JPH10293437A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10293437A
JPH10293437A JP9100350A JP10035097A JPH10293437A JP H10293437 A JPH10293437 A JP H10293437A JP 9100350 A JP9100350 A JP 9100350A JP 10035097 A JP10035097 A JP 10035097A JP H10293437 A JPH10293437 A JP H10293437A
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JP
Japan
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image forming
belt
image
toner
transfer roller
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Pending
Application number
JP9100350A
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English (en)
Inventor
Sueaki Okamoto
季明 岡本
Toshiaki Kusuda
敏明 楠田
Hideki Ishida
英樹 石田
Kazuya Kamihira
和也 上平
Tadakazu Ogiri
忠和 大桐
Moriaki Miyamoto
謹彰 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー像が形成されない感光体ドラムから搬送
ベルトを離間させることができる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】フルカラー画像を形成する際には、図4
(a)に示すように、ブラック転写ローラ50B,マゼ
ンタ転写ローラ50M、シアン転写ローラ50Cおよび
イエロー転写ローラ50Yによって、搬送ベルト46が
感光体ドラム11B,11M,11C,11Yに圧接さ
れている。このとき、偏心カム73の高位置周面が、く
り抜き穴72の上辺に接触している。モノクロ画像を形
成する際には、偏心カム73の回動軸74が回転され
る。すると、くり抜き穴72の上辺が偏心カム73の高
位置周面から離脱し、偏心カム73の低位置周面に接触
する。これにより、図4(b)に示すように、揺動板6
3,64が、揺動ピン65を中心として反時計回りに回
転されて、転写ローラ50M,50C,50Yが下方へ
変位し、搬送ベルト46と感光体ドラム11M,11
C,11Yとの圧接状態が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙の搬送方向
に沿って複数の画像形成部が配置された、いわゆるタン
デム方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フルカラー画像形成装置にお
いて、搬送ベルトによって形成される直線状の用紙搬送
路に沿って、ブラック、マゼンタ、シアンおよびイエロ
ー用の4つの画像形成ユニットを配設し、搬送ベルトに
よって搬送される用紙に各画像形成ユニットにおいて形
成したトナー像を順次転写してカラー画像を形成する、
いわゆるタンデム方式が提案されている。
【0003】タンデム方式のフルカラー画像形成装置で
は、各画像形成ユニットに含まれる感光体に搬送ベルト
が密着しており、搬送ベルトの吸着力および感光体と搬
送ベルトとの圧接力で用紙を搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なタンデム方式のフルカラー画像形成装置において、モ
ノクロ画像を形成する際には、ブラックの画像形成ユニ
ットのみでトナー像が形成され、ブラック以外(マゼン
タ、シアン、イエロー)の画像形成ユニットではトナー
像は形成されない。にもかかわらず、搬送ベルトが感光
体に密着しているので、用紙を搬送するためには、ブラ
ック以外の画像形成ユニットも動作させて、感光体を回
転させる必要がある。
【0005】ところが、モノクロ画像を形成する場合に
ブラック以外の画像形成ユニットも動作させると、1枚
のモノクロコピーを得るためのコストが、フルカラー画
像を形成する場合と同じになってしまう。また、マゼン
タ、シアンおよびイエローの感光体ドラムに用紙が不必
要に接触することにより、これらの感光体ドラムの寿命
が縮まるおそれがある。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、トナー像が形成されない感光体ドラムか
ら搬送ベルトを離間させることによって、トナー像が形
成されない画像形成ユニットの動作を停止させることが
できる画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の画像形成装置は、直線状の用紙搬送
路を形成するための搬送ベルトと、感光体をそれぞれ備
え、感光体表面に相互に色の異なるトナー像を形成する
ための複数の画像形成部と、複数の画像形成部の感光体
表面に形成されたトナー像を、搬送ベルトによって搬送
される用紙に転写させるために、搬送ベルトを各感光体
にそれぞれ圧接させるための複数の圧接手段と、複数の
画像形成部のうちの所定の画像形成部に備えられた感光
体への搬送ベルトの圧接状態を解除する圧接解除機構
