に、入力情報INに基づいた情報をラッチ
出力ノード4にそれぞれラッチするものである。
【0175】そして、第1の制御信号がスイッチング手
段を導通状態から非導通状態に変化、第2の制御信号が
スイッチング手段を非導通状態から導通状態に変化、つ
まり、制御信号φが“H”レベルから“L”レベルに変
化するとともに、制御信号/φが“L”レベルから
“H”レベルに変化すると、マスタ回路Iの第1及び第
4のスイッチング5及び22が導通状態から非導通状態
に変化し、第2及び第3のスイッチング手段12及び1
9が非導通状態から導通状態に変化するとともに、スレ
ーブ回路IIの第1及び第4のスイッチング5及び22が
非導通状態から導通状態に変化し、第2及び第3のスイ
ッチング手段12及び19が導通状態から非導通状態に
変化する。
【0176】この状態において、マスタ回路I及びスレ
ーブ回路IIは次のように動作するものである。マスタ回
路Iにおいて、第1のスイッチング手段5が非導通状態
に変化するため、ラッチ部入力ノード3は入力ノード1
から電気的に非接続状態とされるとともに、第4のスイ
ッチング手段22も非導通状態に変化するため、ラッチ
部入力ノード3は反転情報保持ノード18及び容量性素
子17とも電気的に非接続状態となり、ラッチ部入力ノ
ード3は容量性素子17の影響を何ら受けるものではな
い。
【0177】また、第2のスイッチング手段12は導通
状態に変化するため、情報保持ノード11に現れている
情報は、第2のスイッチング手段12を介してラッチ部
入力ノード3に伝達され、ラッチ入力ノード3には第1
及び第2のインバータ手段9及び10によって入力情報
INと同じ情報が一時的に保持(ラッチ)されるととも
に、次の入力情報INがラッチ入力ノード3に入力され
るまで、ラッチ出力ノード4には入力情報INの反転情
報が現れ続けるものである。
【0178】さらに、第3のスイッチング手段19も、
導通状態に変化するため、ラッチ部出力ノード4に現れ
た入力情報INの反転情報は第3のスイッチング手段1
9を介して反転情報保持ノード18に伝達され、容量性
素子17には反転情報に応じた情報が保持されることに
なる。つまり、反転情報が“H”レベルであると、容量
性素子17は第1のインバータ手段9によって“H”レ
ベル(電源電位)に充電され、反転情報が“L”レベル
であると、容量性素子17は第1のインバータ手段9に
よって“L”レベル(接地電位)に放電されることにな
る。
【0179】一方、スレーブ回路IIにおいては、第1の
スイッチング手段5が導通状態に変化するため、入力ノ
ード1に入力されるマスタ回路Iの出力ノード2に現れ
た入力情報INはラッチ部入力ノード3に伝達されると
ともに、第4のスイッチング手段22が導通状態に変化
するため、ラッチ部入力ノード3と反転情報保持ノード
18とは電気的に接続状態になり、容量性素子17とラ
ッチ部入力ノード3とは接続状態になる。その結果、現
入力情報INが前入力情報INに対して反転した情報で
あると、保持手段16の容量性素子17によって、ラッ
チ部入力ノード3の電位は、速やかに変化し、ラッチ部
出力ノード4及び出力ノード2に、現入力情報INに応
じた情報が速やかに現れ、高速動作するものである。ま
た、現入力情報INが前入力情報と同じであると、ラッ
チ部入力ノード3の電位は、容量性素子17からの電荷
の供給によって一時的に変化するが、ラッチ部出力ノー
ド4及び出力ノード2の電位は略前の状態の電位を維持
し、ラッチ部出力ノード4及び出力ノード2からはその
まま情報が出力されることになる。また、ラッチ部出力
ノード4に現れた入力情報INの反転情報は第2のイン
バータ手段10にて反転されて入力情報INと同じ情報
として情報保持ノード11に出力されることになる。
【0180】要するに、この期間では、マスタ回路I
は、入力情報INをラッチ部入力ノード3に、入力情報
INに基づいた情報をラッチ出力ノード4にそれぞれラ
ッチし、スレーブ回路IIは、入力情報INをラッチ部入
力ノード3に入力してラッチ部出力ノード4に入力情報
INに応じた情報を高速に出力するものである。
【0181】上記のように構成された実施例36のもの
においては、マスタ回路I及びスレーブ回路IIにおい
て、上記した実施例1のものと同様に、現入力情報IN
が前入力情報INに対して同じ情報である場合は、ラッ
チ部8からの出力は前の出力と同じ情報を出力し続け、
現入力情報INが前入力情報INに対して反転した情報
である場合、保持手段16の容量性素子17によって速
