JP2021067526A - 搬送ロボット - Google Patents

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Nobuyuki Tomatsu
伸之 戸松
智仁 松岡
Tomohito Matsuoka
智仁 松岡
康孝 江藤
Yasutaka Eto
康孝 江藤
大見 正宣
Masanori Omi
正宣 大見
山本 学
Manabu Yamamoto
学 山本
英 渡邊
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英 渡邊
洋平 谷川
Yohei Tanigawa
洋平 谷川
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【課題】X線検査を実施可能な搬送ロボットを提供できる。【解決手段】自律走行機能を備えた搬送ロボット10は、荷物の収納部と、収納部内に荷物が存在することを検出する荷物検出部と、荷物をX線検査する検査部と、を備える。検査部は、荷物検出部により荷物が収納部に収納されていることを検出された場合に、X線検査を実施する。【選択図】図7

Description

本発明は、自律走行機能を備えた搬送ロボットに関する。
特許文献1は、底部と、底部の水平方向における両端部からそれぞれ鉛直方向に延びる第1の柱部および第2の柱部と、第1の柱部および第2の柱部のそれぞれの上端部に接続された天部とによって開口部を形成する物品収納部と、第1の柱部および第2の柱部に開口部を挟んで対となるように設けられた、物品収納補助具を固定するための固定部とを備えた物品搬送ロボットを開示する。特許文献1では、物品搬送ロボットが、買い物をしているユーザの後ろを追従走行し、ユーザが買い物をしながら、物品搬送ロボットの開口部に固定された物品収納補助具に対して物品の出し入れを行う利用シーンが想定されている。
国際公開第2019/49366号
ところで、空港施設ではユーザが旅行用の荷物を運ぶことが多く、荷物を飛行機に積み込む場合には、荷物にX線検査を受けさせる必要がある。現在の空港施設では、作業員がユーザの荷物を受け取ってベルトコンベヤに載せて検査装置に搬送し、X線検査を受けさせている。検査結果がユーザの荷物が危険物を含んでいないことを示せば、作業員は荷物を飛行機の荷室に運ぶ。
特許文献1に記載の搬送ロボットを用いて空港施設でユーザの荷物を搬送させる場合、搬送ロボットが受け取った荷物を飛行機に積み込むにはX線検査を受けさせる必要があり、その検査を容易に実施できると好ましい。
本発明の目的は、X線検査を容易に実施できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、自律走行機能を備えた搬送ロボットであって、荷物の収納部と、収納部内に荷物が存在することを検出する荷物検出部と、荷物をX線検査する検査部と、を備える。検査部は、荷物検出部により荷物が収納部に収納されていることを検出された場合に、X線検査を実施する。
本発明によれば、X線検査を容易に実施できる技術を提供できる。
図1(a)および図1(b)は、実施例の搬送ロボットの斜視図を示す図である。 図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の搬送ロボットの斜視図を示す図である。 荷物を積んで起立姿勢にある搬送ロボットの斜視図を示す図である。 図4(a)および図4(b)は、走行機構に対する本体部の相対運動を説明するための図である。 図5(a)および図5(b)は、搬送ロボットの構造について説明するための図である。 搬送ロボットの機能ブロックを示す図である。 荷物を積載した搬送ロボットの斜視図である。
図1(a)および図1(b)は、実施例の搬送ロボット10の斜視図を示す。搬送ロボット10の高さは、例えば1〜1.5メートル程度であってよい。搬送ロボット10は、自律走行機能を有する走行機構12と、走行機構12に支持されて、荷物等の物体を載せるための本体部14とを備える。走行機構12は、第1車輪体22および第2車輪体24を備え、第1車輪体22は、一対の前輪20aおよび一対の中輪20bを有し、第2車輪体24は、一対の後輪20cを備える。図1(a)および図1(b)には、前輪20a、中輪20b、後輪20cが、直線状に並んでいる状態を示す。
