JP2005305726A - クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置 - Google Patents

クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を極力増大させることなく構成の簡素化が図られるクリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】キャップ72には大気開放通路77を接続すると共に当該大気開放通路77上には当該大気開放通路77を連通及び遮断する弁機構78を設けた。また、駆動モータの駆動に連動して弁機構78を開閉動作させる弁開閉機構Vを設けた。即ち、吸引動作及びワイピング動作を行うための駆動源である駆動モータを使用して弁機構78の開閉が行われる。このため、弁機構78を開閉するための駆動源(モータ等)を別途設けるようにした場合と異なり、当該弁機構78を開閉するための駆動源の設置スペースが不要となる。従って、クリーニング装置の小型化が図られる。また、クリーニング装置の構成の簡素化も図られる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、クリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置に関するものである。
従来、インクジェット式プリンタ(液体噴射装置)は、インクカートリッジと、当該インクカートリッジが装着されるキャリッジを備えている。キャリッジは記録ヘッドを備えており、当該記録ヘッドには複数のノズルが形成されている。インクカートリッジから供給されるインクを各ノズルからインク滴として印刷用紙に噴射することにより印刷が行われる。
また、このインクジェット式プリンタは、ノズルのインクによる目詰まりを防止するために記録ヘッドをクリーニングするクリーニング装置を備えている。クリーニング装置は、吸引ポンプに接続されると共に記録ヘッドを密閉状態で覆うキャップを備えた吸引装置、及び記録ヘッドに付着したインクを払拭するワイパ部材を有したワイピング装置を備えている。
記録ヘッドのクリーニングは、記録ヘッドをキャップにより密閉状態で覆い、吸引ポンプを駆動させる。すると、記録ヘッドとキャップとで形成される空間は減圧され、増粘したインクや気泡等はノズルからキャップ内の空気と共に吸い出されて排出される。この吸引動作が完了すると、キャップ内を大気開放した後、キャップは所定位置に退避する。この後、キャリッジを移動させることにより記録ヘッドを所定位置に配置したワイパ部材に摺動させて払拭清掃を行う。これにより、記録ヘッドに付着した余分なインクが除去される。
前述したように、キャップを大気に開放するための構成を備えたクリーニング装置としては例えば特許文献1に記載されたような構成が知られている。即ち、クリーニング装置のキャップには配管の一端が接続されており、同じく他端は大気に開放されている。前記配管上にはバルブが配設されており、当該バルブの開閉により前記配管は連通又は遮断される。
また、吸引ポンプと大気開放用バルブとを一体的に構成したクリーニング装置も提案されている(例えば特許文献2参照。)。このクリーニング装置は、シリンダ内をピストンが摺動することによりキャップ内に負圧を発生させるポンプユニットを備えている。このポンプユニットにはキャップ内の負圧が所定値を下回ったときに、キャップを自動的に大気開放するためのバルブ、バルブ開閉部材及びバルブバネ等の多数の部品が組み込まれている。
特開平7−276671号公報 特開平5−69554号公報
ところが、特許文献1に記載のクリーニング装置のバルブは、当該バルブの駆動源としてのDCソレノイド、及び当該ソレノイドが通電されることにより開弁方向へ移動するプランジャ等から構成されていた。前記バルブを開閉するための駆動源(DCソレノイド)を設ける必要があるため、吸引ポンプに加えて、このバルブ開閉用の駆動源の設置スペースを確保する必要があった。従って、クリーニング装置の小型化には限界があった。
一方、特許文献2に記載のクリーニング装置においては、吸引ポンプと前記大気開放機構とが一体的に組み合わせられており、大気開放専用の駆動源は不要となっている。しかし、大気開放用バルブの開閉動作を負圧発生動作と連動させる必要があり、そのための各種部品を多数設ける必要がある。このため、部品点数が増大すると共にクリーニング装置の構成が複雑化するという問題があった。また、多数の部品を組み込む必要があるので、小型化にも限界があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数を極力増大させることなく構成の簡素化が図られるクリーニング装置及びそれを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、液体噴射ヘッドを密閉状態に覆う密閉位置と当該液体噴射ヘッドと離間するキャップ退避位置との間を移動可能としたキャップと、前記キャップに吸引通路を介して連結された吸引ポンプと、前記液体噴射ヘッドを払拭清掃可能となるワイパ払拭位置と当該液体噴射ヘッドに干渉しないワイパ退避位置との間を移動可能としたワイパ部材と、前記吸引ポンプ、キャップ及びワイパ部材にそれぞれ作動連結されて当該吸引ポンプを駆動させると共にキャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させる単一の駆動源とを備え、前記キャップには大気開放通路を接続すると共に当該大気開放通路上には当該大気開放通路を連通及び遮断する弁機構を設け、前記駆動源の駆動に連動して前記弁機構を開閉動作させる弁開閉手段を設けるようにしたことを要旨とする。
