JP2002001987A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式画像形成装置

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JP2002001987A
JP2002001987A JP2000194950A JP2000194950A JP2002001987A JP 2002001987 A JP2002001987 A JP 2002001987A JP 2000194950 A JP2000194950 A JP 2000194950A JP 2000194950 A JP2000194950 A JP 2000194950A JP 2002001987 A JP2002001987 A JP 2002001987A
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Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Kazutaka Miyamoto
和孝 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】「インク使い切りモード」への切換えを、容易
にかつ確実に行なえるインクジェット方式画像形成装置
を提供する。 【解決手段】第1インク供給モードから第2インク供給
モードに切り換えるに当たっては、レバー89を引き上
げて引掛孔82からロック爪20bを外して、引掛孔8
4にロック爪20bを引っ掛ける。これにより、ジョイ
ント針86がジョイントシールド70dから抜け出てイ
ンクカートリッジ70の生インク室70aから離れる。
さらに、第2インク供給モードでは、連通孔70cを密
閉していたシール材88も連通孔70cから離れ、スポ
ンジ室70bの気密状態が解除されてスポンジ室70b
が外部に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体にインク
を吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、記録媒体にインクを吐出して画像
を形成するインクジェット方式の画像形成装置が知られ
ている。
【0003】このインクジェット方式画像形成装置の一
例を、図19と図20を参照して説明する。
【0004】図19は、従来のインクジェット方式画像
形成装置の一例であるインクジェットプリンタを示す斜
視図である。図20は、図19のインクジェットプリン
タの内部構造を示す模式図である。
【0005】図19に示すように、インクジェットプリ
ンタ10には、このインクジェットプリンタ10を操作
するための操作部12が形成されている。操作部12に
配置された各種スイッチ等によって、紙種、オンライン
/オフライン、コマンドなどが指示される。また、イン
クジェットプリンタ10には、記録媒体が挿入されると
共に排出される開口14が形成されている。この開口1
4から記録媒体の先端を挿入することによりこの記録媒
体がインクジェットプリンタ10の内部に搬送され、そ
の内部で記録媒体に画像が形成される。記録媒体のうち
画像の形成された部分は開口14から矢印A方向に排出
されてバスケット(図示せず)などに収容される。な
お、インクジェットプリンタ10の側壁10aには、イ
ンクが貯蔵されたインクボトル16(図21参照)が収
容されるボトルケース18が固定されている。
【0006】インクジェットプリンタ10は、図20に
示すように、インクが吐出する複数のインク吐出口20
aが形成された印字ヘッド20と、この印字ヘッド20
を搭載して主走査方向(図20の紙面に垂直な方向)に
往復動するキャリッジ22と、この主走査方向に直交す
る矢印A方向(記録紙搬送方向であり、副走査方向とい
う)に記録媒体を断続的に搬送する駆動ローラ24及び
ピンチローラ26とを備えている。ピンチローラ26は
ピンチローラアーム32やコイルばね34を介して、駆
動ローラ24から自在に接離できるようにガイドステー
36に固定されている。
【0007】また、インクジェットプリンタ10には、
記録媒体が載置されるプラテン28が配置されている。
このプラテン28のうち印字ヘッド20の前方部分は、
画像が形成される画像形成領域である。記録媒体のうち
この画像形成領域に位置する部分(以下、画像形成部分
という)は、吸引ファン30が空気吸引孔28aから空
気を吸引することによりプラテン28に密着する。
【0008】記録媒体に画像を形成する際は、駆動ロー
ラ24とピンチローラ26で搬送中の記録媒体を一時的
に停止させ、キャリッジ22を上記の主走査方向に往復
動させながら、記録媒体の画像形成部分に印字ヘッド2
0からインクを吐出して1バンド分の画像を形成する
(印字する)。その後、所定長さだけ記録媒体を搬送し
て画像形成領域に新たに位置する画像形成部分に次のバ
ンド分の画像を形成する動作を繰り返す。
【0009】なお、キャリッジ22の移動可能な範囲の
片側であって、画像形成領域から離れた位置には、イン
ク吐出口20aからインクを強制的に吸引してインク吐
出口20aからのインク吐出状態を初期と同等の吐出状
態にする回復装置(図示せず)が配置されている。画像
形成動作中、インク吐出状態を初期の吐出状態に回復さ
せることが必要な状態になると、キャリッジ22を回復
装置の上方に移動させ、インク吐出口20aからインク
を強制的に吸引する。
【0010】印字ヘッド20には、インクが貯蔵された
インクカートリッジ40が装着されている。このインク
カートリッジ40に貯蔵されたインクは印字ヘッド20
に供給されてインク吐出口20aから吐出される。イン
クカートリッジ40は、インクを液体のままで貯蔵して
おく生インク室40aと、インクを吸収するスポンジな
どにインクを吸収させた状態で貯蔵しておくインク吸収
体室40bとの2室に分けられている。
【0011】インクカートリッジ40には、キャリッジ
