JP2918869B2 - 感光性ハロゲン化銀材料の処理方法 - Google Patents

感光性ハロゲン化銀材料の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、硬化剤不含処理溶液中での迅速処理後、満足
できる表面特性を有する感光性ハロゲン化銀写真材料の
処理方法に関する。
【0002】発明の背景 迅速処理は益々重要になって来ており、従って写真フィ
ルムの感光性親水性コロイド層の厚さは減少している。
しかしながらこれは、処理中の湿潤状態で又は処理前の
乾燥状態での圧力感度に関した不利の原因になってい
る。このための解決は、結合剤例えばゼラチンの増大し
た量を有する厚い応力防止層を被覆することによって提
供される。これらの増大した量は、処理後より大なる表
面光沢をもたらす利点を有するが、処理溶液中で許容で
きない汚れ又はスラッジ形成を生ぜしめることがある。
更に厚い応力防止層は、処理及び乾燥速度を遅延させる
ことができる。これは明らかに、薄い被覆層を有するフ
ィルムを用いる迅速処理システムを開発する傾向と相入
れない。
【0003】迅速処理に対する要求以外に、消費者及び
環境に役立つ簡単な組成を有する処理溶液に対する絶え
ない要求がある。
【0004】異なる現像液及び/又は定着溶液の混合
は、その中の硬化剤の存在しないことによって、もはや
必要がなくなり、結果として誤りが避けられる。更に硬
化剤源としてのアルミニウムイオンを含まぬ定着溶液
は、pH値の増強すること及びその不快な臭気を減少す
る可能性を提供する。
【0005】しかしながら、特に処理を硬化剤を含有し
ない溶液で行ったとき、表面特性に関連する問題、例え
ば表面光沢の欠如、そして更に重要なことは、迅速乾燥
後、特に(迅速)赤外乾燥手段を使用したとき処理され
た面上での光沢の不均一性の問題が生ずる。
【0006】使用に供する定着剤溶液において、硫酸ア
ルミニウムの量として表した硬化アルミニウムイオンの
量が、4g/l未満に減少すると、不充分な表面光沢及
び不均一現象の第一の兆候が生ずる。
【0007】発明の目的 従って本発明の第一の目的は、満足できる表面特性、特
に処理剤の最少量で迅速処理した後、全フィルム面上で
均一な表面光沢を有する写真材料を提供することにあ
る。
【0008】特別の目的は、90秒未満で、更に好まし
くは50秒未満で処理したとき、薄い親水性層を有する
医学用X線フィルム材料に対して、所望される表面光沢
及び表面光沢均一性を得ることにある。
【0009】更に別の目的は、硫酸アルミニウムの当量
として表して、1lについて4g未満のアルミニウムイ
オンの量、更に好ましくはアルミニウムイオンなしで定
着液を用いる処理サイクル中の定着工程後に前記光沢均
一性を得ることにある。更に一つの目的は、定着工程は
続いて洗浄及び迅速乾燥されるが、定着工程での二酸化
硫黄からの迷惑な臭いの発生を少なくすることにある。
【0010】他の目的は以下の説明から明らかになるで
あろう。
【0011】発明の概要 本発明の目的は、現像、硫酸アルミニウムの当量として
表示したアルミニウムイオンを、1lについて4g未満
含有する定着溶液での定着、水洗及び乾燥の工程によっ
て、像に従って露光した感光性ハロゲン化銀材料を処理
する方法であり、前記材料が、支持体、及びその一側又
は両側上に少なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層
及びゼラチン含有保護応力防止層を含み、前記応力防止
層が、ラテックス対ゼラチンの重量比が0.5〜1.5
(更に好ましくは0.9〜1.5)である量で少なくと
も一種のポリウレタンラテックスを含有し、前記材料
が、前記材料を25℃の脱イオン水中に3分間浸漬した
後のその膨潤度が300%以下(更に好ましくは200
%以下)である程度に硬化されていることを特徴とする
方法によって達成できることを見出した。
【0012】本発明によれば、1lについて硫酸アルミ
ニウム4gより多く、特に5.44g含有する定着溶液
を用い定着中に処理した処理材料と、アルミニウムイオ
ンを含有しない定着溶液中での定着中に処理した同じ材
料の間の、60°の反射角度でASTM D523に記
載された如く測定した平均表面光沢値における差が2%
未満であるようにラテックスの量を選択することを可能
にした。
【0013】発明の詳述 本発明による処理方法で使用する感光性ハロゲン化銀材
料の保護応力防止層中で使用する好ましい重合体ラテッ
クスは架橋重合体であり、多官能性架橋性単量体及び乳
化剤の存在下に、水中でアクリル酸及び/又はメタクリ
ル酸の脂肪族エステルの乳化重合、それに続く得られた
共重合体のケン化によって、例えばUS−A 4301
240に記載された如く作られる。前記乳化重合によっ
て、500000より上の分子量を有する共重合体が得
られ、ラテックスの平均粒度は150nmより小さい。
