JP5640464B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング回路および整流平滑回路を備えたスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のDC−DCコンバータが提案され、実用に供されている。その多くは、電力変換トランス(変圧素子)の1次側巻線に接続されたスイッチング回路(インバータ回路)のスイッチング動作により直流入力電圧をスイッチングし、スイッチング出力(インバータ出力)を電力変換トランス(トランス)の2次側巻線に取り出す方式である。スイッチング回路のスイッチング動作に伴い、2次側巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換されて出力される。
一方、スイッチング電源装置としては、このようなDC−DCコンバータの他に、交流の入力電圧を直流の出力電圧に変換するAC−DCコンバータについても、従来より種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許3486603号公報
ところで、昨今のスイッチング電源装置における様々な用途に対応するには、例えば、これらのDC−DCコンバータとしての機能と、AC−DCコンバータとしての機能とを併せもつようなスイッチング電源装置など、動作の自由度を高め得るようなスイッチング電源装置の提案が望まれると考えられる
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、動作の自由度を高め得ることが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明の第1のスイッチング電源装置は、入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するものであって、入力端子対側に配置された1次側巻線と、出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、出力端子対側に配置され、第2のインダクタを有する整流平滑回路とを備えたものである。ここで、上記スイッチング回路内において、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に第1の容量素子と第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成されている。また、第1の整流素子が第1のスイッチング素子に並列接続されると共に第2の整流素子が第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置されている。また、第1のインダクタが、入力端子対と第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、1次側巻線が第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、2次側巻線が整流平滑回路内に配置されている。また、1次側巻線が、互いに直列接続された第1および第2の1次側巻線により構成され、2次側巻線が、第1の1次側巻線に磁気結合された第1の2次側巻線と、第2の1次側巻線に磁気結合された第2の2次側巻線とにより構成されている。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、入力端子対から入力された直流もしくは交流の入力電圧が、スイッチング回路においてスイッチングされることにより、交流電圧が生成される。そして、この交流電圧がトランスにより変圧されると共に、この変圧された交流電圧が、整流平滑回路によって整流され平滑化されることにより、出力端子対から直流出力電圧が出力される。すなわち、上記した構成のスイッチング回路、トランスおよび整流平滑回路により、例えば、直流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するDC−DCコンバータとしての動作と、交流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現され得るようになる。また、上記整流平滑回路に第2のインダクタが設けられていることにより、この第2のインダクタが設けられてない場合と比べ、入力電流に含まれるリップルが小さくなる。したがって、例えばDC−DCコンバータとしての動作を行う際には、この入力電流におけるノイズを低減することが可能となる一方、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際には、力率を向上させることが可能となる。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、第1のインダクタと第2のインダクタとは、互いに磁気結合されているようにしてもよく、あるいは、互いに磁気結合されていないようにしてもよい。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記整流平滑回路が、第3および第4の整流素子と、第3の容量素子とを有すると共に、この整流平滑回路内において、第1の2次側巻線と第3の整流素子とからなる一方のアームと、第2の2次側巻線と第4の整流素子とからなる他方のアームとにより第2のブリッジ回路が構成され、上記第2のインダクタがこの第2のブリッジ回路にHブリッジ接続され、上記第3の容量素子が、この第2のブリッジ回路と出力端子対とを結ぶ一対の接続ライン間に配置されているようにすることが可能である。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記入力電圧としての直流入力電圧に対して直流−直流電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成するDC−DCコンバータとしての機能と、上記入力電圧としての交流入力電圧に対して交流−直流電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成するAC−DCコンバータとしての機能との双方を有するようにするのが好ましい。このように構成した場合、実際に、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになるため、スイッチング電源装置における動作の自由度が向上する。したがって、これら2つのコンバータの設計の共通化が可能となり、装置の開発期間の短縮化や、設計コストの低減化が実現される。また、AC−DCコンバータとして考えると、従来のAC−DCコンバータにおける整流ダイオードのブリッジ回路等が不要となるため、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能になると共に、スイッチング電源装置全体としての効率も向上させることが可能となる。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記スイッチング回路において、第1および第2のスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、入力電圧に対する昇圧動作が可能となっているようにするのが好ましい。具体的には、例えば、第1のスイッチング素子のオンデューティ比をD、トランスにおける1次側巻線と2次側巻線との巻き数比をnとしたとき、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすようにオンデューティ比Dを設定するようにするのが好ましい。このように構成した場合、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際に、スイッチング回路において昇圧動作(PFC動作)が可能となるため、電圧変換の際の自由度が向上すると共に、力率を改善させることも可能となる。
本発明の第2のスイッチング電源装置は、入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するものであって、入力端子対側に配置された1次側巻線と、出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、出力端子対側に配置され、インダクタからなる第1および第2の素子と、第3および第4の整流素子と、第3の容量素子とを有する整流平滑回路とを備えたものである。ここで、上記スイッチング回路内において、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に第1の容量素子と第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成されている。また、第1の整流素子が第1のスイッチング素子に並列接続されると共に第2の整流素子が第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置されている。また、第1のインダクタが、入力端子対と第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、1次側巻線が第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、2次側巻線が整流平滑回路内に配置されている。また、上記整流平滑回路内において、第1の素子と第3の整流素子とからなる一方のアームと、第2の素子と第4の整流素子とからなる他方のアームとにより、第3のブリッジ回路が構成されている。また、上記第3の容量素子が、第3のブリッジ回路と出力端子対とを結ぶ一対の接続ライン間に配置され、上記2次側巻線が第3のブリッジ回路にHブリッジ接続されている。
本発明の第2のスイッチング電源装置では、入力端子対から入力された直流もしくは交流の入力電圧が、スイッチング回路においてスイッチングされることにより、交流電圧が生成される。そして、この交流電圧がトランスにより変圧されると共に、この変圧された交流電圧が、整流平滑回路によって整流され平滑化されることにより、出力端子対から直流出力電圧が出力される。すなわち、上記した構成のスイッチング回路、トランスおよび整流平滑回路により、例えば、直流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するDC−DCコンバータとしての動作と、交流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになる。また、上記第1および第2の素子がそれぞれインダクタにより構成されているため、第1および第2の素子がインダクタではない場合と比べ、入力電流に含まれるリップルが小さくなる。したがって、例えばDC−DCコンバータとしての動作を行う際には、この入力電流におけるノイズを低減することが可能となる一方、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際には、力率を向上させることが可能となる。
本発明の第2のスイッチング電源装置では、第1のインダクタと、第1の素子としてのインダクタと、第2の素子としてのインダクタとはそれぞれ、互いに磁気結合されているようにしてもよく、あるいは、互いに磁気結合されていないようにしてもよい。
本発明の第のスイッチング電源装置では、上記スイッチング回路において、第1および第2のスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、入力電圧に対する昇圧動作が可能となっているようにするのが好ましい。具体的には、例えば、第1のスイッチング素子のオンデューティ比をD、トランスにおける1次側巻線と2次側巻線との巻き数比をnとしたとき、上記第1の手法では、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすようにオンデューティ比Dを設定するようにするのが好ましい。このように構成した場合、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際に、スイッチング回路において昇圧動作(PFC動作)が可能となるため、電圧変換の際の自由度が向上すると共に、力率を改善させることも可能となる
本発明の第3のスイッチング電源装置は、入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するものであって、入力端子対側に配置された1次側巻線と、出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、出力端子対側に配置された整流平滑回路とを備えたものである。ここで、上記スイッチング回路内において、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に第1の容量素子と第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成されている。また、第1の整流素子が第1のスイッチング素子に並列接続されると共に第2の整流素子が第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置されている。また、第1のインダクタが、入力端子対と第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、1次側巻線が第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、2次側巻線が整流平滑回路内に配置されている。また、上記第1および第2のスイッチング素子のうち、一方がPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)によるスイッチング動作を行うと共に、他方が常時オフ状態となっている。
本発明の第3のスイッチング電源装置では、入力端子対から入力された直流もしくは交流の入力電圧が、スイッチング回路においてスイッチングされることにより、交流電圧が生成される。そして、この交流電圧がトランスにより変圧されると共に、この変圧された交流電圧が、整流平滑回路によって整流され平滑化されることにより、出力端子対から直流出力電圧が出力される。すなわち、上記した構成のスイッチング回路、トランスおよび整流平滑回路により、例えば、直流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するDC−DCコンバータとしての動作と、交流の入力電圧を電圧変換して直流出力電圧を生成するAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになる。また、上記第1および第2のスイッチング素子のうち、一方がPWMによるスイッチング動作を行うと共に他方が常時オフ状態となっていることにより、スイッチング回路におけるスイッチング動作を制御する回路(駆動回路)の構成が簡素化されるため、部品点数の削減やコストの低減が可能となる。
本発明のスイッチング電源装置によれば、上記した構成のスイッチング回路、トランスおよび整流平滑回路を設けるようにしたので、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現され得るようになり、動作の自由度を高め得ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図1に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 図2に示したスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図3に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図4に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図5に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図6に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図7に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図8に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図9に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図10に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図1に示したスイッチング電源装置の動作の他の例(負極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を説明するための回路図である。 第1および第2のブリッジ回路における構成の対称性について説明するための回路図である。 図1に示したスイッチング電源装置の動作の他の例(AC−DCコンバータとしての動作)を説明するための回路図である。 図14に示した極性検出部の詳細構成例を表す図である。 比較例に係るスイッチング電源装置(AC−DCコンバータ)の構成を表す回路図である。 図1に示したスイッチング電源装置におけるオンデューティ比と入出力電圧比との関係の一例を表す特性図である。 