JP6857801B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法、電子デバイスの製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法、電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法、電子デバイスの製造方法に関するものである。
従来、多結晶シリコン(poly−Si)等の半導体薄膜は薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)や太陽電池に広く利用されている。これを安価に形成する方法として、非晶質シリコン膜にレーザー光を照射して結晶化するものがある。レーザープロセスは、イオン注入やプラズマドーピングによって半導体基板に導入した不純物原子の活性化などにも適用しうる。しかしながら、このレーザーアニール技術には、被加熱物の光吸収の大小によって到達温度がばらついたり、継ぎ目が発生したりするなどの課題があり、また非常に高価な設備を要する。
そこで、基材の近傍に線状の熱プラズマを発生させ、一方向にのみ走査することで、被加熱物の光吸収に依存しない加熱が可能で、また、継ぎ目なく、安価に熱処理を行う技術が検討されている(例えば、特許文献1〜3、及び、非特許文献1を参照)。
特開2013−120633号公報 特開2013−120684号公報 特開2013−120685号公報
T.Okumura and H.Kawaura,Jpn.J.Appl.Phys.52(2013)05EE01
しかしながら、半導体の結晶化など、ごく短時間だけ基材の表面近傍を高温処理する用途に対して、従来例に示した特許文献1〜3及び非特許文献1に記載の線状の熱プラズマを発生させる技術では、プラズマの照射強度を上げるために高周波電力を増大しすぎると、プラズマ源が熱により損傷してしまう。そのため、高周波電力を抑制せざるを得ず、結果として処理時間を十分に短くできないという問題点、また、処理速度(単位時間当たりに処理できる基板数)が小さくなる問題点があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、基材の表面近傍をごく短時間だけ均一に高温熱処理するに際して、或いは、反応ガスによるプラズマまたはプラズマと反応ガス流を同時に基材へ照射して基材を低温プラズマ処理するに際して、短時間の加熱や高速な処理が可能で、かつ、プラズマを安定的に利用することができるプラズマ処理装置及び方法、電子デバイスの製造方法を提供することを目的としている。
本願の第1発明は、線状の開口部以外が誘電体部材に囲まれ、開口部に連通する環状チャンバと、環状チャンバの内部に第一のガスを導入する第一ガス供給配管と、環状チャンバ近傍に設けられたコイルと、コイルに接続された高周波電源と、基材載置台とを備え、誘導結合型プラズマトーチを利用するプラズマ処理装置である。
該装置において、環状チャンバを囲む誘電体部材のうち、基材載置台に相対する面を構成する部位が、開口部がなす線の方向と平行に配置された円筒からなり、円筒の周囲のうちチャンバよりも外側の位置に、第一のガスと異なる第二のガスを導入する第二ガス供給配管を備えたこと、を特徴とするものである。
このような構成により、高パワーでも誘電体部材が損傷しにくくなるとともに、異常放電が効果的に抑制されるため、高速で安定な処理が可能なプラズマ処理装置を実現できる。
本願の第1発明のプラズマ処理装置において、好適には、前記円筒は、内部に空洞をもつ管であり、前記円筒を、前記円筒の軸を中心に回転させる回転機構を備え、前記円筒内部の空洞に冷媒を流す機構を備えることが望ましい。
このような構成により、より効果的に誘電体部材の損傷を抑制できる。
この場合、さらに好適には、前記円筒の内部の空洞に、前記コイルを構成する導体の一部である線状の導体が配置されていることが望ましい。
このような構成により、プラズマ発生効率に優れたプラズマ処理を実現できる。
この場合、さらに好適には、前記線状の導体の周りに、前記線状の導体がなす線方向と交差する向きに多数の導通部を有する導体部からなるシールドを設けることが望ましい。
このような構成により、ストリーマ放電などの好ましくない放電を効果的に抑制することができる。
また、好適には、「前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置」が、前記円筒と、前記円筒の回転運動を支持するための軸受の間の空間であることが望ましい。
このような構成により、異常放電がより効果的に抑制される。
この場合、さらに好適には、前記「前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置」に加えて、前記軸受と前記基材載置台の間を遮断する部材と、前記軸受との間の空間にも、第二のガスを導入できる構成であることが望ましい。
このような構成により、異常放電がさらに効果的に抑制される。
