JP2001284333A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2001284333A JP2001027626A JP2001027626A JP2001284333A JP 2001284333 A JP2001284333 A JP 2001284333A JP 2001027626 A JP2001027626 A JP 2001027626A JP 2001027626 A JP2001027626 A JP 2001027626A JP 2001284333 A JP2001284333 A JP 2001284333A
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昭 土居
Manabu Edamura
学 枝村
Masatsugu Arai
雅嗣 荒井
Tsutomu Tetsuka
勉 手束
Kenji Maeda
賢治 前田
Takeshi Yoshioka
健 吉岡
Tsunehiko Tsubone
恒彦 坪根
Saburo Kanai
三郎 金井
Hideyuki Kazumi
秀之 数見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマ生成部を取り囲む非導電性材料ででき
た真空容器壁がプラズマによって削られる量を制御し、
且つプラズマ着火性を向上させる。 【解決手段】高周波電源10が発生した高周波電力をア
ンテナ1に供給することによりプラズマを生成するが、
アンテナのもう一端を電気容量が可変のコンデンサー9
を挟んでアースに接地される。ファラデーシールド8は
アースから電気的に離し、可変コンデンサー9の電気容
量はプラズマ着火後には、壁の削れ量が小さくなるよう
にアンテナの両端の電圧の絶対値が等しく正負が逆にな
るような値に設定する。プラズマ6を着火するときには
コンデンサー9の電気容量を壁の削れ量が最小となる値
よりも大きな値もしくは小さな値となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナに高周波
電界を供給して電界を発生させ、その電界によりプラズ
マを発生し、そのプラズマにより基板のエッチングや薄
膜形成等の表面処理を行うプラズマ処理装置に係わり、
特に被処理物として半導体デバイスを対象とする半導体
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コイル状のアンテナに電流を流しその誘
導でプラズマを生成する半導体処理装置において、真空
雰囲気を提供するためにプラズマ生成部を取り囲む非導
電性材料でできた真空容器壁がプラズマによって削られ
ることが問題となっている。この問題を解決するため
に、特開平5−502971号公報に記載されているよ
うに、ファラデーシールドと呼ばれる電界シールドを用
いる方法が考えられている。しかしファラデーシールド
を用いると、プラズマ着火性が悪化し、コイル状のアン
テナの給電部には数十kVにも及ぶ高電圧を供給しなけ
ればプラズマが着火しなくなってしまう。このような装
置では、アンテナとその近傍の導電性の構造物との間で
放電してしまうなどの事故が発生する可能性が高くな
り、その対策として放電を防止するためにアンテナと構
造物との間を絶縁する構造が別途必要になり、装置が複
雑になってしまう。
【0003】また、ファラデーシールドを用いて壁の削
れ量を小さくした場合、プラズマから壁に異物等が付着
するほうが早くなった場合、壁に異物が付着し異物が出
やすくなってしまう。そのため、プロセスに応じて壁の
削れる量を調整する必要がある。
【0004】また、プラズマ密度分布は、主として生成
率分布とイオン,電子の輸送の様子で決定される。外部
磁場が無い場合のプラズマの輸送は、各方向に等方に拡
散していく。その際電子は、イオンよりその質量が1/
1000以下であるため瞬時に真空壁に到達して逃げよ
うとするが、壁近傍にはシース(イオンシース)が形成
され電子を跳ね返す。その結果プラズマ内は常に、電子
密度〜イオン密度の準中性条件が満たされるようにな
り、イオン,電子とも両極性拡散で壁に逃げさるように
なる。この時プラズマ密度、正確にはイオン密度が最大
となる箇所でプラズマの電位が最大となる。この電位を
プラズマポテンシャルVpと言い、Te,mi,meを
電子温度,イオンの質量,電子の質量とすると、Vp〜
Te×ln(mi/me)程度となる。プラズマ中はこ
のVpと壁電位(通常は0V)で決定されるような電位
分布となり、これに応じて密度分布が決定されることに
なる。この場合、プラズマは自分自信の作る静電場で閉
じ込められているから、密度分布の形は装置の形状と誘
導電界が最大となる場所、及び生成率/両極性拡散フラ
ックスの比で決定されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば真空容器の上に
数周のコイルのアンテナを巻いた場合、アンテナの作る
磁束は、中央部で最大となるため、誘導電界は中央部で
最大となる。しかも誘導電界はskin depth程度、通常1
cm程度しか、浸透できないため、電離率,解離率共に径
方向(r方向)の中央部、しかも誘電体直下(z方向)
で最大となる。その後プラズマはウエハ側(下流側)に
拡散していく。そのため通常の円筒状の容器の場合、r
方向中央部でプラズマ密度が最大になると共に、下流に
いくに従って中心集中の度合が増し、ウエハ設置部での
プラズマ密度も不均一となってしまう。
【0006】プラズマ生成部を取り囲む真空容器壁がプ
ラズマによって削られる量を制御することを本発明の第
1の目的としている。プラズマ着火性を向上することを
本発明の第2の目的としている。均一高密度なプラズマ