やかにラッチ部8のラッチ部入力ノード3の電位が変化
させられるため、結果として出力ノード2に出力される
までの時間が速くなり、高速に動作することになるもの
であるとともに、現入力情報INが前入力情報INに対
して反転した情報である場合、保持手段16の容量性素
子17によって速やかにラッチ部8のラッチ部入力ノー
ド3電位が変化させられるため、ラッチ部入力ノード3
の情報の変化の遷移期間に流れる直流電流を減らすこと
になり、つまり、ラッチ部入力ノード3の電位が“H”
レベルから“L”レベルに変化する期間及び“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する期間に、図2の構成を有
した第1のインバータ手段9の第2の電位点(電源電位
点)から第1の電位点(接地電位点)へ流れる貫通電流
が減少し、低消費電力になるものである。
【0182】なお、上記実施例36においては、マスタ
回路Iとして図1に示した実施例1のラッチ回路にて構
成したものとしたが、上記した実施例2ないし実施例3
5に示したラッチ回路にて構成しても良く、また、スレ
ーブ回路IIとして図1に示した実施例1のラッチ回路に
て構成したものとしたが、上記した実施例2ないし実施
例35に示したラッチ回路にて構成しても良いものであ
る。
【0183】また、上記実施例1ないし実施例36にお
いては、Pチャネル型MOSトランジスタとNチャネル
型MOSトランジスタとによるC−MOS構成で構成し
たものを示したが、特に、これに、限られるものではな
く、例えばECL構成またBi−CMOS構成で構成し
ても同様の効果を奏するものである。
【0184】
【発明の効果】この発明の第1の発明は、ラッチ手段に
一時的に保持された入力情報の反転した情報を保持する
保持部を有し、ラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノ
ードにラッチ手段のスイッチング手段を介して入力情報
が入力される時に保持部に保持された情報をラッチ手段
のラッチ部入力ノードに供給する保持手段を設けたの
で、現入力情報がラッチ部のラッチ部入力ノードに入力
される時に、前入力情報の反転した情報をラッチ部入力
ノードに供給し、現入力情報が前入力情報の反転した情
報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電位変化
をなさしめ、高速化が図れるという効果を有するもので
ある。
【0185】この発明の第2の発明は、ラッチ手段に一
時的に保持される入力情報の反転した情報を保持する保
持部と、この保持部が接続される反転情報保持ノード
と、この反転情報保持ノードとラッチ手段のラッチ部の
ラッチ部入力ノードとの間に接続され、ラッチ手段のス
イッチング手段が導通状態にされる所定期間、制御信号
により導通状態とされるとともにラッチ手段のスイッチ
ング手段が非導通状態の時に制御信号により非導通状態
とされるスイッチング手段とを有する保持手段を設けた
ので、現入力情報がラッチ部のラッチ部入力ノードに入
力される時に、前入力情報の反転した情報をラッチ部入
力ノードに供給し、現入力情報が前入力情報の反転した
情報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電位変
化をなさしめ、高速化が図れるという効果を有するもの
である。
【0186】この発明の第3の発明は、ラッチ手段のラ
ッチ部のラッチ部出力ノードと反転情報保持ノードとの
間に接続され、ラッチ手段の第1のスイッチング手段が
非導通状態にされる所定期間、制御信号により導通状態
とされるとともにラッチ手段の第1のスイッチング手段
が導通状態の時に制御信号により非導通状態とされる第
3のスイッチング手段と、ラッチ手段のラッチ部のラッ
チ部入力ノードと反転情報保持ノードとの間に接続さ
れ、ラッチ手段の第1のスイッチング手段が導通状態に
される所定期間、制御信号により導通状態とされるとと
もにラッチ手段の第1のスイッチング手段が非導通状態
の時に制御信号により非導通状態とされる第4のスイッ
チング手段と、反転保持ノードに接続された保持部とを
有する保持手段を設けたので、現入力情報がラッチ部の
ラッチ部入力ノードに入力される時に、前入力情報の反
転した情報をラッチ部入力ノードに供給し、現入力情報
が前入力情報の反転した情報であるとき、速やかにラッ
チ部入力ノードの電位変化をなさしめ、ラッチ手段の第
1のインバータ手段における低消費電力が図れるととも
に、高速化が図れるという効果を有するものである。
