JP4946171B2 - インダクタンス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のインダクタンス素子が複合されて成型されるインダクタンス装置に関するものである。
特許文献1に開示されているインダクタおよびトランスでは、図9に示すように、コア部材100は、2つの対称的な磁束ループM100、M200を形成するように、I型のコア部材およびE型のコア部材を組み合わせて構成される。コア部材100に形成される磁束ループM100、M200の共通路の部分には第1の巻線LMが巻回されている。2つの磁束ループM100、M200の各分岐路の部分にはそれぞれ第2の巻線L100および第3の巻線L200が直列に接続されて巻回されている。
第2および第3の巻線L100、L200は第1の巻線LMで生成される磁束に感応しないようにすることができ、第1の巻線LMは第2および第3の巻線L100、L200で生成される磁束に感応しないようにすることができる。磁束ループの一部を共用しながら、第1の巻線LMと第2および第3の巻線L100、L200とを独立した構成にするものである。
特開平8−298219号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているインダクタおよびトランスでは、直列接続された第2の巻線と第3の巻線との接続点に分岐経路を結線することに関しては何ら開示されておらず、接続点を電気的に取り出すことについては何ら示唆されていない。このため、特許文献1に記載されているインダクタおよびトランスを用いて回路を構成する際、第2の巻線と第3の巻線とは、1つのインダクタンス素子として利用することはできるものの、各々の巻線を別個独立のインダクタンス素子として利用することはできない。回路構成上の制約となり問題である。
本発明は前記背景技術に鑑みなされたものであり、複数のインダクタンス素子が複合されて成型されるインダクタンス装置において、直列接続された2つの巻線の接続点を電気的に取り出せる構成とすることにより、複数のインダクタンス素子を一体に成型することに伴う実装面積の縮小や電気特性の向上といった効果を確保しながら、多様な回路構成に適用可能なインダクタンス装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項に係るインダクタンス装置は、平面視矩形形状の天板部と、平面視矩形形状の底板部と、天板部と底板部とを接続する第1側柱部乃至第3側柱部とを有するコア部と、コア部の一部の底板部および天板部の外周辺のうち隣り合う角部に第1側柱部および第2側柱部が形成され、第1磁束ループが、天板部、底板部、第1側柱部、および第2側柱部とを含んで周回する第1コアと、コア部の一部の底板部および天板部の外周辺のうち第1側柱部および第2側柱部に挟まれた外周辺に対向し、かつ、第1側柱部および第2側柱部に挟まれていない外周辺に沿って形成され、第2磁束ループが、天板部、底板部、第3側柱部、および第1側柱部とを含む第1の分岐路と、天板部、底板部、第3側柱部、および第2側柱部とを含む第2の分岐路との一対の分岐路に周回する第2コアと、第1コアに巻回される巻線であって、互いに直列接続され、通電された場合に第1磁束ループを重畳する方向に、第1側柱部と第2側柱部とのそれぞれに巻回される第1および第2巻線と、第2コアに巻回される巻線であって、第3側柱部に巻回されると共に、第1乃至第3側柱部に囲まれる空間で、第1および第2巻線の接続点に結線される第3巻線とを備え、第1および第2磁束ループは、第1側柱部において磁束方向が同方向であり、第2側柱部において磁束方向が逆方向である。
これにより、請求項1のインダクタンス装置では、第1乃至第3巻線が、一部を共有する第1および第2コアに各々巻回され複合されて形成されるので、省面積の複合されたインダクタンス装置を構成することができる。
また、第1コアと第2コアとは、少なくとも一部が共有部分を有して構成されており、共有部分に含まれている第2コアの一対の分岐路おいては、第1コアを周回する第1磁束ループの磁束方向に対して、第2コアを周回する第2磁束ループの磁束方向が、分岐路ごとに逆方向である。ここで、第1コアでは、第2コアの2つの分岐路の各々にあたる部分に、通電によって第1磁束ループが重畳するように第1および第2巻線が巻回されている。このため、第1巻線と第2巻線とで、巻線方向に対して互いに反対方向に第2磁束ループが周回する。第2磁束ループの磁束により第1巻線と第2巻線とに誘起される起電力は、互いに逆方向となり相殺される。
