JP3820928B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3820928B2
JP3820928B2 JP2001209108A JP2001209108A JP3820928B2 JP 3820928 B2 JP3820928 B2 JP 3820928B2 JP 2001209108 A JP2001209108 A JP 2001209108A JP 2001209108 A JP2001209108 A JP 2001209108A JP 3820928 B2 JP3820928 B2 JP 3820928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaner
capping
ink jet
recording apparatus
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001209108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003019810A (ja
Inventor
芳明 清水
均 早川
敦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001209108A priority Critical patent/JP3820928B2/ja
Publication of JP2003019810A publication Critical patent/JP2003019810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3820928B2 publication Critical patent/JP3820928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクや塵埃などを掻き取るワイピング・ラビング手段(クリーナ)を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成することができるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置には、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とが備えられている。
そして、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。この場合、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】
このように、インクジェット式記録装置においては、インクをノズル開口からインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけるインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、印刷不良を起こすという問題である。
【0004】
このため、インクジェット式記録装置には、前記した記録ヘッドおよび紙送り手段に加え、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるインクの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃するワイピング・ラビング手段(クリーナ)とを備えている。
そして、前記したノズル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内への気泡混入を防止するために、吸引ポンプによって記録ヘッドからインクを強制的にキャッピング手段内に吸引排出させた後、キャリッジの印字領域への動作に伴いクリーナによって記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ワイピング)することが行われる。
【0005】
このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0006】
また、インクジェット式記録装置にあっては、印字中(一定時間毎)に記録ヘッド(キャリッジ)の非印字領域への動作に伴いクリーナによって記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ラビング)することも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のインクジェット式記録装置においては、クリーニング(ワイピング・ラビング)がクリーナを記録ヘッドの移動経路(クリーニング位置)に進行させて行われることから、通常キャッピング手段がクリーナの移動経路外に配置されている。これは、キャッピング手段がクリーナの移動経路内に配置されていると、印字中にラビングのみを実行する場合にもその都度キャリッジモータ(キャリッジ)を駆動させてキャッピング手段を非印字領域側に移動させるため、ラビング時にクリーナのみならずキャリッジの駆動制御を必要とし、制御が複雑になるからである。この結果、クリーナの移動経路幅を十分に大きい寸法に設定する必要が生じ、装置全体が大型化するという課題があった。
【0008】
なお、キャッピング手段がクリーナの移動経路内に配置されている場合、印字中にラビングを実行するには、クリーナをクリーニング位置に進行させる動作および記録ヘッドのノズル形成面を払拭するために記録ヘッドを印字領域より非印字領域に往動させる動作に加え、次に示す動作が必要とされる。すなわち、ラビング実行前において、キャッピング手段をクリーナの移動経路外に配置するために記録ヘッドを印字領域より非印字領域に往動させた後、非印字領域より印字領域(ラビング開始位置)に復動させる動作である。
【0009】
