JP2003117948A - 射出成形機及び成形方法 - Google Patents

射出成形機及び成形方法

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JP2003117948A
JP2003117948A JP2001315044A JP2001315044A JP2003117948A JP 2003117948 A JP2003117948 A JP 2003117948A JP 2001315044 A JP2001315044 A JP 2001315044A JP 2001315044 A JP2001315044 A JP 2001315044A JP 2003117948 A JP2003117948 A JP 2003117948A
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mold
molded product
pallet
rail
space
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JP2001315044A
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Tadahiko Miyazaki
忠彦 宮崎
Masatoshi Fujimori
政壽 藤森
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタミネーションコントロールに要するコ
ストを低減する射出成形機を提供する。 【解決手段】 金型34と、その金型34を開閉する駆
動部36と、金型34のキャビティに溶融材料を射出す
る射出部12とを備える射出成形機10において、型開
きした金型34から成形品を取り出し金型34の開閉に
干渉しない位置に移動させ停滞させる空間60,120
を射出部12が設けられている外部空間から隔壁18に
より隔離し、換気部19によりその隔壁18の内部空気
を清浄空気で換気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機及び成
形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】型締め装置で型締めした金型のキャビテ
ィに溶融材料を射出装置で射出しその射出された溶融材
料を冷却、固化させた後、型開きして成形品を得る射出
成形機が公知である。また射出成形機には、出来上がっ
た成形品を金型から取り出し必要に応じてパレット等に
移送する取出装置を備えるものが知られている。
【0003】このような射出成形機により射出成形を行
うに際し塵埃が溶融材料に混入することは、得られる成
形品に欠陥を生じさせる要因となり得ることから望まし
くない。また、完成された成形品の表面に塵埃を付着さ
せることのない高い清浄度が求められることがある。そ
こでそのように塵埃の混入あるいは付着が問題となる場
合には、清浄な空気で満たしたクリーンルーム内に射出
成形機の全体を設置することで対処している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に型締め装置、射出装置、取出装置等を備える射出成形
機は一般に大型となるため、それに見合った広さのクリ
ーンルームが必要となる。しかしながら、そのような広
大なクリーンルームを準備し維持していくにはその広さ
に見合ったコストがかかる。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みて創作されたも
のであって、その目的は、コンタミネーションコントロ
ールに要するコストを低減する射出成形機並びに成形方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形機
は、金型と、前記金型を開閉する駆動部と、前記金型の
キャビティに溶融材料を射出する射出部と、型開きした
前記金型から成形品を取り出し前記金型の開閉に干渉し
ない位置に移動させ停滞させる空間を前記射出部が設け
られている外部空間から隔離する隔壁と、前記隔壁の内
部空気を清浄空気で換気する換気部とを備える。この射
出成形機によると、射出成形及び成形品の取り出しに必
要な前記空間をその必要のない外部空間から局所的に隔
離し清浄空気で満たすことができるので、コンタミネー
ションコントロールに要するコストを低減することがで
きる。
【0007】また本発明に係る射出成形機は、前記駆動
部は前記金型を水平方向に開閉し、前記隔壁はその内部
空間に前記成形品が搭載されるパレットを出し入れ可能
に形成され、前記隔壁の内部空間に収容され、前記金型
の開閉に干渉しない位置で停滞する前記パレットに前記
型開きした金型の間から前記成形品を移送する成形品移
送部であって、水平方向に延びる姿勢のレールと、前記
レールに沿って往復移動自在かつ前記金型から遠い側の
前記レールの端部では当該端部から外側へ実質的に延出
不能に前記レールに支持され、前記型開きした金型の間
で前記成形品を保持するキャリッジとを有する成形品移
送部をさらに備える。この射出成形機によると、金型の
開閉に干渉しない位置に停滞するパレットに出来上がっ
た成形品を容易に移送することができる。しかも、成形
品を金型の間で保持するキャリッジは水平方向にのみ移
動し、さらに金型から遠い側のレールの端部において当
該端部から外方に実質的に延出しないので、射出成形機
の占有スペースを縮小することができる。
【0008】さらに本発明に係る射出成形機によると、
前記隔壁は、その内部空間に前記パレットが進入する入
口と前記パレットが当該内部空間から退出する出口とを
有し、前記成形品移送部により前記成形品が搭載される
位置を経由して前記入口から前記出口まで前記パレット
