JP3504755B2 - 成形製品取出ヘッドおよび成形製品取出装置 - Google Patents

成形製品取出ヘッドおよび成形製品取出装置

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JP3504755B2 JP33382994A JP33382994A JP3504755B2 JP 3504755 B2 JP3504755 B2 JP 3504755B2 JP 33382994 A JP33382994 A JP 33382994A JP 33382994 A JP33382994 A JP 33382994A JP 3504755 B2 JP3504755 B2 JP 3504755B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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    • B29C45/42Removing or ejecting moulded articles using means movable from outside the mould between mould parts, e.g. robots
    • B29C45/4225Take-off members or carriers for the moulded articles, e.g. grippers
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形機において1
回の成形工程が終了したときに、金型から成形製品を取
り出すための成形製品取出装置に用いられる成形製品取
出ヘッドおよびこの成形製品取出ヘッドを具えた成形製
品取出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂を材料として射出成形により成形製
品を製造するための射出成形機の代表的な例を図9に示
す。この図において、80は樹脂成形機本体、81は射
出ユニット、82は型締めユニットである。射出ユニッ
ト81には、ホッパー83、混練スクリュー84および
射出ノズル85が設けられている。また、型締めユニッ
ト82には、固定プラテン86に固定された固定金型8
7と、固定プラテン86と離接する方向に移動自在に設
けられた可動プラテン88に固定された可動金型89と
が設けられている。90は可動プラテン88を案内する
タイバー、91は可動プラテン88を駆動させるための
オイルシリンダーである。
【0003】斯かる構成の樹脂成形機においては、固定
金型87に可動金型89を密着させた状態で、両金型に
よって形成される成形空間内に射出ノズル85より溶融
樹脂が注入され、冷却固化されて成形製品が製造され
る。この成形工程が終了すると、可動金型89が開かれ
て固定金型87より離間した状態で、通常は可動金型8
9に付着保持されている成形製品が、必要に応じてイジ
ェクトピンなどによって押し出されたうえ、成形製品取
出装置によって可動金型89から取り出されて収納容器
に回収される。
【0004】具体的には、図10に示すように、樹脂成
形機において、成形製品の成形工程が終了した後、固定
金型87に密着していた可動金型89が完全に開かれる
と、成形製品取出装置の成形製品取出ヘッド94は、こ
れが装着されたヘッド移動機構92の走行部材93によ
り、固定金型87と可動金型89との間の製品取出位置
Tまで移動する。そして、成形製品Wが可動金型89か
ら当該成形製品取出ヘッド94によって取り出されて保
持される。その後、成形製品を保持した成形製品取出ヘ
ッド94は、ヘッド移動機構92の走行部材93により
製品排出位置Hまで移動し(移動後における取出ヘッド
94の位置を破線で示す)、当該製品排出位置Hにおい
て成形製品の保持を解除してこれを排出する。排出され
た成形製品は、通常、収納容器(図示省略)に回収され
る。
【0005】一般に、成形製品取出装置においては、成
形製品を取り出して保持する手段として、負圧(吸引
力)を利用する吸着による手段が用いられる。具体的な
一例を説明すると、図11に示すように、取出ヘッド9
4には、樹脂成形機の金型におけるキャビティの配列位
置に対応する複数(図示の例では2つ)の吸着孔95
