JP5899219B2 - アルバムブック - Google Patents

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Description

本発明は、印画紙、その作製、およびアルバムブックを作るためのその使用に関する。
印画紙は、通常、感光性化学物質の1つ以上の層で被覆された基層を含む。カラー写真の場合、紙は、通常、フルカラー像を与えるための3つの感光性乳剤層(黄、マゼンタ、およびシアン)を、所望に応じて含んでよいその他の層と共に、含む。
製造および保存の間、印画紙は、その最外層に固有の粘着性に起因して、互いに付着してしまうという問題を起こし得る。
使用の際、印画紙は、例えばカメラ用フィルム上に得られた像を用いて、またはデジタル像を用いて、制御された形で露光され、その上に像が作られる。次に、所望される像が現像され、所望される像を有する得られた印画紙は、多くの場合、写真と称される。写真は、写真を撮影した人に手渡されるか郵送される際に、「裏同士」で他の写真と共に重ねられる場合がある。その後、写真(すなわち、所望される像を有する印画紙)はアルバムブックに収められ、そこで、写真が、向かい合わせのページにある結果として、「表同士」の形で互いに接触することは、非常によくあることである。この「表同士」の接触は、アルバムブックが高温および/または高湿条件下に保存される場合に特に、問題を起こし得る。写真は、互いに付着しやすく、そのことは、アルバムブックのページを開いた際に写真を損傷させ、時には、かけがえのない家族写真を傷めてしまう。
アルバムブック中で写真が互いに付着することを防止する1つの方法は、写真の間にバリアとして軽量紙の間紙箔(interfoil)を配置することである。しかし、このことによってアルバムはより高価となり、間紙箔は、損傷しやすく、およびそれによって見開きの2ページを一度に閲覧する容易さが妨げられる。また、写真が間紙箔に付着するという可能性もある。
本発明は、印画紙が互いに付着するという問題に対して、それが製造中もしくは未使用印画紙の保存中であれ、またはそれがアルバムブック中もしくはその他の環境中に保存される像を有する印画紙であれ、それに対処しようとするものである。
英国特許第1,483,551号の実施例1には、従来の非デジタルカメラに装填される種類のセルローストリアセテート写真フィルムに、保護層を付与することが記載されている。フィルムのためのこの保護層は、ゼラチンおよび平均粒子サイズ20nmのコロイド状シリカを含んでいてよいものである。
本発明によると、親水性コロイドバインダーおよびコロイド状シリカを含む最外層を有する印画紙が提供され、ここで:
(i) 前記層中におけるコロイド状シリカの親水性コロイドバインダーに対する重量比は、0.3:1から3:1であり;および、
(ii) コロイド状シリカは、2から10nmの平均粒子サイズを有する。
印画紙の成分は、ある程度、その上の像が現像されたかどうか、すなわち、印画紙が使用されたかどうかに依存する。印画紙上の像が現像される前は、通常、それは、基層(例:ポリエステルまたは樹脂被覆紙)、1つ以上の感光性乳剤層(例:黄、マゼンタ、またはシアン色を作り出す層)、および1つ以上の感光性乳剤層の上の前述の最外層を含む。像の現像後は、印画紙は通常、その上に所望される像を現像するために制御された形で露光されたことから、感光性層が感光性ではなくなっていること以外は、同じ成分を含む。
好ましくは、コロイド状シリカは、3から9nm、特に4から9nmの平均粒子サイズを有する。これが好ましいのは、2nm未満の平均粒子サイズを有するコロイド状シリカは、塗布溶液の粘度を上昇させ得るものであり、そのことによって、印画紙の製造時間が長くなるか、または塗布組成物中に高価な粘度降下剤を含ませることが必要となるからである。
好ましくは、最外層は、0.3g/mから1.5g/m、より好ましくは0.7g/mから1.15g/m、特には約0.86g/mのコロイド状シリカを含む。
本発明の印画紙は、非常に優れた付着防止特性を有し、および、例えばスライドコーターまたはカーテンコーターを用いて、200m/分を超える高速度にて都合良く作製することができる。
本発明の最外層の機能は、印画紙の像受容表面が他の表面に付着することを防止することであるため、この最外層は、一般的に、いかなるハロゲン化銀も含まない。
コロイド状シリカは、好ましくは、本質的に二酸化ケイ素から成る。所望に応じて、コロイド状シリカは、少量成分として、アルミナまたはアルミン酸ナトリウムを、例えば二酸化ケイ素1gに対して0から0.1gの量で含有していてよい。コロイド状シリカは、所望に応じて、安定化剤として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、もしくはアンモニアを例とする無機塩基、またはテトラエチルアンモニウム塩などの有機塩基を含んでよい。
コロイド状シリカは、水、またはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、酢酸エチル、もしくは酢酸ブチルを例とする有機液体などの媒体中のシリカ微細粒子のコロイド分散液の形態として用いてよい。
本発明において、水環境中のシリケートゾルまたはケイ酸ゾルの使用が好ましい。しかし、その他の成分(例:水、有機液体など)の重量は、コロイド状シリカの水性コロイドバインダーに対する重量比の算出の際に考慮に入れない。
コロイド状シリカを含む市販製品の例としては、H.C.スタルク(H.C. Starck)製のLevasil(商標)300およびLevasil(商標)500が挙げられる。製造元のカタログによると、これらの製品は、それぞれ9nmおよび6nmの平均粒子サイズ、ならびにそれぞれ300g/mおよび450g/mの表面積を有するコロイド状シリカを含有する。Bindzil(商標)30/360も用いてよい(7nm)。その他の市販のコロイド状シリカとしては、ニャコールナノテクノロジー社(Nyacol Nano Technologies, Inc.)製のNexSil(商標)5(6nm)およびNexSil(商標)8(8nm)が挙げられる。コロイド状シリカは、所望される場合は、表面処理されていてよい。
発明者らの実験では、最外層中に平均粒子サイズが10nmを超えるコロイド状シリカを含めても、得られた基材の付着防止特性は何ら改善されない結果であった。