【0187】この発明の第4の発明は、ラッチ手段のラ
ッチ部の第2のインバータ手段の出力と反転情報保持ノ
ードとの間に直列接続される、第2のインバータ手段の
出力を反転するためのインバータ手段及びラッチ手段の
第1のスイッチング手段が非導通状態にされる所定期
間、制御信号により導通状態とされるとともにラッチ手
段の第1のスイッチング手段が導通状態の時に制御信号
により非導通状態とされる第3のスイッチング手段と、
ラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードと上記反転
情報保持ノードとの間に接続され、ラッチ手段の第1の
スイッチング手段が導通状態にされる所定期間、制御信
号により導通状態とされるとともにラッチ手段の第1の
スイッチング手段が非導通状態の時に制御信号により非
導通状態とされる第4のスイッチング手段と、反転情報
保持ノードに接続された保持部とを有する保持手段を設
けたので、現入力情報がラッチ部のラッチ部入力ノード
に入力される時に、前入力情報の反転した情報をラッチ
部入力ノードに供給し、現入力情報が前入力情報の反転
した情報であるとき、速やかにラッチ部入力ノードの電
位変化をなさしめ、ラッチ手段の第1のインバータ手段
における低消費電力化が図れるとともに、高速化が図れ
るという効果を有するものである。
【0188】この発明の第5の発明は、第3の発明また
は第4の発明において、ラッチ手段として、さらに、第
2のインバータ手段の出力とラッチ手段のラッチ部のラ
ッチ部入力ノードとの間に接続され、ラッチ手段の第1
のスイッチング手段が非導通状態の時に制御信号により
導通状態とされるとともにラッチ手段の第1のスイッチ
ング手段が導通状態の時に制御信号により非導通状態と
される第2のスイッチング手段を設けたものとしたの
で、第3または第4の発明と同様の効果を奏する他、ラ
ッチ手段が情報をスタティックに保持するという効果を
有するものである。
【0189】この発明の第6の発明は、第1ないし第5
の発明のいずれかの発明において、保持手段の保持部
を、容量性素子によって構成したものとしたので、第1
ないし第5の発明と同様の効果を奏する。
【0190】この発明の第7の発明は、第1ないし第5
の発明のいずれかの発明において、保持手段の保持部
を、反転情報保持ノードに入力が接続されたインバータ
手段と、このインバータ手段の出力に入力が接続される
とともに出力が上記反転情報保持ノードに接続されるイ
ンバータ手段とを備えたものとしたので、第1ないし第
5の発明と同様の効果を奏する他、保持手段の保持部に
て保持する情報の電荷のリークに対して強いという効果
を有するものである。
【0191】この発明の第8の発明は、マスタースレー
ブ型フリップフロップ回路において、マスタ回路が、そ
のラッチ手段に一時的に保持された入力情報の反転した
情報を保持する保持部を有し、ラッチ手段のラッチ部の
ラッチ部入力ノードにラッチ手段のスイッチング手段を
介して入力情報が入力される時に保持部に保持された情
報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給する保持手
段を設けたので、現入力情報がラッチ部のラッチ部入力
ノードに入力される時に、前入力情報の反転した情報を
ラッチ部入力ノードに供給し、現入力情報が前入力情報
の反転した情報であるとき、速やかにラッチ部入力ノー
ドの電位変化をなさしめるため、マスタ回路の高速化が
図れるという効果を有するものである。
【0192】この発明の第9の発明は、マスタースレー
ブ型フリップフロップ回路において、スレーブ回路が、
そのラッチ手段に一時的に保持された入力情報の反転し
た情報を保持する保持部を有し、ラッチ手段のラッチ部
のラッチ部入力ノードにラッチ手段のスイッチング手段
を介して入力情報が入力される時に保持部に保持された
情報をラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給する保持
手段を設けたので、現入力情報がラッチ部のラッチ部入
力ノードに入力される時に、前入力情報の反転した情報
をラッチ部入力ノードに供給し、現入力情報が前入力情
報の反転した情報であるとき、速やかにラッチ部入力ノ
ードの電位変化をなさしめるため、スレーブ回路の高速
化が図れるという効果を有するものである。
【0193】この発明の第10の発明は、マスタースレ
ーブ型フリップフロプ回路において、マスタ回路及びス
レーブ回路ともに、そのラッチ手段に一時的に保持され