が、その先端が当該取出ヘッド94の一側面に開口する
よう形成されており、吸着孔95の各々の底部には、製
品保持面を形成する通気スクリーンによって塞がれてお
り、この通気スクリーンを介して対応する複数の吸引路
96が当該吸着孔95の基端に連通するよう形成されて
いる。一方、ヘッド移動機構92の適宜の位置に支持ポ
ート97が固定して設けられており、吸引路96の各々
にその一端が接続された伸縮自在の吸引用ホース98の
各他端部がこの支持ポート97に固定されている。そし
て、この吸引用ホース98の他端には、適宜の負圧伝達
ホース99を介して、減圧ポンプなどよりなる負圧発生
装置100が接続されている。そして、成形製品取出ヘ
ッド94が製品取出位置Tに移動するまでの間に負圧発
生装置100が駆動され、成形製品取出ヘッド94が製
品取出位置Tにある状態で、吸着孔95に作用される吸
引力により、当該吸着孔95の通気スクリーン上に成形
製品が保持される。
【0006】上記の成形製品取出装置においては、支持
ポート97を設けることにより、成形製品取出ヘッドの
移動における負荷がある程度軽減されている。すなわ
ち、成形製品取出ヘッド94に負圧を伝達するための吸
引用ホースとしては、内部空洞を介して負圧を作用させ
るものであるため、通常、内径が相当に大きく、しか
も、負圧により容易に変形しないよう比較的剛性の大き
いホースを用いる必要がある。このため、成形製品取出
ヘッド94と負圧発生装置100とを伸縮自在な吸引用
ホースにより直接接続した場合には、成形製品取出ヘッ
ド94の移動に伴って、長い吸引用ホースの全体を引き
回すこととなる結果、成形製品取出ヘッド94に非常に
大きな負荷がかかることとなる。また、成形製品の取り
出しおよび排出動作に対して吸引用ホースの運動が障害
となり、成形製品取出ヘッド94の初期の動作が確実に
行われないおそれがある。これに対し、支持ポート97
を設けて伸縮自在の吸引用ホース98の他端部を固定し
て運動範囲を制限することにより、成形製品取出ヘッド
94の負荷をある程度は軽減することができる。しかし
ながら、成形製品取出ヘッド94の移動のために太い吸
引用ホースを相当の範囲にわたって伸縮させる必要があ
るため、成形製品取出ヘッド94の移動のための負荷は
なお相当に大きいものである。
【0007】また、最近においては、成形製品の品質管
理などの要請から、金型の型面に付着している複数の成
形製品を、金型のキャビティー毎に仕分けして収納する
ため、例えば取出ヘッド94を傾動させて当該取出ヘッ
ド94の製品保持面が成形製品の製品排出位置Hで下方
を向くよう駆動制御される成形製品取出装置が提案され
ている。
【0008】然るに、このような成形製品取出装置にお
いて、図11に示す成形製品取出装置と同様にヘッド移
動機構に支持ポート97を設けて、これに伸縮自在の吸
引用ホース98の他端部を固定する構成では、当該支持
ポート97および吸引用ホース98が障害となって取出
ヘッド94の確実な動作が阻害されるおそれがある、と
いう問題がある。このような問題を考慮して、成形製品
取出ヘッド94を移動させるための駆動源として容量の
大きいものを用いることは、有利な解決策ではない。
【0009】更に、上記の成形製品取出装置において
は、吸引用ホース98および負圧発生装置100のため
に大きなスペースを確保する必要があるために、占有面
積が大きくなる、という問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
小型で軽量であって移動に必要な負荷が小さく、しかも
作動が確実であって成形製品を確実に吸着して保持する
ことができる成形製品取出ヘッドを提供することある。
また、本発明の他の目的は、全体が小型で占有面積が小
さく、しかも、成形製品を確実に取り出して収納するこ
とができる成形製品取出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の成形製品取出ヘ
ッドは、成形工程が終了した樹脂成形機の金型から成形
製品を取り出すための成形製品取出装置に用いられる成
形製品取出ヘッドであって、成形製品取出装置のヘッド
移動機構に装着されるヘッド基板と、このヘッド基板に
設けられた、成形製品を吸着して保持する、通気スクリ