印画紙の付着防止特性は、アルバムブックでの保存を意図する光沢カラー印画紙の場合に、極めて重要である。本発明に従う付着防止層が存在しないと、互いの表が向き合った写真は、互いに付着する傾向にあり、強い力を用いて分離する必要があり、そのことは、写真の損傷および/または写真外観の曇化という結果をもたらし得る。
好ましくは、前記最外層中におけるコロイド状シリカの親水性コロイドバインダーに対する重量比は、0.3:1から2:1である。
発明者らは、最外層が0.3から1.5g/mのコロイド状シリカを含み、コロイド状シリカの親水性コロイドバインダーに対する重量比が、0.3:1から3:1(好ましくは0.3:1から2:1)である場合に、印画紙は、それが有する像の物理的外観を損なうことなく、特に良好な付着防止特性を示すことを見出した。さらに、1.5g/m以下であるコロイド状シリカ充填率および3:1以下(好ましくは2:1以下)であるコロイド状シリカの親水性コロイドバインダーに対する比を提供するのに要する組成物の粘度は、一般的に、例えば、スライドコーターまたはカーテンコーターを用いての150m/分を超える速度での高せん断速度下にて、1つ以上の感光性乳剤層を有する基層へ同時多層塗布工程で付与するのに十分に低いものである。200m/分を超える速度(すなわち、例えば300m/分または350m/分)さえも実施可能である。コロイド状シリカの親水性コロイドバインダーに対する比が0.3未満である場合、付着防止効果が不適切である場合がある。
本発明の印画紙はまた、良好な書き込み性も有する。言い換えると、印画紙は、その後のインクによる、またはさらには鉛筆によるマーキングを受けることができる。親水性コロイド状バインダーは、好ましくは、ゼラチンであるか、またはゼラチンを含む。好ましいゼラチンは、酸処理ゼラチン、酸処理ゼラチンおよびアルカリ処理ゼラチンならびに所望に応じて含んでよいその他の親水性バインダーを含む混合物、が挙げられる。
好ましい酸処理ゼラチンは、塩酸などでコラーゲンを処理することによって作製されるゼラチンを含み、写真産業で用いられる典型的なアルカリ処理ゼラチンとは異なる。酸およびアルカリ処理ゼラチンを作製するためのプロセス、ならびにそれらの特性に関する詳細は、Arthus Veis, The Macromolecular Chemistry of Gelatin, 187-217頁, Academic Press (1964)に記載されている。好ましい酸処理ゼラチンは、約6.0から9.5のpHにて等電点を有し、一方アルカリ処理ゼラチンは、通常、約4.5から5.3のpHにて等電点を有する。
親水性コロイドバインダーは、好ましくは、酸処理ゼラチン、ならびにアルカリ処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、またはゼラチン誘導体を例とする酸処理ゼラチン以外のさらなる親水性バインダーを含む。ゼラチン誘導体は、ゼラチン分子中に含有される官能基を、単純な酸およびアルカリ以外の化学物質で処理および修飾することによって作製することができる。例えば、ゼラチン中に通常存在するアミノ基、イミノ基、ヒドロキシル基、またはカルボキシル基を、そのような官能基と反応することができる基を有する化合物と反応させてよい。また、ゼラチン誘導体を作製するために、ポリマー、または別の高分子量物質をゼラチンへグラフトしてもよい。例えば、ゼラチン中の官能基と反応することができる基を有する化合物としては、例えば米国特許第2,614,928号に記載のようなイソシアネート、酸塩化物、および酸無水物;米国特許第3,118,766号に記載のような酸無水物;ブロモ酢酸;フェニルグリシジルエーテル;例えば米国特許第3,132,945号に記載のようなビニルスルホン化合物;例えば英国特許第861,414号に記載のようなN‐アリルビニルスルホンアミド;例えば米国特許第3,186,846号に記載のようなマレインイミド化合物;例えば米国特許第2,594,293号に記載のようなアクリロニトリル;例えば米国特許第3,312,553号に記載のようなポリアルキレンオキシド;エポキシ化合物;例えば米国特許第2,763,639号に記載のような酸エステル;例えば英国特許第1,033,189号に記載のようなアルカンスルホン、などが挙げられる。
加えて、適切な親水性コロイドバインダーとしては、コロイドアルブミンおよびカゼインを例とするタンパク質;カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースを例とするセルロース誘導体;カンテン、アルギン酸ナトリウム、デキストラン、アラビアガム、およびデンプン誘導体を例とするポリサッカリド;ならびに、ポリビニルアルコール、ポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリアクリル酸コポリマー、ポリメタクリル酸コポリマー、ポリアクリルアミド、およびポリメタクリルアミドを例とする合成親水性コロイド、ならびに、これらの混合物および誘導体が挙げられる。所望される場合、これらの親水性コロイドバインダーのうちの2つ以上を含む相溶性混合物を用いてよい。上述の親水性コロイドバインダーのうち、カルボキシル基を有するゼラチン誘導体および合成高分子量物質、またはその塩が特に好ましい。酸処理ゼラチンおよび上述のその他の親水性コロイドバインダーの混合比に特定の制限はないが、特に良好な結果を得るためには、親水性コロイドバインダーは、好ましくは、少なくとも20重量%、より好ましくは、少なくとも40重量%の酸処理ゼラチンを含む。親水性コロイドバインダーが、少なくとも20重量%の酸処理ゼラチンを含み、約20重量%未満であり、およびアルカリ処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、またはゼラチン誘導体が親水性コロイドバインダーの一部として存在しない場合、基材へ最外層を付与するために用いられる組成物は、特に良好に硬化(固化)し、均一で平滑な塗布表面が得られる可能性が高められる。
前記最外層は、好ましくは、0.2から1.5g/mの親水性コロイドバインダーを含む。
本発明の印画紙は、好ましくは、4から8g/m、好ましくは、5から7g/mの親水性コロイドバインダーを含む。