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、ワイピング・ラビング手段の移動経路幅を短縮することができ、もって装置全体の小型化を図ることができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップ部材を有し、キャッピング位置と非キャッピング位置との間を移動可能なキャッピング手段と、このキャッピング手段の近傍に配設され、前記記録ヘッドの移動経路に沿う方向と直角な方向に進退可能なヘッド清掃用のクリーナとを備え、前記クリーナの水平方向移動領域と前記キャッピング手段の水平方向移動領域とが、その一部を共有して構成され、前記クリーナは、前記移動経路への進行による押圧によって前記キャッピング手段を非キャッピング位置からキャッピング位置側に移動させ、かつ前記移動経路からの退避による押圧解除によって前記キャッピング手段をキャッピング位置側から非キャッピング位置に移動させることを特徴とする。
【0011】
このようにクリーナの水平方向移動領域と前記キャッピング手段の水平方向移動領域とが、その一部を共有して構成され、クリーナ(ワイピング・ラビング手段)がキャッピング手段を押圧しながら記録ヘッドの移動経路外から移動経路内に進行すると、ワイピング・ラビング手段の押圧による移動力を受けてキャッピング手段が非キャッピング位置からキャッピング位置側に往動する。一方、ワイピング・ラビング手段が記録ヘッドの移動経路内から移動経路外に退避すると、ワイピング・ラビング手段による押圧解除によってキャッピング手段がキャッピング位置側から非キャッピング位置に復動するように構成されている。
したがって、非ワイピング・ラビング時にキャッピング手段の一部をワイピング・ラビング手段の移動経路内に配置することができるため、ワイピング・ラビング手段の移動経路幅を短縮することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
【0012】
ここで、前記クリーナを移動経路へ進行させ、かつ前記移動経路からの退避させるクリーナの駆動機構は、太陽歯車を有する駆動軸と、前記駆動軸に回転自在に枢支される共に、前記太陽歯車と噛合する遊星歯車を保持するギア保持レバーと、前記遊星歯車と噛合する内歯を有し、前記太陽歯車からの回動力が前記遊星歯車を介して伝達されることにより回動し、前記クリーナを移動させるクリーナ駆動レバーと、前記ギア保持レバーを二つ位置で回動を停止させるストッパとを備え、前記駆動軸によって回転したギア保持レバーが、ストッパに係合することによって、前記太陽歯車からの回動力が前記遊星歯車を介して内歯に伝達され、クリーナ駆動レバーが回動し、前記クリーナを移動させることが望ましい。
【0013】
また、前記押圧部が、前記ワイピング・ラビング手段の進行方向に突出する断面三角形状の押圧部とすることが望ましい。
このように構成されているため、キャッピング手段が非キャッピング位置からキャッピング位置側に移動する場合に、断面三角形状の押圧部が受圧部を押圧する。
【0014】
また、前記押圧部および前記受圧部に、それぞれが互いに適合可能な傾斜面を形成することが望ましい。
このように構成されているため、キャッピング手段に対するワイピング・ラビング手段からの押圧が、押圧部および受圧部の各傾斜面を互いに接触させることにより行われる。
【0015】
そして、前記クリーナの駆動機構の駆動軸が、インク吸引用ポンプを駆動するポンプ駆動軸であることが望ましい。このように構成されているため、ポンプ駆動軸が回転すると、この回転力が歯車装置を介してクリーナ(ワイピング・ラビング手段)に進退力として伝達される。
また、前記内歯と前記遊星歯車との噛合が解除されるに際し、トーションスプリングによって、前記クリーナ駆動レバーが、ワイパセット位置とワイパリセット位置に位置決めされることが望ましい。
【0016】
ここで、前記駆動機構が、前記ポンプ駆動軸の吸引方向の回転によって前記移動経路に進行させ、かつ吸引方向と反対方向の回転によって前記移動経路から退避させるような駆動力を前記クリーナ(ワイピング・ラビング手段)に付与する駆動機構からなることが望ましい。このように構成されているため、ポンプ駆動軸がインク吸引方向に回転すると、クリーナ(ワイピング・ラビング手段)が記録ヘッドの移動経路外から移動経路内に進行する。一方、ポンプ駆動軸がインク吸引方向と反対方向に回転すると、クリーナ(ワイピング・ラビング手段)が記録ヘッドの移動経路内から移動経路外に退避する。
【0017】
また、前記駆動力が、前記移動経路に沿う方向と直角な水平方向の進退力であることが望ましい。
このように構成されているため、ポンプ駆動軸の回転によってワイピング・ラビング手段が記録ヘッドの移動経路と直角な水平方向に進退する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたインクジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
図1において、符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動し得るように構成されている。
【0019】
このキャリッジ1の下面部(記録用紙6に対向する側)にはインクジェット式の記録ヘッド12が装着され、またその上面部には記録ヘッド12にインクを供給するブラックインクカートリッジ7およびカラーインクカートリッジ8が着脱可能に保持されている。
【0020】
前記キャリッジ1の非印字領域(ホームポジション)にはキャッピング手段9が配置されている。このキャッピング手段9(キャップ部材)は前記記録ヘッド12が直上に移動した時に上昇し、前記記録ヘッド12のノズル形成面を封止し得るように構成されている。キャッピング手段9の下方には、キャップ部材の内部空間に負圧を与えるためのポンプユニットとしての吸引ポンプ(チューブポンプ)10が配置されている。
【0021】