を実現することを第3の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プラズマ生成部に電界を発生するアンテ
ナと、該アンテナに高周波電力を供給する高周波電源
と、真空雰囲気を形成するためにプラズマ生成部を取り
囲む真空容器と、該真空容器の周りに設けられたファラ
デーシールドと、該真空容器内にガスを供給するガス供
給装置と、被処理物を置くための試料台と、該試料台に
高周波電界を印加するための高周波電源を備え、該アン
テナが発生する電界により電子を加速して該ガスを衝突
電離することによりプラズマを発生させ該被処理物を処
理するプラズマ処理装置において、該アンテナのアース
部に負荷を設け、プラズマ着火時には着火が向上するよ
うに該アンテナの平均的な電位を大きくなるようにし、
プラズマ生成後は該真空容器の壁の削り量が小さくなる
ようにアンテナの平均的な電位をアースの電位に近くな
るように該負荷を調整したプラズマ処理装置に特徴があ
る。ここで、アンテナの平均的な電位がアース近くにな
るとは、図4における30a,30bの電位が逆相でほ
ぼ等しいことをいい、つまり、Va≒−Vbとなること
をいう。図2を用いて,上記課題を解決するための手段
について説明する。図2は一般的な誘導型のプラズマ発
生装置を示しており、この装置を用いてファラデーシー
ルドのアースの取り方と、アンテナのアースの取り方を
変化させ、プラズマ生成部を取り囲む真空容器壁がプラ
ズマによって削られる量を減少させ、プラズマの着火性
を向上する方法を調べた。
【0008】この装置では、ガス供給装置4よりアルミ
ナ製の真空容器2中に塩素ガスと三塩化ホウ素ガスの混
合ガスを供給し、そのガスを真空容器2の周りに巻かれ
た2ターンのコイル状のアンテナ1により発生する電界
で電離してプラズマ6を生成している。ガスはプラズマ
生成した後に、排気装置7により真空容器外に排気され
る。高周波電源10により発生した13.56MHz の
高周波電力をアンテナ1に供給することによりプラズマ
生成用の電界を得ているが、電力の反射を押さえるため
にインピーダンス整合器3を用いてアンテナ1のインピ
ーダンスを高周波電源10の出力インピーダンスに一致
させている。インピーダンス整合器としては一般的な逆
L型と呼ばれる電気容量が可変のコンデンサーを2個用
いたものを使用している。アンテナのもう一端は、コン
デンサー9を挟んでアースに接地されるが、コンデンサ
ー9を短絡するようにスイッチ21を設けている。ま
た、真空容器2がプラズマ6により削られるのを防止す
るためのファラデーシールド8をアンテナ1と真空容器
2の間に設置しているが、複数のスイッチ22を開閉す
ることでファラデーシールドはアースされている状態
と、されていない状態の両方にすることができる。図3
は、ファラデーシールドが設置された状態を示す斜視図
である。ファラデーシールド8には、コイル状アンテナ
1が発生する誘導的な電界15aは真空容器中に伝え、
且つ容量的な電界15bは遮断するようにスリット14
が設けられている。プラズマは容量的な電界15bによ
り主に着火するが、ファラデーシールドがアースに接地
されている場合、アンテナからの容量的な電界はほとん
ど真空容器中に伝わらないためにプラズマの着火性が悪
化する。ファラデーシールドがアースに接地されていな
い場合はアンテナとファラデーシールドが容量的につな
がっていることから、ファラデーシールドの電位がアン
テナの平均的な電位と近くなり、ファラデーシールド8
と電極5の間に容量的な電界が発生するのでプラズマの
着火性はそれほど悪化しないと考えられる。
【0009】容量的な電界15bは真空容器2の壁に垂
直な電界であり、プラズマ中の荷電粒子が加速されて壁
にぶつかり壁を削ることになる。プラズマが発生する光
16を分光器20を用いて観測し、壁のアルミナが削れ
ることでプラズマに存在するアルミニウムの発光量を測
定することで壁が削れる量を同定した。
【0010】まず初めに図2に示した実験装置におい
て、アンテナのアース部に設置したコンデンサー9の電
気容量を壁の削れ量が小さくなるように最適化する方法
について述べる。以下において、スイッチの両端が導通
の状態をon、遮断の状態をoffと呼ぶことにする。スイ
ッチ21がoff の状態、つまりコンデンサー9が短絡さ
れていない状態においてコンデンサー9の電気容量の大
きさの最適値を検討する。図2の実験装置の等価回路は
図4のように書けるが、このときアンテナ1がトランス
の1次コイルとして作用し、プラズマ6はその2次コイ
ルとなっている。アンテナ1とプラズマ6は電気容量的
に結合しているがその電気容量をコンデンサー31aと
31bで表わしている。コンデンサー9の電気容量Cは
アンテナのインダクターンスをLとしたときに回路上の
点30aの位置の電位Vaと、点30bの位置の電位V
bとの関係が常にVa=−Vbとなるように決定する。
この条件が成り立つとき、コンデンサー31aと31b
の両端に加わる電位が最小になることから、壁が削れる
量も最小になる。図5は、図4を更に簡略化したもので
アンテナとプラズマをあわせて一つの合成インピーダン
スを持つ素子17に近似したものである。この素子のイ
ンピーダンスZ1を実験的に求めるとZ1=2.4+1
14j(Ω)であった。ここで、jは複素数を表す。こ
のようなインピーダンスの測定は、測定対象物に流れる
電流と、その両端の電圧を測定することで簡単に測定で
きる。コンデンサー9が持つインピーダンスZ2は1
3.56MHz に対応する角振動数をωとすると、Z2
=−(1/ωC)jとなるので、Va=−Vbとなるため
にはZ1の実部は小さいので無視すると、Z1+Z2:
Z2=1:−1の関係が成り立てばよい。よってコンデ
ンサー9の電気容量は計算によると150pF程度でV
a=−Vbの関係が成り立つことになる。図6は、点3
0a(点線)と点30b(実線)に発生する電位の振幅
