JP5904823B2 - ベルトユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体に接離可能に配置されたベルト部材を有するベルトユニット、及び、このようなベルトユニットを備えた画像形成装置に関する。
電子写真技術を応用した複写機・プリンタ等の画像形成装置では,転写手段の一形態として、ベルト部材である転写ベルトで用紙を吸着搬送しながら像担持体上のトナー像を用紙へ転写するベルト転写方式の転写装置が用いられている。ベルト転写方式の転写装置を有する画像形成装置は、作像動作やジャム発生時などの所望のタイミングで像担持体に対して転写ベルトを接離させるために、モータやソレノイドなどを駆動源とする転写ベルト移動機構を備えている。
一方、ジャム処理や保守作業を容易にするため、搬送経路中に配置されている転写装置や定着装置などを積載し、装置本体に対して引き出し可能な搬送ユニットを備えた画像形成装置が広く知られている。装置本体に対して引き出し可能な搬送ユニットにベルト転写方式の転写装置を積載した画像形成装置においては、像担持体および転写装置の破損を防止するために、像担持体から転写ベルトを確実に退避させたうえで、搬送ユニットの着脱を行う必要がある。
しかし、転写ベルト移動機構の駆動源であるモータやソレノイドなどへの通電が遮断された場合や、駆動源が異常動作を起こした場合などには、転写ベルトが像担持体から確実に退避できないことがある。
そこで、搬送ユニットの着脱時には、通電状態を問わず、転写ベルトを感光ドラムから退避させることが可能な転写ベルト移動機構を備えた画像形成装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の画像形成装置は、搬送ユニットのロック機構を解除するハンドル(操作部)の解除動作に連動させて、転写ユニットを昇降する加圧カムを回転させて、転写ユニットに保持された転写ベルトを感光ドラムから退避させることができる。
特開2011−180370号公報
特許文献1に記載の画像形成装置の場合、搬送ユニットのロック解除ハンドルの回転運動を、ラック部が設けられたスライド部材の直線運動を介して、一体的に回転する加圧カムと欠歯ギアの回転運動へと変換している。したがって、ハンドルの解除操作に連動して回転する加圧カムと欠歯ギアの回転速度や運動エネルギーは、ハンドル操作時の操作速度や操作力などの条件に依存する。
そのため、ロック解除時に急激なハンドル操作を行った場合などは、急速回転するとともに慣性が増加した加圧カムと欠歯ギアは、転写ユニットが降下した位置となる停止位置で停止できずにオーバーランしてしまう。加圧カムがオーバーランすると、再び転写ユニットが上昇してしまい、搬送ユニットの着脱時に転写ベルトと感光ドラムが衝突する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑み、ベルト部材を像担持体から離間させるように操作部を操作した際に、ギアがオーバーランしてベルト部材が像担持体に衝突することを防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明は、装置本体内に配置される像担持体に接離可能に配置されたベルト部材を有するベルトユニットにおいて、回転駆動されることにより、前記ベルト部材を前記像担持体に接離させる接離部材と、前記接離部材と共に回転するギアと、前記ギアに対してスライド自在に配置され、スライド方向の一部に複数の歯が存在するラック部を有し、前記ラック部を前記ギアに噛合させつつスライドすることにより前記ギアを介して前記接離部材を回転させるスライド部材と、前記ベルト部材が前記像担持体に当接した状態で前記ラック部と前記ギアとが噛合しないロック位置から、前記ラック部と前記ギアとが噛合する噛み合い位置を通って、前記ベルト部材が前記像担持体から離れた状態で前記ラック部と前記ギアとが噛合しない解除位置までの間で、前記スライド部材を移動させる操作部と、前記ギアの回転に伴って移動する係合部と、前記解除位置で前記係合部と係合して前記ギアの回転を阻止し、前記ロック位置及び前記噛み合い位置では前記ギアの回転を阻止しない被係合部と、を有し、前記スライド部材を前記噛み合い位置から前記解除位置までスライドさせた場合に、前記ベルト部材が前記像担持体に当接しないように、前記ギアの回転を阻止する回転阻止機構と、を備えた、ことを特徴とするベルトユニットにある。
本発明によれば、ギアの回転を阻止する回転阻止機構を備えるため、ベルト部材を像担持体から離間させるように操作部を操作した際に、ギアがオーバーランしてベルト部材が像担持体に衝突することを防止できる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態における、装置本体から搬送ユニットを引き出した状態を示す概略構成斜視図。 第1の実施形態における、感光ドラムに対するベルトユニットの接離機構を説明するための斜視図。 第1の実施形態における、ハンドル操作により接離機構を動作させる構造を説明するための斜視図。 第1の実施形態における、駆動モータの制御ブロック図。 第1の実施形態における、(a)はベルト部材が感光ドラムに当接した状態を、(b)は同じく離間した状態を、それぞれ示す概略構成図。 