前記キャッピング手段9は、インクジェット式記録装置の休止期間中における前記記録ヘッド12のノズル開口の乾燥を防止する蓋体としての機能を備えている。また、印刷とは関係のない駆動信号を前記記録ヘッド12に印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとしての機能、および前記吸引ポンプ10からの負圧を前記記録ヘッド12に作用させてインクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【0022】
そして、キャッピング手段9における印字領域側部の近傍には、ワイピング・ラビング手段(クリーナ)11が前記記録ヘッド12の移動経路と直角な水平方向に進退可能となるように配置されている。
なお、前記クリーナ11の移動動作と前記吸引ポンプ10の吸引動作には、記録用紙6を搬送する紙送りモータの駆動力が利用される。
【0023】
次に、本発明が適用されたインクジェット式記録装置のキャッピング手段につき、図2〜図4を用いて説明する。図2および図3は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置の非キャッピング状態とキャッピング状態を説明するために示す側面図である。図4は、同じく本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダとその取付フレームを示す斜視図である。
図2および図3において、符号1で示すキャリッジは、前記したようにガイド部材4に案内され、用紙ガイド板(図示せず)に対向して平行に往復移動し得るように構成されている。
前記キャッピング手段9は、前記記録ヘッド12のノズル形成面を封止し得るキャップ部材9aおよびこのキャップ部材9aを保持するキャップホルダ9bを有している。
【0024】
前記キャップ部材9aは前記キャップホルダ9bに例えば二色成形法によって一体に設けられており、全体が例えばエラストマーなどの弾性素材からなる平面ほぼ矩形状の箱体によって形成されている。そして、このキャップ部材9aは、前記吸引ポンプ10(図1に図示)にインク排出管(図示せず)を介して接続されている。これにより、クリーニング指令を受けた場合には、記録ヘッド12のノズル形成面を封止した状態において吸引ポンプ10による負圧がキャップ部材9aの内部空間に印加され、記録ヘッド12からインクを強制的に排出させることができる。
【0025】
一方、前記キャップホルダ9bは前記キャップ部材9aと同様に平面ほぼ矩形状の箱体からなり、全体が前記キャップ部材9aの素材(エラストマー)より硬い素材によって形成されている。このキャップホルダ9bは、スライダ昇降機構(スライド機構)を構成するスライダ15上に取り付けられ、圧縮ばね(図示せず)によって記録ヘッド側に常時付勢されている。そして、前記キャリッジ1の往復動作に伴う前記スライダ15の水平・昇降動作によってキャッピング位置と非キャッピング位置に動作するように構成されている。また、前記キャップホルダ9bにおける左側部の印字領域側には、前記クリーナ11の押圧部(後述)の押圧による移動力を受ける受圧部30(図5〜図7に図示)が設けられている。この受圧部30には、前記キャッピング手段9の前方(印字領域側)および左方(前記クリーナ11の退避側)を指向する傾斜面30a(図5〜図7に図示)が設けられている。
【0026】
前記スライダ15は、記録装置内の取付フレームとしての固定フレーム31に引張ばね(図示せず)を介して連結されている。これにより、前記スライダ15が印刷領域方向に接近し、かつ前記記録ヘッド12から離間する方向に、すなわち図3に示す状態から図2に示す状態になるように下方に付勢されている。
【0027】
そして、図2に示すようにキャリッジ1がキャッピング手段9の直上に移動した際、前記キャリッジ1に設けられた係合体1aが、前記スライダ15に直立するように設けられた係合部15Aに当接することで、図3に示すように引張ばねの弾撥力に抗して前記スライダ15が非印字領域側に移動する。これにより、記録ヘッド12のノズル形成面をキャップ部材9a(シール部)で封止することができる。
また、キャリッジ1が印字領域側に移動した場合には、係合部15Aに対する係合体1aの当接が解除され、前記スライダ15が引張ばねの弾撥力によって図2に示す状態になされる。これにより、キャップ部材9aによる記録ヘッド12におけるノズル形成面の封止を解除することができる。
【0028】
前記スライダ15の右側部には、図4に示すように、水平・鉛直(前後・上下)方向に所定の間隔をもって並列する二つの突起15a,15cが設けられている。その左側部には、同じく水平・鉛直方向に所定の間隔をもって並列する二つの突起15b,15dが設けられている。すなわち、前記スライダ15の印字領域側(両側前方部)には前記突起15a,15bが左右対称な位置に配置されており、その非印字領域側(両側後方部)には前記突起15c,15dが左右対称な位置に配置されている。
【0029】
前記固定フレーム31は、前記キャリッジ1の往復動作方向に所定の間隔をもって対向する二つのベース46,47間に取り付けられている。この固定フレーム31には、前記突起15a〜15dを案内するカム孔22〜25が設けられている。そして、前記カム孔22〜25内に前記突起15a〜15dを挿入して移動自在に保持するように構成されている。これら各カム孔22〜25の両端位置にはそれぞれ低所部22a〜25aと高所部22b〜25bが配置されており、これら両部22a〜25a,22b〜25b間には傾斜部22c〜25cが配置されている。このうち印字領域側の低所部22a,23aおよび高所部22b,23bと傾斜部22c,23cとは、前記カム孔22,23の内面上方部に配置されている。一方、非印字領域側の低所部24a,25aおよび高所部24b,25bと傾斜部24c,25cとは、前記カム孔24,25の内面下方部に配置されている。
【0030】
