JP7251441B2 - 救助支援サーバ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、救助用具を搭載した複数の移動ロボットを管理する救助支援サーバ装置に関する。
特許文献1は、底部と、底部の水平方向における両端部からそれぞれ鉛直方向に延びる第1の柱部および第2の柱部と、第1の柱部および第2の柱部のそれぞれの上端部に接続された天部とによって開口部を形成する物品収納部と、第1の柱部および第2の柱部に開口部を挟んで対となるように設けられた、物品収納補助具を固定するための固定部とを備えた物品搬送ロボットを開示する。特許文献1では、物品搬送ロボットが、買い物をしているユーザの後ろを追従走行し、ユーザが買い物をしながら、物品搬送ロボットの開口部に固定された物品収納補助具に対して物品の出し入れを行う利用シーンが想定されている。
特許第6336235号公報
デパートなどの商業施設内には、AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)や消火器など、緊急時に使用する救助用具が各所に設置されている。しかしながら緊急事態に遭遇したユーザは、救助用具の設置場所が分からないために、救助用具を入手できないという問題がある。
そこで本発明の目的は、緊急事態に遭遇したユーザに対して救助用具を提供する仕組みを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の救助支援サーバ装置は、救助用具を搭載した複数の移動ロボットを管理する。救助支援サーバ装置は、ユーザの端末装置から送信される救助要請であって、ユーザ位置を示す位置情報を含む救助要請を取得する第1取得部と、救助要請に含まれる位置情報から、ユーザ位置の近くに存在する移動ロボットを特定する第1ロボット特定部と、第1ロボット特定部が特定した移動ロボットに、ユーザ位置を目的地とする出動指示を送信する第1指示部と、ユーザの端末装置から送信される、発生した緊急事態の種類を示す種類情報を取得する第2取得部と、種類情報から、出動指示を送信した移動ロボットのうち、発生した緊急事態への対応に適していない移動ロボットを特定する第2ロボット特定部と、第2ロボット特定部が特定した移動ロボットに出動中止指示を送信する第2指示部とを備える。
本発明によれば、緊急事態に遭遇したユーザに対して救助用具を提供する仕組みを実現できる。
実施例の移動ロボットの斜視図である。 起立した姿勢にある移動ロボットの斜視図である。 荷物を積んだ移動ロボットの斜視図である。 走行機構に対する本体部の相対運動を説明するための図である。 移動ロボットの構造について説明するための図である。 移動ロボットの機能ブロックを示す図である。 移動ロボットが救助行動モードで動作する救助システムを示す図である。 携帯端末装置に表示されるSOSボタンを示す図である。 救助支援サーバ装置の機能ブロックを示す図である。 発生した緊急事態の選択画面を示す図である。
図1(a)および図1(b)は、実施例の移動ロボット10の斜視図を示す。移動ロボット10の高さは、例えば1~1.5メートル程度であってよい。移動ロボット10は、自律走行機能を有する走行機構12と、走行機構12に支持されて、荷物等の物体を載せるための本体部14とを備える。走行機構12は、第1車輪体22および第2車輪体24を備え、第1車輪体22は、一対の前輪20aおよび一対の中輪20bを有し、第2車輪体24は、一対の後輪20cを備える。図1(a)および図1(b)には、前輪20a、中輪20b、後輪20cが、直線状に並んでいる状態を示す。
本体部14は、矩形に形成された枠体40を有し、枠体40の内側は、荷物等の物体を載せる収容空間を構成する。枠体40は、一対の右側壁18a、左側壁18bと、一対の側壁を下側で繋ぐ底板18c、および一対の側壁を上側で繋ぐ上板18dを有して構成される。右側壁18aおよび左側壁18bの内面には、対向する一対の突条部(リブ)56a、56b、56c(以下、特に区別しない場合には「突条部56」と呼ぶ)が設けられる。本体部14は走行機構12に相対運動可能に連結される。実施例の移動ロボット10は、荷物を積んで、設定された目的地まで自律走行し、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける宅配機能を有する。以下、本体部14の向きに関し、本体部14が走行機構12に対して直立した状態で枠体40の開口に垂直な方向を「前後方向」、一対の側壁を垂直に貫く方向を「左右方向」と呼ぶ。
