JP2835712B2 - 工業用放射線写真のための材料及びその現像方法 - Google Patents

工業用放射線写真のための材料及びその現像方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性処理のためのハ
ロゲン化銀写真材料及び前記材料を活性処理する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】露光されたハロゲン化銀写真材料の通常
の処理では、様々な処理工程(現像、定着、リンス及び
乾燥)が室温(20〜25℃)で実施され、全体として
相対的に長時間の数分間を必要とする。それゆえ、処理
スピードの増大する傾向が一般に存在する。さらに、高
温では現像だけでなく、現像主薬の空気酸化を促進し、
空気の酸化に対する特別な保護手段のない現像浴は急速
に消耗され、汚れを生じるようになる。さらに、室温よ
り高い温度は一定量のエネルギーを要求し、それは高温
処理を経済的に劣ったものにしてしまう。温度に加えて
現像液のアルカリ度は迅速アクセス処理において主要な
役割を果たし、通常10〜12のpH範囲を有する。ア
ルカリ度が高ければ高いほど、現像は速く行なわれる
が、現像液は空気によって急速に酸化される。
【0003】アルカリ現像溶液における現像主薬での一
般的な現像の欠点を解消するために、いわゆる活性処理
が導入されている。
【0004】活性処理は例えばUS−A4030924
及びUS−A4810623に記載されたような迅速ア
クセス安定化と組合せて適用される。活性処理では像に
従った露光の前に現像主薬を組成中に、例えばゼラチン
状ハロゲン化銀乳剤層に隣接する親水性コロイド中に含
有するハロゲン化銀写真材料が使用される。銀潜像の活
性現像に使用される処理浴は現像主薬を全く含有しない
水性アルカリ溶液である。
【0005】環境生態系がますます重要になってきてい
るので、いわゆる“活性材料”の及び“活性処理液”の
顧客及び環境に優しい組成がより厳しく要求されるよう
になっている。
【0006】従って、活性処理法は現像工程において混
入された現像主薬を活性化するために、酸化感受性のあ
る現像主薬は現像液に全く要求されないが、前記現像主
薬は処理されるべきハロゲン化銀写真材料(“活性材
料”と称される)に混入されること及び“現像液”は少
なくとも13の高いpH値を有する水性アルカリ溶液か
らなることが有利である。
【0007】迅速処理に加えてユーザーに優しい活性処
理が高く評価されている。例えば活性溶液の補給は前記
溶液の蒸発を補うために水の添加に制限されている。
【0008】これまで活性処理は例えば“Rapidoprint
”(Agfa−Gevaert の商標製品)で知られるカメラ用
途のグラフィック材料のような塩化物リッチのハロゲン
化銀粒子を含有するハロゲン化銀材料に制限されてき
た。前記材料の乳剤層に被覆されたハロゲン化銀乳剤粒
子は塩化物に富むことが好ましく、それらは別のハロゲ
ン化物組成を有する粒子よりずっと迅速に処理される。
2mol%以下の臭化物の臭化銀の濃度だけが任意に認
められる。現像工程の完了前に酸化されて残っている現
像主薬は処理された材料の物理特性に有利なようにフィ
ルムに残すべきである。
【0009】活性材料は前述の理由のため塩化物リッチ
の乳剤粒子を有する少なくとも一つの感光性ゼラチン状
ハロゲン化銀乳剤層上に設けられたトップコート保護耐
応力層を一般に含み、その場合支持体により近い乳剤層
と支持体との間にゼラチン状アンダーコート層が少なく
とも一つの現像主薬を含有して設けられる。
【0010】結果として現像主薬を好ましい分散された
形で内部に保持するために相対的に多くの被覆量のゼラ
チンが要求される。ゼラチンの量が多くなると、処理中
に吸収される水の量が多くなり、厚い被覆層の乾燥処理
に多くの時間がかかるので不利である。
【0011】特に、例えばある写真のカラー選択をグラ
フィック材料に整合( register )しなければならない
という問題に対して寸法的に安定なグラフィック材料の
必要性が生じている。さらに多量のゼラチンに混入され
た現像主薬を存在させることは特に高い相対湿度の条件
では材料を粘着質にする。
【0012】さらに還元特性を有する現像化合物の“活
性材料”における存在は保存安定性を劣ったものにす
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の第
1目的は必要なセンシトメトリー特性を与える迅速アク
セス性を劣らせることなく、活性処理中の水吸収を減少
するため、高い相対湿度レベルでの粘着性を減少するた
め、及び寸法安定性を高めるために、現像主薬を混入し
ている親水性層において少量のゼラチンで被覆したハロ
ゲン化銀写真活性フィルム材料を提供することにある。
【0014】本発明の第2目的は顧客に優しく環境に優
しい、これらの二つの要求を充分に満足する、良好な保
存特性を有する材料を提供することにある。
【0015】本発明の第3目的は優れた画像品質、特に
画像シャープネス及び良好な物理特性を保持する材料を
