JP4207143B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクを掻き取るワイピング手段(クリーナ)を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置には、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とが備えられている。
そして、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。この場合、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】
このように、インクジェット式記録装置においては、インクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけるインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、印刷不良を起こすという問題である。
【0004】
このため、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるインクの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃するワイピング手段(クリーナ)とを備えている。
そして、前記したノズル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内への気泡混入を防止するために、吸引ポンプによって記録ヘッドからインクを強制的にキャッピング手段内に吸引排出させた後、クリーナによって記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ワイピング)することが行われる。
【0005】
このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識し、クリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0006】
図24は、従来におけるクリーニング部材(クリーナの一部)の一例を示したものである。同図において、符号100で示すクリーニング部材は、ゴムなどの弾性素材によって形成された矩形片からなり、スライド部材(ホルダ)101の上部に直立した状態に取り付けられている。
そして、クリーニング部材100によって記録ヘッドのノズル形成面を払拭する場合においては、スライド部材101が水平方向に進行し、この動作に伴いクリーニング部材100が記録ヘッドの移動経路上に進行し得るように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したインクジェット式記録装置においては、図25(a)に示すように記録ヘッド102の矢印A方向への移動に伴い、クリーニング部材100が記録ヘッド102のノズル形成面に当接しつつ弾性変形する。さらに、記録ヘッド102の矢印A方向への移動によってクリーニング部材100の先端部が弾性変形しながら記録ヘッド102のノズル形成面に摺接し、その表面が払拭される。これにより、記録ヘッド102のノズル形成面に付着したインクが除去され、印字中において記録ヘッド102より記録用紙等にインクがぼた落ちするなどの弊害発生を防止することができる。
【0008】
そして、記録ヘッド102のさらなる矢印A方向への移動によって、記録ヘッド102がクリーニング部材100の配置位置を通過する。この場合、記録ヘッド102がクリーニング部材100の配置位置を通過した直後(瞬間)に、図25(b)に示すように、クリーニング部材100が弾性復帰力(自己復元力)によって矢印C方向に復帰し、初期の形状に復元される。
【0009】
このため、クリーニング部材100が弾性復帰した瞬間、ノズル形成面より払拭したインクが、記録装置の内部機構、特にクリーナ近傍に位置するキャッピング手段の駆動機構に飛散していた。
この結果、キャッピング手段の駆動機構(昇降機構)にインクが付着し、このインクの固化によって当該駆動機構の円滑な動作を阻害してキャッピング手段動作上の信頼性が低下するという問題があった。
【0010】
また、従来のインクジェット式記録装置においては、クリーナの移動力(進退動作)が駆動軸から摩擦クラッチ(クラッチ板およびクリーナカム)を介して付与されているため、クリーナの円滑な進退動作が確実性に欠け、クリーナ動作上の信頼性が低下するという問題もあった。
【0011】
さらに、摩擦クラッチの摩擦面にインク濃度の高い顔料系インクが付着して固化すると、インクの除去が困難なものとなり、このため摩擦面上のインク固化量によって摩擦クラッチに対する負荷がばらつき、クリーナ(摩擦クラッチ)の駆動源が紙送りモータである場合に印字乱れが発生するという不都合があった。
この他、摩擦クラッチが前記したインク吸引用ポンプの駆動によって駆動する構造であるため、ポンプ駆動時にポンプ負荷が高くなり、ポンプとしての耐久性が低下するという不都合もあった。
【0012】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、キャッピング手段・クリーナ動作上の信頼性およびクリーナの駆動軸がインク吸引用ポンプのポンプ軸である場合のポンプ耐久性を高めることができるとともに、クリーナの駆動源が紙送りモータである場合における印字乱れの発生を防止することができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置は、往復可能なキャリッジと、このキャリッジ上に装着され印刷データに対応してノズル形成面からインク滴を吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドの移動経路の近傍に進退自在に配設され前記ノズル形成面を払拭するクリーニング部材を有するクリーナとを備えたインクジェット式記録装置であって、前記クリーナの駆動機構は、固定ベースに回転自在に配設され太陽歯車を有する駆動軸と、この駆動軸に回動停止二位置間で回動自在に枢支され前記太陽歯車に噛合する遊星歯車を回転自在に保持するギア保持レバーと、このギア保持レバーに並設されかつ前記駆動軸に回動自在に枢支され前記遊星歯車に噛合可能な内歯を有するクリーナ駆動レバーとを含み、このうちクリーナ駆動レバーは、前記ギア保持レバーの回動停止状態において前記太陽歯車の回動による前記内歯と前記遊星歯車との噛合によって回動し、前記クリーナに駆動力を付与する枢支レバーによって形成されていることを特徴とする。
【0014】
このように構成されているため、クリーナセット動作時に太陽歯車(駆動軸)が正方向(反時計方向)に回動すると、ギア保持レバーが反時計方向に回動する。そして、太陽歯車がなおも反時計方向に回動すると、ギア保持レバーがさらに反時計方向に回動して一方側の回動停止位置に配置される。この状態のまま、太陽歯車がさらに反時計方向に回動すると、遊星歯車が内歯に噛合したまま時計方向に回動し、クリーナ駆動レバーが時計方向に回動する。これにより、クリーナが記録ヘッドの移動経路内に進行し、記録ヘッドのノズル形成面を払拭することができる。
なお、クリーナが記録ヘッドの移動経路内に進行した後、太陽歯車が反時計方向に回動すると、遊星歯車が内歯から離間する位置に配置され、遊星歯車と内歯との噛合が解除されるため、クリーナ駆動レバーが回動することはない。
【0015】
一方、クリーナリセット動作時に太陽歯車(駆動軸)が逆方向(時計方向)に回動すると、ギア保持レバーが時計方向に回動する。そして、太陽歯車がなおも時計方向に回動すると、ギア保持レバーがさらに時計方向に回動して他方側の回動停止位置に配置される。この状態のまま、太陽歯車がさらに時計方向に回動すると、遊星歯車が内歯に噛合したまま反時計方向に回動し、クリーナ駆動レバーが反時計方向に回動する。これにより、クリーナが記録ヘッドの移動経路外に退避される。
なお、クリーナが記録ヘッドの移動経路外に退避した後、太陽歯車が時計方向に回動すると、遊星歯車が内歯から離間する位置に配置され、遊星歯車と内歯との噛合が解除されるため、クリーナ駆動レバーが回動することはない。
【0016】
したがって、クリーナに対する駆動軸からの駆動力の伝達・伝達遮断が遊星歯車と内歯との噛合・噛合解除によって行われるため、記録ヘッドが移動経路内におけるクリーナの進行位置を通過する直前に遊星歯車と内歯との噛合を解除してクリーニング動作を終了させることができ、インク飛散によるキャッピング手段用駆動機構への付着発生を防止することができる。
このため、キャッピング手段用駆動機構の円滑な動作を阻害しないため、キャッピング手段動作上の信頼性を高めることができる。
【0017】
また、駆動軸からの駆動力が遊星歯車と内歯とを噛合させてクリーナに伝達されるため、クリーナの円滑な動作を確実に得ることができ、クリーナ動作上の信頼性を高めることができるとともに、印字乱れの発生を防止することができる。
さらに、遊星歯車と内歯との噛合を解除すると、クリーナ進退用の駆動軸をインク吸引用ポンプのポンプ軸として共用する場合のポンプ負荷を軽減することができるため、ポンプとしての耐久性を高めることができる。
