JP4315173B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等に代表される液体噴射装置に関するものである。
従来から、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、ノズルからインク滴を吐き出し、記録用紙に印刷データを記録するインクジェット式記録装置が知られている。従来、このようなインクジェット式記録装置は、ノズル開口から水分等のインク溶媒が蒸発することによってインク粘度が上昇したり、ノズル開口へ塵埃が付着したり、カートリッジの交換等に伴って気泡が混入したりして、印刷が良好に行われないことがあった。
そこで、ノズルの性能を最適な状態に保つために、ノズル面をキャッピングするキャップを備え、非印刷時にはこのキャップによって記録ヘッドのノズル面を覆うようになっていた。さらに、キャップの内部にはインクを含んだ吸収体を配設し、キャッピング中にキャップの内部を高湿状態に保って、ノズル開口近傍からのインク溶媒の蒸発を防ぎ、インク粘度の上昇を防ぐようになっていた。
また、キャップの底部にはインクや気泡等を排出するための排出口が設けられており、この排出口は、キャップに固定されているチューブに連通されていた。そして、このチューブの途中には吸引ポンプが設けられ、吸引ポンプの吸引動作によって、キャップの内部を負圧にするようになっていた。そして、粘度が上昇したインクや、カートリッジ交換等によって発生した記録ヘッドの内部の気泡等をチューブを介して外部に排出する、いわゆるクリーニング操作が行われるようになっていた。そして、このようなクリーニング操作を行うことにより、ノズルの性能を最適な状態に保つことが図られていた。
このようなインクジェット式プリンタのクリーニング装置において、複数の記録ヘッド及び各記録ヘッドをそれぞれ覆う複数のキャップを備え、各記録ヘッドを一括して又は個別に吸引可能としたものも提案されている。
このようなクリーニング装置は、各キャップを選択的に切り替えて負圧を供給する負圧供給切替部を備えている。負圧供給切替部により、負圧を供給するキャップを選択して吸引ポンプを駆動し、吸引ポンプに選択的に連通しているキャップには負圧が供給され、各キャップに対応する記録ヘッドが吸引される。これにより、吸引するキャップを選択的に切替可能となっている。
特許文献1記載の装置は、負圧供給切替部として回転カムの位相制御により各キャップに連通するチューブを選択的に押し潰すことにより、負圧を供給するキャップを選択するものである。また、特許文献2の装置は、バルブ操作により各キャップに連通するチューブを選択して負圧を供給するキャップを選択するものである。また、特許文献3の装置は、円筒カムによるバルブ操作で各キャップに連通するチューブを選択して負圧を供給するキャップを選択するものである。
特開2001−347689号公報 特開2004−358792号公報 特開2005−329693号公報
しかしながら、回転カムの位相制御を利用する装置では、回転カムを駆動するモータと、回転カムの位相を検知するためのセンサが必要になるため、装置のコストが高くなるという問題を有する。一方、バルブ制御でキャップを選択する装置では、流路内に弁等の複雑な機構を設けることが必要になり、顔料インク等を使用する際に目詰まりが発生する要因となり、長期信頼性等の面で好ましくなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、低コストで確実に吸引するキャップを選択することができる液体噴射装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、上記液体噴射ヘッドを主走査方向に往復移動させるキャリッジと、上記液体噴射ヘッドのノズルを覆うようにノズル面をキャッピングする複数のキャップ空間と、上記各キャップ空間に対して負圧を与えてノズルから液体を吸引する吸引ポンプと、上記複数のキャップ空間それぞれに連通して吸引ポンプで液体を吸引して排出するための複数の吸引通路と、上記キャリッジの移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸引通路を選択する通路選択手段と、上記通路選択手段による吸引通路の選択に基づいて吸引通路の連通を維持または遮断する連通遮断手段とを備えたことを要旨とする。
本発明によれば、上記キャリッジの移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸引通路を選択し、この吸引通路の選択に基づいて吸引通路の連通を維持または遮断する。その状態で吸引ポンプを駆動することにより、連通が維持された吸引通路に対応するキャップ空間ではノズルから液体を吸引し、連通が遮断された吸引通路に対応するキャップ空間ではノズルから液体が吸引されない。このようにして、複数のキャップ空間のうち液体を吸引するキャップ空間を選択することができる。そして、キャリッジの移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸引通路を選択するため、記録ヘッドを移動させるキャリッジの移動制御で吸引通路を選択し、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間の選択を低コストで実現できる。また、本来的に移動制御や位置制度を高精度で行うキャリッジを利用して吸引通路の選択を行うことから、確実に吸引するキャップを選択することができる。
本発明において、連通遮断手段は、上記通路選択手段によって連通の遮断が選択された吸引通路につき、上記キャリッジの移動により連通を遮断する場合には、吸引通路の連通の遮断をキャリッジの移動で行うことから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段は不要であり、また従来、キャリッジは正確に印刷データを記録するためにセンサを備えており新たにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間の選択を低コストで実現できる。
