JP2007174890A - スイッチング電源装置とそれに使用される半導体装置 - Google Patents

スイッチング電源装置とそれに使用される半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化と更なるノイズ低減を同時に実現することが可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】 トランス2の一次巻線と直列にスイッチング素子4が接続され、二次巻線に整流・平滑回路8が接続され、補助巻線に波形整形回路7が接続されている。スイッチング素子4のオン・オフ制御を行う制御回路3の動作電圧がトランス2の一次巻線とスイッチング素子4との接続ノードから供給される。制御回路3は、波形整形回路7の出力電圧から整流・平滑回路8の出力電圧に比例するフィードバック電圧を得てスイッチング素子4のPWM制御のための信号を生成する出力電圧検出回路20と、波形整形回路7の出力電圧からリンギング電圧のボトムレベルを検出するボトム検出回路22とを含み、制御回路3に内蔵された発振器11の出力信号又はボトム検出回路22の出力信号のいずれかによってスイッチング素子4をオフからオンにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置とそれに用いられる半導体装置に関するものであり、特に、スイッチング電源装置の小型化と低ノイズ化を同時に実現する新規な制御方式に関する。
一般に、スイッチング電源装置は、スイッチングトランスと、その一次巻線に直列接続されたスイッチング素子と、そのオン・オフ制御を行う制御回路と、スイッチングトランスの二次巻線に接続された整流・平滑回路と、その出力電圧に応じて変化する検出電圧を制御回路にフィードバックする出力電圧検出回路とを備えている(例えば特許文献1参照)。
図13は、従来のスイッチング電源装置の構成例を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、一次巻線101a、二次巻線101b及び補助巻線101cを有するスイッチングトランス101を備えている。一次巻線101aにはスイッチング素子102が直列接続され、一次巻線101a及びスイッチング素子102に直流電圧Vinが印加される。スイッチング素子102が制御回路103によってオン・オフ制御(PWM制御)されることにより、スイッチングトランス101の一次巻線101aから二次巻線101bへ電力が伝達される。
スイッチングトランス101の二次巻線101bに発生した電圧は、ダイオード104a及びコンデンサ104bからなる整流平滑回路104によって整流・平滑されて出力直流電圧となり、負荷105に供給される。この出力直流電圧は、出力直流電圧検出回路106によって検出され、検出電圧が制御回路103にフィードバックされる。フィードバックされた検出電圧は、制御回路103のON期間制御回路103aに与えられ、その出力はパルス制御回路103bに与えられる。パルス制御回路103bの出力はドライブ回路103cに与えられ、その出力がスイッチング素子102の制御信号(ゲート信号)となる。
また、スイッチングトランス101の補助巻線101cに発生した電圧は、ダイオード107a及びコンデンサ107bからなる出力平滑回路107によって整流・平滑されて制御回路103に動作電圧Vccとして供給される。なお、スイッチングトランス101のオン・オフ制御が始まる前の起動時は抵抗108を介して直流電圧Vinから動作電圧Vccが供給される。
補助巻線101cに発生した電圧は更に、ダイオード109a、抵抗109b、コンデンサ109c及び抵抗109dを含むリンギング発生回路109に入力され、その出力が制御回路103のコンパレータ回路103dに入力されている。コンパレータ回路103dのコンパレータCMPは入力された電圧を基準電圧Vrefと比較し、その出力がボトムカウンタ回路103e及び遅延回路103fを経てドライブ回路103cに与えられている。リンギング発生回路109、コンパレータ回路103d、ボトムカウンタ回路103e及び遅延回路103fは、スイッチング素子がオフの期間にトランスに発生するリンギングの回数から遅延信号を生成し、ドライブ回路103cによってこの遅延信号に応じてスイッチング素子のオン時期を遅らせるようにしている。このため、負荷が重負荷から軽負荷になるに従って多くなるリンギングの発生回数により、スイッチング素子がオンするタイミングをより長期間遅らせてスイッチング素子の発振周期を長くすることで、負荷が軽くなるほどスイッチング周波数を下げることができ、スイッチング損失を低減する効果が得られる。
なお、スイッチングトランスの一次側と二次側とを電気的に分離する必要がある場合は、出力直流電圧検出回路106にフォトカプラを用いて、制御回路103へフィードバック信号を伝達することが行われる。
特許第3480462号公報
上記のような従来のスイッチング電源装置では、出力電圧を検出して制御回路へフィードバックするために二次側に接続される出力電圧検出回路が必要であり、スイッチング電源装置の小型化を阻害する要因となる。特に、フォトカプラを用いて一次側と二次側とを電気的に分離する場合に、小型化が難しい。
