JP5807019B2 - ボールペンチップ及びそれを用いたボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、ボールを抱持するためのボール抱持室と、当該ボール抱持室の底壁の中央に形成されたインキ流通孔と、当該インキ流通孔から放射状に延びる複数本のインキ流通溝と、を有するチップ本体のチップ先端部を内側にかしめることにより、ボール抱持室内に抱持されるボールの一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボールを回転自在に抱持するボールペンチップに関する。
従来より、ボールを抱持するためのボール抱持室と、当該ボール抱持室の底壁の中央に形成されたインキ流通孔と、当該インキ流通孔から放射状に延びる複数本のインキ流通溝と、を有するチップ本体のチップ先端部を内側にかしめることにより、ボール抱持室内に抱持されるボールの一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボールを回転自在に抱持するボールペンチップは知られている。
また、特開2000−71672号公報による「ボールペンチップ」のように、ボール抱持室の底壁に、ボールと同形のボール座を設け、該ボール座にボールを載置するボールペンチップも、数多く提案されている。
また、特開2001−39077号公報には、ボール座を形成するためのボールをチップ先端側から押圧するハンマーリング加工によって、チップ金属素材の持つスプリングバック性によりボール座の内側部が持ち上がり、ボール座の外側部がボールと非接触となる座ぐり孔部を形成できることが開示されている。
発明の要旨
特開2000−71672号公報によるボールペンチップの製法では、単にボール座を形成しただけであるため、ボール座の磨耗が抑制されない。
一方、特開2001−39077号公報によるボールペンチップの製法では、座ぐり孔部を形成する新たな加工が必要となり、製造コストが高騰するとともに、ボール座までのインキ流通を良好にするものであって、ボール座のインキの流れを調整するものではなく、ボール座の磨耗を抑制することは難しい。
本件発明者による回転するボールとボール座との関係についての分析によれば、ボールとボール座との間にボールペン用インキが入り込むことで形成される流体潤滑、ボールとボール座の当接面とが直接に接触する境界潤滑、流体潤滑と境界潤滑とが混じり合った混合潤滑、のそれぞれの状態がある。
ここで、ボールペンに用いられるインキは、水性ボールペン用インキ、剪断減粘性が付与された水性又は油性のボールペン用インキ、油性ボールペン用インキ、に大別できる。近年、剪断減粘性が付与された水性又は油性のボールペン用インキ、及び、油性ボールペン用インキは、筆感向上等を日的として、粘度を低くすることが望まれている。その場合、境界潤滑の状態となる傾向が強く、結果的にボール及びボール座が磨耗し易くなっている。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、筆感が良好で、ボール及びボール座の磨耗が抑制されたボールペンチップを簡単な構造で提供することにある。
本発明は、ボールを抱持するためのボール抱持室と、当該ボール抱持室の底壁の中央に形成されたインキ流通孔と、当該インキ流通孔から放射状に延びる複数本のインキ流通溝と、を有するチップ本体のチップ先端部を内側にかしめることにより、ボール抱持室内に抱持されるボールの一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボールを回転自在に抱持するボールペンチップにおいて、前記ボール抱持室の底壁には、前記ボールが内接する前記ボールの曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面が設けられており、前記ボールは当該当接面の一部である当接部に対して当接するようになっており、前記ボールと前記ボールが内接する前記当接面との間に、インキ流通孔側から前記当接部までインキ流通孔側から徐々に小さくなる第1の隙間が形成されていると共に、インキ流通溝の先端側から前記当接部までインキ流通溝の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間が形成されており、前記第1の隙間のインキ流通孔側の開口が軸心方向の長さで0.001μm〜10μmである
いることを特徴とするボールペンチップである。
本発明によれば、インキ流通孔側から徐々に小さくなる第1の隙間と、インキ流通溝の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間と、が形成されていることにより、ボールと当接面(当接部)との間を流体潤滑又は混合潤滑の状態に維持しやすい。これにより、当接面(当接部)の磨耗が抑制される。さらに本発明は、インキ流出量の安定、インキリターンの円滑、筆感の向上といった点でも効果があることが確認された。このようなボールペンチップは、ボールペンとして広く利用可能であるが、当接面の磨耗が抑制されることにより特に0.5mm以下の小径のボールを用いたボールペンに好適に利用可能である。