を移送するパレット移送部と、前記成形品移送部、前記
パレット移送部及び前記隔壁の一部を前記金型、前記駆
動部、前記射出部及び前記隔壁の残部から分離可能に支
持する移動台とをさらに備える。この射出成形機による
と、金型、駆動部、射出部及び前記隔壁の残部によって
構成される射出成形の実施部分を成形品の態様に特化し
て構成する一方、成形品移送部、パレット移送部及び前
記隔壁の一部、すなわち成形品を金型から取り出してパ
レットに移送し搭載する部分を成形品の態様によらず汎
用性をもって構成することができる。
【0009】本発明に係る成形方法によると、成形工程
で形成された成形品を取り出し前記成形工程に干渉しな
い位置に移動させ停滞させる空間を汚染空気から局所的
に隔離し、前記汚染空気から局所的に隔離された内部空
気を清浄空気で換気しつつ前記成形工程を繰り返す。こ
の成形方法によると、射出成形及び成形品の取り出しに
必要な前記空間を汚染空気から局所的に隔離し清浄空気
で満たすことができるので、コンタミネーションコント
ロールに要するコストを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の
一実施例による射出成形機10を示している。以下の説
明では図1に示すように、射出成形機10の一水平方向
にX方向を規定し、水平方向であってX方向軸に垂直な
方向にY方向を規定し、鉛直方向すなわちX方向軸及び
Y方向軸に垂直な方向にZ方向を規定している。
【0011】図1及び図5〜図8に示すように射出成形
機10は、射出装置12、型締装置14及び取出装置1
6を備えている。さらに本実施例の射出成形機10は、
型締装置14と取出装置16の所定部分を覆いその覆わ
れた空間を外部空間から隔離する隔壁18と、隔壁18
内を清浄空気で換気する換気部としての換気装置19を
備えている。尚、図5〜図8では隔壁18の一部を省い
た状態を示し当該隔壁18の一部を二点鎖線で示してい
る。この射出成形機10は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、合成ゴム等の高分子材料を原料として用い、例えば
図2に示すような成形品20を成形し図5に示すパレッ
ト21に搭載する。図2に示す概ね箱形の成形品20
は、インクジェット式プリンタにおいて記録ヘッドの噴
射口を封止するキャップとして使用されるものである。
図5に示すパレット21は概ね浅底の矩形皿形状を呈し
その底面22上に所定数の成形品20を搭載可能であ
る。
【0012】射出装置12は、成形品20の原料たる高
分子材料を溶融させその溶融材料を射出する。この射出
装置12は射出成形機10において特許請求の範囲に記
載の射出部として機能する。
【0013】具体的に射出装置12は図3に示すよう
に、概ね筒状の加熱筒23内にスクリュ24を備えるイ
ンラインスクリュ式である。加熱筒23はベース25上
に固定されている。スクリュ24はスパイラル状の溝が
設けられた概ね棒状を呈し、加熱筒23に収容されてい
る。このスクリュ24はスクリュ駆動装置26により、
加熱筒23の中心軸周りに回転可能かつ加熱筒23の中
心軸方向に往復移動可能である。スクリュ駆動装置26
としては、スクリュ24を回転させる例えば油圧モー
タ、電動機等の駆動機構と、スクリュ24を軸方向に移
動させる例えば油圧シリンダ等の駆動機構を備えるもの
を使用する。加熱筒23にはさらに、高分子材料を加熱
筒23内に導くホッパ28と、加熱筒23を加熱するヒ
ータ30と、溶融した高分子材料(以下、単に溶融材料
という。)を加熱筒23内から外部に射出するノズル3
2が設けられている。ノズル32は加熱筒23の一先端
に同軸に設けられ、ホッパ28はノズル32とは反対側
の加熱筒23の端部に設けられている。このような射出
装置12では、ホッパ28に投入され加熱筒23内に供
給された高分子材料を、ヒータ30による加熱とスクリ
ュ駆動装置26よるスクリュ24の回転とにより溶融さ
せつつ加熱筒23のノズル側先端部に送り貯留する。そ
してスクリュ駆動装置26によりスクリュ24をノズル
32側に移動させ、加熱筒23のノズル側先端部の溶融
材料を所定圧でノズル32から射出する。
【0014】尚、射出装置12としてはインラインスク
リュ式以外にも、例えばプランジャにより溶融材料を射
出するプランジャ式や、プランジャとそのプランジャに
内挿したスクリュとの協働により溶融材料を射出するス
クリュインラインプランジャ式等を採用しても良い。
【0015】図1及び図4に示すように、型締装置14
は金型34を備え、駆動部としての型開閉機構36によ
り金型34の型閉じ及び型締め並びに型開きを行う。
【0016】具体的に型締装置14は、ベース38の上
面61上に固定された固定盤40と、固定盤40に水平
方向(本実施例ではX方向)で対向しその対向方向に往
復移動自在にベース38に支持された可動盤41とを備
える。固定盤40及び可動盤41の各対向面42及び4
3は互いにほぼ同一の矩形形状を呈する。固定盤40に
は当該固定盤40を上記対向方向(X方向)に貫通する
貫通穴44が設けられ、その貫通穴44には対向面42
と反対側から射出装置12のノズル32が嵌入されてい
る。可動盤41は前記型開閉機構36により、固定盤4
0に対し接近側及び離間側に往復移動可能である。可動
盤41はその往復移動時にベース38の上面61に摺接
する。尚、以下では、固定盤40に対する可動盤41の
接近側及び離間側への移動をそれぞれ接近移動及び離間
移動という。また可動盤41を接近移動させる型開閉機
構36の作動は金型34の型閉じ及び型締め作動に相当
し可動盤41を離間移動させる作動は金型34の型開き
作動に相当し、以下では可動盤41の往復移動方向を型
開閉方向ともいう。ここで型開閉機構36としては、型
開閉や型締め等に必要な駆動力を可動盤41に直接的に