を、計算で求めたものである。横軸がコンデンサー9の
電気容量で、縦軸が発生する電位の振幅である。その結
果、コンデンサー9の電気容量が150pFとなる近辺
で発生する電位の振幅が等しくなっており、その時の振
動する電圧の位相が180度ずれていたことからVa=
−Vbの関係が成り立っていた。よってこのような決定
法により壁の削れ量がもっとも小さくなるアンテナのア
ース側に入れるコンデンサーの電気容量を決定できる。
【0011】次に図2において、コンデンサー9の電気
容量を150pFに固定した状態で、スイッチ21とス
イッチ22をon或いはoff したときに壁の削れ量とプラ
ズマ着火性を調べたのが図15である。壁の削れ量が大
きい条件は、スイッチ21をon、スイッチ22をoff と
したときであるが、その条件でのプラズマ着火性が優れ
ている。その他の条件では、壁の削れ量は少なくできる
が、プラズマの着火性が劣っている。よって、壁の削れ
量が小さく、且つプラズマの着火性に優れた条件はこの
体系では存在しないことが分かった。しかし、プラズマ
着火時においてスイッチ21をon、スイッチ22をoff
とした条件でプラズマを着火した後に、壁の削れ量が小
さくなるようにスイッチ21又はスイッチ22のどちら
かを操作することで両方の目的を達成する事が可能であ
る。ここで、装置構造を簡素化するためには、スイッチ
21のみを用いた方が優れている。それは、スイッチ2
2を用いて壁の削れ量を小さくするためには、ファラデ
ーシールドの電位をできるだけゼロにする必要があるの
で、スイッチ22は複数必要であり、且つファラデーシ
ールドをアースに最短距離で接地する必要があるのでス
イッチ22はアンテナやファラデーシールドのすぐ側に
設置する必要がある。そのためアンテナやファラデーシ
ールド等が隣接した部分に複数のスイッチを設けると構
造が複雑になってしまう。その点、スイッチ21はある
程度アンテナから離れたところに置かれるコンデンサー
9の側に1個設置するだけであるので装置が簡素化でき
る。スイッチ21がoff の状態は、アンテナとアースの
間に150pFのコンデンサーが挿入された状態であ
り、スイッチ21がonの状態はHFやVHFなどの高周
波帯域では、コンデンサー9の電気容量が無限大に変化
した事と同値である。このことからコンデンサー9の電
気容量を150pFから大きくしていくことで壁の削れ
量が増加することになる。同様にコンデンサー9の電気
容量を150pFより小さくしていっても壁の削れ量は
増加していく。よってコンデンサー9の電気容量を変化
する事で壁の削れ量を制御できる。
【0012】図7に示した装置には、アンテナ1のアー
ス側に設置するコンデンサー9の電気容量を可変とした
ものであるが、コンデンサー9の電気容量を変化する事
でプラズマによる壁の削れ量を調整する事ができる。ま
たプラズマ着火時にはコンデンサー9の電気容量は15
0pFより十分に大きくするか、小さくする事でプラズ
マの着火性は著しく向上させる事ができる。
【0013】上述したように、アンテナのアース側に入
れるコンデンサーの電気容量を調節することで、プラズ
マが壁を削れる量を調節でき本発明の第1の目的は達成
できる。また、プラズマの着火時にはアンテナのアース
側に入れるコンデンサーの値を変化させて、着火性に優
れた状態とすることで本発明の第2の目的を達成でき
る。
【0014】次に、均一なプラズマを生成するための方
法について検討する。コイル状のアンテナを真空容器上
面に置く場合、アンテナの径を変えて誘導電界の強度を
径方向に変化させても、中央部には誘導電界ができ、そ
の結果プラズマ密度分布は中心集中となり、不均一とな
る。また複数のアンテナを配置して各アンテナ誘電体の
距離を変えても、プラズマ密度の中心集中の傾向は変わ
らない。図21はアンテナを真空容器の上に置いた場合
(図21(a))のプラズマ密度分布を計算した一例で
ある。それによると装置高さH/半径R比(アスペクト
比)が(b)H/R=20/25のように大きい場合
は,アンテナ直下(z=2cm)では、アンテナの存在す
る箇所でプラズマ密度が最大となり、下流側(zの増す
方向)に向かうにつれ、密度の絶対値が大きくなり(z
=10cm)、基板直上で密度が減少する。この時径方向
には不均一になっているのがわかる。またz方向に見る
と装置中心z=10cmで密度が最大になる。図21
(c)のようにアスペクト比を小さくする(H/R=1
5/25)と、密度分布は本質的には(b)と同じであ
るが基板直上の分布は(b)に比べて緩やかになるが、
中心集中分布である。
【0015】プラズマ密度分布は、真空容器壁でプラズ
マ密度が0という境界条件と生成率分布すなわちアンテ
ナ位置で決定されるが、図21(d)に示すようにアン
テナ位置を変化させたり、複数アンテナを置いてパワー
配分を変えても、密度分布の形は変化しない。上面置き
の場合アンテナが作る誘導電界がアンテナ直下で最大と
なるため、下流では中心集中分布に必ずなると考えられ
る。
【0016】一方アンテナを真空容器の横に巻いた配置
の場合(図22(a))、誘導電界は容器側面で最大と
なる。容器側面にはシースが形成され、プラズマ密度は
アンテナに最接するシースよりやや内側で最大となる。
この時水平断面で見ると、壁−シース端ではシース端の
方が電位が高く、シース端−プラズマ中心でもシース端
が電位が高くなり、シース端から両側にプラズマが輸送
される。それとともに、この位置から下流にプラズマが
流れるため、この密度最大の所からz方向にある程度離
れた水平断面では、密度分布が均一になる箇所が生ず
る。例えば円筒状の装置の場合、装置の径をRと高さを
Hとすると、R/Hの比が大きい場合はウエハ近傍で凹
分布となることもあり、またR/Hを十分小さくすると
凸分布になる等、プラズマ密度分布をある程度制御する
ことができる(図22(b))。その際最大の支配因子