ーンによって塞がれた吸引口を有する成形製品吸着部材
と、前記ヘッド基板に一体的に設けられた、圧縮空気の
供給を受けてエアーエゼクター作用により負圧を発生
し、これを前記成形製品吸着部材の吸引口に作用させる
負圧発生機構とを具えてなることを特徴とする。
【0012】また、上記の成形製品取出ヘッドにおい
て、その負圧発生機構は、圧縮空気流通孔と、吹出口
と、前記圧縮空気流通孔から吹出口に圧縮空気が流通さ
れることにより、エアーエゼクター作用による負圧が発
生する作用口とを有するエアーエゼクター素子を具えて
なり、当該エアーエゼクター素子は、その作用口が成形
製品吸着部材の吸引口に通ずるよう設けられていること
を特徴とする。また、ヘッド基板には、噴射用エアーエ
ゼクター素子を、その吹出口が成形製品吸着部材の吸引
口に連通するよう設けることができる。
【0013】本発明の成形製品取出装置は、成形工程が
終了した樹脂成形機の金型から複数の成形製品を取り出
し、これらの成形製品を収納容器が配置された位置まで
搬送した後排出する成形製品取出装置であって、上記の
成形製品取出ヘッドと、この成形製品取出ヘッドを、成
形製品の取出位置と成形製品の排出位置との間で走行さ
せ、排出位置において成形製品を保持する面が下方を向
くよう制御するヘッド移動機構とを具えてなることを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明の成形製品取出ヘッドによれば、当該成
形製品取出ヘッドそれ自体に、圧縮空気の供給を受けて
エアーエゼクター作用により負圧を発生させる負圧発生
機構が設けられているため、大径で重い吸引用ホースを
用いることが不要で、圧縮空気を供給するために細くて
可撓性の大きい圧縮空気用ホースにより直接圧縮空気供
給源に接続すればよいので、当該成形製品取出ヘッドを
移動させるために必要な負荷がきわめて小さいものとな
り、従って当該成形製品取出ヘッドを小さい動力で安定
に移動させることができる。
【0015】本発明の成形製品取出装置によれば、成形
製品取出ヘッドに大径で重い吸引用ホースを接続する必
要がないので、当該成形製品取出ヘッドの移動に必要な
ヘッド移動機構の駆動源は小さい容量のものでよく、従
って、装置全体の小型化を図ることができて占有面積が
小さくなる。また、成形製品取出ヘッドの取り出し動作
および排出動作を阻害するものがないので、当該成形製
品取出装置の初期の作用が確実が支障なく行われ、信頼
性が向上する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。図1および図2は、本発明の成形製品取出
ヘッドの一実施例の構成を示す説明図であり、図1は斜
視図、図2は一部を破断して示す平面図である。この例
の成形製品取出ヘッド10においては、全体的に細長い
ヘッド基板11を備え、その先端側部分12(図2で右
側)上には、板状の吸引路形成材20、網状の通気スク
リーン22および板状の成形製品吸着部材25が、下か
らこの順に積重された状態で配置されている。
【0017】図3にも示すように、成形製品吸着部材2
5には、その上面に開口するよう、樹脂成形機の金型の
キャビティの配列位置に対応する配置で各々の断面形状
が円形の複数(図示の例では4つ)の吸着孔26が厚さ
方向に貫通して形成されており、これらの吸着孔26の
各々の下端は、後述する負圧発生機構40より発生する
負圧が作用される吸引口27とされ、この吸引口27は
通気スクリーン22によって塞がれた状態とされてい
る。そして、吸引路形成材20には、この通気スクリー
ン22を介して吸引口27に連通するよう貫通溝が形成
され、これとヘッド基板11の上面および成形製品吸着
部材25の下面とによって吸引路21が形成されてい
る。また、成形製品吸着部材25の吸着孔26内の周壁
面28には、発光ダイオード29aとフォトトランジス
ター29bとが互いに対向するよう配置され、これによ
り、通気スクリーン22上に成形製品が保持されている
場合には、そのことを検知する成形製品検出センサーが
設けられている。
【0018】ヘッド基板11の後端側部分14(図2で
左側)には、2つのスリット15が、互いに離間して並
んだ状態で、各々当該ヘッド基板11の長さ方向に伸び
るよう形成されている。このスリット15は、当該成形