と、を含むことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、上記圧接解
除機構は、搬送ベルトによって形成される搬送路に沿っ
て延びる揺動板を有し、この揺動板によって複数の圧接
手段のうちの所定の圧接手段が保持されており、揺動板
が一方端部に設けられた揺動ピンを中心として回動され
ることによって、上記所定の画像形成部に備えられた感
光体への搬送ベルトの圧接状態が解除されることを特徴
とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、上記圧接
手段は、上記画像形成部に備えられた感光体にそれぞれ
対向して設けられた転写ローラと、転写ローラを対向す
る感光体に向けて付勢する手段とを含むことを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であ
る。請求項1記載の構成によれば、圧接解除手段によっ
て、所定の画像形成部に備えられた感光体への圧接状態
を解除することができる。具体的には、請求項2に記載
されているように、所定の圧接手段を揺動板に保持され
ており、この揺動板が揺動ピンを中心として回転される
ことによって、所定の感光体への搬送ベルトの圧接状態
が解除される。また、圧接手段は、請求項3に記載され
ているように、具体的には転写ローラと転写ローラを感
光体に向けて付勢する手段とで構成されるのが好まし
い。
【0010】たとえば、トナー像が形成されない感光体
への搬送ベルトの圧接状態を解除して、トナー像が形成
されない画像形成部の駆動を停止させることによって、
無駄な電力の消費を抑えることができる。また、トナー
像が形成されない感光体には、用紙または搬送ベルトが
接触しないので、感光体の寿命を延ばすことができる。
【0011】請求項4記載の発明は、上記複数の画像形
成部のうち、搬送ベルトによって搬送される用紙の搬送
方向に関して最も上流側に配置された画像形成部は、感
光体表面にブラックのトナー像を形成するものであるこ
とを特徴とする特徴とする請求項1ないし請求項3のい
ずれかに記載の画像形成装置である。請求項4記載の画
像形成装置がブラック、マゼンタ、シアンおよびイエロ
ーのトナー像を1枚の用紙に順次色重ねして転写するこ
とによりフルカラー画像を得るタンデム方式のフルカラ
ー画像形成装置の場合に、ブラックのトナー像を形成す
る画像形成部が用紙の搬送方向に関して最も上流側に配
置されていれば、モノクロ画像の形成時にマゼンタ、シ
アンおよびイエローの感光体から搬送ベルトを離間させ
ても、ブラックのトナー像が用紙に転写される際に用紙
が帯電されるので、用紙は搬送ベルトに静電吸着されて
確実に搬送される。
【0012】ゆえに、ブラックの画像形成部が最も下流
側に配置された画像形成装置において、モノクロ画像形
成時にマゼンタ、シアンおよびイエローの感光体への搬
送ベルトの圧接状態を解除する構成をとる場合に従来不
可欠であった、用紙を搬送ベルトに静電吸着させるため
に搬送ベルトを帯電する吸着手段が不要となる。また、
ブラックの画像形成部が最も下流側に配置された画像形
成装置では、モノクロ画像を形成する場合にマゼンタ、
シアンおよびイエローの感光体から搬送ベルトを離間さ
せると、搬送ベルトの上流端からブラックの画像形成部
までの距離が、フルカラー画像形成時の距離よりも長く
なってしまう。したがって、モノクロ画像形成時には、
フルカラー画像形成時よりも用紙の搬送タイミングを早
めたり、画像形成タイミングを遅くしたりする必要があ
る。
【0013】ところが、請求項4記載の構成であれば、
モノクロ画像を形成する場合にマゼンタ、シアンおよび
イエローの感光体から搬送ベルトを離間させても、搬送
ベルトの上流端からブラックの画像形成部までの距離に
変動はないから、上述のようなタイミング制御を行う必
要がない。請求項5記載の発明は、上記複数の画像形成
部のうち、搬送ベルトによって搬送される用紙の搬送方
向に関して最も上流側に配置された画像形成部は、転写
後の感光体表面に残留するトナーを回収して再使用する
ものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の
いずれかに記載の画像形成装置である。
【0014】請求項5記載の構成によれば、用紙の搬送
方向に関して最も上流側に配置された画像形成部では、
転写後の感光体表面に残留するトナーが回収されて、そ
の回収されたトナーが再使用される。たとえば、タンデ
ム式のフルカラー画像形成装置では、各画像形成部にお
いて形成された各色のトナー像を1枚の用紙に順次色重
ねして転写する構成ゆえ、下流側に配置された画像形成
部に備えられた感光体の表面には、上流側で転写された
トナーが付着することがある。しかしながら、最も上流
側に配置された画像形成部に備えられた感光体には、他
色のトナーが付着することがないから、この感光体の表
面に付着したトナーを、たとえばクリーナで回収して、
現像装置に移し替えれば、1度使用したトナーを繰り返
し使用することができる。
【0015】また、最も上流側に配置された画像形成部
をクリーナレス構造とし、現像装置で残留トナーを回収
するようにすれば、回収トナーをクリーナから現像装置
に移し替える必要がなく便利である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかるディジタルフルカラープリン
タの内部構成を簡略化して示す断面図である。図1を参
照して、このディジタルフルカラープリンタは、用紙P
を直線状に搬送するための搬送機構43と、搬送機構4
