JP6037292B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマを照射して基材などを処理するプラズマ処理装置及び方法に関する。
従来より、多結晶シリコン(poly−Si)等の半導体薄膜は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)や太陽電池に広く利用されている。これを安価に形成する方法として、非晶質シリコン膜にレーザー光を照射して結晶化するものがある。レーザープロセスは、イオン注入やプラズマドーピングによって半導体基板に導入した不純物原子の活性化などにも適用しうる。しかしながら、このレーザー結晶化技術にはレーザーの走査痕が発生するなどの課題があり、また非常に高価な設備を要する。
そこで、スリット状の開口を介してプラズマを照射し、その開口の長手方向と直交する方向にプラズマを走査することにより、処理対象の基材などを連続的に安価に熱処理を行う技術が検討されている(例えば、特許文献1〜3、及び、非特許文献1を参照)。
ところで、例えばプラズマを照射する開口を備える誘導結合型プラズマトーチにおいては、プラズマを着火しやすくするための工夫を要する。なお、ここで言う「着火」とは、プラズマがない状態からプラズマが発生することを言う。そこで、従来から種々の着火方法が検討されている。例えば、特許文献4に記載されたプラズマ処理装置の場合、プラズマを発生させるための円筒チャンバの内部を真空にすることにより、プラズマを着火しやすくしている。また例えば、特許文献5に記載されたプラズマ処理装置の場合、プラズマ発生用のコイルとは別の着火用のコイルを用いる。さらに例えば、特許文献6に記載されたプラズマ処理装置の場合、チャンバ内に配置された金属棒に高電圧を印加することにより、プラズマを着火する。
ただ、特許文献1〜3、及び非特許文献1記載されたプラズマ処理装置のように、高電位の導体部材と低電位の導体部材との間の空間(チャンバ)内でプラズマを発生させる構成の場合、上述したような特許文献4〜6に記載されたプラズマ着火方法を用いることなく、大気圧下で安定したプラズマの着火が可能である。
特開2013−120633号公報 特開2013−120684号公報 特開2013−120685号公報 特開昭61−68900号公報 特開2002−343599号公報 特開平3−67496号公報
T.Okumura and H.Kawaura,Jpn.J.Appl.Phys.52(2013)05EE01
ところで、特許文献1〜3、及び非特許文献1に記載されたプラズマ処理装置の場合、チャンバは誘電体部材によって画定されいる(すなわち、チャンバは誘電体によって囲まれている)。また、高電位の導体部材と低電位の導体部材との間に、チャンバを画定する誘電体部材が配置されている。そのため、プラズマ処理の性能(加熱性能)を高めるために、導体部材に供給する電圧を上げると、誘電体部材が絶縁破壊する可能性がある。
誘電体部材の絶縁破壊を抑制するために、導体部材に印加する電圧を下げることが考えられる。しかし、電圧を下げると、プラズマが着火しにくくなる可能性がある。
そこで、本発明は、プラズマを安定的に着火させることができ、且つ、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することができるプラズマ処理装置及び方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
環状チャンバを画定する誘電体部材と、
前記環状チャンバ内にガスを導入するガス導入部と、
前記誘電体部材の一方側に配置され、交流電力の供給を受けてガスが導入された前記環状チャンバ内にプラズマを発生させる放電用コイルと、
接地され、前記誘電体部材の他方側に配置され、且つ前記誘電体部材の環状チャンバを挟んで前記放電用コイルと対向する導体部材と、
前記放電用コイルに交流電圧を供給する交流電源と、
前記環状チャンバ内に連通し、処理対象の基材に対してプラズマを照射するための開口と、
前記開口の前方を横切るように前記基材を前記環状チャンバに対して相対移動させる移動機構と、を有し、
前記放電用コイルが、電圧発生用コンデンサまたは電圧発生用コイルを介して、接地されているまたは前記導体部材に接続され
プラズマの発生を検知するプラズマ発生検知装置と、
プラズマの発生の検知結果に基づいて、前記放電用コイルの電圧がプラズマ発生前に比べて低下するように前記電圧発生用コンデンサの容量または前記電圧発生用コイルのインダクタンスを変化させる高電圧制御ユニットと、をさらに有し、
前記プラズマ発生検知装置が、プラズマの発光を検出するフォトダイオードまたはプラズマ温度を検出する温度計である、プラズマ処理装置が提供される。
本発明の一態様によれば、プラズマを安定的に着火させることができ、且つ、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することができる。
導体部材が第2の放電用コイルであるのが好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイルとは異なる調整用コンデンサまたは調整用コイルをプラズマ処理装置はさらに有し、その調整用コンデンサまたは調整用コイル、放電用コイル、電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイル、の順にこれらが直列に接続されているのが好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
電圧発生用コンデンサと調整用コンデンサの直列合成キャパシタンスまたは電圧発生用コイルと調整用コイルの直列合成インダクタンスを一定に維持した状態で、電圧発生用コンデンサの容量または電圧発生用コイルのインダクタンスを調整することが可能にプラズマ処理装置を構成するのが好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
放電用コイルに供給する交流電力の周波数が10kHz以上10MHz以下であるのが好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
開口が基材の処理対象の表面に対して直交する方向に方向付されているのが好ましい。これにより、基材を良好にプラズマ処理することができる。
また、本発明の別態様によれば、
基材をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、
誘電体部材によって画定された環状チャンバ内にガスを導入しつつ、接地されている導体部材に対して前記環状チャンバを挟んで対向する放電用コイルに交流電力を供給することにより、前記環状チャンバ内にプラズマを発生させ、
前記環状チャンバ内に連通する開口の前方を横切るように前記基材を前記環状チャンバに対して相対的に移動させることにより、前記基材にプラズマを曝露させ、
前記放電用コイルが、電圧発生用コンデンサまたは電圧発生用コイルを介して、接地されているまたは前記導体部材に接続され
プラズマの発光を検出するフォトダイオードまたはプラズマ温度を検出する温度計を用いてプラズマの発生を検知すると、前記放電用コイルの電圧がプラズマ発生前に比べて低下するように前記電圧発生用コンデンサの容量または前記電圧発生用コイルのインダクタンスを変化させる、プラズマ処理方法が提供される。
本発明の別態様によれば、プラズマを安定的に着火させることができ、且つ、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することができる。
プラズマ処理方法において、導体部材が第2の放電用コイルであるのが好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
電圧発生用コンデンサまたは電圧発生用コイルのインピーダンスを第1のインピーダンス値に設定し、
放電用コイルに第1の電力値の交流電力を供給してプラズマを着火し、
プラズマの着火後に、前記電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイルのインピーダンス値を第2のインピーダンス値に変化させ、
放電用コイルに供給する交流電力を、前記第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に変化させる、プラズマ処理方法が好ましい。これにより、プラズマを安定的に着火させることと、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することとの両立がさらに図れる。