また、好適には、前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側で、第二ガス供給配管よりも内側の位置に、排気配管を備えることが望ましい。
このような構成により、異常放電がさらに効果的に抑制される。
本願の第2発明のプラズマ処理方法は、誘電体部材で囲まれた環状チャンバ内にガスを供給しつつ、環状チャンバに連通する線状の開口部から基材に向けて第一のガスを噴出すると共に、コイルに高周波電力を供給することで、環状チャンバの内部に高周波電磁界を発生させてプラズマを発生させ、前記基材の表面を処理する、誘導結合型プラズマトーチを利用するプラズマ処理方法である。該方法において、環状チャンバを囲む誘電体部材のうち、基材載置台に相対する面を構成する部位が、開口部がなす線の方向と平行に配置された円筒からなり、円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置に、第一のガスと異なる第二のガスを導入しながら処理を行うこと、を特徴とするものである。
このような方法により、高パワーでも誘電体部材が損傷しにくくなるとともに、異常放電が効果的に抑制されるため、高速で安定な処理が可能なプラズマ処理方法を実現できる。
本願の第3発明の電子デバイスの製造方法は、本願の第2発明のプラズマ処理方法を用いることを特徴とする。
このような構成により、高パワーでも誘電体部材が損傷しにくくなるとともに、異常放電が効果的に抑制されるため、高速で安定な処理が可能な電子デバイスの製造方法を実現できる。
本発明によれば、基材の表面近傍をごく短時間だけ均一に高温熱処理するに際して、或いは、反応ガスによるプラズマまたはプラズマと反応ガス流を同時に基材へ照射して基材を低温プラズマ処理するに際して、短時間の加熱や高速な処理が可能で、かつ、プラズマを安定的に利用することができる。
本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置の構成を示す平面図 本発明の実施の形態1におけるプラズマ発生領域を示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるコイルの構成を示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるシールド筒の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態2におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態2におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態3におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマ処理装置について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1〜図7を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の実施の形態1におけるプラズマ処理装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットTを、開口部8がなす線方向に垂直で、かつ、図1(b)〜(c)、図2〜図3(a)及び図4の点線A−A‘を通る面で切った断面図である。
図1(b)〜(c)及び図2〜図3は、誘導結合型プラズマトーチユニットTを、開口部8がなす線方向に平行で、かつ、図1(a)の点線を通る面で切った断面図である。図1(b)は、図1(a)の点線B−B’で切った断面図、図1(c)は図1(a)の点線C−C’で切った断面図、図2は、図1(a)の点線D−D’で切った断面図、図3(a)は、図1(a)の点線E−E’で切った断面図である。
図3(b)は、図2の右端部付近の拡大図である。図4は、図1に示した誘導結合型プラズマトーチユニットTを図1の下方から上方を見た平面図である。図5は、プラズマの発生領域を示す斜視図であり、図1(a)の右手前から斜め下方向を見た図である。図6は、コイルの構成を示す斜視図であり、図5と同様、図1(a)の右手前から斜め下方向を見た図である。また、図7は、シールド筒の構成を示す斜視図であり、図5と同様、図1(a)の右手前から斜め下方向を見た図である。
図1において、基材載置台としての基材ステージ1上に基材2が配置されている。誘導結合型プラズマトーチユニットTにおいて、導体製のコイル3a及び3bが、第一セラミックスブロック4、第二セラミックスブロック5及び基材2によって囲まれた空間により画定される長尺で環状のチャンバ7の近傍に配置される。より具体的には、コイル3(3a及び3b)はともに線状であり、基材ステージ1から遠い側のコイル3aは、第二セラミックスブロック5に設けられた溝内に配置され、基材ステージ1に近い側のコイル3bは、セラミックス管13の内部に配置される。基材ステージ1がなす面に概ね垂直な面に沿ってコイル3及びチャンバ7が配置されている。
