JP6002481B2 - 慣性センサ - Google Patents

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Description

本発明は慣性センサに関する。
微小電気機械システム(Micro electro mechanical Systems (MEMS))の加工技術により形成された慣性センサでは、慣性力を測定するために、可動部の変位を検出する。この変位を電気信号に変換し、電子回路によって信号処理することで、加速度、角速度、または角加速度等の慣性力を測定することができる。特に、静電容量型の慣性センサにおいては、この変位を、固定された検出電極と可動電極との間の静電容量の変化として検出する。以下、弾性梁及び可動部が加工される基板層の主面と直交する方向を面外方向といい、例えば、面外方向に働く加速度を、面外加速度ということにする。
面外方向の加速度を検出するためには、可動部の重心を、回転軸からずらす必要がある。このような可動部を持つ慣性センサの例が特許文献1に開示されている。特許文献1の図1においては、回転軸から左右それぞれの可動部の端までの長さを異なる長さとして、結果として可動部の重心を回転軸からずらしている。これに対し例えば、特許文献1の図3においては、エッチングにより可動部を回転軸に対して非対称に除去することで(除去された穴のことを「アパーチャ」と称している)、回転軸から左右それぞれの可動部の端までの長さを同一としたままで、重心を回転軸からずらしている。なお、特許文献1の構成においては、電極いずれも可動部の下に設けられている。特許文献2も特許文献1と同様の文献である。例えば図3に、回転軸から左右それぞれの可動部の端までの長さを同一としたままで、エッチングにより可動部を回転軸に対して非対称に除去した構成が開示されている。
面外方向の加速度を検出する加速度センサの別の例が、特許文献3にも記載されている。特許文献3に記載の加速度センサにおいては、回転軸に対して対称に複数の副支持柱を設け、可動部の上下の基板が歪むことによる影響を抑圧する技術が記載されている。但し、特許文献3では、可動部は回転軸に対して対称に構成されており、どのように重心を回転軸からずらしているのかは明確でない。
また別の先行技術として、近年、慣性センサをパッケージする際のコスト低減のため、トランスファ・モールド工程を用いた製造プロセスが着目されている。トランスファ・モールド工程とは、以下のような製造プロセスである。まず、MEMSエレメントとLSI電子回路とリードフレームを金型の中に設置し、次に、温めた樹脂を、5〜20MPa程度の高圧で金型の中に充填する。そして、この樹脂が、冷却され固まることで、MEMSエレメントとLSI電気回路と引出し回線を固定するモールド樹脂パッケージになる。このトランスファ・モールド工程は、従来のセラミックパッケージを用いた工程よりも量産性が高く、慣性センサの製造コストを低減する上で有効なプロセスになるものと期待されている。
特表2010―536036号 特表2008―544243号 特開2000―19198号
慣性センサのMEMSエレメントにおいては、可動部は大気圧または真空でキャビティ内に封止されている。このようなMEMSエレメントに対し、トランスファ・モールド工程を適用すると、樹脂を高圧で金型の中に充填する際に、MEMSエレメントにも高圧が印加される。すると、エレメントの内外圧力の差が大きいため、エレメントのキャビティが変形してしまう。また、MEMSエレメントを構成する材料(シリコン等)の熱膨張率は樹脂とは異なるため、トランスファ・モールド工程において熱を吸収及び放出する際にエレメントが変形する。さらに、形成したモールド樹脂パッケージは、吸熱吸湿で膨脹し、放熱乾燥で収縮する性質をため、モールド樹脂パッケージが設置される環境の変動に依存して,MEMSエレメントが変形する。
このようにトランスファ・モールド工程を用いた慣性センサにおいては、様々な変形の要因が考えられ、これに伴い以下の課題が発生する。
<非対称な歪について>
第1に、非対称な歪の課題について説明する。
回転軸から可動部の端までの長さを変える構成(特許文献1の図1)と、可動部の一部を非対称に除去する構成(特許文献1の図3)とを比較した場合、同一条件下では前者の慣性センサの方が高感度である。後者の構成においては、可動部において、アパーチャが形成された部分は慣性量の検出に貢献しない、無駄な領域になるのに対して、前者の構成では可動部に無駄な領域が存在しないためである。また、一般にアパーチャを形成して重心をずらすよりも、可動部の端までの長さを変えて重心をずらす方が、重心をずらす効果が大きいため、前者の構成の方が、同一質量の可動部をより大きく位置変化させることが可能であり、結果として慣性量をより高感度に検出できるためである。
また、可動部に対向する検出電極は、可動部に対して上部の基板に設けられることが望ましい。MEMSエレメント内の静電容量の変化は、ワイヤボンティングにより引き出されてLSIに伝わるため、検出電極を上部に設けることで、下部に設ける場合よりも引出し配線の引き回しが容易になるためである。