製品取出ヘッド10を成形製品取出装置のヘッド移動機
構に装着するためのものである(図7参照)。
【0019】ヘッド基板11の中央部分13には、エア
ーエゼクター作用により負圧を発生させる負圧発生機構
30が一体的に設けられている。この負圧発生機構30
は、ヘッド基板11の上面上に突出するよう一体的に設
けられた、図示の例では平面形状がT字状のハウジング
31により構成され、このハウジング31の後面に開口
するよう、円形の断面形状を有する円形空洞33が形成
され、この円形空洞33にその一端が挿入された円筒3
2がハウジング31の後面より突出するよう設けられて
いる。前記円形空洞33の前端に続いて、前記吸引路2
1に通ずる空気通路34が形成されている。また、ハウ
ジング31には、その上面から貫通して円形空洞33に
到達する圧縮空気導入管35が設けられている。そし
て、円形空洞33内には、エアーエゼクター素子40が
配置されている。
【0020】エアーエゼクター素子40は、図4に詳細
に示すように、円形空洞33より小さい外径の円筒状の
胴部41と、この胴部41の一端側フランジ43と、前
記胴部41の他端側(円形空洞33の前方側)に肩部を
介して続くよう形成された、当該胴部41より小さい外
径の首部42と、他端側フランジ44とよりなる筒体に
より構成されており、一端側フランジ43および他端側
フランジ44は、それそれ円形空洞33の内径に適合す
る外径を有している。36a、36bは、Oリングであ
る。エアーエゼクター素子40の胴部41には、各々胴
部41に続く肩部から一端側(後方側)に向かって斜め
内方に伸びて一端側フランジ43の内周面に通ずる、複
数(例えば6つ)の圧縮空気流通孔45が、周方向に均
等の角度関係で並ぶよう形成されている。このエアーエ
ゼクター素子40においては、その筒孔46における一
端側の開口が吹出口47となって円筒32を介して外部
に連通され、他端側の開口が作用口48となって空気通
路34に連通されている。49は圧縮空気流通孔45の
出口である。
【0021】この例においては、吸引路形成材20、通
気スクリーン22および成形製品吸着部材25は、適宜
の結合機構により、それぞれ分離可能に設けられてお
り、これにより、吸引路形成材20および成形製品吸着
部材25を交換することにより、キャビティの態様また
は配列が異なる金型に対し、それに適合したものを使用
することができる。
【0022】上記の成形製品取出ヘッド10において
は、圧縮空気導入管35には、コンプレッサーなどの圧
縮空気供給装置が圧縮空気用ホースにより直接に接続さ
れ、圧縮空気が圧縮空気導入管35から供給される。こ
の圧縮空気が、エアーエゼクター素子40の圧縮空気流
通孔45を通ってその出口49から筒孔46内に噴出さ
れ、吹出口47および円筒32内を流通して外部に放出
されることにより、エアーエゼクター作用によって筒孔
46内の空気が吹出口47に向かう方向(矢印Xで示
す)に吸引される結果、作用口48に負圧が発生する。
この負圧は、空気通路34、吸引路21および通気スク
リーン22を介して吸引口27の各々に作用される。そ
して、これによる吸引力により、樹脂成形機の金型のキ
ャビティ毎の成形製品を金型から離脱させ、吸引口27
を塞ぐ通気スクリーン22上に吸着保持することができ
る。更に、このことが成形製品検出センサーによって検
出される。
【0023】上記の成形製品取出ヘッド10によれば、
成形製品を吸着保持するための負圧を発生させる負圧発
生機構30がヘッド基板11上に一体的に設けられてい
るが、この負圧発生機構30はエアーエゼクター素子4
0によるエアーエゼクター作用を利用するものであるた
め、非常に構成が簡単であり、例えば塩化ビニル樹脂な
どの合成樹脂製とすることにより小型で軽量なものとす
ることができる。しかも、圧縮空気を負圧発生機構40
に供給するための圧縮空気用ホースが必要であるが、こ
の圧縮空気用ホースは、吸引用ホースに比して細くて軽
量であり、更に可撓性の大きいものを使用することがで
きる。これらの結果、成形製品取出ヘッド10は、これ
を移動させるために必要とされる負荷がきわめて小さく
なり、従って、当該成形製品取出ヘッド10を小さい動
力で安定に移動させることができるので、ヘッド移動機
構として構成の簡単なものを用いることができる。
【0024】例えば、負圧発生機構30の具体的な寸法