本件発明者は、第1の隙間と第2の隙間とを形成することの効果について、以下のように分析している。すなわち、ボールが回転すると、それにつられて、ボールペン用インキがインキ流通孔から第1の隙間へと引きずり込まれ、ボールと当接面との間にボールペン用インキの層が形成される。このインキの層によって圧力が発生し、ボールを浮かせる力が発生する(くさび効果)。このことにより、底壁の磨耗が抑制される。ボールの曲率と当接面の曲率とが完全に一致していて第1の隙間が存在しない場合には、ボールと当接面との間にインキが引きずり込まれないため、磨耗抑制の効果が得られない。
また、筆記時には、紙面に突出できなかったボールペン用インキが、ボール抱持室から当接面に戻される。このとき、第2の隙間が形成されているために、当該第2の隙間においてもインキの層が形成されるため、第1の隙間におけるインキの層による効果と相乗効果的に、筆感及び耐磨耗性を向上させることができる。
ボールと当接面との間に前記したような第1の隙間及び第2の隙間を形成するために、当接面の形状は、ボールの曲率と異なる曲率を有する曲面状とすることが重要である。
また、第1の隙間は、インキ流通孔側の開口が小さい程、前述したくさび効果が高いので、インキ流通孔側の開口を小さくしておくことが好ましい。具体的には、インキ流通孔側の開口が軸心方向の長さで10μmを超えると、くさび効果が得られ難い。従って、インキ流通孔側の開口は、軸心方向の長さにおいて10μm以下が好ましく、0.001μm〜5μmが更に好ましく、0.001μm〜1μmが最も好ましい。
また、第1の隙間がインキ流通孔側から更に徐々に小さくなるように形成されているため、ボールの当接部の近傍で、高いくさび効果(ボールを浮かせる力)を得ることができる。このことにより、当接面(特に当接部)の磨耗を効果的に抑制することができる。
好ましくは、前記当接部は、前記当接面の軸心方向の中央位置よりもチップ先端部側に位置している。この場合、第1の隙間の長さを、第2の隙間の長さよりも長く確保することができ、高い耐磨耗性を保証することができる。インキ流通孔から当接面に供給されるボールペンインキの量に比べ、ボール抱持室から当接面に戻ってくるボールペンインキの量は少ないため、第2の隙間よりも第1の隙間の方を長く設けることが、くさび効果発生の点で、効果的であるからである。
また、好ましくは、前記当接面は、軸心に対して軸対称であり、前記当接部は、前記当接面の周方向に周回するように位置している。この場合、第1の隙間及び第2の隙間がバランスよく形成されるため、流体潤滑又は混合潤滑の状態をより一層維持しやすい。
あるいは、好ましくは、前記当接部は、前記当接面の周方向に略均等に位置している。この場合も、第1の隙間及び第2の隙間がバランスよく形成されるため、流体潤滑又は混合潤滑の状態をより一層維持しやすい。更にこの場合、当接部は、インク流通溝から離れた位置、特に好ましくは周方向にインク流通溝の略中間位置、に位置していることが好ましい。この場合、もし当接部が磨耗しても、インキ流通溝の機能への影響が少ないため、引き続き安定したインキの流れを維持することができる。
また、本発明は、以上のような特徴を有するボールペンチップが、インキ収容筒の先端に直接またはチップホルダーを介して装着され、当該インキ収容筒内にボールペン用インキが収容されてなるボールペンレフィルであって、前記ボールペン用インキは、少なくとも微粒子を含有しており、前記微粒子の大きさは、第1の隙間のインキ流通孔側の開口の軸心方向の長さよりも小さいことを特徴とするボールペンレフィルである。
本発明によれば、良好な筆跡及び筆感を得ることができる。これは、第1の隙間に微粒子が入り込むことで、潤滑性が高まって、ボールと当接面との隙間が維持され易いためであると考えられる。また、微粒子がクッションの様な反発機能を発揮することでも、ボールと当接面との間のインキの層が保たれやすくなると考えられる。
前記した微粒子は特に限定されるものではなく、無機顔料、有機顔料、加工顔料などの顔料や、有機微粒子、無機微粒子などが例示でき、顔料については、具体的にはカーボンブラック、パール顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、補色顔料、マイクロカプセル顔料等が挙げられ、微粒子については、具体的には、アクリル系、シリコーン系、ポリエチレン系等の樹脂微粒子やアルミナ微粒子、シリカ微粒子などが例示できる。
尚、本発明における微粒子の大きさは、あくまでも平均の大きさをいうものであり、略球状の場合には平均粒径を示すものであり、遠心沈降式やレーザー回折式の測定によって求めるこができる。微粒子の大きさは、第1の隙問のインキ流通孔側の開口の軸心方向の長さよりも小さく、且つ、0.001μm〜10μm未満、好ましくは0.001μm〜5μmである。微粒子の形状は、真球形或いは略球形であることが最も好ましい。また、微粒子の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1〜15質量%が好ましい。
また、本発明は、以上のような特徴を有するボールペンチップにおいて、前記ボールの表面、及び/又は、前記当接面の表面に、潤滑被膜層が設けられていることを特徴とするボールペンチップである。
この場合、当該潤滑被膜層と、前記したインキ層による流体潤滑又は混合潤滑との相乗効果によって、ボールと当接面ないしチップ内壁との接触抵抗を著しく軽減することができ、耐磨耗性及び筆感を著しく向上することができる。
潤滑被膜層としては、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、二硫化タングステン(WS)、二硫化モリブデン(MoS)、グラファイト、四フッ化エチレン(PTFE)等の含フッ素高分子、シリコーン樹脂等、従来から知られている固体潤滑剤などを適宜用いることができる。また、潤滑被膜層を被覆する方法は、特に制限されず、真空蒸着、イオン蒸着、物理的蒸着、化学的蒸着、真空アーク蒸着などが挙げられる。直接に被覆するのではなく、前記した潤滑剤を含有した層を被覆するようにしてもよい。前記した潤滑剤の中で、耐磨耗性及び潤滑性を考慮すれば、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)を用いることが最も好ましい。
ボールの材料は、タングステンカーバイドの超硬材やジルコニアなどのセラミックス材、ステンレス鋼材等、特に限定されるものではい。チップ本体についても、ステンレス鋼や銅合金、アルミニウム等、特に限定されるものではない。
第1の実施形態のボールペンチップを示す縦断面図である。 図1における角度などを説する図である。 図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施形態のボールペンチップを示す要部拡大縦断面図である。 第2の実施形態のボールペンチップを示す要部拡大縦断面図である。 図5のB−B矢視断面図である。 図5における、当接面の状態を示す説明図である。 第1の実施形態のボールペンチップを用いたボールペンレフィルを示す図である。 第3の実施形態のボールペンチップを示す縦断面図である。 図9における角度などを説する図である。 図9のA−A矢視断面図である。 第4の実施形態のボールペンチップを示す要部拡大縦断面図である。 図12における当接面を示す説明図である。 図13のB−B矢視断面図である。 図13における、当接面の状態を示す説明図である。 第3の実施形態のボールペンチップを用いたボールペンレフィルを示す図である。
(第1の実施形態)
図1から図4に示す第1の実施形態のボールペンチップ1は、ボール9を抱持するためのボール抱持室3と、当該ボール抱持室3の底壁4の中央に形成されたインキ流通孔7と、当該インキ流通孔7から放射状に延びる複数本(本例では4本)のインキ流通溝6と、を有するチップ本体2のチップ先端部2aを内側にかしめることにより、ボール抱持室3内に抱持されるボール9の一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボール9を回転自在に抱持するボールペンチップ1である。
チップ本体2は、ステンレス鋼線材からなる。また、インキ流通孔7はチップ後部孔8に連続している。ボール9は、φ0.5mmであって、タングステンカーバイド製である。
本実施形態の特徴として、ボール抱持室3の底壁4には、ボール9の曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面5が設けられており、ボール9は当接面5の一部である当接部に対して当接するようになっている。
さらに、本実施形態の特徴として、ボール9と当接面5との間に、インキ流通孔7側から前記当接部まで、インキ流通孔7側から徐々に小さくなる第1の隙間S1が形成されていると共に、インキ流通溝6の先端側から前記当接部までインキ流通溝6の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間S2が形成されている。
このようなボールペンチップ1は、以下のように製造される。すなわち、例えばφ2.3mmで硬度が230Hv〜280Hvのステンレス鋼線材が所望の長さに切断され、ボール抱持室3、インキ流通孔7、及び、当該インキ流通孔7から放射状に伸びるインキ流通溝6、が作製される。その後、ボール抱持室3の底壁4にボール9を載置した状態でチップ先端部2a側からハンマーリングが行われ、スプリングバック性によってボール9より曲率半径の大きい曲面が形成された後、チップ先端部2aが内側へかしめられる。これにより、ボール9と異なる曲率の曲面状の当接面5(特には、すり鉢状)が形成され、ボール9は当接面5の軸心方向の中央位置よりもチップ先端部2a側で軸心回りの周回線上の当接部5aにおいて当接する。これにより、ボール9と当接面5との間に、第1の隙間S1及び第2の隙間S2が形成される。
本実施形態によれば、第1の隙間S1と第2の隙間S2とが形成されていることにより、ボール9と当接面5(当接部5a)との間を流体潤滑又は混合潤滑の状態に維持しやすい。このため、当接面(当接部)の磨耗が抑制される。
なお、本実施形態においては、ボール9がチップ先端縁より臨出するボール出は、ボール径の20%であり、かしめ角度αは90度であり、ボール9の縦方向のクリアランス(可動距離)は15μmであり、底壁4の傾斜角度βは135度である(図2参照)。さらに、第1の隙間S1のインキ流通孔7側の軸心方向における開口の長さHは、0.9μmである(図4参照)。
また、チップ先端部2aの内壁には、曲面状のシール面2bが形成されている。そして、図2に示すように、図2の縦断面における当接面5の先端縁と、当該当接面5と軸心J(図1参照)を挟んで対峙するシール面2bの先端縁と、を結ぶ線分K1、K2の交点Kが、ボールの略中心Cを通るようになっている。このことにより、ボール9の偏りが抑制され、ボール9が当接面5から外れにくいようになっている。これにより、ボール9の回転がスムーズであり、ボール9とシール面2bとの隙間も一定に維持されやすく、従って安定したインキ流出量を実現することができ、且つ、インキリターンしやすいという効果を奏することができる。また、ボール9の偏りが抑制されることで、ボール9の回転による当接部5a及びシール面2bの偏磨耗を抑制することもできる。
(第2の実施形態)
次に、図5から図7に示す第2の実施形態のボールペンチップ11も、ボール9を抱持するためのボール抱持室13と、当該ボール抱持室13の底壁14の中央に形成されたインキ流通孔17と、当該インキ流通孔17から放射状に延びる複数本(本例では4本)のインキ流通溝16と、を有するチップ本体12のチップ先端部12aを内側にかしめることにより、ボール抱持室13内に抱持されるボール9の一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボール9を回転自在に抱持するボールペンチップ11である。
チップ本体12も、ステンレス鋼線材からなる。また、インキ流通孔17もチップ後部孔18に連続している。ボール9は、φ0.5mmであって、タングステンカーバイド製である。
本実施形態においても、ボール抱持室13の底壁14には、ボール9の曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面15が設けられており、ボール9は当接面15の一部である当接部に対して当接するようになっている。
ここで、本実施形態の特徴として、インキ流通溝16間の領域における当接面15の周方向における略中心の4カ所を高く形成することで、当接面15の周方向の当該4カ所において均等に、ボール9が略点状に当接している。すなわち、それら4カ所が当接部15aとなっている。
具体的には、周方向Rについて、ある当接面15とインキ流通溝16との接合部T1での交点Dから、当該当接面15と他のインキ流通溝16との接合部T2での交点Eまで、当接面15の高さにおいてD、E間の略中心位置が最も高くなっていて、この略頂部である当接部15aにおいてボール9が当接している。
さらに、本実施形態においても、ボール9と当接面15との間に、インキ流通孔17側から前記当接部までインキ流通孔17側から徐々に小さくなる第1の隙間S1が形成されていると共に、インキ流通溝16の先端側から前記当接部までインキ流通溝16の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間S2が形成されている。
そして、本実施形態の特徴として、当接面15とインキ流通溝16との接合部T1、T2の近傍において、ボール9と当接面15との間の第3の隙間S3が露出している。
このようなボールペンチップ11は、以下のように製造される。すなわち、例えばφ2.3mmで硬度が230Hv〜280Hvのステンレス鋼線材が所望の長さに切断され、ボール抱持室13、インキ流通孔17、及び、当該インキ流通孔17から放射状に伸びるインキ流通溝16、が作製される。その後、ボール抱持室3の底壁4にボール9とは異なる成型用のハンマリング用ボールを載置した状態で、チップ先端部2a側からハンマーリングが行われ、スプリングバック性によって曲率半径の大きい全体曲面内において当接部15aとなる4カ所が盛り上がった曲面が形成される。その後、ハンマリング用ボールが正規のボール9に置き換えられて、チップ先端部2aが内側へかしめられる。これにより、前記のような当接面15aが形成され、ボール9と当接面15との間に、第1の隙間S1、第2の隙間S2及び第3の隙間S3が形成される。
本実施形態によれば、第1の隙間S1、第2の隙間S2及び第3の隙間S3が形成されていることにより、ボール9と当接面15(当接部15a)との間を流体潤滑又は混合潤滑の状態に維持しやすい。このため、当接面(当接部)の磨耗が抑制される。
また、本実施形態によれば、当接部15aがインキ流通溝16から離れて位置しているため、もし当接部15aが磨耗しても、インキ流通溝16の機能に与える影響が少ない。このため、引き続き安定したインキの流れを維持することができる。
(第1の実施形態を組み込んだボールペンレフィル)
次に、図8に示すのは、第1の実施形態のボールペンチップ1をボールペンレフィル21に組み込んだ例である。具体的には、インキ収容筒22の先端部に、第1の実施形態のボールペンチップ1が装着されている。インキ収容筒22内には、平均粒径が0.5μmの顔料を含有し、ティー・エイ・インスツルメント株式会社製AR−G2(ステンレス製40mm° ローター)によって測定される、20℃、剪断速度500sec−1におけるインキ粘度が2000mPa・s(25℃)である油性ボールペン用インキ24と、グリース状のインキ追従体25と、が収容されている。
ボール9の後方には、コイルスプリング23が配設されており、この押圧力によって、ボール9がチップ先端部2aのシール面2b側に押圧されている。尚、ボール9を押圧するコイルスプリング23の押圧力は、10gfとしてあり、ボール保持力は、450gfであった。
このボールペンレフィル21を用いて紙面に筆記すると、インキ収容筒22にあるボールペンインキ24が、ボールペンチップ1の後部孔8からインキ流通孔7及びインキ流通溝6を通じてボール9に供給される。ボール9に供給されたボールペンインキ24は、筆圧によって前記クリアランス分だけボール9が当接面5側に移動する際に、チップ先端部2aの内壁とボール9との間に生じる隙間を介して、吐出されることになる。これによって、筆記がなされることになる。
また、筆記によってボール9が回転すると、それにつられて、ボールペン用インキ24がインキ流通孔7から第1の隙間S1へと引きずり込まれ、ボール9と当接面5との間にボールペン用インキ24の層が形成される。このインキの層によって圧力が発生し、ボール9を浮かせる力が発生する(くさび効果)。このことにより、当接面5の磨耗が抑制される。
また、筆記時には、紙面に突出できなかったボールペン用インキ24が、ボール抱持室3から当接面5に戻される。このとき、第2の隙間S2が形成されているために、当該第2の隙間S2においてもインキの層が形成されるため、第1の隙間S1におけるインキの層による効果と相乗効果的に、筆感及び耐磨耗性を向上させることができる。
尚、ボールペン用インキ24のインキ粘度は、特に限定されるものではないが、筆記時の粘度が10mPa・s未満の場合には、インキ粘度が低過ぎて、ボールと当接面との間の流体潤滑または混合潤滑を得られ難くなる傾向がある。一方、インキ粘度が5,000mPa・sを超えると、筆記時のボール回転抵抗が大きくなり過ぎて、筆感が重くなる傾向がある。そのため、筆記時のインキ粘度は、10〜5,000mPa・sが好ましく、30〜3,000mPa・sがより好ましく、50〜2,500mPa・sが最も好ましい。
なお、第1の実施形態では、ハンマーリングによるスプリングバック性を利用した後、かしめ加工時に底壁を傾斜させることによってボール9より曲率半径の大きい(曲率の小さい)曲面状の当接面5を形成しているが、第1の隙間S1及び第2の隙間S2を有する曲面状の当接面5が得られるのであれば、当接面5の形成方法は特に限定されるものではない。
また、ボールペンチップ1のかしめ角度α、ボール径、ボール出等も特に限定されるものではない。もっとも、底壁4の角度βが90度より小さいと、当接面5に第2の隙間S2を形成し難く、底壁4の角度βが150度を超えると、第1の隙間S1を形成し難い。このため、底壁4の角度βは、90度以上、150度以下が好ましく、100度から140度が最も好ましい。
(第3の実施形態)
図9から図12に示す第3の実施形態のボールペンチップ31は、ボール9を抱持するためのボール抱持室33と、当該ボール抱持室33の底壁34の中央に形成されたインキ流通孔37と、当該インキ流通孔37から放射状に延びる複数本(本例では4本)のインキ流通溝36と、を有するチップ本体32のチップ先端部32aを内側にかしめることにより、ボール抱持室33内に抱持されるボール9の一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボール9を回転自在に抱持するボールペンチップ31である。
チップ本体32は、ステンレス鋼線材からなる。また、インキ流通孔37はチップ後部孔38に連続している。ボール9は、φ0.5mmであって、タングステンカーバイド製である。
本実施形態でも、ボール抱持室33の底壁34には、ボール9の曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面35が設けられており、ボール9は当接面35の一部である当接部35aに対して当接するようになっている。
さらに、ボール9と当接面35との間に、インキ流通孔37側から前記当接部35aまで、インキ流通孔37側から徐々に小さくなる第1の隙間S1が形成されていると共に、インキ流通溝36の先端側から前記当接部までインキ流通溝36の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間S2が形成されている。