誘導結合型プラズマトーチユニットTは、全体が接地された導体製のシールド部材(図示しない)で囲われ、高周波の漏洩(ノイズ)が効果的に防止できるとともに、好ましくない異常放電などを効果的に防止できる。
チャンバ7は、第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5に設けた溝が一続きとなった環状の溝に囲まれている。つまり、チャンバ7全体が誘電体で囲まれている構成である。また、チャンバ7は環状である。
ここでいう環状とは、一続きの閉じたヒモ状をなす形状を意味している。本実施の形態において、チャンバ7は、第一セラミックスブロック4に設けた長辺をなす直線部、第一セラミックスブロック4に設けた、前記直線部の両端に配された2つの短辺をなす直線部、及び第二セラミックスブロック5の最下部に設けた長辺をなす直線部が連結されてなる、一続きの閉じたヒモ状の形状である。言い換えると、チャンバ7は、線状の開口部8に隣接した線状の領域(第二セラミックスブロック5の最下部に設けた長辺をなす直線部)と、これと平行に配置された線状の領域とからなる2つの線状の領域(第一セラミックスブロック4に設けた長辺をなす直線部)を含んでいる。
また、開口部8を構成する環状のチャンバ7の内壁面は、セラミックス管13が開口部8の方向に露出している部分であり、線状をなしている。したがって、基材2にプラズマが照射される領域(開口部8付近)においては、基材ステージ1または基材2とチャンバ7の内壁面との距離が一定であるので、均一な処理を行うことができる。
また、チャンバ7は扁平であり、開口部8は、チャンバ7を囲う誘電体の一部を直線状に切除する(云い換えると、平面で分割する)ことによって開口されている。
また、コイル3は、2つの線状の領域のみに沿って配置された2本の線状の導体からなる。つまり、コイル3は、2つの短辺をなす直線部に沿っては設けられていない。旧来の誘導結合型プラズマトーチにおいては、円筒形のチャンバを取り巻くように螺旋状のコイルが設けられるのが通常であった。つまり、チャンバの全体に沿ってコイルが配置される。
また、非特許文献1に開示されている新しい細長いタイプ(ライン状のプラズマ処理を実現するもの)の誘導結合型プラズマトーチにおいても、コイルはチャンバの全体に沿って配置されていた。本実施の形態のような、2つの長辺と2つの短辺からなるチャンバにおいては、より長い領域となる長辺に沿ってのみコイルを配置するだけで、所望のプラズマを得ることができる。
従来のような螺旋形やスパイラル形のコイルでは、円筒内にコイルを配置できなかったが、本実施の形態で説明するように、コイルが線状なので、これを回転する円筒内に配置できるという大きな利点がある。
なお、図6に示すように、コイル3aとコイル3bには、開口部8の長手方向に沿って逆向き(逆位相)の高周波電力を印加する。ここでは、1つの高周波電源を分岐する場合を例示したが、2台の高周波電源を、フェーズシフターなどを適宜用いて同期運転させてもよい。コイル3a及び3bが並列回路を構成しているため、合成インダクタンスが小さくなり、駆動電圧が小さくて済むという利点もある。
コイル3aの両端には、コイル3aとは垂直方向に連続した接続部としての銅棒17が設けられ、冷媒流路16と第二セラミックスブロック5を貫通して外部との電気的接続がなされる。一方、コイル3bはセラミックス管13を貫通して、ブラシまたはロータリーコネクタなどで構成された回転導通機構を介して外部との電気的接続がなされる。本実施の形態においてはブラシを用いており、詳細は後述する。
チャンバ7に発生したプラズマPは、チャンバ7の最下部をなすプラズマ噴出口(第二セラミックスブロック5の最下部に設けた長辺をなす直線状の開口部8)より基材2に向けて噴出する。また、チャンバ7の長手方向と開口部8の長手方向とは平行に配置されている。
第一セラミックスブロック4に設けた長方形の溝は第一ガスマニホールド9である。第一ガス供給配管10より第一ガスマニホールド9に供給されたガスは、第一セラミックスブロック4に設けられた溝と第二セラミックスブロック5の平面部との間に位置するガス導入部としての第一ガス供給穴11を介して、チャンバ7に導入される。このような構成により、長手方向に均一なガス流れを簡単に実現できる。第一ガス供給配管10へ導入するガスの流量は、その上流にマスフローコントローラなどの流量制御装置を備えることにより制御される。
第二セラミックスブロック5の内部に第二ガスマニホールド26が設けられている。第二ガス供給配管27より第二ガスマニホールド26に供給されたガスは、第二セラミックスブロック5に設けられたガス導入部としての第二ガス供給穴28(貫通穴)を介して、セラミックス管13と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5との間の空間を通り、開口部8の近傍に導入される。つまり、このような構成により、長手方向に均一なガス流れを簡単に実現できる。第二ガス供給配管27へ導入するガスの流量は、その上流にマスフローコントローラなどの流量制御装置を備えることにより制御される。
