JP5485390B2 - スイッチング電源装置および半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子を用いて入力電圧を供給および遮断するスイッチング動作を間欠的に行うことにより調整された出力電圧を生成するスイッチング電源装置およびそのようなスイッチング電源装置を制御するための半導体装置に関する。
従来から、家電製品等の一般家庭用機器には、その電源装置として、消費電力の低減化による電力効率の向上等の目的から、半導体(トランジスタなどのスイッチング素子)によるスイッチング動作を利用して出力電圧を制御(安定化など)する半導体装置を有するスイッチング電源装置が広く用いられている。
特に近年、地球温暖化防止対策の見地から、家電製品等の機器においては、それらの動作待機(スタンバイ)時における消費電力削減が注目され、スタンバイ時における消費電力がより低いスイッチング電源装置が強く要求されている。
一般的に、スタンバイ負荷などの低い負荷状態では、スイッチング電源としてのエネルギー損失は、スイッチング動作によるスイッチング損失が支配的である。スタンバイ負荷などの軽負荷時の電源効率を改善するためのよく知られている技術の一つとして、軽負荷時にスイッチング動作を間欠的に行う間欠発振制御が挙げられる。
図16は、一般的な間欠発振を行うための制御回路901を備えたスイッチング電源装置900の一構成例を示す機能ブロック図である。図17のタイミングチャートを参照して、スイッチング電源装置900における、間欠発振制御によるスイッチング動作を簡単に説明する。
図16に示されるスイッチング電源装置900において、スイッチング動作は電流モードの擬似共振制御(ボトムオン制御ともいう)によって行われる。電流モードの擬似共振制御とは、スイッチング素子2に流れる電流Iが目標値に達したときにスイッチング素子2をターンオフさせるとともに、スイッチング素子2がオフ状態にあるときにスイッチング素子2に発生するリンギング電圧の極小点であるボトムにおいてスイッチング素子2をターンオンさせる制御のことである。リンギング電圧のボトムは、ボトム検出回路17によって検出され、ボトム検出回路17から出力されるBottom信号によって示される。
図17の負荷変動状態のように、定格負荷状態から出力電流Ioutが小さくなるにつれて出力電圧Voutが上昇する。出力電圧検出回路6からFB端子に、出力電圧Voutの大きさを示すフィードバック信号IFB(例えば、出力電圧Voutが高くなるほど大きくなる流出方向の電流信号)が入力され、フィードバック制御回路12は、フィードバック信号IFBに基づいて、出力電圧Voutが高いほどスイッチング素子2に流れる電流Iに対して小さな制限値を示す制御信号VEAOを出力する。
さらに負荷が小さくなると、間欠発振制御回路18は、Enable信号をスイッチング動作の停止を指示するLレベルへと変化させる。Enable信号がLレベルになると、Bottom信号はターンオン制御回路93によって遮断される。これにより、スイッチング素子2におけるスイッチング動作が停止する。
Enable信号がスイッチング動作の停止を指示するLレベルへと変化するエッジを間欠停止信号とも言い、間欠発振制御においてスイッチング動作が停止することを間欠停止するとも言う。
スイッチング動作の停止状態が続くと、出力電圧Voutが低下するため、間欠発振制御回路18は、Enable信号をスイッチング動作の実行を指示するHレベルへと変化させる。間欠復帰回路91は、Enable信号の立ち上がりエッジにおいてワンショットパルスであるUp信号を出力する。Up信号により、スイッチング素子2が強制的にターンオンされ、以降はボトム検出回路17からのBottom信号に応じてスイッチング素子2がターンオンする擬似共振制御によるスイッチング動作が実行される。
Enable信号がスイッチング動作の実行を指示するHレベルへと変化するエッジを間欠復帰信号とも言い、間欠発振制御においてスイッチング動作が再開することを間欠復帰するとも言う。
このようにして、図17の第1待機状態において、スイッチング素子2のスイッチング動作の停止と実行とが繰り返される間欠発振制御が行われる。
第1待機状態よりもさらに出力電流Ioutが小さくなると、第1待機状態よりもさらにスイッチング動作の停止期間が長い第2待機状態となる。つまり、負荷が軽くなればなるほど、スイッチング素子2のスイッチング動作の実行期間と停止期間とからなる間欠制御周期が長くなるように制御される。このように、軽負荷時に間欠発振制御を行うことにより軽負荷時の電源効率が改善される。
しかしながら、上記の従来例では、間欠復帰回路91は、間欠発振制御においてスイッチング動作を再開させるために、Enable信号がHレベルへと変化するに応じて、スイッチング素子2に発生しているリンギング電圧とは無関係にUp信号を出力する。そのため、最悪の場合、スイッチング素子2はリンギング電圧の極大点であるトップでターンオンする可能性もあり、スイッチング素子2で生じる電力ロスが問題となる。
例えば、スイッチング素子2の寄生容量とスイッチング素子2の入出力間に並列に接続されたコンデンサ31の容量との和をC、スイッチング素子2のターンオン時の電圧をVとすると、間欠復帰するときに、スイッチング素子2には、
Figure 0005485390
の電力ロスが発生することになる。この電力ロスのことを、容量Cによる電力ロスまたはスイッチング素子の入出力間の容量によるロスとも言う。
すなわち、軽負荷時に間欠発振制御を行うことは、軽負荷時の電源効率を改善するためには有効な手段であるが、間欠復帰の際にスイッチング素子2のターンオン時の電圧が高い場合には、結果的に容量Cによる大きな電力ロスが発生する。特に、負荷状態に応じて間欠制御周期が短くなる場合、この電力ロスは大きくなる。
上記のような、間欠復帰時に発生し得る容量Cによる電力ロスを低減するスイッチング電源装置が、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されている。
図18は、間欠復帰時に発生し得る電力ロスを低減する従来のスイッチング電源装置910の一構成例を示す機能ブロック図である。スイッチング電源装置910は、図16のスイッチング電源装置900を、特許文献1および特許文献2で開示される考え方に従って変更したものであり、制御回路911における間欠復帰回路92が変更されている。
図18のスイッチング電源装置910を、特許文献1および特許文献2の制御方法に従って制御した場合の動作について、図19(a)、(b)のタイミングチャートを参照しながら説明する。
スイッチング電源装置910において、間欠復帰回路92は、間欠停止信号(Enable信号の立ち下がりエッジ)を起点として所定の待ち時間t(特許文献1、2のトランスリセット検出時間)を計時する。間欠復帰回路92は、待ち時間tの計時中であることを、LレベルのMask信号を出力することによって示す。そして、間欠復帰回路92が待ち時間tを計時し終えるまでに間欠復帰信号(Enable信号の立ち上がりエッジ)が到来した場合、ターンオン制御回路94は、間欠復帰信号の後に出力されるBottom信号(特許文献1、2のトランスリセット信号)をTurnOn信号として出力することによってスイッチング素子2をターンオンさせる(図19(a))。
また、間欠復帰回路92が待ち時間tを計時し終えるまでに間欠復帰信号(Enable信号の立ち上がりエッジ)が到来しなかった場合、間欠復帰回路92はその後の間欠復帰信号でワンショットパルスであるUp信号(特許文献1、特許文献2の間欠終了パルス)を出力し、ターンオン制御回路94は、Up信号をTurnOn信号として出力することによってスイッチング素子2をターンオンさせる(図19(b))。
なお、待ち時間tを計時する具体的な回路として、特許文献1では、定電流源とコンデンサとを有する時定数回路が開示され、特許文献2では、リンギング電圧のボトムの回数を数えるカウンタ回路が開示されている。
このような制御を行うことにより、スイッチング電源装置910では、間欠停止信号を起点として前記待ち時間内に間欠復帰信号が到来した場合には、スイッチング素子のリンギング電圧のボトムで間欠復帰することができるため、間欠復帰時にスイッチング素子の入出力間の容量によるロスが低減される。
特許第4033855号公報 特許第4033850号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示される考え方を取り入れたスイッチング電源装置910では、次のような問題が生じることがある。図20(a)、(b)を参照して、その問題について説明する。
間欠発振制御時において間欠停止信号が出力されてからの待ち時間tを長くするほど、間欠復帰の際にスイッチング素子2がボトムオンできる出力負荷範囲が広くでき、間欠復帰時のロスを低減できるが、待ち時間tが長すぎると、図20(a)の破線囲みAに示されるように、スイッチング素子2の電圧のリンギングがなくなってしまっているため、待ち時間t後にボトムが検出されず、間欠復帰できない不都合が生じる。
この不都合を回避するため、待ち時間tを短くした場合、間欠復帰後にスイッチング素子がボトムオンできる出力負荷範囲が非常に狭くなる。その結果、図20(b)の破線囲みBに示されるように、間欠復帰の際にスイッチング素子2がボトムではない高い電圧でターンオンする別の不都合が生じるようになり、スイッチング素子2の入出力間の容量によるロスの低減効果が小さくなってしまう。電源仕様や周囲温度などの装置の運用環境、それに部品バラツキを考慮すると、最適な設定時間を設定することは困難である。
このような問題は、特許文献2に開示される構成を用いた場合も全く同様に生じる。
すなわち、間欠発振制御において間欠停止信号が出力されてからの待ち時間tを決めるためのリンギングのボトムのカウント回数を多くするほど、間欠復帰の際にスイッチング素子2がボトムオンできる出力負荷範囲が広くでき、間欠復帰時のロスを低減できるが、カウント回数が多すぎると、図20(a)の破線囲みAに示されるように、スイッチング素子2の電圧のリンギングがなくなってしまっているため、待ち時間t後にボトムが検出されず、間欠復帰できない不都合が生じる。さらに、カウント回数が多い場合は、カウンタを構成するためのレイアウト面積も大きくなるため、半導体チップのコストアップにもなる。