【0018】
この場合、前記固定ベースに前記回動停止二位置にそれぞれ対応させてストッパが設けられ、これら各ストッパに係合可能なストッパ係合部が前記ギア保持レバーに設けられていることが望ましい。
このように構成されているため、ギア保持レバーが一方側の回動停止位置に配置されるにあたり、ストッパ係合部が一方側のストッパに係合する。一方、ギア保持レバーが他方側の回動停止位置に配置されるにあたり、ストッパ係合部が他方側のストッパに係合する。
また、前記固定ベースが、インク吸引用ポンプのフレームおよびこのフレームの取付用ベースからなることが望ましい。
このように構成されているため、駆動軸の一方端部がフレームに回転自在に軸支され、他方端部が取付用ベースに回転自在に軸支される。
【0019】
さらに、前記ギア保持レバーが、前記回動停止位置に配置されている状態において、前記クリーナ駆動レバーの回動によって弾性変形するレバー片からなることが望ましい。
このように構成されているため、クリーナ駆動レバーの回動時に遊星歯車と内歯との噛合による衝撃をギア保持レバーによって吸収することができる。
【0020】
そして、前記駆動機構に、前記遊星歯車と前記内歯との噛合解除に伴い、前記クリーナ駆動レバーをクリーナセット・リセット位置に圧接して位置決めするスプリングを含ませた構成とされる。
このように構成されているため、遊星歯車と内歯とが噛合解除すると、クリーナ駆動レバーがスプリングの弾撥力によってクリーナセット位置あるいはクリーナリセット位置に位置決めされる。
【0021】
この場合、前記スプリングが、一方側のスプリング端部を前記取付用ベースに係止し、他方側のスプリング端部を前記クリーナ駆動レバーに係止するトーションスプリングからなることを望ましい。
このように構成されているため、レバー位置決め時にクリーナ駆動レバーがトーションスプリングの弾撥力をスプリング端部で受けてクリーナセット位置あるいはクリーナリセット位置に圧接される。
【0022】
また、前記クリーナ駆動レバーに対する前記スプリングの係止位置が、クリーナセット位置およびクリーナリセット位置において同一の係止位置である構成とされる。
このように構成されているため、クリーナ駆動レバーがトーションスプリングの弾撥力を同一の係止位置から受けてクリーナセット位置あるいはクリーナリセット位置に圧接される。
この場合、前記クリーナ駆動レバーに対する前記スプリングの係止位置が、クリーナセット位置およびクリーナリセット位置において互いに異なる係止位置である構成も採用し得る。
このように構成されているため、クリーナ駆動レバーがトーションスプリングの弾撥力を互いに異なる係止位置から受けてクリーナセット位置あるいはクリーナリセット位置に圧接される。
【0023】
また、前記駆動軸が、前記インク吸引用ポンプのポンプ駆動軸であることが望ましい。
このように構成されているため、ポンプ駆動軸の回転力をクリーナの駆動力として用いることができる。
この場合、前記駆動機構が、前記ポンプ駆動軸の吸引方向の回転によって前記移動経路に進行させ、かつ吸引方向と反対方向の回転によって前記移動経路から退避させるような駆動力を前記クリーナに付与する駆動機構である構成とされる。
このように構成されているため、ポンプ駆動軸がインク吸引方向に回転すると、クリーナが記録ヘッドの移動経路外から移動経路内に進行する。一方、ポンプ駆動軸がインク吸引方向と反対方向に回転すると、クリーナが記録ヘッドの移動経路内から移動経路外に退避する。
【0024】
また、前記駆動力が、前記キャリッジの往復方向と直角な方向の進退力であることが望ましい。
このように構成されているため、ポンプ駆動軸の回転によってクリーナが記録ヘッドの移動経路と直角な方向に進退する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1乃至図3は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段およびワイピング手段の構成を主に示したものである。図1は記録装置の上方から見た状態を示し、図2および図3は側方から見た非キャッピング状態とキャッピング状態を示す。
符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ(後述)によって往復移動するタイミングベルト(図示せず)の一部に結合されている。そして、ガイドロッド2に案内され、用紙ガイド板3に対向して平行に往復移動し得るように構成されている。
【0026】
前記キャリッジ1には、記録ヘッド5が印刷時に用紙ガイド板3上の記録用紙4に対向するように装着されている。これにより、記録ヘッド5がインクの供給を受けると、印刷データに対応して用紙ガイド3上の記録用紙4にインク滴を吐出して印刷を実行し得るように構成されている。
【0027】
前記記録ヘッド5のノズル形成面を封止することが可能なキャッピング手段6は、記録装置の端部における非印刷領域(ホームポジション)に配置されている。このキャッピング手段6は、記録ヘッド5のノズル形成面に密封空間をもって封止し得る大きさに形成された例えばエラストマーなどの弾性素材からなるキャップ部材7を有している。そして、非印刷時に記録ヘッド5のノズル形成面を封止してノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、クリーニング操作時に後述する吸引ポンプからの負圧を受けて記録ヘッド5からインクを強制的に排出させる機能とを備えている。
【0028】
前記キャッピング手段6に配置されたキャップ部材7の底部には、図1に示すようにインク排出口7aが設けられている。このキャップ部材7のインク排出口7aには、吸引ポンプ(後述)の一部を構成するチューブ(図示せず)の一方端部が接続されている。これにより、クリーニング指令を受けた場合には、記録ヘッド5のノズル形成面を封止した状態において吸引ポンプによる負圧がキャッピング手段6の内部空間に印加され、記録ヘッド5からインクを強制的に排出させることができる。
なお、前記キャップ部材7内にはインク吸収シート8が収容され、記録ヘッド5からのインクを吸収して一時的に保持し得るように構成されている。
【0029】
また、前記キャップ部材7は、キャップホルダ9に対して例えば二色成形法などの手段によって一体に成形されている。このキャップホルダ9は矩形箱からなり、両側壁にはそれぞれ平板状のばね受部9aが水平方向に突出して設けられている。そして、キャップホルダ9は、スライダ昇降機構を構成するスライダ10上に保持され、前記スライダ10と前記ばね受部9aとの間に弾装された圧縮ばね11によって記録ヘッド側に常時付勢されている。
【0030】
なお、前記キャップホルダ9の一端中央部および他端両側部には係合部9bが設けられており、前記スライダ10には前記係合部9bにそれぞれ対応する係止部材10aが設けられている。これにより、キャップホルダ9は、前記各係合部9bが前記各係止部材10aによって係止されることにより、上方移動すなわち記録ヘッド側への移動が規制されている。
【0031】
前記スライダ10の底部には一対の長孔12がほぼ水平方向に延在して形成されており、これら各長孔12にはスライダ回動用のアーム14の自由端部に位置する一対の水平軸15がそれぞれ移動可能に保持されている。そして、前記アーム14の反自由端部は、フレーム部材13に対して回動可能に保持されている。これにより、スライダ10がフレーム部材13に対しアーム14を介して円弧状の軌跡をもって立ち上がることができる。
【0032】
また、前記スライダ10の非印刷領域側の両側端部にはそれぞれガイド片10bが設けられている。これら各ガイド片10bは、前記フレーム部材13に設けられた各案内溝16によって保持されるように構成されている。これら各案内溝16の両端部にはそれぞれ低所部16aと高所部16bが配置されており、これら両部16a,16b間には傾斜部16cが配置されている。
【0033】
さらに、前記両ガイド片10bのうち一方のガイド片は、図1に示すように、前記フレーム部材13に引張ばね17を介して連結されている。これにより、スライダ10が印刷領域方向に接近し、かつ記録ヘッド5から離間する方向に、すなわち図3から図2に示す状態になるように下方に付勢されている。
【0034】
そして、図2に示すように前記キャリッジ1が前記キャッピング手段6の直上に移動した際、キャリッジ1に設けられた係合体1aがスライダ10に直立するように設けられた係合部10cに当接することで、図3に示すように引張ばね17の弾撥力に抗してスライダ10がアーム14を介して立ち上がる。これにより、記録ヘッド5のノズル形成面をキャップ部材7で封止することができる。
【0035】
また、前記キャリッジ1が印刷領域側に移動した場合には、前記係合部10cに対する前記係合体1aの当接が解除され、前記スライダ10が引張ばね17の弾撥力によって図2に示す状態になされる。これにより、キャップ部材7による記録ヘッド5におけるノズル形成面の封止を解除することができる。
【0036】