た入力情報の反転した情報を保持する保持部を有し、ラ
ッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードにラッチ手段
のスイッチング手段を介して入力情報が入力される時に
保持部に保持された情報をラッチ手段のラッチ部入力ノ
ードに供給する保持手段を設けたので、現入力情報がラ
ッチ部のラッチ部入力ノードに入力される時に、前入力
情報の反転した情報をラッチ部入力ノードに供給し、現
入力情報が前入力情報の反転した情報であるとき、速や
かにラッチ部入力ノードの電位変化をなさしめるため、
マスタ回路及びスレーブ回路の高速化が図れるという効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す回路図。
【図2】この発明の実施例に用いられるインバータ手段
を示す回路図。
【図3】この発明の実施例1を具体的一例に基づいて高
速化を調査するための回路図。
【図4】この発明の実施例1において、前入力情報が
“L”レベルで現入力情報が“H”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図5】この発明の実施例1において、前入力情報が
“H”レベルで現入力情報が“L”レベルでああるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図6】この発明の実施例1において、前入力情報が
“L”レベルで現入力情報が“L”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図7】この発明の実施例1において、前入力情報が
“H”レベルで現入力情報が“H”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図8】この発明の実施例1において、ラッチ部出力ノ
ードに接続される負荷容量の値を変化させた時のラッチ
部出力ノードに現れる出力の遅延時間を示す図。
【図9】この発明の実施例1において、容量性素子17
の容量値を変化させた時のラッチ部出力ノードに現れる
出力の遅延時間を示す図。
【図10】この発明の実施例2を示す回路図。
【図11】この発明の実施例3を示す回路図。
【図12】この発明の実施例4を示す回路図。
【図13】この発明の実施例5を示す回路図。
【図14】この発明の実施例6を示す回路図。
【図15】この発明の実施例7を示す回路図。
【図16】この発明の実施例8を示す回路図。
【図17】この発明の実施例9を示す回路図。
【図18】この発明の実施例10を示す回路図。
【図19】この発明の実施例11を示す回路図。
【図20】この発明の実施例12を示す回路図。
【図21】この発明の実施例13を示す回路図。
【図22】この発明の実施例14を示す回路図。
【図23】この発明の実施例15を示す回路図。
【図24】この発明の実施例16を示す回路図。
【図25】この発明の実施例17を示す回路図。
【図26】この発明の実施例18を示す回路図。
【図27】この発明の実施例19を示す回路図。
【図28】この発明の実施例19において、前入力情報
が“L”レベルで現入力情報が“H”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図29】この発明の実施例19において、前入力情報
が“H”レベルで現入力情報が“L”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図30】この発明の実施例19において、前入力情報
が“L”レベルで現入力情報が“L”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図31】この発明の実施例19において、前入力情報
が“H”レベルで現入力情報が“H”レベルであるとき
の、ラッチ部入力ノード及びラッチ部出力ノードの電位
波形を示す図。
【図32】この発明の実施例19において、ラッチ部出
ノードに接続される負荷容量の値を変化させた時のラッ
チ部出力ノードに現れる出力の遅延時間を示す図。
【図33】この発明の実施例19において、容量性素子
17の容量値を変化させた時のラッチ部出力ノードに現
れる出力の遅延時間を示す図。
【図34】この発明の実施例20を示す回路図。
【図35】この発明の実施例21を示す回路図。
【図36】この発明の実施例22を示す回路図。
【図37】この発明の実施例23を示す回路図。
【図38】この発明の実施例24を示す回路図。