本発明において、上記連通遮断手段は、吸引通路を形成する可撓性のチューブ部材に対応して設けられてレバー操作されることによりチューブ部材を押し潰すレバー部材を含んで構成され、上記通路選択手段は、上記レバー部材を選択することによりそれに対応するチューブ部材を選択する場合には、レバー部材でチューブ部材を押し潰すことで吸引通路の遮断を行うため、従来のように流路内にバルブを設ける必要がなく、バルブトラブルの心配もなくなることから、長期信頼性の面で有利である。
本発明において、上記通路選択手段は、上記キャリッジに設けられて、キャリッジの移動位置によってレバー操作されるレバー部材を選択可能なレバー選択部を含んで構成される場合には、レバー操作するレバー部材を選択することでそれに対応するチューブ部材を選択し、連通を遮断する吸引流路の選択を行うことから、選択動作と遮断動作が一連のものとなり、動作処理に無駄がなくなって、動作効率がよくなる。
本発明において、上記連通遮断手段は、上記キャリッジに設けられて、レバー選択部で選択されたレバー部材につき、キャリッジの移動動作に伴ってレバー操作するレバー操作部を含んで構成される場合には、上記キャリッジの移動によりレバー部材のレバー操作を行って吸引通路の連通を遮断することから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間の選択を低コストで実現できる。
本発明において、上記レバー部材はレバー駆動手段で駆動されるように構成され、上記キャリッジはレバー駆動手段で駆動されたレバー部材に当接して駆動を停止する駆動停止部材を備え、上記レバー選択部は上記駆動停止部材に形成された切欠部であり、上記レバー駆動手段で駆動されるレバー部材が切欠部を通過することによりレバー操作されるレバー部材が選択されるように構成されている場合には、キャリッジを所定の位置に移動制御したのちレバー部材をレバー駆動手段で駆動し、レバー部材が駆動停止部材の切欠部を通過することにより、レバー部材の選択が行われる。このように、レバー部材の駆動による選択動作と遮断動作が一連のものとなり、動作処理に無駄がなくなって、動作効率がよくなる。
本発明において、上記レバー操作部は、上記レバー駆動手段で駆動されて切欠部を通過して選択されたレバー部材を、キャリッジの移動動作に伴って押し下げてレバー操作する傾斜部である場合には、キャリッジの移動動作でレバーを押し下げて吸引通路の連通を遮断するため、本来的に移動制御が必要なキャリッジを利用して吸引通路の遮断を行うことから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間の選択を低コストで実現できる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタのクリーニング装置に具体化した一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1に示すように、インクジェット式記録装置11のフレーム12には紙送り機構が設けられている。当該紙送り機構はフレーム12の底部背面側に固定された紙送りモータ13および当該紙送りモータ13の出力軸に作動連結された駆動ローラ(図示略)を備えている。紙送りモータ13の駆動により駆動ローラが回転され、これにより、ターゲットとしての紙Pはインクジェット式記録装置11の背面側から前面側(図1に矢印で示すY方向)へ搬送される。
フレーム12の内底面には使用したインクを貯留する廃液タンク14がフレーム12の長手方向(図1におけるX方向)へ延びるように設けられている。当該廃液タンク14の上方には支持部材としてのプラテン15が廃液タンク14に沿うように配置されている。プラテン15は紙Pを支持する支持台である。紙送りモータ13の駆動により搬送される紙Pは当該プラテン15の上面に導かれて案内される。
フレーム12の背面側の側壁外面には、キャリッジモータ16が固定されている。キャリッジモータ16の出力軸はフレーム12の背面側側壁を貫通しており、当該出力軸の先端には駆動プーリ17が固定されている。フレーム12の背面側の側壁内面には従動プーリ18が、当該フレーム12の長手方向において駆動プーリ17と所定間隔をおいて回動可能に支持されている。駆動プーリ17と従動プーリ18との間には無端状のベルト19が掛装されている。このベルト19には、後述する記録ヘッド24を主走査方向に往復移動させるキャリッジ20が固定されている。
また、フレーム12の互いに対向する側壁間にはガイド部材21がプラテン15と平行をなすように設けられている。このガイド部材21はキャリッジ20に摺動可能に貫通している。従って、キャリッジモータ16が駆動されると、駆動プーリ17が回転する。これにより、キャリッジ20はガイド部材21に支持されながらフレーム12の長手方向(即ち、図1におけるX方向および反X方向である主走査方向)において往復移動する。
キャリッジ20には、2つのインクカートリッジ22,23がそれぞれ着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ22は例えばブラックのインクを収容している。インクカートリッジ23の内部は3つの収容室に区画されており、各収容室には例えばマゼンタ、シアンおよびイエローの各色のカラーインクがそれぞれ収容されている。
図2に示すように、キャリッジ20の下面(プラテン15側の側面)には、液体であるインクを噴射する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド24がプラテン15と対向するように設けられている。本実施形態において、記録ヘッド24は、第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bを備えている。第1および第2記録ヘッド24a,24bはそれぞれ下方に開口した図示しない複数のノズルを備えている。各ノズルにはそれぞれ図示しない圧電素子が配設されており、当該圧電素子が駆動されると、インクカートリッジ22,23から第1および第2記録ヘッド24a,24bに液体としてのインクが供給されて、当該第1および第2記録ヘッド24a,24bのノズルからインクがプラテン15上の紙Pに噴射される。
