JP6028796B2 - 中子造型装置及び中子造型方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中子型に中子砂を充填して中子を造型する中子造型装置及び中子造型方法に関する。
従来、中子型の上方にブローヘッドを配置してブローヘッドから下方の中子型に向かって中子砂を吹き込む、所謂トップブロー式の中子造型装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、トップブロー式の中子造型装置の場合、中子型の上方にブローヘッドが配置され、さらに、このブローヘッドの上にサンドタンクが配置される。このため、装置の高さ方向の寸法が大きくなり、装置の大型化につながりうる。装置の高さ方向の寸法を小さくし、小型化するためには、中子型の下方にブローヘッドを配置し、ブローヘッドから上方の中子型に向かって中子砂を吹き込む、所謂アンダーブロー式を採用することが考えられる。しかしながら、アンダーブロー式の場合、重力に逆らって中子砂を中子型に吹き込むこととなるため、中子砂の中子型への充填性に影響を与えうる。
特公昭47−13179号公報
本発明の目的は、上方に位置する中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式を採用した場合であっても、中子砂を中子型に良好に充填することができる中子造型装置及び中子造型方法を提供することにある。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、横方向に分離可能とされた一対の型を有する中子型と、中子型の下方に設けられるブローヘッドを有し、中子砂をブローヘッドから上方に向けて中子型に充填する砂充填デバイスとを備え、ブローヘッドは、中子型に接続された状態で中子型に中子砂を導く砂吹込室と、該砂吹込室に連通される砂貯留室とを有し、砂充填デバイスは、中子型に中子砂を吹き込むための圧縮エアーを砂貯留室内に供給する圧縮エアー供給部と、砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを供給するエアレーションエアー供給部とを有する。
本発明の一側面に係る中子造型装置では、エアレーションエアー供給部により砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させた状態で、圧縮エアー供給部により砂貯留室を介して圧縮エアーを砂吹込室内に吹き込むことで、砂吹込室内の中子砂が中子型に送られる。そのため、上方に位置する中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式を採用した場合であっても、中子砂を中子型に良好に充填することができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、一対の型の一方である固定型を保持するフレーム部材と、一対の型の他方である可動型を駆動して、固定型に対して近接又は離間させる第1アクチュエータと、ブローヘッドを垂直方向に駆動して、中子型に対して近接又は離間させる第2アクチュエータと、第1アクチュエータによって固定型から離間された可動型を回転させる回転駆動部とをさらに備えてもよい。この場合、固定型から離間された可動型が回転駆動部により回転することで、可動型に保持されている中子を可動型から離型して取り外しやすくなる。
回転駆動部は、可動型を保持する可動型保持部材に設けられた回動用軸部材と、回動用軸部材に設けられ、該回動用軸部材とともに回動可能な当接部材と、フレーム部材に設けられ、当接部材に当接したときに回動用軸部材を介して可動型の姿勢を変更させる姿勢変更部材とを有し、姿勢変更部材は、回動用軸部材の高さ位置とは異なる位置で、且つ、第1アクチュエータによる可動型の移動に伴う当接部材の移動軌跡上に位置しており、当接部材が姿勢変更部材に当接した状態にある可動型が、第1アクチュエータによって、固定型に対して離間する方向に移動されると、当接部材が、姿勢変更部材の表面に沿って向きを変更しつつ、回動用軸部材及び可動型保持部材を介して可動型を回転させてもよい。この場合、第1アクチュエータによって可動型を固定型に対して離間する方向に移動させるだけで、固定型から離れた可動型を回転させることができる。そのため、可動型を回転させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、可動型に保持された中子を、回転駆動部によって中子が上側となるように回転された後の可動型から離型させる第1離型部をさらに備えてもよい。この場合、第1離型部が、中子が上側となるように回転された後の可動型から中子を離型させている。そのため、第1離型部により可動型から離型された中子を、可動型に保持させたままとすることができる。従って、離型された中子が可動型から落下してしまうことを防止できると共に、離型された中子をユーザーが取り扱いやすくなる。
第1離型部は、可動型に設けられた摺動部材と、フレーム部材側に設けられ、摺動部材に当接したときに摺動部材の高さ方向の位置を変えるための摺動面を有するガイド部材とを有し、摺動面は、回転駆動部により可動型が回転した後の状態において、第1アクチュエータによる可動型の移動に伴う摺動部材の移動軌跡上に位置しており、回転駆動部によって回転された後の状態にある可動型が、第1アクチュエータによって、固定型に対して離間する方向に移動されると、摺動部材が、摺動面に沿って摺動し、可動型に保持された中子を可動型から離間させる方向に押し出してもよい。この場合、第1アクチュエータによって可動型を固定型に対して離間する方向に移動させるだけで、回転された後の可動型から中子を離型させることができる。そのため、中子を可動型から離型させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、ブローヘッドに近接したときに、ブローヘッドが有するブローヘッドノズルに当接する第1清掃部と、固定型に近接したときに、固定型が有する固定型ノズルに当接する第2清掃部とを備え、第1清掃部及び第2清掃部は、第1アクチュエータにより、固定型に対して近接又は離間する方向に可動と共に移動され、第1清掃部は、第1アクチュエータにより可動と共に移動してブローヘッドに近接すると、ブローヘッドノズルに当接しつつ摺動して、ブローヘッドノズルの清掃を行い、第2清掃部は、第1アクチュエータにより可動と共に移動して固定型に近接すると、固定型ノズルに当接しつつ摺動して、固定型ノズルの清掃を行ってもよい。この場合、第1アクチュエータによって第1清掃部及び第2清掃部を固定型に対して近接又は離間する方向に移動させるだけで、ブローヘッドノズル及び固定型ノズルを清掃することができる。そのため、第1清掃部及び第2清掃部をそれぞれ移動させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、フレーム部材に設けられ、可動型と近接したときに可動型が有する可動型ノズルに当接する第3清掃部をさらに備え、第3清掃部は、第1アクチュエータにより移動された可動型が近接すると、可動型ノズルに当接しつつ摺動して、可動型ノズルの清掃を行ってもよい。この場合、第1アクチュエータによって可動型を固定型に対して近接又は離間する方向に移動させるだけで、可動型が第3清掃部に近接したときに可動型ノズルを清掃することができる。そのため、可動型ノズルを清掃するためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、砂貯留室の供給口を介して該砂貯留室に中子砂を供給するサンドタンクと、サンドタンクと供給口との間に位置し、供給口を開閉するための開閉ゲートとをさらに備え、開閉ゲートは、第1アクチュエータにより駆動され、可動型が固定型とともに中子形成用のキャビティを形成している際には、供給口を閉の状態としてもよい。この場合、第1アクチュエータによって開閉ゲートを駆動させるだけで、供給口の開閉を制御できる。そのため、開閉ゲートを駆動させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、サンドタンクと砂貯留室の供給口との間に設けられた可撓性ホースをさらに備えてもよい。この場合、可撓性ホースが変形可能であるため、サンドタンクを固定した状態でブローヘッドを第2アクチュエータによって昇降させても、ブローヘッドの移動に追従して可撓性ホースが変形する。そのため、ブローヘッドと共にサンドタンクを昇降させる必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、可動型及び固定型により形成される中子形成用のキャビティ内に中子が造型され、第1アクチュエータにより可動型が固定型から離間される際に、中子が可動型に保持されるように固定型から中子を離型させる第2離型部をさらに備えてもよい。この場合、第2離型部により、中子を固定型から離型させつつ可動型に保持させることができる。そのため、中子を中子型からより簡便に取り出すことができる。
第2離型部は、固定型に設けられ、中子を固定型から離間させるために固定型から可動型に向けて突出した突出位置と、突出位置よりも可動型から離れる側に向けて引き込まれた後退位置との間で移動可能な押出部材と、押出部材と接続されると共にキャビティ外に位置する操作部材と、可動型に向けて押出部材及び操作部材を付勢する付勢部材とを有し、操作部材は、第1アクチュエータにより移動される可動型が固定型と型合わせされてキャビティを形成する際に、可動型によって付勢部材からの付勢力に抗して押されることで、押出部材を突出位置から後退位置へと移動させてもよい。この場合、第1アクチュエータによって移動される可動型が操作部材を押し出すか否かにより、押出部材を突出位置と後退位置との間で移動させることができる。そのため、押出部材を駆動させるためのアクチュエータを別途設けることなく、中子を固定型から離型させることができる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の一側面に係る中子造型装置は、中子型からブローヘッドの上面に落下した砂を回収する砂回収デバイスをさらに備えてもよい。この場合、ブローヘッドの上面に落下した砂が、ブローヘッド内に直接戻されずに、砂回収デバイスによって回収される。そのため、砂が集合して固まった砂塊などがブローヘッドの上面に落下した砂中に含まれていても、当該砂塊も砂回収デバイスに回収される。従って、当該砂塊が次の中子の造型に影響を及ぼすことを防止できる。
砂回収デバイスは、ブローヘッドの上面から砂貯留室へと砂を導く導通部材と、ブローヘッドの上面に落下した砂をブローヘッドの上面から除去して導通部材に向けて排出する第4清掃部とを有してもよい。この場合、ブローヘッドの上面に落下した砂が第4清掃部によって導通部材に排出されると、当該砂が砂貯留室に戻される。そのため、砂の再利用を図ることができる。
導通部材は、ブローヘッドの上面から砂貯留室に向かうにつれて下方に傾斜していてもよい。この場合、ブローヘッドの上面から砂貯留室に砂を戻すにあたり、砂が重力により導通部材を滑り落ちるので、コンベアなどの搬送装置を別途設ける必要がない。そのため、装置の簡素化を図ることができる。
導通部材には、所定の粒径以下の砂が通過可能なフィルタ部材が設けられていてもよい。この場合、ブローヘッドから砂貯留室に戻される砂中に、所定の粒径より大きな砂塊などが含まれていても、フィルタ部材によって当該砂塊を除去することができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、横方向に分離可能とされた一対の型を合わせることで、内部にキャビティを有する中子型を得るキャビティ形成工程と、中子型にブローヘッドを接続して、キャビティとブローヘッドとを連通させる連通工程と、ブローヘッドが有する砂吹込室内に、エアレーションエアー供給部によりエアレーションエアーを吹き込んで、砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させる流動化工程と、ブローヘッドが有すると共に砂吹込室と連通する砂貯留室内に、圧縮エアー供給部により圧縮エアーを吹き込んで、浮遊流動化した砂吹込室内の中子砂をブローヘッドから上方に向けて吹き出すことにより、ブローヘッドに連通するキャビティ内に中子砂を充填する充填工程とを含む。