作用させる例えば油圧シリンダ等の直圧式のものを使用
しても良いし、油圧シリンダ等により発生させた駆動力
をリンク機構を介して可動盤41に間接的に作用させる
トグル式のものを使用しても良いし、電動機の回転力を
往復駆動力に変換し駆動力として可動盤41に作用させ
るボールねじ機構を採用しても良い。
【0017】金型34としては、固定側型板と可動側型
板とを備える標準的なツープレート金型を使用しても良
いが、本実施例では固定側型板50と可動側型板51と
に加えてストリッパプレート52を有するスリープレー
ト金型を使用する。図1及び図4に示すように固定側型
板50と可動側型板51は互いに対向する姿勢で、それ
ぞれ固定盤40と可動盤41の各対向面42,43に固
定側取付板46と可動側取付板47を介して取り付けら
れている。ストリッパプレート52は、固定側型板50
と固定側取付板46との間に挟まれる姿勢で固定側取付
板46に取り付けられている。固定側型板50は図示し
ないガイドピンの案内により、固定盤40及びストリッ
パプレート52に対し型開閉方向に相対移動可能であ
る。本実施例では型開閉機構36のいずれの作動状態で
も、型板50,51及びストリッパプレート52が固定
盤40及び可動盤41の各対向面42,43で挟まれる
空間内に収まる。
【0018】型締装置14では型開閉機構36の型閉じ
及び型締め作動により、図4に示すように型板50,5
1及びストリッパプレート52を互いに型合わせさせ1
つの金型34を形成する。型合わせされた金型34には
固定側型板50と可動側型板51との型合わせ面で囲ま
れる空間で、成形品20の形状に対応したキャビティ5
4が形成される。また型合わせされた金型34の固定側
取付板46、ストリッパプレート52及び固定側型板5
0には、射出装置12から射出される溶融材料をキャビ
ティ54に導くスプル、ランナ、ゲート等の材料供給流
路55が形成される。すなわち材料供給流路55は型合
わせ状態で、固定盤40を貫通するノズル32の射出口
とキャビティ54とを気密に連通する。一方、成形品2
0の成形後に型開閉機構36で金型34を型開きする場
合には固定側型板50はロック機構(図示しない)によ
り可動側型板51に離脱不能にロックされストリッパプ
レート52から離間側に移動させられる。このとき成形
品20は移動する可動側型板51に拘束される。一方、
材料供給流路55で形成された不要部分はストリッパプ
レート52に拘束され、移動する固定側型板50から抜
け出される。尚、本実施例では固定側型板50が型合わ
せ位置から所定距離移動したときに前記ロック機構のロ
ックを解除することで、図1に示すように、移動を続け
る可動側型板51から固定側型板50が離脱されその位
置で定位させられる。これにより型開き完了時には固定
側型板50と可動側型板51との間で成形品20が露出
し、また固定側型板50とストリッパプレート52との
間で不要部分が露出する。
【0019】そして本実施例の型締装置14にはその所
定部分を覆うように第一隔壁部材58が設けられてい
る。この第一隔壁部材58は後述する第二隔壁部材11
8とともに局所的な清浄環境と汚染された周辺環境とを
仕切る部材である。特に第一隔壁部材58は型開きした
金型34から成形品20を取り出すための空間を汚染さ
れた周辺環境から局所的に隔離する部材である。その金
型34から成形品20を取り出すための空間とは、図1
及び図4に示すように、固定盤40と可動盤41との各
対向面42,43で挟まれる空間(以下、この空間を第
一空間という。)60である。
【0020】第一隔壁部材58は図1及び図4に示すよ
うに、L字形に組み合せて設けた上板63と側板64と
からなる。上板63は、型開き完了状態で固定盤40及
び可動盤41の各上縁部の間を接続するように設けられ
ている。側板64は、型開き完了状態で固定盤40及び
可動盤41のそれぞれ一方の側縁部の間を接続するよう
に設けられている。可動盤41の往復移動時には、可動
盤41はそれら上板63及び側板64の内壁に摺接す
る。上板63及び側板64及びベース38の上面61と
可動盤41との摺接面間にはパッキン(図示しない)が
設けられている。このような構成により第一空間60
は、第一隔壁部材58の上板63及び側板64、並びに
固定盤40、並びに可動盤41、並びにベース38で5
方を囲まれ、側板64に対向する側方において後述の第
二空間120に連通している。
【0021】図1に示すように取出装置16は、パレッ
ト移送部70、成形品移送部72及び不要部分移送部7
4をベース66上に備える。パレット移送部70は、型
締装置14から所定距離離間した位置で型締装置14の
型開閉方向と平行にパレット21を運搬する。成形品移
送部72は、型開きした金型34の可動側型板51から
成形品20を取り出して水平方向にパレット移送部70
まで移送し、パレット移送部70により所定位置で停滞
させられたパレット21に成形品20を搭載する。尚、
以下では、図9に示すようにパレット21を停滞させ当
該パレット21に成形品20を搭載する位置を停滞位置
Pという。さらに不要部分移送部74は、型開きした金
型34のストリッパプレート52から不要部分を取り出
して廃棄ポット76に移送する。以下、これらパレット
移送部70、成形品移送部72及び不要部分移送部74
について図5〜図9に基づき詳細に説明する。
【0022】成形品移送部72は図5及び図6に示すよ
うに、第一レール80と第一キャリッジ82を備える。
【0023】第一レール80は、ベース66の第一部分
67上に架設されている。第一部分67は、型締装置1
4の型開閉方向軸に平行なベース38の長手方向軸に対
し垂直な方向(Y方向)に突出する姿勢でベース38に
接続されている。このような接続状態において、第一レ
ール80は、可動盤41の移動に干渉しない範囲で最も
型締め装置14に接近した位置を起点に、型締装置14
