JP3607796B2 - ブローヘッド構造 - Google Patents
ブローヘッド構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3607796B2 JP3607796B2 JP17087097A JP17087097A JP3607796B2 JP 3607796 B2 JP3607796 B2 JP 3607796B2 JP 17087097 A JP17087097 A JP 17087097A JP 17087097 A JP17087097 A JP 17087097A JP 3607796 B2 JP3607796 B2 JP 3607796B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blow head
- gas passage
- compressed gas
- lid
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブローヘッド構造に関するものであり、特に、ブローヘッド内に瞬時に圧縮気体を吹き込むことのできるブローヘッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブローヘッド構造として図3に示すものが知られている。該ブローヘッド構造は、ブローヘッド41と、圧縮気体源(図示せず)に連通する圧縮気体室42と、圧縮気体室42とブローヘッド41内部とを連通する気体通路43と、気体通路43を開閉するゲート機構44とを備えている。
ブローヘッド41は、箱状鋳砂保持部41aと、箱状鋳砂保持部41a上部に設けられた筒状鋳砂保持部41bとからなり、断面が逆T字状に形成されている。筒状鋳砂保持部41bの上端にはバタフライ弁45により開閉可能な上部開口46が設けられ、箱状鋳砂保持部41aの下面にはブローノズル47が固設されている。
圧縮気体室42は、ブローヘッド41の筒状鋳砂保持部41bの周りにドーナツ状に周設され、気体通路43は、圧縮気体室42の内周側が筒状鋳砂保持部41b内部に連通するように形成されている。
ゲート機構44は、気体通路43に対して直角方向(図3中上下方向)にスライド可能なシャッタ48とシャッタ48を駆動するシャッタ駆動機構(図示せず)とから形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブローヘッド構造は、ブローヘッド41内部に鋳物砂50を供給し、バタフライ弁45およびシャッタ48を閉じた後、図4に示すように、シャッタ48を開いて圧縮気体室42に充満した圧縮気体を気体通路43を経てブローヘッド41内部に瞬時に吹き込み、ブローヘッド41内部に圧力波を発生させ、ブローヘッド41内部の鋳物砂50をブローノズル47を経て金型49中に高速で吹き込んでいるが、ブローヘッド41内部に圧力波を発生させるためにはシャッタ48を瞬時に開く必要があり、シャッタ駆動機構(図示せず)が複雑になるという問題点がある。
そこで、本発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、簡便な構造で圧力波を発生させるブローヘッド構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ブローヘッドと、該ブローヘッドに周設され、圧縮気体源に連通する圧縮気体室と、該圧縮気体室と該ブローヘッド内部とを連通する気体通路と、該気体通路を開閉するゲート機構とを備えたブローヘッド構造において、
該気体通路は、環状に形成されると共に、該気体通路の直径方向における縦断面が一対の略逆U字状に形成され、該ゲート機構は、該気体通路の開口を開閉すべく該気体通路の中を上下方向に移動可能な環状の蓋体と、該蓋体の後退位置より上方に配設され、該気体 通路に連通する加減圧手段とから形成されたことを特徴とする。
【0005】
加減圧手段により蓋体上方から圧縮気体を吹き込んで、気体通路の中を上下方向に移動可能な環状の蓋体を下方に押し付け、該気体通路の開口を該蓋体により閉塞して気体通路を閉じた後、圧縮気体室に圧縮気体を圧縮気体源より送給し、圧縮気体室を加圧状態にし、次いで蓋体上方の気体通路部位を加減圧手段により減圧すると、該環状の蓋体が圧縮気体室の圧縮気体により上方に吹き上げられて後退位置に移動し、該気体通路の開口が同時かつ瞬時に開くため、圧縮気体が圧縮気体室から気体通路を経てブローヘッド内部に向けて急激に膨張し、ブローヘッド内部に圧力波が発生する。
【0006】
【発明の実施の形態】
加減圧手段は、それぞれ独立の加圧手段と減圧手段とから形成されてもよく、加圧手段と減圧手段とが一体的に形成されたものであってもよい。加圧手段としては、例えば、エアコンプレッサや高圧ガスボンベがあり、減圧手段としては、例えば、リリース弁や真空ポンプがある。加圧手段と減圧手段とが一体的に形成されたものとしては、例えば、リリース機構を有するエアコンプレッサがある。
加減圧手段を設ける位置は、該蓋体の後退位置より後方(図2中の蓋体27上方)の気体通路部位であれば、蓋体との位置関係は特に問題としないが、該蓋体の移動を滑らかに行う観点から、蓋体の中央部の後方に設けられることが望ましい。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜2に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例のブローヘッド構造は、ブローヘッド1と、該ブローヘッド1に周設され、圧縮気体源(図示せず)に連通する圧縮気体室2と、圧縮気体室2とブローヘッド1内部とを連通する気体通路3と、気体通路3を開閉するゲート機構4とを備えている。