本発明の他の側面に係る中子造型方法では、エアレーションエアー供給部により砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させた状態で、圧縮エアー供給部により圧縮エアーをブローヘッド内に吹き込むことで、ブローヘッド内の中子砂が中子型に送られる。そのため、上方に位置する中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式を採用した場合であっても、中子砂を中子型に良好に充填することができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、充填工程の後に、一対の型の一方である可動型を第1アクチュエータにより駆動して、一対の型の他方である固定型から可動型を離間させる離間工程と、離間工程の後に、可動型を回転させる型回転工程とをさらに含み、型回転工程は、可動型保持部材によって保持された可動型を第1アクチュエータによって固定型から離れる方向に移動させることで、回動用軸部材を介して可動型保持部材に取り付けられた当接部材を、当接部材の進路上に位置する姿勢変更部材と当接させることと、当接部材が姿勢変更部材と当接した状態で、可動型を第1アクチュエータによって固定型から離れる方向にさらに移動させつつ、姿勢変更部材の表面に沿って当接部材の向きを変更させることで、回動用軸部材及び可動型保持部材を介して可動型を回転させることとを含んでもよい。この場合、第1アクチュエータによって可動型を固定型に対して離間する方向に移動させるだけで、固定型から離れた可動型を回転させることができる。そのため、可動型を回転させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、型回転工程の後に、可動型に保持された中子を、中子が上側となるように回転された後の可動型から離型させる離型工程をさらに含んでもよい。この場合、可動型から離型された中子を、可動型に保持させたままとすることができる。従って、離型された中子が可動型から落下してしまうことを防止できると共に、離型された中子をユーザーが取り扱いやすくなる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、第1アクチュエータにより第1清掃部を可動型と共に駆動して、ブローヘッドが有するブローヘッドノズルに第1清掃部を当接させつつ摺動させることにより、ブローヘッドノズルの清掃を行う第1清掃工程と、第1アクチュエータにより第2清掃部を可動型と共に駆動して、固定型が有する固定型ノズルに第2清掃部を当接させつつ摺動させることにより、固定型ノズルの清掃を行う第2清掃工程とをさらに含んでもよい。この場合、第1アクチュエータによって第1清掃部及び第2清掃部を移動させるだけで、ブローヘッドノズル及び固定型ノズルを清掃することができる。そのため、第1清掃部及び第2清掃部をそれぞれ移動させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、第1アクチュエータにより可動型を駆動して、可動型が有する可動型ノズルに第3清掃部を当接させつつ摺動させることにより、可動型ノズルの清掃を行う第3清掃工程をさらに含んでもよい。この場合、第1アクチュエータによって可動型を移動させるだけで、可動型が第3清掃部に近接したときに可動型ノズルを清掃することができる。そのため、第3清掃部を移動させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、砂貯留室の供給口と、砂貯留室に中子砂を供給するためのサンドタンクとの間に位置する開閉ゲートを第1アクチュエータにより駆動して、供給口を開閉する開閉工程をさらに含み、開閉工程では、可動型が前記固定型とともに中子形成用の前記キャビティを形成している際に、供給口を閉の状態としてもよい。この場合、第1アクチュエータによって開閉ゲートを駆動させるだけで、供給口の開閉を制御できる。そのため、開閉ゲートを駆動させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。従って、装置のさらなる簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、充填工程と型回転工程との間であって、可動型及び固定型により形成された中子形成用のキャビティ内に中子が造型され、第1アクチュエータにより可動型が固定型から離間される際に、中子が可動型に保持されるように固定型から中子を離型させる型開き工程をさらに含んでもよい。この場合、中子を固定型から離型させつつ可動型に保持させることができる。そのため、中子を中子型からより簡便に取り出すことができる。
本発明の他の側面に係る中子造型方法は、充填工程の後であって、中子型に充填された中子砂の全てが凝固する前に、中子型とブローヘッドとを互いに離間させ、凝固していない中子砂を中子型からブローヘッドの上面に排出することで、中子に中空部分が形成された中空中子を造型する中空部形成工程と、ブローヘッドの上面に排出された砂をブローヘッドの上面から除去して砂回収デバイスで回収する砂回収工程とをさらに含んでもよい。この場合、ブローヘッドの上面に落下した砂が、ブローヘッド内に直接戻されずに、砂回収デバイスによって回収される。そのため、砂が集合して固まった砂塊などがブローヘッドの上面に落下した砂中に含まれていても、当該砂塊も砂回収デバイスに回収される。従って、当該砂塊が次の中子の造型に影響を及ぼすことを防止できる。
砂回収工程では回収した砂を砂貯留室に供給してもよい。この場合、ブローヘッドの上面に落下した砂の再利用を図ることができる。
本発明によれば、中子造型装置及び中子造型方法において、上方に位置する中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式を採用した場合であっても、中子砂を中子型に良好に充填することができる。
図1は、第1実施形態に係る中子造型装置の平面図である。 図2(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置の左側面図であり、図2(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置の正面図である。 図3(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置の右側面図であり、図3(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置の背面図である。 図4は、第1実施形態に係る中子造型装置の動作(第1−1の状態〜第1−10の状態)を説明するための図であり、図4(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−1の状態にあるときの正面断面図であり、図4(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−2の状態にあるときの正面断面図である。 図5(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−3の状態にあるときの正面断面図であり、図5(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−4の状態にあるときの正面断面図である。 図6(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−5の状態にあるときの正面断面図であり、図6(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−6の状態にあるときの正面断面図である。 図7(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−7の状態にあるときの正面断面図であり、図7(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−8の状態にあるときの正面断面図である。 図8(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−9の状態にあるときの正面断面図であり、図8(b)は、第1実施形態に係る中子造型装置が第1−10の状態にあるときの正面断面図である。 図9は、図4(a)に示した第1−1の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を説明するための図であり、図9(a)は、第1−1の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す背面からの概略図であり、図9(b)は、第1−1の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す平面概略図である。 図10(a)は、図6(b)に示した第1−6の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す背面からの概略図であり、図10(b)は、図7(a)に示した第1−7の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す背面からの概略図である。 図11(a)は、図7(b)に示した第1−8の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す背面からの概略図であり、図11(b)は、図8(a)に示した第1−9の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す背面からの概略図である。 図12(a)は、図6(b)に示した第1−6の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す平面概略図であり、図12(b)は、図7(a)に示した第1−7の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す平面概略図である。 図13(a)は、図7(b)に示した第1−8の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す平面概略図であり、図13(b)は、図8(a)に示した第1−9の状態における中子造型装置の各構成要素の関係を示す平面概略図である。 図14は、該中子型造型装置を構成する可動型に付勢力を付与するバネ部材の近傍を示す図であり、図14(a)は、第1−7の状態における当該ばね部材近傍の概略図であり、図14(b)は、第1−8の状態における当該ばね部材近傍の概略図であり、図14(c)は、第1−9の状態における当該ばね部材近傍の概略図である。 図15は、第1実施形態に係る中子型造型装置を構成する可動型保持部材及び摺動部材を説明する図であり、図15(a)は、図7(b)におけるF1−F1矢視図であり、図15(b)は、図8(a)におけるF2−F2矢視図である。 図16は、第1実施形態に係る中子造型装置を構成する第1乃至第3清掃部を説明するための図であり、図16(a)は、第1乃至第3清掃部と、これらにより清掃されるノズルとの関係を示すための、第1実施形態に係る中子造型装置の左側面からの要部断面概略図であり(第1−1の状態)、図16(b)は、第1−1の状態における第1乃至第3清掃部の位置関係を示す正面からの要部断面概略図である。 図17(a)は、第1−2の状態における第1乃至第3清掃部の位置関係を示す正面からの要部断面概略図であり、図17(b)は、第1−6の状態における第1乃至第3清掃部の位置関係を示す正面からの要部断面概略図である。 図18(a)は、第1−7の状態における第1乃至第3清掃部の位置関係を示す正面からの要部断面概略図であり、図18(b)は、第1−8の状態における第1乃至第3清掃部の位置関係を示す正面からの要部断面概略図である。 図19は、第1実施形態に係る中子造型装置を構成する移動フレームを説明する図であり、図19(a)は、図12(b)における移動フレームのF3−F3矢視図であり、図19(b)は、図12(b)における移動フレームのF4−F4矢視図である。 図20は、第1実施形態に係る中子造型装置を構成する開閉ゲートと、これを付勢する付勢部材と、開閉ゲートを操作する押出部材との関係を説明するための図であり、図20(a)は、第1−1の状態の関係図であり、図20(b)は、第1−2の状態の関係図である。 図21(a)は、第1実施形態に係る中子造型装置を構成する砂充填デバイスの正面断面図であり、図21(b)は、図21(a)におけるA−A矢視図である。 図22(a)は、図21(a)におけるB−B矢視図であり、図22(b)は、図21(a)におけるC−C矢視図である。 図23(a)は、砂充填デバイスの他の例の正面断面図であり、図23(b)は、図23(a)におけるD−D矢視図である。 