この例では、第1記録ヘッド24aがカラーインクのインクカートリッジ23に連通してカラーインクを噴射し、第2記録ヘッド24bがブラックインクのインクカートリッジ23に連通してブラックインクを噴射するようになっている
上記フレーム12内の一側部は印刷不能領域(ホームポジション)とされており、当該領域には、記録ヘッド24をクリーニングするためのキャップ部材31およびワイピング部材32を備えている。
上記キャップ部材31は、上面に開口して記録ヘッド24のノズルを覆うようにノズル面をキャッピングする複数のキャップ空間25を備えている。この例では、第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bに対応して第1キャップ空間25aと第2キャップ空間25bとを備えている。
そして、上記キャップ部材31は図示しない昇降手段によって第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bのノズル面に対して進退するように構成されている。これにより、キャップ部材31を上昇させると、キャップ部材31の上縁が第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bのノズル面に密着する。このとき、第1記録ヘッド24aのノズル面に形成された各ノズルが第1キャップ空間25aに臨む状態でノズル面がキャッピングされ、各ノズルが第1キャップ空間25aを介して封止される。同時に、第2記録ヘッド24bのノズル面に形成された各ノズルが第2キャップ空間25bに臨む状態でノズル面がキャッピングされ、各ノズルが第2キャップ空間25bを介して封止される。
また、上記各キャップ空間25a,25bに対して負圧を与えてキャッピングした記録ヘッド24のノズルからインクを吸引する吸引ポンプ26を備えている。上記第1キャップ空間25aは第1チューブ部材27aによって吸引ポンプ26と連通し、上記第2キャップ空間25bは第2チューブ部材27bによって吸引ポンプ26と連通している。したがって、上記第1チューブ部材27aおよび第2チューブ部材27bの内部通路は、上記複数のキャップ空間25a,25bそれぞれに連通して吸引ポンプ26でインクを吸引して排出するための複数の吸引通路として機能する。
上記キャップ部材31で第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bをキャッピングした状態で吸引ポンプ26が駆動されると、第1チューブ部材27aおよび第2チューブ部材27bを介してそれぞれ第1キャップ空間25aおよび第2キャップ空間25bに負圧が与えられ、その負圧により第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24bそれぞれのノズルからインクが吸引される。吸引されたインクは、第1キャップ空間25aおよび第2キャップ空間25bを満たして第1チューブ部材27aおよび第2チューブ部材27b内を流れ、吸引ポンプ26を通過して廃液タンク14内に排出される。
そして、上記記録装置は、上記キャリッジ20の移動位置によって複数の吸引通路としてのチューブ部材のうち、連通を維持または遮断するチューブ部材を選択する通路選択手段と、上記通路選択手段によるチューブ部材の選択に基づいてチューブ部材の連通を維持または遮断する連通遮断手段とを備えている。
より詳しく説明すると、上記第1チューブ部材27aおよび第2チューブ部材27bは、それぞれその一部が第1チューブ台28a、第2チューブ台28bの上に沿うよう配置されている。
そして、上記第1チューブ台28a上に這わせた第1チューブ部材27aの上には第1レバー部材29aが配置され、第1レバー部材29aがレバー操作されることによって第1チューブ台28aと第1レバー部材29aの間に第1チューブ部材27aが挟まれて押し潰され、第1チューブ部材27aによって形成される吸引通路が遮断されるようになっている。
同様に、上記第2チューブ台28b上に這わせた第2チューブ部材27bの上には第2レバー部材29bが配置され、第2レバー部材29bがレバー操作されることによって第2チューブ台28bと第2レバー部材29bの間に第2チューブ部材27bが挟まれて押し潰され、第2チューブ部材27bによって形成される吸引通路が遮断されるようになっている。
一方、上記キャリッジ20には、キャリッジ20の主走査方向への往復移動に伴って同様に主走査方向に往復移動を行う略板状の異型部材30を備えている。上記異型部材30は、キャリッジ20の移動位置によってレバー操作を行うレバー部材29の選択を行うとともに、キャリッジ20の移動動作に伴って上記選択されたレバー部材29のレバー操作を行うように構成されている。
すなわち、上記連通遮断手段は、吸引通路を形成する可撓性のチューブ部材27に対応して設けられてレバー操作されることによりチューブ部材27を押し潰すレバー部材29を含んで構成され、上記通路選択手段は、上記レバー部材29を選択することによりそれに対応するチューブ部材27を選択するように構成されている。
つぎに、上記異型部材30とレバー部材29について詳しく説明する。ここでは、1つのレバー部材29とチューブ部材27を採り上げて説明する。
図3に示すように、上記レバー部材29は、この例では全体形状として大略木馬状を呈しており、頭部33と、頭部33の根元から下方に伸びる首部41と、胴部34とが一体的に形成されている。首部41の根元部には、前方に突出して後述するようにチューブ部材27を押し潰すための押圧部40が形成されている。
上記胴部34には、シャフト35が挿通されるシャフト挿通穴36が形成されるとともに、上記シャフト挿通穴36と連通する状態で、摩擦部材38をシャフト35の外周面に押付け付勢する付勢部材37が収容される開口部39が形成されて構成されている。