しかしながら、係る要請を満たす慣性センサに対し、トランスファ・モールド工程のような高圧が印加される工程に適用すると、検出電極に非対称な歪が発生する。この非対称な歪について、図7および8を用いて説明する。図7では、可動部を、回転軸から端までの長さが左右で異なる構成とし、これに伴い回転軸からキャビティ端部までの長さも左右で異なる構成としている。また、検出電極505a、bはそれぞれ、可動部504の上部に設けられている。
係る構成のMEMSエレメントに対し、トランスファ・モールド工程により高圧を印加すると、温度や圧力などの環境が変動する。すると図8に示したように、モールド樹脂パッケージに接する上部基板は、互いに異なる変形を示す。そして、キャビティ上部に設けられる検出電極505a、bがそれぞれ異なる変形を示し、その結果、検出電極と可動電極間の静電容量は、互いに異なる変化を示すこととなり、図6で示す差動検出で当該静電容量を検出する際に、オフセットが発生してしまう。これが、センサ感度を悪化させる原因となる。係る非対称な歪の課題や、これを解決するための手段については、どの特許文献にも記載も示唆もない。
<高圧に伴う歪について>
第2に、高圧に伴う歪について説明する。トランスファ・モールド工程においては、樹脂を充填する際に、MEMSエレメントに5〜20MPa程度の高圧が印加される。このような高圧の工程においては、MEMSエレメントの歪による検出電極の変化も従来の工程と比較して大きい。そのため、仮に慣性センサが、上述した非対称な歪による、検出電極の相対的な変化の影響を低減しうる構成であったとしても、検出電極の絶対的な変化も低減しうることが望ましい。特許文献3のように支柱を設けることは、係る絶対的な変化を低減するための構成の一つではあるが、可動部の構成によっても、係る絶対的な変化を低減できれば、トランスファ・モールド工程により好適である。しかしながら、そのような可動部の構成については、特許文献3は元より、いずれの特許文献にも記載も示唆もない。
本願発明は、係る課題を鑑みて為されたものであり、MEMSエレメントの非対称な歪の影響をより低減しうる慣性センサを提供することを、第1の目的とする。または、高圧に伴うMEMSエレメントの歪の影響をより低減しうる慣性センサを提供することを、第2の目的とする。
本願発明による課題を解決するための手段のうち代表的なものを例示すれば、 第1基板、第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に可動部を有する慣性センサであって、第1基板および第2基板に接して設けられ、可動部を支持する支柱を有し、可動部は、慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、第1領域と、慣性力が印加された際に第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、第2基板は、第1領域に対向する第1検出電極と、第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、第1検出電極と第2検出電極は、回転軸を中心に対称に設けられ、キャビティは、回転軸を中心に対称に設けられ、検出方向および回転軸に垂直な方向において、回転軸から第1領域の端までの長さと、回転軸から第2領域の端までの長さが異なることを特徴とする。
または、第1基板、第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に、第1および第2可動部を有する慣性センサであって、第1基板および第2基板に接して設けられ、第1可動部を支持する支柱を有し、第1可動部は、慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、弾性梁を介して第2可動部と接続される第1領域と、慣性力が印加された際に第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、第2基板は、第1領域に対向する第1検出電極と、第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、第1検出電極と第2検出電極は、回転軸を中心に対称に設けられ、キャビティは、回転軸を中心に対称に設けられることを特徴とする。
または、第1基板、第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に可動部を有する慣性センサであって、第1基板および第2基板に接して設けられ、可動部を支持する第1支柱と、第1基板および第2基板に接して設けられ、可動部と接しない第2支柱と、を有し、可動部は、慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に第1支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、第1領域と、慣性力が印加された際に第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、第2基板は、第1領域に対向する第1検出電極と、第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、第1検出電極と第2検出電極は、回転軸を中心に対称に設けられ、検出方向および回転軸に垂直な方向において、回転軸から第1領域の端までの長さと、回転軸から第2領域の端までの長さが異なることを特徴とする。