第1の実施の形態の変形例(変形例1)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図18に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 第1の実施の形態の変形例(変形例2)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図20に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 第1の実施の形態の変形例(変形例3)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第1の実施の形態の変形例(変形例4)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図24に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 図25に示したスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図26に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図27に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図28に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図29に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図30に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図31に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図32に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図33に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図24に示したスイッチング電源装置の動作の他の例(負極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を説明するための回路図である。 図24に示したスイッチング電源装置の動作の他の例(AC−DCコンバータとしての動作)を説明するための回路図である。 図24に示したスイッチング電源装置におけるオンデューティ比と入出力電圧比との関係の一例を表す特性図である。 第2の実施の形態の変形例(変形例5)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第2の実施の形態の変形例(変形例6)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図39に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 第2の実施の形態の変形例(変形例7)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図42に示したスイッチング電源装置における第2のブリッジ回路の構成の対称性について説明するための回路図である。 図42に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 図44に示したスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図45に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図46に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図47に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図48に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図49に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図50に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図24および図42に示したスイッチング電源装置におけるオンデューティ比と入出力電圧比との関係の一例を表す特性図である。 第3の実施の形態の変形例(変形例8)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図53に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 第3の実施の形態の変形例(変形例9)に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図55に示したスイッチング電源装置の動作の一例(正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作)を表すタイミング波形図である。 第1ないし第3の実施の形態に共通の変形例に係るスイッチング素子の動作を説明するためのタイミング波形図である。 第1ないし第3の実施の形態に共通の他の変形例に係るスイッチング回路の構成を表す回路図である。 第1ないし第3の実施の形態に共通の他の変形例に係るスイッチング回路の構成を表す回路図である。 第1ないし第3の実施の形態に共通の他の変形例に係るスイッチング回路の構成を表す回路図である。 図59および図60に示したスイッチング素子の動作を説明するためのタイミング波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(スイッチング電源装置1の全体構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1)の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置1は、入力端子T1,T2から入力される直流または交流の入力電圧Vinに対して電圧変換を行うことにより、直流の出力電圧Voutを生成し、図示しないバッテリに供給して負荷5を駆動するものである。すなわち、スイッチング電源装置1は、DC−DCコンバータまたはAC−DCコンバータとして機能するようになっている。
このスイッチング電源装置1は、後述する1次側巻線Lp1,Lp2および2次側巻線Ls1,Ls2を有するトランスと、スイッチング回路2と、整流平滑回路3と、制御回路4とを備えている。
(スイッチング回路2)
スイッチング回路2は、制御回路4から供給される駆動信号SG1,SG2に従って、入力端子T1,T2間に印加される直流または交流の入力電圧Vinに対してスイッチング動作を行うものである。このスイッチング回路2は、駆動信号SG1,SG2に従ったスイッチング動作を行う2つのスイッチング素子S1,S2と、これらのスイッチング素子S1,S2に対してそれぞれ並列接続されたコンデンサC1,C2およびダイオードD1,D2とを有している。スイッチング回路2はまた、2つのコンデンサC3,C4と、インダクタL1と、インダクタLrとを有している。
インダクタL1は、入力端子T1から出力側に延在する接続ラインL11上において、入力端子T1と接続点P1との間に挿入配置されている。
スイッチング素子S1は、入力端子T1から出力側に延在する接続ラインL12上の接続点P2と、接続点P3との間に配置されている。このスイッチング素子S1に並列接続されたダイオードD1は、アノードが接続点P2側に配置されると共に、カソードが接続点P3側に配置されている。一方、スイッチング素子S2は、接続ラインL11上の接続点P4と、接続点P6との間に配置されている。このスイッチング素子S2に並列接続されたダイオードD2は、アノードが接続点P4側に配置されると共に、カソードが接続点P6側に配置されている。すなわち、ダイオードD1とダイオードD2とは、互いに逆方向を向くように配置されている。
なお、スイッチング素子S1,S2としては、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET;Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチ素子が用いられる。スイッチ素子としてMOS―FETを用いた場合には、上記コンデンサC1,C2およびダイオードD1,D2をそれぞれ、このMOS―FETの寄生容量または寄生ダイオードから構成することが可能である。また、上記コンデンサC1,C2をそれぞれ、ダイオードD1,D2の接合容量で構成することも可能である。このように構成した場合、スイッチ素子とは別個にコンデンサC1,C2やダイオードD1,D2を設ける必要がなくなり、回路構成を簡素化することができる。
コンデンサC3は、接続ラインL11上の接続点P1と、接続点P3との間に配置されている。コンデンサC4は、接続ラインL12上の接続点P5と、接続点P6との間に配置されている。
インダクタLrと、前述したトランスの1次側巻線Lp1,Lp2とはそれぞれ、接続点P3,P6間において互いに直列接続されている。具体的には、接続点P3と1次側巻線Lp1の一端との間にインダクタLrが配置され、接続点P6と1次側巻線Lp1の他端との間に1次側巻線Lp2が配置されている。なお、インダクタLrを個別に設けずに、これら1次側巻線Lp1,Lp2のリーケージインダクタンスを用いて、インダクタLrを構成するようにしてもよい。
このようにして、スイッチング回路2内では、スイッチング素子S1,S2(加えて、ダイオードD1,D2およびコンデンサC1,C2)と、コンデンサC3,C4とが互いに対角配置されることにより、ブリッジ回路(第1のブリッジ回路)が構成されている。そして、インダクタLrと、1次側巻線Lp1,Lp2とがそれぞれ、この第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されるようになっている。言い換えると、スイッチング回路2内では、スイッチング素子S1,S2(加えて、ダイオードD1,D2およびコンデンサC1,C2)と、コンデンサC3,C4と、インダクタLrと、1次側巻線Lp1,Lp2とにより、ブリッジ回路(第1のブリッジ回路)が構成されている。
(整流平滑回路3)
整流平滑回路3は、スイッチング回路2においてスイッチング動作がなされて上記トランスにより変圧された後の電圧に対して整流動作および平滑動作を行い、そのような整流・平滑動作後の直流電圧を出力電圧Voutとして出力端子T3,T4間に出力するものである。この整流平滑回路3は、インダクタL2と、2つの整流ダイオード31,32と、出力平滑コンデンサCoutとを有している。
インダクタL2は、接続点P9,P12間に配置されており、前述したインダクタL1と互いに磁気結合されている。ここで、これらインダクタL1,L2間の磁気結合においては、図示しないリーケージインダクタンスが設けられるようになっているが、そのようなリーケージインダクタンスの代わりに、個別のインダクタを用いるようにしてもよい。また、出力端子T3から入力側に延在する出力ラインLO上の接続点P7と、接続点P9との間には、前述したトランスの2次側巻線Ls1が配置されており、この2次側巻線Ls1は、1次側巻線Lp1と互いに磁気結合されている。更に、出力ラインLO上の接続点P10と、接続点P12との間には、トランスの2次側巻線Ls2が配置されており、この2次側巻線Ls2は、1次側巻線Lp2と互いに磁気結合されている。
整流ダイオード31は、出力端子T4から入力側に延在する接地ラインLG上の接続点P8と、接続点P9との間に配置されている。具体的には、整流ダイオード31のアノードは、接続点P8側に配置され、カソードは接続点P9側に配置されている。整流ダイオード32は、接地ラインLG上の接続点P11と、接続点P12との間に配置されている。具体的には、整流ダイオード32のアノードは、接続点P11側に配置され、カソードは接続点P12側に配置されている。
このようにして、整流平滑回路3内では、2次側巻線Ls1と整流ダイオード31とからなる一方のアームと、2次側巻線Ls2と整流ダイオード32とからなる他方のアームとにより、ブリッジ回路(第2のブリッジ回路)が構成されている。そして、インダクタL2が、この第2のブリッジ回路にHブリッジ接続されるようになっている。言い換えると、整流平滑回路3内では、2次側巻線Ls1と整流ダイオード31とからなる一方のアームと、2次側巻線Ls2と整流ダイオード32とからなる他方のアームと、インダクタL2とにより、ブリッジ回路(第2のブリッジ回路)が構成されている。
出力平滑コンデンサCoutは、出力ラインLO(接続点P10と出力端子T3との間の点)と、接地ラインLG(接続点P11と出力端子T4との間の点)との間に配置されている。
(制御回路4)
制御回路4は、スイッチング回路2内のスイッチング素子S1,S2を駆動するためのものである。具体的には、スイッチング素子S1,S2に対してそれぞれ前述の駆動信号SG1,SG2を供給し、これらスイッチング素子S1,S2をオン・オフ制御するようになっている。
ここで、入力端子T1,T2が本発明における「入力端子対」の一具体例に対応し、出力端子T3,T4が本発明における「出力端子対」の一具体例に対応する。スイッチング素子S1,S2が、本発明における「第1のスイッチング素子」,「第2のスイッチング素子」の一具体例に対応し、ダイオードD1,D2が、本発明における「第1の整流素子」,「第2の整流素子」の一具体例に対応し、コンデンサC,Cが、本発明における「第1の容量素子」,「第2の容量素子」の一具体例に対応する。インダクタL1,L2が、本発明における「第1のインダクタ」,「第2のインダクタ」の一具体例に対応する。1次側巻線Lp1,Lp2が、本発明における「第1の1次側巻線」,「第2の1次側巻線」の一具体例に対応し、2次側巻線Ls1,Ls2が、本発明における「第1の2次側巻線」,「第2の2次側巻線」の一具体例に対応する。整流ダイオード31,32が、本発明における「第3の整流素子」,「第4の整流素子」の一具体例に対応し、出力平滑コンデンサCoutが、本発明における「第3の容量素子」の一具体例に対応する。出力ラインLOおよび接地ラインLGが、本発明における「一対の接続ライン」の一具体例に対応する。
(スイッチング電源装置1の作用・効果)
次に、本実施の形態のスイッチング電源装置1の作用および効果について説明する。
(1.基本動作)
このスイッチング電源装置1では、スイッチング回路2において、入力端子T1,T2から供給される直流または交流の入力電圧Vinがスイッチングされることにより、交流電圧が生成される。この交流電圧は、スイッチング回路2内の1次側巻線Lp1,Lp2および整流平滑回路3内の2次側巻線Ls1,Ls2により構成されるトランスにより変圧され、これらの2次側巻線Ls1,Ls2から変圧された交流電圧が出力される。
整流平滑回路3では、この変圧された交流電圧が、整流ダイオード31,32によって整流される。これにより、出力ラインLOと接地ラインLGとの間に、整流出力が発生する。この整流出力は、出力平滑コンデンサCoutとによって平滑化され、出力端子T3,T4から直流の出力電圧Voutとして出力される。そしてこの直流の出力電圧Voutは、図示しないバッテリに給電されてその充電に供されると共に、負荷5が駆動される。
このようにして、スイッチング電源装置1では、以下詳細に説明するように、直流の入力電圧Vinに対して直流−直流電圧変換がなされることにより直流の出力電圧Voutが生成される動作(DC−DCコンバータとしての動作)、あるいは、交流の入力電圧Vinに対して交流−直流電圧変換がなされることにより直流の出力電圧Voutが生成される動作(AC−DCコンバータとしての動作)が行われる。
(2.詳細動作)
次に、図2〜図16を参照して、スイッチング電源装置1の詳細動作について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(2−1.DC−DCコンバータとしての動作)
最初に、図2〜図12を参照して、図1に示したスイッチング電源装置1の動作の一例として、DC−DCコンバータとしての動作について説明する。
図2は、図1のスイッチング電源装置1における各部の電圧波形または電流波形をタイミング波形図で表したものであり、図3〜図9に示したように、直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の(入力端子T1側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合に対応している。ここで、図2中の(A),(B)は、駆動信号SG1,SG2の電圧波形を表している。(C)は、図1に示したインダクタL1を流れる電流IL1の電流波形を表している。(D)は、接続点P6,P3間の1次側巻線Lp2,Lp1およびインダクタLrを流れる電流ILpの電流波形を表している。(E)は、スイッチング素子S2、ダイオードD2およびコンデンサC2からなる素子群M2を流れる電流IM2の電流波形、この素子群M2の両端間の電圧VM2の電圧波形、ならびにコンデンサC3の両端間の電圧VC3とコンデンサC4の両端間の電圧VC4との和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(F)は、スイッチング素子S1、ダイオードD1およびコンデンサC1からなる素子群M1を流れる電流IM1の電流波形、この素子群M1の両端間の電圧VM1の電圧波形、ならびに上記した電圧和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(G)は、2次側巻線Ls1の両端間の電圧VLs1および2次側巻線Ls2の両端間の電圧VLs2の電圧波形を表している。(H)は、整流ダイオード31の両端間の電圧V31および整流ダイオード32の両端間の電圧V32の電圧波形を表している。(I)は、整流ダイオード31を流れる順方向の電流I31、整流ダイオード32を流れる順方向の電流I32、およびインダクタL2を流れる電流IL2の電流波形を表している。(J)は、出力電流Ioutの電流波形、ならびに出力電圧Voutおよび出力平滑コンデンサCoutの両端間の電圧Vcoutの電圧波形を表している。なお、各電圧および各電流の方向はそれぞれ、図1に矢印で示した方向を正方向としている。