なお、図2に示すように、前記キャップ部材7におけるシール面、すなわち前記記録ヘッド5のノズル形成面に当接する上方端面は、記録ヘッド5のノズル形成面に対して非平行状態となるように配置されている。換言すれば、キャップ部材7のシール面は、ホームポジション側(図2における右側)端部に対して印刷領域側が僅かに下方に位置するように傾斜状態に配置されている。
【0037】
そして、前記キャップ部材7は、記録ヘッド5のノズル形成面を封止する場合に、先ずホームポジション側端部からノズル形成面に当接し、スライダ10の上昇にしたがって前記記録ヘッド5のノズル形成面の全体を封止するように作用する。また、前記キャップ部材7は、記録ヘッド5のノズル形成面を封止解除する場合に、記録ヘッド5のノズル形成面に対し、先ず印刷領域側端部から離間し、キャップ部材7の上方端面が非平行状態になされる。
【0038】
一方、図1および図3に示すように、前記キャッピング手段6に隣接する印刷領域側には、前記キャリッジ1の移動に伴って前記記録ヘッド5のノズル形成面を払拭(ワイピング)するワイピング手段(クリーナ)20が配置されている。このワイピング手段20は、例えばゴム等の弾性素材からなるワイピング部材(クリーニング部材)21およびこのワイピング部材21を保持するホルダ22を有している。
【0039】
このワイピング手段20は、後述するように前記キャリッジ1の往復方向と直角な水平方向に移動し、前記ワイピング部材21が前記記録ヘッド5の移動経路内のワイピング位置に進行し、かつこの進行位置から移動経路外に退避するように構成されている。
したがって、クリーニング操作時にワイピング部材21によってインク吸引前においてノズル形成面に付着する塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノズル形成面に付着するインクが払拭される。
【0040】
この場合、前記ワイピング手段20の移動動作と、前記キャッピング手段6の内部空間を負圧にするポンプの吸引動作には、前記用紙ガイド3上の記録用紙4を搬送する紙送りモータ(後述)の駆動力が利用される。そして、前記ワイピング部材21は、ポンプの駆動動作に伴い前記記録ヘッド5の移動経路内外を進退するように構成されている。
【0041】
以上の構成において、キャリッジモータの駆動によってキャリッジ1が非印刷領域(ホームポジション)側に移動すると、図2に示すようにキャリッジ1の係合体1aがスライダ10の係合部10cに係合する。そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側に移動することで、図3に示すように引張ばね17の弾撥力に抗してスライダ10がアーム14を介して上昇する。この場合、スライダ10のガイド片10bが案内溝16の低所部16aから傾斜部16cを経て高所部16bに移動する。これにより、記録ヘッド5のノズル形成面がキャップ部材7によって封止される。
このようにして、キャップ部材7によるノズル形成面の封止が完了した段階でキャップ部材7が大気との連通を遮断して気密状態となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制し、記録ヘッド5の目詰まりを防止する。
【0042】
一方、キャリッジモータの駆動によってキャリッジ1が印刷領域側に移動すると、キャリッジ1の係合体1aがスライダ10の係合部10cから離間する。
したがって、引張ばね17の弾撥力によってスライダ10がアーム14を介して下降する。この場合、スライダ10のガイド片10bが高所部16bから傾斜部16cを介して低所部16aに移動する。これにより、記録ヘッド5のキャップ部材7による封止状態が解除される。
【0043】
次に、前記した記録装置のワイピング手段に対する駆動力伝達機構につき、図4を用いて説明する。図4は、前記した記録装置に装備された給排紙機構,吸引ポンプおよびワイピング手段に対する駆動力伝達手段(共通)の一例を示したものである。
同図において、符号31は紙送りローラを示しており、この紙送りローラ31の一端には歯車32が配置され、紙送りモータ33の軸上に配置されたピニオン34からアイドラ35を介して駆動されるように構成されている。また、給紙ローラ駆動軸36の一端には歯車37が配置され、クラッチ機構を構成する移動歯車38を介して前記歯車32と噛合してカットシートフィーダ(図示せず)に動力を伝達し、記録用紙の給紙(ローディング)が行われるように構成されている。
【0044】
前記移動歯車38は、常時は図示しないスプリングにより図4に示すように両歯車32,37から離れた位置に保持され、またホームポジションと対向する端部に移動するキャリッジ1に押圧されて軸方向(矢印A方向)に移動し、両歯車32,37間に介在して両者の噛み合いが実現するように構成されている。
【0045】
一方、紙送りモータ33からの動力がピニオン34,アイドラ39および排紙ローラ41上の排紙ローラ歯車40に伝達され、さらにこの排紙ローラ歯車40からの動力が同じく排紙ローラ41上の歯車42,アイドラ44,従動歯車45を介して駆動軸43に伝達され、吸引ポンプが駆動される。そして、この吸引ポンプは、板金製の固定ベース(ポンプフレームの取付用ベース)46に対して、ポンプフレーム(後述)を取り付けた状態で組み付けられている。吸引ポンプの駆動軸43は、前記固定ベース46およびポンプフレーム(後述)に回転自在に軸支されている。
【0046】
次に、前記した吸引ポンプとしてのチューブポンプにつき、図5および図6を用いて説明する。図5および図6は、前記した記録装置に装着された吸引ポンプとしてのチューブポンプの実施形態を示すものである。図5はチューブポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた場合を示し、図6はチューブポンプを逆転駆動させてレリース状態をした場合を示す。
図5および図6において、符号50で示すチューブポンプ(吸引ポンプ)は、固定ベースとしてのポンプフレーム53と、前記駆動軸43によって回動するポンプホイル54と、このポンプホイル54の回動によって回転・転動するローラ55a,55bとを備えている。
【0047】
前記ポンプフレーム53は可撓性チューブ51の外形を円弧状に規制するチューブ支持面52を有し、前記ポンプホイル54はホイル中心部とホイル外周部との間でホイル径方向に交差するような勾配をもった一対のローラ支持溝54a,54bを有している。また、前記ローラ55a,55bは、前記各ローラ支持溝54a,54b内を移動可能なローラ軸55A,55Bを有している。
【0048】
このようなチューブポンプにおいては、図5に示すように、ポンプホイル54を正方向(矢印C方向)に回転させることにより、各ローラ55a,55b(ローラ軸55A,55B)をローラ支持溝54a,54bのホイル外周部に移動させ、可撓性チューブ51をホイル回転方向に連続して押し潰す状態とされる。
これにより、可撓性チューブ51内に圧力を発生させてキャッピング手段6内に負圧を与えるようになされる。そして、記録ヘッド5から前記負圧によって強制的にインクが排出されるとともに、さらにキャッピング手段6内に排出されたインクが廃タンク(図示せず)に送り出される。
【0049】
一方、図6に示すように、ポンプホイル54を逆方向(矢印D方向)に回転させることにより、各ローラ55a,55b(ローラ軸55A,55B)をローラ支持溝54a,54bのホイル中心部(ホイル内周部)に移動させ、各ローラ55a,55bが可撓性チューブ51に少しだけ接するレリース状態とされる。
これにより、各ローラ55a,55bに対する可撓性チューブ51の貼り付きなどの故障発生が防止される。
【0050】
また、前記ポンプフレーム53のチューブ支持面52に対向する部位には、ガイド部材57a,57bおよびダンパ部材58を取り付けるための係止溝(L字溝)56a,56bが設けられている。
前記各ガイド部材57a,57bは、ゴム等の弾性素材によって形成されている。これにより、ポンプホイル54の回動に伴い各ローラ55a,55bが各ガイド部材57a,57bに当接すると、各ローラ軸55A,55Bがローラ支持溝54a,54bのホイル回転方向と反対の方向へ案内される。
【0051】
すなわち、図5に示すようにポンプホイル54が正転駆動されると、ローラ55a,55bがガイド部材57a,57bによってポンプホイル54の回転方向と反対の方向に押し戻される作用を受け、ローラ軸55A,55Bがローラ支持溝54a,54bのホイル外周部に移動する。
したがって、可撓性チューブ51を各ローラ55a,55bによってホイル回転方向に連続して押し潰す状態とされ、ポンプ駆動作用の信頼性が高められる。
【0052】
一方、図6に示すようにポンプホイル54が逆転駆動されると、ローラ55a,55bがガイド部材57a,57bに接触して押し戻される作用を受ける。換言すれば、ポンプホイル54の回転に伴いローラ55a,55bがガイド部材57a,57bを倒しつつローラ支持溝54a,54bのホイル内周部に移動することにより、可撓性チューブ51の押し潰し作用が解除され、レリース状態とされる。
【0053】