3によって形成される用紙搬送路に沿って一列に配列さ
れたブラック、マゼンタ、シアンおよびイエロー用の4
つの画像形成ユニット10B,10M,10C,10Y
(以下、総称するときには、「画像形成ユニット10」
という。)とを備え、各画像形成ユニットに含まれる感
光体ドラム11B,11M,11C,11Y(以下、総
称するときには、「感光体ドラム11」という。)上に
それぞれ形成されたブラック、マゼンタ、シアン、イエ
ローのトナー像を、1枚の用紙Pに順次色重ねして転写
することによりフルカラー画像を得る、いわゆるタンデ
ム方式のフルカラープリンタである。
【0017】搬送機構43には、用紙搬送方向に関して
下流側に配置された駆動ローラ44と、上流側に配置さ
れた従動ローラ45と、駆動ローラ44および従動ロー
ラ45間に掛け回された無端状の搬送ベルト46と、搬
送ベルト46の撓みを抑えるための補助ローラ47〜4
9とが含まれている。駆動ローラ44が回転駆動される
と、トナー像が転写される用紙Pは、搬送ベルト46の
上面に載置された状態で、矢印98方向に直線状に搬送
される。
【0018】搬送ベルト46の内側には、感光体ドラム
11B,11M,11C,11Yにそれぞれ対向する位
置に、ブラック転写ローラ50B、マゼンタ転写ローラ
50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー転写ロ
ーラ50Yが配置されている。これらの転写ローラ50
B,50M,50C,50Yは、搬送ベルト46を感光
体ドラム11B,11M,11C,11Yに下方から圧
接する働きと、感光体ドラム11上のトナー像を用紙に
転写する働きをするものである。
【0019】また、駆動ローラ44の下方には、搬送ベ
ルト46表面に付着したトナーや紙粉などの汚れを落と
すためのベルトクリーナ17が備えられている。この実
施形態では、搬送機構43、転写ローラ50B,50
M,50C,50Yおよびベルトクリーナ17は、ユニ
ットケース41によって保持されて転写ベルトユニット
40となっている。転写ベルトユニット40は、ユニッ
トケース41の図1における左右両側に設けられたスラ
イド機構42によって、プリンタ本体2に対して前後に
移動可能になっている。
【0020】一方、転写ベルトユニット40の下方に
は、複数枚の用紙Pを収容する給紙トレイ3が備えられ
ている。給紙トレイ3に関連して、給紙トレイ3から用
紙Pを1枚ずつ搬送路4に送り出すための給紙ローラ5
が備えられており、給紙ローラ5が回転されて搬送路4
に送り出された用紙Pは、搬送ローラ6によってレジス
トローラ7に向けて搬送される。レジストローラ7は、
用紙Pの搬送方向に関して転写ベルトユニット40の上
流側に配置されており、搬送されてきた用紙Pを一旦停
止させた後、画像形成ユニット10におけるトナー像形
成動作(後述する)とタイミングを合わせて、用紙Pを
搬送ベルト46上に送り出す。
【0021】画像形成ユニット10の上方には、感光体
ドラム11B,11M,11C,11Yに、それぞれレ
ーザビームを照射するためのブラック用レーザ走査部2
0B、マゼンタ用レーザ走査部20M、シアン用レーザ
走査部20Cおよびイエロー用レーザ走査部20Yが配
置されている。また、プリンタ本体2は、たとえばマイ
クロコンピュータなどの外部機器(図示せず)に接続さ
れている。外部機器から入力された画像データは、ブラ
ック、マゼンタ、シアン、イエローの各色成分の濃度を
表すディジタルカラー画像データに分解された後、それ
ぞれの色に対応したレーザ走査部20B,20M,20
C,20Yに与えられる。
【0022】ブラックの画像データがブラック用レーザ
走査部20Bに与えられると、図示しないレーザ光源か
ら、与えられたブラックの画像データに対応したレーザ
ビームが発生される。このレーザビームは、所定の高速
度で回転するポリゴンミラー21によって反射され、レ
ンズ22を介して第1反射鏡23へ導かれる。第1反射
鏡23に導かれた光は、第1反射鏡23および第2反射
鏡24によって光路が折り返されて、第3反射鏡25へ
導かれる。そして、第3反射鏡25によって光路が下方
に曲げられて、ブラック用画像形成ユニット10Bの感
光体ドラム11Bに照射される。
【0023】ブラック用画像形成ユニット10Bには、
画像形成時に一定速度で矢印方向(図1における時計回
り)に回転する感光体ドラム11Bが備えられている。
この感光体ドラム11Bの周囲には、その回転方向に沿
って順に、メインチャージャ12、ブラック現像装置1
3およびクリーナ14が配置されている。ブラック用レ
ーザ走査部から入射されるレーザビームは、メインチャ
ージャ12とブラック現像装置13との間の感光体ドラ
ム11Bの表面に照射されるようになっている。
【0024】感光体ドラム11Bの表面は、メインチャ
ージャ12の放電によって一様な所定電位に帯電された
後、ブラック用レーザ走査部20Bから入射されるレー
ザビームによって露光される。すると、露光された部分
の帯電電荷が逃げて、感光体ドラム11Bの表面には、
電位の高い部分と電位の低い部分とが生じ、いわゆる静
電潜像が形成される。
【0025】静電潜像が形成された感光体ドラム11B
の表面は、次に、ブラック現像装置13によりブラック
のトナーで現像される。より具体的に説明すると、ブラ
ック現像装置13には、現像ローラ15およびサブロー
ラ16が備えられている。また、ブラック現像装置13
内には、非磁性一成分のブラックのトナーが貯留されて
おり、現像ローラ15およびサブローラ16がそれぞれ
所定方向に回転されると、トナーは、現像ローラ15お
よびサブローラ16との摩擦により帯電されて、主とし
て現像ローラ15の表面に付着する。このときサブロー
ラ16の回転は、トナーが現像ローラ15の表面に付着
するのを助ける役割を果たしている。
【0026】また、現像ローラ15には反転現像バイア
スが印加されており、感光体ドラム11B上の静電潜像
と現像ローラ15上のトナー層が接触すると、感光体ド
ラム11Bの露光部分にトナーが移り、静電潜像がトナ
ー像に顕像化される。感光体ドラム11Bがさらに回転
されると、感光体ドラム11Bの表面に形成されたブラ
ックのトナー像は、転写ベルトユニット40に対向す
る。一方、トナー像が転写ベルトユニット40に対向す
るのと同期したタイミングで、レジストローラ7が回転
駆動されて、搬送ベルト46によって用紙Pが送られて
くる。搬送ベルト46の内側に配置されているブラック
転写ローラ50Bには、所定の電圧が印加されており、
感光体ドラム11Bの表面のブラックのトナーは、ブラ
ック転写ローラ50Bに引き寄せられて用紙Pの上面に
移る。これにより、ブラックのトナー像が、用紙P上に
転写される。転写後の感光体ドラム11Bの表面に残留
しているトナーは、クリーナ14によって回収される。
【0027】ブラックのトナー像が転写された用紙P
は、搬送ベルト46によって搬送方向に関して下流側の
マゼンタ用画像形成ユニット10Mに向けて搬送され
る。以下、ブラックの場合と同様に、用紙Pの搬送タイ
ミングに合わせて、マゼンタ、シアン、イエローのトナ
ー像が感光体ドラム11M,11C,11Y上に形成さ
れ、それぞれ用紙Pに順次重ねて転写される。
【0028】このように、タンデム方式のフルカラー画
像形成装置は、搬送ベルト46によって用紙Pがほぼ直
線状に搬送される間に、各色トナー像が用紙Pに重ねて
転写される構成であるから、各色トナー像に転写ずれが
生じると、形成される画像に色ずれが生じてしまう。そ
こで、この実施形態にかかるディジタルフルカラープリ
ンタでは、転写ずれを防止するための種々の工夫がなさ
れている。
【0029】たとえば、互いに隣接する感光体ドラムの
間隔(転写位置の間隔)を、感光体ドラムの外径とほぼ
等しくすることによって、感光体ドラム11の振れや感
光体ドラム11を回転駆動するためのドラム駆動系の駆
動ムラによる転写ずれの位相を揃えることができ、各色
転写時の見かけ上の色ずれを小さくできる。また、搬送
ベルト46を走行させるための駆動ローラ44の外径
を、感光体ドラムの外径とほぼ等しくし、各感光体ドラ
ムの間隔を駆動ローラ44の1回転で搬送ベルト46が
走行する距離と同じにすることにより、搬送ベルト46
の振れや搬送ベルト46の駆動ムラによる色ずれを小さ
くすることができる。
【0030】上述のようにして、各色のトナー像が重ね
て転写された用紙Pは、分離チャージャ19の放電によ
り搬送ベルト46との密着力が弱められ、搬送ベルト4
6上から分離されて、定着ユニット80に導かれる。定
着ユニット80には、2本のローラ81,82間に掛け
回された熱定着ベルト83と、熱定着ベルト83を加熱
するためのヒートローラ84と、熱定着ベルト83の下
方に設けられた圧ローラ85とが備えられている。
【0031】熱定着ベルト83は、用紙搬送方向98に
関して下流端付近において圧ローラ85に適当な圧力で
押し付けられて、上流側に向けて延びた状態に配置され
ている。これにより、定着ユニット80に向けて搬送さ
れてくる用紙P上の各色トナーは、熱定着ベルト83と
圧ローラ85とのニップ位置に到達する前に、熱定着ベ
ルト83の熱によって用紙を予め加温されたうえで、熱
定着ベルト83および圧ローラ85によって加熱・加圧
されて用紙Pに定着される。定着処理後の用紙Pは、排
出ローラ8,9によって、プリンタ本体2の上面に形成
された排出部18に排出される。
【0032】以上が、用紙Pにフルカラー画像が形成さ
れる場合における、画像形成動作の1周期である。な
お、トナーを用紙に定着するための手段として、従来か
ら広く用いられている熱ローラおよび圧ローラを採用し
てもよいが、上述と同様の効果を得るには、熱ローラの
径を大きくする必要があるので、小型化の観点から熱転
写ベルト83を用いた上述の構成の方が好ましい。
【0033】図2は、転写ベルトユニット40の構成を
示す斜視図である。なお、以下の説明において、図2の
矢印99方向に見たときを前後左右の基準とする。汚れ
や磨耗により搬送ベルト46を新品に交換する際には、
搬送ベルト46全体を感光体ドラム11から離間させる
必要がある。なぜなら、搬送ベルト46は転写ローラ5
0B,50M,50C,50Yによって感光体ドラム1
1に押し付けられているので、搬送ベルト46を感光体
ドラム11から離間させずに無理やり引き出すと、感光
体ドラム11の表面に傷をつけてしまうからである。ま
た、搬送ベルト46と感光体ドラム11との間で用紙の
搬送不良(用紙ジャム)が発生した場合にも、搬送不良
を起こしている用紙を取り除くために、搬送ベルト46
を感光体ドラム11から離間させる必要がある。
【0034】そこで、この実施形態にかかる転写ベルト
ユニット40は、搬送機構43全体をユニットケース4
1に対して上下動できるように構成されており、上記の
ような場合に、搬送ベルト46を感光体ドラム11から
離間させることができるようになっている。また、転写
ベルトユニット40では、必要に応じて、マゼンタ転写
ローラ50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー
転写ローラ50Yによる搬送ベルト46の感光体ドラム
11M,11C,11Y方向への圧接を解除して、搬送
ベルト46が感光体ドラム11M,11C,11Yから
離れるようになっている。
【0035】図2を参照して、転写ベルトユニット40
は、ユニットケース41、スライド機構42(図1参
照)、搬送機構43、4つの転写ローラ50B,50
M,50C,50Yおよびベルトクリーナ17(図1参
照)の他に、搬送機構43全体を上下動させるための昇
降機構51と、マゼンタ、シアンおよびイエローの感光
体ドラム11M,11C,11Yへの搬送ベルト46の
圧接状態を解除するためのための圧接解除機構52とを
有している。
【0036】ユニットケース41は、左右方向(用紙の
搬送方向)に長手であり、上面が開放された箱型に形成
されている。ユニットケース41の前側板53および後
側板54には、それぞれ2つのガイド溝55が形成され
ている。ガイド溝55は、前側板53および後側板54
の上端部から下方に向けて長手の矩形状に切り欠くこと
によって形成されている。ガイド溝55は、後述する支
持ピン58の上下方向のスライドをガイドするものであ
り、ガイド溝55の溝幅(左右方向の幅)は、支持ピン
58の外径に対応している。
【0037】搬送機構43には、前後方向(用紙搬送方
向に直交する方向)に所定間隔を置いて対向配置された
前支持板56および後支持板57が備えられており、こ
れら一対の支持板によって、駆動ローラ44、従動ロー
ラ45および補助ローラ47(図1参照)が回動自在に
保持されている。前支持板56には、手前側に延びた2
本の支持ピン58が突設されており、2本の支持ピン5
8の先端部分は、ユニットケース41の前側板53に形
成されたガイド溝55にそれぞれ嵌まり込んでいる。ま
た、後支持板57にも、奥側に延びた2本の支持ピン5
8が突設されており、2本の支持ピン58の先端部分
は、ユニットケース41の後側板54に形成されたガイ
ド溝55にそれぞれ嵌まり込んでいる。これにより、搬
送機構43は、ユニットケース41に対して左右方向に
位置決めされた状態で、上下方向にスライド可能になっ
ている。
【0038】昇降機構51は、ユニットケース41の前
側板53および後側板54によって回動自在に保持され
た2本のカム軸59,60と、カム軸59,60にそれ
ぞれ2枚ずつ取り付けられた合計4枚のカム板61と、
一方のカム軸59の一端に取り付けられたレバー62と
を有している。レバー62は、カム軸59のユニットケ
ース41の前側板53から手前側に突出した部分に取り
付けられて、作業者が操作しやすいようにユニットケー
ス41の外側に設けられている。
【0039】2本のカム軸59,60は、左右方向に所
定間隔を置いて取り付けられており、図示しない連動機
構によって互いに同期して回動されるようになってい
る。カム軸59,60に取り付けられた4枚のカム板6
1は、すべて同一形状の板状体であり、具体的には平面
形状が略1/4楕円形状に形成されている。前支持板5
6および後支持板57に突設された支持ピン58は、4
枚のカム板61の外周面にそれぞれ上方から外接されて
おり、この4枚のカム板61によって搬送機構43が支
持されている。
【0040】図3は、昇降機構の機能を説明するための
図であり、転写ベルトユニット40の概略的な正面図で
ある。図3(a)は、搬送機構43が上方に変位された
状態を示しており、図3(b)は、搬送機構43が下方
に変位された状態を示している。図3(a)に示すよう
に、レバー62が起立状態のときには、カム板61の長
半径周面が支持ピン58と接触しており、搬送機構43
が上方に位置されて、搬送ベルト46の上面が感光体ド
ラム11に接している。
【0041】図3(a)に示す状態で画像形成動作が行
われている途中に、たとえば感光体ドラム11と搬送ベ
ルト46との間で用紙搬送不良が生じた場合には、作業
者(使用者)は、プリンタ本体2の前面扉(図示せず)
を開放し、起立しているレバー62を時計回りに回転さ
せて倒伏させる。すると、レバー62の回転に伴ってカ
ム軸59,60が回転し、4個のカム板61が時計回り
に回転する。カム板61の回転に伴って、カム板61の
長半径位置に接触している支持ピン58が、カム板61
の外周上を相対的に移動して、カム板61の短半径位置
に接触する。また、支持ピン58が短半径位置に移動さ
れることによって、支持ピン58がガイド溝55に案内
されて、搬送機構43が下方へ移動する。
【0042】これにより、搬送ベルト46は、感光体ド
ラム11から離間される(図3(b)参照)。よって、
作業者は感光体ドラム11と搬送ベルト46との間か
ら、搬送不良を起こした用紙を容易に取り除くことがで
きる。そして、用紙を除去した後、倒伏状態のレバー6
2を反時計回りに回転させて起立させると、4個のカム
板61によって搬送機構43が持ち上げられて、搬送ベ
ルト46が感光体ドラム11に押し付けられる。
【0043】また、たとえば搬送ベルト46を交換する
際には、起立状態のレバー62を倒伏させて、搬送機構
43を下方に変位させた後、搬送機構43をユニットケ
ース41ごと手前側に引き出す。そして、搬送機構43
をユニットケース41から取り出して、搬送ベルト46
を新品と交換すればよい。このように、レバー62を回
動させるだけで、搬送ベルト46を感光体ドラム11か
ら離間させることができるので、従来と比べて、ジャム
処理時や搬送ベルト46の交換時の作業性が向上する。
【0044】なお、この実施形態では、作業者がレバー
62を手動で操作することによって搬送機構43が上下
動されるが、たとえば、カム軸59にステッピングモー
タが取り付けられて、プリンタ本体の前面扉が開閉され
たことに応答して、搬送機構43が自動的に上下動され
る構成であれば、作業性を一層向上させることができ
る。
【0045】ここで、搬送ベルトを感光体ドラムから離
間させる構成としては、図5に示すように、一方のロー
ラ105を中心として、搬送ベルト100を矢印110
方向に回転させる構成が考えられる。ところが、図5に
示す構成の場合、駆動ローラ105に最も近い感光体ド
ラム101と搬送ベルト100との間に十分な間隔が生
じないため、搬送ベルト100を手前側に引き出すこと
が困難である。
【0046】ところが、この実施形態では、搬送機構4
3がユニットケース41に対して水平に上下動されるか
ら、図5に示されている構成に比べて、搬送ベルト46
を感光体ドラム11から大きく離間させることができ
る。したがって、たとえば感光体ドラム11を支持する
ためのフレームが深く下がっている場合でも、搬送ベル
ト46をフレームに引っ掛けることなく、搬送機構43
を手前に引き出すことができる。
【0047】また、図6に示すように、4つの転写ロー
ラ106〜109を下方に下げて、搬送ベルト100を
感光体ドラム101〜104から離間させることが考え
られる。しかし、この構成では、搬送ベルト100を感
光体ドラム101〜104に接触させた状態において、
搬送ベルト100の上流端および下流端付近において急
な傾斜が付いてしまう。すると、搬送ベルト100上に
送られてくる用紙Pの先端が、搬送ベルト100の傾斜
部分に突き当たり、この部分で搬送不良を引き起こす可
能性があるので好ましくない。
【0048】ところが、この実施形態では、搬送ベルト
46の上流端および下流端付近において急な傾斜がつく
ことがないので、上述のような不具合を生じるおそれが
ない。次に、図2を再び参照して、この実施形態の特徴
の1つである圧接解除機構52の構成について説明す
る。
【0049】圧接解除機構52は、前支持板56の奥側
に、前支持板56と所定の間隔をあけて平行に設けられ
た揺動板63、および後支持板57の手前側に、後支持
板57と所定の間隔をあけて平行に設けられた揺動板6
4を有しており、この一対の揺動板63,64によっ
て、マゼンタ転写ローラ50M、シアン転写ローラ50
Cおよびイエロー転写ローラ50Yならびに補助ローラ
48,49(図1参照)が保持されている。
【0050】揺動板63,64の右側端部(用紙搬送方
向に関して上流側の端部)には、それぞれ外方に向けて
揺動ピン65が突設されている。揺動ピン65の先端部
分は、それぞれ前支持板56および後支持板57に回動
自在に受け取られており、揺動板63,64は、前支持
板56および後支持板57に対して回動自在に保持され
ている。
【0051】また、揺動板63,64には、それぞれ互
いに対向する位置に3つの切欠部66が形成されてい
る。これらの切欠部66には、それぞれコイルばね67
を介して軸受具68が取り付けられており、マゼンタ転
写ローラ50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロ
ー転写ローラ50Yは、それぞれ、互いに対向する軸受
具68によって回動自在に保持されている。これによ
り、マゼンタ転写ローラ50M、シアン転写ローラ50
Cおよびイエロー転写ローラ50Yは、圧接時にコイル
ばね67の弾性力によって適当な力で感光体ドラム11
M,11C,11Y方向にそれぞれ押し当てられる。
【0052】一方、前支持板56および後支持板57に
も、それぞれ互いに対向する位置に切欠部69が形成さ
れており、切欠部69にはコイルばね70を介して軸受
具71が取り付けられている。この一対の軸受具71に
よって、ブラック転写ローラ50Bの回転軸が回動自在
に保持されており、ブラック転写ローラ50Bが、圧接
時に適当な力でブラックの感光体ドラム11Bに押し当
てられるようになっている。
【0053】揺動板63,64にはさらに、シアン転写
ローラ50Cとイエロー転写ローラ50Yとの間であっ
て、それぞれ互いに対向する位置に、矩形状のくり抜き
穴72が形成されている。くり抜き穴72には、それぞ
れ偏心カム73が嵌め込まれている。2つの偏心カム7
3は、共通の回動軸74に取り付けられており、その回
動軸74は、前支持板56および後支持板57によって
回動自在に保持されている。それゆえ、回動軸74が回
転されたときに、2つの偏心カム73は互いに同期して
回転される。なお、図2において、くり抜き穴72およ
び偏心カム73は、揺動板63側のみが示されている。
【0054】図4は、圧接解除機構の機能を説明するた
めの図解図であり、(a)は感光体ドラム11に搬送ベ
ルト46が圧接された状態を示し、(b)はマゼンタ、
シアンおよびイエローの感光体ドラム11M,11C,
11Yへの搬送ベルト46の圧接状態が解除された状態
を示している。このディジタルフルカラープリンタにお
いて、フルカラー画像を形成する際には、図4(a)に
示すように、ブラック転写ローラ50B,マゼンタ転写
ローラ50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー
転写ローラ50Yによって、搬送ベルト46が感光体ド
ラム11B,11M,11C,11Yに圧接されてい
る。このとき、偏心カム73の高位置周面が、くり抜き
穴72の上辺に接触している。
【0055】モノクロ画像を形成する際には、たとえば
ステッピングモータ(図示せず)などによって、偏心カ
ム73の回動軸74が回転される。すると、くり抜き穴
72の上辺が偏心カム73の高位置周面から離脱し、偏
心カム73の低位置周面に接触する。これにより、揺動
板63,64が、揺動ピン65を中心として反時計回り
に回転される。よって、図4(b)に示すように、揺動
板63,64に保持されているマゼンタ転写ローラ50
M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー転写ローラ
50Yが下方に移動されて、搬送ベルト46と感光体ド
ラム11M,11C,11Yとの圧接状態が解除され
る。
【0056】一方、ブラック転写ローラ50Bは、前支
持板56および後支持板57によって保持されているの
で、揺動板63,64が回動されてマゼンタ転写ローラ
50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー転写ロ
ーラ50Yが変位されても、ブラック転写ローラ50B
は変位されず、搬送ベルト46とブラックの感光体ドラ
ム11Bとの圧接状態は解除されない。すなわち、この
とき、転写ベルト46は、ブラックの感光体ドラム11
Bにのみ接触した状態となる。
【0057】フルカラー画像を再び形成する際には、偏
心カム73の回動軸74をさらに回転させて、偏心カム
73の高位置周面とくり抜き穴72の上辺とを接触させ
る。すると、偏心カム73によって揺動板63,64が
持ち上げられて、マゼンタ転写ローラ50M、シアン転
写ローラ50Cおよびイエロー転写ローラ50Yによっ
て、搬送ベルト46が感光体ドラム11M,11C,1
1Yに再び圧接される。
【0058】このように、モノクロ画像を形成する場合
には、マゼンタ転写ローラ50M、シアン転写ローラ5
0Cおよびイエロー転写ローラ50Yが下方に変位され
て、搬送ベルト46はブラックの感光体ドラム11Bの
みに接触される。したがって、感光体ドラム11M,1
1C,11Yの駆動を停止させて、マゼンタ、シアンお
よびイエローの画像形成ユニット10M,10C,10
Yの寿命を延ばすことができる。
【0059】さらに、この実施形態では、画像形成ユニ
ット10のうち、ブラック画像形成ユニット10B(図
1参照)が、用紙搬送方向に関して最も上流側に配置さ
れている。これにより、次のようなメリットがある。た
とえば、ブラック画像形成ユニットが最も下流側に配置
されたプリンタにおいて、モノクロ画像を形成する場合
に搬送ベルトを傾動させて、搬送ベルトとマゼンタ、シ
アンおよびイエローの感光体ドラムとの圧接状態を解除
すると、レジストローラからブラック画像形成ユニット
までの距離がフルカラー画像形成時の距離よりも長くな
る。したがって、モノクロ画像形成時には、フルカラー
画像形成時よりも用紙の搬送タイミングを早めるか、画
像形成タイミングを遅くする必要がある。
【0060】ところが、この実施形態によれば、ブラッ
ク画像形成ユニット10Bが最上流側に配置されている
ので、搬送ベルト46とマゼンタ、シアンおよびイエロ
ーの感光体ドラム11M,11C,11Yとの圧接状態
を解除しても、レジストローラ7からブラックの感光体
ドラム11Bまでの距離に変動がない。したがって、上
述のような用紙搬送タイミングや画像形成タイミングの
調整を行う必要がなく、ゆえに、画像形成動作時のタイ
ミング制御が簡単である。
【0061】また、ブラック画像形成ユニットが最も下
流側に配置されたプリンタにおいて、モノクロ画像形成
時に、搬送ベルトとマゼンタ、シアンおよびイエローの
感光体ドラムとの圧接状態を解除する構成をとる場合、
搬送ベルト上の用紙をブラック画像形成ユニットまで確
実に搬送するには、用紙を搬送ベルトに静電吸着させる
ために、搬送ベルトを帯電する吸着手段が必要となる。
【0062】しかしながら、この実施形態によれば、ブ
ラックのトナー像が用紙に転写される際に用紙が帯電さ
れるので、用紙は搬送ベルト46に十分に静電吸着され
て搬送される。ゆえに、上述のような吸着手段が不要と
なり、プリンタのコストを低減することができる。また
一般に、フルカラー画像よりもモノクロ画像を形成する
場合が多く、マゼンタ、シアンおよびイエローのトナー
に比べて、ブラックのトナーの使用量はきわめて多い。
したがって、ブラックのトナーは、他のトナーよりも頻
繁に補給しなければならない。
【0063】ところが、ブラック画像形成ユニット10
Bが最上流側に配置されていれば、図1に二点鎖線で示
すように、ブラック画像形成ユニット10Bに備えられ
たブラック現像装置13を大きくして、ブラックのトナ
ーの貯留量を多くすることができる。よって、ブラック
トナーの補給回数を低減させることができる。そのう
え、ブラック画像形成ユニット10Bのクリーナ14に
は、ブラックのトナーのみが回収されるので、この回収
トナーをブラック現像装置13に移して再使用すること
ができる。
【0064】なお、ブラック画像形成ユニット10Bを
クリーナレス構造とし、ブラック現像装置13で残留ト
ナーを回収するようにすれば、回収トナーをクリーナ1
4Bからブラック現像装置13に移し替える必要がな
く、さらに便利な構造となる。この発明の一実施形態の
説明は以上の通りであるが、この発明は上述の実施形態
に限定されるものではない。たとえば、上述の実施形態
では、感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写する手段
として転写ローラが用いられているが、搬送ベルトの下
方から感光体ドラムに向けて放電する転写チャージャが
用いられてもよい。
【0065】また、上述の実施形態は、タンデム式のデ
ィジタルフルカラープリンタを例に挙げて説明している
が、この発明は、タンデム式の画像形成装置であれば、
ディジタルフルカラープリンタ以外にも、アナログ式の
フルカラープリンタ、ディジタル式またはアナログ式の