第一ガス供給穴11及び第二ガス供給穴28は、ともに長尺のスリットであるが、丸い穴状のものを長手方向に複数設けたものであってもよい。また、第一ガスマニホールド9及び第二ガスマニホールド26の内部に多孔質セラミックスなどを配置して、第一ガスマニホールド9及び第二ガスマニホールド26内での放電を防止することができる。
第一セラミックスブロック4と第二セラミックスブロック5の間に、円筒状のセラミックス管13が設けられ、チャンバ7の最下部の上面がセラミックス管13により構成される配置となっている。つまり、チャンバ7を囲む誘電体部材のうち、基材ステージ1に相対する面を構成する部位が、開口部8の線方向と平行に配置された円筒からなっている。また、セラミックス管13を、その軸を中心に回転させる回転機構が備えられている。さらに、セラミックス管13は、内部に空洞をもつ管であり、その内部の空洞に冷媒を流す機構が備えられている。
回転する円筒状のセラミックス管13の内部に、円筒の軸に沿って線状のコイル3bが設けられている。このような配置は、コイル3bと、開口部8と連通しこれに隣接するチャンバ7の直線部との距離を小さくできる。つまり、コイル3とチャンバ7の距離を近づけた配置が可能となる。このことは、プラズマ生成効率の向上に大きく寄与する。つまり、高速で効率的なプラズマ処理が実現できる。
第一セラミックスブロック4と第三セラミックスブロック14に囲まれた冷媒流路16が設けられ、第一セラミックスブロック4の冷却がなされる。また、コイル3aは、断面が円形の銅棒を、第二セラミックスブロック5と第四セラミックスブロック15に囲まれた冷媒流路16の内部に配置したものである。コイル3を中空の管とし、冷媒流路16とは別系統で冷媒を給排してもよい。
このように、冷媒流路16に水などの冷媒を流すことで、コイル3及び各セラミックス部品の冷却が可能である。第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5には優れた耐熱性が求められるので、窒化シリコンを主成分とするセラミックス、または、シリコン、アルミニウム、酸素、窒素を主成分とするセラミックスが適している。第三セラミックスブロック14及び第四セラミックスブロック15にはさほどの耐熱性は必要ないので、酸化アルミニウム(アルミナ)などの比較的安価なセラミックスを用いることができる。
銅棒17は、図示しない継ぎ手によって第四セラミックスブロック15に固定され、冷媒が漏れないように構成することが可能である。第一セラミックスブロック4と第三セラミックスブロック14、及び、第二セラミックスブロック5と第四セラミックスブロック15の間には、外部オーリング19及び内部オーリング20が配置され、冷媒が漏れないように構成されている。
冷媒流路16は、図1(b)に示すように、仕切り21により内部で仕切られており、一続きの流路をなす。コイル3に流れる高周波電流の向きと冷媒流路16に流れる冷媒の流れの向きが平行している構成である。また、図2及び図3からわかるように、発生するプラズマPは開口部8の線方向の長さと同じ長さの2つの長方形がL字状に接合された立体の外縁と同じような形状となる。このように、従来例と比べてプラズマPが若干いびつな形状となっているのは、チャンバ7をセラミックス管13と干渉しないように配置する必要があるためである。
図1(d)及び(f)に示すように、セラミックス管13は開口部8の線方向の長さよりも長く、チャンバ7から十分離れた位置にモータなどの回転機構(図示しない)を配置している。セラミックス管13の回転によってチャンバ7の形状が変化しないよう、高精度の回転ガイドを設けて支持することが望ましく、ここではセラミックス製の軸受30を設けている。軸受30の内周部には内周溝31が設けられ、軸受30とセラミックス管13の間の空間に、第一ガスマニホールド9及び第二ガスマニホールド26に供給する第一のガスとは異なる種類のガス(第二のガス)を導入できるよう、構成されている。
つまり、セラミックス管13の周囲のうちチャンバ7よりも外側の位置に、第一のガスと異なる第二のガスを導入するための第二ガス供給配管(図示しない)を備えた構成である。また、軸受30には、内周溝31に加えて下面溝32が設けられ、内周溝31と下面溝32とは、図示しない貫通穴によって連通している。したがって、軸受30と基材ステージ1の間を遮断するセラミックス製の下カバー38と、軸受30との間の空間にも、第二のガスを導入できる構成となっている。
図7に示すように、ファラデーシールドとして作用するシールド筒25は、コイル3bを構成する素線の周りに、コイル3bがなす線方向とは交差する向きに多数の導通部としての導体線25aを有する導体部からなる。ひとつの導体線25aは円形であり、それらがひとつの直線に沿って等間隔で並べられ、それらの円の中心付近にコイル3bを配置する。