前記カム孔22〜25のうち非印字領域側の両カム孔24,25には、非印字領域側(後方)に開口する第一切り欠き24A,25Aが設けられている。前記カム孔24,25の非印字領域側には、前記第一切り欠き24A,25Aに連通し、かつ上方(記録ヘッド側)に開口する挿入口24A1 ,25A1 が設けられている。一方、印字領域側のカム孔22,23のうち左側のカム孔22には、印字領域側(前方)に開口する第二切り欠き22Aが設けられている。
なお、印字領域側のカム孔23の内面前方部と非印字領域側のカム孔24,25の内面前方部は、前記スライダ15の印字領域側への移動を規制するストッパとして機能させることが可能となる。
【0031】
次に、本発明が適用されたインクジェット式記録装置のワイピング・ラビング手段につき、図5〜図7を用いて説明する。図5〜図7は、本発明に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段の退避状態および動作状態と進行状態とを示す平面図である。
図5〜図7に示すように、前記ワイピング・ラビング手段(クリーナ)11は、非ワイピング・ラビング状態において前記キャッピング手段9の水平方向移動領域の左側側方に配置されている。これにより、クリーナ11の水平方向移動領域と前記キャッピング手段9の水平方向移動領域とがその一部を共有し得るように構成されている。
【0032】
このクリーナ11は、例えばフェルト等のラビング部材62および例えばゴム等のワイピング部材63と、これら両部材62,63を保持するホルダ64を有している。そして、後述する駆動機構によって前記記録ヘッド12の移動経路内のワイピング・ラビング(クリーニング)位置に進行し、かつこの進行位置から移動経路外に退避するように構成されている。したがって、クリーニング操作時にインク吸引前においてラビング部材62によってノズル形成面に付着する塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてワイピング部材63によってノズル形成面に付着するインクが払拭される。
【0033】
また、前記クリーナ11のホルダ64には、前記受圧部30に対応する断面三角形状の押圧部56がクリーニング位置方向に突出して設けられている。この押圧部56の印刷領域側には、前記クリーナ11の進退方向に沿う平面56aが設けられている。また、その非印字領域側には、前記受圧部30の傾斜面30aに適合する傾斜面56bが設けられている。
【0034】
次に、前記ワイピング・ラビング手段(クリーナ)の駆動機構につき、図5〜図7と共に図8〜図11を用いて説明する。図8および図9は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたワイパリセット(クリーナリセット)状態を示す。図10および図11は、同じく本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット(クリーナセット)状態を示す。
図8および図10に示すように、前記ベース46の印刷領域側部には、前記クリーナ11を進退方向に沿って案内するガイド面46bが設けられている。そして、前記ワイピング・ラビング手段11が安定した進退動作を実行し得るように構成されている。また、前記ベース46には、前記クリーナ11の進退方向に延在する長孔46dが設けられている。
【0035】
前記クリーナ11の駆動機構71は、図8〜図11に示すようにカム機構からなり、前記ベース46と前記吸引ポンプ10のポンプフレーム53との間に配設されている。そして、太陽歯車72を有する駆動軸(吸引ポンプ10のポンプ駆動軸)43と、この駆動軸43の前記キャリッジ1の往復方向に前後して位置するクリーナ駆動レバー73およびギア保持レバー74とを備えている。
【0036】
前記クリーナ駆動レバー73は、前記駆動軸43が挿通する円環状の基部73aおよびこの基部73aに突出する舌片状のレバー部73bを有し、前記ギア保持レバー74の反ポンプ側に配設され、かつ前記駆動軸43に所定の回動ストローク(回動ストロークを回動角θとすると、θ≦66°を満足する範囲)内で回転自在に枢支されている。このクリーナ駆動レバー73のレバー部73bには、ポンプ側(水平方向)に突出する円柱状の駆動ピン75が一体に設けられている。また、クリーナ駆動レバー73の基部73aには、前記レバー部73bと反対側に突出し、立ち上がり壁76aを外周縁に有する平面扇形状の延在部76が一体に設けられている。この延在部76の立ち上がり壁76aには、円周方向に沿う内歯77が設けられている。
【0037】
前記クリーナ11のホルダ64には、前記キャリッジ1の往復方向と直角な水平方向に延在し、かつ上下方向に並列する一対の凸部(図示せず)が設けられている。このうち上方の凸部は前記ベース46の上方端縁を覆うようにし、また下方の凸部は前記長孔46dに挿通するようにして、それぞれが前記クリーナ11の進退動作に伴い前記ガイド面46b上を摺動し得るように構成されている。
【0038】
前記クリーナ11におけるホルダ64の上方端部には、前記ラビング部材62および前記ワイピング部材63を取り付けるための三角柱状の爪部64aおよびポンプ側に突出する円柱状のスライドピン64bが設けられている。前記ホルダ64の下方端部には、前記記録ヘッド12の移動経路と直角な水平方向に延在する凹溝64cが設けられている。また、前記ホルダ64には、上下方向に延在し、かつ前記駆動ピン75を案内する凹溝64dが設けられている。
【0039】
前記ポンプフレーム53の上方端部には、左右方向(記録ヘッド12の移動経路および凹溝64dの延在方向と直角な方向)に延在し、かつ前記スライドピン64bを案内する凹溝53aが設けられている。ポンプフレーム53のヘッド移動経路側には、クリーナ手段側に突出し、前記凹溝64c内に臨む円柱状の固定ピン53bが設けられている。ポンプフレーム53の下方端部には、前記ギア保持レバー74の回動停止二位置に対応し、かつ円周方向に所定の間隔をもって並列する二つのストッパ53c,53dが設けられている。