所望に応じて、最外層は、1つ以上のさらなる成分を含んでよく、例えば、マット剤、硬化剤、潤滑剤、界面活性剤、および/またはpH調節剤などである。
適切なマット剤の例としては、例えば、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、および/またはポリスチレンを例とする水分散性ビニルポリマーなどの特定の有機化合物、ならびにハロゲン化銀、硫酸ストロンチウムバリウム、酸化マグネシウム、および/または酸化チタンを例とする特定の無機化合物が挙げられる。
特に好ましい実施形態では、最外層は、さらに、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、特に平均サイズが3から10ミクロン(例:4ミクロン)であるPMMAを、好ましくは2から50mg/m(例:10mg/m)の量で含む。
潤滑剤としては、例えば、ワックス、液体パラフィン、高級脂肪酸エステル、ポリフッ素化炭化水素またはその誘導体、ポリアルキルポリシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールポリシロキサン、および/またはそのアルキレンオキシド付加物などのシリコーン用いてよい。
1つの実施形態では、最外層は、1つ以上の硬化剤を含む。そのような硬化剤は、最外層の物理的強度を高めるために含めてよい。適切な硬化剤の具体例としては、ホルムアルデヒドおよびグルタルアルデヒドを例とするアルデヒド化合物;ジアセチルおよびシクロペンタンジオンを例とするケトン化合物;ビス(2‐クロロエチルウレア)および2‐ヒドロキシ‐4,6‐ジクロロ‐1,3,5‐トリアジンを例とする反応性ハロゲンを含有する化合物;米国特許第3,288,775号、米国特許第2,732,303号、英国特許第974,723号、および英国特許第1,167,207号に記載の化合物;ジビニルスルホン、5‐アセチル‐1,3‐ジアクリロイルヘキサヒドロ‐1,3,5‐トリアジン、ならびに米国特許第3,635,718号、米国特許第3,232,763号、および英国特許第994,869号に記載の化合物を例とする反応性オレフィン化合物;N‐ヒドロキシメチルフタルイミド、ならびに米国特許第2,732,316号、および米国特許第2,586,168号に記載の化合物を例とするN‐メチロイル化合物;例えば米国特許第3,103,437号に記載のようなイソシアネート;例えば米国特許第3,017,280号および米国特許第2,983,611号に記載のようなアジリジン化合物;米国特許第2,725,294号および米国特許第2,725,295号に記載の酸誘導体;例えば米国特許第3,100,704号に記載のようなカルボジイミド化合物;例えば米国特許第3,091,537号に記載のようなエポキシ化合物;例えば米国特許第3,321,313号および米国特許第3,543,292号に記載のようなイソキサゾール化合物;ムコクロロ酸を例とするハロカルボキシアルデヒド;ジヒドロキシジオキサンおよびジクロロジオキサンを例とするジオキサン誘導体;ならびに、クロムミョウバンおよび硫酸ジルコニウムを例とする無機硬化剤が挙げられる。さらに、上記の化合物に代えて、アルカリ金属亜硫酸水素塩‐アルデヒド付加物、ヒダントインのメチロイル誘導体、および一級脂肪族ニトロアルコールなどの硬化剤前駆体を用いてもよい。特に好ましい硬化剤は、1‐オキシ‐3,5‐ジクロロ‐s‐トリアジンおよびその塩、例えばナトリウム塩である。
前記最外層における硬化剤の親水性コロイドバインダーに対する比(R)は、以下の式を満たすことが好ましく:
R=(Hmol/HCg)
式中:
Rは、0.00013よりも大きく;
Hmolは、硬化剤のモル数であり;および、
HCgは、親水性コロイドバインダーのグラムでの重量である。
最外層が硬化剤を含む場合に特に、Rは上記の通りであることが好ましい。最外層という意味で、上記の通りであることが好ましいことを示したが、印画紙全体としても(すなわち、最外層だけではない)、硬化剤の親水性コロイドバインダーに対する比(R)が上記で定める通りであることが好ましい。
上記の式中、親水性コロイドバインダーの重量は、100%固形分ベースでのグラム単位である。例えば、親水性コロイドバインダーが、好ましいものであるゼラチンである場合、バインダー中に存在するいかなる水の重量も、親水性コロイドバインダーの重量をグラムで算出する際に含まれない。親水性コロイドバインダーの100%固形分ベースでの重量の算出は、例えば、それを乾燥することで水または有機溶媒をすべて除去してその濃度を調べ、その濃度と用いた量とを掛け合わせることによって行うことができる。
好ましくは、Rは、0.00014から0.00018の値を有する。
Rが上述の値を有する場合、得られた印画紙は、表同士の形で一緒に保存された後に、像を大きく損傷することなく別の印画紙から剥離する能力が良好に改善される場合が多い。発明者らは、これを「改善された剥離挙動」と称する。
界面活性剤も、個別に、またはその混合物として、例えば、親水性コロイドバインダー1gあたり、約0.5から50mg、好ましくは1から20mgの量にて、最外層に含めてよい。それらは、一般的には、塗布の際の不均一性などの問題が発生することを防ぐための塗布補助剤として用いられるが、例えば、乳化および分散の改善、静電荷形成の防止といったその他の目的で用いられることもある。これらの界面活性剤は、例えばサポニンなどの天然界面活性剤;例えばアルキレンオキシド、グリセロール、およびグリシドール非イオン性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤;例えば高級アルキルアミン、四級アンモニウム塩、ピリジニウムおよびその他のヘテロ環式オニウム塩、ホスホニウム、およびスルホニウムなどのカチオン性界面活性剤;例えばカルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル、またはリン酸エステル基などの酸基を含有するアニオン性界面活性剤;ならびに、例えばアミノ酸、アミノスルホン酸、またはアミノアルコールの硫酸もしくはリン酸エステルなどの両性界面活性剤として分類することができる。