また、リンギング発生回路109、コンパレータ回路103d、ボトムカウンタ回路103e及び遅延回路103fの働きにより、上述のような軽負荷の時のスイッチング損失を抑制する効果は得られるが、スイッチングノイズの低減という観点での対策は採られていない。
また、従来のスイッチング電源装置では、出力の負荷状態が変化すると、スイッチング素子の動作周波数が大きく変化することになり、これに対応させるためにスイッチングトランス101のサイズが大きくなってスイッチング電源装置の小型化を阻害する要因となる。
本発明は、上記のような従来の課題を解決し、小型化とノイズ低減を同時に実現することが可能なスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスイッチング電源装置は、一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するスイッチングトランスと、前記スイッチングトランスの一次巻線と直列に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチングトランスの二次巻線に接続された整流・平滑回路と、前記スイッチングトランスの補助巻線に接続された波形整形回路と、前記スイッチング素子のオン・オフ制御を行う制御回路とを備え、前記制御回路は、前記波形整形回路が出力するフィードバック電圧から、前記スイッチング素子のPWM制御のための信号を生成する出力電圧検出回路と、前記フィードバック電圧から前記スイッチングトランスの二次巻線に電流が流れていない期間におけるリンギング電圧のボトムレベルを検出するボトム検出回路とを含み、前記制御回路に内蔵された発振器の出力信号又は前記ボトム検出回路の出力信号のいずれかによって前記スイッチング素子をオフからオンにすることを特徴とする。
本発明のスイッチング電源装置によれば、補助巻線に接続された波形整形回路が出力するフィードバック電圧から、二次側の整流・平滑回路の出力電圧に比例する検出電圧を得るので、従来のようにスイッチングトランスの二次巻線側に出力電圧検出回路を接続する構成に比べて回路が簡素になり、電源の小型化が実現できる。特に、二次側と一次側とを電気的に分離するためのフォトカップラが不要になる。更に、ボトム検出回路の働きにより、波形整形回路の出力信号からリンギング電圧のボトムを検出してスイッチング素子をオンさせることができるので、スイッチング素子のターンオン時の電力ロスを抑えることができ(ボトムオン効果)、スイッチング電源装置の高効率化を実現することができる。また、このボトム検出回路の出力信号によってスイッチング素子をオンにする信号は、スイッチング素子のオン・オフのたびに少しずつ周期が変化するので、スイッチング素子の動作周波数は発振器の周波数を基準として所定の幅を有することになって電力波形のピークが分散されることによりその値が低くなる(ジッター効果)。これにより、電源の小型化と低ノイズ化を同時に実現することが可能となる。
本発明のスイッチング電源装置の好ましい実施形態では、前記制御回路の動作電圧が、前記スイッチングトランスの一次巻線の一方の端子と前記スイッチング素子との接続ノード、又は、前記一次巻線の他方の端子から供給されている。これにより、制御回路の動作電圧を別途供給する必要が無くなり、スイッチング電源の小型化を図ることができる。
本発明のスイッチング電源装置の好ましい実施形態では、前記制御回路は、出力電圧検出回路の出力信号を増幅する誤差増幅器と、その出力が与えられる過電流検出回路とを更に含んでいる。これにより、スイッチング素子に流れる電流ピーク値を変化させるPWM制御を高精度に実施することができる。
本発明のスイッチング電源装置の別の好ましい実施形態では、前記制御回路は、前記誤差増幅器の出力信号レベルが所定値以下になれば前記スイッチング素子のオン・オフ動作を停止又は休止する間欠発振制御回路を更に含んでいる。制御回路によるスイッチング素子のオン・オフ制御において、PWM制御に加えて間欠発振制御を実行することにより、待機時消費電力を大幅に削減することができる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記制御回路は、前記ボトム検出回路の出力電圧からリンギングの状態を検出するリンギングオフ検出回路を更に含み、リンギングが無くなったこと、又はリンギングの振幅が所定レベル以下になったことが検出されると前記スイッチング素子のオン・オフ制御を再開する。この構成によれば、間欠発振制御状態での出力電圧検出を可能とし、負荷状態の急変に対応することができる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記制御回路に内蔵された発振器の発振周波数が、固定周波数を中心とする所定の幅を有する周波数である。これにより、更なる低ノイズ化を図ることが可能となる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記制御回路は、前記動作電圧が所定の電圧より高くなったことを検出する過電圧検出回路を更に含んでいる。