本発明によれば、プラズマを安定的に着火させることができ、且つ、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置の構成を示す概略的に示す断面図 図1のA−A線に沿った断面図 本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置の概略的な分解図 本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置の整合回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置の電気的な接続を示す概略的な斜視図 本発明の実施の形態2にかかるプラズマ処理装置の電気的な接続を示す概略的な斜視図 本発明の実施の形態3にかかるプラズマ処理装置の電気的な接続を示す概略的な斜視図 本発明の実施の形態4にかかるプラズマ処理装置の電気的な接続を示す概略的な斜視図 本発明の実施の形態5にかかるプラズマ処理装置の整合回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態5にかかるプラズマ処理装置の電気的な接続を示す概略的な斜視図
以下、本発明の実施の形態にかかるプラズマ処理装置について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置について図1〜4を参照しながら説明する。
図1Aは、本発明の実施の形態1にかかるプラズマ処理装置の構成を概略的に示すものであって、具体的には、詳細は後述するが、プラズマ処理装置における誘導結合型プラズマトーチユニットの開口の長手方向(Y軸方向)に対して直交する断面を示す断面図である。また、図1Bは、誘導結合型プラズマトーチユニットの開口の長手方向(Y軸方向)に対して平行であって、且つプラズマ処理される対象の基材に直交する断面図である。すなわち、図1Bは、図1Aに示すA−A線に沿った断面を示している。さらに、図2は、図1Aおよび図1Bに示す誘導結合型プラズマトーチユニットの分解図である。
図1A及び図1Bはまた、処理対象の基材1に対してプラズマ処理中の誘導結合型プラズマトーチユニットT(以下、「プラズマトーチユニットT」と称する)を示している。
図1A及び図1Bに示すように、基材1のプラズマトーチユニットT側の表面には薄膜2が形成されている。
プラズマトーチユニットTは、プラズマFを発生させるための第1の放電用コイル3と、誘電体製の第1のセラミックスブロック4と、誘電体製の第2のセラミックスブロック5とを有する。
第1の放電用コイル3は、円形断面を備える銅管と、銅管を覆い、長方形(または正方形)断面を備える銅ブロックとによって構成されている。また、第1の放電用コイル3は、第1のセラミックスブロック4の近傍に配置されている。
第1のセラミックスブロック4と第2のセラミックスブロック5は互いに接触し、その間にチャンバ7と、チャンバ7に連通するスロット状の開口8とを画定する。
具体的には、チャンバ7及び開口8は、基材1の薄膜2側の表面(プラズマに曝露される面)に対して直交する平面(Y−Z平面)に沿って設けられている。開口8は、チャンバ7及び開口8に沿う平面(Y−Z平面)に対して、且つ、基材1の薄膜2側の表面に対して平行な方向(Y軸方向)に長いスロット状の開口である。
また、開口8は、その開口縁を含む平面が基材1の薄膜2側の表面に対して平行になるように基材1に対して相対的に配置され、プラズマ処理時、基材1の薄膜2側の表面に近接配置される。その結果、開口8は基材1によって実質的に塞がれ、チャンバ7内は実質的に閉じた空間にされる。すなわち、開口8の周縁部分と基材1の薄膜2側の表面は、接触することなく可能な限り接近している。
第1の放電用コイル3は、その中心軸が基材1の薄膜2側の表面に対して平行に延在するように、且つ、チャンバ7及び開口8に沿う平面(Y−Z平面)に対して直交するように構成されている(言い換えれば、X軸方向に第1の放電用コイル3の中心軸は延在する)。すなわち、第1の放電用コイル3の一巻きの素線を含む平面が、基材1の薄膜2側の表面に対して直交し、且つ、チャンバ7及び開口8に沿う平面(Y−Z平面)に対して平行になるように、第1の放電用コイル3が設けられている。
プラズマトーチユニットTは、全体が接地された導体製のシールド部材(図示せず)によって囲まれている。それにより、高周波の漏洩(ノイズ)が効果的に防止できるとともに、好ましくない異常放電などを効果的に防止できる。
チャンバ7は、本実施の形態1の場合、第1のセラミックスブロック4の一つの平面と、第2のセラミックスブロック5に設けた溝によって画定されている。また、第1のセラミックスブロック4と第2のセラミックスブロック5は、誘電体であって互いに貼り合わされている。そのため、チャンバ7は、開口8を除いて誘電体に囲まれている。
また、チャンバ7は、環状に構成されている。ここで言う「環状」は、無端状を意味し、円形に限定されるものではない。例えば、チャンバ7は、開口8と連通し、開口8の長手方向(Y軸方向)に延在する直線部7aと、直線部7aに対して平行に距離をあけて延在する直線部7bと、2つの直線部7a、7bの両端それぞれを連結する直線部7c、7dとを備える。なお、図1(b)においては、チャンバ7の直線部7a、7bは直線部7c、7dに比べて長いように図示されているが、これに限らない。直線部7a、7bは直線部7c、7dに比べて短くてもよく、また同一の長さであってもよい。
図1A、図1B、および図2に示すように、第2のセラミックスブロック5の内部に、プラズマガスマニホールド9が設けられている。プラズマガス供給配管10を介してプラズマガスマニホールド9にガスが供給される。供給されたガスは、第2のセラミックスブロック5に設けられたガス導入部としてのプラズマガス供給穴11を介して、チャンバ7に導入される。このような構成により、環状のチャンバ7内において、均一なガス流れを簡単に実現できる。プラズマガス供給配管10を流れるガスの流量は、その上流に設けられたマスフローコントローラなどの流量制御装置(図示せず)によって制御される。
本実施の形態1の場合、プラズマガス供給穴11は、図2に示すように、1つであって、第2のセラミックスブロック5における第1のセラミックスブロック4と接触する表面に形成され、プラズマガスマニホールド9からチャンバ7に向かって延在する幅広な溝と、その溝に対向する第1のセラミックスブロック4の平面とで構成されている。これに代わって、プラズマガスマニホールド9からチャンバ7に向かって延在し、円形断面を備えるプラズマ供給穴を、開口8の延在方向(Y軸方向)に複数並べてもよい。
このような構成のプラズマトーチユニットTによれば、第1の放電用コイル3に交流電力が印加されると、プラズマガス供給配管10、プラズマガスマニホールド9、及びプラズマガス供給穴11を介してプラズマガスが供給されたチャンバ7内に交流電磁界が発生する。それにより、チャンバ7内、すなわち第1のセラミックスブロック4、第2のセラミックスブロック5、及び基材1によって囲まれた空間内にプラズマFが発生する。発生したプラズマFは、開口8を介して基材1に曝露される。
基材1は、図1Bに示すように、トレー状の基材ホルダ12上に載置される。具体的には、基材ホルダ12は、基材1の外形と略相似であってわずかに小さい形状の断面を備える貫通穴と、基材1の外形と略相似であってわずかに大きい座ぐり部とを備える。貫通穴は、座ぐり部と連通している。このような、基材ホルダ12の座ぐり部に基材が配置される。
なお、この基材ホルダ12の座ぐり部の深さは、基材1の厚さと略等しくされている。その結果、基材ホルダ12のプラズマトーチユニットT側の表面(座ぐり部を除く表面部分)と、基材1の薄膜2側の表面とが略同一平面上に位置する。
その結果、プラズマトーチユニットTの開口8の前方を横切るように、具体的には開口8と基材ホルダ12の表面とを平行に維持した状態で、基材ホルダ12をプラズマトーチユニットTに対して相対的に移動させた場合、開口8と基材ホルダ12とが対向するときにチャンバ7内に発生するプラズマの状態と、開口8と基材1とが対向するときにチャンバ7内に発生するプラズマの状態とが略一定になる。すなわち、開口8と基材ホルダ12の間の距離と開口8と基材1の間の距離との違いによって生じるプラズマの揺動を抑えることができる。
導体部材としての第2の放電用コイル13が第2のセラミックスブロック5の近傍に配置されている。具体的には、第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5を挟んで(すなわちチャンバ7を挟んで)、第1の放電用コイル3に対向するように、第2の放電用コイル13が配置されている。
第2の放電用コイル13は、第1の放電用コイル3と同様に、円形断面を備える銅管と、銅管を覆い、長方形(または正方形)断面を備える銅ブロックとによって構成されている。
