JP5577120B2 - 車両のインナーラック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のインナーラック構造の改良に関する。
スクータ型車両では、上から物品を収納する形式の物入れ(インナーラック)を装備するものが知られている(例えば、特許文献1(図8)参照。)。
特許文献1の図8に示されるように、車体を覆うカバー部材(15)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)に板部材(16)が取付けられ、この板部材(16)とカバー部材(15)とによって上方へ開口するインナーラックが形成されている。
収納空間の底部では、カバー部材(15)に、リブ(20)が設けられ、板部材(16)の縁にリブ(20)に係合する溝(26)が設けられている。
雨中走行時等において、収納空間に入った雨水は、収納空間の底部に達し、リブ(20)と溝(26)との間に形成された隙間を伝わって、カバー部材(15)に設けた排水孔から収納空間の外方へ流される。
しかし、特許文献1のインナーラック構造では、収納空間に入る雨水の量が多くなると、リブ(20)と溝(26)との間に形成された隙間から水が溢れ、この溢れた水は板部材(16)の縁からしみ出て、カバー部材(15)の表面を伝わって下方に流れる。この水が乾くと、カバー部材(15)の表面が水垢で汚れてしまうことがある。この水垢によりインナーラック周辺部の外観が損なわれ易くなるという課題があった。
特許第3484919号
本発明は、カバー部材の表面にしみ出る水量を減らすことができ、インナーラック周辺部の外観性を損なわれ難くできる車両のインナーラック構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体を覆うカバー部材に板部材を取付け、この板部材とカバー部材との間に上方へ開口する空間を形成し、この空間に物品を上から入れることができる車両のインナーラック構造において、カバー部材は、ヘッドパイプの前方を囲うフロントカバーと、ヘッドパイプの後方を囲うインナーカバーとを備え、底部で空間の底を塞ぐようにし、この底部よりも下方にて、空間に入った水を抜く水抜き穴がカバー部材に形成され、底部よりも下方にて、水抜き穴及びカバー部材を覆う下方延出部が板部材の下部に備えられ、下方延出部とカバー部材との間に、水抜き穴から車幅方向で斜め上側方に延ばされ水を水抜き穴に導く導水路が備えられ、導水路は、底部よりも下方に配設される底下側面に形成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、導水路は、少なくとも、カバー部材に設けられる段部により形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、カバー部材に設けられる段部は、リブ又は溝のいずれか一方であり、このリブ又は溝に対応する係合溝又は係合リブが板部材に備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、カバー部材には、水抜き穴よりも上方位置に、下方延出部をカバー部材に固定する固定部が設けられ、この固定部の近傍から水抜き穴に向けて、段部が形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、水抜き穴は、下方延出部をカバー部材に取付ける取付穴を兼ねることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、導水路は、水抜き穴まで延びており、カバー部材の任意の位置に水が集約されると共に、水は水抜き穴を通過して排出されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、導水路が収納空間の底部よりも下方に設けられ、この導水路は、水抜き穴から車幅方向に斜め上側方に延ばされている。収納空間に入った水は、導水路で水抜き穴に導かれる。
導水路及び水抜き穴は、板部材の下部から延ばされる下方延出部で覆われている。
導水路及び水抜き穴は、下方延出部で覆われているので、導水路及び水抜き穴を外から見えなくすることができる。
また、収納空間に侵入した水は、導水路を通じて水抜き穴に案内され、収納空間の外に流すことができる。