22とは異なる位置に固定されたインクボトル16(図
21参照)からインク供給チューブ38を通ってインク
が供給される。インク供給チューブ38の先端には、イ
ンクが流れ出る針42が固定された針ユニット44が取
り付けられている。このようにインクボトル16からイ
ンク供給チューブ38やインクカートリッジ40を通っ
て印字ヘッド20にインクを供給する方式をチュービン
グ方式という。このチュービング方式について、図21
から図23までを参照して説明する。
【0012】図21は、チュービング方式を示す模式図
である。図22は、針ユニットが取り付けられたインク
カートリッジを示す模式図である。図23は、針ユニッ
トが取り外されたインクカートリッジを示す模式図であ
る。
【0013】インク吐出口20aから吐出されて画像形
成に使用されるインクは、一色毎にインクボトル16に
貯蔵されている。このインクボトル16は、上述したよ
うに、ボトルケース18(図19参照)に搭載される。
ボトルケース18内には、インクボトル16に貯蔵され
ているインクを一旦貯蔵するインクバッファ46が備え
られている。このインクバッファ46のインク液面内に
は、インクを取り込むための針48が挿入されている。
この針48は、樹脂製のインク供給チューブ38の端部
に結合されている。
【0014】インク供給チューブ38は、ガイドステー
36(図20参照)に平行に設けられたチューブガイド
(図示せず)に沿ってキャリッジ22まで配管されてい
る。なお、キャリッジ22が往復動する際には、このイ
ンク供給チューブ38はキャリッジ22の位置に従って
自在に変化し、キャリッジ22の往復動に影響を与えな
いように構成されている。
【0015】キャリッジ22に配管されたインク供給チ
ューブ38の先端部には、上述したように針42が固定
された針ユニット44が結合されている。この針ユニッ
ト44はインクカートリッジ40に密閉結合されてい
る。これにより、インクボトル16内に貯蔵されたイン
ク50がインクバッファ46に所定量だけ貯蔵された
後、インク供給チューブ38を経由してインクカートリ
ッジ40に供給される。
【0016】インク吐出口20aからは一回に所定量の
インクが吐出される。インク吐出口20aからインクが
吐出されると、このインク吐出に起因してインクカート
リッジ40内の気圧が負圧状態となる。この負圧状態に
よって、インクバッファ46のインクがインク供給チュ
ーブ38を通って、インクカートリッジ40内に位置す
る針42の孔から流れ出る。
【0017】インク吐出口20aから何度もインクが吐
出されると、インクバッファ46のインクやインクボト
ル16に貯蔵されているインクが徐々に消費される。イ
ンクジェットプリンタ10(図20参照)には、インク
ボトル16内のインク残量を検知するインク残量検知器
(図示せず)が設置されている。このインク残量検知器
が、インクボトル16にインク残量が無いことを検知す
ると、制御部(図示せず)から発せられるインク無し信
号に基づいて、操作部12(図19参照)にインク無し
メッセージが表示される。
【0018】この場合、図23に示すように、キャリッ
ジ22に取り付けられたコック52を用いてインク供給
チューブ38を潰し、このインク供給チューブ38内の
インクがインクボトル16の方へ逆流しないようにす
る。このようにコック52でインク供給チューブ38を
潰したままの状態で、インクカートリッジ40に結合さ
れている針ユニット44がインクカートリッジ40から
取り外される。取り外された針ユニット44は、キャリ
ッジ22に形成されたジョイントホルダ22aに差し込
まれて保管される。
【0019】針ユニット44がインクカートリッジ40
から取り外されることによりインクカートリッジ40が
外部に連通して大気圧になるので、インクカートリッジ
40に残っているインクを用いて画像形成動作を継続で
きる。このようにインクボトル16に貯蔵されたインク
を使い終った後に、インクカートリッジ40に貯蔵され
ているインクを使い切るようなモードを、チュービング
方式のインクジェット方式画像形成装置においては、一
般に「インク使い切りモード」として知られている。な
お、インクカートリッジ40内のインクが無くなると、
インクカートリッジ40が装着された印字ヘッド20及
びインクボトル16双方を新品に交換することとなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記した「インク使い
切りモード」への切換え操作は、操作者によって適宜に
行なわれる。この切換え操作の操作項目は2つある。一
番目は、インク逆流防止用のコック52を閉じる。二番
目に、針ユニット44をインクカートリッジ40から取
り外してジョイントホルダ22aに差し込む。このうち
二番目の操作は、針ユニット44が数キログラム程度の
結合力でインクカートリッジ40に接続(ジョイント)
されているので、針ユニット44をインクカートリッジ
40から非常に取り外しにくい。
【0021】また、針ユニット44をインクカートリッ
ジ40から取り外すために引き抜く際に、操作者は針ユ
ニット44を直接に掴む。このため、針42が変形した
り、針ユニット44とインクカートリッジ40の間を密
封する(シールする)ジョイントシール材が傷付いて破
損したり、手や衣服にインクが付着したりすることがあ
る。従って、このようなトラブルが生じないように注意
しながら作業する必要がある。
【0022】さらに、複数色のインクを用いてカラー印
字を行う画像記録装置では、上記の操作を印字ヘッドの
数だけ行う必要がある。このため、操作する手間と時間
が増えることとなり非常に煩わしい作業となる。
【0023】本発明は、上記事情に鑑み、上述した「イ
ンク使い切りモード」への切換えを、容易にかつ確実に
行えるインクジェット方式画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット方式画像形成装置は、所定の
主走査方向に往復動するキャリッジと、該キャリッジと