上記シャフト挿通穴36にシャフト35が挿通され、開口部39に付勢部材37および摩擦部材38が収容された状態で、シャフト35の外周面に対して摩擦部材38が押付け付勢され、シャフト部材35,付勢部材37,摩擦部材38が摩擦クラッチを構成している。
これにより、シャフト35を図示の矢印の方向に回転させると、シャフト35と摩擦部材38との摩擦力により、シャフト35の回転に伴って頭部33が前傾するようにレバー部材29が回動する。上記シャフト35は、この例では主走査方向(図示のX方向および反X方向)すなわちガイド部材21と平行であり、ガイド部材21と平行なシャフト35を軸としてレバー部材29が回動するようになっている。上記シャフト35は、この例では紙送りモータ13の動力により回転駆動されるようになっている。
図4は、上記レバー部材29が回動して前傾する状態を示したものである。レバー部材29を回動させ続け、後述するようにレバー操作を行うと、レバー部材29の押圧部40によりチューブ部材27が押し潰される。
一方、例えば、前傾するように回動する頭部33の先端部に、前傾を止める停止部材が当接する等のように、シャフト35と摩擦部材38との摩擦力を超える強さでレバー部材29の回動を阻止する力が働くと、シャフト35と摩擦部材38の間は滑り始め、レバー部材29の回動は停止した状態でシャフト35だけが回るようになる。この例では、上記停止部材として異型部材30が存在している(図3参照)。
図5(A)〜(C)は、キャリッジ20の移動に伴う異型部材30の移動位置(すなわちキャリッジ20の移動位置)により、レバー操作するレバー部材29を選択する状態および選択されたレバー部材29をレバー操作する状態を示すものであり、図6(A)〜(C)は、図5(A)〜(C)の状態をそれぞれ側面から見た状態を示す。
ここで、上記異型部材30は、この例では、異型の大略板状を呈しており、図2および図5において、記録装置の背面側から見た状態を示しており、背面から見た図示の左側が吸引ポジションであるホームポジション側であり、図示の右側が印刷領域側である。以下の説明においても同様である。
そして、上記異型部材30は、キャリッジ20の背面側に配置されて取り付けられ、さらにその背面側に、レバー部材29が頭部33の先端を異型部材30側に向けた状態で配置されている(図3参照)。また、上記異型部材30の背面側の面は、キャリッジ20が往復する主走査方向(図示のX方向および反X方向)と平行になるよう配置されるとともに、この例ではインクを噴射する噴射方向とも略平行になるように配置されている。
上記異型部材30は、背面側から見て左側に、レバー部材29の頭部33および首部41が通過しうる幅の切欠部43が形成されている。上記切欠部43のホームポジションと反対側すなわち印刷領域側には、切欠部43の下端部から印刷領域側に向かって下面が徐々に低くなる傾斜面44が形成され、上記傾斜面44のさらに印刷領域側には、水平部分45が形成されている。
このような摩擦クラッチ付きのレバー部材29と、キャリッジ20の往復移動に伴って移動する異型部材30により、キャリッジ20の移動位置によってレバー操作されるレバー部材29を選択し、選択されたレバー部材29をキャリッジ20の移動動作に伴ってレバー操作する状態を説明する。
まず、図5(A)および図6(A)に示すように、選択しようとするレバー部材29と異型部材30の切欠部43とが対面する位置にキャリッジ20を移動させる。この状態で、レバー部材29を軸支するシャフト35を、レバー駆動手段としての紙送りモータ13を駆動することにより回転駆動する。
すると、図5(B)および図6(B)に示すように、上記レバー駆動手段としての紙送りモータ13でレバー部材29が回動するよう駆動され、レバー部材29の頭部33および首部41が切欠部43を通過し、頭部33の後端部が傾斜面44に対応する高さになるまで回動される。このレバー部材29の回動と切欠部43の通過により、レバー操作されるレバー部材29が選択される。
そののち、図5(C)および図6(C)に示すように、キャリッジ20をさらにホームポジション側に移動させ、レバー部材29の頭部33の後端部に傾斜面44を当接させ、さらにキャリッジ20を同方向に移動させると、傾斜面44の傾斜に沿って頭部33の後端部が押し下げられるようレバー部材29が回動してレバー操作される。やがて頭部33の後端部が水平部分45に当接するまでキャリッジ20を移動させてレバー操作を終了する。この状態で、レバー部材29の押圧部40が押し下げられてチューブ台28と押圧部40の間でチューブ部材27が押し潰され、当該チューブ部材27が形成する吸引流路の連通が遮断される。
一方、吸引流路の連通を回復させるときは、キャリッジ20を、レバー操作したレバー部材29の頭部33が異型部材30の切欠部43を通過する位置(図5(A)の位置)まで移動させ、シャフト35を逆転させて元の位置(図6(A)の位置)に戻すことにより、押し潰されていたチューブ部材27は元の形状に復元し、吸引流路の連通が回復する。
上記の説明では、1つのレバー部材29を採り上げてレバー部材29の選択を説明したが、つぎに、第1および第2レバー部材29a,29bのうち、レバー操作するものを選択する状態について説明する。
図7はキャリッジ20すなわち異型部材30の移動位置によって、第1レバー部材29aおよび第2レバー部材29bのうちレバー操作するものを選択する選択ポジションを説明する図である。図7(A)は、第1レバー部材29aをレバー操作するものとして選択する第1ポジションを示し、図7(B)は、第2レバー部材29bをレバー操作するものとして選択する第2ポジションを示し、図7(B)は、第1レバー部材29aおよび第2レバー部材29bをいずれもレバー操作するものとして選択しない第3ポジションを示す。
図示のように、異型部材30の切欠部43は、第1レバー部材29aおよび第2レバー部材29bの各頭部33a,33bが単独では通過するが、2つ同時には通過しない幅寸法に設定されている。
