JP2021196790A - 避難支援システムおよび避難支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】避難者の状況に応じて適切な避難場所の予約を行うことができる避難支援システムおよび方法を提供する。【解決手段】避難支援システム1において、メイン制御部は、避難者Rの属性情報を取得する属性情報取得部と、現在位置と属性情報に基づいて避難者Rの優先度を決定する優先度決定部と、避難行動と避難場所情報に基づいて避難者Rが避難可能な避難場所Eの候補を避難者Rが扱う避難者用端末6に表示する候補表示部と、候補として表示された避難場所Eの予約を避難者用端末6から受け付ける避難場所予約部と、予約を受け付けた避難者Rの優先度に基づいて予約の承諾または拒否を決定する予約決定部と、避難者Rを個々に識別可能な避難者識別情報と予約が承諾された避難場所Eを対応付けて記憶する避難データ蓄積データベースとを備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、避難支援技術に関する。
近年の携帯端末の普及により各自の位置情報が容易に把握できる。そこで、災害時または緊急時の避難場所の検索方法として、携帯端末の位置情報に基づいて、近隣の避難場所を表示する技術が知られている。また、設定した避難場所に対する避難経路を表示させる技術も知られている。さらに、予め行政機関に登録された住民情報に基づいて、避難者となる住民に適切な避難場所の情報を提供する技術が知られている。なお、避難場所の生活が難しい避難者には、避難場所の代替施設として利用可能な近くのホテルなどの観光予約情報を優先的に配信する技術が知られている。
特開2014−41507号公報 特開2015−195030号公報 特開2016−38698号公報
災害時または緊急時には、それぞれの避難者がどの避難場所に避難するかを判断する必要がある。しかしながら、高齢者または乳幼児を抱えた家族などの避難における要配慮者は、避難を開始するまでに時間を要するばかりか、移動にも時間がかかるため、避難場所への到着が遅れてしまう。このような要配慮者が避難場所に到着したときには、避難場所が満員となり、別の避難場所に移動しなければならないという事態も発生しかねない。なお、ホテルなどを避難場所の代替施設として利用する場合も基本的に先着順で空室の予約が受け付けられており、満室になれば予約ができない。一方、要配慮者ではなく、自家用車などで避難できる者などの即座かつ長距離の避難が可能な避難者も居る。そこで、避難者の状況に応じて適切な避難場所を提供することが望まれている。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、避難者の状況に応じて適切な避難場所の予約を行うことができる避難支援技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る避難支援システムは、避難場所に関する避難場所情報を記憶する避難場所データベースと、非常時に避難者の現在位置を取得する現在位置取得部と、前記避難者の属性情報を取得する属性情報取得部と、前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者の優先度を決定する優先度決定部と、前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者が行うと予測される避難行動を判断する避難行動判断部と、前記避難行動と前記避難場所情報に基づいて前記避難者が避難可能な前記避難場所の候補を前記避難者が扱う避難者用端末に表示する候補表示部と、候補として表示された前記避難場所の予約を前記避難者用端末から受け付ける避難場所予約部と、前記予約を受け付けた前記避難者の前記優先度に基づいて前記予約の承諾または拒否を決定する予約決定部と、前記避難者を個々に識別可能な避難者識別情報と前記予約が承諾された前記避難場所を対応付けて記憶する避難データ蓄積データベースと、を備える。
本発明の実施形態により、避難者の状況に応じて適切な避難場所の予約を行うことができる避難支援技術が提供される。
避難支援システムを示す構成図。 避難支援システムを示すブロック図。 メイン制御部を示すブロック図。 避難場所管理テーブルを示す説明図。 避難者管理テーブルを示す説明図。 緊急メールを示す画面図。 属性情報入力画面を示す画面図。 避難場所予約画面を示す画面図。 避難タイミング提示画面を示す画面図。 避難支援処理を示すフローチャート。 避難場所決定処理を示すフローチャート。 避難経路決定処理を示すフローチャート。 避難タイミング管理処理を示すフローチャート。 避難場所受付管理処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、避難支援システムおよび避難支援方法の実施形態について詳細に説明する。
水害および土砂災害が発生するおそれのある集中豪雨または台風などの災害時、または原子力発電所事故のような緊急時において、地域住民は、市町村の防災センターまたは気象庁から発令される「警戒レベル」によって避難するかどうかを判断する。さらに、避難タイミングを自身で判断して行動する必要がある。一般的に、「警戒レベル2」は大雨注意報または洪水注意報として気象庁から発表され、「警戒レベル3以上」は避難開始情報、避難勧告、または避難指示として市町村の防災センターから発令される。発令を受けた地域住民は、ハザードマップで災害の危険性のある地域、避難場所、避難経路、避難タイミングなどを自ら確認し、適切な避難行動を検討しなければならない。
また、原子力災害においては、関係自治体の原子力災害対策指針の考え方に基づき、地域防災計画の策定が進められている。しかし、地域防災計画における防護の最適化は、公衆の避難完了までにかかる時間を判定指標に用いており、公衆の残存線量を抑制できるかどうかまでは考慮されていない。また、原子力災害の際には、気象庁などから入手可能な、刻々と変化する風向または風速の予測データに基づいた放射性物質の汚染分布図を定期的に作成している。そこで、その作成のタイミングにおける最善の避難経路、避難タイミングの選択を迅速に支援することが好ましい。
例えば、防災センターで各種情報を把握して、適切な避難場所と避難経路を決定したとしても、避難者に的確な指示内容を伝達し、かつ避難者が指示内容に従って行動しなければ混乱が生じる可能性がある。また、避難指示の発令により、適切な避難場所への避難を開始したとしても、降雨、降雪などの悪天候により避難完了まで時間がかかってしまう場合がある。また、避難者が適切な避難タイミング以前に避難移動を開始してしまうと、道路混雑が発生し、避難完了が遅れることも想定される。特に、避難者の避難行動は、その行動単位、例えば、家族、個人、友人などと一緒に行動するか否かが影響する。また、移動手段、避難経路となる道路の混雑状況も大きく影響する。
そこで、避難者の行動の事情、気象庁などから入手可能な刻々と変化する気象データ、道路状況、避難経路および避難タイミングの分散などを考慮することにより、最善の避難経路、避難タイミングで避難を開始し、さらに、避難完了までの時間を最短にすることが望まれている。
また、避難者には、高齢者または乳幼児を抱えた家族などの避難に時間がかかる要配慮者が含まれる場合があり、このような避難者の状況に応じて適切な避難場所を提供すること望まれている。本実施形態では、避難者の属性情報を取得し、この属性情報に基づいて、それぞれの避難者の優先度のランク分けをする。そして、優先度が高い順に避難場所の予約を行えるようにする。例えば、要配慮者は、優先度が高くなるように設定する。このようにすれば、避難者の状況に応じて適切な避難場所の予約を行うことができる。なお、要配慮者には、妊婦、乳幼児、幼児、高齢者、障碍者、病人などが含まれる。つまり、属性情報には、避難者の身体状況および身辺状況(年齢、妊婦、子連れ、老人連れ、怪我、病気などの状況)の情報が含まれる。さらに、多数の生徒を引率する教師なども優先度が高くなるように設定する。なお、属性情報には、要配慮者の有無の他に、一緒に避難する人物の総人数、徒歩で移動するか車両で移動するかを示す移動手段などの情報が含まれる。
図1の符号1は、本実施形態の避難支援システムである。この避難支援システム1は、災害時または緊急時などの非常時に、避難場所Eに避難する避難者Rの支援を行うために使用される。避難支援システム1は、主に避難者Rまたは避難場所Eを管理する管理者Mにより使用される。なお、複数の人物が共に避難行動を行う場合には、そのうちの代表者となる者が避難者Rとして避難支援システム1にアクセスするものとする。以下の説明において、避難者Rの人数を示す場合には、避難支援システム1にアクセスした避難者R(代表者)と、この避難者Rと一緒に行動する避難者R(同行者)とを含む人数を示す。
本実施形態では、複数の避難場所Eが設けられており、避難者Rは、避難開始前に自分が避難する避難場所Eの予約を行うことができる。避難支援システム1は、避難者Rの状況に応じて適切な避難場所Eの予約を行い、適切な避難経路および避難タイミングに関する情報の提供を行う。
避難支援システム1は、インターネット2に接続されている。この避難支援システム1は、インターネット2を介して気象庁3および交通管制センター4から各種データの提供を受ける。なお、その他の行政機関(例えば、地方自治体)から各種データの提供を受けても良い。