図24(a)は、図23(a)におけるE−E矢視図であり、図24(b)は、図23(a)におけるF−F矢視図である。 図25は、図21及び図23の砂充填デバイスを構成する砂吹込室内において、中子砂の上面とプレートの下端との間に空気層ができた状態を示す部分正面断面図である。 図26は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−1の状態にあるときの正面断面図である。 図27は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−1の状態にあるときの平面図である。 図28は、図26におけるA−A矢視図である。 図29は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−2の状態にあるときの正面断面図である。 図30(a)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−3の状態にあるときの正面断面図であり、図30(b)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−3の状態にあるときの平面図である。 図31は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−4の状態にあるときの正面断面図である。 図32は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−5の状態にあるときの正面断面図である。 図33は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−6の状態にあるときの正面断面図である。 図34(a)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−7の状態にあるときの正面断面図であり、図34(b)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−7の状態にあるときの平面図である。 図35(a)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−8の状態にあるときの正面断面図であり、図35(b)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−8の状態にあるときの平面図である。 図36(a)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−9の状態にあるときの正面断面図であり、図36(b)は、第2実施形態に係る中子造型装置が第2−9の状態にあるときの平面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る中子造型装置1について図面を参照して説明する。この中子造型装置1は、図1〜図13に示すように、加熱した一対の金型(中子型)により形成されたキャビティ(造型空間)に、例えばレジンコーテッドサンド等の中子砂を吹き込み充填し、この中子砂を加熱することにより中子を造型する。具体的には、第1−1の状態から第1−10の状態まで、順番の工程を経ることにより中子を造型する。尚、図4〜図13は、中子造型装置1の動作状態(第1−1の状態〜第1−10の状態)における正面、背面及び平面からの各構成要素(構成部品)の関係の概略を示す図である。
中子造型装置1は、図4〜図9に示すように、横方向(水平方向)に分離可能とされた一対の型を有する中子型30と、中子型30に充填する砂充填デバイス31とを備える。砂充填デバイス31は、中子型30の下方に設けられるブローヘッド2を有し、サンドタンク55からブローヘッド2に供給される中子砂28をブローヘッド2から上方に向けて中子型30に充填する。
中子型30を構成する一対の型は、固定型32と可動型33とである。可動型33を水平方向であって固定型32に近接する方向に駆動することで、キャビティ(造型空間)30aを形成する(図5(a))。固定型32及び可動型33は、金型である。固定型32及び可動型33の内部には、電気ヒータ等の加熱手段が設けられている。固定型32及び可動型33が加熱された状態で、レジンコーテッドサンド等の中子砂28がキャビティ内に吹き込み充填されることで、中子(シェル中子)が造型される。この金型は、温度センサ等により一定温度(例えば200〜400℃)に保持される。加熱手段は、電気ヒータに限られるものではなく、ガスにより加熱可能な加熱板を金型に隣接して設けてもよい。
ブローヘッド2は、中子型30に接続され中子型30に中子砂28を導く砂吹込室4と、該砂吹込室4に連通される砂貯留室5とを有する。砂充填デバイス31は、中子型30に中子砂28を吹き込むための圧縮エアーを供給する圧縮エアー供給部7と、砂吹込室4内の中子砂28を浮遊流動化させるエアレーションエアーを供給するエアレーションエアー供給部9とを有する(図21〜図25参照)。
中子造型装置1は、ベースプレート29に立設されたフレーム部材34a,34b,34c,34dを備える。フレーム部材34aは、一対の型の一方である固定型32を固定して保持する。具体的に、フレーム部材34aは、固定型保持ユニット35を介して固定型32を保持する。固定型保持ユニット35は、把持部35bにより固定型32を保持する。サンドタンク55の取付部材55aも、ベースプレート29に固定されている。
中子造型装置1は、第1アクチュエータ36と、第2アクチュエータ37とを備える。第1アクチュエータ36は、一対の型の他方である可動型33を水平方向に直線的に駆動して、固定型32に対して近接又は離間させる。尚、「固定型32に対して近接又は離間させる方向」とは、この実施形態では水平方向を意味するものとする。第2アクチュエータ37は、ブローヘッド2を垂直方向に直線的に駆動して、中子型30に対して近接又は離間させる。本実施の形態では、第2アクチュエータ37は、正面から見てブローヘッド2を挟むように一対に設けられているが、これに限られるものではない。
第1アクチュエータ36及び第2アクチュエータ37は、一軸アクチュエータである。第1アクチュエータ36は、例えば、エアオンオイル(エアハイドロ)シリンダである。エアオンオイルシリンダとは、空気圧を油圧に変換して使用するシリンダであり、空気圧、油圧の複合させたものをいう。エアオンオイルシリンダでは、油圧ポンプを用いた専用の油圧ユニットを使用せず、圧縮空気源のみを用いる。エアオンオイルシリンダでは、エアシリンダに比べて、位置精度が良い、移動速度の制御が行い易い等の利点がある。第1アクチュエータ36は、エアオンオイルシリンダに限られるものではないが、駆動力、駆動位置の精度、コストを考慮すると、エアオンオイルシリンダが適している。第2アクチュエータ37は、例えばエアシリンダであるが、これに限られるものではない。例えば、第2アクチュエータ37もエアオンオイルシリンダであってもよい。
第1アクチュエータ36は、可動型33を固定型32から離間させた後に、可動型33を90度回転させる(図7(a)、図7(b)、図10(b)及び図11(a)の第1−7の状態から第1−8の状態参照)。この動作について、次に具体的構成を説明する。
第1アクチュエータ36は、可動型33を保持する可動型保持部材38に設けられた回動用軸部材39を、固定型32に対して近接又は離間させる方向に移動させる(図10(b)、図11(a)、図12(b)及び図13(a)参照)。回動用軸部材39には、該回動用軸部材39とともに回動可能な当接部材41が設けられる。可動型保持部材38は、把持部38bにより可動型33を保持する。
フレーム部材34cは、第1アクチュエータ36と固定型32との間に位置している。フレーム部材34cの先端部には、姿勢変更部材42が設けられている。姿勢変更部材42は、回動用軸部材39よりも下方に位置しており、当接部材41に当接するとともに可動型33の姿勢を変えるための曲面を有する当接部材41は、例えば板状の部材である。姿勢変更部材42は、例えば回転自在とされたローラ部材である。本実施形態では、回動用軸部材39、当接部材41及び姿勢変更部材42により、可動型33を回転させる回転駆動部が構成される。
可動型33は、当接部材41が姿勢変更部材42に当接した状態から、さらに回動用軸部材39が固定型32から離間されることにより、姿勢変更部材42の曲面に当接部材41が沿って向きを変更することにより、90度回転される(図11(a)の第1−8の状態参照)。尚、ここでは、可動型33が上向きとなるように(中子が可動型33の上側に位置するように)90度回転される例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、可動型33が下向きとなるように(中子が可動型33の下側に位置するように)90度回転されるように構成してもよい。
この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36が、キャビティ30aを形成するために可動型33を固定型32に対して近接又は離間させる。また、第1アクチュエータ36が可動型33を固定型32に対して離間する方向に移動させると、当接部材41が、姿勢変更部材42の表面に沿って向きを変更しつつ、回動用軸部材39及び可動型保持部材38を介して可動型33を90度回転させる。これにより、別途可動型33を90度回転させるためのアクチュエータを設ける必要がなく、装置の簡素化及び小型化を可能とする。
尚、当接部材41、回動用軸部材39及び可動型保持部材38は、図10(a)及び図10(b)に示すような、当接部材41が姿勢変更部材42に当接していない状態や、当接部材41が姿勢変更部材42に当接したタイミングでは、可動型33が固定型32に正対する状態(垂直面に対向する状態)とされる。
具体的には、図14(a)に示すように、当接部材41には、回動用軸部材39を軸としてR1方向の付勢力を発生するためのバネ部材44が設けられる。バネ部材44の一端は、移動フレーム40の外側に延長された固定部材40bに、取付部材44aを介して取り付けられている。また、バネ部材44の他端は、回動用軸部材39に取付部材44bを介して取り付けられている。尚、図12、図14等に示されるバネ部材44は、その他の構成部品の構成をわかりやすく示すために、バネ部材44の一端側の部分及び他端側の部分のみが描かれており、一端側と他端側との間の部分は絵が省略されている(その他の図面も同様とする。また、後述の図20に示す付勢部材68も同様とする)ものとする。
また、可動型33には、バネ部材44によるR1方向の付勢力が発生した状態で、可動型33を固定型32に正対させるための位置決め用の当接部材65が設けられる(図12(b)参照)。バネ部材44及び当接部材65は、図10(a)に示すように、可動型33を固定型32に正対させる。この状態から図11(a)に示す第1−8の状態の位置まで可動型33が移動されると、上述したように、当接部材41が姿勢変更部材42に沿って、バネ部材のR1方向への付勢力に対抗して当接部材41はR2方向に回転される(図14(b))。これにより、図11(a)に示すように、可動型33が上向きとなる。
上述のように可動型33が90度回転された後に、可動型33に保持された中子43が可動型33から離型される(図8(a)及び図11(b)の第1−9の状態参照)。この中子造型装置1では、アンダーブロー式であるとともに、全体を簡素化させることにより小型化を実現しているため、上向きに90度回転させた可動型33から離型された中子43をユーザーが取り扱い易いという効果がある。
可動型33には、90度回転された後の状態の該可動型33を第1アクチュエータ36により固定型32に対して近接又は離間させる方向に移動させたときに、可動型33に対して近接又は離間される方向に移動される摺動部材45が設けられる。
フレーム部材34側には、90度回転された後の状態の該可動型33を固定型32から離間させたときに、摺動部材45に当接するとともに摺動部材45の高さ方向の位置を変えるための摺動面46aを有するガイド部材46が設けられる(図7(b)、図8(a)参照)。摺動面46aは、第1アクチュエータ36による可動型33の移動方向(水平方向)に対して傾斜している。本実施形態では、摺動面46aは、固定型32から離れるに従って高さが高くなっている。本実施形態では、摺動部材45及びガイド部材46により、中子が上側となるように回転された後の可動型33から中子を離型させる第1離型部が構成される。