本体部14は、矩形に形成された枠体40を有し、枠体40の内側は、荷物等の物体を載せる収容空間を構成する。枠体40は、一対の右側壁18a、左側壁18bと、一対の側壁を下側で繋ぐ底板18c、および一対の側壁を上側で繋ぐ上板18dを有して構成される。右側壁18aおよび左側壁18bの内面には、対向する一対の突条部(リブ)56a、56b、56c(以下、特に区別しない場合には「突条部56」と呼ぶ)が設けられる。本体部14は走行機構12に相対運動可能に連結される。実施例の搬送ロボット10は、荷物を積んで、設定された目的地まで自律走行し、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける宅配機能を有する。以下、本体部14の向きに関し、本体部14が走行機構12に対して直立した状態で枠体40の開口に垂直な方向を「本体部14の前後方向」、一対の側壁を垂直に貫く方向を「本体部14の左右方向」と呼ぶ。また、走行機構12の向きに関し、前輪20aおよび後輪20cを結ぶ方向を「走行機構12の前後方向」、前輪20aの回転軸に平行な方向を「走行機構12の左右方向」と呼ぶ。
搬送ロボット10は、X線検査用のX線出力部57a,57bおよびX線カメラ58と、枠体40の内側に存在する荷物を検出する荷物検出部59とを有する。X線出力部57a,57bおよびX線カメラ58は、X線検査部として機能する。X線出力部57a,57bは、左側壁18bに設けられ、右側壁18aに向かってX線を照射する。X線カメラ58は、右側壁18aに板状に設けられ、X線を検出する検出面を形成する。X線カメラ58は、右側壁18aに内蔵される。右側壁18aの内面はX線を透過するプラスチック材料で形成される。
荷物検出部59は、上板18dの内面に形成され、枠体40の内側に存在する荷物を検出する。荷物検出部59は、カメラやレーザセンサであってよい。
図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の搬送ロボット10の斜視図を示す。走行機構12における前輪20aおよび後輪20cが互いに接近し、第1車輪体22および第2車輪体24が接地面に対して互いに傾斜することで、搬送ロボット10は起立姿勢をとる。たとえば搬送ロボット10が目的地に到達し、目的地にいるユーザの前で起立姿勢をとることで、ユーザは本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。
図3は、荷物を積んで起立姿勢にある搬送ロボット10の斜視図を示す。図3には、本体部14に、第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cが積まれている様子が示される。第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは、右側壁18aおよび左側壁18bの内面に形成された突条部56に載置または係合することで、本体部14に載せられる。
図3に示す第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは箱形状であるが、本体部14に載せられる物体は箱形状に限らない。たとえば一対の突条部56に、物体を収納するための容器が載置されて、物体は容器に入れられるようにしてもよい。また枠体40の上板18dの内面にフックが設けられ、物体を取っ手付きの袋に入れた上で、袋の取っ手がフックに掛けられて、袋が吊されてもよい。
なお枠体40の内側の収容空間には、荷物以外に、様々な物が収容可能である。たとえば枠体40に冷蔵庫を収容することで、搬送ロボット10は、動く冷蔵庫として機能できる。また枠体40に商品を搭載した商品棚を収容することで、搬送ロボット10は、動く店舗として機能できる。また枠体40の開口部の両面にディスプレイ装置を設けることで、搬送ロボット10は、動くディスプレイとして機能できる。
図4(a)および図4(b)は、走行機構12に対する本体部14の相対運動を説明するための図である。図4(a)は、枠体40の側壁を鉛直方向に対して傾斜させた状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、左右方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、前後方向のいずれにも傾斜できる。前後方向の傾斜運動を交互に繰り返すことで、枠体40は、前後方向の揺動運動を可能とする。