フルカラー複写機などのフルカラー画像形成装置などに
適用することができる。
【0066】この他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更を施すことが可能である。
【0067】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3記載の発明によ
れば、トナー像が形成されない感光体への搬送ベルトの
圧接状態を解除することにより、トナー像が形成されな
い感光体の駆動を停止させて、無駄な電力の消費を抑え
ることができる。また、トナー像が形成されない感光体
に用紙または搬送ベルトが不必要に接触することによっ
て、感光体の寿命が縮まるおそれもない。
【0068】請求項4記載の発明によれば、用紙を搬送
ベルトに静電吸着させるために搬送ベルトを帯電する吸
着手段が不要となる。また、たとえばフルカラー画像形
成装置において、モノクロ画像の形成時にマゼンタ、シ
アンおよびイエローの感光体から搬送ベルトを離間させ
ても、フルカラー画像形成時よりも用紙の搬送タイミン
グを早めたり、画像形成タイミングを遅くしたりする必
要がない。
【0069】請求項5記載の発明によれば、さらに、転
写後の感光体表面に付着している残留トナーを回収して
再使用することによって、トナーの消費量を少なくする
ことができる。ゆえに、トナーの補給回数を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるディジタルフル
カラープリンタの内部構成を簡略化して示す断面図であ
る。
【図2】転写ベルトユニットの構成を示す斜視図であ
る。
【図3】昇降機構の機能を説明するための図であり、
(a)は搬送機構が上方に変位された状態における転写
ベルトユニットを示し、(b)は搬送機構が下方に変位
された状態における転写ベルトユニットを示している。
【図4】圧接解除機構の機能を説明するための図解図で
あり、(a)はすべての感光体ドラムに搬送ベルトが圧
接された状態を示し、(b)はマゼンタ、シアンおよび
イエローの感光体ドラムへの搬送ベルトの圧接状態が解
除された状態を示している。
【図5】昇降機構の作用効果を説明するための参考技術
の一例を示す図である。
【図6】昇降機構の作用効果を説明するための参考技術
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 プリンタ本体 10B,10M,10C,10Y 画像形成ユニット 11B,11M,11C,11Y 感光体ドラム 40 転写ベルトユニット 46 搬送ベルト 50B,50M,50C,50Y 転写ローラ 52 圧接解除機構 63,64 揺動板 65 揺動ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上平 和也 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 大桐 忠和 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 宮本 謹彰 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状の用紙搬送路を形成するための搬送
    ベルトと、 感光体をそれぞれ備え、感光体表面に相互に色の異なる
    トナー像を形成するための複数の画像形成部と、 複数の画像形成部の感光体表面に形成されたトナー像
    を、搬送ベルトによって搬送される用紙に転写させるた
    めに、搬送ベルトを各感光体にそれぞれ圧接させるため
    の複数の圧接手段と、 複数の画像形成部のうちの所定の画像形成部に備えられ
    た感光体への搬送ベルトの圧接状態を解除する圧接解除
    機構と、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記圧接解除機構は、搬送ベルトによって
    形成される搬送路に沿って延びる揺動板を有し、この揺
    動板によって複数の圧接手段のうちの所定の圧接手段が
    保持されており、揺動板が一方端部に設けられた揺動ピ
    ンを中心として回動されることによって、上記所定の画
    像形成部に備えられた感光体への搬送ベルトの圧接状態
    が解除されることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】上記圧接手段は、上記画像形成部に備えら
    れた感光体にそれぞれ対向して設けられた転写ローラ
    と、転写ローラを対向する感光体に向けて付勢する手段
    とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記複数の画像形成部のうち、搬送ベルト
    によって搬送される用紙の搬送方向に関して最も上流側
    に配置された画像形成部は、感光体表面にブラックのト
    ナー像を形成するものであることを特徴とする特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】上記複数の画像形成部のうち、搬送ベルト
    によって搬送される用紙の搬送方向に関して最も上流側
    に配置された画像形成部は、転写後の感光体表面に残留
    するトナーを回収して再使用するものであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像
    形成装置。
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