JP6976500B1 - 砂型造型装置 - Google Patents

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Abstract

砂型造型装置(10)は、湿態砂を保持するブローヘッド(48)と、ブローヘッドと成形型(20)との間に設けられるブロープレートユニット(56)とを備える。ブロープレートユニットは、ブローヘッドに供給される圧縮空気によってブローヘッドから成形型に吹き込まれる湿態砂が通る砂導入通路(86)と、砂導入通路を通って成形型に吹き込まれる湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路(P1、P2)とを有する。ブローヘッドから砂導入通路を通って成形型への湿態砂の吹き込み方向(X)と、少なくとも1つの圧縮空気導入通路を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向(Y1、Y2)とのなす角度が鋭角に設定されている。

Description

本発明は砂型造型装置に関し、より具体的には、湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置に関する。
砂型を成形するための造型装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている造型装置は、湿態砂をブローヘッドからブロープレートを介して成形型(中子型本体)に吹き込んで砂型を成形する。この造型装置では、吹き込まれた砂が通るブロープレートの中子砂導入通路内に、空気噴出用のブローノズルおよびエアースリーブが設けられており、ブローノズルおよびエアースリーブを通って水平方向に吹き出される圧縮空気によって、中子砂導入通路内を流れる湿態砂が攪拌される。
実開平3−31047号公報
しかしながら、湿態砂は、粘性が高く充填性が悪いので、狭い流路等を閉塞するおそれがある。従って、特許文献1の造型装置では、複雑な形状の砂型を成形する場合、成形型のキャビティの隅々まで湿態砂を充填できないことがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する際に成形型に湿態砂を好適に充填できる砂型造型装置を提供することにある。
本願明細書は、以下の項目に記載の砂型造型装置を開示している。
[項目1]
湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、
前記湿態砂を保持するブローヘッドと、
前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートユニットと、
を備え、
前記ブロープレートユニットは、
前記ブローヘッドに供給される圧縮空気によって前記ブローヘッドから前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路と、
前記砂導入通路を通って前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路と、
を有し、
前記ブローヘッドから前記砂導入通路を通って前記成形型への前記湿態砂の吹き込み方向と、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路を通って前記湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向とのなす角度が鋭角に設定されている、砂型造型装置。
本発明の実施形態による砂型造型装置では、ブローヘッドから成形型に向かって吹き込まれる湿態砂は、ブロープレートユニットの圧縮空気導入通路から吹き込まれる圧縮空気によって、砂導入通路内および成形型の開口部近傍で攪拌され細かく分散しながら成形型に吹き込まれる。ブローヘッドから砂導入通路を通って成形型への湿態砂の吹き込み方向と、圧縮空気導入通路を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向とのなす角度が鋭角に設定されていることにより、圧縮空気導入通路からの圧縮空気は、湿態砂を後方から成形型へ押し込む働きをするので、成形型のキャビティに対する湿態砂の充填性が向上する。そのため、成形型に湿態砂を好適に充填することができるので、複雑な形状の砂型であっても好適に成形を行うことができる。
[項目2]
前記砂導入通路は、前記ブローヘッド側に位置する入口部と、前記成形型側に位置する出口部とを含み、
前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積よりも大きい、項目1に記載の砂型造型装置。
砂導入通路の出口部の開口面積が、入口部の開口面積よりも大きいと、砂導入通路を通る湿態砂の流速が、出口部では入口部よりも遅くなる。そのため、砂導入通路内で湿態砂がぶつかり合ってさらに撹拌されるとともに、入口部より広い出口部でさらに分散する。その結果、湿態砂の直進性が低くなり、湿態砂の塊が成形型に固着する(こびり付く)ことを抑制できるので、離型性の良い成形体(砂型)が得られる。
[項目3]
湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、
前記湿態砂を保持するブローヘッドと、
前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートユニットと、
を備え、
前記ブロープレートユニットは、
前記ブローヘッドに供給される圧縮空気によって前記ブローヘッドから前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路と、
前記砂導入通路を通って前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路と、
を有し、
前記砂導入通路は、前記ブローヘッド側に位置する入口部と、前記成形型側に位置する出口部とを含み、
前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積よりも大きい、砂型造型装置。
本発明の実施形態による砂型造型装置では、ブローヘッドから成形型に向かって吹き込まれる湿態砂は、ブロープレートユニットの圧縮空気導入通路から吹き込まれる圧縮空気によって、砂導入通路内および成形型の開口部近傍で攪拌され細かく分散しながら成形型に吹き込まれる。砂導入通路の出口部の開口面積が、入口部の開口面積よりも大きいことにより、砂導入通路を通る湿態砂の流速が、出口部では入口部よりも遅くなる。そのため、砂導入通路内で湿態砂がぶつかり合ってさらに撹拌されるとともに、入口部より広い出口部でさらに分散する。その結果、湿態砂の直進性が低くなり、湿態砂の塊が成形型に固着する(こびり付く)ことを抑制できるので、離型性の良い成形体(砂型)が得られる。
[項目4]
前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積と前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路の吹出し口の口径面積との和より大きい、項目2または3に記載の砂型造型装置。
砂導入通路の出口部の開口面積が、入口部の開口面積と圧縮空気導入通路の吹出し口の口径面積との和より大きいと、入口部の開口面積と出口部の開口面積との差をさらに大きくできるので、砂導入通路を通る湿態砂をいっそう撹拌して分散させることができる。従って、湿態砂の塊が成形型に固着することをいっそう抑制できる。
[項目5]
前記湿態砂は無機バインダを含む、項目2から4のいずれかに記載の砂型造型装置。
一般に、無機バインダはその拘束力が強い。そのため、湿態砂が無機バインダを含む場合には、湿態砂が成形型に貼り付くと、砂型が成形型から離型し難くなり、無理に離型すると砂型が壊れてしまうおそれがある。出口部の開口面積が入口部の開口面積よりも大きいことにより、湿態砂が無機バインダを含む場合であっても、湿態砂を十分に撹拌して分散させることができるので、湿態砂の塊が成形型に固着することを好適に抑制できる。
[項目6]
前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路であり、
前記複数の圧縮空気導入通路は、前記複数の圧縮空気導入通路から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成されている、項目1から5のいずれかに記載の砂型造型装置。