本願発明の効果のうち代表的なものを例示すれば、慣性センサにおいて、MEMSエレメントの非対称な歪の影響をより低減しうる。または、慣性センサにおいて、高圧に伴うMEMSエレメントの歪の影響をより低減しうる。
本発明を適用した慣性センサの平面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの平面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの平面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 本発明を適用した慣性センサの平面図 本発明を適用した慣性センサの断面図 慣性センサの差動検出の原理図 従来の慣性センサの断面図 従来の慣性センサが圧力により変形した際の断面図
以下、説明の都合上、基板表面に平行な方向のうち横方向(紙面左右方向)にX軸を、基板表面に平行な方向のうち縦方向にY軸を、基板表面に垂直な方向にZ軸を取る。このように各軸を取るとき、XY平面を「面内」とも称し、Z軸方向を「面外」とも称する。また、Z軸方向は本発明の慣性センサの検出方向であり、Y軸方向は本発明の慣性センサの回転軸が延伸する方向である。
図1(a)は、本実施例におけるMEMSエレメント1の、可動部104を含むXY平面における断面図である。但し、可動部104のうち検出電極105a、bに対向する部分と、診断電極111に対向する部分を点線で図示している。図1(b)は、図1(a)のMEMSエレメント1をAA’線で切断した、XZ平面における断面図である。
図1(a)および(b)のMEMSエレメント1においては、第1のシリコンウェハ基板101と、その上部に設けられる第2のシリコンウェハ基板102と、側壁118で囲まれるキャビティ117内に、シリコンウェハ基板103に形成された可動部104、弾性梁112、支持部109、および枠体115が設けられる。このように、本実施例に係る慣性センサは、望ましくは3つのシリコンウェハ基板による3層構造からなる。
支持部109は枠体115の中心に設けられ、キャビティ117は、支持部109を中心としてX軸対称かつY軸対称である。特にX軸方向については、支持部109を通る回転軸116を中心として対称であると言い換えることもできる。
弾性梁112はねじりばねであり、可動部104のうち、支持部109とY軸方向に対向する一組の側面部分から延設されたものである。
可動部104は、シリコンウェハ基板103に形成された慣性質量部であり、弾性梁112を介して支持部109に固定されている。可動部104には、電極107を介して所定の電圧が印加される。その結果、可動部104は、可動電極として機能する。可動部104と対向する基板102には、検出電極105aおよび105bが形成されている。検出電極105aと105bとは、回転軸116を中心として対称に設けられている。ここで、可動部104のうち、検出電極105aと対向する領域を第1領域104―1、検出電極105bと対向する領域を第2領域104―2とすると、慣性センサに検出方向の加速度が印加され、可動部104が回転する際には、第1領域104―1と第2領域104―2とは検出方向において互いに反対の向きに変位する。
可動部104は、Y軸方向については、AA‘線を中心として対称に設けられるが、X軸方向については、回転軸116を中心に非対称に設けられる。具体的には、回転軸116から第1領域の端までの長さL1と、回転軸116から第2領域の端までの長さL2が異なる。このように形成することで、可動部の重心を、回転軸116からずらしている。一方、このような可動部104に対し、キャビティ117は、回転軸116を中心に対称に設けられる。
可動部104は、検出電極105aとの間で静電容量Cを形成し、検出電極105bとの間で静電容量Cを形成する。ここで、可動部104の重心は、上述の通り、回転軸116からずれている。そのため、慣性センサに検出方向(Z軸方向)の慣性力が印加されると、可動部104が回転軸116を中心に回転する。その結果、静電容量CとCのうち、一方は大きく、他方は小さくなる。このようにして、慣性力により発生した可動部の変位dを、静電容量Cの形で出力する。両者の関係は式(1)の通りであり、Aは静電容量の平面平板の面積、εは平板間の誘電率である。

C=εA/d …式(1)

ここで、図1(c)は特に、図1(b)において、Cの平板間距離が大きくなり、Cの平板間距離が小さくなるように変位した場合を図示している。この場合は、Cの容量が小さくなり、Cの容量が大きくなる。これに対し、反対の向きの慣性力が印加された場合は、Cの容量が大きくなり、Cの容量が小さくなる。そのため、CおよびCを図6に示した差動検出回路で測定することによって、慣性センサに印加された慣性力の大きさおよび方向を検出できる。