図7(A)に示すように、第1ポジションでは、第1レバー部材29aの頭部33aだけが切欠部43と対面し、第2レバー部材29bの頭部33bは切欠部43の存在しない異型部材30の板面と対面する。この状態で、シャフト35が回転駆動されると、第1レバー部材29aの頭部33aは切欠部43を通過し、第1レバー部材29aがレバー操作されるものとして選択される。一方、第2レバー部材29bの頭部は、異型部材30の板面に当接して回動が停止される。このとき、上述したように、第2レバー部材29bには摩擦クラッチを備えているため、シャフト35自体の回転は妨げられず、第1レバー部材29aは回動を続け、後にレバー操作されて第1チューブ部材27aを押し潰す。第2レバー部材29bはレバー操作されないので、第2チューブ部材27bは押し潰されない。
図7(B)に示すように、第2ポジションでは、第2レバー部材29bの頭部33bだけが切欠部43と対面し、第1レバー部材29aの頭部33aは切欠部43の存在しない異型部材30の板面と対面する。この状態で、シャフト35が回転駆動されると、第2レバー部材29bの頭部33bは切欠部43を通過し、第2レバー部材29bがレバー操作されるものとして選択される。一方、第1レバー部材29aの頭部33aは、異型部材30の板面に当接して回動が停止される。このとき、上述したように、第1レバー部材29aには摩擦クラッチを備えているため、シャフト35自体の回転は妨げられず、第2レバー部材29bは回動を続け、後にレバー操作されて第2チューブ部材27bを押し潰す。第1レバー部材29aはレバー操作されないので、第1チューブ部材27aは押し潰されない。
図7(C)に示すように、第3ポジションでは、第1レバー部材29aの頭部33aと第2レバー部材29bの頭部33bは、双方が切欠部43の存在しない異型部材30の板面と対面する。この状態で、シャフト35が回転駆動されると、第1レバー部材29aの頭部33aと第2レバー部材29bの頭部33bは、異型部材30の板面に当接して回動が停止される。このときは、第1レバー部材29aも第2レバー部材29bもレバー操作されないので、第1チューブ部材27aも第2チューブ部材27bも押し潰されない。
上記説明したように、本発明の通路選択手段は、上記キャリッジ20に設けられて、キャリッジ20の移動位置によってレバー操作されるレバー部材29を選択可能なレバー選択部を含んで構成されている。また、上記レバー部材29はレバー駆動手段としての紙送りモータ13で回動駆動されるように構成され、上記キャリッジ20はレバー駆動手段で駆動されたレバー部材29に当接して駆動を停止する駆動停止部材としての異型部材30を備えている。また、上記レバー選択部は上記駆動停止部材としての異型部材30に形成された切欠部43である。そして、上記レバー駆動手段で駆動されるレバー部材29が切欠部43を通過することによりレバー操作されるレバー部材29が選択されるように構成されている。
また、本発明の連通遮断手段は、上記キャリッジ20に設けられて、レバー選択部で選択されたレバー部材29につき、キャリッジ20の移動動作に伴ってレバー操作するレバー操作部を含んで構成され、上記レバー操作部は、上記レバー駆動手段で駆動されて切欠部43を通過して選択されたレバー部材29を、キャリッジ20の移動動作に伴って押し下げてレバー操作する傾斜面44である。そして、上記連通遮断手段は、通路選択手段によって連通の遮断が選択されたレバー部材29に対応するチューブ部材27の吸引通路につき、上記キャリッジ20の移動により連通を遮断する。
上記構成により、本実施形態の記録装置は、つぎのようにして、吸引するキャップ空間25a,25bの選択を行って、クリーニングする記録ヘッド24a,24bを選択する。
まず、第1レバー部材29aを選択してレバー操作し、第1チューブ部材27aを遮断して第2チューブ部材27bの連通を維持し、第2キャップ空間25bを吸引して第2記録ヘッド24bをクリーニングする状態を説明する。
図8(A)に示すように、所定の第2記録ヘッド24bのクリーニングタイミングが到来すると、キャリッジ20をレバー選択ポジションの1つである第1ポジション(図7(A)参照)に移動させる。
この状態で、上述したように、シャフト35を回転駆動して第1レバー部材29aの頭部33aを切欠部43に通過させ、第1レバー部材29aをレバー操作するものとして選択する一方、第2レバー部材29bの頭部33bを異型部材30の板面に当接させて回動を停止させる。第1レバー部材29aは、頭部33aの後端部が傾斜面44に対応する高さになるまで回動させて回動を停止し、続いてキャリッジ20をホームポジションに移動させる。このとき、第1レバー部材29aの頭部33aの後端部が傾斜面44の傾斜に沿って押し下げられるよう第1レバー部材29aが回動してレバー操作される。このレバー操作により、第1レバー部材29aの押圧部40が押し下げられて第1チューブ部材27aが内面を密着させるよう押し潰され、当該第1チューブ部材27aが形成する吸引流路の連通が遮断される。
引き続き、キャップ部材31を上昇させて第1および第2記録ヘッド24a,24bのノズル面にキャップ部材31の上縁を密着させ、第1キャップ空間25aを介して第1記録ヘッド24aのノズル面をキャッピングするとともに、第2キャップ空間25bを介して第2記録ヘッド24bのノズル面をキャッピングする。
図8(B)に示すように、この状態で吸引ポンプ26を駆動すると、第2チューブ部材27bは吸引通路の連通が維持されていることから、第2キャップ空間25bは吸引され、第2記録ヘッド24bはノズルからインクが排出されてクリーニングされる。一方、第1チューブ部材27aは吸引通路が遮断されていることから、第1キャップ空間25aは吸引されず、第1記録ヘッド24aはクリーニングされない。
ついで、第2レバー部材29bを選択してレバー操作し、第2チューブ部材27bを遮断して第1チューブ部材27aの連通を維持し、第1キャップ空間25aを吸引して第1記録ヘッド24aをクリーニングする状態を説明する。
図9(A)に示すように、所定の第1記録ヘッド24aのクリーニングタイミングが到来すると、キャリッジ20をレバー選択ポジションの1つである第2ポジション(図7(B)参照)に移動させる。
