JPH084874B2 - 中空中子の製造方法 - Google Patents
中空中子の製造方法Info
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- JPH084874B2 JPH084874B2 JP4112502A JP11250292A JPH084874B2 JP H084874 B2 JPH084874 B2 JP H084874B2 JP 4112502 A JP4112502 A JP 4112502A JP 11250292 A JP11250292 A JP 11250292A JP H084874 B2 JPH084874 B2 JP H084874B2
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Description
造方法に関し、特に本発明は、一対の分割金型を互いに
吻合させ、両分割金型によって形成される中空型孔に型
砂を噴入し、両金型の加熱により中空型孔の孔壁に接す
る部分の型砂を硬化せしめると共に、孔壁より離れた位
置に充填される未硬化の型砂を外部に強制押出させて中
空中子を製造する方法に関する。
として、本発明と同一出願人によって既に提案されたも
のがある。即ち、これは、実開平3−85149号公報
に開示された方法であって、分割金型の型砂給排口に接
続可能なタンクに、当該タンク内の型砂を前記分割金型
の中空型孔内に噴入するためのエア供給ポンプと、前記
中空型孔内の型砂を前記タンクへ吸引排出するためのエ
ア吸引ポンプとを、切り換え弁を介して択一的に連通連
結しておき、そして両分割金型を互いに吻合させた後、
その型砂給排口に前記タンクの型砂出入口を接続すると
共に、エア供給ポンプ側をタンクに連結させ、このタン
ク内の型砂を加熱された両分割金型の中空型孔内に吹き
込み充填する。所定時間経過後、エア吸引ポンプ側をタ
ンクに連結させて、前記中空型孔内の未硬化の型砂をタ
ンク内へ吸引排出させ、それにより中空型孔内に熱硬化
した中空状の中子を形成する。
造方法において、型砂給排口より両分割金型の中空型孔
内に型砂が吹き込み充填される際、中空型孔内に供給さ
れる圧力エアは、両分割金型の互いの吻合部分の隙間か
ら或る程度は外部へ抜け出るが、吻合部分の隙間が微小
な隙間であることから、一時的ではあるが供給されたエ
アの大部分が中空型孔内に残存した状態にあり、そのた
め中空型孔内の奥まった部分、特にその部分の下向き孔
壁部では孔壁への砂の付着が不十分となり、最終的に形
成される中子の当該部分の肉厚が所望の肉厚よりも薄く
なったり、場合によっては肉が付かないことがあって、
欠陥品を生ずる原因の一つになっていた。
の型砂の噴入時における孔壁への砂の付着を確実に行わ
せて、必要十分な肉厚を有する中空中子を製造しうる方
法を提供することを目的とする。
分割金型1a,1bを互いに吻合させ、しかる後両分割
金型1a,1bによって形成される中空型孔2に型砂を
噴入し、両金型1a,1bの加熱により中空型孔2の孔
壁に接する部分の型砂を硬化せしめると共に、孔壁より
離れた位置に充填される未硬化の型砂を外部に強制吸引
させて中空中子を製造する方法において、少なくとも両
分割金型1a,1bの互いの吻合部分に相当する両分割
金型1a,1bの外周面に離接可能に密着する吸引手段
18を添設したものであって、該吸引手段18は、金属
製平板19の下面周縁部に耐熱性弾性体20を周枠状に
配設固着して吸引室21を形成する吸引体22を備え、
該吸引体22は、両分割金型1a,1bの外周面に離接
可能に構成され、その吸引体22にエアポンプを接続し
ており、常時は、前記吸引体22を両分割金型1a,1
bから離間させ、その両分割金型1a,1bを互いに吻
合させた時点で、前記吸引体22の弾性体20を両分割
金型1a,1bの外周面に密着させて前記吸引室21を
両分割金型1a,1bの互いの吻合部分に連通させ、前
記エアポンプを作動させることにより、両分割金型1
a,1b内の中空型孔2からエアを吸引するようにした
ことを特徴としている。
図1は本発明を実施するための中空中子製造装置を示し
ており、この図において1は金型で、固定金型1aと可
動金型1bとに分割構成され、これら両分割金型1a,
1bによって中空型孔2が形成される。固定金型1aは
支持部材3を介して一方の固定枠4側に固定されてお
り、可動金型1bは、両固定枠4,5間に横架されたガ
イドバー6に沿ってスライド可能な支持部材7に取付け
固定されていて、この支持部材7と他方の固定枠5との
間に設けられた流体圧シリンダ8の駆動により、固定金
型1aに対して吻合するように押接され、または引き離
されるようになっている。
イドレール11に沿って移動可能な型砂供給装置9が配
備され、この型砂供給装置9は昇降可能な型砂タンク部
12を有し、この型砂タンク部12の型砂受給部12a
から前記金型1の型砂給排口13を通じて中空型孔2に
型砂を供給し、また中空型孔2から吸引排出される型砂
を前記タンク部12に受け入れるようになっている。こ
の型砂タンク部12内部は、図示は省略するが、金網等
よりなるフィルターによって上部の型砂貯留室と下部の
気密室とに区画されており、下部気密室は可撓性エアホ