前記ダンパ部材58は、前記ポンプフレーム53内のチューブ支持面52に対向する位置に配置されており、全体がゴムなどの弾性素材からなる円弧状体によって形成されている。これにより、ローラ55a,55bが可撓性チューブ51との接触領域を外れてもダンパ部材58に接するようになされ、ローラ55a,55b(ローラ軸55A,55B)のローラ支持溝54a,54bでの自由移動が規制される。換言すれば、ローラ55a,55bの移動に伴ってガイド部材57a,57bの変形が弾性復帰された瞬間において、ガイド部材57a,57bのはじき飛ばしによるローラ55a,55bのローラ支持溝端部への衝突動作がダンパ部材58によって阻止され、衝撃音の発生が防止される。
【0054】
次に、本発明の要部であるワイピング手段の駆動機構につき、図7乃至図9用いて説明する。図7は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット(クリーナリセット)状態を示す。図8は、同じく本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット(クリーナセット)状態を示す。図9(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段の駆動機構のクリーナ駆動レバーとギア保持レバーを示す。
図7および図8において、符号71で示すクリーナ用の駆動機構は、前記固定ベース46と前記ポンプフレーム53との間に配設されている。そして、この駆動機構71は、太陽歯車72を有する前記駆動軸(ポンプ軸)43と、この駆動軸43のヘッド移動方向に前後して位置するクリーナ駆動レバー73およびギア保持レバー74とを備えている。
【0055】
前記クリーナ駆動レバー73は、前記駆動軸43が挿通する円環状の基部73aおよびこの基部73aに突出する舌片状のレバー部73bを有し、前記ギア保持レバー74の反ポンプ側に配設され、かつ前記駆動軸43に所定の回動ストローク(回動ストロークを回動角θとすると、θ≦66°を満足する範囲)内で回転自在に枢支されている。このクリーナ駆動レバー73のレバー部73bには、ポンプ側(水平方向)に突出する円柱状の駆動ピン75が一体に設けられている。また、クリーナ駆動レバー73の基部73aには、前記レバー部73bと反対側に突出し、立ち上がり壁76aを外周縁に有する平面扇形状の延在部76が一体に設けられている。この延在部76の立ち上がり壁76aには、円周方向に沿う内歯77が設けられている。
【0056】
前記クリーナ(ワイピング手段)20におけるホルダ22の上方端部には、前記ワイピング部材21を取り付けるための三角柱状の爪部22aおよびポンプ側に突出する円柱状のスライドピン22bが設けられている。前記ホルダ22の下方端部には、前記記録ヘッド5の移動経路と直角な方向(左右方向)に延在する凹溝22cが設けられている。また、前記ホルダ22には、上下方向に延在し、かつ前記駆動ピン75を案内する凹溝22dが設けられている。
【0057】
前記ポンプフレーム53の上方端部には、左右方向(記録ヘッド5の移動経路および凹溝22dの延在方向と直角な方向)に延在し、かつ前記スライドピン22bを案内する凹溝53aが設けられている。ポンプフレーム53のヘッド移動経路側には、クリーナ側に突出し、前記凹溝22c内に臨む円柱状の固定ピン53bが設けられている。また、ポンプフレーム53の下方端部には、後述するギア保持レバー74の回動停止二位置に対応し、かつ円周方向に所定の間隔をもって並列する二つのストッパ53c,53dが設けられている。
【0058】
一方、ギア保持レバー74は、前記駆動軸43が挿通する円環状の基部74aおよびこの基部74aの放射方向に突出する矩形片状のレバー部74b,74cを有し、前記駆動軸43に回動停止二位置間で回転自在に枢支されている。このギア保持レバー74のレバー部74bには、前記両ストッパ53c,53dに係合可能なストッパ係合部74C,74Dが設けられている。また、レバー部74cには、前記クリーナ駆動レバー73の内歯77に噛合可能な遊星歯車78が前記太陽歯車72に噛合して回転自在に保持されている。そして、前記ギア保持レバー74は、両レバー部74b,74cのうち少なくともレバー部74cは、前記各ストッパ係合部74C,74Dが前記各ストッパ53c,53dに係合する状態において、前記クリーナ駆動レバー73の回動による外力を受けて弾性変形し得るように構成されている。これにより、ギア保持レバー74が回動停止し、クリーナ駆動レバー73が回動した場合に、遊星歯車78と内歯77との噛合による衝撃が吸収される。
【0059】
以上の構成において、図7に示すワイパリセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が正方向(反時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、ストッパ係合部74Dがストッパ53dから離間する。
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、図7に示すように回動開始位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの始端部(上端部)と凹溝53aの始端部(左端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられている。
【0060】
そして、太陽歯車72がなおも反時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印e方向にさらに回動し、図10に示すようにストッパ係合部74Cをストッパ53cに係合させて一方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に(クリーナ20を進行させる方向)に回動することはない。
【0061】
この状態、すなわちストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図11に示すように遊星歯車78が時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が時計方向(矢印f方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合しているため、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動することはない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、図11に示すようにレバー部74cがレバー部74bに接近するような方向に撓む。
【0062】
そして、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図12に示すように、遊星歯車78がさらに時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に回動する。
この場合、クリーナ20が矢印g方向に移動して記録ヘッド5の移動経路外から移動経路内に進行し、記録ヘッド5の移動に伴いノズル形成面が払拭される。
【0063】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路内に進行する(クリーナ駆動レバー73が回動開始位置から時計方向に66°回動する)と、図8に示すようにギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、回動終了位置に配置される。
また、駆動ピン75が凹溝22dの始端部(上端部)から移動して終端部(下端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの始端部(左端部)から移動して終端部(右端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられる。
【0064】
一方、図8に示すワイパセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が逆方向(時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が時計方向(矢印f方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、ストッパ係合部74Cがストッパ53cから離間する。
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、図8に示すように回動終了位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの終端部(下端部)と凹溝53aの終端部(右端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられている。
【0065】
そして、太陽歯車72がなおも時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印f方向にさらに回動し、図13に示すようにストッパ係合部74Dをストッパ53dに係合させて他方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して反時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向(クリーナ20を退避させる方向)に回動することはない。