また、第2の放電用コイル13は、その中心軸が基材1の薄膜2側の表面に対して平行に延在するように、且つ、チャンバ7及び開口8に沿う平面(Y−Z平面)に対して直交するように構成されている(言い換えれば、X軸方向に第2の放電用コイル13の中心軸は延在する)。すなわち、第2の放電用コイル13の一巻きの素線を含む平面が、基材1の薄膜2側の表面に対して直交し、且つ、チャンバ7及び開口8に沿う平面(Y−Z平面)に対して平行になるように、第2の放電用コイル13が設けられている。なお、第1の放電用コイル3の中心軸と第2の放電用コイル13の中心軸は、同一直線上に位置するのが好ましい。
第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13内の銅管の内部には、冷媒が流れる。また、その銅管を覆う第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13の銅ブロックは、接着剤(図示せず)によって第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5に接着されている。このように、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13が長方形(または正方形)の断面を備えることにより、第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5に対して平面接触することができ、それによりこれらを接着する接着剤をできるだけ薄くすることができる。また、第1の放電用コイル3と第1のセラミックスブロック4との間及び第2の放電用コイル13と第2のセラミックスブロック5との間において、良好な熱伝導が確保される。その結果、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13の銅管に水などの冷媒を流すことにより、第1の放電用コイル3、第2の放電用コイル13、第1のセラミックスブロック4、及び第2のセラミックスブロック5を良好に冷却することができる。
プラズマトーチユニットTのスロット状の開口8は、例えば、細長い長方形状である。そのような開口8に薄膜2側の表面が対向するように、基材1が配置される。基材1を開口8に対向配置する前に、チャンバ7内にプラズマFを発生させる。すなわち、チャンバ7内にガスを供給することによって開口8からガスを噴出させつつ、交流電源(図示せず)によって第1の放電用コイル3に例えば4MHzの交流電力(高周波電力)を供給することにより、チャンバ7内にプラズマFを発生させる。この状態で、基材ホルダ12を移動させることによって基材1をプラズマトーチユニットTの開口8の前方を横切らせ、開口8近傍のプラズマFを基材1の薄膜2側の表面に曝露させる。
具体的には、開口8と基材1の薄膜2側の表面とを平行に維持した状態で該開口8の長手方向(Y軸方向)に直交する方向(X軸方向)に、チャンバ7に対して基材1を相対的に移動させる。すなわち、プラズマトーチユニットT及び基材1の少なくとも一方を移動させる。
チャンバ7内に供給するガスとして種々のものが使用可能だが、プラズマの安定性、着火性、プラズマに暴露される部品の寿命などを考えると、不活性ガスが主体であることが望ましい。なかでも、Arガスが典型的に用いられる。Arのみでプラズマを生成させた場合、プラズマは相当高温となる(10,000K以上)。
プラズマ発生の条件としては、走査速度=50〜3000mm/s、プラズマガス総流量=1〜100SLM、Ar+Hガス中のH濃度=0〜10%、高周波電力=0.5〜50kW程度の値が適当である。ただし、これらの諸量のうち、ガス流量及び電力は、プラズマトーチユニットTの開口8の長手方向(Y軸方向)の長さ100mm当たりの値である。したがって、ガス流量や電力などのパラメータは、開口8の長手方向の長さが100mmに比べて短いまたは長い場合、それに比例して調整する必要がある。
プラズマトーチユニットTの開口8の長手方向(Y軸方向)の大きさは、基材1の大きさ(基材1の相対移動方向(X軸方向)に直交する方向の大きさ)と略等しい。したがって、開口8と基材1の薄膜2側の表面とを平行に維持した状態で該開口8の長手方向(Y軸方向)に直交する方向(X軸方向)に、チャンバ7に対して基材1を相対的に移動させると、基材1全体がプラズマFによって処理される。
本実施の形態1の場合、基材1を保持する基材ホルダ12が移動することにより、チャンバ7に対して基材1が相対的に移動する。例えば、図1Aに示すように、基材ホルダ12は、移動させる移動機構としての複数のローラ50によって搬送される。複数のローラ50は、基材ホルダ12の移動方向(X軸方向)と直交する方向に延在する回転中心線を中心として回転可能であって、基材ホルダ12の移動方向(X軸方向)に並んでいる。このような回転するローラ50の外周面に接触することにより、基材ホルダ12は搬送される。
なお、基材1が、基材ホルダ12を介することなく、複数のローラ50によって直接的に搬送されてもよい。また、基材1(あるいは基材1を保持する基材ホルダ12)をチャンバ7に対して相対移動させる移動機構は、ローラ50に限らず、ロボット、リニアスライダなどであってもよい。
また、プラズマFの温度、電子密度、活性粒子密度が高い、すなわちプラズマトーチユニットTの開口8に近いプラズマFの部分が基材1の薄膜2側の表面に曝露されるため、基材1を高速処理、あるいは、高温処理することができる。
図3は、第1の放電用コイル3と交流電源(高周波電源)(図示せず)との間に設けられる、本実施の形態1にかかるインピーダンスマッチング用の整合回路18の構成を示す回路図である。
図3に示すように、整合回路18の入力端子19と高周波電源とが、例えば同軸ケーブル(図示せず)を介して接続される。整合回路18の出力端子20は、後述するように、第1の放電用コイル3に接続される。
また、整合回路18の入力端子19は、第1の可変コンデンサ21を介して接地されている。さらに、入力端子19は、直列に接続された第2の可変コンデンサ22及び整合用固定コイル23とを介して、出力端子20に接続されている。
図4は、図1A、図1B、及び図2に示すプラズマトーチユニットTに対する電気的な接続を示す斜視図である。
図4に示すように、第1の放電用コイル3の一端14が、整合回路18の出力端子20に接続されている。一方、第1の放電用コイル3の他端15は、高電圧発生用コンデンサ24を介して接地されている。高電圧発生用コンデンサ24は、可変コンデンサである。
第2の放電用コイル13の一端16は、接地されている。一方、第2の放電用コイル13の他端17は、電気的に浮いている。これに代わって、第2の放電用コイル13の他端は、接地されてもよい。あるいは、第2の放電用コイル13は接地されていなくてもよい。また、第1の放電用コイル3と対向する導体部材は、第2の放電用コイル13ではなく、他の形状の導体部材、例えば、リング状の導体部材、矩形板状の導体部材などであってもよい。
このような構成のプラズマトーチユニットTにおいて、狭い空間(チャンバ7)を挟んで、相対的に高電位の第1の放電用コイル3と、第1の放電用コイル3に比べて低電位の第2の放電用コイル13が対向し合う。高周波電力を第1の放電用コイル3に供給することによって第1の放電用コイル3が第2の放電用コイル13に比べて高電位になれば、環状のチャンバ7全体にわたって高電界が生じ、その結果、プラズマFが着火する。
本実施の形態1のような誘導結合型プラズマトーチを有するプラズマ処理装置は、多くの場合、容量結合モードでプラズマを着火させた後、誘導結合モードへのモードジャンプを経て運転される。ここで言う「モードジャンプ」とは、プラズマが低温・低電子密度の容量結合モードと高温・高電子密度の誘導結合モードとの間で不連続な状態変化を起こす現象を言う。大気圧下における容量結合モードの放電は狭い空間において起こりやすいことから、本構成によれば、比較的容易に容量結合モードのプラズマが得られる。
ここで、第1の放電用コイル3に生じる高周波電圧について考察する。
まず、第1の放電用コイル3のインダクタンスは、その形状に依存するが、例えばL=1.7μHである。第1の放電用コイル3に供給される高周波電力の周波数がf=4MHzである場合、第1の放電用コイル3のインピーダンスはZ=2πfL=43Ωになる。また、整合回路18の出力端子20から負荷側(第1のコイル3側)を見たときのインピーダンスの実部は、第1のコイル3の形状やプラズマトーチユニットTの構造に依存するが、例えばR=10Ωである。したがって、例えば、P=30kWの高周波電力を第1の放電用コイル3に供給したときに第1のコイル3に流れる電流はI=(P/R)1/2=55Aである。その結果、第1の放電用コイル3の端子間電圧(一端14と他端15との間の電圧差)は、V=ZI=2.4kVである。