はR/Hの比すなわち装置の形状である。但し、このア
ンテナ側面設置の場合、アンテナ−プラズマの結合面積
が大きいことによる結合効率の低下、密度最大となる箇
所が側面壁近傍であるためプラズマの損失が大きいこと
によってプラズマ密度が低下する。投入パワー,真空容
器の大きさが同じ場合、この場合のプラズマ密度は上述
のアンテナ上面設置の場合よりも小さくなる。そのため
被処理物の加工速度が小さくなるという問題点があっ
た。
【0017】以上のように誘導結合プラズマは、装置の
形状とアンテナ配置によってプラズマ密度分布が変化す
るが、処理室を構成する真空容器の上面の面積が下面の
面積より小さく、上面が平面状とすることで、本発明の
第3の目的は達成される。
【0018】また好ましくは上記プラズマ処理装置にお
いて、上面と下面とを結ぶ稜線と上面の法線のなす角度
が5度以上であることを特徴とする。
【0019】さらに好ましくは上記プラズマ処理装置に
おいて、装置高さ(被処理物から上面までの距離)/下
面の半径の比が1以下であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1に、本発明を用いた半導体処理装置の第1の実
施例を示す。本装置では、ガス供給装置4より真空容器
中に半導体の処理に用いる酸素,塩素,三塩化ホウ素等
の原料ガスを供給し、そのガスをコイル状のアンテナ1
により発生する電界で電離してプラズマ6を生成する。
ガスはプラズマ生成した後に、排気装置7により真空容
器外に排気される。13.56MHz,27.12MH
z,40.68MHz等の高周波電源10が発生した高
周波電力をアンテナ1に供給することによりプラズマ生
成用の電界を得ているが、電力の反射を押さえるために
インピーダンス整合器3を用いてアンテナ1のインピー
ダンスを高周波電源10の出力インピーダンスと一致さ
せている。インピーダンス整合器として逆L型と呼ばれ
るものを示しているが、周波数やアンテナの構造に応じ
て整合が取り易いものを用いる必要がある。アンテナ1
のもう一端は電気容量が可変のコンデンサー9を挟んで
アースに接地される。また、真空容器2がプラズマ6に
より削られるのを防止するためのファラデーシールド8
をアンテナ1と真空容器2の間に設置しているが、ファ
ラデーシールドは電気的にアースされていない状態とす
る。また、ファラデーシールド8には図3に示したよう
に、コイル状アンテナの巻かれる方向と直交するように
スリットが設けられている。処理される半導体ウエハ1
3は、電極5上に置く。プラズマ中に存在するイオンを
ウエハ13上に引き込むため、電極5には高周波電源1
2により振動電圧を印加する。可変コンデンサー9の電
気容量は、課題を解決するための手段のところで説明し
たように、壁の削れ量が最小となる電気容量値を取れる
ようにすることが重要である。図1の29は、恒温槽を
示し、真空容器2の温度を制御する。具体的には、ファ
ンやヒータを備えることで温度を制御する。
【0021】本実施例では、プラズマ6を着火するとき
にはコンデンサー9の電気容量を壁の削れ量が最小とな
る値よりも大きな値もしくは小さな値となるようにす
る。その時の電気容量の値としては、壁の削れ量が最小
となる電気容量値の二倍程度、又は二分の1程度とする
ことで、数十Wの高周波パワーでプラズマを着火する事
ができる。
【0022】プラズマの着火後は、壁の削れ量を減少さ
せるためコンデンサー9の電気容量を削れ量が最小とな
る値に近づけていくが、異物の観点からある程度壁が削
れたほうがよい場合は、求める壁の削れ量となる値にコ
ンデンサー9の電気容量をセットする。その値の最適値
は、半導体プロセスを繰り返して行って決定する必要が
ある。
【0023】本発明の第2の実施例を図8に従って説明
する。本実施例の基本的な装置構成は第1の実施例と同
じであるが、本実施例と第1の実施例の違いは、アンテ
ナ1のアース側に設置されるコンデンサーの構造であ
る。本実施例では、アンテナ1のアース側にコンデンサ
ー9aとコンデンサー9bの二つのコンデンサーを並列
に挿入し、コンデンサー9aは直接アースにつなぎ、コ
ンデンサー9bはスイッチ21を挿入してアースにつな
ぐようにする。
【0024】コンデンサー9aの電気容量を削れ量が最
小となる値としてやると、プラズマ着火時にはスイッチ
21をonにしてやる事でアンテナ1のアース側に入る電
気容量は、コンデンサー9bの分だけ大きくなったこと
になり、コンデンサー9bの電気容量を十分に大きくと
ってやる事でプラズマ着火性は向上する。そしてプラズ
マ着火後は、スイッチ21をoff にしてやることで、壁
の削れ量が最小になるようになる。また、第1の実施例
と同様に、異物の観点からある程度壁が削れたほうがよ
い場合は、求める壁の削れ量となる値にコンデンサー9
aの値をセットしておけばよい。
【0025】本発明の第3の実施例を図9に従って説明
する。本実施例の基本的な装置構成は第2の実施例と同
じであるが、本実施例と第2の実施例の違いは、図8に
おけるコンデンサー9bの替わりにインダクター19を
用いていることである。コンデンサー9の電気容量を
C、インダクター19のインダクターンスをL、高周波
電源10が出力する高周波の角振動数をωとすると、ア
ンテナのアース側とアース間のインピーダンスZは、ス
イッチ21がoff のとき、Z=−(1/ωC)j、スイッ
チ21がonのときZ=−(1/(ωC−1/ωL))jとな
る。コンデンサー9の電気容量をスイッチ21がoff の
状態で壁の削れ量が最小になるようにしておくと、スイ
ッチ21を操作する事でZの値を変化する事ができプラ
ズマの着火性を向上する事ができる。よってプラズマ着
火時にはスイッチ21をonにしてプラズマを着火し、プ
ラズマ着火後はスイッチ21をoff にしてやることで壁
の削れ量が最小にできる。また、第1の実施例と同様