は異なる位置に配置されてインクを貯蔵する第1インク
貯蔵部と、前記キャリッジに搭載される印字ヘッドに装
着されて該印字ヘッドに供給されるインクを貯蔵する第
2インク貯蔵部と、前記第1インク貯蔵部から前記第2
インク貯蔵部に供給されるインクが通るチューブとを備
え、前記第1インク貯蔵部から前記第2インク貯蔵部を
経由して前記印字ヘッドにインクを供給する第1インク
供給モード、及び前記第1インク貯蔵部からのインク供
給を遮断して前記第2インク貯蔵部から前記印字ヘッド
にインクを供給する第2インク供給モード双方のモード
が選択されるインクジェット方式画像形成装置におい
て、(1)前記印字ヘッドを前記キャリッジに固定する
固定部材と、(2)所定の第1の位置に位置したときに
前記第1インク供給モードが選択され、前記第1の位置
とは異なる第2の位置に位置したときに前記第2インク
供給モードが選択される、前記固定部材に取り付けられ
たモード選択部材を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0025】ここで、前記モード選択部材は、(3)前
記第1及び第2の位置とは異なる第3の位置に位置した
ときに、前記固定部材によって前記キャリッジに固定さ
れた前記印字ヘッドの固定を解除するものであってもよ
い。
【0026】また、(4)前記チューブは、前記固定部
材と前記モード選択部材に挟まれた空間を通過するもの
であり、(5)前記モード選択部材は、該モード選択部
材が前記第1の位置に位置するときには前記チューブを
押し潰さずに該チューブ内をインクが流れるようにする
ものであり、(6)該モード選択部材が前記第2の位置
に位置するときには前記チューブを押し潰して該チュー
ブ内をインクが流れないようにするものであってもよ
い。
【0027】さらに、上記のインクジェット方式画像形
成装置は、(7)前記モード選択部材が前記第1の位置
に位置するときは前記第2インク貯蔵部に接続されて該
第2インク貯蔵部にインクを流し出し、前記モード選択
部材が前記第2の位置に位置するときは前記第2インク
貯蔵部から離れる、前記チューブの端部に接続された流
路形成部材を備えてもよい。
【0028】さらにまた、(8)前記流路形成部材は、
インクが流れ出る開口が形成されたものであり、(9)
上記インクジェット方式画像形成装置は、前記モード選
択部材が前記第2の位置に位置するときは前記開口を密
閉する密閉部材を備えてもよい。
【0029】さらにまた、上記インクジェット方式画像
形成装置は、(10)前記第1及び第2インク供給モー
ドに応じて前記流路形成部材の前記開口が開閉されるよ
うに該流路形成部材を制御する制御器を備えてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明のインクジ
ェット方式画像形成装置の実施形態を説明する。図1か
ら図11までを参照して第1実施形態を説明する。
【0031】図1は、第1実施形態のインクジェット方
式画像形成装置の外観を示す斜視図である。図2は、図
1のインクジェット方式画像形成装置の内部構成を示す
模式図である。図3は、図2の印字ヘッドの外観を示す
斜視図である。図4は、図3の印字ヘッドがキャリッジ
に固定された固定状態を示す模式図である。図5は、イ
ンクボトルから印字ヘッドにインクを供給するインク供
給状態を示す模式図である。図6は、第1インク供給モ
ードを示す斜視図である。図7は、インクボトルからイ
ンクを供給できる状態(第1インク供給モード)のチュ
ーブを示す模式図である。図8は、第2インク供給モー
ドを示す斜視図である。図9は、第2インク供給モード
を示す模式図である。図10は、インクボトルからのイ
ンクの供給が遮断された状態(第2インク供給モード)
のチューブを示す模式図である。図11は、モード選択
部材が第3の位置に位置して印字ヘッドを取り外せる状
態を示す模式図である。これらの図では、図19から図
23に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0032】図1に示すように、インクジェット方式画
像形成装置60には、インクボトル(本発明にいう第1
インク貯蔵部の一例であり、図21に示すインクボトル
16と同様のものである。)が収納されたインクボトル
ケース62が側壁60aに固定されている。インクボト
ルケース62に収納されたインクボトルから、図2に示
すように、インク供給チューブ64やインクカートリッ
ジ70などを介して印字ヘッド20にインクが供給され
る。このようなインク供給モードを本発明では第1イン
ク供給モードという。一方、インクボトルからのインク
の供給を遮断して、インクカートリッジ70に貯蔵され
ているインクだけを印字ヘッド20に供給するインク供
給モードを本発明では第2インク供給モード(「使い切
りモード」)という。
【0033】インクジェット方式画像形成装置60の特
徴は、第1インク供給モードから第2インク供給モード
への切換、もしくはこの逆の切換をワンタッチでできる
モード切換部材80を備えた点にある。このモード切換
部材80は、図2や図6などに示すように、S字を伸ば
したような形状である。また、上記したインクカートリ
ッジ70は、インクが貯蔵されて印字ヘッド20に搭載
されるものであり、モード切換部材80が係止されるよ
うな構造になっている。
【0034】図2や図5に示すように、キャリッジ22
には印字ヘッド20が搭載される。キャリッジ22に
は、印字ヘッド20をこのキャリッジ22に固定するた
めのフック66(本発明にいう固定部材の一例である)
が形成されており、キャリッジ22に搭載された印字ヘ
ッド20はフック66によってキャリッジ22に固定さ
れる。
【0035】フック66には、上記のモード切換部材8
0の上端部80aが回動軸66aによって回動自在に固
定されている。モード切換部材80の下端部80bに
は、2つの引掛孔82,84が並んで形成されている。
これら2つの引掛孔82,84に選択的に嵌り込んで引
っ掛かるロック爪20bが印字ヘッド20に形成されて