本発明では、導水路は下方延出部で覆われている。導水路から水がしみ出ることがあっても、導水路は下部延出部にて覆われているので、カバー部材の表面にしみ出る水の量を減らすことができる。カバー部材の表面にしみ出る水の量が減れば、カバー部材の表面にしみ出した水でカバー部材の表面が汚れることは少なくなる。
本発明によれば、導水路及び水抜き穴を下部延出部で覆ったので、インナーラックの外観性を高めることができる。また、導水路を下部延出部で覆ったので、カバー部材の表面にしみ出る水量を減らすことができ、インナーラック及びその周辺部の外観を損なわれ難くすることができる。
請求項2に係る発明では、導水路は、少なくとも、カバー部材に設けられる段部により形成されている。
本発明では、導水路はカバー部材に一体的に形成されているので、部品点数を減らすことができる。加えて、導水路は、段部により形成されているので、導水路の構造を簡便なものにすることができる。
請求項3に係る発明では、カバー部材の段部は、リブ又は溝のいずれか一方であり、板部材の段部は、リブ又は溝に対応する係合溝又は係合リブである。導水路を構成する段部を溝とこの溝に対応するリブという簡単な形状の組み合わせにより、導水路の断面形状を複雑に形成することができる。
加えて、本発明では、リブ高さと溝の深さは、任意に設定可能となるので、底部に達する水量に応じた最適な形状及びサイズの導水路を形成することができる。
このような段部であれば、段部から水抜き穴に達する前に下方に垂れてしまう水量を減らすことができ、結果として多くの水を水抜き穴に導くことができる。
請求項4に係る発明では、固定部の近傍から水抜き穴に向けて、段部が形成されているので、段部が固定部から離間した位置に設けられている場合に較べて、カバー部材側の段部と板部材側の段部との位置決め精度を高めることができる。固定部の近傍に導水路を構成する段部が配置されているので、リブと係合溝の間又は溝と係合リブの間の係合精度が高まる。リブと溝との係合精度が高まれば、導水路の寸法精度が高まり、結果として一層多くの水を水抜き穴に導くことができる。
請求項5に係る発明では、水抜き穴は、板部材の下方延出部をカバー部材に取付ける取付穴を兼ねる。
本発明では、水抜き穴を利用して板部材の下方延出部をカバー部材に取付けるようにしたので、部品点数を増やすことなく、板部材の下方延出部をカバー部材に確実に支持させることができる。
本発明に係るスクータ型車両の左側面図である。 スクータ型車両が有するインナーラック構造の分解斜視図である。 図1の3矢視図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。 図3の8−8線断面図である。 インナーラック構造の構造及び作用を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されているように、スクータ型車両10には、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から斜め後下方に延ばされた後、後方へ延ばされるメインフレーム12と、このメインフレーム12の後端部に車幅方向に延ばされているクロスフレーム13と、このクロスフレーム13に付設されるピボット部材14と、クロスフレーム13から車両斜め後上方へ延ばされた後、後方へ延ばされるリヤフレーム15と、を主要な構成要素とする車体フレーム17が設けられ、ヘッドパイプ11の下方に回動可能にフォーク部材21が設けられ、このフォーク部材21と一体の操向ハンドル22がヘッドパイプ11の上方に設けられ、ピボット部材14に揺動自在にエンジン23を含むパワーユニット24が設けられ、このパワーユニット24とリヤフレーム15の間にクッションユニット25が介在されている。
フォーク部材21の下端部に前輪27が軸支され、パワーユニット24の後端部に、駆動輪としての後輪28が軸支されている。
前輪27と後輪28の間には、乗員の足置き部31が設けられ、この足置き部31の前方に風よけとしてのレッグシールド42が設けられ、足置き部31の後方でレッグシールド42に対向する位置に乗員シート33が設けられている。乗員シート33は、リヤフレーム15に支持される収納ボックス34の上方を塞ぐように載置されている。
車体フレーム17を含む車体18は、カバー部材40で覆われている。カバー部材40は、ヘッドパイプ11の前方を囲うフロントカバー41と、ヘッドパイプ11の後方を囲うインナーカバー42と、乗員の足置き部31の側方を覆うアンダカバー43と、車両の後部側方を覆うサイドカバー44と、からなる。インナーカバー42は、ヘッドパイプ11に取付けられ、インナーカバー42の下端部が足置き部31と連結されている。
