JP3161533B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
- Publication number
- JP3161533B2 JP3161533B2 JP33102498A JP33102498A JP3161533B2 JP 3161533 B2 JP3161533 B2 JP 3161533B2 JP 33102498 A JP33102498 A JP 33102498A JP 33102498 A JP33102498 A JP 33102498A JP 3161533 B2 JP3161533 B2 JP 3161533B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carriage
- ink jet
- jet recording
- wiping
- recording apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Description
に移動するキャリッジ上にインクジェット式記録ヘッド
が搭載されると共に、記録ヘッドの非印字領域に記録ヘ
ッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段とワイ
ピング部材とを配置したインクジェット式記録装置に関
し、特にキャリッジがキャッピング手段を配置したホー
ムポジションに移動した状態で、キャリッジをロックさ
せるキャリッジロック機構の動作の信頼性を向上させた
記録装置に関する。
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。この
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。
インクカートリッジからのインクの供給を受けるインク
ジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対し
て相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドを
キャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録
用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われ
る。そして共通のキャリッジ上に、例えばブラックイン
クを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シア
ン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘ
ッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばか
りでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フ
ルカラー印刷を可能としている。
発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記
録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口から
の溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの
固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入など
により、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するた
めのキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を
清掃するワイピング手段を備えている。このキャッピン
グ手段は、印刷の休止時に前記したノズル形成面におけ
るノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能す
るだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合に
は、キャップ部材によりノズル形成面を封止し、ポンプ
ユニットからの負圧により、ノズル開口からインクを吸
引してノズル開口のインク固化による目詰まりや、イン
ク流路内への気泡混入によるインク吐出不良を解消する
機能をも備えている。
の気泡混入を解消させるために行うインクの強制的な吸
引排出処理は、通常クリーニング操作と呼ばれ、印刷装
置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユー
ザが記録画像の品質が悪化したのを認識し、クリーニン
グスイッチを操作した場合に実行され、記録ヘッドから
インク滴を負圧により排出させた後に、ゴムなどの弾性
板からなるワイピング部材によりヘッド表面のワイピン
グ操作を伴う処理である。
記キャッピング手段およびワイピング部材をキャリッジ
の移動方向の端部側に配置し、キャリッジをその端部側
(ホームポジション)に移動させた状態で、記録ヘッド
のノズル形成面を前記キャッピング手段によって封止で
きるように構成されている。
ッピング手段によって封止した状態を保持させるため