この構成によれば、駆動源の駆動に伴って、キャップは密閉位置とキャップ退避位置との間を移動する。キャップが密閉位置にある場合、吸引ポンプの作動により液体噴射ヘッドが吸引される。同じく、駆動源の駆動により、ワイパ部材はワイパ払拭位置とワイパ退避位置との間を移動する。ワイパ部材がワイパ払拭位置にあるときに液体噴射ヘッドは払拭清掃可能となる。さらに、駆動源の駆動に連動して弁機構の開閉が行われる。即ち、キャップ及びワイパ部材を移動させるための駆動源を使用して弁機構の開閉動作が行われる。3つの動作がそれぞれ同一の駆動源により行われる。このため、弁機構を開閉動作させるための駆動源を別途設けるようにした場合と異なり、当該弁機構用の駆動源の設置スペースを確保する必要がない。従って、クリーニング装置の小型化が図られる。また、クリーニング装置の構成の簡素化も図られる。
本発明は、前記弁開閉手段は、前記駆動源の駆動に連動して回転することにより前記キャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内する円筒カムを備え、当該円筒カムの回転に連動して前記弁機構を開閉するカム機構であることを要旨とする。
この構成によれば、キャップ及びワイパ部材を移動させるための円筒カムを利用して弁機構の開閉動作を行うようにしたので、例えば複数の歯車等からなる歯車機構により弁機構の開閉動作を行うようにした場合と異なり、部品点数の増大を極力抑え、構成の簡素化が図られる。
本発明は、前記弁機構は、大気開放通路の開口部に設けられた弁座と、当該弁座に気密状に当接して前記開口部を密閉する閉弁位置と当該弁座から離間して前記開口部を開放する開弁位置との間を移動可能とした弁体とを備え、前記カム機構は、前記円筒カムの回転により往復移動する開閉ピンと、当該開閉ピンの移動に連動して前記弁体を開弁位置と閉弁位置との間において移動させるレバーとを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、開閉ピンの往復移動をそのまま利用して弁体は開弁位置と閉弁位置との間を移動する。このため、円筒カムの回転運動をレバーの傾動運動に変換するための構成が複雑になることはない。従って、クリーニング装置の構成の簡素化が図られる。
本発明は、前記円筒カムの回転に連動してキャップを移動させるためのキャップピンを備え、前記開閉ピンは前記キャップピンと一体的に形成するようにしたことを要旨とする。
この構成によれば、開閉ピンとキャップピンとを別部材とした場合に比べて、部品点数が低減する。
本発明の液体噴射装置は、前記クリーニング装置を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、クリーニング装置の小型化及び簡素化がそれぞれ図られることにより、液体噴射装置の小型化及び簡素化もそれぞれ図られる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタのクリーニング装置に具体化した一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
<全体構成>
図1に示すように、インクジェット式プリンタ11のフレーム12には紙送り機構が設けられている。当該紙送り機構はフレーム12の底部背面側に固定された紙送りモータ13及び当該紙送りモータ13の出力軸に作動連結された駆動ローラ(図示略)を備えている。紙送りモータ13の駆動により駆動ローラが回転され、これにより、紙Pはインクジェット式プリンタ11の背面側から前面側(図1に矢印で示すy方向)へ搬送される。
フレーム12の内底面には使用したインクを貯留する廃液タンク14がフレーム12の長手方向(図1におけるX方向)へ延びるように設けられている。当該廃液タンク14の上方にはプラテン15が廃液タンク14に沿うように配置されている。プラテン15は紙Pを支持する支持台である。紙送りモータ13の駆動により搬送される紙Pは当該プラテン15の上面に導かれて案内される。
フレーム12の背面側の側壁外面には、キャリッジモータ16が固定されている。キャリッジモータ16の出力軸はフレーム12の背面側側壁を貫通しており、当該出力軸の先端には駆動プーリ17が固定されている。フレーム12の背面側の側壁内面には従動プーリ18が、当該フレーム12の長手方向において駆動プーリ17と所定間隔をおいて回動可能に支持されている。駆動プーリ17と従動プーリ18との間には無端状のベルト19が掛装されている。このベルト19にはキャリッジ20が固定されている。
