JP6031692B2 - 透明不燃シート - Google Patents
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Description
K 7142)が1.52〜1.58の範囲であることが好ましい。これによって得られる積層体シートが、織物基材の存在を視認できないほどの透視性を有する性状を発現することができる。
〈屈折率〉
JIS K7142「プラスチックの屈折率測定方法」に準拠した。
〈透視性〉
肉眼で30cmの距離からシート全体、及びシートの背面風景を目視観察し、下記判断基準によりランク評価した。
1:ガラスクロス実体がほぼ判らず、背面風景の透視が明瞭である。
2:ガラスクロス実体がぼんやりと判るが、背面風景の透視にあまり悪影響し
ない。
3:ガラスクロス実体がはっきりと判り、背面風景の透視にかなり悪影響を与
える。
〈折曲傷試験〉
タテ20cm×ヨコ20cmのシート片(ガラスクロスの経糸条に沿ったタテ20cm・緯糸条に沿ったヨコ20cm)をタテ方向に二ツ折りし、さらにヨコ方向に二ツ折りとした状態の試験体を2枚のガラス板で挟み、ガラス板の上から1kgの錘を載せ、25℃で静置した。60秒後に折曲試験体を取り出し、これを広げて外観を観察した。
1:折れの痕跡は残存するが、白化傷までには至らない。
2:折れの痕跡がやや白化傷となり、経緯折れ交点のみ白化傷が顕著である。
3:折れの痕跡が顕著な白化傷となり、外観的に白化傷が目だっている。
〈耐光促進試験〉
JIS K7350−3「プラスチック−実験室光源による暴露試験方法:紫外線蛍光ランプ」にて120時間、240時間、480時間の照射時間ごとにシート片の変色を色差ΔE(JIS Z8729)で評価した。(促進前のシート片を基準とする)
ΔE=0〜2.9 : 1=変色は極僅か (初期外観を維持)
ΔE=3〜5.9 : 2=やや変色を伴う(実用に支障なし)
ΔE=6〜11.9 : 3=薄い褐色に変化(実用に支障)
ΔE=12〜 : 4=濃い褐色に変化(実用に支障)
〈燃焼試験〉(ASTM−E1354:コーンカロリーメーター試験法)
輻射電気ヒーターによる50kW/m2の輻射熱を膜材面に20分間照射し、この発熱性試験において、20分間の総発熱量と発熱速度を測定し、試験後のシート外観を観察した。
(a)総発熱量:8MJ/m2以下のものを適合とした。
(b)発熱速度:10秒以上継続して200kW/m2を超えないものを適合とした。
(c)外観観察:直径0.5mmを超えるピンホール陥没痕の発生がないものを適合と
した。
〈ガラスクロス〉
375dtexのEガラス(屈折率1.558)無撚扁平マルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、経糸打込密度32本/inch、緯糸打込密度32本/inchで平織してなる空隙率2.5%、質量100g/m2のガラスクロスを用いた。
〈シランカップリング剤処理〉
γ−アミノプロピルトリメトキシシランを5%質量濃度で含有する水溶液を充填した液浴中に、ガラスクロスを浸漬し、ガラスクロスを引き上げると同時にゴムロールで圧搾して120℃の熱風炉で乾燥させ、質量100g/m2のシランカップリング剤処理ガラスクロスを得た。
〈接着剤含浸被覆ガラスクロス〉
下記〔配合1〕の接着剤成分を適度な粘度に調製し、さらに気泡を真空脱泡で取り除き、この接着剤成分溶液を充填した液浴中に、シランカップリング剤処理ガラスクロスを浸漬し、ガラスクロスに完全に〔配合1〕の接着剤成分を含浸し、ガラスクロスを引き上げると同時にゴムロールで圧搾して180℃の熱風炉で3分間、軟質塩ビ成分のゲル化と、トリイソシアネート化合物の付加反応を進行させ、質量150g/m2の接着剤含浸被覆ガラスクロスを得た。接着剤はガラスクロスに含浸し、かつガラスクロス表面を薄膜で被覆しており、その付着量は50g/m2であった。また〔配合1〕の接着剤成分の屈折率は1.542で、ガラス繊維との屈折率差は0.016である。
〔配合1〕接着剤成分(バインダー樹脂+トリイソシアネート化合物)
1)バインダー樹脂
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
リン酸トリクレジル(屈折率1.557) 166質量部
エチレングリコール(ポリオール) 20質量部
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
2)トリイソシアネート化合物
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)〔化7〕の3量体であるイソシアヌレー
ト変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕) 40質量部
※トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)
である。
〈軟質塩化ビニル樹脂透明層〉
下記〔配合2〕の軟質塩化ビニル樹脂組成物を180℃の熱ロール条件のカレンダー成型機に掛け、〔配合2〕の混練及び圧延を行い、厚さ0.13mmの透明フィルム(屈折率は1.533)を得た。接着剤含浸被覆ガラスクロスを基材として、この基材両面それぞれに、厚さ0.13mmのフィルムを180℃の熱ロール条件のラミネート機に掛け、熱溶融により基材とフィルムとを積層し、厚さ0.3mm、質量400g/m2の積層体シートを得た。軟質塩化ビニル樹脂透明層とガラス繊維との屈折率差は0.025である。
〔配合2〕軟質塩化ビニル樹脂透明組成物
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
リン酸トリクレジル(屈折率1.557) 50質量部
フタル酸ジオクチル(屈折率1.485) 30質量部
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
〈防汚層〉
下記〔配合3〕のアクリル樹脂組成物を100メッシュグラビアロール条件の塗工機に掛け、軟質塩化ビニル樹脂透明層上に〔配合3〕による表面処理を行い、120℃の熱風炉で乾燥し、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
〔配合3〕アクリル樹脂透明組成物
メタクリル樹脂 100質量部
メチルエチルケトン 800質量部
ベンゾトリアゾール化合物(紫外線吸収剤) 0.5質量部
ポリエチレングリコール型非イオン活性剤(帯電防止剤) 0.5質量部