第1の実施形態における、(a)は操作部により欠歯ギアを駆動している状態を、(b)は欠歯ギアの回転が阻止された状態を、それぞれ示す概略構成図。 本発明の第2の実施形態に係る、ハンドル操作によりベルトユニットの接離機構を動作させる構造を説明するための概略構成斜視図。 第2の実施形態における、ベルト部材と感光ドラムとを接離させる動作を順に示す概略構成図。 第2の実施形態における、ハンドル操作によりベルトユニットの接離機構を動作させた場合の各部の動きを順に示す概略構成図。 本発明の第3の実施形態に係る、ハンドル操作によりベルトユニットの接離機構を動作させる構造を説明するための概略構成斜視図。 第3の実施形態における、(a)は欠歯ギアの回転が阻止された状態を、(b)は欠歯ギアの回転が阻止されない状態を、それぞれ示す概略構成図。 第3の実施形態における、ハンドル操作によりベルトユニットの接離機構を動作させた場合の各部の動きを順に示す概略構成図。 本発明の第4の実施形態に係る、ハンドル操作によりベルトユニットの接離機構を動作させる構造を説明するための概略構成斜視図。 第4の実施形態における、(a)は欠歯ギアの回転を阻止する動作状態を、(b)は欠歯ギアの回転が阻止されない状態を、それぞれ示す概略構成図。 第4の実施形態における、欠歯ギアの1回転動作の流れを示すフローチャート。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、図1を用いて、本実施形態のベルトユニットを備えた画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
[画像形成装置]
図1に示すように、電子写真方式の画像形成装置であるデジタルプリンタ10は、作像部11、給紙部12、ベルトユニットである搬送ユニット13、および、制御部14を有している。
作像部11では、画像信号に応じたレーザ露光から電子写真プロセスを利用した、装置本体内に配置される像担持体である感光ドラム(感光体)15上へのトナー像の形成が行われる。給紙部12は、用紙カセット16に積載された記録材Pを搬送ユニット13へ向けて給紙する。搬送ユニット13は、レジスト装置17、転写ユニット30、および、定着装置18を積載し、給紙部12から給紙された記録材Pに、画像を転写および定着した後に、記録材Pを排出する。
レジスト装置17は、記録材Pを感光ドラム15上のトナー像に同期させて転写ユニット30へ送り出す。転写ユニット30は、駆動ローラ33と張架ローラ34に懸架され、図1の矢印A方向に走行するベルト部材である転写ベルト31に記録材Pを吸着して搬送する。転写ベルト31は、付勢手段(図示せず)により付勢される転写ローラ35によって、転写ベルト31とともに感光ドラム15へ向けて付勢され、感光ドラム15との間に転写ニップを形成する。
さらに、転写ローラ35には、感光ドラム15に形成されたトナー像とは逆極性の電圧が印加され、転写ニップにおいて、転写ベルト31に吸着搬送される記録材Pにトナー像が転写される。トナー像が転写された記録材Pは転写ユニット30から定着装置18へ受け渡され、定着装置18は、一対の定着ローラ19a、19bの熱と圧力によって、トナー像を記録材Pへ定着する。
制御部14は、上述のように記録材Pに画像を形成するために、デジタルプリンタ10各部の動作を制御する。
搬送ユニット13は、少なくともベルト部材である転写ベルト31を装置本体20から引き出し可能としている。図示の例では、搬送ユニット13が、装置本体20に、スライドレール21a、21bを介して、引き出し方向に着脱可能に支持されている。
さらに、搬送ユニット13は、回動可能に支持された操作部であるロックハンドル22の回動操作に連動して動作する、搬送ユニット13のロック機構(図示せず)を備えている。ロック機構は、図2に示すように、ロックハンドル22のロック位置221において、搬送ユニット13を装置本体20に固定し、ロックハンドル22の解除位置222においては、搬送ユニット13の装置本体20に対する固定を解除する。
したがって、搬送ユニット13を装置本体20から引き出す際には、ロック位置221にあるロックハンドル22を、図2の矢印B方向へ回動させ、解除位置222まで移動させることで、搬送ユニット13の固定が解除され、引き出しが可能となる。一方、搬送ユニット13を装着位置まで装置本体20に挿入してから、解除位置222にあるロックハンドル22を、矢印B方向とは逆方向に回動して、ロック位置221まで移動させることで、搬送ユニット13を装置本体20に固定することができる。
また、搬送ユニット13は転写ベルト31の感光ドラム15に対する当接または退避(接離)動作を行う転写ベルト移動機構40を備えている。言い換えれば、転写ベルト31は、転写ベルト移動機構40によって感光ドラム15に接離可能に配置されている。転写ベルト移動機構40は、画像形成動作に応じた転写ベルト31の当接および退避(離間)動作と、ロックハンドル22の解除動作に連動した転写ベルト31の退避動作を行う。
[転写ベルト移動機構]