また、第2コアには、第1コアとの非共有部分に、第2磁束ループを形成する第3巻線が巻回されている。このため、各々の分岐路を周回する第1磁束ループは、分岐路ごとに第3巻線の巻線方向に対して磁束の周回する方向が逆転する。第3巻線に対して分岐路ごとに反対方向の起電力を発生させる。第3巻線に誘起される起電力は相殺される。第1および第2巻線が巻回されている第1コアを周回する第1磁束ループと、第3巻線が巻回されている第2コアを周回する第2磁束ループとは、互いに干渉することはない。
また、直列接続されてなる第1および第2巻線の接続点には、第1分岐線路が結線されている。第1分岐線路を第1または/および第2巻線の端子とすることができるので、第1巻線と第2巻線とを個別の巻線として回路構成することができる。第1および第2巻線を1つの巻線とする場合も加えて多様な回路構成を実現することができる
また、請求項に係るインダクタンス装置は、請求項に記載のインダクタンス装置において、第1コアに巻回され、第1コアを磁心として、第1および第2巻線と共にフォワード型トランスを構成する第4巻線を備えることを特徴とする。
請求項のインダクタンス装置では、第1コアに、第1および第2巻線と共に、第1コアを磁心としてフォワード型トランスを構成して第4巻線が巻回されている。これにより、第1および第2巻線と第4巻線とにより、フォワード型のトランスが構成される。この場合、第4巻線を1次側巻線とし、第1および第2巻線を2次側巻線とし、第1分岐線路を2次側巻線の中間タップとして回路を構成してやれば、フォワード型トランスを使用する電源装置を構成することができる。
また、請求項に係るインダクタンス装置は、請求項2に記載のインダクタンス装置において、第4巻線は、巻線の中間位置に第2分岐線路を備えることを特徴とする。
請求項のインダクタンス装置では、第1および第2巻線と同じ巻回方向で巻回された第4巻線に第2分岐線路が備えられている。これにより、第4巻線を1次側巻線とし、第1および第2巻線を2次側巻線とし、第1分岐線路を2次側巻線の中間タップ、第2分岐線路を1次側巻線の中間タップとして回路を構成してやれば、プッシュプル型のフォワードコンバータを構成することができる。
また、請求項に係るインダクタンス装置は、請求項からの何れか1項に記載のインダクタンス装置において、第2コアは、第1コアとの非共有部分においてコアギャップを備えることを特徴とする。
請求項のインダクタンス装置では、第2コアにコアギャップを有するので、第2コアに巻回されている第3巻線による磁束飽和密度を低減することができ、第2コアにおける磁束の飽和現象を防止することができる。
本発明によれば、複数のインダクタンス素子が複合されて成型されるインダクタンス装置において、直列接続された第1および第2巻線の接続点に第1分岐線路が結線されているので、第1および第2巻線の接続点を電気的に取り出すことができる。第1および第2巻線を1つのインダクタンス素子とする回路構成が可能なことに加えて、第1巻線、第2巻線の各々を個別のインダクタンス素子とする回路構成が可能となり、複数のインダクタンス素子を一体に成型したことに伴う実装面積の縮小や電気特性の向上といった効果を確保しながら、多様な回路構成を実現することが可能なインダクタンス装置を提供することができる。
以下、本発明のインダクタンス装置、および電源装置について具体化した実施形態を図1乃至図8に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、第1実施形態のインダクタンス装置11を示す斜視図である。インダクタンス装置11のコア部材2は、平面視で矩形形状の底板部および天板部が、3本の柱状部21乃至23で連結された構造を有している。図2は、インダクタンス装置11を、底板部の底面または天板部の上面と平行に柱状部21乃至23で切断し、天板部の方向から底板部に向かって見た場合の断面図である。柱状部21、22は、底板部および天板部の外周辺のうち、隣り合う角部に形成されている。また、柱状部23は、底板部および天板部の外周辺のうち、柱状部21および22に挟まれた外周辺に対向する外周辺に沿って形成されている。
各々の柱状部21乃至23には、第1乃至第3巻線L1乃至L3が巻回されている。第1巻線L1は、端子T1と端子TM1との間で柱状部21に反時計回りに巻回されている。また、第2巻線L2は、端子T2と端子TM1との間で柱状部21に時計回りに巻回されている。第1巻線L1と第2巻線L2とは端子TM1で連結されている。端子TM1が第1分岐線路を形成している。柱状部21に巻回される第1巻線L1と柱状部22に巻回される第2巻線L2とは、互いに逆方向に巻回されているので、柱状部21、22は、底板部および天板部で連結されて第1コアを構成する。図3に示すように、第1コアを周回する磁束が第1磁束ループB1である。