摺動部材45は、ガイド部材46により高さ方向の位置を変えられたときに、可動型33に保持された中子43を可動型33から離間させる方向に押し出す(図8(a))。ここで、摺動部材45が中子43を押し出す動作は、直接的に押し出すようにしてもよいし、間接的に押し出すようにしてもよい。ここでは、摺動部材45は、押出部材47を介して中子43を押し出し(間接的に押し出し)、これにより中子43を可動型33から離間させるようにしている。また、「高さ方向の位置を変える」とは、ここでは上昇することを意味する。一方、可動型33が下向きに90度回転される例の場合には、下降したときに中子43が押し出される。
具体的には、図15に示すように、摺動部材45は、摺動ローラ45aと、摺動ローラ45aを回転自在に保持する保持部45bと、保持部45bと一体とされたプレート部45cとを有する。プレート部45cの一方の面側(図8(a)、図15の状態の上面側)には、プレート部45cに一体とされる当接部45dが設けられる。当接部45dは、押出部材47に当接される。当接部45dを設けずに、プレート部45cが直に押出部材47に当接するようにしても良いが、当接部45dを設けた場合には、組み立て時の寸法調整が簡単になる。
また、プレート部45cの他方の面側(図15状態の下面側)には、一対のガイド部材45eが設けられている。一対のガイド部材45eは、保持部45bを間に置くように位置している。保持部45b及びガイド部材45eは、可動型保持部材38のガイド孔38aに挿通されてガイドされる。これにより、プレート部45cは、姿勢を崩すことなく、水平面に略平行な状態で上下に移動される。
押出部材47は、摺動部材45の当接部45に当接されるプレート部47aと、プレート部47aの一方の面側(図8(a)、図15の状態の上面側)に設けられる押出部47bとを有する。この押出部47bは、例えばピン状に形成されている。押出部材47のプレート部47aは、摺動部材45の当接部45dに当接され上方に向けて移動される。可動型33には、押出用孔33aが設けられている。上方に向けて移動された押出部材47は、押出用孔33aに挿通された押出部47bにより中子43を押し出して可動型33から離型させる。
この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36が、キャビティを形成するために可動型33を固定型32に対して近接又は離間させる。また、回転された後の状態にある可動型33を第1アクチュエータ36が固定型32に対して離間する方向に移動させると、第1離型部により、可動型33に保持された中子が可動型33から離型される。これにより、可動型33から中子43を離型させるためのアクチュエータを別途設ける必要がなく、装置の簡素化及び小型化を可能とする。
第1アクチュエータ36は、図16〜図18に示すように、可動型33を移動させる際に、ブローヘッドノズル50を清掃する第1清掃部51と、固定型ノズル48を清掃する第2清掃部52とを駆動させる。これにより、第1清掃部51及び第2清掃部52は、ブローヘッドノズル50及び固定型ノズル48を清掃する。第1清掃部51及び第2清掃部52は、保持部材57の先端部に取り付けられる。保持部材57は、固定型32に対する近接又は離間する方向に、可動型33と共に駆動される。
尚、この保持部材57の基端部は、移動フレーム40に取り付けられる。移動フレーム40は、可動型保持部材38を回動自在に保持するとともに第1アクチュエータ36により移動される。移動フレーム40は、第1のアクチュエータ36のロッド36aに取り付けられ、固定型32に対して近接又は離間させる方向に移動される。移動フレーム40をガイドするためのガイド部材40aは、フレーム部材34aに設けられている。移動フレーム40は、ガイド部材40aにより、姿勢を保持した状態で水平移動される。尚、ガイド部材40aは、右側面から見たときに図19(a)に示すように、左下と右上の2箇所に設けるようにしたが、これに限られるものではない。また、3箇所以上に設けてもよい。第1のアクチュエータ36に駆動された移動フレーム40は、保持部材57や、可動型33を回動自在に保持した可動型保持部材38を、固定型32に対して近接又は離間する方向に移動させる。移動フレーム40及び可動型保持部材38は、可動型保持ユニットとして機能する。
また、フレーム部材34dの先端には、可動型ノズル49を清掃する第3清掃部53が設けられる。第1アクチュエータ36により移動された可動型33が第3清掃部53に近接すると、第3清掃部は、可動型ノズル49に当接しつつ摺動して、可動型ノズル49を清掃する。第1、第2及び第3清掃部51,52,53は、例えばプレート状のゴム(ラバープレート)等であり、各ノズル50,48,49に対して摺接されることで、該ノズルを清掃する。
具体的には、図7(a)、図7(b)、図18(a)及び図18(b)に示すように、第1アクチュエータ36は、第1−7の状態から第1−8の状態となるように可動33を移動させる際に、第1清掃部51及び第2清掃部52を移動させる。これにより、第1清掃部51は、ブローヘッドノズル50を清掃する。第2清掃部52は、固定型ノズル48を清掃する。また、図4(a),図8(b)及び図16(b)に示すように、第1−10の状態から第1−1の状態となるように可動33を移動させる際にも、第1及び第2清掃部51,52を移動させ、各ノズル50,48が清掃される。これらの第1及び第2清掃部51,52によるブローヘッドノズル50及び固定型ノズル48の清掃は、同時に行われてもよいし、一方の清掃が他方の清掃に先だって行われてもよい。
さらに、図6(b)、図7(a)、図17(b)及び図18(a)に示すように、第1−6の状態から第1−7の状態となるように第1アクチュエータ36が可動33を移動させる際に、可動型ノズル49が第3清掃部53に摺接され、ノズル49が清掃される。また、図4(a),図4(b)図16(b)及び図17(a)に示すように、第1−1の状態から第1−2の状態となるように第1アクチュエータ36が可動33を移動させる際にも、可動型ノズル49が第3清掃部53に摺接され、ノズル49が清掃される。また、図4(a),図8(b)及び図16(b)に示すように、第1−10の状態から第1−1の状態となるように第1アクチュエータ36が可動33を移動させる際にも、可動型ノズル49が第3清掃部53に摺接され、ノズル49が清掃される。
この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36が、キャビティ30aを形成するために可動型33を固定型32に対して近接又は離間させる。また、第1アクチュエータ36が可動型33を固定型32に対して離間する方向に移動させると、第1〜第3清掃部51〜53によりブローヘッドノズル50、固定型ノズル48、及び可動型ノズル49が清掃される。これにより、各ノズル50,48,49を清掃するためのアクチュエータを別途設ける必要がなく、装置の簡素化及び小型化を可能とする。
砂貯留室5には、サンドタンク55から砂貯留室5(ブローヘッド2)に中子砂28を供給するための供給口56を開閉するための開閉ゲート18が設けられている。開閉ゲート18は、第1アクチュエータ36により可動型33を駆動する際に駆動される。開閉ゲート18は、可動型33が固定型32とともに中子形成用のキャビティ30aを形成している際には、供給口56を閉の状態とする(図5(a)及び図5(b))。
具体的に、開閉ゲート18には、供給口56をサンドタンク55と連通させる連通孔18aが設けられる。この連通孔18aが図4(a)に示すように、供給口56の上に位置して供給口56に連通された状態のときには、サンドタンク55及び砂貯留室5は連通されている。すなわち中子砂28がサンドタンク55から砂貯留室5(ブローヘッド2)に供給可能な状態とされる。一方、連通孔18aが図4(b)や図5(a)に示すように、供給口56の上からスライドされてずらされた位置に位置して供給口56と連通されない状態のときには、サンドタンク55及び貯留室5は開閉ゲート18により連通されていない。このとき、砂貯留室5の供給口56は閉塞された状態となっている。そして、ブローヘッド2内は、密閉された状態である。
開閉ゲート18には、図20に示すように、付勢部材68が設けられ、図4(a)に示すX1方向に向けて付勢されている。それとともに、開閉ゲート18には、X1方向に付勢された状態で図4(a)に示すように連通孔18aが供給口56と連通されるような位置に、位置させるための図示しない位置決め部材が設けられている。付勢部材68は、バネ部材であり、一端68aが開閉ゲート18に取り付けられ、他端68bがブローヘッド2に取り付けられている。
上述した第1及び第2清掃部51,52を保持する保持部材57には、下方部に向けて延ばされるよう形成される押出部材58が設けられる。この保持部材57及び押出部材58は、第1アクチュエータ36により可動型33とともに移動される。
第1アクチュエータ36は、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1−1の状態から第1−2の状態となるように可動33を移動させる際に、押出部材58が開閉ゲート18をX2方向にスライドさせる。これにより、図4(b)に示す第1−2の状態においては、砂貯留室5の供給口56は、開閉ゲート18により閉塞された状態となっている。
尚、この供給口の開閉ゲート18による閉塞状態は、図4(b)〜図6(b)に示すように、第1−2の状態〜第1−6の状態まで維持される。図7(a)に示すように、第1−6の状態から第1−7の状態となるように可動33を移動させる際に、押出部材58がX1方向に移動されることで、開閉ゲート18に対するX2方向への押し出し力が解除される。これにより、上述した図示しない付勢手段により開閉ゲート18はX1方向に付勢され、図示しない位置決め部材により、図4(a)の状態と同様に連通孔18aが供給口56と連通される位置に、開閉ゲート18が移動される。そして、第1−7の状態で、中子砂28の自重により、サンドタンク55から砂貯留室5への砂供給が行われる。
この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36が、可動型33を固定型32に対して近接又は離間させるための機能に加えて、開閉ゲート18をスライドさせて砂貯留室5の供給口56を開としてサンドタンク55に連通させる機能や、この供給口56を開閉ゲート18により閉塞させるという機能を有している。これにより、別途開閉ゲート18をスライドさせるためのアクチュエータを設ける必要がなく、装置の簡素化及び小型化を可能とする。
サンドタンク55と砂貯留室5の供給口56との間には、可撓性ホース59が設けられる。この可撓性ホース59により、図5(b)に示すように、ブローヘッド2が第2アクチュエータ37で上昇された場合にも、サンドタンク55を固定することを可能とする。これにより小型化を実現する。尚、可撓性ホース59は、例えば樹脂製である。
第1アクチュエータ36は、可動型33を固定型32側に移動させて形成された中子形成用のキャビティ30aに中子が造型された後に、可動型33を固定型32から離間させることにより、固定型32から中子43を離型させ、中子43を可動型33に保持させる(図6(a)及び図6(b)参照)。
固定型32には、可動型33が固定型32から離間される際に、キャビティ30aに造型された中子43を固定型32から離間させる方向に押し出す押出部材61が設けられる。また、固定型32には、中子43を押し出す方向に、押出部材61を付勢する付勢部材62が設けられる(図4(a)、図9(b))。また、固定型32には、固定型32及び可動型33が型合わせされてキャビティ30aを形成する際に、付勢部材62の付勢力に対抗して、押出部材61を中子43の押し出し方向とは逆方向に移動させる操作部材63とが設けられている。本実施形態では、押出部材61、付勢部材62及び操作部材63により、可動型33が固定型32から離れる際に、中子が可動型33に保持されるように固定型32から中子を離型させる第2離型部が構成される。
操作部材63は、固定型32及び可動型33が型合わせされてキャビティ30aを形成する際に、第1アクチュエータ36により移動される可動型33に押されることで、押出部材61を移動させる。(図4(b)及び図5(a)参照)。すなわち、型合わせの際には、図5(a)に示すように、押出部材61の押出部61bは、固定型32内に引き込んで後退位置に位置する。
この付勢部材62の付勢力に対抗した状態で、図5(b)示すような砂充填や造型が行われる。そして、図6(b)示すように、可動型33を固定型32から離間させたとき、操作部材63による押出部材61へのX3方向への押し出しが解除される。これにより、付勢部材62の付勢力により、押出部材61は、X4方向へ付勢されることとなる。X4方向に付勢された押出部材61は、固定型32内において固定型32から可動型33に向けて突出した突出位置に移動する。これにより、押出部材61は、固定型32から中子43を離型させ、中子43を可動型33に保持させる(図6(b)参照)。