の型開閉方向軸に対し垂直な水平方向(Y方向)に直線
状に延びる姿勢となる。
【0024】第一キャリッジ82は第一レール80に支
持されその第一レール80に沿うY方向に往復移動自在
である。この第一キャリッジ82は型開きした金型34
の間で成形品20を保持し、その保持した成形品20と
共に、型締装置14から遠い側の第一レール80の端部
(以下、第一レール80の遠隔側端部という。)83に
移動する。
【0025】具体的に第一キャリッジ82はその移動方
向軸に平行に延びる概ね柱状を呈し、型締装置14から
遠い側の端部部位の支持部84で第一レール80に支持
されている。支持部84と第一レール80との間には第
一キャリッジ82を往復移動させる第一駆動機構(図示
しない)が設けられている。この第一駆動機構としては
例えばボールねじ機構等を使用する。本実施例の第一キ
ャリッジ82は図6に示すように、第一レール80の遠
隔側端部83に到達した時に当該端部83から外側へ支
持部84を実質的に延出させない。これにより、取出装
置16の小型化、ひいては射出成形機10の小型化を図
ることができる。また第一キャリッジ82の型締装置1
4に近い側の端部部位には保持部86が設けられ、この
保持部86に保持機構(図示しない)が設けられてい
る。第一キャリッジ82は図5に示すように、型締装置
14に近い側の第一レール80の端部(以下、第一レー
ル80の近接側端部という。)85に支持部84が到達
した状態で、型開き完了状態の固定側型板50と可動側
型板51との間に保持部86を突入させる。この突入状
態で保持部86の保持機構はチャック88を可動側型板
51側に突出させ、可動側型板51に拘束された成形品
20をそのチャック88で保持し取り出すことができ
る。保持部86の保持機構はさらに、図6に示すように
支持部84が第一レール80の遠隔側端部83に到達し
た状態でチャック88を突出させてチャック88から成
形品20を離すことができる。成形品20を保持するチ
ャック88としては真空吸引式チャックを使用するが、
機械式チャックを使用しても良い。
【0026】図6〜図8に示すように成形品移送部72
はさらに、第二キャリッジ90と、第二レール92及び
第三キャリッジ93とを備える。尚、これらの要素9
0,92,93は、第一キャリッジ82により第一レー
ル80の遠隔側端部83に移送された成形品20を前記
停滞位置Pで定位するパレット21にまで移送するため
のものであるが、例えばパレット21の停滞位置Pを第
一レール80の遠隔側端部83の下方に設定することで
それら要素90,92,93を省略しても良い。
【0027】第二キャリッジ90は図6及び図7に示す
ように、第一レール80の遠隔側端部83に近接してベ
ース66の第二部分68上に設けられている。ここでベ
ース66の第二部分68は、型締装置14から遠隔側の
第一部分67の端部から一X方向に延びる部分である。
第二キャリッジ90は概ね平板形状を呈し、Y方向に延
びる軸O周りに回転自在である。この第二キャリッジ9
0は第二駆動機構(図示しない)により第一位置と第二
位置とに回転させられる。第一位置は図6に示すよう
に、第一レール80の遠隔側端部83に到達した第一キ
ャリッジ82の面87に第二キャリッジ90の一方の面
91を対向させる位置であり、第二位置は図7に一点鎖
線で示すように、面91を上に向ける位置である。また
第二キャリッジ90は前記第二駆動機構により、面91
を上に向けたまま第二位置から第三位置に水平移動させ
られる。第三位置は図7に実線及び破線で示すように、
第一レール80から離間するX方向に第二位置から偏っ
た位置である。さらに第二キャリッジ90は第一キャリ
ッジ82の保持機構に準じた構成の保持機構(図示しな
い)を備える。第二キャリッジ90の保持機構は、第一
キャリッジ82が第一レール80の遠隔側端部83で離
した成形品20を第一位置で保持し、第三位置でその保
持した成形品20を離すことができる。
【0028】第二レール92は図7及び図8に示すよう
に、第一レール80に平行なY方向に第一レール80よ
りも短い長さで直線状に延びている。この第二レール9
2はベース66の第二部分68上にX方向に往復移動可
能に設けられている。第二レール92はレール駆動機構
(図示しない)により、第三位置の第二キャリッジ90
よりも第一レール80から離間する第一位置(図7参
照)と、その第一位置よりもさらに第一レール80から
離間する第二位置(図8参照)とに移動させられる。
【0029】第三キャリッジ93は、図7及び図8に示
すように第二レール92に支持され、第二レール92に
沿うY方向に往復移動自在である。第三キャリッジ93
は概ね平板形状の保持部95を備え、その保持部95の
一方の面96が下を向く姿勢で支持部97により第二レ
ール92に支持されている。支持部97と第二レール9
2との間には第三駆動機構(図示しない)が設けられて
いる。第三キャリッジ93はその第三駆動機構により、
第二レール92上を往復移動可能であるとともに上下方
向に昇降可能である。この第三キャリッジ93も、第一
キャリッジ82の保持機構に準じた構成の保持機構(図
示しない)を備える。第三キャリッジ93は、図7に示
すように第一位置に定位する第二レール92上の型締装
置14に近い側の端部(以下、第二レール92の近接側
端部という。)98に到達した状態で、第三位置に定位
する第二キャリッジ90の面91に保持部95の面96
を対向させる。この対向状態で第三キャリッジ93は下
降し、第二キャリッジ90が離した成形品20を前記保
持機構で保持することができる。また第三キャリッジ9
3は図8に示すように第二位置に定位する第二レール9
2上の任意位置で、停滞位置Pで定位するパレット21
の底面22に保持部95の面96を対向させる。この対
向状態で第三キャリッジ93は下降し、前記保持機構で