第3巻線L3は、端子T31およびT32の間で、柱状部23に反時計回りに巻回されている。第3巻線L3が巻回されている柱状部23は、底板部と天板部とを介して柱状部21および22で2つの分岐路を経て柱状部23に戻る第2コアを構成する。図3に示すように、第2コアを周回する磁束は2つの分岐路に分岐して第2磁束ループB2を形成する。
ここで、図3に第1および第2磁束ループB1、B2の磁束経路を示す。第1磁束ループB1は、第1または/および第2巻線L1、L2が、端子T1から端子TM1、端子TM1から端子T2、または端子T1から端子T2の何れかに通電されて形成される。柱状部21から天板部を通って柱状部22に至り、底板部を通って柱状部21に戻る第1磁束ループB1が形成される。また、第2磁束ループB2は、第3巻線L3が端子T31から端子T32に向かって通電されて形成される。柱状部23から天板部を介して柱状部21、22に分岐し、底板部を通って柱状部23に戻る第2磁束ループB2が形成される。
柱状部21、22は、第1コアと第2コアとで共有されているので、柱状部21、22では、第1磁束ループB1と第2磁束ループB2とが混在する(領域X1および領域X2)。柱状部21の領域X1では、第1磁束ループB1と第2磁束ループB2とは逆方向の磁束方向となり、柱状部22の領域X2では、第1磁束ループB1と第2磁束ループB2とは同方向の磁束方向となる。第1磁束ループB1と第2磁束ループB2との磁束方向の関係が領域X1と領域X2とで逆転しているので、起電力等の外部からの磁束による影響は相殺される。互いに他の磁束ループの存在により磁束密度が影響を受けることはない。
第1実施形態のインダクタンス装置11によれば、第1乃至第3巻線L1乃至L3が柱状部21乃至23に巻回されて構成されている。第1および第2巻線L1、L2により形成される第1磁束ループB1が周回する第1コアと、第3巻線により形成される第2磁束ループB2が周回する第2コアとは、天板部と底板部の一部と共に、柱状部21、22を共有して構成されている。第1または/および第2巻線L1、L2によるインダクタンス素子と第3巻線L3によるインダクタンス素子とが複合されて成型されるので、省面積のインダクタンス装置11を構成することができる。
また、第3巻線L3により形成され2つの分岐路を有する第2コアを周回する第2磁束ループB2の磁束方向と、第1および第2巻線L1、L2により形成され第1コアを周回する第1磁束ループB1の磁束方向とは、第1および第2コアの共有部分に含まれる柱状部21においては逆方向(領域X1)、柱状部22においては同方向(領域X2)となる。このため、第1コアでは、外部からの第2磁束ループB2による起電力が相殺され、第2コアでは、外部からの第1磁束ループB1による起電力が相殺される。柱状部21、22に共有部分の一部を有して複数のインダクタンス素子が複合されて構成されるインダクタンス装置11において、第1および第2巻線L1、L2が巻回されている第1コアを周回する第1磁束ループB1と、第3巻線L3が巻回されている第2コアを周回する第2磁束ループB2とは、互いに干渉することはない。
また、直列接続されてなる第1および第2巻線L1、L2の接続点には端子TM1が備えられ第1分岐線路が結線されている。したがって、端子T1および端子T2により、第1および第2巻線L1、L2を一つのインダクタンス素子であるコイル素子として構成することができる。加えて、端子T1および端子TM1、端子T2および端子TM1により、第1および第2巻線L1、L2をそれぞれ独立のインダクタンス素子として取り出すことができる。これにより、例えば、第1および第2巻線L1、L2を、1次側/2次側巻線としてトランス素子を構成することができる。第1分岐線路を端子TM1に取り出すことができるので、第1および第2巻線L1、L2を個別のインダクタンス素子として回路構成することができる。第1および第2巻線L1、L2を一つのインダクタンス素子とする場合も加えて多様な回路構成を実現することができる。
図4は、第2実施形態のインダクタンス装置12の断面図である。第1実施形態のインダクタンス装置11に加えて、第4巻線L4が備えられている。第4巻線L4は、端子T41から時計回りに柱状部22に巻回され、更に柱状部21に反時計回りに巻回されて、端子T42に接続されている。各々の柱状部21、22における巻回方向は、第1巻線L1、第2巻線L2と同方向である。
また、第1実施形態のインダクタンス装置11における端子TM1、および端子T31は備えられていない。第1および第2巻線L1、L2の接続点である第1分岐線路は、インダクタンス装置12の内部で第3巻線L3に直結されている。