押出部材61は、プレート部61aと、プレート部61aの一方の面側に設けられる押出部61bとを有する(図16参照)。押出部61bは、例えばピン状に形成されている。固定型32には、押出用孔32aが設けられている。押出部材61は、押出用孔32aに挿通された押出部61bにより中子43を押し出して固定型32から離型させる。
付勢部材62は、固定型保持ユニット35に一端が取り付けられるバネ部材62aと、バネ部材62aの他端に取り付けられる付勢力を伝達するプレート部材62bと、プレート部材62bの一方面(図9(b)の右側の面)に形成される当接部62cとを有する(図16参照)。バネ部材62aによる付勢力は、プレート部材62b及び当接部62cを介して押出部材61に伝達される。尚、プレート部材62b及び当接部62cは、設けないように構成して、直接バネ部材62aの付勢力を押出部材61に付勢してもよい。また、プレート部材62bには、各押出部61bを均等に押し出すためのガイド部材62dが設けられる。
この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36が、キャビティ30aを形成するために可動型33を固定型32に対して近接又は離間させる。また、第1アクチュエータ36が可動型33を固定型32に対して離間する方向に移動させると、第2離型部により、固定型32から中子43が離型される。これにより、別途固定型32から中子43を離型させるためのアクチュエータを設ける必要がなく、装置の簡素化及び小型化を可能とする。
次に、ここで、中子造型装置1を構成する砂充填デバイス31の具体的な構成例について図21〜図25を用いて説明する。
図21(a)に示すように、型合せされた中子型30の下方には、昇降可能にされたブローヘッド2が設けられている。ブローヘッド2は、上述したように、第2アクチュエータ37に駆動される。尚、ブローヘッド2は、中子型30に対して相対的に昇降可能にされていればよい。
ブローヘッド2は、仕切り板3により区切られた隣接する砂吹込室4及び砂貯留室5を有している。砂吹込室4の上端には、中子型30と密着されるプレート4aが設けられる。プレート4aには、砂吹込室4内の中子砂を中子型30のキャビティ30aに吹き込むための砂吹込孔4bが形成されている。ここで、中子型30に、砂充填の際の吹込エアーを排出するためのベントホールを設けても良い。ベントホールを設けない場合には、一対の型間の微小な隙間から該エアーを排出するようにしてもよい。
砂吹込室4には、図21(a)に示すように、砂吹込孔4bの下側に連通される砂吹込ノズル6がプレート4aの下端から突出されて設けてもよい。プレート4aは、砂吹込室4から取り外し可能に構成してもよい。その場合には、例えば、締結手段、クランプ手段等が設けられる。尚、図21〜図25の例では、後述の効果を得るための砂吹込ノズル6は、プレート4aの下端から突出するものとして説明するが、これに限られるものではない。また、上述した「ブローヘッドノズル50」は外面側を意味し、「砂吹込ノズル6」は内面側を意味するものとする。
仕切り板3の下部中央には、開口部3a(図21(b)参照)が設けられる。砂吹込室4及び砂貯留室5は、開口部3aを介して連通されている。砂貯留室5は、少なくとも底面の一部に傾斜面5aを有している(図21(a)参照)。砂貯留室5の天井板5bの上面は、砂吹込室4におけるプレート4aの上面よりも低い位置にされている。
砂貯留室5における傾斜面5aの下方部には、圧縮エアーを砂貯留室5内に供給する圧縮エアー供給部7が設けられる(図22(a)参照)。圧縮エアー供給部7は、砂貯留室5に接続(連通)されている。圧縮エアー供給部7の先端には、青銅(ブロンズ)の焼結体7aが設けられる。圧縮エアー供給部7は、開閉弁8を介して図示しない圧縮空気源に連通されている。
砂吹込室4の側壁の上方部には、砂吹込室4内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを砂吹込室4内に供給するエアレーションエアー供給部9が設けられる。エアレーションエアー供給部9の先端には、青銅(ブロンズ)の焼結体9aが設けられる。エアレーションエアー供給部9は、該焼結体9aを介して砂吹込室4に接続(連通)されている。
ここでは、エアレーションエアー供給部9は、板状部材4dに取り付けられている。板状部材4dは、図示されない締結手段により、砂吹込室4に取り付け及び取り外し可能にされている。板状部材4dは上下を逆にして取り付けることにより、エアレーションエアー供給部9の位置を変更できる。ここでは、図22(b)に示すように、エアレーションエアー供給部9を3個設けるようにしたが、これに限られるものではなく、少なくとも一つあればよい。
エアレーションエアー供給部9には、エアー配管10が連通されている。エアー配管10には開閉弁11が設けられる。開閉弁11は、図示しない圧縮空気源に連通されている。
また、エアー配管10の途中には、分岐エアー配管12が設けられる。分岐エアー配管12には、砂吹込室4内に残存する圧縮エアーを排気する排気弁13が設けられる。排気弁13は、配管10,12を介して砂吹込室4に接続されている。
砂吹込室4において、エアレーションエアー供給部9が装着されている側壁に直交する側壁の上方部には、砂吹込室4内の圧力を測定する圧力センサ14が設けられる。砂貯留室5の側壁の上方部には、該砂貯留室5内の圧力を測定する圧力センサ15が装着されている。
砂貯留室5の上端には、板材5cが設けられる。砂貯留室5の天井板5b及び板材5cには、供給口56となる孔が形成されている。板材5cの上方には、砂供給用の孔16aが設けられたフランジ16が設けられる。フランジ16の上端には、孔16aと連通する砂供給管としての可撓性ホース59が取り付けられている。可撓性ホース59は、サンドタンク55に連通されている。
板材5cとフランジ16との間には、連通孔18aが形成された開閉ゲート18が設けられる。開閉ゲート18は、上述したように第1アクチュエータ36による可動型33の駆動と連動してスライドされて、供給口56を開閉する。第2アクチュエータ37によりブローヘッド2が下降される際に、板材5c、開閉ゲート18、及びフランジ16も下降する。
以上のような砂充填デバイス31の作動について説明する。この説明においては、中子造型装置1に設けられる場合を含めて一般的に説明する。型合せされた中子型30が所定位置に配置される。次に、開閉ゲート18により供給口56が閉じられる。次に、ブローヘッド2が上昇され、図21の状態になる。図21の状態では、中子型30とプレート4aは、密着されている。供給口56は、開閉ゲート18で塞がれ、ブローヘッド2内は密閉空間にされている。砂吹込室4及び砂貯留室5には、各々必要な量の中子砂(図21では省略されている)が存在している。
次に、開閉弁11が開かれ、エアレーションエアー供給部9が作動される。エアレーションエアー供給部9の焼結体9aからエアー(エアレーションエアー)が噴出され、砂吹込室4内の中子砂が浮遊流動化される。所定時間経過後、開閉弁8が開かれ、圧縮エアー供給部7が作動される。圧縮エアー供給部7の焼結体7aから圧縮エアーが噴出され、砂貯留室5内の中子砂が砂吹込室4に送り込まれる。砂吹込室4内の中子砂が、砂吹込ノズル6及び砂吹込孔4bを介して、中子型30のキャビティ30aに吹き込まれる。この際、中子砂と共にキャビティ30a内に吹き込まれた圧縮エアーは、上述したようにベントホール若しくは微小隙間から排気される。なお、エアレーションエアー供給部9により砂吹込室4内の中子砂を浮遊流動化させる工程の後に、浮遊流動化した砂吹込室4内の中子砂を圧縮エアー供給部7によりキャビティ30aに充填する工程を行ってもよいし、これらの工程の少なくとも一部がオーバーラップしていてもよい。
圧縮エアー供給部7の作動開始から所定時間経過後、開閉弁11及び開閉弁8が閉じられ、エアレーションエアー供給部9及び圧縮エアー供給部7の作動が停止される。この際、上述したようにベントホール若しくは微小隙間からの排気により、砂吹込室4内と砂貯留室5内には、圧力差が生じる。砂吹込室4内の圧力は、砂貯留室5内の圧力より低くなっている。この圧力差は、砂吹込室4内及び砂貯留室5内の中子砂を、中子型30のキャビティ30a内へ移動させるよう作用する。キャビティ30a内に充填された中子砂は、落下しない。
次に、排気弁13が開とされ、砂吹込室4内に残存する圧縮エアーが排気される。すなわち、砂吹込室4内に残存する圧縮エアーは、焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入り、エアー配管10及び分岐エアー配管12を通って排気弁13から排気される。この際、砂吹込室4内及び砂貯留室5内に残存する圧縮エアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に導かれるというエアーの流れができるため、その流れにのって砂貯留室5内の中子砂は、砂吹込室4内に移動される。該砂吹込室4内は、中子砂で充満される。
ブローヘッド2内のゲージ圧力がゼロであること(ブローヘッド2内の圧力が大気圧と略同一となったこと)を圧力センサ14、15が検知したら、ブローヘッド2が下降され、中子型30とブローヘッド2とが分離される。次に、排気弁13が閉じられる。
中子型30の型開きが行われ、中子が取り出される。次に、開閉ゲート18が開かれる。サンドタンク55内の中子砂は、可撓性ホース59、孔16a、連通孔18a及び供給口56を通って砂貯留室5内に供給される。
尚、上述の砂充填デバイス31では、圧縮エアー供給部7を砂貯留室5に連通させるようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、例えば、砂吹込室4に連通させるようにしてもよい。この場合には、砂貯留室5の中子砂を砂吹込室4内に供給するための砂送り用のエアーを供給する砂送りエアー供給部を設ければよい。また、圧縮エアー供給部、エアレーションエアー供給部は、それぞれ追加して設けてもよい。
次に、中子造型装置1を構成する砂充填デバイスの他の例として図23及び図24に示す砂充填デバイス71について説明する。まず、砂充填デバイス71と、上述した砂充填デバイス31との相違点について説明する。砂充填デバイス71では、図23(a)に示すように、砂貯留室5において、傾斜面5aの上端から鉛直方向に延びる側壁には、圧縮エアーを該砂貯留室5内に供給する第2圧縮エアー供給部19が設けられる。第2圧縮エアー供給部19は、砂貯留室5に連通される。第2圧縮エアー供給部19の先端には、青銅(ブロンズ)の焼結体19aが設けられる。また、第2圧縮エアー供給部19は、圧縮エアー供給部7と同様に、エアー配管20を介して開閉弁8に連通されている。
また、砂充填デバイス71の砂吹込室4の底面の一部の傾斜面4cには、砂吹込室4内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹込室4内に供給する第2エアレーションエアー供給部21が設けられる。第2エアレーションエアー供給部21は、砂吹込室4に連通されている。第2エアレーションエアー供給部21の先端には、青銅(ブロンズ)の焼結体21aが設けられる。ここでは、図24(b)に示すように、砂吹込室4の底面の一部の傾斜面4cに、第2エアレーションエアー供給部21を2個設けるようにしたが、これに限られるものではなく、少なくとも一つ設けるようにすればよい。第2エアレーションエアー供給部21は、開閉弁22を介して図示しない圧縮空気源に連通されている。
砂充填デバイス71は、ここで説明した相違点以外は、上述した砂充填デバイス31と同様の構成を備える。砂充填デバイス31と同じ構成には、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
以上のような砂充填デバイス71の作動について説明する。この説明においても、中子造型装置1に設けられる場合を含めて一般的に説明する。型合せされた中子型30が所定位置に配置される。次に、開閉ゲート18により供給口56が閉じられる。次に、ブローヘッド2が上昇され、図23の状態になる。図23の状態では、中子型30とプレート4aは、密着されている。供給口56は、開閉ゲート18で塞がれ、ブローヘッド2内は密閉空間にされている。砂吹込室4及び砂貯留室5には、各々必要な量の中子砂(図23(a)では省略されている)が存在している。