さらに、シリコンウェハ基板102に診断電極111を形成することで、慣性センサに自己診断機能を持たせることもできる。診断電極111は、基板102に形成され、可動部104の非対称な部分と対向した位置に配置され、慣性センサの診断時に用いられる電極である。ここで、自己診断機能とは、慣性センサの初期診断機能として用いられる機能である。具体的には、実際に外部から慣性力が印加される前に、診断電極111に所定の電圧を印加し、静電力により、可動部104を回転させる。この回転による可動部の変位を、検出電極を介して静電容量の変化として検出することで、慣性センサの可動部が固着していないことを確認できる。このように、診断電極111を設けることで、より高信頼な慣性センサを提供できる。
本実施例における慣性センサの製造方法について説明する。本実施例における製造方法は、MEMSエレメント1を、SOI(Silicon On Insulator)基板に対し、フォトリソグラフィ、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)等の加工技術を用いて加工する場合を想定している。
可動部104は、基板101に接する支持部108、基板102に接する支持部110、および基板103に設けられた支持部109によって支持されている。支持部108および支持部110は、それぞれシリコン・シリコン接合により支持部109と接合される。支持部108、支持部109、および支持部110は、それぞれZ軸方向に並んで設けられ、これらがシリコンウェハ基板101および102に接する支柱11を形成する。ここで、支柱11は、シリコンウェハ基板間のシリコン・シリコン接合のみで形成されるため、熱膨張係数が互いに一致する材料の接合のみからなり、接合の際の変形を抑制することが可能となる。
検出電極105a、b、電極107、および自己診断電極111は、シリコンウェハ基板102および103にシリコンドーピングし、貫通電極技術を用いることで形成される。この貫通電極技術とは、ドライエッチングで電極の周辺に溝を掘り、その後、絶縁膜を高温で形成し、溝を絶縁材料で埋める技術である。ここで、通常シリコンウェハに形成できる酸化膜(SiO)の膜厚は最大で2μm程度である。そのため、溝の幅の最大値は、両側から酸化膜を形成した際の4μm程度になる。これに対し、シリコンドライエッチングにおける溝の幅と深さの比は、例えば1:25程度が限界である。従って、溝の深さ、すなわちシリコンウェハ基板の膜厚102、103の膜厚は、100μmが上限となる。以上の数値は例示であり、工程により変わってくるものではあるが、シリコンウェハ基板の膜厚は、酸化膜の膜厚およびシリコンドライエッチングにより律則される。従って、シリコンウェハ基板の膜厚は、任意に厚くすることはできないものであり、そのため、支柱等により強度を確保する構造が必要となる。また、貫通電極技術で形成した検出電極105a、b、電極107、および自己診断電極111を上部のシリコンウェハ基板102に設けているため、他の金属電極等を設けることなく電極からの信号を引き出すことが可能である。
トランスファ・モールド工程を適用した後の慣性センサの構造を説明する。MEMSエレメント1は、LSI電子回路2の上部に、接着剤等で固定される。互いに固定されたMEMSエレメント1およびLSI電子回路2は、リードフレーム3に固定される。その後、MEMSエレメント1、LSI電子回路2、およびリードフレーム3をワイヤボンディングによって電気的に接続し、トランスファ・モールド工程の金型に搭載する。そして、樹脂を高圧で金型に充填し、冷却させた後に金型を外すと、モールド樹脂パッケージが形成され、図2に示す構造となる。
このように、本実施例に係る慣性センサは、第1基板101、前記第1基板の上方に設けられる第2基板102、および側壁118で囲まれるキャビティ117内に可動部104を有する慣性センサであって、第1基板101および第2基板102に接して設けられ、可動部104を支持する支柱11(支持部108〜110)を有し、可動部104は、慣性センサに検出方向(Z軸方向)の慣性力が印加された際に支持部を通る回転軸116を中心として回転する可動部であって、第1領域104―1と、慣性力が印加された際に第1領域とは反対の向きに変位する第2領域104―2と、を具備する。第2基板102は、第1領域104―1に対向する第1検出電極105aと、第2領域104―2に対向する第2検出電極105bと、を具備し、第1検出電極105aと第2検出電極105bは、回転軸116を中心に対称に設けられ、キャビティ117は、回転軸116を中心に対称に設けられ、検出方向および回転軸116の延伸する方向に垂直な方向(X軸方向)において、回転軸116から第1領域104―1の端までの長さL1と、回転軸116から第2領域の端104―2までの長さL2が異なることを特徴とする。
係る構成によって、本実施例に係る慣性センサは、回転軸から可動部の両端までの長さを変えており、かつ検出電極を可動部の上部の基板に設けているため、課題の欄において詳述した、慣性センサによってより好ましいMEMSエレメント構成を実現している。