第1の放電用コイル3に供給される高周波電力の周波数が、4MHzと異なり、13,56MHzである場合、第1の放電用コイル3の端子間電圧は、V=7.9kVになる。
したがって、13.56MHzの高周波電力を用いた場合に比べて、4MHzの高周波電力を用いた場合は、第1の放電用コイル3の端子間電圧が小さくなる。
本実施の形態1のように高電位の第1の放電用コイル3と低電位の第2の放電用コイル13との間に挟まれたチャンバ7内にプラズマFを発生させる場合、第1の放電用コイル3の端子間電圧が高いほど大気圧下でプラズマFを安定して着火させることができる。言い換えると、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数が高いほど、プラズマFを安定して着火させることができる。
しかしながら、高電位の第1の放電用コイル3と低電位の第2の放電用コイル13との間には、チャンバ7を画定する誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5が存在する。アルミナ、窒化ケイ素などのセラミックス材料の耐電圧は、10kV/mmのオーダーであるため、例えば高い冷却効率を実現するために第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の厚さが小さい場合、これらが絶縁破壊する可能性がある。
このように、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を高くすると、プラズマFの着火性は向上するが、チャンバ7を画定する誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5が絶縁破壊する可能性がある。
そこで、発明者は、プラズマの着火性と誘電体の絶縁破壊の抑制の両立を図るために以下のことを考えた。すなわち、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を誘電体の絶縁破壊が起こらない比較的低い周波数で維持する条件の下で、プラズマFを着火するときにおいては第1の放電用コイル3の電圧を相対的に上げてチャンバ7内に生じる電界を強め、着火後の誘導結合モードでの運転中においては第1の放電用コイル3の電圧を相対的に下げることを考えた。
具体的には、まず、プラズマFを着火する着火シーケンスにおいて、高電圧発生用コンデンサ24の容量を小さく調整する、例えば、125pFに調整する。このとき、上述したように第1の放電用コイル3のインダクタンスをL=1.7μH、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数をf=4MHzとすると、第1の放電用コイル3と高電圧発生用コンデンサ24の合成インピーダンスは、Z=1/(2πfC)−2πfL=280Ωである。ここで、高周波電力が例えばP=5kWである場合、第1のコイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=6.2kVとなり、5kWという小さな電力でも着火させるに十分な高電圧を得ることができる。
一度プラズマFが着火すれば、第1の放電用コイル3の電圧がある程度低下してもプラズマFが失火することがないため、プラズマFの着火後に高電圧発生用コンデンサ24の容量を125pFに比べて大きくなるように、例えば500pFに調整する。このとき、第1の放電用コイル3と高電圧発生用コンデンサ24の合成インピーダンスは、Z=1/(2πfC)−2πfL=37Ωであり、第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=0.83kVと非常に小さくなる。
その後、高周波電力を、容量結合モードから誘導結合モードへのモードジャンプが起こるのに十分な大きさ、例えば、P=30kWに上げる。このときの第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=2.0kVとなり、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊が起こる心配がないほど十分に低い電圧でプラズマ処理を実行することができる。
上記の発明者の考えに基づいて、プラズマ処理装置は、第1の放電用コイル3に比較的低い周波数(例えば4MHz)の高周波電力を供給するとともに、以下の運転シーケンスを実行するように構成される。
プラズマ処理装置の運転シーケンスは、
(1)高電圧発生用コンデンサ24のインピーダンス値を第1のインピーダンス値(例えば320Ω)に調整するためにその容量値を第1の容量値(320Ωに対応する125pF)に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値(例えば5kW)に設定する第1のステップ、
(2)第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップ、
(3)プラズマFの着火後に、高電圧発生用コンデンサ24のインピーダンス値が第1のインピーダンス値に比べて小さい第2のインピーダンス値(例えば80Ω)になるように、高電圧発生用コンデンサ24の容量値を第2の容量値(80Ωに対応する500pF)に調整する第3のステップ、および、
(4)高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値(例えば30kW)に設定する第4のステップ、を含んでいる。
なお、これらの動作シーケンスを実行するために、プラズマ処理装置は、第1の放電用コイル3に供給する交流電力(高周波電力)の電力値が変更可能な交流電源(図示せず)と、高電圧発生用コンデンサ24の容量を変化させるための容量制御ユニット(図示せず)とを有する。
このような運転シーケンスをプラズマ処理装置が実行することにより、プラズマFの着火性と誘電体(第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5)の絶縁破壊の抑制の両立を図ることができる。
なお、比較的低い周波数の高周波電力を第1の放電用コイル3に供給するメリットは他にもある。
例えば大きな基材1を処理する場合、それに対応してプラズマトーチユニットTの開口8の長手方向(Y軸方向)のサイズを大きくする必要がある、すなわちチャンバ7を大きな空間にする必要がある。その大きなチャンバ7全体にプラズマFが発生するように、第1の放電用コイル3の大きさ、すなわち素線の長さを長くしなければならない。
素線の長さが長くなると第1の放電用コイル3のインダクタンスが増加するため、第1の放電用コイル3の端子間電圧が高くなり、その結果、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊のリスクが高まる。
しかし、第1の放電用コイル3のインピーダンス及び端子間電圧は、その第1の放電用コイル3に供給される高周波電力の周波数に比例するため、比較的低い周波数の高周波電力を用いることによって第1の放電用コイル3の端子間電圧を下げることができる。
また、整合時においては、整合回路18の入力端子19から負荷までの直列回路が略直列共振状態になるため、整合回路18の整合用固定コイル23のインダクタンスを適当に選択する(整合用固定コイル23と第1の放電用コイル3の合成インダクタンスが高くなり過ぎないようにする)ことにより、第2の可変コンデンサ22や高電圧発生用コンデンサ24の端子間電圧を小さく抑えることができる。
さらなる他のメリットとして、例えば、第1の放電用コイル3から放射される高周波電磁界によって導電性の基材1または薄膜2に生じる渦電流の抑制を図ることができる。これにより、例えば基材1上に薄膜トランジスタ(TFT)などの微細デバイスが形成されている場合、その微細デバイスの渦電流による破壊が抑制される。
なお、整合回路18の第2の可変コンデンサ22と高電圧発生用コンデンサ24の両方を容量を調整可能な可変コンデンサとし、整合用固定コイル23をインダクタンスが一定の固定コイルとしているが、これに限らない。
例えば、第2の可変コンデンサ22の代わりに容量が固定の固定コンデンサを用いてもよい。または、整合用固定コイル23の代わりにインダクタンスを調整可能な可変インダクタを用いてもよい。あるいは、第2の可変コンデンサ22を用いず、且つ、整合用固定コイル23の代わりに設けられた可変インダクタと、高電圧発生用コンデンサ24とによって整合状態を得てもよい。
また、第1の放電用コイル3に供給される高周波電力が比較的小さい場合、高電圧発生用コンデンサ24が、固定コンデンサであってもよい。すなわち、固定コンデンサである高電圧発生用コンデンサ24の容量値と第1の放電用コイル3に供給される高周波電力の電力値とが、プラズマFを着火でき、且つ、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊を抑制することができる値に適当に設定される。