図4(b)は、枠体40が鉛直方向の軸回りに略90度回転した状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、垂直方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、その連結軸回りに枠体40と走行機構12とが相対回転することで、図4(b)に示すように枠体40が回転する。枠体40は、360度回転可能であってよい。
図5(a)および図5(b)は、搬送ロボット10の構造について説明するための図である。図5(a)は、走行機構12の構造を示し、図5(b)は、主に本体部14の構造を示す。実際には走行機構12および本体部14に、電源部および制御部が設けられるが、図5(a)および図5(b)では省略している。
図5(a)に示すように、走行機構12は、前輪20a、中輪20b、後輪20c、第1車輪体22、第2車輪体24、軸体26、連結ギヤ28、起立アクチュエータ30、軸体支持部32、オブジェクト検出センサ34、前輪モータ36および後輪モータ38を有する。
第1車輪体22は、一対のサイドメンバ22aと、一対のサイドメンバ22aを連結して車幅方向に延在するクロスメンバ22bとを有する。一対のサイドメンバ22aは、クロスメンバ22bの両端から垂直な方向に延びるように設けられる。一対の前輪20aは、一対のサイドメンバ22aの前端の位置にそれぞれ設けられ、一対の中輪20bは、クロスメンバ22bの両端側の位置にそれぞれ設けられる。一対の前輪20aには、車輪軸を回転させる前輪モータ36がそれぞれ設けられる。
第2車輪体24は、車幅方向に延在するクロスメンバ24aと、クロスメンバ24aの中央位置から垂直方向に延在する連結メンバ24bとを有する。連結メンバ24bは、第1車輪体22のクロスメンバ22bに挿入され、第1車輪体22に相対回転可能に連結する。クロスメンバ24aの両端側に後輪20cがそれぞれ設けられる。
一対の後輪20cには、車輪軸を回転させる後輪モータ38がそれぞれ設けられる。一対の前輪20aおよび一対の後輪20cは各モータにより独立して回転することができ、走行機構12は左右輪の回転量の差によって左右に曲がることが可能である。
クロスメンバ22bの内部には車幅方向に延在する軸体26と、軸体26の両端部を支持する軸体支持部32とが設けられる。第2車輪体24の連結メンバ24bは、連結ギヤ28によって軸体26に対して回転可能に連結する。起立アクチュエータ30は、連結メンバ24bを軸体26の軸回りに回転させることができる。第1車輪体22および第2車輪体24は、起立アクチュエータ30の駆動によって相対回転して、図2(a)および図2(b)に示す起立姿勢をとることができ、起立姿勢から図1(a)および図1(b)に示す水平姿勢に戻ることができる。
走行機構12は、道路の段差などを走行可能なロッカーボギー構造で構成される。第1車輪体22および第2車輪体24を連結する軸体26は、中輪20bの車輪軸からずれて位置し、車幅に垂直な方向において前輪20aの車輪軸および中輪20bの車輪軸の間に位置する。これにより第1車輪体22と第2車輪体24は軸体26を支点として、走行中の路面形状に合わせて折れ曲がることができる。
オブジェクト検出センサ34は、第1車輪体22に設けられ、進行方向の物体を検出する。オブジェクト検出センサ34は、ミリ波レーダ、赤外線レーザ、音波センサなどであってよく、またはそれらの組合せであってよい。オブジェクト検出センサ34は、後方または横方向の物体を検出するため、第1車輪体22の前部のみならず、第1車輪体22および第2車輪体24の様々な位置に設けられてよい。
図5(b)に示すように、搬送ロボット10は、枠体40、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46、第1カメラ50a、第2カメラ50b、通信部52を備える。枠体40には、ディスプレイ48a、48b、48c(以下、特に区別しない場合は「ディスプレイ48」と呼ぶ)、フック54、一対の第1突条部56a、一対の第2突条部56b、一対の第3突条部56cが設けられる。なお説明の便宜上、図5(b)には、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46を簡略化して一体に示しているが、連結軸42、外周歯部43および回転アクチュエータ44と、連結軸45および傾斜アクチュエータ46とは別体として設けられてよい。