この問題を解決するため、カウント回数を少なくした場合、間欠復帰後にスイッチング素子がボトムオンできる出力負荷範囲が非常に狭くなる。その結果、図20(b)の破線囲みBに示されるように、間欠復帰の際にスイッチング素子2がボトムではない高い電圧でターンオンする別の不都合が生じるようになり、スイッチング素子2の入出力間の容量によるロスの低減効果が小さくなってしまう。
以上より、特許文献1および特許文献2の考え方では、待ち時間tを決めるための回路の時定数やカウント回数を、あらゆる電源仕様に対して最適に設定することが困難であり、特許文献1および特許文献2の考え方は、限られた負荷範囲(間欠発振領域)でのみ有効であると言える。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、間欠発振制御を行いかつボトム検出に基づいて間欠復帰を行うスイッチング電源装置であれば、連続発振時のスイッチング動作を、従来例で引用した擬似共振制御に限らず、PWM制御やPFM制御、それに二次デューティー制御などに基づいて行うスイッチング電源装置においても適応できるものであって、間欠復帰時のスイッチング素子の入出力間の容量によるロスを低減するために好適な構成のスイッチング電源装置および半導体装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置の1つの態様は、スイッチング素子を用いて入力直流電圧を供給および遮断するスイッチング動作を間欠的に行うことにより前記入力直流電圧を調整された出力直流電圧に変換するスイッチング電源を制御するための半導体装置であって、前記スイッチング動作の実行および停止を交互に指示する間欠発振制御回路と、前記スイッチング素子がオフ状態にあるときに前記スイッチング素子に発生するリンギング電圧の極小点であるボトムを検出するボトム検出回路と、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示された時点を起点として、前記リンギング電圧のボトムが監視されるべき期間の長さであるボトム監視時間を計時するボトム監視時間計時回路と、前記ボトム監視時間の計時中は、前記ボトム検出回路にて前記リンギング電圧のボトムが検出されるに応じてのみ、前記スイッチング素子をターンオンさせるターンオン制御回路とを備える。
このような構成によれば、間欠復帰する際に、前記スイッチング動作の実行が指示された時点を起点としてボトム監視時間を計時し、ボトム監視時間の計時中に検出された前記リンギング電圧のボトムで前記スイッチング素子をターンオンさせるので、従来の動作である、スイッチング動作の停止が指示された時点を起点として計時される待ち時間の経過後は、前記リンギング電圧のボトムが検出できるか否かに係わらず、スイッチング動作の実行が指示されるに応じて直ちに前記スイッチング素子をターンオンさせる場合と比べて、前記リンギング電圧のボトムでない高い電圧で前記スイッチング素子がターンオンする不都合を減らすことができる。その結果、間欠復帰時のスイッチング素子の入出力間の容量によるロスを低減することができる。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、前記ボトム監視時間として前記リンギング電圧の1周期以上の長さを計時してもよい。
このような構成によれば、前記リンギング電圧のボトムが前記リンギング電圧の1周期以上の長さ監視されるので、間欠復帰する際に前記スイッチング素子のリンギングが続いている限りは、前記スイッチング素子のリンギング電圧のボトムで確実にターンオンすることができ、その結果、電力ロスが最小に抑制される。
また、前記ターンオン制御回路は、前記ボトム監視時間の計時が完了したときに、前記リンギング電圧のボトムとは無関係に、前記スイッチング素子をターンオンさせてもよい。
このような構成によれば、間欠復帰が指示された際に、前記スイッチング素子の電圧のリンギングが消滅している場合でも、前記スイッチング素子を強制的にターンオンさせることで、間欠復帰を果たすことができる。さらに、前記ボトム監視時間として前記リンギング電圧の1周期以上の長さを計時することによって、早すぎる強制ターンオンを防いで確実に電力ロスを減らす効果が得られる。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、前記ボトム監視時間の計時中に前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて前記ボトム監視時間の計時を中止してもよい。
このような構成によれば、前記スイッチング素子がターンオンされた場合は、前記ボトム監視時間の計時が中止されるので、前記リンギング電圧のボトムが検出されることで前記スイッチング素子がターンオンした後に前記ボトム監視時間の計時が完了して、さらに前記スイッチング素子が強制的にターンオンされるという不具合を回避できる。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、定電流源とコンデンサとを有し、前記定電流源の電流値と前記コンデンサの容量値とで決まる時定数により前記ボトム監視時間を計時してもよい。
このような構成は、前記ボトム監視時間の計時を、定電流源とコンデンサとで構成されるアナログ時定数回路を用いて行う場合に好適である。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の停止が指示された後、前記ボトム検出回路で検出される前記リンギング電圧の最初のボトムから2番目のボトムまでの時間をリンギング周期として測定するリンギング周期測定回路を有し、前記ボトム監視時間計時回路は、前記測定されたリンギング周期に対応する長さの時間を前記ボトム監視時間として計時してもよい。
このような構成によれば、間欠停止したときに測定されたリンギング電圧の1周期が、その直後に間欠復帰する際のボトム監視時間として計時されるので、間欠復帰の際の応答時間を、負荷状態に適応して最短にできる。
また、前記リンギング周期測定回路は、定電流源とコンデンサとを有し、前記ボトム検出回路で前記最初のボトムが検出されるに応じて前記定電流源にて生成される電流で前記コンデンサの充電を開始し、前記ボトム検出回路で前記2番目のボトムが検出されるに応じて前記コンデンサの充電を停止してもよい。
このような構成によれば、前記測定されたリンギング周期を、前記コンデンサの電圧値として保持することができる。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示されるに応じて前記定電流源にて生成される電流で前記コンデンサの放電を開始し、前記コンデンサの電圧が、前記リンギング周期測定回路による充電開始時の電圧以下に低下したときに前記ボトム監視時間の計時を完了してもよい。
このような構成によれば、前記コンデンサに保持された電圧値を媒介として、前記測定された前記リンギング周期に対応する長さの時間を、前記ボトム監視時間として計時することができる。
また、前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示された後、前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて、前記コンデンサを前記リンギング周期測定回路による充電開始時の電圧である初期電圧に初期化してもよい。
このような構成によれば、前記スイッチング素子がターンオンされた場合は、前記ボトム監視時間の計時が中止されるので、前記リンギング電圧のボトムが検出されることで前記スイッチング素子がターンオンした後に、前記ボトム監視時間の計時が完了することでさらに前記スイッチング素子がターンオンされるという不具合を回避できる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記リンギング電圧のボトムとは無関係に発振動作を行うことによって、前記スイッチング素子がターンオンまたはターンオフすべき時点を指示する発振回路を備え、前記発振回路は、前記間欠発振制御回路からスイッチング動作の停止が指示されるに応じて前記発振動作を停止し、前記間欠発振制御回路からスイッチング動作の実行が指示された後、前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて、前記発振動作を再開してもよい。
このような構成によれば、定常的なスイッチング動作を、前記発振回路で生成されるクロック信号を用いて、PWM制御やPFM制御、それに二次デューティー制御などによって行うスイッチング電源において、間欠発振制御によるスイッチング動作の停止中は前記発振回路を止めてクロック信号の駆動ロスを低減し、かつ間欠復帰の際には前記スイッチング素子をリンギング電圧のボトムでオンさせることで電力ロスを低減することができる。
また、前記半導体装置は、前記スイッチング素子を含み、前記スイッチング素子を含む前記半導体装置は、1つの半導体基板上に形成されていてもよい。
このような構成によれば、スイッチング電源装置の制御回路が、より少ない部品点数で実現できる。
また、本発明は、このような半導体装置として実現できるだけでなく、このような半導体装置と、前記入力直流電圧を前記スイッチング素子にてスイッチングすることにより生成された入力交流電圧を出力交流電圧に変換する変換器と、前記出力交流電圧を前記出力直流電圧に変換する平滑回路とを備えるスイッチング電源装置として実現することもできる。
また、本発明はそのようなスイッチング電源装置を制御するための制御方法として実現することもできる。
本発明の半導体装置によれば、スイッチング素子を用いて入力直流電圧を供給および遮断するスイッチング動作を間欠的に行うことにより前記入力直流電圧を調整された出力直流電圧に変換するスイッチング電源を制御するにあたって、スイッチング動作を再開する間欠復帰の際に、前記スイッチング動作の実行が指示された時点を起点としてボトム監視時間を計時し、ボトム監視時間の計時中に検出された前記リンギング電圧のボトムで前記スイッチング素子をターンオンさせる。