の一例を挙げると、圧縮空気導入管34の内径が5m
m、筒孔46の内径が20mm、圧縮空気流通孔45の
内径が1.0mmである。そして、圧縮空気導入管34
に接続されるホースは、内径が5mm程度の小さいもの
であっても、例えば5kg/cm2 の圧縮空気を供給す
ることにより、負圧発生機構30におけるエアーエゼク
ター素子40の作用口48に、例えば真空度が0.8m
2 O程度の大きい負圧を発生させることができるの
で、成形製品の取り出しおよびその吸着保持に十分大き
な吸引力が得られる。
【0025】図5は、本発明の成形製品取出ヘッドの他
の実施例におけるハウジング部分の構成を示す説明用断
面図である。この成形製品取出ヘッドにおいては、上述
の構成の負圧発生機構30に加え、そのエアーエゼクタ
ー素子40の一端側(後方側)に隣接して、噴射用エア
ーエゼクター素子50が円形空洞33内に配置されて空
気噴射機構が構成されている。具体的に説明すると、こ
の例における噴射用エアーエゼクター素子50は、その
方向が逆であることを除けば、上述のエアーエゼクター
素子40と同様の構成を有し、Oリング36bを介して
エアーエゼクター素子40と並んで配置されている。そ
して、その吹出口57が、エアーエゼクター素子40の
筒孔46、空気通路34、吸引路21および通気スクリ
ーン22を介して成形製品吸着部材25の吸引口27に
連通されている。また、ハウジング31には、エアーエ
ゼクター素子50の上方から貫通して円形空洞33に到
達する噴射用圧縮空気導入管60が設けられている。3
6cはOリングである。
【0026】上記の成形製品取出ヘッドにおいては、圧
縮空気導入管35および噴射用圧縮空気60に圧縮空気
供給装置が接続された状態で、圧縮空気導入管35から
圧縮空気が供給されることにより、前述と同様にして負
圧発生機構30により発生した負圧が吸引口27の各々
に作用され、これによる吸引力により、樹脂成形機の金
型のキャビティ毎の成形製品を、吸引口27を塞ぐ通気
スクリーン22上に吸着保持することができる。
【0027】一方、圧縮空気導入管35への圧縮空気の
供給を停止した後、図6に示すように、噴射用圧縮空気
導入管59から圧縮空気が供給された状態では、噴射用
エアーエゼクター素子50の圧縮空気流通孔55内を通
ってその出口59から筒孔56内に噴出され、吹出口5
7を流通することにより、空気が吹出口57に向かう方
向(矢印Yで示す)に噴射される結果、当該吹出口57
から圧縮空気が噴出される。 この圧縮空気は、エアー
エゼクター素子40の筒孔46、空気通路34、吸引路
21および通気スクリーン22を介して吸引口27の各
々から吸着孔26を通って外部に放出されることとな
る。このように、空気が通気スクリーン22の下面側か
ら噴射されることにより、通気スクリーン22上に吸着
保持されていた成形製品が当該成形製品取出ヘッドから
排出され、このことが成形製品検出センサーによって検
出される。
【0028】上記の成形製品取出ヘッドによれば、図1
に示す成形製品取出ヘッド10と同様に、移動させるた
めに必要とされる負荷が小さく、当該成形製品取出ヘッ
ドを小さい動力で安定に移動させることができると共
に、噴射用圧縮空気導入管59から圧縮空気が供給され
ることにより、圧縮空気が吸引口27の各々から放出さ
れるので、通気スクリーン22上に吸着されていた成形
製品の各々を吸着孔26内から確実に排出することがで
きる。
【0029】図7は、本発明の成形製品取出装置の一例
を示す説明用斜視図である。この成形製品取出装置は、
前述の成形製品取出ヘッド10と、この成形製品取出ヘ
ッド10を駆動させるヘッド移動機構70とにより構成
されている。ヘッド移動機構70においては、例えば樹
脂成形機の可動金型の移動方向とは垂直な水平方向に伸
びるよう配置される移送機構71が設けられ、この移送
機構71には、当該移送機構71が伸びる方向に沿って
走行する走行子72が設けられ、この走行子72には、
移送機構71が伸びる方向と平行な軸Gの周りに回動可
能に回動子73が設けられている。そして、この回動子
73に、上述の成形製品取出ヘッド10のヘッド基板1
1がそのスリット15を利用して装着されており、これ
により、成形製品取出ヘッド10は、製品取出位置と製
品排出位置との間で水平方向に移動可能とされると共