また、図3〜図9は、図2中の1周期分の動作の各タイミング(タイミングt0〜t7(t0))におけるスイッチング電源装置1の動作状態を表したものである。
まず、図3に示したタイミングt0〜t1までの期間では、スイッチング素子S1がオン状態となり(図2(A))、スイッチング素子S2はオフ状態となる(図2(B))。したがって、スイッチング回路2内には、図中に示したようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1aは、直流電源10から入力端子T1およびインダクタL1を介して流れたのち、ダイオードD2、1次側巻線Lp2,Lp1およびインダクタLrを介して流れる経路と、コンデンサC3を流れる経路とに分流して流れ、その後、スイッチング素子S1および入力端子T2を介して流れる。一方、ループ電流I1bは、コンデンサC4、1次側巻線Lp2,Lp1、インダクタLr、スイッチング素子S1およびコンデンサC4の順に介して、周回して流れる。このようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れることにより、インダクタLrが励磁されると共に、トランスの1次側(1次側巻線Lp1,Lp2)から2次側(2次側巻線Ls1,Ls2)へ電力伝送が行われる。これにより、トランスの2次側(整流平滑回路3内)には、図中に示したようなループ電流I2a,I2bがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I2aは、2次側巻線Ls1、インダクタL2および2次側巻線Ls1の順に介して、周回して流れる。一方、ループ電流I2bは、2次側巻線Ls2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード32の順に介して周回して流れ、これにより負荷5が駆動される。
次に、図4で示したタイミングt1〜t2までの期間では、タイミングt1において、スイッチング素子S1がオフ状態となる(図2(A))。すると、スイッチング回路2内には、図中に示したようなループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1cは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、ダイオードD2、コンデンサC4および入力端子T2を介して流れる。また、ループ電流I1dは、インダクタLr、コンデンサC3、ダイオードD2、1次側巻線Lp2,Lp1およびインダクタLrの順に介して、周回して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路3内)には、図中に示したような、ループ電流I2a,I2b,I2cがそれぞれ流れる。このうち、ループル電流I2cは、具体的には、2次側巻線Ls2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4、整流ダイオード31およびインダクタL2の順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I2b,I2cにより、負荷5が駆動される。
次に、図5で示したタイミングt2では、トランスの2次側(整流平滑回路3内)において、上記したループ電流I2aが流れなくなる。すなわち、整流平滑回路3内では、2つのループ電流I2b,I2cがそれぞれ流れ、これにより負荷5が駆動される。
次に、図6で示したタイミングt2〜t3までの期間では、トランスの2次側(整流平滑回路3内)において、上記したループ電流I2b,I2cに加え、ループ電流I2dが新たに流れるようになる。具体的には、このループ電流I2dは、2次側巻線Ls1、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード31の順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I2b,I2c,I2dにより、負荷5が駆動される。
次に、図7で示したタイミングt3〜t4までの期間では、タイミングt3において、スイッチング素子S2がオン状態となる(図2(B))。すると、スイッチング回路2内には、図中に示したようなループ電流I1e,I1fがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1eは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、スイッチング素子S2、コンデンサC4および入力端子T2を介して流れる。また、ループ電流I1fは、インダクタLr、コンデンサC3、スイッチング素子S2、1次側巻線Lp2,Lp1およびインダクタLrの順に介して、周回して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路3内)では、上記したループ電流I2bが流れなくなる。すなわち、整流平滑回路3内では、2つのループ電流I2d,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図8で示したタイミングt4〜t5までの期間では、タイミングt4において、スイッチング素子S2がオフ状態となる(図2(B))。すると、スイッチング回路2内には、図中に示したように、前述したループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路3内)では、依然としてループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図9で示したタイミングt5において、スイッチング素子S1がオン状態になる(図2(A))。するち、スイッチング回路2内には、図中に示したようなループ電流I1b,I1gがそれぞれ流れる。このうち、ループ電流I1gは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、コンデンサC3、スイッチング素子S1および入力端子T2を介して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路3内)では、依然としてループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図10で示したタイミングt5〜t6までの期間では、スイッチング回路2内において、図中に示したように、前述したループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路3内)では、依然としてループ電流I2d,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図11で示したタイミングt6では、トランスの2次側(整流平滑回路3内)において、図中に示したように、前述したループ電流I2b,I2cがそれぞれ流れるようになり、これにより負荷5が駆動される。その後、タイミングt7(t0)において、トランスの2次側(整流平滑回路3内)において、図3中に示したように、前述したループ電流I2a,I2bがそれぞれ流れるようになる。以上で、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合における、1周期分のDC−DCコンバータとしての動作が終了し、図2中のタイミングt0と等価な状態となる。
一方、図12に示したように、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の(入力端子T2側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置1におけるDC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。
すなわち、本実施の形態のスイッチング電源装置1では、まず、スイッチング回路2における第1のブリッジ回路が、図13(A)に示したように、点対称の構成となっている。具体的には、接続点P3,P6間に配置された素子ブロック(ここでは、インダクタLrおよび1次側巻線Lp1,Lp2からなる素子ブロック)を素子ブロックCcとすると、この素子ブロックCcを中心として、第1のブリッジ回路における各々のアームの素子ブロックAa(ここでは、コンデンサC3またはコンデンサC4からなる素子ブロック)および素子ブロックBb(ここでは、スイッチング素子S1,ダイオードD1,コンデンサC1またはスイッチング素子S2,ダイオードD2,コンデンサC2からなる素子ブロック)がそれぞれ、点対称の構成となっている。
一方、整流平滑回路3における第2のブリッジ回路は、図13(B)に示したように、線対称の構成となっている。具体的には、接続点P9,P12間に配置された素子ブロック(ここでは、インダクタL2からなる素子ブロック)を素子ブロックFfとすると、この素子ブロックFfと、出力ラインLO上の接続点P7,P10間の点と、接地ラインLG上の接続点P8,P11間の点とを通る仮想線S−S’に対して、第2のブリッジ回路における各々のアームの素子ブロックDd(ここでは、2次側巻線Ls1または2次側巻線Ls2からなる素子ブロック)および素子ブロックEe(ここでは、整流ダイオード31または整流ダイオード32からなる素子ブロック)がそれぞれ、線対称の構成となっている。なお、図13(B)では、第2のブリッジ回路内の各々のアームにおいて、出力ラインLO側に素子ブロックDdが配置されると共に接地ラインLG側に素子ブロックEeが配置されているが、例えば図13(C)に示したように、これらの配置関係が逆となっていてもよい。すなわち、第2のブリッジ回路内の各々のアームにおいて、出力ラインLO側に素子ブロックEeが配置されると共に接地ラインLG側に素子ブロックDdが配置されているようにしてもよい。
そして、第1および第2のブリッジ回路がこのような対称性のある回路構成となっていることにより、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合も、図2〜図11を参照してこれまで説明したDC−DCコンバータの動作(直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合の動作)と同様の動作となる。
(2−2.AC−DCコンバータとしての動作)
これらのことから、図14に示したように、交流電源20によって入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置1におけるAC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。すなわち、これまで説明した、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作と、入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作とを、交互に繰り返すことにより、入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した際に、AC−DCコンバータとしての動作が実現される。このようにして、本実施の形態のスイッチング電源装置1では、単一の回路構成によって、DC−DCコンバータとしての動作と、AC−DCコンバータとしての動作との双方が実現される。
この際、上記したような正極性側に対応するDC−DCコンバータとしての動作と、負極性側に対応するDC−DCコンバータとしての動作との切り換えは、制御回路4において、例えば、図14および図15(A),(B)に示した極性検出部6における検出結果に応じた制御信号CTL1,CTL2に従って、行うようにすればよい。具体的には、制御回路4において、正極性の動作時と負極性の動作時とで、スイッチング信号SG1,SG2の中身を入れ換えることにより、スイッチング素子S1,S2同士の動作を入れ換えるようにすればよい。なお、図15(B)は、以下説明する接続点P13の電位V13および接続点P14の電位V14の大小関係と、制御信号CTL1,CTL2の内容(「H(ハイ)」信号または「L(ロー)」信号)との関係の一例を示している。
ここで、極性検出部6は、接続ラインL11上の接続点P13(入力端子T1とインダクタL1との間の点)と、接続ラインL12上の接続点P14(入力端子T2と接続点P2との間の点)との間に配置されている。この極性検出部6は、図15(A)に示したように、3つの抵抗器R0,R1,R2と、2つの発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)LD61,LD62および2つのフォトトランジスタTr61,Tr62からなる2組のフォトカプラとを有している。抵抗器R0の一端は接続点P13に接続され、他端は、発光ダイオードLD61のアノードおよび発光ダイオードLD62のカソードにそれぞれ接続されている。発光ダイオードLD61のカソードおよび発光ダイオードLD62のアノードはそれぞれ、接続点P14に接続されている。一方、抵抗器R1,R2の一端同士はそれぞれ、電源Vccに接続されている。フォトトランジスタTr61は、発光ダイオードLD61からの光を選択的に受光するようになっており、コレクタが抵抗器R1の他端および制御信号CTL1の信号線に接続され、エミッタが接地されている。また、フォトトランジスタTr62は、発光ダイオードLD62からの光を選択的に受光するようになっており、コレクタが抵抗器R2の他端および制御信号CTL2の信号線に接続され、エミッタが接地されている。このような構成により極性検出部6では、スイッチング回路2への入力電流の流れる向き(極性)に応じて発光ダイオードLD61または発光ダイオードLD62の一方のみが発光することを利用して、極性に対応した制御信号CTLを生成するようになっている。
(2−3.本実施の形態と比較例との作用・効果の比較)
次に、図1〜図15に加えて図16,図17を参照して、本実施の形態のスイッチング電源装置1における作用と、比較例に係る従来のスイッチング電源装置100における作用とについて、比較しつつ詳細に説明する。
(比較例の構成・作用)
図16は、比較例に係るスイッチング電源装置100の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置100は、AC−DCコンバータとして機能するものであり、交流電源20から交流の入力電圧Vinが入力される入力端子T1,T2と、整流回路101と、昇圧動作を行うPFC(Power factor correction;力率改善)回路102と、インバータ回路103と、整流回路104と、平滑回路105と、直流の出力電圧Voutを負荷5に供給するための入力端子T3,T4とを備えている。なお、このスイッチング電源装置100における整流回路101、PFC回路102およびインバータ回路103が、本実施の形態のスイッチング電源装置1におけるスイッチング回路2に対応している。また、スイッチング回路100における整流回路104および平滑回路105が、スイッチング電源装置1における整流平滑回路3に対応している。
整流回路101は、4つの整流ダイオードD101〜D104からなる整流ブリッジ回路を有している。具体的には、整流ダイオードD101のアノードは、入力端子T1から延在する接続ラインL11に接続され、カソードは接続ラインL21に接続されている。整流ダイオードD102のアノードは、接続ラインL22に接続され、カソードは接続ラインL11に接続されている。整流ダイオードD103のアノードは、入力端子T2から延在する接続ラインL12に接続され、カソードは接続ラインL21に接続されている。整流ダイオードD104のアノードは、接続ラインL22に接続され、カソードは接続ラインL12に接続されている。
PFC回路102は、インダクタL101と、スイッチング素子S100と、ダイオードD105と、コンデンサC101とを有している。具体的には、インダクタL101は、接続ラインL21上に挿入配置され、スイッチング素子S100は、このインダクタL101の一端と接続ラインL22との間に配置されている。ダイオードD105は、アノードがインダクタL101の一端に接続されると共に、カソードがコンデンサC101の一端に接続され、このコンデンサC101の他端は、接続ラインL22に接続されている。
インバータ回路103は、4つのスイッチング素子S101〜S104からなるフルブリッジ型のインバータ回路である。具体的には、スイッチング素子S101,S103の一端同士が接続ラインL21に接続されると共に、スイッチング素子S102,S104の一端同士が接続ラインL22に接続され、スイッチング素子S101,S102の他端同士が接続されると共に、スイッチング素子S103,S104の他端同士が接続されている。また、このようなフルブリッジ回路に対して、トランスの1次側巻線Lp101がHブリッジ接続されている。
整流回路104は、2つの整流ダイオード104A,104Bを有している。また、この整流回路104内には、トランスの2次側巻線Ls101,Ls102が配置されている。なお、これら2つの2次側巻線Ls101,Ls102はそれぞれ、上記したトランスの1次側巻線Lp101と互いに磁気結合されている。この整流回路104では、整流ダイオード104Aのアノードは、出力端子T4から延在する接地ラインLGに接続され、カソードは2次側巻線Ls101の一端に接続されている。整流ダイオード104Bのアノードは、接地ラインLGに接続され、カソードは、2次側巻線Ls102の一端に接続されている。また、2次側巻線Ls101,Ls102の他端同士はそれぞれ、出力端子T3から延在する出力ラインLOに接続されている。