に、キャリッジロック機構が具備されている。このキャ
リッジロック機構はホームポジションに位置するキャリ
ッジの印字領域側の側端部に当接してキャリッジの移動
を阻止(ロック)し、またキャリッジの印字領域側の側
端部から逃げることによって、キャリッジの移動を許容
できるように進退可能となるように構成されている。
プユニットを駆動するための駆動力を利用して摩擦クラ
ッチを介することにより、前記記録ヘッドの移動経路上
に水平方向に進退できるように構成されており、このワ
イピング部材を水平方向に移動させる移動機構が前記キ
ャリッジロック機構を兼ねるように構成されている。
置においては、前記したようにワイピング部材を水平方
向に移動させる移動機構が、キャリッジロック機構を兼
ねるように構成されているために、キャリッジロック機
構は前記したようにホームポジションに位置するキャリ
ッジの印字領域側の側端部に当接してキャリッジの移動
を阻止(ロック)する構成とされている。
リッジをロックしている状態において、例えばユーザが
キャリッジロック機構のロック爪に故意に触れてキャリ
ッジのロック状態を解除することも可能であり、また記
録装置の輸送時などに受ける振動や、落下の衝撃などで
キャリッジロック機構が移動するという問題も発生す
る。このような事態となった場合には、記録ヘッドに対
するキャッピング手段による封止状態が維持できなくな
り、記録ヘッドのノズル開口におけるインクの乾燥が促
進され、印字不良が発生するという問題を抱えている。
ロック機構とを兼用した現状の記録装置においては、ワ
イピング動作およびキャリッジロック動作を選択するた
めに、きわめて微妙な制御を必要としており、しかもキ
ャリッジロック機構の強度も十分に得ることが難しく、
ワイピング動作およびキャリッジロック動作の双方にお
いて、動作の信頼性に欠けるという問題も抱えている。
されたものであり、キャリッジロック機構をユーザが故
意に操作することが不可能となるよう信頼性の高いロッ
ク機構を備えたインクジェット式記録装置を提供するこ
とを目的とするものである。
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ上に装填
され、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
止するキャッピング手段と、前記記録ヘッドのノズル形
成面を払拭するワイピング部材を備えたワイピング機構
と、前記キャリッジがキャッピング手段の配置位置に移
動した状態で、前記キャリッジの移動をロックするキャ
リッジロック機構とを具備したインクジェット式記録装
置において、前記キャリッジロック機構が、前記キャリ
ッジに形成されたロック溝と、摩擦クラッチを介して回
動され、かつ前記溝の壁に当接する端面に前記キャリッ
ジの移動により係合を深める方向に回動力を生じる傾斜
部が形成されたアームバーとにより構成され、アームバ
ーをキャリッジに形成されたロック溝に回動により嵌入
させてキャリッジを固定することにより、左右方向への
移動を防止し、しかもキャリッジに外力が作用した場合
にでもアームバーをロックを深める方向に移動させてロ
ック状態を維持する。
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用される記録装置本体の
全体構成を斜視図によって示したものである。図1にお
いて符号1はキャリッジであり、キャリッジモータ2に
より駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材
4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるよ
うに構成されている。
は、インクジエット式記録ヘッド7が搭載され、またそ
の上部には前記記録ヘッド7に対してインクを供給する
ブラックインクカートリッジ8、およびカラーインクカ
ートリッジ9が着脱可能に装填されている。
非印字領域(ホームポジション)に配置されたキャッピ
ング手段であって、前記記録ヘッド7のノズル形成面を
封止するキャップユニット11が配置されている。そし
てキャッピング手段10の下方には、キャッピング手段
10に対して負圧を与えるためのポンプユニット12が
配置されている。
止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止
する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係
のない駆動信号を印加してインク滴を吐出させるフラッ
シング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記ポ
ンプユニット12からの負圧を記録ヘッド7に作用させ
て、記録ヘッドからインクを吸引する手段としての機能
も兼ね備えている。
側には、ゴムなどの弾性板からなるワイピング部材13
dを具備した後述するワイピング機構13が配置されて
いて、これによりキャリッジ1がキャッピング手段10
側に往復移動する際に、記録ヘッド7のノズル形成面を
払拭するワイピング動作がなされる。さらに、キャッピ
ング手段10の奥側には、前記キャリッジ1がキャッピ
ング手段10の配置位置に移動した時に、キャリッジ1
の移動をロックさせるための後述するキャリッジロック
機構14が配置されている。