あるいは、第2の放電用コイル13の一端16を直接的に接地することに代わって、インピーダンスがごく小さいコイルやキャパシタを介して接地してもよい。また、高周波電力は、図2に示すように溝が形成されていない第1のセラミックスブロック4に貼り付けられた第1の放電用コイル3に供給されているが、これに代わって、溝が形成されている第2のセラミックスブロック5に貼り付けられた第2の放電用コイル13に供給されてもよい。
また、プラズマの発生を検知するプラズマ発生検知装置として、例えば、プラズマの発光を検出するフォトダイオード、トーチの温度を検出する温度計、ダミーの基材の温度を検出する温度計、基材を保持するトレーの温度を検出する温度計などをプラズマ処理装置は有してもよい。これらのプラズマ発生検知装置の検知結果に基づいて、高電圧発生用コンデンサ24の容量を変化させる高電圧制御ユニット(図示せず)をプラズマ処理装置は備えてもよい。例えば、高電圧制御ユニットは、上述の動作シーケンスを実行するために、プラズマFの着火後(プラズマFの発生の検出後)、高電圧発生用コンデンサ24の容量値を第1の容量値から第2の容量値に調整するように構成されている。
さらに、第1の放電用コイル3に供給される高周波電力の周波数は、10kHz以上10MHz以下であることが望ましい。10kHzに比べて低い場合、高電圧発生用コンデンサ24は数万pFの容量が必要になり、このような高容量で且つ高耐圧のコンデンサは入手が極めて困難である。一方、10MHzに比べて高い場合、このような高周波電力が供給されるコイルの端子間電圧が高くなり、常にコイルに高電圧が印加された状態が維持される。そのため、上述したような比較的低い周波数の高周波電力をコイルに供給することによる利点が損なわれる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図5を参照しながら説明する。なお、プラズマトーチユニットT及び整合回路18の構成は、上述の実施の形態1のものと同一である。
図5は、本実施の形態2にかかるプラズマトーチユニットTに対する電気的な接続を示す斜視図である。
図5に示すように、第1の放電用コイル3の一端14が、整合回路18の出力端子20に接続されている。一方、第1の放電用コイル3の他端15は、高電圧発生用コンデンサ25を介して第2の放電用コイル13の他端17に接続されている。高電圧発生用コンデンサ25は、可変コンデンサである。第2の放電用コイル13の一端16は接地されている。
なお、第2の放電用コイル13の一端16は接地されていなくてもよい。また、第1の放電用コイル3と対向する導体部材は、第2の放電用コイル13ではなく、他の形状の導体部材、例えば、リング状の導体部材、矩形板状の導体部材などであってもよい。
本実施の形態2においても、第2の放電用コイル13のインピーダンスが十分小さいため、第2のコイル13の電圧は相対的に低くなる。第1の放電用コイル3と第2の放電用コイル13とを接続する高電圧発生用コンデンサ25の容量を十分小さくすることにより、第1の放電用コイル3の電圧が相対的に高くなり、第1の放電用コイル3と第2の放電用コイル13との間に大きな電位差が生じる。その結果、第1の放電用コイル3に供給される高周波電力が低くても、プラズマFを容易に着火することができる。
また、一度プラズマFが着火すれば、第1のコイル3の電圧がある程度低下してもプラズマFが失火することがないため、プラズマFの着火後に高電圧発生用コンデンサ25の容量を増加するように調整する。その後、高周波電力を、容量結合モードから誘導結合モードへのモードジャンプが起こるのに十分な大きさになるように上げる。
このように、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を比較的低い周波数に維持しながら、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値に設定する第1のステップと、第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップと、プラズマFの着火後に、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に比べて小さい第2のインピーダンス値に調整する第3のステップと、高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に設定する第4のステップとを含む運転シーケンスを、プラズマ処理装置は実行する。
これにより、プラズマFの着火性と誘電体(すなわち、第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5)の絶縁破壊の抑制の両立を図ることができる。
本実施の形態2においては、第1の放電用コイル3と第2の放電用コイル13が第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5を挟んだ状態で対向配置され、且つチャンバ7から離れた位置で高電圧発生用コンデンサ25を介して直列に接続されている。そのため、高周波電力が供給されたときに第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13それぞれがチャンバ7内に発生させる高周波電磁界の向きが互い等しくなるように、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13は構成されている。したがって、実施の形態1に比べて、同一の高周波電力が供給された場合、チャンバ7内に発生する電磁界の強度が強く、プラズマFが着火しやすい。
なお、上述の本実施の形態2の運転シーケンスにおいては、高電圧発生用コンデンサ25の第1のインピーダンス値に比べて第2のインピーダンス値が小さいが、場合によっては大小関係が逆の場合もありうる。
すなわち、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を比較的低い周波数に維持しながら、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値に設定する第1のステップと、第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップと、プラズマFの着火後に、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に比べて大きい第2のインピーダンス値に調整する第3のステップと、高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に設定する第4のステップとを含む運転シーケンスを実行することが、場合によってはありうる。このような場合について、詳しく説明する。
典型な例は、第1のコイル3及び第2のコイル13のインダクタンスが比較的大きい場合である。このような場合、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13の合成インダクタンスをキャンセルした上で、さらに大きな容量性インピーダンスを得るためには、高電圧発生用コンデンサ25の容量を極端に小さくする必要がある。しかしながら、上述したように、プラズマFの着火後に高電圧発生用コンデンサ25の容量を大きくすることを考慮すると、その容量を極端に小さくすることには限界がある。その理由は、大容量の可変コンデンサは、極端に小さい容量に設定することができないためである。
例えば、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13のインダクタンスが、ともにL=L=2.5μHである場合を考える。第1放電用のコイル3に供給する高周波電力の周波数がf=4MHzである場合、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13の合成インピーダンスはZ=2πfL+2πfL=126Ωとなる。また、整合回路18の出力端子20から負荷側(第1の放電用コイル3側)を見たときのインピーダンスの実部をR=10Ωとする。
着火シーケンスにおいて、高電圧発生用コンデンサ25の容量を大きく、例えば、2500pFに調整する。このとき、第1の放電用コイル3、高電圧発生用コンデンサ25、及び第2の放電用コイル13の合成インピーダンスは、Z=2πfL+2πfL−1/(2πfC)=110Ωである。したがって、高周波電力がP=5kWである場合、第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=2.5kVとなり、5kWという小さな電力でも着火させるに十分な高電圧を得ることができる。