平滑回路105は、チョークコイルL102と、出力平滑コンデンサCoutとを有している。具体的には、チョークコイルL102は出力ラインLO上に挿入配置され、出力平滑コンデンサCoutは、出力ラインLO上の接続点(チョークコイルL102と出力端子T3との間の点)と、接地ラインLGとの間に配置されている。
このように、この比較例に係るスイッチング電源装置100では、AC−DCコンバータとして機能させるために、整流ブリッジ回路からなる整流回路101を要している。また、トランスの1次側において、3つの(3段構成の)回路(コンバータ)が設けられている。したがって、スイッチング電源装置100全体として、回路構成が複雑なものとなっていると共に、装置の効率も低くなってしまう。
(本実施の形態の作用)
これに対して、本実施の形態のスイッチング電源装置1では、図1に示した構成のスイッチング回路2と、1次側巻線Lp1,Lp2および2次側巻線Ls1,Ls2を有するトランスと、整流平滑回路3とが設けられている。
これにより、上記比較例のような整流ブリッジ回路が不要となると共に、トランスの1次側が、1つの(1段構成の)回路(スイッチング回路2)で済むようになり、上記比較例と比べ、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能となる。
また、整流平滑回路3内にインダクタL2が設けられているため、このインダクタL2を設けない場合と比べ、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルが小さくなる。
ここで、本実施の形態では、スイッチング回路2において、スイッチング素子S1,S2のデューティ比を制御することにより、入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となっているようにするのが好ましい。
具体的には、ここで、トランスにおける1次側巻線Lp1,Lp2の巻き数をそれぞれNp1,Np2、2次側巻線Ls1,Ls2の巻き数をNs1,Ns2、1次側巻線Lp1と2次側巻線Ls1との巻き数比をn1(=Np1/Ns1)、1次側巻線Lp2と2次側巻線Ls2との巻き数比をn2(=Np2/Ns2)、スイッチング素子S1のオン時間およびオフ時間をそれぞれton,toff、スイッチング周期をT(=ton+toff)、スイッチング素子S1のオンデューティ比をD(=ton/T)とすると、定常状態では、インダクタL1および1次側巻線Lp1,Lp2のインダクタンスについて、以下の(1)〜(3)式が成り立つ。なお、式中のVinは入力電圧を、Voutは出力電圧を、VC3はコンデンサC3の両端間の電圧を、VC4はコンデンサC4の両端間の電圧を、それぞれ表している。また、ここでは、インダクタL1,L2間の磁気結合を省略して式を導出している。
Figure 0005640464
ここで、これらの(1)〜(3)式を整理すると、入出力電圧比(Vout/Vin)および電圧VC3,VC4を規定する以下の(4)〜(6)式が導出される。このとき、(4)式により、(Vout/Vin)>1を満たすように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dを設定するようにすれば、上記したような入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。ここで、例えば巻き数比n1=n2=nとした場合には、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすようにすればよいことになる。更に、例えば巻き数比n1=n2=1とした場合には、以下の(7)〜(9)式が成り立つことになり、この場合には、スイッチング素子S1のオンデューティ比D<0.5となることが分かる。
Figure 0005640464
Figure 0005640464
これにより、例えば図17に示したように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dが、デューティ閾値Dth((Vout/Vin)=1のときのオンデューティ比Dに対応)よりも大きくなるように設定することにより、実際に入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。
また、このような昇圧動作が可能であることから、DC−DCコンバータとしての動作を行う際に、従来のDC−DCコンバータと比べ、入力電圧範囲が広くなる。
以上のように本実施の形態では、図1に示した構成のスイッチング回路2と、1次側巻線Lp1,Lp2および2次側巻線Ls1,Ls2を有するトランスと、整流平滑回路3とが設けるようにしたので、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現され得るようになり、動作の自由度を高め得ることが可能となる。
また、整流平滑回路3内にインダクタL2を設けるようにしたので、このインダクタL2を設けない場合と比べ、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルを小さくすることができる。よって、例えばDC−DCコンバータとしての動作を行う際に、この入力電流におけるノイズを低減することが可能となる一方、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際には、力率を向上させることが可能となる。
更に、本実施の形態のスイッチング電源装置1では、上述したように、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになるため、スイッチング電源装置における動作の自由度が向上する。したがって、これら2つのコンバータの設計の共通化が可能となり、装置の開発期間の短縮化や、設計コストの低減化が実現される。また、AC−DCコンバータとして考えると、従来のAC−DCコンバータにおける整流ダイオードのブリッジ回路等が不要となるため、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能になると共に、スイッチング電源装置全体としての効率も向上させることが可能となる。
加えて、スイッチング回路2において、スイッチング素子S1,S2のデューティ比を制御することにより、入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となっているようにした場合には、昇降圧がシームレスに切り換えることができることから、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際に、スイッチング回路2において昇圧動作(PFC動作)が可能となるため、電圧変換の際の自由度が向上すると共に、力率を改善させることも可能となる。
次に、上記第1の実施の形態の変形例(変形例1〜4)について説明する。なお、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
図18は、変形例1に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1A)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置1Aは、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1において、インダクタL1,L2同士が磁気的に結合されていないようにしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置1Aにおいても、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
一例として、例えば図19(A)〜(J)に示したように、DC−DCコンバータとしての動作(入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合)は、上記第1の実施の形態で説明した図2(A)〜(J)に示した動作と同様のものとなる。また、図示はしていないが、AC−DCコンバータとしての動作も、上記第1の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
[変形例2]
図20は、変形例2に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1B)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置1Bは、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1において、インダクタL2における巻線の巻き方向を逆にしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置1Bにおいても、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
一例として、例えば図21(A)〜(J)に示したように、DC−DCコンバータとしての動作(入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合)は、上記第1の実施の形態で説明した図2(A)〜(J)に示した動作と同様のものとなる。また、図示はしていないが、AC−DCコンバータとしての動作も、上記第1の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
なお、本変形例では、スイッチング電源装置1においてインダクタL2における巻線の巻き方向を逆にしているが、このようにインダクタL2における巻線の巻き方向を変えずに、スイッチング電源装置1において、2次側巻線Ls1,Ls2の巻き方向を共に逆にするようにしてもよい。
[変形例3]
図22は、変形例3に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1C)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置1Cは、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1において、接続点P9,P12間にインダクタL2を設けないようにしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置1Cにおいても、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
また、インダクタL2を設けないようにしたので、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1と比べて部品点数を更に削減することができ、製造コストを更に低減することが可能となる。
[変形例4]
図23は、変形例4に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1D)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置1Dは、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置1において、トランスにおける2つの1次側巻線Lp1,Lp2および2つの2次側巻線Ls1,Ls2をそれぞれ、1つの1次側巻線Lpおよび1つの2次側巻線Lsに置き換えるようにしたものである。言い換えると、このスイッチング電源装置1Dは、スイッチング回路2の代わりにスイッチング回路2Dを備えると共に、整流平滑回路3の代わりに整流平滑回路3Dを備えている。
具体的には、スイッチング回路2Dでは、接続点P3,P6間に、インダクタLrと1つの1次側巻線Lpとが、互いに直列接続されて配置されている。なお、その他の構成は、スイッチング回路2と同様である。
また、整流平滑回路3Dでは、接続点P9,P12間に1つの2次側巻線Lsが配置されると共に、接続点P10,P12間にインダクタL2が配置されている。また、整流平滑回路3とは異なり、接続点P7が設けられていない。すなわち、この整流平滑回路3Dでは、整流平滑回路3のような第2のブリッジ回路が構成されていない。なお、その他の構成は、整流平滑回路3と同様である。
このような構成のスイッチング電源装置1Dでは、これまで説明したスイッチング電源装置1,1A〜1Cとは異なり、整流平滑回路3Dの構成が点対称となっていないため、AC−DCコンバータとしては機能せず、DC−DCコンバータとしてのみ機能するようになっている。なお、DC−DCコンバータとしての動作は、基本的にはスイッチング電源装置1,1A〜1Cの動作と同様である。
[第2の実施の形態]
(スイッチング電源装置7の全体構成)
図24は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7)の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置7は、入力端子T1,T2から入力される直流または交流の入力電圧Vinに対して電圧変換を行うことにより、直流の出力電圧Voutを生成し、図示しないバッテリに供給して負荷5を駆動するものである。すなわち、スイッチング電源装置7は、DC−DCコンバータまたはAC−DCコンバータとして機能するようになっている。
このスイッチング電源装置7は、後述する1次側巻線Lpおよび2次側巻線Lsを有するトランスと、スイッチング回路8(2D)と、整流平滑回路9と、制御回路4とを備えている。
(スイッチング回路8)
スイッチング回路8は、制御回路4から供給される駆動信号SG1,SG2に従って、入力端子T1,T2間に印加される直流または交流の入力電圧Vinに対してスイッチング動作を行うものである。このスイッチング回路8は、駆動信号SG1,SG2に従ったスイッチング動作を行う2つのスイッチング素子S1,S2と、これらのスイッチング素子S1,S2に対してそれぞれ並列接続されたコンデンサC1,C2およびダイオードD1,D2とを有している。スイッチング回路8はまた、2つのコンデンサC3,C4と、インダクタL1と、インダクタLrとを有している。
インダクタL1は、入力端子T1から出力側に延在する接続ラインL11上において、入力端子T1と接続点P1との間に挿入配置されている。
スイッチング素子S1は、入力端子T2から出力側に延在する接続ラインL12上の接続点P2と、接続点P3との間に配置されている。このスイッチング素子S1に並列接続されたダイオードD1は、アノードが接続点P2側に配置されると共に、カソードが接続点P3側に配置されている。一方、スイッチング素子S2は、接続ラインL11上の接続点P4と、接続点P6との間に配置されている。このスイッチング素子S2に並列接続されたダイオードD2は、アノードが接続点P4側に配置されると共に、カソードが接続点P6側に配置されている。すなわち、ダイオードD1とダイオードD2とは、互いに逆方向を向くように配置されている。
なお、スイッチング素子S1,S2としては、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET)やIGBTなどのスイッチ素子が用いられる。スイッチ素子としてMOS―FETを用いた場合には、上記コンデンサC1,C2およびダイオードD1,D2をそれぞれ、このMOS―FETの寄生容量または寄生ダイオードから構成することが可能である。また、上記コンデンサC1,C2をそれぞれ、ダイオードD1,D2の接合容量で構成することも可能である。このように構成した場合、スイッチ素子とは別個にコンデンサC1,C2やダイオードD1,D2を設ける必要がなくなり、回路構成を簡素化することができる。
コンデンサC3は、接続ラインL11上の接続点P1と、接続点P3との間に配置されている。コンデンサC4は、接続ラインL12上の接続点P5と、接続点P6との間に配置されている。
インダクタLrと、前述したトランスの1次側巻線Lpとは、接続点P3,P6間において互いに直列接続されている。具体的には、接続点P3と1次側巻線Lpの一端との間にインダクタLrが配置され、1次側巻線Lpの他端が接続点P6に接続されている。なお、インダクタLrを個別に設けずに、1次側巻線Lpと2次側巻線Lsとの磁気結合から生ずるリーケージインダクタンスを用いて、インダクタLrを構成するようにしてもよい。
このようにして、スイッチング回路8内では、スイッチング素子S1,S2(加えて、ダイオードD1,D2およびコンデンサC1,C2)と、コンデンサC3,C4とが互いに対角配置されることにより、ブリッジ回路(第1のブリッジ回路)が構成されている。そして、インダクタLrおよび1次側巻線Lpがそれぞれ、この第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されるようになっている。言い換えると、スイッチング回路8内では、スイッチング素子S1,S2(加えて、ダイオードD1,D2およびコンデンサC1,C2)と、コンデンサC3,C4と、インダクタLrと、1次側巻線Lp1とにより、ブリッジ回路(第1のブリッジ回路)が構成されている。
(整流平滑回路9)
