JP5870692B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
操作表示部は、画像形成装置の筐体側に設けられている操作パネルとは違って、筐体上面よりもさらに上方に突出させた支持脚にモニター部を設けた構成を用いることがある(例えば、特許文献1)。
上記特許文献に開示されている操作表示部は、操作表示面の向きや位置を変更できるようにしてオペレータの視認位置や姿勢に係わらず目視が容易となる工夫がされている。
例えば、トラブルの一つであるジャム処理を実行する際には、画像形成装置の筐体に設けられている外装カバーを開放して内部を外側から見えるようにし、ジャムを生じている記録紙の取り出しの際に、筐体側に設けられている操作表示部によりジャム発生箇所を識別する。
このような場所に設けられている操作表示部は、液晶画面などの表示部が支持アームに対してヒンジ結合されて起倒可能に設けられ、使用時には起立させて液晶画面がオペレータに向くようにその起立角度を調整できるようになっている。
また、原稿走査装置を開放する場合には、原稿走査装置と干渉しない位置に遠ざけるようになっている。
このため、オペレータは、外装カバーを開放した後に操作表示部の向き(角度)を調整して開放された外装カバー側から認識できるようにすることが必要となる。
このような調整作業は、オペレータに余計な処理を要求することとなり、ジャム解消作業時の作業性が悪くなる。
図1は、本発明の実施形態にかかる画像形成装置の外観図である。
、図1において画像形成装置1は、本体筐体200の正面側に手前側に起倒可能(矢印Lで示す)に支持されている開閉可能な外装カバーの一つである前カバー201が設けられており、また、本体筐体200の上部には、原稿走査部202を搭載した開閉可能な外装カバーの他の一つである上カバー203が上方向に起倒可能(矢印L’で示す)支持されている。
操作表示部100は、例えば液晶などを用いた画面を有しており、図2以降の図において詳細を説明するが、画面を支持するフレーム部が本体筐体200などの不動部に対して首振り可能に設けられている。
図2に示す構成は、操作表示部100を開放される側のカバー201,203に向けて揺動させるための機構を示しており、同図において、操作表示部100は、本体筐体200などの不動部に設けられた支軸100Aにより首振り、いわゆる、揺動可能に支持された支持フレーム100Bを有し、支持フレーム100Bの揺動端に液晶などの表示面が設けられている。
アクチュエータ300,301は、図3に示すように、筍バネ状の外筒300A、301Aと、内部に装填されてカバー201,203が開放された時に自然長に相当する伸張量が得られるとともにカバー201,203が操作表示部100に近づくに従い圧力を高めることが可能な弾性体としてのコイルバネ300B,301Bとで構成されている。
図2において(A)は、上カバー203が開放された状態を示し、(B)は両方のカバー201,203が閉じられている状態を示し、(C)は前カバー201が開放された状態をそれぞれ示しており、表は、アクチュエータ300、301間での力関係と操作表示部100に対する力の作用を示している。
このため、操作表示部100は、閉じられた前カバー201側のアクチュエータ301の圧縮力を受けて開放された上カバー203側に向け首振り(揺動)することができる。
この結果、図3(A)に示す上カバー203の開放時には、操作表示部100が上カバー203側に向けて首振り(揺動)し、図3(C)に示す前カバー201の開放時には、操作表示部100が前カバー201側に向けて首振り(揺動)する。
この凸部201A、203Aが操作表示部100に突き当たることにより、操作表示部100が不安定な動きを規制されることになる。
図5は、図2に示したアクチュエータの一つ(図示の構成では、アクチュエータ300側が相当)を除去した構成が示されている。
その代わりに、上カバー203が開放された際に開放される側の前カバー201との間に位置するアクチュエータ301からの力により操作表示部100が首振りするのを抑止する機構を設けた構成が用いられる。
なお、この構成では、操作部500が操作表示部100を押し動かす形式であるので、中立位置にある操作表示部はフロート状態にないので、図3に示したカバー201,203側の凸部201A、203Aを設ける必要はない。
図6は、本形態に用いられる構成を示す図であり、本形態では、操作表示部とカバー同士を個々のアクチュエータとして、線材600により連結したことを特徴としている。
線材600は、図6(B)に示すように、上述した迂回部100Cを挟んで両側にコイルバネ部600A、600Bが形成されており、一方のコイルバネ部600Aが上カバー203と操作表示部100との間に位置し、他方のコイルバネ部600Bが前カバー201と操作表示部100との間に位置している。
線材600に形成されているコイルバネ部600A、600Bは、カバーの開放時に迂回部100Cを引き動かすことができる引っ張りバネとしての特性を有しており、開放される側のカバーに連動して牽引されると引っ張り力を強めて迂回部100Cを引くことで、操作表示部100を首振り(揺動)させることができるようになっている。
201 前カバー
203 上カバー
203B 突き当て部
201A、203A 凸部
300,301 アクチュエータ
300B、301B 圧縮特性を持つコイルバネ
400、401 引っ張り特性を持つコイルバネ
500 操作部
600 線材
600A、600B コイルバネ部
Claims (8)
- 筐体の各側面のうちで少なくとも2方向に開口を有し、それぞれの前記開口にはこれを開閉する向きに揺動可能な外装カバーがそれぞれ設けられ、それぞれの前記外装カバーの開放端間に操作表示部が配置されている画像形成装置において、
前記操作表示部は、それぞれの前記外装カバーの開放端間に設けられた揺動支点を基準としてそれぞれの前記外装カバーの揺動端に向けて首振り可能に支持され、
それぞれの前記外装カバーと前記揺動支点との間にそれぞれ配置されている第1,第2のアクチュエータを備え、
前記第1,第2のアクチュエータは、前記外装カバーの揺動端が前記操作表示部から離れるに従って圧縮力を弱められる特性を持ち、前記外装カバーのうちで開放される側の外装カバーとの間での圧縮力が弱くなる側と反対側のアクチュエータが前記操作表示部の回動力として前記圧縮力を作用させることにより開放される側の外装カバーに向けて該操作表示部が傾けられることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1,第2のアクチュエータとして、前記外装カバーが開放されたときに自然長に相当する伸張量が得られ、該外装カバーが前記操作表示部に近づくに従い圧力を高めることが可能な弾性体が用いられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記弾性体はコイルバネが相当していることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記コイルバネは、前記外装カバーが前記操作表示部から離れる方向に開放された際の前記操作表示部の揺動端と前記外装カバーの揺動端との間の距離に相当する自然長を設定され、該距離が小さくなるに従って前記圧縮力を大きくする特性を有していることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 筐体の各側面のうちで少なくとも2方向に開口を有し、それぞれの前記開口にはこれを開閉する向きに揺動可能な外装カバーがそれぞれ設けられ、それぞれの前記外装カバーの開放端間に操作表示部が配置されている画像形成装置において、
前記操作表示部は、それぞれの前記外装カバーの開放端間に設けられた揺動支点を基準としてそれぞれの前記外装カバーの揺動端に向けて首振り可能に支持され、
前記外装カバーの一つと前記揺動支点との間に配置されているアクチュエータを備え、
前記アクチュエータは、前記外装カバーの揺動端が前記操作表示部から離れるに従って該操作表示部を揺動させる作用力が弱くなる特性を有し、
前記操作表示部における前記アクチュエータが設けられている側と反対側には、前記外装カバーの一つが閉じられた際に該外装カバーに設けられている突き当て部により前記操作表示部を押圧する揺動端を有した揺動可能な操作部が設けられ、
前記外装カバーの一つが開放された際に前記突き当て部が前記操作部から離れる向きに揺動するのに応じて前記アクチュエータの付勢により前記操作表示部が開放された側の外装カバー側に揺動することを特徴とする画像形成装置。 - 前記アクチュエータは、伸縮可能な筍バネ状の収容部と、該収容部内に配置されたコイルバネとで構成されていることを特徴とする請求項1または5記載の画像形成装置。
- 前記アクチュエータは、前記外装カバーの開放端側にそれぞれ延長方向端部を連結された線材が用いられ、
該線材には、前記操作表示部の揺動端側に迂回される箇所を挟んで両側にコイルバネ部が形成され、該コイルバネ部と前記外装カバーの開放端に連結されている端部との間が不動部に設けられた迂回部を迂回させられていることを特徴とする請求項1,5及び6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記操作表示部は、前記外装カバーの両方が閉じられた際に、該外装カバーに設けられている凸部に当接することにより前記外装カバーの開放端間で等しい距離の中立位置に揺動端が位置決めされることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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