なお、レッグシールド45は、フロントカバー41とインナーカバー42により形成される。
本発明の車両のインナーラック50は、インナーカバー42に板部材51を取付け、この板部材51とインナーカバー42との間に上方へ開口する空間52(収納空間52)を形成し、この収納空間52に物品を上から入れることができるように構成したものである。収納空間52は、インナーカバー42と板部材51によって挟まれる空間であり、底部56よりも上方の空間である。
エンジン23にエアクリーナ48aを含む吸気系48及び消音器49aを含む排気系49が連結されている。操向ハンドル22にヘッドライト46及びウインカ47が設けられ、前輪27の上方にフロントフェンダ38が設けられ、後輪28の後上方にリヤフェンダ39が設けられている。
次に、インナーカバー42及びこのインナーカバー42に取付けられる板部材51の各構成要素について説明する。
図2に示されているように、カバー部材40の構成要素としてのインナーカバー42の表面42aは、下方に延びていると共に車両前方に膨出される左右の膨出面54L、54Rを有する上側面55と、この上側面55の下端部から車両後方へ略水平に延ばされ収納空間の底を塞ぐ底部56と、この底部56の後端部としての角部57から下方に延びている下側面58とを有し、この下側面58に、板部材51の下縁61が係合する凹部62が形成され、この凹部62と角部57とで囲まれる面を底下側面63とする。底部56の車幅方向中心には、底部56に溜まった水を抜く底穴64が形成されている。
底部56よりも下方に設けられている底下側面63には、空間52に入った水を抜く水抜き穴65が設けられ、この水抜き穴65から車幅方向で斜め上側方に水を水抜き穴65に導く段部としての溝67が延ばされている。
すなわち、インナーカバー42に底部56が形成され、この底部56よりも下方にて、収納空間(図1、符号52)に入った水を抜く水抜き穴65が形成され、この水抜き穴65から幅方向で斜め上側方に溝67が設けられている。この溝67は、底下側面63に設けられている。
インナーカバー42には、後述する板部材51を支持する7つの支持部70が設けられ、この7つの支持部70は、左右の下固定部71L、71Rとこれらの左右の下固定部71L、71Rの上方に設けられている左右の上固定部72L、72Rからなる4つの固定部と、板部材51の左右の係合爪73L、73Rが差し込まれる左右の係合穴74L、74Rと、板部材51の下部係合爪86が差し込まれる水抜き穴65からなる3つの係合部と、からなる。なお、上記4つの固定部(71L、71R、72L、72R)は、締結による固定である。
板部材51には、ラック部81と、このラック部81の下方に延ばされている下方延出部82と、この下方延出部82とラック部81の境界に車幅方向左右に延びており底部56に近接する中間リブ83と、この中間リブ83の下方で、下方延出部82の下縁に沿って延びている下縁リブ84と、ラック部81の車幅方向左右の縁に沿って延びている左右の縁リブ85L、85Rと、下方延出部82の下端に、水抜き穴65に係合可能な下部係合爪86と、が設けられ、この下部係合爪86から車幅方向で斜め上側方に段部としてのリブ87(87L、87R)が延ばされている。
下部係合爪86の左右の縁には、左右の小リブ88L、88Rが突設され、左の小リブ88Lに左のリブ87Lが連続し、右の小リブ88Rに右のリブ87Rが連続している。
本実施例では、板部材51に設けられているリブ87は、インナーカバー42の側に設けられている溝67と係合するように構成されている。
板部材51の下部に備えられている下方延出部82は、底部56よりも下方にて、水抜き穴65及びカバー部材40を覆う部分である。
板部材51に設けられている左右の縁リブ85L、85Rに、インナーカバー42に係合する左右の係合爪73L、73Rが設けられている。板部材51には、レッグシールド側に設けた支持部70に対応する位置に、4つの座部90が設けられ、この4つの座部90は、左右の下座部91L、91Rとこれらの左右の下座部91L、91Rの上方に設けられている左右の上座部92L、92Rと、からなる。
そして、水抜き穴65に下部係合爪86を差し込み、左右の係合爪73L、73Rを左右の係合穴74L、74Rに差し込み、左右の下座部91L、91Rを左右の下固定部71L、71Rに当て、左右の上座部92L、92Rを左右の上固定部72L、72Rに当てることにより、板部材51とカバー部材40との間に上方へ開口する収納空間(図1、符号52)を形成し、この収納空間52に物品を上から入れることができるインナーラックを形成する。
