JP2021062771A - 搬送ロボット - Google Patents

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康孝 江藤
Yasutaka Eto
康孝 江藤
智仁 松岡
Tomohito Matsuoka
智仁 松岡
伸之 戸松
Nobuyuki Tomatsu
伸之 戸松
大見 正宣
Masanori Omi
正宣 大見
山本 学
Manabu Yamamoto
学 山本
英 渡邊
Suguru Watanabe
英 渡邊
洋平 谷川
Yohei Tanigawa
洋平 谷川
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Abstract

【課題】子供をあやす機能を備えた搬送ロボットを提供する。【解決手段】搬送ロボットにおいて、走行機構は走行機能を有し、本体部は走行機構に支持されて、荷物等の物体を載せられる。傾斜アクチュエータ46は、本体部を傾斜させる機能を有する。制御部100は、本体部にゆりかごが取り付けられているときに、傾斜アクチュエータ46により本体部を揺動させる。制御部100は、揺動ストローク幅の中心部での速度が最大となるように、本体部を揺動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、自律走行機能を備えた搬送ロボットに関する。
特許文献1は、底部と、底部の水平方向における両端部からそれぞれ鉛直方向に延びる第1の柱部および第2の柱部と、第1の柱部および第2の柱部のそれぞれの上端部に接続された天部とによって開口部を形成する物品収納部と、第1の柱部および第2の柱部に開口部を挟んで対となるように設けられた、物品収納補助具を固定するための固定部とを備えた物品搬送ロボットを開示する。特許文献1では、物品搬送ロボットが、買い物をしているユーザの後ろを追従走行し、ユーザが買い物をしながら、物品搬送ロボットの開口部に固定された物品収納補助具に対して物品の出し入れを行う利用シーンが想定されている。
特許第6336235号公報
まだ一人で歩けない子供を連れて買い物をする際、親は子供をベビーカーに乗せるか、またはおんぶ紐を使っておんぶする。子供をベビーカーに乗せると買い物中に両手がふさがり、子供をおんぶすると体力を消耗するため、買い物中は特許文献1に開示されるようなロボットに子供を乗せて、親の負担を軽くすることが好ましい。子供が小さいと、ぐずって泣くことが多いが、そのような場合に、ロボットが子供をあやすことができれば、親は安心して買い物をできるようになる。
そこで本発明の目的は、子供をあやす機能を備えた搬送ロボットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の搬送ロボットは、走行機能を有する走行機構と、走行機構に支持され、物体を載せるための本体部と、本体部を傾斜させるアクチュエータと、本体部にゆりかごが取り付けられているときに、アクチュエータにより本体部を揺動させる制御部とを備える。制御部は、揺動ストローク幅の中心部での速度が最大となるように、本体部を揺動させる。
本発明によれば、子供をあやす機能を備えた搬送ロボットを提供できる。
実施例の荷物搬送ロボットの斜視図である。 起立した姿勢にある荷物搬送ロボットの斜視図である。 荷物を積んだ荷物搬送ロボットの斜視図である。 走行機構に対する本体部の相対運動を説明するための図である。 荷物搬送ロボットの構造について説明するための図である。 荷物搬送ロボットの機能ブロックを示す図である。 フックに紐を掛けてゆりかごを吊り下げた状態を示す図である。 運動制御部により枠体が揺動する様子を示す図である。
図1(a)および図1(b)は、実施例の荷物搬送ロボット10の斜視図を示す。荷物搬送ロボット10の高さは、例えば1〜1.5メートル程度であってよい。荷物搬送ロボット10は、自律走行機能を有する走行機構12と、走行機構12に支持されて、荷物等の物体を載せるための本体部14とを備える。走行機構12は、第1車輪体22および第2車輪体24を備え、第1車輪体22は、一対の前輪20aおよび一対の中輪20bを有し、第2車輪体24は、一対の後輪20cを備える。図1(a)および図1(b)には、前輪20a、中輪20b、後輪20cが、直線状に並んでいる状態を示す。
