JP5319099B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、水性ボールペン等に使用するボールペンチップや、ボールペンに関するものであり、特に、顔料を含むインキを用いるボールペンに関するものである。
従来より、ボールハウスが形成されたボールペンチップ本体にボールを収納し、前記ボールを押しつけて、ボールに付着したインキなどの塗布液を塗布対象に塗布するボールペンが知られている。そして、インキとしては、染料、顔料等の色材を用い、水を主溶媒とした水性インキがあり、このインキを内蔵した水性ボールペンが知られている。また、インキとして、水を主溶媒として、これをゲル化した水性ゲルインキも用いられている。
このようなインキ組成物には顔料が含まれているものがある。そして、特許文献1には、ガラスフレーク顔料や金属被覆無機顔料等の光輝性顔料を含む水性インキ組成物を用いたボールペンが開示されている。
特開2001−158194号公報
特許文献1に記載されたボールペンでは、平均粒子径が20〜50μm程度の光輝性顔料を用いた水性インキ組成物が用いられており、比較的粒子径の大きな顔料を含むインキを用いても、スムーズに塗布することができる。しかし、ボール径が比較的大きいため、塗布跡が太くなってしまい、文字などを書くことが難しい。
そのため、通常の文字などの筆記用の塗布具として用いる場合には、ボール径を小さくする必要がある。
上記したボールペンをそのままの比率で小さくすることにより、ボール径を小さくすることができるが、このような構造では、インキが通過する隙間も小さくなってしまうので、隙間でインキの流れが悪くなったり、インキが詰まったりするおそれがあり、塗布量を確保することができない場合がある。
また、そのままの比率で小さくした場合、ボールペンチップ本体の先端部分が薄くなって強度の低下のおそれがある。しかし、このボールペンチップ本体の先端部分を厚くすると、傾斜させて使用する際に、本体部分の先端が紙などの塗布対象(筆記対象)に接触しやすくなってしまうなどの問題があった。
そして、ボール径が小さいものだけでなく、ボール径が大きいものでも、できるだけインキの流れが良くなるような構造にして、吐出量を確保することが望ましい場合もある。
また、上記の構造以外の他の構造もあるが、このような目的には適当ではなかった。
例えば、ボールペンチップを、パイプを用いて外側からかしめて、ボールの保持のため座を形成する方法や、肉厚のパイプを用いてボールハウスの部分を切削して座を形成する方法によって製作する方法がある。
しかしながら、前者の方法では、座の形成を3点カシメで形成するので精度が悪く、また、外形形状を先端側から後端側に向かって拡径するような錐形にする場合、別の部品が必要となって生産性が低下してしまう。また、後者の場合には、座面の後端側に形成される放射溝の形状を、貫通するような構造とすることが難しく、そのため、インキの流れが悪くなる場合があった。
したがって、このような方法でボールペンチップを製作するのは、適当ではなかった。
そこで、本発明は、インキの流れがよく、上記のような問題が発生しにくいボールペンチップやボールペンを提供することを課題とするものである。
上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、外径が0.4mm以上であって0.8mm未満であるボールと、ボールハウスが形成されているボールペンチップ本体とを有し、ボールペンチップ本体のボールハウスにボールが収納されるものであり、ボールハウスの後端側には中心孔、放射溝及びバック孔が形成され、ボールハウスの先端側には先端開口が形成され、ボールペンチップ本体の後端側に設けられるインキ収容部に収容されたインキが、バック孔を通過して中心孔及び放射溝に流入し、さらに、ボールハウスから先端開口を通って外に流出させることができるものであり、ボールハウスの後端側には、ボールを保持する座面と、中心孔及び放射溝のボールハウス側の開口である座面側開口とを有しており、座面側開口の軸方向の投影面積は、座面を含む全体の50%以上70%以下であり、放射溝は中心孔から放射状に形成されるものであって、ボールハウス側とバック孔側との両方につながって貫通するものであって放射溝の幅は0.15mm以上であり、放射溝は3ヵ所に形成されており、放射溝同士の間に位置する中心孔の壁部の幅の中心角はそれぞれ10°〜25°の範囲であり、当該中心角の3ヵ所の合計が40〜75°の範囲であり、中心孔の内径に対する放射溝の幅は65%〜85%であり、前記先端開口の内径は前記ボールの外径に対して、62%〜98.2%であるボールペンチップが用いられ、インキ収納部には粒子径にばらつきを有する顔料を含有する水性インキが充填され、当該顔料には、粒子径が40〜200μmのものが含まれ、インキ収納部には、粒子径にばらつきを有していて平均の粒子径が20〜50μmの顔料を含有する水性インキが充填されていることを特徴とすボールペンである。