一度プラズマFが着火すれば、第1の放電用コイル3の電圧がある程度低下してもプラズマFが失火することがないため、プラズマFの着火後に高電圧発生用コンデンサ25の容量を2500pFに比べて小さく、例えば、500pFに調整する。このとき、第1の放電用コイル3、高電圧発生用コンデンサ25、及び第2の放電用コイル13の合成インピーダンスは、Z=2πfL+2πfL−1/(2πfC)=46Ωであり、第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=1.0kVと非常に小さくなる。
その後、高周波電力を、容量結合モードから誘導結合モードへのモードジャンプが起こるのに十分な大きさ、例えば、P=30kWに上げる。このときの第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=2.5kVとなり、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊が起こる心配がないほど十分に低い電圧でプラズマ処理を実行することができる。
このように、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を比較的低い周波数に維持しながら、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値に設定する第1のステップと、第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップと、プラズマFの着火後に、高電圧発生用コンデンサ25のインピーダンス値を第1のインピーダンス値に比べて大きい第2のインピーダンス値に調整する第3のステップと、高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に設定する第4のステップとを含む運転シーケンスを実行しても、プラズマFの着火性と誘電体(すなわち、第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5)の絶縁破壊の抑制の両立を図ることができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図6を参照しながら説明する。なお、プラズマトーチユニットT及び整合回路18の構成は、上述の実施の形態1のものと同一である。
図6は、本発明の実施の形態3にかかるプラズマトーチユニットTに対する電気的な接続を示す斜視図である。図6に示すように、第1の放電用コイル3の一端14は、整合回路18の出力端子20に接続されている。一方、第1の放電用コイル3の他端15は、高電圧発生用コイル26を介して接地されている。高電圧発生用コイル26は、可変インダクタである。第2の放電用コイル13の一端16は接地されている。一方、第2の放電用コイル13の他端17は、電気的に浮いている。これに代わって、第2の放電用コイル13の他端17は接地されてもよい。また、第2の放電用コイル13は接地されていなくてもよい。さらに、第2の放電用コイル13に代わって、他の形状の導体部材、例えば、リング状の導体部材、矩形板状の導体部材などであってもよい。
本実施の形態3においては、実施の形態1で使用された高電圧発生用コンデンサ24と異なり、図6に示すように高電圧発生用コイル26が使用されている。
実施の形態1と同様に、本実施の形態3における第1の放電用コイル3のインダクタンスがL=1.7μHであって、整合回路18の出力端子20から負荷側(第1の放電用コイル3側)を見たときのインピーダンスの実部がR=10Ωであるとする。
まず、プラズマFを着火する着火シーケンスにおいて、高電圧発生用コイル26のインダクタンスを大きく、例えば、L=6μHに調整する。このとき、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数が4MHzである場合、第1の放電用コイル3と高電圧発生用コイル26の合成インピーダンスは、Z=2πfL+2πfL=190Ωである。ここで、高周波電力がP=5kWである場合、第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=4.2kVとなり、5kWという小さな電力でも着火させるに十分な高電圧を得ることができる。
一度プラズマFが着火すれば、第1の放電用コイル3の電圧がある程度低下してもプラズマFが失火することがないため、プラズマFの着火後に高電圧発生用コイル26のインダクタンスが6μHに比べて小さくなるように、例えば、L=1μHに調整される。このとき、第1の放電用コイル3と高電圧発生用コイル26の合成インピーダンスは、Z=2πfL+2πfL=68Ωであり、第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=1.5kVと非常に小さくなる。
その後、高周波電力を、容量結合モードから誘導結合モードへのモードジャンプが起こるのに十分な大きさ、例えば、P=30kWに上げる。このときの第1の放電用コイル3の一端14に発生する電圧は、V=ZI=Z・(P/R)1/2=3.7kVとなり、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊が起こる心配がないほど十分に低い電圧でプラズマ処理を実行することができる。
本実施の形態3にかかるプラズマ処理装置は、第1の放電用コイル3に比較的低い周波数(例えば4MHz)の高周波電力を供給するとともに、以下の運転シーケンスを実行するように構成される。プラズマ処理装置の運転シーケンスは、(1)高電圧発生用コイル26のインピーダンス値を第1のインピーダンス値(例えば150Ω)に調整するためにそのインダクタンス値を第1のインダクタンス値(150Ωに対応する6μH)に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値(例えば5kW)に設定する第1のステップ、(2)第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップ、(3)プラズマFの着火後に、高電圧発生用コイル26のインピーダンス値が第1のインピーダンス値に比べて小さい第2のインピーダンス値(例えば25Ω)になるように、そのインダクタンス値を第2のインダクタンス値(25Ωに対応する1μH)に調整する第3のステップ、および、(4)高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値(例えば30kW)に設定する第3のステップ、を含んでいる。
このような運転シーケンスをプラズマ処理装置が実行することにより、プラズマFの着火性と誘電体の絶縁破壊の抑制の両立を図ることができる。
なお、整合回路18の第2の可変コンデンサ22を可変コンデンサとし、高電圧発生用コイル26を可変コイルとし、整合用固定コイル23を固定コイルとしているが、これに限らない。例えば、第2の可変コンデンサ22の代わりに固定コンデンサを用いてもよい。また、整合用固定コイル23の代わりに可変インダクタを用いてもよい。あるいは、第2の可変コンデンサ22を用いず、且つ、整合用固定コイル23の代わりに設けられた可変インダクタと、高電圧発生用コイル26とによって整合状態を得てもよい。
また、第1の放電用コイル3に供給される高周波電力が比較的小さい場合、高電圧発生用コイル26が固定コイルであってもよい。すなわち、固定コイルである高電圧発生用コイル26のインダクタンス値と第1の放電用コイルに供給される高周波電力の電力値とが、プラズマFを着火でき、且つ、誘電体製の第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊を抑制することができる値に適当に設定される。
あるいは、第2の放電用コイル13の一端16を直接的に接地することに代わって、インピーダンスがごく小さいコイルやキャパシタを介して接地してもよい。
また、高周波電力は、図2に示すように溝が形成されていない第1のセラミックスブロック4に貼り付けられた第1の放電用コイル3に供給されているが、これに代わって、溝が形成されている第2のセラミックスブロック5に貼り付けられた第2の放電用コイル13に供給されてもよい。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図7を参照しながら説明する。なお、プラズマトーチユニットT及び整合回路18の構成は、上述の実施の形態1のものと同一である。
