JP2020030067A - 物理量センサー、センサーデバイス、電子機器、および移動体 - Google Patents

物理量センサー、センサーデバイス、電子機器、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】物理量が加わったときの可動体の変位を効率よく検出することのできる物理量センサーを提供する。【解決手段】物理量センサーは、基板と、前記基板に対して変位可能に配置されている可動体と、前記基板の前記可動体と対向する位置に設けられている電極と、前記可動体を前記基板に固定しているアンカー部と、前記可動体の回転軸であり、前記アンカー部と前記可動体とを連結している梁部と、を含み、前記可動体は、前記梁部の一方側に設けられている第1質量部、および前記梁部の他方側に設けられている第2質量部と、前記第1質量部と前記梁部との間に設けられている第1バネと、前記第2質量部と前記梁部との間に設けられている第2バネと、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、センサーデバイス、電子機器、および移動体に関する。
従来、加速度等の慣性力を検出する物理量センサーとして、揺動可能に支持された可動部(可動体)と、可動部に対向する位置に間隙を有して配置された支持基板と、を備えたMEMS装置が知られている。例えば、特許文献1には、支持基板から離間して配置され、該支持基板の法線方向(該支持基板と交差する方向)に加速度に応じて回転可能とされた可動部と、支持基板に可動部と対向する状態で配置された下部電極と、を備え、可動部は、回転する際の回転軸となると共に支持基板にアンカー部を介して支持されたトーション梁を有し、下部電極と対向する第1部位と下部電極と対向する第2部位とを有している加速度センサーが記載されている。
このような加速度センサーは、可動部に慣性力が印加され、トーション梁がねじれることにより、可動部がトーション梁を軸に面外方向にシーソーのように動くことで可動部と下部電極との容量が変動し、その容量変化を検出することによって加速度を求めることができる。このような可動部の変位は、可動部においてトーション梁から最も離れた位置(先端位置)が大きく、トーション梁に近い位置では、可動部の変位が小さくなる。トーション梁の両側に配置された第1部位および第2部位に対向する下部電極は、容量変化の線形性の異なりを防止するため、可動部の第1部位側と第2部位側とで、トーション梁に対して同じ位置とすることが望まれる。したがって、下部電極は、第1部位側および第2部位側共に、トーション梁に近い位置に配置されている。
特開2014−209082号公報
しかしながら、上述のように、可動部(可動体)の第1部位側および第2部位側共に、トーション梁に近い位置に下部電極が配置されている場合、下部電極が配置される位置の可動部の変位は、先端位置に対して小さくなってしまい、可動部の変位を効率よく検出することができないという課題があった。
本願の物理量センサーは、基板と、前記基板に対して変位可能に配置されている可動体と、前記基板の前記可動体と対向する位置に設けられている電極と、前記可動体を前記基板に固定しているアンカー部と、前記可動体の回転軸であり、前記アンカー部と前記可動体とを連結している梁部と、を含み、前記可動体は、前記梁部の一方側に設けられている第1質量部、および前記梁部の他方側に設けられている第2質量部と、前記第1質量部と前記梁部との間に設けられている第1バネと、前記第2質量部と前記梁部との間に設けられている第2バネと、を備えていることを特徴とする。
上述の物理量センサーにおいて、前記基板に固定され、前記第1質量部が連結されている第2梁部と、前記基板に固定され、前記第2質量部が連結されている第3梁部と、を備えていてもよい。
上述の物理量センサーにおいて、前記可動体の外周に位置し、前記可動体と間隙を有して設けられている枠部と、前記枠部と前記第1質量部とを連結している第2梁部と、前記枠部と前記第2質量部とを連結している第3梁部と、を備えていてもよい。
上述の物理量センサーにおいて、前記第2質量部の質量は、前記第1質量部の質量よりも大きいこととしてもよい。
上述の物理量センサーにおいて、前記電極は、前記第1質量部と対向する第1電極と、前記第2質量部と対向する第2電極とを含むこととしてもよい。
上述の物理量センサーにおいて、前記第1バネと前記梁部とは、第1連結部によって連結され、前記第2バネと前記梁部とは、第2連結部によって連結されており、前記梁部の剛性は、前記第1連結部および前記第2連結部の剛性よりも低いこととしてもよい。
本願のセンサーデバイスは、上記いずれかの物理量センサーと、前記物理量センサーと電気的に接続されている電子部品と、を備えていることを特徴とする。
本願の電子機器は、上記いずれかの物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
本願の移動体は、上記いずれかの物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図(上面図)。 図1中のA−A線断面図。 図1中のB−B線断面図。 図1に示す物理量センサーが備える可動体の揺動を模式的に示す斜視図。 従来の物理量センサーの可動体の動作状態を示す断面図。 第1実施形態に係る物理量センサーの可動体の動作状態を示す断面図。 第1実施形態に係る物理量センサーの効果を説明するグラフ。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図(上面図)。 図7中のC−C線断面図。 揺動構造体の変形例を示す平面図(上面図)。 揺動構造体を基板に固定するアンカー部の変形例1を示す平面図。 アンカー部の変形例2を示す平面図。 アンカー部の変形例3を示す平面図。 本発明のセンサーデバイスの一例を示す断面図。 電子機器の一例であるスマートフォン(携帯電話機)の構成を模式的に示す斜視図。 移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図。 走行支援システムの概略的な構成を示す図。 走行支援システムの概略的な構成を示す機能ブロック図。
以下、本発明の物理量センサー、センサーデバイス、電子機器、および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。また、各図面において、説明の便宜上、一部の構成要素を省略することがある。また、各図面において、分かり易くするために各構成要素の寸法比率は実際と異なる。
1.物理量センサー
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを、図1、図2、図3、および図4を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図(上面図)である。なお、図1では、便宜上、蓋体を透視して図示している。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図1中のB−B線断面図である。図4は、図1に示す物理量センサーが備える可動体の揺動を模式的に示す斜視図である。なお、各図には、説明の便宜上、互いに直交する三つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸が図示されており、各軸を表す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」とする。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言う。また、+Z軸方向側を「上」もしくは「上方」、−Z軸方向側を「下」もしくは「下方」とも言う。
図1、図2、および図3に示す物理量センサー1は、例えば、慣性センサーとして用いられ、具体的には、Z軸方向の加速度Azを測定することのできる加速度センサーとして用いられる。このような物理量センサー1は、基板2と、基板2上に配置された揺動構造体(素子部)3と、揺動構造体3を覆うように基板2に接合された蓋体5と、を有する。以下、これら各部について、順次詳細に説明する。
(基板)
基板2は、基板2の上方側の面である上面に開口する凹部21を有する。また、Z軸方向からの平面視で、凹部21は、揺動構造体3を内側に内包するように、揺動構造体3よりも大きく形成されている。凹部21は、揺動構造体3と基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、図2に示すように、基板2は、凹部21の底面に設けられた突起状のマウント部22、および第2マウント部23を有する。そして、マウント部22、第2マウント部23の上面には、揺動構造体3が接合されている。これにより、揺動構造体3を、凹部21の底面と離間させた状態で基板2に固定することができる。また、図1に示すように、基板2は、上面に開放する溝部25,26,27を有している。
基板2としては、絶縁性を有していることが好ましく、例えばアルカリ金属イオン(Na+等の可動イオン)を含むガラス材料(例えば、パイレックス(登録商標)ガラス、テンパックス(登録商標)ガラスのような硼珪酸ガラス)で構成されたガラス基板を用いることができる。ここで、基板2がアルカリ金属イオンを含むガラス材料で構成されていると、蓋体5や揺動構造体3がシリコンを用いて構成されている場合、これらと基板2との接合を陽極接合により行うことができる。ただし、基板2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、シリコン基板やセラミックス基板を用いてもよい。なお、基板2の表面には、必要に応じて、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁膜が形成されていてもよい。