これにより、従来の動作における不都合、すなわち、スイッチング動作の停止が指示された時点を起点として計時される待ち時間の経過後は、前記リンギング電圧のボトムが検出できるか否かに係わらず、スイッチング動作の実行が指示されるに応じて直ちに前記スイッチング素子をターンオンさせる場合に、前記リンギング電圧のボトムでない高い電圧で前記スイッチング素子がターンオンするという不都合を減らすことができる。その結果、間欠復帰時のスイッチング素子の入出力間の容量によるロスを低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態1の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図2は、実施の形態1の半導体装置におけるフィードバック制御回路の一構成例を示す回路図である。 図3は、実施の形態1の半導体装置を備えたスイッチング電源装置におけるフィードバック電流に対するスイッチング素子に流れる電流を示す模式図である。 図4は、実施の形態1の半導体装置における間欠発振制御回路の一構成例を示す回路図である。 図5は、実施の形態1の半導体装置におけるボトム検出回路の一構成例を示す回路図である。 図6は、実施の形態1の半導体装置におけるボトム監視時間計時回路の一構成例を示す回路図である。 図7(a)、(b)は、実施の形態1の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図8は、本発明の実施の形態2の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図9は、実施の形態2の半導体装置におけるリンギング周期測定回路を含むボトム監視時間計時回路の一構成例を示す回路図である。 図10(a)、(b)は、実施の形態2の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図11は、本発明の実施の形態3の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図12は、実施の形態3の半導体装置におけるボトム監視時間計時回路の一構成例を示す回路図である。 図13は、実施の形態3の半導体装置における発振回路の一構成例を示す回路図である。 図14は、実施の形態3の半導体装置における発振回路の一構成例を含む一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図15(a)、(b)は、実施の形態3の半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図16は、従来の間欠発振制御回路を有する半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図17は、従来の間欠発振制御回路を有する半導体装置を備えたスイッチング電源装置におけるスイッチング素子の間欠発振の様子を説明するためのタイミングチャートである。 図18は、従来の間欠発振制御回路を有する半導体装置を備えたスイッチング電源装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図19(a)、(b)は、従来の間欠発振制御回路を有する半導体装置を備えたスイッチング電源装置における間欠復帰時の好ましい動作を説明するためのタイミングチャートである。 図20(a)、(b)は、従来の間欠発振制御回路を有する半導体装置を備えたスイッチング電源装置における間欠復帰時に問題になる動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を示す半導体装置およびスイッチング電源装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のスイッチング電源装置を説明する。
図1は、本実施の形態1の半導体装置101を備えたスイッチング電源装置100の一構成例を示す回路図である。半導体装置101は、スイッチング電源装置100の制御回路として機能する。以下、半導体装置101によって実現される制御回路を、半導体装置と同じ符号を用いて、制御回路101として参照する。
図1において、トランス1は一次巻線1a、二次巻線1b、及び補助巻線1cを有し、一次巻線1aと二次巻線1bの極性は逆になっている。二次巻線1bから得られた交流電圧は、整流ダイオード7aとコンデンサ7bとで構成される出力電圧生成部7にて出力直流電圧に変換され、負荷8へ供給される。スイッチング電源装置100はフライバック型となっている。
一次巻線1aにはスイッチング素子2が接続されており、スイッチング素子2の制御電極であるゲートには、ゲートドライバ24からGate信号が与えられることによりオンオフのスイッチング制御がなされる。
制御回路101には、スイッチング素子2が含まれている。スイッチング素子2は、パワーMOSFETなどによるスイッチング素子であり、制御回路101の他の部分と共に同一の半導体基板上に集積化されてもよい。また、制御回路101として機能する半導体装置は外部入出力端子として、DRAIN端子、GND端子、VCC端子、FB端子、及びTR端子の5つの端子を有している。
DRAIN端子は、トランス1の一次巻線1aとスイッチング素子2の接続点、つまりスイッチング素子2のドレインに接続される端子である。
GND端子は、スイッチング素子2のソース、及び制御回路101のGNDをグランド(接地)レベルと接続する端子であり、入力直流電圧Vinの低電位側に接続されている。
VCC端子は、整流ダイオード4aとコンデンサ4bとで構成される整流平滑回路4の出力と、制御回路101に内蔵されたレギュレータ9を接続する端子であり、スイッチング素子2のスイッチング動作により補助巻線1cに発生する交流電圧を整流平滑して生成された補助電源電圧を、制御回路101に供給するための端子である。
FB端子は、出力電圧検出回路6から出力されるフィードバック信号(例えば、フォトトランジスタによる電流など)を制御回路101のフィードバック制御回路12に供給するための端子である。
TR端子は、スイッチング素子2がターンオフしてからトランス1の二次巻線1bに二次電流が流れなくなった後に発生するリンギング電圧を検出し、スイッチング素子2をターンオンさせるパルスを発生するボトム検出回路17に、リンギング電圧の検出に用いられる入力電圧を供給するための端子であり、スイッチング素子2のスイッチング動作によりトランス1の補助巻線1cに誘起される電圧を、抵抗5aと5bとによって構成される補助巻線電圧分圧回路5により分圧して得られた電圧が印加される。
この補助巻線電圧分圧回路5は、TR端子への入力電圧を抑制し、また、抵抗5aにより補助巻線1cの電圧がマイナスに振れた際に電流制限をかけ、制御回路101のラッチアップを防止するために設けられる。
なお、ボトム検出回路17から出力されるパルス信号であるBottom信号は、ターンオン制御回路29を介して、TurnOn信号としてRSフリップフロップ22のセット入力Sに供給される。このTurnOn信号によりRSフリップフロップ22の出力QはHレベルとなり、NAND回路23の第1の入力にHレベルが印加される。
レギュレータ9は、スイッチング素子2のDRAIN端子、VCC端子、起動停止回路11および制御回路101の内部回路電圧源10との間に接続されており、トランス1を介して入力直流電圧VinがDRAIN端子に印加されると、DRAIN端子からVCC端子を介して補助電源電圧VCCを出力する整流平滑回路4のコンデンサ4bに電流を供給し、補助電源電圧VCCを上昇させる。
なお、VCC端子電圧が起動電圧まで達すると、DRAIN端子からVCC端子への電流供給はカットされ、内部回路への電流供給は補助電源電圧VCCを出力する整流平滑回路4のコンデンサ4bより行なわれる。また、VCC端子電圧が停止電圧まで低下した場合は、起動前と同様に、DRAIN端子からVCC端子へ電流供給がなされ、再びVCC端子電圧は上昇する。内部回路電圧源10は、レギュレータ9により、一定電圧となるように制御されている。
起動停止回路11は、VCC端子に印加される電圧をモニターしており、VCC端子の電圧の大きさによって、スイッチング素子2の発振および停止を制御している。VCC端子の電圧が起動電圧に達すると、NAND回路23の第2の入力にHレベルの信号を印加し、VCC端子の電圧が停止電圧まで低下すると、NAND回路23の第2の入力にLレベルの信号を印加する。
フィードバック制御回路12は、出力電圧検出回路6から出力され制御回路101のFB端子を介して印加されるフィードバック信号(例えば、FB端子から出力電圧検出回路6へ流出するIFB)に応じて、出力直流電圧Voutを一定に安定させるようスイッチング素子2に流れる電流レベルを決定し、決定された制限レベルを表す電圧VEAOを比較器13のマイナス入力へ印加する。
なお、フィードバック制御回路12からの出力電圧VEAOは、負荷が軽く出力電圧Voutが上昇すると、スイッチング素子2に流れる電流を低下させ、また、負荷が重く出力電圧Voutが低下すると、スイッチング素子2に流れる電流を上昇させる制御に用いられる。
図2は、フィードバック制御回路12の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
フィードバック制御回路12は、定電流源121および122、P型MOSFET123および124、N型MOSFET125、129、126および127、定電圧源128および132、抵抗133、NPNバイポーラトランジスタ131から構成される。
N型MOSFET127、抵抗133、NPNバイポーラトランジスタ131、定電圧源132は、I−Vコンバータ130を構成している。また、P型MOSFET123と124の対、およびN型MOSFET126と127の対は、それぞれカレントミラー回路となっている。
なお、定電流源121および122はFB端子がGNDとショートした際に電流制限をかけるためのものである。FB端子から流出する電流IFBからI−Vコンバータ130により電圧変換される電圧VEAOは、抵抗133に流れる電流によって決定され、式2に従い変化する。
Figure 0005485390
ここで、
EAO:I−Vコンバータの出力電圧
R0:定電圧源132の定電圧値
be:NPNバイポーラトランジスタのBE間電圧
:抵抗133の抵抗値
:抵抗133に流れる電流