提供することにある。
【0016】他の目的は以下の記述から明らかになるだ
ろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、フィルム支
持体、その片側又は両側に少なくとも一つのゼラチン状
ハロゲン化銀乳剤層及び前記乳剤層と前記支持体の間に
少なくとも50重量%の添加された( loaded )ポリマ
ーラテックス(前記ポリマーラテックスは少なくとも一
つの現像主薬を添加されている)を結合剤として含有す
る親水性アンダーコート層を含むハロゲン化銀写真材料
であって、活性処理中の水吸収が前記材料に存在する結
合剤1gあたり2.5g以下であることを特徴とするハ
ロゲン化銀写真材料を提供することによって達成され
る。
【0018】さらに前記活性材料の処理方法が開示され
ており、その方法は少なくとも10のpH値を有し、最
初から現像主薬を実質的に存在しない水性アルカリ性液
(活性液と称される)と露光された写真材料を接触する
工程を含むものである。
【0019】
【発明の実施の形態】前述の問題を解決するため及び活
性材料に広い範囲の用途を与えるために、活性処理前に
現像主薬を拡散せずに含有する活性材料を得るための実
験が提案されている。もし混入される現像主薬が非拡散
性にされるなら、前記現像主薬が拡散性であるときより
も前記現像主薬と乳剤層におけるハロゲン化銀乳剤結晶
との間又は前記現像主薬とゼラチンとの間の相互作用が
少ない。
【0020】アンダーコート層のために好ましい結合剤
の正しい選択は最も重要な目的の一つであることは明ら
かである。本発明の目的を達成するためには以下の条件
が重要なものとして挙げられる。即ち、結合剤は親水性
組成物を有するべきであり、混入された現像主薬と相溶
すべきであり、ゼラチン状ハロゲン化銀乳剤層で上塗り
すべきであり、支持体上に被覆された下塗り層に対して
良好な接着性を有するべきであり、活性材料の良好な耐
引掻性を生じるべきであり、かつかなり減少された水吸
収を有するべきである。RD17364(1987),
EP−A0532192及びCA766708に記載の
ようなバラスト及びマスクされた( ballasted and m
asked )現像液を試験したが、許容されうる結果は得ら
れなかった。
【0021】予期せぬことに親水性アンダーコート層に
おける添加されたポリマーラテックスの、好ましくは少
なくとも一つの現像主薬を添加したポリウレタンラテッ
クスの結合剤としての使用は前述の問題の解決をもたら
すことがわかった。但し、前記現像主薬を添加した前記
ポリマーラテックスは結合剤の全量の少なくとも50重
量%の量で存在し、25℃の脱イオン水に3分間活性材
料を浸漬した後に測定された水吸収の量が結合剤1gあ
たり2.5g以下、より好ましくは2.0g以下である
ことが条件である。
【0022】前記ポリマーラテックスはポリウレタンラ
テックスであることが好ましい。実際に有用なポリウレ
タンラテックスとして、BAYER AG , Leverkusen , F
ederal Republic of Germany によって販売されるI
MPRANIL 43056の名称のラテックスが選択
される。このIMPRANIL−ラテックスはDESM
ODUR W(BAYER AG の商標製品)(それはジシク
ロヘキシルメタン ジイソシアネート、及び約800の
低分子量を有するポリエステルである)から製造される
ポリウレタンの40%水性分散液である。添加されたラ
テックスの平均粒径は0.02〜0.2μmで変化する
ことができる。添加された( loaded )ラテックスは例
えばアセトンのような水混和性有機溶媒での現像主薬の
溶液に水性ポリウレタンラテックスを添加することによ
って、又は水性ゼラチン溶液に前記ラテックス及び前記
溶液を同時に添加することによって製造することができ
る。ゼラチンは前記添加されたラテックスのために好適
な結合剤である。しかしながら、本発明によれば添加さ
れたラテックスの量は50重量%より多くすべきであ
り、乳剤層と支持体の間のアンダーコート層に50重量
%未満の量の別の結合剤、好ましくはゼラチンを与える
べきである。さらに特に活性材料の層が紙支持体上に被
覆されるとき、1−エチル−3−フェニル−7−ジメチ
ルアミノ−2−キノロン(それはポリマーIMPRAN
ILラテックスに添加することもできる)のような白化
剤を添加することができる。
【0023】従って支持体のより近くに設けられた乳剤
層と水透過性関係にある親水性コロイド活性層に現像主
薬が混入される。特別な例では前記活性層はEP−出願
95201822(1995年7月4日出願)に記載の
ようなハレーション防止染料を含有するハレーション防
止層である。最も好ましくはハレーション防止アンダー
コート層に使用される染料は活性現像前に染料が感光性
層に移行するのを防止するために被覆溶液のpHで非拡
散性である。現像組成では染料は低残留静止カラー( l
ow residual rest color )を得るために拡散性にす
べきである。ハレーション防止アンダーコート層とハレ