この状態で、上述したように、シャフト35を回転駆動して第2レバー部材29bの頭部33bを切欠部43に通過させ、第2レバー部材29bをレバー操作するものとして選択する一方、第1レバー部材29aの頭部33aを異型部材30の板面に当接させて回動を停止させる。第2レバー部材29bは、頭部33bの後端部が傾斜面44に対応する高さになるまで回動させて回動を停止し、続いてキャリッジ20をホームポジションに移動させる。このとき、第2レバー部材29bの頭部33bの後端部が傾斜面44の傾斜に沿って押し下げられるよう第2レバー部材29bが回動してレバー操作される。このレバー操作により、第2レバー部材29bの押圧部40が押し下げられて第2チューブ部材27b内面を密着させるよう押し潰され、当該第2チューブ部材27bが形成する吸引流路の連通が遮断される。
引き続き、キャップ部材31を上昇させて第1および第2記録ヘッド24a,24bのノズル面にキャップ部材31の上縁を密着させ、第1キャップ空間25aを介して第1記録ヘッド24aのノズル面をキャッピングするとともに、第2キャップ空間25bを介して第2記録ヘッド24bのノズル面をキャッピングする。
図9(B)に示すように、この状態で吸引ポンプ26を駆動すると、第1チューブ部材27aは吸引通路の連通が維持されていることから、第1キャップ空間25aは吸引され、第1記録ヘッド24aはノズルからインクが排出されてクリーニングされる。一方、第2チューブ部材27bは吸引通路が遮断されていることから、第2キャップ空間25bは吸引されず、第2記録ヘッド24bはクリーニングされない。
つぎに、第1レバー部材29aも第2レバー部材29bも選択せずに、第1チューブ部材27aおよび第2チューブ部材27bを双方連通の維持を行って、第1キャップ空間25aおよび第2キャップ空間25b双方を吸引し、第1記録ヘッド24aと第2記録ヘッド24b双方をクリーニングする状態を説明する。
図10(A)に示すように、所定の第1記録ヘッド24aおよび第2記録ヘッド24b双方のクリーニングタイミングが到来すると、キャリッジ20をレバー選択ポジションの1つである第3ポジション(図7(C)参照)に移動させる。
この状態で、上述したように、シャフト35を回転駆動して第1レバー部材29aの頭部33aと第2レバー部材29bの頭部33bをともに異型部材30の板面に当接させて回動を停止させる。続いてキャリッジ20をホームポジションに移動させる。このとき、第1レバー部材29aも第2レバー部材29bもレバー操作されないので、第1チューブ部材27aも第2チューブ部材27bも吸引流路の連通が維持される。
引き続き、キャップ部材31を上昇させて第1および第2記録ヘッド24a,24bのノズル面にキャップ部材31の上縁を密着させ、第1キャップ空間25aを介して第1記録ヘッド24aのノズル面をキャッピングするとともに、第2キャップ空間25bを介して第2記録ヘッド24bのノズル面をキャッピングする。
図10(B)に示すように、この状態で吸引ポンプ26を駆動すると、第1チューブ部材27aは吸引通路の連通が維持されていることから、第1キャップ空間25aは吸引され、第1記録ヘッド24aはノズルからインクが排出されてクリーニングされる。一方、第2チューブ部材27bも吸引通路の連通が維持されていることから、第2キャップ空間25bは吸引され、第2記録ヘッド24bもノズルからインクが排出されてクリーニングされる。
以上に述べた実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、上記キャリッジ20の移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸引通路を選択し、この吸引通路の選択に基づいて吸引通路の連通を維持または遮断する。その状態で吸引ポンプ26を駆動することにより、連通が維持された吸引通路に対応するキャップ空間25ではノズルからインクを吸引し、連通が遮断された吸引通路に対応するキャップ空間25ではノズルからインクが吸引されない。このようにして、複数のキャップ空間25のうちインクを吸引するキャップ空間25を選択することができる。そして、キャリッジ20の移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸引通路を選択するため、記録ヘッド24を移動させるキャリッジ20の移動制御で吸引通路を選択し、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間25の選択を低コストで実現できる。また、本来的に移動制御や位置制度を高精度で行うキャリッジ20を利用して吸引通路の選択を行うことから、確実に吸引するキャップを選択することができる。
また、連通遮断手段は、上記通路選択手段によって連通の遮断が選択された吸引通路につき、上記キャリッジ20の移動により連通を遮断する場合には、吸引通路の連通の遮断をキャリッジ20の移動で行うことから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段は不要であり、また従来、キャリッジ20は正確に印刷データを記録するためにセンサを備えており新たにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間25の選択を低コストで実現できる。
また、上記連通遮断手段は、吸引通路を形成する可撓性のチューブ部材27に対応して設けられてレバー操作されることによりチューブ部材27を押し潰すレバー部材29を含んで構成され、上記通路選択手段は、上記レバー部材29を選択することによりそれに対応するチューブ部材27を選択するため、レバー部材29でチューブ部材27を押し潰すことで吸引通路の遮断を行うため、従来のように流路内にバルブを設ける必要がなく、バルブトラブルの心配もなくなることから、長期信頼性の面で有利である。
また、上記通路選択手段は、上記キャリッジ20に設けられて、キャリッジ20の移動位置によってレバー操作されるレバー部材29を選択可能なレバー選択部を含んで構成されるため、レバー操作するレバー部材29を選択することでそれに対応するチューブ部材27を選択し、連通を遮断する吸引流路の選択を行うことから、選択動作と遮断動作が一連のものとなり、動作処理に無駄がなくなって、動作効率がよくなる。