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、イソホロンジイソシアネート(IPDI)〔化8〕の3量体であるイソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化5〕系)25質量部に変更した〔配合4〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化1〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、水素添加キシリレンジイソシアネート(H6XDI)〔化9〕の3量体であるイソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化6〕系)25質量部に変更した〔配合5〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化1〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)〔化7〕の3量体であるビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化4〕系)25質量部に変更した〔配合6〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化4〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、イソホロンジイソシアネート(IPDI)〔化8〕の3量体であるビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化5〕系)25質量部に変更した〔配合7〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、水素添加キシリレンジイソシアネート(H6XDI)〔化9〕の3量体であるビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化6〕系)25質量部に変更した〔配合8〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)〔化7〕の3量体であるトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化4〕系)25質量部に変更した〔配合9〕を用いた以外は、実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化4〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、イソホロンジイソシアネート(IPDI)〔化8〕の3量体であるトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化5〕系)25質量部に変更した〔配合10〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、水素添加キシリレンジイソシアネート(H6XDI)〔化9〕の3量体であるトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化6〕系)25質量部に変更した〔配合11〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分の配合を変更し、下記〔配合12〕とした以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。
〔配合12〕接着剤成分(バインダー樹脂+トリイソシアネート化合物)
1)バインダー樹脂
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
リン酸トリクレジル(屈折率1.557) 166質量部
エチレングリコール(ポリオール) 20質量部
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
表面水酸基修飾ナノシリカ粒子 5質量部
(粒子径10nm〜20nm、BET比表面積220〜280m2/g)
2)トリイソシアネート化合物
実施例1と同じ(〔化1〕−〔化4〕)系トリイソシアネート 40質量部
※トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例2のイソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化5〕系)に変更した〔配合13〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化1〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例3のイソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化6〕系)に変更した〔配合14〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化1〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例4のビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化4〕系)に変更した〔配合15〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化4〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例5のビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化5〕系)に変更した〔配合16〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例6のビュレット変性トリイソシアネート(〔化2〕−〔化6〕系)に変更した〔配合17〕を用いた以外は、実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化2〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例7のトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化4〕系)に変更した〔配合18〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化4〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例8のトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化5〕系)に変更した〔配合19〕を用いた以外は、実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化5〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、2)トリイソシアネート化合物を実施例9のトリメチロールプロパン変性トリイソシアネート(〔化3〕−〔化6〕系)に変更した〔配合20〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の防汚層付き積層体シートを得た。〔化3〕−〔化6〕系トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