また、フレーム12の互いに対向する側壁間にはガイド部材21がプラテン15と平行をなすように設けられている。このガイド部材21はキャリッジ20に摺動可能に貫通している。従って、キャリッジモータ16が駆動されると、駆動プーリ17が回転する。これにより、キャリッジ20はガイド部材21に支持されながらフレーム12の長手方向(即ち、図1におけるx方向及び反x方向)において往復移動する。
キャリッジ20には、2つのインクカートリッジ22,23がそれぞれ着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ22は例えばブラックのインクを収容している。インクカートリッジ23の内部は3つの収容室に区画されており、各収容室には例えばマゼンタ、シアン及びイエロの各色のインクがそれぞれ収容されている。
キャリッジ20の下面(プラテン15側の側面)には記録ヘッド24がプラテン15と対向するように設けられている。記録ヘッド24は下方に開口した図示しない複数のノズルを備えている。各ノズルにはそれぞれ図示しない圧電素子が配設されており、当該圧電素子が駆動されると、インクカートリッジ22,23から記録ヘッド24にインクが供給されて、当該記録ヘッド24のノズルからインクがプラテン15上の紙Pに噴射される。
<クリーニング装置>
フレーム12内の一側部は印刷不能領域(ホームポジション)とされており、当該領域には記録ヘッド24のクリーニング装置30が配置されている。クリーニング装置30は上部が開口したケース31及び当該ケース31の上部開口部の一部を覆う蓋体32を備えている。ケース31内には図2に示す駆動機構41、キャッピング装置42及びワイピング装置43がそれぞれ収容されている。
<駆動モータ>
図2に示すように、駆動機構41は駆動モータ50を備えており、当該駆動モータ50の出力軸には駆動歯車51が固定されている。駆動歯車51は、ケース31及び蓋体32に回転可能に支持された中間歯車52及び伝達歯車(図示略)を介してポンプ駆動歯車53に噛合している。ポンプ駆動歯車53は吸引ポンプ54の回転軸54aに固定されている。吸引ポンプ54は内蔵された可撓性のホースをローラが押し潰すことによって液体を移送する公知のチューブポンプである。駆動モータ50の駆動力は駆動歯車51、中間歯車52及び前記伝達歯車を介してポンプ駆動歯車53に伝達され、この結果、吸引ポンプ54は回転駆動する。
一方、ポンプ駆動歯車53は、ケース31及び蓋体32に回転可能に支持されたカム駆動歯車55を介して従動歯車56及び後述の切歯歯車91に噛合している。切歯歯車91はキャッピング装置42及びワイピング装置43をそれぞれ昇降させるための円筒カムCに一体回転可能に連結されている。従動歯車56は図示しないバネにより当該従動歯車56の軸方向且つ切歯歯車91方向に付勢されており、従動歯車56と切歯歯車91とは摩擦クラッチを構成している。駆動モータ50の駆動力は駆動歯車51、中間歯車52、前記伝達歯車、ポンプ駆動歯車53及びカム駆動歯車55を介して常に従動歯車56に伝達される。しかし、切歯歯車91はカム駆動歯車55と歯合する間においてのみ駆動力が伝達され、その間、円筒カムCは回転する。この円筒カムCの構成については、後に詳述する。
<ワイピング装置>
図2に示すように、ワイピング装置43はワイパ支持部材61及び当該ワイパ支持部材61の上部に固定されたワイパ部材62を備えている。ワイパ部材62はゴム等の弾性体により形成されており、当該ワイパ部材62の先端部62aはキャッピング装置42側に湾曲した先細り形状とされている。
ワイパ支持部材61は昇降可能にケース31内に支持されている。ワイパ支持部材61の駆動機構41側(図2におけるy側)の側縁にはピン支持部63が突設されており、当該ピン支持部63のキャッピング装置42側(図2におけるx側)の側面にはワイパピン64が固定されている。
ワイパピン64が後述する円筒カムCの外周面に形成されたカム溝Gに摺動可能に係合されている。ワイパピン64が円筒カムCのカム溝Gに係合状態で案内されることにより、ワイピング装置43(ワイパ支持部材61及びワイパ部材62)は、図3に実線で示すワイパ払拭位置と同じく二点鎖線で示すワイパ退避位置との間を移動(昇降)する。
ワイパ払拭位置は、キャリッジモータ16の駆動によりキャリッジ20がガイド部材21に沿う方向において往復移動する際、ワイパ部材62の上方を通過する記録ヘッド24に当該ワイパ部材62の先端部62aが下方から圧接して当該記録ヘッド24に付着したインクを掻き取り可能となる位置である。ワイパ退避位置はキャリッジモータ16の駆動によりキャリッジ20がガイド部材21に沿って往復移動する際、記録ヘッド24が、ワイパ部材62に干渉しない位置である。
<キャッピング装置>
図2に示すように、キャッピング装置42は、キャップ支持部材71及び当該キャップ支持部材71に支持されたキャップ72を備えている。
<キャップ支持部材>