突条部56は、荷物等を載置するために、右側壁18a、左側壁18bの内面から突出して設けられる。枠体40の上板18dの内面には、荷物を吊すためのフック54が形成される。フック54は、枠体40の上板内面から常時表出してよいが、上板内面内に収容可能に設けられて、必要なときに取り出せるようにしてよい。
ディスプレイ48a、48bは、それぞれ右側壁18a、左側壁18bの外面に設けられ、ディスプレイ48cは、上板18dの外面に設けられて、画像を表示可能である。底板18cおよび上板18dには、第1カメラ50aおよび第2カメラ50b(これらを区別しない場合「カメラ50」という)がそれぞれ設けられる。なお搬送ロボット10は、第1カメラ50a、第2カメラ50b以外にもカメラを搭載して、周囲の全ての状況を監視できることが好ましい。カメラ50は、枠体40の収容空間を撮像する位置に設けられてもよい。上板18dには、さらに通信部52が設けられ、通信部52は無線通信ネットワークを介して、外部のサーバ装置と通信可能である。
底板18cは、連結軸42の外周歯部43に、回転アクチュエータ44側のギヤ(図示せず)を介して回転可能に取り付けられ、連結軸42により第1車輪体22に連結される。回転アクチュエータ44は、外周歯部43とギヤとを相対回転させることで、枠体40を連結軸42に対して軸回りに回転させる。回転アクチュエータ44により、図4(b)に示すように、枠体40を回転させることが可能となる。
傾斜アクチュエータ46は、連結軸45を回転して、連結軸42を鉛直方向に対して傾斜させる。左右方向に延在する連結軸45は、連結軸42の下端部に一体として設けられ、傾斜アクチュエータ46が連結軸45を回転することで、連結軸42の傾斜運動を実現する。傾斜アクチュエータ46は、連結軸42を傾斜することで、図4(a)に示すように、枠体40を前後方向に傾斜させることが可能となる。
図6は、搬送ロボット10の機能ブロックを示す。搬送ロボット10は、制御部100、受付部102、通信部52、GPS(Global Positioning System)受信機104、センサデータ処理部106、マップ保持部108、アクチュエータ機構110、ディスプレイ48、前輪モータ36および後輪モータ38を備える。制御部100は、走行制御部120、運動制御部122、表示制御部124および情報処理部126を有し、アクチュエータ機構110は、起立アクチュエータ30、回転アクチュエータ44、傾斜アクチュエータ46を含む。通信部52は無線通信機能を有して、他の搬送ロボット10の通信部と車車間通信でき、またユーザのスマートフォンなどの携帯端末装置から送信される情報を受信できる。GPS受信機104は衛星からの信号にもとづいて現在位置を検出する。
図6において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。また、別途後述する機能ブロックの図面も図6と同様である。
マップ保持部108は、道路位置を示すマップ情報を保持する。マップ保持部108は、道路位置に限らず、たとえば商業施設などの複数階の建物における各階の通路位置を示すマップ情報を保持してもよい。後述するが、実施例の搬送ロボット10は、商業施設で買い物をするユーザの後ろを追従するように自律走行する。そのためマップ保持部108は、商業施設におけるマップ情報を保持していることが好ましい。
搬送ロボット10は、複数の行動モードを有し、設定された行動モードで行動する。複数の行動モードのうち、基本的な行動モードは、目的地まで自律走行して、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける行動モードである。以下、搬送ロボット10の基本行動モードについて説明する。
<搬送ロボット10の基本行動モード>
搬送ロボット10は集荷場に待機しており、集荷場のスタッフにより配達先を入力されると、入力された配達先まで自律走行する。走行ルートは、搬送ロボット10が決定してもよいが、外部のサーバ装置によって設定されてもよい。配達先の入力は、所定の無線入力ツールによって行われ、スタッフが無線入力ツールから配達先を入力すると、通信部52が配達先を受信して、走行制御部120に通知する。無線入力ツールは、専用のリモートコントローラであってよいが、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンであってもよい。
搬送ロボット10は、配達先を入力するためのインタフェースを備え、スタッフは、当該インタフェースから配達先を入力してもよい。たとえばディスプレイ48がタッチパネルとして構成されている場合、表示制御部124は、ディスプレイ48に配達先入力画面を表示し、スタッフが配達先入力画面から配達先を入力してもよい。受付部102がタッチパネルのタッチ操作を受け付けると、情報処理部126が、タッチ位置から配達先を特定して、走行制御部120に通知する。集荷場のスタッフが、荷物を枠体40に載せて配達先を入力した後、配達開始を搬送ロボット10に指示すると、走行制御部120は、設定された配達先までの自律走行を開始する。スタッフは複数の配達先を設定して、枠体40の収容空間に配達先ごとの荷物を載せてよい。
枠体40には載せられた荷物を枠体40にロック(固定)するための機構が備えられる。搬送ロボット10の走行中は、荷物がロック機構により枠体40に固定されることで、走行中に落下せず、また受取人でない第三者に抜き取られないようにされる。
走行制御部120は、マップ保持部108に保持されたマップ情報と、GPS受信機104から供給される現在位置情報とを用いて、設定された走行ルートを走行するように走行機構12を制御する。具体的に走行制御部120は、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動して、搬送ロボット10を目的地まで走行させる。
センサデータ処理部106は、オブジェクト検出センサ34による検出データおよびカメラ50による撮像画像をもとに、搬送ロボット10の周囲に存在するオブジェクトに関する情報を取得し、走行制御部120に提供する。対象となるオブジェクトは、構造物や側溝などの走行に障害となる静的なオブジェクトと、人や他の搬送ロボット10などの移動可能なオブジェクト(移動オブジェクト)を含む。走行制御部120は、他のオブジェクトとの衝突を回避するように進行方向および走行速度を決定し、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動制御する。
搬送ロボット10が、受取人であるユーザのいる目的地に到達すると、走行制御部120はモータ駆動を停止する。ユーザは、自分宛の荷物のロックを解除するためのパスコードを外部のサーバ装置から事前に取得している。ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置を用いてパスコードを搬送ロボット10に送信すると、通信部52がロック解除用のパスコードを受信し、情報処理部126が荷物のロックを解除する。このとき運動制御部122は起立アクチュエータ30を駆動して、搬送ロボット10に起立姿勢をとらせる。これによりユーザは、荷物を受け取り可能であることを認識し、また本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。荷物がユーザにより受け取られると、走行制御部120は、次の目的地まで自律走行する。
以上、搬送ロボット10の基本行動モードを示したが、搬送ロボット10は、他の行動モードによる行動も可能とする。搬送ロボット10の行動モードは様々存在してよく、各行動モードを実現するためのプログラムがプリインストールされていてよい。搬送ロボット10を利用するユーザは、利用前に、所望の行動モードを搬送ロボット10に設定することで、搬送ロボット10は、設定された行動モードで行動する。
<搬送ロボット10の空港利用モード>
図7は、荷物60を積載した搬送ロボット10の斜視図である。搬送ロボット10は、空港施設でユーザの荷物を搬送する「空港利用モード」で行動可能である。搬送ロボット10は、枠体40の内側に荷物60を収納し、空港施設で乗客の荷物60を搬送する。図7では荷物60としてスーツケースを示している。枠体40は、荷物60を収納する収納部として機能し、荷物60を収納可能であれば別の形状であってもよい。
空港利用モードで行動する搬送ロボット10は、空港施設における各所に配置され、ユーザからの利用要請を待機する。このモードで搬送ロボット10は、当該ユーザのいわゆる「荷物持ち」として行動する。利用を希望するユーザは、搬送ロボット10に自身の姿および航空券情報を登録し、利用対象者であることを搬送ロボット10に認識させる。搬送ロボット10は、ユーザの全身をカメラ50で撮像して、その特徴データを抽出することで、他の人と当該ユーザとを画像解析により区別できるようにしてよい。なおユーザは所定のビーコン信号を発信する発信器を持つことで、搬送ロボット10が、利用対象者を認識できるようにしてもよい。
ユーザは、荷物60をフック54に引っ掛けて枠体40の内部に荷物を保持させる。ユーザは搬送ロボット10に荷物60を預けることで荷物60を持たずに施設を利用できる。
搬送ロボット10は、ユーザを認識し、ユーザの荷物60を受け取り、荷物60に対してX線検査を実行する。X線検査で荷物60に危険物が含まれていないと判定されれば、搬送ロボット10は、ユーザが乗る飛行機の荷室に乗り込み、飛行機が到着した後の到着ロビーでユーザに荷物60を渡す。このように、搬送ロボット10は、ユーザの荷物60を搬送するだけでなく、X線検査も実行できるため、空港でのユーザおよび作業員の負担を軽減することができる。
図6に戻り、「空港利用モード」の搬送ロボット10の荷物搬送処理について説明する。まず、搬送ロボット10は、ユーザを認識する処理を実行する。センサデータ処理部106は、ユーザを撮像した撮像画像と、ユーザの航空券を撮像した撮像画像とを受け取る。センサデータ処理部106は、ユーザを撮像した画像を解析してユーザの特徴量を取得し、航空券を撮像した画像を解析して航空券情報を取得する。
情報処理部126は、センサデータ処理部106から航空券情報を受け取り、航空会社のサーバ装置に航空券情報を送って、搭乗者情報に一致するか照合する処理を実行させてもよい。センサデータ処理部106は、ユーザ情報として、外見を示す特徴量と、航空券情報とを記憶させ、ユーザ認識処理を完了する。ユーザ認識処理が完了すれば、表示制御部124は、「ユーザ情報が登録されました。荷物を預けて下さい。」とディスプレイ48に表示させる。
ユーザ認識処理の後、搬送ロボット10は、荷物60を保持する処理を実行する。ユーザはフック54に荷物60の取っ手を引っ掛け、フック54をロック解除状態からロック状態にする。フック54は、ロック状態およびロック解除状態をとることが可能なロック機構を有し、ロック状態およびロック解除状態を示す信号をセンサデータ処理部106に送信する。
フック54からロック状態を示す信号がセンサデータ処理部106に送られると、荷物検出部59が動作開始し、荷物60を撮像した画像をセンサデータ処理部106に送る。センサデータ処理部106は、荷物が枠体40の内側に存在することを検出する。このように、ロック機構がロック状態になり、荷物検出部59により荷物60が枠体40の内側に検出されれば、荷物60を保持する処理が完了する。荷物保持処理が完了すると、搬送ロボット10は、「荷物60のお預けが完了しました。飛行機の到着ロビーでお待ち下さい。」とディスプレイ48に表示する。
荷物保持処理の後、搬送ロボット10は、荷物60をX線検査する処理を実行する。つまり、荷物保持処理が完了しなければ荷物60のX線検査が実施されず、荷物保持処理が完了すればX線検査が実施される。走行制御部120は、予め区画されている所定の検査室に搬送ロボット10を移動させ、情報処理部126は、搬送ロボット10が所定の検査室に入ったことを搬送ロボット10の位置情報およびカメラ50の撮像画像にもとづいて検出すると、X線の照射をX線出力部57a,57bに指示する。人の立ち入りが制限された検査室で検査を実行することで周囲の人へのX線の影響を抑えられる。
X線出力部57a,57bはX線カメラ58に向かってX線を照射し、X線カメラ58は、X線により荷物60を撮像する。センサデータ処理部106は、X線カメラ58から荷物60の撮像画像を受け取って危険物の有無を判定する。センサデータ処理部106は、予め危険物のモデル画像を保持し、モデル画像に類似する危険物画像が荷物60の撮像画像に含まれるか類似画像判定の手法を用いて判定する。センサデータ処理部106は、危険物の判定結果を情報処理部126に送り、X線検査処理を終える。
X線検査処理の後、荷物60の撮像画像に危険物が含まれないと判定された場合、走行制御部120は、ユーザの航空券情報に対応する飛行機の荷室に移動し、ユーザとともに飛行機に乗る。情報処理部126は、位置情報および撮像画像をもとに飛行機の到着を判定し、飛行機が到着すると、走行制御部120は、搬送ロボット10を飛行機から降ろして到着ロビーに移動させる。情報処理部126は、カメラ50の撮像画像をもとにユーザを探し、走行制御部120によりユーザを見つけるとユーザの前に移動させ、フック54のロックを解除させる。荷物検出部59により荷物60が枠体40の内側から離れたことをセンサデータ処理部106が検出すると、表示制御部124は、「荷物を引き渡しが完了しました。ご利用ありがとうございます。」とディスプレイ48に表示させる。このように、搬送ロボット10は、預かった荷物60をユーザに渡すことができる。
X線検査処理の後、荷物60の撮像画像に危険物が含まれると判定された場合、情報処理部126は、ユーザに荷物60を戻す処理を実行する。情報処理部126は、航空会社のサーバ装置に、ユーザの航空券情報と荷物60に危険物が含まれていることを通知し、所定の受け渡し場所に移動する。航空会社のサーバ装置は、ユーザを所定の受け渡し場所に呼び出す通知を実行する。搬送ロボット10は、ユーザを検出すると、フック54のロックを解除し、ユーザに荷物60を渡す。
なお実施例はあくまでも例示であり、各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例では、荷物60の保持機構としてフック54を示したがこの態様に限られない。例えば、保持機構は、吸い込み口を右側壁18aの内面に有し、荷物60の側面を空気で吸着して保持してよい。また保持機構は、右側壁18aおよび左側壁18bに設けられた付勢手段を有し、右側壁18aおよび左側壁18bから水平方向内向きに荷物60を付勢して保持してよい。
また、実施例では、搬送ロボット10が荷物60を到着ロビーで渡す態様を示したが、この態様に限られない。例えば、搬送ロボット10は検査場を越えた出発ロビーで荷物60をユーザに渡してもよい。いずれにしても、搬送ロボット10は、荷物60にX線検査を実施し、空港施設の検査場で荷物60に検査をすることなく検査場を通過できる。
また、実施例では、X線出力部57が水平方向に照射する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、X線カメラ58が底板18cに設けられ、X線出力部57が上板18dに設けられて下方に照射してもよい。
1 ロボット制御システム、 10 搬送ロボット、 12 走行機構、 14 本体部、 20a 前輪、 20b 中輪、 20c 後輪、 22 第1車輪体、 24 第2車輪体、 30 起立アクチュエータ、 34 オブジェクト検出センサ、 36 前輪モータ、 38 後輪モータ、 40 枠体、 42 連結軸、 44 回転アクチュエータ、 46 傾斜アクチュエータ、 48 ディスプレイ、 50a 第1カメラ、 50b 第2カメラ、 52 通信部、 54 フック、 56a 第1突条部、 56b 第2突条部、 56c 第3突条部、 57a,57b X線出力部、 58 X線カメラ、 59 荷物検出部、 100 制御部、 102 受付部、 104 GPS受信機、 106 センサデータ処理部、 108 マップ保持部、 110 アクチュエータ機構、 120 走行制御部、 122 運動制御部、 124 表示制御部、 126 情報処理部。

Claims (1)

  1. 自律走行機能を備えた搬送ロボットであって、
    荷物の収納部と、
    収納部内に荷物が存在することを検出する荷物検出部と、
    荷物をX線検査する検査部と、を備え、
    前記検査部は、前記荷物検出部により荷物が前記収納部に収納されていることを検出された場合に、X線検査を実施する、
    ことを特徴とする搬送ロボット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023139281A1 (en) * 2022-01-24 2023-07-27 Beumer Group A/S A transport load carrier for a baggage handling system

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