複数の導体線25aは、その電位を等しく保つため、接続線25bによって導通が図られる。コイル3bには高い高周波電圧が印加されるので、コイル3bとシールド筒25との間で放電が起きるのを防止するため、セラミックス管13の内部の冷媒流路16には、水ではなく絶縁性に優れた冷媒、たとえば絶縁油、ガルデンなどを流すことが好ましい。
基材ステージ1から遠い側のコイル3aは、基材2や開口部8から十分離れているので、ファラデーシールドをその周囲に配置していないが、より確実に容量結合を抑制するために、基材ステージ1から遠い側のコイル3aの周囲に、コイル3bの周囲と同様の構造のシールド筒を設けてもよい。
シールド筒25は、セラミックス管13の端部にねじ込まれたシールド筒端部33と導通しており、第一ブラシ40を介して回転しながら常時、外部回路と電気的な接続が確保される。シールド筒端部33にねじ込まれた第一セラミックスアダプタ34に、第一コイル端部35がねじ込まれており、第一コイル端部35にコイル3bが導通している。したがって、コイル3bへの通電は、第二ブラシ41及び第一コイル端部35を介して実現される。第二セラミックスアダプタ36が第一コイル端部35にねじ込まれ、さらにロータリージョイント37が第二セラミックスアダプタ36にねじ込まれている。
コイル3bの端部には第一冷媒通路39が形成され、この第一冷媒通路39を通じて、第一セラミックスアダプタ34の内部の冷媒流路と、第二セラミックスアダプタ36の内部の冷媒流路が連通する構成である。このような構成により、ロータリージョイント(回転継手)37からセラミックス管13の内部への冷媒の給排が実現される。
シールド筒25は、可変コンデンサ47を介して接地される。可変コンデンサ47は、モータ48の回転によって容量(キャパシタンス)が変化する。モータ48の位置は、コンデンサ制御装置49からの指令により決定される。誘導結合型プラズマ源においても、放電の着火は容量結合によって生じるので、高周波電力を印加する前から放電が着火するまでは、可変コンデンサ47の容量を小さく(例えば、200Ω以上になるように)設定する。
このとき、シールド筒25には、コイル3bに現れる電圧の数十%の電圧が現れるので、良好な着火性が保たれる。一旦着火したことを、図示しないフォトダイオードなどで検知した後、可変コンデンサ47の容量を大きく(例えば、20Ω以下になるように)するようにコンデンサ制御装置49からの指令値を変更する。このとき、シールド筒25の電位は接地電位に近くなるので、容量結合性をシールド(遮蔽)する効果が高まる。
次いで、ガス種を変更したり、高周波電力を増加したりするなどして、誘導結合性放電へのモードジャンプを行い、続いて基材2のプラズマ処理を実施する。あるいは、誘導結合性放電へのモードジャンプを行うまで可変コンデンサの容量は小さいままにしておき、基材の処理をする直前に容量を大きくしてもよい。このような手順を踏むことで、良好な着火性と、基材処理時の良好なシールド性(静電ダメージやストリーマが抑制された状態)を両立できる。
セラミックス管13の他端にねじ込まれた第三セラミックスアダプタ42には、第二コイル端部43がねじ込まれ、第二コイル端部43にコイル3bが導通している。したがって、コイル3bへの通電は、第三ブラシ45及び第二コイル端部43を介して実現される。第四セラミックスアダプタ44が第二コイル端部43にねじ込まれ、さらにロータリージョイント37が第四セラミックスアダプタ44にねじ込まれている。コイル3bの端部には第二冷媒通路46が形成され、この第二冷媒通路46を通じて、第三セラミックスアダプタ42の内部の冷媒流路と、第四セラミックスアダプタ44の内部の冷媒流路が連通する構成である。
このような構成により、ロータリージョイント37からセラミックス管13の内部への冷媒の給排が実現される。また、第四セラミックスアダプタ44にはギアが形成されており、モータ(図示しない)の回転動力が伝達される。
チャンバ7内に第一ガスを供給しつつ、開口部8から基材2に向けてガスを噴出させながら、高周波電源24よりコイル3に高周波電力を供給することにより、チャンバ7にプラズマPを発生させ、開口部8からプラズマPを基材2に照射することにより、基材2をプラズマ処理することができる。開口部8の線方向(長手方向)に対して垂直な向きに、チャンバ7と基材ステージ1とを相対的に移動させることで、基材2を処理する。つまり、図1の左右方向へ誘導結合型プラズマトーチユニットTまたは基材ステージ1を動かす。
基材2を効率的に処理するために誘導結合型プラズマトーチユニットTと基材2との距離を小さくしていったとき、最も大きな熱量を受けるのは、基材ステージ1近傍のチャンバ7の、基材ステージ1とは反対側の部分(基材ステージ1に相対する部分)の内壁面である。したがって、損傷を抑制するためには、この部分をより効果的に冷却する必要がある。そこで、本実施の形態においては、冷媒流路16を内部に備えたセラミックス管13を用いる構成とした。セラミックス管13を円筒状とすることで高い強度が確保でき、内部の水圧を高められるので、より多くの冷却水を流すことが可能となる。