いる。引掛孔82にロック爪20bが引っ掛かると第1
インク供給モードとなり、インクボトルケース62に収
納されたインクボトルからインク供給チューブ64やイ
ンクカートリッジ70などを介して印字ヘッド20にイ
ンクが供給される。一方、引掛孔84にロック爪20b
が引っ掛かると第2インク供給モードとなり、インク供
給チューブ64が押し潰されてインクボトルからのイン
ク供給が遮断され、インクカートリッジ70だけから印
字ヘッド20にインクが供給される。
【0036】引掛孔82にロック爪20bが引っ掛かる
ようなモード切換部材80の位置が、本発明にいう第1
の位置の一例である。引掛孔84にロック爪20bが引
っ掛かるようなモード切換部材80の位置が、本発明に
いう第2の位置の一例である。また、図11に示すよう
に、モード切換部材80を上方(矢印B方向)に回動さ
せると、フック66の固定が外れて印字ヘッド20をキ
ャリッジ22から取り外せる。モード切換部材80が上
方に回動したときの位置は、本発明にいう第3の位置の
一例である。
【0037】上述したモード切換部材80や印字ヘッド
20についてさらに詳細に説明する。
【0038】図4や図5などに示すように、インクカー
トリッジ70は、インクを液体の状態で貯蔵しておく生
インク室70aと、スポンジにインクを吸収させた状態
で貯蔵しておくスポンジ70bとに仕切られているが、
仕切壁の下部には開口が形成されている。生インク室7
0aに貯蔵されているインクは、印字ヘッド20の吐出
パルスに起因して生じる負圧力によって、開口を通って
スポンジ室70bに引き込まれる。
【0039】スポンジ室70bの上方には、このスポン
ジ室70bを大気に連通させる連通孔70cが形成され
ている。連通孔70cは、インクカートリッジ70の内
部が最適な負圧状態になるような形状・寸法で形成され
ている。
【0040】生インク室70aの上方には孔が形成され
ており、この孔は、後述するジョイント針86(本発明
にいう流路形成部材の一例である)が差し込まれるジョ
イントシールド70dで塞がれている。ジョイントシー
ルド70dは1ミリ程度の厚さのゴム材である。ジョイ
ントシールド70dはジョイント針86によって突き破
られて孔が開くが、この孔は、ジョイント針86が差し
込まれた状態ではゴムの弾性収縮によって塞がれる。
【0041】図4に示すように、キャリッジ22は、印
字ヘッド20にインク吐出信号を送るための電極板22
aを有している。この電極板22aが印字ヘッド20の
コンタクト部に接触することにより通電可能となる。
【0042】上述したようにフック66はキャリッジ2
2に回転自在に固定されている。このフック66には、
ばね68によって印字ヘッド20を固定する方向に回転
力が与えられている。従って、印字ヘッド20はフック
66により加圧され固定されていることとなる。
【0043】モード切換部材80の中央部から下方に向
けてジョイント針86が突き出ている。このジョイント
針86はジョイントシールド70dに差し込める姿勢に
なるようにモード切換部材80に固定されている。ジョ
イント針86の上端部は、インクボトル16(図21参
照)から配管されているインク供給チューブ64に接続
されている。インクボトル16に貯蔵されているインク
はインク供給チューブ64とジョイント針86を通って
インクカートリッジ70に供給される。なお、ジョイン
ト針86は、内径1ミリ以下に中空成型されている。ジ
ョイント針86の先端部には少なくとも一つの開口が形
成されており、この開口からインクが流れ出る。
【0044】モード切換部材80の上端部80aの下面
には、インクカートリッジ70の連通孔70cを塞いで
密閉するシール材88が固定されている。モード切換部
材80の引掛孔82に印字ヘッド20のロック爪20b
を引っ掛けた状態では、図5に示すように、シール材8
8が連通孔70cを密閉する。
【0045】シール材88の固定位置の近傍には圧縮コ
イルばね90が固定されている。この圧縮コイルばね9
0は、引掛孔82,84にロック爪20bが引っ掛って
インクカートリッジ70が印字ヘッド20に固定された
ときに、インクカートリッジ70を印字ヘッド20に押
し付けるように構成されている。これにより、上記した
第1及び第2インク供給モード双方において、モード切
換部材80と印字ヘッド20との位置決めがなされるこ
ととなる。
【0046】上記した第1インク供給モードについて説
明する。
【0047】上述したように第1インク供給モードで
は、インクボトルケース62に収納されたインクボトル
からインク供給チューブ64やインクカートリッジ70
などを介して印字ヘッド20にインクが供給される。こ
の第1インク供給モードでは、図5に示すように、引掛
孔82にロック爪20bが引っ掛けられる。この場合、
図7に示すように、インク供給チューブ64はフック6
6とモード選択部材80に挟まれた空間で押し潰されて
いない。また、ジョイント針86はジョイントシールド
70dを突き破っており、ジョイント針86の開口は、
生インク室70aに位置している。さらに、連通孔70
cがシール材88によって塞がれている。上記のような
状態ではインクカートリッジ70が気密状態になってい
る。従って、印字ヘッド20のインク吐出口20aから
インクが吐出されてスポンジ室70bが負圧になると、
ジョイント針86やインク供給チューブ64を経由して
インクボトルからインクが供給される。
【0048】上記した第2インク供給モードについて説
明する。
【0049】上述したように、第2インク供給モードで
は、インクボトルからのインクの供給が遮断されて、イ
ンクカートリッジ70に貯蔵されているインクだけが印
字ヘッド20に供給される。この第2インク供給モード
は「使い切りモード」とも呼ばれる。第1インク供給モ
ードから第2インク供給モードに切り換えるに当たって
は、モード切換部材80の先端に位置するレバー89を
引き上げて引掛孔82からロック爪20bを外して、引
掛孔84にロック爪20bを引っ掛ける。