図7は、本実施の形態4にかかるプラズマトーチユニットTに対する電気的な接続を示す斜視図である。図7に示すように、第1の放電用コイル3の一端14が、整合回路18の出力端子20に接続されている。第1の放電用コイル3の他端15は、高電圧発生用コイル27を介して第2の放電用コイル13の他端17に接続されている。高電圧発生用コイル27は、可変インダクタである。第2の放電用コイル13の一端16は接地されている。
なお、第2の放電用コイル13の一端16は接地されていなくてもよい。また、第1の放電用コイル3と対向する導体部材は、第2の放電用コイル13ではなく、他の形状の導体部材、例えば、リング状の導体部材、矩形板状の導体部材などであってもよい。
本実施の形態4においても、第2の放電用コイルのインピーダンスが十分小さいため、第2の放電用コイル13の電圧は相対的に低くなる。高電圧発生用コイル27のインダクタンスを十分大きくすることにより、第1の放電用コイル3の電圧が相対的に高くなり、第1の放電用コイルと第2の放電用コイルとの間に大きな電位差が生じる。その結果、第1の放電用コイル3に供給される高周波電力が低くても、プラズマFを容易に着火することができる。
また、一度プラズマFが着火すれば、第1の放電用コイル3の電圧がある程度低下してもプラズマFが失火することがないため、プラズマFの着火後に高電圧発生用コイル27のインダクタンスを減少するように調整する。その後、高周波電力を、容量結合モードから誘導結合モードへのモードジャンプが起こるのに十分な大きさに上げる。
このように、第1の放電用コイル3に供給する高周波電力の周波数を比較的低い周波数に維持しながら、高電圧発生用コイル27のインピーダンス値を第1インピーダンス値に調整するとともに、高周波電力の電力値を第1の電力値に設定する第1のステップと、第1の放電用コイル3に高周波電力を供給してプラズマFを着火する第2のステップと、プラズマFの着火後に、高電圧発生用コイル27のインピーダンス値を第1インピーダンス値に比べて小さい第2インピーダンス値に調整する第3のステップと、高周波電力の電力値を第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に設定する第4ステップとを含む運転シーケンスをプラズマ処理装置は実行する。
これにより、プラズマFの着火性と誘電体(すなわち、第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5)の絶縁破壊の抑制の両立を図ることができる。
本実施の形態4においては、第1の放電用コイル3と第2の放電用コイル13が第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5を挟んだ状態で対向配置され、且つチャンバ7から離れた位置で高電圧発生用コイル27を介して直列に接続されている。そのため、高周波電力が供給されたときに第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13それぞれがチャンバ7内に発生させる高周波電磁界の向きが互いに等しくなるように、第1の放電用コイル3及び第2の放電用コイル13は構成されている。したがって、実施の形態3に比べて、同一の高周波電力が供給された場合、チャンバ7内に発生する電磁界の強度が強く、プラズマFが着火しやすい。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、図8及び図9を参照しながら説明する。
図8は、第1の放電用コイル3と高周波電源(図示せず)との間に設けられる、本実施の形態5にかかるインピーダンスマッチング用の整合回路18の構成を示す回路図である。図8に示すように、整合回路18の入力端子19と高周波電源とが同軸ケーブル(図示せず)を介して接続される。整合回路18の出力端子20は、後述するように、第1の放電用コイル3に接続される。また、整合回路18の入力端子19は、第1の可変コンデンサ21を介して接地されている。さらに、入力端子19は、直列に接続された第2の可変コンデンサ22と調整用コイル28とを介して、出力端子20に接続されている。また、高電圧発生用コイル29が設けられ、一端が第1の接続端子30に、他端が第2の接続端子31に接続されている。
図9は、プラズマトーチユニットTに対する電気的な接続を示す斜視図である。図9に示すように、第1の放電用コイル3の一端14が、整合回路18の出力端子20に接続されている。一方、第1の放電用コイル3の他端15は、第1の接続端子30を介して高電圧発生用コイル29の一端に接続されている。また、第2の放電用コイル13の一端17が第2の接続端子31を介して高電圧発生用コイル29の他端に接続されている。すなわち、調整用コイル28、第1の放電用コイル3、高電圧発生用コイル29の順にこれらは直列に接続されている。第2の放電用コイル13の他端は接地されている。さらに、調整用コイル28及び高電圧発生用コイル29は、可変インダクタである。
本実施の形態5の回路の全体構成は、上述の実施の形態4のものと類似している。しかし、図8に示すように、本実施の形態5の場合、高電圧発生用コイル29と調整用コイル28の直列合成インダクタンスを略一定に維持した状態で、高電圧発生用コイル29のインダクタンスを調整することが可能である。したがって、プラズマFの着火性と第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊の抑制の両立を図ることに加えて、プラズマFの着火後に高電圧発生用コイル29のインダクタンスを減少させても第2の可変コンデンサ22の整合位置がほとんど変化しないため、安定したマッチング状態を得ることができる。
なお、調整用コイル28及び高電圧発生用コイル29の代わりに、調整用コンデンサ及び高電圧発生用コンデンサを設けてもよい。この場合、高電圧発生用コンデンサと調整用コンデンサの直列合成キャパシタンスをほぼ一定に維持した状態で、高電圧発生用コンデンサのキャパシタンスを調整することが可能である。したがって、この場合においても、プラズマFの着火性と第1のセラミックスブロック4及び第2のセラミックスブロック5の絶縁破壊の抑制との両立を図ることができる。また、プラズマFの着火後に高電圧発生用コンデンサの容量を増加させても第2の可変コンデンサ22の整合位置がほとんど変化しないため、安定したマッチング状態を得ることができる。
以上、複数の実施の形態を挙げて本発明にかかるプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を説明したが、これらの実施の形態は本発明の典型例を例示したものに過ぎない。
例えば、複数の上述の実施の形態のプラズマ処理装置は、固定されたプラズマトーチユニットTに対して、基材1(基材ホルダ12)を移動させるように構成されている。これに代わって、プラズマトーチユニットTを、固定された基材1(基材ホルダ12)に対して移動させてもよい。すなわち、本発明の実施の形態は、プラズマトーチユニットTの開口8に対して基材1が相対的に移動すればよい。
また例えば、本発明の実施の形態にかかるプラズマ処理装置(プラズマトーチユニット)は、上述の実施の形態のプラズマ処理装置(プラズマトーチユニットT)に限定されない。例えば、別の実施の形態にかかるプラズマ処理装置は、中心軸の延在方向が基材の処理対象の表面に直交するように配置されたコイルと、そのコイル内に配置されて該コイル内にチャンバを画定する誘電体部材と、チャンバ内に配置され、誘電体に覆われ、且つ接地されている導電部材とを有し、コイルの一端が交流電圧を供給する交流電源に接続され、コイルの他端が可変コンデンサまたは可変コイルを介して接地されている。このようなプラズマ処理装置であっても、上述の実施の形態1と同様に、プラズマを安定的に着火させることができ、且つ、チャンバを画定する誘電体部材の絶縁破壊を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態によれば、基材1の表面近傍を高温処理することができる。
例えば、本発明の実施の形態は、TFT用半導体膜の結晶化や太陽電池用半導体膜の改質に適用可能である。また、プラズマディスプレイパネルの保護層の清浄化や脱ガス低減、シリカ微粒子の集合体からなる誘電体層の表面平坦化や脱ガス低減、半導体デバイスのRTP(Rapid Thermal Processing)、種々の電子デバイスのリフロー、固体不純物源を用いたプラズマドーピングなど、さまざまな表面処理に適用できる。さらに、太陽電池の製造方法として、シリコンインゴットを粉砕して得られる粉末を基材上に塗布し、これにプラズマを照射して溶融させ多結晶シリコン膜を得るためにも適用可能である。
