JP2005329693A - クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置 - Google Patents

クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品点数を極力増大させることなく構成の簡素化が図られるクリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 インクジェット式プリンタには、吸引ポンプ54を動作させると共に第1及び第2キャップ72a,72b及びワイパ部材をそれぞれ昇降させるための駆動モータを備えた。第1及び第2キャップ72a,72bと吸引ポンプ54とを接続する吸引通路75上には駆動モータの駆動により当該吸引通路75を連通又は遮断する吸引通路切替機構Vを備えた。このように、3つの動作がそれぞれ同一の駆動モータにより行われるため、吸引通路75を開閉するための駆動源を別途設けるようにした場合と異なり、当該吸引通路切替機構Vを作動させるための駆動源の設置スペースが不要となる。従って、クリーニング装置30の構成の簡素化及び小型化が図られる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置に関するものである。
従来、インクジェット式プリンタ(液体噴射装置)は、インクカートリッジと、当該インクカートリッジが装着されるキャリッジを備えている。キャリッジは記録ヘッドを備えており、当該記録ヘッドには複数のノズルが形成されている。インクカートリッジから供給されるインクを各ノズルからインク滴として印刷用紙に噴射することにより印刷が行われる。また、このインクジェット式プリンタは、ノズルのインクによる目詰まりを防止するために記録ヘッドをクリーニングするクリーニング装置を備えている。クリーニング装置は、吸引ポンプに接続されると共に記録ヘッドを密閉状態で覆うキャップを備えた吸引装置、及び記録ヘッドに付着したインクを払拭するワイパ部材を有したワイピング装置を備えている。
記録ヘッドのクリーニングは、記録ヘッドをキャップにより密閉状態で覆い、吸引ポンプを駆動させる。すると、記録ヘッドとキャップとで形成される空間は減圧され、増粘したインクや気泡等はノズルからキャップ内の空気と共に吸い出されて排出される。この吸引動作が完了すると、キャップは所定位置に退避する。この後、キャリッジを移動させることにより記録ヘッドを所定位置に配置したワイパ部材に摺動させて払拭清掃を行う。これにより、記録ヘッドに付着した余分なインクが除去される。
こうしたインクジェット式プリンタのクリーニング装置において、複数の記録ヘッド及び各記録ヘッドをそれぞれ覆うキャップを備え、各記録ヘッドを一括して又は個別に吸引可能としたものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このクリーニング装置は、各キャップにそれぞれゴムチューブを介して接続された吸引ポンプの駆動によりキャップ内に負圧を発生させて記録ヘッドからインクを吸引する負圧発生部を備えている。また、当該クリーニング装置は各ゴムチューブを選択的に遮断及び連通させて記録ヘッドへの負圧供給を切り替える負圧供給切替部を備えている。負圧供給切替部により、負圧供給するキャップに接続されているゴムチューブを選択的に連通し、この状態で吸引ポンプを駆動する。すると、吸引ポンプに選択的に連通しているキャップには負圧が供給され、各キャップに対応する記録ヘッドは吸引される。即ち、吸引するキャップを選択的に切替可能となっている。
また、2つの記録ヘッドのうち、一方のみを選択的に吸引可能としたクリーニング装置もある(例えば、特許文献2参照。)。このクリーニング装置において、両キャップにはそれぞれ吸引ポンプが接続されており、当該両吸引ポンプはいずれか一方の吸引ポンプのみが選択的に駆動されるようになっている。選択された吸引ポンプの駆動により記録ヘッドは吸引される。
特開2001−347689号公報 特開2003−191504号公報
ところが、前記従来のインクジェット式プリンタのクリーニング装置には、次のような問題があった。即ち、特許文献1に記載のクリーニング装置においては、吸引動作時において、キャップを所定の記録ヘッドに対向する位置へ移動させるスペーシングモータと、キャップを記録ヘッドに密着させるクリーニングモータとの2つの駆動源が必要であった
。スペーシングモータ及びクリーニングモータの設置スペースをそれぞれ確保する必要があり、クリーニング装置の小型化を阻害する一因となっていた。
また、特許文献1に記載のクリーニング装置において、負圧供給切替部はクリーニングモータに連動するカム機構、当該カム機構の作動によりゴムチューブを押し潰す方向又は開放する方向へ回転するL字状のレバー、及び当該レバーをゴムチューブを押し潰す方向へ常時付勢するトーションスプリング等から構成されていた。そして、レバーは、カム機構の作動により、トーションスプリングの弾性力によりゴムチューブが押し潰される遮断位置と、トーションスプリングの弾性力に抗してゴムチューブを連通状態とする開放位置との間を移動するようになっていた。このため、クリーニング装置を構成する部品点数が増大し、且つ当該クリーニング装置の構成が複雑になるおそれがあった。
一方、特許文献2に記載のクリーニング装置では、両吸引ポンプの選択及び駆動をそれぞれ複数の歯車からなる歯車機構により行うようにしていた。この歯車機構は、両吸引ポンプにそれぞれ設けられた駆動ギヤと、両吸引ポンプのうち一方の吸引ポンプの駆動ギヤと噛み合う位置と他方の吸引ポンプの駆動ギヤと噛み合う位置との間を移動するスイングギヤと、当該スイングギヤに動力伝達する入力駆動ギヤとを備えている。そして、入力駆動ギヤの回転方向によりスイングギヤの回転方向及びポンプの駆動ギヤに対するスイングギヤの位置が決定されるようになっている。このため、クリーニング装置を構成する部品点数が増大し、且つ当該クリーニング装置の構成が複雑になるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数を極力増大させることなく構成の簡素化が図られるクリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明は、液体噴射ヘッドを密閉状態に覆う密閉位置と当該液体噴射ヘッドと離間するキャップ退避位置との間を移動可能としたキャップと、前記キャップに吸引通路を介して連結された吸引ポンプと、前記液体噴射ヘッドを払拭清掃可能となるワイパ払拭位置と当該液体噴射ヘッドに干渉しないワイパ退避位置との間を移動可能としたワイパ部材と、前記吸引ポンプ、キャップ及びワイパ部材にそれぞれ作動連結されて当該吸引ポンプを駆動させると共にキャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させる単一の駆動源とを備え、前記吸引通路上には前記駆動源の駆動に連動して当該吸引通路を連通又は遮断する通路開閉手段を備えた。
この発明によれば、駆動源の駆動に伴って、キャップは密閉位置とキャップ退避位置との間を移動する。キャップが密閉位置にある場合、吸引ポンプの作動により液体噴射ヘッドが吸引される。同じく、駆動源の駆動により、ワイパ部材はワイパ払拭位置とワイパ退避位置との間を移動する。ワイパ部材がワイパ払拭位置にあるときに液体噴射ヘッドは払拭清掃可能となる。さらに、駆動源の駆動に連動して吸引通路の開閉が行われる。即ち、キャップ及びワイパ部材を移動させるための駆動源を使用して吸引通路の開閉動作が行われる。吸引動作、ワイピング動作及び吸引通路開閉動作の3つの動作がそれぞれ同一の駆動源により行われる。このため、通路開閉手段用の駆動源を別途設けるようにした場合と異なり、当該通路開閉手段用の駆動源の設置スペースを確保する必要がない。従って、クリーニング装置の小型化が図られる。また、クリーニング装置の構成の簡素化も図られる。
本発明は、前記通路開閉手段は、前記駆動源の駆動に連動して回転することにより前記キャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内する円筒カムを備え、当該円筒カムの回転に連動して吸引通路を連通又は遮断する弁機構であ
る。
この発明によれば、キャップ及びワイパ部材を移動させるための円筒カムを利用して吸引通路の開閉動作を行うようにしたので、例えば複数の歯車等からなる歯車機構により吸引通路の開閉動作を行うようにした場合と異なり、部品点数の増大を極力抑え、構成の簡素化が図られる。
本発明は、前記弁機構は、キャップ側吸引通路に接続口を介して連通されたシリンダと、当該シリンダ内を摺動するピストンとを備え、前記ピストンは、液体を流通可能とすると共に吸引ポンプ側吸引通路に連通された流通部と、当該流通部の内外を連通する連通孔と、前記流通部の吸引ポンプ側吸引通路に連結された端部とは反対側の端部に設けられた係合部とを備え、前記円筒カムには前記係合部を案内可能とした流通路開閉用カム溝をさらに形成し、当該円筒カムの回転に伴って前記流通路開閉用カム溝に前記ピストンの係合部が案内されることにより当該円筒カムの回転運動が前記流通部の軸動に変換されると共に当該流通部が自身の連通孔と前記シリンダの接続口とが一致する吸引位置と同じく一致しない閉鎖位置との間を移動するようにした。
