JP5956188B2 - ボールペン - Google Patents
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Description
前記先軸5は、両端が開口された筒状構造、例えば円筒体よりなり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)の射出成形等により得られる。前記先軸5の後端部には、縮径された筒状の螺合部51と、該螺合部51の内側に同心円状に配置される筒状の結合部52とを備える。前記螺合部51の外面には、雄ネジ部が形成される。前記結合部52は、インキタンク4の取り付け時、インキタンク4の開口部内に圧入される。さらに、前記結合部52の後端の一部には、インキタンク4の取り付け時にインキタンク4の開口部の栓体9を後方へ押し外して開栓させるための突片52aが形成される。
前記後軸6は、先端側が開口された有底筒状体よりなり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)の射出成形等により得られる。前記後軸6の先端側開口部の内周面には、前記先軸5の螺合部51の雄ネジ部に着脱自在に螺合可能な雌ネジ部61が形成されている。また、前記後軸6は、インキタンク4内のインキ残量を外部より視認可能なよう、透明性を有することが好ましい。
前記チップ保持部材3は、合成樹脂(例えば、ABS樹脂等)の射出成形等により得られる。このチップ保持部材3にはボールペンチップ2とインキタンク4とが取り付けられている。インキタンク4は着脱自在に取り付けられている。一方、図1に示されたボールペンにおいては、ボールペンチップ2は着脱不可能に取り付けられている。すなわち、本願発明においては、ボールペンチップの耐久性が高いために交換の必要性がなく、そのために着脱可能とする必要がないのである。ただし、より長期にわたって使用することを意図して、ボールペンチップを着脱可能に取り付けることも可能である。
図1、図2に示されたボールペン1において、前記インキタンク4は、合成樹脂(例えは、ポリエチレン等)の射出成形等により得られる。前記インキタンク4は、一般に先端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、開口部の内周面には、インキタンク4内を封鎖する栓体9が、嵌着、溶着または接着等により設けられている。前記インキタンク4内には、ボールペン用インキが直接収容されている。尚、前記インキタンク4は、内部のインキ残量が視認可能なよう、透明性を有することが好ましい。
前記キャップ18は、キャップ本体19の後端が開口され且つ先端が閉鎖された有底筒状体であり、先端部内に内方側に突出するリブ19aを設け、このリブ間に、チップ先端部12とボール10を閉鎖する弾性体20を圧入保持によって配設してある。
前記ボールペンチップ2は、例えば、φ2.3mm〜φ2.5、硬度が230Hv〜280Hvのステンレス鋼線材を切削加工によって得ている。このボールペンチップ2は、チップ本体11のボール抱持室13、インキ流通孔16と、インキ流通孔16から放射状に伸びるインキ流通溝15を作製後、ボール抱持室の底壁14に、φ0.5mmのボール10を載置し、チップ先端部12を内側へかしめることで、ボール10を回転自在に抱持してある。
本発明によるボールペンにおいては、ボール10の表面またはボール抱持室13の底壁14表面の少なくとも一方に炭素質膜10Aが形成されている。次に、炭素質膜10Aの形成方法について説明する。ここでは、例としてボール10表面に炭素質膜10Aを形成させる方法を説明する。ボール抱持室13の底壁14表面に炭素質膜を形成させる場合にも同様の方法を応用することができる。
前記した方法により、ボール表面に炭素質膜を形成させたボール(DLC−1)と、プラズマ照射条件を変えることにより、炭素−酸素結合の割合が異なる炭素質膜を得たボール(DLC−2)を作成した。具体的には、DLC−1は、高周波電源の出力を10Wとし、60秒秒間酸素プラズマを照射した。DLC−2は、高周波電源の出力を50Wとし、60秒間酸素プラズマを照射した。これらのボールに形成された炭素質膜に含まれる各結合の割合を前記した方法で測定した。得られた結果は表1に示す通りであった。
2 ボールペンチップ
3 インキ保溜部材
31 櫛歯
32 保留溝
33 誘導溝
34 鍔部
35 連通溝
36 凹溝
37 中心孔
4 インキタンク
5 先軸
6 後軸
7 第1のインキ誘導部材
8 第2のインキ誘導部材
9 栓体
10 ボール
10A 炭素質膜
10B 中間層
11 チップ本体
12 チップ先端部
13 ボール抱持室
14 底壁
14A 当接面
15 インキ流通溝
16 インキ流通孔
α かしめ角度
β 底壁の角度
H ボール出
Claims (3)
- 軸筒内に、ボールペン用インキを収容したインキタンクを配設し、ボールを、チップ本体のボール抱持室の底壁に載置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップを具備してなるボールペンにおいて、前記ボールの表面及び/またはボール抱持室の底壁表面に炭素質膜を形成するとともに、前記炭素質膜が、炭素原子及び該炭素原子と結合した酸素原子を有し、前記ボールの前後方向のクリアランスが、筆記距離0mのクリアランスA、筆記距離100mのクリアランスB、筆記距離1000mのクリアランスC、筆記距離2000mのクリアランスDとしたとき、10μm≦A≦25μm、A<B≦C≦D、1.2<B/A<1.5、1.0≦C/B<1.2、1.0≦D/C<1.2を満足し、前記ボール抱持室の底壁の角度が、90度以上、150以下であることを特徴とするボールペン。
- 前記ボールペンチップと前記インキタンクとの間にチップ保持部材を具備し、前記チップ保持部材の後方に前記インキタンクを着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
- 前記炭素質膜の表面における酸素原子と結合した炭素原子の全炭素原子に対する比率は、0.1以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のボールペン。
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