また、上述の複数の実施の形態を説明するにあたり、「プラズマ」という用語を使用しているが、プラズマに関して、「熱プラズマ」、「熱平衡プラズマ」、「低温プラズマ」、「高温プラズマ」などの様々な呼称が存在する。しかしながら、これらの呼称のプラズマを厳密に区別することは困難である。例えば、田中康規「熱プラズマにおける非平衡性」プラズマ核融合学会誌、Vol.82、No.8(2006)pp.479−483において解説されているように、熱的平衡性のみでプラズマの種類を区分することも困難である。
広義には、本発明の実施の形態は、基材を熱処理することができるプラズマであればよく、また、そのプラズマを照射することに関する。したがって、本発明の実施の形態は、「熱プラズマ」、「熱平衡プラズマ」、「高温プラズマ」などと呼称されるプラズマに限定されない。
さらに、上述の実施の形態においては基材の表面近傍をごく短時間だけ一様に高温熱処理する場合を説明したが、反応ガスによるプラズマまたはプラズマと反応ガス流を同時に基材へ照射して基材を低温プラズマ処理する場合においても、本発明は適用できる。プラズマガスに反応ガスを混ぜることにより、反応ガスによるプラズマを基材へ照射し、エッチングやCVDが実現できる。
さらにまた、希ガスまたは希ガスに少量のHガスを加えたガスをプラズマガスとして使用し、反応ガスを含むガスをシールドガスとしてプラズマガスの周辺に供給することにより、プラズマと反応ガス流を同時に基材へ照射し、エッチング、CVD、ドーピングなどのプラズマ処理を実現することもできる。プラズマガスとしてアルゴンを主成分とするガスを用いると、プラズマ中のイオン、電子、中性原子などの温度が略等しく、それらの温度が約10000Kに達する「熱プラズマ」が発生する。
一方、プラズマガスとしてヘリウムを主成分とするガスを用いると、比較的低温のプラズマを発生させることができる。このようなプラズマガスを用いれば、基材をあまり加熱することなく、エッチングや成膜などの処理が可能となる。
エッチングに用いる反応ガスとしては、ハロゲン含有ガス、例えば、C(x、yは自然数)、SFなどがあり、シリコンやシリコン化合物などをエッチングすることができる。反応ガスとしてOを用いれば、有機物の除去、レジストアッシング、極薄の酸化膜形成などが可能となる。CVDに用いる反応ガスとしては、モノシラン、ジシランなどがあり、シリコンやシリコン化合物の成膜が可能となる。あるいは、TEOS(Tetraethoxysilane)に代表されるシリコンを含有した有機ガスとOの混合ガスを用いれば、シリコン酸化膜を成膜することができる。
その他、撥水性・親水性を改質する表面処理など、種々の低温プラズマ処理が可能である。本発明の実施の形態のように誘導結合型のプラズマ処理装置によれば、単位体積あたり高いパワー密度を投入してもアーク放電に移行しにくいため、より高密度なプラズマが発生可能であり、その結果、速い反応速度が得られ、基材の処理対象の領域全体を短時間で効率よく処理することができる。
以上のように本発明は、TFT用半導体膜の結晶化や太陽電池用半導体膜の改質に適用可能である。具体的には、プラズマディスプレイパネルの保護層の清浄化や脱ガス低減、シリカ微粒子の集合体からなる誘電体層の表面平坦化や脱ガス低減、半導体デバイスのRTP、種々の電子デバイスのリフロー、固体不純物源を用いたプラズマドーピングなど、様々な表面処理に適用可能である。すなわち、基材の表面近傍をごく短時間だけ均一に高温熱処理するに際して、プラズマを安定的かつ効率的に発生させ、基材の処理対象の領域全体を短時間で効率よく処理する上で有用な発明である。また、種々の電子デバイスなどの製造における、エッチング・成膜・ドーピング・表面改質などの低温プラズマ処理において、基材の処理対象の領域全体を短時間で効率よく処理する上で有用な発明である。
1 基材
3 第1のコイル
4 誘電体部材(第1のセラミックスブロック)
5 誘電体部材(第2のセラミックスブロック)
7 チャンバ
8 開口
11 ガス導入部(プラズマガス供給穴)
13 導体部材(第2のコイル)
24 電圧発生用コンデンサ
25 電圧発生用コイル
50 移動機構(ローラ)
P プラズマ

Claims (9)

  1. 環状チャンバを画定する誘電体部材と、
    前記環状チャンバ内にガスを導入するガス導入部と、
    前記誘電体部材の一方側に配置され、交流電力の供給を受けてガスが導入された前記環状チャンバ内にプラズマを発生させる放電用コイルと、
    接地され、前記誘電体部材の他方側に配置され、且つ前記誘電体部材の環状チャンバを挟んで前記放電用コイルと対向する導体部材と、
    前記放電用コイルに交流電圧を供給する交流電源と、
    前記環状チャンバ内に連通し、処理対象の基材に対してプラズマを照射するための開口と、
    前記開口の前方を横切るように前記基材を前記環状チャンバに対して相対移動させる移動機構と、を有し、
    前記放電用コイルが、電圧発生用コンデンサまたは電圧発生用コイルを介して、接地されているまたは前記導体部材に接続され
    プラズマの発生を検知するプラズマ発生検知装置と、
    プラズマの発生の検知結果に基づいて、前記放電用コイルの電圧がプラズマ発生前に比べて低下するように前記電圧発生用コンデンサの容量または前記電圧発生用コイルのインダクタンスを変化させる高電圧制御ユニットと、をさらに有し、
    前記プラズマ発生検知装置が、プラズマの発光を検出するフォトダイオードまたはプラズマ温度を検出する温度計である、プラズマ処理装置。
  2. 前記導体部材が第2の放電用コイルである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイルとは異なる調整用コンデンサまたは調整用コイルをさらに有し、
    前記調整用コンデンサまたは前記調整用コイル、前記放電用コイル、前記電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイル、の順にこれらが直列に接続されている、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記電圧発生用コンデンサと前記調整用コンデンサの直列合成キャパシタンスまたは前記電圧発生用コイルと前記調整用コイルの直列合成インダクタンスを一定に維持した状態で、前記電圧発生用コンデンサの容量または前記電圧発生用コイルのインダクタンスを調整することが可能に構成されている、請求項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記放電用コイルに供給する交流電力の周波数が10kHz以上10MHz以下である、請求項1〜のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記開口が、その開口縁を含む平面が前記基材の処理対象の表面に対して平行になるように、前記基材に対して相対的に配置される、請求項1〜のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 基材をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、
    誘電体部材によって画定された環状チャンバ内にガスを導入しつつ、接地されている導体部材に対して前記環状チャンバを挟んで対向する放電用コイルに交流電力を供給することにより、前記環状チャンバ内にプラズマを発生させ、
    前記環状チャンバ内に連通する開口の前方を横切るように前記基材を前記環状チャンバに対して相対的に移動させることにより、前記基材にプラズマを曝露させ、
    前記放電用コイルが、電圧発生用コンデンサまたは電圧発生用コイルを介して、接地されているまたは前記導体部材に接続され
    プラズマの発光を検出するフォトダイオードまたはプラズマ温度を検出する温度計を用いてプラズマの発生を検知すると、前記放電用コイルの電圧がプラズマ発生前に比べて低下するように前記電圧発生用コンデンサの容量または前記電圧発生用コイルのインダクタンスを変化させる、プラズマ処理方法。
  8. 前記導体部材が、第2の放電用コイルである、請求項に記載のプラズマ処理方法。
  9. 前記電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイルのインピーダンスを第1のインピーダンス値に設定し、
    前記放電用コイルに第1の電力値の交流電力を供給してプラズマを着火し、
    プラズマの着火後に、前記電圧発生用コンデンサまたは前記電圧発生用コイルのインピーダンス値を第2のインピーダンス値に変化させ、
    前記放電用コイルに供給する交流電力を、前記第1の電力値に比べて大きい第2の電力値に変化させる、請求項またはに記載のプラズマ処理方法。
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