【0050】第2インク供給モードでは、圧縮コイルば
ね90がモード切換部材80を押し上げるので、モード
切換部材80が上方に(矢印B方向に)回動して第1イ
ンク供給モードのときに比べて高い位置に位置する。こ
の高い位置が、本発明にいう第2の位置の一例である。
また、第2インク供給モードでは、ジョイント針86は
ジョイントシールド70dから抜け出てインクカートリ
ッジ70の生インク室70aから離れる。さらに、第2
インク供給モードでは、連通孔70cを密閉していたシ
ール材88も連通孔70cから離れ、これにより、スポ
ンジ室70bの気密状態が解除されてスポンジ室70b
が外部に連通する。
【0051】上述したように、モード切換部材80が上
方に回動するので、図10に示すように、インク供給チ
ューブ64はフック66とモード選択部材80に挟まれ
た空間で押し潰される(挟み込まれる)。この挟み込み
量は、インク供給チューブ64の内径分を潰す程度であ
り、インク供給チューブ64の肉厚部は特につぶさない
ような量に設定されている。
【0052】第2インク供給モードでは、ジョイント針
86を生インク室70aから離すと共に連通孔70cを
開放させ、さらに、インク供給チューブ64をインクが
通らないように押し潰す。このため、モードの切換えと
共に、ジョイント針86まで充満しているインク供給チ
ューブ64内のインクがインクボトル側に逆流すること
を防止できる。従って、一度の操作で2工程の操作が同
時に行われることとなる。
【0053】キャリッジ22から印字ヘッド20を取り
外す操作について説明する。
【0054】モード切換部材80を、第2インク供給モ
ードのときの位置よりも上方(矢印B方向)の位置(本
発明にいう第3の位置の一例である)まで回動させる。
この回動によって、インク供給チューブ64の挟み込み
状態を維持しながらチューブガイド64aがフック66
を押し付ける。これにより、図11に示すように、フッ
ク66も矢印B方向に回動する。フック66の下方に
は、印字ヘッド20の側面に接触するレバー66bが形
成されており、このレバー66bが印字ヘッド20を押
し出す。この結果、印字ヘッド20を固定しているフッ
ク66のロックが解除されてキャリッジ22から印字ヘ
ッド20を取り外せると共に、インクカートリッジ70
も取り外せることとなる。
【0055】図12から図18までを参照して、本発明
のインクジェット方式画像形成装置の第2実施形態を説
明する。
【0056】図12は、第2実施形態のインクジェット
方式画像形成装置においてインクボトルから印字ヘッド
にインクを供給するインク供給モードを示す模式図であ
る。図13は、図12のモードのときの印字ヘッドなど
の外観を示す斜視図である。図14は、印字ヘッドと連
結したジョイント台を示す斜視図である。図15は、ジ
ョイント台の構成を示す断面図である。図16は、ジョ
イント台の構成を示す斜視図である。図17は、インク
ボトルからのインク供給を遮断したモードを示す模式図
である。図18は、キャリッジから印字ヘッドを取り出
せるモードを示す模式図である。これらの図では、図1
から図11に示す構成要素と同一の構成要素には同一の
符号が付されている。
【0057】図12に示すように、インクジェット方式
画像形成装置100には、インクボトル(本発明にいう
第1インク貯蔵部の一例であり、図21に示すインクボ
トル16と同様のものである。)が収納されたインクボ
トルケース62(図1参照)が側壁(図示せず)に固定
されている。インクボトルケース62に収納されたイン
クボトルからインク供給チューブ102やインクカート
リッジ110などを介して印字ヘッド20にインクが供
給される。このようなインク供給モードを本発明では第
1インク供給モードという。一方、インクボトルからの
インクの供給を遮断して、インクカートリッジ110に
貯蔵されているインクだけを印字ヘッド20に供給する
インク供給モードを本発明では第2インク供給モード
(「使い切りモード」)という。
【0058】インクジェット方式画像形成装置100の
特徴は、第1インク供給モードから第2インク供給モー
ドへの切換、もしくはこの逆の切換をワンタッチででき
るモード切換部材120を備えた点にある。このモード
切換部材120には、後述するジョイント台140が組
み込まれている。また、上記したインクカートリッジ1
10は、インクが貯蔵されて印字ヘッド20に搭載され
るものであり、モード切換部材120が係止されるよう
な構造になっている。
【0059】図12や図17に示すように、キャリッジ
22には印字ヘッド20が搭載される。キャリッジ22
には、印字ヘッド20をこのキャリッジ22に固定する
ためのフック66(本発明にいう固定部材の一例であ
る)が形成されており、キャリッジ22に搭載された印
字ヘッド20はフック66によってキャリッジ22に固
定される。
【0060】フック66には、上記のモード切換部材1
20の一端部120aが回動軸66aによって回動自在
に固定されている。モード切換部材120の他端部12
0bには、引掛孔122が形成されている。この引掛孔
122に嵌り込んで引っ掛かるロック爪20bが印字ヘ
ッド20に形成されている。引掛孔122にロック爪2
0bが引っ掛かると第1インク供給モードとなり、イン
クボトルケース62に収納されたインクボトルからイン
ク供給チューブ102やインクカートリッジ110など
を介して印字ヘッド20にインクが供給される。一方、
引掛孔122からロック爪20bが外れると第2インク
供給モードとなり、インクボトルケース62に収納され
たインクボトルからのインク供給が遮断されてインクカ
ートリッジ110だけから印字ヘッド20にインクが供
給される。
【0061】引掛孔122にロック爪20bが引っ掛か
るようなモード切換部材120の位置が、本発明にいう
第1の位置の一例である。引掛孔122からロック爪2
0bが外れるようなモード切換部材120の位置が、本
発明にいう第2の位置の一例である。また、図18に示
すように、モード切換部材120を上方(矢印B方向)