保持している成形品20を離すことができる。
【0030】パレット移送部70は図5及び図9に示す
ように、入口部駆動機構100、搭載部駆動機構101
及び出口部駆動機構102とを備える。
【0031】入口部駆動機構100は図9に矢印Aで示
すように、ベース66の第二部分68上の入口部103
から搭載部104にパレット21を移送する。ここで搭
載部104は図5及び図9に示すように、ベース66の
第二部分68上において第二キャリッジ90、第二レー
ル92及び第三キャリッジ93が設けられパレット21
の停滞位置Pが上方に設定されている部分である。また
入口部103は図5及び図9に示すように、ベース66
の第二部分68上において第一レール80からX方向に
搭載部104よりも離間した部分である。本実施例では
複数のパレット21が、一のパレット21の下面で他の
パレット21の開口を覆う積重状態で入口部103に供
給され、入口部駆動機構100はそれら複数のパレット
21を積重状態のまま搭載部104に移動させる。この
ような入口部駆動機構100としては例えばベルトコン
ベヤを使用する。
【0032】搭載部駆動機構101は、入口部駆動機構
100により移送された複数のパレット21のうち1つ
ずつを図9に矢印Bで示すように停滞位置Pに移送す
る。本実施例では入口部駆動機構100によるパレット
21の移送端の位置がパレット21の停滞位置Pの下方
に設定され、搭載部駆動機構101はパレット21の1
つを保持し上昇することで当該パレット21を停滞位置
Pに移動させる。また搭載部駆動機構101は例えば図
9に矢印Cで示すようにパレット21をX方向で適宜移
動させることで停滞位置Pの調整を行う。さらに搭載部
駆動機構101は、停滞位置Pのパレット21を図9に
矢印Dで示すように第一レール80に近づくX方向に移
動させ、同図に矢印Eで示すようにその移動端で下降さ
せる。この下降位置では逐次運んだパレット21を縦に
積み重ねていく。以下、当該位置を積重位置という。以
上の搭載部駆動機構101としては、例えばパレット2
1を下方から支持するフォークと、当該フォークを駆動
する駆動源等を備えたものを使用する。
【0033】出口部駆動機構102は、搭載部駆動機構
101により積み重ねられた複数のパレット21を図9
に矢印Fで示すようにその積重位置から出口部105に
移送する。ここで出口部105は図5及び図9に示すよ
うに、ベース66の第二部分68上において第一レール
80から入口部103とは反対側にX方向へ離間した部
分である。出口部駆動機構102は、入口部駆動機構1
00と同様に複数のパレット21を積重状態のまま出口
部105に移動させる。このような出口部駆動機構10
2としては例えばベルトコンベヤを使用する。
【0034】不要部分移送部74は図5及び図6に示す
ように、レール110とキャリッジ111とを備える。
レール110は、第一レール80から第二キャリッジ9
0とは反対側にX方向に離間してベース66の第一部分
67上に架設されている。このレール110は、可動盤
41の移動に干渉しない範囲で最も型締め装置14に接
近した位置を起点に、第一レール80に平行なY方向に
第一レール80より短い長さで直線状に延びている。キ
ャリッジ111は前述の第一キャリッジ82と同様の構
成である。ただし、キャリッジ111の保持部112は
図5に示すように、型締装置14に近い側のレール11
0の端部(以下、レール110の近接側端部という。)
113に支持部114が到達した状態で、型開き完了状
態の固定側型板50とストリッパプレート52との間に
突入させられる。この突入状態で保持部112の保持機
構(図示しない)はチャック115をストリッパプレー
ト52側に突出させ、ストリッパプレート52に拘束さ
れた不要部分をそのチャック115で保持し取り出すこ
とができる。保持部112の保持機構はさらに図6に示
すように、支持部114が型締装置14から遠い側のレ
ール110の端部(以下、レール110の遠隔側端部と
いう。)116に到達した状態で不要部分をチャック1
15から離し廃棄ポット76内に落下させることができ
る。不要部分を保持するチャック115としては機械式
チャックを使用するが、真空吸引式チャックを使用して
も良い。尚、廃棄ポット76はベース66上においてパ
レット移送部70によるパレット21の移送を邪魔しな
い位置に設けられている。
【0035】尚、上述した不要部分移送部74を設ける
代わりに例えば型締装置14のベース38上に廃棄ポッ
ト76を設け、金型34の型開き時にエジェクタ等を用
いてストリッパプレート52から不要部分を突き出し廃
棄ポット76内に落下させるようにしても良い。また、
金型34としてランナレスタイプのものを用いること
で、不要部分移送部74を省略しても良い。
【0036】そして本実施例の取出装置16にはその所
定部分を覆うように第二隔壁部材118が設けられてい
る。この第二隔壁部材118は前述の第一隔壁部材58
とともに局所的な清浄環境と汚染された周辺環境とを仕
切る部材である。特に第二隔壁部材118は金型34か
ら取り出された成形品20を金型34の開閉に干渉しな
い位置に移動させ、さらに汚染された周辺環境に成形品
20を取り出す準備処理のための空間を汚染された周辺
環境から局所的に隔離する部材である。その成形品20
を移動させ成形品20を取り出す準備処理のための空間
とは、図1に示すように、ベース66上でパレット移送
部70、成形品移送部72、不要部分移送部74及び廃
棄ポット76の全体を囲む空間(以下、この空間を第二
空間という。)120である。
【0037】第二隔壁部材118は図1に示すように、
概ねL字形のトンネルをベース66の上面122と共同
して形成するように構成されている。第二隔壁部材11
8は具体的には、ベース66の上面122と同一のL字
形形状で当該上面122から上方に所定距離離れて設け