の非印字領域(ホームポジション)に配置されたキャッ
ピング手段10、ポンプユニット12、ワイピング機構
13、キャリッジロック機構14の配置構成を上面から
視た状態で示したものであり、図2はキャッピング手段
10におけるキャップユニットが下降している状態を、
また図3はキャップユニットが上昇している状態を示し
ている。
1に装填された記録ヘッド7の移動領域の直下には、キ
ャップユニット11を備えたキャッピング手段10が配
置されている。このキャップユニット11は、記録ヘッ
ドのノズル形成面に密着して封止することができるよう
に、ゴム部材等の可撓性物質によって上面から視た場
合、四辺形に形成されている。そして、このキャップユ
ニット11はスライダ21上に取り付けられており、キ
ャリッジ1のホームポジションへの移動(図2に示す矢
印A方向への移動)により、スライダ21の一部がキャ
リッジ1の一部に係合されて図2に示す状態から図3に
示す状態に移動されるように構成されている。
前記スライダ21が傾斜面22をせり上り、キャップユ
ニット11によって記録ヘッド7のノズル形成面が封止
されるように構成されている。
ら印字領域側に移動(矢印Aとは逆方向に移動)したと
きには、キャリッジ1によるスライダ21の係合が外
れ、図示せぬ引っ張りバネの作用によりスライダ21が
傾斜面22に沿って下降し、これによりキャップユニッ
ト11による記録ヘッド7のノズル形成面の封止が解除
されるように構成されている。
ライダ21に取り付けられた弁部材であり、この弁部材
23にはチューブ24の一端が接続され、その他端は前
記キャップユニット11の下底部において、キャップユ
ニット11の内部空間に連通されている。
封止できる位置まで移動したとき、弁部材23が位置す
る領域には、バネ25により弁部材23側に常時付勢さ
れて弁部材23に弾接する弁体26が配置されており、
弁部材23と弁体26とによって大気開放バルブVを形
成している。
作と大気開放バルブVとの動作タイミングを図ることに
より、キャップユニット11に囲まれた内部空間への大
気の導入およびインクの吸引動作がなされるように構成
されている。
ち図1に示すように装置の正面側から視てキャリッジの
移動経路の裏側には、後述するキャリッジロック機構1
4が配置されており、このキャリッジロック機構14を
構成するアームレバー14cの長手方向が、後述する摩
擦クラッチを介することにより、図2および図3に示す
ようにほぼ水平状態または直立状態となるように構成さ
れている。
域側の近傍には、後述するワイピング機構13が配置さ
れており、このワイピング機構13に取り付けられたワ
イピング部材13dが記録ヘッドの移動経路上に水平方
向に進退できるように構成されている。
近傍には後述するポンプユニット12が配置されてお
り、このポンプユニット12による負圧がチューブを介
して前記キャップユニット11の内部空間に加えられる
ように構成されている。
グ機構13、ポンプユニット12は、歯車列によって構
成された駆動伝達機構31によって、1つの駆動源から
の動力によって互いに駆動されるように構成されてい
る。
のであり、駆動源としてのモータ(図示せず)の駆動力
が歯車31aに伝達され、この歯車31aの回転駆動に
より主歯車31bが回転されるように構成されている。
主歯車31bには従動歯車31cが噛み合っており、従
動歯車31cによって回転駆動される駆動力伝達シャフ
ト31dを介して歯車31eが駆動されるように構成さ
れている。そして、前記歯車31eはキャリッジロック
機構14を駆動する従動歯車31fを回転駆動するよう
になされている。
噛み合っており、この伝達歯車31gを介して後述する
遅延伝達機構の一部を構成する従動歯車31hを回転駆
動するように構成されている。
の構成を、記録装置の手前側より視た状態で示してい
る。なおこの図5においては、すでに図4において説明
した部材は同一の符号で示している。
aによって回動可能となるように支持されており、図4
にも示すとおり、その半周にわたって胴体部材14bが
形成され、またキャリッジ1に対してロックをかけるた
めのアームバー14cが、この胴体部材14bと一体に
形成されている。
14cとは、前記支持軸14aを回転中心として回転方
向にほぼバランスがとれるように構成されており、換言
すれば胴体部材14bは、アームバー14cに対するバ
ランサーとしての役目を果たしている。この構成によ
り、輸送時などに振動を受けてアームバー14cが回動
し、キャリッジのロック状態が解除されるという問題を
回避させることができる。さらに、記録ヘッドがホーム
ポジションから移動した状態で振動を受けた場合におい
ては、記録ヘッドのノズル開口からインクが漏れ出し装
置内を汚染させるという問題に発展するものの、前記し
たようにアームバー14cの回転方向に、ほぼバランス
をとる構成としたことで、前記したような問題の発生も
防止することができる。
31fに対向する端面が、支持軸14aの周囲に捲装状
態で配置された圧縮バネ14dによって、回転ホイルと
しての従動歯車31fの端面に当接するように付勢され
ており、これにより摩擦クラッチ14eを構成してい
る。したがって、歯車31fの回転駆動により摩擦クラ
ッチ14eを介して前記アームバー14cがほぼ90度
の範囲で回動されるように構成されている。
り、図5に示すようにアームバー14cの長手方向が上