式2から、抵抗133に流れる電流Iが大きい程、変換電圧VEAOが低下することがわかる。つまり、FB端子から流出する電流IFBが大きい程VEAOが低下し、それに伴いスイッチング素子2に流れる電流が低下する。また、FB端子から流出する電流IFBが小さくなるとVEAOは上昇し、それに伴いスイッチング素子2に流れる電流は上昇する。
出力電圧検出回路6からのフィードバック信号によって、つまり、FB端子から流出する電流IFBによって、スイッチング素子2に流れる電流は上記のように制御される。
図3は、抵抗133に流れる電流、つまりはFB端子電流IFBとスイッチング素子2に流れるドレイン電流の制限レベルILIMITとの関係を表したグラフである。図3及び図1を参照して、説明を続ける。
スイッチング素子2の電流検出回路であるドレイン電流検出回路14は、例えば、スイッチング素子2に流れるドレイン電流とスイッチング素子2のオン抵抗との積で決まるオン電圧を検出することにより、スイッチング素子2に流れるドレイン電流を検出する。そして、ドレイン電流の大きさに比例した電圧信号を比較器13のプラス入力に印加する。比較器13は、ドレイン電流検出回路14の出力信号がフィードバック制御回路12の出力電圧VEAOと等しくなった時に、AND回路16の第1の入力へHレベルの信号を出力する。
オン時ブランキングパルス発生回路15は、ゲートドライバ24から出力されるGate信号が、スイッチング素子2をオンさせるHレベルになった後、一定のブランキング時間の間、AND回路16の第2の入力へLレベルのブランキング信号を出力することにより、スイッチング素子2自身の容量による容量性スパイク電流等の誤検出により、スイッチング素子2が誤ってターンオフされてしまわないようにしている。ブランキング解除後、オン時ブランキングパルス発生回路15からAND回路16の第2の入力へHレベルのブランキング信号が出力される。
スイッチング素子2がターンオンした時からオン時ブランキングパルス発生回路15によって設定されたブランキング時間が経過した後、かつ、フィードバック制御回路12により決定された制限レベルILIMITの電流がスイッチング素子2に流れたとき、AND回路16の入力信号は共にHレベルとなるため、AND回路16からの出力信号はHレベルとなる。
図4は、間欠発振制御回路18の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
間欠発振制御回路18は、定電流源181および182、抵抗183、比較器184、ならびに、P型MOSFET185から構成される。定電流源181および182はそれぞれIおよびIの定電流を出力し、抵抗183は抵抗値Rを持つ。
間欠発振制御回路18は、フィードバック制御回路12からの出力電圧VEAOを比較器184の基準電圧VR1と比較し、比較結果をEnable信号として出力する。比較器の基準電圧VR1は、次のようなヒステリシスを持っている。すなわち、VEAO>VR1の場合、Enable信号はHレベルとなっているため、P型MOSFET185はオフ状態であり、基準電圧VR1は、
Figure 0005485390
となる。VEAO<VR1の場合、Enable信号はLレベルとなっているため、P型MOSFET185はオン状態となる。したがって、基準電圧Vは、
Figure 0005485390
となる。
間欠発振制御回路18は、上述のヒステリシスにしたがって、VEAOが高い場合、つまり、出力負荷が重い時にはスイッチング動作可能状態を指示するHレベルのEnable信号を出力し、VEAOが低い場合、つまり、出力負荷が軽い場合にスイッチング動作を停止することを指示するLレベルのEnable信号を出力する。
再び図1を参照して説明を続ける。
間欠発振制御回路18は、Enable信号をAND回路21の第2の入力およびボトム監視時間計時回路32に印加する。ボトム監視時間計時回路32は、Enable信号の立ち上がりを起点としてボトム監視時間tを計時し、ボトム監視時間tの計時が完了した場合にパルス信号であるUp信号をOR回路20に印加する。OR回路20は、Bottom信号およびUp信号のうちの少なくともいずれか一方がHレベルのときに、AND回路21の第1の入力へHレベルの信号を印加する。
ボトム監視時間計時回路32の具体的な回路構成例については、後述するスイッチング電源装置100の動作説明の中で詳細に説明される。
図5は、ボトム検出回路17の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
ボトム検出回路17は、定電流源171および172、抵抗173、比較器174、P型MOSFET175、およびパルス発生器176から構成される。パルス発生器176は、3つのインバータ回路およびNOR回路から構成される周知の構成により、入力信号の立ち下がりエッジにおいてワンショットパルスを出力する。定電流源171および172はそれぞれIおよびIの定電流を出力し、抵抗173は抵抗値Rを持つ。
ボトム検出回路17のTR端子には、スイッチング素子2のスイッチング動作によりトランス1の補助巻線1cに誘起される電圧を、抵抗5aと5bとによって構成される補助巻線電圧分圧回路5により分圧して得られた電圧VTRが印加される。この電圧VTRは比較器174の基準電圧VR2と比較される。
比較器174の基準電圧VR2は、次のようなヒステリシスを持っている。すなわち、TR端子の電圧をVTRとして、VTR>VR2の場合、比較器174の出力信号はHレベルとなっているため、パルス発生器176から出力されるBottom信号はLレベルとなっている。また、このとき、P型MOSFET175はオフ状態であり、基準電圧VR2は、
Figure 0005485390
となる。VTR<VR2の場合、比較器174からの出力信号はHレベルからLレベルへと切り替わる。パルス発生器176は、比較器174からの出力信号の立ち下がりエッジにおいてワンショットパルスであるBottom信号を出力する。つまり、Bottom信号は、TR端子の電圧VTRが基準電圧VR2よりも低くなったときに、ワンショットパルス信号として出力される。また、P型MOSFET175はオン状態となるため、基準電圧VR2は、
Figure 0005485390
と変化する。
スイッチング電源装置100が起動を完了した状態になると、起動停止回路11は、NAND回路23の第1の入力へHレベルの信号を印加する。実際には、このとき起動パルスを出力するが、ここでは説明を省略する。なお、起動時は過負荷状態であるため、間欠発振制御回路18よりAND回路21の第2の入力にはHレベルの信号が印加されている。
以降の動作としては、ボトム検出回路17によりOR回路20およびAND回路21を介し、RSフリップフロップ22のセット入力SにはHレベルのTurnOn信号が印加されるため、RSフリップフロップ22の出力QはHレベルとなり、NAND回路23の第1の入力にもHレベルの信号が印加される。このとき、NAND回路23の出力信号はLレベルとなるため、ゲートドライバ24の出力信号はHレベルとなり、スイッチング素子2はターンオンする。
スイッチング素子2のターンオン後、オン時ブランキング時間後にフィードバック制御回路12により、出力電圧検出回路6からのフィードバック信号に応じた電流がスイッチング素子2に流れると、AND回路16からのHレベルの信号は、RSフリップフロップ22のリセット入力Rへ印加される。
したがって、RSフリップフロップ22の出力QはLレベルへと切り替り、NAND回路23の第1の入力がLレベルとなるため、ゲートドライバ24の出力信号はLレベルとなり、スイッチング素子2はターンオフする。
以上のような信号処理により、スイッチング素子2のスイッチング動作が行なわれる。
なお、トランス1の二次巻線1bには、整流ダイオード7aとコンデンサ7bで構成される出力電圧生成部7が接続されており、スイッチング素子2のスイッチング動作により二次巻線1bに誘起した交流電圧をこの出力電圧生成部7により整流平滑することによって出力直流電圧Voutが生成され、出力直流電圧Voutが負荷8に供給される。
また、出力電圧検出回路6は、例えばLEDおよびツェナーダイオード等で構成され、出力直流電圧Voutの電圧レベルを検出し、出力直流電圧Voutが所定の電圧に安定するように制御回路101がスイッチング素子2のスイッチング動作を制御するために必要なフィードバック信号を出力する。
なお、スイッチング電源装置100では、商用の交流電源が、ダイオードブリッジなどの整流器により整流されて、入力コンデンサにて平滑化されることにより、直流電圧Vinとされて、電力変換用のトランス1の一次巻線1aに与えられているものとする。
以上のように構成された図1に示す制御回路101およびスイッチング電源装置100の動作を説明する。
商用電源からの交流電源は、ダイオードブリッジなどの整流器と入力コンデンサとにより、整流および平滑化されて、直流電圧Vinに変換される。この直流入力電圧Vinは、トランス1の一次巻線1aを介して、DRAIN端子に印加され、その結果、DRAIN端子から制御回路101内のレギュレータ9を介して、VCC端子に接続されているコンデンサ4bに起動用充電電流が流れる。この充電電流により制御回路101のVCC端子電圧が起動停止回路11で設定された起動電圧に達すると、スイッチング素子2によるスイッチング動作の制御が開始される。
起動中、図1には明記していないが、起動停止回路11からの出力信号を基に起動パルスが発生し、スイッチング素子2がターンオンする。またこのとき、二次側の出力電圧Voutは、起動時低いため、出力電圧検出回路6からのフィードバック信号はフィードバック制御回路12には印加されない。したがって、フィードバック制御回路12内のI−Vコンバータ130の出力電圧VEAOは高く、比較器13のマイナス入力の電圧は高く設定される。
一旦、スイッチング素子2がターンオンすると、スイッチング素子2に電流が流れ、スイッチング素子2に流れる電流の大きさに応じた電圧が比較器13のプラス入力に印加される。オン時ブランキングパルス発生回路15によるブランキング時間後、ドレイン電流検出回路14からの出力信号が比較器13のマイナス入力に印加される電圧以上に上昇すると、AND回路16の2つの入力には共にHレベルの信号が印加されるため、AND回路16はRSフリップフロップ22のリセット入力RにHレベルの信号を出力し、スイッチング素子2はターンオフする。
スイッチング素子2のターンオフ後、スイッチング素子2のオン時にトランス1の一次巻線1aで蓄えられたエネルギーが二次巻線1bに伝達される。その後、二次巻線1bに二次電流が流れなくなると、トランス1の一次巻線1aによるインダクタンスLとスイッチング素子2のDRAIN端子とソース端子間に接続される共振用のコンデンサ31の容量値で決定される共振動作であるリンギングが開始される。
このとき、ボトム検出回路17は、トランス1の補助巻線1cの電圧が正から負に切り替るタイミングに基づいて、スイッチング素子2のドレイン電圧の低下、つまりリンギング電圧のボトムを検出する。これにより、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2は再びターンオンする。
なお、TR端子には図示しない移相コンデンサ等を接続することにより、ボトム検出回路17によるBottom信号の出力タイミングを調整し、スイッチング素子2のDRAINの電圧が略零ボルトになったときにスイッチング素子2がターンオンされるようにするのが好ましい。
以上のようなスイッチング動作が行われることにより、出力電圧Voutが上昇していく。出力電圧Voutが出力電圧検出回路6で設定された電圧以上になると、出力電圧検出回路6は、フィードバック信号として制御回路101のFB端子から電流IFBを流出するよう制御する。電流IFBの大きさに応じて、フィードバック制御回路12内のI−Vコンバータによる変換出力電圧VEAOが低下するため、比較器13のマイナス入力の電圧が低下し、そのため、スイッチング素子2に流れる電流は減少する。
このようにして、スイッチング素子2のオンデューティは適切な状態に変化していく。つまり、スイッチング素子2のターンオンは、ボトム検出回路17からのBottom信号により行なわれ、ターンオフはスイッチング素子2に流れる電流が、FB端子から流出する電流量により決定される電流レベルに達することにより行なわれる。
すなわち、負荷8への電流供給が小さい軽負荷時には、スイッチング素子2に電流が流れる期間が短くなり、重負荷時には、スイッチング素子2に電流が流れる期間が長くなる。
このように、制御回路101は、スイッチング電源装置の負荷8に供給される電力に応じて、スイッチング素子2に流れる電流を制御し、オンデューティを変化させるといった制御を行う。
負荷8への電流供給が小さい軽負荷状態では、フィードバック制御回路12内のI−Vコンバータ130の出力電圧VEAOが間欠発振制御回路18内の比較器184の基準電圧VR1よりも低下する。このとき、Enable信号はスイッチング動作の実行を指示するHレベルから、スイッチング動作の停止を指示するLレベルへと切り替わる。
ここで、ボトム監視時間計時回路32の詳細な構成について説明する。
図6は、ボトム監視時間計時回路32の一構成例を示す回路図である。
ボトム監視時間計時回路32は、インバータ回路321、パルス発生器322、RSフリップフロップ323、定電流源324、P型MOSFET325、N型MOSFET326、コンデンサ327、およびバッファ回路328から構成される。定電流源324はIの定電流を出力し、コンデンサ327は容量値Cを持つ。
スイッチング動作の実行中は、RSフリップフロップ323のリセット入力には周期的にGate信号が印加され、RSフリップフロップ323の¬Q出力はHレベルに保たれる。このとき、N型MOSFET326がオン状態となることでコンデンサ327は放電され、バッファ回路328からLレベルのUp信号が出力される。
ボトム監視時間計時回路32に印加されるEnable信号がLレベルへと変化したとき、つまり、間欠停止信号が到来したとき、インバータ回路321の出力はHレベルとなる。このとき、RSフリップフロップ323のセット入力はLレベルのままであるため、コンデンサ327の充電は開始されず、Up信号はLレベルから変化しない。
ボトム監視時間計時回路32に印加されるEnable信号がHレベルへと変化したとき、つまり、間欠復帰信号が到来したとき、インバータ回路321の出力はLレベルとなる。パルス発生器322は、インバータ回路321の出力信号の立ち下がりエッジにおいて、RSフリップフロップ323のセット入力へワンショットパルスを印加し、RSフリップフロップ323の¬Q出力はLレベルになる。
これにより、P型MOSFET325がオンし、定電流源324によって、コンデンサ327へ電荷が蓄えられるため、コンデンサ327の高電位側の電圧は、定電流源324の電流値とコンデンサ327の容量値とで決まる時定数に応じた速さで上昇する。そして、コンデンサ327の高電位側の電圧が、バッファ回路328の閾値レベルまで上昇すると、ボトム監視時間計時回路32から出力されるUp信号はHレベルへと変化する。
ここで、間欠復帰信号の到来からUp信号がHレベルに変化するまでの時間がボトム監視時間に対応する。つまり、ボトム監視時間計時回路32は、定電流源324の電流値とコンデンサ327の容量値とで決まる時定数によってボトム監視時間を計時する。
なお、RSフリップフロップ323のリセット入力Rには、スイッチング素子2のGate信号が印加されている。そのため、ボトム監視時間の計時中にスイッチング動作が再開された場合には、Gate信号によってRSフリップフロップ323がリセットされ、N型MOSFET326がオンすることでコンデンサ327の電荷は瞬時に放電され、ボトム監視時間の計時は中止される。この場合、ボトム監視時間計時回路32から出力されるUp信号はLレベルに維持されたまま変化しない。
Enable信号がHレベルに変化してからUp信号がHレベルに変化するまでの時間であるボトム監視時間tは、式7で表される。
Figure 0005485390
ここで、
:コンデンサ327の容量値
th:バッファ回路328の閾値
:定電流源324に流れる電流値
以上のように構成されたボトム監視時間計時回路32の動作を、図7(a)、(b)のタイミングチャートを用いて説明する。
図7(a)のタイミングチャートでは、Enable信号の立ち上がりからボトム監視時間t内にBottom信号が到来した場合、図7(b)のタイミングチャートでは、Enable信号の立ち上がりからボトム監視時間t内にBottom信号が到来しなかった場合について、それぞれ、スイッチング素子2のドレイン電圧DRAIN、Enable信号、Up信号、Bottom信号、およびTurnOn信号の波形が示されている。
間欠発振の停止状態から負荷状態が重くなり、Enable信号がLレベルからHレベルへと変化したとき、ボトム監視時間計時回路32では、式7で表されるボトム監視時間tの計時が開始される。
ここで、図7(a)に示される場合、つまり、式7で表されるボトム監視時間tの計時が完了するよりも先にボトム検出回路17からBottom信号が出力された場合、図1のOR回路20には、ボトム検出回路17からのBottom信号が印加されるため、AND回路21を介して、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2はターンオンする。
つまり、間欠復帰する際、間欠復帰信号の到来からボトム監視時間t内にBottom信号が到来した場合、スイッチング素子2はリンギング電圧のボトムでターンオンすることになる。この場合、ボトム監視時間計時回路32から出力されるUp信号はLレベルに維持されたままで、Hレベルに変化することはない。
また、図7(b)に示される場合、つまり、式7で表されるボトム監視時間tが経過するまでにボトム検出回路17からBottom信号が出力されなかった場合、ボトム監視時間計時回路32は、ボトム監視時間tが経過したときにUp信号をHレベルへと変化させる。図1のOR回路20には、ボトム監視時間計時回路32から出力されたUp信号が印加されるため、AND回路21を介して、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2はターンオンする。このとき、Gate信号によってRSフリップフロップ323がリセットされ、N型MOSFET326がオンすることでコンデンサ327の電荷は瞬時に放電され、Up信号はLレベルに変化する。
つまり、間欠復帰する際、間欠復帰信号の到来からボトム監視時間t内にBottom信号が到来しない場合は、ボトム監視時間計時回路32はボトム監視時間tが経過したときにUp信号をHレベルへと変化させるので、スイッチング素子2は強制的にターンオンされることになる。
以上から、本実施の形態1では、Enable信号がLレベルからHレベルへと変化したときを起点として、ボトム監視時間計時回路32で計時されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17にてスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出された場合は、そのタイミングでターンオンし、ボトム監視時間計時回路32で計時されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17にてスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出されなかった場合には、ボトム監視時間計時回路32がボトム監視時間tの計時を完了したときにスイッチング素子2は強制的にターンオンすることになる。
なお、ボトム監視時間計時回路32は、スイッチング素子2のリンギングの1周期以上の長さのボトム監視時間tを計時することが好ましい。ボトム監視時間tをスイッチング素子2のリンギングの1周期以上の長さとすることで、間欠復帰する際、間欠発振制御回路18のEnable信号がLレベルからHレベルへと変化した後、スイッチング素子2のリンギングの1周期分の間に、ボトム検出回路17によりリンギング電圧のボトムが検出されれば、スイッチング素子2は必ずボトム検出回路17から印加されるBottom信号でターンオンすることになる。言い換えると、早すぎる強制ターンオンを行うことがなく、間欠復帰信号が到来したときに、スイッチング素子2のリンギングが続いている限りは、スイッチング素子2は必ずリンギング電圧のボトムでターンオンすることになる。
このように制御することにより、スイッチング素子2の入出力間の容量によるロスを最も低減することが可能である。