キャップ支持部材71は昇降可能に設けられている。図7に示すように、当該キャップ支持部材71の底面にはキャップ昇降機構Sが設けられている。キャップ昇降機構Sはキャップ支持部材71の底面に固定されたばね受け筒73、当該ばね受け筒73に対して進退移動可能に挿通されたキャップピン74、及びばね受け筒73内に配設されてキャップピン74を外方へ常時付勢するコイルバネ(図示略)を備えている。キャップピン74に外方からの力が作用すると当該キャップピン74は前記コイルバネの弾性力に抗してばね受け筒73の内方へ移動し、前記外方からの力が解除されるとキャップピン74は前記コイルバネの弾性力により原位置に復帰する。
キャップピン74が後述する円筒カムCのカム溝Gに係合状態で案内されることにより、キャップ支持部材71は昇降する。前記コイルバネの弾性力により常時外方へ付勢されているので、キャップピン74は後述する円筒カムCのカム溝Gの凹凸面に密着状態で案内される。
<キャップ>
図2に示すように、キャップ72は上部が開口した箱体状の形成されている。キャップ72は記録ヘッド24のノズルを密閉状態で覆うことが可能となるように当該開口部の開口面積が設定されている。キャップ支持部材71の昇降に伴ってキャップ72はそれぞれ図3に実線で示す密閉位置と同じく二点鎖線で示すキャップ退避位置との間を移動する。密閉位置はキャップ72が記録ヘッド24(正確には、記録ヘッド24の各ノズル)を密閉状態に覆う位置である。キャップ退避位置はキャップ72と記録ヘッド24とが互いに離間する位置である。
また、図3に示すように、キャップ密閉位置とキャップ退避位置の間にはキャップ中間位置がある。キャップ中間位置はキャップ72と記録ヘッド24とが互いに離間しているが、ワイピング装置43はワイパ払拭位置に保持される位置である。このキャップ中間位置でワイピング動作が行われる。尚、図3において、密閉位置、キャップ退避位置及びキャップ中間位置はそれぞれキャップ72の上面の位置を示す。
図3に示すように、キャップ72は吸引通路75を介して吸引ポンプ54に接続されており、当該吸引ポンプ54は排出管路76を介して廃液タンク14に接続されている。キャップ72が密閉位置に保持された状態で吸引ポンプ54が駆動されると、キャップ72内が負圧になる。この結果、記録ヘッド24のノズル内のインクは吸引通路75を介して吸引ポンプ54内に吸込まれ、さらに排出管路76を介して廃液タンク14内に排出される。また、キャップ72には大気開放通路77の一端が接続されており、同じく他端は大気に開放されている。大気開放通路77上には弁機構78が設けられている。この弁機構78が開閉することにより、大気開放通路77は連通及び遮断される。この弁機構78についは後に詳述する。
図4に示すように、キャップ72の底面とキャップ支持部材71の内底面との間には圧縮コイルバネ79が介在されている。キャップ72とキャップ支持部材71とは圧縮コイルバネ79の弾性力により互いに離間する方向へ常時付勢されている。キャップピン74が後述する円筒カムCのカム溝Gに係合することにより、キャップ支持部材71の下方への移動が規制される。このため、キャップ72は圧縮コイルバネ79の弾性力により上方へ常時付勢されている。
<円筒カム>
次に、円筒カムCの構造について詳述する。
図5に示すように、円筒カムCは、第1溝形成部材C1、第2溝形成部材C2及び切歯歯車91が一体回転可能に組み合わせられることにより構成されている。
円筒カムC(正確には、第2溝形成部材C2)の上部には切歯歯車91が設けられている。切歯歯車91の外周面には、その約半周分に亘って歯が形成されており、当該切歯歯車91と従動歯車56とはそれぞれカム駆動歯車55と同時に噛合可能とされている。切歯歯車91はワイパピン64がカム溝G(即ち、後述する下側案内部92→傾斜案内部93又は傾斜案内部93→下側案内部92に)に案内される際にカム駆動歯車55に噛合して、従動歯車56と共に円筒カムCに駆動モータ50の駆動力を確実に伝達する。
円筒カムCの外周面(正確には、第1溝形成部材C1と第2溝形成部材C2との間)にはカム溝Gが形成されている。カム溝Gにはキャップピン74及びワイパピン64がそれぞれ摺動可能に係合している。カム溝Gは、円筒カムCの回転に伴ってキャップピン74が当該カム溝Gに案内されることによりキャップ72がそれぞれ図3に実線で示す密閉位置と同じく二点鎖線で示すキャップ退避位置との間を移動するように形成されている。また、カム溝Gはワイパピン64が当該カム溝Gに案内されることにより、ワイパ部材62が図3に実線で示すワイパ払拭位置と同じく二点鎖線で示すワイパ退避位置との間を移動するように形成されている。
図5及び図6に示すように、カム溝G(正確には、第1溝形成部材C1)は、下側案内部92、傾斜案内部93、上側案内部94、中間傾斜部95及び中間案内部96を備えている。下側案内部92は円筒カムCの下部において周方向に延出するように形成されている。傾斜案内部93は下側案内部92から斜め上方へ滑らかに連続するように形成されている。上側案内部94は傾斜案内部93から円筒カムCの周方向に連続するように形成されている。中間傾斜部95は上側案内部94から斜め下方へ滑らかに連続するように形成されている。中間案内部96は円筒カムCにおける下側案内部92と上側案内部94との中間に設けられており、傾斜案内部93から円筒カムCの周方向に連続するように形成されている。また、中間案内部96は上側案内部94及び中間傾斜部95よりも外側に形成されている。