【0008】
ブローヘッド1は、箱状鋳砂保持部1aと、箱状鋳砂保持部1a上部に設けられた筒状鋳砂保持部1bとからなり、断面が逆T字状に形成されている。筒状鋳砂保持部1bの上端には、バタフライ弁5により開閉可能に形成された上部開口6が設けられ、箱状鋳砂保持部1aの下面には、ブローノズル7が固設されている。
筒状鋳砂保持部1bの中央上側部位には、ハット状の上部壁体8が周設され、上部壁体8の天井部9には、圧縮気体源(図示せず)に連通する連通管10とリリース弁11とを備えた加減圧手段12が配設されている。
筒状鋳砂保持部1bの中央下側部位には、上部壁体8より小径のカップ状の中部壁体13が周設され、筒状鋳砂保持部1bと中部壁体13との連結部14の上側にはフィルタ15が嵌設された窓部16が形成されている。
筒状鋳砂保持部1bの下側部位には、上部壁体8と同径のカップ状の下部壁体17が周設され、下部壁体17の側壁部18には圧縮気体源(図示せず)に連通する連通管19が接続されている。
上部壁体8と下部壁体17とは、上部壁体8の下端に形成されたフランジ状の接合部20と下部壁体17の上端に設けられフランジ状の接合部21を介して一体的に接合されている。
【0009】
下部壁体17の上端には内向きに環状の下部蓋受部22が形成され、中部壁体13の上端には外向きに環状の中部蓋受部23が形成され、筒状鋳砂保持部1bの窓部16の上端には外向きに環状の窓部蓋受部24が形成されている。下部蓋受部22の上側面と中部蓋受部23の上側面と窓部蓋受部24の上側面とは面一に形成され、下部蓋受部22と中部蓋受部23との間には環状の開口25が形成され、中部蓋受部23と窓部蓋受部24との間には環状の開口26が形成され、開口25、26を覆うように環状の蓋体27が配設されている。図1及び図2に示すように、蓋体27は、気体通路3の開口25、26を開閉すべく気体通路3の中を上下方向に移動可能となっている。
【0010】
上記構造とすることにより、筒状鋳砂保持部1bと下部壁体17と中部壁体13との間には圧縮気体室2が形成され、下部壁体17の側壁部18と中部壁体13の側壁部28との間、上部壁体8と筒状鋳砂保持部1bとの間及び中部壁体13と筒状鋳砂保持部1bとの間には直径方向における縦断面が一対の略逆U字状をなす気体通路3(図2参照)が形成され、蓋体27と上部壁体8と加減圧手段12とからゲート機構4が形成されている。
【0011】
ブローヘッド1を金型29上に配設し、バタフライ弁5を開いて上部開口6からブローヘッド1内部に鋳物砂30を供給した後、バタフライ弁5を閉じる。加減圧手段12の連通管10から圧縮気体を上部壁体8と蓋体27との間に吹き込むと、環状の蓋体27が圧縮気体により下方(図1中下方)に押し付けられ、環状の開口25、26を閉じる。
図2に示すように、ブローヘッド1を金型29に連結し、環状の蓋体27で環状の開口25、26を閉じたまま、下部壁体17に接続された連通管19を経て圧縮気体源(図示せず)から圧縮気体室2に圧縮気体を送給した後、加減圧手段12のリリース弁11を開くと、環状の蓋体27が圧縮気体により吹き上げられ、環状の開口25、26が同時かつ瞬時に開くため、圧縮気体が圧縮気体室2から気体通路3を経てブローヘッド1内部に向けて急激に膨張し、ブローヘッド1内部に圧力波が発生し、鋳物砂30が箱状鋳砂保持部1aからブローノズル7を経て金型29中に高速で吹き込まれ、金型29中に鋳物砂30が高密度で充填される。その後、ブローヘッド1内に残存した圧縮気体をブローヘッド1に設けたリリース弁(図示せず)から排気し、鋳物砂30の金型29への充填を終了する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、ブローヘッドと、該ブローヘッドに周設され、圧縮気体源に連通する圧縮気体室と、該圧縮気体室とブローヘッド内部とを連通する気体通路と、該気体通路を開閉するゲート機構とを備えたブローヘッド構造において、該気体通路を環状に形成すると共に、該気体通路の直径方向における縦断面を一対の略逆U字状に形成し、該ゲート機構を、該気体通路の開口を開閉すべく該気体通路の中を上下方向に移動可能な環状の蓋体と、該蓋体の後退位置より上方に配設して該気体通路に連通する加減圧手段とから形成したので、簡便な構造で圧力波を発生させることができる。そのため、該ブローヘッド構造を有するブローヘッド装置のメンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるブローヘッド構造の正面断面図である。
【図2】上記実施例のブローヘッド構造の別の状態を示す正面断面図である。
【図3】従来のブローヘッド構造の正面断面図である。
【図4】上記従来のブローヘッド構造の別の状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 ブローヘッド
2 圧縮気体室
3 気体通路
4 ゲート機構
12 加減圧手段
25 開口
26 開口
27 蓋体
Claims (1)
- ブローヘッドと、該ブローヘッドに周設され、圧縮気体源に連通する圧縮気体室と、該圧縮気体室と該ブローヘッド内部とを連通する気体通路と、該気体通路を開閉するゲート機構とを備えたブローヘッド構造において、