ーション防止オーバーコート層の両方を持つことがより
一層好ましい。感光性層の上部に被覆された前記ハレー
ション防止オーバーコート層は例えば暗室光に非感受性
の乳剤層を作るために使用される。
【0024】好ましい例では、電子供与剤又は超加成性
現像剤として良く知られたジヒドロキシベンゼン及び3
−ピラゾリジン−1−オン現像主薬を含む現像主薬の混
合物が使用される。これらの現像主薬は2/1〜10/
1の各モル比率で使用されることが好ましい。ジヒドロ
キシベンゼンは1gの硝酸銀に相当するハロゲン化銀の
被覆量に対して0.05〜0.5gの量で存在させるこ
とが好ましい。アスコルビン酸、イソ−アスコルビン酸
が好適な現像主薬と組合されるか否かにかかわらず使用
することができる。
【0025】本発明による写真活性材料に使用するため
に好適なジヒドロキシベンゼンはp−ヒドロキシベンゼ
ン化合物、ヒドロキノンである。
【0026】本発明に従って現像された写真材料におけ
る補助現像主薬として有用な3−ピラゾリジン−1−オ
ン現像化合物は下記一般式の範囲のものである:
【化1】 式中、R1 は置換されたアリール基を含むアリール基、
例えばフェニル、m−トルイル及びp−トルイルを表わ
し、R2 は水素、低級(C1 −C3 )アルキル基、例え
ばメチル、又はアシル基、例えばアセチルを表わし、R
3 ,R4 ,R5及びR6 のそれぞれは同じであっても異
なってもよく、水素、アルキル基、好ましくは置換され
たアルキル基を含むC1 −C5 アルキル基、又は置換さ
れたアリール基を含むアリール基を表わす。本発明に従
って使用するために好適な上記式の範囲の1−アリール
−3−ピラゾリジノン化合物は例えば Gevaert Photo
− producten N. V. による1964年12月16日出
願のGB−A1093177で知られている。
【0027】それらの例としては、“フェニドン”とし
て知られる1−フェニル−3−ピラゾリジン−1−オ
ン、1−(m−トルイル)−3−ピラゾリジノン、1−
フェニル−4−メチル−3−ピラゾリジノン、1−フェ
ニル−5−メチル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル
−4,4−ジメチル−3−ピラゾリジノン、1,5−ジ
フェニル−3−ピラゾリジノン、1−(m−トルイル)
−5−フェニル−3−ピラゾリジノン、1−(p−トル
イル)−5−フェニル−3−ピラゾリジノン、及びそれ
らの混合物が挙げられる。
【0028】本発明に従って現像される写真材料のハロ
ゲン化銀乳剤層は親水性結合剤としてゼラチンを含有す
ることが好ましい。しかしながら、ゼラチンは他の天然
及び/又は合成親水性コロイド、例えばアルブミン、カ
ゼイン又はゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン
酸、カルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘
導体及び変性ゼラチンによって部分的に置き換えてもよ
い。またコロイドシリカゾルを使用してもよい。
【0029】本発明の方法に従って現像される写真材料
のハロゲン化銀乳剤層における硝酸銀の当量として表示
されるハロゲン化銀に対する親水性コロイド結合剤の重
量比率は短い乾燥時間にするため、好ましくは0.3〜
1.0、より好ましくは0.3〜0.8、さらに一層好
ましくは0.3〜0.6である。
【0030】結合剤、ハロゲン化銀及び現像主薬に加え
て、ハロゲン化銀写真材料は感光性乳剤層中に及び/又
はハロゲン化銀乳剤層と水透過性関係にある1以上の層
中に、写真工程、製造法又は保存性(貯蔵性)を改良す
るためにかかる層に習慣的に使用されるいずれの種類の
化合物を含有してもよい。例えば、かかる層は1以上の
被覆助剤、安定化剤又は例えばGB−A1007020
(1963年3月6日に Agfa A. G.によって出願)に
記載されたようなかぶり防止剤、可塑剤、現像変性剤、
例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合物、
及び硫黄化合物(それはメルカプチド又はキサンテンの
ようなイオンから誘導された硫黄共有結合又はチオエー
テルからの硫黄配位結合を有する)を混入してもよい。
好ましくは供与体として少なくとも二つの硫黄原子を有
する銀キレート剤として作用するチオエーテルが使用さ
れる。ハロゲン化銀組成を幅広く変化させたハロゲン化
銀乳剤層に混入するために好適なチオエーテル化合物の
概括はEP−明細書0026520に与えられている。
【0031】本発明に従ってハロゲン化銀乳剤層に使用
されるハロゲン化銀乳剤結晶は純粋な塩化銀結晶から構
成されるものに制限されない。本発明による活性材料の
乳剤層に被覆されるなら、塩臭化銀、塩臭沃化銀組成物
から構成される結晶であっても活性処理可能である。3
0mol%以下の臭化物及び2mol%以下の沃化物の
量が好ましい。さらに好ましくは10〜20mol%の
臭化物であり、一方沃化物は0.2〜1mol%がより
好ましい。前記ハロゲン化銀乳剤結晶は少なくとも0.
15μm、多くても1.2μm、より好ましくは1.0
μmまで、さらに一層好ましくは0.8μmまでの粒径
を有することが好ましい。
【0032】前記組成を有するゼラチン状ハロゲン化銀
乳剤の製造のために従来の石灰処理又は酸処理されたゼ
ラチンを使用することができる。かかるゼラチンタイプ
の製造は例えば“ The Science and Technology of
Gelatin ”, A. G. Ward及びA. Courts 著,Academi
c Press 1977,295及び296頁に記載されて
いる。またゼラチンはBull. Soc. Sci. Phot. 日本,N
o. 16,30頁(1966)に記載されたような酵素
処理されたゼラチンであることができる。ハロゲン化銀
粒子の形成前及び中ではゼラチン濃度は分散媒体中で
0.05重量%〜5.0重量%に保たれる。追加のゼラ
チンは乳剤製造の最終段階で、例えば洗浄後に加えら
れ、最適な被覆条件を確立し、かつ/又は被覆された乳
剤層の必要な厚さを確立することができる。そのときハ
ロゲン化銀に対するゼラチンの比率は0.3〜0.6で
ある。本発明と関連する沈殿は一つのダブルジェット工
程によって原理的に行なうことができるが、一連の核形
成工程及び少なくとも一つの生長工程を行なうことが好
ましい。好ましくは沈殿した全ハロゲン化銀の0.5%
〜5.0%が前記核形成工程中に加えられ、その工程は
銀及びハロゲン化物塩のほぼ等分子添加からなることが
好ましい。銀及びハロゲン化物塩の残りは1以上の連続
的なダブルジェット生長工程中に加えられる。沈殿の別
の工程を物理熟成工程によって変えることができる。生
長工程中、銀及びハロゲン化物溶液の流速の増加は例え
ば流速を一次増加することによって確立することが好ま
しい。代表的には最終的な流速は生長工程の初めの3〜
5倍である。これらの流速は例えば磁気バルブによって
制御することができる。ハロゲン化銀結晶の全体積にわ
たって使用されるハロゲン化銀の分布は均一であること
ができ、そのためハロゲン化銀の組成は沈殿中、全く変
わらないままである。しかしながら、コア−シェル又は
マルチ構造( multistructure )乳剤を使用することが
でき、そのためハロゲン化物溶液の組成は生長工程中変
化する。この変化が起こらなければならない時期はコア
及びシェルの所望の厚さによって及び結晶中に組み込ま
れる塩化物対臭化物対沃化物イオンの比率及び量によっ
て決定される。本発明の範囲内では30mol%以下の
量の臭化物イオン及び2mol%以下の量の沃化物イオ
ンを均質であろうと不均質(コア−シェル乳剤の場合に
一般的である)であろうとハロゲン化銀結晶中に組み込
むことができる。沈殿後に均質なハロゲン化銀結晶分布
を得るためには、沈殿の開始前及び別の工程中でpAg
は参照電極として使用されるカロメル電極に対して使用
されるハロゲン化物組成に依存する生長工程中及び核形
成工程中制御され、pHは5.2〜5.8、好ましくは
5.5〜5.8に維持されることが推奨される。従来の
沈殿条件を使用するとき、ハロゲン化銀乳剤粒子はいわ
ゆる“生長改質剤”又は“結晶癖改質剤”の使用を必要
とする、例えば八面体、斜方、十二面体又は平板状ハロ
ゲン化銀結晶のような他の結晶形態より良好な現像特性
を与える(100)結晶面を有する結晶形態構造を示
す。しかしながら、例えばEP−A0616254に記
載のような活性材料に使用される平板状ハロゲン化銀粒
子のように立方体以外の結晶形態を有するハロゲン化銀
乳剤を使用することができる。
【0033】沈殿の完了後、過剰の可溶性塩を除去する
ために洗浄工程中に変化可能なpH値で洗浄法が適用さ
れるが、ポリスチレンスルホン酸のような凝集剤を使用
して3.7〜3.3のpHに維持する。一般に乳剤はい
わゆるウルトラフィルトレーションとも称される半透膜
によるダイアフィルトレーションによって洗浄され、そ
のため被覆工程前、中又は後に被覆組成の安定を妨げる
高分子凝集剤を使用する必要がない。かかる工程は例え
ば Research Disclosure Vol. 102,1972年1
0月, Item 10208, Research Disclosure Vo
l. 131,3月, Item 13122及び Mignot US
−4334012に記載されている。好ましくは、ウル
トラフィルトレーションの開始時にはpH及びpAgを
全く調整しない。即ち、pH及びpAgは調整工程が全
くなしで前述の沈殿の終了時と同じままである。
【0034】本発明の活性材料のハロゲン化銀乳剤層に
被覆されるゼラチン状ハロゲン化銀乳剤は例えば“Chim
ie et Physique Photographique” P. Glafkides
著、“Photographic Emulsion Chemistry ” G. F. D
uffin 著、“ Making and Coating Photographic E
mulsion ” V. L. Zelikman ら著、及び“ Die Grundl
agen der Photographischen Prozesse mit Silber
halogeniden ” H. Frieser 編集及び Akademische Ve
rlagsgesellschaft (1968)出版に記載のように化
学的に増感してもよい。引用された文献に記載のように
化学増感は少量の硫黄、セレン又はテルル含有化合物、
例えばチオサルフェート、チオシアネート、対応するセ
レン及びテルル化合物、チオウレア、サルファイト、メ
ルカプト化合物、及びローダミンの存在下で熟成を行な
うことによって実施してもよい。乳剤は金−硫黄、金−
セレン、金−テルル熟成剤又はそれらの組合せによって
あるいはレダクター、例えばGB−A789823に記
載のような錫化合物、アミン、ヒドラジン誘導体、ホル
ムアミジン−スルフィン酸などによって増感することも
できる。
【0035】ハロゲン化銀乳剤結晶をスペクトル増感す
ることができ、その場合好適な増感剤の選択は用途(即
ち、本発明による活性材料の露光条件)に左右される。
有用なスペクトル増感剤の概括は例えば Research Dis
closure 36544,1994年,9月,V章に与えら
れている。
【0036】本発明による材料のハロゲン化銀乳剤層又
は非感光性層はかぶりの形成を防止する又は写真材料の
貯蔵又は製造中又はその写真処理中写真特性を安定する
化合物を含んでもよい。乳剤製造のどの段階にも多くの
公知の化合物をかぶり抑制剤又は安定化剤としてハロゲ
ン化銀乳剤に加えることができる。好適な例としては、
複素環式窒素含有化合物、例えばベンゾチアゾリウム
塩、ニトロイミダゾール、ニトロベンズイミダゾール、
クロロベンズイミダゾール、ブロモベンズイミダゾー
ル、メルカプトチアゾール、メルカプトベンゾチアゾー
ル、メルカプトベンズイミダゾール、メルカプトチアジ
アゾール、アミノトリアゾール、ベンゾトリアゾール
(好ましくは5−メチル−ベンゾトリアゾール)、ニト
ロベンゾトリアゾール、メルカプトテトラゾール、特に
1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾール、メルカ
プトピリミジン、メルカプトトリアジン、ベンゾチアゾ
リン−2−チオン、オキサゾリン−チオン、トリアザイ
ンデン、テトラアザインデン及びペンタアザインデン、
特に Birr 著の Z. Wiss. Phot. 47(1952),2
−58頁に記載されたもの、GB−A1203757,
1209146及び1500278及びJP−A75−
39537に記載のようなトリアゾロピリミジン、及び
US−A4727017に記載のような7−ヒドロキシ
−s−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリミジン、及び
ベンゼンチオスルホン酸、ベンゼンチオスルフィン酸及
びベンゼンチオスルホン酸アミドのような他の化合物が
挙げられる。
【0037】例えばカメラ写真材料のような特別な例で
は、それらのコントラスト増進及び現像促進特性のため
に1以上のヒドラジン化合物の存在が推奨される。これ
はホルミルフェニル−ヒドラザイドであることができる
が、さらに複雑なヒドラジン誘導体(例えばスルホンア
ミドヒドラザイド)も可能である。これらのヒドラザイ
ドはいわゆるブースター(booster )、例えば長鎖第3
アミンブースターと組合せることが有利である。
【0038】現像スピードを改良するため、ポリグリコ
ール、チオエーテル置換ポリグリコールのような活性剤
及びオニウム基(例えばピリジニウム基)を担持するポ
リマーも使用することができる。
【0039】本発明による写真材料のゼラチン結合剤は
エポキシ型のもの、エチレンイミン型のもの、ビニルス
ルホン型のもの、例えば1,3−ビニルスルホニル−2
−プロパノール、アルデヒド、例えばホルムアルデヒ
ド、グリオキサール、及びグルタルアルデヒド、N−メ
チロール化合物、例えばジメチロールウレア及びメチロ
ールジメチルヒダントイン、ジオキサン誘導体、例えば
2,3−ジヒドロキシ−ジオキサン、活性ビニル化合
物、例えば1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒド
ロ−s−トリアジン、活性ハロゲン化合物、例えば2,
4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン、及び
ムコハロゲン酸、例えばムコ塩素酸及びムコフェノキシ
塩素酸のような適当な硬化剤で硬化することができる。
これらの硬化剤は単独又は組合せて使用することができ
る。結合剤はUS−A4063952に記載のようなカ
ルバモイルピリジニウム塩の如き高速反応硬化剤で及び
EP−A0408143に記載のようなオニウム化合物
で硬化することもできる。
【0040】写真材料が25℃の脱イオン水に浸漬され
るとき、ゼラチン1gあたり最大2.5g、より好まし
くは2.0gの水が3分間で吸収されるような範囲で硬
化がされる。かかる低い水吸収量を達成するためには、
乳剤層中のゼラチンの量は減らされなければならない。
そうでなければ粘着の問題が起こるかもしれない。実際
現像主薬の混入のため、層の硬化度は減少している。こ
れを避けるために余分のゼラチンが被覆層に加えられる
べきである。許容可能な妥協は活性層中のゼラチンの量
を変えないことによって及び乳剤層中の前記量を低下す
ることによって達成することができる。
【0041】感光性ハロゲン化銀乳剤層のための支持体
は当業者が習慣的に使用するいずれの不透明又は透明支
持体であってもよい。透明支持体は有機樹脂、例えばポ
リエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタレー
トから通常作られ、一方不透明支持体は例えばポリエチ
レンのようなポリオレフィンの水不透過性層で被覆され
た又は被覆されていない紙から通常作られる。本発明に
よる写真材料の支持体は透明樹脂、好ましくはポリエチ
レンテレフタレートのような青色ポリエステル支持体で
あってもよい。かかる有機樹脂フィルムの厚さは好まし
くは約100μmである。支持体は両面に下塗り層を設
けて、最も近い乳剤層と前記支持体の間に良好な接着特
性を持たせる。
【0042】本発明による写真材料は支持体の他の側に
裏打ち層を有する片側被覆材料又はフィルム支持体の片
側又は両側に1以上の乳剤層を有する両面被覆材料であ
ることが好ましい。前記乳剤層は保護耐応力トップコー
ト層で上塗りされる。前記保護耐応力層は1以上の現像
主薬を前記現像主薬と異なるか否かにかかわらず含有す
ることができる。暗室照明の下の裏打ち層と乳剤層の間
の視覚的差異を改良するため、裏打ち層に又は乳剤層に
暗室照明の波長範囲で吸収最大値を有する染料(いわゆ
る認識染料)を添加することが有益である。暗室照明下
の材料の暗室安定性(かぶりの形成、ドット成長)を改
良するため、親水性層に暗室照明の波長範囲で吸収最大
値を有する染料を添加することが有益である。暗室安定
性を改良するために感光性像形成層の上部の層に6.0
未満のpHで水に溶解しない染料を加えることが最も好
ましい。
【0043】本発明による写真活性材料は他の感光性材
料のために使用することもできるいくつかの露光装置に
よって像に従って露光することができる。感光性材料の
波長依存感度に合う光源を使用することができる。
【0044】本発明によるシステムの生態学的利点は消
費される処理液の量が少ないことに関係する:活性剤浴
は蒸発及び“クロスオーバー”の結果として補給される
にすぎない。活性材料の水吸収量が少ないおかげで低ク
ロスオーバーであるので、1m2 あたり約50〜75m
lの量で充分である。定着液の再生量は電気分解によっ
てさらに減らすことができる。活性剤のクロスオーバー
量をさらに進んで少なくすることは、要求される洗浄水
の量を少なくすることを意味する。
【0045】“最初から現像主薬が実質的に存在しな
い”とは、現像の開始時にアルカリ性水性活性液に0.
014mol以下しか現像主薬が存在しないことを意味
する。
【0046】現像は10〜14の範囲、より好ましくは
12〜14の範囲のpHで行なうことが好ましい。前記
pH範囲では上で規定したより多くの量で存在する現像
主薬(例えばヒドロキノン)は空気の酸素による酸化に
よって強く着色された現像浴を生成する。活性現像は様
々な時間と温度、例えば10〜40℃の範囲の、より好
ましくは20〜30℃の範囲の温度、さらに一層好まし
くは室温で実施することができる。10秒未満の現像時
間はこのようにして達成することができる。
【0047】アルカリ性溶液と写真材料の接触は公知の
如何なる技術によっても行なうことができ、例えば浸
漬、メニスカス被覆、スプレー又はポッド処理によって
行なうことができる。それは当業者に公知の現像装置で
手動的に又は自動的に行なってもよい。
【0048】特別な例によれば現像溶液のアルカリ度は
ナトリウム又はカリウム塩(例えばくえん酸ナトリウ
ム)からなるアルカリ放出剤によって部分的に達成さ
れ、それは例えばUS−A3260598に記載のよう
に極くわずかに水溶性の金属水酸化物(例えば水酸化亜
鉛)と反応する。12〜14の範囲のpHを得るために
必要なアルカリ(例えば水酸化ナトリウム)は別として
空気酸化に対して現像主薬を保護するための亜硫酸塩が
加えられる。
【0049】好ましい例では前記水性アルカリ性液は水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム及び水酸化
アンモニウムから選択された少なくとも一つを含む。
【0050】高いチオ硫酸ナトリウム濃度を有する定着
液は環境生態学上の理由のためチオ硫酸アンモニウム含
有定着液より好ましい。それらは補給システムが全く利
用できない又は補給量を最小にすることが望まれる条件
では有用である。かかる定着液は全く補給なしで又は最
小の補給で長くされた連続処理後であっても高い銀結合
能力及び充分な定着スピードを保持する。その例は Res
earch Disclosure 355039,736−737頁
(1993年11月1日)に与えられている。その文献
は参考としてここに組入れる。
【0051】本発明を以下の実施例によって説明する
が、これらに限定されるものではない。
【0052】
【実施例】
実施例 1 写真材料の一般的な製造 以下のものからなる写真材料を製造した: −下塗りしたポリエステルベース(100μm厚); −後述するような現像主薬を含むアンダーコート層(A
〜Dのフィルムに対して“アンダーコート層の組成の変
化”参照); −1m2 あたり7.25gの硝酸銀に相当する被覆量で
被覆された、結晶癖、0.30μmの平均粒径及び0.