整流平滑回路9は、スイッチング回路8においてスイッチング動作がなされて上記トランスにより変圧された後の電圧に対して整流動作および平滑動作を行い、そのような整流・平滑動作後の直流電圧を出力電圧Voutとして出力端子T3,T4間に出力するものである。この整流平滑回路9は、2つのインダクタL21,L22と、2つの整流ダイオード31,32と、出力平滑コンデンサCoutとを有している。
インダクタL21は、出力端子T3から入力側に延在する出力ラインLO上の接続点P7と、接続点P9との間に配置されている。インダクタL22は、出力ラインLO上の接続点P10と、接続点P12との間に配置されている。そして、インダクタL21と、インダクタL22と、スイッチング回路8内のインダクタL1とはそれぞれ、互いに磁気結合されている。ここで、これらインダクタL21,L22と、インダクタL1と間の磁気結合においては、図示しないリーケージインダクタンスが設けられるようになっているが、そのようなリーケージインダクタンスの代わりに、個別のインダクタを用いるようにしてもよい。
整流ダイオード31は、出力端子T4から入力側に延在する接地ラインLG上の接続点P8と、接続点P9との間に配置されている。具体的には、整流ダイオード31のアノードは、接続点P8側に配置され、カソードは接続点P9側に配置されている。整流ダイオード32は、接地ラインLG上の接続点P11と、接続点P12との間に配置されている。具体的には、整流ダイオード32のアノードは、接続点P11側に配置され、カソードは接続点P12側に配置されている。
また、接続点P9,P12間には、前述したトランスの2次側巻線Lsが配置されている。なお、1次側巻線Lpと直列接続されているインダクタLrは、2次側巻線Ls側に配置されていてもよいし、1次側巻線Lp側と2次側巻線Ls側とに分けて配置されていてもよい。
このようにして、整流平滑回路9内では、インダクタL21と整流ダイオード31とからなる一方のアームと、インダクタL22と整流ダイオード32とからなる他方のアームとにより、ブリッジ回路(第3のブリッジ回路)が構成されている。そして、2次側巻線Lsが、この第3のブリッジ回路にHブリッジ接続されるようになっている。言い換えると、整流平滑回路9内では、インダクタL21と整流ダイオード31とからなる一方のアームと、インダクタL22と整流ダイオード32とからなる他方のアームと、2次側巻線Lsとにより、ブリッジ回路(第3のブリッジ回路)が構成されている。
出力平滑コンデンサCoutは、出力ラインLO(接続点P10と出力端子T3との間の点)と、接地ラインLG(接続点P11と出力端子T4との間の点)との間に配置されている。
(制御回路4)
制御回路4は、スイッチング回路8内のスイッチング素子S1,S2を駆動するためのものである。具体的には、スイッチング素子S1,S2に対してそれぞれ前述の駆動信号SG1,SG2を供給し、これらスイッチング素子S1,S2をオン・オフ制御するようになっている。
ここで、入力端子T1,T2が本発明における「入力端子対」の一具体例に対応し、出力端子T3,T4が本発明における「出力端子対」の一具体例に対応する。スイッチング素子S1,S2が、本発明における「第1のスイッチング素子」,「第2のスイッチング素子」の一具体例に対応し、ダイオードD1,D2が、本発明における「第1の整流素子」,「第2の整流素子」の一具体例に対応し、コンデンサC,Cが、本発明における「第1の容量素子」,「第2の容量素子」の一具体例に対応する。インダクタL1が本発明における「第1のインダクタ」の一具体例に対応し、インダクタL21,L22が、本発明における「第1の素子」,「第2の素子」の一具体例に対応する。整流ダイオード31,32が、本発明における「第3の整流素子」,「第4の整流素子」の一具体例に対応し、出力平滑コンデンサCoutが、本発明における「第3の容量素子」の一具体例に対応する。出力ラインLOおよび接地ラインLGが、本発明における「一対の接続ライン」の一具体例に対応する。
(スイッチング電源装置7の作用・効果)
次に、本実施の形態のスイッチング電源装置7の作用および効果について説明する。
(1.基本動作)
このスイッチング電源装置7では、スイッチング回路8において、入力端子T1,T2から供給される直流または交流の入力電圧Vinがスイッチングされることにより、交流電圧が生成される。この交流電圧は、スイッチング回路8内の1次側巻線Lpおよび整流平滑回路3内の2次側巻線Lsにより構成されるトランスにより変圧され、この2次側巻線Lsから変圧された交流電圧が出力される。
整流平滑回路9では、この変圧された交流電圧が、整流ダイオード31,32によって整流される。これにより、出力ラインLOと接地ラインLGとの間に、整流出力が発生する。この整流出力は、出力平滑コンデンサCoutとによって平滑化され、出力端子T3,T4から直流の出力電圧Voutとして出力される。そしてこの直流の出力電圧Voutは、図示しないバッテリに給電されてその充電に供されると共に、負荷5が駆動される。
このようにして、スイッチング電源装置7では、以下詳細に説明するように、直流の入力電圧Vinに対して直流−直流電圧変換がなされることにより直流の出力電圧Voutが生成される動作(DC−DCコンバータとしての動作)、あるいは、交流の入力電圧Vinに対して交流−直流電圧変換がなされることにより直流の出力電圧Voutが生成される動作(AC−DCコンバータとしての動作)が行われる。
(2.詳細動作)
次に、図25〜図36を参照して、スイッチング電源装置7の詳細動作について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(2−1.DC−DCコンバータとしての動作)
最初に、図25〜図35を参照して、図24に示したスイッチング電源装置7の動作の一例として、DC−DCコンバータとしての動作について説明する。
図25は、図24のスイッチング電源装置1における各部の電圧波形または電流波形をタイミング波形図で表したものであり、図26〜図34に示したように、直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の(入力端子T1側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合に対応している。ここで、図25中の(A),(B)は、駆動信号SG1,SG2の電圧波形を表している。(C)は、図24に示したインダクタL1を流れる電流IL1の電流波形を表している。(D)は、接続点P6,P3間の1次側巻線LpおよびインダクタLrを流れる電流ILpの電流波形を表している。(E)は、スイッチング素子S2、ダイオードD2およびコンデンサC2からなる素子群M2を流れる電流IM2の電流波形、この素子群M2の両端間の電圧VM2の電圧波形、ならびにコンデンサC3の両端間の電圧VC3とコンデンサC4の両端間の電圧VC4との和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(F)は、スイッチング素子S1、ダイオードD1およびコンデンサC1からなる素子群M1を流れる電流IM1の電流波形、この素子群M1の両端間の電圧VM1の電圧波形、ならびに上記した電圧和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(G)は、インダクタL21の両端間の電圧VL21およびインダクタL22の両端間の電圧VL22の電圧波形を表している。(H)は、整流ダイオード31の両端間の電圧V31および整流ダイオード32の両端間の電圧V32の電圧波形を表している。(I)は、整流ダイオード31を流れる順方向の電流I31、整流ダイオード32を流れる順方向の電流I32、および2次側巻線Lsを流れる電流ILsの電流波形(ここでは、(−ILs)の電流波形)を表している。(J)は、出力電流Ioutの電流波形、ならびに出力電圧Voutおよび出力平滑コンデンサCoutの両端間の電圧Vcoutの電圧波形を表している。なお、各電圧および各電流の方向はそれぞれ、図24に矢印で示した方向を正方向としている。
また、図26〜図34は、図25中の1周期分の動作の各タイミング(タイミングt30〜t37(t30))におけるスイッチング電源装置7の動作状態を表したものである。
まず、図26に示したタイミングt30〜t31までの期間では、スイッチング素子S1がオン状態となり(図25(A))、スイッチング素子S2はオフ状態となる(図25(B))。したがって、スイッチング回路8内には、図中に示したようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1aは、直流電源10から入力端子T1およびインダクタL1を介して流れたのち、ダイオードD2、1次側巻線LpおよびインダクタLrを介して流れる経路と、コンデンサC3を流れる経路とに分流して流れ、その後、スイッチング素子S1および入力端子T2を介して流れる。一方、ループ電流I1bは、コンデンサC4、1次側巻線Lp、インダクタLr、スイッチング素子S1およびコンデンサC4の順に介して、周回して流れる。このようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れることにより、インダクタLrが励磁されると共に、トランスの1次側(1次側巻線Lp)から2次側(2次側巻線Ls)へ電力伝送が行われる。これにより、トランスの2次側(整流平滑回路9内)には、図中に示したようなループ電流I2a,I2bがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I2aは、2次側巻線Ls、インダクタL21およびインダクタL22の順に介して、周回して流れる。一方、ループ電流I2bは、インダクタL21、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード31の順に介して周回して流れ、これにより負荷5が駆動される。
次に、図27で示したタイミングt31〜t32までの期間では、タイミングt31において、スイッチング素子S1がオフ状態となる(図25(A))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したようなループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1cは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、ダイオードD2、コンデンサC4および入力端子T2を介して流れる。また、ループ電流I1dは、インダクタLr、コンデンサC3、ダイオードD2、1次側巻線LpおよびインダクタLrの順に介して、周回して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9内)には、図中に示したような、ループ電流I2a,I2b,I2cがそれぞれ流れる。このうち、ループル電流I2cは、具体的には、インダクタL21、出力端子T3、負荷5、出力端子T4、整流ダイオード32および2次側巻線Lsの順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I2b,I2cにより、負荷5が駆動される。
次に、図28で示したタイミングt32では、トランスの2次側(整流平滑回路9内)において、上記したループ電流I2aが流れなくなる。すなわち、整流平滑回路9内では、2つのループ電流I2b,I2cがそれぞれ流れ、これにより負荷5が駆動される。
次に、図29で示したタイミングt32〜t33までの期間では、トランスの2次側(整流平滑回路9内)において、上記したループ電流I2b,I2cに加え、ループ電流I2dが新たに流れるようになる。具体的には、このループ電流I2dは、インダクタL22、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード32の順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I2b,I2c,I2dにより、負荷5が駆動される。
次に、図30で示したタイミングt33〜t34までの期間では、タイミングt33において、スイッチング素子S2がオン状態となる(図25(B))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したようなループ電流I1e,I1fがそれぞれ流れる。具体的には、ループ電流I1eは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、スイッチング素子S2、コンデンサC4および入力端子T2を介して流れる。また、ループ電流I1fは、インダクタLr、コンデンサC3、スイッチング素子S2、1次側巻線LpおよびインダクタLrの順に介して、周回して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9内)では、上記したループ電流I2bが流れなくなる。すなわち、整流平滑回路9内では、2つのループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図31で示したタイミングt34〜t35までの期間では、タイミングt34において、スイッチング素子S2がオフ状態となる(図25(B))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したように、前述したループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9内)では、依然としてループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図32で示したタイミングt35において、スイッチング素子S1がオン状態になる(図25(A))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したようなループ電流I1b,I1gがそれぞれ流れる。このうち、ループ電流I1gは、直流電源10から、入力端子T1、インダクタL1、コンデンサC3、スイッチング素子S1および入力端子T2を介して流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9内)では、依然としてループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図33で示したタイミングt35〜t36までの期間では、スイッチング回路8内において、図中に示したように、前述したループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9内)では、依然としてループ電流I2c,I2dがそれぞれ流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図34で示したタイミングt36では、トランスの2次側(整流平滑回路9内)において、図中に示したように、前述したループ電流I2b,I2cがそれぞれ流れるようになり、これにより負荷5が駆動される。その後、タイミングt37(t30)において、トランスの2次側(整流平滑回路9内)において、図26中に示したように、前述したループ電流I2a,I2bがそれぞれ流れるようになる。以上で、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合における、1周期分のDC−DCコンバータとしての動作が終了し、図25中のタイミングt30と等価な状態となる。
一方、図35に示したように、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の(入力端子T2側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置7におけるDC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。
すなわち、本実施の形態のスイッチング電源装置7では、まず、スイッチング回路8における第1のブリッジ回路が、前述した図13(A)に示したように、点対称の構成となっている。具体的には、接続点P3,P6間に配置された素子ブロック(ここでは、インダクタLrおよび1次側巻線Lpからなる素子ブロック)を素子ブロックCcとすると、この素子ブロックCcを中心として、第1のブリッジ回路における各々のアームの素子ブロックAa(ここでは、コンデンサC3またはコンデンサC4からなる素子ブロック)および素子ブロックBb(ここでは、スイッチング素子S1,ダイオードD1,コンデンサC1またはスイッチング素子S2,ダイオードD2,コンデンサC2からなる素子ブロック)がそれぞれ、点対称の構成となっている。
一方、整流平滑回路9における第3のブリッジ回路は、前述した図13(B)に示したように、線対称の構成となっている。具体的には、接続点P9,P12間に配置された素子ブロック(ここでは、2次側巻線Lsからなる素子ブロック)を素子ブロックFfとすると、この素子ブロックFfと、出力ラインLO上の接続点P7,P10間の点と、接地ラインLG上の接続点P8,P11間の点とを通る仮想線S−S’に対して、第3のブリッジ回路における各々のアームの素子ブロックDd(ここでは、インダクタL21またはインダクタL22からなる素子ブロック)および素子ブロックEe(ここでは、整流ダイオード31または整流ダイオード32からなる素子ブロック)がそれぞれ、線対称の構成となっている。なお、図13(B)では、第3のブリッジ回路内の各々のアームにおいて、出力ラインLO側に素子ブロックDdが配置されると共に接地ラインLG側に素子ブロックEeが配置されているが、例えば前述した図13(C)に示したように、これらの配置関係が逆となっていてもよい。すなわち、第3のブリッジ回路内の各々のアームにおいて、出力ラインLO側に素子ブロックEeが配置されると共に接地ラインLG側に素子ブロックDdが配置されているようにしてもよい。