イオン架橋した共重合体の合成の別の例は、更に例えば
EP−A 0452568及びこれに対応するUS−A
5472832に見出すことができる。
【0014】本発明の方法において、感光性ハロゲン化
銀材料のゼラチン含有保護応力防止層で使用するイオン
共重合体の好ましいラテックスは、下記式(I)にて表
される如き、ブチルメタクリレート及びアクリルアミド
−イソブチルスルホン酸ナトリウム塩の共重合体であ
る。
【0015】
【化1】
【0016】別の好ましいラテックスは、非イオン重合
体であるポリエチルアクリレートである。特に好ましい
ラテックスには、ポリウレタンラテックスがあり、これ
は脂肪族アニオンポリウレタンの分散液の形であるのが
好ましい。例えば、市場で入手できる製品IMPRAN
IL 43056(ドイツ国 Leverkusen のBAYER AG
からの商標製品)が非常に好適である。このIMPRA
NILラテックスは、DESMODUR W(BAYER A
G からの商標製品)から作られたポリウレタンの40%
水性分散液であり、これは約800の低分子量を有する
ポリエステル、及びジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネートである。ラテックスの平均粒度は、0.02〜
0.2μmで変化できる。ポリウレタンは水性ラテック
ス分散液として被覆溶液に加える。
【0017】特に有用なポリウレタンは、高架橋度、結
果として粘着の低い傾向を得るため、ウレタン基の高百
分率量を有するものである。更に、前記ポリウレタン分
散液を含む保護応力防止層の上に最外後層中での滑剤の
存在が有利なことがある。
【0018】前記ポリウレタンラテックスは更に、例え
ばアセトンの如き水混和性有機溶剤中の例えば現像主薬
の如き有用な薬剤の溶液に、水性添加可能ポリウレタン
ラテックスの添加によって例えば現像主薬と配合でき
る、又はゼラチンの如き水性ゼラチン質溶液に前記ラテ
ックス及び前記溶液の同時添加によるのがこの配合ラテ
ックスのための好ましい結合剤である。ハイドロキノン
の如きジヒドロキシベンゼン、及び電子移動剤又は超加
成性現像剤である“フェニドン”としても知られている
1−フェニル−3−ピラゾリジン−1−オンの如き3−
ピラゾリジン−1−オン現像主薬を含む現像主薬の混合
物を、組合せて使用できる、その場合各モル比は2/1
〜10/1であるのが好ましい。その場合ジヒドロキシ
ベンゼン(群)は、硝酸銀1gと当量のハロゲン化銀の
被覆量に対して0.05〜0.5gの量で存在させるの
が好ましい。好ましい現像主薬と組合せた形で又は組合
せないでアスコルビン酸、イソアスコルビン酸も使用で
きる。この方法で、アルカリ性溶液によって現像されう
るいわゆる“活性化材料”を得ることができる。
【0019】本発明の方法によれば、ラテックスは、2
%以下の値に、60°の反射角度でASTM D523
に記載されている如き反射測定によって測定した光沢の
相対偏差を減少させるための量で、処理すべき材料のゼ
ラチン質保護層中に存在させるべきである。従って光沢
の測定は、以下に示す二つの異なる現像条件で処理した
フィルム面で10箇所の異なる位置で、60°の角度の
下にリフレクトメーターによって行う:一つは処理条件
で硫酸アルミニウムの当量として表示したアルミニウム
少なくとも4gの定着溶液中での存在下に行う、そして
一つは実施例から明らかになるようそれらの存在下で行
う。試験で使用した市場で入手しうるG334定着液
( Agfa-Gevaert NV からの商標製品)は、使用すると
き定着溶液中に硫酸アルミニウム5.44gを含有す
る。原則的に現像溶液は硬化剤を含有するが、好ましい
実施態様において、前記溶液は硬化剤も含有しない。
【0020】実際に、ゼラチン質保護応力防止層中で被
覆されるラテックス重合体は、結合剤としてその中に存
在するゼラチンの全量に対して、少なくとも50重量%
の量、更に好ましくは少なくとも90重量%の量で存在
させる。ゼラチン結合剤に対するラテックス重合体の重
量による最大比は1.5であるのが好ましい。
【0021】更に前記ラテックス型(共)重合体は、所
望によって、保護応力防止層上に適用したゼラチン不含
後層(若し存在するとき)中に存在させることができ
る、或いは前記保護応力防止層と下塗した支持体(この
下塗層は少なくとも一つのゼラチン質中間層で上塗被覆
してもよい)の間に被覆した一つ以上の乳剤層中に存在
させることができる。
【0022】前述した如く、本発明の方法により処理す
べき前記写真材料の膨潤度は、25℃の脱イオン水中に
3分間前記材料を浸漬した後300%を越えてはなら
ず、更に好ましくは200%を越えてはならない。前記
膨潤度は、本発明の処理方法で使用する感光性ハロゲン
化銀写真材料中の結合剤を充分に硬化すべき要件を表し
ている。
【0023】百分率膨潤度として定量的方法で硬化を表