K 7142)を実施例すべてのシートにおいて、1.528〜1.588の範囲内とするによって、ガラスクロスを構成するガラス繊維の屈折率(1.558)とほぼ近似(屈折率差0.03以内)し、ガラスクロスの存在が光学的に軟質塩化ビニル樹脂透明層と同化して見えなくなり、これによって実施例1〜18のシートでは透明性及び透視性が極めて良好であった。つまり実施例1〜18のシートは、ISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合するので国土交通大臣が定めた不燃材料(建設省告示)に適合することができ、これらを固定式防煙垂壁、可動式防煙垂壁、巻上式昇降防煙垂壁など防災設備用膜材料、及び天井照明シェード、空間間仕切りなどの建築用膜材料に用いた時に、シート越しに極めて良好な視界が得られるのである。そしてこれら実施例1〜18のシートを折曲げたり、畳んだりしても折跡や畳跡がシート内部に目立った白化傷となって残ることが無く、取り扱い性と施工性及び操作性に優れたシートであった。またさらにこれらのシートは耐光堅牢性にも優れているので、屋内外で長期間の使用を可能とした。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を省略した〔配合21〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるイソシアヌレート変性芳香族トリイソシアネート〔化10〕25質量部と置き換えた〔配合22〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。〔化10〕トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるビュレット変性芳香族トリイソシアネート〔化11〕25質量部と置き換えた〔配合23〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。〔化11〕トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるトリメチロールプロパン変性芳香族トリイソシアネート〔化12〕25質量部と置き換えた〔配合24〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。〔化12〕トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂との質量比は1:7.5(2:15)である。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)に対する接着剤成分1)バインダー樹脂成分と接着剤成分の比率を1:3とした〔配合25〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
実施例1の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合1〕の2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)に対する接着剤成分1)バインダー樹脂成分と接着剤成分の比率を1:50とした〔配合26〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を省略した〔配合27〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分1)バインダー樹脂成分はそのままとし、〔配合12〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるイソシアヌレート変性芳香族トリイソシアネート〔化10〕25質量部と置き換えた〔配合28〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。トリイソシアネート化合物〔化10〕とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるビュレット変性芳香族トリイソシアネート〔化11〕25質量部と置き換えた〔配合29〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。トリイソシアネート化合物〔化10〕とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の接着剤成分2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)25質量部を、トリレンジイソシアネート(TDI)〔化13〕の3量体であるトリメチロールプロパン変性芳香族トリイソシアネート〔化12〕25質量部と置き換えた〔配合30〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。トリイソシアネート化合物〔化10〕とバインダー樹脂との質量比は1:7.63である。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)に対する接着剤成分1)バインダー樹脂成分と接着剤成分の比率を1:3とした〔配合31〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
実施例10の接着剤含浸被覆ガラスクロスにおいて、〔配合12〕の2)トリイソシアネート化合物:イソシアヌレート変性トリイソシアネート(〔化1〕−〔化4〕)に対する接着剤成分1)バインダー樹脂成分と接着剤成分の比率を1:50とした〔配合32〕を用いた以外は実施例1と同様として、厚さ0.3mm、質量404g/m2の積層体シートを得た。
2:ガラスクロス
2−1:接着剤含浸被覆ガラスクロス
3:接着剤成分
3−1:バインダー樹脂
3−2:トリイソシアネート化合物
4:軟質塩化ビニル樹脂透明層
5:防汚層
Claims (5)
- 接着剤含浸被覆ガラスクロスを基材として、その両面に、軟質塩化ビニル樹脂透明層が設けられた不燃性積層体であって、前記接着剤含浸被覆ガラスクロスが、シランカップリング剤で処理されたガラスクロスに、トリイソシアネート化合物とバインダー樹脂とを質量比1:5〜1:35の範囲で含む接着剤成分が含浸被覆硬化してなる複合中間体であって、前記トリイソシアネート化合物が、イソシアヌレート変性トリイソシアネート〔化1〕、ビュレット変性トリイソシアネート〔化2〕、トリメチロールアルキル変性トリイソシアネート〔化3〕から選ばれた1種以上であって、前記イソシアヌレート変性トリイソシアネート〔化1〕、前記ビュレット変性トリイソシアネート〔化2〕及び、前記トリメチロールアルキル変性トリイソシアネート〔化3〕が各々、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)〔化7〕、イソホロンジイソシアネート(IPDI)〔化8〕、水素添加キシリレンジイソシアネート(H 6 XDI)〔化9〕の3種から選ばれた何れか1種の化合物を基礎とする3量体であり、前記トリイソシアネート化合物が、これら9種類から選ばれた1種以上であることを特徴とする透明不燃シート。
- 前記軟質塩化ビニル樹脂透明層が、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、リン酸トリキシレニル、リン酸クレジルジフェニルから選ばれた1種以上の液状化合物を含み、前記軟質塩化ビニル樹脂透明層の屈折率(JIS K 7142)が1.52〜1.58の範囲とする請求項1に記載の透明不燃シート。
- 前記接着剤含浸被覆ガラスクロスに用いるガラスクロスが、シランカップリング剤として:XR−Si(Y)3〔式1〕で表される分子中に2個以上の反応基を有する少なくとも1種の化合物(R=アルキル鎖、X=アミノ基、ビニル基、エポキシ基、クロル基、メルカプト基から選ばれた何れか1種、Y=メトキシ基、エトキシ基から選ばれた何れか1種)により処理されている、請求項1または2に記載の透明不燃シート。
- 前記バインダー樹脂が、芳香族リン酸エステル化合物、及びポリオール化合物を含む軟質塩化ビニル樹脂である、請求項1〜3の何れか1項に記載の透明不燃シート。
- 前記バインダー樹脂が、粒子径10〜50nmの、表面水酸基修飾ナノシリカ粒子をさらに含む、請求項4に記載の透明不燃シート。
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