この構成によれば、制御回路に内蔵されたレギュレータによって一定電圧となるように制御されている動作電圧が外部からの電力供給によって強制的に高くなったときにそれを検出し、制御回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を停止し、又は休止させることができる。その結果、スイッチング電源装置の安全性を高めることができる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記制御回路は、過熱保護回路を更に含んでいる。これにより、スイッチング素子が異常に発熱したときに、スイッチング電源装置を保護することができる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記波形整形回路がショットキーバリアダイオードを含む。逆回復時間の短いショットキーバリアダイオードを使用することにより、波形整形回路の出力信号がマイナス側に大きく変動することを防ぎ、スイッチング電源装置の安全性を高めることができる。
本発明のスイッチング電源装置の更に別の好ましい実施形態では、前記補助巻線に接続された補助巻線電圧整流・平滑回路を更に備え、前記制御回路への電力供給が前記補助巻線電圧整流・平滑回路から行われるように構成されている。これにより、更なる低消費電力化を図ることができる。
また、本発明の半導体装置は、上記のようなスイッチング電源装置に使用される半導体装置であって、前記スイッチング素子及び前記制御回路が単一の基板上に集積化され、又は単一パッケージに組み込まれていることを特徴とする。このような半導体装置を使用することにより、スイッチング電源装置の小型化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。このスイッチング電源装置は、スイッチングトランス2と、その一次巻線2−1の一方の端子に直列接続されたスイッチング素子4と、そのオン・オフ制御を行う制御回路3と、スイッチングトランス2の二次巻線2−2に接続された整流・平滑回路8と、スイッチングトランス2の補助巻線2−3に接続された波形整形回路7等を備えている。制御回路3とスイッチング素子4は個別の半導体装置から構成されていてもよいし、単一の半導体装置で構成されていてもよい。
図2は本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図である。この半導体装置5は、制御回路3とスイッチング素子4とを単一パッケージに組み込んだものであり、4本の端子VCC、GND、DRAIN及びFBを有する。VCC端子は、制御回路3に内蔵されたレギュレータ9の出力に接続されており、レギュレータ9とGND端子との間に外付けコンデンサを接続するための端子である。GND端子はグランド(接地)レベルへの接続端子であり、図1のNTRL端子に接続される。DRAIN端子はスイッチングトランス2の一次巻線2−1とスイッチング素子4との接続ノード、つまり、スイッチング素子4のドレインに接続される端子である。FB端子は波形整形回路7の出力電圧をフィードバック信号として制御回路3に与えるための端子である。
図1において、INPUT端子とNTRL端子との間に、つまり、直列接続されたスイッチングトランス2の一次巻線2−1とスイッチング素子4との両端に、直流電圧(例えば、交流電源電圧を整流し、平滑した電圧)が供給される。スイッチングトランス2の一次巻線2−1とスイッチング素子4との接続ノードの電圧(以下、ドレイン電圧という)VDは、制御回路3に内蔵されたレギュレータ9によって安定化され、レギュレータ9の出力電圧は、制御回路3の動作電圧となる。レギュレータ9の出力端子(図2におけるVCC端子)とNTRL端子(図2におけるGND端子)との間には外付けのコンデンサ6が接続されている。
INPUT端子とNTRL端子との間に直流電圧が印加された直後は、スイッチングトランス2の一次巻線2−1のインダクタンス及びコンデンサ6の静電容量に従って、動作電圧VCCが徐々に上昇する。動作電圧VCCが所定の値に達すると、制御回路3内の起動・停止回路10の出力、つまり3入力AND回路15の一入力がLレベルからHレベルに反転する。その結果、3入力AND回路15の他の入力である発振器11のMAXDUTY出力信号とフリップフロップ回路14の出力信号とに応じて、スイッチング素子4のゲート信号GATEが3入力AND回路15から出力され、スイッチング素子4のオン・オフ制御が開始される。なお、スイッチング素子4のオン状態からオフ状態への移行(ターンオフ)は、誤差増幅器21の出力信号Eを基準として過電流検出回路17によりスイッチング素子4に流れる電流を検出させ、スイッチング素子4に流れるピーク電流値を制御するように行われる。このようにして、本発明では電流モードのPWM制御が行われる。
スイッチング素子4のオン・オフが開始すると、スイッチングトランス2の一次巻線2−1から二次巻線2−2及び補助巻線2−3へ電力が伝達される。スイッチングトランス2の二次巻線2−2に発生した電圧は整流・平滑回路8のダイオード8−1で整流され、コンデンサ8−2で平滑されて出力電圧VOUTとなり、OUT端子とRETURN端子との間の電圧として出力される。