この発明によれば、円筒カムの回転に伴ってピストンの係合部が当該円筒カムの流通路開閉用カム溝に案内されることにより、当該円筒カムの回転運動が前記流通部の軸動に変換される。そして、ピストンの流通部は、自身の連通孔と前記シリンダの接続口とが一致する吸引位置と同じく一致しない閉鎖位置との間を移動する。このため、例えば吸引通路をゴムチューブで形成し、このゴムチューブを押し潰したり連通させたりするようにした場合と異なり、構成が簡単になる。
本発明は、前記液体噴射ヘッドを複数設け、各液体噴射ヘッドにそれぞれ対応するようにキャップを設けると共に各キャップにそれぞれキャップ側吸引通路を連結するようにし、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と各キャップに連結された各キャップ側吸引通路がそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした。
この発明によれば、同一の吸引ポンプにより、各液体噴射ヘッドの吸引動作をそれぞれ個別に実行可能となる。このため、クリーニング装置の構成の簡素化が図られる。また、クリーニング装置の小型化にも寄与する。
本発明は、前記キャップには前記流通路に加えて大気開放通路の一端を連結し、同じく他端を大気開放用連通口を介して前記シリンダに連結し、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と前記シリンダの大気開放用連通口とが一致する大気開放位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの接続口とが一致する吸引位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした。
この発明によれば、大気開放用のバルブ及び当該バルブを開閉するための手段を別途設ける必要がない。このため、クリーニング装置の構成の簡素化が図られる。また、クリーニング装置の小型化にも寄与する。
本発明は、液体噴射ヘッドから噴射された液体が着弾するターゲットを支持する支持部材を備え、前記支持部材は、吸引通路を介して吸引ポンプに連結された収容部を備え、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記収容部の吸引通路と前記キャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つ
と一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした。
この発明によれば、単一の駆動源により、液体噴射ヘッドの吸引動作と支持部材の収容部の吸引動作とをそれぞれ個別に実行可能となる。この結果、支持部材の収容部を定期的に吸引して余分な液体を回収できるため、液体噴射装置の姿勢変化等に伴って支持部材が傾いたときにも、支持部材から液体が漏れ出すことがない。従って、クリーニング装置の小型化に寄与しながらも、液体噴射装置の姿勢変化等に伴う液体漏出を低減することができる。
本発明は、液体噴射ヘッドから噴射された液体が着弾するターゲットを支持する支持部材を備え、前記支持部材は、複数の吸引通路を介して前記吸引ポンプに連結された収容部を備え、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記収容部の複数の吸引通路と前記キャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした。
この発明によれば、支持部材の収容部は、複数の吸引通路を介して吸引ポンプに連結されているので、例えば、支持部材の長手方向の端部が吸引ポンプから遠い場所に位置していたとしても、その端部に溜まっている液体も支持部材の吸引通路によって吸引することができる。さらに、その支持部材の複数の吸引通路を選択的に吸引することにより、吸引ポンプの能力を挙げなくても支持部材全体の液体を吸引することができる。従って、クリーニング装置の小型化に寄与する。
本発明は、前記ワイパ部材を支持するワイパ支持部材を備え、前記ワイパ支持部材は吸引通路を介して前記吸引ポンプに連結され、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記ワイパ支持部材の吸引通路とキャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした。
この発明によれば、単一の駆動源により、液体噴射ヘッドの吸引動作とワイパ支持部材の吸引動作とをそれぞれ個別に実行可能となる。この結果、ワイパ支持部材を定期的に吸引して余分な液体を回収できるため、液体噴射装置の姿勢変化等に伴ってワイパ支持部材が傾いたときにも、ワイパ支持部材から液体が漏れ出すことがない。従って、クリーニング装置の小型化に寄与しながらも、液体噴射装置の姿勢変化等に伴う液体漏出を低減することができる。
本発明は、前記ピストンには複数の連通孔を設けるようにし、前記円筒カムの回転に伴って前記各連通孔の一部又は全部がシリンダの単数又は複数の接続口にそれぞれ一致又は不一致となるように前記ピストンが案内されるように前記カム溝を形成した。
この発明によれば、複数のキャップを個別に又は一括して吸引可能となる。
本発明は、前記閉鎖位置において前記吸引ポンプを駆動し、前記キャップ側吸引通路の内部に負圧を発生させ、前記負圧が最高負圧に達したとき、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔とキャップ側吸引通路がそれぞれ接続された前記シリンダの単数又は複数の接続口のうちの少なくとも一つと一致する吸引位置に前記流通部が移動するようにした。
この発明によれば、閉鎖位置において吸引ポンプを駆動し、キャップ側吸引通路の内部に負圧を発生させるので、クリーニングに必要な負圧発生能力(最高負圧)が確保された状態に達成するまでの時間が短くてすむため、クリーニング時に使用する液体の消費量を低減することができる。従って、吸引ポンプと円筒カムと共通の駆動源で、いわゆるチョーククリーニングをすることができるので、クリーニング装置の小型化に寄与しながらも、クリーニング時に使用する液体の消費量を低減することができる。
本発明は、前記シリンダの内周面及びピストンの外周面のうち少なくとも一方には、シリンダとピストンとの間を液密状に保持する密封装置を設けるようにした。
この発明によれば、シリンダとピストンとの間が液密状に保持される。従って、液体噴射ヘッドのノズルから吸引された液体はシリンダとピストンとの間から漏れることなく排出される。
本発明の液体噴射装置は、前記クリーニング装置を備えた。
この発明によれば、クリーニング装置の小型化及び簡素化がそれぞれ図られることにより、液体噴射装置の小型化及び簡素化もそれぞれ図られる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタのクリーニング装置に具体化した一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
<全体構成>
図1に示すように、インクジェット式プリンタ11のフレーム12には紙送り機構が設けられている。当該紙送り機構はフレーム12の底部背面側に固定された紙送りモータ13及び当該紙送りモータ13の出力軸に作動連結された駆動ローラ(図示略)を備えている。紙送りモータ13の駆動により駆動ローラが回転され、これにより、ターゲットとしての紙Pはインクジェット式プリンタ11の背面側から前面側(図1に矢印で示すy方向)へ搬送される。
フレーム12の内底面には使用したインクを貯留する廃液タンク14がフレーム12の長手方向(図1におけるX方向)へ延びるように設けられている。当該廃液タンク14の上方には支持部材としてのプラテン15が廃液タンク14に沿うように配置されている。プラテン15は紙Pを支持する支持台である。紙送りモータ13の駆動により搬送される紙Pは当該プラテン15の上面に導かれて案内される。
フレーム12の背面側の側壁外面には、キャリッジモータ16が固定されている。キャリッジモータ16の出力軸はフレーム12の背面側側壁を貫通しており、当該出力軸の先端には駆動プーリ17が固定されている。フレーム12の背面側の側壁内面には従動プーリ18が、当該フレーム12の長手方向において駆動プーリ17と所定間隔をおいて回動可能に支持されている。駆動プーリ17と従動プーリ18との間には無端状のベルト19が掛装されている。このベルト19にはキャリッジ20が固定されている。
また、フレーム12の互いに対向する側壁間にはガイド部材21がプラテン15と平行をなすように設けられている。このガイド部材21はキャリッジ20に摺動可能に貫通している。従って、キャリッジモータ16が駆動されると、駆動プーリ17が回転する。これにより、キャリッジ20はガイド部材21に支持されながらフレーム12の長手方向(即ち、図1におけるx方向及び反x方向)において往復移動する。
キャリッジ20には、2つのインクカートリッジ22,23がそれぞれ着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ22は例えばブラックのインクを収容している。インク
カートリッジ23の内部は3つの収容室に区画されており、各収容室には例えばマゼンタ、シアン及びイエロの各色のインクがそれぞれ収容されている。