次に、開閉弁11及び開閉弁22が開かれ、エアレーションエアー供給部9及び第2エアレーションエアー供給部21が作動される。エアレーションエアー供給部9の焼結体9a及び該第2エアレーションエアー供給部21の焼結体21aからエアー(エアレーションエアー)が噴出され、砂吹込室4内の中子砂が浮遊流動化される。所定時間経過後、開閉弁8が開かれ、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19が作動される。圧縮エアー供給部7の焼結体7a及び第2圧縮エアー供給部19の焼結体19aから圧縮エアーが噴出され、砂貯留室5内の中子砂が砂吹込室4に送り込まれる。砂吹込室4内の中子砂が、砂吹込ノズル6及び砂吹込孔4bを介して、中子型30のキャビティ30aに吹き込まれる。この際、中子砂と共にキャビティ30a内に吹き込まれた圧縮エアーは、上述したようにベントホール若しくは微小隙間から排気される。
圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動開始から所定時間経過後、開閉弁11、開閉弁22及び開閉弁8が閉じられ、エアレーションエアー供給部9、第2エアレーションエアー供給部21、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動が停止される。この際、上述したようにベントホール若しくは微小隙間からの排気により、砂吹込室4内と砂貯留室5内には、圧力差が生じる。砂吹込室4内の圧力は、砂貯留室5内の圧力より低くなっている。この圧力差は、砂吹込室4内及び砂貯留室5内の中子砂を、中子型30のキャビティ30a内へ移動させるよう作用する。キャビティ30a内に充填された中子砂は、落下しない。
次に、排気弁13が開とされ、砂吹込室4内に残存する圧縮エアーが排気される。すなわち、砂吹込室4内に残存する圧縮エアーは、焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入り、エアー配管10及び分岐エアー配管12を通って排気弁13から排気される。この際、砂吹込室4内及び砂貯留室5内に残存する圧縮エアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に導かれるというエアーの流れができるため、その流れにのって砂貯留室5内の中子砂は、砂吹込室4内に移動される。該砂吹込室4内は、中子砂で充満される。
ブローヘッド2内のゲージ圧力がゼロであること(ブローヘッド2内の圧力が大気圧と略同一となったこと)を圧力センサ14、15が検知したら、ブローヘッド2が下降され、中子型30とブローヘッド2とが分離される。次に、排気弁13が閉じられる。
中子型30の型開きが行われ、中子が取り出される。次に、開閉ゲート18が開かれる。サンドタンク55内の中子砂は、可撓性ホース59、孔16a、連通孔18a及び供給口56を通って砂貯留室5内に供給される。
なお、砂充填デバイス31,71において、エアレーションエアー供給部9及び圧縮エアー供給部7の作動圧力は、同一圧力にしてもよい。同一圧力の場合、エアーの消費量を少なくすることができるという利点がある。また、圧縮エアー供給部7の作動圧力を、エアレーションエアー供給部9の作動圧力より高くしてもよい。この場合、砂貯留室5内の圧力が砂吹込室4内の圧力より高くなり、大きな圧力差が発生し、砂貯留室5から砂吹込室4への中子砂の移動が容易に行われるという利点がある。
また、砂充填デバイス31,71では、互いに連通する砂吹込室4及び砂貯留室5に区切られたブローヘッド2が、中子型30の下方に配置されている。これにより、トップブロー式の中子造型装置に比べて、装置の高さ方向の寸法を小さくすることができ、装置を小型化できる。
また、砂充填デバイス31,71では、圧縮エアー供給部7と、エアレーションエアー供給部9との二つのエアー供給手段を備え、これらのエアーの噴出で中子砂を吹き込み充填しているから、中子砂の充填性をさらに良くすることができる。
さらに、砂貯留室5の底面の一部が傾斜面5aにされており、該傾斜面5aに圧縮エアー供給部7が装着されている。この作用効果について説明する。通常、砂貯留室5内に供給された中子砂は、砂の安息角により砂貯留室5内で円錐状になるが、この場合、仕切り板3と中子砂の接触する部分での砂層の高さが低いため、砂貯留室5から砂吹込室4へ中子砂を移動させる際、中子砂とエアーがうまく混ざらずにエアーだけが開口部3aを通過するという、いわゆるエアーの吹き抜けが起こる可能性がある。これに対し、砂充填デバイス31,71では、上述したように、砂貯留室5の底面の一部の傾斜面5aに圧縮エアー供給部7を設け、圧縮エアーを供給するようにしているため、円錐状の中子砂の山が崩され、中子砂が撹拌される。これにより、砂貯留室5内で中子砂が平面状態にされ、仕切り板3と中子砂の接触する部分での砂層の高さが高くなる。よって、上述したエアーの吹き抜けを防止することができ、砂貯留室5から砂吹込室4へ移動する中子砂の量、即ち、有効使用砂量を増やすことができる。
さらに、砂充填デバイス31,71では、排気弁13が、エアレーションエアー供給部9に連通されたエアー配管を介して砂吹込室4に連通されている。排気されるエアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入っていくため、エアレーションエアー供給部9が排気手段の機能も兼ねる。排気の際に焼結体9aに砂が詰まることがあっても、次に、焼結体9aから圧縮エアーを噴出するから、該焼結体9aの砂詰まりを解消できる。
さらにまた、砂充填デバイス71では、圧縮エアー供給部7に加え、第2圧縮エアー供給部19を備えるので、砂貯留室5内において、円錐状の中子砂の山が崩され、中子砂が撹拌される作用が、より促進される。砂貯留室5から砂吹込室4への中子砂の移動が、よりスムーズになるという利点がある。
また、砂充填デバイス71では、エアレーションエアー供給部9に加え、第2エアレーションエアー供給部21を備えるので、砂吹込室4内の中子砂を浮遊流動化させる作用が、より促進されるという利点がある。
また、砂充填デバイス31、71では、砂吹込室4、砂貯留室5内の圧力を測定する圧力センサ14及び圧力センサ15が設けられているので、砂吹込室4内と砂貯留室5内の圧力差を容易に測定できる。
また、砂充填デバイス31、71では、砂吹込ノズル6をプレート4aの下端から突出させた作用効果について説明する。砂吹込室4内の中子砂がキャビティ30aに吹き込まれた後、エアレーションエアー供給部9、圧縮エアー供給部7の作動が停止される。砂吹込室4内の中子砂が重力落下し、砂吹込室4内における中子砂の上面とプレート4aの下面との間に空気層(隙間)Kができる(図25参照)(符号Sは中子砂)。
図25に示す状態で、次回のキャビティ30aへの中子砂の吹き込みを行う。この際、砂吹込ノズル6の先端が中子砂に埋まった状態であるため、空気層Kの空気を中子砂に巻き込むことがなく、キャビティ30a内へ中子砂が十分に充填されるという利点がある。また、該空気層Kができても、砂吹き込みノズル6の先端が常時、中子砂に埋まっている状態であるため、キャビティ30a内で固化されていない中子砂が該空気層Kのところに落下することが無い。このため、キャビティ30a内への中子砂の充填不良を防止することができる。
また、砂充填デバイス31、71では、砂吹き込み孔4bの内面に雌ネジを形成し、且つ、砂吹き込みノズル6の外面に雄ネジを形成し、これらを螺合することにより、砂吹き込みノズル6をプレート4aの下端から突出させている。これに限られるものではなく、溶接等で固着させてもよい。尚、砂吹込ノズル6として円筒状のパイプを用いているが、これに限られるものではなく、例えば、楕円状であってもよい。
なお、砂充填デバイス31、71では、エアレーションエアー供給部9を作動させ、所定時間経過後、圧縮エアー供給部7を作動させるようにしたが、これに限られるものではない。エアレーションエアー供給部9を作動させた後、圧力センサ14が砂吹込室4内の所定圧力値を検知したときに、圧縮エアー供給部7を作動させるようにしてもよい。なお、この場合の該砂吹込室4内の所定圧力値は、圧縮エアー供給部7の作動圧力より低い圧力値であればよいが、0.01〜0.2MPaの範囲内の圧力値であれば、より好ましい。
また、砂充填デバイス71では、エアレーションエアー供給部9及び第2エアレーションエアー供給部21の作動及び停止のタイミングは、同時であっても、同時でなくてもよい。また、圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の作動及び停止のタイミングも、同時であっても、同時でなくてもよい。なお、圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の作動又は停止のタイミングをずらしたい場合は、該圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の各々に専用の開閉弁を連通させるようにすればよい。
さらに、砂充填デバイス31、71では、所定位置に配置された中子型30に対してブローヘッド2が昇降するようになっているが、これに限定されるものではなく、所定位置に配置されたブローヘッド2に対して中子型30を昇降させるようにしてもよい。
さらに、砂充填デバイス31、71では、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型するシェル中子造型装置を用いた例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、常温ガス硬化法であるコールドボックス法にも適用することができる。
さらに、砂充填デバイス31、71では、エアレーションエアー供給部9と圧縮エアー供給部7の作動を同時に停止させるようにしたが、これに限定されるものではなく、エアレーションエアー供給部9を圧縮エアー供給部7より早く停止させるようにしてもよい。
砂充填デバイス31、71では、エアレーションエアー供給部9、第2エアレーションエアー供給部21、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動圧力は、特定の圧力値に限定されるものではない。尚、エアレーションエアー供給部9は、0.1〜0.5MPa、第2エアレーションエアー供給部21は、0.1〜0.5MPa、圧縮エアー供給部7は、0.1〜0.5MPa、第2圧縮エアー供給部19は、0.1〜0.5MPaの作動圧力であれば好ましい。
次に、以上のように構成された中子造型装置1を用いた中子造型方法について説明する。この方法では、第1−1の状態から第1−10の状態まで、順番にそれぞれの工程を経ることにより中子を造型する。以下では、砂充填デバイス31を有するものとして説明するが、砂充填デバイス71を用いる場合も上述した点を除き同様である。
まず、図4(a)に示す第1−1の状態が原位置である。図4(b)に示す第1−2の状態は、開閉ゲート18を移動させてブローヘッド2内を密閉する工程を示している。開閉ゲート18は、可動型33を固定型32に近接する際に、第1アクチュエータ36により供給口56を閉の状態にする(ゲート閉塞工程)。この工程による、ゲート閉塞状態は、少なくとも砂充填工程までは維持される必要がある。この実施形態では、第1−6の状態まで閉塞状態が維持される。
図5(a)に示す第1−3の状態は、キャビティ30aを形成する工程を示している(キャビティ形成工程)。すなわち、可動型33を固定型32に近接させて当接させ(エアー排出のための微小隙間を形成する程度のキャビティを形成する場合も当接に含まれるものとする)、キャビティ30aを形成する。
図5(b)に示す第1−4の状態は、砂充填デバイス31とキャビティ30aとを連通させる工程を経て、キャビティ30a内に砂充填を行う工程を示している(連通工程、充填工程)。上述したように砂充填デバイス31,71によりキャビティ30a内に砂充填を行う。
図6(a)に示す第1−5の状態は、砂充填デバイス31をキャビティから分離させる工程を示している(連通解除工程)。尚、この間に、中子型30の熱によりキャビティ内の中子砂28が固まり中子が造型される。よって、この工程は、造型工程であるともいえる。
図6(b)に示す第1−6の状態は、型開きが行われるとともに造型された中子を可動型に保持させる工程を示している(型開き工程)。この工程では、第1アクチュエータ36の駆動力により、可動型33を固定型32から離間させることにより、固定型32から中子43を離型させ、中子43を可動型33に保持させる。