カバー部材40にインナーラックの底部56が形成され、この底部56で収納空間52の底を塞ぐようにした。
なお、本実施例では、カバー部材側にインナーラックの底部を形成したが、板部材側にインナーラックの底部を形成することは差し支えない。
図3に示されているように、インナーカバー42の高さ方向中間部に、板部材51が取付けられている。この板部材51とカバー部材40としてのインナーカバー42との間に、上方へ開口し物品を収納可能なインナーラック50が形成されている。
以下、インナーラック50の各部の詳細な構造について説明する。
図4〜図6では、主に、レッグシールドに板部材を固定する構造について説明する。
以下、板部材が取付けられる下部固定部について説明する。
図4に示されているように、インナーカバー42に左下座部91Lが設けられ、この左下座部91Lに、板部材51に設けた左下固定部71Lが当てられ、車両前方から車両後方へ締結部材94をねじ込んで、インナーカバー42に板部材51が締結されている。
上記構造は、板部材の車幅方向左側の取付構造であるが、板部材の車幅方向右側の取付構造も同様なものであり、説明を省略する。
次に、板部材が取付けられる上部固定部について説明する。
図5に示されているように、インナーカバー42に左上座部92Lが設けられ、この左上座部92Lに、板部材51に設けた左上固定部72Lが当てられ、車両前方から車両後方へ締結部材94をねじ込んで、インナーカバー42に板部材51が締結されている。
上記構造は、板部材の車幅方向左側の取付構造であるが、板部材の車幅方向右側の取付構造も同様なものであり、説明を省略する。
次に、板部材が取付けられる係合部について説明する。
図6に示されているように、板部材51の左端部に、左係合爪73Lが設けられ、この左係合爪73Lをレッグシールド側に設けた左係合穴74Lに係合させた。
上記構造は、板部材の車幅方向左側の取付構造であるが、板部材の車幅方向右側の取付構造も同様なものであり、説明を省略する。
図8に示されているように、板部材の下端部に、下部係合爪86が設けられ、この下部係合爪86をインナーカバー42の側に設けた水抜き穴65に係合させた。
上記、図4〜図6、図8に説明した構成によって板部材51は、インナーカバー42に固定される。
以下、図7〜図9では、収納空間に入った雨水をインナーラック50の外(インナーカバー42の裏面側)に導く導水路の構造について説明する。
図7に示されているように、インナーカバー42に、板部材51の下縁に設け車両略前方に突出されている下縁リブ84と係合する凹部62が図表裏方向に延ばされ、この凹部62の上方に、段部としてのリブ87と、このリブ87に嵌合する同じく段部としての溝67が図表裏方向に延ばされ、角部57を上方から覆うように中間リブ83が車両略前方に延ばされている。このような中間リブ83によって、底部56と板部材51との隙間や、導水路97をインナーラック50の開口から見え難くすることができる。
導水路97は、カバー部材(インナーカバー42)に設けた段部としての溝67と、板部材51の下方延出部82に設けた段部としてのリブ87を嵌合させてなり、水を水抜き穴(図8、符号65)に導く役割を有する。水は、溝67とリブ87との間に形成される隙間を通る。」
溝67に対し、リブ87は上下とも2mm程度の隙間(S1、S2)を開けて遊嵌されている。隙間(S1、S2)を開けることで、リブ87と溝67間に生ずる寸法ばらつきを吸収できると共に、表面張力で、水が導水路97に沿って流れ易い。
なお、上記構造は、導水路の車幅方向左側の構造であるが、導水路の車幅方向右側の構造も同様なものであり、説明を省略する。
なお、本実施例では、導水路は、レッグシールドと板部材とを組み合わせることにより形成したものであるが、レッグシールドや板部材のどちらか一方のみに設けられる段部により形成することは差し支えない。
仮に、導水路がカバー部材とは別体の部品、例えば、パイプ部材等で形成されている場合には、部品点数が増えるため、コストアップに繋がる。
この点、本発明では、導水路97はインナーカバー42に一体的に形成されているので、部品点数を減らすことができる。加えて、導水路97は、段部(67、87)により形成されているので、導水路97を簡便に構成することができる。
なお、本実施例では、カバー部材に設けられる段部は溝であるが、リブとし、このリブに対応する溝を板部材の側に設けることは差し支えない。