これにより、第1および第2巻線L1、L2と第1巻線L4とにより、フォワード型トランスを構成することができる。この場合、第4巻線L4をトランスの1次側巻線、第1および第2巻線L1、L2をトランスの2次側巻線とすれば、2次側巻線の中間タップが第3巻線L3で構成されるコイル素子に直結される構成とすることができる。トランスの2次側巻線である第1および第2巻線L1、L2の中間タップと第3巻線L3との結線を、最短の配線長で構成することができる。配線スペースの省スペース化を図ることができると共に、配線抵抗の低減を図ることができる。
図5は、インダクタンス装置11、12の応用例を示す回路図である。フルブリッジ構成でスイッチング制御されるフォワード型のトランスを使用する電源装置である。インダクタンス装置11にインダクタンス装置12と同様の第4巻線L4を追加する。これにより、インダクタンス装置11は、第4巻線L4を1次側巻線とし、第1および第2巻線L1、L2を2次側巻線として、フォワード型トランスが構成される。また第3巻線L3を平滑用コイルとする。第4巻線L4の端子T41、T42をフルブリッジ構成のトランジスタに接続する。第1および第2巻線L1、L2の両端部である端子T1、T2には、ダイオード素子D1、D2のカソード端子を接続する。ダイオード素子D1、D2のアノード端子は出力端子の負極に接続される。端子TM1は第3巻線L3の端子T31に接続する。端子T32は、出力端子の正極に接続される。出力端子間には平滑用コンデンサが接続される。これにより、フォワード型のトランスを使用する電源装置を構成することができる。
インダクタンス装置12を使用すれば、端子TM1と端子T31とを直結することができる。これにより、2次側回路において、2次側巻線である第1および第2巻線L1、L2から平滑用コイルである第3巻線L3に至る配線長を最短距離とすることができる。電源装置における配線長を短縮することができ、配線スペースの省スペース化を図ることができると共に、配線経路における熱損失を低減することができる。
図6は、第3実施形態のインダクタンス装置13の断面図である。第2実施形態のインダクタンス装置12に加えて、第4巻線L4の中間位置から第2分岐線路を取り出す端子TM2が備えられている。ここで、中間位置とは、柱状部21の巻線と柱状部22の巻線との中間にある位置である。
これにより、フォワード型トランスを構成する第1および第2巻線L1、L2と第4巻線L4において、1次側および第2次側の各々から中間タップを取り出すことができる。インダクタンス装置13を利用した電源装置を図7に示す。フォワードトランスの1次側回路構成をプッシュプル構成とすることができる。すなわち、第4巻線L4の中間タップの端子TM2を1次側電源に接続すると共に、第4巻線L4の両端部の端子T41、T42をそれぞれのスイッチング素子に接続する。
図8に示したコア部材2Aは、第1乃至第3実施形態のインダクタンス装置11乃至13に適用されるコア部材の変形例である。第3巻線L3が巻回される第2コアの柱状部23にコアギャップGを備える構成である。第1および第2巻線L1、L2と第4巻線L4とにより、フォワード型トランスを、図5、図7に示す電源装置に示した回路構成で制御する場合、フォワード型トランスでは通電方向が周期的に反転されて、第1コアを周回する第1磁束ループB1の方向が周期的に変化する制御が行なわれる。このため、第1コアに磁束が残留することはなく、コアギャップがなくとも第1コアの磁束密度が飽和してしまうことはない。これに対して、常に同方向からの通電を受ける平滑用コイルとして利用される第3巻線L3では、第2磁束ループB2の方向は常に同じ方向となる。第2コアの磁束密度の飽和を避けるためにコアギャップGを設けることが有効である。ここで、コアギャップGは、第3巻線L3に対してのみ備えることが必要である。コアギャップGは、第1磁束ループB1と第2磁束ループB2と非共有部分である柱状部23に設けられることが好ましい。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、コア部材2、2Aとして、第1および第2巻線L1、L2が巻回される柱状部21、22と、第3巻線L3が巻回される柱状部23との断面形状が異なる場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1乃至第3巻線L1乃至L3がそれぞれ巻回される柱状部を備えていればよく、個々の柱状部の断面形状は限定されるものではない。