その上で、本実施例に係る慣性センサは、キャビティが回転軸を中心に対称に設けられているため、環境の変化によりキャビティが変形する際には、支柱を中心として、左右対称に変位することとなり、これに伴い検出電極も同じだけ変位することとなる。その結果、キャビティが変形したとしても、静電容量CとCの変位を等しくすることが可能であるため、差動検出回路でこれらの容量変化を信号処理することによって、キャビティの変形分の容量変化をキャンセルし、キャビティの変形による影響を低減することが可能となる。
また、本実施例に係る慣性センサは、第2領域の長さL2(回転軸116から第2領域の端までの長さ)が第1領域の長さL1(回転軸116から第1領域の端までの長さ)よりも長く、第2基板102が、第2領域104―2に対向し、慣性センサの診断時に用いられる診断電極111を有することをさらなる特徴とする。
係る構成によって、より高信頼な慣性センサを提供しうる。特に、診断電極111は、第2領域104―2のうち、検出電極105bと対向しない部分と対向することに留意されたい。すなわち、この領域は、可動部104の重心を回転軸116からずらす部分であるとともに、自己診断機能をするための対向電極として機能する部分でもある。従って、係る構成により、従来の面外慣性センサと比較して、自己診断機能を持たせるために必要なチップ面積を低減している。
また、本実施例に係る慣性センサは、第1および第2の基板(101、102)と、可動部104(すなわち、可動部104を構成した基板103)とを、全てシリコンによって形成することをさらなる特徴とする。係る構成によって、複数の材料からなる場合と比較して接合の際の変形を抑制することが可能であり、さらに、シリコンウェハ基板に電圧をかけることで、外部電磁波ノイズの干渉を低減できる。
次に、実施例2について説明する。以下、実施例1と同一の構成要素については、その詳細な説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図3(a)は、本実施例に係るMEMSエレメント1のXY平面における断面図である。但し、第1可動部204のうち検出電極205a、bに対向する部分、および、第2可動部206のうち診断電極211a、bに対向する部分を点線で示している。図3(b)は、図3(a)をAA‘線で切断した、XZ平面における断面図である。
本実施例に係るMEMSエレメント1は、第1のシリコンウェハ基板201と、その上部に設けられる第2のシリコンウェハ基板202と、側壁218で囲まれるキャビティ内に、シリコンウェハ203内に形成された第1可動部204および第2可動部206、弾性梁212および213、支持部209、および枠体215が設けられる。
支持部209は枠体215の中心に設けられ、キャビティ217は、中心支持点209を中心としてX軸対称かつY軸対称である。特にX軸方向については、回転軸216を中心に対称であると言い換えることもできる。
弾性梁212は実施例1と同様のねじりばねであり、弾性梁213は、第2可動部206を第1可動部204に対してZ軸方向に変位させるための弾性梁である。
第1可動部204および第2可動部206はそれぞれ、シリコンウェハ基板203に形成された慣性質量部である。第1可動部204は、弾性梁212を介して支持部209に固定されている。ここで、第1可動部204のうち、弾性梁213を介して第2可動部206と接する側を第1領域204―1、第2可動部206と接しない側を第2領域204―2とすると、第2可動部206の質量の分だけ、可動部全体の重心を、回転軸216よりも第1領域204―1側にずらずことが可能となる。すなわち、第1可動部204および第2可動部206をX軸対称に形成しつつ、面外方向の慣性力を測定可能な慣性センサを実現しうる。別の表現をすれば、回転軸216から第1可動部204の両端までの距離を等しく設け、回転軸216から第2可動部206の両端までの距離を等しく設けつつ、面外方向の慣性力を測定可能な慣性センサを実現しうる。
第1可動部204と対向する検出電極205a、bは、シリコンウェハ基板202に設けられ、回転軸216を中心に対称に設けられる。
図3(b)のMEMSエレメント1に検出方向の慣性力が印加された際の断面図を図3(c)に示す。図3(c)と図1(c)とを比較すると、第2可動部206も併せて変位している点は異なるが、可動電極204a、bが第1可動部204に形成されている点や、静電容量CおよびCを差動検出する点は図1(c)と同様であるため、実施例1と同様の方法によって慣性力の大きさおよび方向を検出することが可能である。すなわち、第2可動部206は、第1可動部204の重心を回転軸216からずらすための慣性質量部であり、測定の原理は実施例1と同様である。
このように、本実施例に係る慣性センサは、第1基板201、第1基板201の上方に設けられる第2基板202、および側壁218で囲まれるキャビティ217内に、第1可動部204および第2可動部206を有する慣性センサであって、第1基板201および第2基板202に接して設けられ、第1可動部204を支持する支柱11(支持部208、209、210)を有し、第1可動部204は、慣性センサに検出方向(Z軸方向)の慣性力が印加された際に支持部を通る回転軸216を中心として回転する可動部であって、弾性梁213を介して第2可動部206と接する第1領域204―1と、前記慣性力が印加された際に第1領域204―1とは反対の向きに変位する第2領域204―2と、を具備し、第2基板202は、第1領域204―1に対向する第1検出電極205aと、第2領域204―2に対向する第2検出電極205bと、を具備し、第1検出電極205aと第2検出電極205bは、回転軸216を中心に対称に設けられ、キャビティ217は、回転軸216を中心に対称に設けられることを特徴とする。