【0066】
この状態、すなわちストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図14に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が反時計方向(矢印e方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合しているため、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動することがない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74cがレバー部74bから離間するような方向に撓む。
【0067】
そして、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図15に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向に回動する。
この場合、クリーナ20が矢印h方向に移動して記録ヘッド5の移動経路内から移動経路外に退避する。
【0068】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路外に退避する(クリーナ駆動レバー73が回動終了位置から反時計方向に66°回動する)と、図7に示すようにギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、回動開始位置に配置される。
ここで、クリーナ20が退避動作によって記録ヘッド5から離間すると、記録ヘッド5がクリーナ位置から印刷領域側に移動する。すなわち、記録ヘッド5が移動経路内におけるクリーニング位置を通過する直前に遊星歯車78と内歯77との噛合を解除してクリーニング動作が終了する。
【0069】
また、駆動ピン75が凹溝22dの終端部(下端部)から移動して始端部(上端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの終端部(右端部)から移動して始端部(左端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられる。
【0071】
また、本実施形態においては、駆動軸43からの駆動力が遊星歯車78と内歯77とを噛合させてクリーナ20に伝達されるため、クリーナ20の円滑な動作を確実に得ることができ、クリーナ動作上の信頼性を高めることができるとともに、クリーナ20の駆動源が紙送りモータである場合に印字乱れの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合を解除すると、クリーナ進退用駆動軸をインク吸引用ポンプ50のポンプ軸(駆動軸43)として共用する場合のポンプ負荷を軽減することができるため、ポンプとしての耐久性を高めることができる。
【0072】
次に、本発明の第二実施形態(クリーナの駆動機構)につき、図16および図17を用いて説明する。図16(a)および(b)は、本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路(ワイピング位置)に進行させたワイパセット状態を示す。図17は、同じく本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット状態を示す。同図において、図7〜図15と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図16および図17において、前記固定ベース46には、前記駆動軸43の軸線方向と平行な方向に開口するスプリング係止用の貫通孔46aが設けられている。また、この固定ベース46の非印刷領域側部には、前記ワイピング手段(クリーナ)20を進退方向に案内するガイド面46bが設けられている。そして、前記クリーナ20が安定した進退動作をし得るように構成されている。
【0073】
前記ポンプフレーム53のヘッド移動経路側には、前記ワイピング手段(クリーナ)20の進退経路に臨むワイパクリーナ202が立ち上がり部53eを介して設けられている。そして、ワイパクリーナ202は、前記クリーナ20の進退時に前記ワイピング部材(クリーニング部材)21の摺接によって弾性変形し、前記ワイピング部材21のインク払拭部(ワイピング部材21の非印刷領域側部)を清掃し得るように構成されている。
【0074】
前記クリーナ駆動レバー73の基部73aには、前記貫通孔46aの軸線方向と平行な方向に開口するスプリング係止用の貫通孔200aを有する突出片200が一体に設けられている。そして、このクリーナ駆動レバー73は、前記遊星歯車78と前記内歯77との噛合解除に伴い、スプリング201の弾撥力(位置決め力)を同一の係止位置から受けてワイパセット(クリーナセット)位置あるいはワイパリセット(クリーナリセット)位置に位置決めされるように構成されている。
【0075】
前記スプリング201は、前記駆動軸43の軸線と平行な軸線をもつスプリング端部201a,201bおよびこれら両スプリング端部201a,201b間に位置するスプリング巻線部201cを有するトーションスプリングによって形成されている。そして、前記クリーナ駆動レバー73にクリーナセット位置およびクリーナリセット位置において位置決めするための弾撥力を付与し得るように構成されている。前記スプリング端部201aは前記貫通孔46aに、また前記スプリング端部201bは前記貫通孔200aにそれぞれ挿通して係止されている。前記スプリング巻線部201cは、前記両スプリング端部201a,201bの軸線と平行な軸線をもち、前記固定ベース46と前記クリーナ駆動レバー73との間に配置されている。
なお、前記スプリング201の弾撥力は、前記クリーナ20の進退動作時における前記クリーナ駆動レバー73の円滑な回動動作を妨げないような大きさに設定されている。
【0076】
以上の構成において、クリーナセット動作およびクリーナリセット動作は、次に示すようにして行われる。
「クリーナセット動作」
図17に示すワイパリセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が正方向(反時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、ストッパ係合部74Dがストッパ53dから離間する。
【0077】
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング201による位置決め力(弾撥力)を反時計方向(矢印e方向)にスプリング端部201bから受けて図17に示すように回動開始位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの始端部(上端部)と凹溝53aの始端部(左端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられている。
【0078】
そして、太陽歯車72がなおも反時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印e方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Cをストッパ53cに係合させて一方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に(クリーナ20を進行させる方向)に回動することはない。
【0079】
この状態、すなわちストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図18に示すように遊星歯車78が時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73がスプリング201の弾撥力に抗して時計方向(矢印f方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合しているため、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動することはない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74cがレバー部74bに接近するような方向に撓む。
【0080】
そして、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図16(a)に示すように遊星歯車78がさらに時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に回動する。
この場合、図16(a)に示すようにクリーナ20が矢印g方向に移動して記録ヘッド5の移動経路外から移動経路内(クリーニング位置)に進行し、記録ヘッド5の移動に伴いノズル形成面が払拭される。