本体部14は、矩形に形成された枠体40を有し、枠体40の内側は、荷物等の物体を載せる収容空間を構成する。枠体40は、一対の右側壁18a、左側壁18bと、一対の側壁を下側で繋ぐ底板18c、および一対の側壁を上側で繋ぐ上板18dを有して構成される。右側壁18aおよび左側壁18bの内面には、対向する一対の突条部(リブ)56a、56b、56c(以下、特に区別しない場合には「突条部56」と呼ぶ)が設けられる。本体部14は走行機構12に相対運動可能に連結される。実施例の荷物搬送ロボット10は、荷物を積んで、設定された目的地まで自律走行し、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける宅配機能を有する。以下、本体部14の向きに関し、本体部14が走行機構12に対して直立した状態で枠体40の開口に垂直な方向を「前後方向」、一対の側壁を垂直に貫く方向を「左右方向」と呼ぶ。
図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の荷物搬送ロボット10の斜視図を示す。走行機構12における前輪20aおよび後輪20cが互いに接近し、第1車輪体22および第2車輪体24が接地面に対して互いに傾斜することで、荷物搬送ロボット10は起立姿勢をとる。たとえば荷物搬送ロボット10が目的地に到達し、目的地にいるユーザの前で起立姿勢をとることで、ユーザは本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。
図3は、荷物を積んで起立姿勢にある荷物搬送ロボット10の斜視図を示す。図3には、本体部14に、第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cが積まれている様子が示される。第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは、右側壁18aおよび左側壁18bの内面に形成された突条部56に載置または係合することで、本体部14に載せられる。
図3に示す第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは箱形状であるが、本体部14に載せられる物体は箱形状に限らない。たとえば一対の突条部56に、物体を収納するための容器が載置されて、物体は容器に入れられるようにしてもよい。また枠体40の上板18dの内面にフックが設けられ、物体を取っ手付きの袋に入れた上で、袋の取っ手がフックに掛けられて、袋が吊されてもよい。
なお枠体40の内側の収容空間には、荷物以外に、様々な物が収容可能である。たとえば枠体40に冷蔵庫を収容することで、荷物搬送ロボット10は、動く冷蔵庫として機能できる。また枠体40に商品を搭載した商品棚を収容することで、荷物搬送ロボット10は、動く店舗として機能できる。また枠体40の開口部の両面にディスプレイ装置を設けることで、荷物搬送ロボット10は、動くディスプレイとして機能できる。
図4(a)および図4(b)は、走行機構12に対する本体部14の相対運動を説明するための図である。
図4(a)は、枠体40の側壁を鉛直方向に対して傾斜させた状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、左右方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、前後方向のいずれにも傾斜できる。前後方向の傾斜運動を交互に繰り返すことで、枠体40は、前後方向の揺動運動を可能とする。
図4(b)は、枠体40が鉛直方向の軸回りに略90度回転した状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、垂直方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、その連結軸回りに枠体40と走行機構12とが相対回転することで、図4(b)に示すように枠体40が回転する。枠体40は、360度回転可能であってよい。
図5(a)および図5(b)は、荷物搬送ロボット10の構造について説明するための図である。図5(a)は、走行機構12の構造を示し、図5(b)は、主に本体部14の構造を示す。実際には走行機構12および本体部14に、電源部および制御部が設けられるが、図5(a)および図5(b)では省略している。
図5(a)に示すように、走行機構12は、前輪20a、中輪20b、後輪20c、第1車輪体22、第2車輪体24、軸体26、連結ギヤ28、起立アクチュエータ30、軸体支持部32、オブジェクト検出センサ34、前輪モータ36および後輪モータ38を有する。
第1車輪体22は、一対のサイドメンバ22aと、一対のサイドメンバ22aを連結して車幅方向に延在するクロスメンバ22bとを有する。一対のサイドメンバ22aは、クロスメンバ22bの両端から垂直な方向に延びるように設けられる。一対の前輪20aは、一対のサイドメンバ22aの前端の位置にそれぞれ設けられ、一対の中輪20bは、クロスメンバ22bの両端側の位置にそれぞれ設けられる。一対の前輪20aには、車輪軸を回転させる前輪モータ36がそれぞれ設けられる。