係る特徴により、本実施例に係る慣性センサは、実施例1の慣性センサと同様の効果を奏しつつ、さらにキャビティを対称構造にして、エレメントを小面積化することを可能としている。すなわち、実施例1と同様、特許文献1の図3のような、アパーチャを設けるタイプの慣性センサと比較して、より無駄な領域を設けることなく、重心をずらす効果をより増加させている。その上で、実施例1と比較すると、可動部全体として対称的な構造を実現しているため、キャビティ217を対称構造にしてもキャビティ内を効率良く活用することが可能となり、エレメント全体としての小面積化が可能である。
さらに、基板202のうち第2可動部206に対向する領域に診断電極を設けることで、第2可動部206を、重心を回転軸216からずらす領域であるとともに、自己診断機能を用いる際の対向電極として機能する領域として利用することが可能となる。
次に、図3の変形例について、図4を参照しつつ説明する。なお、図3と同一の構成要素については、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
図4において、第1可動部304は、弾性梁312を中心として、第1領域304―1と第2領域304―2とがX軸対称に形成され、第1領域304―1に、弾性梁313を介して第2可動部306が接続されている。
第2可動部306は、診断電極311に対向する第1領域306―1と、診断電極314に対向する第2領域306―2とが、弾性梁312を中心とした場合はX軸対称に形成されているが、弾性梁313を中心とした場合はX軸非対称に形成されている。
ここで、第1可動部304は弾性梁312を回転軸として、第2可動部306は弾性梁313を回転軸として、回転可能である。ここで、第1可動部304の重心は、第1領域304―1にのみ第2可動部が接続されていることから、弾性梁312に対し―X側にずれている。これに対し、第2可動部306の重心は、第2領域306―2の方が第1領域306―1よりも回転軸である弾性梁313から離れているため、弾性梁313に対し+X側にずれている。
そのため、図4の第1可動部304と第2可動部306とは、検出方向の慣性力が印加された際に、検出方向において互いに反対の向きに回転する。そして、検出方向のうち特に、+Z向きに慣性力が印加される場合と、―Z向きに慣性力が印加される場合とを比較すると、第1可動部304も、第2可動部306も、それぞれ反対の向きに回転することとなる。
このようなMEMSエレメントに対し自己診断を行う場合を考える。例えば、診断電極311に所定の電圧を印加すると、第2可動部306の第1領域306―1が診断電極311に引き付けられることによって回転し、第1可動部304もこれに伴い回転する(その際の回転の向きは、第2可動部306と反対の向き)。これに対し、診断電極314に所定の電圧を印加すると、第2可動部306の回転する向きが反対になるため、第1可動部304の回転する向きも、これに伴い反対の向きとなる。すなわち、診断電極311に電圧を印加する場合と、診断電極314に電圧を印加する場合とで、第1可動部304が回転する向きを反対にすることが可能となる。そのため、一方で+Z向きに慣性力が印加された場合の診断が、他方で−Z向きに慣性力が印加された場合の診断が、可能となる。
このように、図4に係る慣性センサは、第2可動部206に対向する電極であって、慣性センサの診断に用いられる第1および第2診断電極を有し、第1診断電極と第2診断電極は、回転軸216を中心に対称に設けられることを特徴とする。係る特徴によって、面外方向の慣性力のうち、特に+Z向きの慣性力が印加された場合と、―Z向きの慣性力が印加された場合とを診断することが可能となり、より高信頼な慣性センサを実現しうる。
以下、実施例3における慣性センサの構成について、図5(a)および(b)を用いて説明する。
図5(a)は、本実施例におけるMEMSエレメント1の、可動部404を含むXY平面における断面図であり、可動部404のうち検出電極405a、405bおよび診断電極411に対向する部分を点線で示している。図5(b)は、図5(a)のMEMSエレメント1をAA‘線で切断した、XZ平面における断面図である。
図5(a)および(b)のMEMSエレメント1において、3つのシリコンウェハ基板401、402、および403は、実施例1と同様の3層構造を為す。
一方、支柱11および22という2つの支柱を有する点は、実施例1と異なる。支柱11は、実施例1と同様に、可動部404を支持する支持部408a、409aおよび410aからなる支柱である。これに対し支柱22は、支持部408b、409b、および410bからなる支柱であり、可動部404を支持しない支柱である。この支柱22は、シリコンウェハ基板401と402の間を支持し、キャビティの変形を抑制するための支柱である。支柱22は、支柱11から枠体415までの距離と、支柱11から支柱22までの距離が、等しくなる位置に設けられる。