また、クリーナ20の進行途中(ワイパセット位置に到達する前)において、ワイパクリーナ202がクリーニング部材21への摺接によって弾性変形し、クリーニング部材21のインク払拭部が清掃される。
【0081】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路内に進行する(クリーナ駆動レバー73が回動開始位置から時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング201による位置決め力(弾撥力)を時計方向(矢印f方向)にスプリング端部201bから受けて回動終了位置に配置される。
また、駆動ピン75が凹溝22dの始端部(上端部)から移動して終端部(下端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの始端部(左端部)から移動して終端部(右端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられる。
【0082】
「クリーナリセット動作」
図16(a)に示すワイパセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が逆方向(時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が時計方向(矢印f方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、ストッパ係合部74Cがストッパ53cから離間する。
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング201による位置決め力(弾撥力)を時計方向(矢印f方向)スプリング端部201bから受けて回動終了位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの終端部(下端部)と凹溝53aの終端部(右端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられている。
【0083】
そして、太陽歯車72がなおも時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印f方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Dをストッパ53dに係合させて他方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して反時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向(クリーナ20を退避させる方向)に回動することはない。
【0084】
この状態、すなわちストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図19に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73がスプリング200の弾撥力に抗して反時計方向(矢印e方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合しているため、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動することがない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74cがレバー部74bから離間するような方向に撓む。
【0085】
そして、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図17に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向に回動する。
この場合、クリーナ20が矢印h方向に移動して記録ヘッド5の移動経路内から移動経路外に退避する。
また、クリーナ20の進行途中(ワイパリセット位置に到達する前)において、ワイパクリーナ202がクリーニング部材21への摺接によって弾性変形し、クリーニング部材21のインク払拭部が清掃される。
【0086】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路外に退避する(クリーナ駆動レバー73が回動終了位置から反時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング202による弾撥力を反時計方向(矢印e方向)にスプリング端部201bから受けて回動開始位置に配置される。
ここで、クリーナ20が退避動作によって記録ヘッド5から離間すると、記録ヘッド5がクリーナ位置から印刷領域側に移動する。すなわち、記録ヘッド5が移動経路内におけるクリーニング位置を通過する直前に遊星歯車78と内歯77との噛合を解除してクリーニング動作が終了する。
【0087】
また、駆動ピン75が凹溝22dの終端部(下端部)から移動して始端部(上端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの終端部(右端部)から移動して始端部(左端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられる。
【0088】
したがって、本実施形態においては、クリーナ20に対する駆動軸43からの駆動力の伝達・伝達遮断が遊星歯車78と内歯77との噛合・噛合解除によって行われるため、第一実施形態と同様に、インク飛散によるキャッピング手段用駆動機構への付着発生を防止することができ、キャッピング手段動作上の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態においては、駆動軸43からの駆動力が遊星歯車78と内歯77とを噛合させてクリーナ20に伝達されるため、クリーナ動作上の信頼性を高めることができるとともに、クリーナ20の駆動源が紙送りモータである場合に印字乱れの発生を防止することもできる。
【0089】
さらに、本実施形態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合を解除すると、クリーナ進退用駆動軸をインク吸引用ポンプ50のポンプ軸(駆動軸43)として共用する場合のポンプ負荷を軽減することができるため、ポンプとしての耐久性を高められることも、第一実施形態と同様である。
この他、本実施形態においては、スプリング201の弾撥力によってクリーナ駆動レバー73をクリーナセット・リセット位置に位置決めするため、クリーナ駆動レバー73の位置決め時にがたつき発生を防止することができ、安定したクリーニング動作を得ることができる。
また、本実施形態においては、スプリング201によってクリーナセット・リセット位置で遊星歯車78と内歯77とを確実に離間させることができるため、これら構成部品等の耐久性を高めることができるとともに、遊星歯車78と内歯77等の衝突による異常音の発生を防止することもできる。
【0090】
なお、第二実施形態においては、クリーナ駆動レバー73に対するスプリング201の係止位置が、クリーナセット位置およびクリーナリセット位置で同一の係止位置である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図20および図21に示すように互いに異なる係止位置である場合(変形例)でも実施形態と同様の効果を奏する。
【0091】
この第二実施形態の変形例につき、同図を用いて説明する。図20(a)および(b)は、本発明の第二実施形態(変形例)に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路(ワイピング位置)に進行させたワイパセット状態を示す。図21は、同じく本発明の第二実施形態(変形例)に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット状態を示す。同図において、図16〜図19と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図20および図21において、前記固定ベース46には、前記駆動軸43の軸線方向と平行な方向に突出するスプリング係止片46cおよびスプリング取付片46dが設けられている。
【0092】
前記クリーナ駆動レバー73における延在部76のベース側(非印刷領域側)端面には、前記貫通孔46aの軸線方向と平行な方向に突出する円柱状のスプリング受部76bが一体に設けられている。そして、このクリーナ駆動レバー73は、前記遊星歯車78と前記内歯77との噛合解除によってスプリング301の弾撥力(位置決め力)を互いに異なる係止位置から受けてワイパセット(クリーナセット)位置およびワイパリセット(クリーナリセット)位置に位置決めされるように構成されている。
【0093】