次に、車幅方向中心に設けられている水抜き穴について説明する。
図8に示されているように、インナーカバー42に、水抜き穴65が開けられ、この水抜き穴65に、板部材51の下縁には、下部係合爪86が係合されている。この下部係合爪86は、車両前方に延ばされた後下方に延ばされており、導水溝67により導かれた水をインナーラック50の前方へ導くものである。
水抜き穴65は、下方延出部82をインナーカバー42に取付ける取付穴を兼ねるものである。
本発明では、水抜き穴65を利用して板部材51の下方延出部82に設けられている下部係合爪86をインナーカバー42に取付けるようにしたので、部品点数を増やすことなく、板部材51をインナーカバー42に確実に支持させることができる。
次に、インナーラックの下部に備えられている導水路及びその周辺部の構成及び作用を説明する。
図9に示されているように、下方延出部82とインナーカバー42との間に、水抜き穴65から車幅方向で斜め上側方に延ばされた段部(図7、符号67、87)により構成され水を水抜き穴65に導く導水路97が備えられている。カバー部材40を構成するインナーカバー42には、水抜き穴65よりも上方位置に、下方延出部82をインナーカバー42に固定する左右の下固定部71L、71Rが設けられえいる。
段部67は、左右の下固定部71L、71Rの近傍から車幅方向略中心に開けた水抜き穴65に向けて形成されている。
以上に述べた車両のインナーラック構造の作用を次に述べる。
底部56よりも下方に、物品を入れることができる収納空間52に入って下に漏れ出した水をインナーカバーの裏面側に導く水抜き穴65が形成され、この水抜き穴65から車幅方向で斜め上側方に延びるように、前記水を水抜き穴65に導く導水路97が設けられ、これらの導水路97及び水抜き穴65は、板部材(図7、符号51)に備えられている下方延出部(図7、符号82)で覆われている。
インナーラック50の底部56は、車体幅方向中央に向けてわずかに傾斜しているので、インナーラック50の底部56に到達した雨水の多くは、図矢印(1)のように、底穴64からインナーラック50の外(インナーカバーの裏面側)に流すことができる。底部56は、車幅方向中心に向かってわずかに下方に傾斜させたので、底穴64に流れ易くなる。
また、底穴64へ流れず、底部56と板部材51との隙間から下に落ちた雨水は、底下側面(図7、符号63)を伝わって、導水路(図7、符号97)に到達し、この導水路97を伝わって水抜き穴65に係合した下部係合爪86に達し、この下部係合爪86を伝わって水抜き穴65へ流れ、図矢印(2)のようにインナーラック50の外(インナーカバーの裏面側)に流れる。
すなわち、収納空間52に侵入した水(雨水)は、導水路97を通じて水抜き穴65に案内され、インナーカバー42の裏(前面)に流れるか、底部56と板部材51との隙間から下に流れることで出て行く。後者の、底部56と板部材51との隙間から下に流れる水は、その多くが、導水路97を伝わって水抜き穴65からインナーカバー42の裏(前面)に流れる。
図2及び図3を併せて参照して、リブ87(87L、87R)は、下部係合爪86の左右の端部に設けた左右の小リブ88L、88Rに沿うようにして連続して延びているので、導水路97を伝う水を、水抜き穴65に確実に導くことができると共に、下部係合爪86を補強することができる。
導水路97及び水抜き穴65は、下方延出部82で覆われているので、導水路97及び水抜き穴65を外から見えなくすることができる。
本発明では、導水路97は下方延出部82で覆われている。導水路97から水が溢れ、底下側面(図7、符号63)にしみ出る場合であっても、底下側面63に設けた導水路97は下部延出部82にて覆われているので、カバー部材の表面42aにしみ出る水の量を減らすことができる。カバー部材の表面42aにしみ出る水の量が減れば、カバー部材の表面42aがしみ出した水でカバー部材の表面が汚れることは少なくなる。
したがって、本発明によれば、導水路97及び水抜き穴65を下部延出部82で覆ったので、インナーラック50の外観性を高めることができる。また、導水路97を下部延出部82で覆ったので、カバー部材の表面42aにしみ出る水量を減らすことができ、インナーラック50及びインナーラック50の周辺部の外観性を損なわれ難くすることができる。
図7を併せて参照して、導水路97は、溝67とこの溝67に対応するリブ87という簡単な形状の組み合わせによって形成した。このような構造を有する導水路97であれば、導水路97の断面形状を複雑にすることができ、段部67から水抜き穴65に達する前に底下側面63を伝わって下方に垂れてしまう水量を減らすことができ、結果として多くの水を水抜き穴65に導くことができる。
インナーカバー42に設けた左右の下固定部71L、71Rの近傍から水抜き穴65に向けて、段部67(左右の溝67)が形成されていると共に、板部材51に設けた左右の下座部91L、91Rの近傍から水抜き穴65に向けて、段部67(左右のリブ87)が形成されている。
本発明では、支持部70の近傍に段部67が形成されているので、カバー部材側の段部(溝67)と板部材側の段部(リブ87)との位置決め精度を高めることができる。すなわち、リブ87と溝67の間の係合精度が高まるので、導水路97の寸法精度を高めることができる。
なお、本実施例では、インナーカバー42に、底穴64及び水抜き穴65の2つの穴が開けられているが、図想像線で示されているように、底部56に別の穴101を設けることは差し支えない。この場合に、底部の雨水は、別の穴101を通り図矢印(3)の如く流れる。
尚、本発明に係る車両のインナーラック構造は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、インナーラックが備えられている自動二輪車に好適である。
10…車両(スクータ型車両)、18…車体、40…カバー部材、51…板部材、52…空間、56…底部、65…水抜き穴、67…段部(溝)、71L、71R…固定部(左右の下固定部)、82…下方延出部、87…段部(リブ)。

Claims (6)

  1. 車体(18)を覆うカバー部材(40)に板部材(51)を取付け、この板部材(51)と前記カバー部材(40)との間に上方へ開口する空間(52)を形成し、この空間(52)に物品を上から入れることができる車両のインナーラック構造において、
    前記カバー部材(40)は、ヘッドパイプ(11)の前方を囲うフロントカバー(41)と、前記ヘッドパイプ(11)の後方を囲うインナーカバー(42)とを備え、
    底部(56)で前記空間(52)の底を塞ぐようにし、この底部(56)よりも下方にて、前記空間(52)に入った水を抜く水抜き穴(65)が前記カバー部材(40)に形成され、
    前記底部(56)よりも下方にて、前記水抜き穴(65)及び前記カバー部材(40)を覆う下方延出部(82)が前記板部材(51)の下部に備えられ、
    前記下方延出部(82)と前記カバー部材(40)との間に、前記水抜き穴(65)から車幅方向で斜め上側方に延ばされ前記水を前記水抜き穴(65)に導く導水路(97)が備えられ
    前記導水路(97)は、前記底部(56)よりも下方に配設される底下側面(63)に形成されることを特徴とする車両のインナーラック構造。
  2. 前記導水路(97)は、少なくとも、前記カバー部材(40)に設けられる段部により形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両のインナーラック構造。
  3. 前記カバー部材(40)に設けられる段部は、リブ又は溝(67)のいずれか一方であり、
    このリブ又は溝(67)に対応する溝又はリブ(87)が前記板部材(51)に備えられていることを特徴とする請求項2記載の車両のインナーラック構造。
  4. 前記カバー部材(40)には、前記水抜き穴(65)よりも上方位置に、前記下方延出部(82)を前記カバー部材(40)に固定する固定部(71L、71R)が設けられ、
    これらの固定部(71L、71R)の近傍から前記水抜き穴(65)に向けて、前記段部(67)が形成されていることを特徴とする請求項3記載の車両のインナーラック構造。
  5. 前記水抜き穴(65)は、前記下方延出部(82)を前記カバー部材(40)に取付ける取付穴を兼ねることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両のインナーラック構造。
  6. 前記導水路(97)は、前記水抜き穴(65)まで延びており、前記カバー部材(40)の任意の位置に前記水が集約されると共に、前記水は前記水抜き穴(65)を通過して排出されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両のインナーラック構造。
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