に回動させると、フック66の固定が外れて印字ヘッド
20をキャリッジ22から取り外せる。モード切換部材
120が上方に回動したときの位置は、本発明にいう第
3の位置の一例である。
【0062】上述したモード切換部材120や印字ヘッ
ド20についてさらに詳細に説明する。
【0063】図12や図14などに示すように、インク
カートリッジ110は、インクを液体の状態で貯蔵して
おく生インク室110aと、スポンジにインクを吸収さ
せた状態で貯蔵しておくスポンジ110bとに仕切られ
ているが、仕切壁の下部には開口が形成されている。生
インク室110aに貯蔵されているインクは、印字ヘッ
ド20の吐出パルスに起因して生じる負圧力によって、
開口を通ってスポンジ室110bに引き込まれる。
【0064】スポンジ室110bの上方には、このスポ
ンジ室110bを大気に連通させる連通孔110cが形
成されている。連通孔110cは、インクカートリッジ
110の内部が最適な負圧状態になるような形状・寸法
で形成されている。
【0065】生インク室110aの上部には、ジョイン
ト台140に連結される連結部112が形成されてい
る。この連結部112には、生インク室110aに連通
するインク流路112aが形成されている。インク流路
112aの開口には、後述するジョイント針142(本
発明にいう流路形成部材の一例である)が差し込まれる
ジョイントシールド112bで塞がれている。ジョイン
トシールド112bは1ミリ程度の厚さのゴム材であ
る。ジョイントシールド112bはジョイント針142
によって突き破られて孔が開くが、この孔は、ジョイン
ト針142が差し込まれた状態ではゴムの弾性収縮によ
って塞がれる。
【0066】上述したようにフック66はキャリッジ2
2に回転自在に固定されている。このフック66には、
ばね68によって印字ヘッド20を固定する方向に回転
力が与えられている。従って、印字ヘッド20はフック
66により加圧されて固定されていることとなる。
【0067】図16に示すように、円筒状のジョイント
台140の内部には、長手方向(ジョイント台140の
高さ方向)に沿ってジョイント針142(本発明にいう
流路形成部材の一例である)が固定されている。ジョイ
ント針142の先端部には、インクが流れ出る多数の孔
142aが形成されている。ジョイント針142の後端
部はインク供給チューブ102に接続されている。
【0068】また、ジョイント台140の長さ方向の3
分の2の位置には固定壁144が形成されている。この
固定壁144よりもジョイント針142の先端部側は、
円柱状の空洞になっている。この空洞には圧縮コイルば
ね146が挿入されており、その後端部は固定壁144
に当接している。また、圧縮コイルばね146の先端部
には、ジョイント台140の空洞の内部にぴったりと嵌
め込まれた円筒状のスライダ148が当接している。こ
のスライダ148の内部にはスポンジ材150が詰め込
まれている。このため、スポンジ材150の外周面がス
ライダ148で覆われたようになっている。スライダ1
48は、ジョイント台140に対する摩擦係数の低い材
料で製造されている。スライダ148の長さ(高さ)
は、ジョイント台140の空洞の長さの4分の1程度で
ある。
【0069】スポンジ材148の中央部にはその長手方
向に沿って、ジョイント針142の外径よりもやや小さ
い孔が形成されている。この孔にジョイント針142が
差し込まれている。
【0070】上記したスライダ148は、圧縮コイルば
ね146のばね力(付勢力)によってジョイント台14
0の開口140aに向けて付勢されている。この開口1
40aには、スライダ148が抜け落ちないようにスト
ッパ140bが形成されている。スライダ148が開口
140aの近くに位置しているときは、スポンジ材15
0がジョイント針142の先端部を覆っており、このた
め、ジョイント針142の孔142aはスポンジ材15
0で塞がれている。
【0071】一方、圧縮コイルばね146を縮めるよう
な力がスライダ148に作用した場合、スライダ148
はスポンジ材150と共にジョイント台140の奥に移
動する。これにより、ジョイント針142の孔142a
が露出する。なお、ジョイント針142は、内径1ミリ
以下に中空成型されている。また、ジョイント針142
の先端部に形成された孔142aからはインクが流れ出
る。
【0072】モード切換部材120の上端部120aの
近傍の下面には、インクカートリッジ110の連通孔1
10cを塞いで密閉するシール材124が固定されてい
る。モード切換部材120の引掛孔122に印字ヘッド
20のロック爪20bを引っ掛けた状態では、図12に
示すように、シール材124が連通孔110cを密閉す
る。
【0073】上記した第1インク供給モードについて説
明する。
【0074】上述したように第1インク供給モードで
は、インクボトルケース62に収納されたインクボトル
からインク供給チューブ102やインクカートリッジ1
10などを介して印字ヘッド20にインクが供給され
る。この第1インク供給モードでは、図17に示すよう
に、引掛孔122にロック爪20bが引っ掛けられる。
この場合、ジョイント台140が連結部112に突き当
たって、圧縮コイルばね146を縮めるような力がスラ
イダ148に作用し、スライダ148はスポンジ材15
0と共にジョイント台140の奥に移動する。これによ
り、ジョイント針142の孔142aが連結部112の
インク流路112a内で露出し、インクボトルと生イン
ク室110aがつながる。
【0075】なお、この状態では、ジョイント台140
の先端部に形成されたロックレバー152(図14参
照)が、モード切換部材120に形成されたストッパ1
26に突き当たって固定される。また、連通孔110c
がシール材124で密閉されてインクカートリッジ11
0の内部が最適な負圧状態に保たれ、インクが供給され
ることとなる。
【0076】上記した第2インク供給モードについて説
明する。
【0077】上述したように、第2インク供給モードで