示するため、下記の方法を使用する。3日間57℃及び
34%RHで感光性ハロゲン化銀写真材料の試料を温置
した後、層集成体の厚さ(a)を測定する。その後試料
を3分間21℃で蒸溜水中に浸漬し、膨潤した層の厚さ
(b)を、US−A 4414304に記載された方法
によって測定する。
【0024】膨潤比はそして次の如く計算する: (b−a)/a×100(%)
【0025】本発明による処理方法においてフィルム材
料に適用できる層及び層配置は、EP−A 07526
17に、EP−A 0712036及びEP−A 07
12034に、EP−A 0677773及びEP−A
0678772に、EP−A 0610608,EP
−A 0610609に、及びEP−A 056907
5に、及びUS−A 4092168及びUS−A 4
311787に、DE2453217に、及びGB−P
7907440に記載されているものがある。
【0026】保護層中のゼラチン被覆率は、約1.50
g/m2 以下であるのが好ましく、0.60〜1.50
g/m2 の範囲であるのが更に好ましい。
【0027】ポリウレタンラテックス及び/又は前述し
たラテックス型重合体又は共重合体を含む応力防止層に
おいて、それらと均質に混合できるゼラチンとは異なる
親水性コロイド結合剤には、例えば他の蛋白質系コロイ
ド、ポリサッカライド例えば澱粉及びポリデキストラ
ン、及びゼラチンの代りの合成代替物例えばポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸、ポリメチルアクリレート、
ポリエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、
ポリエチルメタクリレート、ポリビニルイミダゾール、
ポリビニルピラゾール及びその誘導体、のみならずスチ
レン−マレイン酸又はスチレン−マレイン酸無水物系共
重合体がある。
【0028】更に前記親水性コロイドの混合物の使用も
排除するものではない。前述した如きこれらの結合剤の
中で最も好ましいものはゼラチンである。従来のライム
処理又は酸処理したゼラチンを使用できる。かかるゼラ
チン種の製造は、例えば、Academic Press 1977年
発行、 A. G. Ward 及びA. Courts 編、 The Science
and Technology of Gelatin の295頁及び296
頁に記載されている。ゼラチンは日本の Bull. Soc. Sc
i. Phot. No 16の30頁(1966年)に記載されて
いる如く酸素処理ゼラチンであることもできる。ゼラチ
ンの量を最少にするため、前記ゼラチンは、一部又は全
部を前述した如き合成重合体により、又は天然もしくは
半合成重合体によって置換できる。ゼラチンに対する天
然代替物には、他の蛋白質例えばゼイン、アルブミン及
びカゼイン、セルロース、サッカライド、澱粉及びアル
ギネートがある。ゼラチンに対する半合成代替物には、
変性天然生成物例えばアルキル化剤又はアシル化剤での
ゼラチンの変換により、又はゼラチン上に重合性単量体
をグラフトすることによって得られるゼラチン誘導体、
及びセルロース誘導体例えばヒドロキシアルキルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、フタロイルセルロ
ース及びセルロースサルフェートがある。
【0029】好ましい実施態様において、応力防止層中
のゼラチンは、コロイドシリカによって部分的に置換さ
れる、これは本発明方法により処理される材料の得られ
る性質の更なる改良をもたらすからである。好ましくは
10nm以下の平均粒度及び少なくとも300m2 /g
の表面積を有するコロイドシリカを使用する。特に好ま
しいコロイドシリカ粒子は500m2 /gの表面積及び
7nmより小さい平均粒度を有する。かかる種類のシリ
カはKIESELSOL 500(KIESELSOL
はドイツ国 Leverkusen のBayer AG の登録商標であ
る)。コロイドシリカは少なくとも50mg/m2 の被
覆量で存在させるのが好ましい。更に応力防止層中の前
記コロイドシリカの被覆量は1m2 について50mg〜
500mgの範囲であるのが好ましい。
【0030】硬化したゼラチンとの混合物の形で、応力
防止層は、更に摩擦低下物質、例えば分散したワックス
粒子(カルナウバワックス又はモンタンワックス)又は
ポリエチレン粒子、弗素化重合体粒子、シリコン重合体
粒子等を、特に高相対湿度の雰囲気中で層の粘着傾向を
更に減ずるために含有できる。
【0031】ゼラチン結合剤は、適切な硬化剤、例えば
エポキシ系のもの、エチレンイミン系のもの、ビニルス
ルホン系のもの例えば1,3−ビニルスルホニル−2−
プロパノール、ビス−ビニルスルホニルメチルもしくは
ビス−ビニルスルホニルエチルエーテル、ヒドロキシ置
換ビニルスルホニル硬化剤、クロム塩例えば酢酸クロム