また、上記連通遮断手段は、上記キャリッジ20に設けられて、レバー選択部で選択されたレバー部材29につき、キャリッジ20の移動動作に伴ってレバー操作するレバー操作部を含んで構成されるため、上記キャリッジ20の移動によりレバー部材29のレバー操作を行って吸引通路の連通を遮断することから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間25の選択を低コストで実現できる。
また、上記レバー部材29はレバー駆動手段で駆動されるように構成され、上記キャリッジ20はレバー駆動手段で駆動されたレバー部材29に当接して駆動を停止する駆動停止部材としての異型部材30を備え、上記レバー選択部は上記異型部材30に形成された切欠部43であり、上記レバー駆動手段で駆動されるレバー部材29が切欠部43を通過することによりレバー操作されるレバー部材29が選択されるように構成されているため、キャリッジ20を所定の位置に移動制御したのちレバー部材29をレバー駆動手段で駆動し、レバー部材29が駆動停止部材の切欠部43を通過することにより、レバー部材29の選択が行われる。このように、レバー部材29の駆動による選択動作と遮断動作が一連のものとなり、動作処理に無駄がなくなって、動作効率がよくなる。
また、上記レバー操作部は、上記レバー駆動手段で駆動されて切欠部43を通過して選択されたレバー部材29を、キャリッジ20の移動動作に伴って押し下げてレバー操作する傾斜面44であるため、キャリッジ20の移動動作でレバーを押し下げて吸引通路の連通を遮断するため、本来的に移動制御が必要なキャリッジ20を利用して吸引通路の遮断を行うことから、従来のような回転カムやその位相制御を行う制御手段ならびにセンサ等の機構が不要となるため、極めて設備行為が良く、吸引するキャップ空間25の選択を低コストで実現できる。
図11は、本発明の第2の実施形態を示す。
上記実施形態では、2つの記録ヘッド24a,24bに対応して2つのキャップ空間25a,25b、2つのチューブ部材27a,27b、2つのチューブ台28a,28b、2つのレバー部材29a,29bを備えた例を示した。
この例は、1つの記録ヘッド24に複数列(この例ではYMCKのインク色ごとに4列)のノズル列を形成し、キャップ部材31には各ノズル列に対応するよう複数(この例では4つ)の第1〜第4キャップ空間25a,25b,25c,25dを形成したものである。そして、各第1〜第4キャップ空間25a,25b,25c,25dに対応するよう第1〜第4チューブ部材27a,27b,27c,27d、第1〜第4チューブ台28a,28b,28c,28d、第1〜第4レバー部材29a,29b,29c,29dを備えるようにしたものである。
このようにすることにより、ノズル列毎に単独で第1〜第4チューブ部材27a,27b,27c,27dの連通を選択的に遮断することができる。
この場合、複数のレバー部材をレバー操作してチューブ部材の連通を遮断し、1つのチューブ部材だけ連通を維持して1列のノズル列だけをクリーニングすることもできるし、複数のレバー部材をレバー操作してチューブ部材の連通を遮断し、残る複数のチューブ部材の連通を維持して複数列のノズル列をクリーニングすることもできるし、1つのレバー部材だけレバー操作してチューブ部材の連通を遮断し、残る複数のチューブ部材の連通を維持して複数のノズル列をクリーニングすることもできる。
この例において、1つのレバー部材29だけレバー操作してチューブ部材27の連通を遮断する操作は、上述した説明とほぼ同様である。一方、複数のレバー部材29をレバー操作してチューブ部材27の連通を遮断する場合、ホームポジションとは反対側すなわち印刷領域側に配置されたレバー部材29から順に選択してレバー操作することが行われる。すなわち、最も印刷領域側のレバー部材29を切欠部43に通過させ、そのレバー部材29を傾斜面44によるレバー操作をするためのキャリッジ20移動によって、つぎに選択するレバー部材29のところに切欠部43を移動させることが行われる。そして、順次ホームポジション側に配置されたレバー部材29を選択してレバー操作してゆく。
図示した例では、第1,第2,第4レバー部材29a,29c,29dがレバー操作されて第1,第2,第4チューブ部材27a,27c,27dが遮断され、残る第2チューブ部材27bが連通を維持し、第2キャップ空間25bだけが吸引されてこれに対応するノズル列だけがクリーニングされている状態を示している。この実施形態において、ノズル列が3列以下の記録ヘッドに適用することもできるし、5列以上のノズル列がある記録ヘッドに適用することもできる。また、キャップ空間は、1列のノズル列に1つのキャップ空間を対応させるだけでなく、同時にクリーニングされるノズル列が複数列並んでいれば、その複数列のノズル列に1つのキャップ空間を対応させることもできる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定するものではなく、下記のような変形例を包含する趣旨である。
上記各実施形態において、吸引ポンプとしては、例えば、チューブポンプやピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ等各種のポンプを採用することができる。
また、液体噴射装置の代表例としては、上述したような画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置があるが、本発明は、その他の液体噴射装置として、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等、各種の液体噴射装置に適用することができる。
本発明の一実施形態のインクジェット式記録装置の斜視図。 上記記録装置のクリーニング機構の概略を示す構成図。 レバー部材を示す分解斜視図。 レバー部材の作用を示す側面図。 レバー部材と異型部材の作用を示す背面図。 レバー部材と異型部材の作用を示す側面図。 レバー部材に対するキャリッジのポジションを示す背面図。 上記記録装置のクリーニング機構の作用を示す構成図。 上記記録装置のクリーニング機構の作用を示す構成図。 上記記録装置のクリーニング機構の作用を示す構成図。 第2実施形態の連通状態制御部材を示す図。