そして、第1および第3のブリッジ回路がこのような対称性のある回路構成となっていることにより、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合も、図25〜図34を参照してこれまで説明したDC−DCコンバータの動作(直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合の動作)と同様の動作となる。
(2−2.AC−DCコンバータとしての動作)
これらのことから、図36に示したように、交流電源20によって入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置7におけるAC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。すなわち、これまで説明した、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作と、入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作とを、交互に繰り返すことにより、入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した際に、AC−DCコンバータとしての動作が実現される。このようにして、本実施の形態のスイッチング電源装置7では、単一の回路構成によって、DC−DCコンバータとしての動作と、AC−DCコンバータとしての動作との双方が実現される。
この際、上記したような正極性側に対応するDC−DCコンバータとしての動作と、負極性側に対応するDC−DCコンバータとしての動作との切り換えは、制御回路4において、例えば、前述した図14および図15(A),(B)に示した極性検出部6における検出結果に応じた制御信号CTL1,CTL2に従って、第1の実施の形態と同様にして行うようにすればよい。具体的には、制御回路4において、正極性の動作時と負極性の動作時とで、スイッチング信号SG1,SG2の中身を入れ換えることにより、スイッチング素子S1,S2同士の動作を入れ換えるようにすればよい。
(2−3.本実施の形態と比較例との作用・効果の比較)
次に、図24〜図36に加えて図16,図37を参照して、本実施の形態のスイッチング電源装置1における作用と、前述した比較例に係る従来のスイッチング電源装置100(図16)における作用とについて、比較しつつ説明する。
(比較例の作用)
まず、図16に示した比較例に係るスイッチング電源装置100では、前述したように、AC−DCコンバータとして機能させるために、整流ブリッジ回路からなる整流回路101を要している。また、トランスの1次側において、3つの(3段構成の)回路(コンバータ)が設けられている。したがって、スイッチング電源装置100全体として、回路構成が複雑なものとなっていると共に、装置の効率も低くなってしまう。
(本実施の形態の作用)
これに対して、本実施の形態のスイッチング電源装置7では、図24に示した構成のスイッチング回路8と、1次側巻線Lpおよび2次側巻線Lsを有するトランスと、整流平滑回路9とが設けられている。
これにより、上記比較例のような整流ブリッジ回路が不要となると共に、トランスの1次側が、1つの(1段構成の)回路(スイッチング回路8)で済むようになり、上記比較例と比べ、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能となる。
また、整流平滑回路9内にインダクタL21,L22が設けられているため、これらのインダクタL21,L22以外の他の種類の素子を設けるようにした場合(本発明における「第1の素子」および「第2の素子」として他の種類の素子を設けるようにした場合)と比べ、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルが小さくなる。
ここで、本実施の形態では、スイッチング回路8において、スイッチング素子S1,S2のデューティ比を制御することにより、入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となっているようにするのが好ましい。
具体的には、ここで、トランスにおける1次側巻線Lpの巻き数をNp,2次側巻線Lsの巻き数をNs、1次側巻線Lpと2次側巻線Lsとの巻き数比をn(=Np/Ns)、スイッチング素子S1のオン時間およびオフ時間をそれぞれton,toff、スイッチング周期をT(=ton+toff)、スイッチング素子S1のオンデューティ比をD(=ton/T)とすると、定常状態では、インダクタL1,L21,L22のインダクタンスについて、以下の(10)〜(12)式が成り立つ。なお、式中のVinは入力電圧を、Voutは出力電圧を、VC3はコンデンサC3の両端間の電圧を、VC4はコンデンサC4の両端間の電圧を、それぞれ表している。また、ここでは、インダクタL1,L21,L22間の磁気結合を省略して式を導出している。
Figure 0005640464
ここで、これらの(10)〜(12)式を整理すると、入出力電圧比(Vout/Vin)および電圧VC3,VC4を規定する以下の(13)〜(15)式が導出される。このとき、(13)式により、(Vout/Vin)>1を満たすように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dを設定するようにすれば、上記したような入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。すなわち、ここでは、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすようにすればよいことになる。また、例えば巻き数比n=1とした場合には、(13)式により、スイッチング素子S1のオンデューティ比D<0.5となることが分かる。
Figure 0005640464
これにより、例えば図37に示したように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dが、デューティ閾値Dth1((Vout/Vin)=1のときのオンデューティ比Dに対応)よりも大きくなるように設定することにより、実際に入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。
また、このような昇圧動作が可能であることから、DC−DCコンバータとしての動作を行う際に、従来のDC−DCコンバータと比べ、入力電圧範囲が広くなる。
以上のように本実施の形態では、図24に示した構成のスイッチング回路8と、1次側巻線Lpおよび2次側巻線Lsを有するトランスと、整流平滑回路9とを設けるようにしたので、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになり、動作の自由度を高めることが可能となる。
また、整流平滑回路9内にインダクタL21,L22を設けるようにしたので、これらのインダクタL21,L22以外の他の種類の素子を設けるようにした場合(本発明における「第1の素子」および「第2の素子」として他の種類の素子を設けるようにした場合)と比べ、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルを小さくすることができる。よって、例えばDC−DCコンバータとしての動作を行う際に、この入力電流におけるノイズを低減することが可能となる一方、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際には、力率を向上させることが可能となる。
更に、本実施の形態のスイッチング電源装置7では、上述したように、スイッチング電源装置における動作の自由度が向上するため、2つのコンバータ(DC−DCコンバータおよびAC−DCコンバータ)の設計の共通化が可能となり、装置の開発期間の短縮化や、設計コストの低減化が実現される。また、AC−DCコンバータとして考えると、従来のAC−DCコンバータにおける整流ダイオードのブリッジ回路等が不要となるため、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能になると共に、スイッチング電源装置全体としての効率も向上させることが可能となる。
加えて、スイッチング回路8において、スイッチング素子S1,S2のデューティ比を制御することにより、入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となっているようにした場合には、昇降圧がシームレスに切り換わることができることから、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際に、スイッチング回路8において昇圧動作(PFC動作)が可能となるため、電圧変換の際の自由度が向上すると共に、力率を改善させることも可能となる。
また、トランスの1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ、1つの巻線(1次側巻線Lpおよび2次側巻線Ls)により構成するようにしたので、例えば1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ2つの巻線により構成した場合と比べ、トランスの構成において、簡略化および小型化を図ることが可能となる。
次に、上記第2の実施の形態の変形例(変形例5〜7)について説明する。なお、第2の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例5]
図38は、変形例5に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7A)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置7Aは、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7において、インダクタL1,L21,L22同士が磁気的に結合されていないようにしたものであり、他の構成は同様となっている。すなわち、インダクタL1,L21,L22間の結合係数kは、0から1の間で任意に設定することが可能である(0≦k≦1)。
このような構成のスイッチング電源装置7Aにおいても、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。すなわち、図示はしていないが、DC−DCコンバータとしての動作およびAC−DCコンバータとしての動作のいずれも、第2の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
[変形例6]
図39は、変形例6に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7B)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置7Bは、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7において、2次側巻線Lsにおける巻き方向を逆にしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置7Bにおいても、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
一例として、例えば図40(A)〜(J)に示したように、DC−DCコンバータとしての動作(入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合:タイミングt40〜t47)は、第2の実施の形態で説明した図25(A)〜(J)に示した動作(タイミングt30〜t37)と同様のものとなる。また、図示はしていないが、AC−DCコンバータとしての動作も、第2の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
なお、本変形例では、スイッチング電源装置7において2次側巻線Lsの巻き方向を逆にしているが、このように2次側巻線Lsの巻き方向を変えずに、スイッチング電源装置7において、インダクタL21,L22における巻線の巻き方向を共に逆にするようにしてもよい。
[変形例7]
図41は、変形例7に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7C)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置7Cは、上記変形例5,6の回路構成を組み合わせたものに対応している。すなわち、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7において、インダクタL1,L21,L22同士が磁気的に結合されていないようにすると共に、2次側巻線Lsにおける巻線の巻き方向を逆にしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置7Cにおいても、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。すなわち、図示はしていないが、DC−DCコンバータとしての動作およびAC−DCコンバータとしての動作のいずれも、第2の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、上記第2の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
(スイッチング電源装置7Dの全体構成)
図42は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7D)の回路構成を表すものである。本実施の形態のスイッチング電源装置7Dは、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7において、整流平滑回路9の代わりに以下説明する整流平滑回路9Dを設けるようにしたものであり、他の構成は同様となっている。
整流平滑回路9Dは、第2の実施の形態の整流平滑回路9において、2つのインダクタL21,L22の代わりに2つの整流ダイオード33,34を設ける共に、1つのインダクタL2を更に設けるようにしたものである。ここで、この整流平滑回路9D内のインダクタL2と、スイッチング回路8内のインダクタL1とはそれぞれ、互いに磁気結合されている。なお、これらインダクタL2とインダクタL1との間の磁気結合においては、図示しないリーケージインダクタンスが設けられるようになっているが、そのようなリーケージインダクタンスの代わりに、個別のインダクタを用いるようにしてもよい。
整流ダイオード33は、接続点P7,P9間に配置され、整流ダイオード34は、接続点P10,P12間に配置されている。具体的には、整流ダイオード33のアノードは、接続点P9側に配置され、カソードは接続点P7側に配置されている。また、整流ダイオード34のアノードは、接続点P12側に配置され、カソードは接続点P10側に配置されている。なお、ここではこれらの整流ダイオード33,34が、本発明における「第1の素子」,「第2の素子」の一具体例に対応している。
インダクタL2は、出力ラインLO上において、接続点P10と出力平滑コンデンサCoutの一端との間に挿入配置されており、スイッチング回路8内のインダクタL1と互いに磁気結合されている。なお、ここではこのインダクタL2が、本発明における「第3のインダクタ」の一具体例に対応している。
ここで、整流平滑回路9Dにおける第3のブリッジ回路もまた、整流平滑回路9と同様に、図43(A)に示したように線対称の構成となっている。具体的には、接続点P9,P12間および出力ラインLO上に配置された素子ブロック(ここでは、2次側巻線LsまたはインダクタL2からなる素子ブロック)を素子ブロックFfとすると、この2つの素子ブロックFfと、出力ラインLO上の接続点P7,P10間の点と、接地ラインLG上の接続点P8,P11間の点とを通る仮想線S−S’に対して、第3のブリッジ回路における各々のアームの素子ブロックDd(ここでは、整流ダイオード33または整流ダイオード34からなる素子ブロック)および素子ブロックEe(ここでは、整流ダイオード31または整流ダイオード32からなる素子ブロック)がそれぞれ、線対称の構成となっている。なお、図43(A)では、整流平滑回路9D内において、接続点P9,P12間および出力ラインLO上に素子ブロックFfが配置されているが、例えば図43(B)に示したように、接続点P9,P12間および接地ラインLG上に素子ブロックFfが配置されているようにしてもよい。
(スイッチング電源装置7Dの作用・効果)
次に、本実施の形態のスイッチング電源装置7Dの作用および効果について説明する。なお、このスイッチング電源装置7Dの基本動作については、整流動作が4つの整流ダイオード31〜34によってなされること以外については、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7と同様であるため、説明を省略する。
(1.DC−DCコンバータとしての動作)
最初に、図44〜図51を参照して、スイッチング電源装置7Dの動作の一例として、DC−DCコンバータとしての動作について詳細に説明する。