また、基板2は、電極を有する。電極は、凹部21の底面に配置された第1電極としての第1固定電極81、第2電極としての第2固定電極82、およびダミー電極83を含んで構成されている。また、基板2は、溝部25,26,27の内側に配置された配線75,76,77を有している。配線75,76,77の一端部は、それぞれ、蓋体5の外側に露出し、外部装置との電気的な接続を行う電極パッドPとして機能する。また、図2に示すように、配線75は、マウント部22まで引き回され、マウント部22上で揺動構造体3と電気的に接続されている。また、配線75は、ダミー電極83とも電気的に接続されている。また、配線76は、第1固定電極81と電気的に接続され、配線77は、第2固定電極82と電気的に接続されている。
このような第1固定電極81、第2固定電極82、ダミー電極83、および配線75,76,77の構成材料としては、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、In33、SnO2、Sb含有SnO2、Al含有ZnO等の酸化物(透明電極材料)、Au、Pt、Ag、Cu、Al、またはこれらを含む合金等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
(揺動構造体)
揺動構造体3は、図1、図2、および図3に示すように、基板2の上方に設けられている。この揺動構造体3は、基板2に設けられているマウント部22の上面に接合されているアンカー部としての固定部31と、基板2から離間し、基板2に対向して設けられ、固定部31に対して変位可能な可動体32と、固定部31と可動体32とを接続する梁部としての支持梁33と、を有している。そして、Z軸方向に沿った加速度Azが作用すると、図4に示すように、可動体32が支持梁33を回転軸(揺動中心軸)aYとして、支持梁33を捩り変形させながら揺動する。換言すれば、可動体32は、固定部31に対して、回転軸(揺動中心軸)aYを中心軸として、例えばX軸方向マイナス側がZ軸方向マイナス側に変位し、X軸方向プラス側がZ軸方向プラス側に変位する、所謂シーソー揺動可能に構成されている。即ち、可動体32は、支持梁33を回転軸(揺動中心軸)aYとして、基板2と交差する方向に回転変位することが可能に設けられている。
可動体32は、Z軸方向からの平面視で、X軸方向を長辺とする長方形状をなしている。そして、可動体32は、回転軸aYに対してX軸方向のマイナス側に位置する第1質量部321と、回転軸aYに対してX軸方向のプラス側に位置する第2質量部322と、第1質量部321と第2質量部322とを変位可能に連結する連結部34と、を有している。即ち、第1質量部321および第2質量部322は、支持梁33のX軸方向の両側に設けられている。言い換えると、支持梁33の一方側に第1質量部321が設けられ、支持梁33の他方側に第2質量部322が設けられている。
そして、可動体32は、連結部34において、支持梁33と接続されている。また、第2質量部322は、第1質量部321よりもX軸方向に長く、加速度Azが加わったときの回転モーメント(トルク)が第1質量部321よりも大きい。この回転モーメントの差によって、加速度Azが加わると、可動体32が回転軸aYまわりに揺動する。
連結部34は、回転軸aYに対して第1質量部321側に設けられている第1バネ326a、および第1連結部325aと、回転軸aYに対して第2質量部322側に設けられている第2バネ326b、および第2連結部325bと、を含み構成されている。
第1バネ326aは、第1質量部321のY軸方向のプラス側およびマイナス側の両端部に接続されている二つの第1接続部329aの間にあって、第1質量部321と間隙を有しY軸方向に沿って延設されている。第1連結部325aは、第1バネ326aのY軸方向中央部に接続されている第2接続部328aによって第1バネ326aと連結されている。第1連結部325aは、固定部31の外周に沿って間隙を有して延設されて第2連結部325bと連結され、その連結部分において、梁部としての支持梁33と連結されている。つまり、第1バネ326aと梁部としての支持梁33とは、第1連結部325aによって連結されている。
第2バネ326bは、第2質量部322のY軸方向のプラス側およびマイナス側の両端部に接続されている二つの第1接続部329bの間にあって、第2質量部322と間隙を有しY軸方向に沿って延設されている。第2連結部325bは、第2バネ326bのY軸方向中央部に接続されている第2接続部328bによって第2バネ326bと連結されている。第2連結部325bは、固定部31の外周に沿って間隙を有して延設されて第1連結部325aと連結され、その連結部分において、梁部としての支持梁33と連結されている。つまり、第2バネ326bと梁部としての支持梁33とは、第2連結部325bによって連結されている。
ここで、支持梁33の剛性は、第1連結部325aおよび第2連結部325bの剛性よりも低くなるように構成される。このような構成とすることにより、第1連結部325aおよび第2連結部325bが、支持梁33よりも変形し難いため、支持梁33が回転軸として基板2と交差する方向に回転するような力(物理量)が可動体32に加わったときの支持梁33の回転を、第1連結部325aおよび第2連結部325bの回転変位によって第1バネ326a、および第2バネ326bに伝えることができる。
上述のように、可動体32は、連結部34における第1連結部325aと第2連結部325bとの連結部分において、梁部としての支持梁33と連結されている。そして、第1連結部325aと第2連結部325bとの連結部分は、Z軸方向からの平面視で、回転軸(揺動中心軸)aYと重なる位置に設けられる。つまり、可動体32は、Z軸方向からの平面視で、回転軸(揺動中心軸)aYを境界として第1質量部321と、第2質量部322とに区分されている。
また、第2質量部322は、第1質量部321よりもX軸方向に長く構成されている。したがって、第2質量部322は、平面視で第1質量部321よりも面積が大きくなり、質量が大きくなることから、加速度Azが加わったときの回転モーメント(トルク)が第1質量部321よりも大きい。この回転モーメントの差によって、加速度Azが加わると、可動体32が回転軸aYまわりに揺動する。なお、以下では、第2質量部322の基端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321と対称な部分を「基部322a」とも言い、第2質量部322の先端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321と非対称な部分を「トルク発生部322b」とも言う。このような構成により、第1質量部321および第2質量部322の揺動中心軸まわりのモーメントを容易に異ならせることができる。
また、可動体32は、第1質量部321と第2質量部322との間に、第1連結部325aと第2連結部325bとで囲まれた開口324を有し、開口324内に固定部31、支持梁33、および二つの固定部31間を繋ぎ支持梁33と連結されている接続梁327が配置されている。このような形状とすることにより、揺動構造体3の小型化を図ることができる。また、支持梁33は、Y軸方向に沿って延在し、回転軸aYを形成している。ただし、固定部31や支持梁33の配置は、特に限定されず、例えば、可動体32の外側に位置していてもよい。
また、可動体32は、第1質量部321のX方向マイナス側の端から、接続部40aを介してY軸方向プラス側およびマイナス側の両方向に延設され、基板2に設けられている第2マウント部23に、それぞれの固定端42aで固定されている第2梁部41aを有している。即ち、第2梁部41aは、基板2に固定端42aが固定され、第1質量部321に連結されている。そして、第2梁部41aは、第2マウント部23に対して捩りおよび撓み変形可能であり、第1質量部321のZ軸方向への変位に伴って、第2マウント部23に対して捩りおよび撓み変形することができる。即ち、第2梁部41aは、第1質量部321のZ軸方向への変位に対する支えのサポート機能を有している。
また、可動体32は、第2質量部322のX方向プラス側の端から、接続部40bを介してY軸方向プラス側およびマイナス側の両方向に延設され、基板2に設けられている第2マウント部23に、それぞれの固定端42bで固定されている第3梁部41bを有している。即ち、第3梁部41bは、基板2に固定端42bが固定され、第2質量部322に連結されている。そして、第3梁部41bは、第2マウント部23に対して捩りおよび撓み変形可能であり、第2質量部322のZ軸方向への変位に伴って、第2マウント部23に対して捩りおよび撓み変形することができる。即ち、第3梁部41bは、第2質量部322のZ軸方向への変位に対する支えのサポート機能を有している。
このように、第1質量部321が第2梁部41aにより基板2(第2マウント部23)に固定され、第2質量部322が第3梁部41bにより基板2(第2マウント部23)に固定されている。したがって、第1質量部321は、支持梁33および第2梁部41aの複数の梁部によって、第2質量部322は、支持梁33および第3梁部41bの複数の梁部によって、変位をサポートすることができる。これにより、力(物理量)に対する第1質量部321および第2質量部322の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