キャリッジ20の下面(プラテン15側の側面)には記録ヘッド24がプラテン15と対向するように設けられている。本実施形態において、記録ヘッド24は、図4に示すように、第1記録ヘッド24a及び第2記録ヘッド24bを備えている。第1及び第2記録ヘッド24a,24bはそれぞれ下方に開口した図示しない複数のノズルを備えている。各ノズルにはそれぞれ図示しない圧電素子が配設されており、当該圧電素子が駆動されると、インクカートリッジ22,23から第1及び第2記録ヘッド24a,24bに液体としてのインクが供給されて、当該第1及び第2記録ヘッド24a,24bのノズルからインクがプラテン15上の紙Pに噴射される。
<クリーニング装置>
フレーム12内の一側部は印刷不能領域(ホームポジション)とされており、当該領域には、図1に示すように、記録ヘッド24のクリーニング装置30が配置されている。クリーニング装置30は上部が開口したケース31及び当該ケース31の上部開口部の一部を覆う蓋体32を備えている。ケース31内には図2に示す駆動機構41、キャッピング装置42及びワイピング装置43がそれぞれ収容されている。
<駆動機構41>
図2に示すように、駆動機構41は駆動モータ50を備えており、当該駆動モータ50の出力軸には駆動歯車51が固定されている。駆動歯車51は、ケース31及び蓋体32に回転可能に支持された中間歯車52及び伝達歯車(図示略)を介してポンプ駆動歯車53に噛合している。ポンプ駆動歯車53は吸引ポンプ54の回転軸54aに固定されている。吸引ポンプ54は内蔵された可撓性のホースをローラが押し潰すことによって液体を移送する公知のチューブポンプである。駆動モータ50の駆動力は駆動歯車51、中間歯車52及び前記伝達歯車を介してポンプ駆動歯車53に伝達され、この結果、吸引ポンプ54は回転駆動する。
一方、ポンプ駆動歯車53は、ケース31及び蓋体32(図1参照)に回転可能に支持されたカム駆動歯車55を介して従動歯車56及び後述の切歯歯車91に噛合している。切歯歯車91はキャッピング装置42及びワイピング装置43をそれぞれ昇降させるための円筒カムC(図3参照)に一体回転可能に連結されている。従動歯車56は図示しないバネにより当該従動歯車56の軸方向且つ切歯歯車91方向に付勢されており、従動歯車56と切歯歯車91とは摩擦クラッチを構成している。駆動モータ50の駆動力は駆動歯車51、中間歯車52、前記伝達歯車、ポンプ駆動歯車53及びカム駆動歯車55を介して常に従動歯車56に伝達される。しかし、切歯歯車91はカム駆動歯車55と歯合する間においてのみ駆動力が伝達され、その間、円筒カムCは回転する。この円筒カムCの構成については、後に詳述する。
<ワイピング装置43>
図2に示すように、ワイピング装置43はワイパ支持部材61及び当該ワイパ支持部材61の上部に固定されたワイパ部材62を備えている。このワイパ部材62はゴム等の弾性体により形成されており、当該ワイパ部材62の先端部62aはキャッピング装置42側に湾曲した先細り形状とされている。
ワイパ支持部材61は昇降可能にケース31(図1参照)内に支持されている。ワイパ支持部材61の駆動機構41側(図2におけるy側)の側縁にはピン支持部63が突設されており、当該ピン支持部63のキャッピング装置42側(図2におけるx側)の側面にはワイパピン64が固定されている。
ワイパピン64が後述する円筒カムCの外周面に形成されたカム溝G(図3参照)に摺動可能に係合されている。ワイパピン64が円筒カムCのカム溝Gに係合状態で案内されることにより、ワイピング装置43(ワイパ支持部材61及びワイパ部材62)は、図4に実線で示すワイパ払拭位置と同じく二点鎖線で示すワイパ退避位置との間を昇降する。
ワイパ払拭位置は、キャリッジモータ16の駆動によりキャリッジ20がガイド部材21に沿う方向において往復移動する際、ワイパ部材62の上方を通過する記録ヘッド24に当該ワイパ部材62の先端部62aが下方から圧接して当該記録ヘッド24に付着したインクを掻き取り可能となる位置である。ワイパ退避位置はキャリッジモータ16の駆動によりキャリッジ20がガイド部材21に沿って往復移動する際、記録ヘッド24が、ワイパ部材62に干渉しない位置である。
<キャッピング装置42>
図2に示すように、キャッピング装置42は、キャップ支持部材71及び当該キャップ支持部材71に支持されたキャップ72を備えている。
<キャップ支持部材71>
キャップ支持部材71は昇降可能に設けられている。図3に示すように、当該キャップ支持部材71の底面にはキャップ昇降機構Sが設けられている。キャップ昇降機構Sはキャップ支持部材71の底面に固定されたばね受け筒73、当該ばね受け筒73に対して進退移動可能に挿通されたキャップピン74、及びばね受け筒73内に配設されてキャップピン74を外方へ常時付勢するコイルバネ(図示略)を備えている。キャップピン74に外方からの力が作用すると当該キャップピン74は前記コイルバネの弾性力に抗してばね受け筒73の内方へ移動し、前記外方からの力が解除されるとキャップピン74は前記コイルバネの弾性力により原位置に復帰する。
キャップピン74が後述する円筒カムCのカム溝Gに係合状態で案内されることにより、キャップ支持部材71は昇降する。前記コイルバネの弾性力により常時外方へ付勢されているので、キャップピン74は後述する円筒カムCのカム溝Gの凹凸面に密着状態で案内される。
<キャップ72>
図3に示すように、キャップ72は上部が開口した箱体状に形成されている。キャップ72には第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれ区画形成されている。第1及び第2キャップ72a,72bは記録ヘッド24のノズルを密閉状態で覆うことが可能となるように当該開口部の開口面積が設定されている。図4に示すように、キャップ支持部材71の昇降に伴って第1及び第2キャップ72a,72bはそれぞれ密閉位置とキャップ退避位置との間を移動する。密閉位置は第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれ記録ヘッド24(正確には、記録ヘッド24の各ノズル)を密閉状態に覆う位置である。キャップ退避位置は第1及び第2キャップ72a,72bと第1及び第2記録ヘッド24a,24bとが互いに離間する位置である。
また、図4に示すように、キャップ密閉位置とキャップ退避位置の間にはキャップ中間位置がある。キャップ中間位置は第1及び第2キャップ72a,72bと第1及び第2記録ヘッド24a,24bとが互いに離間しているが、ワイピング装置43はワイパ払拭位置に保持される位置である。このキャップ中間位置でワイピング動作が行われる。尚、図4において、密閉位置、キャップ退避位置及びキャップ中間位置はそれぞれ第1及び第2キャップ72a,72bの上面の位置を示す。
図4に示すように、第1及び第2キャップ72a,72bはそれぞれ吸引通路75を介して吸引ポンプ54に接続されており、当該吸引ポンプ54は排出管路76を介して廃液タンク14に接続されている。第1及び第2キャップ72a,72bが密閉位置に保持された状態で吸引ポンプ54が駆動されると、第1及び第2キャップ72a,72b内がそれぞれ負圧になる。この結果、第1及び第2記録ヘッド24a,24bのノズル内のインクは吸引通路75を介して吸引ポンプ54内に吸込まれ、さらに排出管路76を介して廃液タンク14内に排出される。
吸引通路75は第1のキャップ側吸引通路75a、第2のキャップ側吸引通路75b及びポンプ側吸引通路75cを備えている。キャップ側吸引通路としての第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bの一端はそれぞれキャップ支持部材71を貫通して第1及び第2キャップ72a,72bの底壁に接続されており、同じく他端はそれぞれ吸引通路切替機構Vを介してポンプ側吸引通路75cに接続されている。
<吸引通路切替機構V>
図3に示すように、吸引通路切替機構Vは両端がそれぞれ開口した円筒状のシリンダ81及び当該シリンダ81に摺動可能に挿通されたピストン82を備えている。図7(b)に示すように、シリンダ81の周壁には当該シリンダ81の内外を連通する一対の第1及び第2キャップ接続口81a,81bが形成されている。第1及び第2キャップ接続口81a,81bにはそれぞれ第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bが接続されている。
図7(a)に示すように、ピストン82は一端が開口した筒状の流通部83及び当該流通部83における開口部とは反対側の端部に設けられた係合部84を備えている。流通部83の周壁において、長手方向における中央部には当該流通部83の内外を連通する連通孔83aが形成されている。また、流通部83の外周面には一対のOリング85a,85bが前記連通孔83aを間に挟むようにして装着されている。両Oリング85a,85bによりシリンダ81とピストン82との間が水密状に保持される。係合部84の先端上面には係合ピン86が突設されている。
