JP5319099B2 - ボールペン - Google Patents
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Description
そのため、通常の文字などの筆記用の塗布具として用いる場合には、ボール径を小さくする必要がある。
そして、ボール径が小さいものだけでなく、ボール径が大きいものでも、できるだけインキの流れが良くなるような構造にして、吐出量を確保することが望ましい場合もある。
例えば、ボールペンチップを、パイプを用いて外側からかしめて、ボールの保持のため座を形成する方法や、肉厚のパイプを用いてボールハウスの部分を切削して座を形成する方法によって製作する方法がある。
したがって、このような方法でボールペンチップを製作するのは、適当ではなかった。
本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップ1は、図1(a)、(b)に示されるように、ボールペン18に用いられるものである。そして、ボールペン18には芯7が使用されており、芯7の先端にボールペンチップ1が取り付けられている。また、図1(b)に示されるように、芯7には先栓7a及びインキ筒6が設けられている。そして、先栓7aの先端側に外部に露出するようにボールペンチップ1が取り付けられ、先栓7aの後端側にインキ収容部となるインキ筒6が取り付けられている。そして、インキ筒6の内部にインキ5が充填される。
本実施形態のインキ5は、平均粒子径が20〜50μm程度の光輝性顔料を用いた水性インキ組成物が用いられているが、他の種類のものを用いることができ、例えば、油性インキや油性ゲルインキなどを用いることができる。なお、インキ5の詳細については後述する。
このボールペン18は、ボールペンチップ1の先端に有するボール10を紙面等で押圧しながらボールペン18を移動させることによってボール10が回転し、塗布液であるインキ5がボールペンチップ1の内部を通って、ボール10に適当量付着しながら流出し、筆記することができる。
本実施形態のボールペンチップ本体11では、HV(ビッカース硬さ)を260としたステンレス鋼が用いられており、通常のこのような用途に用いられるステンレス鋼よりも硬いものが用いられている。そのため、全体の強度を高めることができ、特に、薄い部分となる先端開口14付近の強度をより高めることができる。
本実施形態のボールハウス15の後端側の形状は、側壁面41側が先端側となる形状であるすり鉢状となっている。そして、座面45の座角は120°となっている。
図3に示されるように、ボールハウス15のインキ収容部(インキ筒6)側は座面側開口51が形成されているが、この座面側開口51は、中心孔16及び放射溝47のボールハウス15側の開口部分によって形成される。
また、座面側開口51の軸方向の投影面積は、全体(側壁面41の内側の部分)に対して61%であり、50%以上70%以下の範囲が好ましい。
一般に、中心孔16のボールハウス15側の開口部分は、ボール10との距離が短いので、この部分のボール10との隙間は小さい。そして、放射溝47のボールハウス15側の開口部分、特に、外側の、側壁面41寄りの開口部分ほどボール10との距離が長くなって隙間が大きくなるので、かかる部分はインキ5の流出がよい。
本実施形態の放射溝47の幅Lは0.24mmであって、ボール10の外径に対する放射溝47の幅Lが40%であるので、使用時にスムーズにインキ5を流出させることができる。
放射溝47は、中心孔16の中心から外側に向かって前方側から後方側へ拡がって形成されるものであり、また、放射溝47の幅Lは、全域でほぼ同じとなっている。そのため、放射溝47は中心側ほど隣との距離が近くなる。
本実施形態の放射溝47は、隣り合う放射溝47の内側付近は接近しており、大半の中心孔16の壁部55を削るものであるが一部残っている。そして、その壁部55は放射溝47同士の間にあって、壁部55の幅は短くなっている。
このように、本実施形態のボールペンチップ1は、ボール10の突出量Hが大きく、先端変形部43の先端部分が薄いので、ボールペン18を使用する際に、大きく傾斜させても筆記することができる。本実施形態のボールペンチップ1を用いたボールペン18では、筆記可能角度は51°であり、紙などの筆記対象の法線とボールペン18の軸方向との相対角度が51°以下の範囲では、先端変形部43などのボールペンチップ本体11が筆記対象に接触することなく筆記することができる。
本実施形態のボールペン18に用いられるインキ5は、チキソトロピー性を有する水性インキであり、ガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料を含有するものである。またインキ5に含有されるガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料は、粒子径(全長)が極めて大きいものを含むものである。
本実施形態のインキ5の粘度は1000〜10000mPa・sである(株式会社トキメック製ELD型粘度計 3°R14コーン、回転数:0.5rpm(r/min)、20℃)。
ボールペンチップ本体11の加工は、姿バイトなどの半月バイトなどのツールを用いて、切削により加工される。具体的には、ツールを、円柱形の材料の外側や内側に接触させながら相対回転させて行われる。
ボールペンチップ本体11の内側は、軸方向の両側から切削することにより形成される。そして、一方側からの切削により、ボールハウス15などが形成され、他方側からの切削によりバック孔17などが形成される。そして、これらは貫通するように形成されるが、ボールハウス15とバック孔17との間に位置する中心孔16は、いずれか側から行われる切削により形成される。
さらに、このように加工されたボールペンチップ本体11のボールハウス15にボール10を収納し、先端開口14付近をかしめて、先端変形部43を形成して、ボールペンチップ1が完成する。
そして、このボールペンチップ1を用いて、ボールペン18を製作する。
10 ボール
11 ボールペンチップ本体
14 先端開口
15 ボールハウス
16 中心孔
17 バック孔
18 ボールペン
41 側壁面
45 座面
47 放射溝
51 座面側開口
55 壁部
Claims (3)
- 外径が0.4mm以上であって0.8mm未満であるボールと、ボールハウスが形成されているボールペンチップ本体とを有し、ボールペンチップ本体のボールハウスにボールが収納されるものであり、
ボールハウスの後端側には中心孔、放射溝及びバック孔が形成され、ボールハウスの先端側には先端開口が形成され、ボールペンチップ本体の後端側に設けられるインキ収容部に収容されたインキが、バック孔を通過して中心孔及び放射溝に流入し、さらに、ボールハウスから先端開口を通って外に流出させることができるものであり、
ボールハウスの後端側には、ボールを保持する座面と、中心孔及び放射溝のボールハウス側の開口である座面側開口とを有しており、座面側開口の軸方向の投影面積は、座面を含む全体の50%以上70%以下であり、
放射溝は中心孔から放射状に形成されるものであって、ボールハウス側とバック孔側との両方につながって貫通するものであって放射溝の幅は0.15mm以上であり、
放射溝は3ヵ所に形成されており、放射溝同士の間に位置する中心孔の壁部の幅の中心角はそれぞれ10°〜25°の範囲であり、
当該中心角の3ヵ所の合計が40〜75°の範囲であり、
中心孔の内径に対する放射溝の幅は65%〜85%であり、
前記先端開口の内径は前記ボールの外径に対して、62%〜98.2%であるボールペンチップが用いられ、
インキ収納部には粒子径にばらつきを有する顔料を含有する水性インキが充填され、当該顔料には、粒子径が40〜200μmのものが含まれ、
インキ収納部には、粒子径にばらつきを有していて平均の粒子径が20〜50μmの顔料を含有する水性インキが充填されていることを特徴とするボールペン。 - ボールの外径に対するボールの突出量が、25%〜36.6%であり、
前記先端変形部の先端部分が薄いものであることを特徴とする請求項1に記載のボールペン。 - 顔料として、ガラスフレーク顔料又は金属被覆無機顔料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。
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