方に直立した状態(キャリッジロック状態)、および歯
車31fの他方向の回転により、アームバー14cの長
手方向がほぼ水平状態(キャリッジアンロック状態)が
選択できるようになされる。
ように凹状のロック溝1aが形成されており、キャリッ
ジ1がホームポジションに移動した時にアームバー14
cが起立することで、アームバー14cがロック溝1a
に入り込み、アームバー14cの側端面がロック溝1a
の右端部に形成された当接部1bに当接することで、キ
ャリッジロック状態となされる。
水平方向に配置された駆動力伝達シャフト31dを介し
て駆動され、これによりキャリッジロック機構14は、
前記ワイピンク機構13に対し駆動力伝達シャフト31
dの長手方向に離間して配置されるように構成されてい
る。また、キャリッジロック機構における前記摩擦クラ
ッチ14eは、ワイピング機構13の配置位置から胴体
部材14bを介した裏側に位置するように構成されてい
る。
態およびアンロック状態の様子が示されており、図6は
キャリッジロック状態を、また図7はアンロック状態を
示している。なおこの図6および図7においては、すで
に説明した部材は同一の符号で示している。そして図6
および図7は、ホームポジョン側から視た状態で示され
ており、これからも理解できるようにキャリッジロック
機構を構成する前記アームバー14cは記録装置の後方
内部に配置され、特にキャリッジ1がホームポジション
に位置した状態においては、アームバー14cはキャリ
ッジ1の後部の下方に隠れる状態に配置されている。
故意に触れることはできず、特にキャリッジロック状態
におけるアームバーを操作して故意にロック状態を解除
することで、キャッピング手段による記録ヘッドの封止
ができなくなり、記録ヘッドにおけるノズル開口のイン
クが乾燥して印字不良に陥る問題を回避させることがで
きる。
位置した状態において、キャリッジロック機構を構成す
る前記アームバー14cがキャリッジ1の後部の下方に
隠れる状態となるように構成するために、駆動伝達機構
31内に水平方向に配置した駆動力伝達シャフト31d
を具備し、この駆動力伝達シャフト31dによって回転
駆動力を水平方向に伝達するように構成している。
ピング機構13は、駆動伝達機構31を構成する前記歯
車31hの回転によって駆動されるように構成されてい
る。図8は、そのポンプユニット12およびワイピング
機構13の構成を分解斜視図によって示したものであ
る。
にそれぞれ円筒部12a,12bが形成されたポンプフ
レーム12cを具備しており、この円筒部12a,12
bにはそれぞれポンプホイル12d,12eが、前記歯
車31hからの駆動力を得て、正転および逆転可能とな
るように配置されている。
が中心方向に、他端が外周方向に向けて伸びる2本の軸
孔12fがそれぞれ設けられていて、ポンプホイル12
d,12eの回転方向に応じてこれらの軸孔12fに軸
支されたローラ12gを、中心方向に片寄らせるか、ま
たは外周方向に片寄らせるかできるように構成されてい
る。そしてローラ12gによりチューブ12hを円筒部
12a,12bとの間で加圧してしごく動作を行うポン
プ作用と、チューブ12hを加圧しないレリース作用と
が回転方向によって選択されるように構成されている。
d,12eの一方向への回転駆動により、各ローラ12
gが外周方向に片寄るポンプ作用を行い、また各ホイル
12d,12eの他方向への回転駆動により、各ローラ
12gが内周方向に移動するレリース状態となるように
構成されている。
録ヘッドのノズル形成面を封止する前記キャップユニッ
ト11内に連通されていて、クリーニング指令を受けた
場合において、ポンプユニット12として形成された2
つのポンプによる負圧が、キャップユニット11によっ
て囲まれた内部空間に印加されるように構成されてい
る。
ホイル12dの駆動軸を介して回動される摩擦クラッチ
板13aと、圧縮バネ13cによりクラッチ板13aに
対して摺接されるクリーナカム13bから成る摩擦クラ
ッチを介して駆動されるように構成されている。
よび図7にも示すとおり、上部にワイピング部材13d
を植設したスライドレバー13eを具備し、このスライ
ドレバー13eがフレーム13fに対して水平方向に摺
動できるように取り付けられている。そしてこのスライ
ドレバー13eの一部に突設された突起13gが、前記
クリーナカム13bに形成された窓孔13h内に係合さ
れるように構成されている。
ナカム13bの矢印B方向への回転により、前記スライ
ドレバー13eを一方の水平方向に移動させるように作
用し、これによりワイピング部材13dを記録ヘッドの
移動経路から退避させた状態を保持する。また前記クリ
ーナカム13bが矢印B方向とは逆の方向に回転した場
合には、前記スライドレバー13eを他方の水平方向に
移動させるように作用し、これにより図7に示すように
ワイピング部材13dを記録ヘッドの移動経路上に進入
した状態を保持する。
り付けられた前記ワイピング部材13dは、前記ポンプ
ホイル12dの正転および逆転に応じて、記録ヘッドの
移動経路上のワイピング位置に対して進入または退避で
きるように作用し、ワイピング部材13dのワイピング
位置への進入状態において記録ヘッド7のノズル形成面
を払拭するようにされる。
1を構成する前記歯車31hの側面には回転方向に間欠
的に、すなわち180度の間隔で一対の係合突起41が