係合ピン86は後述する円筒カムCの底面に形成されたキャップ切替用カム溝Gcに係合している。円筒カムCの回転に連動してピストン82がシリンダ81に対して往復移動するように前記キャップ切替用カム溝Gcは形成されている。図5に示すように、ピストン82は、連通孔83aが第1キャップ接続口81aに一致する吸引位置としての第1吸引位置と、同じく第2キャップ接続口81bに一致する吸引位置としての第2吸引位置と、同じく第1及び第2キャップ接続口81a,81bのいずれにも一致しない閉鎖位置との間を移動する。ピストン82が閉鎖位置にあるとき、第1及び第2キャップ接続口81a,81bはそれぞれ流通部83の外周面により内側から閉鎖される。なお、係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gc側に付勢されていない。
<円筒カムC>
次に、円筒カムCの構造について詳述する。
図3に示すように、円筒カムCの上部には切歯歯車91が設けられている。切歯歯車91の外周面には、その約半周分に亘って歯が形成されており、当該切歯歯車91と従動歯車56とはそれぞれカム駆動歯車55と同時に噛合可能とされている。切歯歯車91はワイパピン64がカム溝G(即ち、後述する下側案内部92→傾斜案内部93又は傾斜案内部93→下側案内部92に)に案内される際にカム駆動歯車55に噛合して、従動歯車56と共に円筒カムCに駆動モータ50の駆動力を確実に伝達する。
円筒カムCの外周面にはカム溝Gが形成されている。カム溝Gにはキャップピン74及
びワイパピン64がそれぞれ摺動可能に係合している。カム溝Gは、円筒カムCの回転に伴ってキャップピン74が当該カム溝Gに案内されることにより第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれ図4に実線で示す密閉位置と同じく二点鎖線で示すキャップ退避位置との間を移動するように形成されている。また、カム溝Gはワイパピン64が当該カム溝Gに案内されることにより、ワイパ部材62が図4に実線で示すワイパ払拭位置と同じく二点鎖線で示すワイパ退避位置との間を移動するように形成されている。
図3に示すように、カム溝Gは、下側案内部92、傾斜案内部93、上側案内部94、中間傾斜部95及び中間案内部96を備えている。下側案内部92は円筒カムCの下部において周方向に延出するように形成されている。傾斜案内部93は下側案内部92から斜め上方へ滑らかに連続するように形成されている。上側案内部94は傾斜案内部93から円筒カムCの周方向に連続するように形成されている。中間傾斜部95は上側案内部94から斜め下方へ滑らかに連続するように形成されている。中間案内部96は円筒カムCにおける下側案内部92と上側案内部94との中間に設けられており、傾斜案内部93から円筒カムCの周方向に連続するように形成されている。
円筒カムCの正回転に伴って、キャップピン74がカム溝Gの下側案内部92→傾斜案内部93→上側案内部94の順に案内されると、第1及び第2キャップ72a,72bは上昇して密閉位置に至る。ここで、円筒カムCの正回転方向は、駆動モータ50が正回転したときの回転方向であり、図2及び図3に矢印で示す。
また、円筒カムCの逆回転によりキャップピン74が中間傾斜部95へ至り、さらに正回転により中間案内部96へ案内されると、第1及び第2キャップ72a,72bは下降して密閉位置とキャップ退避位置との中間の位置であるキャップ中間位置に至る。このキャップ中間位置は、第1及び第2キャップ72a,72bが第1及び第2記録ヘッド24a,24bをそれぞれ密閉しない状態である。この状態から円筒カムCが逆回転してキャップピン74が傾斜案内部93を介して下側案内部92へ至ると、第1及び第2キャップ72a,72bはキャップ退避位置に至る。
一方、ワイパピン64は下側案内部92と傾斜案内部93との間において案内される。前述したように、キャップピン74が中間傾斜部95にある状態で円筒カムCが正回転され、キャップピン74が中間案内部96へ案内されたとき、ワイパピン64がカム溝Gの下側案内部92から傾斜案内部93に案内され、ワイパ部材62は上昇してワイパ払拭位置に至る。そして、この状態で円筒カムCの逆回転によりワイパピン64が傾斜案内部93から下側案内部92へ案内されると、ワイパ部材62は下降してワイパ退避位置に至る。
<キャップ切替用カム溝Gc>
図6、図8及び図9に示すように、円筒カムCの底面にはキャップ切替用カム溝Gcが形成されている。このキャップ切替用カム溝Gcには前記ピストン82の係合ピン86が摺動可能に係合している。円筒カムCの回転に伴って係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gcに案内されるようになっている。キャップ切替用カム溝Gcは内側係合溝101、外側係合溝102及びバイパス係合溝103を備えている。
<内側係合溝101>
内側係合溝101は円筒カムCの底面中央付近から当該底面の外周方向へ延びる円弧状に形成されている。内側係合溝101の基端は中立位置P0とされており、同じく先端は第1係合位置P1とされている。係合ピン86が中立位置P0にあるときにはピストン82は図5(a)に示す閉鎖位置にあり、同じく第1係合位置P1にあるときにはピストン82は図5(b)に示す第1吸引位置にあるように、内側係合溝101の曲率半径及び延
出距離等が設定されている。また、円筒カムCが約半周回転したとき、ピストン82の係合ピン86がキャップ切替用カム溝Gcにおける中立位置P0から第1係合位置P1へ移動するように内側係合溝101は形成されている。
<外側係合溝102>
外側係合溝102は内側係合溝101の途中から円筒カムCの底面の外周方向へ分岐するように且つ当該底面の外周方向へ延びる円弧状に形成されている。外側係合溝102は円筒カムCの中心軸の周方向において半周する程度に延出形成されている。外側係合溝102の先端は第2係合位置P2とされており、係合ピン86が第2係合位置P2にあるときにはピストン82は図5(c)に示す第2吸引位置にあるように、外側係合溝102の曲率半径及び延出距離等が設定されている。また、円筒カムCが約半周回転した位置において、ピストン82の係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gcにおける第2係合位置P2に位置可能となるように外側係合溝102は形成されている。
<バイパス係合溝103>
バイパス係合溝103は内側係合溝101と外側係合溝102とを連通するように形成されている。バイパス係合溝103は内側係合溝101の第2係合位置P2から基端側1/3程度の位置における当該内側係合溝101の接線方向に延出されている。このため、第1係合位置P1にある係合ピン86が中立位置P0方向へ移動する際、当該係合ピン86は内側係合溝101からバイパス係合溝103内に円滑に進入可能となっている。
<係合ピンの移動経路>
ピストン82の係合ピン86が中立位置P0にある状態で、円筒カムCが正回転すると、図6及び図9に示すように、当該係合ピン86は内側係合溝101に案内されながら第1係合位置P1へ至る。この状態で、円筒カムCが逆回転すると、第1係合位置P1の係合ピン86は内側係合溝101に案内されながら中立位置P0方向へ移動する。このとき、係合ピン86はそのまま内側係合溝101に案内されることなくバイパス係合溝103内へ円滑に進入する。そして、係合ピン86はバイパス係合溝103と外側係合溝102とが合流する部位である分岐位置P3に至る。この状態で、円筒カムCが逆転し続けると、係合ピン86は外側係合溝102に案内されながら内側係合溝101に合流して中立位置P0に至る。一方、係合ピン86が分岐位置P3に至ったとき、円筒カムCが正回転すると、図6及び図8に示すように、係合ピン86は外側係合溝102に案内されて第2係合位置P2に至る。このように、円筒カムCの正逆回転により、係合ピン86は中立位置P0、第1係合位置P1及び第2係合位置P2間をそれぞれ移動する。
尚、本実施形態において、インクジェット式プリンタ11は液体噴射装置を構成し、記録ヘッド24は液体噴射ヘッドを構成する。また、駆動モータ50は駆動源を構成し、Oリング85a,85bは密封装置を構成する。さらに、吸引通路切替機構Vは通路開閉手段及び弁機構をそれぞれ構成する。
<実施形態の作用>
次に、前述のように構成したインクジェット式プリンタ11の印刷時における動作を説明する。印刷時においては、第1及び第2キャップ72a,72bはキャップ退避位置(図4参照)に保持されており、同じくワイパ部材はワイパ退避位置(図4参照)に保持されている。ピストン82の係合ピン86は中立位置P0(図6参照)に保持されている。
<印刷時>
印刷を行う場合、図示しない制御装置は紙送りモータ13を駆動する。これにより、プラテン15と記録ヘッド24との間に紙Pが導かれる。この状態で、制御装置はキャリッジモータ16が正逆回転駆動する。キャリッジ20はガイド部材21に沿って往復移動(
図1におけるx方向及び反x方向へ移動)する。制御装置はキャリッジ20を往復移動させながら前記圧電素子を駆動する。この結果、インクカートリッジ22,23から供給されるインクが記録ヘッド24のノズルから紙Pへ噴射される。キャリッジ20が一回往復移動する毎に制御装置は紙送りモータ13を駆動して紙Pを前面側(図1におけるy方向)へ所定の送り量だけ送る。以後、前述の動作が所定回数繰り返されることにより、紙Pには所定の印刷が施される。印刷終了後には記録ヘッド24のクリーニングが行われる。
<クリーニング時>