ここで、電極(第1固定電極81、第2固定電極82、ダミー電極83)の説明に戻る。Z軸方向からの平面視で、第1電極としての第1固定電極81は、第1質量部321と対向して配置されている。また、第2電極としての第2固定電極82は、第2質量部322の基部322aと対向して配置されている。また、ダミー電極83は、第2質量部322のトルク発生部322bと対向して配置されている。物理量センサー1の駆動時には、所定電圧が揺動構造体3に印加され、第1固定電極81と第1質量部321との間には静電容量Caが形成され、第2固定電極82と第2質量部322の基部322aとの間には静電容量Cbが形成される。
ここで、物理量センサー1に加速度Azが加わった場合の、可動体32の揺動について、図4を参照して説明する。物理量センサー1に加速度Azが加わると、第1質量部321および第2質量部322の回転モーメントの異なりから、可動体32が支持梁33を捩り変形させながら回転軸aYを中心にして揺動する。ここで、支持梁33の回転を受けた第1連結部325aおよび第2連結部325bは、支持梁33よりも剛性が高く変形し難いため、回転軸aYを中心にして全体が傾くように回転変位する。これに伴って、第1質量部321および第2質量部322もZ軸方向に回転変位しようとするが、第1質量部321と第1連結部325aとの間、および第2質量部322と第2連結部325bとの間に配置されている第1バネ326a、および第2バネ326bが、自身のバネ性によって基板2と交差する方向へ撓み、この撓みによって、回転変位が吸収される。これにより、第1質量部321および第2質量部322は、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向に変位することができる。換言すれば、第1質量部321および第2質量部322は、第1固定電極81または第2固定電極82の設けられている基板2と交差する方向に変位することができる。
このような可動体32の揺動(変位)により、第1質量部321と第1固定電極81のギャップおよび第2質量部322の基部322aと第2固定電極82のギャップがそれぞれ変化し、これに応じて静電容量Ca,Cbがそれぞれ変化する。そのため、物理量センサー1は、これら静電容量Ca,Cbの変化量に基づいて加速度Azを検出することができる。
なお、可動体32の揺動(変位)が、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向(基板2と交差する方向)に変位することにより、第1質量部321および第2質量部322の変位を広い面積の電極によって効率よく検出することができる。このことについて、図5A、図5B、および図6を参照して説明する。図5Aは、比較例として、従来の物理量センサーの可動体の動作状態を示す断面図である。図5Bは、第1実施形態に係る物理量センサーの可動体の動作状態を示す断面図である。図6は、第1実施形態に係る物理量センサーの効果を説明するグラフである。
図5Aに示す従来の可動体32rを構成する第1質量部321rは、加速度Azが加わると、回転軸aYを中心にして回転し、図中二点鎖線で示す変位後の第1質量部321nのように、回転軸aYから離れるにしたがって第1固定電極81との距離が近づくように傾斜する。したがって、回転軸aY(図1に示す支持梁33)に近い位置では、第1質量部321rの変位量が小さく、つまり第1質量部321rと第1固定電極81との間の距離が大きくなり、第1質量部321rの変位を効率よく検出することができない。
これに対し、図5Bに示す第1実施形態に係る可動体32を構成する第1質量部321は、加速度Azが加わると、回転軸aYを中心にする回転が第1バネ326a(図1参照)の撓みによって吸収され、図中二点鎖線で示す変位後の第1質量部321mのように、第1固定電極81に対して略直交するZ軸方向に変位する。したがって、回転軸aYとの距離にかかわらず、第1質量部321mと第1固定電極81との距離が小さくなることから、第1質量部321の変位を広い面積によって効率よく検出することができる。
図6には、比較例として図5Aに示した従来の第1質量部321rと、図5Bに示した第1実施形態の第1質量部321とに関し、加速度の大きさと検出感度との相関を示している。図6にグラフに示されているように、第1実施形態の第1質量部321(第1質量部321m)を用いた検出感度は、従来の第1質量部321r(第1質量部321n)を用いた検出感度と比較して、ほぼ2倍の検出感度となっている。このように、第1実施形態の第1質量部321(第1質量部321m)では、第1質量部321の変位を効率よく検出することができる。つまり、可動体32(図1参照)の構成では、物理量としての加速度に対する検出感度を向上させることができる。
なお、上述の図5A、図5B、および図6を用いた説明では、第1質量部321および第1固定電極81との組み合わせを例示したが、可動体32を構成する第2質量部322および第2固定電極82との組み合わせにおいても同様な効果を奏することができる。
また、図1に示す第1質量部321および第2質量部322には、それぞれ、可動体32をそのZ軸に沿った厚さ方向に貫通する複数のダンピング孔30が形成されている。複数のダンピング孔30は、第1質量部321および第2質量部322の全域に亘って均一に配置され、特に、本実施形態ではX軸方向とY軸方向とに並ぶ行列状に配置されている。また、複数のダンピング孔30は、それぞれ、横断面形状が正方形であり、互いに同じ形状および大きさとなっている。また、第1質量部321、基部322aおよびトルク発生部322bで、複数のダンピング孔30の占有率が等しくなっている。
なお、前記「均一」とは、X軸方向およびY軸方向に隣り合うダンピング孔30同士の離間距離が、全てのダンピング孔30で等しいことの他、製造上生じ得る誤差等を加味して、一部の離間距離が他の離間距離から若干(例えば、10%以内程度)ずれている場合も含まれる意味である。同様に、前記「正方形」とは、正方形と一致する場合の他、正方形から若干くずれた形状、例えば、製造上生じ得る誤差等を加味して、四隅が角となっておらず面取りやR付け(丸まっている)がなされていたり、少なくとも一つの角部が90°からずれていたり、少なくとも一つの辺の長さが他の辺の長さと異なっていたりする場合も含む意味である。また、前記「占有率が等しい」とは、第1質量部321、基部322aおよびトルク発生部322bで複数のダンピング孔30の占有率が一致している場合の他、例えば、製造上生じ得る誤差等を加味して、占有率が若干(例えば、±5%以内程度)ずれている場合も含む意味である。
このような揺動構造体3は、例えば、リン(P)、ボロン(B)、砒素(As)等の不純物をドープされた導電性のシリコン基板をエッチング(特にドライエッチング)によってパターニングすることで形成することができる。また、基板2がガラス材料で構成されている場合、揺動構造体3と基板2との接合を陽極接合により行うことができ、本形態における揺動構造体3は、陽極接合によって基板2の上面に接合されている。ただし、揺動構造体3の材料や、揺動構造体3と基板2との接合方法は、特に限定されない。また、揺動構造体3の母材自体が導電性を有していなくてもよく、この場合、例えば、可動体32の表面に金属等の導体層を形成すればよい。
(蓋体)
図2に示すように、蓋体5は、下面側に開口する凹部51を有している。蓋体5は、凹部51内に揺動構造体3を収納するようにして、基板2の上面に接合されている。そして、蓋体5および基板2によって、その内側に、揺動構造体3を収納する収納空間Sが形成されている。
収納空間Sは、気密空間である。また、収納空間Sは、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されて、使用温度(−40℃〜120℃程度)で、ほぼ大気圧となっていることが好ましい。ただし、収納空間Sの雰囲気は、特に限定されず、例えば、減圧状態であってもよいし、加圧状態であってもよい。
なお、前述したように、基板2の上面には、収納空間Sの内外を跨る溝部25,26,27が設けられているため、蓋体5を基板2に接合しただけの状態では、溝部25,26,27を介して収納空間Sの内外が連通されてしまう。そこで、例えば、TEOS‐CVD(chemical vapor deposition)法等で形成されたSiO2膜のような封止部を、溝部25,26,27の配置部分(蓋体5と基板2との接合部分)に設けることによって溝部25,26,27を塞ぎ収納空間Sを気密封止することができる。
蓋体5としては、例えば、シリコン基板を用いることができる。ただし、蓋体5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガラス基板やセラミックス基板を用いてもよい。また、基板2と蓋体5との接合方法としては、特に限定されず、基板2や蓋体5の材料によって適宜選択すればよく、例えば、陽極接合、プラズマ照射によって活性化させた接合面同士を接合させる活性化接合、ガラスフリット等の接合材による接合、基板2の上面および蓋体5の下面に成膜した金属膜同士を接合する拡散接合等を用いることができる。本実施形態では、陽極接合を用いることによって基板2と蓋体5とが接合されている。
なお、蓋体5は、グランドに接続されていることが好ましい。これにより、蓋体5の電位を一定に保つことができ、例えば、蓋体5と揺動構造体3との間の静電容量の変動を低減することができる。