可動部404は、シリコンウェハ基板403から形成されており、弾性梁412を介して回転可能であり、弾性梁412から第1領域412―1の端までの距離と、弾性梁412から第2領域412―2の端までの距離が異なるように形成されている。また、AA‘線を中心としてY軸対称に形成されている。ここで、可動部404が、接しない支柱22を囲むように形成されている点は、実施例1と異なる。
検出電極405aおよび405bは、回転軸416を中心にX軸対称に形成される。これに対し、キャビティ417は、回転軸416を中心としてX軸方向に非対称な構成である。これは一見すると、図8で説明した非対称な歪が発生する条件にも思える。しかしながら、本実施例に係るキャビティ417は、別途支柱22によって支えられていることによって、回転軸416から支柱22までの領域と、回転軸416から枠体415までの領域が、回転軸416を中心としてX軸対称なキャビティとして機能する。
このように、本実施例に係る慣性センサは、第1基板401、第1基板の上方に設けられる第2基板402、および側壁418で囲まれるキャビティ内に可動部404を有する慣性センサであって、第1基板401および第2基板402に接して設けられ、可動部404を支持する第1支柱11と、第1基板401および第2基板402に接して設けられ、可動部404と接しない第2支柱22と、を有し、可動部404は、慣性センサに検出方向(Z軸方向)の慣性力が印加された際に第1支柱11を通る回転軸416を中心として回転する可動部であって、第1領域404―1と、慣性力が印加された際に第1領域404―1とは反対の向きに変位する第2領域404―2と、を具備し、第2基板402は、第1領域404―1に対向する第1検出電極405aと、第2領域に対向する第2検出電極405bと、を具備し、第1検出電極405aと第2検出電極405bは、回転軸416を中心に対称に設けられ、検出方向および回転軸の延伸する方向に垂直な方向(X軸方向)において、回転軸416から第1領域404―1の端までの長さL1と、回転軸416から第2領域404―2の端までの長さL2が異なることを特徴とする。
係る特徴によって、本実施例に係る慣性センサは、キャビティの変形による影響を低減することが可能である。その上で、実施例1とは異なり、可動部404の支持部(支柱11)をキャビティの中心に設置する必要がなくなるため、可動部の配置の自由度がより高く、より小型化への対応が容易となる。
1:MEMSエレメント、2:LSI基板、3:リードフレーム、4:モールド樹脂パッケージ、11:支柱、22:支柱、101:基板、102:基板、103:基板、104:可動部、104―1:第1領域、104―2:第2領域、105a:検出電極、105b:検出電極、107:電極、108:支持部、109:支持部、110:支持部、111:診断電極、112:弾性梁、115:枠体、116:回転軸、117:キャビティ、118:側壁、201:基板、202:基板、203:基板、204:第1可動部、204―1:第1領域、204―2:第2領域、205a:検出電極、205b:検出電極、206:第2可動部、207:電極、208:支持部、209:支持部、210:支持部、211a:診断電極、211b:診断電極、212:弾性梁、213:弾性梁、215:枠体、216:回転軸、217:キャビティ、218:側壁、304:可動部、304―1:第1領域、304―2:第2領域、305a:検出電極、305b:検出電極、306:可動部、306―1:第1領域、306―2:第2領域、311:診断電極、312:弾性梁、313:弾性梁、314:診断電極、401:基板、402:基板、403:基板、404:可動部、405a:検出電極、405b:検出電極、408a:支持部、408b:支持部、409a:支持部、409b:支持部、410a:支持部、410b:支持部、411:診断電極、412:弾性梁、415:枠体、416:回転軸、417:キャビティ、418:側壁、502:基板、504:可動部、505a:検出電極、505b:検出電極、508:支持部、509:支持部、510:支持部。

Claims (15)

  1. 第1基板、前記第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に可動部を有する慣性センサであって、
    前記第1基板および前記第2基板に接して設けられ、前記可動部を支持する支柱を有し、
    前記可動部は、前記慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に前記支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、第1領域と、前記慣性力が印加された際に前記第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、