次に、前述のように構成したインクジェット式プリンタ11のクリーニング時における動作を説明する。記録ヘッド24のクリーニングは吸引動作→ワイピング動作の順に行われる。以下、順に説明する。
<吸引動作>
印刷の終了後、制御装置はキャリッジモータ16を駆動し、キャリッジ20をクリーニング装置30(正確には、第1及び第2キャップ72a,72b)に対向する位置まで移動させる。このとき、ワイパ部材62はワイパ退避位置にあるので、キャリッジ20の記録ヘッド24が当該ワイパ部材62に干渉することはない。キャリッジ20が第1及び第2キャップ72a,72bと対向する位置に至ると、制御装置はキャリッジモータ16を停止する。
<第1キャップ72aの吸引動作>
次に、制御装置は駆動モータ50を正回転させる。すると、駆動モータ50の駆動力は、駆動歯車51、中間歯車52、前記伝達歯車、ポンプ駆動歯車53及びカム駆動歯車55を介して従動歯車56に伝達され、当該従動歯車56は正回転する(図2における矢印方向)。従動歯車56の回転力は摩擦により切歯歯車91に伝達され、これら従動歯車56及び切歯歯車91は一緒に回転し始める。そして、切歯歯車91の歯とカム駆動歯車55とが噛み合うと、当該カム駆動歯車55の回転力は切歯歯車91にも伝達される。この結果、切歯歯車91は正回転する。
このとき、円筒カムCの正回転に伴って、キャップピン74がカム溝Gによって上方へ案内されることにより(下側案内部92→傾斜案内部93→上側案内部94)、第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれ上昇し、やがて図4に実線で示す密閉位置に至る。この結果、記録ヘッド24(正確には、第1及び第2記録ヘッド24a,24bのノズル形成面)は第1及び第2キャップ72a,72bにより密閉状態で覆われる。
また、円筒カムCの正回転に伴って、ワイパピン64がカム溝Gによって上方へ案内されることにより(下側案内部92→傾斜案内部93の途中)、ワイパ部材62が上昇する。円筒カムCが約半周回転すると、切歯歯車91の歯とカム駆動歯車55とは互いに噛み合わなくなるので、円筒カムCは回転しなくなる。
また、円筒カムCの正回転に伴って、ピストン82の係合ピン86は中立位置P0(図6参照)から内側係合溝101に案内されて第1係合位置P1(図6参照)に至り、ピストン82は図5(b)に示す第1の吸引位置に保持される。この結果、第1及び第2キャップ72a,72bのうち一方の第1キャップ72aの内部とピストン82の内部とは互いに連通する。この結果、第1キャップ72aにより覆われた第1記録ヘッド24aのノズルを吸引可能となる。
駆動モータ50の駆動により、吸引ポンプ54も回転駆動する。このため、第1及び第2キャップ72a,72bが密閉位置に保持されると共に、ピストン82が図5(b)に示す第1吸引位置に保持された時点で、一方の第1記録ヘッド24aのノズル形成面と第
1キャップ72aとの間に形成された空間が負圧となる。この結果、第1記録ヘッド24aのノズル内の高粘度のインクが吸引される。この吸引されたインクは第1のキャップ側吸引通路75a、ピストン82の流通部83内、ポンプ側吸引通路75c及び排出管路76を介して廃液タンク14内に排出される。
一方の第1記録ヘッド24aの吸引が完了すると、駆動モータ50の駆動により、円筒カムCは逆回転、次いで正回転をしてキャップピン74は中間案内部96の図3における左側に位置する。このとき、第1記録ヘッド24aと第1キャップ72aとは互いに離間状態、即ち第1記録ヘッド24aは密封されていない状態となっている。この状態で、駆動モータ50の駆動により吸引ポンプ54が駆動され、第1キャップ72a内のインクのみを吸引する空吸引状態となる。
<第2キャップ72bの吸引動作を行う場合>
この後、他方の第2キャップ72bの吸引を行う場合、制御装置は駆動モータ50を逆転させる。駆動モータ50の駆動力は従動歯車56との摩擦力により切歯歯車91に伝達される。当該切歯歯車91はカム駆動歯車55に噛み合わない状態で逆回転し、切歯歯車91とカム駆動歯車55とが噛み合い始めると円筒カムCも逆回転する。
円筒カムCの逆回転に伴って、ワイパピン64がカム溝Gによって下方へ案内されることにより(傾斜案内部93の途中→下側案内部92)、ワイパ部材62が下降する。円筒カムCの逆回転時において、キャップピン74はワイパピン64よりも遅れてカム溝Gによって下方へ案内される。
また、円筒カムCの逆回転に伴って、キャップピン74がカム溝Gに案内されることにより、(中間案内部96→傾斜案内部93→下側案内部92)、第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれ下降し、やがて図4に二点鎖線で示すキャップ退避位置に至る。この結果、記録ヘッド24(正確には、第1及び第2記録ヘッド24a,24bのノズル形成面)と第1及び第2キャップ72a,72bとは離間する。
さらに、円筒カムCの逆回転に伴って、ピストン82の係合ピン86は第1係合位置P1からバイパス係合溝103を経て中立位置P0(図6参照)に至る。
さらに制御装置は、駆動モータ50を正回転させ、第1キャップ72aの吸引動作時と同様に、第1及び第2キャップ72a,72bを密閉位置(図4参照)に位置させる。これにより、記録ヘッド24(第1及び第2記録ヘッド24a,24bのノズル形成面)は第1及び第2キャップ72a,72bにより密閉状態で覆われる。このとき前述したように、キャップピン74は上側案内部94に、ワイパピン64は傾斜案内部93の途中に、ピストン82の係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gcにおける第1係合位置P1(図6参照)に位置する。この後、制御装置は駆動モータ50を逆回転させ、円筒カムCを逆回転させる。この円筒カムCの逆回転に伴って、ピストン82の係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gcの第1係合位置P1から同じく分岐位置P3へ至る。このとき、キャップピン74は傾斜案内部93の途中に、ワイパピン64は下側案内部92に位置する。
ここで、制御装置は駆動モータ50を正回転させる。すると、前述と同様に、円筒カムCも正回転し、係合ピン86は外側係合溝102に案内されて第2係合位置P2(図6参照)に至る。ピストン82は図5(c)に示す第2の吸引位置に保持される。この結果、第1及び第2キャップ72a,72bのうち他方の第2キャップ72bの内部とピストン82の内部とは互いに連通する。また、キャップピン74は上側案内部94に至り、第1及び第2キャップ72a,72bと第1及び第2記録ヘッド24a,24bとは密閉状態になる。この結果、第2キャップ72bにより覆われた第2記録ヘッド24bのノズルを吸引可能となる。
駆動モータ50の駆動により、吸引ポンプ54も回転駆動する。このため、第1及び第2キャップ72a,72bが密閉位置に保持されると共に、ピストン82が図5(c)に示す第2吸引位置に保持された時点で、他方の第2記録ヘッド24bのノズル形成面と第2キャップ72bとの間に形成された空間が負圧となる。この結果、第2記録ヘッド24bのノズル内の高粘度のインクが吸引される。この吸引されたインクは第2のキャップ側吸引通路75b、ピストン82の流通部83内、ポンプ側吸引通路75c及び排出管路76を介して廃液タンク14内に排出される。
他方の第2記録ヘッド24bの吸引が完了すると、駆動モータ50の駆動により、円筒カムCは逆回転、次いで正回転をしてキャップピン74は中間案内部96の図3中左側に位置する。このとき、第2記録ヘッド24bと第2キャップ72bとは互いに離間状態、即ち第2記録ヘッド24bは密封されていない状態となっている。この状態で、駆動モータ50の駆動により吸引ポンプ54が駆動され、第2キャップ72b内のインクのみを吸引する空吸引状態となる。このとき、ワイパピン64は傾斜案内部93の中腹に位置しており、ワイパ部材62はワイパ払拭位置にある。この状態で、制御装置はワイピング動作を行うことが可能になる。
<第2キャップ72bの吸引動作を行わない場合>
一方、一方の第1キャップ72aの吸引動作のみを行って、他方の第2キャップ72bの吸引動作を行わないように設定されている場合には、次のように動作する。即ち、第1キャップ72aの吸引動作の最後(即ち、第1キャップ72a内のインクのみを吸引する空吸引状態)においては、キャップピン74が中間案内部96に位置しており、このときワイパ部材62はワイパ払拭位置にある。前述と同様に、この状態で、制御装置はワイピング動作を行う。
<ワイピング動作>
ワイピング動作は、係合ピン86がキャップ切替用カム溝Gcの第1係合位置P1もしくは第2係合位置P2にあるとき、即ち第1及び第2キャップ72a,72bがそれぞれキャップ中間位置(図4参照)にあると共にワイパ部材62がワイパ払拭位置(図4参照)にある状態で行われる。この状態において、制御装置はキャリッジモータ16を駆動する。キャリッジ20が印刷可能領域側(図1における反x方向)へ移動する際、ワイパ部材62の先端部62aが記録ヘッド24(第1及び第2記録ヘッド24a,24b)のノズル形成面に摺接することにより当該記録ヘッド24のノズル形成面の前面が掻き取られるようにして払拭清掃される。
ワイピング動作完了後(即ち、ワイパ部材62による記録ヘッド24の清掃完了後)、制御装置は駆動モータ50を逆回転させる。すると、係合ピン86はキャップ切替用カム溝Gcの第1係合位置P1もしくは第2係合位置P2から分岐位置P3を経由して中立位置P0(図6参照)に至る。また、キャップピン74及びワイパピン64はそれぞれ下側案内部92に位置し、第1及び第2キャップ72a,72bはキャップ退避位置に、またワイピング装置43はワイパ退避位置に位置する。そして、制御装置は駆動モータ50を停止する。以上で、記録ヘッド24のクリーニング動作は完了となる。
<実施形態の効果>
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)インクジェット式プリンタ11には、吸引ポンプ54を動作させると共に第1及び第2キャップ72a,72b及びワイパ部材62をそれぞれ昇降させるための単一の駆動モータ50を備えた。そして、第1及び第2キャップ72a,72bと吸引ポンプ54とを接続する吸引通路75上には、駆動モータ50の駆動により当該吸引通路75を連通
又は遮断する吸引通路切替機構Vを備えた。即ち、吸引動作及びワイピング動作を行うための駆動源である駆動モータ50を使用して吸引通路75の開閉が行われる。このように、3つの動作がそれぞれ同一の駆動モータ50により行われる。このため、吸引通路75を開閉するための駆動源(モータ等)を別途設けるようにした場合と異なり、当該吸引通路切替機構Vを作動させるための駆動源の設置スペースが不要となる。従って、クリーニング装置30の小型化が図られる。
(2)ワイパ部材62及び第1及び第2キャップ72a,72bの昇降動作に加えて、吸引通路75の開閉動作を単一の円筒カムCを利用して行うようにした。このため、例えば複数の歯車等からなる歯車機構により吸引通路75の開閉を行うようにした場合と異なり、クリーニング装置30の部品点数の増大を極力抑え、構成の簡素化が図られる。また、クリーニング装置30の小型化にも寄与する。
(3)吸引通路切替機構Vには、第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bに第1及び第2キャップ接続口81a,81bを介して連通されたシリンダ81と、当該シリンダ81内を摺動するピストン82とを備えた。ピストンには、インクを流通可能とすると共にポンプ側吸引通路75cに連通された流通部83と、当該流通部83の内外を連通する連通孔83aと、流通部83のポンプ側吸引通路75cに連結された端部とは反対側の端部に設けられた係合部84とを備えた。また、円筒カムCには係合部84(正確には、係合部84に設けられた係合ピン86)を案内可能としたキャップ切替用カム溝Gcを形成し、当該円筒カムCの回転に伴ってキャップ切替用カム溝Gcに係合部84が案内されることにより当該円筒カムCの回転運動が流通部83の軸動に変換されるようにした。そして、当該流通部83が自身の連通孔83aとシリンダ81の第1及び第2キャップ接続口81a,81bとがそれぞれ一致する第1及び第2吸引位置と、同じく一致しない閉鎖位置との間を移動するようにした。
このため、例えば吸引通路75をゴムチューブで形成し、このゴムチューブをカム機構等を利用して押し潰したり連通させたりするようにした場合と異なり、構成が簡単になる。また、吸引通路75の開閉をいっそう確実に行うことができる。ちなみに、前記カム機構は、例えばモータ等の駆動源の駆動に連動して回転するカムと、当該カムにより前記ゴムチューブを押し潰して遮断する位置と当該ゴムチューブを連通させる位置との間を移動するレバーと、当該レバーをゴムチューブの押し潰し方向へ常時付勢するネジリコイルバネ等の付勢手段とからなるものが考えられる。
(4)第1及び第2記録ヘッド24a,24bを設け、両第1及び第2記録ヘッド24a,24bにそれぞれ対応するように第1及び第2キャップ72a,72bを設けるようにした。そして、第1及び第2キャップ72a,72bにそれぞれ吸引通路75(正確には、第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75b)を連結するようにした。また、円筒カムCの回転に伴ってピストン82が第1又は第2吸引位置と閉鎖位置との間を移動するようにキャップ切替用カム溝Gcを形成するようにした。
ちなみに、第1又は第2吸引位置は、流通部83の連通孔83aと、第1及び第2キャップ72a,72bの第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bがそれぞれ接続されたシリンダ81の2つの第1及び第2キャップ接続口81a,81bのうちのいずれか一つと一致する位置である。閉鎖位置は流通部83の連通孔83aとシリンダ81の両第1及び第2キャップ接続口81a,81bとがいずれも一致しない位置である。
このため、同一(単一)の吸引ポンプ54により、両第1及び第2記録ヘッド24a,24bの吸引動作をそれぞれ個別に実行可能となる。このため、例えば第1及び第2記録ヘッド24a,24b毎に吸引ポンプを設け、この2つの吸引ポンプをそれぞれ駆動させ
ることにより両第1及び第2記録ヘッド24a,24bの吸引を行うようにした場合に比べて、クリーニング装置30の構成の簡素化が図られる。また、クリーニング装置30の小型化にも寄与する。
(5)一対のOリング85a,85bをピストン82の外周面にそれぞれ連通孔83aを間に挟むようにして装着するようにした。このため、シリンダ81の内周面とピストン82の外周面との間を水密状に保たれる。従って、吸引ポンプ54の駆動により第1及び第2キャップ72a,72b内に吸引されたインクがシリンダ81の内周面とピストン82の外周面との間から漏出することがない。
(6)クリーニング装置30の小型化及び簡素化がそれぞれ図られることにより、インクジェット式プリンタ11の小型化及び簡素化もそれぞれ図られる。
<別の実施形態>
尚、前記実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、2つの第1及び第2記録ヘッド24a,24b及び2つの第1及び第2キャップ72a,72bを設けるようにしたが、図10に示すように、3つ以上の記録ヘッド24及び3つ以上のキャップ72を設けるようにしてもよい(図10では記録ヘッド24は図示略)。そして、各キャップ72にはそれぞれ吸引通路75を接続し、各吸引通路75の連通及び遮断、即ち各キャップ72と吸引ポンプ54との連通及び遮断をそれぞれ吸引通路切替機構Vにより切替えるようにする。この場合、キャップの数量(吸引通路75の本数)の分だけシリンダ81にはキャップ接続口を形成する。また、円筒カムCのキャップ切替用カム溝Gcにおいて、内側係合溝101及び外側係合溝102に相当する溝をキャップ数と同数分形成し、円筒カムCの回転に伴ってピストン82は連通孔83aが各キャップ接続口にそれぞれ一致するようにシリンダ81内を摺動するように構成する。各キャップ接続口のうちピストン82の連通孔83aと一致したキャップ接続口に吸引通路を介して接続されたキャップを吸引可能となる。即ち、円筒カムCの回転を利用して3つ以上の流路の切替えが可能となる。
・本実施形態では、2つの第1及び第2記録ヘッド24a,24b及び2つの第1及び第2キャップ72a,72bを設けるようにしたが、図11に示すように、単一の記録ヘッド24及び単一のキャップ72を設けるようにしてもよい(図11では記録ヘッド24は図示略)。この場合、円筒カムCの回転を利用して、ピストン82は、図12に示すように、シリンダ81に形成された単一のキャップ接続口81cとピストン82の連通孔83aとが一致する吸引位置としての開位置と、同じく一致しない閉鎖位置としての閉位置との間を移動する。即ち、円筒カムCの回転を利用して単一の流路の開閉の切替えが可能となる。
また、キャップ切替用カム溝Gcの溝を適宜変更し、この単一の流路の開閉の切替えを用いて、負圧を蓄積してから一気にクリーニングを行う、いわゆるチョーククリーニングを実行するようにしてもよい。即ち、キャップ72がキャップ密閉位置のときに、図12(a)に示すように、閉位置において駆動モータ50を回転させることにより吸引ポンプ54を駆動させ、吸引ポンプ54から連通孔83aまでの負圧を発生させ、蓄積する。そして、最高負圧が発生後、円筒カムCを回転させ、キャップ接続口81cと連通孔83aとを一致させる(開位置)。この状態で、さらに、吸引ポンプ54を駆動させて単一の記録ヘッド24と単一のキャップ72との間に負圧を発生させることにより、単一の記録ヘッド24のノズル内のインクは吸引され、廃液タンク14内に排出される。そして、このようなチョーククリーニングをすることにより、クリーニングに必要な負圧発生能力(最高負圧)が確保された状態に達成するまでの時間が短くてすむため、クリーニング時に使用するインクの消費量を低減することができる。従って、吸引ポンプ54と円筒カムCと
共通の駆動源で、チョーククリーニングをすることができるので、クリーニング装置30の小型化に寄与しながらも、クリーニング時に使用するインクの消費量を低減することができる。