避難支援システム1は、気象に関する気象情報を発信する気象情報発信機関である、例えば気象庁3から気象に関する気象情報を取得する。気象庁3は、例えば、AmeDASのデータなどに基づいて、降雨量、降雪量、風向、風量、気温などを含む気象情報を取得する。そして、この気象情報が気象庁3から発表される。また、気象情報は10分毎に更新され、その更新のたびに気象情報が発表される。
また、気象情報には、地震情報などの災害に関する情報が含まれる。さらに、気象情報には、土砂崩れ、河川の氾濫、津波などに関する情報も含まれる。原子力施設から放出される放射性物質に関する放射能情報についても、気象庁3から取得する。なお、これらの情報は、他の行政機関、民間機関から発表されるものでも良い。さらに、避難支援システム1は、気象庁3または他の行政機関(例えば、国土地理院)、民間機関から地理に関する地理情報も取得する。
また、避難支援システム1は、交通管制センター4から交通情報を取得する。交通情報には、避難経路に関する情報が含まれる。
インターネット2には、スマートフォン5,6と家電機器7とカーナビゲーションシステム(カーナビ)8とドライブレコーダー9と避難場所カメラ装置10が接続されている。
本実施形態では、避難者Rが扱う避難者用端末として、スマートフォン6と家電機器7とカーナビゲーションシステム8を例示する。また、避難場所Eの管理者Mが扱う管理者用端末として、スマートフォン5を例示する。このような避難者用端末または管理者用端末を用いて、避難に関する情報を避難者Rまたは管理者Mに提供する。
なお、スマートフォン5,6は、避難者Rまたは管理者Mが携帯する携帯端末である。家電機器7は、避難者Rが家庭において用いる機器である。例えば、一般的な家庭に設置されるテレビ、ドアホン、固定電話機などの少なくともディスプレイと操作ボタンを備える機器である。カーナビゲーションシステム8は、避難者Rが避難のときに移動手段として用いる車両に搭載される機器である。これら家電機器7とカーナビゲーションシステム8は、避難支援システム1と連携可能なアプリケーションを実行可能な形態で製造販売され、既に市中に出回っているものとする。このようにすれば、避難者Rが日用する携帯端末、家電機器、または車両搭載端末を用いて避難場所Eに関する情報を提供することができる。
以下の説明では、スマートフォン5,6を避難者用端末または管理者用端末の代表例として説明する。なお、家電機器7とカーナビゲーションシステム8であっても、スマートフォン5,6と同様の使い方ができるものとする。
なお、避難者用端末または管理者用端末は、タブレット型PC、ノート型PC、デスクトップ型PCで構成されても良い。さらに、透過型ヘッドマウントディスプレイを備えるウェアラブルコンピュータ(スマートグラス)で構成されても良い。その他、撮影機能、通話機能、通信機能を持つ機器で構成されるものであり、それぞれの機能を持つ複数の機器で構成されるものでも良い。
本実施形態では、人が携帯可能な携帯機器として、スマートフォン6を例示する。携帯機器は、避難者Rが扱うものでも良いし、避難者R以外の第三者が扱うものでも良い。例えば、避難者Rなどが通行可能であると判断された道路の情報が携帯機器を用いて収集される。また、災害により通行不可能となった道路の情報について避難者Rなどから収集することができる。
また、車両に搭載される車両搭載機器として、所定の車両に搭載されるカーナビゲーションシステム8とドライブレコーダー9を例示する。車両搭載機器は、避難者Rが扱う車両に搭載されているものでも良いし、避難者R以外の第三者が扱う車両に搭載されているものでも良い。カーナビゲーションシステム8とドライブレコーダー9は、交通管制センター4に道路状況に関する各種データを送信可能な形態で製造販売され、既に市中に出回っているものとする。このようにすれば、既に市中にある車両搭載機器または携帯機器を用いて最新の交通情報を取得することができる。なお、車両搭載機器は、道路の状況を検出可能なデバイスであれば良く、例えば、レーザーまたは電波を用いて道路の状況を検出するセンサを備える機器でも良い。
避難場所カメラ装置10は、避難場所Eに設置されている。避難場所カメラ装置10は、避難場所Eに設けられたカメラと、このカメラで撮影された画像を、インターネット2を介して避難支援システム1に送信するための送信機器とを備える。避難支援システム1には、避難場所カメラ装置10を用いてそれぞれの避難場所Eの様子を写した画像を取得することができる。
次に、避難支援システム1のシステム構成を図2および図3示すブロック図を参照して説明する。
図2に示すように、避難支援システム1は、メイン制御部11と通信部12とを備える。メイン制御部11は、避難支援システム1を統括的に制御する。通信部12は、インターネット2などの通信回線を介して他のコンピュータと通信を行う。本実施形態の避難支援システム1は、通信部12を介してインターネット2に接続され、避難者Rまたは管理者Mが扱うスマートフォン5,6と各種情報の送受信を行う。さらに、気象庁3または交通管制センター4に設置されたコンピュータと各種情報の送受信を行う。
なお、本実施形態では、避難支援システム1と他のコンピュータがインターネット2を介して互いに接続されているが、その他の態様であっても良い。例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)または携帯通信網を介して互いに接続されても良い。
メイン制御部11は、避難者Rまたは管理者Mが扱うスマートフォン5,6が備えるディスプレイ44(図6)に表示される画像の制御を行う。なお、ディスプレイ44は端末本体と別体であっても良いし、一体であっても良い。
なお、本実施形態では、画像の表示を行う装置としてディスプレイ44を例示するが、その他の態様であっても良い。例えば、ヘッドマウントディスプレイまたはプロジェクタを用いて情報の表示を行っても良い。さらに、紙媒体に情報を印字するプリンタをディスプレイの替りとして用いても良い。
さらに、避難支援システム1は、気象環境データベース13と避難場所データベース14と避難データ蓄積データベース15とを備える。これらは、メモリまたはHDDに記憶され、検索または蓄積ができるよう整理された情報の集まりである。
気象環境データベース13は、気象庁3から送られる気象情報と放射能情報と環境状況情報を記憶する。
避難場所データベース14は、避難場所に関する避難場所情報を記憶する。主に避難場所Eの位置(住所)、収容可能人数、備蓄品数、設備などに関する情報などを記憶する。また、避難場所Eが利用可能かどうか、つまり、災害により破壊されているか否かを示す情報も避難場所情報に含まれる。
避難データ蓄積データベース15は、避難者Rを個々に識別可能な避難者識別情報(避難者ID)と予約が承諾された避難場所Eを対応付けて記憶する。また、避難経路などに関する情報も記憶する。本実施形態の避難データ蓄積データベース15には、避難場所管理テーブル(図4)と避難者管理テーブル(図5)とが記憶される。
本実施形態の避難支援システム1は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の避難支援方法は、各種プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
避難支援システム1の各構成は、必ずしも1つのコンピュータに設ける必要はない。例えば、ネットワークで互いに接続された複数のコンピュータを用いて1つのシステムを実現しても良い。例えば、気象環境データベース13と避難場所データベース14と避難データ蓄積データベース15とをインターネット2を介して接続される他のコンピュータに設けても良い。
図3に示すように、メイン制御部11は、交通情報取得部16と気象情報取得部17と放射能情報取得部18と非常事態情報配信部19と属性情報入力表示部20と属性情報入力受付部21と現在位置取得部22と属性情報取得部23と優先度決定部24と避難行動判断部25と候補表示部26と避難場所予約部27と予約決定部28と予約情報配信部29と予約情報表示部30と避難経路候補作成部31と避難経路表示部32と避難経路受付部33と避難タイミング決定部34と避難タイミング表示部35と避難経路更新部36と画像配信部37と混雑度算出部38と混雑度配信部39と避難タイミング判定部40と警告表示部41とタイミング情報配信部42とタイミング情報提示部43とを備える。これらは、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで実現される。
交通情報取得部16は、交通管制センター4から送られるデータに基づいて、道路に関する交通情報を取得する。本実施形態では、交通情報を避難場所Eおよび避難経路の選定の条件として用いる。そして、避難者Rが避難可能な避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rのスマートフォン6に表示する。このようにすれば、非常時に変化する交通事情を考慮して避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rに提示することができる。