なお、制御回路101に端子を追加することで、ボトム監視時間tの計時に用いられるコンデンサを外付けできるようにし、ボトム監視時間tの調整範囲を広げてもかまわない。
また、リンギングの1周期分の間にボトム検出回路17によってスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出されなかった場合は、すでにスイッチング素子2のリンギングが消滅していることを意味する。この場合は、ボトム監視時間計時回路32でボトム監視時間tの計時後にUp信号を出力し、スイッチング素子2をターンオンさせ、スイッチング動作を再開させる。なお、スイッチング素子2のリンギングが消滅している場合は、スイッチング素子2の電圧は入力電圧Vinと等しいため、スイッチング素子2は電圧Vinにおいてターンオンすることになる。しかしながら、このようにスイッチング素子2の電圧のリンギングが消滅している状態は、間欠停止期間が非常に長い(つまり、間欠復帰の頻度が非常に少ない)場合に起こる状態であるため、スイッチング素子2のスイッチングによる容量ロスはロスの割合として無視できるほど小さい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2のスイッチング電源装置を説明する。
図8は本実施の形態2の半導体装置201を備えたスイッチング電源装置200の一構成例を示す回路図である。半導体装置201は、スイッチング電源装置200の制御回路として機能する。以下、半導体装置201によって実現される制御回路を、半導体装置と同じ符号を用いて、制御回路201として参照する。
実施の形態2の制御回路201では、実施の形態1の制御回路101と比較して、ボトム監視時間計時回路33の内部にリンギング周期測定回路34が追加されている。
実施の形態1では、ボトム監視時間計時回路32において、式7で表されるボトム監視時間tを計時したのに対し、実施の形態2では、リンギング周期測定回路34でスイッチング動作の停止状態においてスイッチング素子2のリンギングの1周期の時間を測定し、測定された時間に対応する時間を、ボトム監視時間計時回路33においてボトム監視時間として計時する。
間欠復帰時にスイッチング素子2の入出力間の容量によるロスを低減するための基本的な考え方は、スイッチング電源装置200においても、上述したスイッチング電源装置100と同様であるため、以下では主な相違点のみを説明する。実施の形態1で説明した構成要素については、実施の形態1で用いた符号と同一の符号を付して、適宜説明を省略する。
図9は、リンギング周期測定回路34を含むボトム監視時間計時回路33の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
図9に示すボトム監視時間計時回路33の動作について説明する。
スイッチング動作の実行中は、間欠発振制御回路18から印加されるEnable信号はHレベルに保たれているため、パルス発生器332を介してRSフリップフロップ333のリセット入力RにはLレベルの信号が印加されている。また、スイッチング素子2をオン状態にするHレベルのGate信号が周期的にRSフリップフロップ333のセット入力Sに印加されるため、RSフリップフロップ333の出力QはHレベルに保たれている。
したがって、N型MOSFET334はオン状態であり、コンデンサ337の高電位側の電圧Vcは、定電圧源335の電圧である初期電圧Vinitに初期化されている。この状態で、比較器336は、プラス入力とマイナス入力とに同じ電圧が印加されることで、Lレベルの信号を出力するものとする。ボトム監視時間計時回路33は、比較器336から出力される信号をUp信号として出力する。
ボトム監視時間計時回路33に印加されるEnable信号がHレベルからLレベルへと変化すると、パルス発生器332はRSフリップフロップ333のリセット入力RにHレベルのパルス信号を印加する。これにより、RSフリップフロップ333の出力QはLレベルとなってN型MOSFET334はオフ状態になる。また、P型MOSFET346は、インバータ回路331を介してHレベルのゲート信号を印加されてオフ状態になる。
パルス発生器332からのパルス信号はRSフリップフロップ341のセット入力Sにも印加され、RSフリップフロップ341の出力¬QはLレベルとなる。これにより、Dフリップフロップ343のリセット入力RはLレベルとなり、Dフリップフロップ343はリセット状態を解除され動作可能となる。
この時点で、Dフリップフロップ343の出力QはLレベルであるため、インバータ回路338を介してP型MOSFET347にHレベルのゲート信号が印加されると共に、パルス発生器345を介してRSフリップフロップ341のリセット入力RにはLレベルの信号が印加される。
間欠停止した後に、ボトム検出回路17によりスイッチング素子2のリンギング電圧の最初のボトムが検出されるに応じて、Dフリップフロップ343のクロック入力CKにはBottom信号が印加される。また、Dフリップフロップ343のクロック入力¬CKには、インバータ342を介して¬Bottom信号が印加される。このとき、Dフリップフロップ343の出力QはLレベルからHレベルへと切り替わり、インバータ回路338を介してP型MOSFET347のゲート信号はLレベルへと変化し、P型MOSFET347はオン状態となる。したがって、定電流源344よりP型MOSFET347を通って、コンデンサ337には一定の速さで電荷が蓄えられていく。
次に、スイッチング素子2のリンギング電圧の2番目のボトムが検出されると、Dフリップフロップ343のクロック入力CK、¬CKには再びBottom信号、¬Bottom信号が印加されるため、Dフリップフロップ343の出力QはHレベルからLレベルへと切り替わる。したがって、インバータ回路338を介してP型MOSFETのゲート信号はHレベルへと変化し、オフ状態となるため、定電流源344によるコンデンサ337への充電はカットされる。つまり、コンデンサ337の高電位側の電圧は、間欠発振制御回路18から出力されるEnable信号がLに変化した後、ボトム検出回路17によりスイッチング素子2のリンギング電圧の2番目のボトムが検出された時の電圧で保持される。
また同時に、パルス発生器345からRSフリップフロップ341のリセット入力Rへパルス信号が出力されるため、RSフリップフロップ341の出力¬QはHレベルへと変化し、Dフリップフロップ343のセット入力SにはHレベルの信号が印加され、Dフリップフロップ343はリセット状態に固定され動作しなくなる。
上記のように、スイッチング素子2のリンギングの1周期の間、定電流源344からコンデンサ337へ充電し、コンデンサ337はリンギングの1周期の時間に応じた電圧を保持することになる。
その後、ボトム監視時間計時回路33に印加されるEnable信号がLレベルからHレベルへと変化すると、P型MOSFET346は、インバータ回路331を介してLレベルのゲート信号を印加されてオン状態となるため、定電流源344の電流は、ミラー回路を構成しているN型MOSFET348および349によって、コンデンサ337に蓄えられた電荷を一定の速度で引き抜くことになる。ここで、N型MOSFET348と349のミラー比は1:1が望ましい。
Enable信号がHレベルへと変化してから、コンデンサ337の電圧Vcは徐々に低下していく。そして、コンデンサ337の電圧Vcが、充電が開始されたときの初期電圧である定電圧源335の電圧を下回ったとき、比較器336の出力はHレベルに変化する。このようにして、ボトム監視時間計時回路33は、スイッチング素子2のリンギングの1周期の時間に対応する時間を、ボトム監視時間として計時する。
ボトム監視時間計時回路33の全体的な動作について、図10(a)、(b)に示すタイミングチャートを用いてさらに説明を続ける。
図10(a)、(b)には、実施の形態1を説明するタイミングチャートの図7(a)、(b)に対して、リンギング周期測定回路34内のコンデンサ337の高電位側の電圧Vcが追加されている。図10(a)のタイミングチャートは、Enable信号の立ち上がりからスイッチング素子2のリンギングの1周期の時間内にBottom信号が到来した場合、図10(b)のタイミングチャートは、Enable信号の立ち上がりからスイッチング素子2のリンギングの1周期の時間内にBottom信号が到来しなかった場合を示している。
間欠発振の停止状態から負荷状態が重くなり、間欠発振制御回路18から出力されるEnable信号がLレベルからHレベルへと変化したとき、リンギング周期測定回路34では、間欠停止中にリンギング周期測定回路34内のコンデンサ337に充電された電荷が一定の割合で引き抜かれコンデンサ337の電圧Vcは徐々に低下していく。
ここで、図10(a)に示されるように、コンデンサ337の電圧Vcが初期電圧Vinit(つまり、定電圧源335の電圧)以下に低下する前にボトム検出回路17からBottom信号が印加された場合、図8のOR回路20には、ボトム検出回路17からBottom信号が印加されるため、AND回路21を介して、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2はターンオンする。
つまり、間欠復帰する際、リンギング周期測定回路34で計測されたスイッチング素子2のリンギングの1周期時間t内に、ボトム検出回路17によりスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出された場合、間欠復帰時のスイッチング素子2はリンギング電圧のボトムでターンオンすることになる。これはボトム監視時間の計時が中止される動作であり、この動作においてボトム監視時間計時回路33から出力されるUp信号は、Lレベルに維持されたままで、Hレベルに変化することはない。
また、図10(b)に示されるように、コンデンサ337の電圧Vcが初期電圧Vinitを下回るまで、ボトム検出回路17からBottom信号が印加されない場合、比較器336の出力信号であるUp信号はHレベルとなる。