及びクロム明ばん、ホルムアルデヒド、グリオキサー
ル、及びグルタルアルデヒド、N−メチロール化合物例
えばジメチロール尿素及びメチロールジメチルヒダント
イン、ジオキサン誘導体例えば2,3−ジヒドロキシジ
オキサン、活性ビニル化合物例えば1,3,5−トリア
クリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、活性ハロ
ゲン化合物例えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−
s−トリアジン、及びムコハロゲン酸例えばムコクロル
酸及びムコフエノキシクロル酸で予備硬化できる。これ
らの硬化剤は単独で又は組合せて使用できる。又結合剤
は、急速反応性硬化剤、例えばUS−A 406395
2に記載されている如きカルバモイルピリジニウム塩及
びEP−A 0408143に記載されている如きオニ
ウム化合物で硬化することもできる。
【0032】イオン又は非イオンラテックス重合体又は
前述した単量体のラテックス共重合体組合せに、更に例
えばポリオキシエチレン化合物の如き帯電防止特性を有
する非イオン界面活性剤を所望によって加えることがで
きる。更に好ましい実施態様においては、前記界面活性
剤は、乳剤層が被覆されている支持体の側で、所望によ
って存在する最外層中に存在させる。前記層はゼラチン
不含後層又は薄いゼラチン質層であることができる。
【0033】好ましい実施態様において、帯電防止性を
有するラテックス重合体は、前述した如きラテックス重
合体を含有する保護応力防止層に加える。好ましいもの
は、多官能性架橋単量体としてテトラアリルオキシエタ
ン単位1〜10モル%及びアクリレート及び/又はメタ
クリレート単位90〜99モル%を含むアクリル及び/
又はメタクリル酸エステルの共重合体である架橋した重
合体のラテックスである、この場合前記共重合体におい
て、エステル基の少なくとも75%がアルカリ金属カル
ボン酸塩基に変換されており、従ってイオン特性を示
す:架橋したイオン重合体として特に好ましいのは、ポ
リ([c.l.]テトラアリルオキシエタン−コ−メチ
ルアクリレート/アクリル酸)であり、好ましくはEP
−A 0644456に記載された3/18/79のモ
ル比を有する下記式(II)のものである。
【0034】
【化2】
【0035】他の帯電防止剤は、例えばUS−P 53
91472に記載されている如くその中に設けることが
できる。若し存在するとき、ゼラチン不含帯電防止後層
は、更にスペーシング剤及び被覆助剤例えば過弗素化界
面活性剤の如き湿潤剤を含有できる。保護応力防止層中
に存在することもできるスペーシング剤は、一般に0.
2〜10μmからなる平均粒度を有する。スペーシング
剤はアルカリに可溶性又は不溶性であることができる。
アルカリ不溶性スペーシング剤は、写真材料中に通常永
久的に残る、一方アルカリ可溶性スペーシング剤は、通
常アルカリ性処理浴中でそこから除去される。好適なス
ペーシング剤は、例えばポリメチルメタクリレート、ア
クリル酸とメチルメタクリレートの共重合体、及びヒド
ロキシプロピルメチルセルロースヘキサヒドロフタレー
トから作ることができる。他の好適なスペーシング剤は
US−A 4614708に記載されている。
【0036】本発明による処理方法で使用する材料の層
の被覆は、当業者に知られている任意の被覆方法、例え
ばドクターブレード被覆、エアナイフ被覆、カーテン被
覆、スライドホッパー被覆、又はメニスカス被覆によっ
て行うことができる、これらは写真ハロゲン化銀乳剤層
材料の製造から知られている被覆法である。更に後層が
存在するとき、US−A 4218533から知られて
いるスプレー被覆法を適用できる。
【0037】前記被覆法の何れかに対して使用する被覆
溶液の粘度を調整するため、それらがハロゲン化銀感光
性写真材料の写真特性に特に影響を与えないならば、増
粘剤を含有でき、好ましい増粘剤には、水性重合体、例
えばポリスチレンスルホン酸、硫酸エステル、ポリサッ
カライド、スルホン酸基、カルボン酸基又はホスホン酸
基を有する重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリ
ル酸又はその塩、アクリルアミドとメタクリル酸の共重
合体、及びそれから誘導された塩、2−アクリルアミド
−2−メチル−プロパンスルホン酸の共重合体、ポリビ
ニルアルコール、アルギネート、キサンタン、カラギー
ナン、合成(スメクタイト)クレー等を含む。被覆溶液
の増粘を生ぜしめる文献から良く知られた重合体増粘剤
は、それぞれ独立に又は組合せて使用できる。増粘剤に
関係する特許には、例えばUS−A 3167410、
ベルギー特許 No.558143、JP−A 53/18
687及びJP−A 58/36768及びDE 38
36945がある。
【0038】結合剤、ハロゲン化銀及び場合によっては
現像主薬に加えて、ハロゲン化銀写真材料は、感光性乳
剤層中に及び/又は前記ハロゲン化銀乳剤層と水透過性
関係にある一つ以上の層中に、写真処理、製造又は保存
可能性(貯蔵)を改良するため、かかる層中で従来より
使用されている化合物の種類の何れも含有させることが
できる。例えばかかる層は、一種以上の被覆助剤、安定
剤又は例えばAgfa A.G. によって1963年3月6日
に出願されたGB−P 1007020に記載されてい
る如きかぶり防止剤、可塑剤、現像変性剤例えばポリオ
キシアルキレン化合物、オニウム化合物、及びチオエー
テルから配位的に結合した硫黄、又はメルカプチド又は
キサンテートの如きイオンから誘導された共有的に結合
した硫黄を有する群の硫黄化合物を混入できる。好まし
くは、供与体として少なくとも二個の硫黄原子を有する
銀キレート化剤として作用するチオエーテルを使用す
る。広く変化するハロゲン化銀組成物のハロゲン化銀乳
剤層中に混入するために好適なチオエーテル化合物の調
査はEP−A 0026520に与えられている。有用
な化合物は更にEP−A 0634688及びEP−A
0674215に記載されている。
【0039】本発明の方法により処理する材料のハロゲ
ン化銀乳剤層中で使用されるハロゲン化銀乳剤結晶は、
塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩臭沃化銀、臭化銀、又
は臭沃化銀からなる。規則結晶のみならず平板結晶、及
びそれらの混合物を存在させることができる。異なる晶
癖を有する結晶を、例えば1995年10月25日出願
のEP出願 No.95202897における如く、異なる
層で被覆することができる。
【0040】2モル%以下の沃化銀の量が前記結晶中に
おいて好ましく、更に好ましいのは0.1〜1モル%の
沃化銀含有率である。規則的晶癖を有するハロゲン化銀
結晶は、少なくとも0.15μmの平均粒度を有するの
が好ましく、多くても1.2μm以下、更に好ましくは
1.0μm以下、そして更に好ましくは0.8μm以下
を有するのが好ましい。全投影面積の少なくとも50%
になる平板{111}主面を有するハロゲン化銀結晶
は、好ましくは0.5〜2.5μmの平均直径及び0.
06から大きくても0.3μmの平均厚さを有し、更に
好ましくは大きくても0.2μmの平均厚さを有する。
2〜20の平均アスペクト比、そして更に好ましくは5
〜15の平均アスペクト比が好ましい。前記ハロゲン化
銀結晶は、ゼラチン中で及び/又は保護コロイドとして
のコロイドシリカ中で作られているのがよい。コロイド
シリカの製造は、例えばEP−A 0754964,E
P−A 0677773,EP−A 0682287及
びEP−A 0649051に記載されている。
【0041】本発明による方法におけるフィルム材料の
ために有用な支持体及びそれに隣接する被覆された下塗
層は、ポリエチレンナフタレートを含めた、RD 36
544及びRD 38957(それぞれ1994年9月
及び1996年9月発行)のXV章に記載されたものであ
ることができる。
【0042】疎水性樹脂支持体は、親水性コロイド層の
それへの接着のため当業者に良く知られている一つ以上
の下塗層を設けることができる。ポリエチレンテレフタ
レート支持体に対する好適な下塗層は、例えばUS−A
3397988,US−A3649336,US−A
4123278及びUS−A 4478907に記載
されている。高速処理用のため有用な下塗層は、例えば
JP−A 01166031に記載されている。本発明
の方法により処理されるべき材料における下塗層成分と
して実際に使用するため、ビニリデンクロライド及びス
チレン−ブタジエン共重合体が最も良く知られている。
【0043】本発明の処理方法で使用するのに好適な写
真ハロゲン化銀乳剤材料は、黒白及びカラー写真材料に
おける連続色調又はハーフトーン写真、マイクロ写真、
及び放射線写真のための材料である。従って前記材料
は、支持体の一側又は両側で一つ以上の感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有する材料からなる群から選択する。好ま
しい材料は、一側のみならず両側被覆したX線材料、更
に好ましくは医学用X線材料である。
【0044】前記材料は、例えばRD 36544及び
RD 38957の XVI章に記載されている如くそれら
の用途によって決まる放射線源によって像に従って露光
するとよい。
【0045】本発明の方法による前記像に従って露光し
た材料の処理方法の環境問題上の利点は、硫酸アルミニ
ウムの当量として表示して、1lについて4g未満のア
ルミニウムを含有する使用に供する(更に好ましくはア
ルミニウムイオンを用いずに)定着溶液の使用と関連す
る。又好ましい実施態様においては、現像液は一般に使
用される良く知られたグルタルアルデヒド硬化剤を含有
しない。時間節約要因は全処理時間にある:迅速処理
は、例えば Agfa-Gevaert N. V.からの商標製品、CU
RIX HT530の如き自動処理機で、90秒未満の
時間、更に好ましくは50秒未満の時間、例えば20〜
45秒の時間で進行する。
【0046】環境上の理由のため、チオ硫酸ナトリウム
の高濃度を有する定着液が、チオ硫酸アンモニウムを含
有する定着液よりも好ましい。それらは、補給システム
を利用できず、或いはそれは補給量を最少にすることが
望ましい場合、これらの環境に有用である。かかる定着
液は、補給無しで、又は最少の補給で長い時間連続処理
後でさえも、高いハロゲン化銀結合能力及び充分な定着
速度を維持する。その例は1993年11月1日発行、
Research Disclosure 355039の736〜737
頁に与えられている。
【0047】二硫化炭素の形成による臭気を減少又は最
少にするため、定着は少なくとも4.6のpH値で、更
に好ましくは少なくとも5.0のpH値を有する定着液
中で行う、この条件は、水酸化アルミニウムの沈澱を避
けるべきであることから、アルミニウムイオンの濃度が
低い程良く果すことができる。最も好ましい実施態様に
おいては、既に前述した如く証明されているようにアル
ミニウムが全く存在させない。それにも拘らず、本発明
の処理方法は、アルミニウムイオンが定着液1lについ
て硫酸アルミニウムの当量として表示して0.1gから
4g未満までの量で存在するとき、不均一性のない所望
される表面光沢を得るのに非常な有用性を残している。
【0048】定着及び水洗後、乾燥は、例えば非破壊試
験フィルム材料のためEP−A 0620482に記載
されている如き赤外乾燥装置によって行うのが好まし
い。これらの乾燥条件で、表面特性の改良は、特に応力
防止層の組成により、最良の形態である。
【0049】本発明の結果として、硬化剤不含定着及び
所望によっての現像溶液中で、予備硬化感光性ハロゲン
化銀写真材料を処理した後、前記処理した材料は、所望
の表面光沢を示し、更に処理されたフィルム面全体で前
記表面光沢の不均一性がないことを示す。
【0050】本発明による迅速処理方法に使用するため
の材料の薄い被覆層に対してさえも、同じ利点を認める
ことができる。更に処理中のスラッジの出現は著しく減
少する。
【0051】本発明を下記実施例によって示すが、これ
らに限定するものではない。
【0052】実施例 1 写真材料の全般的製造 (1)下塗したポリエステル基体(厚さ175μm); (2)ハロゲン化銀が、99モル%の臭化銀及び1モル
%の沃化銀からなり、平板{111}晶癖を有するゼラ
チン−ハロゲン化銀乳剤を含む乳剤層(後述する如くし
て作る); (3)後述する組成を有する保護応力防止層 からなる写真材料を作った。
【0053】平板臭沃化銀乳剤の製造 核生成工程:二重ジェット法を用い、28秒で反応容器
に41.3mlの溶液1及び2を導入した。前記反応容
器には初めに45℃で2.16lの蒸溜水、12.6g
の臭化カリウム及び12.5gのゼラチンを含有させ
た。1分後にこの混合物の反応温度を20分間で70℃
に上昇させ、475mlの蒸溜水中の47.5gのフタ
レート化ゼラチンを加えた。10分後に中和工程を開始
した。
【0054】第一中和工程:21.7mlの溶液1を
7.5ml/分の速度で反応容器に加え、1.63のp
Br値に到達させた、その後第一生長工程を開始した。
【0055】第一生長工程:溶液1及び2を用いて二重
ジェット沈澱を開始した、これは40分51秒間続け
た。この沈澱中pBr値は1.63で一定に保った。溶
液1の流速は、最初7.5ml/分で、沈澱の終りで2
6.7ml/分まで直線的に増大させた。その後第二中
和相を開始した。
【0056】第二中和工程:45.8mlの溶液1を
7.5ml/分の速度で加え、かくして2.77のpB
rを得た。次いで沈澱を、第二生長工程まで続けた。
【0057】第二生長工程(この間にAgNO3 の全量
の47.0%を使用した):704mlの溶液1を、初
め7.5ml/分の速度で反応容器に注入し、沈澱の終
りで37.5ml/分まで速度を直線的に増大させて注
入した。pBrは、最初8分51秒間溶液2を用いて
2.77で一定に保った、続いて残りの沈澱のため溶液
2を溶液3で置換して行った。
【0058】本発明に相当する平板粒子乳剤は、電子顕
微鏡法で測定して下記特性を有していた: (1)平均直径:1.26μm (2)平板粒子の変動係数:0.37 (3)平均の厚さ:0.15μm (4)アスペクト比:8.9 (5)全投影面積の百分率:99%
【0059】洗浄及び分散法 乳剤沈澱が終了した後、pH値を稀硫酸で3.5に下
げ、乳剤を11℃の脱イオン水を用いて洗った。45℃
で160gのゼラチンを加え、40℃でのpH及びpA
gの値を5.5及び8.15に調整した。
【0060】増感 乳剤1〜4はそれぞれ、チオシアン酸ナトリウム及びア
ンヒドロ−5,5′−ジクロロ−3,3′−ビス(n−