図44は、スイッチング電源装置7Dにおける各部の電圧波形または電流波形をタイミング波形図で表したものであり、図45〜図51に示したように、直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の(入力端子T1側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合に対応している。ここで、図44中の(A),(B)は、駆動信号SG1,SG2の電圧波形を表している。(C)は、図42に示したインダクタL1を流れる電流IL1の電流波形を表している。(D)は、接続点P6,P3間の1次側巻線LpおよびインダクタLrを流れる電流ILpの電流波形を表している。(E)は、前述した素子群M2を流れる電流IM2の電流波形、この素子群M2の両端間の電圧VM2の電圧波形、ならびに前述した電圧和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(F)は、前述した素子群M1を流れる電流IM1の電流波形、この素子群M1の両端間の電圧VM1の電圧波形、ならびに前述した電圧和(VC3+VC4)の電圧波形を表している。(G)は、インダクタL2の両端間の電圧VL2の電圧波形を表している。(H)は、整流ダイオード31の両端間の電圧V31および整流ダイオード32の両端間の電圧V32の電圧波形を表している。(I)は、整流ダイオード31〜34を流れる順方向の電流I31〜I34および2次側巻線Lsを流れる電流ILsの電流波形(ここでは、(−ILs)の電流波形)を表している。(J)は、出力電流Ioutの電流波形、ならびに出力電圧Voutおよび出力平滑コンデンサCoutの両端間の電圧Vcoutの電圧波形を表している。なお、各電圧および各電流の方向はそれぞれ、図42に矢印で示した方向を正方向としている。
また、図45〜図51は、図44中の1周期分の動作の各タイミング(タイミングt50〜t57(t50))におけるスイッチング電源装置1の動作状態を表したものである。
まず、図45に示したタイミングt50〜t51までの期間では、スイッチング素子S1がオン状態となり(図44(A))、スイッチング素子S2はオフ状態となる(図44(B))。したがって、スイッチング回路8内には、第2の実施の形態と同様に、図中に示したようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。そして、このようなループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れることにより、インダクタLrが励磁されると共に、トランスの1次側(1次側巻線Lp)から2次側(2次側巻線Ls)へ電力伝送が行われる。これにより、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)には、図中に示したようなループ電流I3aが流れる。具体的には、このループ電流I3aは、2次側巻線Ls、整流ダイオード34、インダクタL2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード31の順に介して周回して流れ、これにより負荷5が駆動される。
次に、図46で示したタイミングt51〜t52までの期間では、タイミングt51において、スイッチング素子S1がオフ状態となる(図44(A))。すると、スイッチング回路8内には、第2の実施の形態と同様に、図中に示したようなループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)には、図中に示したような、ループ電流I3a,I3b,I3cがそれぞれ流れる。このうち、ループル電流I3bは、具体的には、整流ダイオード33、インダクタL2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード31の順に介して、周回して流れる。また、ループ電流I3cは、2次側巻線Ls、整流ダイオード34、インダクタL2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード31の順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I3a,I3b,I3cにより、負荷5が駆動される。
次に、図47で示したタイミングt52〜t53までの期間では、タイミングt52において、スイッチング素子S2がオン状態となる(図44(B))。すると、スイッチング回路8内には、第2の実施の形態と同様に、図中に示したようなループ電流I1e,I1fがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)では、上記したループ電流I3b,I3cに加え、ループ電流I3dが新たに流れるようになる。具体的には、このループ電流I3dは、2次側巻線Ls、整流ダイオード33、インダクタL2、出力端子T3、負荷5、出力端子T4および整流ダイオード32の順に介して、周回して流れる。そして、このようなループ電流I3b,I3c,I3dにより、負荷5が駆動される。
次に、図48で示したタイミングt53〜t54までの期間では、スイッチング回路8内では、依然としてループ電流I1e,I1fがそれぞれ流れている。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)では、上記したループ電流I3b,I3cが流れなくなる。すなわち、整流平滑回路9D内では、ループ電流I3dのみが流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図49で示したタイミングt54〜t55までの期間では、タイミングt54において、スイッチング素子S2がオフ状態となる(図44(B))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したように、前述したループ電流I1c,I1dがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)では、依然としてループ電流I3dが流れることにより、負荷5が駆動される。
次に、図50で示したタイミングt55〜t56までの期間では、タイミングt55において、スイッチング素子S1がオン状態になる(図44(A))。すると、スイッチング回路8内には、図中に示したように、前述したループ電流I1a,I1bがそれぞれ流れる。一方、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)では、図中に示したように、前述したループ電流I3b,I3c,I3dがそれぞれ流れるようになり、これにより負荷5が駆動される。
次に、図51で示したタイミングt56〜t57までの期間では、まず、タイミングt56において、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)において、図中に示したように、前述したループ電流I3a,I3b,I3cがそれぞれ流れるようになり、これにより負荷5が駆動される。その後、タイミングt57(t50)において、トランスの2次側(整流平滑回路9D内)において、図45中に示したように、前述したループ電流I3aが流れるようになる。以上で、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合における、1周期分のDC−DCコンバータとしての動作が終了し、図44中のタイミングt50と等価な状態となる。
一方、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の(入力端子T2側が高圧の)直流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置7DにおけるDC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。
すなわち、本実施の形態のスイッチング電源装置7Dにおいても、スイッチング回路8における第1のブリッジ回路が点対称の構成となっている。また、整流平滑回路9Dにおける第3のブリッジ回路も第2の実施の形態の整流平滑回路9と同様に、前述した図43に示したように線対称の構成となっている。
そして、第1および第3のブリッジ回路がこのような対称性のある回路構成となっていることにより、直流電源10によって入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合も、図44〜図51を参照してこれまで説明したDC−DCコンバータの動作(直流電源10によって入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合の動作)と同様の動作となる。
(2.AC−DCコンバータとしての動作)
これらのことから、交流電源20によって入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した場合には、スイッチング電源装置7DにおけるAC−DCコンバータとしての動作は、以下のようになる。すなわち、これまで説明した、入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作と、入力端子T1,T2間に負極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合のDC−DCコンバータとしての動作とを、交互に繰り返すことにより、入力端子T1,T2間に交流の入力電圧Vinを入力した際に、AC−DCコンバータとしての動作が実現される。このようにして、本実施の形態のスイッチング電源装置7Dにおいても、第2の実施の形態のスイッチング電源装置1と同様に、単一の回路構成によって、DC−DCコンバータとしての動作と、AC−DCコンバータとしての動作との双方が実現される。
これにより、本実施の形態のスイッチング電源装置7Dにおいても、前述した比較例のような整流ブリッジ回路が不要となると共に、トランスの1次側が、1つの(1段構成の)回路(スイッチング回路2)で済むようになる。したがって、上記比較例と比べ、簡易な構成(少ない部品点数)でAC−DCコンバータとしての動作が実現可能となる。
また、整流平滑回路9D内にインダクタL2が設けられているため、このインダクタL2を設けない場合と比べ、出力電流Ioutに含まれるリップルが小さくなると共に、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルも小さくなる。
(3.昇圧動作)
ここで、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、スイッチング回路2においてスイッチング素子S1,S2のデューティ比を制御することにより、入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となっているようにするのが好ましい。
具体的には、ここで、トランスにおける1次側巻線Lpの巻き数をNp,2次側巻線Lsの巻き数をNs、1次側巻線Lpと2次側巻線Lsとの巻き数比をn(=Np/Ns)、インダクタL1における巻線の巻き数をNp1、インダクタL2における巻線の巻き数をNs1、インダクタL1とインダクタL2との巻き数比をn1(=Np1/Ns1)、インダクタL1,L2間の結合係数をk(0<k≦1)、スイッチング素子S1のオン時間およびオフ時間をそれぞれton,toff、スイッチング周期をT(=ton+toff)、スイッチング素子S1のオンデューティ比をD(=ton/T)とすると、定常状態では、インダクタL1,L2および1次側巻線Lpのインダクタンスについて、以下の(16)〜(18)式が成り立つ。なお、式中のVinは入力電圧を、Voutは出力電圧を、VC3はコンデンサC3の両端間の電圧を、VC4はコンデンサC4の両端間の電圧を、それぞれ表している。
Figure 0005640464
ここで、これらの(16)〜(18)式を整理すると、入出力電圧比(Vout/Vin)および電圧VC3,VC4を規定する以下の(19)〜(21)式が導出される。このとき、(19)式により、(Vout/Vin)>1を満たすように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dを設定するようにすれば、上記したような入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。すなわち、ここでは、2D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすようにすればよいことになる。また、例えば巻き数比n=1とした場合には、(19)式により、スイッチング素子S1のオンデューティ比D<0.5となることが分かる。
Figure 0005640464
これにより、例えば図52に示したように、スイッチング素子S1のオンデューティ比Dが、デューティ閾値Dth2((Vout/Vin)=1のときのオンデューティ比Dに対応)よりも大きくなるように設定することにより、実際に入力電圧Vinに対する昇圧動作が可能となることが分かる。
また、第2の実施の形態における(13)式と本実施の形態における(19)式とを比較すると、(19)式では、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの電圧比(Vout/Vin)が、(13)式に対して2倍の値となる。このため、図52から分かるように、第2の実施の形態におけるデューティ閾値Dth1よりも、本実施の形態におけるデューティ閾値Dth2のほうが小さくなる。その結果、本実施の形態の昇圧区間ΔD2(昇圧動作が可能なオンデューティ比Dの範囲)のほうが、第2の実施の形態の昇圧区間ΔD1よりも広くなり、昇圧動作を実現し易くなる。
以上のように本実施の形態では、図42に示した構成のスイッチング回路8と、1次側巻線Lpおよび2次側巻線Lsを有するトランスと、整流平滑回路9Dとを設けるようにしたので、第2の実施の形態のスイッチング電源装置7と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。すなわち、DC−DCコンバータとしての動作とAC−DCコンバータとしての動作との双方が、単一の回路で実現されるようになり、動作の自由度を高めることが可能となる。
また、整流平滑回路9D内にインダクタL2を設けるようにしたので、このインダクタL2を設けない場合と比べ、出力電流Ioutに含まれるリップルを小さくすることができると共に、入力電流(インダクタL1を流れる電流IL1)に含まれるリップルも小さくすることができる。よって、例えばDC−DCコンバータとしての動作を行う際に、この入力電流におけるノイズを低減することが可能となる一方、例えばAC−DCコンバータとしての動作を行う際には、力率を向上させることが可能となる。
次に、上記第3の実施の形態の変形例(変形例8,9)について説明する。なお、第3の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例8]
図53は、変形例8に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7E)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置7Eは、第3の実施の形態のスイッチング電源装置7Dにおいて、インダクタL1,L2同士が磁気的に結合されていないようにしたものであり、他の構成は同様となっている。すなわち、インダクタL1,L2間の結合係数kは、0から1の間で任意に設定することが可能である(0≦k≦1)。
このような構成のスイッチング電源装置7Eにおいても、第3の実施の形態のスイッチング電源装置7Dと同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
一例として、例えば図54(A)〜(J)に示したように、DC−DCコンバータとしての動作(入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合:タイミングt60〜t67)は、第3の実施の形態で説明した図44(A)〜(J)に示した動作(タイミングt50〜t57)と同様のものとなる。また、図示はしていないが、AC−DCコンバータとしての動作も、第3の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
ここで、本変形例のスイッチング電源装置7Eでは、定常状態において、インダクタL1,L2および1次側巻線Lpのインダクタンスについて、以下の(22)〜(24)式が成り立つ。そして、これらの(22)〜(24)式を整理すると、第3の実施の形態と同様に、入出力電圧比(Vout/Vin)および電圧VC3,VC4を規定する前述の(19)〜(21)式が導出されるようになっている。
Figure 0005640464
[変形例9]
図55は、変形例9に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置7F)の回路構成を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置7Fは、第3の実施の形態のスイッチング電源装置7Dにおいて、インダクタL2における巻線の巻き方向を逆にしたものであり、他の構成は同様となっている。
このような構成のスイッチング電源装置7Fにおいても、第3の実施の形態のスイッチング電源装置7Dと同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
一例として、例えば図56(A)〜(J)に示したように、DC−DCコンバータとしての動作(入力端子T1,T2間に正極性の直流の入力電圧Vinを入力した場合:タイミングt70〜t77)は、第3の実施の形態で説明した図44(A)〜(J)に示した動作(タイミングt50〜t57)と同様のものとなる。また、図示はしていないが、AC−DCコンバータとしての動作も、第3の実施の形態で説明した動作と同様のものとなる。