に、異物の観点からある程度壁が削れたほうがよい場合
は、求める壁の削れ量となる値にコンデンサー9の値を
セットしておけばよい。
【0026】上記第3の実施例において、コンデンサー
とインダクターとスイッチを組み合わせることでアンテ
ナとアースの間に挿入する負荷のインピーダンスを変化
させる方法について記述した。上記実施例以外でも負荷
のインピーダンスの値を変化させる事ができる手段を用
いることで、プラズマ着火性に優れた状態と、壁の削れ
量が小さくなる状態にすることが可能となる。
【0027】本発明の第4の実施例を図10に従って説
明する。本実施例の基本的な装置構成は第1,第2,第
3の実施例と同じであるが、本実施例との違いは、導電
性材料でできたファラデーシールド8を非導電性材料で
できた真空容器2の壁の内部に埋め込んだことである。
真空容器2の材料としては、アルミナ,ガラス等が用い
られるが、アルミナには、クロム,アルミニウムなどの
金属が容易に融着することから、アルミナ内部にそれら
のパターンを作成することも容易である。またガラスに
おいても自動車の霜取り用のヒーターのように金属箔を
埋め込む事は可能である。
【0028】このようにファラデーシールド8を真空容
器2の壁内部に埋め込む事のメリットとして、アンテナ
1とファラデーシールド8間の絶縁構造が不用になるこ
と、真空容器2とアンテナ1の距離を小さくでき装置が
コンパクトにできることである。
【0029】本発明の第5の実施例を図11に従って説
明する。本実施例の基本的な装置構成は第4の実施例と
同じであるが、本実施例との違いは、ファラデーシール
ドとしての導電性材料の膜を非導電性材料でできた真空
容器2の壁面にコーティングしたことによる。本実施例
では真空容器の内側のプラズマ側に導電性のファラデー
シールド8をコーティングした例を示しているが、真空
容器の大気側にファラデーシールド8をコーティングし
ても同様な効果が得られる。
【0030】本実施例ではファラデーシールド8に直接
プラズマ6が接することから、ファラデーシールド8の
スリットの部分では真空容器2の壁がプラズマ6によっ
て削られることになる。プロセスにもよるが、原料ガス
として酸素などを用いた酸化膜エッチングプロセスで
は、アルミナとアルミニウムとの接着性に優れているこ
とを利用して、ファラデーシールド8を導電性のアルミ
ニウム、真空容器2を絶縁性のアルミナとすることで、
絶縁材料に導電性材料をコーティングした構成が達成で
きる。原料ガスに塩素や三塩化ホウ素を用いたメタルプ
ロセスなどの場合は、絶縁材料にアルミナ、導電性材料
にSiCとすることで目的を達成できる。このような組
み合わせは他にも数多く考えられるが、真空容器が高温
になったときにコーティングした導電性材料が剥がれて
しまわないような性能をもち、且つ絶縁材料と導電性材
料ともにプラズマに対して削られにくいものであればど
のような組み合わせでも同様な効果が期待できる。
【0031】本発明の第6の実施例を図12に従って説
明する。本実施例の基本的な装置構成は第1,第2,第
3の実施例と同じであるが、本実施例と他の実施例の違
いは、ファラデーシールド8を抵抗18を用いてアース
に接地していることである。
【0032】装置の組み替え等の作業時に、人間がファ
ラデーシールド8を触る事もしばしばあると考えられ
る。その時ファラデーシールドが帯電するのを防ぐため
の機構が必要である。本実施例では抵抗18を用いてフ
ァラデーシールドをアースに接地しているが、この抵抗
の抵抗値はプラズマを生成するための高周波電源10の
周波数においてファラデーシールド8とアース間の電気
容量が持つインピーダンスより大きなインピーダンスを
持つようにする必要がある。そのためには、ファラデー
シールドとアース間の電気容量をCとし、接地抵抗18
の抵抗値をR、高周波電源10が出力する高周波の角振
動数をωとすると、R>1/ωCとなるようにRを設定
する。つまり、プラズマを生成するための高周波の周波
数において該ファラデーシールドと該アース間の電気容
量がもつインピーダンスより大きなインピーダンスを持
つ負荷で該ファラデーシールドと該アース間とを結合
し、かつ該負荷のインピーダンスが直流においては小さ
くなるようにして運転終了時のファラデーシールドの帯
電を防止している。
【0033】本発明の第7の実施例を図13に従って説
明する。本実施例の基本的な装置構成は第6の実施例と
同じであるが、本実施例と第6の実施例の違いは、真空
容器2を導電性材料で作ることでファラデーシールドの
効果を持たせたことによる。
【0034】ファラデーシールド兼用の真空容器には、
図3で説明したように誘導的な電界を遮断させるための
スリットを設けることができないため、導電性の真空容
器の壁の厚さを調整することで誘導的な電界を通過でき
るようにする必要が有る。ここで、真空容器は絶縁フラ
ンジ24により電気的にアースから浮かせた構造であ
る。
【0035】本実施例によれば、ファラデーシールドを
真空容器の周りに設ける作業が不要のため、作業性が良
くなる。本実施例でアンテナ1の平均的な電位をアース
近辺およびアースより絶対値として大きくするように調
整する回路は、第6の実施例と同じである。
【0036】図14は本実施例において真空容器に流れ
る渦電流の様子を示した斜視図である。図3で説明した
誘導的な電界15aを真空容器2中に伝わるのを打ち消
すための渦電流は矢印25のように円筒形の真空容器2
の周方向にながれる。この渦電流の流路における抵抗を
R、インダクターンスをL、高周波電源10が出力する
高周波の角振動数をωとすると、R>ωLの関係が成り
立つようにすれば抵抗による渦電流減衰が大きくなり、
真空容器中に誘導的な電界が伝わるようになる。
【0037】真空容器2の材質としては、第5の実施例
と同様にプラズマに直接面していることから、プラズマ