また、セラミックス管13を回転させることで、プラズマPから熱を受ける面が常に入れ替わる構成としている。つまり、プラズマPから熱を受けて高温になった部分は、回転によって速やかにプラズマPから熱を受けない位置に移動し、急速に冷却される。したがって、従来例と比べて飛躍的に高い高周波電力を印加できるようになり、高速のプラズマ処理が可能となる。
このように、本実施の形態によれば、高い高周波電力を投入することができる。つまり、基材の表面近傍をごく短時間だけ均一に高温熱処理するに際して、或いは、反応ガスによるプラズマまたはプラズマと反応ガス流を同時に基材へ照射して基材を低温プラズマ処理するに際して、高速な処理が可能で、かつ、プラズマを安定的に利用することができる。つまり、大きな電力で運転できるため、プラズマの照射強度が上げられ、結果として処理速度(単位時間当たりに処理できる基板数)が大きくなる。
ここで、軸受30に設けた内周溝31及び下面溝32に第二のガスを供給する作用・効果について説明する。セラミックス管13と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5との間の空間には、第一ガスが供給される。したがって、第二のガスを供給しない場合、軸受30とセラミックス管13の間の空間、及び、軸受30と下カバー38の間の空間には、第一ガスが侵入することとなる。
第一ガスの圧力は、セラミックス管13と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5との間の空間では、誘導結合型プラズマトーチユニットTの外気圧力に比べて高いので、結局、軸受30とセラミックス管13の間の空間、及び、軸受30と下カバー38の間の空間が、第一ガスで満たされることとなる。すると、プラズマがこの狭い空間に入り込み、異常放電となって誘導結合型プラズマトーチユニットTの損傷を引き起こす場合がある。発明者らの実験によると、現時点では理由は不明であるが、可変コンデンサ47の容量を増した場合に、より異常放電が発生しやすくなる傾向があった。
そこで、軸受30に設けた内周溝31及び下面溝32に第二のガスを供給することで、異常放電の抑制を図った。第二のガスとしては、放電が起きにくいガス、例えばドライエア、窒素、酸素などを用いることができる。第二のガスを内周溝31及び下面溝32に供給することにより、放電が軸受30とその外側へは広がることが困難となり、効果的に異常放電を抑制することができた。
第二のガスの流量は、軸受30ひとつあたり10sccm以上1SLM以下が適切であった。流量が小さすぎると、異常放電抑制効果が得られず、逆に流量が大きすぎると、第二のガスがセラミックス管13と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5との間の空間へ入り込んでしまい、プラズマの失火を引き起こす現象が見られた。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図8〜図9を参照して説明する。
図8は、本発明の実施の形態2におけるプラズマ処理装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットTを、開口部8がなす線方向に平行な面で切った断面であり、図2に相当する。また、図9は、図8の右端部付近の拡大図であり、図3(b)に相当する。
図8〜図9において、第一セラミックスブロック4(及び、図示しないが、第二セラミックスブロック5)が軸受30と相対する面となる内壁部に第二内周溝47が設けられており、軸受30と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5の間の空間に、第一ガスマニホールド9及び第二ガスマニホールド26に供給する第一のガスとは異なる種類のガス(第二のガス)を導入できるよう、構成されている。つまり、チャンバ7を構成する誘電体部材と軸受との間の空間にも、第二のガスを導入できる構成である。
さらに、第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5がセラミックス管13と相対する面となる内壁部であり、かつ、チャンバ7よりも外側で内周溝31及び第二内周溝47よりも内側の位置に、排気溝48が設けられている。排気溝48は図示しない減圧することが可能な配管に接続され、この配管とともに排気配管を構成する。つまり、セラミックス管13の周囲のうちチャンバ7よりも外側で、第二ガス供給配管よりも内側の位置に、排気配管を備えた構成である。
内周溝31及び下面溝32に第二のガスを供給することで異常放電の抑制を図れるものの、第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5と軸受30の間の空間にも第一ガスが侵入するので、異常放電が抑制しきれない。そこで、本実施の形態では、第二内周溝47に第二ガスを導入することにより、さらなる異常放電抑制を図った。