【図39】この発明の実施例25を示す回路図。
【図40】この発明の実施例26を示す回路図。
【図41】この発明の実施例27を示す回路図。
【図42】この発明の実施例28を示す回路図。
【図43】この発明の実施例29を示す回路図。
【図44】この発明の実施例30を示す回路図。
【図45】この発明の実施例31を示す回路図。
【図46】この発明の実施例32を示す回路図。
【図47】この発明の実施例33を示す回路図。
【図48】この発明の実施例34を示す回路図。
【図49】この発明の実施例35を示す回路図。
【図50】この発明の実施例36を示す回路図。
【図51】この発明の実施例37を示す回路図。
【図52】従来のラッチ回路を示す回路図。
【符号の説明】
1 入力ノード 2 出力ノード 3 ラッチ部入力ノード 4 ラッチ部出力ノード 5 第1のスイッチ手段 8 ラッチ部 9 第1のインバータ手段 10 第2のインバータ手段 12 第2のスイッチ手段 15 ラッチ手段 16 保持手段 17 保持部 18 反転保持ノード 19 第3のスイッチ手段 22 第4のスイッチ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 3/356

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力情報を受けるスイッチング手段と、
    このスイッチング手段を介してラッチ部入力ノードに入
    力された上記入力情報に基づいた出力情報をラッチ部出
    力ノードに出力するとともに上記入力情報を上記ラッチ
    部入力ノードに、上記出力情報を上記ラッチ部出力ノー
    ドにそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有するラッ
    チ手段、 このラッチ手段に一時的に保持された入力情報の反転し
    た情報を保持する保持部を有し、上記ラッチ部のラッチ
    部入力ノードに上記ラッチ手段のスイッチング手段を介
    して入力情報が入力される時に上記保持部に保持された
    情報を上記ラッチ手段のラッチ部入力ノードに供給する
    保持手段を備えたラッチ回路。
  2. 【請求項2】 入力情報を一方の電極に受け、制御手段
    により導通状態と非導通状態に制御されるスイッチング
    手段と、このスイッチング手段の他方の電極にラッチ部
    入力ノードが接続され、上記スイッチング手段を介して
    入力された入力情報に基づいた出力情報をラッチ部出力
    ノードに出力するとともに上記入力情報を上記ラッチ部
    入力ノードに、上記出力情報を上記ラッチ部出力ノード
    にそれぞれ一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ
    手段、 このラッチ手段に一時的に保持される入力情報の反転し
    た情報を保持する保持部と、この保持部が接続される反
    転情報保持ノードと、この反転情報保持ノードと上記ラ
    ッチ部のラッチ部入力ノードとの間に接続され、上記ラ
    ッチ手段のスイッチング手段が導通状態にされる所定期
    間、制御信号により導通状態とされるとともに上記ラッ
    チ手段のスイッチング手段が非導通状態の時に制御信号
    により非導通状態とされるスイッチング手段とを有する
    保持手段を備えたラッチ回路。
  3. 【請求項3】 入力情報を一方の電極に受け、制御信号
    により導通状態と非導通状態に制御される第1のスイッ
    チング手段と、この第1のスイッチング手段の他方の電
    極が接続されるラッチ部入力ノードに入力が接続される
    とともに出力情報を出力するラッチ部出力ノードに出力
    が接続される第1のインバータ手段及び上記ラッチ出力
    ノードに入力が接続されるとともに上記ラッチ部入力ノ
    ードに出力が接続される第2のインバータ手段を有する
    ラッチ部とを有するラッチ手段、 このラッチ手段のラッチ部のラッチ部出力ノードと反転
    情報保持ノードとの間に接続され、上記ラッチ手段の第
    1のスイッチング手段が非導通状態にされる所定期間、
    制御信号により導通状態とされるとともに上記ラッチ手
    段の第1のスイッチング手段が導通状態の時に制御信号
    により非導通状態とされる第3のスイッチング手段と、
    上記ラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードと上記