前記スプリング301は、前記クリーナ駆動レバー73の回動平面内で延在するスプリング端部301a,301bおよびこれら両スプリング端部301a,301b間に位置するスプリング巻線部301cを有するトーションスプリングによって形成されている。そして、前記クリーナ駆動レバー73にクリーナセット位置およびクリーナリセット位置において位置決めするための弾撥力を付与し得るように構成されている。
【0094】
前記スプリング端部301aは前記スプリング係止片46cに、また前記スプリング端部301bは前記スプリング受部76aにそれぞれ係止されている。このうちスプリング端部301bには、前記クリーナ駆動レバー73に対し、クリーナセット位置において位置決め力を付与する第一位置決め部302およびクリーナリセット位置において位置決め力を付与する第二位置決め部303が折り曲げ形成されている。前記スプリング巻線部301cは、前記駆動軸43の軸線と平行な軸線をもち、前記固定ベース46と前記クリーナ駆動レバー73との間に配置され、かつ前記スプリング取付片46dに取り付けられている。
なお、前記スプリング301の弾撥力は、前記クリーナ20の進退動作時における前記クリーナ駆動レバー73の円滑な回動動作を妨げないような大きさに設定されている。
【0095】
以上の構成において、クリーナセット動作およびクリーナリセット動作は、次に示すようにして行われる。
「クリーナセット動作」
図21に示すワイパリセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が正方向(反時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、ストッパ係合部74Dがストッパ53dから離間する。
【0096】
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング301による位置決め力(弾撥力)を反時計方向(矢印e方向)に第二位置決め部303から受けて図21に示すように回動開始位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの始端部(上端部)と凹溝53aの始端部(左端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられている。
【0097】
そして、太陽歯車72がなおも反時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印e方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Cをストッパ53cに係合させて一方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に(クリーナ20を進行させる方向)に回動することはない。
【0098】
この状態、すなわちストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図22に示すように、遊星歯車78が時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73がスプリング301の弾撥力に抗して時計方向(矢印f方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合しているため、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動することはない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74cがレバー部74bに接近するような方向に撓む。
【0099】
そして、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、図20(a)に示すように遊星歯車78がさらに時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に回動する。
この場合、図20(a)に示すようにクリーナ20が矢印g方向に移動して記録ヘッド5の移動経路外から移動経路内(クリーニング位置)に進行し、記録ヘッド5の移動に伴いノズル形成面が払拭される。
また、クリーナ20の進行途中(ワイパセット位置に到達する前)において、ワイパクリーナ202がクリーニング部材21への摺接によってを弾性変形し、クリーニング部材21のインク払拭部が清掃される。
【0100】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路内に進行する(クリーナ駆動レバー73が回動開始位置から時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング301による位置決め力(弾撥力)を第一位置決め部302から受けて回動終了位置に配置される。
また、駆動ピン75が凹溝22dの始端部(上端部)から移動して終端部(下端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの始端部(左端部)から移動して終端部(右端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられる。
【0101】
「クリーナリセット動作」
図20(a)に示すワイパセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が逆方向(時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が時計方向(矢印f方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、ストッパ係合部74Cがストッパ53cから離間する。
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング301による位置決め力(弾撥力)を時計方向(矢印f方向)に第一位置決め部302から受けて回動終了位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ凹溝22dの終端部(下端部)と凹溝53aの終端部(右端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられている。
【0102】
そして、太陽歯車72がなおも時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印f方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Dをストッパ53dに係合させて他方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して反時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向(クリーナ20を退避させる方向)に回動することはない。
【0103】
この状態、すなわちストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図23に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73がスプリング300の弾撥力に抗して反時計方向(矢印e方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合しているため、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動することがない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74cがレバー部74bから離間するような方向に撓む。
【0104】
そして、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、図21に示すように遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向に回動する。
この場合、クリーナ20が矢印h方向に移動して記録ヘッド5の移動経路内から移動経路外に退避する。
また、クリーナ20の進行途中(ワイパリセット位置に到達する前)において、ワイパクリーナ202がクリーニング部材21の摺接によって弾性変形し、クリーニング部材21のインク払拭部が清掃される。
【0105】
なお、クリーナ20が記録ヘッド5の移動経路外に退避する(クリーナ駆動レバー73が回動終了位置から反時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、スプリング301による弾撥力を反時計方向(矢印e方向)に第二位置決め部303から受けて回動開始位置に配置される。
ここで、クリーナ20が退避動作によって記録ヘッド5から離間すると、記録ヘッド5がクリーナ位置から印刷領域側に移動する。すなわち、記録ヘッド5が移動経路内におけるクリーニング位置を通過する直前に遊星歯車78と内歯77との噛合を解除してクリーニング動作が終了する。
【0106】