は、インクボトルからのインクの供給が遮断されて、イ
ンクカートリッジ110に貯蔵されているインクだけが
印字ヘッド20に供給される。この第2インク供給モー
ドは「使い切りモード」とも呼ばれる。第1インク供給
モードから第2インク供給モードに切り換えるに当たっ
ては、モード切換部材120の先端に位置するレバー1
28を引き上げて引掛孔122からロック爪20bを外
す。これにより、ジョイント台140のロックレバー1
52が押し下げられて、圧縮コイルばね146の付勢力
によってジョイント台140が連結部112から離れる
方向に移動する。
【0078】この移動によって、連通孔110cの密閉
状態が解除されてスポンジ室110bが大気に連通す
る。また、ジョイント針142はシール材112bから
抜け出て、ジョイント針142の孔142aがスポンジ
材150で塞がれる。従って、このような状態のとき
は、インクボトルからのインク供給が遮断される。ま
た、ジョイント針142の孔142aがスポンジ材15
0により塞がれるので、インク供給チューブ102内部
におけるインクボトルからジョイント針142までのイ
ンクがインクボトルに逆流しない。
【0079】キャリッジ22から印字ヘッド20を取り
外す操作について説明する。
【0080】モード切換部材120のレバー128を高
く引き上げて、モード切換部材120を回動軸66aを
中心軸にして回動させる。この回動によって、図18に
示すように、フック66も回動軸66aを中心にして矢
印B方向に回動する。フック66の下方には、印字ヘッ
ド20の側面に接触するレバー66cが形成されてお
り、このレバー66cが印字ヘッド20を押し出す。こ
の結果、印字ヘッド20を固定しているフック66のロ
ックが解除されてキャリッジ22から印字ヘッド20を
取り外せると共に、インクカートリッジ110も取り外
せることとなる。
【0081】上述した第1及び第2実施形態では、第1
インク供給モードもしくは第2インク供給モードに切り
換える際に、モード切換部材80,120をユーザが手
で移動させる。このモード切換部材80,120を自動
的に移動できる自動切換え機構および制御器(制御装
置)をインクジェット方式画像形成装置に組み込んだ場
合は、インクボトル16に貯蔵されているインクの残量
を担持する残量インク検知信号に基づいて、インクジェ
ット方式画像形成装置が自動的に連結部材を移動させて
第1インク供給モードから第2インク供給モード(使い
切りモード)に切り換えられる。このため、画像印字中
でも印字動作を中断せずに、また、操作者が切換え操作
を行なわなくても良い。従って、インクボトル16のイ
ンク切れを気にすることなく、印字動作が継続できるの
で操作性が向上し、使い勝手の良いインクジェット方式
画像形成装置が得られる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット方式画像形成装置では、モード選択部材を第1の位
置から第2の位置に移動させることにより第1インク供
給モードから第2インク供給モードに切り換えられるの
で、この切換えを容易にしかも確実に行える。また、モ
ード選択部材が固定部材に取り付けられているので、こ
れらを別々に配置する場合に比べて簡易な構成となる。
【0083】ここで、前記モード選択部材は、前記第1
及び第2の位置とは異なる第3の位置に位置したとき
に、前記固定部材によって前記キャリッジに固定された
前記印字ヘッドの固定を解除するものである場合は、モ
ード選択部材を第3の位置に位置させることにより印字
ヘッドの固定が解除されるので、印字ヘッドを容易に交
換できることとなる。
【0084】また、前記チューブは、前記固定部材と前
記モード選択部材に挟まれた空間を通過するものであ
り、前記モード選択部材は、該モード選択部材が前記第
1の位置に位置するときには前記チューブを押し潰さず
に該チューブ内をインクが流れるようにするものであ
り、該モード選択部材が前記第2の位置に位置するとき
には前記チューブを押し潰して該チューブ内をインクが
流れないようにするものである場合は、モード選択部材
を第2の位置に位置させることによりチューブ内をイン
クが流れないので、インクが第1インク貯蔵部に逆流す
ることを防止できる。
【0085】さらに、前記モード選択部材が前記第1の
位置に位置するときは前記第2インク貯蔵部に接続され
て該第2インク貯蔵部にインクを流し出し、前記モード
選択部材が前記第2の位置に位置するときは前記第2イ
ンク貯蔵部から離れる、前記チューブの端部に接続され
た流路形成部材をインクジェット方式画像形成装置に備
えた場合は、モード選択部材が第2の位置に位置すると
きは流路形成部材が第2インク貯蔵部から離れるので、
いっそう確実に第2インク供給モードに切り換えられ
る。
【0086】さらにまた、前記流路形成部材は、インク
が流れ出る開口が形成されたものであり、前記モード選
択部材が前記第2の位置に位置するときは前記開口を密
閉する密閉部材をインクジェット方式画像形成装置に備
えた場合は、密閉部材が流路形成部材の開口を密閉する
ので、この開口からインクが不用意に漏れることがな
い。
【0087】さらにまた、前記第1及び第2インク供給
モードに応じて前記流路形成部材の前記開口が開閉され
るように該流路形成部材を制御する制御器をインクジェ
ット方式画像形成装置に備えた場合は、制御器によって
流路形成部材の開口が開閉されるので、インクジェット
方式画像形成装置のユーザが切換え操作を行なわなくて
もよい。従って、第1インク貯蔵部のインク切れを気に
することなく、印字動作が継続できるので操作性が向上
し、使い勝手の良いインクジェット方式画像形成装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のインクジェット方式画
像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット方式画像形成装置の内部
構成を示す模式図である。
【図3】図2の印字ヘッドの外観を示す斜視図である。