により削られにくいものである必要が有る。また、真空
容器の壁の厚さは通常2cm程度であるので、たとえば周
波数13.56MHz においてその程度の表皮厚さとす
るには、0.02Ωm 程度の電気抵抗率の材料を用いれ
ばよいことになる。
【0038】真空容器2は、アースと絶縁するために絶
縁フランジ24を用いて絶縁しているが、第6の実施例
と同様に帯電を防ぐための抵抗18を設けている。抵抗
18の抵抗値は第6の実施例で説明したように、プラズ
マを生成するための高周波電源10の周波数においてフ
ァラデーシールドとアース間のインピーダンスより大き
なインピーダンスを持つようにする必要がある。また、
半導体処理において高周波電源12により電極5にバイ
アス電圧を印加しているが、プラズマがアースに対して
電気的に浮いているとバイアス電圧がプラズマと電極の
間で強く発生しなくなってしまう。それを防ぐために
は、プラズマをアースにできるだけ接触させてプラズマ
の電位を低くしてやる必要があるが、抵抗18の抵抗値
を高周波電源12の周波数帯において、ファラデーシー
ルドとアース間のインピーダンスより小さなインピーダ
ンスを持つようにしてやることで達成できる。
【0039】本実施例は、真空容器全体が導電性材料で
できた場合についてであるが、他の実施例においてファ
ラデーシールドにスリットを無くして、本実施例と同様
に導電性材料の厚みのみを調整することで同様な効果が
得られるようになる。
【0040】上記した実施例では、真空容器2の形状
が、円筒形のものについて説明したが、真空容器2の側
面形状に傾斜をもたせ、断面を台形上にした真空容器2
にコイル,ファラデーシールドを設けるようにしても、
上記した実施例を同様に適用できる。
【0041】本発明の第8の実施例を図16に従って説
明する。本実施例の基本的な装置構成は第1,第2,第
3の実施例と同じであるが、本実施例と他の実施例の違
いは、真空容器上面(被処理物を電極5より遠い方)2
aが真空容器下面の面積が小さいことを特徴とする。ま
た好ましくは上面が平面状であることである。上記のよ
うに構成した本発明においては、アンテナの配置,アン
テナの巻数,アンテナ−真空容器の距離等によって、プ
ラズマとアンテナの結合の度合や位置を変化させること
ができる。例えばアンテナを横に1巻した場合は、図2
3(a)に示す様に、そのアンテナの上下によって、結
合する場所が変化する。複数巻の場合はアンテナの上下
位置,各巻線と真空容器の距離によって、結合の状態を
変化させることができる(図23(b))。これによっ
て中央部の密度を上昇させようとすると、アンテナを上
方に移動させ、逆に周辺高分布にする場合はアンテナを
下方に移動させれば良い。結合の位置を変えることがで
きるのは上面の面積が小さく下面の面積が大きいことに
よって、装置形状が傾いているためである。また誘導結
合プラズマの場合、電子・イオンは両極性拡散で等方的
に容器壁に向かって拡散するため、その分布は容器形状
の影響を受ける。そのため上面が平面状であればプラズ
マ分布も平坦化しやすくなる。アンテナ配置と特徴的な
装置形状によりプラズマ密度分布を制御し易くなる。ま
たアンテナ1による静電界のため、アンテナ近傍ではプ
ラズマ−真空容器壁2の相互作用で発生する異物や反応
生成物が多くなるが、下面の面積が大きいことから、容
器壁−排気系7に沿って流路ができ、壁に沿って流れ易
くなっているため、ウエハ13の方向に向かう量が低減
でき、良好な処理が実現できる。図16の191は、コ
イルの位置を移動させる手段であり、プラズマ密度分布
を調節するために、コイルの高さを調節できる。
【0042】本発明の第9の実施例を図17に示す。本
実施例の基本的な装置構成は第8の実施例と同じである
が、本実施例と他の実施例の違いは、真空容器2の上面
2aと下面2bとを結ぶ稜線と上面の法線との成す角度
が5度以上であることを特徴とする。図24は本発明に
よる真空容器の形状、例えば上面の半径Ru:下面の半
径Rdの半径=4:5時の被処理物表面に入射するイオ
ン電流密度分布を示したものである。真空容器高さH=
13cmの時φ300(r=15cm)までイオン電流は平
坦である。またHを増加させると中央部がやや高い分布
となる。またHをこれより小さくすると周辺高になるこ
とも確認している。tan −1{(Rd−Ru)/H}≧5度
であれば平坦,中心高,周辺高の分布が実現できる。
【0043】図18は本発明の第10の実施例を示す。
本実施例の基本的な装置構成は第8の実施例と同じであ
るが、本実施例と他の実施例の違いは、真空容器2の高
さH(電極5から上面2aまでの距離)と真空容器2の
径、つまり、下面の半径RdとがH/Rd≦1の関係を
満たすことを特徴とする。例えば図24に示した真空容
器形状はこの関係を満たしている。
【0044】図19は本発明の第11の実施例を示す。
本実施例の基本的な装置構成は第8の実施例と同じであ
るが、本実施例と他の実施例の違いは、真空容器1の外
側に磁場発生手段26を備えたことを特徴とする。磁場
存在時の基板直上のプラズマ密度nの分布を図25に示
す。それによると、磁場を増加させるに従って、プラズ
マ密度分布が周辺高となり、分布制御できる補助手段で
あることが判る。図25において、パラメータとなって
いるDlは、磁力線方向の拡散係数を表し、Dpは、磁
力線に垂直な方向の拡散係数を表す。
【0045】図20は本発明の第12の実施例を示す。
本実施例の基本的な装置構成は第8の実施例と同じであ
るが、本実施例と他の実施例の違いは、電極5に対向す
る面、真空容器の上面2aの内側に導体、もしくは半導
体で構成される板27を置いたことを特徴とする。また
好ましくは板27に高周波電圧印加手段28を接続し、
高周波を印加する。ここで言う高周波はパルス状の直流
電圧でも良い。また板27を接地してもよい。
【0046】