気象情報取得部17は、気象に関する気象情報を発信する気象情報発信機関である、例えば気象庁3から送られるデータに基づいて、気象に関する気象情報を取得する。本実施形態では、気象情報を避難場所Eおよび避難経路の選定の条件として用いる。そして、避難者Rが避難可能な避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rのスマートフォン6に表示する。このようにすれば、気象を考慮して避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rに提示することができる。
放射能情報取得部18は、気象庁3から送られるデータに基づいて、原子力施設から放出される放射性物質に関する放射能情報を取得する。本実施形態では、放射能情報を避難場所Eおよび避難経路の選定の条件として用いる。そして、避難者Rが避難可能な避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rのスマートフォン6に表示する。このようにすれば、原子力施設から放出される放射性物質の状況を考慮して避難場所Eおよび避難経路の候補を避難者Rに提示することができる。
例えば、原子力災害が発生した場合に、気象情報だけでなく、放射能情報を含めて解析し、風速、風向、風量により、放射性物質の飛散状況および飛散予測をすることができる。これらの環境データとして取り込むことによって、より安全で放射性物質による被ばく量を小さく抑えられる避難経路と避難タイミングを避難者Rに提供することができる。
非常事態情報配信部19は、非常事態の発生時に非常事態の発生を示す非常事態情報を避難者Rのスマートフォン6(避難者用端末)に配信する。非常事態情報は、例えば、緊急メール(図6)などの形式で配信される。
属性情報入力表示部20は、属性情報の入力を求める入力フォームを避難者Rのスマートフォン6に表示する。例えば、非常事態情報の配信と対応付けて避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に入力フォーム(属性情報入力画面)を表示する(図7)。このようにすれば、非常事態の発生時に避難者Rの属性情報を即座に取得することができる。具体的には、属性情報入力表示部20が、入力フォームを表示させるためのデータをスマートフォン6に送信する。そして、スマートフォン6は、受信したデータに基づいてディスプレイ44に入力フォームを表示させる。
属性情報入力受付部21は、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に表示される入力フォーム(図7)に基づいて属性情報の入力を受け付ける。このようにすれば、避難者Rの入力により属性情報を得ることができる。なお、スマートフォン6のディスプレイ44は、タッチパネルとして機能する。入力操作はディスプレイ44にタッチすることで行われる。また、属性情報は、非常時のみならず通常時に事前に入力するものでも良い。
現在位置取得部22は、非常時に避難者Rの現在位置(現在地)を取得する。避難者Rが携帯するスマートフォン6は、衛星測位システムを用いて自己位置を取得することができる。このスマートフォン6の現在位置が、インターネット2を介して避難支援システム1に送信される。なお、入力フォームを用いて避難者Rが手入力で現在位置を入力し、この情報がインターネット2を介して避難支援システム1に送信されても良い。現在位置取得部22は、スマートフォン6から送られるデータに基づいて、避難者Rの現在位置を取得する。
属性情報取得部23は、避難者Rの属性情報を取得する。具体的には、スマートフォン6のディスプレイ44に表示される入力フォーム(図7)に入力された属性情報が、避難支援システム1に送信される。属性情報取得部23は、このスマートフォン6から受信した属性情報を取得する。
優先度決定部24は、避難者Rのスマートフォン6から取得した現在位置と属性情報に基づいて避難者Rの優先度を決定する。本実施形態では、それぞれの避難者Rを優先度に応じてランク分けをする。例えば、要配慮者を含む避難者Rを最も優先度が高い「A」ランクとし、最も優先度が低い避難者Rを「D」ランクとする。そして、避難場所Eの予約は優先度が高い避難者Rから順次行われる。
なお、本実施形態では、避難行動のとり易さでランク分けをする。例えば、移動手段が徒歩の場合には、長距離を移動できず、避難行動がとり難いため、最も優先度が高い「A」ランクとする。一方、移動手段として車両を利用できる場合は、長距離を移動でき、避難行動がとり易いため、最も優先度が低い「D」ランクとする。また、例えば、避難者Rが団体である場合(一緒に避難する者が複数の場合)は、避難行動がとり難いため、最も優先度が高い「A」ランクとする。一方、避難者Rが個人である場合(避難する者が1人の場合)は、避難行動がとり易いため、最も優先度が低い「D」ランクとする。このように、避難者Rの身体状況および身辺状況に基づいてランク分けを行う。
避難行動判断部25は、現在位置と属性情報に基づいて避難者Rが行うと予測される避難行動を判断する。例えば、避難者Rの現在位置と属性情報に基づいて、避難者Rの行動範囲、移動速度、一緒に避難する人数、要配慮者の有無などを判断可能な避難行動判断モデルを構築する。避難行動判断部25は、この避難行動判断モデルにより避難者Rの未来の行動を予測し、その判断を行う。
候補表示部26は、避難行動と避難場所情報に基づいて避難者Rが避難可能な避難場所Eの候補を避難者Rが扱うスマートフォン6に表示する。例えば、避難者Rが避難可能な避難場所Eの一覧(図8)をスマートフォン6のディスプレイ44に表示する。
避難場所予約部27は、候補として表示された避難場所Eの予約を避難者Rが扱うスマートフォン6から受け付ける。例えば、避難者Rが避難場所Eの候補の一覧(図8)から利用を希望する避難場所Eの予約を申し込んだときに、その申込内容を含む情報をスマートフォン6から受信することで、避難場所予約部27が予約を受け付ける。なお、この受け付けには、避難場所Eを利用しない申し込みの受け付けも含む。
予約決定部28は、予約を受け付けた避難者Rの優先度に基づいて予約の承諾または拒否を決定する。例えば、予約を希望する者が多い避難場所Eの場合には、「A」ランクの避難者Rの予約を承諾し、「D」ランクの避難者Rの予約を拒否する決定を行う。また、「A」ランクの避難者Rの予約は即座に決定を行い、「D」ランクの避難者Rの予約は所定時間経過後に決定を行う。なお、予約が決定されるまでに時間がかかる場合には、避難者Rに予約決定待ち通知を行う。
予約情報配信部29は、避難データ蓄積データベース15に蓄積された情報に基づいて避難場所Eに到着した避難者Rが予約の承諾された者であるか否かを識別可能な予約情報を配信する。この予約情報は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5,6に配信される。
予約情報表示部30は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5のディスプレイ44に予約情報を表示する。このようにすれば、予約が承諾された避難者Rであるか否かを避難場所の管理者Mが識別することができる。例えば、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に避難場所Eの予約の承諾を得ている旨を示す画面を表示し、その画面を管理者Mに見せるようにしても良い。また、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に所定の二次元バーコードを表示し、その二次元バーコードを、管理者Mのスマートフォン5で読み取ることで予約の承諾の有無が管理者Mのスマートフォン5で行えるようにしもて良い。
例えば、避難者Rが、予約が承諾されていない避難場所に到着した場合には、避難場所Eの入口で拒否される可能性がある。そのため、避難者Rは、適切な避難場所Eに行くようになる。
避難経路候補作成部31は、避難データ蓄積データベース15に蓄積された情報に基づいて避難者Rが利用可能な避難経路の候補を作成する。例えば、避難者Rの避難場所Eが決定されると、避難場所情報と現在位置と属性情報と交通情報と気象情報と放射能情報と地理情報などに基づいて、避難者Rの現在位置から避難場所Eまでの避難経路の候補を作成する。
避難経路表示部32は、避難経路の候補を避難者Rのスマートフォン6に表示する。例えば、避難者Rが避難可能な避難経路の候補の一覧(図示略)をスマートフォン6のディスプレイ44に表示する。
避難経路受付部33は、候補として表示された避難経路を利用するか否かを避難者Rのスマートフォン6から受け付ける。例えば、避難者Rが避難経路の候補の一覧(図示略)から利用する避難経路を選択したときに、その選択内容を含む情報をスマートフォン6から受信することで、避難経路受付部33が避難経路の選択を受け付ける。なお、この選択肢には、避難経路を利用しないという選択肢も含む。
避難タイミング決定部34は、避難者Rが利用する避難経路の避難タイミングを決定する。例えば、避難場所情報と現在位置と属性情報と交通情報と気象情報と放射能情報と地理情報などに基づいて、避難タイミングを決定する。避難タイミングとは、「避難開始時刻」と「避難完了時刻」とを含む。避難の途中で休憩する場合には、その休憩場所に到着する到着時刻とその休憩場所を出発する出発時刻とが、避難タイミングに含まれても良い。