ース14を介してエア供給ポンプ15とエア吸引ポンプ
16とに接続され、前記エアホース14の途中には前記
エア供給ポンプ15及びエア吸引ポンプ16のうちの何
れか一方を選択的に前記気密室に連通連結させるための
切り換え弁装置17が設けられている。
1bの吻合部分(その各吻合面を図中Fで示す)に相当
する両分割金型1a,1bの外周面に添って密着しうる
吸引手段18が離接可能に設けられている。この吸引手
段18は、図1及び図2に示すように、金属製平板19
の下面周縁部に耐熱性を有する帯状のゴム状弾性体20
を周枠状に配設固着して吸引室21を形成した吸引体2
2を備え、この吸引体22には前記吸引室21に連通す
るエアホース23の一端部が接続され、その他端部は所
要のエア吸引ポンプ(図示省略)に接続されている。ま
た、この吸引体22は金型1の上方適当箇所に設置され
た流体圧シリンダ24に連動連結してあって、このシリ
ンダ24の駆動により昇降し、両分割金型1a,1bの
前記外周面に対し離接自在となっている。
中子を製造する方法につき説明すると、先ず、流体圧シ
リンダ8の駆動により金型1の可動金型1bを移動させ
て、この可動金型1bを固定金型1aに対し吻合させる
一方、型砂供給装置9を金型1直下位置まで移動させ、
その型砂タンク部12を図1の実線図示のように上昇さ
せて型砂受給部12aを前記金型1の型砂給排口13に
連通可能な状態とする。また、両分割金型1a,1bを
互いに吻合させた後、これら両金型1a,1bを所要の
加熱手段により加熱する。そして上記両分割金型1a,
1bを互いに吻合させた時点で、吸引手段18の吸引体
22を流体圧シリンダ24により下降させて両分割金型
1a,1bの外周面に密着添装し、当該吸引手段18の
エア吸引ポンプを作動させて吸引を開始する。この吸引
手段18による吸引開始に伴い、両分割金型1a,1b
の中空型孔2内のエアは両分割金型1a,1bの吻合面
F,F間の微小隙間から前記吸引体22に吸引排出さ
れ、負圧状態となる。
プ15側へ切り替えることによって、エアホース14を
介して型砂タンク部12の気密室内にエアを圧送し、こ
の圧力エアによって型砂タンク部12内の型砂を、型砂
受給部12aから型砂給排口13を通じて、所定温度に
加熱された金型1の中空型孔2内に吹き込み充填する。
こうして型砂が中空型孔2内に噴入されるとき、この中
空型孔2内では前記吸引手段18により吸引が行われて
いるため、型砂と共に中空型孔2内に供給されたエア
は、図2に矢印で示すように、この中空型孔2内に残る
ことなく前記両分割金型1a,1bの吻合面F,F間の
微小隙間から外部に排出される。したがって、中空型孔
2内に噴入された型砂はこの中空型孔2の奥まった部
分、特に型孔2上部の下向き孔壁部分においても確実且
つ十分に付着することができる。
弁装置17をエア吸引ポンプ16側へ切り換えると、前
記型砂タンク部12内が負圧状態となり、前記中空型孔
2の孔壁より離れた位置充填された熱硬化していない型
砂が前記型砂タンク部12内に吸引排出され、この中空
型孔2内には、中空型孔2の孔壁に接する部分に充填さ
れて熱硬化した型砂によって図3に示すような中空状の
中子Mが形成される。この図3から明らかなように、こ
の中子Mは、中空型孔2上部の下向き孔壁部で形成され
る部分mでは十分に厚い肉厚となっている。尚、中空型
孔2からの型砂の吸引排出中も前記吸引手段18の作動
は継続させると良い。
らば、前記エア吸引ポンプ16の作動を停止させると共
に、前記前記吸引手段18の作動も停止させ、そして型
砂供給装置9の型砂タンク部12を下降させた後、この
型砂供給装置9を所定位置まで移動させ、また吸引手段
18の吸引体22を上昇させて両分割金型1a,1bか
ら離間させ、更に可動金型1bを固定金型1aから離間
させて、中空中子Mを取り出す。
した中空中子Moを、図3の中空中子Mと対比させて示
したもので、両者を参照して明らかなように、吸引手段
18を使用しない場合には中空型孔2上部の下向き孔壁
部で形成される部分mでは型砂の肉付きが不十分で、肉
厚が薄く、掠れた状態となっている。
両分割金型1a,1bの上壁面側のみ適用したが、図2
の仮想線で示しているように、同様な吸引手段18を両
分割金型1a,1bの両側壁面側にも適用させると、一
層効果的となる。もちろん、両分割金型1a,1bの下
壁面側をも含めた、両分割金型1a,1bの吻合部分に
相当する両分割金型1a,1bの外周面全域に、更には
通常金型に設けてあるエア抜き孔等にも適用すれば、尚
一層効果がある。
割金型を互いに吻合させた時点または型砂噴入時あるい
は型砂加熱時に、少なくとも両分割金型の互いの吻合部
分に相当する両分割金型の外周面に吸引手段を密着させ
て、吸引作動を行わせることにより、中空型孔内は負圧
状態となる。そして、斯かる状態にある中空型孔内に型
砂が噴入されるとき、型砂と共に中空型孔内に供給され
たエアは、少なくとも両分割金型の吻合面間の微小隙間
から外部に排出されてしまい、この中空型孔内に残るこ
とがない。これによって、中空型孔内に噴入された型砂
は、この中空型孔の奥まった部分、特にその部分の下向
き孔壁部においても確実且つ十分に付着することがで
き、したがって必要とする所望の肉厚を有する品質良好
な中空中子を製造することが可能となる。この場合、金