円筒カムCの正回転に伴って、キャップピン74がカム溝Gの下側案内部92→傾斜案内部93→上側案内部94の順に案内されると、キャップ72は上昇して密閉位置に至る。ここで、円筒カムCの正回転方向は、駆動モータ50が正回転したときの回転方向であり、図2に矢印で示す。また、円筒カムCの逆回転によりキャップピン74が中間傾斜部95へ至り、さらに正回転により中間案内部96へ案内されると、キャップピン74は上側案内部94と中間案内部96の高低差t(図5参照)分だけ下降する。しかし、この高低差tは図4に示す圧縮コイルバネ79の圧縮量より小さい値とされている。このため、キャップ72は密閉位置に保持された状態でキャップ支持部材71だけが下降する。円筒カムCがさらに逆回転されると、キャップピン74は中間案内部96から傾斜案内部93へ至る。そして、キャップ支持部材71の下降量が圧縮コイルバネ79の圧縮量を越えるまで、即ち圧縮コイルバネ79が伸びきるまでキャップピン74が傾斜案内部93を下降すると、それ以後、キャップ72はキャップ支持部材71と共に下降して、キャップ72はキャップ退避位置に至る。
一方、ワイパピン64は下側案内部92と傾斜案内部93との間において案内される。円筒カムCの正回転に伴って、ワイパピン64がカム溝Gの下側案内部92から傾斜案内部93に案内されると、ワイパ部材62は上昇してワイパ払拭位置に至る。このとき、キャップ72は密閉位置とキャップ退避位置との中間の位置であるキャップ中間位置(図3参照)にあり、記録ヘッド24がキャップ72により密閉されていない状態である。また、円筒カムCの逆回転によりワイパピン64が傾斜案内部93から下側案内部92へ案内されると、ワイパ部材62は下降してワイパ退避位置に至る。
<弁機構>
図7に示すように、大気開放通路77の開口部側の端部は、キャップ支持部材71の底壁を貫通して当該キャップ支持部材71の側壁外面に沿うようにして立ち上がり、開口部が円筒カムC側に向くように配設されている。開口部には弁座101が設けられている。弁座101にはキャップ支持部材71の側壁外面に設けられた弁開閉機構Vに連動した弁体102が着座又は離間可能とされている。
<弁開閉機構>
弁開閉機構Vは、キャップ支持部材71の側壁外面に軸103を支点として回転可能に設けられたレバー104を備えている。レバー104の基端から軸103までの距離が同じく先端から軸103までの距離よりも小さくなるように、軸103は配置されている。即ち、レバー104の基端側の長さは、同じく先端側の長さよりも小さくなっている。レバー104は扁平板状に形成されており、当該レバー104の先端(図7における上端)における円筒カムCと反対側の面には前記弁体102が固定されている。レバー104の基端(図7における下端)における円筒カムCと反対側の面と、キャップ支持部材71の側壁外面に突設されたバネ受け部材105との間には、圧縮コイルバネ106が介在されている。レバー104は圧縮コイルバネ106の弾性力により閉弁方向(図7における反時計方向)へ常時付勢されている。レバー104の基端(図7における下端)における円筒カムC側の面には、当該円筒カムCの回転に連動して往復移動する開閉ピン107が係合している。開閉ピン107は前記キャップピン74の軸線に対して直交するように当該キャップピン74と一体形成されており、全体としてT字状をなしている。
円筒カムCの回転に連動してキャップピン74が当該円筒カムCの軸線に対して直交する方向(図7における左右方向)において往復移動すると、開閉ピン107も当該キャップピン74と同方向へ移動する。開閉ピン107の往復移動により、レバー104は図7に示す閉弁位置と図8に示す開弁位置との間を移動する。閉弁位置は弁体102が弁座101に着座して大気開放通路77が遮断される位置である。開弁位置は弁体102が弁座101から離間して大気開放通路77が連通される位置である。
ちなみに、図7に示すように、キャップピン74が下側案内部92及び傾斜案内部93を経て上側案内部94に位置するときには、レバー104は閉弁位置に保たれる。キャップピン74が上側案内部94から中間傾斜部95を経て中間案内部96に位置するときにはレバー104は開弁位置に保たれる。これは、中間案内部96は上側案内部94よりも外側に位置しているからである。
尚、本実施形態において、インクジェット式プリンタ11は液体噴射装置を構成し、記録ヘッド24は液体噴射ヘッドを構成する。また、駆動モータ50は駆動源を構成し、
弁開閉機構Vは弁開閉手段を構成する。
<実施形態の作用>
次に、前述のように構成したインクジェット式プリンタ11の印刷時における動作を説明する。印刷時においては、キャップ72はキャップ退避位置(図3参照)に保持されており、同じくワイパ部材はワイパ退避位置(図3参照)に保持されている。キャップピン74及びワイパピン64はそれぞれ下側案内部92に位置している。
<印刷時>
印刷を行う場合、図示しない制御装置は紙送りモータ13を駆動する。これにより、プラテン15と記録ヘッド24との間に紙Pが導かれる。この状態で、制御装置はキャリッジモータ16が正逆回転駆動する。キャリッジ20はガイド部材21に沿って往復移動(図1におけるx方向及び反x方向へ移動)する。制御装置はキャリッジ20を往復移動させながら前記圧電素子を駆動する。この結果、インクカートリッジ22,23から供給されるインクが記録ヘッド24のノズルから紙Pへ噴射される。キャリッジ20が一回往復移動する毎に制御装置は紙送りモータ13を駆動して紙Pを前面側(図1におけるy方向)へ所定の送り量だけ送る。以後、前述の動作が所定回数繰り返されることにより、紙Pには所定の印刷が施される。印刷終了後には記録ヘッド24のクリーニングが行われる。
<クリーニング時>
次に、前述のように構成したインクジェット式プリンタ11のクリーニング時における動作を説明する。記録ヘッド24のクリーニングは吸引動作→ワイピング動作の順に行われる。以下、順に説明する。
<吸引動作>
印刷の終了後、制御装置はキャリッジモータ16を駆動し、キャリッジ20(正確には、記録ヘッド24)をクリーニング装置30(正確には、キャップ72)に対向する位置まで移動させる。このとき、ワイパ部材62はワイパ退避位置にあるので、キャリッジ20の記録ヘッドが当該ワイパ部材62に干渉することはない。キャリッジ20がキャップ72と対向する位置に至ると、制御装置はキャリッジモータ16を停止する。
次に、制御装置は駆動モータ50を正回転させる。すると、駆動モータ50の駆動力は、駆動歯車51、中間歯車52、前記伝達歯車、ポンプ駆動歯車53及びカム駆動歯車55を介して従動歯車56に伝達され、当該従動歯車56は正回転する(図2における矢印方向)。従動歯車56の回転力は摩擦により切歯歯車91に伝達され、これら従動歯車56及び切歯歯車91は一緒に回転し始める。そして、切歯歯車91の歯とカム駆動歯車55とが噛み合うと、当該カム駆動歯車55の回転力は切歯歯車91にも伝達される。この結果、切歯歯車91は正回転する。
円筒カムCの正回転に伴って、キャップピン74がカム溝Gによって上方へ案内されることにより(下側案内部92→傾斜案内部93→上側案内部94)キャップ72が上昇し、やがて図3に実線で示す密閉位置に至る。この結果、記録ヘッド24(正確には、記録ヘッド24のノズル形成面)はキャップ72により密閉状態で覆われる。このとき、レバー104は図7に示す閉弁位置に保持されており、吸引ポンプ54による吸引可能状態となっている。
また、円筒カムCの正回転に伴って、ワイパピン64がカム溝Gによって上方へ案内されることにより(下側案内部92→傾斜案内部93の途中)、ワイパ部材62が上昇する。円筒カムCが約半周回転すると、切歯歯車91の歯とカム駆動歯車55とは互いに噛み合わなくなるので、円筒カムCは回転しなくなる。
駆動モータ50の駆動により、吸引ポンプ54も回転駆動する。このため、キャップ72が密閉位置に保持された時点で、記録ヘッド24のノズル形成面とキャップ72との間に形成された空間が負圧となる。この結果、記録ヘッド24のノズル内の高粘度のインクが吸引される。この吸引されたインクは吸引通路75及び排出管路76を介して廃液タンク14内に排出される。以上で、記録ヘッド24の吸引が完了となる。
<大気開放動作>
記録ヘッド24の吸引が完了すると、制御装置は弁機構78を開弁してキャップ72を大気開放する。即ち、制御装置は駆動モータ50を逆回転させる。駆動モータ50の駆動力は従動歯車56との摩擦力により切歯歯車91に伝達される。当該切歯歯車91はカム駆動歯車55に噛み合わない状態で逆回転し、切歯歯車91とカム駆動歯車55とが噛み合い始めると円筒カムCも逆回転する。
円筒カムCの逆回転により、キャップピン74が上側案内部94から中間傾斜部95を経て中間案内部96へ至ると、制御装置は駆動モータ50を再び正回転させることにより円筒カムCを正回転させる。すると、キャップピン74は中間案内部96における上側案内部94と対応する位置へ移動する。キャップピン74は円筒カムCの側壁(正確には、カム溝Gの内底面)に沿って移動する。このため、キャップピン74が上側案内部94にある状態で当該円筒カムCが逆回転した場合、当該キャップピン74は同じ軌跡(即ち、傾斜案内部93)を通って下がらずに中間傾斜部95を経て、さらに円筒カムCを正回転させることにより中間案内部96へ移動可能となっている。
キャップピン74は上側案内部94と中間案内部96の高低差t(図5参照)分だけ下降する。しかし、この高低差tは圧縮コイルバネ79の圧縮量よりも小さいのでキャップ支持部材71だけが下降し、キャップ72は密閉位置に保持される。キャップ支持部材71の下降に伴って圧縮コイルバネ79は伸長する。
また、キャップピン74は中間案内部96へ移動することにより、円筒カムCの軸線に対して直交する方向における上側案内部94の幅d(図5参照)の分だけ外側へ移動(スライド)する。開閉ピン107も前記幅d分だけ外側へ移動して、レバー104を円筒カムCと反対側(図7における左方向)へ押圧する。すると、レバー104は圧縮コイルバネ106の弾性力に抗して軸103を支点に円筒カムC側(図7における時計方向)へ傾動する。この結果、レバー104は図8に示す開弁位置まで移動し、弁体102は弁座101から離間する。大気開放通路77が連通することにより、記録ヘッド24とキャップ72との間の空間は大気に開放される。このとき、吸引ポンプ54は継続して駆動されているものの、キャップ72の内外は大気開放通路77を介して連通している。即ち、記録ヘッド24のノズル形成面は密閉されておらず、キャップ72内のインクのみを吸引する空吸引状態となる。
<ワイピング動作>
次に、制御装置は記録ヘッド24のワイピング動作を行う。即ち、制御装置は駆動モータ50を逆回転させる。すると、円筒カムCが逆回転して、キャップピン74は中間案内部96から傾斜案内部93へ至り、当該傾斜案内部93に案内されながら下降する。キャップ支持部材71が圧縮コイルバネ79が伸びきる位置までキャップピン74が下降すると、それ以後、キャップ支持部材71と共にキャップ72が下降する。そして、キャップピン74が傾斜案内部93の中腹(中央付近)まで移動したとき、キャップ72はキャップ中間位置(図3参照)に至る。このとき、ワイパピン64は傾斜案内部93においてキャップピン74よりも下方(下側案内部92側)に位置している。この状態で、キャップ72は記録ヘッド24から離間しており、ワイパ部材62の先端は記録ヘッド24のノズル形成面より上方に突出している。即ち、ワイパ部材62はワイパ払拭位置にある。ここで、制御装置は駆動モータ50を停止する。
次に、制御装置はキャリッジモータ16を駆動する。キャリッジ20が印刷可能領域側(図1における反x方向)へ移動する際、ワイパ部材62の先端部62aが記録ヘッド24のノズル形成面に摺接することにより当該記録ヘッド24のノズル形成面の前面が掻き取られるようにして払拭清掃される。
ワイピング動作完了後(即ち、ワイパ部材62による記録ヘッド24の清掃完了後)、制御装置は駆動モータ50を逆回転させる。すると、キャップピン74及びワイパピン64はそれぞれ傾斜案内部93から下側案内部92へ移動する。この後、制御装置は駆動モータ50を停止する。以上で、記録ヘッド24のクリーニング動作は完了となる。
<実施形態の効果>
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)インクジェット式プリンタ11には、吸引ポンプ54を動作させると共にキャップ72及びワイパ部材62をそれぞれ昇降させるための単一の駆動モータ50を備えた。また、キャップ72には大気開放通路77を接続すると共に当該大気開放通路77上には当該大気開放通路77を連通及び遮断する弁機構78を設けた。そして、駆動モータ50の駆動に連動して弁機構78を開閉動作させる弁開閉機構Vをさらに設けるようにした。即ち、吸引動作及びワイピング動作を行うための駆動源である駆動モータ50を使用して弁機構78の開閉が行われる。このように、吸引動作、ワイピング動亜及び大気開放動作の3つの動作がそれぞれ同一の駆動モータ50により行われる。このため、弁機構78を開閉するための駆動源(モータ等)を別途設けるようにした場合と異なり、当該弁機構78を開閉するための駆動源の設置スペースが不要となる。従って、クリーニング装置30の小型化が図られる。また、クリーニング装置の構成の簡素化も図られる。
(2)弁開閉機構Vは、駆動モータ50の駆動に連動して回転することにより前記キャップ72及びワイパ部材62をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内する円筒カムCを備え、当該円筒カムCの回転に連動して弁機構78を開閉するカム機構である。このため、例えば複数の歯車等からなる歯車機構により弁機構78の開閉動作を行うようにした場合と異なり、部品点数の増大を極力抑え、構成の簡素化が図られる。
(3)弁機構78には、大気開放通路77の開口部に設けられた弁座101と、当該弁座101に気密状に当接して前記開口部を密閉する閉弁位置と当該弁座101から離間して前記開口部を開放する開弁位置との間を移動可能とした弁体102とを備えた。また、カム機構を構成する弁開閉機構Vは、円筒カムCの回転により往復移動するキャップピン74と、当該キャップピン74の移動に連動して弁体102を開弁位置と閉弁位置との間において移動させるレバー104とを備えた。このため、キャップピン74の往復移動をそのまま利用して弁体102は開弁位置と閉弁位置との間を移動する。従って、円筒カムCの回転運動をレバー104の傾動運動に変換するための構成を新たに設ける必要がない。従って、クリーニング装置30の構成の簡素化が図られる。
(4)円筒カムCの回転に連動してキャップ72を移動させるための開閉ピン107をキャップピン74と一体形成するようにした。このため、開閉ピン107とキャップピン74とを別部材とした場合に比べて、部品点数を低減させることができる。
(5)クリーニング装置30の小型化及び簡素化がそれぞれ図られることにより、インクジェット式プリンタ11の小型化及び簡素化もそれぞれ図られる。
(6)円筒カムCの回転は駆動モータ50により制御される。このため、弁機構78の開閉タイミングを正確に制御するこができる。