第2車輪体24は、車幅方向に延在するクロスメンバ24aと、クロスメンバ24aの中央位置から垂直方向に延在する連結メンバ24bとを有する。連結メンバ24bは、第1車輪体22のクロスメンバ22bに挿入され、第1車輪体22に相対回転可能に連結する。クロスメンバ24aの両端側に後輪20cがそれぞれ設けられる。
一対の後輪20cには、車輪軸を回転させる後輪モータ38がそれぞれ設けられる。一対の前輪20aおよび一対の後輪20cは各モータにより独立して回転することができ、走行機構12は左右輪の回転量の差によって左右に曲がることが可能である。
クロスメンバ22bの内部には車幅方向に延在する軸体26と、軸体26の両端部を支持する軸体支持部32とが設けられる。第2車輪体24の連結メンバ24bは、連結ギヤ28によって軸体26に対して回転可能に連結する。起立アクチュエータ30は、連結メンバ24bを軸体26の軸回りに回転させることができる。第1車輪体22および第2車輪体24は、起立アクチュエータ30の駆動によって相対回転して、図2(a)および図2(b)に示す起立姿勢をとることができ、起立姿勢から図1(a)および図1(b)に示す水平姿勢に戻ることができる。
走行機構12は、道路の段差などを走行可能なロッカーボギー構造で構成される。第1車輪体22および第2車輪体24を連結する軸体26は、中輪20bの車輪軸からずれて位置し、車幅に垂直な方向において前輪20aの車輪軸および中輪20bの車輪軸の間に位置する。これにより第1車輪体22と第2車輪体24は軸体26を支点として、走行中の路面形状に合わせて折れ曲がることができる。
オブジェクト検出センサ34は、第1車輪体22に設けられ、進行方向の物体を検出する。オブジェクト検出センサ34は、ミリ波レーダ、赤外線レーザ、音波センサなどであってよく、またはそれらの組合せであってよい。オブジェクト検出センサ34は、後方または横方向の物体を検出するため、第1車輪体22の前部のみならず、第1車輪体22および第2車輪体24の様々な位置に設けられてよい。
図5(b)に示すように、荷物搬送ロボット10は、枠体40、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46、第1カメラ50a、第2カメラ50b、通信部52を備える。枠体40には、ディスプレイ48a、48b、48c(以下、特に区別しない場合は「ディスプレイ48」と呼ぶ)、フック54、一対の第1突条部56a、一対の第2突条部56b、一対の第3突条部56cが設けられる。なお説明の便宜上、図5(b)には、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46を簡略化して一体に示しているが、連結軸42、外周歯部43および回転アクチュエータ44と、連結軸45および傾斜アクチュエータ46とは別体として設けられてよい。
突条部56は、荷物等を載置するために、右側壁18a、左側壁18bの内面から突出して設けられる。枠体40の上板18dの内面には、荷物を吊すためのフック54が形成される。フック54は、枠体40の上板内面から常時表出してよいが、上板内面内に収容可能に設けられて、必要なときに取り出せるようにしてもよい。
ディスプレイ48a、48bは、それぞれ右側壁18a、左側壁18bの外面に設けられ、ディスプレイ48cは、上板18dの外面に設けられて、画像を表示可能である。底板18cおよび上板18dには、第1カメラ50aおよび第2カメラ50b(これらを区別しない場合「カメラ50」という)がそれぞれ設けられる。なお荷物搬送ロボット10は、第1カメラ50a、第2カメラ50b以外にもカメラを搭載して、周囲の全ての状況を監視できることが好ましい。カメラ50は、枠体40の収容空間を撮影する位置に設けられてもよい。上板18dには、さらに通信部52が設けられ、通信部52は無線通信ネットワークを介して、外部のサーバ装置と通信可能である。
底板18cは、連結軸42の外周歯部43に、回転アクチュエータ44側のギヤ(図示せず)を介して回転可能に取り付けられ、連結軸42により第1車輪体22に連結される。回転アクチュエータ44は、外周歯部43とギヤとを相対回転させることで、枠体40を連結軸42に対して軸回りに回転させる。回転アクチュエータ44により、図4(b)に示すように、枠体40を回転させることが可能となる。
傾斜アクチュエータ46は、連結軸45を回転して、連結軸42を鉛直方向に対して傾斜させる。左右方向に延在する連結軸45は、連結軸42の下端部に一体として設けられ、傾斜アクチュエータ46が連結軸45を回転することで、連結軸42の傾斜運動を実現する。傾斜アクチュエータ46は、連結軸42を傾斜することで、図4(a)に示すように、枠体40を前後方向に傾斜させることが可能となる。
図6は、荷物搬送ロボット10の機能ブロックを示す。荷物搬送ロボット10は、制御部100、受付部102、通信部52、GPS(Global Positioning System)受信機104、センサデータ処理部106、マップ保持部108、アクチュエータ機構110、ディスプレイ48、前輪モータ36および後輪モータ38を備える。制御部100は、走行制御部120、運動制御部122、表示制御部124および情報処理部126を有し、アクチュエータ機構110は、起立アクチュエータ30、回転アクチュエータ44、傾斜アクチュエータ46を含む。通信部52は無線通信機能を有して、他の荷物搬送ロボット10の通信部と車車間通信でき、またユーザのスマートフォンなどの携帯端末装置から送信される情報を受信できる。GPS受信機104は衛星からの信号にもとづいて現在位置を検出する。
図6において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
マップ保持部108は、道路位置を示すマップ情報を保持する。マップ保持部108は、道路位置に限らず、たとえば商業施設などの複数階の建物における各階の通路位置を示すマップ情報を保持してもよい。後述するが、実施例の荷物搬送ロボット10は、商業施設で買い物をするユーザの後ろを追従するように自律走行する。そのためマップ保持部108は、商業施設におけるマップ情報を保持していることが好ましい。
荷物搬送ロボット10は、複数の行動モードを有し、設定された行動モードで行動する。複数の行動モードのうち、基本的な行動モードは、目的地まで自律走行して、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける行動モードである。以下、荷物搬送ロボット10の基本行動モードについて説明する。
<荷物搬送ロボット10の基本行動>
荷物搬送ロボット10は集荷場に待機しており、集荷場のスタッフにより配達先を入力されると、入力された配達先まで自律走行する。走行ルートは、荷物搬送ロボット10が決定してもよいが、外部のサーバ装置によって設定されてもよい。配達先の入力は、所定の無線入力ツールによって行われ、スタッフが無線入力ツールから配達先を入力すると、通信部52が配達先を受信して、走行制御部120に通知する。無線入力ツールは、専用のリモートコントローラであってよいが、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンであってもよい。
荷物搬送ロボット10は、配達先を入力するためのインタフェースを備え、スタッフは、当該インタフェースから配達先を入力してもよい。たとえばディスプレイ48がタッチパネルとして構成されている場合、表示制御部124は、ディスプレイ48に配達先入力画面を表示し、スタッフが配達先入力画面から配達先を入力してもよい。受付部102がタッチパネルのタッチ操作を受け付けると、情報処理部126が、タッチ位置から配達先を特定して、走行制御部120に通知する。集荷場のスタッフが、荷物を枠体40に載せて配達先を入力した後、配達開始を荷物搬送ロボット10に指示すると、走行制御部120は、設定された配達先までの自律走行を開始する。スタッフは複数の配達先を設定して、枠体40の収容空間に配達先ごとの荷物を載せてよい。
枠体40には載せられた荷物を枠体40にロック(固定)するための機構が備えられる。荷物搬送ロボット10の走行中は、荷物がロック機構により枠体40に固定されることで、走行中に落下せず、また受取人でない第三者に抜き取られないようにされる。
走行制御部120は、マップ保持部108に保持されたマップ情報と、GPS受信機104から供給される現在位置情報とを用いて、設定された走行ルートを走行するように走行機構12を制御する。具体的に走行制御部120は、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動して、荷物搬送ロボット10を目的地まで走行させる。
センサデータ処理部106は、オブジェクト検出センサ34による検出データおよびカメラ50による撮影画像をもとに、荷物搬送ロボット10の周囲に存在するオブジェクトに関する情報を取得し、走行制御部120に提供する。対象となるオブジェクトは、構造物や側溝などの走行に障害となる静的なオブジェクトと、人や他の荷物搬送ロボット10などの移動可能なオブジェクト(移動オブジェクト)を含む。走行制御部120は、他のオブジェクトとの衝突を回避するように進行方向および走行速度を決定し、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動制御する。
荷物搬送ロボット10が、受取人であるユーザのいる目的地に到達すると、走行制御部120はモータ駆動を停止する。ユーザは、自分宛の荷物のロックを解除するためのパスコードを外部のサーバ装置から事前に取得している。ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置を用いてパスコードを荷物搬送ロボット10に送信すると、通信部52がロック解除用のパスコードを受信し、情報処理部126が荷物のロックを解除する。このとき運動制御部122は起立アクチュエータ30を駆動して、荷物搬送ロボット10に起立姿勢をとらせる。これによりユーザは、荷物を受け取り可能であることを認識し、また本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。荷物がユーザにより受け取られると、走行制御部120は、次の目的地まで自律走行する。
以上、荷物搬送ロボット10の基本行動モードを示したが、荷物搬送ロボット10は、他の行動モードによる行動も可能とする。荷物搬送ロボット10の行動モードは様々存在してよく、各行動モードを実現するためのプログラムがプリインストールされていてよい。荷物搬送ロボット10を利用するユーザは、利用前に、所望の行動モードを荷物搬送ロボット10に設定することで、荷物搬送ロボット10は、設定された行動モードで行動する。以下、荷物搬送ロボット10がユーザの買い物を支援する「買い物支援行動モード」について説明する。
買い物支援行動モードで行動する荷物搬送ロボット10は、商業施設における各所に配置され、ユーザからの利用要請を待機する。このモードで荷物搬送ロボット10は、当該ユーザのいわゆる「荷物持ち」として行動する。利用を希望するユーザは、荷物搬送ロボット10に自身の姿を登録し、追従対象であることを荷物搬送ロボット10に認識させる。荷物搬送ロボット10は、ユーザの全身をカメラ50で撮影して、その特徴データを抽出することで、他の人と当該ユーザとを画像解析により区別できるようにしてよい。なおユーザは所定のビーコン信号を発信する発信器を持つことで、荷物搬送ロボット10が、追従対象を認識できるようにしてもよい。いずれにしても買い物支援行動モードでは、荷物搬送ロボット10がユーザを追従できることが必要であり、その手段は問わない。
荷物搬送ロボット10の枠体40の内部に、買い物かごを載せることで、ユーザは、購入する商品または購入した商品を買い物かごに入れられる。これによりユーザは重い買い物かごを持つ必要がない。さらに荷物搬送ロボット10には、ゆりかごを吊すことのできるフック54が搭載されている。従来、まだ一人で歩けない子供を連れて買い物をする場合、ユーザは子供をベビーカーに乗せ、ベビーカーを押しながら買い物をする必要があったが、実施例の荷物搬送ロボット10は、子供を乗せたゆりかごをフック54に吊すことができるため、ユーザは買い物中にベビーカーを使用しなくてよい。
図7は、フック54にゆりかごの紐を掛けて、ゆりかご80を吊り下げた状態を示す。買い物かご(図示せず)は、ゆりかご80の下方に配置される。荷物搬送ロボット10はユーザを自動追従するため、ユーザは子供を乗せたベビーカーを押す必要がなくなり、自由に買い物をすることができる。
子供が小さい場合、たとえば子供が1歳未満の乳児であると、ぐずって泣くことが多い。そこで実施例の荷物搬送ロボット10は、ぐずった子供をあやす機能を備える。ぐずった子供のあやし方として、子供を抱いて左右に揺らす方法が知られているが、荷物搬送ロボット10は、枠体40の傾動機能を利用してゆりかご80を前後方向に揺らし、子供のぐずりを止めるようにする。
運動制御部122は、本体部14にゆりかご80が取り付けられているとき、傾斜アクチュエータ46により本体部14を揺動させる。具体的に運動制御部122は、フック54にゆりかご80の紐が掛けられて、ゆりかご80が吊されているときに、傾斜アクチュエータ46を駆動して、枠体40を前後方向に揺動させる。
フック54にゆりかご80が吊されていることは、たとえばフック54にかかる荷重を測定することで自動的に検出されてよい。またユーザが荷物搬送ロボット10を買い物支援行動モードで利用を開始する際に、フック54にゆりかご80を吊すことを登録できるようにしてもよい。ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置から、フック54にゆりかごを吊すことを荷物搬送ロボット10に登録してもよい。また本体部14が、枠体40の収容空間を撮影するカメラ50を搭載し、カメラ50の撮影画像をセンサデータ処理部106が解析することで、フック54にゆりかご80が吊されたことを検出してもよい。運動制御部122は、枠体40の揺動制御を、フック54にゆりかご80が吊されていることを条件として実施することが好ましい。
図8(a)〜図8(c)は、運動制御部122により枠体40が揺動する様子を示す。運動制御部122は枠体40を前後方向に揺動し、枠体40の揺動によりゆりかご80を動かして、ゆりかご80を前後方向に揺動させる。運動制御部122は、前方向の最大傾斜角度を鉛直方向Nに対してα/2、後方向の最大傾斜角度を鉛直方向Nに対してα/2とし、この範囲を揺動ストローク幅として枠体40を揺動させる。図8(a)は、枠体40が前方向に最大傾斜角度、傾斜した状態を、図8(c)は、枠体40が後方向に最大傾斜角度、傾斜した状態を、図8(c)は、枠体40が鉛直方向Nに平行となっている状態を示す。
運動制御部122は、揺動ストローク幅の中心部での速度が最大となるように、枠体40を揺動させる。揺動ストローク幅の中心部、つまり枠体40が鉛直方向に平行な姿勢にあるときの枠体40の回転速度を最大とすることで、当該中心部から傾斜する方向に、ゆりかご80を効率的に引っ張ることが可能となる。これによりゆりかご80は、枠体40の傾斜運動に連動して、枠体40が傾斜する方向に移動する。図8(a)および図8(c)に示すように、枠体40が最大傾斜角度まで傾斜したとき、運動制御部122は枠体40を停止させる。たとえば運動制御部122は、最大傾斜角度で枠体40を所定時間(たとえば数秒)停止させてよい。枠体40の移動停止中、ゆりかご80は慣性を受けて移動し続けるため、親が子供を左右に揺らす軌道と同様の揺らし軌道を実現できる。
枠体40にマイクが設けられて、情報処理部126が、マイクに入力される音声信号を解析してもよい。情報処理部126は、マイクに子供の泣き声が入力されると、子供がぐずっていることを判定して、運動制御部122に、枠体40を揺動させることを指示してよい。情報処理部126は、子供の泣き声の大きさから、ぐずり度合いを段階的に評価し、泣き声が大きいほど、ぐずり度合いを高く評価してよい。情報処理部126は、評価したぐずり度合いを運動制御部122に提供し、運動制御部122は、ぐずり度合いが高いほど、揺動ストローク幅の中心部の速度を大きくしてよい。揺動ストローク幅の中心部の速度が大きいほど、ゆりかご80は大きく揺動するため、あやし効果を高めることが可能となる。
なお実施例はあくまでも例示であり、各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
運動制御部122は、枠体40の揺動に加えて、枠体40を上下運動させてもよい。運動制御部122は、起立アクチュエータ30を駆動して、荷物搬送ロボット10の起立姿勢と水平姿勢とを交互に実現させることで、枠体40を上下に運動させることができる。子供をあやす際、運動制御部122は、ゆりかご80を前後方向に揺動しつつ、上下方向に運動させることで、子供を効果的にあやすことが可能となる。
枠体40の上板18dに、下方の収容空間を撮影するカメラ50を設けてもよい。この場合、運動制御部122は、カメラ50により撮影されるゆりかご80の揺動状況を監視して、枠体40の揺動を制御してもよい。
10・・・荷物搬送ロボット、12・・・走行機構、14・・・本体部、20a・・・前輪、20b・・・中輪、20c・・・後輪、22・・・第1車輪体、24・・・第2車輪体、30・・・起立アクチュエータ、36・・・前輪モータ、38・・・後輪モータ、40・・・枠体、44・・・回転アクチュエータ、46・・・傾斜アクチュエータ、48・・・ディスプレイ、54・・・フック、80・・・ゆりかご、100・・・制御部、102・・・受付部、104・・・GPS受信機、106・・・センサデータ処理部、108・・・マップ保持部、110・・・アクチュエータ機構、120・・・走行制御部、122・・・運動制御部、124・・・表示制御部、126・・・情報処理部。

Claims (1)

  1. 搬送ロボットであって、
    走行機能を有する走行機構と、
    前記走行機構に支持され、物体を載せるための本体部と、
    前記本体部を傾斜させるアクチュエータと、
    前記本体部にゆりかごが取り付けられているときに、前記アクチュエータにより前記本体部を揺動させる制御部とを備え、
    前記制御部は、揺動ストローク幅の中心部での速度が最大となるように、前記本体部を揺動させる、
    ことを特徴とする搬送ロボット。
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