避難タイミング表示部35は、避難タイミングを示す情報を避難者Rのスマートフォン6に表示する。このようにすれば、避難者Rが適切な避難タイミングを把握することができる。例えば、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に「避難開始時刻」と「避難完了時刻」を表示する(図9)。本実施形態の「避難開始時刻」とは予約の申し込みをした時点の現在位置から移動を開始する時刻である。また、「避難完了時刻」とは避難場所Eに到着する時刻である。
なお、本実施形態では、避難経路が決定されると、気象情報などに含まれる災害拡大の予測情報に基づいて、避難タイミングを決定する。さらに、多数の避難者Rが、一斉に移動した際の道路の混雑を予測し、避難に時間を要する避難者Rから順次避難開始するように、最適な避難タイミングを決定する。このようにすれば、避難場所Eと避難経路の混雑を回避し、避難完了までの時間を短くすることができる。また、安全な避難経路を提示することにより、救助率を向上させることができる。
避難経路更新部36は、刻々と更新される交通情報と気象情報と放射能情報などに基づいて、避難者Rが利用する避難経路の更新を行うこの避難経路の更新は、例えば、10分毎に行われる。なお、避難経路が更新された場合には、避難者Rに避難経路の候補を再度通知し、これらの避難経路のうちから新たな避難経路を選択させても良い。例えば、避難開始後に避難経路として設定されていた道路が災害の被害により通行不可能と判定された場合には、別の避難経路の候補が表示され、再度選択可能となる。これらを考慮して、避難者Rが最適な避難経路を選べるようになる。
画像配信部37は、避難場所カメラ装置10で撮影された避難場所Eの画像を避難者Rのスマートフォン6に配信する。このようにすれば、避難者Rは候補とされた避難場所Eの混雑具合を画像により把握することができる。例えば、避難場所カメラ装置10で避難場所Eの画像を撮影する。そして、避難者Rが避難場所Eの予約を行うときに、候補となる避難場所Eの状況を写した画像を、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に表示し、避難者Rが避難場所Eの混雑具合を把握できるようにする。避難者Rは、混雑具合に応じて避難場所Eの選択を行うことができる。
混雑度算出部38は、避難場所カメラ装置10で撮影された避難場所Eの画像に基づいて避難場所Eの混雑度を算出する。例えば、避難場所カメラ装置10で撮影された画像に基づいて、その避難場所Eに居る人数をカウントする。そして、その避難場所Eの収容可能人数と比較し、避難場所Eの混雑度を算出する。なお、混雑度は、一定時間(例えば、30分または1時間)ごとに更新される。
混雑度配信部39は、候補として表示された避難場所Eの混雑度を避難者Rのスマートフォン6に配信する。例えば、避難者Rが避難場所Eの予約を行うときに、候補となる避難場所Eの混雑度を配信する。このようにすれば、避難場所Eに居る避難者Rが写っている画像を配信しなくても、その避難場所Eの混雑度を、避難が予定されている避難者Rに提供することができる。そのため、避難場所Eに居る避難者のプライバシーを保護することができる。なお、避難場所Eを写した画像とともに混雑度「**%」などの表示を行うようにしても良い。
避難者Rに避難場所Eの画像または混雑度などの情報を与えることで、避難先での生活状況を避難者Rが自分で確認して避難場所Eを選択できる。そのため、最適な避難場所Eに誘導させることができる。また、避難場所Eの状況を表示できることにより、病院の救急の受け入れ対策などの救助率を向上させることができる。
避難タイミング判定部40は、避難者Rの更新される現在位置に基づいて避難者Rが決定された避難タイミングで避難を行っているか否かを判定する。例えば、避難者Rのスマートフォン6から定期的に現在位置を取得する。そして、現在位置が変化しているか否か、つまり、避難者Rが移動をしているか否かを判定する。この判定に基づいて、避難者Rが適切な避難タイミングで避難を行っているか否かを判定する。
警告表示部41は、避難者Rが決定された避難タイミングで避難を行っていないと判定された場合に避難者Rのスマートフォン6に警告を示す情報を表示させる。このようにすれば、避難者Rの避難タイミングが早い場合または遅い場合に避難者Rに警告することができる。なお、警告を示す情報は、電子メールなどを用いて通知する。また、避難者Rのスマートフォン6に電話をかけて自動音声メッセージで通知しても良い。このようにすれば、それぞれの避難者Rの避難タイミングを分散させることができる。そのため、避難途中における混乱または混雑を回避でき、結果的に安全に避難時間を短縮して避難を完了させることができる。
タイミング情報配信部42は、避難場所Eに到着した避難者Rが決定された避難タイミングで避難をしてきた者であるか否かを識別可能なタイミング情報を配信する。このタイミング情報は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5,6に配信される。
タイミング情報提示部43は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5のディスプレイ44にタイミング情報を表示する。このようにすれば、適切な避難タイミングで避難してきた避難者Rであるか否かを避難場所Eの管理者Mが識別することができる。例えば、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に避難場所Eの名称と避難完了時刻を示す画面を表示し、その画面を管理者Mに見せるようにしても良い。また、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に所定の二次元バーコードを表示し、その二次元バーコードを、管理者Mのスマートフォン5で読み取ることで避難場所Eの名称と避難完了時刻を管理者Mのスマートフォン5で確認できるようにしても良い。
図4に示すように、避難場所管理テーブルには、避難場所IDに対応付けて、収容可能人数と予約人数と現在収容人数と空き数とが登録される。なお、これらの情報以外の情報が避難場所管理テーブルに登録されても良い。
避難場所IDの項目には、それぞれの避難場所Eを個々に識別可能な避難場所識別情報である避難場所IDが登録される。この避難場所IDが避難場所管理テーブルの主キーとなっている。それぞれの避難場所Eに対して避難場所IDが付与される。なお、通常時に予め避難場所IDが付与される場合もあるし、非常時に臨時に設けられた避難場所Eに臨時に避難場所IDが付与される場合もある。避難場所管理テーブルに登録された情報は、避難場所IDに対応する避難場所Eの管理者Mのスマートフォン5に配信される。管理者Mは自分が管理している避難場所Eの状況を避難場所管理テーブルに基づいて把握することができる。
収容可能人数の項目には、避難場所IDに対応する避難場所Eに収容可能な避難者Rの総人数が登録される。なお、避難場所IDと収容可能人数は、避難場所情報として避難場所データベース14に記憶されても良い。
予約人数の項目には、避難場所IDに対応する避難場所Eを予約している避難者Rの総人数が登録される。この予約人数は、例えば、避難者Rがスマートフォン6で予約を行うことで更新される。
現在収容人数の項目には、避難場所IDに対応する避難場所Eを現在利用している避難者Rの総人数が登録される。
空き数の項目には、避難場所IDに対応する避難場所Eで現在実際に空いている収容人数が登録される。なお、この空き数には、予約で既に埋まった人数は含まれていない。つまり、避難場所Eの予約をせずに避難してきた者は、この空き数がある場合に限り、避難場所Eを利用することができる。現在収容人数と空き数は、例えば、管理者Mがスマートフォン5で避難場所Eの受け付けを行うことで更新される。
図5に示すように、避難者管理テーブルには、避難者IDに対応付けて、総人数と要配慮者の有無と移動手段と優先度ランクと避難場所IDと避難開始時刻と避難完了時刻とが登録される。なお、これらの情報以外の情報が避難者管理テーブルに登録されても良い。
避難者IDの項目には、それぞれの避難者Rを個々に識別可能な避難者識別情報である避難者IDが登録される。この避難者IDが避難者管理テーブルの主キーとなっている。スマートフォン6で避難支援システム1にアクセスしてきた避難者Rに対して避難者IDが付与される。なお、通常時に避難者Rに対して予め避難者IDを付与しても良い。
総人数の項目には、避難者IDに対応する避難者Rの総人数(合計人数)が登録される。この総人数には、スマートフォン6で避難支援システム1にアクセスした避難者R(代表者)と、この避難者Rと一緒に行動する避難者R(同行者)とが含まれる。この総人数は、避難者Rの属性情報である。
要配慮者の有無の項目には、避難者IDに対応する避難者Rに要配慮者が含まれているか否かを示す情報が登録される。例えば、避難者Rに要配慮者がいる場合には、要配慮者の有無の項目に「あり」が登録される。避難者Rに要配慮者がいない場合には、要配慮者の有無の項目に「なし」が登録される。この要配慮者の有無を示す情報は、避難者Rの属性情報である。なお、避難者管理テーブルには、要配慮者の詳細な情報が登録されても良い。例えば、要配慮者は、妊婦、乳幼児、幼児、高齢者、障碍者、病人のうちのいずれの者であるかを示す情報が登録されても良い。