また、第1実施形態で示したコア部材2では、底板部および天板部が、平面視で矩形形状を有する場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。底板部および天板部が、3角形形状やその他の多角形形状であってもよいことは言うまでもない。底板部および天板部を介して第1磁束ループが形成可能な柱状部21、22と、底板部および天板部を介し、柱状部21、22とを通って2つの分岐路を備える第2磁束ループが形成可能な柱状部23とを備えていればよい。
また、電源装置の例として、図5にフルブリッジ構成の電源装置を示し、図7にプッシュプル構成の電源装置を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ハーフブリッジ構成の電源装置についても同様に構成することができる。
また、例示された電源装置は、フォワード型トランスの1次側巻線への給電が周期的に反転する回路動作を行なうものである。この回路動作によれば、第1コアを周回する第1磁束ループの周回方向は周期的に反転することとなり、第1コアに磁化されてしまうことを防止することができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。1次側巻線に対して断続して同じ方向に給電する回路構成に対しても同様に適用することができる。この場合、第1コアにコアギャップを備えることにより、第1コアに残留する磁化に応じて、第1コアを周回する第1磁束ループが磁気飽和してしまうことを防止することができる。
第1実施形態のインダクタンス装置の斜視図である。 第1実施形態のインダクタンス装置の断面図である。 第1実施形態のインダクタンス装置における磁束ループを示す図である。 第2実施形態のインダクタンス装置の断面図である。 第1および第2実施形態のインダクタンス装置を使用する電源装置の回路図である。 第3実施形態のインダクタンス装置の断面図である。 第3実施形態のインダクタンス装置を使用する電源装置の回路図である。 実施形態のインダクタンス装置に使用されるコア部材の変形例を示す斜視図である。 特許文献1のインダクタンスおよびトランスを示す図である。
2、2A コア部材
11、12、13 インダクタンス装置
21、22、23 柱状部
B1 第1磁束ループ
B2 第2磁束ループ
D1、D2 ダイオード素子
G コアギャップ
L1 第1第3巻線
L2 第2巻線
L3 第3巻線
L4 第4巻線
T1、T2、T31、T32、T41、T42、TM1、TM2 端子

Claims (4)

  1. 平面視矩形形状の天板部と、平面視矩形形状の底板部と、前記天板部と前記底板部とを接続する第1側柱部乃至第3側柱部とを有するコア部と、
    前記コア部の一部の前記底板部および前記天板部の外周辺のうち隣り合う角部に第1側柱部および第2側柱部が形成され、第1磁束ループが、前記天板部、前記底板部、前記第1側柱部、および前記第2側柱部とを含んで周回する第1コアと、
    前記コア部の一部の前記底板部および前記天板部の外周辺のうち前記第1側柱部および前記第2側柱部に挟まれた外周辺に対向し、かつ、前記第1側柱部および前記第2側柱部に挟まれていない外周辺に沿って形成され、第2磁束ループが、前記天板部、前記底板部、前記第3側柱部、および前記第1側柱部とを含む第1の分岐路と、前記天板部、前記底板部、前記第3側柱部、および前記第2側柱部とを含む第2の分岐路との一対の分岐路に周回する第2コアと、
    前記第1コアに巻回される巻線であって、互いに直列接続され、通電された場合に前記第1磁束ループを重畳する方向に、前記第1側柱部と前記第2側柱部とのそれぞれに巻回される第1および第2巻線と、
    前記第2コアに巻回される巻線であって、前記第3側柱部に巻回されると共に、前記第1乃至第3側柱部に囲まれる空間で、前記第1および第2巻線の接続点に結線される第3巻線とを備え、
    前記第1および第2磁束ループは、前記第1側柱部において磁束方向が同方向であり、前記第2側柱部において磁束方向が逆方向であることを特徴とするインダクタンス装置。
  2. 前記第1コアに巻回され、前記第1コアを磁心として、前記第1および第2巻線と共にフォワード型トランスを構成する第4巻線を備えることを特徴とする請求項に記載のインダクタンス装置。
  3. 前記第4巻線は、巻線の中間位置に第2分岐線路を備えることを特徴とする請求項に記載のインダクタンス装置。
  4. 前記第2コアは、前記第1コアとの非共有部分においてコアギャップを備えることを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のインダクタンス装置。
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