【図4】図3の印字ヘッドがキャリッジに固定された固
定状態を示す模式図である。
【図5】インクボトルから印字ヘッドにインクを供給す
るインク供給状態を示す模式図である。
【図6】第1インク供給モードを示す斜視図である。
【図7】インクボトルからインクを供給できる状態(第
1インク供給モード)のチューブを示す模式図である。
【図8】第2インク供給モードを示す斜視図である。
【図9】第2インク供給モードを示す模式図である。
【図10】インクボトルからのインクの供給が遮断され
た状態(第2インク供給モード)のチューブを示す模式
図である。
【図11】モード選択部材が第3の位置に位置して印字
ヘッドを取り外せる状態を示す模式図である。
【図12】本発明の第2実施形態のインクジェット方式
画像形成装置においてインクボトルから印字ヘッドにイ
ンクを供給するインク供給モードを示す模式図である。
【図13】図12のモードのときの印字ヘッドなどの外
観を示す斜視図である。
【図14】印字ヘッドと連結したジョイント台を示す斜
視図である。
【図15】ジョイント台の構成を示す断面図である。
【図16】ジョイント台の構成を示す斜視図である。
【図17】インクボトルからのインク供給を遮断したモ
ードを示す模式図である。
【図18】キャリッジから印字ヘッドを取り出せるモー
ドを示す模式図である。
【図19】従来のインクジェット方式画像形成装置の一
例であるインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【図20】図19のインクジェットプリンタの内部構造
を示す模式図である。
【図21】チュービング方式を示す模式図である。
【図22】針ユニットが取り付けられたインクカートリ
ッジを示す模式図である。
【図23】針ユニットが取り外されたインクカートリッ
ジを示す模式図である。
【符号の説明】
16 インクボトル 20 印字ヘッド 20b ロック爪 22 キャリッジ 60,100 インクジェット方式画像形成装置 64,102 インク供給チューブ 66 フック 70,110 インクカートリッジ 80,120 モード切換部材 82,84,122 引掛孔 86 ジョイント針

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の主走査方向に往復動するキャリッ
    ジと、該キャリッジとは異なる位置に配置されてインク
    を貯蔵する第1インク貯蔵部と、前記キャリッジに搭載
    される印字ヘッドに装着されて該印字ヘッドに供給され
    るインクを貯蔵する第2インク貯蔵部と、前記第1イン
    ク貯蔵部から前記第2インク貯蔵部に供給されるインク
    が通るチューブとを備え、前記第1インク貯蔵部から前
    記第2インク貯蔵部を経由して前記印字ヘッドにインク
    を供給する第1インク供給モード、及び前記第1インク
    貯蔵部からのインク供給を遮断して前記第2インク貯蔵
    部から前記印字ヘッドにインクを供給する第2インク供
    給モード双方のモードが選択されるインクジェット方式
    画像形成装置において、 前記印字ヘッドを前記キャリッジに固定する固定部材
    と、 所定の第1の位置に位置したときに前記第1インク供給
    モードが選択され、前記第1の位置とは異なる第2の位
    置に位置したときに前記第2インク供給モードが選択さ
    れる、前記固定部材に取り付けられたモード選択部材を
    備えたことを特徴とするインクジェット方式画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記モード選択部材は、 前記第1及び第2の位置とは異なる第3の位置に位置し
    たときに、前記固定部材によって前記キャリッジに固定
    された前記印字ヘッドの固定を解除するものであること
    を特徴とする請求項1に記載の印字ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記チューブは、 前記固定部材と前記モード選択部材に挟まれた空間を通
    過するものであり、 前記モード選択部材は、 該モード選択部材が前記第1の位置に位置するときには
    前記チューブを押し潰さずに該チューブ内をインクが流
    れるようにするものであり、該モード選択部材が前記第
    2の位置に位置するときには前記チューブを押し潰して
    該チューブ内をインクが流れないようにするものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェッ
    ト方式画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記モード選択部材が前記第1の位置に
    位置するときは前記第2インク貯蔵部に接続されて該第
    2インク貯蔵部にインクを流し出し、前記モード選択部
    材が前記第2の位置に位置するときは前記第2インク貯
    蔵部から離れる、前記チューブの端部に接続された流路
    形成部材を備えたことを特徴とする請求項1,2,又は
    3に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記流路形成部材は、インクが流れ出る
    開口が形成されたものであり、 前記モード選択部材が前記第2の位置に位置するときは
    前記開口を密閉する密閉部材を備えたことを特徴とする
    請求項4に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2インク供給モードに応
    じて前記流路形成部材の前記開口が開閉されるように該
    流路形成部材を制御する制御器を備えたことを特徴とす
    る請求項4又は5に記載のインクジェット方式画像形成
    装置。
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