られる上板124と、ベース66の上面122及び上板
124の各周縁部の間を接続する側板125とからな
る。ベース66の上面122からの上板124までの高
さは、パレット移送部70、成形品移送部72、不要部
分移送部74及び廃棄ポット76の全体がZ軸方向でベ
ース66の上面122及び上板124で挟まれるように
設定されている。上板124は第一隔壁部材58の上板
63に、側板125は型締装置14の固定盤40,可動
盤41及びベース38に、ベース66の第一部分67は
ベース38にそれぞれ気密に接続される。これらの接続
部分にはパッキン(図示しない)が設けられている。
尚、可動盤41が往復移動するとき側板125は可動盤
41と摺接する。このような構成により、第二空間12
0は上板124及び側板125、並びにベース66で囲
まれ、さらに前述の第一空間60に連通している。
【0038】以上の説明から明らかなように本実施例で
は、第一隔壁部材58、第二隔壁部材118、固定盤4
0、可動盤41、ベース38及びベース66により、特
許請求の範囲に記載の隔壁の一例としての隔壁18を構
成している。すなわち、第一隔壁部材58、第二隔壁部
材118、固定盤40、可動盤41、ベース38及びベ
ース66からなる隔壁18で囲まれ互いに連通している
第一空間60と第二空間120とが、外部空間から隔離
されている。以下では、それら第一空間60及び第二空
間120を隔壁内空間60,120と総称する。
【0039】本実施例の第二隔壁部材118には、図1
及び図5に示すように、第二空間120内にパレット2
1を出し入れするための開口部130,132が設けら
れている。具体的にそれら開口部の一方はパレット21
を第二空間120内に進入させ入口部103に供給する
ための入口側開口部130であり、他方は出口部105
に積み重ねられたパレット21を第二空間120から退
出させるための出口側開口部132である。入口側開口
部130と出口側開口部132は、第二隔壁部材118
においてベース66の第二部分68上でX方向で対向す
る二部分のうち入口部103側と出口部105側とにそ
れぞれ設けられている。図1に示すようにそれら各開口
部130,132には各々の開口を気密に覆い、かつパ
レット21の進入又は退出を可能にするカーテン13
4,136が設けられている。カーテン134,136
としては、例えば一般的なクリーンブースの壁面に設け
られるカーテンと同様のものを使用できる。
【0040】ところで本実施例の取出装置16は型締装
置14に対して離脱可能である。具体的には図1に示す
ように、取出装置16におけるベース66の下方に複数
個の車輪150が設けられている。さらに第二隔壁部材
118の上板124及び側板125、並びに取出装置1
6のベース66は、それらの各々が接続される第一隔壁
部材58の上板63、型締装置14の固定盤40、可動
盤41、ベース38に対し脱着可能である。したがって
取出装置16は型締装置14から分離することができる
ので、成形品20の種類ごとに特化された各種の型締装
置14について共通の取出装置16を取り付けることが
できる。以上の説明から明らかなように取出装置16の
ベース66は、特許請求の範囲に記載の移動台としての
機能を果たす。尚、取出装置16を型締装置14に対し
離脱不能に固定することも可能である。
【0041】換気装置19は図1及び図5に示すよう
に、隔壁内空間60,120の空気を清浄空気で換気す
る。具体的に換気装置19は、隔壁18の排気口140
から隔壁内空間60,120の空気を隔壁18外に排気
しその排気された空気をエアフィルタで濾過しその濾過
後の清浄空気を隔壁18の吹出口141から隔壁18内
に吹き出す。このような換気装置19としては、例えば
一般的なクリーンルームやクリーンブースで用いられて
いる各種の換気装置19を使用できる。またエアフィル
タとしては、成形品20に求められる内部清浄度及び/
又は外部清浄度の程度に応じ例えばHEPAフィルタ、
ULPAフィルタ等を使用する。尚、排気口140及び
吹出口141は図ではそれぞれ1つずつしか図示されて
いないが、必要数だけ隔壁18の任意の位置に設けるこ
とができる。
【0042】以上説明した射出成形機10を用いて成形
品20を成形しパレット21に搭載する方法を以下に説
明する。 (A)換気工程 下記(B)〜(E)の各工程が実施される期間中、換気
装置19を作動させ、隔壁18で外部から隔離された隔
壁内空間60,120の空気を清浄空気で換気する。
尚、換気装置19の換気作動は上記期間中、継続的に行
っても良いし、断続的に行っても良い。
【0043】(B)成形工程 次に、成形品20を射出成形する成形工程について説明
する。 (1)まず、型締装置14の型開閉機構36を作動させ
高速の型閉じ作動から低速の型閉じ作動を経て、型板5
0,51及びストリッパプレート52を型合わせし金型
34にキャビティ54を形成する。 (2)上記(1)の型閉じ作動と平行し、射出装置12
において高分子材料を溶融させその溶融材料を加熱筒2
3のノズル側先端部に貯留する。 (3)その後、型締装置14において型開閉機構36に
より金型34に型締圧を作用させ高圧で型締めした後、
射出装置12のノズル32から所定の圧力で溶融材料を
射出させ金型34のキャビティ54に充填する。 (4)金型34のキャビティ54に充填した溶融材料を
冷却固化し当該キャビティ54内に成形品20を形成す
る。このとき金型34の材料供給流路55内には不要部
分が同時に形成される。 (5)型締装置14において型開閉機構36で金型34
を型開きし、可動側型板51に拘束された成形品20を
その可動側型板51と固定側型板50との間に露出さ
せ、またストリッパプレート52に拘束された不要部分
をそのストリッパプレートと固定側型板50との間に露
出させる。