以上説明した第1実施形態に係る物理量センサー1によれば、該物理量センサー1に加速度Azが加わった場合、支持梁33の回転を受けた第1連結部325aおよび第2連結部325bは、回転軸aYを中心にして全体が傾くように回転変位する。これに伴って、第1質量部321および第2質量部322もZ軸方向に回転変位しようとするが、第1質量部321および第2質量部322の間と、第1連結部325aおよび第2連結部325bの間とに配置されている第1バネ326a、および第2バネ326bが、自身のバネ性によって基板2と交差する方向へ撓み、この撓みによって、回転変位が吸収される。これにより、第1質量部321および第2質量部322は、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向(基板2と交差する方向)に変位する。このように、第1質量部321および第2質量部322が変位することにより、第1固定電極81および第2固定電極82との間の静電容量Ca,Cbの変化を効率よく検出することができる。つまり、可動体32の構成を備えることにより、物理量としての加速度に対する検出感度を向上させることができ、検出感度を向上させた物理量センサー1とすることができる。
また、第1質量部321が第2梁部41aにより基板2(第2マウント部23)に固定され、第2質量部322が第3梁部41bにより基板2(第2マウント部23)に固定されている。したがって、第1質量部321は、支持梁33および第2梁部41aの複数の梁部によって、第2質量部322は、支持梁33および第3梁部41bの複数の梁部によって、変位をサポートすることができる。これにより、力(物理量)に対する第1質量部321および第2質量部322の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、図7、および図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーについて説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図(上面図)である。図8は、図7中のC−C線断面図である。なお、本第2実施形態の物理量センサー1bは、前述した第1実施形態と可動体の構成が異なり、それ以外は同様である。以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては同符号を付し、その説明を省略することがある。
図7、および図8に示す物理量センサー1bは、例えば、慣性センサーとして用いられ、具体的には、Z軸方向の加速度Azを測定することのできる加速度センサーとして用いられる。このような物理量センサー1bは、基板2と、基板2上に配置された揺動構造体(素子部)3bと、揺動構造体3bを覆うように基板2に接合された蓋体5と、を有する。
(基板)
基板2は、上面側に開口する凹部21を有する。また、Z軸方向からの平面視で、凹部21は、揺動構造体3bを内側に内包するように、揺動構造体3bよりも大きく形成されている。凹部21は、揺動構造体3bと基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、基板2は、凹部21の底面に設けられた突起状のマウント部22を有する。そして、マウント部22の上面に揺動構造体3bが接合されている。これにより、揺動構造体3bを、凹部21の底面と離間させた状態で基板2に固定することができる。また、図7に示すように、基板2は、上面に開放する溝部25,26,27を有している。
また、基板2は、電極を有する。電極は、凹部21の底面に配置された第1固定電極81、第2固定電極82、およびダミー電極83を含んで構成されている。また、基板2は、溝部25,26,27に配置された配線75,76,77を有する。配線75,76,77の一端部は、それぞれ、蓋体5の外側に露出し、外部装置との電気的な接続を行う電極パッドPとして機能する。配線75は、マウント部22まで引き回され、マウント部22上で揺動構造体3bと電気的に接続されている。また、配線75は、ダミー電極83と電気的に接続されている。また、配線76は、第1固定電極81と電気的に接続され、配線77は、第2固定電極82と電気的に接続されている。
(揺動構造体)
揺動構造体3bは、基板2の上方に設けられている。この揺動構造体3bは、基板2に設けられているマウント部22の上面に接合されているアンカー部としての固定部31と、基板2に対向して設けられ、固定部31に対して変位可能な可動体32bと、固定部31と可動体32bとを接続する梁部としての支持梁33と、を有している。そして、Z軸方向に沿った加速度Azが作用すると、第1実施形態と同様に、可動体32bが支持梁33を回転軸(揺動中心軸)aYとして、支持梁33を捩り変形させながら揺動する。換言すれば、可動体32bは、固定部31に対して、回転軸(揺動中心軸)aYを中心軸として、例えばX軸方向マイナス側がZ軸方向マイナス側に変位し、X軸方向プラス側がZ軸方向プラス側に変位する、所謂シーソー揺動可能に構成されている。
可動体32bは、Z軸方向からの平面視で、X軸方向を長辺とする長方形状をなしている。そして、可動体32bは、回転軸aYに対してX軸方向のマイナス側に位置する第1質量部321bと、回転軸aYに対してX軸方向のプラス側に位置する第2質量部332と、第1質量部321bと第2質量部332とを変位可能に連結する連結部34と、を有している。そして、可動体32bは、連結部34において、支持梁33と接続されている。また、第2質量部332は、第1質量部321bよりもX軸方向に長く、加速度Azが加わったときの回転モーメント(トルク)が第1質量部321bよりも大きい。この回転モーメントの差によって、加速度Azが加わると、可動体32bが回転軸aYまわりに揺動する。なお、以下では、第2質量部332の基端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321bと対称な部分を「基部332a」とも言い、第2質量部332の先端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321bと非対称な部分を「トルク発生部332b」とも言う。また、可動体32bは、第1質量部321bのX方向マイナス側の端、および第2質量部332のX方向プラス側の端を開放端としている。
連結部34は、回転軸aYに対して第1質量部321b側に設けられている第1バネ326a、および第1連結部325aと、回転軸aYに対して第2質量部332側に設けられている第2バネ326b、および第2連結部325bと、を含み構成されている。なお、連結部34を構成する各部位は、第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、可動体32bは、第1質量部321bと第2質量部332との間に開口324を有し、開口324内に固定部31および支持梁33が配置されている。このような形状とすることにより、揺動構造体3bの小型化を図ることができる。また、支持梁33は、Y軸方向に沿って延在し、回転軸aYを形成している。ただし、固定部31や支持梁33の配置は、特に限定されず、例えば、可動体32bの外側に位置していてもよい。
ここで、電極(第1固定電極81、第2固定電極82、ダミー電極83)の説明に戻る。第1実施形態と同様に、Z軸方向からの平面視で、第1固定電極81は、第1質量部321bと対向して配置されている。また、第2固定電極82は、第2質量部332の基部332aと対向して配置されている。また、ダミー電極83は、第2質量部332のトルク発生部332bと対向して配置されている。物理量センサー1bの駆動時には、所定電圧が揺動構造体3bに印加され、第1固定電極81と第1質量部321bとの間には静電容量Caが形成され、第2固定電極82と第2質量部332の基部332aとの間には静電容量Cbが形成される。
ここで、物理量センサー1bに加速度Azが加わると、第1質量部321bおよび第2質量部332の回転モーメントの異なりから、可動体32bが支持梁33を捩り変形させながら回転軸aYを中心にして揺動する。ここで、第1実施形態と同様に、支持梁33の回転を受けた第1連結部325aおよび第2連結部325bは、支持梁33よりも剛性が高く変形し難いため、回転軸aYを中心にして全体が傾くように回転変位する。これに伴って、第1質量部321bおよび第2質量部332もZ軸方向に回転変位しようとするが、第1質量部321bと第1連結部325aとの間、および第2質量部332と第2連結部325bとの間に配置されている第1バネ326a、および第2バネ326bが、自身のバネ性によって基板2と交差する方向へ撓み、この撓みによって、回転変位が吸収される。これにより、第1質量部321bおよび第2質量部332は、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向に変位することができる。換言すれば、第1質量部321bおよび第2質量部332は、第1固定電極81または第2固定電極82の設けられている基板2と交差する方向に変位することができる。
このような可動体32bの揺動(変位)により、第1質量部321bと第1固定電極81のギャップおよび第2質量部332の基部332aと第2固定電極82のギャップがそれぞれ変化し、これに応じて静電容量Ca,Cbがそれぞれ変化する。そのため、物理量センサー1bは、これら静電容量Ca,Cbの変化量に基づいて加速度Azを検出することができる。
上述のように、可動体32bの揺動(変位)が、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向(基板2と交差する方向)に変位することにより、第1質量部321bおよび第2質量部332の変位を広い面積の電極によって効率よく検出することができる。