用いてよい界面活性剤は、例えば、米国特許第2,271,623号、同第2,240,472号、同第3,441,413号、同第3,442,654号、同第3,475,174号、および同第3,545,974号、ドイツ特許出願(OLS)第1,942,665号、ならびに英国特許第1,077,317号および英国特許第1,198,450号、さらには、Ryohei Oda et al., Synthesis and Applications of Surface Active Agents, Maki Publisher (1964) 、A.M. Schwartz et al., Surface Active Agents, Interscience Publications In. (1958) 、およびJ.P. Sisley et al., Encyclopedia of Surface Active Agents, Vol. 2, Chemical Publishing Company (1964)に記載されている。
本発明の印画紙は、所望に応じて、以下の成分を含有してよく、以下で述べる作製方法によって作製することができる。
(1もしくは複数の)感光性乳剤層のためのハロゲン化銀乳剤は、通常、水溶性銀塩(硝酸銀など)の溶液を、ゼラチンなどの水溶性高分子量物質の溶液の存在下、水溶性ハロゲン化物(臭化カリウムまたは塩化ナトリウムなど)の溶液と混合することによって作製される。用いてよいハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、ならびに塩化臭化銀、臭化ヨウ化銀、または塩化臭化ヨウ化銀などの混合ハロゲン化銀が挙げられる。ハロゲン化銀粒子は、従来の方法を用いて作製することができる。当然、粒子は、有利には、いわゆるシングルまたはダブルジェット法、制御ダブルジェット法などを用いて作製することができる。さらに、所望される場合は、別々に作製されたハロゲン化銀写真乳剤の2つ以上を混合してもよい。
ハロゲン化銀粒子の結晶構造は、所望に応じて、粒子全体にわたって均一であってよく、内側と外側部分とが異なる層状構造を有していてもよく、または英国特許第635,841号および米国特許第622,318号に記載のようないわゆる従来型のものであってもよい。加えて、ハロゲン化銀は、潜像が主として粒子の表面に形成されるタイプであってよく、または潜像がその粒子の内部に形成されるタイプであってもよい。
上記の写真乳剤は、例えば、C.E.K. Mees & T.H. James, The Theory of the Photographic Process, 3rd Ed., Macmillan, New York (1966);P. Grafkides, Chimie Photographique, Paul Montel, Paris (1957);などに記載されており、アンモニアプロセス、中性プロセス、または酸プロセスなどの通常用いられる種々の方法を用いて作製することができる。
特に好ましいのは、米国特許第6,949,334号にて作製され、記述されているハロゲン化銀粒子である。
ハロゲン化銀粒子は、その形成後に水で洗浄して、副生物として生成された水溶性塩(例えば、硝酸銀と臭化カリウムを用いて臭化銀が作製された場合の硝酸カリウム)を系から除去し、その後、チオ硫酸ナトリウム、N,N,N’‐トリメチルチオウレア、金(I)チオシアネート複合体、金(I)チオサルフェート複合体、塩化第一スズ、またはヘキサメチレンテトラミンなどの化学増感剤の存在下にて熱処理して、粒子を粗大化することなく感度を高めることができる。従来の増感法は、上記のMees and James、および上記のGrafkidesに記載されている。
ハロゲン化銀のための媒体として用いることができる親水性コロイドとしては、ゼラチン、コロイドアルブミン、カゼイン、カルボキシメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、カンテン、アルギン酸ナトリウム、またはデンプン誘導体などのポリサッカリド、およびポリビニルアルコール、ポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリアクリル酸コポリマー、またはポリアクリルアミドなどの合成親水性コロイド、ならびにこれらの誘導体、ならびにこれらの部分加水分解生成物が挙げられる。所望される場合、これらの親水性コロイドのうちの2つ以上の相溶性混合物を用いてよい。上述の親水性コロイドのうち、ゼラチンが最も一般的に用いられるが、ゼラチンは、部分的にまたは完全に、合成高分子量物質に置き換えられてよい。さらに、ゼラチンは、例えば上述のもののようないわゆるゼラチン誘導体で置き換えられてもよい。
本発明で用いてよい(1もしくは複数の)写真乳剤層およびその他の層において、水分散性ビニル化合物ポリマーのラテックスなどの合成ポリマー化合物、特に写真物質の寸法安定性を高める化合物を、そのままで、または混合物(例:異なるポリマーの)として、または水に対する透過性を有する親水性コロイドと組み合わせて、組み込んでよい。そのようなポリマーの多くが公知であり、例えば、米国特許第2,375,005号、同第3,607,290号、および同第3,645,740号、英国特許第1,186,699号、および同第1,307,373号などに記載されている。これらのポリマーの中で、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、スルホアルキルアクリレート、スルホアルキルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、アルコキシアルキルアクリレート、アルコキシメタクリレート、スチレン、ブタジエン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、無水マレイン酸、および無水イタコン酸のコポリマーまたはホモポリマーが一般的に用いられる。所望される場合、これらのビニル化合物のいわゆるグラフト型乳化重合ラテックスであって、そのようなビニル化合物を親水性保護コロイド高分子量物質の存在下にて乳化重合にかけることで作製されるものを用いてよい。
本発明の印画紙は、一般的に、1つ以上の感光性ハロゲン化銀乳剤層を、最外層と基層との間に含有する。(1もしくは複数の)ハロゲン化銀乳剤層は、従来の方法で増感することができる。適切な化学増感剤としては、例えば、米国特許第2,399,083号、同第2,540,085号、同第2,597,856号、同第2,597,915号、および同第6,949,334号に記載のクロロ金酸塩または三塩化金などを例とする金化合物;米国特許第2,448,060号、同第2,540,086号、同第2,566,245号、同第2,566,263号、同第2,598,079号、および同第6,949,334号に記載の、例えば、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム、またはルテニウムなどの貴金属の塩、および例えば、米国特許第1,574,944号、同第2,410,689号、同第3,189,458号、および同第3,501,313号に記載の、銀塩との反応によって硫化銀を形成することができる硫黄化合物;例えば、米国特許第2,487,850号および同第2,518,698号に記載の第一スズ塩;アミン;ならびに、その他の還元性化合物が挙げられる。好ましい技術は、米国特許第6,949,334号の12ページに一般式(i)で記載される、金増感、硫化物および/またはイリジウム増感である。金増感の場合、様々な無機金化合物または無機リガンドを有する金(I)複合体、および有機リガンドを有する金(I)化合物を所望される場合は用いてよい。
無機金化合物の場合、クロロ金酸またはその塩を例えば用いてよい。無機リガンドを有する金(I)複合体の場合、カリウム金(I)ジチオシアネートなどの金ジチオシアネート化合物、および三ナトリウム金(I)ジチオサルフェートなどの金ジチオサルフェート化合物を例えば用いてよい。
さらに、米国特許第3,503,749号に記載の金(I)チオレート化合物、特開平8‐69074、特開平8‐69075、および特開平9‐269554、米国特許第5,620,841号、同第5,912,112号、同第5,620,841号、同第5,939,245号、および同第5,912,111号に記載の金化合物も用いてよい。
印画紙作製中、保存中、および処理中での感度低下およびカブリ発生の防止のために、様々な化合物を印画紙の(1もしくは複数の)乳剤層に添加してよい。そのような化合物の多くが公知であり、例えば、4‐ヒドロキシ‐6‐メチル‐1,3,3a,7‐テトラアザインデン、3‐メチルベンゾチアゾール、1‐フェニル‐5‐メルカプトテトラゾール、5‐アリールアミノ‐1,2,3,4‐チアトリアゾール、さらには数多くのヘテロ環式化合物、水銀含有化合物、メルカプト化合物、金属塩などである。用いてよいそのような化合物の例は、上記のC.E.K Mees & T.H. Jamesおよびそこに引用された元文献、さらには以下の特許文献:米国特許第1,758,576号、同第2,110,178号、同第2,131,038号、同第2,173,628号、ならびに英国特許第893,428号、同第403,789号、同第1,173,609号、および同第1,200,188号、ならびに欧州特許第447,647号に記載されている。ハロゲン化銀乳剤の保存性を改善するために特に好ましいものとして、以下の化合物が、本発明でも好ましく用いられる:特開平11‐109576に記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11‐327094に記載の、カルボニル基に隣接する二重結合の両端がアミノ基またはヒドロキシル基で置換された環状ケトン(特に、一般式(S1)で表される化合物;段落番号0036から0071の記載は、本明細書に組み込むことができる)、特開平11‐143011に記載のスルホ置換カテコールまたはヒドロキノン(例えば、4,5‐ジヒドロキシ‐1,3‐ベンゼンジスルホン酸、2,5‐ヒドロキシ 1,4‐ベンゼンジスルホン酸、3,4‐ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,3‐ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5‐ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5‐トリヒドロキシベンゼンスルホン酸、およびこれらの塩)、米国特許第5,556,741号明細書にて一般式(A)で表されるヒドロキシルアミン(米国特許第556,741号明細書の第4欄56行から第11欄22行の記載は、本発明にも好ましく適用することができ、本出願の明細書の一部として組み込むことができる)、ならびに特開平11‐102045にて一般式(I)から(III)で表される水溶性還元剤。
(1もしくは複数の)感光性乳剤層は、所望される場合、シアニン、メロシアニン、またはカルボシアニンなどのシアニン染料を、個別に、または混合物として、または例えばスチリル染料と組み合わせて用いることで、分光増感または超増感を行ってよい。そのような色増感技術は、本技術分野にて公知である。
感光性乳剤層は、所望される場合、硬化剤を用いて硬化してよい。適切な硬化剤の例は上述である。
(1もしくは複数の)乳剤層は、所望される場合、界面活性剤を、個別にまたは混合物として含有してよい。
好ましい基層は、紙を含む。そのような紙は、所望に応じて、バライタ、もしくは特に2から10個の炭素原子を有するアルファ‐オレフィンのポリマー、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン‐ブテンコポリマーなど、もしくは他の高分子量物質への接着性を改善して印刷性を向上させるためにその表面が粗面加工された合成樹脂フィルム、によって被覆または積層されていてよい。所望される場合、紙へのポリマーの積層は、中間ポリマー層中に顔料を有する共押出技術を用いた多層によって行われる。
好ましい基層は、写真グレードの基紙であり、所望に応じて、片面または両面にポリエチレン樹脂が積層されていてよく、好ましくは、表側樹脂の裏側に対する樹脂重量比は、0.70:1から1.30:1の範囲であり、さらにより好ましくは、0.85:1から1.15:1の間である。
基層は、好ましくは、100から250ミクロン(例:147または160または225ミクロン)の厚さを有する。
基層は、さらに、所望される場合、染料または顔料によって着色されていてもよい。
基層と(1もしくは複数の)感光性乳剤層との間の接着が不十分である場合、これらの要素の両方に対して良好な接着性を有する層を、サビング層として用いてよい。基層の接着特性をさらに改善するために、基層の表面に、コロナ放電、紫外線照射、オゾン処理、火炎処理などの前処理を施してよい。
最外層および(1もしくは複数の)感光性乳剤層の基層への付与は、適切ないかなる技術によって行ってもよく、浸漬コーティング、エアーナイフコーティング、カーテンコーティング、および押出コーティングが挙げられる。所望される場合、2つ以上の層による塗布を、米国特許第2,761,791号、同第3,508,947号、同第2,941,898号、および同第3,526,528号に記載の技術を用いて、同時に行ってよい。
好ましくは、最外層およびその下にある(1もしくは複数の)感光性乳剤層は、スライドコーターまたはカーテンコーターを好ましくは用い、好ましくは200m/分超の塗布速度にて、基層へ同時に塗布される。
印画紙は、所望に応じて、中間層、フィルター層、下塗り層、ハレーション防止層などをさらに含んでよい。
本発明の印画紙は、露光後に現像されてカラー像を形成し、写真と多くの場合称されるものを得ることができる。現像処理は、複数の工程(例えば、漂白、定着、漂白定着、安定化、洗浄などの組み合わせ)を含んでよく、約20℃未満の温度にて、またはそれより高い温度にて、所望される場合は、約30℃超、好ましくは約32℃から60℃にて行われてよい。ここでも、これらの工程は、必ずしも同じ温度で行われる必要はなく、より高いまたはより低い温度で行われてよい。
発色現像液は、その酸化生成物が発色カプラーと反応して染料を形成する化合物を含有するアルカリ性水溶液であり、すなわち、現像剤として、N,N‐ジエチル‐p‐フェニレンジアミン、N,N‐ジエチル‐3‐メチル‐p‐フェニレンジアミン、4‐アミノ‐3‐メチル‐N‐エチル‐N‐メタンスルホンアミドエチルアニリン、4‐アミノ‐3‐メチル‐N‐エチル‐N‐ベータ‐ヒドロキシエチルアニリン、およびN‐エチル‐N‐ベータ‐ヒドロキシエチル‐p‐フェニレンジアミンなどのp‐フェニレンジアミン、またはその塩酸塩、硫酸塩、および亜流酸塩などのその塩を含有する。アルカリ性水溶液は、約8よりも高いpHを有し、好ましくは9から12である。米国特許第2,193,015号および同第2,592,364号に記載の化合物も、現像剤として用いてよい。発色現像液は、上記の現像剤に加えて、硫酸ナトリウムなどの塩;水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、またはリン酸ナトリウムなどのpH調節剤;酢酸もしくはホウ酸などの酸、またはその塩を例とするバッファー;ならびに、例えば、米国特許第2,648,604号および同第3,671,247号に記載の種々のピリジニウム化合物、カチオン性化合物、硝酸カリウム、および硝酸ナトリウム、米国特許第2,533,990号、同第2,577,127号、および同第2,950,970号に記載のポリエチレングリコール縮合物およびその誘導体、英国特許第1,020,033号および同第1,020,032号に記載の化合物によって代表されるポリチオエーテルなどの非イオン性化合物、米国特許第3,068,097号に記載の化合物によって代表される亜硫酸エステル基を含有するポリマー化合物、さらにはピリジンまたはエタノールアミンなどの有機アミン、ベンジルアルコール、ヒドラジンなどの現像促進剤、を含有していてよい。さらに、発色現像液は、例えば、米国特許第2,496,940号および同第2,656,271号に記載の臭化アルカリ金属、ヨウ化アルカリ金属、ニトロベンズイミダゾール、さらにはメルカプトベンズイミダゾール、5‐メチルベンゾトリアゾール、1‐フェニル‐5‐メルカプトテトラゾール、米国特許第3,113,864号、同第3,342,596号、同第3,295,976号、同第3,615,522号、および同第3,597,199号に記載の高速処理のための化合物、英国特許第972,211号に記載のチオスルホニル化合物、フェナジン‐N‐オキシド、Manual of Scientific Photography, Vol. 2, 29-47頁に記載のカブリ防止剤などのカブリ防止剤;米国特許第3,161,513号および同第3,161,514号、ならびに英国特許第1,030,442号、同第1,144,481号、および同第1,251,558号に記載のステインまたはスラッジ防止剤;米国特許第3,536,487号に記載のインターイメージ効果を促進するための剤;ならびに、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ヒドロキシルアミン塩酸塩、またはホルムアルデヒド‐アルカノールアミン亜硫酸塩付加物などの酸化防止剤を含有していてよい。
上述の処理工程の各々について例示した添加剤のすべて、およびその用いられる量は、カラー写真処理法の技術分野において公知である。
発色現像の後、印画紙は、通常、漂白され、定着される。漂白および定着は、組み合わせてよく、従って、漂白‐定着浴を用いてよい。漂白剤としては、多くの化合物を用いてよいが、これらの化合物の中でも、一般的には、フェリシアニド塩、二クロム酸塩、水溶性鉄(III)塩、水溶性コバルト(III)塩、水溶性銅(II)塩、水溶性キノン、ニトロソフェノール、有機酸と鉄(III)、コバルト(III)、または銅(II)などの多価カチオンとの複合体塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、もしくはN‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸などのアミノポリカルボン酸の金属複合体塩、マロン酸、酒石酸、リンゴ酸、ジグリコール酸もしくはジチオグリコール酸(dithioglycolid acid)、2,6‐ジピコリン酸の銅複合体塩など)、アルキルペルオキシ酸などのペルオキシ酸、過硫酸塩、過マンガン酸塩、もしくは過酸化水素、塩酸塩、塩素、臭素などが、個別に、または適切な組み合わせとして用いられる。加えて、米国特許第3,042,520号および同第3,241,966号などに記載の漂白促進剤も用いてよい。
定着工程において、公知の定着液のいずれを用いてもよい。例えば、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、またはチオ硫酸カリウムを、約50から200g/リットルの量で定着剤として用いてよく、加えて、亜硫酸塩またはメタ重亜硫酸塩などの安定化剤、カリウムミョウバンなどの硬化剤、酢酸塩またはホウ酸塩などのpHバッファーなどが定着液中に存在してもよい。定着液は、約3から12のpH、通常は約3から8のpHを有する。
適切な漂白剤、定着剤、および漂白‐定着浴は、例えば、米国特許第3,582,322号に記載されている。
像安定化浴も、米国特許第2,515,121号、同第2,518,686号、および同第3,140,177号に記載の技術に従って用いてよい。
米国特許第6,949,334号に記載のような、レーザー(デジタル)スキャンによる印画紙の露光後12秒以内という短い潜像時間にて、低補充速度を用いる適切な処理工程も用いてよい。
本発明の第二の態様によると、印画紙を作製するための方法が提供され、その方法は、基層および1つ以上の感光性乳剤層を有する支持体へ組成物を付与することを含み、ここで、その組成物は、親水性コロイドバインダーおよびコロイド状シリカを、0.3:1から3:1(好ましくは0.3:1から2:1)の重量比で含み、ならびにコロイド状シリカは、2から10nmの平均粒子サイズを有する。
本方法において、組成物は、好ましくは、200m/分より速い、より好ましくは300m/分より速い塗布速度にて支持体に付与される。
組成物は、好ましくは、スライドコーターまたはカーテンコーターを用いて支持体に塗布される。好ましい実施形態では、組成物および少なくとも1つの感光性乳剤層(好ましくは、少なくとも3つの感光性乳剤層)が、所望に応じて上述の組成物と共に、支持体へ同時に付与される。
組成物は、好ましくは、液体媒体、0.3:1から3:1(好ましくは0.3:1から2:1)の重量比の親水性コロイドバインダーおよびコロイド状シリカを含み、ここで、コロイド状シリカは、2から10nmの平均粒子サイズを有する。典型的な液体媒体としては、水、ならびに水および1つ以上の水混和性有機溶媒を含む混合物が挙げられる。
好ましくは、組成物は、20℃での粘度が、30から75cP、より好ましくは、40から60cPである。
1つの実施形態では、組成物は、さらに、硬化剤および親水性コロイドバインダーを、以下の式を満たす比(R)で含み:
R=(Hmol/HCg)
式中:
Rは、0.00013よりも大きく;
Hmolは、組成物中の硬化剤のモル数であり;および、
HCgは、組成物中の親水性コロイドバインダーのグラムでの重量である。
この方法は、好ましくは、支持体に付与された後に組成物を乾燥させる工程をさらに含む。
本発明の第三の態様によると、本発明に従う印画紙を含む1枚以上の写真を有するアルバムブックが提供される。
本発明の利点を十分に利用するために、アルバムブックは、好ましくは、アルバムブックを閉じた際に写真が表同士で接触するように配置された少なくとも2枚の前記写真を有する。この方法により、写真の表同士を分離するための間紙箔を含める必要がなくなる。
本発明を、以下の限定されない実施例を参照することでさらに説明する。特に断りのない限り、部、パーセント、比などはすべて重量基準である。
両面がポリエチレン樹脂で被覆された印画紙グレード紙に表面コロナ放電処理を施すことによって基層を作製した。基層に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含有するゼラチン下塗り層を提供し、続いて、すべての感光性乳剤層による塗布を、スライドコーターを用いて300m/分にて一工程で同時に行った。この結果、以下に記載の層構成を有するカラー印画紙を得た:
基層: ポリエチレン(PE)樹脂積層紙;表側 PE 23g/m;裏側 PE 22g/m
第一層側のポリエチレン樹脂は、白色顔料(TiO2:含有量16重量%、ZnO:含有量4重量%)、蛍光増白剤(4,4’‐ビス(5‐メチルベンゾキサゾリル)スチルベン:含有量0.03重量%)、および青色染料(ウルトラマリンブルー)を含有していた。
紙上の表側/裏側の樹脂重量比は、1.05である。
基層の厚さは、約163ミクロンであった。
実施例はすべて、以下で述べるように、同一の基層、および第一から第六層を有していた。最外(第七)層は、本発明の最外層を有する印画紙の性能を請求項の範囲外である比較印画紙と比較するために、以下で述べるように様々に変更した。
実施例および比較例で用いたシリカは、H.C.スタルクより入手した商品名Levasil(商標)のコロイド状シリカであった。
実施例および比較例で用いた硬化剤は、1‐オキシ‐3,5‐ジクロロ‐s‐トリアジンナトリウムである。
記載された場合は、以下の染料(カッコ内は塗布量)を層に含めた。
Figure 0005899219

染料−1 (2mg/m
Figure 0005899219

染料−2 (2mg/m
Figure 0005899219

染料−3 (3mg/m
Figure 0005899219

染料−4 (7mg/m
層構成
各層の組成を以下に示す。数値は塗布量(g/m)を示す。ハロゲン化銀乳剤の場合は、銀としての塗布量である。
Figure 0005899219

=乳剤Aの作製は、米国特許第6,921,631号の第94/95/96欄に開示されている。
Figure 0005899219
Figure 0005899219

=乳剤Cの作製は、米国特許第6,921,631号の第96/97欄に開示されている。
Figure 0005899219
Figure 0005899219

=乳剤Eの作製は、米国特許第6,921,631号の第97/98欄に開示されている。
Figure 0005899219
第七層(最外層)
最外層を作製するための組成物は、表2に示すコロイド状シリカを、表1に示す成分および液体媒体を含むストック溶液へ添加することによって作製した。次に、この組成物を上述の第六層に付与し、それによって、得られた最外層は、乾燥後、以下の表1および表2に示す量の親水性コロイドバインダーおよびコロイド状シリカ(g/m)を含むものとなった。組成物のpHは、40℃にて9.5であった。
Figure 0005899219
ストック溶液AおよびBには、以下の表2に示すように、異なるシリカ(サイズ)を、40℃および様々な量(g/m)にて添加した。
結果
様々な印画紙が互いに付着する度合いを、「ブロッキング試験」または「剥離挙動」として以下で述べる2つの試験によって評価した。剥離挙動試験は、ブロッキング試験に比べて非常に難しい付着性能の試験であり、最良性能の非付着性印画紙のためのより厳密な試験として設計した。これらの試験を実施するためのプロトコルは、結果の後に記載する。
表8から10において、Rの値は、印画紙全体としての硬化剤の親水性コロイドバインダーに対する比を意味する。
実施例は、本発明に従う印画紙であり、一方比較例はそうではないものである。以下でより詳細に述べるように、結果は、1から5でスコア付けされ、1が最も良いスコア、5が最も悪いスコアである。実施例1から実施例6、実施例8から実施例10、および比較例1から比較例8については、表中に2つの結果が与えられており(例:「2/1」)、1番目がストック溶液Aに基づく最外層に対するものであり、2番目がストック溶液Bに基づく最外層に対するものである。実施例7および実施例11は、ストック乳剤Cから作製した。
表8および表9 − ブロッキング試験結果
Figure 0005899219
Figure 0005899219

=H.C.スタルク社製コロイド状シリカ(商品名Levasil(商標))
注:1.5g/m2を超えるシリカ充填量の最外層は、スライドコーターを用いた200m/分超の塗布速度での塗布ができなかった。
ここで用いた化合物の構造式を以下に示す:
表10 − 剥離挙動試験結果およびRの変動
Figure 0005899219
Figure 0005899219

イエローカプラー
(ExM)マゼンタカプラー
下記(1)、(2)及び(3)の40:40:20(モル比)混合物
Figure 0005899219
Figure 0005899219
Figure 0005899219
Figure 0005899219
Figure 0005899219
Figure 0005899219
ブロッキング試験および剥離挙動試験のプロトコル
上述の印画紙を作製し、次に25℃および相対湿度60%にて1週間保存することでエージングした。得られた印画紙に、次に、以下の処理および現像工程を用いた黒色現像(日光露光による)を施した。
処理工程:
現像:45秒
定着:45秒
洗浄:45秒
現像液組成物:
Fuji Hunt CPRA‐pro現像液(市販品)
ブロッキング試験:
現像した印画紙サンプルの各々を、3.5cm四方の正方形に切り出し、各組成物のサンプル2つを、互いの上に(表同士で)配置した。その上に、200gの錘を載せた。これらのサンプルを、52℃および相対湿度85%に空調した部屋に24時間保存した。
次に、サンプルを25℃および相対湿度60%に空調した部屋に1時間置いた。これらのサンプルから、ブロッキング(すなわち、サンプルが互いに付着した度合い)を、以下の手順によって評価した。各サンプルの2つの部分を引き剥がし、表側への損傷レベルを評価した。以下の分類を用い、1番目がストック溶液Aから得られた最外層に対するものであり、2番目がストック溶液Bから得られた最外層に対するものである2つのスコア(例:1/1)を付与した。スコアが1つしか与えられない場合は、最外層は、ストック溶液Cから得られたものである:
5: 激しく損傷:基層が完全に引き裂かれた;非常に悪い
4: 損傷:印画紙の約50%が引き裂かれ、乳剤層が損傷した;悪い
3: 軽い損傷+乳剤層に目視可能な損傷;許容可能限度
2: 乳剤に軽い損傷(上側層が損傷;顕微鏡でのみ視認可能);良好
1: 損傷なし;非常に良好
剥離挙動試験
剥離挙動試験は、ブロッキング試験よりも非常に難しい試験であった。
現像した印画紙サンプルの各々を、3.5cm四方の正方形に切り出した。脱イオン水(20μL)を1つのサンプルの表側へ滴下し、次に2つのサンプルを、互いの上に(表同士で)配置した。その上に、200gの錘を30秒間載せ、次に、これら2つのサンプルを引き剥がし、表側への損傷レベルを評価した。以下の分類を用い、1番目がストック溶液Aから得られた最外層に対するものであり、2番目がストック溶液Bから得られた最外層に対するものである2つのスコア(例:1/1)を付与した。スコアが1つしか与えられない場合は、最外層は、ストック溶液Cから得られたものである:
5: 激しく損傷:基層が完全に引き裂かれた
4: 損傷:印画紙の約50%が引き裂かれ、乳剤層が損傷した
3: 軽い損傷+乳剤層に目視可能な損傷
2: 乳剤に軽い損傷(上側層が損傷;顕微鏡でのみ視認可能)
1: 損傷なし

Claims (6)

  1. 親水性コロイドバインダーおよびコロイド状シリカを含む最外層を有する印画紙を含むアルバムブックであって、
    前記アルバムブックが閉じられているときに互いの表面が向き合って接するように配置された、少なくとも2枚の前記印画紙を含み、
    (i) 前記最外層中における前記コロイド状シリカの前記親水性コロイドバインダーに対する重量比が、0.3:1から3:1であり、かつ、
    (ii) 前記コロイド状シリカが、2〜10nmの平均粒子サイズを有する、
    アルバムブック。
  2. 前記最外層が、0.3〜1.5g/mの前記コロイド状シリカを含む、請求項1に記載のアルバムブック。
  3. 前記コロイド状シリカが、3〜9nmの平均粒子サイズを有する、請求項1または請求項2に記載のアルバムブック。
  4. 前記印画紙が、100〜250マイクロメートルの厚さを有する樹脂被覆紙を含む基層を有する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のアルバムブック。
  5. 前記印画紙が、表側樹脂および裏側樹脂を0.7:1〜1.3:1の重量比で有する紙を含む基層を有する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のアルバムブック。
  6. 前記印画紙が、さらに硬化剤を含み、前記硬化剤の前記親水性コロイドバインダーに対する比(R)が、以下の式を満たす、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のアルバムブック:
    R=(Hmol/HCg)
    式中:
    Rは、0.00013よりも大きく;
    Hmolは、硬化剤のモル数であり;および、
    HCgは、親水性コロイドバインダーのグラムでの重量である。
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