移動手段の項目には、避難者IDに対応する避難者Rが避難の際に用いる移動手段の情報が登録される。例えば、移動手段の項目には、「徒歩」、「自家用車」、「公共交通機関」などの情報が登録される。この移動手段の情報は、避難者Rの属性情報である。
優先度ランクの項目には、避難者IDに対応する避難者Rの優先度ランクが登録される。このランク分けは、避難者Rの現在位置と属性情報とに基づいて行われる。優先度が高い者から順に「A」から「D」のランクに分けられ、決定されたランクが優先度ランクの項目に登録される。
避難場所IDの項目には、避難者IDに対応する避難者Rの予約が承諾された避難場所Eの避難場所IDが登録される。
避難開始時刻の項目には、避難者IDに対応する避難者Rが避難場所Eに避難するときの最適な避難開始時刻(避難タイミング)が登録される。
避難完了時刻の項目には、避難者IDに対応する避難者Rが避難場所Eに到着するときの最適な避難完了時刻(避難タイミング)が登録される。
図6に示すように、避難者Rのスマートフォン6には、非常事態の発生時に、避難支援システム1から緊急メールが配信される。スマートフォン6のディスプレイ44に表示される緊急メールの画面には、非常事態の発生を示す非常事態情報が表示されるとともに、避難者Rが避難誘導の支援を希望するか否かを問う選択入力部45が設けられる。避難者Rが避難誘導の支援を求める場合には、「はい」を選択し、求めない場合は「いいえ」を選択する。
図7に示すように、避難誘導の支援を求めることを選択した避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、属性情報の入力フォーム(属性情報入力画面)が表示される。属性情報は、それぞれの質問項目に対応して設けられているプルダウンメニュー46により入力することができる。
図8に示すように、属性情報を入力した避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、避難者Rが避難可能な避難場所Eの候補の一覧(避難場所予約画面)が表示される。この画面には、避難場所Eの候補に対応して、避難場所Eの地図を表示する選択入力部47が設けられる。なお、地図の表示とともに避難場所Eまでの避難経路を表示しても良い。さらに、この画面には、避難場所Eの予約の申し込みを行う選択入力部48が設けられる。また、候補として挙がった避難場所Eの利用をしない場合の選択入力部49も設けられる。避難者Rは、この画面により利用を希望する避難場所Eの予約を申し込むことができる。避難場所Eの候補が複数ある場合には、複数の避難場所Eの予約を申し込むことができる。
避難場所Eの予約が承諾された後に、現在位置からその避難場所Eまでの避難経路の候補が避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44に表示される。避難者Rは、避難経路の候補の一覧から利用する避難経路を選択する。
図9に示すように、予約が承諾され、かつ避難経路を選択した避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、避難タイミング提示画面が表示される。この画面には、予約が承諾された避難場所Eの名称とともに、避難開始時刻と避難完了時刻とが表示される。なお、この画面には、避難経路を表示させる選択入力部50が設けられる。避難者Rは、避難開始時刻に避難を開始すると、避難完了時刻に避難場所Eに到着することができる。
避難開始時刻と避難完了時刻は変化しても良い。例えば、交通情報の変化により避難完了時刻が遅れる場合がある。また、気象情報または放射能情報の更新とともに避難開始時刻と避難完了時刻が更新されても良い。
次に、避難支援システム1が実行する避難支援処理について図10のフローチャートを用いて説明する。なお、図2から図3示すブロック図を適宜参照する。以下のステップは、避難支援処理に含まれる少なくとも一部の処理であり、他のステップが避難支援処理に含まれても良い。
避難支援処理は、一定時間毎に繰り返される処理である。この処理が繰り返されることで、避難支援システム1で避難支援方法が実行される。なお、避難支援システム1が他のメイン処理を実行中に、この処理を割り込ませて実行しても良い。
図10に示すように、まず、ステップS11において、避難支援システム1のメイン制御部11は、避難場所情報収集処理を実行する。この避難場所情報収集処理では、避難場所Eに関する避難場所情報が収集される。収集された避難場所情報は、避難場所データベース14に記憶される。
次のステップS12において、交通情報取得部16は、交通情報収集処理を実行する。ここで、交通情報取得部16は、交通管制センター4から送られるデータに基づいて、道路に関する交通情報を取得する。
次のステップS13において、気象情報取得部17は、気象情報収集処理を実行する。ここで、気象情報取得部17は、気象庁3から送られるデータに基づいて、気象に関する気象情報を取得する。なお、この取得される気象情報は、気象庁3に限らず気象に関する気象情報を発信する気象情報発信機関から取得されるものであれば良い。また、収集された気象情報は、気象環境データベース13に記憶される。
次のステップS14において、放射能情報取得部18は、放射能情報収集処理を実行する。ここで、放射能情報取得部18は、気象庁3から送られるデータに基づいて、原子力施設から放出される放射性物質に関する放射能情報を取得する。なお、収集された放射能情報は、気象環境データベース13に記憶される。
次のステップS15において、非常事態情報配信部19は、非常事態情報配信処理を実行する。ここで、非常事態情報配信部19は、非常事態の発生時に非常事態の発生を示す非常事態情報を避難者Rのスマートフォン6(避難者用端末)に配信する。
次のステップS16において、メイン制御部11は、後述の避難場所決定処理(図11)を実行する。この処理は避難者IDごとに個別に実行される処理である。
次のステップS17において、メイン制御部11は、後述の避難経路決定処理(図12)を実行する。この処理は避難者IDごとに個別に実行される処理である。
次のステップS18において、避難経路更新部36は、避難経路表示更新処理を実行する。ここで、避難経路更新部36は、避難者Rのスマートフォン6に避難経路が表示中である場合に、刻々と更新される交通情報と気象情報と放射能情報などに基づいて、避難者Rが利用する避難経路の更新を行う。なお、避難タイミングも更新される。このようにすれば、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、最新の情報に基づいて更新された避難経路と避難タイミングが表示される。この処理は避難者IDごとに個別に実行される処理である。避難経路更新部36は、更新された避難経路と避難タイミングを示す避難関連情報を避難データ蓄積データベース15に記憶する。
次のステップS19において、メイン制御部11は、避難場所状況配信処理を実行する。この処理は避難者IDごとに個別に実行される処理である。
ここで、画像配信部37は、避難場所カメラ装置10で撮影された避難場所Eの画像を避難者Rのスマートフォン6に配信する。例えば、避難者Rが避難場所Eの候補の一覧から利用を希望する避難場所Eを選択するときに、その候補となっている避難場所Eの画像を確認することができる。
また、混雑度算出部38は、避難場所カメラ装置10で撮影された避難場所Eの画像に基づいて避難場所Eの混雑度を算出する。そして、混雑度配信部39は、候補として表示された避難場所Eの混雑度を避難者Rのスマートフォン6に配信する。
次のステップS20において、メイン制御部11は、後述の避難タイミング管理処理(図13)を実行する。この処理は避難者IDごとに個別に実行される処理である。
次のステップS21において、メイン制御部11は、後述の避難場所受付管理処理(図14)を実行する。そして、避難支援処理を終了する。
次に、避難場所決定処理について図11のフローチャートを用いて説明する。この避難場所決定処理は、避難者Rにとって適切な避難場所を決定するための処理である。
図11に示すように、まず、ステップS31において、避難支援システム1のメイン制御部11は、避難者Rが避難支援を希望しているか否かを判定する。この判定は、避難者Rのスマートフォン6に配信された緊急メール(図6)の選択入力部45の入力操作に基づいて判定される。ここで、避難者Rが避難支援を希望しない場合(ステップS31にてNOの場合)は、避難場所決定処理を終了する。一方、避難者Rが避難支援を希望する場合(ステップS31にてYESの場合)は、ステップS32に進む。
ステップS32において、現在位置取得部22は、避難者Rの現在位置を取得する。例えば、避難者Rのスマートフォン6が衛星測位システムを用いて自己位置を取得し、この位置が、インターネット2を介して避難支援システム1に送信される。そして、現在位置取得部22が避難者Rの現在位置を取得することができる。現在位置取得部22は、取得した現在位置を避難データ蓄積データベース15に記憶する。