45の塩臭沃化銀に対するゼラチン比率(硝酸銀の当量
として表示)を有する、83.6%の塩化銀、16%の
臭化銀及び0.4%の沃化銀からなるハロゲン化銀のゼ
ラチン状ハロゲン化銀乳剤(製造法は後述する)を含む
乳剤層; −1m2 あたり0.92gのゼラチン及び0.050g
の1−p−カルボキシフェニル−3,3′−ジメチル−
ピラゾリジン−1−オン及び0.126gのヒドロキノ
ンを含有するゼラチン被覆層(保護耐応力層)。ゼラチ
ン含有層はホルムアルデヒドで硬化され、その機械的強
度を改良する。
【0053】添加されたポリマーラテックスIMPRA
NIL 43056(前述した)を以下のようにして製
造した: −40重量%のIMPRANIL−ラテックスを水で稀
釈し20%のラテックスを得た。pHを酢酸で調整し
た。 −現像主薬を室温でアセトン中に溶解した(アセトンの
量は前記ラテックスの重量以下で使用した)。 −前記ラテックスの20重量%溶液を5分/lの速度で
アセトン溶液に加え、次いで15分間撹拌した。 −添加されたラテックスの量の90%に到達するまでア
セトンを35℃で蒸発させた。必要によりpHを調整
し、最終的な体積を脱イオン水で調整した。 −約12時間後平衡が得られ、濾過を開始した。
【0054】別の製造法は以下の工程にある; −40重量%のIMPRANIL−ラテックスを水で稀
釈し20%のラテックスを得る。pHを酢酸で調整し
た。 −前記ラテックスを80℃まで加熱する。 −現像主薬を加え、さらに20分間撹拌する。 −室温に到達するまで撹拌条件で冷却しつづける。 −pHを制御し、それを最終的に熟成する( adepting
)。 −約12時間後(平衡が得られたとき)濾過を開始す
る。
【0055】塩臭沃化銀乳剤の製造 83.6mol%の塩化物、16mol%の臭化物及び
0.4mol%の沃化物を有する塩臭沃化銀乳剤をダブ
ルジェット技術によって製造した。
【0056】沈殿を開始する5分前に、Na2 IrCl
6 ・6H2 Oをハロゲン化銀1molあたり0.63μ
molの粒子の濃度を得る量でハロゲン化物溶液に加え
た。撹拌を350rpmで行なった。反応容器及び銀及
びハロゲン化物溶液を50℃の一定温度に保った。
【0057】2.8lの脱イオン水及び110gの不活
性ゼラチンを含有する沈殿容器に1.96molの硝酸
銀及び1.71molのハロゲン化物の溶液(塩化物対
臭化物対沃化物の比は77.53:22.22:0.2
5であり、臭化物及び沃化物はカリウム塩として塩化物
はナトリウム塩として存在させる)をそれぞれ133.
33ml/分及び83.6ml/分の速度で15分間ダ
ブルジェット技術によって導入した。
【0058】5分の物理熟成時間後、0.98molの
硝酸銀及び1.64molの塩化ナトリウムの溶液をそ
れぞれ116.67ml/分及び82.22ml/分の
速度で9分間ダブルジェット技術によって導入した。
【0059】沈殿の終了後、15分の物理熟成時間を同
じ撹拌条件下で適用し、凝集法を始めることができた:
pHを硫酸3Mで3.3の値に調整し、13gのポリス
チレンスルホン酸を2分でゆっくりと加えた。洗浄法は
不連続な方法で、即ち脱イオン水6lを加え、次いで洗
浄及びデカントして行なった。この方法を3回繰り返し
た。
【0060】約0.35の乳剤における硝酸銀に対する
ゼラチンの比率に不活性ゼラチンを添加した後、乳剤を
解凝固し、52℃で最適なかぶり感度関係に化学熟成し
た。pAgは参照電極として使用される飽和カロメル電
極に対して約120mVの値を有する。化学熟成剤は金
(0.027mmolの量)、硫黄(0.089mmo
lの量)及びトルエンチオスルホン酸(4mgの量の予
備熟成剤)であった。7−スルホ−ナフト−[2,3−
D]−オキサゾリン−2−チオン及び1−フェニル−5
−メルカプトテトラゾールのナトリウム塩のような安定
化剤をそれぞれAgNO3 100gあたり40、30
mgの量で加えた。フェノールを殺生物剤として加え
た。
【0061】アンダーコート層の組成の変化 (硝酸銀1gあたりのグラムで表わされた量) フィルムA(比較例1):0.11gのヒドロキノン及
び0.03gのジメチルフェニドンを連続的な方法でア
ンダーコート層のゼラチン状被覆溶液に加えた。
【0062】フィルムB(比較例2):拡散抑制現像主
薬として0.17gのスピロインダン(後述の化合物A
参照)、0.06gの化合物B及び0.03gの3−メ
チル−ピラゾリジン−1−オン(メチルフェニドンとも
称される−化合物C)を同じゼラチン状被覆溶液に従来
法で分散された形で加えた。
【0063】フィルムC(本発明例1):0.11gの
ヒドロキノン及び0.03gのジメチルフェニドンを前
述の方法によってIMPRANILに添加し、アンダー
コート層のゼラチン状被覆溶液にそれを加えた。ラテッ
クス及びゼラチンの全量に対して得られた重量比は2:
1であった。
【0064】フィルムD(本発明例2):0.17gの
スピロインダン及び0.03gのメチルフェニドンを前
述の方法によってIMPRANILに添加し、アンダー
コート層のゼラチン状被覆溶液にそれを加えた。ラテッ
クス及びゼラチンの全量に対して得られた重量比は2:
1であった。
【0065】
【化2】
【化3】
【化4】
【0066】かくして得られたハロゲン化銀写真材料を
1×10-5秒間(488nmの波長を有する単色放射で
アルゴンレーザー露光を刺激するため)青色フィルター
を設けたキセノンフラッシュで階段光学くさびを通して
露光し、後述するような水性活性液、定着液及びリンス
液で連続的な順序で処理した。各液の処理は22℃の温
度で10秒間であった。
【0067】 活性液の組成(1lあたり) 水酸化カリウム 30g 亜硫酸カリウム 50g 臭化カリウム 2g エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム塩 1.5g
【0068】 定着液の組成(1lあたり) チオ硫酸アンモニウム 100g 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム 15g くえん酸 2.5g 酢酸 13ml
【0069】リンス液は蒸留水であった。
【0070】表1は露光された銀の量と被覆された銀の
量の比の計算後及び前述の活性現像、定着及びリンスサ
イクルの適用後に最大濃度で得られた露光された銀の量
を測定することによって得られた現像の程度を示す。ゼ
ラチン及びポリウレタンラテックスIMPRANILの
重量(procentual amounts by weight )をフィルム
材料A〜Dのアンダーコート層について与え、同様に前
述の水吸収を測定する方法を適用することによって得ら
れたゼラチン1gあたりの水吸収の量(g)を与える。
【0071】
【表1】
【0072】表1からわかるように、もし現像主薬がI
MPRANILポリウレタンラテックスのようなポリマ
ーラテックス化合物に添加されるなら、現像された銀の
量の明らかな増加が観察される。
【0073】さらに前記ラテックスの存在は水吸収の顕
著な減少を導くことは明らかである。結果として本発明
による材料の乾燥特性の改良が観察される。
【0074】実施例 2 アンダーコート層においてゼラチンをなくした以外は実
施例1と同じ材料を製造した:ゼラチン(比較被覆)は
本発明被覆における添加されたポリウレタンラテックス
IMPRANILによって完全に置換した。水吸収にお
ける大きな違い(ゼラチンが存在する場合結合剤1gあ
たり2.75g;前記ポリウレタンラテックスが存在す
る場合結合剤1gあたり0.94g)が測定されたが、
両材料について同様のセンシトメトリーが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/16 G03C 5/16 5/29 5/29 (72)発明者 フレディ・アンドリクサン・マルセル・ モンバリュー ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (56)参考文献 特開 昭57−19732(JP,A) 特開 昭62−178950(JP,A) 特開 昭63−25644(JP,A) 特開 平6−43603(JP,A) 特開 平4−104141(JP,A) 特開 昭61−20029(JP,A) 特開 昭55−133465(JP,A) 特開 平7−175162(JP,A) 特公 昭49−26585(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/04 G03C 1/035 G03C 1/42 G03C 1/91 G03C 5/16 G03C 5/29

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム支持体、その片側又は両側に
    少なくとも一つのゼラチン状ハロゲン化銀乳剤層及び前
    記乳剤層と前記支持体の間に少なくとも一つの現像主
    薬を添加したポリマーラテックスを、結合剤の全量の少
    なくとも50重量%含有している結合剤を含有する親水
    性アンダーコート層を含むハロゲン化銀写真材料であっ
    て、活性処理中の水吸収が前記材料に存在する結合剤1
    gあたり2.5g以下であり、ポリマーラテックスがポ
    リウレタンラテックスであることを特徴とするハロゲン
    化銀写真材料。
  2. 【請求項2】 前記現像主薬が少なくとも一つのジヒド
    ロキシベンゼン化合物である請求項1記載のハロゲン化
    銀写真材料。
  3. 【請求項3】 前記現像主薬がジヒドロキシベンゼン及
    び3−ピラゾリジン−1−オン化合物である請求項1記
    載のハロゲン化銀写真材料。
  4. 【請求項4】 前記ゼラチン状ハロゲン化銀乳剤層がハ
    ロゲン化銀乳剤結晶として塩化銀、塩臭化銀又は塩臭沃
    化銀を含む請求項1〜3のいずれか記載のハロゲン化銀
    写真材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の放射線写
    真的に露光された写真材料の現像方法において、少なく
    とも10のpH値を有し、最初から現像主薬が実質的に
    存在しない水性アルカリ性液(活性液と称される)と前
    記露光された写真材料を接触する工程を含むことを特徴
    とする現像方法。
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