【0040】
また、前記ポンプフレーム53のヘッド移動経路側には、図9および図11に示すように、前記クリーナ11の進退経路に臨むワイパクリーナ202が立ち上がり部53eを介して固定されている。そして、ワイパクリーナ202は、前記クリーナ11の進退時に前記ワイピング部材63の摺接によって弾性変形し、前記ワイピング部材63を清掃し得るように構成されている。
【0041】
一方、前記ギア保持レバー74は、前記駆動軸43が挿通する円環状の基部74aおよびこの基部74aの放射方向に突出する矩形片状のレバー部74bを有し、前記駆動軸43に回動停止二位置間で回転自在に枢支されている。このギア保持レバー74のレバー部74bには、前記両ストッパ53c,53dに係合可能なストッパ係合部74C,74Dが設けられている。また、レバー部74bには、前記クリーナ駆動レバー73の内歯77に噛合可能な遊星歯車78が前記太陽歯車72に噛合して回転自在に保持されている。そして、レバー部74bは、前記各ストッパ係合部74C,74Dが前記各ストッパ53c,53dに係合する状態において、前記クリーナ駆動レバー73の回動による外力を受けて弾性変形し得るように構成されている。これにより、ギア保持レバー74が回動停止し、クリーナ駆動レバー73が回動した場合における遊星歯車78と内歯77との噛合による衝撃が吸収される。
【0042】
なお、前記内歯77と前記遊星歯車78との噛合が解除されるに際し、トーションスプリング(図示せず)によって前記クリーナ駆動レバー73がワイパセット位置とワイパリセット位置に位置決めされることが望ましい。この場合、トーションスプリングの弾撥力は、前記クリーナ11の進退動作時における前記クリーナ駆動レバー73の円滑な回動動作を妨げないような大きさに設定されている。これにより、レバー位置決め時にワイパセット位置およびワイパリセット位置におけるクリーナ駆動レバー73のがたつき発生を防止することができ、安定したクリーニング(ワイピング・ラビング)動作を得ることができる。
【0043】
以上の構成において、図5および図8と図9とに示すワイパリセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が正方向(反時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、ストッパ係合部74Dがストッパ53dから離間する。
【0044】
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、図9に示すように回動開始位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン64bがそれぞれ凹溝64dの始端部(上端部)と凹溝53aの始端部(左端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝64cの始端部(右端部)に位置付けられている。
【0045】
そして、太陽歯車72がなおも反時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印e方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Cをストッパ53cに係合させて一方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に(クリーナ11を進行させる方向)に回動することはない。
【0046】
この状態、すなわちストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、遊星歯車78が時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が時計方向(矢印f方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Cがストッパ53cに係合しているため、ギア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動することはない。
このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74bがストッパ係合部74Cを押圧するような方向に撓む。
【0047】
そして、太陽歯車72がさらに反時計方向に回動すると、遊星歯車78がさらに時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に回動する。
このため、クリーナ11がベース46のガイド面46b上を摺動しながら、図11に示すように矢印g方向に沿って記録ヘッド12の移動経路外から移動経路内に進行し、記録ヘッド12の移動に伴いノズル形成面が払拭される。
【0048】
この場合、クリーナ11が記録ヘッド12の移動経路内の直前位置に進行すると、図6に示すようにホルダ64の押圧部56(傾斜面56a)がキャップホルダ9bの受圧部30(傾斜面30a)を押圧する。さらに、クリーナ11が進行して記録ヘッド12の移動経路内に到達すると、図7に示すようにホルダ64からの押圧力によって非印字領域側への移動力をキャッピング手段9(キャップホルダ9b)が受け、引張ばねの弾撥力に抗して非キャッピング位置からキャッピング位置側に往動する。
また、クリーナ11の進行動作に伴いワイパクリーナ202がワイピング部材63に摺接し、ワイピング部材63からインク廃液等の付着物が除去される。
【0049】
なお、クリーナ11が記録ヘッド12の移動経路内に進行する(クリーナ駆動レバー73が回動開始位置から時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74bが弾性復帰し、図11に示すように遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、回動終了位置に配置される。