次のステップS33において、属性情報取得部23は、避難者Rの属性情報を取得する。ここで、属性情報入力表示部20は、属性情報の入力を求める入力フォーム(図7)を避難者Rのスマートフォン6に表示する。そして、属性情報入力受付部21は、入力フォームに基づいて属性情報の入力を受け付ける。属性情報取得部23は、取得した属性情報を避難データ蓄積データベース15に記憶する。ここで、属性情報が避難者IDに対応付けて避難者管理テーブル(図5)に登録される。
次のステップS34において、優先度決定部24は、現在位置取得部22が取得した現在位置と属性情報取得部23が取得した属性情報に基づいて避難者Rの優先度を決定する。ここで、避難者Rは、優先度に応じてランク分けされ、そのランクが避難者IDに対応付けて避難者管理テーブル(図5)に登録される。
次のステップS35において、避難行動判断部25は、避難行動判断処理を実行する。ここで、避難行動判断部25は、現在位置取得部22が取得した現在位置と属性情報取得部23が取得した属性情報に基づいて避難者Rが行うと予測される避難行動を判断する。
次のステップS36において、候補表示部26は、避難行動判断部25が判断した避難行動と、避難場所データベース14に記憶された避難場所情報に基づいて、避難者Rが避難可能な避難場所Eの候補を避難者Rが扱うスマートフォン6に表示する。
次のステップS37において、避難場所予約部27は、候補として表示された避難場所Eの予約を避難者Rが扱うスマートフォン6から受け付ける。
次のステップS38において、予約決定部28は、予約を受け付けた避難者Rの優先度が「A」であるか否かを判定する。ここで、優先度が「A」でない場合(ステップS38にてNOの場合)は、ステップS40に進む。一方、優先度が「A」である場合(ステップS38にてYESの場合)は、ステップS39に進む。
ステップS39において、予約決定部28は、第1種予約決定処理を実行する。この第1種予約決定処理で予約の承諾または拒否が決定される。そして、ステップS42に進む。
ステップS40において、予約決定部28は、優先度が「A」でない避難者Rのスマートフォン6に予約決定待ち通知を行う。例えば、予約決定待ち通知は、電子メールなどを用いて通知する。
次のステップS41において、予約決定部28は、第2種予約決定処理を実行する。この第2種予約決定処理で予約の承諾または拒否が決定される。そして、ステップS42に進む。
第2種予約決定処理は、全てのまたは一定数以上の優先度が「A」である避難者Rの予約が第1種予約決定処理で決定された後に実行される。また、第2種予約決定処理は、所定時間経過後に実行されても良い。このようにすれば、優先度が高い避難者Rの予約が先に決定されるようになる。
なお、第2種予約決定処理の他に、第3種予約決定処理、第4種予約決定処理を設けても良い。例えば、第2種予約決定処理にて優先度が「B」である避難者Rの予約を決定し、第3種予約決定処理にて優先度が「C」である避難者Rの予約を決定し、第4種予約決定処理にて優先度が「D」である避難者Rの予約を決定する。
なお、避難者Rは、複数の避難場所Eの予約の申し込みができる。そして、予約申込時に希望の順位を付与しても良い。予約決定部28は、優先度が高い避難者Rについては第1希望の避難場所Eの予約を優先して承諾しても良い。優先度が低い避難者Rについては、希望順が下位の避難場所Eであって、希望者が少ない避難場所Eの予約を承諾するようにしても良い。このようにすれば、優先度が低い避難者Rは、優先度が高い避難者Rの予約が決定されるまで待つ必要がなくなる。
ステップS42において、予約決定部28は、予約状況を示す予約情報を避難データ蓄積データベース15に記憶する。例えば、予約が承諾された避難場所Eの避難場所IDが避難者IDに対応付けて避難者管理テーブル(図5)に登録される。そして、避難場所決定処理を終了する。
次に、避難経路決定処理について図12のフローチャートを用いて説明する。この避難経路決定処理は、避難者Rにとって適切な避難経路を決定するための処理である。
図12に示すように、まず、ステップS51において、避難支援システム1のメイン制御部11は、避難者Rの避難場所Eが決定しているか否かを判定する。ここで、避難者Rの避難場所Eが決定していない場合(ステップS51にてNOの場合)は、避難経路決定処理を終了する。一方、避難者Rの避難場所Eが決定している場合(ステップS51にてYESの場合)は、ステップS52に進む。
ステップS52において、避難経路候補作成部31は、避難経路情報作成処理を実行する。ここで、避難経路候補作成部31は、避難データ蓄積データベース15に蓄積された情報に基づいて避難者Rが利用可能な避難経路の候補を作成する。
次のステップS53において、避難経路表示部32は、避難経路候補作成部31が作成した避難経路の候補を避難者Rのスマートフォン6に表示する。
次のステップS54において、避難経路受付部33は、候補として表示された避難経路を利用するか否かを避難者Rのスマートフォン6から受け付ける。この受け付けにより避難者Rが利用する避難経路が決定される。
次のステップS55において、避難タイミング決定部34は、避難タイミング決定処理を実行する。ここで、避難タイミング決定部34は、避難場所情報と現在位置と属性情報と交通情報と気象情報と放射能情報と地理情報などに基づいて、避難者Rが利用する避難経路の避難タイミングを決定する。
次のステップS56において、避難タイミング表示部35は、避難タイミングを示す情報を避難者Rのスマートフォン6に表示する(図9)。
次のステップS57において、メイン制御部11は、決定された避難経路と避難タイミングを示す避難関連情報を避難データ蓄積データベース15に記憶する。例えば、避難タイミングとしての避難開始時刻と避難完了時刻とが避難者IDに対応付けて避難者管理テーブル(図5)に登録される。そして、避難経路決定処理を終了する。
次に、避難タイミング管理処理について図13のフローチャートを用いて説明する。この避難タイミング管理処理は、避難者Rが適切なタイミングで避難できるように管理するための処理である。
図13に示すように、まず、ステップS61において、避難支援システム1の現在位置取得部22は、現在位置取得処理を実行する。ここで、現在位置取得部22は、避難者Rの現在位置を取得する。なお、このとき取得される現在位置は、避難場所Eの予約を申し込むときの現在位置、つまり、避難開始前の避難者Rの位置のみならず、避難開始後の避難者Rの位置の場合もある。この現在位置取得処理は、一定時間ごとに実行され、その都度、避難者Rの現在位置が更新される。
次のステップS62において、避難タイミング判定部40は、避難者管理テーブル(図5)を参照し、避難者IDに対応付けて登録されている避難開始時刻を取得する。そして、避難タイミング判定部40は、現在時刻が避難開始時刻以後であるか否かを判定する。ここで、現在時刻が避難開始時刻以後でない場合(ステップS62にてNOの場合)は、ステップS65に進む。一方、現在時刻が避難開始時刻以後である場合(ステップS65にてYESの場合)は、ステップS63に進む。
ステップS63において、避難タイミング判定部40は、避難者Rの現在位置が、避難場所Eの予約申込時の位置と比較して変化しているか否か、つまり、避難者Rが避難を開始しているか否かを判定する。ここで、現在位置が変化している場合(ステップS63にてYESの場合)は、避難タイミング管理処理を終了する。一方、現在位置が変化していない場合(ステップS63にてNOの場合)は、ステップS64に進む。
ステップS64において、警告表示部41は、避難者Rのスマートフォン6に第1種警告通知(避難催促通知)を行う。ここで、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、避難するように促す通知が表示される。そして、避難タイミング管理処理を終了する。
ステップS62にてNOの場合に進むステップS65において、避難タイミング判定部40は、避難者Rの現在位置が、避難場所Eの予約申込時の位置と比較して変化しているか否か、つまり、避難者Rが避難を開始しているか否かを判定する。ここで、現在位置が変化していない場合(ステップS65にてNOの場合)は、避難タイミング管理処理を終了する。一方、現在位置が変化している場合(ステップS65にてYESの場合)は、ステップS66に進む。
ステップS66において、警告表示部41は、避難者Rのスマートフォン6に第2種警告通知(避難保留通知)を行う。ここで、避難者Rのスマートフォン6のディスプレイ44には、避難を保留するように促す通知が表示される。そして、避難タイミング管理処理を終了する。
なお、本実施形態では、避難支援システム1から避難者Rのスマートフォン6に警告通知を配信しているが、その他の態様でも良い。例えば、避難者Rのスマートフォン6に避難タイミングを管理するアプリケーションをインストールしておき、このアプリケーションに基づいて、避難者Rのスマートフォン6に警告通知を表示させても良い。
次に、避難場所受付管理処理について図14のフローチャートを用いて説明する。この避難場所受付管理処理は、避難場所Eの管理者Mが避難者Rの受け付けを行うときに、適切な避難場所Eに適切な避難タイミングで避難してきた者であるかを把握するための処理である。