符号の説明
11 インクジェット式記録装置,12 フレーム,13 紙送りモータ,14 廃液タンク,15 プラテン,16 キャリッジモータ,17 駆動プーリ,18 従動プーリ,19 ベルト,20 キャリッジ,21 ガイド部材,22 インクカートリッジ,23 インクカートリッジ,24 記録ヘッド,24a 第1記録ヘッド,24b 第2記録ヘッド,25 キャップ空間,25a 第1キャップ空間,25b 第2キャップ空間,25c 第3キャップ空間,25d 第4キャップ空間,26 吸引ポンプ,27 チューブ部材,27a 第1チューブ部材,27b 第2チューブ部材,27c 第3チューブ部材,27d 第4チューブ部材,28 チューブ台,28a 第1チューブ台,28b 第2チューブ台,28c 第3チューブ台,28d 第4チューブ台,29 レバー部材,29a 第1レバー部材,29b 第2レバー部材,29c 第3レバー部材,29d 第4レバー部材,30 異型部材,31 キャップ部材,32 ワイピング部材,33 頭部,33a 頭部,33b 頭部,34 胴部,35 シャフト,36 シャフト挿通穴,37 付勢部材,38 摩擦部材,39 開口部,40 押圧部,41 首部,43 切欠部,44 傾斜面,45 水平部分

Claims (7)

  1. ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    記液体噴射ヘッドを主走査方向に往復移動させるキャリッジと、
    記液体噴射ヘッドの前記ノズルを覆うように前記ノズルのノズル面をキャッピングすることで複数のキャップ空間を形成するキャップ部材と、
    複数のキャップ空間に対して負圧を与えてノズルから液体を吸引する吸引ポンプと、
    記複数のキャップ空間それぞれに連通して吸引ポンプで液体を吸引して排出するため
    の複数の吸引通路と、
    記キャリッジの移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸
    引通路を選択する通路選択手段と、
    記通路選択手段による吸引通路の選択に基づいて吸引通路の連通を維持または遮断す
    る連通遮断手段と、
    を含み、
    前記連通遮断手段は、吸引通路を形成する可撓性のチューブ部材に対応して設けられてレバー操作されることによりチューブ部材を押し潰すレバー部材を含んで構成され、
    前記通路選択手段は、前記レバー部材を選択することによりそれに対応するチューブ部材を選択することが可能であり、
    さらに、前記キャリッジに設けられて、前記キャリッジの移動位置によってレバー操作されるレバー部材を選択可能なレバー選択部を含んで構成され、
    前記レバー部材はレバー駆動手段で駆動されるように構成され、
    前記キャリッジは前記レバー駆動手段で駆動された前記レバー部材に当接して駆動を停止する駆動停止部材を備え、
    前記レバー選択部は前記駆動停止部材に形成された切欠部であり、
    前記レバー駆動手段で駆動される前記レバー部材が前記切欠部を通過することによりレバー操作される前記レバー部材が選択されるように構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記連通遮断手段は、記通路選択手段によって連通の遮断が選択された吸引通路につき、記キャリッジの移動により連通を遮断する
    ことを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 記連通遮断手段は、記キャリッジに設けられて、前記レバー選択部で選択されたレバー部材につき、前記キャリッジの移動動作に伴ってレバー操作する前記レバー操作部を含んで構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の液体噴射装置。
  4. 記レバー操作部は、記レバー駆動手段で駆動されて前記切欠部を通過して選択されたレバー部材を、キャリッジの移動動作に伴って押し下げてレバー操作する傾斜部である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体噴射装置。
  5. ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    記液体噴射ヘッドを主走査方向に往復移動させるキャリッジと、
    記液体噴射ヘッドの前記ノズルを覆うように前記ノズルのノズル面をキャッピングすることで複数のキャップ空間を形成するキャップ部材と、
    複数のキャップ空間に対して負圧を与えてノズルから液体を吸引する吸引ポンプと、
    記複数のキャップ空間それぞれに連通して吸引ポンプで液体を吸引して排出するため
    の複数の吸引通路と、
    記キャリッジの移動位置によって複数の吸引通路のうち連通を維持または遮断する吸
    引通路を選択する通路選択手段と、
    記通路選択手段による吸引通路の選択に基づいて吸引通路の連通を維持または遮断す
    る連通遮断手段と、
    を含み、
    前記通路選択手段は、前記主走査方向に対して、前記キャップ部材よりも印字領域側に構成される、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 前記ノズルは、複数のノズル列を構成し、
    前記キャップ空間は、前記ノズル列に対応して形成される、
    ことを特徴とする請求項5記載の液体噴射装置。
  7. 前記ノズルは、複数のノズル列を構成し、
    前記キャップ空間は、同時にクリーニングされる前記ノズル列の複数列に対応して形成される、
    ことを特徴とする請求項5記載の液体噴射装置。
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