さらに、このチョーククリーニングは、要はキャップ接続口と連通孔との数が一致していればよく、キャップ接続口と連通孔をそれぞれ2つ以上設けてもよい。また、連通孔の数よりもキャップ接続口の数の方が多くてもよい。例えば、図13(a)に示すように、第1及び第2キャップ接続口81a,81bの間に連通孔83aを設けて閉位置とする。そして、その閉位置において吸引ポンプ54を駆動させ、吸引ポンプ54から連通孔83aまでの負圧を発生して蓄積する。その後、図13(b),(c)に示すように、吸引通路切替機構Vにより、連通孔83aが第1及び第2キャップ接続口81a,81bにそれぞれ一致させることによって選択チョーククリーニングをすることができる。
・円筒カムCの回転を利用して、キャップの吸引動作と大気開放動作とを切替可能としてもよい。即ち、図14に示すように、単一のキャップ72を設けると共にピストン82には2つの連通孔83aを形成する。当該キャップ72には吸引通路75に加えて大気開放通路Aの一端を連結し、同じく他端を大気開放用連通口(本実施形態では、第2キャップ接続口81aに相当)を介して前記シリンダ81に連結する。そして、円筒カムCの回転に伴って、流通部83の連通孔83aとシリンダ81の大気開放用連通口とが一致する大気開放位置と、同じく連通孔83aとシリンダ81のキャップ接続口とが一致する吸引位置との間を、ピストン82が選択的に移動するようにする。このようにすれば、単一の駆動モータ50により、記録ヘッド24の吸引動作とキャップ内の大気開放とをそれぞれ個別に実行可能となる。このため、大気開放通路A上に別途弁機構を設けたり、当該弁機構を作動させたりするための駆動源を別途設ける必要がない。従って、クリーニング装置30の構成の簡素化が図られる。また、クリーニング装置30の小型化にも寄与する。
・本実施形態では、2つの第1及び第2記録ヘッド24a,24b(2つの第1及び第2キャップ72a,72b)の吸引を行ったが、第1記録ヘッド24a(第1キャップ72a)の吸引動作とプラテン15の吸引動作とを切替可能としてもよい。即ち、図15に示すように、プラテン15の上面に凹設された収容部15aに収容された吸収材15bに吸収後のインクを吸引してもよい。詳述すると、印刷時には、プラテン15上に搬送された紙Pは、紙ガイド部材15cの上面を滑りながら紙送りされる。そして、吸収材15bは、余白の無い、いわゆる縁無し印刷が行われる場合等に、紙Pの縁よりやや外側に吐出されたインクを受け止めて吸収するようになっている。その収容部15aの底壁には収容部の吸引通路としてのプラテン吸引通路(本実施形態では、第2のキャップ側吸引通路75bに相当)の一端が接続されており、同じく他端は、図5に示すように、吸引通路切替機構V(シリンダ81)に連結されている。シリンダ81には、プラテン接続口(本実施形態では、第2キャップ接続口81bに相当)が形成されている。
そして、図5に示すように、円筒カムCの回転に伴って、流通部83の連通孔83aとシリンダ81の第1キャップ接続口81aとが一致する第1吸収位置と、同じく連通孔83aとシリンダ81のプラテン接続口とが一致する第2吸引位置との間を、ピストン82が選択的に移動するようにする。このようにすれば、単一の駆動モータ50により、記録ヘッド24の吸引動作とプラテン15の収容部15aの吸引動作とをそれぞれ個別に実行可能となる。この結果、プラテン15の収容部15aを定期的に吸引して余分なインクを回収できるため、インクジェット式プリンタ11の姿勢変化等に伴ってプラテン15が傾いたときにも、プラテン15からインクが漏れ出すことがない。従って、クリーニング装置30の小型化に寄与しながらも、インクジェット式プリンタ11の姿勢変化等に伴うインク漏出を低減することができる。
なお、このとき、収容部15aに吸収材15bを収容せずに、収容部15aに吐出されたインクを直接吸引するようにしてもよい。この結果、収容部15aに吸収材15bを収容する必要がなく、プラテン15を小型化することができる。
さらに、プラテン15の長手方向に2本以上のプラテン吸引通路を設け、その2本以上のプラテン吸引通路に対応したプラテン接続口をそれぞれ切替可能としてもよい。この結果、プラテン15の長手方向において吸引ポンプ54から遠い場所のインクであっても、プラテン吸引通路を設けることによって吸引することができる。従って、吸引ポンプ54の駆動能力を挙げることなく、プラテン15の収容部15aに吐出されたインクを確実に吸引することができる。
・本実施形態では、2つの第1及び第2記録ヘッド24a,24b(2つの第1及び第2キャップ72a,72b)の吸引を行ったが、第1記録ヘッド24a(第1キャップ72a)の吸引動作とワイパ支持部材61に備えられた図示しない吸収材に吸収されたインクの吸引動作とを切替可能としてもよい。詳述すると、ワイピング動作時に、記録ヘッド24のノズル形成面の全面が掻き取られるように払拭清掃されると、その掻き取られたインクは、ワイパ支持部材61に収容された図示しない吸収材により吸収される。そのワイパ支持部材61の底壁に、図16に示すように、ワイパ支持部材の吸引通路としてのワイパ吸引通路(本実施形態では、第2のキャップ側吸引通路75bに相当)の一端が接続されており、同じく他端は、吸引通路切替機構V(シリンダ81)に連結されている。シリンダ81には、図5に示すように、ワイパ接続口(本実施形態では、第2キャップ接続口81bに相当)が形成されている。
そして、図5に示すように、円筒カムCの回転に伴って、流通部83の連通孔83aとシリンダ81の第1キャップ接続口81aとが一致する第1吸収位置と、同じく連通孔83aとシリンダ81のワイパ接続口とが一致する第2吸引位置との間を、ピストン82が選択的に移動するようにする。
このときも、単一の駆動モータ50により、記録ヘッド24の吸引動作とワイパ支持部材61の吸引動作とをそれぞれ個別に実行可能となる。この結果、ワイパ支持部材61を定期的に吸引して余分なインクを回収できるため、インクジェット式プリンタ11の姿勢変化等に伴ってワイパ支持部材61が傾いたときにも、ワイパ支持部材61からインクが漏れ出すことがない。従って、クリーニング装置30の小型化に寄与しながらも、インクジェット式プリンタ11の姿勢変化等に伴うインク漏出を低減することができる。
なお、このとき、ワイパ支持部材61に吸収材を収容せずに、ワイパ支持部材61に吐出されたインクを直接吸引するようにしてもよい。この結果、ワイパ支持部材61に吸収材を収容する必要がなく、ワイパ支持部材61を小型化することができる。
また、第1記録ヘッド24a(第1キャップ72a)の吸引動作とプラテン15の収容部15aの吸引動作とワイパ支持部材61の吸引動作とを切替可能としてもよい。
・本実施形態では、一対のOリング85a,85bをピストン82の外周面にそれぞれ連通孔83aを間に挟むようにして装着するようにしたが、シリンダ81の内周面に密封装置を設けるようにしてもよい。即ち、図17(a)に示すように、シリンダ81の内周面において、第1及び第2キャップ接続口81a,81bの開口部をそれぞれ囲むようにOリングMを装着するようにしてもよい。このようにしても、シリンダ81の内周面とピストン82の外周面との間を水密状に保つことができる。
・本実施形態では、一対のOリング85a,85bをピストン82の外周面にそれぞれ連通孔83aを間に挟むようにして装着するようにしたが、図17(b)に示すように、
連通孔83aの開口部を囲うように単一のOリングMを装着するようにしてもよい。このようにすれば、単一のOリングMをピストン82の外周面に装着するだけで、シリンダ81の内周面とピストン82の外周面との間を水密状に保つことができる。また、部品点数の低減にも貢献する。
・図18(a)に示すように、ピストン82に2つの連通孔83aを、第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bに同時に一致可能となるように配置形成するようにしてもよい。このようにすれば、第1及び第2キャップ72a,72bを同時に吸引可能となる。また、図18(b)に示すように、3つの連通孔83aを第1及び第2のキャップ側吸引通路75a,75bに同時又は個別に一致可能となるように配置形成するようにしてもよい。このようにすれば、第1及び第2キャップ72a,72bを一括して吸引することもできるし、個別に吸引することもできる。このように、キャップ数及び連通孔83aの数を適宜設定するようにしてもよい。この場合、連通孔83aと吸引通路との一致及び不一致は、ピストン82における連通孔83aの形成位置等を考慮して適宜調整する。
<別の技術的思想>
・液体噴射ヘッドを密閉状態に覆う密閉位置と当該液体噴射ヘッドと離間するキャップ退避位置との間を移動可能としたキャップと、前記キャップに吸引通路を介して連結された吸引ポンプと、前記液体噴射ヘッドを払拭清掃可能となるワイパ払拭位置と当該液体噴射ヘッドに干渉しないワイパ退避位置との間を移動可能としたワイパ部材と、前記キャップの一部及びワイパ部材の一部がそれぞれ係合すると共に回転することにより前記キャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内するカム溝が形成された円筒カムと、前記円筒カム及び吸引ポンプにそれぞれ作動連結されたモータと、前記吸引通路上に設けられると共に前記円筒カムの回転に連動して当該吸引通路を連通又は遮断する通路開閉手段とを備えたクリーニング装置。