図7(a)及び図10(b)に示す第1−7の状態は、中子43を保持させた可動型33を固定型32から離間させる工程を経て、当接部材41を姿勢変更部材42に当接させる工程を示している。尚、この離間させる工程において、第3清掃部53による可動型ノズル49の清掃が行われる(図17(b)及び図18(a))。また、この第1−7の状態では、上述したように、第1のアクチュエータ36により、押出部材58による開閉ゲート18への押し出し力が解除され、付勢部材68による開閉ゲート18の付勢により、供給口56がサンドタンク55に連通されることとなる(ゲート開放工程)。
図7(b)及び図11(a)に示す第1−8の状態は、中子43を保持させた可動型33を90度回転させる工程を示している。尚、ここでは、中子43が可動型33の上側に保持させるように回転させる(型回転工程)。この工程において、上述したように、第1アクチュエータ36の駆動力により、可動型33を90度回転させる。また、第1−7の状態から第1−8の状態となるように可動33を移動させる際に、第1清掃部51及び第2清掃部52により、ブローヘッドノズル50、固定型ノズル48を清掃する。
図8(a)及び図11(b)に示す第1−9の状態は、中子43を可動型33から離型させる工程を示している(離型工程)。この工程において、上述したように、第1アクチュエータ36の駆動力により、中子43を可動型33から離型させる。
図8(b)に示す第1−10の状態は、中子を可動型33から離型させるための離型機能を有する押出部47bを可動型内部に引き込ませる工程を示している。尚、第1−5の状態から第1−9の状態までは、第1アクチュエータ36のロッド36aを縮める方向に駆動して、移動フレーム40や可動型33等を固定型32から離間する方向に移動させている。第1−9の状態から第1−10の状態、第1−10の状態から第1−1の状態、及び第1−1の状態から第1−3の状態までは、第1アクチュエータ36のロッド36aを伸ばす方向に駆動して、移動フレーム40や可動型33等を固定型32に近接する方向に移動させている。
該中子造型装置1を用いた中子造型方法においては、上述したように、第1−1の状態から第1−10の状態を介して再び第1−1の状態に戻る間に、第1〜第3清掃部51,52,53による各ノズル50,48,49の清掃が行われる。
該中子造型装置1及びこれを用いた中子造型方法では、上述したように、ブローヘッド2が砂吹込室4及び砂貯留室5を有し、圧縮エアー供給部7により圧縮エアーを供給するとともに、エアレーションエアー供給部9によりエアレーションエアーを供給して中子型30のキャビティ30aへの砂充填を行うことにより、アンダーブロー式の中子砂充填性を良くすることを実現する。また、該装置1及び方法においては、ブローヘッド2を中子型30の下方側に配置させることにより、装置の小型化を実現する。よって、装置を小型化できるとともに中子砂の充填性を良くできる。
また、該装置1及び方法では、上述したように、共通のアクチュエータ(第1アクチュエータ36)で、可動型33の駆動(型合わせ、型開き等)、可動型33の回転、可動型33からの中子の離型、各ノズル50,48,49の清掃、開閉ゲート18の駆動、型開きの際の固定型32からの中子の離型を駆動できる。これにより、装置の簡素化を実現する。また、装置の小型化を実現する。尚、この中子造型装置1では、第1アクチュエータ36及び第2アクチュエータ37のみで、構成部品の駆動を可能とする。
[第2実施形態]
続いて、図26〜図36を参照して、第2実施形態に係る中子造型装置1Aについて説明する。第2実施形態に係る中子造型装置1Aは、主として、砂回収デバイス100をさらに備える点と、第1〜第3清掃部51〜53を備えていない点とで、第1実施形態に係る中子造型装置1と相違する。以下では、第1実施形態に係る中子造型装置1との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。第2実施形態に係る中子造型装置1Aは、例えば、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型する装置である。
砂回収デバイス100は、図示しないフレーム部材を介してベースプレート29に固定された第3アクチュエータ110と、ブローヘッド2と開閉ゲート18との間に掛け渡された導通部材120とを有する。第3アクチュエータ110は、一軸アクチュエータである。第3アクチュエータ110は、例えば、エアオンオイル(エアハイドロ)シリンダである。第3アクチュエータ110の先端には、第4清掃部112が設けられている。
第3アクチュエータ110は、水平方向に第4清掃部112を駆動させる。そのため、第4清掃部112は、ブローヘッド2(ブローヘッドノズル50)に対して近接又は離間するように移動する。第4清掃部112は、例えばプレート状のゴム(ラバープレート)等であり、ブローヘッドノズル50に対して摺接されることで、該ノズル50を清掃する。
導通部材120は、ブローヘッドノズル50の上端(砂吹込室4の上端)から開閉ゲート18に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜路(シュート)である。そのため、ブローヘッドノズル50の上端から導通部材120に排出された砂は、導通部材120を通って開閉ゲート18に達する。開閉ゲート18が開の場合には、開閉ゲート18に達した砂は、連通孔18a及び供給口56を通じて砂貯留室5に供給される。
導通部材120の中間部分には、所定の粒径以下の砂が通過可能なフィルタ部材122が設けられている。フィルタ部材122は、例えば網目状の篩によって構成することができる。フィルタ部材122の目の粗さは、砂が集合して固まった砂塊や当該砂塊と同等以上の大きさの不純物などはフィルタ部材122を通過できないが、砂そのものはフィルタ部材122を通過できる程度の粗さに設定できる。
続いて、中子造型装置1Aを用いた中子43の製造方法について説明する。まず、図26〜図28に示される第2−1の状態が原位置である。この第2−1の状態では、可動型33は、固定型32に正対した状態で固定型32から離間している。第4清掃部112はブローヘッドノズル50から離間している。ブローヘッド2は中子型30から離間している。連通孔18a及び供給口56は開閉ゲート18により閉鎖されておらず、可撓性ホース59と供給口56とは連通された状態である。
続いて、図29に第2−2の状態として示されるように、第1アクチュエータ36を駆動して、可動型33を固定型32に近づける。この際、可動型33が固定型32に近づくのに伴い、押出部材58が開閉ゲート18を押して、連通孔18a及び供給口56を閉の状態とする。開閉ゲート18により連通孔18a及び供給口56が閉塞された状態は、少なくとも砂充填工程までは維持される必要がある。この実施形態では、第2−7の状態まで閉塞状態が維持される。
続いて、図30に第2−3の状態として示されるように、第1アクチュエータ36をさらに駆動して、可動型33を固定型32に当接させる。これにより、可動型33と固定型32とが一体となって中子型30が構成されると共に、中子型30の内部にキャビティ30aが構成される。このとき、可動型33が操作部材63を固定型32に向けて押し出すことにより、押出部材61の押出部61bが固定型32内に引き込んで後退位置に移動する。なお、可動型33と固定型32とが当接して一体となった状態において、エアー排出のための微小隙間が形成されていてもよい。
続いて、図31に第2−4の状態として示されるように、第2アクチュエータ37を駆動して、ブローヘッドノズル50が中子型30に当接するまで、ブローヘッド2を上昇させる。これにより、砂充填デバイス31とキャビティ30aとが連通される。この状態において、圧縮エアー供給部7及びエアレーションエアー供給部9をそれぞれ制御して、砂充填デバイス31によりキャビティ30a内に砂充填を行う。砂充填の際に、中子型30の熱により、キャビティ30a内の中子砂28が固まり、中子43が造型される。なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、砂充填デバイス31に代えて砂充填デバイス71を用いてもよい。
続いて、図32に第2−5の状態として示されるように、第2アクチュエータ37を駆動して、ブローヘッド2を下降させる。これにより、砂充填デバイス31とキャビティ30aとが分離される。この際、中子43のうち凝固しなかった内側部分の砂130がブローヘッド2の上面に落下する。そのため、第1実施形態に係る中子43は中実中子であったのに対し、第2実施形態に係る中子43は中空中子となる。中空中子は、中実中子に対して、中子を用いて製造される鋳物に厳格な品質が求められる際に有利となる。また、中空中子は、中実中子に対して砂の使用量を減らせるので、コストダウンを図ることができる。さらに、中空中子は、中実中子に対して軽量であるので、輸送コストを削減できる。なお、所望の中空中子を得るためには、まず、所望の中空中子が得られる中子型30の温度と、中子型30による中子砂28の加熱時間とを予め実験により取得し、続いて、その温度及び時間に基づいてこれらの少なくとも一方を管理しながら中子を造型する。
第2実施形態に係る中子造型装置1Aでは、第1実施形態に係る中子造型装置1と同じくアンダーブロー式であるので、キャビティ30a内に中子砂28が充填されるときには、砂吹込室4が常に中子砂28で充填されている。すなわち、第2−5の状態においてブローヘッド2が中子型30から離間する際にも、ブローヘッドノズル50の先端まで中子砂28が充填されている。そのため、ブローヘッド2の上面に落下する砂130は、ブローヘッドノズル50を通って砂吹込室4内に入ることがない。従って、砂130に砂塊や不純物などが含まれていた場合であっても、後続の工程において砂130が第4清掃部112により導通部材120に排出されるので、次の中子の造型に悪影響を及ぼすことが防止できる。すなわち、中空中子の造型にあたっては、ブローヘッド2が砂吹込室4及び砂貯留室5を有すると共に、アンダーブロー方式が採用された第2実施形態に係る中子造型装置1Aを利用すると、極めて優れた効果を発揮することができる。
続いて、図33に第2−6の状態として示されるように、第4アクチュエータ110を駆動して、第4清掃部112をブローヘッド2に向けて移動させる。このとき、第4清掃部112が、ブローヘッドノズル50の上面に摺接しつつ、ブローヘッドノズル50の上面の砂130を導通部材120に排出する。導通部材120に排出された砂130は、フィルタ部材122を通過して開閉ゲート18まで落下する。フィルタ部材122では、砂130に含まれる砂塊や当該砂塊と同等以上の大きさの不純物などが捕集され、再利用可能な砂130がフィルタ部材122を通過する。
続いて、図34に第2−7の状態として示されるように、第1アクチュエータ36を駆動して、可動型33を固定型32から離間させる。これにより、型開きが行われる。このとき、可動型33が操作部材63から離れるため、付勢部材62の付勢力により、押出部材61は、固定型32内において固定型32から可動型33に向けて突出した突出位置に移動する。そのため、中子43は、固定型32から離型されると共に、可動型33に保持される。また、この型開きの際に、押出部材58が開閉ゲート18から離れるため、付勢手段の付勢力により、開閉ゲート18は、連通孔18aが供給口56と連通される位置に移動する。そのため、サンドタンク55から砂貯留室5への砂供給が行われると共に、第4清掃部112によってブローヘッドノズル50の上面から回収された砂130が砂貯留室5に供給される。
続いて、図35に第2−8の状態として示されるように、第1アクチュエータ36をさらに駆動して、可動型33を固定型32から離間させる。これにより、当接部材41が姿勢変更部材42に当接するので、可動型33及び中子43が上向きとなるように可動型33が90度回転し、可動型33の姿勢が変更される。このとき、第4アクチュエータ110も駆動して、第4清掃部112をブローヘッドノズル50から離間させる。
続いて、図36に第2−9の状態として示されるように、第1アクチュエータ36をさらに駆動して、可動型33を固定型32から離間させる。これにより、摺動部材45がガイド部材46の摺動面46aに沿って上方に向けて移動する。これに伴い、摺動部材45及び押出部材47を介して、押出部47bが中子43を上方に押し出す。そのため、中子43が可動型33から離型される。中子43が可動型33から取り出された後、中子造型装置1Aは再び第2−1の状態に戻る。
以上のような第2実施形態では、中子型30からブローヘッド2の上面に落下した砂130を回収する砂回収デバイス100を備えている。そのため、ブローヘッド2の上面に落下した砂130が、ブローヘッド2内に直接戻されずに、砂回収デバイス100によって回収される。そのため、砂が集合して固まった砂塊などがブローヘッド2の上面に落下した砂130中に含まれていても、当該砂塊も砂回収デバイス100に回収される。従って、当該砂塊が次の中子の造型に影響を及ぼすことを防止できる。