図14に示すように、まず、ステップS71において、避難支援システム1のメイン制御部11は、避難者IDを取得する。ここで、避難者IDは、管理者Mのスマートフォン5に入力されたものが送られる。なお、避難者Rのスマートフォン6から送られたものでも良い。
次のステップS72において、避難支援システム1のメイン制御部11は、避難場所IDを取得する。ここで、避難場所IDは、管理者Mのスマートフォン5から送られる。なお、避難者Rのスマートフォン6に入力されたものが送られても良い。
次のステップS73において、メイン制御部11は、受付可否の判定処理を実行する。なお、避難場所Eで受け入れるか否かの判定は、メイン制御部11で判定されるものでも良いし、受付の可否が判定可能な情報を、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5に配信し、この情報に基づいて、管理者Mが判定しても良い。
例えば、予約情報配信部29は、避難データ蓄積データベース15に蓄積された情報に基づいて避難場所Eに到着した避難者Rが予約の承諾された者であるか否かを識別可能な予約情報を配信する。また、タイミング情報配信部42は、避難場所Eに到着した避難者Rが決定された避難タイミングで避難をしてきた者であるか否かを識別可能なタイミング情報を配信する。
次のステップS74において、予約情報表示部30は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5のディスプレイ44に予約情報を表示する。また、タイミング情報提示部43は、避難者Rまたは管理者Mのスマートフォン5のディスプレイ44にタイミング情報を表示する。例えば、避難者Rが予約した避難場所Eであるか否かを示す情報、適切な避難完了時刻で避難場所Eに到着したか否かを示す情報、受付許可または受付拒否を示す情報などを表示する。そして、避難場所受付管理処理を終了する。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
本実施形態のシステムは、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。このシステムは、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
なお、本実施形態のシステムで実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
また、このシステムで実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、このシステムは、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
なお、避難支援システム1には、機械学習を行う人工知能(AI:Artificial Intelligence)を備えるコンピュータが含まれても良い。例えば、交通状況を把握する処理、避難者Rの未来の避難行動を判断する処理、避難場所Eの候補を抽出する処理、避難経路の候補を作成する処理、避難タイミングを決定する処理、避難場所Eの混雑度を算出する処理などを機械学習により行っても良い。また、避難支援システム1には、深層学習に基づいて、複数のパターンから特定のパターンを抽出する深層学習部が含まれても良い。
本実施形態のコンピュータを用いた解析には、人工知能の学習に基づく解析技術を用いることができる。例えば、ニューラルネットワークによる機械学習により生成された学習モデル、その他の機械学習により生成された学習モデル、深層学習アルゴリズム、回帰分析などの数学的アルゴリズムを用いることができる。また、機械学習の形態には、クラスタリング、深層学習などの形態が含まれる。
本実施形態のシステムは、機械学習を行う人工知能を備えるコンピュータを含む。例えば、ニューラルネットワークを備える1台のコンピュータでシステムを構成しても良いし、ニューラルネットワークを備える複数台のコンピュータでシステムを構成しても良い。
ここで、ニューラルネットワークとは、脳機能の特性をコンピュータによるシミュレーションによって表現した数学モデルである。例えば、シナプスの結合によりネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)が、学習によってシナプスの結合強度を変化させ、問題解決能力を持つようになるモデルを示す。さらに、ニューラルネットワークは、深層学習(Deep Learning)により問題解決能力を取得する。
例えば、ニューラルネットワークには、6層のレイヤーを有する中間層が設けられる。この中間層の各レイヤーは、300個のユニットで構成されている。また、多層のニューラルネットワークに学習用データを用いて予め学ばせておくことで、回路またはシステムの状態の変化のパターンの中にある特徴量を自動で抽出することができる。なお、多層のニューラルネットワークは、ユーザインターフェース上で、任意の中間層数、任意のユニット数、任意の学習率、任意の学習回数、任意の活性化関数を設定することができる。
なお、学習対象となる各種情報項目に報酬関数が設定されるとともに、報酬関数に基づいて価値が最も高い情報項目が抽出される深層強化学習をニューラルネットワークに用いても良い。
例えば、画像認識で実績のあるCNN(Convolution Neural Network)を用いる。このCNNでは、中間層が畳み込み層とプーリング層で構成される。畳み込み層は、前の層で近くにあるノードにフィルタ処理を施すことで特徴マップを取得する。プーリング層は、畳込み層から出力された特徴マップを、さらに縮小して新たな特徴マップとする。この際に特徴マップにおいて着目する領域に含まれる画素の最大値を得ることで、特徴量の位置の多少のずれも吸収することができる。
畳み込み層は、画像の局所的な特徴を抽出し、プーリング層は、局所的な特徴をまとめる処理を行う。これらの処理では、入力画像の特徴を維持しながら画像を縮小処理する。つまり、CNNでは、画像の持つ情報量を大幅に圧縮(抽象化)することができる。そして、ニューラルネットワークに記憶された抽象化された画像イメージを用いて、入力される画像を認識し、画像の分類を行うことができる。
なお、深層学習には、オートエンコーダ、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long Short-Term Memory)、GAN(Generative Adversarial Network)などの各種手法がある。これらの手法を本実施形態の深層学習に適用しても良い。
本実施形態では、避難者用端末として、スマートフォン6に限らず、家電機器7またはカーナビゲーションシステム8などの様々な機器を用いることができる。このようにすれば、地域住民だけでなく、旅行者などの一時滞在者に対しても避難支援システム1に容易に接続することができる。そして、避難完了までの時間短縮が可能となる。また、高齢者、携帯端末を持っていない住民などにも、テレビの手段で災害発生を配信することにより、避難への誘導が迅速に行えることから救助率を向上させることができる。
また、本実施形態では、携帯機器として、スマートフォン6を用いることができる。さらに、車両搭載機器として、カーナビゲーションシステム8またはドライブレコーダー9を用いることができる。このようにすれば、避難者Rが避難しようと通行した道路が災害の影響により通行不可能となった場合に、その情報をスマートフォン6またはカーナビゲーションシステム8に入力し、交通管制センター4に送信することができる。また、ドライブレコーダー9の画像を交通管制センター4に送信することができる。このようにすれば、安全で迅速に避難できる避難経路を提示することができる。そして、避難者Rを安全に避難させ、かつ避難にかかる時間を短縮することができる。さらに、避難途中の危険も回避することができるため、救助率を向上させることができる。なお、携帯機器または車両搭載機器により得られた情報は、避難支援システム1に直接送信されるものでも良い。
なお、本実施形態では、非常時に属性情報を取得するようにしているが、その他の態様であっても良い。例えば、通常時に地域住民が、生年月日、性別、家族構成、持病の有無、避難時に使う移動手段などの属性情報を地域の行政機関に登録しておく。そして、非常時に既に登録されている属性情報を用いて避難場所Eの予約ができるようにしても良い。
なお、本実施形態では、避難者Rの優先度をランクによって区分けしているが、その他の態様であっても良い。例えば、避難者Rの優先度を点数によって区分けしても良い。
なお、本実施形態では、優先度が高い避難者Rと優先度が低い避難者Rとで予約の決定までに時間差を設けるようにしているが、その他の態様であっても良い。例えば、予約を希望する避難場所Eが互いに競合していない場合には、優先度が低い避難者Rの予約の決定が、優先度が高い避難者Rの予約の決定よりも先に行われても良い。
なお、空気感染または飛沫感染などの感染力が強い特定の感染症に罹っているおそれがある避難者Rを属性情報に基づいて特定し、このような避難者Rを特定の避難場所Eに集約して避難させても良い。例えば、属性情報の入力フォームで、発熱があるか否かを示す情報の入力を求め、発熱がある場合には、優先度を「S」ランクとする。そして、この「S」ランクの避難者Rが利用可能な適切な設備を有する特定の避難場所Eを予約可能とする。また、この避難場所Eに誘導しても良い。つまり、本実施形態の優先度のランク分けは、上位と下位を分ける態様のみならず、特殊な事情を有する避難者Rを他の避難者Rと分ける態様を含む。さらに、一般的な避難場所Eであっても、管理者Mが受け付けるときに、「S」ランクの避難者Rを他の避難者Rと区分けして受け入れるようにしても良い。
以上説明した実施形態によれば、避難者を個々に識別可能な避難者識別情報と予約が承諾された避難場所を対応付けて記憶する避難データ蓄積データベースを備えることにより、避難者の状況に応じて適切な避難場所の予約を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…避難支援システム、2…インターネット、3…気象庁、4…交通管制センター、5,6…スマートフォン、7…家電機器、8…カーナビゲーションシステム、9…ドライブレコーダー、10…避難場所カメラ装置、11…メイン制御部、12…通信部、13…気象環境データベース、14…避難場所データベース、15…避難データ蓄積データベース、16…交通情報取得部、17…気象情報取得部、18…放射能情報取得部、19…非常事態情報配信部、20…属性情報入力表示部、21…属性情報入力受付部、22…現在位置取得部、23…属性情報取得部、24…優先度決定部、25…避難行動判断部、26…候補表示部、27…避難場所予約部、28…予約決定部、29…予約情報配信部、30…予約情報表示部、31…避難経路候補作成部、32…避難経路表示部、33…避難経路受付部、34…避難タイミング決定部、35…避難タイミング表示部、36…避難経路更新部、37…画像配信部、38…混雑度算出部、39…混雑度配信部、40…避難タイミング判定部、41…警告表示部、42…タイミング情報配信部、43…タイミング情報提示部、44…ディスプレイ、45…選択入力部、46…プルダウンメニュー、47〜50…選択入力部、E…避難場所、M…管理者、R…避難者。

Claims (15)

  1. 避難場所に関する避難場所情報を記憶する避難場所データベースと、
    非常時に避難者の現在位置を取得する現在位置取得部と、
    前記避難者の属性情報を取得する属性情報取得部と、
    前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者の優先度を決定する優先度決定部と、
    前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者が行うと予測される避難行動を判断する避難行動判断部と、
    前記避難行動と前記避難場所情報に基づいて前記避難者が避難可能な前記避難場所の候補を前記避難者が扱う避難者用端末に表示する候補表示部と、
    候補として表示された前記避難場所の予約を前記避難者用端末から受け付ける避難場所予約部と、
    前記予約を受け付けた前記避難者の前記優先度に基づいて前記予約の承諾または拒否を決定する予約決定部と、
    前記避難者を個々に識別可能な避難者識別情報と前記予約が承諾された前記避難場所を対応付けて記憶する避難データ蓄積データベースと、
    を備える、
    避難支援システム。
  2. 前記属性情報の入力を求める入力フォームを前記避難者用端末に表示する属性情報入力表示部と、
    前記入力フォームに基づいて前記属性情報の入力を受け付ける属性情報入力受付部と、
    を備える、
    請求項1に記載の避難支援システム。
  3. 非常事態の発生時に前記非常事態の発生を示す非常事態情報を前記避難者用端末に配信する非常事態情報配信部を備え、
    前記属性情報入力表示部は、前記非常事態情報の配信と対応付けて前記入力フォームを表示する、
    請求項2に記載の避難支援システム。
  4. 前記避難データ蓄積データベースに蓄積された情報に基づいて前記避難場所に到着した前記避難者が前記予約の承諾された者であるか否かを識別可能な予約情報を配信する予約情報配信部と、
    前記避難者用端末と前記避難場所を管理する管理者が扱う管理者用端末の少なくとも一方に前記予約情報を表示する予約情報表示部と、
    を備える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  5. 前記避難データ蓄積データベースに蓄積された情報に基づいて前記避難者が利用可能な避難経路の候補を作成する避難経路候補作成部と、
    前記避難経路の候補を前記避難者用端末に表示する避難経路表示部と、
    候補として表示された前記避難経路を利用するか否かを前記避難者用端末から受け付ける避難経路受付部と、
    前記避難者が利用する前記避難経路の避難タイミングを決定する避難タイミング決定部と、
    前記避難タイミングを示す情報を前記避難者用端末に表示する避難タイミング表示部と、
    を備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  6. 更新される前記現在位置に基づいて前記避難者が前記避難タイミングで避難を行っているか否かを判定する避難タイミング判定部と、
    前記避難者が前記避難タイミングで避難を行っていないと判定された場合に前記避難者用端末に警告を示す情報を表示する警告表示部と、
    を備える、
    請求項5に記載の避難支援システム。
  7. 前記避難場所に到着した前記避難者が前記避難タイミングで避難をしてきた者であるか否かを識別可能なタイミング情報を配信するタイミング情報配信部と、
    前記避難者用端末と前記避難場所を管理する管理者が扱う管理者用端末の少なくとも一方に前記タイミング情報を表示するタイミング情報提示部と、
    を備える、
    請求項5または請求項6に記載の避難支援システム。
  8. 前記避難経路に関する交通情報を取得する交通情報取得部を備え、
    前記避難経路候補作成部は、前記交通情報に基づいて前記避難経路の候補を作成する、
    請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  9. 人が携帯可能な携帯機器と車両に搭載される車両搭載機器の少なくとも一方を用いて得られる情報に基づいて前記交通情報を取得する、
    請求項8に記載の避難支援システム。
  10. 気象に関する気象情報を取得する気象情報取得部を備え、
    前記候補表示部は、前記気象情報に基づいて前記避難者が避難可能な前記避難場所の候補を前記避難者用端末に表示する、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  11. 原子力施設から放出される放射性物質に関する放射能情報を取得する放射能情報取得部を備え、
    前記候補表示部は、前記放射能情報に基づいて前記避難者が避難可能な前記避難場所の候補を前記避難者用端末に表示する、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  12. 前記避難者用端末は、前記避難者が携帯する携帯端末と前記避難者が用いる家電機器と車両に搭載される車両搭載端末の少なくともいずれか1つである、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  13. 候補として表示された前記避難場所に設けられたカメラで撮影された前記避難場所の画像を前記避難者用端末に配信する画像配信部を備える、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  14. 前記避難場所に設けられたカメラで撮影された画像に基づいて前記避難場所の混雑度を算出する混雑度算出部と、
    候補として表示された前記避難場所の前記混雑度を前記避難者用端末に配信する混雑度配信部と、
    を備える、
    請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  15. 避難場所に関する避難場所情報を避難場所データベースに記憶するステップと、
    非常時に現在位置取得部が避難者の現在位置を取得するステップと、
    属性情報取得部が前記避難者の属性情報を取得するステップと、
    優先度決定部が前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者の優先度を決定するステップと、
    避難行動判断部が前記現在位置と前記属性情報に基づいて前記避難者が行うと予測される避難行動を判断するステップと、
    候補表示部が前記避難行動と前記避難場所情報に基づいて前記避難者が避難可能な前記避難場所の候補を前記避難者が扱う避難者用端末に表示するステップと、
    避難場所予約部が候補として表示された前記避難場所の予約を前記避難者用端末から受け付けるステップと、
    予約決定部が前記予約を受け付けた前記避難者の前記優先度に基づいて前記予約の承諾または拒否を決定するステップと、
    前記避難者を個々に識別可能な避難者識別情報と前記予約が承諾された前記避難場所を対応付けて避難データ蓄積データベースに記憶するステップと、
    を含む、
    避難支援方法。
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