図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の移動ロボット10の斜視図を示す。走行機構12における前輪20aおよび後輪20cが互いに接近し、第1車輪体22および第2車輪体24が接地面に対して互いに傾斜することで、移動ロボット10は起立姿勢をとる。たとえば移動ロボット10が目的地に到達し、目的地にいるユーザの前で起立姿勢をとることで、ユーザは本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。
図3は、荷物を積んで起立姿勢にある移動ロボット10の斜視図を示す。図3には、本体部14に、第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cが積まれている様子が示される。第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは、右側壁18aおよび左側壁18bの内面に形成された突条部56に載置または係合することで、本体部14に載せられる。
図3に示す第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは箱形状であるが、本体部14に載せられる物体は箱形状に限らない。たとえば一対の突条部56に、物体を収納するための容器が載置されて、物体は容器に入れられるようにしてもよい。また枠体40の上板18dの内面にフックが設けられ、物体を取っ手付きの袋に入れた上で、袋の取っ手がフックに掛けられて、袋が吊されてもよい。
なお枠体40の内側の収容空間には、荷物以外に、様々な物が収容可能である。たとえば枠体40に冷蔵庫を収容することで、移動ロボット10は、動く冷蔵庫として機能できる。また枠体40に商品を搭載した商品棚を収容することで、移動ロボット10は、動く店舗として機能できる。
実施例の移動ロボット10は、枠体40の内側に救助用具を搭載して、緊急事態の発生時に現場に急行する救助用ロボットとして機能する。救助支援用のサーバ装置は、移動ロボット10が存在する位置を認識しており、緊急事態が発生すると、その現場の近くにいる移動ロボット10に対して、出動指示を送信する。救助用ロボットとしての動作については、図7~図10を用いて説明する。
図4(a)および図4(b)は、走行機構12に対する本体部14の相対運動を説明するための図である。
図4(a)は、枠体40の側壁を鉛直方向に対して傾斜させた状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、左右方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、前後方向のいずれにも傾斜できる。前後方向の傾斜運動を交互に繰り返すことで、枠体40は、前後方向の揺動運動を可能とする。
図4(b)は、枠体40が鉛直方向の軸回りに略90度回転した状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、垂直方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、その連結軸回りに枠体40と走行機構12とが相対回転することで、図4(b)に示すように枠体40が回転する。枠体40は、360度回転可能であってよい。
図5(a)および図5(b)は、移動ロボット10の構造について説明するための図である。図5(a)は、走行機構12の構造を示し、図5(b)は、主に本体部14の構造を示す。実際には走行機構12および本体部14に、電源部および制御部が設けられるが、図5(a)および図5(b)では省略している。
図5(a)に示すように、走行機構12は、前輪20a、中輪20b、後輪20c、第1車輪体22、第2車輪体24、軸体26、連結ギヤ28、起立アクチュエータ30、軸体支持部32、オブジェクト検出センサ34、前輪モータ36および後輪モータ38を有する。
第1車輪体22は、一対のサイドメンバ22aと、一対のサイドメンバ22aを連結して車幅方向に延在するクロスメンバ22bとを有する。一対のサイドメンバ22aは、クロスメンバ22bの両端から垂直な方向に延びるように設けられる。一対の前輪20aは、一対のサイドメンバ22aの前端の位置にそれぞれ設けられ、一対の中輪20bは、クロスメンバ22bの両端側の位置にそれぞれ設けられる。一対の前輪20aには、車輪軸を回転させる前輪モータ36がそれぞれ設けられる。