請求項1に記載の発明によれば、中心孔及び放射溝のボールハウス側の開口である座面側開口の軸方向の投影面積は、座面を含む全体の50%以上70%以下であり、放射溝は中心孔から放射状に形成されるものであって、ボールハウス側とバック孔側との両方につながって貫通するものであって放射溝の幅は0.15mm以上であるので、使用する時に、ボールハウス内でのインキの流れが良くなり、インキの吐出量を確保することができる。
請求項に記載の発明によれば、放射溝は3ヵ所に形成されており、放射溝同士の間に位置する中心孔の壁部の幅の中心角はそれぞれ10°〜25°の範囲であるので、放射溝の幅が長くなってインキの流れが良くなり、また、座面による後端側でのボールの保持を確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、ボールの外径に対するボールの突出量が、25%〜36.6%であり、前記先端変形部の先端部分が薄いものであることを特徴とする請求項1に記載のボールペンである。
請求項1又は2に記載のボールペンに用いられるインキでは、顔料として、ガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料の少なくともいずれかを含むものである。
本発明のボールペンチップやボールペンでは、ボールとボールハウスとの隙間を確保して、インキの流れを良くすることができる。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップ1は、図1(a)、(b)に示されるように、ボールペン18に用いられるものである。そして、ボールペン18には芯7が使用されており、芯7の先端にボールペンチップ1が取り付けられている。また、図1(b)に示されるように、芯7には先栓7a及びインキ筒6が設けられている。そして、先栓7aの先端側に外部に露出するようにボールペンチップ1が取り付けられ、先栓7aの後端側にインキ収容部となるインキ筒6が取り付けられている。そして、インキ筒6の内部にインキ5が充填される。
本実施形態のインキ5は、平均粒子径が20〜50μm程度の光輝性顔料を用いた水性インキ組成物が用いられているが、他の種類のものを用いることができ、例えば、油性インキや油性ゲルインキなどを用いることができる。なお、インキ5の詳細については後述する。
芯7は、図1(b)に示されるように、ボールペン18の軸筒19の内部に装着されて使用される。この軸筒19との装着は、先栓7aと固定することにより行われる。
このボールペン18は、ボールペンチップ1の先端に有するボール10を紙面等で押圧しながらボールペン18を移動させることによってボール10が回転し、塗布液であるインキ5がボールペンチップ1の内部を通って、ボール10に適当量付着しながら流出し、筆記することができる。
なお、芯7のインキ筒6内のインキ5の後端にはインキフォロア8が設けられており、インキフォロア8によってインキ5の吐出量が大きい場合にも、安定的に追随させることができる。
ボールペンチップ1は、図2に示されるように、ボールペンチップ本体11と、ボールペンチップ本体のボールハウス15に配置されるボール10を有している。
ボール10は、球状であり、外形(直径)は0.4mm以上0.8mm未満である。本実施形態のボール10は、外形(直径)が0.6mmのものが用いられている。
ボールペンチップ本体11は、円柱状の材料を切削して製造されるものである。ボールペンチップ本体11の内側には、ボールハウス15、中心孔16、先端開口14及び放射溝47が形成されるものであり、中心孔16の後端側には、バック孔17が形成されている。そして、ボールペンチップ本体11は全体が貫通しており、バック孔17側から先端開口14側へとインキ5が流出するものである。
ボールペンチップ本体11に用いられる材料は、切削可能な材料であって必要な強度を有するものであれば特に限定されるものではないが、ステンレスなどの金属材料などが用いられる。
本実施形態のボールペンチップ本体11では、HV(ビッカース硬さ)を260としたステンレス鋼が用いられており、通常のこのような用途に用いられるステンレス鋼よりも硬いものが用いられている。そのため、全体の強度を高めることができ、特に、薄い部分となる先端開口14付近の強度をより高めることができる。
図2、図3に示されるように、ボールハウス15は、円筒内部の形状をした側壁である側壁面41と、側壁面41の後端側に位置する座面45を有している。この座面45は、使用時にボール10が接触する面である。
この座面45は、ボールハウス15を基準として、インキ5が収容されるインキ収容部(インキ筒6)側に形成されるものである。
本実施形態のボールハウス15の後端側の形状は、側壁面41側が先端側となる形状であるすり鉢状となっている。そして、座面45の座角は120°となっている。
側壁面41の内径などの大きさは、ボール10の外径(直径)に合わせて形成されるものであり、具体的には、ボール10の外径に、必要な隙間を合わせた大きさとされるものである。
また、放射溝47はいわゆる矢溝と呼ばれるものであり、ボールペンチップ本体11の中心孔16の周りに放射状に形成されている。放射溝47の径方向外側の端は、側壁面41付近となっている。そして、放射溝47はボールハウス15側、及び、バック孔17側の両方につながっており、軸方向に貫通する状態となっている。
図3に示されるように、ボールハウス15のインキ収容部(インキ筒6)側は座面側開口51が形成されているが、この座面側開口51は、中心孔16及び放射溝47のボールハウス15側の開口部分によって形成される。
放射溝47は、3ヵ所に設けられ、軸方向から見ると120°ごととなるように等間隔に配置されている。
また、座面側開口51の軸方向の投影面積は、全体(側壁面41の内側の部分)に対して61%であり、50%以上70%以下の範囲が好ましい。
また、放射溝47の幅Lは0.15mm以上であり、本実施形態では、0.24mmである。そして、ボール10の外径に対する放射溝47の幅Lは40%であり、35%〜45%であることが望ましい。
一般に、中心孔16のボールハウス15側の開口部分は、ボール10との距離が短いので、この部分のボール10との隙間は小さい。そして、放射溝47のボールハウス15側の開口部分、特に、外側の、側壁面41寄りの開口部分ほどボール10との距離が長くなって隙間が大きくなるので、かかる部分はインキ5の流出がよい。
本実施形態の放射溝47の幅Lは0.24mmであって、ボール10の外径に対する放射溝47の幅Lが40%であるので、使用時にスムーズにインキ5を流出させることができる。
また、本実施形態の中心孔16の内径は0.3mmであるので、中心孔16の内径に対する放射溝47の幅Lは80%であり、65%〜85%であることが望ましい。
放射溝47は、中心孔16の中心から外側に向かって前方側から後方側へ拡がって形成されるものであり、また、放射溝47の幅Lは、全域でほぼ同じとなっている。そのため、放射溝47は中心側ほど隣との距離が近くなる。
本実施形態の放射溝47は、隣り合う放射溝47の内側付近は接近しており、大半の中心孔16の壁部55を削るものであるが一部残っている。そして、その壁部55は放射溝47同士の間にあって、壁部55の幅は短くなっている。
この3ヵ所の壁部55の幅は同じであり、中心角θは3ヵ所ともほぼ同じである。本実施形態においては、この壁部55の中心角θは約14°であり、壁部55の中心角θは、10°〜25°の範囲が望ましい。また、中心角θの3ヵ所の合計が約42°であり、この合計は40〜75°の範囲であることが望ましい。そして、このような範囲にすることにより、座面45の内側寄りの位置を残すことによってボール10の保持を確実にしながら、放射溝47の幅Lを大きくすることができる。
図2に示されるように、ボール10はボールハウス15に収納され、ボールペンチップ本体11のボールハウス15に回転可能に保持されている。すなわち、ボール10の後端側は座面45により、ボール10の側面側は側壁面41により、ボール10の先端側は先端開口14付近に形成される先端変形部43により保持されている。この先端変形部43は、ボール10の挿入後にボールペンチップ本体11の先端を内側に向かって変形するようにかしめられた部分である。
先端変形部43は、ボール10の離脱を防いでボール10の保持を行うものであり、変形後の先端開口14の内径は、ボール10の径に対して小さいものである。本実施形態のボールペンチップ1では、ボール10の外径Dに対する先端開口14の内径Wの大きさが、一般的なボールペンに対して大きいので、ボール10の外径Dに対するボール10の突出量Hも大きい。
そして、変形後の先端開口14の内径Wはボール10の外径Dに対して、62%〜98.2%であり、ボール10の外径Dに対するボール10の突出量Hが、25%〜36.6%である。本実施形態のボールペンチップ1においては、変形後の先端開口14の内径Wはボール10の外径Dに対して96.7%であり、ボール10の外径Dに対するボール10の突出量Hが26.7%である。
さらに、先端変形部43の先端部分の幅は、0.03mmであり、一般的なものと比べて比較的薄いものである。しかしながら、ボールペンチップ本体11は、HVが260のステンレス鋼を用いているので、使用に耐えうる強度を維持することができる。
このように、本実施形態のボールペンチップ1は、ボール10の突出量Hが大きく、先端変形部43の先端部分が薄いので、ボールペン18を使用する際に、大きく傾斜させても筆記することができる。本実施形態のボールペンチップ1を用いたボールペン18では、筆記可能角度は51°であり、紙などの筆記対象の法線とボールペン18の軸方向との相対角度が51°以下の範囲では、先端変形部43などのボールペンチップ本体11が筆記対象に接触することなく筆記することができる。
インキ5の具体的な内容は、以下の通りである。
本実施形態のボールペン18に用いられるインキ5は、チキソトロピー性を有する水性インキであり、ガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料を含有するものである。またインキ5に含有されるガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料は、粒子径(全長)が極めて大きいものを含むものである。
本実施形態のインキ5の粘度は1000〜10000mPa・sである(株式会社トキメック製ELD型粘度計 3°R14コーン、回転数:0.5rpm(r/min)、20℃)。
ここでガラスフレーク顔料とは、フレーク状ガラスが金属などで被覆された構造からなる顔料を指し、光輝感と立体感を有する。ガラスフレーク顔料の粒子は、偏平であり、その厚さは1μm程度である。しかしながら、インキ組成物として配合するガラスフレーク顔料の粒子を個々に見ると、その径(全長)は、ある程度のばらつきがある。そこでガラスフレーク顔料の粒子の大きさを表すには、平均の粒子径やメジアンの粒子径で表示するのが適切である。
そして、筆記跡を、光輝感や立体感を表出させるために、ボールペン18のインキ5中にガラスフレーク顔料を配合する場合には、平均粒子径が20〜50μmのものを選択することが適切である。即ちガラスフレーク顔料の平均粒子径が20μm未満の場合は、フレーク粒子が小さすぎるために光輝性に劣りインキ5中に配合する価値がない。一方、平均粒子径が50μmを超える場合は、粒子が余りにも大きすぎるので、詰まりやすくなってしまう。
前記した様に、配合されるガラスフレーク顔料の粒子径にばらつきがあるため、その平均粒子径を中心として、それよりも大きな粒子の顔料や小さな粒子の顔料がインキ5中に含まれることとなる。具体的には、上記した平均粒子径の下限たる20μmのガラスフレーク顔料であれば、最大のものとして一般的に40μm程度の径を有する粒子が含まれる。また上記した平均粒子径の上限たる平均粒子径が50μmのガラスフレーク顔料であれば、一般的に200μmの径の粒子が含まれる。
以上は、ガラスフレーク顔料の一般的性質であるが、現在市販されているガラスフレーク顔料としては、フレーク状ガラスが無電解メッキ法により金属で被覆されたものがある。具体例として、銀で被覆された東洋アルミニウム社製の商品名「メタシャインREFSX−2015PS」、「メタシャインREFSX−2025PS」及び「メタシャインREFSX−2040PS」が挙げられる。
また、フレーク状ガラスがスパッタリング法により金属で被覆された顔料もガラスフレーク顔料の一例である。これには銀で被覆された東洋アルミニウム社製の商品名「クリスタルカラーGF2125」、「クリスタルカラーGF2125−M」、「クリスタルカラーGF2140」、「クリスタルカラーGF2140−M」がある。また、ニッケル・クロム・モリブデンで被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF2525」、「クリスタルカラーGF2525−M」、「クリスタルカラーGF2540」、「クリスタルカラーGF2540−M」がある。また、真鍮で被覆された同社製の商品名「GF250」、銀合金で被覆された同社製の商品名「GF1345」、チタンで被覆された同社製の商品名「GF1445」がある。
上記したガラスフレーク顔料は、インキ組成物全量中0.1〜20.0重量%含まれる。即ち上記ガラスフレーク顔料がインキ組成物全量中0.1重量%未満の場合は光輝性及び立体感が十分でない。ガラスフレーク顔料がインキ組成物全量中20.0%を超えると、インキ5としては粘度が上がりすぎ、流動性が低下する。ガラスフレーク顔料の最適配合量は1.0〜10.0重量%である。
次に金属被覆無機顔料について説明する。金属被覆無機顔料とは、金属及び金属酸化物のうち少なくともいずれか一つの物質が被覆された無機顔料を総称するものである。金属被覆無機顔料は、例えば金属蒸着等で金属及び/又は金属酸化物が被覆された無機顔料として構成されたものであり、光輝性顔料として用いることができるものである。市販されているものに酸化鉄(III)が被覆されたアルミニウムがあり、例えば、BASF株式会社製の商品名「Paliocrom Gold L2000/L2002」、「Paliocrom Gold L2020/L2022」、「Paliocrom Gold 2025 」、「PaliocromOrange L2800」が例として挙げられる。
また、酸化鉄(III)が被覆された雲母も金属被覆無機顔料の一つとして知られている。例えば、BASF株式会社製の商品名「Paliocrom Red Gold L2500」、「Paliocrom Red L4000 」がある。また他に、アルミ−マンガン被覆の雲母状酸化鉄(III)もあり、この例としてBASF株式会社製の商品名「PaliocromCopper L3000」及び「Paliocrom Copper L3001」がある。また、還元二酸化チタンが被覆された雲母も金属被覆無機顔料の一つとして知られている。さらに二酸化チタンが被覆された雲母も金属被覆無機顔料の一つである。
上記の金属被覆無機顔料の平均粒径も、ガラスフレーク顔料と同様の理由から、20μm〜50μmのものが好適である。また配合量も、前記したガラスフレーク顔料と同等である。
ボールペンチップ1は、以下のようにして製造される。
ボールペンチップ本体11の加工は、姿バイトなどの半月バイトなどのツールを用いて、切削により加工される。具体的には、ツールを、円柱形の材料の外側や内側に接触させながら相対回転させて行われる。
ボールペンチップ本体11の内側は、軸方向の両側から切削することにより形成される。そして、一方側からの切削により、ボールハウス15などが形成され、他方側からの切削によりバック孔17などが形成される。そして、これらは貫通するように形成されるが、ボールハウス15とバック孔17との間に位置する中心孔16は、いずれか側から行われる切削により形成される。
また、放射溝47を所定の形状に切削する。
さらに、このように加工されたボールペンチップ本体11のボールハウス15にボール10を収納し、先端開口14付近をかしめて、先端変形部43を形成して、ボールペンチップ1が完成する。
そして、このボールペンチップ1を用いて、ボールペン18を製作する。
なお、必要に応じて、先端変形部43を形成した後に、ボール10を後端側に押して座面45を変形させる座打ちを行ってもよい。また、ボール10を後端側から先端側へと付勢するバネなどの付勢部材を用いることもできる。
ボールペン18を使用するときには、ボールペン18は、ボール10を筆記対象に押し付けて移動させる。そうすると、ボール10が回転し、先端開口14から流出して筆記対象にインキ5が付着する。また、この流出に伴って、インキ筒6内のインキ5が、ボールペンチップ本体11の中心孔16や放射溝47から座面側開口51を通ってボールハウス15へと流れて、インキ5が供給される。
このように、本発明のボールペンチップ1を用いることにより、インキ5の流れをスムーズにすることができ、顔料を含むインキ5を用いても詰まりなどを発生させることなく使用することができる。
(a)は、本発明のボールペンの正面図であり、(b)は(a)に示したボールペンの断面図である。 図1に示すボールペンチップの先端部分の断面図である。 図2のA−A断面図である。
1 ボールペンチップ
10 ボール
11 ボールペンチップ本体
14 先端開口
15 ボールハウス
16 中心孔
17 バック孔
18 ボールペン
41 側壁面
45 座面
47 放射溝
51 座面側開口
55 壁部

Claims (3)

  1. 外径が0.4mm以上であって0.8mm未満であるボールと、ボールハウスが形成されているボールペンチップ本体とを有し、ボールペンチップ本体のボールハウスにボールが収納されるものであり、
    ボールハウスの後端側には中心孔、放射溝及びバック孔が形成され、ボールハウスの先端側には先端開口が形成され、ボールペンチップ本体の後端側に設けられるインキ収容部に収容されたインキが、バック孔を通過して中心孔及び放射溝に流入し、さらに、ボールハウスから先端開口を通って外に流出させることができるものであり、
    ボールハウスの後端側には、ボールを保持する座面と、中心孔及び放射溝のボールハウス側の開口である座面側開口とを有しており、座面側開口の軸方向の投影面積は、座面を含む全体の50%以上70%以下であり、
    放射溝は中心孔から放射状に形成されるものであって、ボールハウス側とバック孔側との両方につながって貫通するものであって放射溝の幅は0.15mm以上であり、
    放射溝は3ヵ所に形成されており、放射溝同士の間に位置する中心孔の壁部の幅の中心角はそれぞれ10°〜25°の範囲であり、
    当該中心角の3ヵ所の合計が40〜75°の範囲であり、
    中心孔の内径に対する放射溝の幅は65%〜85%であり、
    前記先端開口の内径は前記ボールの外径に対して、62%〜98.2%であるボールペンチップが用いられ、
    インキ収納部には粒子径にばらつきを有する顔料を含有する水性インキが充填され、当該顔料には、粒子径が40〜200μmのものが含まれ、
    インキ収納部には、粒子径にばらつきを有していて平均の粒子径が20〜50μmの顔料を含有する水性インキが充填されていることを特徴とすボールペン。
  2. ボールの外径に対するボールの突出量が、25%〜36.6%であり、
    前記先端変形部の先端部分が薄いものであることを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  3. 顔料として、ガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。
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