そして、本実施形態の特徴として、当接面35の表面には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)の表層部からなる潤滑被膜層Vが設けられている。また、後述するシール面32bにも、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)の表層部からなる潤滑被膜層Vが設けられている。
このようなボールペンチップ31は、以下のように製造される。すなわち、例えばφ2.3mmで硬度が230Hv〜280Hvのステンレス鋼線材が所望の長さに切断され、ボール抱持室33、インキ流通孔37、及び、当該インキ流通孔37から放射状に伸びるインキ流通溝36、が作製される。その後、ボール9が載置される側の領域、少なくとも当接面35となることが予定されている部位とシール面32bとなることが予定されている部位とに、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)の表層部からなる潤滑被膜層Vが設けられる。そして、ボール抱持室33の底壁34にボール9を載置した状態でチップ先端部32a側からハンマーリングが行われ、スプリングバック性によってボール9より曲率半径の大きい曲面が形成された後、チップ先端部32aが内側へかしめられる。これにより、ボール9と異なる曲率の曲面状の当接面35が形成され、ボール9は当接面35の軸心方向の中央位置よりもチップ先端部32a側で軸心回りの周回線上の当接部35aにおいて当接する。これにより、ボール9と当接面35との間に、第1の隙間S1及び第2の隙間S2が形成される。
本実施形態によれば、第1の隙間S1と第2の隙間S2とが形成されていることにより、ボール9と当接面35(当接部35a)との間を流体潤滑又は混合潤滑の状態に維持しやすい。このため、当接面(当接部)の磨耗が抑制される。また、本実施の形態では、当接面35の表面とシール面32bとにダイヤモンドライクカーボン(DLC)の表層部からなる潤滑被膜層Vが設けられているため、磨耗抑制効果が更に高い。
なお、本実施形態においては、ボール9がチップ先端縁より臨出するボール出は、ボール径の20%であり、かしめ角度αは90度であり、ボール9の縦方向のクリアランス(可動距離)は15μmであり、底壁34の傾斜角度βは135度である(図10参照)。さらに、第1の隙間S1のインキ流通孔37側の軸心方向における開口の長さHは、0.9μmである(図12参照)。
また、チップ先端部32aの内壁には、曲面状のシール面32bが形成されている。そして、図10に示すように、図10の縦断面における当接面35の先端縁と、当該当接面35と軸心J(図9参照)を挟んで対峙するシール面32bの先端縁と、を結ぶ線分K1、K2の交点Kが、ボールの略中心Cを通るようになっている。このことにより、ボール9の偏りが抑制され、ボール9が当接面35から外れにくいようになっている。これにより、ボール9の回転がスムーズであり、ボール9とシール面32bとの隙間も一定に維持されやすく、従って安定したインキ流出量を実現することができ、且つ、インキリターンしやすいという効果を奏することができる。また、ボール9の偏りが抑制されることで、ボール9の回転による当接部35a及びシール面32bの偏磨耗を抑制することもできる。
(第4の実施形態)
次に、図13から図15に示す第4の実施形態のボールペンチップ41も、ボール9を抱持するためのボール抱持室43と、当該ボール抱持室43の底壁44の中央に形成されたインキ流通孔47と、当該インキ流通孔47から放射状に延びる複数本(本例では4本)のインキ流通溝46と、を有するチップ本体42のチップ先端部42aを内側にかしめることにより、ボール抱持室43内に抱持されるボール9の一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボール9を回転自在に抱持するボールペンチップ41である。
チップ本体42も、ステンレス鋼線材からなる。また、インキ流通孔47もチップ後部孔48に連続している。ボール9は、φ0.5mmであって、タングステンカーバイド製である。
本実施形態においても、ボール抱持室43の底壁44には、ボール9の曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面45が設けられており、ボール9は当接面45の一部である当接部に対して当接するようになっている。
ここで、本実施形態の特徴として、インキ流通溝46間の領域における当接面45の周方向における略中心の4カ所を高く形成することで、当接面45の周方向の当該4カ所において均等に、ボール9が略点状に当接している。すなわち、それら4カ所が当接部45aとなっている。
具体的には、周方向Rについて、ある当接面45とインキ流通溝46との接合部T1での交点Dから、当該当接面45と他のインキ流通溝46との接合部T2での交点Eまで、当接面45の高さにおいてD、E間の略中心位置が最も高くなっていて、この略頂部である当接部45aにおいてボール9が当接している。
さらに、本実施形態においても、ボール9と当接面45との間に、インキ流通孔47側から前記当接部までインキ流通孔47側から徐々に小さくなる第1の隙間S1が形成されていると共に、インキ流通溝46の先端側から前記当接部までインキ流通溝46の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間S2が形成されている。
そして、本実施形態の特徴として、当接面45とインキ流通溝46との接合部T1、T2の近傍において、ボール9と当接面45との間の第3の隙間S3が露出している。
このようなボールペンチップ41は、以下のように製造される。すなわち、例えばφ2.3mmで硬度が230Hv〜280Hvのステンレス鋼線材が所望の長さに切断され、ボール抱持室43、インキ流通孔47、及び、当該インキ流通孔47から放射状に伸びるインキ流通溝46、が作製される。その後、ボール抱持室43の底壁44にボール9とは異なる成型用のハンマリング用ボールを載置した状態で、チップ先端部42a側からハンマーリングが行われ、スプリングバック性によって曲率半径の大きい全体曲面内において当接部45aとなる4カ所が盛り上がった曲面が形成される。その後、ハンマリング用ボールが正規のボール9に置き換えられて、チップ先端部42aが内側へかしめられる。これにより、前記のような当接面45aが形成され、ボール9と当接面45との間に、第1の隙間S1、第2の隙間S2及び第3の隙間S3が形成される。
本実施形態によっても、第1の隙間S1と第2の隙間S2と第3の隙間S3とが形成されていることにより、ボール9と当接面45(当接部45a)との間を流体潤滑又は混合潤滑の状態に維持しやすい。このため、当接面(当接部)の磨耗が抑制される。また、本実施の形態では、当接面45の表面とシール面42bとにダイヤモンドライクカーボン(DLC)の表層部からなる潤滑被膜層Vが設けられているため、磨耗抑制効果が更に高い。
また、本実施形態によれば、当接部45aがインキ流通溝46から離れて位置しているため、もし当接部45aが磨耗しても、インキ流通溝46の機能に与える影響が少ない。このため、引き続き安定したインキの流れを維持することができる。
(第3の実施形態を組み込んだボールペンレフィル)
次に、図16に示すのは、第3の実施形態のボールペンチップ31をボールペンレフィル51に組み込んだ例である。具体的には、インキ収容筒52の先端部に、第3の実施形態のボールペンチップ31が装着されている。インキ収容筒52内には、平均粒径が0.5μmの顔料を含有し、ティー・エイ・インスツルメント株式会社製AR−G2(ステンレス製40mm° ローター)によって測定される、20℃、剪断速度500sec−1におけるインキ粘度が2000mPa・s(25℃)である油性ボールペン用インキ54と、グリース状のインキ追従体55と、が収容されている。
ボール9の後方には、コイルスプリング53が配設されており、この押圧力によって、ボール9がチップ先端部32aのシール面32b側に押圧されている。尚、ボール9を押圧するコイルスプリング53の押圧力は、10gfとしてあり、ボール保持力は、450gfであった。
このボールペンレフィル51を用いて紙面に筆記すると、インキ収容筒52にあるボールペンインキ54が、ボールペンチップ1の後部孔38からインキ流通孔37及びインキ流通溝36を通じてボール9に供給される。ボール9に供給されたボールペンインキ54は、筆圧によって前記クリアランス分だけボール9が当接面35側に移動する際に、チップ先端部32aの内壁とボール9との間に生じる隙間を介して、吐出されることになる。これによって、筆記がなされることになる。
また、筆記によってボール9が回転すると、それにつられて、ボールペン用インキ54がインキ流通孔37から第1の隙間S1へと引きずり込まれ、ボール9と当接面35との間にボールペン用インキ54の層が形成される。このインキの層によって圧力が発生し、ボール9を浮かせる力が発生する(くさび効果)。このことにより、底壁34の磨耗が抑制される。
また、筆記時には、紙面に突出できなかったボールペン用インキ54が、ボール抱持室33から当接面35に戻される。このとき、第2の隙間S2が形成されているために、当該第2の隙間S2においてもインキの層が形成されるため、第1の隙間S1におけるインキの層による効果と相乗効果的に、筆感及び耐磨耗性を向上させることができる。
尚、ボールペン用インキ54のインキ粘度は、特に限定されるものではないが、筆記時の粘度が10mPa・s未満の場合には、インキ粘度が低過ぎて、ボールと当接面との間の流体潤滑または混合潤滑を得られ難くなる傾向がある。一方、インキ粘度が5,000mPa・sを超えると、筆記時のボール回転抵抗が大きくなり過ぎて、筆感が重くなる傾向がある。そのため、筆記時のインキ粘度は、10〜5,000mPa・sが好ましく、30〜3,000mPa・sがより好ましく、50〜2,500mPa・sが最も好ましい。
なお、第3の実施形態では、ハンマーリングによるスプリングバック性を利用した後、かしめ加工を行うことによってボール9より曲率半径の大きい(曲率の小さい)曲面状の当接面5を形成しているが、第1の隙間S1及び第2の隙間S2を有する曲面状の当接面5が得られるのであれば、当接面5の形成方法は特に限定されるものではない。
また、ボールペンチップ31のかしめ角度α、ボール径、ボール出等も特に限定されるものではない。もっとも、底壁34の角度βが90度より小さいと、当接面35に第2の隙間S2を形成し難く、底壁34の角度βが150度を超えると、第1の隙間S1を形成し難い。このため、底壁34の角度βは、90度以上、150度以下が好ましく、100度から140度が最も好ましい。
1、11、31、41 ボールペンチップ
2、12、32、42 チップ本体
2a、12a、32a、42a 先端部
2b、12b、32a、42a シール面
3、13、33、43 ボール抱持室
4、14、34、44 底壁
5、15、35、45 当接面
5a、15a、35a、45a 当接部
6、16、36、46 インキ流通溝
7、17、37、47 インキ流通孔
8、18、38、48 後部孔
9 ボール
21、51 ボールペンレフィル
22、52 インキ収容筒
23、53 コイルスプリング
24、54 ボールペン用インキ
25、55 インキ追従体
S1、S2、S3 隙間
T1、T2 接合部
α かしめ角度
β 底壁の角度
H 隙間の長さ
V 潤滑被膜層

Claims (10)

  1. ボールを抱持するためのボール抱持室と、当該ボール抱持室の底壁の中央に形成されたインキ流通孔と、当該インキ流通孔から放射状に延びる複数本のインキ流通溝と、を有するチップ本体のチップ先端部を内側にかしめることにより、ボール抱持室内に抱持されるボールの一部をチップ先端縁より突出させると共に当該ボールを回転自在に抱持するボールペンチップにおいて、
    前記ボール抱持室の底壁には、前記ボールが内接する前記ボールの曲率とは異なる曲率の曲面状の当接面が設けられており、前記ボールは当該当接面の一部である当接部に対して当接するようになっており、
    前記ボールと前記ボールが内接する前記当接面との間に、インキ流通孔側から前記当接部までインキ流通孔側から徐々に小さくなる第1の隙間が形成されていると共に、インキ流通溝の先端側から前記当接部までインキ流通溝の先端側から徐々に小さくなる第2の隙間が形成されており、
    前記第1の隙間のインキ流通孔側の開口が軸心方向の長さで0.001μm〜10μmである
    ことを特徴とするボールペンチップ。
  2. 前記当接部は、前記当接面の軸心方向の中央位置よりもチップ先端部側に位置している
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ。
  3. 前記当接面は、軸心に対して軸対称であり、
    前記当接部は、前記当接面の周方向に周回するように位置している
    とを特徴とする請求項1または2に記載のボールペンチップ。
  4. 前記当接部は、前記当接面の周方向に略均等に位置している
    とを特徴とする請求項1または2に記載のボールペンチップ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のボールペンチップが、インキ収容筒の先端に直接またはチップホルダーを介して装着され、当該インキ収容筒内にボールペン用インキが収容されてなるボールペンレフィルであって、
    前記ボールペン用インキは、少なくとも微粒子を含有しており、
    前記微粒子の大きさは、軸心方向における前記インキ流通孔側の開口の長さよりも小さい
    ことを特徴とするボールペンレフィル。
  6. 前記ボールの表面、及び/又は、前記当接面の表面に、潤滑被膜層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ。
  7. 前記当接部は、前記当接面の軸心方向の中央位置よりもチップ先端部側に位置している
    ことを特徴とする請求項6に記載のボールペンチップ。
  8. 前記当接面は、軸心に対して軸対称であり、
    前記当接部は、前記当接面の周方向に周回するように位置している
    とを特徴とする請求項6または7に記載のボールペンチップ。
  9. 前記当接部は、前記当接面の周方向に略均等に位置している
    とを特徴とする請求項6または7に記載のボールペンチップ。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載のボールペンチップが、インキ収容筒の先端に直接またはチップホルダーを介して装着され、当該インキ収容筒内にボールペン用インキが収容されてなるボールペンレフィルであって、
    前記ボールペン用インキは、少なくとも微粒子を含有しており、
    前記微粒子の大きさは、軸心方向における前記インキ流通孔側の開口の長さよりも小さい
    ことを特徴とするボールペンレフィル。
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