【発明の効果】本実施例を用いることで、プラズマ生成
部を取り囲む真空容器壁がプラズマによって削られる量
を制御でき、且つプラズマ着火性を向上することができ
る。また、アンテナの配置,アンテナの巻数,アンテナ
−真空容器の距離等によって、プラズマとアンテナの結
合の度合や位置を変化させることで、プラズマの分布を
制御する事ができ、均一なプラズマを得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明を検証するために用いた実験体系を示す
構成図である。
【図3】ファラデーシールドが設置された状態を示す斜
視図である。
【図4】本発明を検証するために用いた実験体系の等価
回路図である。
【図5】本発明を検証するために用いた実験体系の等価
回路図である。
【図6】アンテナ両端に発生する電位の振幅を示したも
のである。
【図7】本発明を検証するために用いた実験体系の構成
図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す構成図である。
【図12】本発明の第6の実施例を示す構成図である。
【図13】本発明の第7の実施例を示す構成図である。
【図14】本発明の第7の実施例における渦電流の流れ
を示した斜視図である。
【図15】スイッチ21,22と真空容器の壁の削れ量
とプラズマの着火に必要なRFパワーについてまとめた
図である。
【図16】本発明の第8の実施例によるプラズマ処理装
置である。
【図17】本発明の第9の実施例によるプラズマ処理装
置である。
【図18】本発明の第10の実施例によるプラズマ処理
装置である。
【図19】本発明の第11の実施例によるプラズマ処理
装置である。
【図20】本発明の第12の実施例によるプラズマ処理
装置である。
【図21】アンテナ上置きの場合のプラズマ密度分布を
示す図である。
【図22】アンテナ側面置きの場合の基板入射イオン電
流密度分布を示す図である。
【図23】本発明の原理を示す模式図である。
【図24】本発明の場合の基板入射イオン電流密度分布
を示す図である。
【図25】本発明の第4の実施例の効果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…アンテナ、2,2b…真空容器、2a…真空容器上
面、2c…真空容器の稜線、3…インピーダンス整合
器、4…ガス供給装置、5…電極、6…プラズマ、7…
ガス排気装置、8…ファラデーシールド、9…コンデン
サー、10,12…高周波電源、11…電界シールド、
13…ウエハ、14…スリット、15a…誘導的な電
界、15b…容量的な電界、16…プラズマが発生する
光、17…合成インピーダンスを持つ素子、18…ファ
ラデーシールドの接地抵抗、19…インダクター、20
…分光器、21,22,23…スイッチ、24…絶縁フ
ランジ、25…渦電流の流れ、26…磁場発生手段、2
7…板、28…高周波電圧印加手段、29…恒温槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 H05H 1/46 R H01L 21/302 B (72)発明者 荒井 雅嗣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 手束 勉 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 前田 賢治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 吉岡 健 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 坪根 恒彦 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 金井 三郎 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 数見 秀之 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 西尾 良司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ生成部に電界を発生するアンテナ
    と、該アンテナに高周波電力を供給する高周波電源と、
    真空雰囲気を形成するためにプラズマ生成部を取り囲む
    真空容器と、該真空容器の周りに設けられたファラデー
    シールドと、該真空容器内にガスを供給するガス供給装
    置と、被処理物を置くための試料台と、該試料台に高周
    波電界を印加するための高周波電源を備え、該アンテナ
    が発生する電界により電子を加速して該ガスを衝突電離
    することによりプラズマを発生させ該被処理物を処理す
    るプラズマ処理装置において、該アンテナのアース部に
    負荷を設け、プラズマ着火時には着火が向上するように
    該アンテナの平均的な電位を大きくなるようにし、プラ
    ズマ生成後は該真空容器の壁の削り量が小さくなるよう
    にアンテナの平均的な電位をアースの電位に近くなるよ
    うに該負荷を調整したことを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、該アンテナがコイルで
    あることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、該アンテナの
    アース側に挿入する負荷として電気容量可変のコンデン
    サー、又はインダクターンス可変のインダクターを用い
    て負荷の大きさを変化させたことを特徴とするプラズマ
    処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、該アンテナの