本実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略斜視図。 同じくクリーニング装置の概略斜視図。 同じく吸引通路切替機構及び円筒カムの概略斜視図。 同じくクリーニング装置の概略構成図。 (a)は本実施形態におけるピストンが閉鎖位置にあるときの吸引通路切替機構の要部断面図、(b)は同じくピストンが第1吸引位置にあるときの吸引通路切替機構の要部断面図、(c)は同じくピストンが第2吸引位置にあるときの吸引通路切替機構の要部断面図。 同じくキャップ切替用カム溝を示す円筒カムの斜視図。 (a)は同じくピストンの斜視図、(b)は同じくピストンをシリンダに挿通した状態を示す吸引通路切替機構の斜視図。 一方のキャップを吸引する際のピストンの係合ピンとキャップ切替用カム溝との係合状態を示すクリーニング装置の斜視図。 他方のキャップを吸引する際のピストンの係合ピンとキャップ切替用カム溝との係合状態を示すクリーニング装置の斜視図。 別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。 別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。 (a),(b)はそれぞれ別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。 (a)〜(c)はそれぞれ別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。 別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。 別の実施形態におけるプラテンの概略斜視図。 別の実施形態におけるワイピング装置及び吸引通路切替機構の概略斜視図。 (a)は別の実施形態におけるシリンダの断面図、(b)は別の実施形態におけるピストンの正面図。 (a),(b)はそれぞれ別の実施形態における吸引通路切替機構の概略構成図。
符号の説明
11…インクジェット式プリンタ(液体噴射装置)、24…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、30…クリーニング装置、50…駆動モータ(駆動源)、54…吸引ポンプ、62…ワイパ部材、72…キャップ、75…吸引通路、75a…第1のキャップ側吸引通路、75b…第2のキャップ側吸引通路、75c…ポンプ側吸引通路(吸引ポンプ側吸引通路)、81…シリンダ、81a…第1キャップ接続口、81b…第2キャップ接続口、82…ピストン、83…流通部、83a…連通孔、84…係合部(ピストンの係合部)、85a,85b…Oリング(密封装置)、A…大気開放通路、C…円筒カム、G…カム溝、Gc…キャップ切替用カム溝(流通路開閉用カム溝)、V…吸引通路切替機構(通路開閉手段,弁機構)。

Claims (12)

  1. 液体噴射ヘッドを密閉状態に覆う密閉位置と当該液体噴射ヘッドと離間するキャップ退避位置との間を移動可能としたキャップと、
    前記キャップに吸引通路を介して連結された吸引ポンプと、
    前記液体噴射ヘッドを払拭清掃可能となるワイパ払拭位置と当該液体噴射ヘッドに干渉しないワイパ退避位置との間を移動可能としたワイパ部材と、
    前記吸引ポンプ、キャップ及びワイパ部材にそれぞれ作動連結されて当該吸引ポンプを駆動させると共にキャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させる単一の駆動源とを備え、
    前記吸引通路上には前記駆動源の駆動に連動して当該吸引通路を連通又は遮断する通路開閉手段を備えたクリーニング装置。
  2. 前記通路開閉手段は、
    前記駆動源の駆動に連動して回転することにより前記キャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内する円筒カムを備え、当該円筒カムの回転に連動して吸引通路を連通又は遮断する弁機構である請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記弁機構は、キャップ側吸引通路に接続口を介して連通されたシリンダと、当該シリンダ内を摺動するピストンとを備え、
    前記ピストンは、液体を流通可能とすると共に吸引ポンプ側吸引通路に連通された流通部と、当該流通部の内外を連通する連通孔と、前記流通部の吸引ポンプ側吸引通路に連結された端部とは反対側の端部に設けられた係合部とを備え、
    前記円筒カムには前記係合部を案内可能とした流通路開閉用カム溝をさらに形成し、当該円筒カムの回転に伴って前記流通路開閉用カム溝に前記ピストンの係合部が案内されることにより当該円筒カムの回転運動が前記流通部の軸動に変換されると共に当該流通部が自身の連通孔と前記シリンダの接続口とが一致する吸引位置と同じく一致しない閉鎖位置との間を移動するようにした請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記液体噴射ヘッドを複数設け、各液体噴射ヘッドにそれぞれ対応するようにキャップを設けると共に各キャップにそれぞれキャップ側吸引通路を連結するようにし、
    前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と各キャップに連結された各キャップ側吸引通路がそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記キャップには前記流通路に加えて大気開放通路の一端を連結し、同じく他端を大気開放用連通口を介して前記シリンダに連結し、
    前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と前記シリンダの大気開放用連通口とが一致する大気開放位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの接続口とが一致する吸引位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  6. 液体噴射ヘッドから噴射された液体が着弾するターゲットを支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、吸引通路を介して吸引ポンプに連結された収容部を備え、
    前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記収容部の吸引通路と前記キャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのい
    ずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  7. 液体噴射ヘッドから噴射された液体が着弾するターゲットを支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、複数の吸引通路を介して前記吸引ポンプに連結された収容部を備え、
    前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記収容部の複数の吸引通路と前記キャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  8. 前記ワイパ部材を支持するワイパ支持部材を備え、
    前記ワイパ支持部材は吸引通路を介して前記吸引ポンプに連結され、
    前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔と、前記ワイパ支持部材の吸引通路とキャップ側吸引通路とがそれぞれ接続された前記シリンダの複数の接続口のうちのいずれか一つと一致する吸引位置と、同じく前記流通部の連通孔とシリンダの各接続口のうちのいずれとも一致しない閉鎖位置との間を、前記流通部が選択的に移動するように前記流通路開閉用カム溝を形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  9. 前記ピストンには複数の連通孔を設けるようにし、
    前記円筒カムの回転に伴って前記各連通孔の一部又は全部がシリンダの単数又は複数の接続口にそれぞれ一致又は不一致となるように前記ピストンが案内されるように前記カム溝を形成した請求項3に記載のクリーニング装置。
  10. 前記閉鎖位置において前記吸引ポンプを駆動し、前記キャップ側吸引通路の内部に負圧を発生させ、
    前記負圧が最高負圧に達したとき、前記円筒カムの回転に伴って、前記流通部の連通孔とキャップ側吸引通路がそれぞれ接続された前記シリンダの単数又は複数の接続口のうちの少なくとも一つと一致する吸引位置に前記流通部が移動するようにした請求項3〜請求項9のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  11. 前記シリンダの内周面及びピストンの外周面のうち少なくとも一方には、シリンダとピストンとの間を液密状に保持する密封装置を設けるようにした請求項3〜請求項10のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  12. 請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置を備えた液体噴射装置。
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