次に、図3及び図4を用いて、転写ベルト移動機構40について詳しく説明する。転写ユニット30は、図3に示すように、フレーム32と、フレーム32に支持される駆動ローラ33、張架ローラ34、および、転写ローラ35と、駆動ローラ33と張架ローラ34に懸架された転写ベルト31とで構成される。駆動ローラ33の支持軸33aにはギア33bが一体的に設けられ、駆動ローラ33は、転写ベルト駆動モータ(図示せず)からの駆動をギア33bで受けて回転駆動され、転写ベルト31を矢印A方向に走行させる。さらに、駆動ローラ33の支持軸33aは、搬送ユニット13に設けられた支持部材(図示せず)に回動自在に支持される。
転写ベルト移動機構40は、図4に示すように、転写ユニット加圧部100、モータ駆動部200、および、ハンドル連動駆動部300とで構成される。
転写ユニット加圧部100は、回転自在に支持されるカムシャフト41と、カムシャフト41と一体的に回転する接離部材である加圧カム42を備える。加圧カム42は、カムフォロア43と付勢部材44を介して、フレーム32の支持部32aを支持する。また、加圧カム42は、回転駆動されることにより、転写ベルト31を感光ドラム15に接離させる。即ち、加圧カム42が回転して、その位相が上死点に移動すると、支持部32aを上昇させて転写ベルト31を感光ドラム15に当接させる。一方、その位相が下死点に移動するときは、支持部32aを下降させて転写ベルト31を感光ドラム15から退避(離間)させる。
なお、接離部材としては、加圧カム42に代えて、例えば、歯車機構により回転動力を感光ドラム15への接離方向への動作に変換するようなものであっても良い。要は、回転駆動することで、転写ベルト31を感光ドラム15に対して接離させるように動作するものであれば良い。
このように転写ユニット加圧部100は、加圧カム42の回転に伴って、転写ユニット30を駆動ローラ33まわりに回動させることで、感光ドラム15に対する転写ベルト31の接離動作を行うことができる。
モータ駆動部200は、加圧カム42を回転駆動する駆動モータ47と、加圧カム42と駆動モータ47との間に配置され、一方向の回転を伝達する一方向クラッチ45とを備える。駆動モータ47の回転は、入力ギア46及び一方向クラッチ45を介してカムシャフト41に伝達され、加圧カム42が回転駆動する。駆動モータ47と入力ギア46との間の駆動伝達は、アイドラギア48とタイミングベルト49を経由して行われる。
ここで、一方向クラッチ45は、入力ギア46の図4の矢印C方向への回転をカムシャフト41に伝達し、矢印C方向とは逆方向の回転は空転させて伝達しないように作用する。なお、一方向クラッチに代えて、例えば、通電時に動力が伝達され、非通電時に動力が切断される電磁クラッチなどの他のクラッチとしても良い。
また、モータ駆動部200は、加圧カム42の位相を検出する位相検出センサ(図示せず)を備えている。制御部14は、図5に示すように、位相検出センサの検出結果に基づいて、駆動モータ47の動作を制御することで、画像形成動作に応じて、転写ベルト31を感光ドラム15に対して接離させる。
ハンドル連動駆動部300は、加圧カム42と共に回転するギアである欠歯ギア51と、欠歯ギア51に対してスライド自在に配置されたスライド部材であるスライドラック50と、操作部であるロックハンドル22とを備える。欠歯ギア51は、回転方向の一部に複数の歯が存在するギア部51aと、回転方向の他部に歯が存在しない欠歯部51bとを有する。本実施形態では、欠歯ギア51は、カムシャフト41に固定され、このカムシャフト41及び加圧カム42と共に回転する。
スライドラック50は、スライド方向の一部に複数の歯が存在するラック部50aを有し、ラック部50aを欠歯ギア51のギア部51aに噛合させつつスライドすることにより、欠歯ギア51を介して加圧カム42を回転させる。
ロックハンドル22は、ユーザが操作することにより、ロック位置から噛み合い位置を通って解除位置までの間で、スライドラック50を移動させる。即ち、スライドラック50は、ロックハンドル22と一体的に回動するハンドルシャフト52に、リンク部材53を介して連結され、ロックハンドル22の回動動作に連動してロック位置501と解除位置502との間で移動する。
ここで、ロック位置とは、転写ベルト31が感光ドラム15に当接した状態でラック部50aとギア部51aとが噛合しない位置である。噛み合い位置とは、ラック部50aとギア部51aとが噛合する位置である。解除位置とは、転写ベルト31が感光ドラム15から離れた状態でラック部50aとギア部51aとが噛合しない位置である。したがって、ラック部50aは、スライドラック50がロック位置501から解除位置502へ移動する際に、ギア部51aと噛み合うが、スライドラック50がロック位置501にある時には、ギア部51aと噛み合わない位置に設けられている。
図6(a)に示すように、欠歯ギア51のギア部51aは、加圧カム42の位相が上死点の近傍にあり、転写ベルト31が感光ドラム15に当接または近接しているときに、移動するラック部50aと噛み合うように配置されている。一方、図6(b)に示すように、転写ベルト31が感光ドラム15から退避する下死点へ加圧カム42が移動すると、欠歯ギア51も加圧カム42と一体的に回転し、ラック部50aが通過する噛み合い位置には欠歯部51bが移動する。
ここで、図7(a)に示すように、加圧カム42の位相が上死点の近傍にあるときに、ロックハンドル22をロック位置221から解除位置222へ回動すると、矢印D方向に移動するラック部50aがギア部51aと噛み合う。そして、ラック部50aの矢印D方向の移動に伴い、欠歯ギア51は矢印C方向へ回転する。
このとき、一方向クラッチ45の作用により、カムシャフト41と入力ギア46の間で空転が生じるため、カムシャフト41にはモータ駆動部200の回転負荷がかからない。即ち、一方向クラッチ45は、スライドラック50をロック位置から解除位置までスライドさせた場合の加圧カム42の回転が駆動モータ47に伝達されることを防止している。
また、ラック部50aとギア部51aの配置および歯数は、欠歯ギア51が停止位置に到達するまでに、噛み合いが解除され、駆動伝達が切断されるように設定される。なお、ここでいう停止位置とは、転写ベルト31が感光ドラム15から十分に退避できる、加圧カム42の位相が下死点、または、その近傍に移動した位置である。
そして、図7(b)に示すように、ラック部50aからの駆動伝達が切断された欠歯ギア51は、転写ユニット30の荷重を受ける加圧カム42と共に、停止位置まで一体的に回転して停止する。このとき、欠歯ギア51が停止せずにオーバーランすると、加圧カム42が再び上死点に向かって回転し、転写ベルト31が感光ドラム15に衝突してしまう可能性がある。
また、欠歯ギア51のオーバーランにより加圧カム42が上死点まで回転しなくても、ギア部51aがスライドラック50のラック部50aの通過領域に進入してしまう可能性もある。ギア部51aがラック部50aの通過領域に存在すると、その後、ロックハンドル22を操作してスライドラック50をロック位置まで移動させる際に、スライドラック50のラック部50aがギア部51aに衝突してしまう。
そこで、本実施形態の場合、ロックハンドル22の急激な解除操作に連動して回転した欠歯ギア51および加圧カム42が、停止位置をオーバーランすることで発生する装置の破損を防止するための回転阻止機構500を備えている。
[回転阻止機構]
以下、回転阻止機構(欠歯ギアオーバーラン阻止手段)500について説明する。回転阻止機構500は、スライドラック50を噛み合い位置から解除位置までスライドさせた場合に、転写ベルト31が感光ドラム15に当接しないように、欠歯ギア51の回転を阻止する。特に本実施形態では、回転阻止機構500は、スライドラック50を噛み合い位置から解除位置までスライドさせた場合に、欠歯部51bがラック部50aの通過領域に対向するように欠歯ギア51の回転を阻止するように構成されている。
このために回転阻止機構500は、係合部である突起部51cと、被係合部である回転阻止部材54とを備える。突起部51cは、欠歯ギア51に設けられ、欠歯ギア51と共に回転する。回転阻止部材54は、解除位置で突起部51cと係合して欠歯ギア51の回転を阻止し、ロック位置及び噛み合い位置では欠歯ギア51の回転を阻止しないように構成されている。このような回転阻止部材54は、解除位置で突起部51cと係合し、ロック位置及び噛み合い位置で突起部51cと係合しないように、スライドラック50に連動して動作する。
具体的に説明する。回転阻止部材54は、欠歯ギア51に対し遠近動する方向にスライド自在に、転写ベルト移動機構40に支持されている。このために回転阻止部材54にはスライド方向に長い長穴部54aが形成され、転写ベルト移動機構40に設けられた支持軸55をこの長穴部54a内に挿入している。これにより、長穴部54aと支持軸55との係合範囲で、回転阻止部材54がスライドする。また、回転阻止部材54は、付勢部材であるスプリング56によって欠歯ギア51に対し近づく方向である矢印E方向へ付勢される。
ここで、回転阻止部材54と突起部51cの形状や位置は、加圧カム42が下死点を通過してから、ギア部51aがラック部50aの通過領域である噛み合い位置まで到達しない区間で、突起部51cが回転阻止部材54と衝突するように設定される。
このために回転阻止部材54は、スライドラック50の先端の規制部50bに当接する当接部54bを有する。そして、図6(a)、(b)に示したように、当接部54bが、ロック位置501にあるスライドラック50の規制部50bに当接し、欠歯ギア51の回転を妨げない退避位置で停止する。一方、スライドラック50がロック位置501から解除位置502へ移動する際には、回転阻止部材54はスライドラック50の移動に伴って矢印E方向へ移動する。その後、図7(a)に示したように、回転阻止部材54は、突起部51cの移動領域まで侵入し、支持軸55に長穴部54a端部が当接して停止する動作位置まで移動する。
したがって、ロックハンドル22の解除操作に伴って回転した欠歯ギア51が、停止位置を超えて回転を続けた場合には、図7(b)に示したように、動作位置まで移動した回転阻止部材54に突起部51cが衝突する。これにより、欠歯ギア51及び加圧カム42の回転を阻止することができる。本実施形態では、このように欠歯ギア51の回転が阻止された状態で、欠歯部51bがラック部50aの通過領域に対向するようにしている。
なお、スライドラック50がロック位置501にあるとき、回転阻止部材54は、規制部50bと当接部54bとが当接することによりスライドラック50に押されて、突起部51cの移動領域から退避する。このため、ロック位置では、回転阻止部材54が、駆動モータ47によって加圧カム42が回転駆動される通常動作を妨げることはない。
本実施形態の場合、上述のように欠歯ギア51の回転を阻止する回転阻止機構500を備える。このため、転写ベルト31を感光ドラム15から離間させるようにロックハンドル22を操作した際に、欠歯ギア51がオーバーランして転写ベルト31が感光ドラム15に衝突することを防止できる。
また、本実施形態の場合、欠歯ギア51が停止位置をオーバーランした場合でも、ギア部51aがラック部50aとの噛み合い位置まで到達する前に、欠歯ギア51の回転を停止させることができる。そのため、ロックハンドル22を解除位置222からロック位置221へ回動する際に、オーバーランした欠歯ギア51と、移動するスライドラック50の衝突による破損を防止することができる。
なお、オーバーランによる転写ベルト31と感光ドラム15との衝突を防止するだけであれば、回転阻止部材54と突起部51cの形状や位置は、上述の構成でなくても良い。即ち、加圧カム42が上死点に到達する前に回転阻止部材54と突起部51cとが当接するようにすれば良い。また、この場合に、欠歯ギア51を全周に歯があるギアとしても良い。
また、本実施形態のデジタルプリンタ10は、ベルト部材として、記録材Pを吸着搬送しながらトナー像を転写する転写ベルト31を備える。但し、ベルト部材が、感光ドラムなどの像担持体からトナー像が転写される中間転写ベルトのような他の態様であっても、本発明を適用することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図8ないし図10を用いて説明する。本実施形態の場合、上述の第1の実施形態に対して、転写ベルト移動機構の回転阻止機構が異なる。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、以下、重複する説明及び図示は省略又は簡略にし、重複する符号、名称はそのまま使用して、異なる部分を中心に説明する。
本実施形態のハンドル連動駆動部300aは、スライド自在に支持され、ロックハンドル22の回動動作に連動して移動するスライドラック60と、カムシャフト41と一体的に回転する欠歯ギア61とを備える。スライドラック60は、ロックハンドル22の解除操作を行うと、ロックハンドル22の回動に伴って、矢印D方向へ移動する。このとき、転写ベルト31が感光ドラム15に当接した位置にあると、ロックハンドル22に設けられたラック部60aが、欠歯ギア61のギア部61aと噛み合って、欠歯ギア61を矢印C方向へ回転させる。さらに、欠歯ギア61と一体的に回転する加圧カム42は、位相が上死点から下死点へ移動して、転写ベルト31を感光ドラム15から退避させる。
また、ハンドル連動駆動部300aは、回転阻止機構600を備え、欠歯ギア61および加圧カム42のオーバーランに起因する装置の破損を防止している。回転阻止機構600は、ストッパ部である回転ストッパ62と、当接部であるストッパ当接部60bとを備える。
回転ストッパ62は、欠歯ギア61に対して回転自在に支持されている。回転ストッパ62は、欠歯ギア61が固定されたカムシャフト41に回転自在に支持されている。回転ストッパ62には、被係合部である突起部(ボス)62aが設けられている。突起部62aは、欠歯ギア61に設けられた係合部である規制孔61cに挿入されている。規制孔61cは、欠歯ギア61の回転方向に沿った長孔で、欠歯ギア61の欠歯部61bの領域内で突起部62aの移動を規制する。このため、欠歯ギア61と回転ストッパ62は、規制孔61c内での突起部62aの移動を許容しつつ、相対的な移動が規制される。
ストッパ当接部60bは、次の条件を満たすように、スライドラック60に形成されている。即ち、解除位置で回転ストッパ62に設けられたストッパ62bと当接して、スライドラック60を噛み合い位置から解除位置までスライドさせた場合の欠歯ギア61の回転方向と同方向の回転ストッパ62の回転を阻止する。一方、ロック位置及び噛み合い位置ではストッパ62bとは当接しないようにする。図示の例では、ラック部60aを含むスライドラック60の先端部分までの範囲で、ラック部60aの歯先よりも高い位置にストッパ62bとの当接面が位置するように形成されている。なお、ストッパ当接部60bは、欠歯ギア61とは欠歯ギア61の回転軸方向に外れた位置に形成され、ストッパ62bとは当接するが、欠歯ギア61とは干渉しないようにしている。
このように構成される回転阻止機構600の動作について、図9及び図10を用いて説明する。図9(a)は、転写ベルト31が感光ドラム15に当接した状態、図9(c)は、転写ベルト31が感光ドラム15から退避した状態を示す。また、図9(b)、(d)は、それぞれ、図9(a)から図9(c)、および、図9(c)から図9(a)の状態への移動過程を示す。
欠歯ギア61は、画像形成動作に応じて転写ベルト31を感光ドラム15に対して接離させるために、駆動モータ47によって回転駆動される加圧カム42と一体的に矢印C方向へ回転する。また、回転ストッパ62は、欠歯ギア61の回転に伴って、突起部62aが規制孔61c内面との接離を繰り返しながら矢印C方向へ回転する。一方、スライドラック60は、ロック位置において停止状態を維持する。
回転ストッパ62に設けられたストッパ62bと、スライドラック60に設けられたストッパ当接部60bは、スライドラック60がロック位置にある場合には、互いが接触しないように、それぞれの形状が設定されている。
また、図9(c)に示した、転写ベルト31が感光ドラム15から退避した状態においては、回転ストッパ62は、スライドラック60のラック部60aの移動経路(通過領域)中に侵入して停止する。このような場合には、矢印D方向に移動するスライドラック60のストッパ当接部60bが回転ストッパ62と干渉する。
ところが、図10(a)に示すように、ストッパ当接部60bの干渉を受けた回転ストッパ62は、規制孔61c内で矢印C方向へ回動して、ストッパ当接部60bに乗り上げることで干渉をかわすことができる。そして、ロックハンドル22の解除操作の際に、欠歯ギア61が停止位置をオーバーランした場合には、図10(b)に示すように、ストッパ62bがストッパ当接部60bに衝突する。更に、規制孔61c内面が突起部62aに衝突して、欠歯ギア61及び加圧カム42の回転が阻止される。欠歯ギア61及び加圧カム42の回転を阻止する位置については、第1の実施形態と同様である。
ここで、規制孔61cと突起部62aの相対的な可動範囲は、回転ストッパ62が移動するストッパ当接部60bと干渉せず、かつ、オーバーラン時に停止した欠歯ギア61のギア部61aが噛み合い位置まで侵入しないように設定される。
本実施形態の場合、オーバーランした欠歯ギア61の回転を、ストッパ62bがストッパ当接部60bに衝突するとともに、規制孔61c内面が突起部62aに衝突して停止させることができるので、装置の破損を防止することができる。また、スライドラック60が移動中に回転ストッパ62と干渉した場合でも、回転ストッパ62がストッパ当接部60bに乗り上げて、スライドラック60との干渉をかわすことができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図11ないし図13を用いて説明する。本実施形態の場合、上述の第1の実施形態に対して、転写ベルト移動機構の回転阻止機構が異なる。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、以下、重複する説明及び図示は省略又は簡略にし、重複する符号、名称はそのまま使用して、異なる部分を中心に説明する。
ハンドル連動駆動部300bは、スライド自在に支持され、ロックハンドル22の回動動作に連動して移動するスライドラック70と、カムシャフト41と一体的に回転する欠歯ギア71とを備える。欠歯ギア71は、ギア部71aと欠歯部71bとを有する。また、本実施形態においても、ハンドル連動駆動部300bは回転阻止機構700を備え、欠歯ギア71および加圧カム42のオーバーランに起因する装置の破損を防止している。回転阻止機構700は、係合部であるストッパ部71cと、被係合部であるストッパ当接部(回転規制部)70bとを備える。
ストッパ部71cは、欠歯ギア71の側面に固定され、欠歯ギア71と共に回転する。このようなストッパ部71cは、欠歯ギア71のギア部71aの回転方向(矢印C)上流側先頭の歯71dと同位相に配置された歯面形状部71eを有する。歯面形状部71eの回転方向下流側の面の少なくとも先端部分は、歯71dの回転方向下流側の歯面と同一面となるように形成されている。
ストッパ当接部70bは、次の条件を満たすように、スライドラック70に形成されている。即ち、解除位置でストッパ部71cと当接して、スライドラック70を噛み合い位置から解除位置までスライドさせた場合の欠歯ギア71の回転方向と同方向のストッパ部71cの回転を阻止する。一方、ロック位置及び噛み合い位置ではストッパ部71cとは当接しないようにする。
図示の例では、ラック部70aを含むスライドラック70の先端部分までの範囲で、ラック部70aの歯先よりも高い位置にストッパ部71cとの当接面が位置するように形成されている。なお、ストッパ当接部70bは、欠歯ギア71とは欠歯ギア71の回転軸方向に外れた位置に形成され、ストッパ部71cとは当接するが、欠歯ギア71とは干渉しないようにしている。
また、ストッパ当接部70bは、ラック部70aの1つのラックの、ロックハンドル22の解除動作時の移動方向(矢印D)側の歯面に一致させた斜面70cを有する。図示の例では、ラック部70aの解除動作時の移動方向先端の歯面と一致させている。
このように構成される回転阻止機構700の動作について、図12及び図13を用いて説明する。ロックハンドル22の解除操作時に、欠歯ギア71がオーバーランした場合には、図12(a)に示すように、ストッパ部71cがストッパ当接部70bに衝突して欠歯ギア71及び加圧カム42の回転を阻止する。欠歯ギア71及び加圧カム42の回転を阻止する位置については、第1の実施形態と同様である。
一方、図12(b)に示すように、ストッパ部71cが矢印D方向に移動するストッパ当接部70bと干渉するような位置で停止してしまったときに、ロックハンドル22の解除動作を行った場合について説明する。
図13(a)、(b)に示すように、ラックの歯面形状を有する斜面70cが、ストッパ部71cの歯面形状部71eに当接しながら移動することで、ラック部70aとギア部71aが噛み合い、転写ベルト31を退避位置へ移動させることができる。
本実施形態の場合、オーバーランした欠歯ギア71の回転を、ストッパ部71cがストッパ当接部70bに衝突して停止させることができるため、装置の破損を防止することができる。また、スライドラック70が移動する際に、ストッパ当接部70bがストッパ部71cと干渉してしまう場合には、ラック部70aとギア部71aが噛み合って、欠歯ギア71を回転させることで、装置の破損を防止することができる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図14ないし図16を用いて、図4を参照しつつ説明する。本実施形態の場合、上述の第1の実施形態に対して、転写ベルト移動機構の回転阻止機構が異なる。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、以下、重複する説明及び図示は省略又は簡略にし、重複する符号、名称はそのまま使用して、異なる部分を中心に説明する。
ハンドル連動駆動部300cは、回転阻止機構800を備え、加圧カム42のオーバーランに起因する装置の破損を防止している。本実施形態の場合、回転阻止機構800は、アクチュエータであるソレノイド80を有する。ソレノイド80は、非通電状態で被係合部であるソレノイドアーム81aを係合部である突起部42aと係合可能な位置に移動させ、通電状態でソレノイドアーム81aを突起部42aと係合不能な位置に移動させる。以下、具体的に説明する。
ソレノイド80は、搬送ユニット13上に固定され、ソレノイドアーム81aとソレノイドアーム81aを矢印D方向へ付勢する弾性部材81bを有する。加圧カム42は、カムシャフト41に固定され、加圧カム42及びカムシャフト41と共に回転する突起部42aを有する。突起部42aは、カムシャフト41の直径方向に突出するように形成される。そして、突起部42aがソレノイドアーム81aと係合することにより、欠歯ギア51及び加圧カム42の回転を阻止する。
ソレノイドアーム81aと突起部42aの形状や位置は、加圧カム42が下死点を通過してから、ギア部51aがラック部50aとの噛み合い位置まで到達しない区間で、突起部42aがソレノイドアーム81aと当接するように設定される。
このように構成される回転阻止機構800の動作について、図15を用いて説明する。図15(a)に示すように、加圧カム42が下死点から上死点へ移動するときにのみ、ソレノイド80に通電状態とする。これにより、ソレノイドアーム81aが吸着され、ソレノイドアーム81aが位置83に移動し、突起部42aの移動範囲から退避する。そして、加圧カム42は自在に回転することが可能になる。
一方、図15(b)に示すように、加圧カム42が上死点まで移動したら、ソレノイド80への通電を解除(非通電状態と)する。これにより、ソレノイドアーム81aを再び位置82に移動し、突起部42aの移動範囲に進入する。
このとき、加圧カム42をロックハンドル22の操作によって上死点から下死点に移動する過程で、ロックハンドル22の急激な操作を行うと、ロックハンドル22の動きに連動して回転した欠歯ギア51および加圧カム42がオーバーランする。しかし、位置82に移動したソレノイドアーム81aに突起部42aが当接することで、欠歯ギア51の回転を阻止することができる。
図16に加圧カム42が下死点から1回転する場合の一連の動作を示す。まず、加圧カム42が下死点に位置すると(S1)、ソレノイド80に通電され(S2)、ソレノイドアーム81aが位置83に移動する(S3)。これにより加圧カム42の回転が阻止されなくなり、加圧カム42を上死点に移動でき(S4)、転写ベルト31と感光ドラム15とを当接させられる(S5)。この状態で、ソレノイド80への通電を解除しておく(S6)。すると、ソレノイドアーム81aが位置82に移動する(S7)。次に、転写ベルト31を感光ドラム15から離間させるべく、ロックハンドル22を操作して、加圧カム42を回転させて下死点に移動させる(S8)。このとき、加圧カム42がオーバーランしても、突起部42aがソレノイドアーム81aに当接して、加圧カム42がそれ以上回転することが阻止される。
本実施形態の場合、回転阻止機構800を設けたことで、欠歯ギア51が停止位置をオーバーランした場合でも、ギア部51aがラック部50aとの噛み合い位置まで到達する前に、欠歯ギア51の回転を停止させることができる。更に、ソレノイド80を使用することで、ソレノイド80に意図的な通電を行わない限り機械の状態を問わず加圧カム42の回転を規制することができ、急激なハンドル操作等における欠歯ギア51のオーバーランを防止することができる。この結果、転写ユニットや欠歯ギア及びラックの破損を未然に防ぐことができる。
10・・・デジタルプリンタ(画像形成装置)、13・・・搬送ユニット(ベルトユニット)、15・・・感光ドラム(像担持体)、20・・・装置本体、22・・・ロックハンドル(操作部)、221・・・ロック位置、222・・・解除位置、31・・・転写ベルト(ベルト部材)、42・・・加圧カム(接離部材)、42a・・・突起部(係合部)、45・・・一方向クラッチ(クラッチ)、47・・・駆動モータ(モータ)、50、60、70・・・スライドラック(スライド部材)、50a、60a、70a・・・ラック部、51、61、71・・・欠歯ギア(ギア)、51a、61a、71a・・・ギア部、51b、61b、71b・・・欠歯部、51c・・・突起部(係合部)、54・・・回転阻止部材(被係合部)、60b・・・ストッパ当接部(当接部)、61c・・・規制孔(係合部)、62・・・回転ストッパ(ストッパ部)、62a・・・突起部(被係合部)、70b・・・ストッパ当接部(被係合部、当接部)、71c・・・ストッパ部(係合部)、80・・・ソレノイド(アクチュエータ)、81a・・・ソレノイドアーム(被係合部)、500、600、700、800・・・回転阻止機構

Claims (8)

  1. 装置本体内に配置される像担持体に接離可能に配置されたベルト部材を有するベルトユニットにおいて、
    回転駆動されることにより、前記ベルト部材を前記像担持体に接離させる接離部材と、
    前記接離部材と共に回転するギアと、
    前記ギアに対してスライド自在に配置され、スライド方向の一部に複数の歯が存在するラック部を有し、前記ラック部を前記ギアに噛合させつつスライドすることにより前記ギアを介して前記接離部材を回転させるスライド部材と、
    前記ベルト部材が前記像担持体に当接した状態で前記ラック部と前記ギアとが噛合しないロック位置から、前記ラック部と前記ギアとが噛合する噛み合い位置を通って、前記ベルト部材が前記像担持体から離れた状態で前記ラック部と前記ギアとが噛合しない解除位置までの間で、前記スライド部材を移動させる操作部と、
    前記ギアの回転に伴って移動する係合部と、前記解除位置で前記係合部と係合して前記ギアの回転を阻止し、前記ロック位置及び前記噛み合い位置では前記ギアの回転を阻止しない被係合部と、を有し、前記スライド部材を前記噛み合い位置から前記解除位置までスライドさせた場合に、前記ベルト部材が前記像担持体に当接しないように、前記ギアの回転を阻止する回転阻止機構と、を備えた、
    ことを特徴とするベルトユニット。
  2. 前記ギアは、回転方向の一部に複数の歯が存在するギア部と、回転方向の他部に歯が存在しない欠歯部とを有する欠歯ギアであり、
    前記回転阻止機構は、前記スライド部材を前記噛み合い位置から前記解除位置までスライドさせた場合に、前記欠歯部が前記ラック部の通過領域に対向するように前記欠歯ギアの回転を阻止する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のベルトユニット。
  3. 前記係合部は、前記ギアと共に回転する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のベルトユニット。
  4. 前記被係合部は、前記解除位置で前記係合部と係合し、前記ロック位置及び前記噛み合い位置で前記係合部と係合しないように、前記スライド部材に連動して動作する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のベルトユニット。
  5. 前記ギアは、回転方向の一部に複数の歯が存在するギア部と、回転方向の他部に歯が存在しない欠歯部とを有する欠歯ギアであり、
    前記回転阻止機構は、前記欠歯ギアに対して回転自在に支持されたストッパ部と、前記解除位置で前記ストッパ部と当接して、前記スライド部材を前記噛み合い位置から前記解除位置までスライドさせた場合の前記欠歯ギアの回転方向と同方向の前記ストッパ部の回転を阻止し、前記ロック位置及び前記噛み合い位置では前記ストッパ部とは当接しないように、前記スライド部材に形成された当接部と、を有し、
    前記被係合部は、前記ストッパ部に設けられた突起部であり、
    前記係合部は、前記欠歯ギアに設けられ、前記欠歯部の領域内で前記突起部の移動を規制する規制孔である、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のベルトユニット。
  6. 前記係合部は、前記ギアと共に回転するストッパ部であり、
    前記被係合部は、前記解除位置で前記ストッパ部と当接して、前記スライド部材を前記噛み合い位置から前記解除位置までスライドさせた場合の前記ギアの回転方向と同方向の前記ストッパ部の回転を阻止し、前記ロック位置及び前記噛み合い位置では前記ストッパ部とは当接しないように、前記スライド部材に形成された当接部である、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のベルトユニット。
  7. 前記回転阻止機構は、非通電状態で前記被係合部を前記係合部と係合可能な位置に移動させ、通電状態で前記被係合部を前記係合部と係合不能な位置に移動させるアクチュエータを有する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のベルトユニット。
  8. 装置本体と、
    前記装置本体内に配置される像担持体と、
    前記像担持体に接離可能に配置されたベルト部材を有し、少なくとも前記ベルト部材を前記装置本体から引き出し可能な、請求項1ないし7のうちの何れか1項に記載のベルトユニットと、
    前記接離部材を回転駆動するモータと、
    前記接離部材と前記モータとの間に配置され、前記スライド部材を前記ロック位置から前記解除位置までスライドさせた場合の前記接離部材の回転が前記モータに伝達されることを防止するクラッチと、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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