    前記第2基板は、前記第1領域に対向する第1検出電極と、前記第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極は、前記回転軸を中心に対称に設けられ、
    前記キャビティは、前記回転軸を中心に対称に設けられ、
    前記検出方向および前記回転軸の延伸する方向に垂直な方向において、前記回転軸から前記第1領域の端までの長さと、前記回転軸から前記第2領域の端までの長さが異なることを特徴とする慣性センサ。
  2. 請求項1において、
    前記回転軸から前記第2領域の端までの長さは、前記回転軸から前記第1領域の端までの長さよりも長く、
    前記第2基板は、前記第2領域に対向し、前記慣性センサの診断時に用いられる診断電極をさらに有することを特徴とする慣性センサ。
  3. 請求項1において、
    前記第2基板に接するモールド樹脂パッケージをさらに有することを特徴とする慣性センサ。
  4. 請求項1において、
    前記第1基板、前記第2基板、および前記可動部は、シリコンからなることを特徴とする慣性センサ。
  5. 請求項1において、
    前記慣性力は、前記検出方向の加速度であることを特徴とする慣性センサ。
  6. 第1基板、前記第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に、第1および第2可動部を有する慣性センサであって、
    前記第1基板および前記第2基板に接して設けられ、前記第1可動部を支持する支柱を有し、
    前記第1可動部は、前記慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に前記支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、弾性梁を介して前記第2可動部と接続される第1領域と、前記慣性力が印加された際に前記第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、
    前記第2基板は、前記第1領域に対向する第1検出電極と、前記第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極は、前記回転軸を中心に対称に設けられ、
    前記キャビティは、前記回転軸を中心に対称に設けられることを特徴とする慣性センサ。
  7. 請求項6において、
    前記第2基板は、前記第2可動部に対向する電極であって、前記慣性センサの診断時に用いられる第1診断電極をさらに有することを特徴とする慣性センサ。
  8. 請求項7において、
    前記第2基板は、前記第2可動部に対向する電極であって、前記慣性センサの診断時に用いられる第2診断電極を更に有し、
    前記第1診断電極と前記第2診断電極は、前記回転軸を中心に対称に設けられることを特徴とする慣性センサ。
  9. 請求項6において、
    前記第1可動部および前記第2可動部は、前記回転軸を中心に対称に設けられることを特徴とする慣性センサ。
  10. 請求項6において、
    前記第1可動部は、前記回転軸を中心に対称に設けられ、
    前記第2可動部は、前記回転軸を中心に非対称に設けられることを特徴とする慣性センサ。
  11. 請求項6において、
    前記第2基板に接するモールド樹脂パッケージをさらに有することを特徴とする慣性センサ。
  12. 請求項6において、
    前記第1基板、前記第2基板、前記第1可動部、および前記第2可動部は、シリコンからなることを特徴とする慣性センサ。
  13. 第1基板、前記第1基板の上方に設けられる第2基板、および側壁で囲まれるキャビティ内に可動部を有する慣性センサであって、
    前記第1基板および前記第2基板に接して設けられ、前記可動部を支持する第1支柱と、
    前記第1基板および前記第2基板に接して設けられ、前記可動部と接しない第2支柱と、を有し、
    前記可動部は、前記慣性センサに検出方向の慣性力が印加された際に前記第1支柱を通る回転軸を中心として回転する可動部であって、第1領域と、前記慣性力が印加された際に前記第1領域とは反対の向きに変位する第2領域と、を具備し、
    前記第2基板は、前記第1領域に対向する第1検出電極と、前記第2領域に対向する第2検出電極と、を具備し、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極は、前記回転軸を中心に対称に設けられ、
    前記検出方向および前記回転軸に垂直な方向において、前記回転軸から前記第1領域の端までの長さと、前記回転軸から前記第2領域の端までの長さが異なり、前記回転軸から前記第2領域の端までの長さと、前記回転軸から前記第2支柱までの長さが等しいことを特徴とする慣性センサ。
  14. 請求項13において、
    前記キャビティは、前記回転軸を中心に非対称に設けられることを特徴とする慣性センサ。
  15. 請求項13において、
    前記慣性力は、前記検出方向の加速度であることを特徴とする慣性センサ。
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