形成されている。一方、歯車31hの前記係合突起41
の形成面に対向する前記ポンプホイル12dの側面に
も、図8に示すように180度の間隔で一対の係合突起
42が形成されている。したがって図9(A)に示すよ
うに歯車31hの矢印C方向への回転駆動により、歯車
31hに形成された一対の突起41がポンプホイル12
dに形成された一対の突起42に係合してポンプホイル
12dは同様に矢印C方向に回転駆動される。
矢印D方向に回転された場合には、図9(B)に示す状
態から歯車31hが約180度回転した後に、歯車31
hに形成された一対の突起41がポンプホイル12dに
形成された一対の突起42に係合してポンプホイル12
dが同様に矢印D方向に回転されるように作用する。
において作用する遅延伝達機構43を構成しており、こ
の遅延伝達機構43を介してポンプユニット12の駆動
軸が回動されると共に、ポンプユニットの駆動軸に対し
て前記した摩擦クラッチ板13aおよびクリーナカム1
3bから成る摩擦クラッチを介してワイピング機構13
に対して駆動力が伝達されるように作用する。
作用によって、駆動源の反転駆動時において、まずキャ
リッジロック機構14が動作し、このキャリッジロック
機構14の動作に遅延してポンプユニット12およびワ
イピング機構13の移動動作がなされるように作用す
る。
いては、キャリッジロック機構14が解除される方向に
回転した時に、ポンプユニット12の吸引動作がなされ
るように構成されており、したがって、前記したように
遅延伝達機構43の遅延伝達作用がない場合には、キャ
リッジロック機構14が解除される直前にポンプユニッ
ト12の吸引動作が開始され、キャッピング手段内で圧
力変動が生じ、記録ヘッドのノズル開口に形成されたメ
ニスカスを破壊する可能性が大きい。
達作用を持たせたことにより、キャリッジロック機構1
4が動作して、ロックが外れた後にポンプユニット12
の吸引動作が開始されるため、前記したようにノズル開
口に形成されたメニスカスの破壊などの不都合の発生を
防止するようになされる。
リッジロック機構14がアンロック状態となる場合に、
ワイピング機構13におけるワイピング部材13dが記
録ヘッドの移動経路に進出してワイピング状態となさ
れ、またこの時ポンプユニット12が動作するように駆
動伝達機構31における歯車列が構成されている。逆に
キャリッジロック機構14がロック状態となる場合に、
ワイピング機構13におけるワイピング部材13dが記
録ヘッドの移動経路から退避し、またこの時ポンプユニ
ット12はレリース状態となる。
グ部材13dが記録ヘッドの移動経路上に進出すること
により、図7に示すように記録ヘッドのノズル形成面を
払拭することができる。これにより、キャッピング手段
10によりインクが吸引された後の記録ヘッドのノズル
形成面に付着したインクを、ワイピング部材13dによ
り払拭することができる。
3d上を通過している状態においては、ゴム部材により
形成されたワイピング部材13dが弾性変形して記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭するものの、ノズル形成面が
ワイピング部材13d上を通過した瞬間に、ワイピング
部材13dの弾性変形が復帰し、その反動で払拭したイ
ンク滴を装置内の周辺に飛び散らせるという問題が発生
する。
ク機構14にも飛び散り、このキャリッジロック機構1
4を汚染させることとなり、この飛散したインクが摩擦
クラッチ14eに侵入した場合には、無用なスベリが発
生してキャリッジロック機構14を構成する前記アーム
バー14cがその機能を失い、信頼性を低下させること
となる。また飛散したインクが乾燥した場合において
は、キャリッジロック機構14を構成する支持軸14
a、圧縮バネ14dがフレーム部分などに張り付いて固
化し、アームバー14cが回転不能となるなどの障害が
発生する。
から明らかなように、キャリッジロック機構14を構成
する支持軸14a、圧縮バネ14dが、バランサーを兼
ねる胴体部材14bにより隠蔽されるようになされ、こ
の胴体部材14bの存在により、飛散するインク滴によ
る圧縮バネ14dなどの汚染を防止するようになされ
る。
摩擦クラッチ14eを構成する胴体部材14bと前記歯
車31fの配置位置は、図2乃至図4に示すように、駆
動力を水平方向に伝達する駆動力伝達シャフト31dを
介してワイピング部材13dから離れた位置に設定され
ており、しかも胴体部材14bの端面と前記歯車31f
の対向する端面からなる摩擦クラッチ14eも、ワイピ
ング部材13dの位置から胴体部材14bを介した裏側
に配置された構成とされている。
より、摩擦クラッチ14eにおいても、ワイピング部材
13dから飛散するインク滴による汚染が効果的に阻止
され、この構成によってキャリッジロック機構14の特
に摩擦クラッチ14e部分の動作の信頼性を確保するこ
とができる。
ャリッジロック機構においては、キャリッジロック機構
を構成する前記アームバー14cの側端面は平坦状にな
され、この側端面がキャリッジ側のロック溝1aにおけ
る当接部1bに当接してキャリッジロック状態となされ
る。
ジのロック状態において、キャリッジに印字領域側への
付勢力(特に振動)が働いた場合には、アームバー14
cにわずかなねじれが生じ、アームバー14cはキャリ
ッジ側に形成された前記ロック溝1aから外側に押し出
される現象が発生し、キャリッジのロック状態が解除さ
れてしまうという問題が発生し得る。
し、キャリッジに印字領域側への付勢力が働いた場合に
おいても、キャリッジのロック状態が維持できるように
構成したものである。すなわち、図10は前記した対策
を施したアームバー14c部分の構成を斜視図によって
示している。図10に示すように、アームバー14cの
端面には、キャリッジのロック状態において、キャリッ
ジ1側の前記ロック溝1aに形成された当接部1bが斜
め方向に当接するように傾斜部14fが形成されてい
る。
ッジのロック状態において、キャリッジ1に印字領域側
への付勢力(図中矢印E)が働いた場合に、前記傾斜部
14fによりアームバー14cがキャリッジのロック溝
1aの内部方向(図中矢印F)への回動力を受けるよう
に作用し、これによりキャリッジロックの状態が解除さ
れるのを阻止するように作用する。なお、図10に示し
たアームバー14cの形態においては、傾斜部14fが
アームバーの回動方向の約2/3程度にわたって形成さ
れているが、これはアームバーにおける側端面の全面が
面一の傾斜部となるように構成してもよい。
かるインクジェット式記録装置によると、キャリッジロ
ック機構が摩擦クラッチを介して回動するアームバーを
具備し、キャリッジがホームポジションに移動した状態
において、アームバーがキャリッジに形成されたロック
溝に嵌入するように構成されているので、キャリッジの
両側への移動を1つのアームバーにより阻止することが
でき、しかもキャリッジに外力が作用した場合にでもロ
ックを維持する方向にアームバーを移動させてロックが
解除されるのを阻止することができる。
全体構成を示す斜視図である。
されたキャッピング手段とその周辺装置の例を示す平面
図である。
上昇した状態を示す平面図である。
伝達機構の例を示した斜視図である。
リッジロック機構の構成を示した立面図である。
ング機構が記録ヘッドの移動経路上から退避した状態を
示す立面図である。
イピング機構が記録ヘッドの移動経路上に進入した状態
を示す立面図である。
示した分解斜視図である。
である。
好ましい実施の形態を示した斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
成面を封止するキャッピング手段と、前記記録ヘッドの
ノズル形成面を払拭するワイピング部材を備えたワイピ
ング機構と、前記キャリッジがキャッピング手段の配置
位置に移動した状態で、前記キャリッジの移動をロック
するキャリッジロック機構とを具備したインクジェット
式記録装置において、 前記キャリッジロック機構が、前記キャリッジに形成さ
れたロック溝と、摩擦クラッチを介して回動され、かつ
前記溝の壁に当接する端面に前記キャリッジの移動によ
り係合を深める方向に回動力を生じる傾斜部が形成され
たアームバーと、 により構成されている インクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記アームバーは、支持軸によって回動
可能となるように支持されており、また前記支持軸を回
転中心として前記アームバーの回転方向にほぼバランス
をとる胴体部材が前記支持軸を囲撓するようにして配置
され、かつ前記支持軸の周囲に捲装状態で配置された圧
縮バネによって、前記胴体部材の端面が駆動力伝達シャ
フトを介して回転駆動されるホイルの端面に当接されて
前記摩擦クラッチが形成されている請求項1に記載のイ
ンクジェット式記録装置。 - 【請求項3】 前記摩擦クラッチが、前記胴体部材の一
方の側壁に配設され、前記ワイピング部材が、前記胴体
部材の他方の側壁に配設されている請求項2に記載のイ
ンクジェット式記録装置。 - 【請求項4】 前記摩擦クラッチが、前記駆動力伝達シ
ャフトによって駆動される歯車と、これに噛み合う従動
歯車を備え、前記従動歯車の端面と前記胴体部材の端面
とが当接している請求項2に記載のインクジェット式記
録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33102498A JP3161533B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33102498A JP3161533B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | インクジェット式記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000153616A JP2000153616A (ja) | 2000-06-06 |
JP3161533B2 true JP3161533B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=18238978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33102498A Expired - Fee Related JP3161533B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | インクジェット式記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161533B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305785A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | ワイピング装置及び液体噴射装置 |
JP4662810B2 (ja) | 2005-05-27 | 2011-03-30 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP4848720B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-12-28 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置におけるメンテナンス装置及び液体噴射装置 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP33102498A patent/JP3161533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000153616A (ja) | 2000-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3658287B2 (ja) | 回復ユニット及び該回復ユニットを用いるインクジェット記録装置 | |
JP3804062B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
US6742863B2 (en) | Ink ejectabilty maintenance device, and recording apparatus incorporating the device | |
JP3161533B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3085378B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4207143B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4062865B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP3664213B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP2002301831A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3603637B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3903652B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4006914B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4035756B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP2001138546A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP2001138545A (ja) | インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 | |
JP3856963B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4032336B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP4780071B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP2001018417A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3820928B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3669194B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3189895B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP5152311B2 (ja) | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP3844189B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP2002307701A (ja) | ヘッド吐出特性維持装置及びそれを備えた記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000614 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 12 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |