JPH1148674A - ボールペンチップ及びそれを用いたボールペン - Google Patents

ボールペンチップ及びそれを用いたボールペン

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JPH1148674A
JPH1148674A JP9227378A JP22737897A JPH1148674A JP H1148674 A JPH1148674 A JP H1148674A JP 9227378 A JP9227378 A JP 9227378A JP 22737897 A JP22737897 A JP 22737897A JP H1148674 A JPH1148674 A JP H1148674A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料の目詰まりを生じさせず、長期にわたり円
滑な筆記が可能であり、しかも製造が容易である、金属
粉顔料等の大粒径の顔料を含有したインキ(例えば金属
光沢色インキ)に最適なボールペンチップ、及びそれを
用いたボールペンを提供する。 【解決手段】ボール受け座3のインキ流通孔5の径方向
の断面積をSA とし、ボール抱持部2の径方向の断面積
をSB とするとき、断面積SB に対する断面積SA の比
A /SB を、0.40〜0.90の範囲とする。ま
た、ボール抱持部2内での軸方向のボール移動可能量L
を30μm〜80μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンチップ
及びそれを用いたボールペンに関する。さらに詳細に
は、大粒径の顔料(例えば、アルミニウム粉顔料やブロ
ンズ粉顔料等の金属粉顔料、あるいはパール顔料等)を
含有したインキに用いるボールペンチップ、及びそれを
用いたボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開昭60−18657
4号公報には、金属粉顔料を含有した高粘性のインキ
(即ち金属光沢色油性インキ)を内蔵した加圧式ボール
ペンが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のボールペン
は、顔料が一般の有機顔料より粒子径が大きいうえに、
高粘性であることから、ボールペンチップとして従来の
一般的に使用されるものを採用した場合、インキ流動性
が劣り、加圧手段等を備えなければ滑らかな筆記ができ
ない。前記従来のボールペンは、もし、加圧手段等を備
えなければ、ボールペンチップ内でインキ流動性が悪い
ため、ボール受け座で顔料の目詰まりを起こしがちであ
り、その結果、筆跡カスレを生じさせ、円滑な筆記が阻
害される。
【0004】前記問題点に鑑み、インキ流動性を向上さ
せるには、ボール受け座のインキ流通孔を大きく形成す
ることが考えられる。しかし、一般にインキ流通孔(即
ち、中心孔及び放射状溝)は切削加工やブローチ加工に
よって得られるため、インキ流通孔をただ単に大きく設
定するだけでは、その加工量が多くなり製造を困難にさ
せるばかりか、ボール受け座の強度を低下させるおそれ
がある。
【0005】本発明ボールペンチップは、前記従来の問
題点を解消するものであって、顔料の目詰まりを生じさ
せず、長期にわたり円滑な筆記が可能であり、しかも製
造が容易である、大粒径の顔料を含有したインキに最適
なボールペンチップ、及びそれを用いたボールペンを提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 ボールペンチップ (断面積比:SA /SB )本発明は、金属粉顔料等の大
粒径の顔料を含有したインキに用いるボールペンチップ
1であって、ボール抱持部2の径方向の断面積SB に対
するボール受け座3のインキ流通孔5の径方向の断面積
A の比SA /SB を、0.40〜0.90の範囲とし
たこと(請求項1)を要件とする。
【0007】ボール受け座3のインキ流通孔5の断面積
をSA とし、ボール抱持部2の断面積SB とするとき、
B に対するSA の比SA /SB が、0.40〜0.9
0(好ましくは0.50〜0.85)の範囲であること
により、ボール受け座3の十分な耐久性と筆記使用時の
十分なインキ流出性が確保される。なぜなら、SA /S
B の値が0.4より小さいとき、インキ流通孔5がボー
ル抱持部2に比べそのインキ流通空間が小さ過ぎるた
め、インキ流動性が低下する。一方、SA /SBの値が
0.9より大きいとき、インキ流通孔5がボール抱持部
2とそのインキ流通空間に差が無くなってボール受け座
3自体が小さくなり、ボール6を支持するための強度が
不十分となるからである。特に、前記断面積比SA /S
B の値が、0.50〜0.85の範囲のとき、より一
層、潤沢なインキ流出性とボール受け座3の十分な耐久
性が得られ、長期にわたり円滑な筆記性能が維持され
る。
【0008】尚、本発明において前記断面積SA は、ボ
ール受け座3のインキ流通孔5の径方向の断面積であ
り、ボール受け座3に形成される、いわゆる中心孔や放
射状溝の径方向の断面積の総和であり、径方向断面積の
最小値で定義する(図2参照)。また、前記断面積SB
は、ボール抱持部2(即ち、ボール受け座3と先端エッ
ジ部4との間に形成されたボール6の収容空間)の断面
積SB であり、ボール6を除いた径方向の断面積の最大
値で定義する(図3参照)。
【0009】(ボール移動可能量L)また、前記ボール
ペンチップ(請求項1)において、ボール抱持部2内で
の軸方向のボール移動可能量Lを、30μm〜80μm
の範囲とすること(請求項2)が好ましい。
【0010】それにより、過剰流出しない程度に潤沢且
つ安定した筆記時のインキ流出性が得られる。ボール移
動可能量Lが30μmより小さいとき、インキ流出性を
低下させ、筆跡カスレやボール抱持部2内での目詰まり
を発生させやすい。一方、ボール移動可能量Lが80μ
mより大きいとき、インキ71がボールペンチップ1先
端口から過剰流出するおそれがある。また、前記ボール
移動可能量は、通常、エッジ部4の内方突出量(内方変
形量)の大きさにより設定されるため、前記ボール移動
可能量Lが80μmより大きいときは、エッジ部4の内
方突出量(内方変形量)が小さくなり、ボール6を外部
へ容易に脱落させやすくなる。
【0011】(ボール外径)本発明で採用するボール6
の外径は、潤沢なインキ流出性を得るためには、あまり
小さな外径のボール6を用いることは困難であり、実際
には、0.5mm〜2.0mm程度が好ましい。
【0012】(ボール受け座の形成)前記ボールペンチ
ップ1(請求項1又は2)において、切削加工やブロー
チ加工等によってボール受け座3(及びインキ流通孔
5)を形成するタイプであってもよいが、好ましくは、
図1に示すように、ボール受け座3が、金属パイプ周壁
の複数箇所を内方へ押圧変形させることによって形成し
た複数の内方突出部からなり、前記内方突出部の間にイ
ンキ流通孔5を形成してなること(請求項3)が有効で
ある。
【0013】前記ボール受け座3を、金属パイプ周壁の
複数箇所を内方へ押圧変形によって形成することによ
り、大きなインキ流通孔5を形成するために押圧変形量
を小さくすればよいので、製造が容易になるうえに、押
圧変形によるボール受け座3の薄肉化を回避し、十分な
強度を備えたボール受け座3を形成することが可能であ
る。また、前記内方突出部の個数は、実際には3個又は
4個であるが、できる限り大きなインキ流通孔5を形成
するには、3個が好ましい。
【0014】ボールペン (断面積比:SA /SB )また、本発明は、インキ収容
筒7の内部に、5μm〜60μmの平均粒子径を有する
顔料を分散させた水性インキ71を収容すると共に、前
記インキ収容筒7の先端に、金属製ボールペンチップ1
をその内部に前記インキ71が流通可能なよう設けたボ
ールペン10であって、前記ボールペンチップ1におけ
るボール抱持部2の径方向の断面積SB に対するボール
受け座3のインキ流通孔5の径方向の断面積SA の比S
A /SB が、0.40〜0.90の範囲であること(請
求項4)を要件とする。
【0015】前記ボールペン10は、そのインキが5μ
m〜60μmの平均粒子径の顔料を分散させた水性イン
キ71にもかかわらず、径方向の断面積比SA /SB
値が、0.40〜0.90の範囲であることによって、
潤沢なインキ流出性とボール受け座3の十分な耐久性を
備え、長期にわたり筆記使用可能なボールペンを提供す
ることができる。
【0016】(ボール移動可能量:L)また、前記ボー
ルペン10(請求項4)において、ボール抱持部2内で
の軸方向のボール移動可能量Lが30μm〜80μmの
範囲とすること(請求項5)が好ましい。それにより、
請求項3の説明同様、過剰流出しない程度に潤沢且つ安
定した筆記時のインキ流出性が得られる。
【0017】(ボール受け座の形成)前記ボールペン1
0(請求項4又は5)は、そのボール受け座3が、金属
パイプ周壁の複数箇所を内方へ押圧変形させることによ
って形成した内方突出部からなり、前記内方突出部の間
にインキ流通孔5を形成してなること(請求項6)が好
ましい。それにより、請求項3の説明同様、製造が容易
になるうえに、押圧変形によるボール受け座3の薄肉化
を回避し、十分な強度を備えたボール受け座3を形成す
ることが可能である。
【0018】(インキ)前記請求項4、5又は6のボー
ルペン10における水性インキ71中の顔料は、具体的
には、アルミニウム粉顔料(請求項7)、パール顔料
(請求項8)が挙げられる。前記アルミニウム粉顔料
は、平均粒子径が5μm〜25μmであり、前記パール
顔料は、平均粒子径が5μm〜60μmである。前記ア
ルミニウム粉顔料(請求項7)によって、途切れのない
金属光沢色の筆跡が長期にわたり得られ、前記パール顔
料(請求項8)によって、途切れのない虹彩色の筆跡が
長期にわたり得られる。また、前記アルミニウム粉顔料
とパール顔料を併用することによって、より一層、光輝
性の優れた金属光沢色の筆跡が得られる。前記顔料(即
ち、アルミニウム粉顔料及びパール顔料)の平均粒子径
は、5μmより小さいと、光沢性が劣り、一方、60μ
mより大きいと、インキ流出性が低下する。
【0019】前記インキ71は、剪断減粘性を備えた水
性インキが好ましい。前記水性インキ71の粘度は、1
000〜10000mPa・s(ED型粘度計、ロータ
ー回転速度1rpm、20℃)の中粘度が好ましく、そ
れにより、従来の高粘度の油性インキに比較して流動性
が向上される。
【0020】また、前記請求項4乃至8記載のボールペ
ン10において、非使用時、ボールペンチップ1の先端
を、弾性材料よりなるペン先シール部材9によって密封
してなること(請求項9)が好ましい。本発明ボールペ
ン10におけるボールペンチップ1は、従来のものより
も、ボール6の軸方向の移動可能量Lが大きく、さらに
インキ流通孔5(即ち、断面積比SA /SB の値)も大
きいため、ペン先上向き時、ボール抱持部2の弱い毛細
管力ではインキ71を十分に保持できず、ボールペンチ
ップ1先端口より空気を侵入させやすい。しかし、非筆
記時、ペン先シール部材9の密封によって、ボールペン
チップ1先端口からの空気の侵入を抑止でき、筆跡カス
レや筆跡途切れを防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て説明する。
【0022】図1は、本発明ボールペンチップ1の実施
例を示し、図2は図1のA−A線に沿う横断面を示し、
図3は図1のB−B線に沿う横断面を示す。
【0023】ボールペンチップ1は、図1に示すよう
に、金属製パイプ(例えば、SUS304,SUS30
5,SUS321等のステンレス鋼製のストレート状パ
イプ;外径1.0mm,内径0.73mm)と、超硬合
金製のボール6(外径0.7mm)とからなる。前記パ
イプ先端部には、ボール抱持部2が形成される。前記ボ
ール抱持部2は、パイプ先端の内方変形より得られた先
細状エッジ部4と、パイプ先端近傍の内方変形により得
られた複数(ここでは3個)の内方突出部よりなるボー
ル受け座3とから構成されている。前記ボール抱持部2
内において、前記ボール6が抱持される(軸方向のボー
ル移動可能量L:35μm〜55μm)。また、前記3
個の内方突出部の間にはインキ流通孔5が形成され、前
記インキ流通孔5によって、ボール抱持部2とインキ流
通路11とが連通可能に接続される。
【0024】前記実施例において、前記ボール受け座3
のA−A線に沿った横断面の断面積SA (図2の点線よ
りなる斜線で示す部分)は、0.27〜0.33mm2
(平方ミリメートル)であり、前記ボール抱持部2のB
−B線に沿った横断面の断面積SB (図3の点線よりな
る斜線で示す部分)は、0.42mm2 である。従っ
て、計算により、断面積の比SA /SB の値は、0.6
4〜0.78の範囲である。
【0025】また、A−A線断面図(図2)において、
前記ボール受け座3の頂点に接する仮想内接円の直径C
は、0.4mmであり、また、インキ流通孔5の最小幅
Dは、0.26〜0.34mmである。
【0026】図4に、図1のボールペンチップ1を用い
た本発明ボールペン10を示す。これは、図1の本発明