に、軸Gの周りに回動可能とされている。
【0030】以上の構成の成形製品取出装置において
は、次のようにして成形製品の取り出し動作が行われ
る。樹脂成形機による成形工程が終了した後、成形製品
取出ヘッド10が製品取出位置に移動されると共に、こ
の移動が完了するまでの間に、コンプレッサーなどによ
って圧縮空気導入管34に圧縮空気が供給され、当該製
品取出位置にある状態で、成形製品取出ヘッド10によ
り、樹脂成形機の一方の金型の垂直な型面に付着してい
る成形製品がキャビティ毎に取り出されて保持される。
次に、成形製品取出ヘッド10が製品排出位置に移動さ
れると共に、軸Gの周りに90°回動されることによ
り、図8に示すように、当該成形製品取出ヘッド10
は、その成形製品を保持する面が下方を向いた状態とさ
れ、この状態で、負圧発生機構の動作が停止されあるい
は更に空気噴射機構が作動されて、成形製品取出ヘッド
10の成形製品吸着部材25の各吸着孔26内から成形
製品が放出される。
【0031】斯かる成形製品取出装置によれば、大径で
重い吸引用ホースを接続する必要がないので、成形製品
取出ヘッド10の移動に必要な駆動源は小さい容量のも
のでよく、従って、装置全体の小型化を図ることができ
て占有面積が小さくなる。更に、成形製品取出ヘッド1
0により、金型のキャビティ毎に成形製品が保持され、
成形製品を保持する面が製品排出位置において下方を向
いた状態で、成形製品取出ヘッド10から成形製品が放
出される動作が行われ、これにより、保持されていた複
数の成形製品の各々は相互に位置関係を保ちながら落下
するので、成形製品をキャビティ毎に仕分けして収納す
ることができるが、当該成形製品取出ヘッド10の取り
出し動作および排出動作を阻害するものがないので、当
該成形製品取出装置の初期の作用が確実が支障なく行わ
れ、信頼性が向上する。
【0032】
【発明の効果】本発明の成形製品取出ヘッドによれば、
当該成形製品取出ヘッドそれ自体に、圧縮空気の供給を
受けてエアーエゼクター作用により負圧を発生させる負
圧発生機構が設けられているため、これを吸引源として
成形製品を確実に吸着保持することができると共に、大
径で重い吸引用ホースを用いることが不要で、圧縮空気
を供給するために細くて可撓性の大きい圧縮空気用ホー
スにより直接圧縮空気供給源に接続すればよいので、当
該成形製品取出ヘッドを移動させるに必要な負荷がきわ
めて小さいものとなり、従って当該成形製品取出ヘッド
を小さい動力で安定に移動させることができる。
【0033】また、噴射用エアーエゼクター素子が設け
られた構成によれば、当該噴射用エアーエゼクター素子
の圧縮空気流入口から吹出口に圧縮空気を流通させるこ
とにより、十分に高い圧力の圧縮空気が吸引口の各々か
ら放出されるので、通気スクリーン上に吸着されていた
成形製品を確実に排出することができる。
【0034】本発明の成形製品取出装置によれば、成形
製品取出ヘッドに大径で重い吸引用ホースを接続する必
要がないので、当該成形製品取出ヘッドの移動に必要な
ヘッド移動機構の駆動源は小さい容量のものでよく、従
って、装置全体の小型化を図ることができて占有面積の
小さいものとすることができる。また、成形製品取出ヘ
ッドの取り出し動作および排出動作を阻害するものがな
いので、当該成形製品取出装置の初期の作用が確実が支
障なく行われ、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形製品取出ヘッドの一実施例の外観
を示す説明用斜視図である。
【図2】図1の成形製品取出ヘッドの一部を破断して示
す説明用平面図である。
【図3】成形製品検出センサーの一例の構成を示す説明
図である。
【図4】負圧発生機構の一例の構成を示す説明用断面図
である。
【図5】本発明の成形製品取出ヘッドの他の実施例にお
けるハウジング部分の構成を示す説明用断面図である。
【図6】図5に示す成形製品取出ヘッドにおいて、噴射
用エアーエゼクター素子を作用させた状態を示す説明用
断面図である。
【図7】本発明の成形製品取出装置の一例の概略を示す
説明用斜視図である。
【図8】図6の成形製品取出装置において、成形製品取
出ヘッドの製品保持面が下方を向いた状態を示す説明用
斜視図である。
【図9】樹脂成形機の一例の概略を示す説明図である。