このとき、図8のOR回路20には、ボトム監視時間計時回路33からUp信号が印加されるため、AND回路21を介して、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2はターンオンする。つまり、間欠復帰する際、リンギング周期測定回路34により計測されたスイッチング素子2のリンギングの1周期時間t内にボトム検出回路17からの信号が出力されない場合は、スイッチング素子2のリンギングの1周期時間t後にスイッチング素子2は強制的にターンオンすることになる。
スイッチング素子2がターンオンするとき、図9で示されるボトム監視時間計時回路33のRSフリップフロップ333のセット入力Sには、HレベルのGate信号が印加され、N型MOSFET334は、RSフリップフロップ333の出力QからHレベルのゲート信号が印加されてオン状態となり、コンデンサ337の高電位側の電圧Vcは、定電圧源335の電圧である初期電圧Vinitに初期化されることになる。
以上から、実施の形態2では、スイッチング動作が停止しているときに、リンギング周期測定回路34により、スイッチング素子2のリンギングの1周期を計測することにより、実施の形態1よりも適応範囲が広がることになる。つまり、実施の形態1では、ボトム監視時間tを固定的に設けているため、あらゆる電源仕様に対して最適な時間設定が困難であるのに対し、実施の形態2では、電源仕様や周囲温度など、装置の運用環境が変わったとしても、スイッチング素子2のリンギングの1周期分をモニターし、ボトム監視時間tをスイッチング素子2のリンギングの1周期時間に追従させることができるため、あらゆる運用環境に適応が可能である。
さらに、本実施の形態2では、実施の形態1と比べて、リンギング周期への追従性があることから、出力負荷の急変時の高い応答性や、小さい出力リップルといった優れた電源特性を得ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3のスイッチング電源装置を説明する。
図11は実施の形態3の半導体装置を備えたスイッチング電源装置300の一構成例を示す回路図である。半導体装置301は、スイッチング電源装置300の制御回路として機能する。以下、半導体装置301によって実現される制御回路を、半導体装置と同じ符号を用いて、制御回路301として参照する。
実施の形態3の制御回路301は、実施の形態1の制御回路101と比較して、発振回路26が追加され、ボトム監視時間計時回路35が変更されている。
なお、実施の形態1および2のスイッチング電源装置100およびスイッチング電源装置200は、スイッチング素子2がリンギングのボトムでターンオンする擬似共振制御に適応するのに対し、実施の形態3のスイッチング電源装置300は、PWM制御に適応することを想定している。
間欠復帰時にスイッチング素子2の入出力間の容量によるロスを低減するための基本的な考え方は、スイッチング電源装置300においても、上述のスイッチング電源装置100およびスイッチング電源装置200と同様であるため、以下では主な相違点のみを説明する。実施の形態1または実施の形態2で説明した構成要素については、実施の形態1または実施の形態2で用いた符号と同一の符号を付して、適宜説明を省略する。
図12は、図11におけるボトム監視時間計時回路35の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。ボトム監視時間計時回路35は、図6で示されるボトム監視時間計時回路32と比べて、AND回路351およびOR回路352が追加され、ボトム監視時間の計時中に到来したBottom信号を、Up信号として出力する構成となっている。
図13は、発振回路26の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
図13に示す発振回路26の動作について説明する。
間欠発振制御回路18から印加されるEnable信号がHレベル、つまり、スイッチング動作の実行中は、インバータ回路261を介してRSフリップフロップ262のセット入力SにはLレベルの信号が印加されている。一方、RSフリップフロップ262のリセット入力RにはGate信号が印加されるため、RSフリップフロップ262の出力QはLレベルに保たれている。このとき、N型MOSFET263は、Lレベルのゲート信号が印加されるため、オフ状態となっている。
比較器274の出力信号がLレベルである状態を仮定すると、P型MOSFET269、275はいずれも、Lレベルのゲート信号を印加されてオン状態となる。なお、パルス発生器276から出力されるClock信号はLレベルとなっている。
また、P型MOSFET268は、インバータ回路272を介してHレベルのゲート信号を印加され、オフ状態となる。このとき、定電流源265による定電流IはP型MOSFET269を通って、コンデンサ264に充電されて、コンデンサ264の高電位側の電圧Vbは上昇する。また、定電流源266および267の定電流値をIおよびI、そして、抵抗273の抵抗値をRとすると、比較器274の基準電圧Vaは、R×IからR×(I+I)へ変更される。コンデンサ264の高電位側の電圧Vbが比較器273の基準電圧Vaまで上昇すると、比較器274の出力はLレベルからHレベルへと変化し、それに伴い、P型MOSFET275、269は、Hレベルのゲート信号を印加されてオフ状態となる。
一方、P型MOSFET268は、インバータ回路272を介してLレベルのゲート信号を印加されてオン状態となる。このとき、定電流源265からの定電流IはP型MOSFET268を通ってN型MOSFET270に流れ、ミラー回路を構成しているN型MOSFET271に定電流が流れることになる。つまり、N型MOSFET271によってコンデンサ264より一定の速さで電荷が引き抜かれ、コンデンサ264の高電位側の電圧Vbは低下する。また同時に、比較器274の基準電圧Vaは、R×(I+I)からR×Iに変更される。コンデンサ264の高電位側の電圧Vbが比較器274の基準電圧Va以下に低下すると、比較器274の出力はHレベルからLレベルへと変化し、パルス発生器276を介してパルス信号であるClock信号が出力される。
以上のように、コンデンサ264の高電位側の電圧Vbは三角波となり、比較器274の出力信号がHレベルからLレベルへと切り替わるタイミングで、パルス発生器276によりClock信号が出力される。スイッチング動作の実行中は、このようにして、一定の周期で、発振回路26よりClock信号が出力される。
次に、間欠発振制御回路18から印加されるEnable信号がLレベル、つまり、スイッチング動作の停止状態となった時、インバータ回路261を介してRSフリップフロップ262のセット入力Sには、Hレベルの信号が印加される。したがって、RSフリップフロップ262の出力QはHレベルとなり、N型MOSFET263はオン状態となり、コンデンサ264の高電位側の電圧VbはGNDレベルに固定される。
このように構成されたスイッチング電源装置300において、間欠発振制御回路18から出力されるEnable信号がLレベルからHレベルへと変化した場合の動作について、図14のタイミングチャートを用いて説明する。
図14には、電圧Vb、Clock信号、Enable信号、Gate信号、図11のRSフリップフロップ22のリセット入力Rに印加されるReset信号、Up信号、およびTurnOn信号の波形の一例が示されている。
Enable信号がHレベルである時、Clock信号がTurnOn信号としてRSフリップフロップ22のセット入力Sに印加され、Gate信号が出力される。Enable信号がLレベルへと変化した場合、発振回路26内のコンデンサ264の電圧VbはGNDレベルとなる。
スイッチング動作の停止状態において、出力の負荷状態が重くなり、間欠発振制御回路18から出力されるEnable信号がLレベルからHレベルへと変化すると、ボトム監視時間計時回路35では、Enable信号の立ち上がりを起点としてボトム監視時間tを計時し、ボトム監視時間tの計時が完了したときに、OR回路352を介してHレベルのUp信号を出力する。
また、OR回路352には、ボトム検出回路17からのBottom信号がAND回路351を介して印加されるため、ボトム監視時間計時回路35にてボトム監視時間tの計時が完了するよりも先にBottom信号が印加された場合は、Bottom信号がOR回路352を介してUp信号として出力される。
ボトム監視時間計時回路35よりHレベルのUp信号が出力されると、図11において、OR回路20およびAND回路21を介して、RSフリップフロップ22のセット入力SにTurnOn信号が印加され、スイッチング素子2はターンオンする。
このとき、ボトム監視時間計時回路35内のRSフリップフロップ323のリセット入力RにGate信号が印加され、RSフリップフロップ323の出力QであるUp信号はLレベルへと切り替わる。
また、発振回路26内のRSフリップフロップ262のリセット入力RへもGate信号が印加される。したがって、RSフリップフロップ262の出力QはLレベルへと変化し、N型MOSFET263はオフ状態へと切り替わる。同時に定電流源265の定電流Iは、P型MOSFET269を通ってコンデンサ264に充電され、コンデンサ264の高電圧側の電圧Vbは上昇する。このようにしてスイッチング動作が再開される。
図15(a)、(b)は、スイッチング素子2のドレイン電圧の波形を含めたタイミングチャートであり、図7(a)、(b)のタイミングチャート同様、間欠復帰の際に、式7で表されるボトム監視時間内にBottom信号が到来した場合(図15(a))と、ボトム監視時間内にBottom信号が到来しなかった場合(図15(b))とを示している。
図15(a)に示されるように、式7で表されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17からBottom信号が到来した場合、図12のOR回路352には、ボトム検出回路17からのBottom信号が印加され、Up信号として出力されることで、スイッチング素子2はターンオンする。
つまり、間欠復帰する際、ボトム監視時間計時回路35で計時されるボトム監視時間t内に、ボトム検出回路17によりリンギング電圧のボトムが検出された場合、スイッチング素子2は検出されたリンギング電圧のボトムでターンオンすることになる。