第2車輪体24は、車幅方向に延在するクロスメンバ24aと、クロスメンバ24aの中央位置から垂直方向に延在する連結メンバ24bとを有する。連結メンバ24bは、第1車輪体22のクロスメンバ22bに挿入され、第1車輪体22に相対回転可能に連結する。クロスメンバ24aの両端側に後輪20cがそれぞれ設けられる。
一対の後輪20cには、車輪軸を回転させる後輪モータ38がそれぞれ設けられる。一対の前輪20aおよび一対の後輪20cは各モータにより独立して回転することができ、走行機構12は左右輪の回転量の差によって左右に曲がることが可能である。
クロスメンバ22bの内部には車幅方向に延在する軸体26と、軸体26の両端部を支持する軸体支持部32とが設けられる。第2車輪体24の連結メンバ24bは、連結ギヤ28によって軸体26に対して回転可能に連結する。起立アクチュエータ30は、連結メンバ24bを軸体26の軸回りに回転させることができる。第1車輪体22および第2車輪体24は、起立アクチュエータ30の駆動によって相対回転して、図2(a)および図2(b)に示す起立姿勢をとることができ、起立姿勢から図1(a)および図1(b)に示す水平姿勢に戻ることができる。
走行機構12は、道路の段差などを走行可能なロッカーボギー構造で構成される。第1車輪体22および第2車輪体24を連結する軸体26は、中輪20bの車輪軸からずれて位置し、車幅に垂直な方向において前輪20aの車輪軸および中輪20bの車輪軸の間に位置する。これにより第1車輪体22と第2車輪体24は軸体26を支点として、走行中の路面形状に合わせて折れ曲がることができる。
オブジェクト検出センサ34は、第1車輪体22に設けられ、進行方向の物体を検出する。オブジェクト検出センサ34は、ミリ波レーダ、赤外線レーザ、音波センサなどであってよく、またはそれらの組合せであってよい。オブジェクト検出センサ34は、後方または横方向の物体を検出するため、第1車輪体22の前部のみならず、第1車輪体22および第2車輪体24の様々な位置に設けられてよい。
図5(b)に示すように、移動ロボット10は、枠体40、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46、第1カメラ50a、第2カメラ50b、通信部52を備える。枠体40には、右側面ディスプレイ48a、左側面ディスプレイ48b、上面ディスプレイ48c(以下、特に区別しない場合は「ディスプレイ48」と呼ぶ)、フック54、一対の第1突条部56a、一対の第2突条部56b、一対の第3突条部56cが設けられる。なお説明の便宜上、図5(b)には、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46を簡略化して一体に示しているが、連結軸42、外周歯部43および回転アクチュエータ44と、連結軸45および傾斜アクチュエータ46とは別体として設けられてよい。
突条部56は、荷物等を載置するために、右側壁18a、左側壁18bの内面から突出して設けられる。枠体40の上板18dの内面には、荷物を吊すためのフック54が形成される。フック54は、枠体40の上板内面から常時表出してよいが、上板内面内に収容可能に設けられて、必要なときに取り出せるようにしてよい。
右側面ディスプレイ48aは右側壁18aの外面に設けられ、左側面ディスプレイ48bは左側壁18bの外面に設けられ、上面ディスプレイ48cは上板18dの外面に設けられる。底板18cおよび上板18dには、第1カメラ50aおよび第2カメラ50b(これらを区別しない場合「カメラ50」という)がそれぞれ設けられる。なお移動ロボット10は、第1カメラ50a、第2カメラ50b以外にもカメラを搭載して、周囲の状況を監視できることが好ましい。カメラ50は、枠体40の収容空間を撮影する位置に設けられてもよい。上板18dには、さらに通信部52が設けられ、通信部52は無線通信ネットワークを介して、外部のサーバ装置と通信可能である。
底板18cは、連結軸42の外周歯部43に、回転アクチュエータ44側のギヤ(図示せず)を介して回転可能に取り付けられ、連結軸42により第1車輪体22に連結される。回転アクチュエータ44は、外周歯部43とギヤとを相対回転させることで、枠体40を連結軸42に対して軸回りに回転させる。回転アクチュエータ44により、図4(b)に示すように、枠体40を回転させることが可能となる。
傾斜アクチュエータ46は、連結軸45を回転して、連結軸42を鉛直方向に対して傾斜させる。左右方向に延在する連結軸45は、連結軸42の下端部に一体として設けられ、傾斜アクチュエータ46が連結軸45を回転することで、連結軸42の傾斜運動を実現する。傾斜アクチュエータ46は、連結軸42を傾斜することで、図4(a)に示すように、枠体40を前後方向に傾斜させることが可能となる。
図6は、移動ロボット10の機能ブロックを示す。移動ロボット10は、制御部100、受付部102、通信部52、GPS(Global Positioning System)受信機104、センサデータ処理部106、マップ保持部108、アクチュエータ機構110、ディスプレイ48、前輪モータ36および後輪モータ38を備える。制御部100は、走行制御部120、運動制御部122、表示制御部124および情報処理部126を有し、アクチュエータ機構110は、起立アクチュエータ30、回転アクチュエータ44、傾斜アクチュエータ46を含む。通信部52は無線通信機能を有して、他の移動ロボット10の通信部と車車間通信でき、またユーザのスマートフォンなどの携帯端末装置から送信される情報を受信できる。GPS受信機104は衛星からの信号にもとづいて現在位置を検出する。
図6において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
マップ保持部108は、道路位置を示すマップ情報を保持する。マップ保持部108は、道路位置に限らず、たとえば商業施設などの複数階の建物における各階の通路位置を示すマップ情報を保持してもよい。
移動ロボット10は、複数の行動モードを有し、設定された行動モードで行動する。複数の行動モードのうち、基本的な行動モードは、目的地まで自律走行して、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける行動モードである。以下、移動ロボット10の基本行動モードについて説明する。
<基本行動モード>
移動ロボット10は集荷場に待機しており、集荷場のスタッフにより配達先を入力されると、入力された配達先まで自律走行する。走行ルートは、移動ロボット10が決定してもよいが、外部のサーバ装置によって設定されてもよい。配達先の入力は、所定の無線入力ツールによって行われ、スタッフが無線入力ツールから配達先を入力すると、通信部52が配達先を受信して、走行制御部120に通知する。無線入力ツールは、専用のリモートコントローラであってよいが、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンであってもよい。
移動ロボット10は、配達先を入力するためのインタフェースを備え、スタッフは、当該インタフェースから配達先を入力してもよい。たとえばディスプレイ48がタッチパネルとして構成されている場合、表示制御部124は、ディスプレイ48に配達先入力画面を表示し、スタッフが配達先入力画面から配達先を入力してもよい。受付部102がタッチパネルのタッチ操作を受け付けると、情報処理部126が、タッチ位置から配達先を特定して、走行制御部120に通知する。集荷場のスタッフが、荷物を枠体40に載せて配達先を入力した後、配達開始を移動ロボット10に指示すると、走行制御部120は、設定された配達先までの走行を開始する。スタッフは複数の配達先を設定して、枠体40の収容空間に配達先ごとの荷物を載せてよい。
枠体40には載せられた荷物を枠体40にロック(固定)するための機構が備えられる。移動ロボット10の走行中は、荷物がロック機構により枠体40に固定されることで、走行中に落下せず、また受取人でない第三者に抜き取られないようにされる。
走行制御部120は、マップ保持部108に保持されたマップ情報と、GPS受信機104から供給される現在位置情報とを用いて、設定された走行ルートを走行するように走行機構12を制御する。具体的に走行制御部120は、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動して、移動ロボット10を目的地まで走行させる。
センサデータ処理部106は、オブジェクト検出センサ34による検出データおよびカメラ50による撮影画像をもとに、移動ロボット10の周囲に存在するオブジェクトに関する情報を取得し、走行制御部120に提供する。対象となるオブジェクトは、構造物や側溝などの走行に障害となる静的なオブジェクトと、人や他の移動ロボット10などの移動可能なオブジェクト(移動オブジェクト)を含む。走行制御部120は、他のオブジェクトとの衝突を回避するように進行方向および走行速度を決定し、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動制御する。
移動ロボット10が、受取人であるユーザのいる目的地に到達すると、走行制御部120はモータ駆動を停止する。ユーザは、自分宛の荷物のロックを解除するためのパスコードを外部のサーバ装置から事前に取得している。ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置を用いてパスコードを移動ロボット10に送信すると、通信部52がロック解除用のパスコードを受信し、情報処理部126が荷物のロックを解除する。このとき運動制御部122は起立アクチュエータ30を駆動して、移動ロボット10に起立姿勢をとらせる。これによりユーザは、荷物を受け取り可能であることを認識し、また本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。荷物がユーザにより受け取られると、走行制御部120は、次の目的地まで自律走行する。
以上、移動ロボット10の基本行動モードを示したが、移動ロボット10は、他の行動モードによる行動も可能とする。移動ロボット10の行動モードは様々存在してよく、各行動モードを実現するためのプログラムがプリインストールされていてよい。移動ロボット10は行動モードを設定されると、設定された行動モードで行動する。以下、移動ロボット10が枠体40の内側に救助用具を搭載して、緊急事態の発生時に現場に急行する救助用ロボットとして行動する救助行動モードについて説明する。
<救助行動モード>
図7は、複数の移動ロボット10が救助行動モードで動作する救助システム1の環境を示す。救助システム1では、複数の移動ロボット10がそれぞれ救助用具を搭載して、互いに間隔を空けた位置に存在している。たとえば救助システム1は、商業施設のような空間に設けられて、それぞれが所定のスタンバイ位置で待機していてよい。移動ロボット10に搭載される救助用具は、代表的には消火器やAED(自動体外式除細動器)であり、それら以外にも、たとえば経口補水液を含む脱水症対策キットや、消毒液や包袋などを含む救急セットを含んでよい。
図7に示す例では、移動ロボット10aが、消火器を搭載した消火器ロボットとして振る舞い、移動ロボット10bが、救急セットを搭載した救急ロボットとして振る舞い、移動ロボット10cが、AEDを搭載したAEDロボットとして振る舞い、移動ロボット10dが、脱水症対策キットを搭載した脱水症対策ロボットとして振る舞う。なお1台の移動ロボット10が複数種類の救助用具を搭載してもよい。救助システム1において救助支援サーバ装置200は、救助用具を搭載した複数の移動ロボット10の状況を管理している。
ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置150に、緊急時に救助を要請するためのアプリケーション(以下「SOSアプリケーション」と呼ぶ)をインストールしている。緊急事態の発生時、ユーザは携帯端末装置150でSOSアプリケーションを起動する。ユーザは、自分の体調異変を感じたときや、目の前に体調不良の人がいるとき、また火事の発生を見つけたときなどに、SOSアプリケーションを起動する。SOSアプリケーションは起動されると、タッチパネル上の画面に、タッチ操作可能なSOSボタンを表示する。
図8は、携帯端末装置150に表示されるSOSボタンを示す。ユーザがSOSボタン152をタッチ操作すると、SOSアプリケーションは、当該ユーザの位置を示す位置情報を含む救助要請を救助支援サーバ装置200に送信する。
図9は、救助支援サーバ装置200の機能ブロックを示す。救助支援サーバ装置200は、制御部202および通信部204を備える。制御部202は、ロボット管理部210、ロボット情報保持部212、取得部220、ロボット特定部230および指示部240を備え、取得部220は、救助要請取得部222および種類情報取得部224を有し、ロボット特定部230は、周辺ロボット特定部232および帰還ロボット特定部234を有し、指示部240は、出動指示部242および帰還指示部244を有する。通信部204は、ユーザの携帯端末装置150および移動ロボット10と通信する。
図9において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
ロボット管理部210は、救助システム1における複数の移動ロボット10の状況を管理する。ここで移動ロボット10の状況は、移動ロボット10がいる場所を示す位置情報(緯度、経度)と、移動ロボット10に搭載されている救助用具を特定する情報を含む。なお救助用具を特定する情報は、移動ロボット10が救助用ロボットとして利用される前に、救助支援サーバ装置200に送信されてよい。たとえば移動ロボット10に「救助行動モード」を設定するスタッフが、その設定時に、当該移動ロボット10に搭載する救助用具を特定する情報を救助支援サーバ装置200に送信する。これによりロボット管理部210は、当該移動ロボットの識別情報(ロボットID)に関連付けて、搭載している救助用具を管理できる。
移動ロボット10は、定期的に、その位置情報を救助支援サーバ装置200に送信してよい。これによりロボット管理部210は、各移動ロボット10の現在位置および搭載する救助用具を含む状況情報を把握する。ロボット管理部210は、移動ロボット10の状況情報をロボット情報保持部212に記憶させる。ロボット管理部210が、定期的にロボット情報保持部212の状況情報を更新することで、ロボット情報保持部212は、最新の移動ロボット10の状況情報を保持する。
ユーザが、図8に示すSOSボタン152をタッチ操作すると、携帯端末装置150は、ユーザ位置情報を含む救助要請を救助支援サーバ装置200に送信する。通信部204は、受信した救助要請を救助要請取得部222に供給し、救助要請取得部222は、救助要請を取得する。救助要請取得部222は、救助要請からユーザ位置情報を抽出して、ロボット特定部230に通知する。
ロボット特定部230において、周辺ロボット特定部232は、ユーザ位置情報から、ユーザ位置の近くに存在する移動ロボット10を特定する。ロボット情報保持部212には、移動ロボット10の最新の位置情報が保持されており、したがって周辺ロボット特定部232は、ロボット情報保持部212に保持された移動ロボット10の位置情報を参照して、ユーザ位置から所定の範囲内に存在する移動ロボット10を特定する。
周辺ロボット特定部232は、ユーザ位置から所定の距離Lの範囲内に存在する移動ロボット10の中から、ユーザ位置に近い順にN台の移動ロボット10を特定してよい。たとえばN=4であり、L=100mであってよい。
出動指示部242は、周辺ロボット特定部232が特定した移動ロボット10に、ユーザ位置を目的地とする出動指示を送信する。移動ロボット10において通信部52が出動指示を受信すると、走行制御部120が、目的地をユーザ位置に設定し、走行機構12を制御して目的地までの走行を開始する。図7には、携帯端末装置150から救助要請を発したユーザの近くに存在していた移動ロボット10a、10b、10c、10dが出動指示を受けて、ユーザ位置に急行している様子を示している。
ユーザがSOSボタン152を送信した後、SOSアプリケーションは、発生した緊急事態の種類を選択するための画面を表示する。
図10は、発生した緊急事態の選択画面を示す。緊急事態の選択画面では、緊急事態の種類を選択するための選択ボタン154a、154b、154c、154dが設けられる。選択ボタン154aは、火事が発生している場合に、選択ボタン154bは、ユーザや近くにいる人がケガをした場合に、選択ボタン154cは、ユーザの目の前に倒れている人がいる場合に、選択ボタン154dは、ユーザや近くにいる人に熱中症の疑いがある場合に、それぞれ選択される。
ユーザがいずれかの選択ボタン154をタッチ操作すると、携帯端末装置150は、発生した緊急事態の種類を示す種類情報を救助支援サーバ装置200に送信する。通信部204は、受信した種類情報を種類情報取得部224に供給し、種類情報取得部224は、種類情報を取得して、ロボット特定部230に通知する。
ロボット特定部230において、帰還ロボット特定部234は、種類情報から、出動指示を送信した移動ロボット10a、10b、10c、10dのうち、発生した緊急事態への対応に適していない移動ロボットを特定する。たとえば種類情報が、火事の発生を示す場合、帰還ロボット特定部234は、消火器ロボットである移動ロボット10aが緊急事態への対応に適しており、移動ロボット10b、10c、10dが緊急事態への対応に適していないことを判定できる。また種類情報が、ユーザの目の前にケガをした人がいることを示す場合、帰還ロボット特定部234は、救急ロボットである移動ロボット10bが緊急事態への対応に適しており、移動ロボット10a、10c、10dが緊急事態への対応に適していないことを判定できる。
以上のように帰還ロボット特定部234は、出動指示を受信して既に出動している移動ロボット10のうち、帰還するべき移動ロボット10を特定する。帰還するべき移動ロボット10は、発生している緊急事態に対応する救助用具を搭載していないため、ユーザがいる場所に行っても役に立たないばかりか、急行するべき移動ロボット10の邪魔になることもある。そこで帰還指示部244は、帰還ロボット特定部234が特定した移動ロボット10に、出動中止指示を送信する。移動ロボット10において通信部52が出動中止指示を受信すると、走行制御部120が、目的地をスタンバイ位置に変更し、走行機構12を制御して、スタンバイ位置までの帰還走行を開始する。これにより移動ロボット10はスタンバイ位置に戻り、次の出動指示を待つ。
実施例の救助システム1によれば、ユーザがSOSボタン152をタッチ操作して救助要請を携帯端末装置150から発信することで、近くにいる救助用ロボットがただちにユーザの場所に急行する。このとき、ユーザが緊急事態の種類を示す種類情報を携帯端末装置150から送信できれば、緊急事態の対応に適していない救助用ロボットを速やかにスタンバイ位置に帰還させ、緊急事態の対応に適した救助用ロボットのみをユーザの場所に到着させるようにする。なおユーザ自身の具合が悪く、種類情報を携帯端末装置150から送信できない場合、無用な救助用ロボットがユーザの場所に到着することはあるが、必要な救助用ロボットも到着する。このように実施例の救助システム1によれば、ユーザがSOSボタン152を押しさえすれば、救助用具を入手できる仕組みを実現できる。
なお実施例はあくまでも例示であり、各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1・・・救助システム、10,10a,10b,10c,10d・・・移動ロボット、12・・・走行機構、14・・・本体部、40・・・枠体、52・・・通信部、100・・・制御部、102・・・受付部、104・・・GPS受信機、106・・・センサデータ処理部、108・・・マップ保持部、110・・・アクチュエータ機構、120・・・走行制御部、122・・・運動制御部、124・・・表示制御部、126・・・情報処理部、150・・・携帯端末装置、200・・・救助支援サーバ装置、202・・・制御部、204・・・通信部、210・・・ロボット管理部、212・・・ロボット情報保持部、220・・・取得部、222・・・救助要請取得部、224・・・種類情報取得部、230・・・ロボット特定部、232・・・周辺ロボット特定部、234・・・帰還ロボット特定部、240・・・指示部、242・・・出動指示部、244・・・帰還指示部。

Claims (3)

  1. 救助用具を搭載した複数の移動ロボットを管理する救助支援サーバ装置であって、
    ユーザの端末装置から送信される救助要請であって、ユーザ位置を示す位置情報を含む救助要請を取得する第1取得部と、
    救助要請に含まれる位置情報から、ユーザ位置の近くに存在する移動ロボットを特定する第1ロボット特定部と、
    前記第1ロボット特定部が特定した移動ロボットに、ユーザ位置を目的地とする出動指示を送信する第1指示部と、
    前記第1取得部が救助要請を取得した後にユーザの端末装置から送信される、発生した緊急事態の種類を示す種類情報を取得する第2取得部と、
    種類情報から、出動指示を受信して既に出動している移動ロボットのうち、発生した緊急事態への対応に適していない移動ロボットを特定する第2ロボット特定部と、
    前記第2ロボット特定部が特定した移動ロボットに、出動中止指示を送信する第2指示部と、
    を備える救助支援サーバ装置。
  2. 前記第1ロボット特定部は、ユーザ位置から所定の範囲内に存在する移動ロボットを特定する、
    請求項1に記載の救助支援サーバ装置。
  3. 前記第2ロボット特定部は、発生した緊急事態に対応する救助用具を搭載していない移動ロボットを特定する、
    請求項1に記載の救助支援サーバ装置。
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