複数の圧縮空気導入通路から圧縮空気が互いにぶつかり合うように吹き込まれることによって、湿態砂の撹拌および分散をさらに促進することができる。そのため、成形型に湿態砂をさらに好適に充填できる。
[項目7]
前記ブロープレートユニットは、
前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートと、
中空筒状のブッシュと、
を有し、
前記ブロープレートは、前記ブローヘッドと前記成形型とを連通する連通孔を有し、
前記ブッシュは、前記ブロープレートの前記連通孔に設けられ、前記砂導入通路を有する、項目1から6のいずれかに記載の砂型造型装置。
ブロープレートユニットが、ブローヘッドと成形型との間に設けられるブロープレートと、中空筒状のブッシュとを有する構成を採用すると、ブロープレートの連通孔に設けられるブッシュを取り替えるだけで、所望の成型条件や得るべき成形体(砂型)の種類等に容易に対応できる。
[項目8]
前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、前記ブロープレートから前記ブッシュにわたって形成されている、項目7に記載の砂型造型装置。
圧縮空気導入通路が、ブロープレートからブッシュにわたって形成されている(つまりブロープレートに形成された「第1部分」とブッシュに形成された「第2部分」とを含んでいる)と、ブッシュを取り替えるだけで、砂導入通路に対する圧縮空気の吹き込み方向等の条件を容易に変更できる。
[項目9]
前記ブロープレートユニットは、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路のうちの前記ブッシュに形成されている部分に配置されたベントプラグをさらに有する、項目8に記載の砂型造型装置。
圧縮空気導入通路のうちのブッシュに形成されている部分(第2部分)にベントプラグを配置すると、圧縮空気導入通路に侵入してくる湿態砂から空圧機器を保護できる。
[項目10]
前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路であり、
前記ブッシュは、外周に環状に形成された溝部であって、前記複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部を有する、項目8または9に記載の砂型造型装置。
圧縮空気導入通路が複数の場合に、ブッシュが、外周に環状に形成された溝部であって、複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部を有していると、1つの第1部分から溝部を介して複数の第2部分に対して圧縮空気を供給することができる。従って、ブッシュに形成された複数の第2部分に対し、ブロープレートには別々に第1部分を形成する必要がない。そのため、ブロープレートユニットに砂導入通路を複数設ける場合には、複数のブッシュを近接配置することが可能となる。
本発明の実施形態によると、湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する際に成形型に湿態砂を好適に充填できる砂型造型装置が提供される。
本発明の実施形態による砂型造型装置10を模式的に示す図であり、正面方向から見た断面図である。 砂型造型装置10を模式的に示す図であり、側方から見た断面図である。 ブローヘッド48、ブロープレートユニット56および成形型20の要部を模式的に示す断面図である。 ブッシュ60を模式的に示す上面図である。 ブッシュ60を模式的に示す断面図である。 湿態砂の挙動を模式的に示す図である。 本発明の他の実施形態による砂型造型装置10aの要部を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10bの要部を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10cの要部を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10dの要部を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10eの要部を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10fの要部を模式的に示す断面図である。 図8A中のF−F’線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10gの要部を模式的に示す断面図である。 図9A中のG−G’線に沿った断面図である。 砂型造型装置10gのブッシュ60gを模式的に示す断面図である。 ブロープレートユニット58gに複数のブッシュ60gを近接させて配置した例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態による砂型造型装置を説明する。
図1Aおよび図1Bに、本発明の実施形態による砂型造型装置10を示す。図1Aおよび図1Bは、砂型造型装置10を模式的に示す図であり、それぞれ正面方向から見た断面図および側方から見た断面図である。
砂型造型装置10は、湿態砂を成形型20に吹き込んで砂型を成形する装置である。図1Aおよび図1Bに示すように、砂型造型装置10は、湿態砂を保持するブローヘッド48と、ブローヘッド48と成形型20との間に設けられるブロープレートユニット56とを備える。
砂型造型装置10は、一対のコラム(不図示)によって支持される上部フレーム12を含む。上部フレーム12は、左右方向に延びている。上部フレーム12の右端部近傍には、上下方向に貫通する貫通孔14が形成されている。貫通孔14は、充填位置に対応する位置に設けられている。
ブローヘッド48は、上部フレーム12に吊るされる台車(不図示)によって保持されている。台車は、上部フレーム12に沿って充填位置と充填位置の左側にある補給位置との間を往復する。補給位置では、ミキサからホッパ(ともに不図示)を介してブローヘッド48に湿態砂が供給される。湿態砂は、水溶性の無機バインダを含み、例えば、珪酸ナトリウムを主成分とするバインダを含む混練砂である。
充填位置において、前後方向に間隔をあけて一対のコラム16aおよび16bが立設されている。コラム16aおよび16bは、例えば角柱状である。コラム16aおよび16bの上部近傍は、回転軸18によって連結されている。回転軸18には、成形型20を保持する型保持部22が取り付けられている。
成形型20の上部および下部にはそれぞれキャビティ24aおよび24bが形成されている。成形型20の上面には、一方のキャビティ24aと繋がる開口部26aが形成されており、成形型20の下面には、他方のキャビティ24bと繋がる開口部26bが形成されている。
充填位置において、上部フレーム12の貫通孔14には、中空円筒状のスリーブ28が挿入されている。スリーブ28の下端部には、リング状部材30が取り付けられている。リング状部材30の下面には、シール部材32が設けられている。スリーブ28は、下方に向けて内径が大きくなるように形成されている。
スリーブ28の上端部には、圧着シリンダ34が取り付けられている。圧着シリンダ34は、シリンダ本体36、吸気管38、2つの排気管40aおよび40b、2つの消音器42aおよび42b等を含む。吸気管38は、サージタンク44に接続されており、サージタンク44には、管46を通して空気が供給される。サージタンク44では、空気の圧力が調整され、サージタンク44から圧着シリンダ34へ砂充填用の圧縮空気が供給される。
圧着シリンダ34は、シリンダ本体36から延びるロッド(不図示)を上下方向に動かすことによって、スリーブ28、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56を、成形型20に密着させたり、成形型20から分離させたりする。すなわち、砂充填時には、シリンダ本体36から延びるロッドが下降し、スリーブ28、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56を押し下げて成形型20に密着させる。その後、吹込み弁(不図示)が開くことにより、サージタンク44内の圧縮空気が吹込みエアとして、吸気管38、シリンダ本体36およびロッド内を通ってブローヘッド48へ流れる。砂充填後、吹込み弁が閉じて、圧着シリンダ34内の残圧は排気管40aおよび40b、消音器42aおよび42bを通って大気開放される。その後、圧着シリンダ34のロッドが上昇し、スリーブ28、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56が成形型20から切り離される。
ブローヘッド48は、中空状に形成されており、ヘッド中部50、ヘッド上部52およびヘッド下部54を含む。ヘッド中部50とヘッド上部52とは、成形型20に対する湿態砂の吹き込み方向(後述する図3Bにおいて矢印Xで示す)に互いに連接されており、ヘッド中部50とヘッド下部54も、同じ方向に互いに連接される。
ヘッド中部50は、中空円筒状に形成されている。また、ヘッド中部50は、その内径が略一定となるように形成されている。ヘッド上部52は、中空円筒状に形成されている。また、ヘッド上部52は、上方から下方に向けて内径が大きくなるように形成されている。ヘッド上部52とヘッド中部50との境界部において、両者の内面は連続的に繋がっている。ヘッド下部54は、中空筒状に形成されている。ヘッド下部54とヘッド中部50との境界部において、両者の内面は連続的に繋がっている。ヘッド下部54は、図1Aに示すように正面視において下方に広がり、図1Bに示すように側面視において下方に狭まるように形成されている。なお、ヘッド中部50、ヘッド上部52およびヘッド下部54のそれぞれに、冷却液が流れる冷却路が形成されてもよい。冷却液としては、例えば、水、油、エチレングリコールなどが用いられる。
ブローヘッド48の下面を覆うようにブロープレートユニット56が設けられている。充填位置では、ブロープレートユニット56は、ブローヘッド48と成形型20との間に位置する。
図2を参照しながら、ブロープレートユニット56の構成をより具体的に説明する。図2は、ブローヘッド48、ブロープレートユニット56および成形型20の要部を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、ブロープレートユニット56は、角板状のブロープレート58と、中空円筒状のブッシュ60とを含む。ブロープレート58は、ブローヘッド48の下面に設けられており、充填位置では、ブローヘッド48と成形型20との間に位置する。ブロープレート58は、その中央部にブローヘッド48と成形型20とを連通する連通孔62を有する。連通孔62は、略円柱状に形成され、その上端部に径大部62aを有する。連通孔62の形状および内径は、ブッシュ60の外形および外径と略同一である。従って、連通孔62にブッシュ60が嵌め込まれたとき、ブロープレート58の上面とブッシュ60の上面とは面一であり、ブロープレート58の下面とブッシュ60の下面とは面一である。
また、ブロープレート58は、圧縮空気が通る第1通路部64aおよび64bと第2通路部66aおよび66bとを有する。第1通路部64aおよび64bと第2通路部66aおよび66bは、ブロープレート58の内部において、上下方向のやや上方に形成されている。
第1通路部64aおよび64bは、ブロープレート58の一側面(この例では左側面)からブロープレート58の内部を右方向に延びるように形成されている。第1通路部64aおよび64bは、連通孔62を挟んで互いに略平行に形成されている。第2通路部66aは、第1通路部64aの右端部近傍から第1通路部64aに対して直角かつ後方に延び、第1通路部64aと連通孔62とを連通する。第2通路部66bは、第1通路部64bの右端部近傍から第1通路部64bに対して直角かつ前方に延び、第1通路部64bと連通孔62とを連通する。従って、平面視で言えば、第1通路部64aと第2通路部66aとによって略L字状の通路が形成され、第1通路部64bと第2通路部66bとによって略L字状の通路が形成され、第2通路部66aおよび66bが同一直線上に設けられている。図1Aに示すように、第1通路部64aおよび64bの一端部(左端部)にはそれぞれ、吸気管68が接続されている。2つの吸気管68は、継手70を介して1つの吸気管72に連結されている。吸気管72は、弁を有する圧力調整部74に接続され、圧力調整部74には、管76を通して空気が供給される。圧力調整部74では、空気の圧力が調整され、圧力調整部74からブロープレート58内へ圧縮空気が供給される。
また、ブロープレート58の内部には、冷却液が流れる冷却路78が形成されている。冷却路78は、平面視で略U字状である。ブロープレート58の下面には、連通孔62を囲むように環状の溝80が形成されている。溝80には、シール部材82が嵌め込まれている。
図3Aおよび図3Bも参照しながら、ブッシュ60の具体的な構成を説明する。図3Aは、ブッシュ60を模式的に示す上面図であり、図3Bは、ブッシュ60を模式的に示す断面図である。
ブッシュ60は、その上端部に設けられるフランジ部84と、上下方向に貫通する砂導入通路86とを有する。砂導入通路86は、ブローヘッド48側に位置する入口部88と、成形型20側に位置する出口部90と、入口部88から下方に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部92と、拡径部92から下方に形成されかつ内径が同一である同径部93とを含む。また、ブッシュ60は、ブロープレート58の第2通路部66aおよび66bと砂導入通路86とを連通させる第3通路部94aおよび94bを有する。第3通路部94aおよび94bは、第3通路部94aおよび94bから砂導入通路86に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成されている。側面視で言えば、図3Bに示すように、第3通路部94aおよび94bは、砂導入通路86に向かって斜め下方に延びる。平面視で言えば、図3Aに示すように、第3通路部94aおよび94bは、略同一直線上に設けられている。
図2に示すように、第1通路部64a、第2通路部66aおよび第3通路部94aによって圧縮空気導入通路P1が形成され、同様に、第1通路部64b、第2通路部66bおよび第3通路部94bによって圧縮空気導入通路P2が形成される。言い換えれば、圧縮空気導入通路P1およびP2は、ブロープレート58からブッシュ60に亘って形成される。このように、ブロープレートユニット56は、ブローヘッド48に供給される圧縮空気によってブローヘッド48から成形型20に吹き込まれる湿態砂が通る砂導入通路86と、砂導入通路86を通って成形型20に吹き込まれる湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む圧縮空気導入通路P1およびP2とを有する。圧縮空気導入通路P1およびP2は、圧縮空気導入通路P1およびP2から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。
図3Bに示すように、ブローヘッド48から砂導入通路86を通って成形型20への湿態砂の吹き込み方向Xと、第3通路部94a(圧縮空気導入通路P1)を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向Y1とのなす角度D1は鋭角(つまりD1は0°超90°未満)に設定されている。同様に、吹き込み方向Xと、第3通路部94b(圧縮空気導入通路P2)を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向Y2とのなす角度D2は鋭角(つまりD2は0°超90°未満)に設定されている。図示している例では、吹き込み方向Xは下方(真下方向)であり、角度D1およびD2はそれぞれ約30°に設定されている。
ブッシュ60において、出口部90の開口面積Aoは、入口部88の開口面積Aiよりも大きい。また、出口部90の開口面積Aoは、入口部88の開口面積Aiと、第3通路部94aおよび94b(圧縮空気導入通路P1およびP2)の吹出し口95aおよび95bのそれぞれの口径面積AaおよびAbとの総和より大きい。ただし、出口部90の開口面積Aoは、上記の総和の3倍未満であることが好ましい。
なお、ブッシュ60において、入口部88の直径Aは、例えば5mm以上である。拡径部92の角度Bは、0°以上180°未満である。第3通路部94aおよび94bの口径Cは、例えば1mm以上である。出口部90の直径Eは、入口部88の直径Aより大きい。ブッシュ60の砂導入通路86において、角部は滑らかであることが好ましい。
ブッシュ60は、例えば、金属材料またはPTFEなどのフッ素樹脂から形成される。ブッシュ60がフッ素樹脂から形成されていると、ブッシュ60に対する湿態砂の貼り付きを抑制できる。
続いて、砂型造形装置10の動作を説明する。
図1Aおよび図1Bに示すように、充填位置では、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56は、スリーブ28と成形型20との間に位置する。圧着シリンダ34のロッドによって、スリーブ28が押し下げられ、スリーブ28の下面が、リング状部材30およびシール部材32を介して、ブローヘッド48の上部ヘッド52に接続され、さらに、スリーブ28、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56が押し下げられて成形型20に密着する。その後、吹込み弁が開くことにより、サージタンク44内の圧縮空気が吹込みエアとして、圧縮シリンダ34を介してブローヘッド48に吹き込まれる。それによって、ブローヘッド48内の湿態砂がブロープレートユニット56の砂導入通路86を通って、成形型20のキャビティ24aに供給される。このとき、砂導入通路86を通って成形型20に吹き込まれる湿態砂に向かって、ブロープレートユニット56の圧縮空気導入通路P1およびP2から圧縮空気が吹き込まれる。
ここで、図4を参照しながら、湿態砂の挙動について説明する。図4において、白抜き矢印は、湿態砂の塊が徐々に細かくなっていく様子を示す。
まず、ブローヘッド48からブッシュ60の砂導入通路86へ圧縮空気によって押し出された湿態砂は、ブッシュ60の拡径部92によって流路が拡大するため、拡散しながら小さな塊に分散される。
湿態砂がブローヘッド48からブッシュ60の砂導入通路86へ吹き込まれるのとほぼ同時に、ブロープレートユニット56における圧縮空気導入通路P1およびP2から、ブッシュ60の砂導入通路86内へ、矢印Y1およびY2で示す方向に圧縮空気が吹き込まれる。これにより、湿態砂は撹拌され、より細かい塊や砂粒となって成形型20へ充填される。
砂充填後、吹込み弁が閉じて、圧着シリンダ34内の残圧は排気管40aおよび40bおよび消音器42aおよび42bを通って大気開放される。その後、圧着シリンダ34のロッドが上昇し、スリーブ28、ブローヘッド48およびブロープレートユニット56が成形型20から切り離され、さらに、ブローヘッド48のヘッド上部52と、その上方の部材(スリーブ28等)との接続が解除される。その後、台車によってブローヘッド48およびブロープレートユニット56を充填位置から一旦退避させ、回転軸18を回転させることによって成形型20が反転される。すると、キャビティ24aが下側に位置する一方、キャビティ24bが上側に位置する。
そして再び、台車によってブローヘッド48およびブロープレートユニット56を充填位置まで移動させる。充填位置において、上述したのと同様に動作し、成形型20のキャビティ24bに対する砂充填動作が行われる。その後、台車によってブローヘッド48およびブロープレートユニット56を充填位置から退避させ、充填位置にある成形型20のキャビティ24aおよび24bから成形品である砂型が取り外される。
上述した動作が所望回数繰り返される。
本発明の実施形態による砂型造型装置10では、ブローヘッド48から成形型20に向かって吹き込まれる湿態砂は、ブロープレートユニット56の圧縮空気導入通路P1およびP2から吹き込まれる圧縮空気によって、砂導入通路86内および成形型20の開口部26a(26b)近傍で攪拌され細かく分散しながら成形型20に吹き込まれる。ブローヘッド48から砂導入通路86を通って成形型20への湿態砂の吹き込み方向Xと、圧縮空気導入通路P1およびP2を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向Y1およびY2とのなす角度D1およびD2が鋭角に設定されていることにより、圧縮空気導入通路P1およびP2からの圧縮空気は、湿態砂を後方から成形型20へ押し込む働きをするので、成形型20のキャビティ24a(24b)に対する湿態砂の充填性が向上する。そのため、成形型20に湿態砂を好適に充填することができるので、複雑な形状の砂型であっても好適に成形を行うことができる。本発明の実施形態による砂型造型装置10では、圧縮空気導入通路P1およびP2から吹き込まれる圧縮空気の圧力およびブローヘッド48に供給される圧縮空気の圧力が比較的低圧(たとえば0.3MPa程度)であっても、成形型20に湿態砂を好適に充填できる。
また、本発明の実施形態による砂型造型装置10では、砂導入通路86の出口部90の開口面積Aoが、入口部88の開口面積Aiよりも大きい(つまり流路が拡大する)ことにより、砂導入通路86を通る湿態砂の流速が、出口部90では入口部86よりも遅くなる。そのため、砂導入通路86内で湿態砂がぶつかり合ってさらに撹拌されるとともに、入口部88より広い出口部90でさらに分散する。その結果、湿態砂の直進性が低くなり、湿態砂の塊が成形型20に固着する(こびり付く)ことを抑制できるので、離型性の良い成形体(砂型)が得られる。
砂導入通路86の出口部90の開口面積Aoが、入口部88の開口面積Aiと圧縮空気導入通路P1およびP2の吹出し口95aおよび95bのそれぞれの口径面積AaおよびAbとの総和より大きいと、入口部88の開口面積Aiと出口部90の開口面積Aoとの差をさらに大きくできるので、砂導入通路86を通る湿態砂をいっそう撹拌して分散させることができる。従って、湿態砂の塊が成形型20に固着することをいっそう抑制できる。
一般に、無機バインダはその拘束力が強い。そのため、湿態砂が無機バインダを含む場合には、湿態砂が成形型20に貼り付くと、砂型が成形型20から離型し難くなり、無理に離型すると砂型が壊れてしまうおそれがある。出口部90の開口面積Aoが入口部88の開口面積Aiよりも大きいことにより、湿態砂が無機バインダを含む場合であっても、湿態砂を十分に撹拌して分散させることができるので、湿態砂の塊が成形型20に固着することを好適に抑制できる。
例示したように、ブロープレートユニット56が複数の圧縮空気導入通路P1およびP2を有する場合、複数の圧縮空気導入通路P1およびP2から圧縮空気が互いにぶつかり合うように吹き込まれることによって、湿態砂の撹拌および分散をさらに促進することができる。そのため、成形型20に湿態砂をさらに好適に充填できる。
ブロープレートユニット56が、ブローヘッド48と成形型20との間に設けられるブロープレート58と、中空筒状のブッシュ60とを有する構成を採用すると、ブロープレート58の連通孔に設けられるブッシュ60を取り替えるだけで、所望の成型条件や得るべき成形体(砂型)の種類等に容易に対応できる。
また、圧縮空気導入通路P1およびP2が、ブロープレート58からブッシュ60にわたって形成されていると、つまり、ブロープレート58に形成された「第1部分」(具体的には第1通路部64a、64bおよび第2通路部66a、66b)とブッシュ60に形成された「第2部分」(具体的には第3通路部94a、94b)とを含んでいると、ブッシュ60を取り替えるだけで、砂導入通路86に対する圧縮空気の吹き込み方向等の条件を容易に変更できる。
図5Aに、本発明の他の実施形態による砂型造型装置10aを示す。図5Aに示す砂型造型装置10aは、いわば「短ブッシュタイプ」であり、図2などに示した砂型造型装置10のブロープレートユニット56の代わりに、ブロープレートユニット56aを含む。
ブロープレートユニット56aは、角板状のブロープレート58aと、中空円筒状のブッシュ96とを含む。ブロープレート58aは、その中央部にブローヘッド48と成形型20とを連通する連通孔98を有する。連通孔98は、略円柱状に形成され、その上端部に径大部98aを有する。連通孔98の径大部98aの形状および内径は、ブッシュ96の外形および外径と略同一であり、径大部98aにブッシュ96が嵌め込まれる。
また、ブロープレート58aは、圧縮空気導入通路P3およびP4を含む。圧縮空気導入通路P3は、ブロープレート58と同様の第1通路部64aと、第2通路部100aとによって形成される。圧縮空気導入通路P4は、ブロープレート58と同様の第1通路部64bと、第2通路部100bとによって形成される。
第2通路部100aは、第1通路部64aの右端部近傍から第1通路部64aに対して直角かつ後方斜め下方に延び、第1通路部64aと連通孔98とを連通する。第2通路部100bは、第1通路部64bの右端部近傍から第1通路部64bに対して直角かつ前方斜め下方に延び、第1通路部64bと連通孔98とを連通する。従って、側面視で言えば、第2通路部100aおよび100bは、連通孔98に向かって斜め下方に延びる。平面視で言えば、第1通路部64aと第2通路部100aとによって略L字状の圧縮空気導入通路P3が形成され、第1通路部64bと第2通路部100bとによって略L字状の圧縮空気導入通路P4が形成され、第2通路部100aおよび100bは略同一直線上に設けられている。第2通路部100aおよび100bは、第2通路部100aおよび100bから連通孔98(砂導入通路)に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。言い換えれば、圧縮空気導入通路P3およびP4は、圧縮空気導入通路P3およびP4から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。
また、ブロープレート58aの内部には、冷却液が流れる略U字状の冷却路102が形成されている。さらに、ブロープレート58と同様、ブロープレート58aの下面には連通孔98を囲むように環状の溝80が形成され、溝80にはシール部材82が嵌め込まれている。
ブッシュ96は、砂型造型装置10のブッシュ60よりも短く形成される。ブッシュ96は、その上端部に設けられるフランジ部104と、上下方向に貫通する貫通孔106とを有する。貫通孔106は、ブローヘッド48側に位置する入口部108と、入口部108から下方に広がる拡径部110とを有する。ブッシュ96は、ブッシュ96の上面とブロープレート58aの上面とが面一になるように、連通孔98の径大部98aに嵌めこまれる。ブッシュ96が径大部98aに嵌め込まれた状態における連通孔98と貫通孔106とによって、砂型造型装置10の砂導入通路86に相当する砂導入通路が形成される。
砂型造型装置10aのその他の構成については、砂型造型装置10と同様であるので、その重複する説明は省略する。砂型造型装置10aにおいても、砂型造型装置10と同様の効果が得られる。
図5Bに、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10bを示す。図5Bに示す砂型造型装置10bは、いわば「ブッシュレスタイプ」であり、図5Aに示した砂型造型装置10aのブロープレートユニット56aの代わりに、ブロープレートユニット56bを含む。
ブロープレートユニット56bは、ブッシュを有しない点において、ブロープレートユニット56aと異なる。すなわち、ブロープレートユニット56bでは、ブロープレートユニット56aにおけるブッシュ96に相当する部分が、ブロープレートユニット56bの一部として一体的に形成されている。従って、砂型造型装置10bの砂導入通路86bは、ブロープレートユニット56bの連通孔によって形成される。ブロープレートユニット56bのその他の構成については、ブロープレートユニット56aと同様であるので、その重複する説明は省略する。砂型造型装置10bにおいても、砂型造型装置10aと同様の効果が得られる。
図6Aに、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10cを示す。図6Aに示す砂型造型装置10cは、いわば「開口部直噴タイプ」であり、図2などに示した砂型造型装置10のブロープレートユニット56の代わりに、ブロープレートユニット56cを含む。また、本実施形態では、図2などに示した成形型20とは異なる成形型20cが用いられる。
ブロープレートユニット56cは、ブロープレートユニット56より薄い角板状に形成される。ブロープレートユニット56cは、その中央部に砂導入通路86cを有する。砂導入通路86cは、ブローヘッド48と成形型20cとを連通する連通孔によって形成される。砂導入通路86cは、ブローヘッド48側の入口部112と、入口部112から下方に広がる拡径部114とを有する。成形型20cの開口部116の深さ(上下方向の寸法)は、成形型20の開口部26aより大きく設定される。
砂型造型装置10cでは、ブロープレートユニット56cから成形型20cに亘って圧縮空気導入通路P5およびP6が形成される。圧縮空気導入通路P5は、ブロープレートユニット56cに形成される第1通路部118aおよび第2通路部120aと、成形型20cに形成される第3通路部122aとによって形成される。同様に、圧縮空気導入通路P6は、ブロープレートユニット56cに形成される第1通路部118bおよび第2通路部120bと、成形型20cに形成される第3通路部122bとによって形成される。
第1通路部118aおよび118bは、ブロープレートユニット56cの一側面(この実施形態では左側面)からブロープレートユニット56cの内部を右方向に延びるように形成されている。第1通路部118aおよび118bは、砂導入通路86cを挟んで互いに平行に形成されている。第2通路部120aは、第1通路部118aの右端部近傍から第1通路部118aに対して直角かつ後方斜め下方に延び、ブロープレートユニット56cの下面に露出する。第2通路部120bは、第1通路部118bの右端部近傍から第1通路部118bに対して直角かつ前方斜め下方に延び、ブロープレートユニット56cの下面に露出する。
成形型20cにブロープレートユニット56cを圧着させた状態において、第2通路部120aと開口部116とを連通しかつ第2通路部120aの延長線上に位置するように、成形型20cの第3通路部122aが形成される。同様に、成形型20cにブロープレートユニット56cを圧着させた状態において、第2通路部120bと開口部116とを連通しかつ第2通路部120bの延長線上に位置するように、成形型20cの第3通路部122bが形成される。
従って、図6Aに示すように、成形型20cにブロープレートユニット56cを圧着させた状態において、側面視で言えば、第2通路部120aおよび120bと、第3通路部122aおよび122bは、開口部116に向かって斜め下方に延びる。平面視で言えば、第1通路部118a、第2通路部120aおよび第3通路部122aによって略L字状の圧縮空気導入通路P5が形成され、第1通路部118b、第2通路部120bおよび第3通路部122bによって略L字状の圧縮空気導入通路P6が形成され、第2通路部120aおよび122aと第3通路部120bおよび122bが略同一直線上に設けられている。第3通路部122aおよび122bは、第3通路部122aおよび122bから開口部116に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。言い換えれば、圧縮空気導入通路P5およびP6は、圧縮空気導入通路P5およびP6から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。図1Aに示したのと同様に、通路部118aおよび118bの一端部(左端部)にはそれぞれ、吸気管68が接続される。
また、ブロープレートユニット56cの内部には、冷却液が流れる略U字状の冷却路124が形成されている。さらに、ブロープレートユニット56cの下面には砂導入通路86cを囲むように環状の溝126が形成され、溝126にはシール部材128が嵌め込まれている。成形型20cの上面には、溝126に対応する位置に環状の溝130が形成されている。したがって、成形型20cにブロープレートユニット56cを圧着させた状態では、シール部材128は、溝126と溝130とに嵌り、ブロープレートユニット56cと成形型20cとの間を封止する。
砂型造型装置10cのその他の構成については、砂型造型装置10と同様であるので、その重複する説明は省略する。砂型造型装置10cにおいても、砂型造型装置10と同様の効果が得られる。
図6Bに、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10dを示す。図6Bに示す砂型造型装置10dは、いわば「圧着面直噴タイプ」であり、図6Aに示した砂型造型装置10cのブロープレートユニット56cの代わりに、ブロープレートユニット56dを含む。また、本実施形態では、図6Aに示した成形型20cとは異なる成形型20dが用いられる。
ブロープレートユニット56dは、ブロープレートユニット56cの第2通路部120aおよび120bとは異なる第2通路部132aおよび132bを有する。また、成形型20dは、成形型20cの第3通路部122aおよび122bとは異なる第3通路部134aおよび134bを有する。従って、砂型造型装置10dは、砂型造型装置10cの圧縮空気導入通路P5およびP6とは異なる圧縮空気導入通路P7およびP8を有する。
圧縮空気導入通路P7は、第1通路部118a、第2通路部132aおよび第3通路部134aによって形成され、圧縮空気導入通路P8は、第1通路部118b、第2通路部132bおよび第3通路部134bによって形成される。第2通路部132aは、第1通路部118aの右端部近傍から第1通路部118aに対して直角かつ下方に延び、ブロープレートユニット56dの下面に露出する。第2通路部132bは、第1通路部118bの右端部近傍から第1通路部118bに対して直角かつ下方に延び、ブロープレートユニット56dの下面に露出する。
成形型20dにブロープレートユニット56dを圧着させた状態において、第2通路部132aと開口部116とを連通するように、成形型20dの上面に第3通路部134aが形成される。同様に、成形型20dにブロープレートユニット56dを圧着させた状態において、第2通路部132bと開口部116とを連通するように、成形型20dの上面に第3通路部134bが形成される。
従って、図6Bに示すように、成形型20dにブロープレートユニット56dを圧着させた状態において、側面視で言えば、第3通路部134aおよび134bは開口部116に向かって斜め下方に延びる。つまり、第3通路部134aおよび134bは開口部116に向かって斜め下方に広がっている。平面視で言えば、第1通路部118a、第2通路部132aおよび第3通路部134aによって略L字状の圧縮空気導入通路P7が形成され、第1通路部118b、第2通路部132bおよび第3通路部134bによって略L字状の圧縮空気導入通路P8が形成され、第3通路部134aおよび134bが略同一直線上に設けられている。第3通路部134aおよび134bは、第3通路部134aおよび134bから開口部116に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。言い換えれば、圧縮空気導入通路P7およびP8は、圧縮空気導入通路P7およびP8から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。
砂型造型装置10dのその他の構成については、砂型造型装置10cと同様であるので、その重複する説明は省略する。砂型造型装置10dにおいても、砂型造型装置10cと同様の効果が得られる。
図7に、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10eを示す。本実施形態では、図2などに示した成形型20とは異なる成形型20eが用いられる。
成形型20eは、成形型20の開口部26aとは異なる開口部136を有する。開口部136の開口面積は、開口部26aの開口面積より小さい。開口部136の開口面積は、ブッシュ60の出口部90の開口面積Aoの4分の1程度でもよい。
砂型造型装置10eのその他の構成については、砂型造型装置10と同様であるので、その重複する説明は省略する。砂型造型装置10eにおいても、砂型造型装置10と同様の効果が得られる。
なお、ブロープレートユニットが2つの圧縮空気導入通路を有する場合を例示したが、圧縮空気導入通路の個数は2に限定されない。ブロープレートユニットに圧縮空気導入通路が1つだけ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。ただし、圧縮空気導入通路の個数は2以上であることが好ましい。
図8Aおよび図8Bに、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10fを示す。図8Aは、砂型造型装置10fの要部を模式的に示す断面図であり、図8Bは、図8A中のF−F’線に沿った断面図である。図8Aおよび図8Bに示す砂型造型装置10fは、図2などに示した砂型造型装置10のブロープレートユニット56の代わりに、ブロープレートユニット56fを含む。
ブロープレートユニット56fは、角板状のブロープレート58fと、中空円筒状のブッシュ60fとを含む。ブロープレート58fは、ブロープレート58の第1通路部64aおよび64bと第2通路部66aおよび66bの代わりに、溝部138と通路部140とを有する。ブッシュ60fは、4つの通路部94a、94b、94cおよび94dを有する点において、ブッシュ60と異なる。
溝部138は、ブロープレート58fの連通孔62において、ブッシュ60fの通路部94a〜94dの外側開口部に対応する位置に環状に形成されている。通路部140は、溝部138とブロープレート58fの前面とを連通するように直線状に形成されている。通路部140の一端部には、図2に示す砂型造型装置10と同様、図1Aに示したような吸気管68が接続されている。吸気管68は継手70を介して1つの吸気管72に連結されている。ブッシュ60fの4つの通路部94a〜94dは、略等間隔に設けられている。通路部94a〜94dは、通路部94a〜94dから砂導入通路86に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成される。ブッシュ60fは、ブロープレート58fの通路部140の延長線上に通路部94a〜94dのいずれもが位置しないように配置されている。砂型造型装置10fでは、ブッシュ60の通路部94a〜94dと、ブロープレート58fの通路部140および溝部138によって圧縮空気導入通路が形成される。
砂型造型装置10fのその他の構成については、砂型造型装置10と同様であるので、その重複する説明は省略する。
砂型造型装置10fでは、吸気管68を介してブロープレート58f内へ圧縮空気が供給される。圧縮空気は、通路部140を通って溝部138を経由してブッシュ60fの外周を周回して、各通路部94a〜94dからブッシュ60fの内側の砂導入通路86に流入する。
砂型造型装置10fにおいても、砂型造型装置10と同様の効果が得られる。
なお、砂型造型装置10fに用いられるブッシュには、各通路部から砂導入通路86に吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように、2つ以上の通路部が形成されればよい。
図9A、図9Bおよび図9Cを参照しながら、本発明のさらに他の実施形態による砂型造型装置10gを説明する。図9Aは、砂型造型装置10gの要部を模式的に示す断面図であり、図9Bは、図9A中のG−G’線に沿った断面図である。図9Cは、砂型造型装置10gのブッシュ60gを模式的に示す断面図である。
図9A、図9Bおよび図9Cに示す砂型造型装置10gは、図8Aなどに示した砂型造型装置10fのブロープレートユニット56fの代わりに、ブロープレートユニット56gを含む。
ブロープレートユニット56gは、角板状のブロープレート58gと、中空円筒状のブッシュ60gとを含む。ブロープレート58gは、通路部140を有する。ブッシュ60gは、溝部142と、通路部144aおよび144bとを有する。
ブッシュ60gの溝部142は、ブッシュ60gの外周に環状に形成されている。ブロープレート58gの通路部140は、溝部142とブロープレート58gの前面とを連通するように直線状に形成されている。溝部142は、ブロープレート58gの通路部140とブッシュ60gの通路部144aおよび144bとを連通している。ブッシュ60gの通路部144aおよび144bは、通路部144aおよび144bから砂導入通路86gに吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成されている。
砂導入通路86gは、ブローヘッド48側に位置する入口部88と、成形型20側に位置する出口部90と、入口部88から下方に延び、内径が同一である同径部93と、同径部93から下方に広がる拡径部92とを有する。
砂型造型装置10gでは、ブロープレート58gの通路部140と、ブッシュ60gの溝部142および通路部144aおよび144bとによって複数の圧縮空気導入通路が形成される。従って、ブッシュ60gの溝部142は、これら圧縮空気導入通路の一部を構成する。
ブロープレートユニット56gは、図9Cに示すように、ブッシュ60gの通路部144aおよび144bのそれぞれに(つまり圧縮空気導入通路のうちのブッシュ60gに形成されている部分に)配置されたベントプラグ59をさらに有する。
本実施形態のように、圧縮空気導入通路のうちのブッシュ60gに形成されている部分にベントプラグ59を配置すると、圧縮空気導入通路に侵入してくる湿態砂から空圧機器を保護できる。
なお、圧縮空気導入通路に侵入してくる湿態砂から空圧機器を保護する手法として、ブッシュの外周にフィルタ(例えば金網)を巻くことが考えられる。しかしながら、このような手法を採用すると、ブロープレートにブッシュを取り付ける際に、フィルタがずれ易く、作業性が低下してしまう。これに対し、例示したようにベントプラグ59を用いると、このような問題が発生しない。
また、本実施形態では、ブッシュ60gが、外周に環状に形成された溝部142であって、複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部142を有している。これにより、圧縮空気導入通路の1つの「第1部分」(ブロープレート58gに形成された部分)から溝部を介して複数の「第2部分」(ブッシュ60gに形成された部分)に対して圧縮空気を供給することができる。従って、ブッシュ60gに形成された複数の第2部分に対し、ブロープレート58gには別々に第1部分を形成する必要がない。そのため、ブロープレートユニット58gに砂導入通路86gを複数設ける場合に、図10に示すように、複数のブッシュ60gを近接させて配置することが可能となる。これに対し、図8Aなどに示した砂型造型装置10fのように、ブロープレート58fに溝部138を設けると、砂導入通路86gを複数設ける場合に、それぞれの砂導入通路86gについて溝部138を設けるスペースを確保する必要があるので、複数のブッシュ60fを近接させて配置することが難しい。なお、複数のブッシュ60gの個数および配置(つまり複数の砂導入通路86の個数および配置)は、図10に示した例に限定されない。
上述の実施形態では、吹き込み方向Xは下方(垂直方向)であったが、これに限定されない。吹き込み方向Xは斜め下方であってもよい。
また、上述の実施形態では、ブッシュは、拡径部92と同径部93とを有したが、これに限定されない。ブッシュにおいて、入口部88から出口部90に至るまで、内径が広がる拡径部が形成されてもよい。また、ブッシュは、角筒状に形成されてもよい。
圧縮空気導入通路の吹出し口(砂導入通路側の端部)は、砂導入通路の同径部に設けられてもよいし、砂導入通路の拡径部に設けられてもよい。
ブローヘッドとブロープレートユニットとが一体的に形成されてもよい。また、ブロープレートユニットと成形型とが一体的に形成されてもよい。
上述したように、本発明の実施形態による砂型造型装置10は、湿態砂を成形型20に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、前記湿態砂を保持するブローヘッド48と、前記ブローヘッド48と前記成形型20との間に設けられるブロープレートユニット56と、を備え、前記ブロープレートユニット56は、前記ブローヘッド48に供給される圧縮空気によって前記ブローヘッド48から前記成形型20に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路86と、前記砂導入通路86を通って前記成形型20に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路P1(P2)と、を有し、前記ブローヘッド48から前記砂導入通路86を通って前記成形型20への前記湿態砂の吹き込み方向Xと、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路P1(P2)を通って前記湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向Y1(Y2)とのなす角度D1(D2)が鋭角に設定されている。
本発明の実施形態による砂型造型装置10では、ブローヘッド48から成形型20に向かって吹き込まれる湿態砂は、ブロープレートユニット56の圧縮空気導入通路P1(P2)から吹き込まれる圧縮空気によって、砂導入通路86内および成形型20の開口部26a近傍で攪拌され細かく分散しながら成形型20に吹き込まれる。ブローヘッド48から砂導入通路86を通って成形型20への湿態砂の吹き込み方向Xと、圧縮空気導入通路P1(P2)を通って湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向Y1(Y2)とのなす角度D1(D2)が鋭角に設定されていることにより、圧縮空気導入通路P1(P2)からの圧縮空気は、湿態砂を後方から成形型20へ押し込む働きをするので、成形型20のキャビティ24aに対する湿態砂の充填性が向上する。そのため、成形型20に湿態砂を好適に充填することができるので、複雑な形状の砂型であっても好適に成形を行うことができる。
ある実施形態において、前記砂導入通路86は、前記ブローヘッド48側に位置する入口部88と、前記成形型20側に位置する出口部90とを含み、前記出口部90の開口面積Aoは、前記入口部88の開口面積Aiよりも大きい。
砂導入通路86の出口部90の開口面積Aoが、入口部88の開口面積Aiよりも大きいと、砂導入通路86を通る湿態砂の流速が、出口部90では入口部88よりも遅くなる。そのため、砂導入通路86内で湿態砂がぶつかり合ってさらに撹拌されるとともに、入口部88より広い出口部90でさらに分散する。その結果、湿態砂の直進性が低くなり、湿態砂の塊が成形型20に固着する(こびり付く)ことを抑制できるので、離型性の良い成形体(砂型)が得られる。
本発明の実施形態による他の砂型造型装置10は、湿態砂を成形型20に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、前記湿態砂を保持するブローヘッド48と、前記ブローヘッド48と前記成形型20との間に設けられるブロープレートユニット56と、を備え、前記ブロープレートユニット56は、前記ブローヘッド48に供給される圧縮空気によって前記ブローヘッド48から前記成形型20に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路86と、前記砂導入通路86を通って前記成形型20に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路P1(P2)と、を有し、前記砂導入通路86は、前記ブローヘッド48側に位置する入口部88と、前記成形型20側に位置する出口部90とを含み、前記出口部90の開口面積Aoは、前記入口部88の開口面積Aiよりも大きい。
本発明の実施形態による他の砂型造型装置10では、ブローヘッド48から成形型20に向かって吹き込まれる湿態砂は、ブロープレートユニット56の圧縮空気導入通路P1(P2)から吹き込まれる圧縮空気によって、砂導入通路86内および成形型20の開口部26a近傍で攪拌され細かく分散しながら成形型20に吹き込まれる。砂導入通路86の出口部90の開口面積Aoが、入口部88の開口面積Aiよりも大きいことにより、砂導入通路86を通る湿態砂の流速が、出口部90では入口部88よりも遅くなる。そのため、砂導入通路86内で湿態砂がぶつかり合ってさらに撹拌されるとともに、入口部88より広い出口部90でさらに分散する。その結果、湿態砂の直進性が低くなり、湿態砂の塊が成形型20に固着する(こびり付く)ことを抑制できるので、離型性の良い成形体(砂型)が得られる。
ある実施形態において、前記出口部90の開口面積Aoは、前記入口部88の開口面積Aiと前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路P1(P2)の吹出し口95a(95b)の口径面積Aa(Ab)との和より大きい。
砂導入通路86の出口部90の開口面積Aoが、入口部88の開口面積Aiと圧縮空気導入通路P1(P2)の吹出し口95a(95b)の口径面積Aa(Ab)との和より大きいと、入口部88の開口面積Aiと出口部90の開口面積Aoとの差をさらに大きくできるので、砂導入通路86を通る湿態砂をいっそう撹拌して分散させることができる。従って、湿態砂の塊が成形型20に固着することをいっそう抑制できる。
ある実施形態において、前記湿態砂は無機バインダを含む。
一般に、無機バインダはその拘束力が強い。そのため、湿態砂が無機バインダを含む場合には、湿態砂が成形型20に貼り付くと、砂型が成形型20から離型し難くなり、無理に離型すると砂型が壊れてしまうおそれがある。出口部90の開口面積Aoが入口部88の開口面積Aiよりも大きいことにより、湿態砂が無機バインダを含む場合であっても、湿態砂を十分に撹拌して分散させることができるので、湿態砂の塊が成形型20に固着することを好適に抑制できる。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路P1、P2であり、前記複数の圧縮空気導入通路P1、P2は、前記複数の圧縮空気導入通路P1、P2から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成されている。
複数の圧縮空気導入通路P1、P2から圧縮空気が互いにぶつかり合うように吹き込まれることによって、湿態砂の撹拌および分散をさらに促進することができる。そのため、成形型20に湿態砂をさらに好適に充填できる。
ある実施形態において、前記ブロープレートユニット56は、前記ブローヘッド48と前記成形型20との間に設けられるブロープレート58と、中空筒状のブッシュ60と、を有し、前記ブロープレート58は、前記ブローヘッド48と前記成形型20とを連通する連通孔を有し、前記ブッシュ60は、前記ブロープレート58の前記連通孔に設けられ、前記砂導入通路86を有する。
ブロープレートユニット56が、ブローヘッド48と成形型20との間に設けられるブロープレート58と、中空筒状のブッシュ60とを有する構成を採用すると、ブロープレート58の連通孔に設けられるブッシュ60を取り替えるだけで、所望の成型条件や得るべき成形体(砂型)の種類等に容易に対応できる。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路P1(P2)は、前記ブロープレート58から前記ブッシュ60にわたって形成されている。
圧縮空気導入通路P1(P2)が、ブロープレート58からブッシュ60にわたって形成されている(つまりブロープレート50に形成された「第1部分」とブッシュ60に形成された「第2部分」とを含んでいる)と、ブッシュ60を取り替えるだけで、砂導入通路86に対する圧縮空気の吹き込み方向Y1(Y2)等の条件を容易に変更できる。
ある実施形態において、前記ブロープレートユニット56は、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路のうちの前記ブッシュ60gに形成されている部分に配置されたベントプラグ59をさらに有する。
圧縮空気導入通路のうちのブッシュ60gに形成されている部分(第2部分)にベントプラグ59を配置すると、圧縮空気導入通路に侵入してくる湿態砂から空圧機器を保護できる。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路であり、前記ブッシュ60gは、外周に環状に形成された溝部142であって、前記複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部142を有する。
圧縮空気導入通路が複数の場合に、ブッシュ60gが、外周に環状に形成された溝部142であって、複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部142を有していると、1つの第1部分から溝部142を介して複数の第2部分に対して圧縮空気を供給することができる。従って、ブッシュ60gに形成された複数の第2部分に対し、ブロープレート58には別々に第1部分を形成する必要がない。そのため、ブロープレートユニット56に砂導入通路86gを複数設ける場合には、複数のブッシュ60gを近接配置することが可能となる。
本発明の実施形態によると、湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する際に成形型に湿態砂を好適に充填できる砂型造型装置が提供される。
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g 砂型造型装置
20、20c、20d、20e 成形型
26a、26b、116、136 開口部
48 ブローヘッド
56、56a、56b、56c、56d、56f、56g ブロープレートユニット
58、58a、58f、58g ブロープレート
60、60f、60g、96 ブッシュ
62、98 連通孔
86、86b、86c、86g 砂導入通路
88、108、112 入口部
90 出口部
95a、95b 吹出し口
Ai 入口部の開口面積
Ao 出口部の開口面積
Aa、Ab 吹出し口の口径面積
B、D1、D2 角度
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8 圧縮空気導入通路
X 湿態砂の吹き込み方向
Y1、Y2 圧縮空気の吹き込み方向

Claims (10)

  1. 湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、
    前記湿態砂を保持するブローヘッドと、
    前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートユニットと、
    を備え、
    前記ブロープレートユニットは、
    前記ブローヘッドに供給される圧縮空気によって前記ブローヘッドから前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路と、
    前記砂導入通路を通って前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路と、
    を有し、
    前記ブローヘッドから前記砂導入通路を通って前記成形型への前記湿態砂の吹き込み方向と、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路を通って前記湿態砂に向かう圧縮空気の吹き込み方向とのなす角度が鋭角に設定されている、砂型造型装置。
  2. 前記砂導入通路は、前記ブローヘッド側に位置する入口部と、前記成形型側に位置する出口部とを含み、
    前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積よりも大きい、請求項1に記載の砂型造型装置。
  3. 湿態砂を成形型に吹き込んで砂型を成形する砂型造型装置であって、
    前記湿態砂を保持するブローヘッドと、
    前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートユニットと、
    を備え、
    前記ブロープレートユニットは、
    前記ブローヘッドに供給される圧縮空気によって前記ブローヘッドから前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂が通る砂導入通路と、
    前記砂導入通路を通って前記成形型に吹き込まれる前記湿態砂に向かって圧縮空気を吹き込む少なくとも1つの圧縮空気導入通路と、
    を有し、
    前記砂導入通路は、前記ブローヘッド側に位置する入口部と、前記成形型側に位置する出口部とを含み、
    前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積よりも大きい、砂型造型装置。
  4. 前記出口部の開口面積は、前記入口部の開口面積と前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路の吹出し口の口径面積との和より大きい、請求項2または3に記載の砂型造型装置。
  5. 前記湿態砂は無機バインダを含む、請求項2から4のいずれかに記載の砂型造型装置。
  6. 前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路であり、
    前記複数の圧縮空気導入通路は、前記複数の圧縮空気導入通路から吹き込まれる圧縮空気が互いにぶつかり合うように形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の砂型造型装置。
  7. 前記ブロープレートユニットは、
    前記ブローヘッドと前記成形型との間に設けられるブロープレートと、
    中空筒状のブッシュと、
    を有し、
    前記ブロープレートは、前記ブローヘッドと前記成形型とを連通する連通孔を有し、
    前記ブッシュは、前記ブロープレートの前記連通孔に設けられ、前記砂導入通路を有する、請求項1から6のいずれかに記載の砂型造型装置。
  8. 前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、前記ブロープレートから前記ブッシュにわたって形成されている、請求項7に記載の砂型造型装置。
  9. 前記ブロープレートユニットは、前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路のうちの前記ブッシュに形成されている部分に配置されたベントプラグをさらに有する、請求項8に記載の砂型造型装置。
  10. 前記少なくとも1つの圧縮空気導入通路は、複数の圧縮空気導入通路であり、
    前記ブッシュは、外周に環状に形成された溝部であって、前記複数の圧縮空気導入通路の一部を構成する溝部を有する、請求項8または9に記載の砂型造型装置。



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