また、第1質量部321bおよび第2質量部332には、それぞれ、可動体32bをそのZ軸に沿った厚さ方向に貫通する複数のダンピング孔30が形成されている。なお、複数のダンピング孔30は、第1実施形態と同様な構成であるので、ここでの説明は省略する。
(蓋体)
蓋体5は、第1実施形態と同様に、下面側に開口する凹部51を有している。蓋体5は、凹部51内に揺動構造体3bを収納するようにして、基板2の上面に接合されている。そして、蓋体5および基板2によって、その内側に、揺動構造体3bを収納する収納空間Sが形成されている。なお、第2実施形態に係る蓋体5の構成は、第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
以上説明した第2実施形態に係る物理量センサー1bによれば、可動体32bの揺動(変位)が、第1固定電極81または第2固定電極82に対して略直交するZ軸方向(基板2と交差する方向)に変位することにより、第1質量部321bおよび第2質量部332の変位を広い面積の電極によって効率よく検出することができる。
<揺動構造体の変形例>
次に、図9を参照して、揺動構造体の変形例について説明する。図9は、揺動構造体の変形例を示す平面図(上面図)である。なお、図9に示す本変形例に係る揺動構造体3cは、前述した第1実施形態の揺動構造体3と比べ、可動体32cの外周に位置し、可動体32cと間隙を有して設けられている枠部45を有している構成、および可動体32cと枠部45との接続の構成が異なり、それ以外は同様である。以下の説明では、変形例に係る揺動構造体3cに関し、前述した第1実施形態の揺動構造体3との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては同符号を付し、その説明を省略することがある。
図9に示すように、変形例に係る揺動構造体3cは、アンカー部としての固定部31と、基板2(図1参照)に対向して設けられ、固定部31に対して変位可能な可動体32cと、固定部31と可動体32cとを接続する梁部としての支持梁33と、可動体32cの外周に位置し、可動体32cと間隙を有して設けられている枠部45と、を有している。そして、Z軸方向に沿った加速度Azが作用すると、第1実施形態と同様に、可動体32cが支持梁33を回転軸(揺動中心軸)aYとして、支持梁33を捩り変形させながら揺動する。換言すれば、可動体32cは、固定部31に対して、回転軸(揺動中心軸)aYを中心軸として、例えばX軸方向マイナス側がZ軸方向マイナス側に変位し、X軸方向プラス側がZ軸方向プラス側に変位する、所謂シーソー揺動可能に構成されている。なお、枠部45は、図9のように可動体32cの周囲を囲っていてもよいし、枠部45の一部が切り欠かれていてもよい。
可動体32cは、Z軸方向からの平面視で、X軸方向を長辺とする長方形状をなしている。そして、可動体32cは、回転軸aYに対してX軸方向のマイナス側に位置する第1質量部321cと、回転軸aYに対してX軸方向のプラス側に位置する第2質量部333と、第1質量部321cと第2質量部333とを変位可能に連結する連結部34と、を有している。そして、可動体32cは、連結部34において、支持梁33と接続されている。また、第2質量部333は、第1質量部321cよりもX軸方向に長く、加速度Azが加わったときの回転モーメント(トルク)が第1質量部321cよりも大きい。この回転モーメントの差によって、加速度Azが加わると、可動体32cが回転軸aYまわりに揺動する。なお、以下では、第2質量部333の基端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321cと対称な部分を「基部333a」とも言い、第2質量部333の先端部であって、回転軸aYに対して第1質量部321cと非対称な部分を「トルク発生部333b」とも言う。
連結部34は、回転軸aYに対して第1質量部321c側に設けられている第1バネ326a、および第1連結部325aと、回転軸aYに対して第2質量部333側に設けられている第2バネ326b、および第2連結部325bと、を含み構成されている。なお、連結部34を構成する各部位は、第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、可動体32cは、第1質量部321cと第2質量部333との間に、第1連結部325aと第2連結部325bとで囲まれた開口324を有し、開口324内に固定部31および支持梁33が配置されている。このような形状とすることにより、揺動構造体3cの小型化を図ることができる。また、支持梁33は、Y軸方向に沿って延在し、回転軸aYを形成している。ただし、固定部31や支持梁33の配置は、特に限定されず、例えば、可動体32cの外側に位置していてもよい。
また、可動体32cは、第1質量部321cのX方向マイナス側の端部の二隅において、接続部46aを介してY軸方向プラス側およびマイナス側の両方向に延設されている第2梁部としての延設梁43aを有する。二つの延設梁43aは、第1質量部321cのX方向マイナス側の端に沿って、第1質量部321cおよび枠部45と間隙を有して延設され、Y軸方向の中央部に設けられている支持部44aに連結されている。そして、支持部44aは、枠部45に連結されている。つまり、延設梁43aは、枠部45と第1質量部321cとを連結している。そして、延設梁43aは、捩りおよび撓み変形可能であり、第1質量部321cのZ軸方向への変位に伴って、捩りおよび撓み変形することができる。
また、可動体32cは、第2質量部333のX方向プラス側の端部の二隅において、接続部46bを介してY軸方向プラス側およびマイナス側の両方向に延設されている第3梁部としての延設梁43bを有する。二つの延設梁43bは、第2質量部333のX方向プラス側の端に沿って、第2質量部333および枠部45と間隙を有して延設され、Y軸方向の中央部に設けられている支持部44bに連結されている。そして、支持部44bは、枠部45に連結されている。つまり、延設梁43bは、枠部45と第2質量部333とを連結している。そして、延設梁43bは、捩りおよび撓み変形可能であり、第2質量部333のZ軸方向への変位に伴って、捩りおよび撓み変形することができる。
このように、第1質量部321cが延設梁43aにより枠部45に連結され、枠部45が図示しない基板(例えば、図1に示す基板2)に固定される。これにより、第1質量部321cは、支持梁33および延設梁43aの複数の梁部によって変位をサポートされ、第2質量部333は、支持梁33および延設梁43bの複数の梁部によって変位をサポートされる。これにより、力(物理量)に対する第1質量部321cおよび第2質量部333の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
変形例に係る揺動構造体3cによれば、支持梁33に加えて、第1質量部321cが延設梁43aによって枠部45に連結し、第2質量部333が延設梁43bによって枠部45に連結している。枠部45は、可動体32cの外周に位置することから、基板2(図1参照)への確実な固定が可能であるとともに、複数の梁部(支持梁33および延設梁43a、または支持梁33および延設梁43b)によって第1質量部321cおよび第2質量部333の変位をサポートすることができる。これにより、力(加速度)に対する第1質量部321cおよび第2質量部333の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
<アンカー部の変形例>
次に、揺動構造体を基板に固定するアンカー部の変形例1から変形例3を、図10から図12を参照して説明する。図10は、揺動構造体を基板に固定するアンカー部の変形例1を示す平面図である。図11は、アンカー部の変形例2を示す平面図である。図12は、アンカー部の変形例3を示す平面図である。なお、上述した第1実施形態と同様な構成には、同符号を付してその説明を省略する。
(アンカー部の変形例1)
図10に示すように、揺動構造体3dを構成する変形例1に係るアンカー部としての固定部33cは、第1質量部321と第2質量部322との間に、第1連結部325aと第2連結部325bとで囲まれた開口324の内側に配置されている。そして固定部33cは、Y軸方向プラス側およびマイナス側において支持梁33によって第1連結部325aと第2連結部325bとの接続部分の内側面に連結されている。なお、支持梁33は、捩り変形することによって、第1質量部321および第2質量部322を回転揺動させる機能を有している。
(アンカー部の変形例2)
図11に示すように、揺動構造体3eを構成する変形例2に係るアンカー部は、二つの第2固定部22eを含む。二つの第2固定部22eは、開口324と第1連結部325aおよび第2連結部325bに対して反対側である外側に配置されている。そして、二つの第2固定部22eは、それぞれY軸方向プラス側およびマイナス側において支持梁33eによって第1連結部325aと第2連結部325bとの接続部分の外側面に連結されている。なお、支持梁33eは、捩り変形することによって、第1質量部321および第2質量部322を回転揺動させる機能を有している。
(アンカー部の変形例3)