(7)レバー104の基端から軸103までの距離が同じく先端から軸103までの距離よりも小さくなるように、軸103を配置するようにした。即ち、レバー104の基端側の長さを、同じく先端側の長さよりも小さくした。軸103がレバー104の基端側に片寄るように設けられていることにより、当該レバー104の先端部の移動量(回転距離)は、基端部の移動量よりも大きくなる。従って、軸103をレバー104の中央に設けるようにした場合と異なり、キャップピン74の移動量を極力小さなものにすることができる。ひいては、円筒カムCのカム溝Gの凹凸の高低差を極力小さくすることができる。また、弁機構78の開弁時、弁体102を弁座101から確実に離間させることができる。
(8)開閉ピン107は前記キャップピン74の軸線に対して直交するように当該キャップピン74と一体形成し、全体としてT字状をなすようにした。このため、レバー104に開閉ピン107を当該レバー104の軸線に対して直交するように当接させることができる。従って、例えば開閉ピン107の先端をレバー104に当接させるようにした場合と異なり、当該開閉ピン107とレバー104との接触面積の増大が図られる。この結果、レバー104は開閉ピン107により確実に押動される。
(別の実施形態)
尚、前記実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・キャップピン74と開閉ピン107とを別部材としてもよい。
本実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略斜視図。 同じくクリーニング装置の概略斜視図。 同じくクリーニング装置の概略構成図。 同じくキャッピング装置の概略構成図。 円筒カムの分解斜視図。 円筒カムを構成する第1溝形成部材の斜視図。 閉弁状態における弁機構及び弁開閉機構の正面図。 開弁状態における弁機構及び弁開閉機構の正面図。
符号の説明
11…インクジェット式プリンタ(液体噴射装置)、
24…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、30…クリーニング装置、
50…駆動モータ(駆動源)、54…吸引ポンプ、62…ワイパ部材、72…キャップ、
74…キャップピン、75…吸引通路、77…大気開放通路、78…弁機構、
101…弁座、102…弁体、104…レバー、107…開閉ピン、C…円筒カム、
V…弁開閉機構(弁開閉手段)。

Claims (5)

  1. 液体噴射ヘッドを密閉状態に覆う密閉位置と当該液体噴射ヘッドと離間するキャップ退避位置との間を移動可能としたキャップと、
    前記キャップに吸引通路を介して連結された吸引ポンプと、
    前記液体噴射ヘッドを払拭清掃可能となるワイパ払拭位置と当該液体噴射ヘッドに干渉しないワイパ退避位置との間を移動可能としたワイパ部材と、
    前記吸引ポンプ、キャップ及びワイパ部材にそれぞれ作動連結されて当該吸引ポンプを駆動させると共にキャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させる単一の駆動源とを備え、
    前記キャップには大気開放通路を接続すると共に当該大気開放通路上には当該大気開放通路を連通及び遮断する弁機構を設け、
    前記駆動源の駆動に連動して前記弁機構を開閉動作させる弁開閉手段を設けるようにしたクリーニング装置。
  2. 前記弁開閉手段は、
    前記駆動源の駆動に連動して回転することにより前記キャップ及びワイパ部材をそれぞれの移動可能範囲内において移動させるように案内する円筒カムを備え、当該円筒カムの回転に連動して前記弁機構を開閉するカム機構である請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記弁機構は、大気開放通路の開口部に設けられた弁座と、当該弁座に気密状に当接して前記開口部を密閉する閉弁位置と当該弁座から離間して前記開口部を開放する開弁位置との間を移動可能とした弁体とを備え、
    前記カム機構は、前記円筒カムの回転により往復移動する開閉ピンと、当該開閉ピンの移動に連動して前記弁体を開弁位置と閉弁位置との間において移動させるレバーとを備えた請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記円筒カムの回転に連動してキャップを移動させるためのキャップピンを備え、
    前記開閉ピンは前記キャップピンと一体形成するようにした請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置を備えた液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006306037A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Seiko Epson Corp 記録ヘッド吐出特性維持装置、記録装置および液体噴射装置
JP2011073232A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 画像記録装置

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