スルホブチル)−9−エチルオキサカルボ−シアニンハ
イドロオキサイドの存在下に、最良に硫黄及び金増感し
た。
【0061】ハロゲン化銀乳剤層を被う保護応力防止層
を最も上に有するX線写真材料を作った。乳剤被覆及び
応力防止被覆の同時適用のため、スライドホッパー被覆
法を使用した。
【0062】被覆 各乳剤は、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラ−アザインデンで安定化し、通常の被覆
添加剤を加えた後、溶液を、175μmの厚さを有する
ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の両側上
に、一側についてゼラチン1.1g/m2 を含有する保
護層を一緒に同時に被覆した。形成した写真材料は、一
側について、AgNO3 3.5g/m2 に相当するハロ
ゲン化銀の量を含有していた。
【0063】保護応力防止層 前記保護応力防止層は、一側について、g/m2 で表示
して下記化合物で被覆した: ゼラチン 1.10 ポリメチルメタクリレート(平均粒子直径:6μm) 0.023 1−p−カルボキシフェニル−4,4′−ジメチル− 3−ピラゾリジン−1−オン 0.054 C1715−CO−NH−(CH2 −CH2 −O)17−H 0.0188 ホルムアルデヒド 0.1
【0064】フィルムA(比較実施例):ゼラチン質保
護応力防止層は前記の通常の組成を有していた。
【0065】フィルムB(本発明実施例):ゼラチン質
保護応力防止層は、前述した成分に加えて、ポリウレタ
ンラテックスIMPRANILを0.6g/m2 の量で
含有していた。
【0066】重合体ラテックスIMPRANIL 43
056は次の如く作った:20%ラテックスを得るた
め、40重量%のIMPRANILラテックスを水で稀
釈し、pHは酢酸で調整した。
【0067】露光、センシトメトリー及びデンシトメト
リーデータ:これらの被覆試料を、連続光学楔を用いて
0.1秒間、540nmの緑光を用いて露光し、下記に
示す90秒サイクル間で処理した。光線量の関数として
の濃度を測定し、そこから下記パラメーターを測定し
た:
【0068】(1)かぶりレベルF(0.001濃度の
精度で)、 (2)かぶりの上1の濃度での相対速度S(比較実験例
での試料を100の相対速度に調整した)、 (3)コントラストC(かぶりの上0.25と2.0の
濃度間で計算した)。
【0069】処理条件及び処理溶液の組成を下記に示
す。本発明による前述した写真材料の処理は、下記時間
(秒)及び温度(℃)特性を用いて、処理機CURIX
HT530( Agfa-Gevaert の商標名)で行った。
【0070】 装填 : 0.2秒 現像 : 9.3秒、35℃(下記に示す現像液) クロスオーバー: 1.4秒 水洗 : 0.9秒 クロスオーバー: 1.5秒 定着 : 6.6秒、35℃(下記に示す定着液) クロスオーバー: 2.0秒 水洗 : 4.4秒、20℃ クロスオーバー: 4.6秒 乾燥 : 6.7秒 ────────────────────────── 合計 37.6秒
【0071】 現像液の組成: 濃厚部分: 水 200ml 臭化カリウム 12g 亜硫酸カリウム(65%溶液) 249g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩、3水和物 9.6g ハイドロキノン 106g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.076g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.040g 四硼酸ナトリウム(10水和物) 70g 炭酸カリウム 38g 水酸化カリウム 49g ジエチレングリコール 11g 沃化カリウム 0.088g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 3−ピラゾリジノン 12g 水で 1lにする pHは水酸化カリウムで25℃で11.15に調整し
た。
【0072】処理開始のため、濃厚現像液1部を水3部
と混合した。開始剤は加えなかった。この混合物のpH
は25℃で10.30であった。
【0073】 定着液の組成: 濃厚部分: チオ硫酸アンモニウム(78%溶液) 661g 亜硫酸ナトリウム 54g 硼酸 25g 酢酸ナトリウム3水和物 70g 酢酸 40g 水で 1lにする
【0074】pHは25℃で5.30に調整した。使用
に供する定着液を作るため、この濃厚部分1部を水4部
と混合した。25℃で5.25のpHが測定された。
【0075】別に同じ材料A及びBを、G138現像液
及びG334定着溶液中で処理した、両溶液は、それぞ
れグルタルジアルデヒド及び硫酸アルミニウムを含有す
る Agfa-Gevaert NV からの商標製品である。G138
及びG334は、90秒のそれらの通常の処理サイクル
を適用した。センシトメトリー結果を表1に示す。
【0076】 RPCは迅速処理サイクルである。
【0077】表1から、共に硬化剤を含有する定着液及
び現像液を用いた90秒処理サイクルにおけるのと同じ
結果が、定着液及び現像液の両方に硬化剤を含有しない
迅速処理サイクルで、両方の材料に対して得られたこと
が結論できる。
【0078】二つの被覆したフィルム材料A及びBに対
して、硬化剤を含まぬ迅速処理後及び硬化剤含有処理溶
液中での通常の処理後の表面光沢特性の差の評価を定量
的に行った。
【0079】平滑面と粗面と相互作用する光に対する光
学理論では、0.01μmの正弦波粗さの差は約40%
光沢を低下させることを示しているので(1995年1
2月発行、Journal of Coatings Technology ,Vol.
67(851),61頁に記載されている)、表面粗さ
データから表面光沢特性を誘導することはできなかっ
た。
【0080】そのため、DIN 67530(01.8
2)及びISO 2813(1978)に相当するAS
TM D523(1985年)に記載されている如く、
リフレクトメーターを用いる測定法を使用した。この方
法では反射は20°及び60°の反射角度の値で測定す
る。小さい測定角度では低下した値が得られるので、高
光沢の場合においては20°の反射角度で、そして中程
度の光沢に対しては60°の反射角度で測定は通常行わ
れる。
【0081】測定はフィルム面で異なる10箇所で行っ
た。平均値を計算し、差(δ光沢)は、それぞれ硬化剤
不含(迅速)処理及び硬化剤含有処理で得られた前記平
均値間で更に計算した。相当する結果を表2に集計す
る。
【0082】
【0083】表2から結論できるように、比較材料と比
較したとき、本発明の方法で使用するための組成を有す
る材料に対して、表面光沢における差は約10倍低い。
これらの“本発明材料”に対しては、硬化剤を含有する
溶液を用いる通常の処理サイクルでの処理後の結果と比
較したとき、硬化剤を含有しない迅速処理サイクルで処
理した後、表面光沢における差はほぼ無視しうるもので
ある(60°の表面角度で測定したときでさえも2%よ
り小さい)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/38 G03C 5/38 (72)発明者 アンドリ・ランブレシュ ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (56)参考文献 特開 平6−59406(JP,A) 特開 平6−130579(JP,A) 特開 平7−168322(JP,A) 特開 平7−77781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/29 G03C 1/30 G03C 1/76 501 G03C 1/95 G03C 5/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像、硫酸アルミニウムの当量として表
    示したアルミニウムイオンを1lについて4g未満含有
    する定着液中での定着、水洗及び乾燥の工程によって像
    に従って露光した感光性ハロゲン化銀材料の処理方法に
    おいて、前記材料が、支持体及びその一側上又は両側上
    に、少なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層及びゼ
    ラチン質保護応力防止層を含有し、前記応力防止層が、
    0.5〜1.5のゼラチンに対するラテックスの重量比
    である量で、少なくとも一種のポリウレタンラテックス
    を含有し、前記材料が、前記材料を25℃の脱イオン水
    中に3分間浸漬後のその膨潤度が300%以下である程
    度に硬化されていることを特徴とする処理方法。
  2. 【請求項2】 定着を、少なくとも4.6のpH値で行
    うことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 現像を、硬化剤を含有しない現像溶液中
    で行うことを特徴とする請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 硫酸アルミニウムを4g/lより多く含
    む定着溶液で定着中に処理した処理材料と、アルミニウ
    ムイオンを含有しない定着溶液中で定着中に処理した同
    じ材料との間の、60°の反射角度でASTM D52
    3に記載された如く測定した平均表面光沢値の差が、2
    %未満である量で、前記ラテックスが存在することを特
    徴とする請求項1〜3の何れか1項の方法。
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