図12に示すように、揺動構造体3fを構成する変形例3に係るアンカー部は、第1固定部330と二つの第2固定部22eとを含む。第1固定部330は、第1質量部321と第2質量部322との間にあって、第1連結部325aと第2連結部325bとで囲まれた開口324の内側に配置されている。また、二つの第2固定部22eは、開口324と第1連結部325aおよび第2連結部325bに対して反対側である外側に配置されている。そして、第1固定部330は、Y軸方向プラス側およびマイナス側において支持梁33によって第1連結部325aと第2連結部325bとの接続部分の内側面に連結されている。また、二つの第2固定部22eは、それぞれY軸方向プラス側およびマイナス側において支持梁33eによって第1連結部325aと第2連結部325bとの接続部分の外側面に連結されている。なお、支持梁33,33eは、捩り変形することによって、第1質量部321および第2質量部322を回転揺動させる機能を有している。
上述した変形例1から変形例3によれば、前述の実施形態と同様に、第1質量部321および第2質量部322を、第1固定電極81または第2固定電極82(図1および図2参照)の設けられている基板2(図1および図2参照)と交差する方向に変位させることができる。したがって、前述の実施形態と同様な効果を奏することができる。
2.センサーデバイス
次に、図13を参照して、本発明のセンサーデバイスを説明する。図13は、本発明のセンサーデバイスの一例を示す断面図である。
図13に示すように、センサーデバイス100は、基板101と、接着層103を介して基板101の上面に固定されている物理量センサー1と、接着層104を介して物理量センサー1の上面に固定されている電子部品としてのICチップ102と、を有している。そして、物理量センサー1、およびICチップ102が基板101の下面を露出させた状態で、モールド材109によってモールドされている。なお、接着層103,104としては、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。また、モールド材109としては、例えば、熱硬化型のエポキシ樹脂を用いることができ、例えば、トランスファーモールド法によってモールドすることができる。
また、基板101の上面には複数の端子107が配置されており、下面には図示しない内部配線やキャスタレーションを介して端子107に接続されている複数の実装端子108が配置されている。このような基板101としては、特に限定されないが、例えば、シリコン基板、セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。
また、ICチップ102には、例えば、物理量センサー1を駆動する駆動回路や、静電容量Ca,Cbの差動信号を補正する補正回路や、静電容量Ca,Cbの差動信号から加速度を検出する検出回路や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が含まれている。このようなICチップ102は、ボンディングワイヤー105を介して物理量センサー1の配線75,76,77(電極パッドP)と電気的に接続されており、ボンディングワイヤー106を介して基板101の端子107に電気的に接続されている。
このようなセンサーデバイス100は、効率よく物理量を検出可能な物理量センサー1を備えているので、優れた信頼性を有している。
3.電子機器
次に、物理量センサー1を用いた電子機器として、スマートフォンを例示し、図14に基づき、詳細に説明する。図14は、電子機器の一例であるスマートフォン(携帯電話機)の構成を模式的に示す斜視図である。
この図において、スマートフォン1200は、上述した物理量センサー1が組込まれている。物理量センサー1によって検出された検出信号(加速度データ)は、スマートフォン1200の制御部1201に送信される。制御部1201は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成されており、受信した検出信号に基づいて、スマートフォン1200の姿勢や、挙動を認識して、表示部1208に表示されている表示画像を変化させたり、警告音や、効果音を鳴らしたり、振動モーターを駆動して本体を振動させたりするなどの制御を行うことができる。換言すれば、スマートフォン1200のモーションセンシングを行い、計測された姿勢や、挙動から、表示内容を変えたり、音や、振動などを発生させたりすることができる。特に、ゲームのアプリケーションを実行する場合には、現実に近い臨場感を味わうことができる。
このような電子機器の一例としてのスマートフォン1200は、前述したような効率よく物理量を検出可能な物理量センサー1、および制御部1201を備えているので、優れた信頼性を有している。
なお、物理量センサー1を備える電子機器は、上述のスマートフォン1200(携帯電話機)の他にも、例えば、パーソナルコンピューター、タブレット端末、ディジタルスチールカメラ、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、地震計、歩数計、傾斜計、ハードディスクの振動を計測する振動計、ロボットやドローンなど飛行体の姿勢制御装置、自動車の自動運転用慣性航法に使用される制御機器等に適用することができる。
4.移動体
次に、物理量センサー1を用いた移動体を図15に示し、詳細に説明する。図15は、移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図である。
図15に示すように、自動車1500には物理量センサー1が内蔵されており、例えば、物理量センサー1によって車体1501の移動(位置)や姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体の移動や姿勢を制御する車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
なお、物理量センサー1は、他にもキーレスエントリーシステム、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロールシステム(エンジンシステム)、自動運転用慣性航法の制御機器、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
また、移動体に適用される物理量センサー1は、上記の例示の他にも、例えば、二足歩行ロボットや電車などの移動や姿勢制御、ラジコン飛行機、ラジコンヘリコプター、およびドローンなどの遠隔操縦あるいは自律式の飛行体の移動や姿勢制御、農業機械(農機)、もしくは建設機械(建機)などの移動や姿勢制御、ロケット、人工衛星、船舶、およびAGV(無人搬送車)などの制御において利用することができる。以上のように、各種移動体の移動(位置)や姿勢制御の実現にあたって、物理量センサー1、およびそれぞれの制御部(不図示)や姿勢制御部が組み込まれる。
このような移動体は、効率よく物理量を検出可能な物理量センサー1、および制御部(例えば、姿勢制御部としての車体姿勢制御装置1502)を備えているので、優れた信頼性を有している。
5.走行支援システム
以下、物理量センサー1を用いた走行支援システムについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、走行支援システムの概略的な構成を示す図である。図17は、走行支援システムの概略的な構成を示す機能ブロック図である。
[走行支援システムの概略構成]
図16に示すように、走行支援システム4000は、複数台の車両(移動体)の各々に搭載された制御装置4100および情報処理装置4200を含んでいる。
制御装置4100は、加速、制動、および操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両(以下、自動運転車両)に搭載されて、情報処理装置4200と通信を行う。情報処理装置4200は、例えばサーバー装置であり、複数台の自動運転車両に搭載されている各制御装置4100から送信される車両情報を収集したり、収集した車両情報をもとに得られた情報を各制御装置4100に送信したりする。なお、情報処理装置4200は、一つのサーバー装置からなるものであってもよいし、複数のサーバー装置からなっているものであってもよい。
[制御装置の概略構成]
続いて、図17を用いて制御装置4100の概略構成を説明する。制御装置4100は、自動運転車両に搭載されるものであり、図17に示すように、自動運転ユニット4010、通信機4020、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)ロケーター4030、HMI(HumanMachine Interface)システム4040、周辺監視センサー4050、および車両制御ユニット4060を含んでいる。制御部としての自動運転ユニット4010、通信機4020、ADASロケーター4030、HMIシステム4040、および車両制御ユニット4060は、例えば車内LANに接続されており、通信によって互いに情報をやり取りすることができる。
通信機4020は、自車の外部と通信を行う。通信機4020は、例えば自車の周辺車両に搭載された車載通信機、および路側に設置された路側機の少なくともいずれかとの間で、無線通信を行うことができる。例えば通信機4020は、車載通信機との車車間通信、路側機との路車間通信により、自車の周辺車両の位置情報および走行速度情報等を取得することができる。
通信機4020は、情報処理装置4200との間で通信を行う。情報処理装置4200との間で通信を行う場合には、例えばDCM(Data Communication Module)といったテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールによって、テレマティクス通信で用いる通信網を介して情報処理装置4200と通信を行う構成とすればよい。なお、路側機およびその路側機と情報処理装置4200との間の通信網を介して情報処理装置4200と通信を行う構成としてもよい。通信機4020は、情報処理装置4200から取得した情報を車内LANへ出力したり、車内LANを介して自動運転ユニット4010から送信されてきた車両情報を送信したりする。