また、駆動ピン75が凹溝22dの終端部(下端部)から移動して始端部(上端部)に位置付けられるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの終端部(右端部)から移動して始端部(左端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)に位置付けられる。
【0107】
したがって、本実施形態(変形例)においては、スプリング301の弾撥力によってクリーナ駆動レバー73をクリーナセット・リセット位置に位置決めするため、スプリング201によって位置決めする場合と同様に、安定したクリーニング動作を得ること,構成部品等の耐久性を高めることおよび異常音の発生を防止することが可能となる。
【0108】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明に係るインクジェット式記録装置によると、キャッピング手段およびクリーナ動作上の信頼性を高めることができる。
また、クリーナの駆動軸がインク吸引用ポンプのポンプ軸である場合のポンプ耐久性を高めることができるとともに、クリーナの駆動源が紙送りモータである場合における印字乱れの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段およびワイピング手段の構成を主に示す平面図である。
【図2】図1の非キャッピング状態を示す側面図である。
【図3】図1のキャッピング状態を示す側面図である。
【図4】吸引ポンプおよびワイピング手段等の駆動力伝達機構を示す平面図である。
【図5】吸引ポンプにおけるポンプホイルの正転駆動によりローラが可撓性チューブを加圧変形させてポンプ作用を呈している状態を示す透視図である。
【図6】吸引ポンプにおけるポンプホイルを逆転駆動させてレリース状態とした場合を示す透視図である。
【図7】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット状態を示す透視図である。
【図8】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット状態を示す透視図である。
【図9】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段の駆動機構のクリーナ駆動レバーとギア保持レバーを示す平面図である。
【図10】ワイパセット開始状態を示す透視図である。
【図11】ワイパセット開始状態(負荷発生)を示す透視図である。
【図12】ワイパセット終了状態を示す透視図である。
【図13】ワイパリセット開始状態を示す透視図である。
【図14】ワイパリセット開始状態(負荷発生)を示す透視図である。
【図15】ワイパリセット終了状態を示す透視図である。
【図16】(a)および(b)は、本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット状態を示す透視図である。
【図17】本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット状態を示す透視図である。
【図18】ワイパセット開始状態を説明するために示す透視図である。
【図19】ワイパリセット開始状態を説明するために示す透視図である。
【図20】(a)および(b)は、本発明の第二実施形態(変形例)に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット状態を示す透視図である。
【図21】本発明の第二実施形態(変形例)に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット状態を示す透視図である。
【図22】ワイパセット開始状態を説明するために示す透視図である。
【図23】ワイパリセット開始状態を説明するために示す透視図である。
【図24】クリーニング部材を示す斜視図である。
【図25】(a)および(b)は、図24のクリーニング部材を用いてワイピング作用を説明するために示す側面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 ガイドロッド
3 用紙ガイド板
5 記録ヘッド
6 キャッピング手段
7 キャップ部材
20 クリーナ(ワイピング手段)
21 ワイピング部材
22 ホルダ
22b スライドピン
22c,22d 凹溝
43 駆動軸(ポンプ軸)
46 固定ベース
46a 貫通孔
50 チューブポンプ
53 ポンプフレーム
53a 凹溝
53b 固定ピン
53c,53d ストッパ係合部
71 駆動機構
72 太陽歯車
73 クリーナ駆動レバー
74 ギア保持レバー
74C,74D ストッパ
75 駆動ピン
77 内歯
78 遊星歯車
200 突出片
200a 貫通孔
201 スプリング
201a,201b スプリング端部
201c スプリング巻線部
202 ワイパクリーナ

Claims (4)

  1. 往復可能なキャリッジと、このキャリッジ上に装着され、印刷デー夕に対応してノズル形成面からインク滴を吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録へッドの移動経路の近傍に進退自在に配設され、前記ノズル形成面を払拭するクリーニング部材を有するクリーナとを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記クリーナの駆動機構は、
    固定ベースに回転自在に配設された、太陽歯車を有する駆動軸と、
    前記駆動軸を中心に回動することにより、前記クリーナを記録へッドの移動経路に進退させる、内歯を有するクリーナ駆動レバーと、
    前記太陽歯車に噛合すると共に前記太陽歯車の回転により移動可能に設けられ、前記内歯に噛合する状態と噛合しない状態におかれるーつの遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転自在に保持し、前記駆動軸を中心として二位置間で回動可能なギア保持レバーとを含み、
    前記太陽歯車を正方向に回転し、前記遊星歯車が前記内歯に噛合しない状態から、前記ギア保持レバーを一方の位置から他方の位置へ移動することで前記遊星歯車が前記内歯に噛合しながら前記内歯上を転動し、前記ギア保持レバーを前記他方の位置で停止した状態で前記遊星歯車と前記内歯が噛合しながら回転することで前記クリーナ駆動レバーを回転させ、その噛合が解除するまで前記クリーナ駆動レバーを回転し、
    かつ、前記太陽歯車を逆方向に回転し、前記遊星歯車が前記内歯に噛合しない状態から、前記ギア保持レバーを他方の位置から一方の位置へ移動することで前記遊星歯車が前記内歯に噛合しながら前記内歯上を転動し、前記ギア保持レバーを前記一方の位置に停止した状態で前記遊星歯車と前記内歯が噛合しながら回転することで前記クリーナ駆動レバーを回転させ、その噛合が解除するまで前記クリーナ駆動レバーを回転させることで、
    前記クリーナを記録へッドの移動経路に進退させることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 前記ギア保持レバーが、回動停止する位置に配置されている状態において、前記クリーナ駆動レバーの回動によって弾性変形することを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 前記駆動機構に、前記遊星歯車と前記内歯との噛合解除に伴い、前記クリーナ駆動レバーをクリーナセット・リセット位置に圧接して位置決めするスプリングを含ませたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたインクジェット式記録装置。
  4. 往復可能なキャリッジと、このキャリッジ上に装着され、印刷デー夕に対応してノズル形成面からインク滴を吐出するインクジェット式の記録へッドと、この記録へッドの移動経路の近傍に進退自在に配設され、前記ノズル形成面を払拭するクリーニング部材を有するクリーナとを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記クリーナの駆動機構は、
    固定ベースに回転自在に配設された、太陽歯車を有する駆動軸と、
    前記駆動軸を中心に回動することにより、前記クリーナを記録へッドの移動経路に進退させる、内歯を有するクリーナ駆動レバーと、
    前記太陽歯車に噛合すると共に前記太陽歯車の回転により移動可能に設けられ、前記内歯に噛合する状態と噛合しない状態におかれる遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転自在に保持し、前記駆動軸を中心として二位置間で回動可能なギア保持レバーとを含み、
    前記クリーナが後退位置、進行位置の停止した状態では、前記遊星歯車と内歯の噛合が解除された状態にあり、前記ギア保持レバーが回動することで前記遊星歯車が内歯に噛合して前記クリーナを進退させ、前記クリーナの進退後の後退位置、進行位置の停止した状態では、前記遊星歯車と内歯の噛合が解除された状態にあることを特徴とするインクジェット式記録装置。
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