    反転情報保持ノードとの間に接続され、上記ラッチ手段
    の第1のスイッチング手段が導通状態にされる所定期
    間、制御信号により導通状態とされるとともに上記ラッ
    チ手段の第1のスイッチング手段が非導通状態の時に制
    御信号により非導通状態とされる第4のスイッチング手
    段と、上記反転保持ノードに接続された保持部とを有す
    る保持手段を備えたラッチ回路。
  4. 【請求項4】 入力情報を一方の電極に受け、制御信号
    により導通状態と非導通状態に制御される第1のスイッ
    チング手段と、この第1のスイッチング手段の他方の電
    極が接続されるラッチ部入力ノードに入力が接続される
    とともに出力情報を出力するラッチ部出力ノードに出力
    が接続される第1のインバータ手段及び上記ラッチ出力
    ノードに入力が接続されるとともに上記ラッチ部入力ノ
    ードに出力が接続される第2のインバータ手段を有する
    ラッチ部とを有するラッチ手段、 このラッチ手段のラッチ部の第2のインバータ手段の出
    力と反転情報保持ノードとの間に直列接続される、上記
    第2のインバータ手段の出力を反転するためのインバー
    タ手段及び上記ラッチ手段の第1のスイッチング手段が
    非導通状態にされる所定期間、制御信号により導通状態
    とされるとともに上記ラッチ手段の第1のスイッチング
    手段が導通状態の時に制御信号により非導通状態とされ
    る第3のスイッチング手段と、上記ラッチ手段のラッチ
    部のラッチ部入力ノードと上記反転情報保持ノードとの
    間に接続され、上記ラッチ手段の第1のスイッチング手
    段が導通状態にされる所定期間、制御信号により導通状
    態とされるとともに上記ラッチ手段の第1のスイッチン
    グ手段が非導通状態の時に制御信号により非導通状態と
    される第4のスイッチング手段と、上記反転情報保持ノ
    ードに接続された保持部とを有する保持手段を備えたラ
    ッチ回路。
  5. 【請求項5】 ラッチ手段は、さらに、第2のインバー
    タ手段の出力とラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノ
    ードとの間に接続され、ラッチ手段の第1のスイッチン
    グ手段が非導通状態の時に制御信号により導通状態とさ
    れるとともにラッチ手段の第1のスイッチング手段が導
    通状態の時に制御信号により非導通状態とされる第2の
    スイッチング手段を有していることを特徴とする請求項
    3または請求項4記載のラッチ回路。
  6. 【請求項6】 保持手段の保持部は、容量性素子によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載のラッチ回路。
  7. 【請求項7】 保持手段の保持部は、反転情報保持ノー
    ドに入力が保持されたインバータ手段と、このインバー
    タ手段の出力に入力が接続されるとともに出力が上記反
    転情報保持ノードに接続されるインバータ手段とを備え
    たものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5
    のいづれかに記載のラッチ回路。
  8. 【請求項8】 入力情報が入力される入力ノードと出力
    情報を出力する出力ノードとを有するマスタ回路と、こ
    のマスタ回路の出力ノードに接続される入力ノードと出
    力情報を出力する出力ノードとを有するスレーブ回路と
    を備えたマスタースレーブ型フリップフロップ回路にお
    いて、 上記マスタ回路は、その入力ノードに一方の電極が接続
    されるスイッチング手段と、このスイッチング手段の他
    方の電極に接続されるラッチ部入力ノード及びその出力
    ノードに接続されるとともに上記ラッチ部入力ノードに
    入力された情報に基づいた出力情報を出力するラッチ部
    出力ノードを有し、上記ラッチ部入力ノードに入力され
    る情報をラッチ部入力ノードに、上記ラッチ部出力ノー
    ドに出力する情報を上記ラッチ部出力ノードにそれぞれ
    一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ手段と、 このラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードに一時