なお、周辺車両に搭載された車載通信機、および路側に設置された路側機の少なくともいずれかとの間で、無線通信を行う車載通信モジュールと、テレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールとが別体に設けられる構成としてもよいし、一体に設けられる構成としてもよい。
ADASロケーター4030は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機4031、上述した物理量センサー1を含むセンサーユニット4032、および地図データを格納した地図データベース(以下、DB)4033を備えている。GNSS受信機4031は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。物理量センサー1を含むセンサーユニット4032は、他のセンサーとして、例えば3軸ジャイロセンサー、および3軸加速度センサーを備える。地図DB4033は、不揮発性メモリーであって、リンクデータ、ノードデータ、道路形状、および構造物等の地図データを格納している。
ADASロケーター4030は、GNSS受信機4031で受信する測位信号と、物理量センサー1を含むセンサーユニット4032の計測結果とを組み合わせることにより、ADASロケーター4030を搭載した自車の車両位置を逐次測位する。なお、車両位置の測位には、自車に搭載された車輪速センサー(不図示)から逐次出力されるパルス信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。そして、測位した車両位置を車内LANへ出力する。また、ADASロケーター4030は、地図DB4033から地図データを読み出し、車内LANへ出力することも行う。なお、地図データは、自車に搭載された例えばDCMといった車載通信モジュール(不図示)を用いて自車の外部から取得する構成としてもよい。
HMIシステム4040は、図17に示すように、HCU(Human Machine Interface Control Unit)4041、操作部4042、ステアリングセンサー4043、表示装置4044、および音声出力装置4045を備えており、自車の運転者からの入力操作を受け付けたり、自車の運転者に向けて情報を提示したり、自車の運転者の状態を検出したりする。
操作部4042は、自車の運転者が操作するスイッチ群である。操作部4042は、各種の設定を行うために用いられる。例えば、操作部4042としては、自車のステアリングのスポーク部に設けられたステアリングスイッチ、表示装置4044と一体となったタッチスイッチ等がある。
ステアリングセンサー4043は、自車のステアリングホイールに乗員が触れていることを検出するためのセンサーである。ステアリングセンサー4043の一例としては、ステアリングホイールに設けられたタッチセンサー、自車のステアリングの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサー等が挙げられる。ステアリングセンサー4043での検出結果は、HCU4041に出力される。
表示装置4044としては、例えばコンビネーションメーター、CID(Center Information Display)、HUD(Head-Up Display)等がある。コンビネーションメーターは、自車の運転席前方に配置される。CIDは、自車室内にてセンタークラスターの上方に配置される。コンビネーションメーター、およびCIDは、HCU4041から取得した画像データに基づいて、情報提示のための種々の画像をディスプレイの表示画面に表示する。HUDは、HCU4041から取得した画像データに基づく画像の光を、自車のウインドシールドに規定された投影領域に投影する。ウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座する運転者によって知覚される。運転者は、HUDによって投影された画像の虚像を、自車の前方の外界風景と重ねて視認可能となる。
音声出力装置4045としては、例えばオーディオスピーカー等がある。オーディオスピーカーは、例えば自車のドアの内張り内に配置される。オーディオスピーカーは、再生する音声によって運転者などの乗員への情報提示を行う。
HCU4041は、CPU、ROMおよびRAM等のメモリー、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリーに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、HCU4041は、自動運転ユニット4010からの指示に従って、表示装置4044および音声出力装置4045の少なくともいずれかに情報提示を行わせる。なお、HCU4041が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
周辺監視センサー4050は、歩行者、人間以外の動物、自転車、オートバイ、および他車等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、および樹木等の静止物体といった障害物を検出する。他にも、走行区画線、停止線等の路面標示を検出する。周辺監視センサー4050は、例えば、自車周囲の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周囲の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダー、ソナー、LIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detect ion and Ranging)等のセンサーである。
周辺監視カメラとしてはステレオカメラを用いる構成であっても、単眼カメラを用いる構成であってもよい。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ユニット4010へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダー、LIDAR等の探査波を送信するセンサーは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ユニット4010へ逐次出力する。なお、自車前方のセンシングを周辺監視カメラとミリ波レーダーとを併用して行う等、複数種類の周辺監視センサー4050が重複したセンシング範囲を有する構成としてもよい。
車両制御ユニット4060は、自車の加減速制御および操舵制御の少なくともいずれかを行う電子制御装置である。車両制御ユニット4060としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECUおよびブレーキECU等がある。車両制御ユニット4060は、自車に搭載されたアクセルポジションセンサー、ブレーキ踏力センサー、舵角センサー、車輪速センサー等の各センサーから出力される検出信号を取得し、電子制御スロットル、ブレーキアクチュエーター、EPS(Electric Power Steering)モーター等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力する。また、車両制御ユニット4060は、上述の各センサーの検出信号を車内LANへ出力可能である。
制御部としての自動運転ユニット4010は、CPU、揮発性メモリー、不揮発性メモリー、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリーに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、自動運転ユニット4010は、周辺監視センサー4050でのセンシング結果から自車の走行環境を認識する。他にも、自動運転ユニット4010は、車両制御ユニット4060を制御することにより、運転者による運転操作の代行を行う。この自動運転ユニット4010が走行支援装置に相当する。なお、自動運転ユニット4010が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
制御部としての自動運転ユニット4010は、センサーユニット4032で検出された検出信号に基づいて、車両制御ユニット4060に指示し、加速、制動、および操舵の少なくともいずれかを制御することができる。また、自動運転ユニット4010は、センサーユニット4032で検出された検出信号の変化に応じて、自動運転の実施、或いは不実施を切り替えることができる。このように、加速、制動、および操舵の少なくともいずれかを制御する制御部としての自動運転ユニット4010によって、自動運転の実施、或いは不実施をセンサーユニットで検出された検出信号の変化に応じて精度よく切り替えることができる。
このような車両(移動体)の走行支援システム4000は、上述した物理量センサー1を含むセンサーユニット4032、およびセンサーユニット4032を含む走行支援装置としての自動運転ユニット4010を備えているので、優れた信頼性を有している。
以上、本発明の物理量センサー、センサーデバイス、電子機器、および移動体(走行支援システム)を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