ここで、本変形例のスイッチング電源装置7Eにおいても、定常状態において、インダクタL1,L2および1次側巻線Lpのインダクタンスについて、以下の(25)〜(27)式が成り立つ。そして、これらの(25)〜(27)式を整理すると、第3の実施の形態と同様に、入出力電圧比(Vout/Vin)および電圧VC3,VC4を規定する前述の(19)〜(21)式が導出されるようになっている。
Figure 0005640464
なお、本変形例または上記変形例8において、前述した第2の実施の形態の変形例6と同様に、2次側巻線Lsの巻き方向を逆にするようにしてもよい。
(その他の変形例)
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、例えば図57(A)中の駆動信号SG1,SG2で示したように、スイッチング素子S1,S2がいずれもPWMによるスイッチング動作を行う場合について説明したが、スイッチング素子S1,S2のスイッチング動作はこの場合には限られない。すなわち、例えば図57(B),(C)中の駆動信号SG1,SG2で示したように、スイッチング素子S1,S2のうち、一方がPWMによるスイッチング動作を行うと共に、他方が常時オフ状態となっているようにしてもよい。具体的には、図57(B)に示した例では、スイッチング素子S1がPWMによるスイッチング動作を行うと共に、スイッチング素子S2が常時オフ状態となっており、前述した正極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作を行う場合に対応している。一方、図57(C)に示した例では、スイッチング素子S2がPWMによるスイッチング動作を行うと共に、スイッチング素子S1が常時オフ状態となっており、前述した負極性入力時のDC−DCコンバータとしての動作を行う場合に対応している。このように構成した場合、スイッチング回路におけるスイッチング動作を制御する回路(駆動回路)の構成が簡素化されるため、部品点数の削減やコストの低減が可能となる。なお、これら図57(A)〜(C)に示したスイッチング素子S1,S2におけるスイッチング動作において、前述したように、極性(正極性または負極性)に応じて、スイッチング信号SG1,SG2の中身を入れ換えることにより、スイッチング素子S1,S2同士の動作を入れ換えるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、図58(A)に示したような構成からなる第1のブリッジ回路を有するスイッチング回路2,2D(7)(スイッチング回路2等)を例に挙げて説明したが、スイッチング回路における第1のブリッジ回路の構成は、これには限られない。具体的には、例えば図58(B)に示したスイッチング回路2Eのように、スイッチング回路2等におけるブリッジ回路において、ダイオードD1,D2の向きがそれぞれ逆となるように配置してもよい。すなわち、ダイオードD1において、アノードが接続点P3側に配置されると共にカソードが接続点P2側に配置され、ダイオードD2において、アノードが接続点P6側に配置されると共にカソードが接続点P4側に配置されるようにしてもよい。また、例えば図58(C),(D)に示したスイッチング回路2F,2Gのように、スイッチング回路2等,2Eにおけるブリッジ回路に対し、2つのアームの左右の位置がそれぞれ逆となるようにブリッジ回路を構成してもよい。ここで、図58(C)に示したスイッチング回路2Fでは、ダイオードD1,D2の向きが、スイッチング回路2等と同様となるように配置される一方、図58(D)に示したスイッチング回路2Gでは、ダイオードD1,D2の向きが、スイッチング回路2Eと同様となるように配置されている。なお、これらの図58(A)〜(D)では、インダクタLrの図示を省略していると共に、1次側巻線を、1つの1次側巻線Lpとしてまとめて図示している。
更に、上記実施の形態等では、上記した図58(A)〜(D)に示したように、スイッチング回路内において、スイッチング素子S1,S2の双方が設けられている場合について説明したが、スイッチング回路の構成はこれには限られない。すなわち、例えば図59(A)〜(D)に示したスイッチング回路2H〜2Kおよび図60(A)〜(D)に示したスイッチング回路2L〜2Oのように、スイッチング回路内において、スイッチング素子S1,S2のうちの一方のみが設けられているようにしてもよい。具体的には、図59(A)〜(D)に示したスイッチング回路2H〜2Kでは、スイッチング素子S1のみが設けられている。一方、図60(A)〜(D)に示したスイッチング回路2L〜2Oでは、スイッチング素子S2のみが設けられている。詳細には、これらのスイッチング回路2H〜2Oでは、ダイオードD1,D2とコンデンサC3,C4とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成されている。そして、ダイオードD1,D2のうちの一方に対してスイッチング素子S1またはスイッチング素子S2が並列接続されると共に、ダイオードD1,D2が互いに逆方向を向くように配置されている。したがって、上記実施の形態等では、例えば図61(A)に示したように駆動信号SG1,SG2の双方がスイッチング回路に対して供給されていたのに対し、スイッチング回路2H〜2Kに対しては、例えば図61(B)に示したように駆動信号SG1のみが供給される一方、スイッチング回路2L〜2Oに対しては、例えば図61(C)に示したように駆動信号SG2のみが供給されることになる。このような構成のスイッチング回路2H〜2Oを備えたスイッチング電源装置では、DC−DCコンバータとして動作する。また、これらのスイッチング回路2H〜2O内では、ダイオードD1,D2のうちの一方に対してスイッチング素子S1またはスイッチング素子S2が並列接続されていることにより、ダイオードD1,D2の双方にスイッチング素子S1,S2が並列接続されている場合と比べ、スイッチング回路内のスイッチング素子の個数(素子数)が少なくて済むようになる。したがって、スイッチング回路内の素子数を削減しつつDC−DCコンバータとして動作させることができ、簡単な構成によりDC−DCコンバータとしての動作を実現することが可能となる。なお、これらの場合についても、上記実施の形態等と同様に、スイッチング素子S1,S2としては、例えばMOS−FETやIGBTなどのスイッチ素子が用いられる。スイッチ素子としてMOS―FETを用いた場合には、上記コンデンサC1,C2およびダイオードD1,D2をそれぞれ、このMOS―FETの寄生容量または寄生ダイオードから構成することが可能である。また、上記コンデンサC1,C2をそれぞれ、ダイオードD1,D2の接合容量で構成することも可能である。このように構成した場合、スイッチ素子とは別個にコンデンサC1,C2やダイオードD1,D2を設ける必要がなくなり、回路構成を簡素化することができる。
加えて、上記実施の形態等では、主に、スイッチング電源装置が、DC−DCコンバータとしての機能とAC−DCコンバータとしての機能との双方を有する場合について説明したが、必ずしも双方の機能を有していなくてもよい。同様に、上記実施の形態等では、主に、スイッチング回路において昇圧動作が可能となっている場合について説明したが、場合によってはそのような昇圧動作を行わないようにしてもよく、あるいは、昇圧動作、降圧動作および昇降圧動作のいずれも行うことが可能となっているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等において説明した変形例等を組み合わせてもよい。
10…直流電源、20…交流電源、1,1A〜1D,7〜7F…スイッチング電源装置、2,2D〜2O,8…スイッチング回路、3,3C,3D,9,9D…整流平滑回路、31〜34…整流ダイオード、4…制御回路、5…負荷、6…極性検出部、S1,S2…スイッチング素子、D1,D2…ダイオード、C1〜C4…コンデンサ、L1,L2,L21,L22,Lr…インダクタ、Lp,Lp1,Lp2…1次側巻線、Ls,Ls1,Ls2…2次側巻線、Cout…出力平滑コンデンサ、Aa,Bb,Cc,Dd,Ee,Ff…素子ブロック、R0〜R2…抵抗器、LD61,LD62…発光ダイオード(LED)、Tr61,Tr62…フォトトランジスタ、Vcc…電源、n,n1,n2…巻数比、k…結合係数、T…スイッチング周期、ton…オン時間、toff…オフ期間、D…オンデューティ比、Dth,Dth1,Dth2…デューティ閾値、ΔD1,ΔD2…昇圧区間、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、L11,L12…接続ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、P1〜P14…接続点、Vin…入力電圧、Vout…出力電圧、Iout…出力電流、VM1,VM2,VC3,VC4,VL2,VL21,VL22,VLs1,VLs2,V31,V32,Vcout…電圧、V13,V14…電位、IL1,IL2,IM1,IM2,ILp,I31〜I34,I1a〜I1g,I2a〜I2d,I3a〜I3d…電流(電流経路)、SG1,SG2…駆動信号、CTL1,CTL2…制御信号、t0〜t7,t10〜t17,t20〜t27,t30〜t37,t40〜t47,t50〜t57,t60〜t67,t70〜t77…タイミング。

Claims (10)

  1. 入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、
    前記入力端子対側に配置された1次側巻線と、前記出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、
    前記入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、
    前記出力端子対側に配置され、第2のインダクタを有する整流平滑回路と
    を備え、
    前記スイッチング回路内において、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に前記第1の容量素子と前記第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成され、
    前記第1の整流素子が前記第1のスイッチング素子に並列接続されると共に前記第2の整流素子が前記第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置され、
    前記第1のインダクタが、前記入力端子対と前記第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、
    前記1次側巻線が前記第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、前記2次側巻線が前記整流平滑回路内に配置され
    前記1次側巻線が、互いに直列接続された第1および第2の1次側巻線により構成され、
    前記2次側巻線が、前記第1の1次側巻線に磁気結合された第1の2次側巻線と、前記第2の1次側巻線に磁気結合された第2の2次側巻線とにより構成されている
    スイッチング電源装置。
  2. 前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとが、互いに磁気結合されている
    請求項に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記整流平滑回路は、第3および第4の整流素子と、第3の容量素子とを有し、
    前記整流平滑回路内において、前記第1の2次側巻線と前記第3の整流素子とからなる一方のアームと、前記第2の2次側巻線と前記第4の整流素子とからなる他方のアームとにより、第2のブリッジ回路が構成され、
    前記第2のインダクタが、前記第2のブリッジ回路にHブリッジ接続され、
    前記第3の容量素子が、前記第2のブリッジ回路と前記出力端子対とを結ぶ一対の接続ライン間に配置されている
    請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記スイッチング回路において、前記第1および第2のスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、前記入力電圧に対する昇圧動作が可能となっている
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第1のスイッチング素子のオンデューティ比をD、前記トランスにおける前記1次側巻線と前記2次側巻線との巻き数比をnとしたとき、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすように、前記オンデューティ比Dが設定されている
    請求項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、
    前記入力端子対側に配置された1次側巻線と、前記出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、
    前記入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、
    前記出力端子対側に配置され、インダクタからなる第1および第2の素子と、第3および第4の整流素子と、第3の容量素子とを有する整流平滑回路と
    を備え、
    前記スイッチング回路内において、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に前記第1の容量素子と前記第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成され、
    前記第1の整流素子が前記第1のスイッチング素子に並列接続されると共に前記第2の整流素子が前記第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置され、
    前記第1のインダクタが、前記入力端子対と前記第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、
    前記1次側巻線が前記第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、前記2次側巻線が前記整流平滑回路内に配置され、
    前記整流平滑回路内において、前記第1の素子と前記第3の整流素子とからなる一方のアームと、前記第2の素子と前記第4の整流素子とからなる他方のアームとにより、第3のブリッジ回路が構成され、
    前記第3の容量素子が、前記第3のブリッジ回路と前記出力端子対とを結ぶ一対の接続ライン間に配置され、
    前記2次側巻線が前記第3のブリッジ回路にHブリッジ接続されている
    スイッチング電源装置。
  7. 前記第1のインダクタと、前記第1の素子としてのインダクタと、前記第2の素子としてのインダクタとがそれぞれ、互いに磁気結合されている
    請求項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記スイッチング回路において、前記第1および第2のスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、前記入力電圧に対する昇圧動作が可能となっている
    請求項または請求項に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記第1のスイッチング素子のオンデューティ比をD、前記トランスにおける前記1次側巻線と前記2次側巻線との巻き数比をnとしたとき、D×(1−D)>n×(1−2D)を満たすように、前記オンデューティ比Dが設定されている
    請求項に記載のスイッチング電源装置。
  10. 入力端子対から入力される入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、
    前記入力端子対側に配置された1次側巻線と、前記出力端子対側に配置された2次側巻線とを有するトランスと、
    前記入力端子対側に配置され、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、第1および第2の容量素子と、第1のインダクタとを含んで構成されたスイッチング回路と、
    前記出力端子対側に配置された整流平滑回路と
    を備え、
    前記スイッチング回路内において、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とが互いに対角配置されると共に前記第1の容量素子と前記第2の容量素子とが互いに対角配置されることにより、第1のブリッジ回路が構成され、
    前記第1の整流素子が前記第1のスイッチング素子に並列接続されると共に前記第2の整流素子が前記第2のスイッチング素子に並列接続され、かつ、これら第1の整流素子と第2の整流素子とが互いに逆方向を向くように配置され、
    前記第1のインダクタが、前記入力端子対と前記第1のブリッジ回路との間の接続ライン上に配置され、
    前記1次側巻線が前記第1のブリッジ回路にHブリッジ接続されると共に、前記2次側巻線が前記整流平滑回路内に配置され、
    前記第1および第2のスイッチング素子のうち、一方がPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)によるスイッチング動作を行うと共に、他方が常時オフ状態となっている
    スイッチング電源装置。
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