ボールペンチップ1を、合成樹脂(例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリアセタール等)からなる筒状
の接続部材8の先端に圧入固着し、この接続部材8を、
合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)
の押出成形体よりなる透明または半透明のインキ収容筒
7の先端に圧入固着させてなるボールペン10(ボール
ペンレフィル)である。前記接続部材8の中間部外周に
は、鍔部81が設けられ、該鍔部81がインキ収容筒7
の先端開口縁と当接している。
【0027】前記インキ収容筒7には、金属粉顔料(例
えば、アルミニウム粉顔料及びパール顔料)をインキ組
成中に分散させた剪断減粘性を有する水性インキ71が
収容される。また、前記水性インキ71の後端には、イ
ンキの消費に伴って前進する粘弾性の逆流防止材72
(グリース状物)が収容されている。
【0028】また、図5に、本発明ボールペン10のキ
ャップ装着時の縦断面図を示す。これは、図4のボール
ペンレフィル10を合成樹脂製の軸体101内に収容
し、該軸体101開口部に金属製の先体102を螺着
し、該先体102の先端孔から、ボールペンチップ1先
端を突出させている。前記接続部材8の鍔部81は、先
体102のテーパ状内面に圧接し、軸体101の先端開
口縁と挟持されている。また、キャップ91内には、ゴ
ム等の弾性材料(例えば、エチレン−プロピレンゴム)
からなるペン先シール部材9が配設されている。
【0029】本発明ボールペン10におけるボールペン
チップ1は、ボール抱持部2内でのボールの移動可能量
が従来のものより極めて大きく、先端より空気が侵入し
やすい。そのため、図5に示すように、非使用時、ボー
ルペン10の前部にキャップ91を装着し、ボールペン
チップ1先端を、ペン先シール部材9によって密封し、
空気の侵入を抑えている。
【0030】
【発明の効果】本発明ボールペンチップは、請求項1の
構成(即ち、ボール抱持部の径方向の断面積SB に対す
るボール受け座のインキ流通孔の径方向の断面積SA
比SA/SB を、0.40〜0.90の範囲としたこ
と)により、顔料の目詰まりを生じさせず、長期にわた
り筆跡かすれや過剰流出もなく円滑な筆記が可能であ
り、大粒径の顔料を含有したインキ(例えば、金属光沢
色インキ)に最適である。
【0031】また、請求項2の構成(即ち、ボール抱持
部内での軸方向のボール移動可能量Lを、30μm〜8
0μmの範囲とすること)により、過剰流出しない程度
に潤沢且つ安定した筆記時のインキ流出性が得られる。
【0032】また、本発明ボールペンチップは、請求項
3の構成(即ち、ボール受け座が、金属パイプ周壁の複
数箇所を内方へ押圧変形させることによって形成した内
方突出部からなり、前記内方突出部の間にインキ流通孔
を形成してなること)によって、製造が容易になるうえ
に、十分な強度を備えたボール受け座を形成することが
可能である。
【0033】また、本発明ボールペンは、請求項4の構
成(即ち、インキ収容筒の内部に、5μm〜60μmの
平均粒子径を有する顔料を分散させた水性インキを収容
すると共に、前記インキ収容筒の先端に、金属製ボール
ペンチップをその内部に前記インキが流通可能なよう設
けたボールペンであって、前記ボールペンチップにおけ
るボール抱持部の径方向の断面積SB に対するボール受
け座のインキ流通孔の径方向の断面積SA の比SA /S
B が、0.40〜0.90の範囲であること)により、
潤沢なインキ流出性とボール受け座3の十分な耐久性を
備え、長期にわたり筆記使用可能なボールペンを提供す
ることができる。
【0034】また、本発明ボールペンは、請求項5の構
成(即ち、ボール抱持部内での軸方向のボール移動可能
量Lが30μm〜80μmの範囲とすること)により、
過剰流出しない程度に潤沢且つ安定した筆記時のインキ
流出性が得られる。
【0035】また、本発明ボールペンは、請求項6の構
成(即ち、ボールペンチップが、そのボール受け座が、
金属パイプ周壁の複数箇所を内方へ押圧変形させること
によって形成した内方突出部からなり、前記内方突出部
の間にインキ流通孔を形成してなること)により、製造
が容易になるうえに、押圧変形によるボール受け座の薄
肉化を回避し、十分な強度を備えたボール受け座を形成
することが可能である。
【0036】また、本発明ボールペンは、請求項7の構
成(即ち、インキの組成中にアルミニウム粉顔料を分散
してなること)によって、途切れのない金属光沢色の筆
跡が長期にわたり得られる。
【0037】また、本発明ボールペンは、請求項8の構
成(即ち、インキの組成中にパール顔料を分散してなる
こと)によって、途切れのない虹彩色または金属光沢色
の筆跡が長期にわたり得られる。
【0038】また、本発明ボールペンは、請求項9の構
成(即ち、ボールペンチップの先端を弾性材料よりなる
ペン先シール部材により密封してなること)によって、
非筆記時、ボールペンチップ先端口からの空気の侵入を
防ぎ、筆跡のカスレや途切れを回避する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ボールペンチップの実施例の要部拡大縦
断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明ボールペン(ボールペンレフィル)の実
施例の縦断面図である。
【図5】本発明ボールペンのキャップ装着時の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ボールペンチップ 11 インキ流通路 2 ボール抱持部 3 ボール受け座(内方突出部) 4 エッジ部 5 インキ流通孔 6 ボール 7 インキ収容筒 71 インキ 72 逆流防止材 8 接続部材 81 鍔部 9 ペン先シール部材 91 キャップ 10 ボールペン 101 軸体 102 先体 L 軸方向のボール移動可能量 SA インキ流通孔の径方向の断面積 SB ボール抱持部の径方向の断面積 C ボール受け座の頂点に接する仮想内接円の直径 D インキ流通孔の最小幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属粉顔料等の大粒径の顔料を含有したイ
    ンキに用いるボールペンチップ(1)であって、ボール
    抱持部(2)の径方向の断面積SB に対するボール受け
    座(3)のインキ流通孔(5)の径方向の断面積SA
    比SA /SBを、0.40〜0.90の範囲としたこと
    を特徴とするボールペンチップ。
  2. 【請求項2】ボール抱持部(2)内での軸方向のボール
    移動可能量Lを30μm〜80μmの範囲とした請求項
    1記載のボールペンチップ。
  3. 【請求項3】ボール受け座(3)が、金属パイプ周壁の
    複数箇所を内方へ押圧変形させることによって形成した
    内方突出部からなり、前記内方突出部の間にインキ流通
    孔(5)を形成してなる請求項1又は2記載のボールペ
    ンチップ。
  4. 【請求項4】インキ収容筒(7)の内部に、5μm〜6
    0μmの平均粒子径を有する顔料を分散させた水性イン
    キ(71)を収容すると共に、前記インキ収容筒(7)
    の先端に、金属製ボールペンチップ(1)をその内部に
    前記インキ(71)が流通可能なよう設けたボールペン
    (10)であって、前記ボールペンチップ(1)におけ
    るボール抱持部(2)の径方向の断面積SB に対するボ
    ール受け座(3)のインキ流通孔(5)の径方向の断面
    積SA の比SA /SB が、0.40〜0.90の範囲で
    あることを特徴とするボールペン。
  5. 【請求項5】ボール抱持部(2)内での軸方向のボール
    移動可能量Lが30μm〜80μmの範囲とした請求項
    4記載のボールペン。
  6. 【請求項6】前記ボールペンチップ(1)は、そのボー
    ル受け座(3)が、金属パイプ周壁の複数箇所を内方へ
    押圧変形させることによって形成した内方突出部からな
    り、前記内方突出部の間にインキ流通孔(5)を形成し
    てなる請求項4又は5記載のボールペン。
  7. 【請求項7】前記インキ(71)の組成中にアルミニウ
    ム粉顔料を分散してなる請求項4、5又は6記載のボー
    ルペン。
  8. 【請求項8】前記インキ(71)の組成中にパール顔料
    を分散してなる請求項4、5、6又は7記載のボールペ
    ン。
  9. 【請求項9】前記ボールペンチップ(1)の先端を弾性
    材料からなるペン先シール部材(9)により密封してな
    る請求項4、5、6、7又は8記載のボールペン。
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