また、図15(b)に示されるように、式7で表されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17からBottom信号が到来しなかった場合、ボトム監視時間計時回路35でボトム監視時間の計時が完了したときにバッファ回路328の出力がHレベルとなり、OR回路352を介してHレベルのUp信号が出力されることで、スイッチング素子2はターンオンする。
つまり、間欠復帰する際、ボトム監視時間計時回路35で計時されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17からBottom信号が到来しない場合は、ボトム監視時間計時回路35で設定された時間t後にスイッチング素子2は強制的にターンオンすることになる。
以上から、本実施の形態3では、実施の形態1と同様に、PWM制御の場合においても、Enable信号がLレベルからHレベルへと変化したときに、ボトム監視時間計時回路35で計時されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17によるスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出された場合は、そのタイミングでターンオンし、ボトム監視時間計時回路35で計時されるボトム監視時間t内にボトム検出回路17によるスイッチング素子2のリンギング電圧のボトムが検出されなかった場合には、ボトム監視時間計時回路35で計時されるボトム監視時間t後にスイッチング素子2は強制的にターンオンするよう制御される。
なお、実施の形態2と組み合わせて、間欠復帰時にボトム検出回路17によるスイッチング素子2のボトム検出のための時間を、リンギング周期測定回路34を用いて、スイッチング素子2のリンギングの1周期分の時間としても構わない。
さらに、本実施の形態2では、PWM制御について説明したが、PFM制御や二次デューティー制御といったスイッチング電源の制御方式に対しても有効である。
本発明のスイッチング電源装置および半導体装置は、AC−DCコンバータやDC−DCコンバータなどのスイッチング電源装置等に有効に用いられる。
1 トランス
1a 一次巻線
1b 二次巻線
1c 補助巻線
2 スイッチング素子
4 整流平滑回路
4a、7a 整流ダイオード
4b、7b、31、264、327、337 コンデンサ
5 補助巻線電圧分圧回路
5a、5b、133、173、183、273 抵抗
6 出力電圧検出回路
7 出力電圧生成部
8 負荷
9 レギュレータ
10 内部回路電圧源
11 起動停止回路
12 フィードバック制御回路
13、174、184、274、336 比較器
14 ドレイン電流検出回路
15 オン時ブランキングパルス発生回路
16、21、351 AND回路
17 ボトム検出回路
18 間欠発振制御回路
20、352 OR回路
22、262、323、333、341 RSフリップフロップ
23 NAND回路
24 ゲートドライバ
26 発振回路
121、122、171、172、181、182、265、266、267、324、344 定電流源
29 ターンオン制御回路
32、33、35 ボトム監視時間計時回路
34 リンギング周期測定回路
91、92、 間欠復帰回路
100、200、300、900、910 スイッチング電源装置
101、201、301、901、911 制御回路(半導体装置)
123、124、175、185、268、269、275、325、346、347 P型MOSFET
125、126、127、129、263、270、271、326、334、348、349 N型MOSFET
128、132、335 定電圧源
130 I−Vコンバータ
131 NPNバイポーラトランジスタ
176、276、322、332、345 パルス発生器
261、272、321、331、338、342 インバータ回路
328 バッファ回路
343 Dフリップフロップ

Claims (14)

  1. スイッチング素子を用いて入力直流電圧を供給および遮断するスイッチング動作を間欠的に行うことにより前記入力直流電圧を調整された出力直流電圧に変換するスイッチング電源を制御するための半導体装置であって、
    前記スイッチング動作の実行および停止を交互に指示する間欠発振制御回路と、
    前記スイッチング素子がオフ状態にあるときに前記スイッチング素子に発生するリンギング電圧の極小点であるボトムを検出するボトム検出回路と、
    前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示された時点を起点として、前記リンギング電圧のボトムが監視されるべき期間の長さであるボトム監視時間を計時するボトム監視時間計時回路と、
    前記ボトム監視時間の計時中は、前記ボトム検出回路にて前記リンギング電圧のボトムが検出されるに応じてのみ、前記スイッチング素子をターンオンさせるターンオン制御回路と
    を備える半導体装置。
  2. 前記ボトム監視時間計時回路は、前記ボトム監視時間として前記リンギング電圧の1周期以上の長さを計時する
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ターンオン制御回路は、前記ボトム監視時間の計時が完了したときに、前記リンギング電圧のボトムとは無関係に、前記スイッチング素子をターンオンさせる
    請求項1および請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ボトム監視時間計時回路は、前記ボトム監視時間の計時中に前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて前記ボトム監視時間の計時を中止する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記ボトム監視時間計時回路は、定電流源とコンデンサとを有し、前記定電流源の電流値と前記コンデンサの容量値とで決まる時定数により前記ボトム監視時間を計時する
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の停止が指示された後、前記ボトム検出回路で検出される前記リンギング電圧の最初のボトムから2番目のボトムまでの時間をリンギング周期として測定するリンギング周期測定回路を有し、
    前記ボトム監視時間計時回路は、前記測定されたリンギング周期に対応する長さの時間を前記ボトム監視時間として計時する
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記リンギング周期測定回路は、定電流源とコンデンサとを有し、前記ボトム検出回路で前記最初のボトムが検出されるに応じて前記定電流源にて生成される電流で前記コンデンサの充電を開始し、前記ボトム検出回路で前記2番目のボトムが検出されるに応じて前記コンデンサの充電を停止する
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示されるに応じて前記定電流源にて生成される電流で前記コンデンサの放電を開始し、前記コンデンサの電圧が、前記リンギング周期測定回路による充電開始時の電圧以下に低下したときに前記ボトム監視時間の計時を完了する
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記ボトム監視時間計時回路は、前記間欠発振制御回路から前記スイッチング動作の実行が指示された後、前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて、前記コンデンサを前記リンギング周期測定回路による充電開始時の電圧である初期電圧に初期化する
    請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体装置は、さらに、
    前記リンギング電圧のボトムとは無関係に発振動作を行うことによって、前記スイッチング素子がターンオンまたはターンオフすべき時点を指示する発振回路を備え、
    前記発振回路は、前記間欠発振制御回路からスイッチング動作の停止が指示されるに応じて前記発振動作を停止し、前記間欠発振制御回路からスイッチング動作の実行が指示された後、前記スイッチング素子のゲート信号がオンレベルになるに応じて、前記発振動作を再開する
    請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体装置は、前記スイッチング素子を含み、
    前記スイッチング素子を含む前記半導体装置は、1つの半導体基板上に形成されている
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の半導体装置と、
    前記入力直流電圧を前記スイッチング素子にてスイッチングすることにより生成された入力交流電圧を出力交流電圧に変換する変換器と、
    前記出力交流電圧を前記出力直流電圧に変換する平滑回路と
    を備えるスイッチング電源装置。
  13. スイッチング素子を用いて入力直流電圧を供給および遮断するスイッチング動作を間欠的に行うことにより前記入力直流電圧を調整された出力直流電圧に変換するスイッチング電源を制御するための制御方法であって、
    前記スイッチング動作の実行および停止を交互に指示する間欠発振制御ステップと、
    前記スイッチング素子がオフ状態にあるときに前記スイッチング素子に発生するリンギング電圧の極小点であるボトムを検出するボトム検出ステップと、
    前記間欠発振制御ステップにて前記スイッチング動作の実行が指示された時点を起点として、前記リンギング電圧のボトムが監視されるべき期間の長さであるボトム監視時間を計時するボトム監視時間計時ステップと、
    前記ボトム監視時間の計時中は、前記ボトム検出ステップにて前記リンギング電圧のボトムが検出されるに応じてのみ、前記スイッチング素子をターンオンさせるターンオン制御ステップと
    を含む制御方法。
  14. さらに、前記ボトム監視時間の計時が完了したときに、前記リンギング電圧のボトムとは無関係に、前記スイッチング素子をターンオンさせる強制ターンオン制御ステップを含む
    請求項13に記載の制御方法。
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