前述した実施形態では、シーソー型の物理量センサー(加速度センサー)に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の物理量センサーは、基板に対して可動体が変位可能に設けられているものであればよい。したがって、本発明の物理量センサーは、前述した実施形態の構造に限定されるものではなく、例えば、フラップ型の物理量センサーにも適用可能である。
以下に、上述した実施形態から導き出される内容を、各態様として記載する。
[態様1]本態様に係る物理量センサーは、基板と、前記基板に対して変位可能に配置されている可動体と、前記基板の前記可動体と対向する位置に設けられている電極と、前記可動体を前記基板に固定しているアンカー部と、前記可動体の回転軸であり、前記アンカー部と前記可動体とを連結している梁部と、を含み、前記可動体は、前記梁部の一方側に設けられている第1質量部、および前記梁部の他方側に設けられている第2質量部と、前記第1質量部と前記梁部との間に設けられている第1バネと、前記第2質量部と前記梁部との間に設けられている第2バネと、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、梁部を回転軸として基板と交差する方向に回転するような力(物理量)が可動体に加わったとき、第1質量部と梁部との間に設けられている第1バネ、および第2質量部と梁部との間に設けられている第2バネの、基板と交差する方向への撓みによって、第1質量部または第2質量部の全体が基板と交差する方向に変位する。したがって、基板に設けられている電極が、第1質量部および第2質量部に対向していれば、第1質量部および第2質量部の大きな変位を第1質量部または第2質量部の先端位置だけでなく、梁部に近い部分でも検出することができる。即ち、第1質量部および第2質量部の変位を広い面積の電極によって効率よく検出することができる。これにより、力(物理量)に対する検出感度を向上させた物理量センサーとすることができる。
[態様2]上記態様に記載の物理量センサーにおいて、前記基板に固定され、前記第1質量部が連結されている第2梁部と、前記基板に固定され、前記第2質量部が連結されている第3梁部と、を備えていてもよい。
本態様によれば、梁部に加えて、第1質量部が第2梁部により基板に固定され、第2質量部が第3梁部により基板に固定されていることから、複数の梁部によって第1質量部および第2質量部の変位をサポートすることができる。これにより、力(物理量)に対する第1質量部および第2質量部の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
[態様3]上記態様に記載の物理量センサーにおいて、前記可動体の外周に位置し、前記可動体と間隙を有して設けられている枠部と、前記枠部と前記第1質量部とを連結している第2梁部と、前記枠部と前記第2質量部とを連結している第3梁部と、を備えていてもよい。
本態様によれば、梁部に加えて、第1質量部が第2梁部でつながる枠部によって基板に固定され、第2質量部が第3梁部でつながる枠部によって基板に固定されている。枠部は、可動体の外周に位置することから、基板への確実な固定が可能であるとともに、複数の梁部によって第1質量部および第2質量部の変位をサポートすることができる。これにより、力(物理量)に対する第1質量部および第2質量部の変位が安定し、検出の精度を向上させることができる。
[態様4]上記態様に記載の物理量センサーにおいて、前記第2質量部の質量は、前記第1質量部の質量よりも大きいこととしてもよい。
本態様によれば、第1質量部および第2質量部の揺動中心軸まわりのモーメントを容易に異ならせることができる。
[態様5]上記態様に記載の物理量センサーにおいて、前記電極は、前記第1質量部と対向する第1電極と、前記第2質量部と対向する第2電極とを含むこととしてもよい。
本態様によれば、いわゆるシーソー型の静電容量方式の加速度センサーを実現することができる。
[態様6]上記態様に記載の物理量センサーにおいて、前記第1バネと前記梁部とは、第1連結部によって連結され、前記第2バネと前記梁部とは、第2連結部によって連結されており、前記梁部の剛性は、前記第1連結部および前記第2連結部の剛性よりも低いこととしてもよい。
本態様によれば、第1連結部および第2連結部は、梁部よりも変形し難いため、梁部が回転軸として基板と交差する方向に回転するような力(物理量)が可動体に加わったときの梁部の回転を、第1連結部および第2連結部の回転変位によって第1バネ、および第2バネに伝えることができる。
[態様7]本態様に係るセンサーデバイスは、上記のいずれか一つに記載の物理量センサーと、前記物理量センサーに電気的に接続されている電子部品と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、力(物理量)に対する検出感度を向上させた物理量センサーを備えていることから、力(物理量)に対する検出感度を向上させたセンサーデバイスとすることができる。
[態様8]本態様に係る電子機器は、上記のいずれか一つに記載の物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、力(物理量)に対する検出感度を向上させた物理量センサーを備えていることから、力(物理量)に対する検出感度を向上させた電子機器を提供することができる。
[態様9]本態様に係る移動体は、上記のいずれか一つに記載の物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、力(物理量)に対する検出感度を向上させた物理量センサーを備えていることから、力(物理量)に対する検出感度を向上させた移動体を提供することができる。
1…物理量センサー、2…基板、3…揺動構造体、5…蓋体、21…凹部、22…マウント部、23…第2マウント部、25,26,27…溝部、30…ダンピング孔、31…固定部、32…可動体、33…梁部としての支持梁、34…連結部、40a,40b…接続部、41a…第2梁部、41b…第3梁部、42a,42b…固定端、51…凹部、75,76,77…配線、81…第1電極としての第1固定電極、82…第2電極としての第2固定電極、83…ダミー電極、100…センサーデバイス、321…第1質量部、322…第2質量部、322a…基部、322b…トルク発生部、324…開口、325a…第1連結部、325b…第2連結部、326a…第1バネ、326b…第2バネ、327…接続梁、328a,328b…第2接続部、329a,329b…第1接続部、1200…電子機器としてのスマートフォン、1500…移動体としての自動車、4000…走行支援システム、aY…回転軸(揺動中心軸)、P…電極パッド、S…収納空間。

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板に対して変位可能に配置されている可動体と、
    前記基板の前記可動体と対向する位置に設けられている電極と、
    前記可動体を前記基板に固定しているアンカー部と、
    前記可動体の回転軸であり、前記アンカー部と前記可動体とを連結している梁部と、を含み、
    前記可動体は、
    前記梁部の一方側に設けられている第1質量部、および前記梁部の他方側に設けられている第2質量部と、
    前記第1質量部と前記梁部との間に設けられている第1バネと、
    前記第2質量部と前記梁部との間に設けられている第2バネと、を備えていることを特徴とする物理量センサー。
  2. 請求項1において、
    前記基板に固定され、前記第1質量部が連結されている第2梁部と、
    前記基板に固定され、前記第2質量部が連結されている第3梁部と、を備えている物理量センサー。
  3. 請求項1において、
    前記可動体の外周に位置し、前記可動体と間隙を有して設けられている枠部と、
    前記枠部と前記第1質量部とを連結している第2梁部と、
    前記枠部と前記第2質量部とを連結している第3梁部と、を備えている物理量センサー。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、
    前記第2質量部の質量は、前記第1質量部の質量よりも大きい、物理量センサー。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項において、
    前記電極は、前記第1質量部と対向する第1電極と、前記第2質量部と対向する第2電極とを含む、物理量センサー。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項において、
    前記第1バネと前記梁部とは、第1連結部によって連結され、
    前記第2バネと前記梁部とは、第2連結部によって連結されており、
    前記梁部の剛性は、前記第1連結部および前記第2連結部の剛性よりも低い、物理量センサー。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーに電気的に接続されている電子部品と、を備えていることを特徴とするセンサーデバイス。
  8. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
    を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
    を備えていることを特徴とする移動体。
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