該気体通路は、環状に形成されると共に、該気体通路の直径方向における縦断面が一対の略逆U字状に形成され、該ゲート機構は、該気体通路の開口を開閉すべく該気体通路の中を上下方向に移動可能な環状の蓋体と、該蓋体の後退位置より上方に配設され、該気体通路に連通する加減圧手段とから形成されたことを特徴とするブローヘッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17087097A JP3607796B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | ブローヘッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17087097A JP3607796B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | ブローヘッド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323739A JPH10323739A (ja) | 1998-12-08 |
JP3607796B2 true JP3607796B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=15912848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17087097A Expired - Fee Related JP3607796B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | ブローヘッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3607796B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109759548A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-17 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种造型机用射砂阀 |
CN109773140A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-21 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种造型机用射砂系统 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP17087097A patent/JP3607796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10323739A (ja) | 1998-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008503372A (ja) | 熱可塑性容器をブロー成形するための装置 | |
JP2007533554A (ja) | 飲料容器用の弁 | |
WO2013175813A1 (ja) | 中子造型装置及び中子造型方法 | |
JP3607796B2 (ja) | ブローヘッド構造 | |
JP3164271B2 (ja) | 鋳型造型装置 | |
US2861301A (en) | Sand blast molding machine | |
US3989089A (en) | Hollow core molding device for use in shell mold | |
US4231415A (en) | Apparatus for the production of foundry sand molds | |
JP2849808B2 (ja) | ダイカスト鋳造金型への粉体離型剤の塗布方法及びダイカスト鋳造装置 | |
SE463245B (sv) | Saett och anordning foer packning av korniga formmaterial | |
JPH0378169B2 (ja) | ||
JPH05146865A (ja) | 鋳造装置 | |
KR102492546B1 (ko) | 진공블록을 탑재하는 금형 | |
JPH06218513A (ja) | 粉体離型剤のスプレー方法 | |
JPS6317562Y2 (ja) | ||
SU814553A1 (ru) | Установка дл вакуумной формовки | |
JPH03204137A (ja) | 衝撃型造型装置 | |
US1547056A (en) | Molding machine | |
JPH0539815Y2 (ja) | ||
JPS6317561Y2 (ja) | ||
JPH0647162B2 (ja) | 真空ダイカスト装置 | |
JPH11226973A (ja) | 合成樹脂発泡成形品の成形方法 | |
JPH04200998A (ja) | 湿式粉末成形装置の材料供給装置 | |
JPH034429Y2 (ja) | ||
JP3317393B2 (ja) | 圧縮空気吹込み装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041008 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |