JP6006558B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化物半導体を用いた半導体装置及びその製造方法に関する。なお、本明細書において、半導体装置とは、半導体素子自体または半導体素子を含むものをいい、このような半導体素子として、例えばトランジスタ(薄膜トランジスタなど)が挙げられる。また、液晶表示装置などの表示装置も半導体装置に含まれる。
トランジスタを用いた表示装置(例えば液晶パネル、有機ELパネル)において、画面サイズが大型化する傾向にある。画面サイズの大型化に伴い、トランジスタ等のアクティブ素子を用いる表示装置の場合、配線抵抗により素子に印加される電圧が、接続されている配線の位置で異なってしまい、表示ムラや階調不良などの表示品質が低下するといった問題があった。
配線または信号線などに用いる材料として、従来アルミニウム膜が広く用いられていたが、さらなる低抵抗化のために銅膜を用いる研究開発が盛んに行われている。
しかしながら、銅膜は、下地膜との密着性が弱いことや、トランジスタの半導体層に拡散してトランジスタ特性を悪化させ易いといった欠点を有する。
なお、トランジスタに適用可能な半導体薄膜としてシリコン系半導体材料が広く知られているが、その他の材料として酸化物半導体が注目されている(例えば特許文献1,2)。
シリコン系半導体材料を用いたトランジスタにおいて、配線または信号線などに銅膜を用い、当該銅膜の銅元素が半導体層に拡散しない構造については研究開発が盛んに行われているが、酸化物半導体を用いたトランジスタに当該構造を適用するには最適な作製方法、または最適な構造になっていないといった問題があった。
また、酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、配線または信号線などに銅膜を用い、銅膜の拡散抑制のためにバリア膜を用いた場合、当該銅膜の銅元素が当該酸化物半導体膜に拡散しない構造とし、当該酸化物半導体膜の電気特性に影響を与えないようにするには、マスク枚数が増加し製造コストが増加するといった問題があった。
特開2007−123861号公報 特開2007−096055号公報
本発明の一態様では、酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、配線または信号線などに銅を含有する金属膜を用い、安定した電気特性を有し、信頼性の高い半導体装置を提供する。また、本発明の一態様では、当該半導体装置の作製方法を提供する。
以下に本発明の一態様について説明する。
酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、ボトムゲート構造とし、酸化物半導体膜に接して、ソース電極及びドレイン電極を形成する。ソース電極及びドレイン電極は、第1の金属膜と、第1の金属膜上に形成された第2の金属膜と、第2の金属膜上に形成された第3の金属膜により構成され、第2の金属膜に銅を含有する膜を用いる。また、第2の金属膜は第1の金属膜及び第3の金属膜の端部より内側に形成されるとよい。第2の金属膜を第1の金属膜及び第3の金属膜よりも内側に形成することで、チャネル形成領域から離れた位置に形成することができるため、チャネル形成領域に拡散する可能性のある銅元素を低減することができる。
以下に本発明の様々な態様について説明する。
本発明の一態様は、ゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置に形成されたチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜と、前記酸化物半導体膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に形成された酸化物絶縁膜と、を有し、前記ソース電極及び前記ドレイン電極それぞれは、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有する第1の金属膜と、前記第1の金属膜上に形成された銅を含有する第2の金属膜と、前記第2の金属膜上に形成された第3の金属膜と、を有し、前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成されること特徴とする半導体装置である。
また、本発明の一態様において、前記チャネル形成領域に位置する前記酸化物半導体膜は、前記第1の金属膜が接した前記酸化物半導体膜よりも膜厚が薄いとよい。
また、本発明の一態様において、前記第2の金属膜は、前記第3の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部より内側に形成されるとよい。
また、本発明の一態様において、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部は、前記酸化物半導体膜と重畳しない位置に形成されているとよい。
また、本発明の一態様において、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を覆う保護膜を有するとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1の金属膜及び前記第3の金属膜の少なくとも一方は、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物からなるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜は、インジウム酸化物、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、及びスズ酸化物の群から選択された少なくとも一つの酸化物を含む膜であるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜はIn−Ga−Zn系酸化物半導体膜であるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜は、結晶部を含み、前記結晶部は、c軸が前記酸化物半導体膜の被形成面の法線ベクトルに平行な方向に揃うとよい。
本発明の一態様は、ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成し、前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置にチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜を形成し、前記酸化物半導体膜上に第1の金属膜を形成し、前記第1の金属膜上に銅を含有する第2の金属膜を形成し、前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、前記第3の金属膜上にマスクを形成し、前記マスクをマスクとした第1のエッチングにより前記第3の金属膜及び前記第2の金属膜それぞれの一部を除去し、前記マスクをマスクとした第2のエッチングにより前記第1の金属膜の一部を除去することで、前記第1の金属膜、前記第2の金属膜及び前記第3の金属膜からなるソース電極及びドレイン電極を形成し、前記マスクを除去し、前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に酸化物絶縁膜を形成し、前記第1の金属膜は、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有し、前記第1のエッチングの際に、前記マスクよりも内側に前記第2の金属膜を後退させることで、前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成されること特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明の一態様において、前記第2のエッチングの際に前記酸化物半導体膜の一部を除去することで、前記チャネル形成領域に位置する前記酸化物半導体膜は、前記第1の金属膜が接した前記酸化物半導体膜よりも膜厚が薄くなるとよい。
また、本発明の一態様において、前記第2の金属膜は、前記第3の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部より内側に形成されるとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1のエッチングの際に、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を前記酸化物半導体膜と重畳しない位置まで後退させるとよい。
また、本発明の一態様において、前記マスクを除去した後で、且つ前記酸化物絶縁膜を形成する前に、前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に保護膜を形成し、前記保護膜の一部を選択的に除去することで、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を覆う保護膜を残すとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1の金属膜及び前記第3の金属膜の少なくとも一方は、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物からなるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜は、インジウム酸化物、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、及びスズ酸化物の群から選択された少なくとも一つの酸化物を含む膜であるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜はIn−Ga−Zn系酸化物半導体膜であるとよい。
また、本発明の一態様において、前記酸化物半導体膜は、結晶部を含み、前記結晶部は、c軸が前記酸化物半導体膜の被形成面の法線ベクトルに平行な方向に揃うとよい。
本発明の一態様を適用することで、酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、配線または信号線などに銅を含有する金属膜を用い、安定した電気特性を有し、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。また、本発明の一態様を適用することで、当該半導体装置の作製方法を提供することができる。
(A)は半導体装置の構成例1を示す平面図、(B)は(A)のX1−Y1における断面図、(C)は(A)のV1−W1における断面図。 (A)〜(E)は図1に示す半導体装置の作製方法を説明する断面図。 (A)〜(D)は図1に示す半導体装置の作製方法を説明する断面図。 (A)は半導体装置の構成例2を示す平面図、(B)は(A)のX2−Y2における断面図、(C)は(A)のV2−W2における断面図。 (A)〜(D)は図4に示す半導体装置の作製方法を説明する断面図。 (A)は半導体装置の構成例3を示す平面図、(B)は(A)のX3−Y3における断面図、(C)は(A)のV3−W3における断面図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
本実施の形態では、半導体装置及び半導体装置の作製方法の一形態を、図1乃至図6を用いて説明する。
〈半導体装置の構成例1〉
図1にトランジスタ150を有する半導体装置の構成例を示す。図1(A)は、半導体装置の平面図であり、図1(B)は、図1(A)のX1−Y1における断面図であり、図1(C)は、図1(A)のV1−W1における断面図である。なお、図1(A)では煩雑になることを避けるため、トランジスタ150の構成要素の一部(例えば、ゲート絶縁膜106等)を省略して図示している。
図1に示すトランジスタ150は、基板102上に形成されたゲート電極104と、ゲート電極104上に形成されたゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜106と接し、ゲート電極104と重畳する位置に形成されたチャネル形成領域108aを含む酸化物半導体膜108と、酸化物半導体膜108上に形成されたソース電極110及びドレイン電極112と、酸化物半導体膜108、ソース電極110、及びドレイン電極112上に形成された酸化物絶縁膜114と、を有し、ソース電極110及びドレイン電極112は、第1の金属膜110a、112aと、第1の金属膜110a、112a上に形成された第2の金属膜110b、112bと、第2の金属膜110b、112b上に形成された第3の金属膜110c、112cと、を有し、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a及び第3の金属膜110c、112cの端部より内側に形成され、チャネル形成領域108a(第1の金属膜110a、112aが接していない酸化物半導体膜108)が第1の金属膜110a、112aが接した酸化物半導体膜108よりも膜厚が薄い構成である。なお、酸化物半導体膜108の詳細な説明については後述する。
また、ゲート電極104は、第1のゲート電極104aと第2のゲート電極104bにより構成されている。第1のゲート電極104aは、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属または金属窒化物を用いると好ましい。また、第2のゲート電極104bは、銅元素を含む金属材料とすることが好ましく、より好ましくは銅を主成分とする金属材料(即ち銅を50質量%超含有する金属材料)とすることである。例えば、本実施の形態においては、第1のゲート電極104aとして、タングステン膜を用い、第2のゲート電極104bとして銅膜を用いる。このような積層構造のゲート電極104とすることで、低抵抗なゲート電極104とすることができる。なお、第1のゲート電極104aを設けることにより、基板102と第2のゲート電極104bとして用いる銅膜との密着性を向上させる、及び/または第2のゲート電極104bとして用いる銅膜の拡散を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜106は、第1のゲート絶縁膜106aと第2のゲート絶縁膜106bにより構成されている。第1のゲート絶縁膜106aは、第2のゲート電極104bとして用いる銅膜の拡散を抑制する機能を有していれば良く、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、酸化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム膜などを用いることができる。また、第2のゲート絶縁膜106bは、後に形成される酸化物半導体膜108に酸素を供給できる機能を有していれば良く、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。例えば、本実施の形態においては、第1のゲート絶縁膜106aとして、窒化シリコン膜を用い、第2のゲート絶縁膜106bとして、酸化窒化シリコン膜を用いる。このような積層構造のゲート絶縁膜106とすることで、ゲート電極104として用いた銅膜の拡散を抑制し、且つ後に形成される酸化物半導体膜に酸素を供給させることができる。
また、ソース電極110は、第1の金属膜110aと、第2の金属膜110bと、第3の金属膜110cにより構成され、ドレイン電極112は、第1の金属膜112aと、第2の金属膜112bと、第3の金属膜112cにより構成されている。また、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cの端部より内側に形成される。
第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cとしては、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物を用いると好ましい。また、第2の金属膜110b、112bとしては、銅元素を含む金属材料とすることが好ましく、より好ましくは銅を主成分とする金属材料とすることである。
例えば、本実施の形態においては、第1の金属膜110a、112aとしてはタングステン膜を用い、第2の金属膜110b、112bとしては銅膜を用い、第3の金属膜110c、112cとしては窒化モリブデン膜を用いる。
第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、110cは、第2の金属膜110b、112bとして用いる銅膜の拡散を抑制するバリアメタルとしての機能を有する。また、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cよりも内側に形成されているため、チャネル形成領域108aから離れた位置に形成されることになる。したがって、チャネル形成領域108aに拡散する銅元素を低減することができる。
このような構成とすることで、低抵抗なソース電極110、及びドレイン電極112とすることができ、且つソース電極110、及びドレイン電極112として用いる銅膜の外部への拡散を抑制することができる。
また、チャネル形成領域108aは、第1の金属膜110a、112aが接した酸化物半導体膜108よりも膜厚が薄い。このような構成とすることで、例えば、ソース電極110及びドレイン電極112の形成時において、酸化物半導体膜108に銅元素が付着したとしても、酸化物半導体膜108の一部を部分的に除去して薄くすることで、チャネル形成領域108aを形成するため、ソース電極110及びドレイン電極112の形成時に付着する銅元素を除去することができる。
また、酸化物絶縁膜114は、酸化物半導体膜108(より詳しくはチャネル形成領域108a)に接して設けられるため、酸化物半導体膜108へ酸素を供給することができる。したがって、酸化物半導体膜108に生じた酸素欠損は、当該酸化物絶縁膜114から供給される酸素にて補填される。
また、半導体装置は、酸化物絶縁膜114上に、さらに保護絶縁膜116と、保護絶縁膜116上に形成された平坦化絶縁膜118と、を含む構成としてもよい。保護絶縁膜116により、酸化物絶縁膜114に含まれる酸素を外部に拡散するのを抑制することができる。保護絶縁膜116としては、例えば、酸化アルミニウム膜、または窒化シリコン膜などを用いることができる。本実施の形態においては、保護絶縁膜116として、酸化アルミニウム膜を用いる。
なお、その他の構成要素の詳細については、後述する半導体装置の作製方法において、図2及び図3を用いて図1に示すトランジスタ150を有する半導体装置の作製方法の一例を説明する。
[酸化物半導体膜の詳細な説明]
酸化物半導体膜108は、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜であることが好ましい。
CAAC−OS膜は、完全な単結晶ではなく、完全な非晶質でもない。CAAC−OS膜は、非晶質相に結晶部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体膜である。なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる非晶質部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には粒界(グレインバウンダリーともいう)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に起因する電子移動の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃い、かつab面に垂直な方向から見て三角形状または六角形状の原子配列を有し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書等において、単に垂直と記載する場合、85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶質化することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。
なお、結晶部のc軸の方向は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向となる。結晶部は、成膜することにより、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行うことにより形成される。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射によるトランジスタの電気特性の変動を低減することが可能である。また、しきい値の変動、及びバラツキを抑制できる。よって、当該トランジスタは信頼性が高い。
また、結晶部または結晶性を有する酸化物半導体膜では、よりバルク内欠陥を低減することができる。さらに、結晶部または結晶性を有する酸化物半導体膜表面の平坦性を高めることによって、該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、アモルファス状態の酸化物半導体膜を用いたトランジスタ以上の電界効果移動度を得ることができる。酸化物半導体膜表面の平坦性を高めるためには、平坦な表面上に酸化物半導体膜を形成することが好ましく、具体的には、平坦面粗さ(Ra)が0.15nm以下、好ましくは0.1nm以下の表面上に形成するとよい。
なお、Raは、日本工業規格JIS B0601で定義されている中心線平均粗さを面に対して適用できるよう三次元に拡張したものであり、「基準面から指定面までの偏差の絶対値を平均した値」と表現でき、以下の式にて定義される。
Figure 0006006558
なお、上記において、Sは、測定面(座標(x,y)(x,y)(x,y)(x,y)で表される4点によって囲まれる長方形の領域)の面積を指し、Zは測定面の平均高さを指す。Raは原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)にて評価可能である。
また、酸化物半導体膜は、シリコンの1.1eVよりも大きい禁制帯幅を持つ酸化物半導体を適用することが好ましく、例えば、禁制帯幅が3.15eVであるIn−Ga−Zn系酸化物、禁制帯幅が約3.0eVである酸化インジウム、禁制帯幅が約3.0eVであるインジウム錫酸化物、禁制帯幅が約3.3eVであるインジウムガリウム酸化物、禁制帯幅が約2.7eVであるインジウム亜鉛酸化物、禁制帯幅が約3.3eVである酸化錫、禁制帯幅が約3.37eVである酸化亜鉛などを好ましく用いることができる。このような材料を用いることにより、トランジスタのオフ電流を極めて低く保つことが可能である。ただし、本発明の一態様では、酸化物半導体膜の禁制帯幅は3.1eV以上であることがより好ましい。
また、酸化物半導体膜に用いる酸化物半導体としては、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、及びガリウム(Ga)の群から選ばれた少なくとも一つを含むことが好ましい。特にInとZnを含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、In−Ga系酸化物、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物を用いることができる。
ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
また、酸化物半導体として、InMO(ZnO)(m>0、且つ、mは整数でない)で表記される材料を用いてもよい。なお、Mは、Ga、Fe、Mn及びCoから選ばれた一の金属元素もしくは複数の金属元素、または上記のスタビライザーとしての元素を示す。また、酸化物半導体として、InSnO(ZnO)(n>0、且つ、nは整数)で表記される材料を用いてもよい。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1、In:Ga:Zn=3:1:2、あるいはIn:Ga:Zn=2:1:3の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
また、酸化物半導体膜の成膜工程において、酸化物半導体膜に水素、または水がなるべく含まれないことが好ましい。例えば、酸化物半導体膜の成膜工程の前処理として、スパッタリング装置の予備加熱室で基板を予備加熱し、基板に吸着した水素、水分などの不純物を脱離し排気することが好ましい。また、酸化物半導体膜の成膜時、残留水分が排気された成膜室(成膜チャンバーともいう)で行うことが好ましい。
なお、予備加熱室、及び成膜室の水分を除去するためには、吸着型の真空ポンプ、例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用いることが好ましい。また、排気手段は、ターボポンプにコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプを用いて排気した、予備加熱室、及び成膜室は、例えば、水素原子、水(HO)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭素原子を含む化合物も)等が排気されるため、酸化物半導体膜に含まれる水素、水分などの不純物の濃度を低減できる。
なお、酸化物半導体膜としてIn−Ga−Zn系酸化物をスパッタリング法により成膜する。また、酸化物半導体膜は、希ガス(代表的にはアルゴン)雰囲気下、酸素雰囲気下、または希ガスと酸素の混合雰囲気下においてスパッタリング法により形成することができる。
酸化物半導体膜として、In−Ga−Zn系酸化物をスパッタリング法で作製するためのターゲットとしては、例えば、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1の金属酸化物ターゲットや、原子数比がIn:Ga:Zn=3:1:2の金属酸化物ターゲットや、原子数比がIn:Ga:Zn=2:1:3の金属酸化物ターゲットを用いることができる。ただし、酸化物半導体膜に用いることのできるターゲットは、これらのターゲットの材料、及び組成に限定されるものではない。
また、酸化物半導体膜を上述した金属酸化物ターゲットを用いて形成した場合、ターゲットの組成と、基板上に形成される薄膜の組成とが異なる場合がある。例えば、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1の金属酸化物ターゲットを用いた場合、成膜条件にも依存するが、薄膜である酸化物半導体膜の組成比は、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:0.6〜0.8となる場合がある。これは、酸化物半導体膜の成膜中において、Znが昇華する、またはIn、Ga、Znの各成分のスパッタリングレートが異なるためであると考えられる。
したがって、所望の組成比の薄膜を形成したい場合においては、予め金属酸化物ターゲットの組成比を調整する必要がある。例えば、薄膜である酸化物半導体膜の組成比を、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1とする場合においては、金属酸化物ターゲットの組成比を、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1.5とすればよい。すなわち、金属酸化物ターゲットのZnの含有量を予め多くすればよい。ただし、ターゲットの組成比は、上記数値に限定されず、成膜条件や、形成される薄膜の組成により適宜調整することができる。また、金属酸化物ターゲットのZnの含有量を多くすることにより、得られる薄膜の結晶性が向上するため好ましい。
また、金属酸化物ターゲットの相対密度は90%以上100%以下、好ましくは95%以上99.9%以下である。相対密度の高い金属酸化物ターゲットを用いることにより、成膜した酸化物半導体膜は緻密な膜とすることができる。
また、酸化物半導体膜を成膜する際に用いるスパッタリングガスとしては、水素、水、水酸基、または水素化物などの不純物が除去された高純度ガスを用いることが好ましい。
酸化物半導体膜として、CAAC−OS膜を適用する場合、該CAAC−OS膜を形成する方法としては、三つ挙げられる。一つめは、成膜温度を100℃以上450℃以下として酸化物半導体膜の成膜を行うことで、酸化物半導体膜に含まれる結晶部のc軸が、被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃った結晶部を形成する方法である。二つめは、酸化物半導体膜を薄い膜厚で成膜した後、200℃以上700℃以下の熱処理を行うことで、酸化物半導体膜に含まれる結晶部のc軸が、被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃った結晶部を形成する方法である。三つめは、一層目の酸化物半導体膜を薄く成膜した後、200℃以上700℃以下の熱処理を行い、さらに二層目の酸化物半導体膜の成膜を行うことで、酸化物半導体膜に含まれる結晶部のc軸が、被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃った結晶部を形成する方法である。
また、基板を加熱しながら成膜することにより、成膜した酸化物半導体膜に含まれる水素や水などの不純物濃度を低減することができる。また、スパッタリングによる損傷が軽減されるため好ましい。また、酸化物半導体膜を、ALD(Atomic Layer Deposition)法、蒸着法、塗布法などで成膜してもよい。
なお、酸化物半導体膜として、CAAC−OS膜以外の結晶性を有する酸化物半導体膜(単結晶または微結晶)を成膜する場合には、成膜温度は特に限定されない。
また、酸化物半導体膜の加工方法としては、ウエットエッチング法、またはドライエッチング法により酸化物半導体膜のエッチングを行うことができる。ドライエッチング法のエッチングガスには、BCl、Cl、O等を用いることができる。エッチング速度の向上にはECR(Electron Cycrotron Resonance)やICP(Inductive Coupled Plasma)などの高密度プラズマ源を用いたドライエッチング装置を用いることができる。
また、酸化物半導体膜の形成後、酸化物半導体膜に対して、熱処理を行ってもよい。当該熱処理の温度は、300℃以上700℃以下、または基板の歪み点未満とする。当該熱処理を行うことで、酸化物半導体膜に含まれる過剰な水素(水や水酸基を含む)を除去することが可能である。なお、当該熱処理は、本明細書等において、脱水化処理(脱水素化処理)と記す場合がある。
当該熱処理は、例えば、抵抗発熱体などを用いた電気炉に被処理物を導入し、窒素雰囲気下、450℃、1時間の条件で行うことができる。この間、酸化物半導体膜は大気に触れさせず、水や水素の混入が生じないようにする。
熱処理装置は、電気炉に限られず、加熱されたガスなどの媒体からの熱伝導、または熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を用いてもよい。例えば、GRTA(Gas Rapid Thermal Anneal)装置、LRTA(Lamp Rapid Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて熱処理を行う装置である。ガスとしては、アルゴンなどの希ガス、または窒素のような、熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。
例えば、当該熱処理として、熱せられた不活性ガス雰囲気中に被処理物を投入し、数分間熱した後、当該不活性ガス雰囲気から被処理物を取り出すGRTA処理を行ってもよい。GRTA処理を用いると短時間での高温熱処理が可能となる。また、被処理物の耐熱温度を超える温度条件であっても適用が可能となる。なお、処理中に、不活性ガスを、酸素を含むガスに切り替えても良い。
なお、不活性ガス雰囲気としては、窒素、または希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン等)を主成分とする雰囲気であって、水、水素などが含まれない雰囲気を適用するのが望ましい。例えば、熱処理装置に導入する窒素や、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの純度を、6N(99.9999%)以上、好ましくは7N(99.99999%)以上(すなわち、不純物濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とする。
また、上述の脱水化処理(脱水素化処理)を行うと、酸化物半導体膜を構成する主成分材料である酸素が同時に脱離して減少してしまうおそれがある。酸化物半導体膜において、酸素が脱離した箇所では酸素欠損が存在し、該酸素欠損に起因してトランジスタの電気的特性変動を招くドナー準位が生じてしまう。よって、脱水化処理(脱水素化処理)を行った場合、酸化物半導体膜中に、酸素を供給することが好ましい。酸化物半導体膜中に酸素を供給することにより、膜中の酸素欠損を補填することができる。
酸化物半導体膜中の酸素欠損を補填する方法の一例としては、酸化物半導体膜に対して脱水化処理(脱水素化処理)を行った後、同じ炉に高純度の酸素ガス、二窒化酸素ガス、高純度の亜酸化窒素ガス、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppm以下の空気)を導入すればよい。酸素ガス、または二窒化酸素ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する酸素ガス、または二窒化酸素ガスの純度を、6N(99.9999%)以上、好ましくは7N(99.99999%)以上(即ち、酸素ガスまたは二窒化酸素ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
また、酸化物半導体膜中に酸素を供給する方法の一例としては、酸化物半導体膜に酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオンのいずれかを含む)を添加することで、酸化物半導体膜中に酸素を供給してもよい。酸素の添加方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、プラズマ処理などを用いることができる。
また、酸化物半導体膜中に酸素を供給する方法の一例としては、下地絶縁膜、または後に形成されるゲート絶縁膜等を加熱することにより、酸素の一部を脱離させ、酸化物半導体膜に酸素を供給してもよい。
上述のように、酸化物半導体膜の形成後において、脱水化処理(脱水素化処理)を行い酸化物半導体膜から、水素、または水分を除去して不純物が極力含まれないように高純度化し、脱水化処理(脱水素化処理)によって同時に減少してしまった酸素を酸化物半導体に加える、または過剰な酸素を供給し酸化物半導体膜の酸素欠損を補填することが好ましい。また、酸化物半導体膜に酸素を供給する場合を、加酸素化処理、または過酸素化処理と記す場合がある。
このように、酸化物半導体膜は、脱水化処理(脱水素化処理)により、水素または水分が除去され、加酸素化処理により酸素欠損を補填することによって、電気的にi型(真性)化またはi型に限りなく近い酸化物半導体膜とすることができる。具体的には、酸化物半導体膜中の水素濃度は、5×1019atoms/cm以下、好ましくは5×1018atoms/cm以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm以下とする。なお、上述の酸化物半導体膜中の水素濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectroscopy)で測定されるものである。
このように、水素濃度が十分に低減されて高純度化され、十分な酸素の供給により酸素欠乏に起因するエネルギーギャップ中の欠陥準位が低減された酸化物半導体膜では、ドナーに由来するキャリアが極めて少なく(ゼロに近い)、キャリア濃度が1×1012/cm
未満、好ましくは1×1011/cm未満、さらに好ましくは、1.45×1010/cm未満となる。このような酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、例えば、室温(25℃)でのオフ電流(ここでは、単位チャネル幅(1μm)あたりの値)は、100zA(1zA(ゼプトアンペア)は1×10−21A)以下、好ましくは10zA以下、さらに好ましくは100yA(1yA(ヨクトアンペア)は1×10−24A)以下となる。このように、i型化(真性化)または実質的にi型化された酸化物半導体を用いることで、極めて優れたオフ電流特性のトランジスタとすることができる。
〈半導体装置の作製方法1〉
まず、基板102上に第1のゲート電極104a、及び第2のゲート電極104bを含むゲート電極104を形成する(図2(A)参照)。
使用できる基板102に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐えうる程度の耐熱性を有していることが必要となる。例えば、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板などの電子工業用に使われる各種ガラス基板を用いることが出来る。なお、基板としては、熱膨張係数が25×10−7/℃以上50×10−7/℃以下(好ましくは、30×10−7/℃以上40×10−7/℃以下)であり、歪み点が650℃以上750℃以下(より好ましくは、700℃以上740℃以下)である基板を用いることが好ましい。
また、第5世代(1000mm×1200mmまたは1300mm×1500mm)、第6世代(1500mm×1800mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2500mm)、第9世代(2400mm×2800mm)、第10世代(2880×3130mm)などの大型ガラス基板を用いる場合、半導体装置の作製工程における加熱処理などで生じる基板の縮みによって、微細な加工が困難になる場合がある。そのため、前述したような大型ガラス基板を基板として用いる場合、縮みの少ないものを用いることが好ましい。例えば、基板として、好ましくは450℃、より好ましくは500℃の温度で1時間加熱処理を行った後の縮み量が20ppm以下、好ましくは10ppm以下、さらに好ましくは5ppm以下である大型ガラス基板を用いればよい。
また、基板102上に下地絶縁膜を設けてもよい。下地絶縁膜としては、プラズマCVD法またはスパッタリング法等により、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ガリウムなどの酸化物絶縁膜、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムなどの窒化物絶縁膜、またはこれらの混合材料を用いて形成することができる。
ゲート電極104(第1のゲート電極104a及び第2のゲート電極104b)は、タングステン、タンタル、チタン、モリブデン、及び銅の中から選択される一以上の元素を含む材料を用いて形成することができる。本実施の形態では、第1のゲート電極104aとして、スパッタリング法を用いて、膜厚20nm以上100nm以下の窒化タンタル膜を、第2のゲート電極104bとして、スパッタリング法を用いて、膜厚100nm以上400nm以下の銅膜を、それぞれ形成する。第1のゲート電極104aにより、第2のゲート電極104bに用いる銅膜との密着性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ゲート電極104を、第1のゲート電極104a、及び第2のゲート電極104bの積層構造としているが、この構成に限定されない。例えば、第2のゲート電極104b上に、さらに第3のゲート電極を設けてもよい。第3のゲート電極としては、第1のゲート電極104aと同様の材料を用いることができる。
次に、基板102、及びゲート電極104上に第1のゲート絶縁膜106a、及び第2のゲート絶縁膜106bを含むゲート絶縁膜106を形成する(図2(B)参照)。
第1のゲート絶縁膜106aには、プラズマCVD法またはスパッタリング法等により形成する、膜厚10nm以上500nm以下、代表的には膜厚200nm以上400nm以下の窒化物絶縁膜を用いることが好ましい。窒化物絶縁膜としては、例えば、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜などが挙げられる。基板102及びゲート電極104と接する第1のゲート絶縁膜106aとして、窒化物絶縁膜を用いることで、基板102またはゲート電極104からの不純物の拡散を抑制する効果を奏する。特にゲート電極104(より具体的には第2のゲート電極104b)に銅元素を含む金属材料を用いた場合、第1のゲート絶縁膜106aにより、トランジスタ中に拡散しうる銅元素を低減することができる。
本実施の形態では、第1のゲート絶縁膜106aとしてプラズマCVD法を用いて形成する膜厚50nmの窒化シリコン膜を用いる。窒化シリコン膜の成膜ガスとしては、例えば、シラン(SiH)と窒素の混合ガス、または、シラン、窒素及びアンモニア(NH)の混合ガス等を用いることができる。
第2のゲート絶縁膜106bには、プラズマCVD法またはスパッタリング法等により形成する、膜厚10nm以上500nm以下、代表的には50nm以上100nm以下の酸化物絶縁膜を用いることが好ましい。酸化物絶縁膜としては、例えば、酸化シリコン膜、酸化ガリウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜などが挙げられる。
本実施の形態では、第2のゲート絶縁膜106bとして、プラズマCVD法により膜厚200nmの酸化窒化シリコン膜を形成する。プラズマCVD法は、スパッタリング法と比較して、成膜タクトを縮小することができる。また、プラズマCVD法は、スパッタリング法よりも成膜した面内におけるバラツキが小さく、パーティクルの混入も起こりにくい。
なお、第2のゲート絶縁膜106bは、のちに形成される酸化物半導体膜108と接する絶縁膜であるため、酸素を含む絶縁膜とすることが好ましく、可能な限り水、水素などの不純物が含まれないことが好ましい。しかしながら、プラズマCVD法では、スパッタリング法と比較して膜中の水素濃度を低減させることが困難である。したがって、成膜後の第2のゲート絶縁膜106bに対して、水素原子の低減、より好ましくは除去を目的とした熱処理(脱水化または脱水素化処理)を行ってもよい。
熱処理の温度は、250℃以上650℃以下、好ましくは450℃以上600℃以下、または基板102の歪み点未満とする。熱処理としては、例えば、加熱処理装置の一つである電気炉に基板を導入し、ゲート絶縁膜106に対して真空(減圧)雰囲気下650℃において1時間の加熱処理を行う。
なお、熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を用いてもよい。例えば、GRTA(Gas Rapid Thermal Anneal)装置、LRTA(Lamp Rapid Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて熱処理を行う装置である。高温のガスには、アルゴンなどの希ガス、または窒素のような、熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。なお、熱処理装置としてGRTA装置を用いる場合には、その処理時間が短いため、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中で基板を加熱してもよい。
熱処理は、窒素、酸素、超乾燥空気(水の含有量が20ppm以下、好ましくは1ppm以下、好ましくは10ppb以下の空気)、または希ガス(アルゴン、ヘリウムなど)の雰囲気下で行えばよいが、上記窒素、酸素、超乾燥空気、または希ガス等の雰囲気に水、水素などが含まれないことが好ましい。また、加熱処理装置に導入する窒素、酸素、または希ガスの純度を、6N(99.9999%)以上好ましくは7N(99.99999%)以上(即ち不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
熱処理によって、ゲート絶縁膜106の脱水化または脱水素化を行うことができ、トランジスタの特性変動を引き起こす水素、または水などの不純物が排除されたゲート絶縁膜106を形成することができる。
また、脱水化または脱水素化のための熱処理は、複数回行ってもよく、他の熱処理と兼ねてもよい。
次に、ゲート絶縁膜106と接し、ゲート電極104と重畳する位置に酸化物半導体膜108を形成する(図2(C)参照)。
また、酸化物半導体膜108を形成後、当該酸化物半導体膜108に含まれる過剰な水素(水や水酸基を含む)を低減または除去(脱水化または脱水素化)するための熱処理を行うことが好ましい。熱処理の条件については、先の第2のゲート絶縁膜106bに対して実施する熱処理条件と同様の手法により行うことができる。
この熱処理によって、酸化物半導体膜108からn型の導電性を付与する不純物である水素を低減、より好ましくは除去することができる。また、第2のゲート絶縁膜106bとして酸素を含む絶縁膜を用いた場合、この熱処理によって第2のゲート絶縁膜106bに含まれる酸素が酸化物半導体膜108へと供給される。酸化物半導体膜108の脱水化または脱水素化処理によって同時に脱離する酸素を第2のゲート絶縁膜106bから供給することによって、酸化物半導体膜108の酸素欠損を補填することが可能である。
また、熱処理で酸化物半導体膜108を加熱した後、加熱温度を維持、またはその加熱温度から徐冷しながら同じ炉に高純度の酸素ガス、高純度の二窒化酸素ガス、または超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下の空気)を導入してもよい。酸素ガスまたは二窒化酸素ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する酸素ガスまたは二窒化酸素ガスの純度を、6N以上好ましくは7N以上(即ち、酸素ガスまたは二窒化酸素ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。酸素ガスまたは二窒化酸素ガスの作用により、脱水化または脱水素化処理による不純物の排除工程によって同時に減少してしまった酸化物半導体膜108を構成する主成分材料である酸素を供給することによって、酸化物半導体膜108を高純度化及びi型(真性)化することができる。
脱水化または脱水素化のための熱処理は、トランジスタ150の作製工程の他の熱処理と兼ねてもよい。
次に、ゲート絶縁膜106、及び酸化物半導体膜108上に、ソース電極及びドレイン電極(これと同じ層で形成される配線を含む)となる第1の金属膜109a、第2の金属膜109b、及び第3の金属膜109cを形成する(図2(D)参照)。
第1の金属膜109aとしては、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物であると好ましい。本実施の形態においては、第1の金属膜109aとして、スパッタリング法を用いて、膜厚50nmのタングステン膜を用いる。
また、第1の金属膜109aを積層構造としても良い。例えば、第1の金属膜109aの1層目として、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属膜とし、第1の金属膜109aの2層目として、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化チタン、及び窒化モリブデンの金属窒化物の積層構造などが挙げられる。
第1の金属膜109aに求められる特性としては、酸化物半導体膜108と接するため、酸化物半導体膜108から酸素を引き抜き、n型化させない材料を用いる、且つ第2の金属膜109bに用いる銅膜から酸化物半導体膜108に銅元素の拡散を抑制する材料(所謂バリアメタル材料)を用いることが望ましい。
第2の金属膜109bとしては、銅元素を含む膜であると好ましい。なお、銅にアルミニウム、金、銀、亜鉛、スズ、ニッケル等を数重量%添加した銅合金等を用いても良い。本実施の形態においては、第2の金属膜109bとして、スパッタリング法を用いて、膜厚200nmの銅膜を用いる。
第3の金属膜109cとしては、第1の金属膜109aと同様の材料及び手法を用いることで形成できる。
次に、第3の金属膜109c上にレジスト塗布及びパターニングを行い、エッチングマスクとしてのレジストマスク111を形成する(図2(E)参照)。
レジストマスク111は、感光性の樹脂を塗布した後に、該感光性の樹脂の所望の領域に露光、及び現像することで形成することができる。なお、感光性の樹脂は、ポジ型、ネガ型のいずれの樹脂を用いてもよい。また、レジストマスク111をインクジェット法で形成してもよい。レジストマスク111をインクジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コストを低減できる。
次に、レジストマスク111をマスクとした第1のエッチングにより第3の金属膜109c及び第2の金属膜109bそれぞれの一部を除去し、第3の金属膜110c、112c及び第2の金属膜110b、112bを形成する(図3(A)参照)。
第3の金属膜109c及び第2の金属膜109bの除去方法としては、ウエットエッチング法を用いると好適である。また、ウエットエッチング法に用いる薬液としては、第1の金属膜109aと選択比がとれる薬液を用いればよく、例えば、第1の金属膜109aとして、タングステン膜を用い、第2の金属膜109bとして銅膜を用い、第3の金属膜109cとして窒化モリブデン膜を用いた場合の薬液は、水と過酸化水素水とカルボン酸の混合液、または、水とリン酸と硝酸と硫酸と硫酸カリウムの混合液等を用いることができる。
また、ウエットエッチングの時間を調整し、等方的にエッチングを行い、レジストマスク111よりも内側に第2の金属膜110b、112bを後退させた形状とすると好ましい。また、第2の金属膜110b、112bは、第3の金属膜110c、112cよりも内側に形成すると好ましい。
次に、レジストマスク111をマスクとした第2のエッチングにより第1の金属膜109aの一部を除去し、第1の金属膜110a、112aを形成する(図3(B)参照)。
なお、第2のエッチングは、第1のエッチングによりパターニングされた第2の金属膜110b、及び第2の金属膜112bそれぞれのチャネル形成領域側の端部より外側で、第1の金属膜109aを除去する。
第1の金属膜109aの除去方法としては、ドライエッチング法を用いると好適である。ドライエッチング法に用いるガスとしては、例えば、第1の金属膜109aとして、タングステン膜を用いた場合、SFとOの混合ガス、またはSFとBClの混合ガス等を用いることができる。
また、第1の金属膜109aの第2のエッチングの際に、酸化物半導体膜108の一部を除去し、チャネル形成領域108aを形成する。このような構成とすることで、第2の金属膜110b、112b形成時に混入する可能性のある銅元素を酸化物半導体膜108から除去することができる。
次に、レジストマスク111を除去し、第1の金属膜110a、第2の金属膜110b、及び第3の金属膜110cを含むソース電極110と、第1の金属膜112a、第2の金属膜112b、及び第3の金属膜112cを含むドレイン電極112が形成される。なお、この段階でトランジスタ150が形成される(図3(C)参照)。
レジストマスク111の除去方法としては、剥離液を用いた湿式の除去方法、またはプラズマ処理等の乾式の除去方法、またはこれらの方法を組み合わせた除去方法等を用いることができる。
なお、ソース電極110、及びドレイン電極112の形成後、酸化物半導体膜108(より詳しくは、チャネル形成領域108a)の清浄化を行うと好ましい。酸化物半導体膜108の清浄化としては、例えば、酸素プラズマ処理、または希フッ化水素酸処理による洗浄処理などが効果的である。このような清浄化を行うことにより、ソース電極110、及びドレイン電極112形成時に用いたエッチングガス、またはレジストマスク112の残渣成分、第2の金属膜110b、110bの残渣成分等を酸化物半導体膜108から除去することができ、酸化物半導体膜108をより高純度化することができる。
また、ソース電極110、及びドレイン電極112の形成後、熱処理を行ってもよい。当該熱処理の温度は、250℃以上650℃以下、好ましくは450℃以上600℃以下、または基板の歪み点未満とする。
次に、トランジスタ150上、より詳しくはチャネル形成領域108a、ソース電極110、及びドレイン電極112上に酸化物絶縁膜114、保護絶縁膜116、及び平坦化絶縁膜118を形成する(図3(D)参照)。
酸化物絶縁膜114としては、プラズマCVD法、スパッタリング法により形成することができ、酸化シリコン膜、酸化ガリウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化窒化シリコン膜、または酸化窒化アルミニウム膜等の酸化物絶縁膜を用いることができる。酸化物絶縁膜114の膜厚は50nm以上500nm以下とすることが好ましい。
また、酸化物絶縁膜114は、酸素過剰型の酸化物絶縁膜とすることが好ましい。酸素過剰型の酸化物絶縁膜とすることで、酸化物半導体膜108に好適に酸素を供給することができる。
また、酸化物絶縁膜114は、単層構造でもよく、積層構造としてもよい。例えば、第1の酸化物絶縁膜上に第2の酸化物絶縁膜を形成し、第1の酸化物絶縁膜と、第2の酸化物絶縁膜を異なる組成比とすることができる。
なお、酸化物絶縁膜114は、酸化物半導体膜108と接する絶縁膜であるため、ゲート絶縁膜106と同様に可能な限り水、水素などの不純物が含まれないことが好ましい。
また、酸化物絶縁膜114に対し、酸素を導入する処理を行っても良い。
酸素を導入する処理としては、例えば、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、プラズマ処理等を用いることができる。なお、イオン注入法として、ガスクラスタイオンビームを用いてもよい。また、酸素の導入は、基板102の全面を一度に処理してもよいし、例えば、線状のイオンビームを用いてもよい。
酸素としては、少なくとも、酸素ラジカル、オゾン、酸素原子、酸素イオン(分子イオン、クラスタイオンを含む)、のいずれかが含まれている。また、酸素の供給ガスとしては、Oを含有するガスを用いればよく、例えば、Oガス、NOガス、COガス、COガス、NOガス等を用いることができる。なお、酸素の供給ガスに希ガス(例えばAr)を含有させてもよい。
また、例えば、イオン注入法で酸素の導入を行う場合、酸素のドーズ量は1×1013ions/cm以上5×1016ions/cm以下とするのが好ましく、酸素導入処理後の酸化物絶縁膜114中の酸素の含有量は、酸化物絶縁膜114の化学量論的組成を超える程度とするのが好ましい。なお、酸素の注入深さは、注入条件により適宜制御すればよい。
保護絶縁膜116としては、プラズマCVD法、スパッタリング法により形成することができ、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜、または窒化酸化シリコン膜を用いることができる。保護絶縁膜116の膜厚は50nm以上500nm以下とすることが好ましい。
なお、保護絶縁膜116は、酸化物絶縁膜114と同様に可能な限り水、水素などの不純物が含まれないことが好ましい。したがって、本実施の形態においては、成膜後の保護絶縁膜116に対して、水素原子の除去を目的とした熱処理(脱水化または脱水素化処理)を行う。
熱処理の温度は、例えば、250℃以上600℃以下、好ましくは300℃以上600℃以下とすることができる。本実施の形態では、350℃、1時間の熱処理を行う。
また、平坦化絶縁膜118としては、トランジスタ150の凹凸を平坦化できればよく、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等の耐熱性を有する有機材料を用いることができる。また、上記有機材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)、シロキサン系樹脂等を用いることができる。なお、これらの材料で形成される絶縁膜を複数積層させることで平坦化絶縁膜118を形成してもよい。本実施の形態では、平坦化絶縁膜118として、1.5μmのアクリル樹脂を用いる。
〈半導体装置の構成例2〉
図4にトランジスタ160を有する半導体装置の構成例を示す。図4(A)は、半導体装置の平面図であり、図4(B)は、図4(A)のX2−Y2における断面図であり、図4(C)は、図4(A)のV2−W2における断面図である。なお、図4(A)では煩雑になることを避けるため、トランジスタ160の構成要素の一部(例えば、ゲート絶縁膜106等)を省略して図示している。
図4に示すトランジスタ160は、基板102上に形成されたゲート電極104と、ゲート電極104上に形成されたゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜106と接し、ゲート電極104と重畳する位置に形成されたチャネル形成領域108aを含む酸化物半導体膜108と、酸化物半導体膜108上に形成されたソース電極110及びドレイン電極112と、ソース電極110及びドレイン電極112それぞれの側壁に形成された側壁保護膜120、122と、酸化物半導体膜108、ソース電極110、ドレイン電極112、及び側壁保護膜120、122上に形成された酸化物絶縁膜114と、を有し、ソース電極110及びドレイン電極112は、第1の金属膜110a、112aと、第1の金属膜110a、112a上に形成された第2の金属膜110b、112bと、第2の金属膜110b、112b上に形成された第3の金属膜110c、112cと、を有し、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a及び第3の金属膜110c、112cそれぞれの端部より内側に形成され、チャネル形成領域108a(第1の金属膜110a、112aが接していない酸化物半導体膜108)が第1の金属膜110a、112aが接した酸化物半導体膜108よりも膜厚が薄い構成である。
また、ゲート電極104は、第1のゲート電極104aと第2のゲート電極104bにより構成されている。第1のゲート電極104aは、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属または金属窒化物を用いると好ましい。また、第2のゲート電極104bは、銅元素を含む金属材料とすることが好ましく、より好ましくは銅を主成分とする金属材料とすることである。例えば、本実施の形態においては、第1のゲート電極104aとして、タングステン膜を用い、第2のゲート電極104bとして銅膜を用いる。このような積層構造のゲート電極104とすることで、低抵抗なゲート電極104とすることができる。なお、第1のゲート電極104aを設けることにより、基板102と第2のゲート電極104bとして用いる銅膜との密着性を向上させる、及び/または第2のゲート電極104bとして用いる銅膜の拡散を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜106は、第1のゲート絶縁膜106aと第2のゲート絶縁膜106bにより構成されている。第1のゲート絶縁膜106aは、第2のゲート電極104bとして用いる銅膜の拡散を抑制する機能を有していれば良く、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、酸化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム膜などを用いることができる。また、第2のゲート絶縁膜106bは、後に形成される酸化物半導体膜108に酸素を供給できる機能を有していれば良く、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。例えば、本実施の形態においては、第1のゲート絶縁膜106aとして、窒化シリコン膜を用い、第2のゲート絶縁膜106bとして、酸化窒化シリコン膜を用いる。このような積層構造のゲート絶縁膜106とすることで、ゲート電極104として用いた銅膜の拡散を抑制し、且つ後に形成される酸化物半導体膜に酸素を供給させることができる。
また、ソース電極110は、第1の金属膜110aと、第2の金属膜110bと、第3の金属膜110cにより構成され、ドレイン電極112は、第1の金属膜112aと、第2の金属膜112bと、第3の金属膜112cにより構成されている。また、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cの端部より内側に形成される。
第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cとしては、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物を用いると好ましい。また、第2の金属膜110b、112bとしては、銅元素を含む金属材料とすることが好ましく、より好ましくは銅を主成分とする金属材料とすることである。
例えば、本実施の形態においては、第1の金属膜110a、112aとしてはタングステン膜を用い、第2の金属膜110b、112bとしては銅膜を用い、第3の金属膜110c、112cとしては窒化モリブデン膜を用いる。
第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、110cは、第2の金属膜110b、112bとして用いる銅膜の拡散を抑制するバリアメタルとしての機能を有する。また、第2の金属膜110b、112bは、第1の金属膜110a、112a、及び第3の金属膜110c、112cよりも内側に形成されているため、チャネル形成領域108aから離れた位置に形成されることになる。したがって、チャネル形成領域108aに拡散する銅元素を低減することができる。
また、トランジスタ160においては、ソース電極110及びドレイン電極112それぞれの側壁に側壁保護膜120、122が設けられた構成である。このような構成とすることで、第2の金属膜110b、112bとして用いる銅膜の横方向の拡散も抑制することができる。また、側壁保護膜120、122は、ソース電極110及びドレイン電極112を形成後、自己整合的に形成することができる。したがって、パターニング工程等を増加させることなく形成できるため、製造コストを低減させることが可能となる。
このような構成とすることで、低抵抗なソース電極110、及びドレイン電極112とすることができ、且つソース電極110、及びドレイン電極112として用いる銅膜の外部への拡散を抑制することができる。
また、チャネル形成領域108aは、第1の金属膜110a、112aが接した酸化物半導体膜108よりも膜厚が薄い。このような構成とすることで、例えば、ソース電極110及びドレイン電極112の形成時において、酸化物半導体膜108に銅元素が付着したとしても、酸化物半導体膜108の一部を部分的に除去して薄くすることで、チャネル形成領域108aを形成するため、ソース電極110及びドレイン電極112の形成時に付着する銅元素を除去することができる。
また、酸化物絶縁膜114は、酸化物半導体膜108(より詳しくはチャネル形成領域108a)に接して設けられるため、酸化物半導体膜108へ酸素を供給することができる。したがって、酸化物半導体膜108に生じた酸素欠損は、当該酸化物絶縁膜114から供給される酸素にて補填される。
また、半導体装置は、酸化物絶縁膜114上に、さらに保護絶縁膜116と、保護絶縁膜116上に形成された平坦化絶縁膜118と、を含む構成としてもよい。保護絶縁膜116により、酸化物絶縁膜114に含まれる酸素を外部に拡散するのを抑制することができる。保護絶縁膜116としては、例えば、酸化アルミニウム膜、または窒化シリコン膜などを用いることができる。本実施の形態においては、保護絶縁膜116として、酸化アルミニウム膜を用いる。
なお、その他の構成要素の詳細については、後述する半導体装置の作製方法において、図5を用いて図4に示すトランジスタ160の作製方法の一例を説明する。
〈半導体装置の作製方法2〉
図3(C)に記載したトランジスタ150の作製方法と同様の工程にて、図5(A)に示すトランジスタまで作製する(図5(A)参照)。
次に、酸化物半導体膜108、ソース電極110、及びドレイン電極112上に側壁保護膜となる保護膜119を形成する(図5(B)参照)。
保護膜119としては、酸化アルミニウム膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜、または窒化酸化シリコン膜を用いることができる。ただし、保護膜119に用いることのできる材料は、これらに限定されず、第2の金属膜110b、112bとして用いる銅膜の拡散を抑制できる膜を用いれば良い。
次に、保護膜119の一部を選択的に除去することで、ソース電極110及びドレイン電極112の側壁に側壁保護膜120、122を、それぞれ形成する。なお、この段階でトランジスタ160が形成される(図5(C)参照)。
側壁保護膜120、122の形成方法としては、例えば、保護膜119を異方性エッチングにより全面エッチングを行い、ソース電極110及びドレイン電極112の側壁以外の保護膜119を除去することで形成することができる。このような形成方法とすることによって、自己整合的に側壁保護膜120、122を形成することができ、パターニング工程を削減できる。
なお、側壁保護膜120、122の形成時において、ソース電極110及びドレイン電極112上に保護膜119の一部が残るような構成としてもよい。
次に、酸化物半導体膜108、ソース電極110、ドレイン電極112、及び側壁保護膜120、122上に酸化物絶縁膜114、保護絶縁膜116、及び平坦化絶縁膜118を形成する(図5(D)参照)。
酸化物絶縁膜114、保護絶縁膜116、及び平坦化絶縁膜118については、先に記載したトランジスタ150の形成方法を参酌することで、形成することができる。
〈半導体装置の構成例3〉
図6にトランジスタ170を有する半導体装置の構成例を示す。図6(A)は、半導体装置の平面図であり、図6(B)は、図6(A)のX3−Y3における断面図であり、図6(C)は、図6(A)のV3−W3における断面図である。なお、図6(A)では煩雑になることを避けるため、トランジスタ170の構成要素の一部(例えば、ゲート絶縁膜106等)を省略して図示している。
図6に示す半導体装置の構成例3は、第2の金属膜110b,112b及び第3の金属膜110c,112cそれぞれのチャネル形成領域108a側の端部が、酸化物半導体膜108と重畳しない位置に形成されている点で、図1に示す半導体装置の構成例1と異なり、その他の点では半導体装置の構成例1と同様である。
半導体装置の構成例3においても半導体装置の構成例1と同様の効果を得ることができ、しかも、第2の金属膜110b,112bの端部をチャネル形成領域108aからより離しているため、チャネル形成領域108aへの銅元素の拡散を抑制することができる。
〈半導体装置の作製方法3〉
半導体装置の作製方法3は、図3(A)に示す工程が半導体装置の作製方法1と異なり、その他の工程は半導体装置の作製方法1と同様である。
半導体装置の作製方法3では、図3(A)に示す工程において、レジストマスク111をマスクとした第1のエッチングにより第3の金属膜109c及び第2の金属膜109bそれぞれの一部を除去し、第3の金属膜110c、112c及び第2の金属膜110b、112bを形成する際に、ウエットエッチングの時間を調整することで、第3の金属膜110c、112c及び第2の金属膜110b、112bそれぞれのチャネル形成領域側の端部を、酸化物半導体膜108と重畳しない位置まで後退させる。
なお、半導体装置の構成例3における第3の金属膜110c、112c及び第2の金属膜110b、112bそれぞれのチャネル形成領域側の端部に、図5(B),(C)に示す工程を用いて半導体装置の構成例2の側壁保護膜120、122を形成するように変形して実施してもよい。これにより、半導体装置の構成例2と同様の効果を得ることができる。
102 基板
104 ゲート電極
104a 第1のゲート電極
104b 第2のゲート電極
106 ゲート絶縁膜
106a 第1のゲート絶縁膜
106b 第2のゲート絶縁膜
108 酸化物半導体膜
108a チャネル形成領域
109a 第1の金属膜
109b 第2の金属膜
109c 第3の金属膜
110 ソース電極
111 レジストマスク
112 ドレイン電極
110a,112a 第1の金属膜
110b、112b 第2の金属膜
110c、112c 第3の金属膜
114 酸化物絶縁膜
116 保護絶縁膜
118 平坦化絶縁膜
120,122 側壁保護膜
150,160,170 トランジスタ

Claims (16)

  1. ゲート電極と、
    前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置に形成されたチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜と、
    前記酸化物半導体膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に形成された酸化物絶縁膜と、
    を有し、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極それぞれは、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有する第1の金属膜と、前記第1の金属膜上に形成された銅を含有する第2の金属膜と、前記第2の金属膜上に形成された第3の金属膜と、を有し、
    前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成され
    前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部は、前記酸化物半導体膜と重畳しない位置に形成されていること特徴とする半導体装置。
  2. ゲート電極と、
    前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置に形成されたチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜と、
    前記酸化物半導体膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に形成された酸化物絶縁膜と、
    を有し、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極それぞれは、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有する第1の金属膜と、前記第1の金属膜上に形成された銅を含有する第2の金属膜と、前記第2の金属膜上に形成された第3の金属膜と、を有し、
    前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成され
    前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を覆う保護膜を有し、
    前記酸化物絶縁膜は前記保護膜上に形成され、
    前記保護膜は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極それぞれの側壁に形成されていること特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記チャネル形成領域に位置する前記酸化物半導体膜は、前記第1の金属膜が接した前記酸化物半導体膜よりも膜厚が薄いことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記第2の金属膜は、前記第3の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部より内側に形成されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記第1の金属膜及び前記第3の金属膜の少なくとも一方は、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物からなることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜は、インジウム酸化物、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、及びスズ酸化物の群から選択された少なくとも一つの酸化物を含む膜であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜はIn−Ga−Zn系酸化物半導体膜であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜は、結晶部を含み、
    前記結晶部は、c軸が前記酸化物半導体膜の被形成面の法線ベクトルに平行な方向に揃うことを特徴とする半導体装置。
  9. ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置にチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜を形成し、
    前記酸化物半導体膜上に第1の金属膜を形成し、
    前記第1の金属膜上に銅を含有する第2の金属膜を形成し、
    前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、
    前記第3の金属膜上にマスクを形成し、
    前記マスクをマスクとした第1のエッチングにより前記第3の金属膜及び前記第2の金属膜それぞれの一部を除去し、
    前記マスクをマスクとした第2のエッチングにより前記第1の金属膜の一部を除去することで、前記第1の金属膜、前記第2の金属膜及び前記第3の金属膜からなるソース電極及びドレイン電極を形成し、
    前記マスクを除去し、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に酸化物絶縁膜を形成し、
    前記第1の金属膜は、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有し、
    前記第1のエッチングの際に、前記マスクよりも内側に前記第2の金属膜を後退させることで、前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成され
    前記第1のエッチングの際に、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を前記酸化物半導体膜と重畳しない位置まで後退させること特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜と接し、前記ゲート電極と重畳する位置にチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜を形成し、
    前記酸化物半導体膜上に第1の金属膜を形成し、
    前記第1の金属膜上に銅を含有する第2の金属膜を形成し、
    前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、
    前記第3の金属膜上にマスクを形成し、
    前記マスクをマスクとした第1のエッチングにより前記第3の金属膜及び前記第2の金属膜それぞれの一部を除去し、
    前記マスクをマスクとした第2のエッチングにより前記第1の金属膜の一部を除去することで、前記第1の金属膜、前記第2の金属膜及び前記第3の金属膜からなるソース電極及びドレイン電極を形成し、
    前記マスクを除去し、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に保護膜を形成し、前記保護膜の一部を選択的に除去することで、前記第2の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部を覆う保護膜を残し、
    前記酸化物半導体膜、前記保護膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に酸化物絶縁膜を形成し、
    前記第1の金属膜は、前記チャネル形成領域の端に位置する端部を有し、
    前記第1のエッチングの際に、前記マスクよりも内側に前記第2の金属膜を後退させることで、前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜の端部より内側に形成されること特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9または10において、
    前記第2のエッチングの際に前記酸化物半導体膜の一部を除去することで、前記チャネル形成領域に位置する前記酸化物半導体膜は、前記第1の金属膜が接した前記酸化物半導体膜よりも膜厚が薄くなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一項において、
    前記第2の金属膜は、前記第3の金属膜の前記チャネル形成領域側の端部より内側に形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項乃至12のいずれか一項において、
    前記第1の金属膜及び前記第3の金属膜の少なくとも一方は、タングステン、タンタル、チタン、及びモリブデンの中から選択される一以上の元素を含む金属、または金属窒化物からなることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項乃至13のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜は、インジウム酸化物、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、及びスズ酸化物の群から選択された少なくとも一つの酸化物を含む膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項乃至14のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜はIn−Ga−Zn系酸化物半導体膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項乃至15のいずれか一項において、
    前記酸化物半導体膜は、結晶部を含み、
    前記結晶部は、c軸が前記酸化物半導体膜の被形成面の法線ベクトルに平行な方向に揃うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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