【図10】従来の成形製品取出装置の一例の概略を示す
説明図である。
【図11】従来の成形製品取出ヘッドの一例の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 成形製品取出ヘッド 11 ヘッド基板 12 先端側部分 13 中央部分 14 後端側部分 15 スリット 20 吸引路形成材 21 吸引路 22 通気スクリーン 25 成形製品吸着部材 26 吸着孔 27 吸引口 28 周壁面 29a 発光ダイオード 29 フォトトランジスター 30 負圧発生機構 31 ハウジング 32 円筒 33 円形空洞 34 空気通路 35 圧縮空気導入管 36a,36b,36c Oリング 40 エアーエゼクター素子 41 胴部 42 首部 43 一端側フランジ 44 他端側フランジ 45 圧縮空気流通孔 46 筒孔 47 吹出口 48 作用口 49 出口 50 噴射用エアーエゼクター素子 51 胴部 52 首部 53 一端側フランジ 54 他端側フランジ 55 圧縮空気流通孔 56 筒孔 57 吹出口 58 作用口 59 出口 60 噴射用圧縮空気導入管 70 ヘッド移動機構 71 移送機構 72 走行子 73 回動子 80 樹脂成形機本体 81 射出ユニット 82 型締めユニット 83 ホッパー 84 混練スクリュー 85 射出ノズル 86 固定プラテン 87 固定金型 88 可動プラテン 89 可動金型 90 タイバー 91 オイルシリンダー 92 ヘッド移動機構 93 走行部材 94 成形製品取出ヘッド 95 吸着孔 96 吸引路 97 支持ポート 98 吸引用ホース 99 負圧伝達ホース 100 負圧発生装置 G 回動軸 H 成形製品排出位置 T 成形製品取出位置 W 成形製品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形工程が終了した樹脂成形機の金型か
    ら成形製品を取り出すための成形製品取出装置に用いら
    れる成形製品取出ヘッドであって、 成形製品取出装置のヘッド移動機構に装着されるヘッド
    基板と、 このヘッド基板に設けられた、成形製品を吸着して保持
    する、通気スクリーンによって塞がれた吸引口を有する
    成形製品吸着部材と、 前記ヘッド基板に一体的に設けられた、圧縮空気の供給
    を受けてエアーエゼクター作用により負圧を発生し、こ
    れを前記成形製品吸着部材の吸引口に作用させる負圧発
    生機構とを具えてなることを特徴とする成形製品取出ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 負圧発生機構は、圧縮空気流通孔と、吹
    出口と、前記圧縮空気流通孔から吹出口に圧縮空気が流
    通されることにより、エアーエゼクター作用による負圧
    が発生する作用口とを有するエアーエゼクター素子を具
    えてなり、 当該エアーエゼクター素子は、その作用口が成形製品吸
    着部材の吸引口に通ずるよう設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の成形製品取出ヘッド。
  3. 【請求項3】 ヘッド基板には、噴射用エアーエゼクタ
    ー素子が、その吹出口が成形製品吸着部材の吸引口に通
    ずるよう設けられていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の成形製品取出ヘッド。
  4. 【請求項4】 成形工程が終了した樹脂成形機の金型か
    ら複数の成形製品を取り出し、これらの成形製品を収納
    容器が配置された位置まで搬送した後排出する成形製品
    取出装置であって、 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成形製品取出
    ヘッドと、 この成形製品取出ヘッドを、成形製品の取出位置と成形
    製品の排出位置との間で走行させ、排出位置において成
    形製品を保持する面が下方を向くよう制御するヘッド移
    動機構とを具えてなることを特徴とする成形製品取出装
    置。
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