以上のような第2実施形態では、砂回収デバイス100は、ブローヘッド2の上面から砂貯留室5へと砂130を導く導通部材120と、ブローヘッド2の上面に落下した砂130をブローヘッド5の上面から除去して導通部材120に向けて排出する第4清掃部112とを有している。そのため、ブローヘッド5の上面に落下した砂130が第4清掃部112によって導通部材120に排出されると、当該砂130が砂貯留室5に戻される。従って、砂130の再利用を図ることができる。
以上のような第2実施形態では、導通部材120は、ブローヘッド2の上面から砂貯留室5に向かうにつれて下方に傾斜している。そのため、ブローヘッド2の上面から砂貯留室5に砂を戻すにあたり、砂130が重力により導通部材120を滑り落ちるので、コンベアなどの搬送装置を別途設ける必要がない。従って、中子造型装置1Aの簡素化を図ることができる。
以上のような第2実施形態では、導通部材120には、所定の粒径以下の砂が通過可能なフィルタ部材122が設けられている。そのため、ブローヘッド2から砂貯留室5に戻される砂130中に砂塊などが含まれていても、フィルタ部材122によって当該砂塊を除去することができる。
1…中子造型装置、2…ブローヘッド、4…砂吹込室、5…砂貯留室、7…圧縮エアー供給部、9…エアレーションエアー供給部、30…中子型、31…砂充填デバイス、32…固定型、33…可動型、55…サンドタンク。

Claims (21)

  1. 横方向に分離可能とされた一対の型を有する中子型と、
    前記中子型の下方に設けられるブローヘッドを有し、中子砂を前記ブローヘッドから上方に向けて前記中子型に充填する砂充填デバイスと
    前記一対の型の一方である固定型を保持するフレーム部材と、
    前記一対の型の他方である可動型を駆動して、前記固定型に対して近接又は離間させる第1アクチュエータと、
    前記ブローヘッドを垂直方向に駆動して、前記中子型に対して近接又は離間させる第2アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータによって前記固定型から離間された前記可動型を回転させる回転駆動部とを備え、
    前記ブローヘッドは、前記中子型に接続された状態で前記中子型に中子砂を導く砂吹込室と、該砂吹込室に連通される砂貯留室とを有し、
    前記砂充填デバイスは、前記中子型に中子砂を吹き込むための圧縮エアーを前記砂貯留室内に供給する圧縮エアー供給部と、前記砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを供給するエアレーションエアー供給部とを有し、
    前記回転駆動部は、
    前記可動型を保持する可動型保持部材に設けられた回動用軸部材と、
    前記回動用軸部材に設けられ、該回動用軸部材とともに回動可能な当接部材と、
    前記フレーム部材に設けられ、前記当接部材に当接したときに前記回動用軸部材を介して前記可動型の姿勢を変更させる姿勢変更部材とを有し、
    前記姿勢変更部材は、前記回動用軸部材の高さ位置とは異なる位置で、且つ、前記第1アクチュエータによる前記可動型の移動に伴う前記当接部材の移動軌跡上に位置しており、
    前記当接部材が前記姿勢変更部材に当接した状態にある前記可動型が、前記第1アクチュエータによって、前記固定型に対して離間する方向に移動されると、前記当接部材が、前記姿勢変更部材の表面に沿って向きを変更しつつ、前記回動用軸部材及び前記可動型保持部材を介して前記可動型を回転させる、中子造型装置。
  2. 前記可動型に保持された中子を、前記回転駆動部によって中子が上側となるように回転された後の前記可動型から離型させる第1離型部をさらに備える、請求項記載の中子造型装置。
  3. 前記第1離型部は、
    前記可動型に設けられた摺動部材と、
    前記フレーム部材側に設けられ、前記摺動部材に当接したときに前記摺動部材の高さ方向の位置を変えるための摺動面を有するガイド部材とを有し、
    前記摺動面は、前記回転駆動部により前記可動型が回転した後の状態において、前記第1アクチュエータによる前記可動型の移動に伴う前記摺動部材の移動軌跡上に位置しており、
    前記回転駆動部によって回転された後の状態にある前記可動型が、前記第1アクチュエータによって、前記固定型に対して離間する方向に移動されると、前記摺動部材が、前記摺動面に沿って摺動し、前記可動型に保持された中子を前記可動型から離間させる方向に押し出す、請求項記載の中子造型装置。
  4. 前記ブローヘッドに近接したときに、前記ブローヘッドが有するブローヘッドノズルに当接する第1清掃部と、
    前記固定型に近接したときに、前記固定型が有する固定型ノズルに当接する第2清掃部とをさらに備え、
    前記第1清掃部及び前記第2清掃部は、前記第1アクチュエータにより、前記固定型に対して近接又は離間する方向に前記可動と共に移動され、
    前記第1清掃部は、前記第1アクチュエータにより前記可動と共に移動して前記ブローヘッドに近接すると、前記ブローヘッドノズルに当接しつつ摺動して、前記ブローヘッドノズルの清掃を行い、
    前記第2清掃部は、前記第1アクチュエータにより前記可動と共に移動して前記固定型に近接すると、前記固定型ノズルに当接しつつ摺動して、前記固定型ノズルの清掃を行う、請求項記載の中子造型装置。
  5. 前記フレーム部材に設けられ、前記可動型と近接したときに前記可動型が有する可動型ノズルに当接する第3清掃部をさらに備え、
    前記第3清掃部は、前記第1アクチュエータにより移動された前記可動型が近接すると、前記可動型ノズルに当接しつつ摺動して、前記可動型ノズルの清掃を行う、請求項記載の中子造型装置。
  6. 前記砂貯留室の供給口を介して該砂貯留室に中子砂を供給するサンドタンクと、
    前記サンドタンクと前記供給口との間に位置し、前記供給口を開閉するための開閉ゲートとをさらに備え、
    前記開閉ゲートは、前記第1アクチュエータにより駆動され、前記可動型が前記固定型とともに中子形成用のキャビティを形成している際には、前記供給口を閉の状態とする、請求項記載の中子造型装置。
  7. 前記サンドタンクと前記砂貯留室の前記供給口との間に設けられた可撓性ホースをさらに備える、請求項記載の中子造型装置。
  8. 前記可動型及び前記固定型により形成される中子形成用のキャビティ内に中子が造型され、前記第1アクチュエータにより前記可動型が前記固定型から離間される際に、前記中子が前記可動型に保持されるように前記固定型から前記中子を離型させる第2離型部をさらに備える、請求項記載の中子造型装置。
  9. 前記第2離型部は、
    前記固定型に設けられ、前記中子を前記固定型から離間させるために前記固定型から前記可動型に向けて突出した突出位置と、前記突出位置よりも前記可動型から離れる側に向けて引き込まれた後退位置との間で移動可能な押出部材と、
    前記押出部材と接続されると共に前記キャビティ外に位置する操作部材と、
    前記可動型に向けて前記押出部材及び前記操作部材を付勢する付勢部材とを有し、
    前記操作部材は、前記第1アクチュエータにより移動される前記可動型が前記固定型と型合わせされて前記キャビティを形成する際に、前記可動型によって前記付勢部材からの付勢力に抗して押されることで、前記押出部材を前記突出位置から前記後退位置へと移動させる、請求項記載の中子造型装置。
  10. 前記中子型から前記ブローヘッドの上面に落下した砂を回収する砂回収デバイスをさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の中子造型装置。
  11. 前記砂回収デバイスは、
    前記ブローヘッドの上面から前記砂貯留室へと砂を導く導通部材と、
    前記ブローヘッドの上面に落下した砂を前記ブローヘッドの上面から除去して前記導通部材に向けて排出する第4清掃部とを有する、請求項10に記載の中子造型装置。
  12. 前記導通部材は、前記ブローヘッドの上面から前記砂貯留室に向かうにつれて下方に傾斜している、請求項11に記載の中子造型装置。
  13. 前記導通部材には、所定の粒径以下の砂が通過可能なフィルタ部材が設けられている、請求項12に記載の中子造型装置。
  14. 横方向に分離可能とされた一対の型を合わせることで、内部にキャビティを有する中子型を得るキャビティ形成工程と、
    前記中子型にブローヘッドを接続して、前記キャビティと前記ブローヘッドとを連通させる連通工程と、
    前記ブローヘッドが有する砂吹込室内に、エアレーションエアー供給部によりエアレーションエアーを吹き込んで、前記砂吹込室内の中子砂を浮遊流動化させる流動化工程と、
    前記ブローヘッドが有すると共に前記砂吹込室と連通する砂貯留室内に、圧縮エアー供給部により圧縮エアーを吹き込んで、浮遊流動化した前記砂吹込室内の中子砂を前記ブローヘッドから上方に向けて吹き出すことにより、前記ブローヘッドに連通する前記キャビティ内に中子砂を充填する充填工程と
    前記充填工程の後に、前記一対の型の一方である可動型を第1アクチュエータにより駆動して、前記一対の型の他方である固定型から前記可動型を離間させる離間工程と、
    前記離間工程の後に、前記可動型を回転させる型回転工程とを含み、
    前記型回転工程は、
    可動型保持部材によって保持された前記可動型を前記第1アクチュエータによって前記固定型から離れる方向に移動させることで、回動用軸部材を介して前記可動型保持部材に取り付けられた当接部材を、前記当接部材の進路上に位置する姿勢変更部材と当接させることと、
    前記当接部材が前記姿勢変更部材と当接した状態で、前記可動型を前記第1アクチュエータによって前記固定型から離れる方向にさらに移動させつつ、前記姿勢変更部材の表面に沿って前記当接部材の向きを変更させることで、前記回動用軸部材及び前記可動型保持部材を介して前記可動型を回転させる、中子造型方法。
  15. 前記型回転工程の後に、前記可動型に保持された中子を、中子が上側となるように回転された後の前記可動型から離型させる離型工程をさらに含む、請求項14記載の中子造型方法。
  16. 前記第1アクチュエータにより第1清掃部を前記可動型と共に駆動して、前記ブローヘッドが有するブローヘッドノズルに前記第1清掃部を当接させつつ摺動させることにより、前記ブローヘッドノズルの清掃を行う第1清掃工程と、
    前記第1アクチュエータにより第2清掃部を前記可動型と共に駆動して、前記固定型が有する固定型ノズルに前記第2清掃部を当接させつつ摺動させることにより、前記固定型ノズルの清掃を行う第2清掃工程とをさらに含む、請求項15記載の中子造型方法。
  17. 前記第1アクチュエータにより前記可動型を駆動して、前記可動型が有する可動型ノズルに第3清掃部を当接させつつ摺動させることにより、前記可動型ノズルの清掃を行う第3清掃工程をさらに含む、請求項16記載の中子造型方法。
  18. 前記砂貯留室の供給口と、前記砂貯留室に中子砂を供給するためのサンドタンクとの間に位置する開閉ゲートを前記第1アクチュエータにより駆動して、前記供給口を開閉する開閉工程をさらに含み、
    前記開閉工程では、前記可動型が前記固定型とともに中子形成用の前記キャビティを形成している際に、前記供給口を閉の状態とする、請求項17記載の中子造型方法。
  19. 前記充填工程と前記型回転工程との間であって、前記可動型及び前記固定型により形成された中子形成用の前記キャビティ内に中子が造型され、前記第1アクチュエータにより前記可動型が前記固定型から離間される際に、前記中子が前記可動型に保持されるように前記固定型から前記中子を離型させる型開き工程をさらに含む、請求項18記載の中子造型方法。
  20. 前記充填工程の後であって、前記中子型に充填された中子砂の全てが凝固する前に、前記中子型と前記ブローヘッドとを互いに離間させ、凝固していない中子砂を前記中子型から前記ブローヘッドの上面に排出することで、中子に中空部分が形成された中空中子を造型する中空部形成工程と、
    前記ブローヘッドの上面に排出された砂を前記ブローヘッドの上面から除去して砂回収デバイスで回収する砂回収工程とをさらに含む、請求項14記載の中子造型方法。
  21. 前記砂回収工程では回収した砂を前記砂貯留室に供給する、請求項20に記載の中子造型方法。
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