    的に保持された情報の反転した情報を保持する保持部を
    有し、上記ラッチ部のラッチ部入力ノードに上記ラッチ
    手段にスイッチング手段を介して情報が入力される時に
    上記保持部に保持された情報を上記ラッチ手段のラッチ
    部入力ノードに供給する保持手段を備えたことを特徴と
    するマスタースレーブ型フリップフロップ回路。
  9. 【請求項9】 入力情報が入力される入力ノードと出力
    情報を出力する出力ノードとを有するマスタ回路と、こ
    のマスタ回路の出力ノードに接続される入力ノードと出
    力情報を出力する出力ノードとを有するスレーブ回路と
    を備えたマスタースレーブ型フリップフロップ回路にお
    いて、 上記スレーブ回路は、その入力ノードに一方の電極が接
    続されるスイッチング手段と、このスイッチング手段の
    他方の電極に接続されるラッチ部入力ノード及びその出
    力ノードに接続されるとともに上記ラッチ部入力ノード
    に入力された情報の基づいた出力情報を出力するラッチ
    部出力ノードを有し、上記ラッチ部入力ノードに入力さ
    れる情報を上記ラッチ部入力ノードに、上記ラッチ部出
    力ノードに出力する情報を上記ラッチ部出力ノードにそ
    れぞれ一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ手段
    と、 このラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードに一時
    的に保持された情報の反転した情報を保持する保持部を
    有し、上記ラッチ部のラッチ部入力ノードに上記ラッチ
    手段のスイッチング手段を介して情報が入力される時に
    上記保持部に保持された情報を上記ラッチ手段のラッチ
    部入力ノードに供給する保持手段を備えたことを特徴と
    するマスタースレーブ型フリップフロップ回路。
  10. 【請求項10】 入力情報が入力される入力ノード、こ
    の入力ノードに一方の電極が接続されるスイッチング手
    段と、このスイッチング手段の他方の電極に接続される
    ラッチ部入力ノード及びこのラッチ部入力ノードに入力
    された情報に基づいた出力情報を出力するラッチ部出力
    ノードを有し、上記ラッチ部入力ノードに入力される情
    報を上記ラッチ部入力ノードに、上記ラッチ部出力ノー
    ドに出力する情報を上記ラッチ部出力ノードにそれぞれ
    一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ手段、この
    ラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードに一時的に
    保持された情報の反転した情報を保持する保持部を有
    し、上記ラッチ部のラッチ部入力ノードに上記ラッチ手
    段のスイッチング手段を介して情報が入力される時に上
    記保持部に保持された情報を上記ラッチ手段のラッチ部
    入力ノードに供給する保持手段、上記ラッチ部出力ノー
    ドに接続される出力ノードを含むマスタ回路、 このマスタ回路の出力ノードに接続される入力ノード、
    この入力ノードに一方の電極が接続されるスイッチング
    手段と、このスイッチング手段の他方の電極に接続され
    るラッチ部入力ノード及びこのラッチ部入力ノードに入
    力された情報に基づいた出力情報を出力するラッチ部出
    力ノードを有し、上記ラッチ部入力ノードに入力される
    情報を上記ラッチ部入力ノードに、上記ラッチ部出力ノ
    ードに出力する情報を上記ラッチ部出力ノードにそれぞ
    れ一時的に保持するラッチ部とを有するラッチ手段、こ
    のラッチ手段のラッチ部のラッチ部入力ノードに一時的
    に保持された情報の反転した情報を保持する保持部を有
    し、上記ラッチ部のラッチ部入力ノードに上記ラッチ手
    段のスイッチング手段を介して情報が入力される時に上
    記保持部に保持された情報を上記ラッチ手段のラッチ部
    入力ノードに供給する保持手段、上記ラッチ部出力ノー
    ドに接続される出力ノードを含むスレーブ回路、を備え
    たマスタースレーブ型フリップフロップ回路。
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