属製平板の下面周縁部に耐熱性弾性体を周枠状に配設固
着して吸引室を形成する吸引体を備えた吸引手段を用い
ており、常時は、前記吸引体を両分割金型から離間さ
せ、その両分割金型を互いに吻合させた時点で、前記吸
引体の弾性体を両分割金型の外周面に密着させて前記吸
引室を両分割金型の互いの吻合部分に連通させ、エアポ
ンプを作動させることにより、両分割金型内の中空型孔
からエアを吸引するようにしている。従って、前記弾性
体は、中子製造時だけ高温状態の両分割金型に密着さ
れ、その中子製造時以外は高温状態の両分割金型から離
間されているため、該弾性体の劣化を防いでシール性を
長期にわたって維持でき、その弾性体を比較的長期間交
換する必要がなく、作業能率の向上を図ることができ
る。また、前記弾性体の交換作業を高温状態の両分割金
型から離れた位置で安全且つ迅速容易に行なうことがで
き、作業能率の向上を図ることができる。更に、吸引体
が両分割金型に対して当接離間自在に構成されており、
その吸引体を金型交換する各種の両分割金型に兼用する
ことができるため、製作費が安くつ。
ある。
空型孔に型砂が噴入されている状態を示している。
断面図である。
空中子を示す図3と同様な断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の分割金型を互いに吻合させ、し
かる後両分割金型によって形成される中空型孔に型砂を
噴入し、両金型の加熱により中空型孔の孔壁に接する部
分の型砂を硬化せしめると共に、孔壁より離れた位置に
充填される未硬化の型砂を外部に強制吸引させて中空中
子を製造する方法において、少なくとも両分割金型の互
いの吻合部分に相当する両分割金型の外周面に離接可能
に密着する吸引手段を添設したものであって、該吸引手
段は、金属製平板の下面周縁部に耐熱性弾性体を周枠状
に配設固着して吸引室を形成する吸引体を備え、該吸引
体は、両分割金型の外周面に離接可能に構成され、その
吸引体にエアポンプを接続しており、常時は、前記吸引
体を両分割金型から離間させ、その両分割金型を互いに
吻合させた時点で、前記吸引体の弾性体を両分割金型の
外周面に密着させて前記吸引室を両分割金型の互いの吻
合部分に連通させ、前記エアポンプを作動させることに
より、両分割金型内の中空型孔からエアを吸引するよう
にしたことを特徴とする中空中子の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP4112502A JPH084874B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 中空中子の製造方法 |
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Publications (2)
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JPH05305386A JPH05305386A (ja) | 1993-11-19 |
JPH084874B2 true JPH084874B2 (ja) | 1996-01-24 |
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ID=14588261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4112502A Expired - Fee Related JPH084874B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 中空中子の製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH084874B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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EP2826574B1 (en) * | 2012-05-25 | 2017-04-19 | Sintokogio, Ltd. | Core sand filling method |
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JPS5550747A (en) * | 1978-10-11 | 1980-04-12 | Shoji Kondo | Echo distortion suppression system |
JP3085149U (ja) * | 2000-07-14 | 2002-04-19 | 麻由美 福田 | 変身カバー |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP4112502A patent/JPH084874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05305386A (ja) | 1993-11-19 |
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