【0044】(C)成形品移送工程 成形品20を可動側型板51から取り出しパレット21
に移送して搭載する成形品移送工程について説明する。
この成形品移送工程は、上記(B)の成形工程の一回が
終了するごとに実施する。 (1)まず、取出装置16において成形品移送部74の
第一キャリッジ82を第一レール80の近接側端部85
に移動させ、その第一キャリッジ82の保持部86を固
定側型板50と可動側型板51との間に突入させる。 (2)保持部86の保持機構によりチャック88を可動
側型板51側に突出させ、可動側型板51が拘束する成
形品20をそのチャック88で保持して取り出す。 (3)チャック88に成形品20を保持させたまま第一
キャリッジ82を第一レール80の遠隔側端部83に移
動させ、その端部83でチャック88を突出させて当該
チャック88から成形品20を離す。 (4)上記(3)でチャック88から成形品20が離さ
れるのに先立ち、第二キャリッジ90を第一位置に移動
させておく。そして第一位置に定位する第二キャリッジ
90の保持機構により、チャック88から離された成形
品20を保持する。 (5)続いて、成形品20を保持する第二キャリッジ9
0を第二位置に回転させた後、第三位置に水平移動させ
その位置で成形品20を離す。 (6)上記(5)で第二キャリッジ90から成形品20
が離されるのに先立ち、第二レール92を第一位置に移
動させ第三キャリッジ93をその第二レール92の近接
側端部98に移動させて下降させておく。そしてその下
降状態にある第三キャリッジ93の保持機構により、第
二キャリッジ90から離された成形品20を保持する。 (7)続いて第三キャリッジ93に成形品20を保持さ
せたまま第三キャリッジ93を上昇させ、第二レール9
2を第二位置に移動させるとともにその第二レール92
上の所定位置に第三キャリッジ93を移動させる。ここ
で第三キャリッジ93を移動させる位置は、第三キャリ
ッジ93の面96に対向するパレット21の底面22上
で成形品20を搭載する位置に対応する。 (8)さらに、成形品20を保持する第三キャリッジ9
3を下降させた後、成形品20を離す。これにより停滞
位置Pで定位するパレット21に成形品20が搭載され
る。
【0045】(D)パレット移送工程 パレット21を入口部103から搭載部104を経て出
口部105に移送するパレット移送工程について説明す
る。このパレット移送工程に先立ち、空のパレット21
は前述の積重状態で袋詰めされ入口側開口部130を通
じて隔壁18内に進入させられ入口部103に供給され
る。尚、袋は隔壁18内で取り外される。 (1)まず取出装置16において、入口部103に供給
された複数のパレット21をパレット移送部70の入口
部駆動機構100により搭載部104に移送する。 (2)次に、上記(1)で搭載部104に移送されたパ
レット21の1つずつを搭載部駆動機構101で前記停
滞位置Pに順次移送する。本実施例では、後述するよう
にパレット21に成形品20が満載され当該パレット2
1が前記積重位置に運ばれるごとに、新しいパレット2
1を停滞位置Pに移送する。また本実施例では、上記
(C)の成形品移送工程で成形品20をパレット21に
搭載する際に、パレット21の底面22上における成形
品20の搭載状況に応じ搭載部駆動機構101で停滞位
置Pの調整を行う。 (3)停滞位置Pでパレット21に成形品20が満載さ
れるごとにパレット21を搭載部駆動機構101で積重
位置の上方に移送し次に下降させ、その積重位置でパレ
ット21を積み重ねていく。本実施例では、積み重ねの
最後に空のパレット21が積まれ、それにより各パレッ
ト21に搭載された全成形品20について塵埃の付着が
防止される。 (4)上記(3)で積み重ねられた複数のパレット21
を出口部駆動機構102により積重位置から出口部10
5に移送する。この出口部105に移送された積重状態
のパレット21は出口側開口部132を通じて隔壁18
外に退出される。
【0046】(E)不要部分移送工程 不要部分をストリッパプレート52から取り出し廃棄ポ
ット76に移送する不要部分移送工程について説明す
る。この不要部分移送工程は、上記(B)の成形工程の
一回が終了するごとに実施する。尚、不要部分移送工程
は上記(C)の成形品移送工程と平行して実施しても良
いし、時間をずらして実施しても良い。 (1)まず、取出装置16において不要部分移送部74
のキャリッジ111をレール110の近接側端部113
に移動させ固定側型板50とストリッパプレート52と
の間にキャリッジ111の保持部112を突入させる。 (2)保持部112の保持機構によりチャック115を
ストリッパプレート52側に突出させ、ストリッパプレ
ート52が拘束する不要部分をそのチャック115で保
持して取り出す。 (3)チャック115に不要部分を保持させたままキャ
リッジ111をレール110の遠隔側端部116に移動
させ、その端部116で不要部分をチャック115から
離し廃棄ポット76内に落下させる。
【0047】以上説明した射出成形機10によれば、射
出成形及び成形品の取り出しに必要な空間60,120
をその必要のない射出装置12を含む外部空間から局所
的に隔離し清浄空気で満たすことができるので、従来の
ように射出成形機をクリーンルーム内に設置する必要が
なく、したがってコンタミネーションコントロールに要
するコストを低減することができる。
【0048】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0049】例えば、上述では高分子材料を原料として
成形品を得る射出成形機の例について説明したが、金属
材料を原料として成形品を得る射出成形機にも本発明を
適用できる。また、上述では1回の成形工程でただ1つ
の成形品を射出成形する射出成形機の例について説明し
たが、例えばキャビティが複数形成される金型を用いて
1回の成形工程で複数の成形品を同時に射出成形する射
出成形機にも本発明を適用できる。さらに、上述では1
種類の材料を原料に用い射出装置の1ショットで1つの
成形品を得る射出成形機の例について説明したが、例え
ば射出装置の加熱筒を複数備え、あるいは複数種類のキ
ャビティを形成可能な金型を備え、複数種類の材料を用
いて射出装置の複数回のショットで1つの成形品を得る
多色成形機にも本発明を適用できる。
【0050】また、上述の実施例では取出装置16のパ
レット移送部70及び成形品移送部72とにより、型開
きした金型から成形品を取り出し金型の開閉に干渉しな
い位置に移動させ停滞させるようにしていたが、この他
にも、例えば型締装置のベース上に成形品の収容ケース
を設け、金型の型開き時にエジェクタ等を用いて金型か
ら成形品を突き出し収容ケース内に落下収容させるよう
にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による射出成形機を概略的に示す斜視
図である。
【図2】本実施例による射出成形機で形成する成形品を
概略的に示す斜視図である。
【図3】本実施例による射出成形機の射出装置を概略的
に示す部分断面図である。
【図4】本実施例による射出成形機の型締装置を概略的
に示す断面図である。
【図5】本実施例による射出成形機の作動を説明するた
めの斜視図である。
【図6】本実施例による射出成形機の作動を説明するた
めの斜視図である。
【図7】本実施例による射出成形機の作動を説明するた
めの斜視図である。
【図8】本実施例による射出成形機の作動を説明するた
めの斜視図である。
【図9】本実施例による射出成形機の取出装置の作動を
説明するための断面図である。
【符号の説明】
10 射出成形機 12 射出装置 14 型締装置 16 取出装置 18 隔壁 19 換気装置 20 成形品 21 パレット 34 金型 38 ベース 40 固定盤 41 可動盤 54 キャビティ 58 第一隔壁部材 60 第一空間 63 上板 64 側板 66 ベース 70 パレット移送部 72 成形品移送部 80 第一レール 82 第一キャリッジ 118 第二隔壁部材 124 上板 125 側板 P 停滞位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AM10 AM25 AM31 CA11 CB01 CM11 CM21 CN05 CN24 CN30 4F206 AM10 AM25 AM31 JA07 JD03 JL02 JM06 JN41 JN43 JQ90 JW15 JW38 JW50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型と、 前記金型を開閉する駆動部と、 前記金型のキャビティに溶融材料を射出する射出部と、 型開きした前記金型から成形品を取り出し前記金型の開
    閉に干渉しない位置に移動させ停滞させる空間を前記射
    出部が設けられている外部空間から隔離する隔壁と、 前記隔壁の内部空気を清浄空気で換気する換気部と、を
    備えることを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は前記金型を水平方向に開閉
    し、 前記隔壁はその内部空間に前記成形品が搭載されるパレ
    ットを出し入れ可能に形成され、 前記隔壁の内部空間に収容され、前記金型の開閉に干渉
    しない位置で停滞する前記パレットに前記型開きした金
    型の間から前記成形品を移送する成形品移送部であっ
    て、水平方向に延びる姿勢のレールと、前記レールに沿
    って往復移動自在かつ前記金型から遠い側の前記レール
    の端部では当該端部から外側へ実質的に延出不能に前記
    レールに支持され、前記型開きした金型の間で前記成形
    品を保持するキャリッジとを有する成形品移送部をさら
    に備えることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 【請求項3】 前記隔壁は、その内部空間に前記パレッ
    トが進入する入口と前記パレットが当該内部空間から退
    出する出口とを有し、 前記成形品移送部により前記成形品が搭載される位置を
    経由して前記入口から前記出口まで前記パレットを移送
    するパレット移送部と、 前記成形品移送部、前記パレット移送部及び前記隔壁の
    一部を前記金型、前記駆動部、前記射出部及び前記隔壁
    の残部から分離可能に支持する移動台とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項2記載の射出成形機。
  4. 【請求項4】 成形工程で形成された成形品を取り出し
    前記成形工程に干渉しない位置に移動させ停滞させる空
    間を汚染空気から局所的に隔離し、前記汚染空気から局
    所的に隔離された内部空気を清浄空気で換気しつつ前記
    成形工程を繰り返すことを特徴とする成形方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195010A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Oshima Denki Seisakusho:Kk 成形体製造装置
JP2010110899A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 J Quality Kk 検査装置
WO2024084682A1 (ja) * 2022-10-21 2024-04-25 有限会社アイユーキ技研 パーティングロック装置

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