また、駆動ピン75が凹溝64dの始端部(上端部)から移動して終端部(下端部)に位置付けられるとともに、スライドピン64bが凹溝53aの始端部(左端部)から移動して終端部(右端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝64cの終端部(左端部)に位置付けられる。
【0050】
一方、図7および図10と図11とに示すワイパセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が逆方向(時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74が時計方向(矢印f方向)に回動する。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、ストッパ係合部74Cがストッパ53cから離間する。
なお、太陽歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、図11に示すように回動終了位置に停止したままである。
また、駆動ピン75およびスライドピン64bがそれぞれ凹溝64dの終端部(下端部)と凹溝53aの終端部(右端部)に位置付けられているとともに、固定ピン53bが凹溝64cの終端部(左端部)に位置付けられている。
【0051】
そして、太陽歯車72がなおも時計方向に回動すると、ギア保持レバー74が矢印f方向にさらに回動し、ストッパ係合部74Dをストッパ53dに係合させて他方側の回動停止位置に配置される。
この場合、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、遊星歯車78が内歯77に噛合して反時計方向に回転しながら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合するまでは、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向(ワイピング・ラビング手段11を退避させる方向)に回動することはない。
【0052】
この状態、すなわちストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合した状態のまま、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、遊星歯車78が反時計方向に回動し、クリーナ駆動レバー73が反時計方向(矢印e方向)への回動を開始する。
この場合、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部74Dがストッパ53dに係合しているため、ギア保持レバー74が矢印f方向に回動することがない。このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74bがストッパ係合部74Dを押圧するような方向に撓む。
【0053】
そして、太陽歯車72がさらに時計方向に回動すると、遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が矢印e方向に回動する。
このため、ベース46のガイド面46b上を摺動しながら、図9の矢印h方向に記録ヘッド12の移動経路内から移動経路外に退避する。
【0054】
この場合、ワイピング・ラビング手段11が記録ヘッド12の移動経路外の直前位置に退避すると、図6に示すようにホルダ64の押圧部56(傾斜面56a)がスライダ15の受圧部30(傾斜面30a)に接触する。さらに、クリーナ11が退避して記録ヘッド12の移動経路外に到達すると、図5に示すようにキャップホルダ9bによる押圧が解除され、キャッピング手段9が引張ばねの弾撥力によってキャッピング位置側から非キャッピング位置に復動する。
また、クリーナ11の退避動作に伴いワイパクリーナ202がワイピング部材63に摺接し、ワイピング部材63からインク廃液等の付着物が除去される。
【0055】
なお、クリーナ11が記録ヘッド12の移動経路外に退避する(クリーナ駆動レバー73が回動終了位置から反時計方向に66°回動する)と、ギア保持レバー74のレバー部74cが弾性復帰し、図9に示すように遊星歯車78と内歯77との噛合が解除される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、回動開始位置に配置される。
また、駆動ピン75が凹溝64dの終端部(下端部)から移動して始端部(上端部)に位置付けられるとともに、スライドピン64bが凹溝53aの終端部(右端部)から移動して始端部(左端部)に位置付けられる。また、固定ピン53bが凹溝64cの始端部(右端部)に位置付けられる。
【0056】
したがって、本実施形態においては、非ワイピング・ラビング時にキャッピング手段9の一部をクリーナ11の移動経路内に配置することができるため、クリーナ11の移動経路幅を短縮することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
【0057】
なお、本実施形態においては、ホルダ64の押圧部56が断面三角形状である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば平面半円形状や棒状であってもよい。すなわち要するに、クリーナ11のヘッド移動経路への進行による押圧によってキャッピング手段9をキャッピング位置側に移動させ、ヘッド移動経路からの退避による押圧解除によってキャッピング手段9を非キャッピング位置に移動させるものであれば、押圧部56の形状はいかなる形状でもよい。
また、本実施形態においては、受圧部30をキャップホルダ9bに設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、スライダに設けても実施形態と同様の効果を奏する。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明に係るインクジェット式記録装置によると、ワイピング・ラビング手段の移動経路幅を短縮することができるため、装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の非キャッピング状態を説明するために示す側面図である。
【図3】本発明が適用されたインクジェット式記録装置のキャッピング状態を説明するために示す側面図である。
【図4】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダとその取付フレームを示す斜視図である。
【図5】本発明に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段の退避状態を示す平面図である。
【図6】本発明に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段の動作状態を示す平面図である。
【図7】本発明に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段の進行状態を示す平面図である。
【図8】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたクリーナリセット状態を示す斜視図である。
【図9】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させたクリーナリセット状態を示す透視図である。
【図10】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたクリーナセット状態を示す斜視図である。
【図11】本発明が適用されたインクジェット式記録装置におけるワイピング・ラビング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたクリーナセット状態を示す透視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 キャリッジモータ
3 タイミングベルト
4 ガイド部材
5 プラテン
6 記録用紙
7 ブラックインクカートリッジ
8 カラーインクカートリッジ
9 キャッピング手段
9a キャップ部材
9b キャップホルダ
10 吸引ポンプ
11 ワイピング・ラビング手段(クリーナ)
12 記録ヘッド
15 スライダ
30 受圧部
30a 傾斜面
31 固定フレーム
43 駆動軸(ポンプ駆動軸)
46,47 ベース
46b ガイド面
46d 長孔
53 ポンプフレーム
53a 凹溝
53b 固定ピン
53c,53d ストッパ係合部
56 押圧部
56a 傾斜面
62 ラビング部材
63 ワイピング部材
64 ホルダ
64b スライドピン
64c,64d 凹溝
71 駆動機構
72 太陽歯車
73 クリーナ駆動レバー
74 ギア保持レバー
74C,74D ストッパ
75 駆動ピン
77 内歯
78 遊星歯車

Claims (7)

  1. 記録ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップ部材を有し、キャッピング位置と非キャッピング位置との間を移動可能なキャッピング手段と、このキャッピング手段の近傍に配設され、前記記録ヘッドの移動経路に沿う方向と直角な方向に進退可能なヘッド清掃用のクリーナとを備え、
    前記クリーナの水平方向移動領域と前記キャッピング手段の水平方向移動領域とが、その一部を共有して構成され、
    前記クリーナは、前記移動経路への進行による押圧によって前記キャッピング手段を非キャッピング位置からキャッピング位置側に移動させ、かつ前記移動経路からの退避による押圧解除によって前記キャッピング手段をキャッピング位置側から非キャッピング位置に移動させることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 前記クリーナを移動経路へ進行させ、かつ前記移動経路からの退避させるクリーナの駆動機構は、太陽歯車を有する駆動軸と、前記駆動軸に回転自在に枢支される共に、前記太陽歯車と噛合する遊星歯車を保持するギア保持レバーと、前記遊星歯車と噛合する内歯を有し、前記太陽歯車からの回動力が前記遊星歯車を介して伝達されることにより回動し、前記クリーナを移動させるクリーナ駆動レバーと、前記ギア保持レバーを二つ位置で回動を停止させるストッパとを備え、
    前記駆動軸によって回転したギア保持レバーが、ストッパに係合することによって、前記太陽歯車からの回動力が前記遊星歯車を介して内歯に伝達され、クリーナ駆動レバーが回動し、前記クリーナを移動させることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 前記クリーナの駆動機構の駆動軸が、インク吸引用ポンプを駆動するポンプ駆動軸であることを特徴とする請求項2に記載されたインクジェット式記録装置。
  4. 前記内歯と前記遊星歯車との噛合が解除されるに際し、トーションスプリングによって、前記クリーナ駆動レバーが、ワイパセット位置とワイパリセット位置に位置決めされることを特徴とする請求項2または請求項3に記載されたインクジェット式記録装置。
  5. 前記クリーナには、前記キャッピング手段に押圧力を付与する押圧部が設けられ、かつ前記キャッピング手段には前記押圧部からの押圧力によってキャッピング位置側への移動力を受ける受圧部が設けられ、
    前記押圧部が、前記クリーナの進行方向に突出する断面三角形状の押圧部であることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  6. 前記押圧部および前記受圧部に、それぞれが互いに適合可能な傾斜面を形成したことを特徴とする請求項5に記載されたインクジェット式記録装置。
  7. 前記駆動機構が、前記ポンプ駆動軸の吸引方向の回転によって前記移動経路に進行させ、かつ吸引方向と反対方向の回転によって前記移動経路から退避させるような駆動力を前記クリーナに付与することを特徴とする請求項3に記載されたインクジェット式記録装置。
JP2001209108A 2001-07-10 2001-07-10 インクジェット式記録装置 Expired - Fee Related JP3820928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001209108A JP3820928B2 (ja) 2001-07-10 2001-07-10 インクジェット式記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001209108A JP3820928B2 (ja) 2001-07-10 2001-07-10 インクジェット式記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003019810A JP2003019810A (ja) 2003-01-21
JP3820928B2 true JP3820928B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=19044810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001209108A Expired - Fee Related JP3820928B2 (ja) 2001-07-10 2001-07-10 インクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3820928B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6915298B2 (ja) * 2017-02-22 2021-08-04 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及びメンテナンス装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003019810A (ja) 2003-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4366175B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3603305B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるワイピング手段の清掃制御方法
US20020163552A1 (en) Ink ejectability maintenance device and ink jet printer incorporating the same
EP1040924B1 (en) Ink jet recording apparatus
JP2005199597A (ja) 液体噴射装置
US6742863B2 (en) Ink ejectabilty maintenance device, and recording apparatus incorporating the device
JP4207143B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2882478B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3820928B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002301831A (ja) インクジェット式記録装置
JPH10217490A (ja) インクジェット記録装置
JP4035756B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3988104B2 (ja) チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置
JP4006914B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4266496B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3903652B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3832272B2 (ja) ヘッド吐出特性維持装置及びそれを備えたインクジェット式プリンタ
JP2001018417A (ja) インクジェット式記録装置
JP2001138545A (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法
JP2000117994A (ja) インクジェット記録装置
JP2003127434A (ja) インクジェット式記録装置
JP4475854B2 (ja) インクジェット式記録装置およびそのワイピング方法
JP2001138546A (ja) インクジェット式記録装置
JP4016613B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4016413B2 (ja) インクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダ組付構造および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040614

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees