JP6022627B2 - 避難支援システム、避難支援用管理プログラム、避難支援用端末アプリケーションプログラム及び避難支援方法 - Google Patents

避難支援システム、避難支援用管理プログラム、避難支援用端末アプリケーションプログラム及び避難支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、避難支援システム、避難支援用管理プログラム、避難支援用端末アプリケーションプログラム及び避難支援方法に関する。
自然災害(地震、台風、雪害など)が発生したときに、自治体などから避難勧告が発令されて、住民は自宅から最寄りの避難所へ避難する必要が生じることがある。また、学校や勤め先、外出先などから自宅へ帰宅したくとも交通機関がマヒし、一時的に最寄りの避難所へ避難する必要が生じることがある。避難の支援は極めて重要である。
従来、避難支援のため、避難場所及び避難場所までのルートを示す避難ルート情報を含む避難誘導情報を作成する避難案内サーバを設け、居住区域に設置された複数のアクセスポイントに送信し、各アクセスポイントで避難誘導情報を保存しておき、通信範囲内に存在する被災者の通信端末に送信する避難誘導システムが提案されている(特許文献1参照)。
また、避難者に対して有用な情報を提供するため、データベースに災害情報を蓄積し、安否確認情報、救援状況情報又は資産確認情報を含む災害支援情報を生成する災害情報処理システムが提案されている(特許文献2参照)。
また、避難者に代わって、緊急時に安否確認の対象者の安否情報を連絡先などに送信するため、緊急事態の発生を知らせる警報情報に基づいてそれぞれ生成される、前記対象者の端末装置の位置情報及び前記対象者による前記端末装置に対する入力情報の有無を判断し、その結果に応じた対象者の安否情報を作成し、送信する安否情報提供装置が提案されている(特許文献3参照)。
特許第4923273号公報 特開2013−58071号公報 特開2012−27822号公報
避難者が、自らが向かうべき避難先を知ることが極めて重要である。最寄りの避難所の位置を知ることができたとしても、災害の種類によっては、避難先として好ましくない地域である場合(例えば、標高が低く、津波が起こった場合被害を受ける可能性がある)がある。また、帰宅困難者に最寄りの避難所がわかっても、その避難所が地域住民向けであったり、また、収容者が定員に既に達して受け入れられない場合もある。また、避難所までのルート上に何らかのハザードがあれば引き返して、別の避難所を探さなくてはならない可能性もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、避難者に対して必ずしも最寄りの避難所ではなく、避難所の施設に関する情報に基づいて最適な避難所を推奨できる避難支援システム、避難支援用管理プログラム、避難支援用端末アプリケーションプログラム及び避難支援方法を提供することを目的とする。
本発明に係る避難支援システムは、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援システムは、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して蓄積し、前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させ、かつ、前記ハザード投稿は前記移動通信端末及び管理者端末の両方から受信し、いずれから受信したか区別できるように前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援システムは、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して蓄積し、同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、無人航空機を用いて当該ハザード発生地点で前記ハザードが実際に発生しているかどうか確認することを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援システムは、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して避難所ジオフェンスを設定し、前記避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記移動通信端末を所持する前記避難者の前記避難者情報に前記避難所に対応する避難所識別情報に加え、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難者情報から前記避難所識別情報を除くことを特徴する。
本発明の避難支援用管理プログラムは、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を表示させる避難支援用管理プログラムであって、前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする。
本発明の避難支援用端末アプリケーションプログラムは、避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする。
また、本発明の避難支援用端末アプリケーションプログラムは、避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導し、避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信し、他の避難者の移動通信端末が送信したか、管理者端末が送信したか区別できるように出力することを特徴とする。
また、本発明の避難支援用端末アプリケーションプログラムは、避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して設定された避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記避難所の収容者を管理する避難管理サーバに対して前記避難者が前記避難所の収容者に加えられたことを通知し、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難管理サーバに対して前記避難者を前記避難所の収容者から除かれたことを通知することを特徴する。
本発明に係る避難支援方法は、サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援方法は、サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導させると共に、避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して前記サーバの制御部に接続されたストレージに蓄積し、前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させ、かつ、前記ハザード投稿は前記移動通信端末及び管理者端末の両方から受信し、いずれから受信したか区別できるように前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援方法は、サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信してストレージに蓄積し、同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、無人航空機に当該ハザード発生地点で前記ハザードが実際に発生しているかどうか確認させるための派遣依頼を送信することを特徴とする。
また、本発明に係る避難支援方法は、サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して避難所ジオフェンスを設定し、前記避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記移動通信端末を所持する避難者の避難者情報に前記避難所に対応する避難所識別情報に加え、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難者情報から前記避難所識別情報を除くことを特徴とする。
本発明によれば、避難者に対して必ずしも最寄りの避難所ではなく、避難所の施設に関する情報に基づいて最適な避難所を推奨できる避難支援システム、避難支援用管理プログラム、避難支援用端末アプリケーションプログラム及び避難支援方法を提供することができる。
第1の実施の形態に係る避難支援システムの概要を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムのネットワーク構成を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける移動通信端末を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難支援アプリを示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難管理サーバを示すブロック図である。 第1の形態に係る避難支援システムにおける配送管理サーバを示すブロック図である。 第1の形態に係る避難支援システムにおけるドローンを示す模式図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザ登録での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザDBのデータ構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難所登録での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難所DBのデータ構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるアプリのハザード投稿用画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザードDBのデータ構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿表示画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を説明するための説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を説明するための説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所表示画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムの避難所までの誘導での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難者誘導画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトの処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトでの処理を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける収容者数及び収容率を算出する処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムによる避難所の収容者状況の提供を説明するための説明図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムによる避難所の収容者状況の表示画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報入力画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否登録での処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける消息問い合わせでの処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報表示画面を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける物資決定での処理の一例を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける物資決定での処理の他の例を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるドローンによる物資配送の処理を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるドローンによるハザード投稿確認の処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムの概要を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける各種アプリケーションを示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるSNSサーバを示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難管理サーバを示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザ登録での処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザDBのデータ構成を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿での処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード情報メッセージ表示画面を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード情報メッセージ表示画面を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定での処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所表示画面を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所表示画面を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトでの処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否登録での処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける消息問い合わせでの処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報表示画面を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報表示画面を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係る避難支援システムの概要を示す模式図である。第1の実施の形態に係る避難支援システム1は、管理センター2と、自然災害の発生や被害状況を発信する災害情報リソース3と、を具備し、移動通信端末4を所持する避難者(以下、ユーザという)5に対して、複数の避難所A〜C(図1中6〜8)への最適な避難誘導を提供する。複数の避難所A〜Cは、異なる地理的条件を備えている。避難所Aは山寄りの標高が高い地点にある。避難所Bは平野部にあり海から離れている。避難所Cは海よりの標高が低い位置にある。また、複数の避難所A〜Cは種類が異なっている。避難所A、Cは地域住民向けであり、避難所Bは帰宅困難者向けである。
また、第1の実施の形態に係る避難支援システム1は、配送センター30を具備し、複数のドローン(無人航空機)40により、配送センター30から避難所A〜Cに支援物資を配送する。
図2は、第1の実施の形態に係る避難支援システムのネットワーク構成を示す概略図である。避難管理サーバ11、災害情報サーバ12、地図サーバ13及び配送管理サーバ1000がインターネット14を介して相互に通信可能に接続されている。インターネット14は、LANやWi−Fiなどを含んでいる。
また、避難管理サーバ11には、専用回線網15を介して、管理者端末16(デスクトップPC)及び管理者端末17(ラップトップPC)が接続可能になっている。また、インターネット14又は移動体通信網19を介して、管理者端末17(ラップトップPC)、管理者端末18(タブレット端末)及び管理者端末20(スマートフォン)が、それぞれ避難管理サーバ11に接続可能になっている。
さらに、ドローン40が、移動体通信網19及びインターネット14を介して避難管理サーバ11及び配送管理サーバ1000と接続可能になっている。ドローン40は、避難管理サーバ11及び配送管理サーバ1000と無線で直接通信しても良い。
ユーザ5が所持する複数の移動通信端末4が、避難管理サーバ11及び地図サーバ13に、移動体通信網19及びインターネット14を介して接続可能になっている。
移動通信端末4及びドローン40は、人工衛星21からGPS信号を受信し、又は、移動体通信網19の基地局(図示せず)から位置情報を受信して、自らの現在位置情報を取得することができる。
なお、移動通信端末4がインターネット14に接続する手段としては、移動体通信に限定されず、移動体通信網19と共に、又は、移動体通信網19に代えて、Wi−Fi網を介してインターネット14に接続し、避難管理サーバ11や地図サーバ13と接続しても良い。
図3は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける移動通信端末を示すブロック図である。図3に示すように、移動通信端末4において、移動通信部101は、3G/4Gのような移動体通信網19を介して、基地局とのコール設定、データ通信などを遂行する。
GPS受信部102は、人工衛星21からGPS信号を受信する。カメラ部103は、写真や動映像を撮影するためのレンズ及び光学素子を含む。入出力部104は、外部機器や人々とのインターフェースを提供し、マイク105、スピーカ106及びボタン107を含む。
タッチスクリーン108は、ユーザのタッチ入力を受信する。ここでのタッチ入力は、ドラッグジェスチャによるものでもあり、タップジェスチャによるものでもある。タッチスクリーン・コントローラ109は、タッチスクリーン108を介して入力されたタッチ入力を、制御部110に伝達する。
電源供給部111は、移動通信端末4に必要な電力を供給するために、バッテリ又は外部電源ソースと連結される。
制御部110は、メモリ112に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ112に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、移動通信モジュール113、GPSモジュール114、カメラ・モジュール115、動映像再生モジュール116、オーディオ再生モジュール117、電源モジュール118、タッチスクリーン・モジュール119、UIモジュール120、アプリケーション・モジュール121などに分類される。各モジュールの機能は、その名称から、当業者であるならば、直観的に推論できるであろう。
以下、アプリケーション・モジュール121の一つである第1の実施の形態に係る避難支援用端末アプリケーション(以下、避難支援アプリ、又は、アプリと省略する)について、さらに詳細に説明する。図4は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難支援アプリを示すブロック図である。アプリ200は、複数のモジュールにさらに分類することができ、ユーザ登録モジュール201、避難所問い合わせモジュール202、避難誘導モジュール203、ハザード投稿モジュール204、チェックイン・アウトモジュール205、安否登録モジュール206、消息問い合わせモジュール207、退避通知モジュール208及びメッセージ表示モジュール209に分類される。それぞれの機能については、後述のユースケースにおいて説明する。
また、アプリ200は、以下の複数のデータを記憶、利用及び変更する。UIデータ211、ユーザ情報212、地図データ213、避難所情報214、ハザード投稿215及びメッセージ216を、元々アプリの一部として持っているか、外部から取得するか、或いは、ユーザに入力させる。
ここで、アプリ200は、移動通信端末4の制御部110が実行する一つのアプリケーションとして説明したが、アプリ200と同等の機能が、他のアプリケーションのモジュールの一つとなっていて、当該他のアプリケーションが、災害発生通知を外部から受信したときに当該モジュールを起動するように構成されていても良い。ここで、他のアプリケーションとは、オンラインゲームやソーシャルゲーム、ネットワークを介して交通状況等を取得する乗換案内アプリ、商店などのクーポンを発行、管理するクーポンアプリなどであるが、特に限定されるものではない。
また、アプリ200は、一回インストールし、後述のようにユーザ登録を行えば、あとは地震速報などの「通知」に基づいて自動的に起動し、利用することが可能である。
図5は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難管理サーバを示すブロック図である。避難管理サーバ11は、一般的なサーバと同様に、制御部301、ネットワークインターフェイス(I/F)302、電源供給部303、メモリ304及びストレージ305を備えている。
制御部301は、メモリ304に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ304に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、ユーザ管理モジュール311、避難所登録モジュール312、避難所選定モジュール313、ハザード管理モジュール314、チェックイン・アウトモジュール315、安否管理モジュール316、消息情報モジュール317、メッセージ管理モジュール318及び物資発注モジュール319に分類される。各モジュールの機能は、それぞれの機能については、後述のユースケースにおいて説明する。
制御部301は、ストレージ305に格納された複数のデータベース(DB)を管理する。ストレージ305に格納されたデータベースは、ユーザDB321、避難所DB322、ハザードDB323、安否情報DB324及び管理者設定・情報DB325であり、それぞれのデータ構成については、後述のユースケースにおいて説明する。
地図サーバ13は、一般的なサーバと同様に、制御部、ネットワークインターフェイス(I/F)、電源供給部、メモリ及びストレージを備えている。ストレージに、地図データが格納されており、外部からの要求に応じて地図データを提供する。
図6は、第1の形態に係る避難支援システムにおける配送管理サーバを示すブロック図である。配送管理サーバ1000は、一般的なサーバと同様に、制御部1001、ネットワークインターフェイス(I/F)1002、電源供給部1003、メモリ1004及びストレージ1005を備えている。
制御部1001は、メモリ1004に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ1004に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、物資管理モジュール1011、ドローン管理モジュール1012、受注モジュール1013、ピッキングモジュール1014及びドローン命令モジュール1015に分類される。各モジュールの機能は、後述のユースケースにおいて説明する。
制御部1001は、ストレージ1005に格納された複数のデータベース(DB)を管理する。ストレージ1005に格納されたデータベースは、物資DB1021及びドローンDB1022であり、それぞれのデータ構成については、後述のユースケースにおいて説明する。
管理者端末16〜18、20は、一般的なコンピュータ端末であり、例えば、デスクトップPCやラップトップPCなどのパーソナルコンピュータ、又は、タブレット端末やスマートフォンなどの移動通信端末である。自治体の庁舎などが倒壊した場合に容易に持ち運ぶことができるタブレット端末やスマートフォンを管理者端末に使用可能であることが望ましい。管理者端末16〜18、20は、避難管理サーバ11にログインし、データの登録、編集又は閲覧などを行うことができる。
管理者端末16〜18、20は、避難管理サーバ11の避難所登録モジュール312、ハザード管理モジュール314、チェックイン・アウトモジュール315、メッセージ管理モジュール318、物資発注モジュール319に対して、各種処理実行を命令し、各種情報入力、閲覧、編集又は削除の権限を有している。
図7は、第1の形態に係る避難支援システムにおけるドローンを示す模式図である。ドローン40は、自動操縦によって自在に飛行可能である。ドローン40は、例えば、複数の回転翼41を持つヘリコプター式の小型機であり、下部に荷物42を保持するアーム部43を備えている。ドローン40は、無線通信装置を備え、これにより、配送管理サーバ1000と通信ができる。また、ドローン40は、GPS装置及び標高測定装置(図示せず)を備え、自らの位置(座標、又は、緯度及び経度)を把握し、飛行高度を把握することが可能である。また、ドローン40は、飛行中に地上を撮影可能なカメラ(図示せず)を備えている。さらに、ドローン40は、ガスセンサや放射線センサなどの各種センサ(図示せず)を備えていてもよい。
以下、第1の実施の形態に係る避難支援システム1について、複数のユースケースに分けて、さらに詳細に説明する。
(1)ユーザ登録
移動通信端末4を所持するユーザ5は、アプリ200(ユーザ登録モジュール201)を用いてユーザ情報を入力する。ユーザ情報は、例えば、性別、年齢層及び避難者の住所に関する情報を含む。ユーザ情報により個人は特定できなくてもよい。避難者の住所に関する情報は、避難者の住所の一部、例えば、自宅郵便番号のように住所そのものを特定することができない情報であってもよい。
図8は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザ登録での処理を示すフローチャート図である。図8に示すように、避難管理サーバ11(ユーザ管理モジュール311)は、移動通信端末4からのユーザ情報を受信する(S1)。避難管理サーバ11はユーザ5のユーザ情報を受信すると(S1)、ユーザ5に対してユニークなユーザIDを発行し(S2)、ユーザ情報と共にユーザIDをユーザDB321に登録する(S3)。発行されたユーザIDは、移動通信端末4に送信されて、アプリ200に保存される。
図9は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザDBのデータ構成を示す説明図である。ユーザDB321は、ユーザ5毎に、例えば、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「自宅郵便番号」、「チェックイン避難所」及び「チェックイン時間」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。「年齢」は、年齢層を示す「年代」に置き換えても良いし、「年齢」と共に「年代」を含んでいても良い。「チェックイン避難所」及び「チェックイン時間」については後述する。
(2)避難所登録
避難支援システム1の管理者権限を有する者(以下、管理者と呼ぶ)は、管理者端末16〜18、20を用い、避難管理サーバ11に対して避難所情報を送信する。避難所情報は、避難所の位置情報(例えば、緯度、経度)と、避難所の施設に関する情報を含む。避難所の施設に関する情報とは、例えば、避難所の標高、種別(地域住民向け、帰宅困難者向け)及び定員である。定員には、全体の定員、男女別の定員、特定の年齢層(例えば、70歳以上の高齢者)の定員などが含まれる。
図10は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難所登録での処理を示すフローチャート図である。図10に示すように、避難管理サーバ11(避難所登録モジュール312)は、避難所情報を受信すると(S4)、避難所を識別する識別情報として、ユニークな避難所IDを発行し(S5)、避難所情報と共に避難所IDを避難所DB322に登録する(S6)。
図11は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難所DBのデータ構成を示す説明図である。避難所DB322は、避難所毎に、例えば、「避難所ID」、「種別」、「位置」、「標高」及び「定員」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。「定員」は、男女別の定員や特定の年齢層の定員(図示せず)を含んでいても良い。
下記の表1に、避難所DBのデータ項目の例を列挙するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
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(3)ハザード投稿
避難管理サーバ11は、複数の移動通信端末4上のアプリ200及び管理者端末16〜18、20からハザード投稿を受信し、時系列でハザードDB323に登録し、蓄積する。
ハザード投稿とは、避難の障害、すなわちハザードの内容及びハザードが発生した地点の位置情報(例えば、地点の名称又は座標(緯度、経度))を含む。ハザード投稿は、画像を含むことができる。
図12は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿での処理を示すフローチャート図である。図12に示すように、避難管理サーバ11(ハザード管理モジュール314)は、ハザード投稿を外部から受信すると(S10)、タイムスタンプを発行する(S11)。次に、ハザード投稿がユーザ5(アプリ200)からの投稿であるか否か判定し(S12)、Yesであれば「種別」を「ユーザ」に設定し(S13)、Noであれば「管理者」に設定する(S14)。次いで、ハザード投稿を、ハザードDB323に登録する(S15)。
図13は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるアプリのハザード投稿用画面を示す概略図である。図13に示すように、アプリ200(ハザード投稿モジュール204)が移動通信端末4に表示させるハザード投稿用画面401は、ハザードに関する内容を記述したメッセージを入力するためのメッセージ入力欄402、投稿する画像又は動画を表示する画像欄403及び投稿する画像又は動画の画像欄403への入力動作を起動するため画像ボタン404及び投稿の実行を指示するための投稿ボタン405を含んでいる。アプリ200は、ハザード投稿用画面401に入力された情報を避難管理サーバ11に送信する。例えば、メッセージ入力欄402に入力された記載、画像欄403に入力された画像、アプリ200に保存されたユーザID、並びに、GPS受信部102から取得した移動通信端末4の緯度及び経度の、全部又は一部をアプリ200から避難管理サーバ11に送信することができる。
図14は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザードDBのデータ構成を示す説明図である。ハザードDB323は、ハザード投稿毎に、例えば、「タイムスタンプ」、「メッセージ」、「位置」、「画像」及び「種別」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。
避難管理サーバ11(ハザード管理モジュール314)は、移動通信端末4からの問い合わせに応じ、問い合わせで指定された地点(例えば、ユーザ5の現在位置)の付近のハザード投稿を送信する。ハザード投稿には、例えば、タイムスタンプ、メッセージ、位置、画像及び種別が含まれている。
図15は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿表示画面を示す概略図である。ハザード投稿を受信した移動通信端末4のアプリ200(ハザード投稿モジュール204)は、例えば、図15Aに示すように、ある地点(例えば、移動通信端末4の現在位置)付近でのハザード投稿411、412をタイムスタンプに従って時系列でリスト表示する。このとき、種別に従って、ユーザからのハザード投稿411と、管理者からのハザード投稿412とを、色などを変更することにより、区別できるように表示することが好ましい。
また、アプリ200は、図15Bに示すように、例えば、地図413上に、ハザード投稿に含まれる位置に従って、例えば、移動通信端末4の現在位置を示す現在位置アイコン414付近のハザード投稿が投稿された地点に、アイコン415、416を表示する。このとき、種別に従って、ユーザからのハザード投稿を示すアイコン415と、管理者からのハザード投稿を示すアイコン416とを、色、形状などを変更することにより、区別できるように表示しても良い。
(4)推奨避難所の選定
ユーザ5は、アプリ200(避難所問い合わせモジュール202)を利用して避難所の問い合わせを避難管理サーバ11に送信する。問い合わせは、少なくともユーザID及び現在位置情報を含む。現在位置情報は、アプリ200がGPS受信部102から取得した移動通信端末4の緯度及び経度であってもよい。
図16は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定での処理を示すフローチャート図である。図16に示すように、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、問い合わせを受信すると(S21)、問い合わせに含まれるユーザIDを用いてユーザDB321より、問い合わせを行ったユーザ5のユーザ情報を取得する(S22)。
次に、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、問い合わせに含まれる現在位置情報、及び、避難所DB322の避難所の位置情報に基づいて、ユーザ5の現在位置から所定範囲内の避難所を抽出する(S23)。避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、抽出された避難所の施設に関する情報を避難所DB322から取得する。
次に、ユーザ5が所持する移動通信端末4の現在位置情報と、ユーザDB321より取得したユーザ5のユーザ情報と、抽出した複数の避難所について、避難所DB322より取得した位置情報及び施設に関する情報に基づいて、ユーザ5に適した推奨避難所を選定する(S24)。選定される推奨避難所は一つであっても複数であっても良い。
以下に、推奨避難所の選定方法を、具体例を挙げて詳細に説明する。
(A)災害種別に基づく推奨避難所の選定
まず、災害種別に基づく避難所の選定について説明する。災害種別とは、例えば、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象又は大規模な火事、爆発その他の人的災害である。
例えば、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、災害情報リソース3の災害情報サーバ12から災害情報を取得し、災害種別と、避難所の標高と、に基づいて推奨避難所を選定する。災害情報とは、例えば、気象庁が発表する地震、津波、台風、噴火その他の災害についての情報、警報(大雨警報、洪水警報、大雪警報など)、注意報(大雨注意報、洪水注意報、大雪注意報など)及び特別警報が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図17は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を説明するための説明図である。移動通信端末4の現在位置情報及び避難所A〜Cの位置(緯度及び経度)に基づいて推奨避難所を選定すると、図17Aに示すように、ユーザ5の現在位置から最寄りの避難所Cが推奨されうる。しかし、災害の種別が津波である場合、又は、津波警報が発令されている場合には、海に近い避難所Cは被害を受けている、又は、被害を受けるおそれがあるので、好ましくない。そこで、避難所情報の標高を考慮し、図17Bに示すように、避難所A〜Cの中で最も標高が高い避難所Aを推奨避難所として選定する。
図18は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を示すフローチャート図である。避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、まず、災害が津波か否か判定する(S31)。災害が津波でない場合、処理を終了する。災害が津波の場合、抽出された複数の避難所の避難所情報から各避難所の標高を避難所DB322から取得する(S32)。次に、最も高い標高の避難所を推奨避難所として選定する(S33)。
以上、災害の種別が津波であり、標高を利用する場合について説明したが、この他にも、台風警報や大雨注意報が出されている場合、河川が氾濫する可能性があるので、このような場合、施設に関する情報として、避難所Bについて「河川の近く」であるという情報を避難所DB322に登録しておき、河川に近い避難所Bが被害を受ける可能性があるので、推奨避難所から除くことができる。このように、災害の種別とそれに応じて被害を受ける危険性がある避難所の施設の条件とに基づいて、推奨避難所の選定を行うことができる。ここで、避難所の施設の条件は、避難所の立地に関する情報、例えば、「標高が低い」、「河川が近い」、「海が近い」、「火山が近い」、「石油備蓄施設が近い」などであってよい。
(B)避難所種別に基づく推奨避難所の選定
次に、ユーザ情報の一つであるユーザ5の住所に関する情報と、施設に関する情報の一つである避難所の種別を利用する場合について説明する。まず、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、ユーザ5の現在位置情報及びユーザ5の住所に関する情報(例えば、自宅郵便番号)に基づいて、ユーザ5が現在位置の近くの住民か否か判定する。例えば、ユーザ5の現在位置と、ユーザ5の住所に関する情報が示す場所若しく範囲との距離を算出して、距離に基づいて判断することができる。現在位置の近くの住民と判定した場合、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、ユーザ5が「地域住民」であると判断し、避難所DB322から取得した避難所情報に含まれる種別に基づいて、地域住民向けの避難所を推奨避難所として選定する。一方、現在位置の近くの住民ではないと判定した場合、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、ユーザ5が「帰宅困難者」であると判定し、避難所DB322から取得した避難所情報に含まれる「種別」、すなわち避難所種別に基づいて、帰宅困難者向けの避難所を推奨避難所として選定する。
ここで、避難所種別の判定は、ユーザ5の住所に関する情報とユーザ5の現在位置に基づいて行う場合について説明したが、ユーザ5の現在位置の代わりに、避難所の住所を用いても判定を行うことも可能である。例えば、避難所の住所がユーザ5の住所に近ければ、ユーザ5を「地域住民」であると判断することができる。
(C)定員に基づく避難所の選定
次に、施設に関する情報の一つである避難所の定員を利用する場合について説明する。避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、避難所DB322から取得した避難所情報に含まれる全体の定員及び避難所の現在の全体の収容者数に基づいて、抽出された避難所のうち、現在の収容者数が定員に達している、又は、定員に間もなく達する(例えば、定員に対して現在の収容率が95%以上)場合、当該避難所を推奨避難所の候補から除外してもよい。
また、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、ユーザ情報に含まれるユーザ5の性別と、避難所の男女別の定員及び現在の男女別の収容者数に基づいて、抽出された避難所のうち、ユーザ5と同じ性別の現在の収容者数が、定員に達している、又は、定員に間もなく達する(例えば、定員に対して特定の性別の収容率が95%以上)場合、当該避難所を推奨避難所の候補から除外してもよい。
また、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、ユーザ情報に含まれるユーザ5の年齢と、避難所の特定の年齢層(例えば70歳以上の高齢者)の定員及び現在の特定の年齢層の収容者数に基づいて、抽出された避難所のうち、ユーザ5が特定の年齢層である場合、現在の特定の年齢層の収容者数が、定員に達している、又は、定員に間もなく達する(例えば、定員に対して特定の年齢層の収容率が95%以上)場合、当該避難所を推奨避難所の候補から除外してもよい。
なお、現在の収容者数は、例えば、アプリ200又は管理者端末16〜18、20から避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)に送信し、避難所DB322の避難所情報の一つとして記憶してもよいが、特に限定されない。
(D)ハザード投稿に基づく避難所の選定
次に、ハザード投稿を利用する場合について説明する。ハザード投稿を利用する場合、避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、抽出した避難所の付近、又は、移動通信端末4の現在位置から避難所までのルート上又はルート近辺に、ハザード投稿で示されたハザードが発生した地点が含まれる場合、当該避難所を推奨避難所から除外する。
図19は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を説明するための説明図である。移動通信端末4を所持するユーザ5の現在位置情報及び避難所A〜Cの位置(緯度及び経度)に基づいて推奨避難所を選定すると、図19Aに示すように、現在位置から最寄りの避難所Bが推奨される。しかし、図19Bに示すように、ユーザ5の現在位置から避難所Bへのルート上の橋501で、例えば、車両が横転し、橋501を封鎖しているというハザード投稿502があった場合、避難所Bを推奨避難所から除外し、次にユーザ5から最寄りの避難所Cを推奨避難所として選定する。
図20は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定方法を示すフローチャート図である。避難管理サーバ11(避難所選定モジュール313)は、まず、移動通信端末4の現在位置から、抽出された複数の避難所までのルートを探索する(S41)。次に、ルート探索の結果、ルート上にハザード投稿が存在する避難所を推奨避難所の候補から除外する(S42)。そして、残された避難所を推奨避難所として選定する(S43)。なお、ルートの探索は、一般的なナビゲーションシステムで用いられている公知の方法を用いることができる。
なお、S42では、ルート上にハザード投稿が存在する避難所を推奨避難所の候補から除外したが、当該避難所までのルートをハザード投稿が示す地点を迂回して再探索し、その結果、他の抽出された避難所までの移動距離よりも近い又は移動時間よりも短い場合、当該避難所を推奨避難所の候補から除外しないようにしてもよい。
図16に戻って、上述のようにして選定された推奨避難所の情報をアプリ200に送信する(S25)。推奨避難所の情報(以下、推奨避難所情報という)には、例えば、推奨避難所名称、位置情報(緯度及び経度)や画像が含まれる。推奨避難所情報と共に、推奨避難所付近のハザード投稿を送信することもできる。
アプリ200は、受信した推奨避難所情報を、移動通信端末4で表示する。図21は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所表示画面を示す概略図である。図21Aに示すように、推奨避難所が複数ある場合には複数の推奨避難所情報510をリスト表示しても良い。
また、図21Bに示すように、地図511上に、現在位置アイコン512付近の推奨避難所を示すアイコン513を表示することもできる。このとき、地図511上に、ハザード投稿がなされた地点を示すアイコン514、515を一緒に表示しても良い。アイコン514、515は、図15Bを参照して説明したように、ハザード投稿の種別に従って、ユーザからのハザード投稿を示すアイコン514と、管理者からのハザード投稿を示すアイコン515とを区別できるように表示しても良い。
(5)避難所までの誘導
第1の実施の形態に係る避難支援システム1において、アプリ200(避難誘導モジュール203)は、ユーザ5を現在位置から推奨避難所まで誘導する。推奨避難所が複数ある場合は、ユーザ5が選択した推奨避難所まで誘導を行う。
アプリ200(避難誘導モジュール203)は、一般的なナビゲーションシステムと同様の構成からなり、移動通信端末4の現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、出発地(現在位置)から目的地(避難所)までのルートを探索するルート探索手段と、ルート探索手段での探索結果に基づいてユーザ5の誘導を行うナビゲーション手段とを具備する。
図22は、第1の実施の形態に係る避難支援システムの避難所までの誘導での処理を示すフローチャート図である。まず、アプリ200は、災害によって通信状況が悪化してオフラインになってしまう場合に備え、アプリ200が起動(S51)した瞬間からバックグラウンドで現在位置から任意に設定可能な範囲の地図データを地図サーバ13からダウンロードし始めることが可能である(S52)。アプリ200は、バックグラウンドで地図データをダウンロードしてアプリ200に保存しておく。これにより、オンライン時であれば、ルート探索時に、地図サーバ13から現在位置及び推奨避難所を含む地図データをダウンロード可能であるが、オフライン時には、人工衛星21から受信したGPS信号を利用し、移動通信端末4(ユーザ5)の現在位置から、オフラインになる直前までに読み込んだ地図データと、推奨避難所の位置情報を元に、アプリ200上で推奨避難所への最短ルートを描画し続けることができる。
ここで、バックグラウンドでダウンロードする地図データの範囲は、ユーザ5又は避難支援システム1の管理者が任意に設定可能である。
次に、アプリ200(避難誘導モジュール203)は、推奨避難所までのルートを探索する(S53)。ルート探索は、一般的なナビゲーションシステムと同様であり、特に限定されないが、推奨避難所までのルート付近のハザード投稿を参照してハザードを迂回するようにルートを探索することが好ましい。さらにこの場合、同一の地点で発生したハザードに関するハザード投稿が所定の数に達したならば、当該地点(ハザード発生地点)から所定の距離の範囲を迂回するようにルートを探索することがより好ましい。一つ一つのハザード投稿の信頼性が低いと思われる場合であっても、いくつかのハザード投稿があればその地点でハザードが発生している信頼性が高いと判断しても問題ないと考えられるからである。なお、ここで同一の地点とは、完全に同一の地点だけでなく所定範囲内のものを同一の地点として扱うこともできる。
次に、アプリ200は、ルート探索結果に従ってユーザ5の誘導を行う(S54)。図23は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難者誘導画面を示す概略図である。ユーザ5の誘導は、一般的な歩行者ナビゲーションシステムと同様であり、特に限定されないが、図23に示すように、アプリ200が画面に地図601を表示し、その上に、現在位置アイコン602を表示してよい。また、アプリ200は、出発地点(図示せず)から推奨避難所(図23中、アイコン603で示す)までのルート604を描画してよい。
このとき、アプリ200は、地図601上に、ハザード投稿がなされた地点を示すアイコン605、606を一緒に表示しても良い。アイコン605、606は、図15Bを参照して説明したように、ハザード投稿の種別に従って、ユーザ5からのハザード投稿を示すアイコン605と、管理者からのハザード投稿を示すアイコン606とを区別できるように表示しても良い。
上述のようなユーザ5の誘導の途中で、ルート上に新たにハザード投稿が加えられ、一定の数に達した場合、避難管理サーバ11がアプリ200に通知を行い、アプリ200がハザード投稿、及び、避難所を変更するかどうかのメッセージを移動通信端末4の画面に表示することができる。これに基づいてユーザ5の許諾したときには、アプリ200は、ユーザ5の現在位置情報をGPS受信部102から取得して避難管理サーバ11に送信し、新たな避難所の候補を避難管理サーバ11から受信することができる。アプリ200は、別の避難所へのルートを表示するか、又は、移動距離又は移動時間が新しい避難所に比べて近ければ、迂回路を示した上で元々案内していた避難所までのルートを表示するようにしてもよい。
(6)チェックイン・アウト
第1の実施の形態に係る避難支援システム1において、避難者が避難所に近づいたならば、自動的に避難所に収容されたと判定し、避難所DB322に収容者として登録(チェックイン)し、避難者が避難所から離れたならば収容者から除外(チェックアウト)する。
図24は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトでの処理を示すフローチャート図である。図24に示すように、アプリ200(チェックイン・アウトモジュール205)は、避難所に設定されたジオフェンス(以下、避難所ジオフェンス)に基づいて、ユーザ5の移動通信端末4が避難所ジオフェンスに入ったか否か判定する(S61)。避難所ジオフェンスとは、避難所の位置(緯度、経度)及び避難所の位置を中心とした所定の半径(以下、単に半径ともいう)内の仮想の領域である。アプリ200へ避難管理サーバ11から送信された避難所の位置情報(緯度、経度)、及び、同じく避難管理サーバ11から送信された半径(例えば100m)を用いて、アプリ200が避難所ジオフェンスに入ったか否か判断することができる。より詳細には、アプリ200は、例えば、GPS受信部102から取得した現在位置と、避難所の位置との距離を算出し、当該距離が半径よりも小さくなったならば、避難所ジオフェンスに入ったと判断する。避難所ジオフェンスに入ったと判断した場合、アプリ200は、チェックインを避難管理サーバ11に送信する(S62)。
その後、アプリ200は、ユーザ5の移動通信端末4が避難所ジオフェンスから出たか否か判定する(S63)。アプリ200は、例えば、GPS受信部102から取得した現在位置と、避難所の位置との距離を算出し、当該距離が半径よりも大きくなったならば、避難所ジオフェンスから出たと判断する。避難所ジオフェンスから出た判断した場合、アプリ200は、チェックアウトを避難管理サーバ11に送信する(S64)。
上述のチェックイン、チェックアウトは、少なくともユーザ5のユーザID及びユーザ5がチェックイン又はチェックアウトした避難所の避難所IDを含む。
図25は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトでの処理を示すシーケンス図である。図25に示すように、避難管理サーバ11は、アプリ200からチェックインを受信する(S65)と、チェックインに含まれるユーザIDに対応するユーザDB321のレコードの「チェックイン避難所」の項目に、チェックインに含まれる避難所IDを登録すると共に、「チェックイン時間」の項目にチェックインを受信した時刻を記録する(S66)。一方、避難管理サーバ11は、アプリ200からチェックアウトを受信すると(S67)、チェックアウトに含まれるユーザIDに対応するユーザDB321のレコードの「チェックイン避難所」及び「チェックイン時間」の項目をヌル(Null)にする(S68)。
上述のようなチェックイン・アウトに基づいて、避難所の収容者数及び収容率を求めることができる。図26は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける収容者数及び収容率を算出する処理を示すフローチャート図である。図26に示すように、避難管理サーバ11は、ユーザDB321の「チェックイン避難所」の項目に登録された任意の避難所の避難所IDを含むレコード数を計数して当該避難者の現在の収容者数を求める(S71)。ここで、ユーザIDの数をそのまま収容者数とすることもできるし、ユーザIDの数に、移動通信端末4やアプリ200の普及率を加味して収容者数を算出することもできる。
このとき、さらに、避難管理サーバ11は、ユーザDB321の「性別」及び「年齢」又は「年代」の項目を参酌して、男女別の収容者数、年代別の収容者数を算出することができる。
次に、避難管理サーバ11は、求められた収容者数と、避難所DB322の当該避難所について「定員」の項目に登録された全体の定員に基づいて、全体の収容率(%)を求める(S72)。このとき、男女別の収容率や特定の年齢層の収容率を求めることもできる。
収容率は、収容者数÷定員×100(%)で求めることができる。男女別の収容者数や特定の年齢層の収容者数は、「収容者」の項目に登録されたユーザIDについて、ユーザDB321に登録された「性別」及び「年齢」又は「年代」の項目を参照して、該当するユーザIDのみを計数することで求めることができる。上述のようにして求められる収容率は、推奨避難所の選定において定員を利用する場合に利用することができる。
さらに、避難管理サーバ11は、男女別の収容者数から男女比を算出し(S73)、年代構成比を算出する(S74)。
また、避難管理サーバ11は、避難所の管理者や外部システムに対して、収容率、男女比、年代構成比等の避難所の収容者状況を提供することができ、また、外部APIを介して外部システムに情報を提供することができる。
図27は、第1の実施の形態に係る避難支援システムによる避難所の収容者状況の提供を説明するための説明図である。図27に示すように、避難管理サーバ11は、管理者端末17(他の管理者端末16、18、20でも良い)を介して避難所の管理者に対して、避難所の収容者状況を表示させることができる。また、外部APIを介して外部システム610に避難所の収容者状況を提供することができる。
図28は、第1の実施の形態に係る避難支援システムによる避難所の収容者状況の表示画面を示す概略図である。図28Aに示すように、避難管理サーバ11は、管理者端末17の画面に、複数の避難所A〜Cについて、収容率を一覧表示して各避難所の収容状況を表示してもよい。例えば、図28Aに示す例では、黒丸印で「混んでいる」を示し、黒三角印で「やや混んでいる」を示し、白丸印で「空きあり」を示している。これにより、避難所の管理者による避難者の誘導を支援することもできる。
また、図28Bに示すように、例えば、避難管理サーバ11は、管理者端末17の画面に、避難所Aについて、収容率、男女比及び年代構成比を示すグラフで、特定の避難所の収容状況を表示しても良い。
なお、上記説明では、チェックインに伴い、ユーザDB321において、各ユーザ5のレコードに設けた「チェックイン避難所」の項目を設け、チェックインした避難所の避難所IDを追加したが、避難所DB322の「収容者」の項目を設け、チェックインがあったユーザ5のユーザIDを避難管理サーバ11が当該項目に追加しても良い。この場合、避難管理サーバ11は、任意の避難所のレコードの「収容者」の項目に登録されたユーザIDの数から収容者数を求めることが可能である。このように、チェックインに伴い、ユーザ5とチェックインした避難所とを関連付けし、チェックアウトに基づいて、ユーザ5とチェックアウトした避難所との関連付けをなくすことで、ユーザ5がどの避難所に避難しているかを把握することが可能となる。
(7)安否登録
ユーザ5は、アプリ200(安否登録モジュール206)を利用して、自らの安否に関するメッセージ(安否情報)を避難管理サーバ11に送信する。安否情報は、例えば、個人特定情報(例えば、氏名、ニックネーム)、メッセージ及び現在位置情報を含む。図29は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報入力画面を示す概略図である。図29に示すように、アプリ200(安否登録モジュール206)が移動通信端末4の画面に表示させる安否登録用画面701は、各種定型メッセージを選択するための複数のラジオボタン702を含む定型メッセージ欄703、フリーにメッセージを記述可能なフリーメッセージ欄704、及び、安否登録の実行を指示するための登録ボタン705を含んでいる。登録ボタン705が押されると、アプリ200は、移動通信端末4の現在位置情報を取得し、メッセージと共に位置情報を避難管理サーバ11へ送信する。
図30は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否登録での処理を示すフローチャート図である。図30に示すように、避難管理サーバ11(安否管理モジュール316)は、移動通信端末4から安否情報のメッセージ及び移動通信端末4の位置情報を受信する(S81)。次に、安否情報に対してタイムスタンプを発行する(S82)。次いで、メッセージを、移動通信端末4の位置情報及びタイムスタンプと共に安否情報DB324に登録する(S83)。
(8)消息情報検索(「人を探す」)
ユーザ5は、アプリ200(消息問い合わせモジュール207)を利用し、友人や家族の消息を問い合わせる。アプリ200は、避難管理サーバ11に消息の問い合わせを送信する。問い合わせには、個人特定情報が含まれる。問い合わせは、予め避難管理サーバ11に登録された「友人」のユーザIDや「家族」のユーザIDについて一括して消息を問い合わせるものであってもよい。
図31は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける消息問い合わせでの処理を示すフローチャート図である。図31に示すように、避難管理サーバ11(消息情報モジュール317)は、アプリ200から問い合わせを受信すると(S84)、問い合わせに含まれる個人特定情報、又は、予めユーザDBに登録された「家族」や「友人」の安否情報を、安否情報DBから検索、抽出し(S85)、安否情報(メッセージ、位置情報及びタイムスタンプを含む)をアプリ200に送信する(S86)。送信する安否情報には、最新のものだけ送信しても良いし、過去のものも含めて複数送信してもよい。
アプリ200(消息問い合わせモジュール207)は、避難管理サーバ11から受け取った安否情報を表示する。図32は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報表示画面を示す概略図である。図32Aに示すように、受信した安否情報801をリスト表示しても良い。また、図32Bに示すように、地図802上に、問い合わせ元のユーザ5の現在位置を示す現在位置アイコン803と共に、消息を問い合わせた他のユーザ5を示すアイコン804を表示してもよい。
上述の消息問い合わせにおいて、予め避難管理サーバ11に登録された「友人」のユーザIDや「家族」のユーザIDについて一括して消息を問い合わせることができると説明したが、ソーシャルグラフで繋がっている「友人」や「家族」の安否情報を問い合わせできるようにしても良い。より具体的には、避難管理サーバ11は、あるユーザ5から消息問い合わせがあったときに、Facebook(登録商標)やTwitter(登録商標)が公開しているAPIを使って、当該ユーザ5の「友人」や「家族」として登録された他のユーザ5の情報を取得し、これらの他のユーザ5の安否情報を、安否情報DBから検索、抽出し、アプリ200に送信する。
(9)ハザードジオフェンスによる避難者の退避支援
第1の実施の形態に係る避難支援システム1において、上述のハザード投稿に基づいてハザードが発生した地点(以下、ハザード発生地点という)を含む領域に対してジオフェンス(以下、ハザードジオフェンスという)を設定し、ハザードジオフェンスと移動通信端末4の現在位置情報に基づき、移動通信端末4を所持するユーザ5がハザードジオフェンス内にいる、又は、入ってきたと判定したならば、移動通信端末4にハザードジオフェンスが設定された領域から退避することを促す退避通知を出力させることもできる。
避難管理サーバ11(ハザード管理モジュール314)は、移動通信端末4又は管理者端末16〜18、20より受信したハザード投稿が示すハザード発生地点にハザードジオフェンスを設定する。ハザードジオフェンスとは、ハザード発生地点を中心とした所定の半径内の仮想の領域、である。
ハザードジオフェンスを設定する際、同一のハザード発生地点で発生したハザードに関するハザード投稿が所定の数に達したならば、当該ハザード発生地点に対してハザードジオフェンスを設定することがより好ましい。一つ一つのハザード投稿の信頼性が低いとしても、いくつかのハザード投稿があればその地点でハザードが発生している信頼性が高いと判断しても問題ないと考えられるからである。
避難管理サーバ11から送信されたハザード発生地点の位置情報(緯度、経度)及び半径を用いて、アプリ200(退避通知モジュール208)は移動通信端末4及びユーザ5がハザードジオフェンス内にいるか、又は、入ったか否か判断することができる。より詳細には、アプリ200は、例えば、現在位置とハザード発生地点の位置との距離を算出し、当該距離が半径よりも小さくなったならば、ハザードジオフェンス内にいると判断する。ハザードジオフェンス内にいると判断した場合、アプリ200は、移動通信端末4にユーザ5に対してハザードジオフェンスから出ることを促す退避メッセージを表示させる。退避メッセージを表示する代わりに、音(警報音や音声)でハザードジオフェンスから出ることを促しても良い。
(10)避難者への情報提供
第1の実施の形態に係る避難支援システム1において、管理者は、管理者端末16〜18、20を用いて、避難管理サーバ11(メッセージ管理モジュール318)に対して、避難所に収容されたユーザ5が所持する移動通信端末4に、ユーザ5のユーザ情報に応じたメッセージを送信する。アプリ200(メッセージ表示モジュール209)は、受信したメッセージを移動通信端末4の画面に表示させる。
メッセージの例を以下に挙げるが、これらに特に限定されるものではない。
女性20代から40代:「生理用品を持っていきます」
乳幼児がいる女性:「おむつを持っていきます」
男性20代から40代:「救援物資が運ばれます。手が空いている方はお手伝い願います。」
男女持病持ち:「具合の悪くなった方は、避難所に居る係員にお申し付け下さい。」
以上説明したように、第1の実施の形態に係る避難支援システム1によれば、推奨避難所の選定において、避難所の位置情報だけでなく、ユーザ5のユーザ情報及び避難所の施設に関する情報に基づいているので、ユーザ5に対して必ずしも最寄りの避難所ではなく、避難所の施設に関する情報に基づいて最適な避難所を推奨することができる。
(11)支援物資の配送
次に、第1の実施の形態に係る避難支援システム1において、支援物資の配送について説明する。
(A)支援物資の管理
配送管理サーバ1000において、物資管理モジュール1011は、配送センター30での物資の在庫を物資DB1021に登録及び管理する。物資DB1021は、物資毎に物資に関する情報を保持する。物資DB1021は、例えば、それぞれの物資について、「種類」、「数量」、「サイズ(幅、高さ、奥行)」及び「重量」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。
(B)ドローンの管理
配送管理サーバ1000において、ドローン管理モジュール1012は、複数のドローン40をドローンDBに登録及び管理する。ドローンDB1022は、ドローン40毎にドローンに関する情報を保持する。ドローンDB1022は、例えば、「機体ID」、「現在位置」、「最大積載重量」、「最大積載容積(幅、高さ、奥行)」及び「電池残量」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。
(C)発注・受注
避難管理サーバ11又は管理者端末16〜18、20から配送管理サーバ1000に対して支援物資の要求である発注が行われる。
発注は、例えば、避難管理サーバ11により自動で行われても良いし、管理者が行っても良い。避難者への誘導開始(上記「(5)避難所までの誘導」参照))、避難者の避難所へのチェックイン(上記「(6)チェックイン・アウト」参照)又は管理者の指示などを契機として行うことができるが、特に限定されない。
最も好ましい態様では、避難管理サーバ11において、物資発注モジュール319が発注を行う。まず、物資発注モジュール319は、避難者情報に基づいて必要な物資を決定する。
物資の決定についてより詳細に説明する。
(ユーザ属性に基づく場合)
図33は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける物資決定での処理の一例を示すフローチャート図である。避難管理サーバ11がユーザ5のチェックイン(図24のS61、S62、図25のS63参照)を受信したか否か判定する(S101)。チェックインを受信したならば、物資発注モジュール319は、ユーザDB321からユーザ5のユーザIDに対応するユーザ情報を取得する(S102)。次に、ユーザ情報に従って必要な物資を決定する(S103)。次いで、決定した物資について発注を行う(S104)。このように必要な物資を避難所にチェックインしたユーザ5のユーザ情報に基づいて決定し、発注することができる。例えば、ユーザ情報の年齢層から、ユーザ5が高齢者であると判断し、大人用おむつの発注を決定したり、女性であると判断し、生理用品の発注を決定したり、することができる。
(収容者数に基づく場合)
図34は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおける物資決定での処理の他の例を示すフローチャート図である。避難所の収容者数が増えたならば、消耗品、例えばトイレットペーパー、水などが不足する可能性があるので、補充する必要がある。まず、物資発注モジュール319は、避難所DBから前回求めた収容者数M(N−1)を読み出す(S111)。次に、図26のS71と同様に、収容者数M(N)を求め(S112)、記憶する(S113)。次に、前回求めた収容者数M(N−1)と今回求めた収容者数M(N)との差から収容者の増加数ΔMを求める(S114)。次に、増加数ΔMが所定値nを超えたか否か判定する(S115)。Yesであれば、必需品に選定した物資を所定数発注する(S116)。このような処理により、例えば、所定の収容者数が増加する度に、消耗品、例えばトイレットペーパー100個の発注を行うことができる。
また、物資発注モジュール319は、例えば、数日おきに収容者数Mを求め、収容者数Mが減少していないとき、必需品の追加発注を行ってもよい。このときに避難所の在庫数を確認してから発注することとしてもよい。
物資発注モジュール319は、配送管理サーバ1000に対して発注を送信する。発注は、ネットワークインターフェイス(I/F)302から移動体通信網19を介して配送管理サーバ1000に送信される。発注には、例えば、配送先の避難所の緯度、経度及び標高、物資の種類、数量並びに優先順位が含まれる。
(D)ドローンの決定及び配送物資の選択
図35は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるドローンによる物資配送の処理を示すシーケンス図である。上述のように避難管理サーバ11は発注を送信する(S121)。配送管理サーバ1000において、受注モジュール1013が発注を受信すると(S122)、ドローン管理モジュール1012が、ドローンDB1022を参照し、使用可能な複数のドローン40から配送に最適なドローン40を決定する(S123)。ドローン40の決定は、例えば、ドローン40の現在位置(配送センター30への近さ)及び電池残量(どのくらいの距離飛べるのか)を考慮して行われるが、特に限定されない。
次に、ピッキングモジュール1014が配送物資の選択を行う(S124)。配送物資の選択は、ドローン40の最大積載重量及び最大積載容積を考慮して行われる。つまり、配送管理サーバ1000は、発注に含まれる物資の種類に基づき、物資DB1021から物資のサイズ及び重量の情報を得る。一方、配送管理サーバ1000はドローンDB1022から得たドローン40の最大積載容積に基づいて梱包箱のサイズを決める。そして、発注に含まれる優先順位が最も高い物資から発注で指定された数量の物資の合計サイズ及び合計重量を算出し、梱包箱の容積を超えていないかどうか判断する。梱包箱の容積を超えていないならば、ドローン40の最大積載重量を超えていないかどうか判断する。最大積載重量を超えていないならば、次に優先順位が高い物資について同様の処理を行う。このような処理を、梱包箱の容積を超えるか、最大積載重量を超えるまで繰り返す。これにより、一つの梱包箱に詰める配送物資を選択する。配送物資の選択は、以上説明した方法に限定されるものではない。
(E)配送物資のピッキング及び梱包
次に、配送管理サーバ1000において、ピッキングモジュール1014は、配送センター30に対して、選択した配送物資を集める処理、すなわちピッキングを指示する(S125)。配送センター30では指示に従い、ピッキングを行う(S126)。ピッキングは、人が行っても良いし、ロボットが行ってもよい。次に、配送センター30では、ピッキングした配送物資を梱包箱に詰める(S127)。梱包箱への詰め込みは、人が行っても良いし、ロボットが行っても良い。配送物資が詰められた梱包箱を「荷物」と呼ぶ。
(F)ドローンによる荷物の配送
配送管理サーバ1000において、ドローン命令モジュール1015が、ドローン40に荷物の配送を命令する(S128)。命令には、例えば、配送センター30の位置(緯度、経度及び標高)並びに避難所の位置(緯度、経度及び標高)が含まれる。命令は、配送管理サーバ1000からドローン40へ送信される。
ドローン40は、配送センター30へ移動し、配送センター30に付帯して設けられた発着ポート(図示せず)で荷物を受け取り、命令で指定された避難所へ荷物を運ぶ(S129)。
なお、以上の説明では、配送センター30は一つであったが、複数であっても良い。また、上記「(C)発注・受注」において、避難所の収容者数の増加があったときに配送センター30から避難所への発注を行う場合について説明したが、収容者数が減少したときには消耗品が余る可能性がある。そこで、収容者数が減ったならば、消耗品を配送センター30に戻したり、又は、他の避難所へ配送したり、することが望ましい。この場合、図34を参照して説明した物資決定の処理において、物資発注モジュール319は、収容者の増加数ΔMがマイナスになった場合に、物資の返却又は転送のための要求を発注に代えて配送管理サーバ1000に送信する。その後、配送管理サーバ1000は、ドローンを決定し、荷物の受け取り又は他の避難所への転送を行わせることができる。
(12)ドローンによるハザード投稿の確認
上記「(5)避難所までの誘導」において、推奨避難所までのルート付近のハザード投稿を参照してハザードを迂回するようにルートを探索する際、同一の地点で発生したハザードに関するハザード投稿が所定の数に達したならば、当該地点から所定の距離の範囲を迂回するようにルートを探索することがより好ましいと説明した。しかし、ハザード投稿は、一般的のユーザ5から寄せられた情報であるため、その信頼性が問題となりやすい。ハザード投稿の真偽を確認するため、例えば、管理者、警察関係者又は消防関係者を確認者としてハザード投稿の地点へ派遣することが必要になる。
しかし、このような確認者を派遣することは2次災害の可能性もあり、必ずしも好ましくない。そこで、ドローン40をハザードの確認に利用することが考えられる。図36は、第1の実施の形態に係る避難支援システムにおけるドローンによるハザード投稿確認の処理を示すフローチャート図である。図36に示すように、避難管理サーバ11において、ハザード管理モジュール314(図5参照)は、同一地点のハザード投稿の投稿数が所定値xを超えたか否か判定する(S1001)。完全に同一の地点だけでなく所定範囲内のものを同一の地点として扱うこともできる。Yesであれば、ハザード管理モジュール314は、配送管理サーバ1000に、当該地点(ハザード発生地点)へのドローン40の派遣依頼を送信する(S1002)。配送管理サーバ1000において、ドローン管理モジュール1012がドローンDB1022からドローン40に関する情報を取得し、使用可能な複数のドローン40から配送に最適なドローン40を決定する(S1003)。ドローン40の決定は、例えば、ドローン40の現在位置(ハザード発生地点への近さ)及び電池残量(どのくらいの距離飛べるのか)を考慮して行われるが、特に限定されない。
次に、ドローン命令モジュール1015がドローン40に、ハザード発生地点への移動し、当該地点を上空から動画で撮影する命令を送信する(S1004)。命令には、例えば、ハザード発生地点の情報(緯度、経度、及び標高)が含まれる。
ドローン40が撮影した動画を避難管理サーバ11へ送信し、避難管理サーバ11のハザード管理モジュール314で受信する(S1005)。ハザード管理モジュール314では、動画を解析し、実際にハザード投稿の位置で災害が発生しているか否か判定する(S1006)。Yesであれば、ハザードDB323に、当該ハザード投稿が信頼できると登録する(S1007)。一方、Noであれば、当該ハザード投稿が信頼できないと登録する(S1008)。
なお、上述の例では、避難管理サーバ11及び配送管理サーバ1000が連携してハザード投稿確認の処理を実行している場合について説明したが、避難管理サーバ11又は配送管理サーバ1000のいずれか一方が単独でハザード投稿の真偽確認の処理を実行してもよい。
また、上述の例では、ドローン40が備えるカメラでハザード投稿の地点を上空から動画で撮影する場合について説明したが、静止画であってもよいことは言うまでもない。また、動画又は静止画の撮影に代えて又は同時に、ドローン40が備えるガスセンサや放射線センサなどの各種センサによる測定を行い、ドローン40から避難管理サーバ11に送信してもよい。
また、ハザード投稿の位置で災害が発生しているか否かの判定は、動画、静止画などの画像解析、ガスセンサによる有毒ガスの検出や放射線センサによる放射線の検出などに基づいて自動的に又は管理者により行うことができる。
なお、以上説明したハザード投稿のドローンを用いた確認と同様の処理を、ハザードジオフェンス(上記「(9)「ハザードジオフェンスによる避難者の退避支援」参照)を設定する際に採用することもできる。
以上、第1の実施の形態について説明したが、本発明は上記第1の実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
例えば、上記第1の実施の形態において、避難管理サーバ11が行う処理をアプリ200で行うこと、同様に、アプリ200が行う処理が避難管理サーバ11で行うことも可能であることは、当業者であれば、容易に推察されるであろう。
具体的には、図16を用いて説明した避難管理サーバ11が行う推奨避難所の選定(S22〜S24)を、アプリ200が行うことができる。また、図22を用いて説明したアプリ200が行うルート探索(S53)又はユーザ5の誘導(S54)の処理を、避難管理サーバ11が行うこともできる。さらに、図24を用いて説明したアプリ200が行う避難所ジオフェンスへ入ったか否かの判定(S62)や、避難所ジオフェンスから出たか否かの判定(S63)を避難管理サーバ11において行うことも可能である。
また、上記説明では、避難所の位置やハザード発生地点を中心とした半径でジオフェンスを指定(半径指定)しているが、これに限定されず、例えば、避難所の位置やハザード発生地点を含むように、任意で地形を設定してもよい。例えば、2点間の緯度、経度で矩形に地形を指定(矩形指定)してもよいし、複数の緯度、経度を面情報として地形を指定(ポリゴン指定)してもよい。
上記第1の実施の形態では、安否情報を登録する際などに、アプリ200が現在位置を取得し、避難管理サーバ11が安否情報などを受信したタイムスタンプを発行し、メッセージと共に管理しているが、あるユーザ5の現在位置を、当該ユーザ5が既に繋っているソーシャルグラフにおいて、他のシステムに対して発信した情報に付与された位置情報やタイムスタンプを利用し、他のユーザ5からの消息問い合わせに対し、避難管理サーバ11が持っている当該ユーザ5の個人情報やメッセージと共に、又は、それらに代えて、他のユーザ5に提供しても良い。より具体的には、当該ユーザ5が利用しているソーシャルメディアサービスであるFacebook(登録商標)やTwitter(登録商標)が公開しているAPIを使って、当該ユーザ5の最新のメッセージやツィートに付与された位置情報やタイムスタンプを取得し、これらを他のユーザ5のアプリ200へ送信することができる。
また、上記第1の実施の形態では、アプリ200が人工衛星21からのGPS信号などから現在位置を把握しているが、他のシステムの端末用アプリケーションプログラムと連携し、現在位置情報を取得することも可能である。
上記第1の実施の形態では、いわゆるスマートフォンやタブレット端末のような、タッチパネルディスプレイを主に使用する移動通信端末を例に挙げて説明したが、移動通信端末は、スマートフォンに限定されるものではなく、スマートウオッチやスマートグラスのような音声入力や音声出力を主に使用するウエアラブル端末を、本発明の避難支援システムに用いることができることは言うまでもない。
この場合、各種ユースケースにおいて、文字や画像による案内やタッチパネルによる操作などに代わって、以下のような音声による案内や操作などが行われる。
<案内>
ユーザ登録:
「年齢、性別、郵便番号を教えて下さい」
災害通知:
「地震(等の災害情報)が起きました。避難ルート案内を行いますか?」(ユーザは「はい」又は「いいえ」で音声操作を行う)
ハザードジオフェンス:
「危険区域にいますので、直ちに避難ルート案内に沿って避難して下さい」、「直ちに高台に移動して下さい」
各種メッセージ:
年齢別や性別別に送られてくるメッセージの音声読み上げ(文字としてウエアラブルのスクリーンに表示もする)
<操作>
安否登録:
「無事です」、「怪我しています」(音声で安否登録を行う)
消息問い合わせ:
『「友人名・家族名」の安否を教えて下さい』(音声で安否確認を行う)
・『「友人名・家族名」に安否登録を促して下さい』(まだ安否登録を行ってない場合にメッセージ通知で安否登録を促す)
有事の際の案内:
「最も近い避難所を案内して下さい」
「今開所している避難所を全て教えて下さい」
「新しい避難所が開所したら教えて下さい」
「音声ナビで避難所まで案内して下さい」
ハザード投稿:
ハザード投稿/写真を撮る/説明を加える/投稿すると言う順で音声操作を行う
「最寄りのハザードを表示して下さい」
「火事だけ表示して下さい」
避難所へチェックイン後:
「この避難所にいる知り合いを教えて下さい」(ソーシャルグラフなどで繋がっている友人や家族の名前、チェックイン時間などが画面に一覧表示される)
本発明に係る避難支援システムにおいて、各種情報の出力とは、上述のように画面への表示や音声の他に、紙などへの印刷、磁気記録媒体への記録などが含まれる。
<第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、専用の避難支援アプリ200(図4参照)を利用して、本発明の避難支援システムを実現しているが、専用の避難支援アプリ200の全部又はその一部に代えて、汎用のソーシャルメディアサービスを利用してもよい。以下に説明する第2の実施の形態では、避難支援アプリ200に代えて、汎用のアプリケーションとして、SNSクライアントアプリケーション及び地図アプリケーションを利用している。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成や動作については、説明を省略し、同一の符号を用いる。
図37は、第2の実施の形態に係る避難支援システムの概要を示す模式図である。図37に示す避難支援システム1は、SNSサーバ2000を備えている点で、第1の実施の形態と相違する。
図38は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける各種アプリケーションを示すブロック図である。第2の実施の形態では、移動通信端末4は、アプリケーション・モジュール121(図3参照)として、SNSクライアントアプリケーション2100及び地図アプリケーション2200を具備している。
まず、SNSクライアントアプリケーション2100は、投稿・メッセージモジュール2101を具備している。投稿・メッセージモジュール2101は、SNSサーバ2000に対して投稿・メッセージを送受信する。投稿・メッセージとは、テキスト、写真、動画などのコンテンツである。
投稿・メッセージモジュール2101は、オペレーションシステム2300の位置情報取得モジュール2301から位置情報を取得し、投稿・メッセージに位置情報を付加することができる。
一方、地図アプリケーション2200は、地図表示モジュール2201及びナビゲーションモジュール2202を具備している。各モジュールの機能は、その名称から、当業者であるならば、直観的に推論できるであろう。
地図アプリケーション2200は、オペレーションシステム2300の位置情報取得モジュール2301から位置情報を取得し、例えば、現在位置周辺の地図をタッチスクリーン108(図3参照)に表示することができる。
また、SNSクライアントアプリケーション2100及び地図アプリケーション2200は、データストレージ2400に、以下の複数のデータを記憶、利用及び変更する。投稿・メッセージ2401、アカウント情報2402、地図データ2403、ハザード投稿2404及び避難所情報2405を、元々アプリケーションの一部として持っているか、外部から取得するか、或いは、ユーザに入力させる。
図39は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるSNSサーバを示すブロック図である。図39に示すように、SNSサーバ2000は、一般的なサーバと同様に、制御部2001、ネットワークインターフェイス(I/F)2002、電源供給部2003、メモリ2004及びストレージ2005を備えている。
制御部2001は、メモリ2004に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ2004に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、アカウント管理モジュール2011、投稿・メッセージ管理モジュール2012に分類される。
また、制御部2001は、ストレージ2005に格納された複数のデータベース(DB)を管理する。ストレージ2005に格納されたデータベースは、アカウントDB2021及び投稿・メッセージDB2022である。各モジュール及びDBの機能は、その名称から、当業者であるならば、直観的に推論できるであろう。
図40は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける避難管理サーバを示すブロック図である。図40に示す避難管理サーバ11は、SNSサーバ2000との連携を行うSNS連携モジュール2031と、管理用アカウント情報2032と、投稿・メッセージDB2033を具備する点で第1の実施の形態と相違している。第2の実施の形態において、避難管理サーバ11は、例えば、“@choufu−shi−bousai”や“調布市”というSNSのアカウント名(以下、管理用アカウントという)を持ち、管理用アカウント情報2032としてストレージ305に記憶している。そして、SNS連携モジュール2031が、当該管理用アカウントを用いて、SNSサーバ2000へ投稿・メッセージを送受信し、SNSのユーザ・アカウントとして振る舞う。管理用アカウントは、避難支援システム1専用、すなわち防災専用のものであっても良いし、他の行政サービスにも使用される汎用的なものであっても良い。送受信した投稿・メッセージは、投稿・メッセージDB2033に記憶される。
以下、第2の実施の形態に係る避難支援システム1について、複数のユースケースに分けて、さらに詳細に説明する。
(1)ユーザ登録
図41は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザ登録での処理を示すフローチャート図である。図41に示すように、避難管理サーバ11において、SNS連携モジュール2031は、SNSサーバ2000を介して、移動通信端末4のSNSクライアントアプリケーション2100からのユーザ登録要求を受信する(S201)。次に、ユーザ管理モジュール311が、ユーザ5に対してユニークなユーザIDを発行する(S202)。次に、避難管理サーバ11は、ユーザ情報を取得する(S203)。その後、ユーザ管理モジュール311は、ユーザDB321に登録する(S204)。
ここで、ユーザ登録要求は、様々なイベントとして行うことができる。例えば、Twitterであれば、フォロー開始、リツィート又はダイレクトメッセージ受信などであり、Facebookであれば、友だち申請や「いいね」ボタンのアクティブ化(ボタンを押す)又はメッセージ受信などである。これらをSNS連携モジュール2031が受信したことにより、ユーザ登録処理を行ってもよい。
ユーザ情報の取得の際に、SNSサーバ2000が保持するアカウント情報やプロフィール情報などをSNS連携モジュール2031が取得してもよい。SNSでは、相互にフォローしたり、友だちとなったりすることで、参照できるアカウント情報、プロフィール情報などの制限が緩和され、SNSサーバ2000から取得できる情報が増えるという効果がある。また、プロフィール情報に他のSNSのアカウント名が含まれていれば、当該他のSNSからもユーザ情報をさらに取得することができるという利点もある。
また、ユーザ情報として、避難管理サーバ11が公開するWebページから、移動通信端末4上で実行されるブラウザ(図示せず)を用い、ユーザ5が入力した情報をSNS連携モジュール2031が取得してもよい。
図42は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるユーザDBのデータ構成を示す説明図である。ユーザDB321は、ユーザ情報として「アカウント名」を含んでいる点で第1の実施の形態と相違している。「アカウント名」は、複数のSNSと連携する場合は、複数あっても良い。
(2)避難所登録
第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
(3)ハザード投稿
避難管理サーバ11において、SNS連携モジュール2031は、複数の移動通信端末4からSNSサーバ2000に対して送信されたハザード投稿として投稿・メッセージを受信し、時系列でハザードDB323に登録し、蓄積する。
図43は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード投稿での処理を示すフローチャート図である。図43に示すように、避難管理サーバ11のSNS連携モジュール2031により、SNSサーバ2000から投稿・メッセージを受信する(S211)。次に、SNS連携モジュール2031が、受信した投稿・メッセージにハザード投稿であることを示すキーワード、例えば「ハザード」が含まれているか否か判定する(S212)。Noであれば処理を終了する。一方、Yesであれば、ハザード管理モジュール314が、投稿のタイムスタンプを取得する(S213)。次に、ハザード投稿がユーザ5からの投稿であるか否か判定し(S214)、Yesであれば「種別」を「ユーザ」に設定し(S215)、Noであれば「管理者」に設定する(S216)。次いで、ハザード投稿を、位置情報及びタイムスタンプと共に、ハザードDB323に登録する(S217)。
上述のS212において、投稿・メッセージがキーワード「ハザード」を含む場合にハザード投稿と判断し、登録する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キーワードとして、「火事」、「火」、「炎」、「水没」、「洪水」、「氾濫」などの自然災害をイメージさせる言葉や、「ビル崩落」「橋崩落」「堤防決壊」などの建築物、交通インフラ及び治水・防災構造物への被害をイメージさせる言葉によりハザード投稿と判断し、登録してもよい。キーワードは1つだけでなく、複数であっても良い。また、キーワードだけではなく、その同義語や類語であってもハザード投稿と判断してもよい。
さらに、キーワードを用いずに、ハザード投稿に添付される写真や動画を画像解析して、ハザードが写っていると判定し場合に、ハザード投稿と判断し、登録としてもよい。
さらに、管理用アカウントが防災専用のアカウントであれば、投稿・メッセージが何の情報も含んでいない写真又は動画、並びに、位置情報をSNS連携モジュール2031が受信した場合にもハザード投稿と判断し、当該位置情報が示す地点で災害が発生していると考え、登録としてもよい。
一方、移動通信端末4において、SNSクライアントアプリケーション2100の投稿・メッセージモジュール2101を用いて、ハザード投稿を行うには、ハザードに関する内容を記述した投稿・メッセージを作成し、送信する。このとき、送信を行う地点の位置情報を、位置情報取得モジュール2301から取得し、投稿・メッセージに添付する。また、投稿・メッセージには、画像を添付することもできる。
避難管理サーバ11(ハザード管理モジュール314)は、移動通信端末4からの問い合わせに応じ、問い合わせで指定された地点(例えば、ユーザ5の現在位置)の付近のハザード投稿で得たハザード情報を投稿・メッセージ(以下、ハザード情報メッセージという)として送信する。問い合わせは、SNSクライアントアプリケーション2100の投稿・メッセージモジュール2101において、投稿・メッセージに、問い合わせを示すキーワード(例えば、「ハザード教えて」)と現在位置情報を含めることにより行うことができる。
図44及び図45は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるハザード情報メッセージ表示画面を示す概略図である。ハザード情報メッセージを受信したSNSクライアントアプリケーション2100の投稿・メッセージモジュール2101は、例えば、図44に示すように、ある地点(例えば、移動通信端末4の現在位置)付近での複数のハザード情報メッセージ2501をタイムスタンプに従って時系列でリスト表示する。
また、SNSクライアントアプリケーション2100の投稿・メッセージモジュール2101が、地図アプリケーション2200の地図表示モジュール2201に、ハザード情報メッセージに含まれる位置情報を引き渡し、図45に示すように、例えば、地図2502上に、ハザード情報メッセージに含まれる位置情報に従って、例えば、移動通信端末4の現在位置を示す現在位置アイコン2503付近のハザード情報メッセージが示す地点に、アイコン2104を表示する。
(4)推奨避難所の選定
ユーザ5は、SNSクライアントアプリケーション2100を利用して避難所の問い合わせのためのメッセージを管理用アカウント宛に送信する。問い合わせは、少なくともアカウント名及び現在位置情報を含む。問い合わせは、投稿・メッセージモジュール2101において、管理用アカウント宛のメッセージに、避難所の問い合わせを示すキーワード、例えば、「避難所教えて」と現在位置情報を含めることにより行うことができる。
図46は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所の選定での処理を示すフローチャート図である。図46に示すように、避難管理サーバ11において、SNS連携モジュール2031は、投稿・メッセージを受信すると(S221)、避難所の問い合わせを示すキーワード「避難所教えて」を含むか否か判定する(S222)。Noであれば、処理を終了する。Yesであれば、避難所選定モジュール313が、投稿・メッセージに含まれる送信元のユーザ名を取得し、図42に示すユーザDB312からユーザ名に基づいて対応するユーザ情報を取得する(S223)。その後、第1の実施の形態において、図16を用いて説明したS23〜S24と同様の手順により、推奨避難所を選定する。
上述のようにして選定された推奨避難所の情報を、ユーザ5のアカウントに対して投稿・メッセージとして送信する(S224)。この投稿・メッセージ(以下、推奨避難所メッセージという)には、例えば、推奨避難所名称、位置情報(緯度及び経度)や画像が含まれる。
S222において、投稿・メッセージがキーワード「避難所教えて」を含む場合に避難所の問い合わせと判断する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キーワードとして、「助けて」、「ヘルプ」、「どこが近い?」などの避難をイメージさせる言葉により避難所の問い合わせと判断しても良い。キーワードは1つだけでなく、複数であってもよい。また、キーワードだけではなく、その同義語や類語であっても避難所の問い合わせと判断してもよい。
さらに、管理用アカウントが防災専用のアカウントであれば、投稿・メッセージが何の情報も含んでいない写真又は動画、並びに、位置情報をSNS連携モジュール2031が受信した場合にも避難所の問い合わせと判断し、避難所への誘導を求めていると考え、避難所の問い合わせと判断してもよい。
SNSクライアントアプリケーション2100の投稿・メッセージモジュール2101は、受信した推奨避難所メッセージを、移動通信端末4で表示する。図47及び図48は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける推奨避難所表示画面を示す概略図である。図47に示すように、推奨避難所が複数ある場合には複数の推奨避難所メッセージ2510をリスト表示してもよい。
また、図48に示すように、地図2511上に、現在位置アイコン2512付近の推奨避難所を示すアイコン2513を表示することもできる。
(5)避難所までの誘導
第2の実施の形態に係る避難支援システム1において、地図アプリケーション2200(ナビゲーションモジュール2202)は、ユーザ5を現在位置から推奨避難所まで誘導する。推奨避難所が複数ある場合は、ユーザ5が選択した推奨避難所まで誘導を行う。ナビゲーションモジュール2202による処理は、第1の実施の形態における避難誘導モジュール203(図4参照)と同様の構成からなる。
(6)チェックイン・アウト
第1の実施の形態に係る避難支援システム1では、アプリ200のチェックイン・アウトモジュール205において、避難所ジオフェンスに移動通信端末4が入ったか出たか判定しているが、第2の実施の形態では、避難管理サーバ11のチェックイン・アウトモジュール315において、避難所ジオフェンスに移動通信端末4が入ったか出たか判定する。
図49は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおけるチェックイン・アウトでの処理を示すフローチャート図である。図49に示すように、チェックイン・アウトモジュール315は、ユーザ5の移動通信端末4のSNSクライアントアプリケーション2100からの投稿・メッセージに含まれる位置情報を取得する(S231)。次に、避難所ジオフェンスに基づいて移動通信端末4が避難所ジオフェンスに入ったか否か判定する(S232)。避難所DB322から取得した避難所の位置情報(緯度、経度)、及び、半径(例えば100m)を用いて、移動通信端末4が避難所ジオフェンスに入ったか否か判断することができる。避難所ジオフェンスに入ったと判断した場合、チェックイン・アウトモジュール315は、チェックインをユーザDB321に登録する(S233)。
その後、チェックイン・アウトモジュール315は、ユーザ5の移動通信端末4のSNSクライアントアプリケーション2100からの投稿・メッセージに含まれる位置情報を取得し(S234)、避難所ジオフェンスから出たか否か判定する(S235)。避難所ジオフェンスから出た判断した場合、チェックイン・アウトモジュール315は、チェックアウトをユーザDB321に登録する(S236)。
上述のようなチェックイン・チェックアウトに基づいて、第1の実施の形態と同様に、避難所の収容者数及び収容率、男女別の収容者数、年代別の収容者数、全体の収容率(%)、男女別の収容率、特定の年齢層の収容率、男女比並びに年代構成比を算出することができる。
(7)安否登録
ユーザ5は、SNSクライアントアプリケーション2100を利用して、安否情報を避難管理サーバ11に送信する。安否情報は、投稿・メッセージとして送信できる。投稿・メッセージには、安否情報であることを示すキーワード、例えば、「元気です」が含まれる。また、投稿・メッセージには、送信時の位置情報を添付する。
図50は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否登録での処理を示すフローチャート図である。図50に示すように、避難管理サーバ11のSNS連携モジュール2031により、SNSサーバ2000からの投稿・メッセージを受信する(S241)。次に、SNS連携モジュール2031が、受信した投稿・メッセージに安否情報であることを示すキーワード「元気です」が含まれているか否か判定する(S242)。Noであれば処理を終了する。一方、Yesであれば、安否管理モジュール316が、投稿・メッセージのタイムスタンプ及び位置情報を取得する(S243)。次いで、安否情報をタイムスタンプ及び位置情報と共に安否情報DB324に登録する(S244)。
上述のS242において、投稿・メッセージがキーワード「元気です」を含む場合に安否情報と判断し、登録する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キーワードとして、「無事です」、「会社にいます」など安否に関する言葉により安否情報と判断し、登録しても良い。キーワードは1つだけでなく、複数であっても良い。また、キーワードだけではなく、その同義語や類語であっても安否情報と判断しても良い。
(8)消息情報検索(「人を探す」)
ユーザ5は、SNSクライアントアプリケーション2100を利用して、友人や家族の消息を問い合わせる。SNSクライアントアプリケーション2100は、消息の問い合わせのための投稿・メッセージを送信する。問い合わせには、個人特定情報が含まれる。問い合わせは、予め避難管理サーバ11に登録された「友人」のアカウント名や「家族」のアカウント名について一括して消息を問い合わせるものであっても良い。メッセージには、問い合わせであることを示すキーワード、例えば、「大丈夫?」が含まれる。
図51は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける消息問い合わせでの処理を示すフローチャート図である。図51に示すように、避難管理サーバ11のSNS連携モジュール2031により、SNSサーバ2000から投稿・メッセージを受信する(S251)。次に、SNS連携モジュール2031が、受信した投稿・メッセージに消息問い合わせであることを示すキーワード「大丈夫?」が含まれているか否か判定する(S252)。キーワードは1つだけでなく、複数であっても良い。また、キーワードだけではなく、その同義語や類語であっても消息問い合わせと判断しても良い。Noであれば処理を終了する。一方、Yesであれば、第1の実施の形態と同様に、安否管理モジュール316が、安否情報の検索・抽出(S85)及び安否情報送信(S86)を行う(図31参照)。第2の実施の形態では、安否情報は投稿・メッセージ(以下、安否情報メッセージという)として送信される。
SNSクライアントアプリケーション2100は、避難管理サーバ11から受け取った安否情報メッセージを表示する。図52及び図53は、第2の実施の形態に係る避難支援システムにおける安否情報表示画面を示す概略図である。図52に示すように、受信した安否情報メッセージ2521をリスト表示しても良い。また、図53に示すように、地図アプリケーション2200が、地図2522上に、問い合わせ元のユーザ5の現在位置を示す現在位置アイコン2523と共に、消息を問い合わせた他のユーザ5を示すアイコン2524を表示しても良い。
上述の消息問い合わせにおいて、SNSで繋がっている「友人」や「家族」の安否情報を問い合わせできるようにしても良い。より具体的には、避難管理サーバ11は、あるユーザ5から消息問い合わせがあったときに、Facebook(登録商標)やTwitter(登録商標)が公開しているAPIを使って、当該ユーザ5の「友人」や「家族」として登録された他のユーザ5を把握し、これらの他のユーザ5の安否情報を、安否情報DBから検索、抽出し、メッセージとして問い合わせ元のユーザ5に送信する。
(9)ハザードジオフェンスによる避難者の退避支援
第2の実施の形態に係る避難支援システム1においても、第1の実施の形態と同様に、上述のハザード投稿に基づいてハザード発生地点を含む領域に対してハザードジオフェンスを設定し、ハザードジオフェンスと移動通信端末4の現在位置情報に基づき、移動通信端末4を所持するユーザ5がハザードジオフェンス内にいる、又は、入ってきたと判定したならば、移動通信端末4にハザードジオフェンスが設定された領域から退避することを促す退避通知を出力させることもできる。
ハザードジオフェンス内にいるか、又は、入ったか否かの判断は、避難管理サーバ11のハザード管理モジュール314において行われる。より詳細には、ハザード管理モジュール314は、ユーザ5の移動通信端末4のSNSクライアントアプリケーション2100から管理用アカウント宛に送信された投稿又はメッセージに含まれる位置情報を取得する。次に、ハザードジオフェンスに基づいて移動通信端末4がハザードジオフェンス内にいるかを判定する。ハザードジオフェンス内にいると判断した場合、ハザード管理モジュール314は、移動通信端末4へユーザ5に対してハザードジオフェンスから出ることを促す退避メッセージを送信する。
(10)避難者への情報提供
第2の実施の形態に係る避難支援システム1においては、管理者は、管理者端末16〜18、20を用いて、管理用アカウントを用いて、SNSサーバ2000を介して、避難所に収容されたユーザ5が所持する移動通信端末4に、ユーザ5のユーザ情報に応じた投稿・メッセージを送信することができる。移動通信端末4においては、SNSメッセージクライアントが受信した投稿・メッセージを表示する。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る避難支援システム1によれば、推奨避難所の選定において、避難所の位置情報だけでなく、ユーザ5のユーザ情報及び避難所の施設に関する情報に基づいているので、ユーザ5に対して必ずしも最寄りの避難所ではなく、避難所の施設に関する情報に基づいて最適な避難所を推奨することができる。
(11)支援物資の配送
第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(12)ドローンによるハザード投稿の確認
第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、ハザード投稿に含まれる位置情報が、避難管理サーバ11が管理する範囲でない場合は、ハザード投稿を信頼できないと判定しても良い。例えば、調布市の避難管理サーバ11に鹿児島で発生した洪水に関するハザード投稿が送信されてきた場合には、ハザード投稿の真偽をドローン40で確認することなく、処理を終了しても良い。
以上、第2の実施の形態について説明したが、本発明は上記第2の実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
例えば、上記の第2の実施の形態では、SNSクライアントアプリケーション2100及び地図アプリケーション2200により、全ての機能を実現したが、一部の機能を、第1の実施の形態と同様に、避難支援用端末アプリケーションで実現しても良い。例えば、チェックイン・アウトを行うため、ジオフェンスに入ったか否かの判定を移動通信端末4上で実行するため、チェックイン・アウトのための専用アプリケーションを移動通信端末4にインストールしても良い。
また、第1の実施の形態において、アプリ200の機能のうち、ユーザ登録において、ユーザ情報をSNSサーバ2000のアカウントDB2021から取り込み、不足している情報をアプリ200でユーザ5に入力させても良い。
また、第1の実施の形態のアプリ200の機能の一部に、汎用のアプリケーション(SNSクライアントアプリケーション及び地図アプリケーション等)を利用しても良い。例えば、地図表示機能やナビゲーション機能に、汎用の地図アプリケーションを利用しても良い。
第2の実施の形態において、SNSクライアントアプリケーション2100は、汎用ブラウザが、SNSサーバ2000が提供する、例えば、HTMLやJavascript(登録商標)などで記述されたWebページを解釈し、表示及び実行して実現するものであっても良い。
また、第2の実施の形態で利用したソーシャルメディアサービスは、英語、フランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、韓国語などの多言語に対応することが望ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている画面構成等については、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。
本発明は、地震、台風、豪雨、大雪などの自然災害発生時に、避難者を最適な避難先に誘導することを実現でき、災害時の避難支援に好適に利用できる。
1 避難支援システム
4 移動通信端末
5 ユーザ
11 避難管理サーバ
12 災害情報サーバ
13 地図サーバ
14 インターネット
15 専用回線網
16、17、18、20 管理者端末
19 移動体通信網
30 配送センター
40 ドローン
200 アプリ
201 ユーザ登録モジュール
202 避難所問い合わせモジュール
203 避難誘導モジュール
204 ハザード投稿モジュール
205 チェックイン・アウトモジュール
206 安否登録モジュール
207 消息問い合わせモジュール
208 退避通知モジュール
209 メッセージ表示モジュール
311 ユーザ管理モジュール
312 避難所登録モジュール
313 避難所選定モジュール
314 ハザード管理モジュール
315 チェックイン・アウトモジュール
316 安否管理モジュール
317 消息情報モジュール
318 メッセージ管理モジュール
319 物資発注モジュール
321 ユーザDB
322 避難所DB
323 ハザードDB
324 安否情報DB
325 管理者設定・情報DB
1000 配送管理サーバ
1011 物資管理モジュール
1012 ドローン管理モジュール
1013 受注モジュール
1014 ピッキングモジュール
1015 ドローン命令モジュール
2000 SNSサーバ
2031 SNS連携モジュール
2100 SNSクライアントアプリケーション
2101 投稿・メッセージモジュール
2200 地図アプリケーション
2201 地図表示モジュール
2202 ナビゲーションモジュール

Claims (33)

  1. 避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、
    前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする避難支援システム。
  2. 避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、
    前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、
    避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して蓄積し、前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させ、かつ、前記ハザード投稿は前記移動通信端末及び管理者端末の両方から受信し、いずれから受信したか区別できるように前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させることを特徴とする避難支援システム
  3. 前記ハザード投稿に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする請求項2記載の避難支援システム。
  4. 前記ハザード投稿に基づいて前記ハザード発生地点を迂回するように前記ルートを探索することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の避難支援システム。
  5. 同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、当該ハザード発生地点を迂回するように前記ルートを探索することを特徴とする請求項4記載の避難支援システム。
  6. 前記ハザード投稿に基づいて前記ハザード発生地点を含む領域に対してハザードジオフェンスを設定し、前記ハザードジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末を所持するユーザが前記ハザードジオフェンス内にいる、又は、入ってきたと判定したならば、前記移動通信端末に前記ハザードジオフェンスが設定された前記領域から退避することを促す退避通知を出力させることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の避難支援システム。
  7. 同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、当該ハザード発生地点を含む前記領域に前記ハザードジオフェンスを設定することを特徴とする請求項6記載の避難支援システム。
  8. 避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、
    前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、
    避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して蓄積し、
    同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、無人航空機を用いて当該ハザード発生地点で前記ハザードが実際に発生しているかどうか確認することを特徴とする避難支援システム。
  9. 避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる避難支援システムであって、
    前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して避難所ジオフェンスを設定し、前記避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記移動通信端末を所持する前記避難者の前記避難者情報に前記避難所に対応する避難所識別情報に加え、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難者情報から前記避難所識別情報を除くことを特徴する避難支援システム。
  10. 前記避難者情報に前記避難所識別情報を含む前記避難者の数に基づいて、前記避難所の収容者数を求めることを特徴とする請求項9記載の避難支援システム。
  11. 災害の種別を示す災害種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の避難支援システム。
  12. 前記施設に関する情報は、前記避難所の標高を含み、前記災害種別と、前記避難所の標高と、に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする請求項11記載の避難支援システム。
  13. 前記施設に関する情報は、前記避難所の定員を含み、前記定員と前記避難所の現在の収容者数に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の避難支援システム。
  14. 複数の前記移動通信端末から安否情報を受信して蓄積し、ある避難者の前記移動通信端末からの問い合わせに対して他の避難者の前記移動通信端末から受信した安否情報を送信することを特徴とする請求項1から請求項1のいずれかに記載の避難支援システム。
  15. 前記避難所に収容された前記避難者が所持する前記移動通信端末に、前記避難者の前記避難者情報に応じたメッセージを表示させることを特徴とする請求項1から請求項1のいずれかに記載の避難支援システム。
  16. 前記避難者に関する避難者情報に基づいて物資を選択し、前記物資を前記避難所に配送することを特徴とする請求項1から請求項1のいずれかに記載の避難支援システム。
  17. 前記物資を、無人航空機を用いて配送することを特徴とする請求項1記載の避難支援システム。
  18. 避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定し、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を表示させる避難支援用管理プログラムであって、
    前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする避難支援用管理プログラム。
  19. 避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、
    前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、
    前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  20. 避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、
    前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、
    前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導し、
    避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信し、他の避難者の移動通信端末が送信したか、管理者端末が送信したか区別できるように出力することを特徴とする避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  21. 起動時から前記現在位置から所定の範囲の地図データを地図サーバからダウンロードし、前記ルートの探索及び前記避難所までの誘導に用いることを特徴とする請求項2記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  22. 前記ハザード投稿に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする請求項2又は請求項2記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  23. 前記ハザード投稿に基づいて前記ハザード発生地点を迂回するように前記ルートを探索することを特徴とする請求項2から請求項2のいずれかに記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  24. 同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、当該ハザード発生地点を迂回するように前記ルートを探索することを特徴とする請求項2記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  25. 前記ハザード投稿に基づいて前記ハザード発生地点を含む領域に対して設定されたハザードジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末を所持するユーザが前記ハザードジオフェンス内にいる、又は、入ってきたと判定したならば、前記ハザードジオフェンスが設定された前記領域から退避することを促す退避通知を出力することを特徴とする請求項2から請求項2のいずれかに記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  26. 同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達している場合、当該ハザード発生地点を含む前記ハザードジオフェンスが設定された前記領域から退避することを促す前記退避通知を出力することを特徴とする請求項25記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  27. 避難者の移動通信端末の制御部によって実行され、
    前記移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて選定された前記避難者に適した推奨避難所の情報を前記移動通信端末に出力させる避難支援用端末アプリケーションプログラムであって、
    前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して設定された避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記避難所の収容者を管理する避難管理サーバに対して前記避難者が前記避難所の収容者に加えられたことを通知し、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難管理サーバに対して前記避難者を前記避難所の収容者から除かれたことを通知することを特徴する避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  28. 避難者の安否情報を避難管理サーバに送信して蓄積させると共に、前記避難管理サーバに対して他の避難者の安否情報を問い合わせ、前記他の避難者の移動通信端末から前記避難管理サーバに送信された前記他の避難者の安否情報を受信することを特徴とする請求項19から請求項27のいずれかに記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  29. 前記避難所に収容された前記避難者が所持する前記移動通信端末において、前記避難者の前記避難者情報に応じたメッセージを表示することを特徴とする請求項19から請求項28のいずれかに記載の避難支援用端末アプリケーションプログラム。
  30. サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、
    前記避難者情報は、前記避難者の住所に関する情報を含み、かつ、前記施設に関する情報が地域住民向けか帰宅困難者向けかを示す避難所種別を含み、前記避難者の住所に関する情報に基づいて、前記避難者が地域住民か帰宅困難者かを判定し、判定結果及び前記避難所種別に基づいて前記推奨避難所を選定することを特徴とする避難支援方法。
  31. サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、
    避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、
    前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導すると共に、
    避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信して前記サーバの制御部に接続されたストレージに蓄積し、前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させ、かつ、前記ハザード投稿は前記移動通信端末及び管理者端末の両方から受信し、いずれから受信したか区別できるように前記ハザード投稿を前記移動通信端末に表示させることを特徴とする避難支援方法。
  32. サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、
    避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、
    前記現在位置情報が示す現在位置から前記推奨避難所までのルートを探索し、前記ルートに従って前記移動通信端末により前記避難者を前記推奨避難所まで誘導させると共に、
    避難の障害となるハザードの内容及び前記ハザードが発生したハザード発生地点の位置情報を含むハザード投稿を外部から受信してストレージに蓄積し、
    同一の前記ハザード発生地点で発生した前記ハザードに関する前記ハザード投稿が所定の数に達したならば、無人航空機に当該ハザード発生地点で前記ハザードが実際に発生しているかどうか確認させるための派遣依頼を送信することを特徴とする避難支援方法。
  33. サーバの制御部が実行する避難支援方法であって、
    避難者の移動通信端末の現在位置情報と、前記避難者に関する避難者情報と、複数の避難所の位置情報及び施設に関する情報を含む避難所情報と、に基づいて、前記避難者に適した推奨避難所を選定する工程と、前記移動通信端末に前記推奨避難所の情報を出力させる工程と、を具備し、
    前記避難所の位置情報に基づいて前記避難所に対して避難所ジオフェンスを設定し、前記避難所ジオフェンスと前記移動通信端末の前記現在位置情報に基づき、前記移動通信端末が前記避難所の前記避難所ジオフェンスに入ったと判定したならば、前記移動通信端末を所持する避難者の避難者情報に前記避難所に対応する避難所識別情報に加え、又は、前記避難所ジオフェンスから出たと判定したならば、前記避難者情報から前記避難所識別情報を除くことを特徴とする避難支援方法。
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