また、排気溝48からガスを排気することで、さらに効果的な異常放電抑制が可能となる。内周溝31及び第二内周溝47に供給する第二ガスの流量が小さすぎると、異常放電抑制効果が得られず、逆に流量が大きすぎると、第二のガスがセラミックス管13と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5との間の空間へ入り込んでしまい、プラズマの失火を引き起こす現象が見られる。本実施の形態では、排気溝48からガスを排気する構成となっている。
つまり、第一ガス及び第二ガスの流量としてかなり広い範囲に渡って、排気溝48よりも内側(チャンバ7に近い側)は第一ガスがほぼ100%で第二ガスが混入しない雰囲気、排気溝48よりも外側(チャンバ7から遠い側)は第二ガスがほぼ100%で第一ガスが混入しない雰囲気を実現できる。したがって、より安定的に異常放電を抑制することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図10を参照して説明する。
図10は、本発明の実施の形態3におけるプラズマ処理装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットTを、開口部8がなす線方向に平行な面で切った断面であり、図3(b)に相当する。
図10においては、実施の形態2で用いた第二内周溝47は設けられていない。一方、軸受30と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5の間の空間が接着剤で埋められている。第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5がセラミックス管13と相対する面となる内壁部であり、かつ、チャンバ7よりも外側で内周溝31よりも内側の位置に、排気溝48が設けられている。軸受30と第一セラミックスブロック4及び第二セラミックスブロック5の間の空間には第一ガスが侵入しない構成であるため、実施の形態2と同様の異常放電抑制効果を得ることができる。
以上述べたプラズマ処理装置及び方法は、本発明の適用範囲のうちの典型例を例示したに過ぎない。
例えば、誘導結合型プラズマトーチユニットTを、固定された基材ステージ1に対して走査してもよいし、固定された誘導結合型プラズマトーチユニットTに対して、基材ステージ1を走査してもよい。
また、セラミックス管を、その軸を中心に回転させる回転機構を備えた場合を例示したが、回転させなくとも、円管状であればその肉厚を薄くできるので、効果的な冷却が可能となる。したがって、回転機構は必須ではない。
また、本発明の種々の構成によって、基材2の表面近傍を高温処理することが可能となる。それにより、従来例で述べたTFT用半導体膜の結晶化や太陽電池用半導体膜の改質に適用可能であることは勿論、シリコン半導体集積回路の酸化、活性化、シリサイド形成などのアニール、プラズマディスプレイパネルの保護層の清浄化や脱ガス低減、シリカ微粒子の集合体からなる誘電体層の表面平坦化や脱ガス低減、種々の電子デバイスのリフロー、固体不純物源を用いたプラズマドーピングなど、様々な表面処理に適用できる。また、太陽電池の製造方法としては、シリコンインゴットを粉砕して得られる粉末を基材上に塗布し、これにプラズマを照射して溶融させ多結晶シリコン膜を得る方法にも適用可能である。
また、説明においては簡単のため「熱プラズマ」という言葉を用いているが、熱プラズマと低温プラズマの区分けは厳密には難しく、また、例えば、田中康規「熱プラズマにおける非平衡性」プラズマ核融合学会誌、Vol.82、No.8(2006)pp.479−483において解説されているように、熱的平衡性のみでプラズマの種類を区分することも困難である。
本発明は、基材を熱処理することを一つの目的としており、熱プラズマ、熱平衡プラズマ、高温プラズマなどの用語にとらわれず、高温のプラズマを照射する技術に関するものに適用可能である。誘導結合型プラズマトーチにおいては、弱い放電と強い放電の2つのモードが存在しうるが、本発明は強い放電を効果的に利用するためのものであるということもできる。
以上のように本発明は、さまざまな電子デバイスの製造に利用可能で、例えば、TFT用半導体膜の結晶化や太陽電池用半導体膜の改質に適用可能である。勿論、半導体の活性化アニール、プラズマディスプレイパネルの保護層の清浄化や脱ガス低減、シリカ微粒子の集合体からなる誘電体層の表面平坦化や脱ガス低減、種々の電子デバイスのリフロー、固体不純物源を用いたプラズマドーピングなど、様々な表面処理において、基材の表面近傍をごく短時間だけ均一に高温熱処理するに際して、高速な処理が可能で、かつ、プラズマを安定的に利用することができる有用な発明である。
また、種々の電子デバイスなどの製造における、エッチング・成膜・ドーピング・表面改質などの低温プラズマ処理において、基材の所望の被処理領域全体を短時間で効率よく処理する上で有用な発明である。
T 誘導結合型プラズマトーチユニット
1 基材ステージ
2 基材
3,3a,3b コイル
4 第一セラミックスブロック
13 セラミックス管
16 冷媒流路
25 シールド筒
30 軸受
31 内周溝
32 下面溝
33 シールド筒端部
34 第一セラミックスアダプタ
35 第一コイル端部
36 第二セラミックスアダプタ
37 ロータリージョイント
38 下カバー
39 第一冷媒通路
40 第一ブラシ
41 第二ブラシ
42 第三セラミックスアダプタ
43 第二コイル端部
44 第四セラミックスアダプタ
45 第三ブラシ
46 第二冷媒通路
P プラズマ

Claims (7)

  1. 線状の開口部を備え、前記開口部以外が誘電体部材に囲まれた前記開口部に連通する環状チャンバと、
    前記環状チャンバの内部に第一のガスを導入する第一ガス供給配管と、
    前記環状チャンバの近傍に設けられたコイルと、
    前記コイルに接続された高周波電源と、
    基材載置台と、を備え、誘導結合型プラズマトーチを利用するプラズマ処理装置であって、
    前記環状チャンバを囲む前記誘電体部材のうち、前記基材載置台に相対する面を構成する部位が、前記開口部がなす線の方向と平行に配置された円筒からなり、
    前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置に、前記第一のガスと異なる第二のガスを導入する第二ガス供給配管を備え、
    前記円筒は、内部に空洞をもつ管であり、
    前記円筒を前記円筒の軸を中心に回転させる回転機構を備え、前記円筒の内部の空洞に冷媒を流す機構を備え、
    前記円筒の内部の空洞に、前記コイルを構成する導体の一部である線状の導体が配置されていること、
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記線状の導体の周りに、前記線状の導体がなす線方向と交差する向きに多数の導通部を有する導体部からなるシールドを設けた、
    請求項記載のプラズマ処理装置。
  3. 線状の開口部を備え、前記開口部以外が誘電体部材に囲まれた前記開口部に連通する環状チャンバと、
    前記環状チャンバの内部に第一のガスを導入する第一ガス供給配管と、
    前記環状チャンバの近傍に設けられたコイルと、
    前記コイルに接続された高周波電源と、
    基材載置台と、を備え、誘導結合型プラズマトーチを利用するプラズマ処理装置であって、
    前記環状チャンバを囲む前記誘電体部材のうち、前記基材載置台に相対する面を構成する部位が、前記開口部がなす線の方向と平行に配置された円筒からなり、
    前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置に、前記第一のガスと異なる第二のガスを導入する第二ガス供給配管を備え、
    「前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置」が、前記円筒と、前記円筒の回転運動を支持する軸受の間の空間である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 「前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置」に加えて、前記軸受と前記基材載置台の間を遮断する部材と、前記軸受との間の空間にも、第二のガスを導入できる構成である、
    請求項記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側で、第二ガス供給配管よりも内側の位置に、排気配管を備えた、
    請求項記載のプラズマ処理装置。
  6. 誘電体部材で囲まれた環状のチャンバ内にガスを供給しつつ、前記チャンバに連通する線状の開口部から基材に向けて第一のガスを噴出すると共に、コイルに高周波電力を供給することで、前記チャンバ内に高周波電磁界を発生させてプラズマを発生させ、前記基材の表面を処理する、誘導結合型プラズマトーチを利用するプラズマ処理方法であって、
    前記チャンバを囲む前記誘電体部材のうち、前記基材載置台に相対する面を構成する部位が、前記開口部がなす線の方向と平行に配置された円筒からなり、前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置に、前記第一のガスと異なる第二のガスを導入しながら処理を行うものであり、
    「前記円筒の周囲のうち前記チャンバよりも外側の位置」が、前記円筒と、前記円筒の回転運動を支持する軸受の間の空間であること、
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 請求項のプラズマ処理方法を用いる、
    電子デバイスの製造方法。
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