    アース側に挿入する負荷として電気容量固定のコンデン
    サー又はインダクターと、スイッチを組み合わて負荷の
    値を2種類以上の負荷の値を持つようにしたことを特徴
    としたプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、プラ
    ズマ生成後においてもアンテナ全体の平均的な電位の大
    きさを制御して、壁の削れ量を制御することを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、ファ
    ラデーシールドを非導電性材料でできた真空容器壁中に
    埋め込んだことを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかにおいて、真空
    容器壁表面に導電性材料をコーティングすることでファ
    ラデーシールドの効果を持たせたことを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、該導電性材料を真空容
    器壁のプラズマに接する面にコーティングし、かつ該導
    電性材料をプラズマに削られにくい材料とすることで壁
    削れ量を小さくしたことを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至4のいずれかにおいて、プラ
    ズマを生成するための高周波の周波数において該ファラ
    デーシールドと該アース間の電気容量がもつインピーダ
    ンスより大きなインピーダンスを持つ負荷で該ファラデ
    ーシールドと該アースとの間を結合し、かつ該負荷のイ
    ンピーダンスが直流においては小さくなるようにして運
    転終了時のファラデーシールドの帯電を防止したことを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】プラズマ生成部に電界を発生するアンテ
    ナと、該アンテナに高周波電力を供給するための高周波
    電源と、真空雰囲気を形成するためにプラズマ生成部を
    取り囲む真空容器と、該真空容器内にガスを供給するガ
    ス供給装置と、被処理物を置くための試料台と、該試料
    台に高周波電界を印加するための高周波電源を備え、ア
    ンテナが発生する電界により電子を加速してガスを衝突
    電離することによりプラズマを発生させるプラズマ処理
    装置において、該真空容器の材質を導電性の材料とし、
    該真空容器の電位をアースから電気的に浮かせた構造と
    し、導電性の真空容器の壁の厚さを調節して、該アンテ
    ナが発生する容量的な電界が真空容器中に伝わらないよ
    うにし、かつ誘導的な電界は伝わるようにしたことを特
    徴とする半導体処理装置。
  11. 【請求項11】プラズマ生成部に電界を発生するアンテ
    ナと、該アンテナに高周波電力を供給する高周波電源
    と、真空雰囲気を形成するためにプラズマ生成部を取り
    囲む真空容器と、該真空容器の周りに設けられたファラ
    デーシールドと、該真空容器内にガスを供給するガス供
    給装置と、被処理物を置くための試料台と、該試料台に
    高周波電界を印加するための高周波電源を備え、該アン
    テナが発生する電界により電子を加速して該ガスを衝突
    電離することによりプラズマを発生させ該被処理物を処
    理するプラズマ処理装置において、該ファラデーシール
    ドの電位をプラズマ生成前とプラズマ生成後とで変える
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】プラズマ生成部に電界を発生するアンテ
    ナと、該アンテナに高周波電力を供給する高周波電源
    と、真空雰囲気を形成するためにプラズマ生成部を取り
    囲む真空容器と、該真空容器の周りに設けられたファラ
    デーシールドと、該真空容器内にガスを供給するガス供
    給装置と、被処理物を置くための試料台と、該試料台に
    高周波電界を印加するための高周波電源を備え、該アン
    テナが発生する電界により電子を加速して該ガスを衝突
    電離することによりプラズマを発生させ該被処理物を処
    理するプラズマ処理装置において、上記真空容器の上面
    の面積が下面の面積より小さくまた上面が平面であるこ
    とを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】真空容器上面が円形断面であり、下面と
    上面を結ぶ稜線と上面の法線のなす角度が5度以上であ
    ることを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装
    置。
  14. 【請求項14】上記プラズマ処理装置において、真空容
    器高さ(被処理物から上面までの距離)と真空容器の下
    面の半径の比が1以下であることを特徴とする請求項1
    2記載のプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】真空容器の外側に磁場発生手段を備えた
    ことを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】上記プラズマ処理装置において真空容器
    の上面の内側に導体、もしくは半導体で構成される板を
    置いたことを特徴とする、また好ましくはこの板に高周
    波電圧印加手段を接続し、高周波を印加する、もしくは
    この板を接地することを特徴とする請求項12記載のプ
    ラズマ処理装置。
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