スイッチングトランス2の一次巻線2−1には、抵抗1−1とコンデンサ1−2とを並列接続したものにダイオード1−3が接続されたスパイク電圧吸収回路1が接続されている。このスパイク電圧吸収回路1は、スイッチング素子4がオンからオフになったときに一次巻線2−1の両端に発生するスパイク電圧を吸収する働きを有する。
スイッチングトランス2の補助巻線2−3に接続された波形整形回路7は、分圧用の抵抗7−1及び7−2と、分圧された電圧をクランプするショットキーバリアダイオード7−3と、コンデンサ7−4を含む。クランプダイオードとして逆回復時間の短いショットキーバリアダイオードを使用することにより、波形整形回路の出力信号がマイナス側に大きく変動することを防ぎ、スイッチング電源装置の安全性を高めることができる。波形整形回路7の出力電圧信号VFBは制御回路3にフィードバックされて、制御回路3に含まれるボトム検出回路22と出力電圧検出回路20に与えられる。
ボトム検出回路22の出力電圧信号AはSAWTOOTH信号調整回路23に与えられ、出力電圧検出回路20の出力信号はAND回路13及び誤差増幅器21に与えられる。AND回路13は、OR回路12の出力信号と出力電圧検出回路20の出力信号との論理積信号を生成し、これがフリップフロップ回路14のセット入力となる。また、ドレイン電圧VDが過電流検出回路17に入力され、過電流検出回路17は、ドレイン電圧VDと誤差増幅器21の出力信号Eとに基づいて過電流検出出力をAND回路18に一入力として与える。AND回路18の他の入力にはオン時ブランキングパルス回路16の出力が与えられ、AND回路18の出力はOR回路19の一入力となる。OR回路19の他の入力(反転入力)は発振器11のMAXDUTY出力信号に接続され、OR回路19の出力はフリップフロップ回路14のリセット入力となる。フリップフロップ回路14の出力は3入力AND回路15の一入力となり、3入力AND回路15の出力がスイッチング素子4のゲート信号となる。
次に、図3、図4及び図5に示す波形図を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の動作を説明する。図3は、図1のスイッチング電源装置の各部の電圧又は電流の波形を示す図である。図4は、図1のスイッチング電源装置における波形整形回路の出力電圧信号VFBとボトム検出回路の出力電圧信号Aとの関係を示す波形図である。なお、正確には、ダイオード8−1に流れる電流の導通時間は、スイッチング素子4のオン・オフ動作毎に一定ではなくわずかに異なる。図4に示す状態A,状態B,状態Cは、このわずかに異なるダイオード8−1の導通時間により、発生するリンギングのピークのずれを視覚的に認識しやすくしたものである。そして、図5は、図1のスイッチング電源装置における出力電圧VOUTとスイッチング素子4を流れるドレイン電流IDとの関係を示す波形図である。
図4に拡大して示すように、波形整形回路の出力電圧信号VFBは、整流・平滑回路8のダイオード8−1が導通している期間は、初めに細かいリンギングが生じるが、その後はほぼ一定の傾きを持って減少する。その後、ダイオード8−1が導通していない期間には、整流・平滑回路の回路定数から定まる一定時間t1の間に電圧が0Vまで減少し、その後はこれも回路定数で定まるほぼ一定の周期のリンギングが発生する。このリンギングは、徐々に減衰していく。
また、ボトム検出回路22にも波形整形回路の出力電圧信号VFBが入力され、このVFBが所定のボトム電位(図4の場合は0V)よりも低くなった場合を検出することでリンギングのボトムを検出し、ボトム検出信号Aを発生させる。
図3に示すように、波形整形回路の出力電圧信号VFBが入力された出力電圧検出回路20の出力信号Dは、ダイオード8−1が導通している期間での初めの細かなリンギング後のVFB電圧を、ダイオード8−1の導通時間で補正することによって定まるダイオード8−1の導通期間の最後のVFBのレベル(図4におけるD_a、D_b又はD_cに相当)に比例する電圧となる。この図4中のD_a、D_b、D_cは、例えば、出力電圧検出回路20の内部において、ダイオード8−1が導通する期間での初めの細かいリンギング後のVFB電圧をピークホールド回路等でホールドし、その電圧を定電流源を用いてダイオード8−1の導通時間放電させることで得られる。また、この出力信号Dは、スイッチング素子4がオンからオフになるたびリセットされる。例えば、図3に示す例の場合は0Vとなる。
図3に示すように、OUT端子とRETURN端子にかかる負荷の大きさによって出力電圧VOUTが変化したと仮定すると、出力電圧検出回路20の出力信号Dも出力電圧VOUTの変化に追随して増減する。この出力電圧検出回路20の出力信号Dは誤差増幅器21に入力され、誤差増幅器21から出力された信号Eが過電流検出回路17に与えられる。なお、この実施例の場合、誤差増幅器21は、入力信号Dの電圧と所定電圧(図3の信号Dにおける最も下の点線で示す電位)との差の電位を増幅し、所定の電位(図3の信号Eにおける最も上側の点線)から差し引いたものを出力信号Eとして出力している。過電流検出回路17は、スイッチング素子4がオンのときのドレイン電圧VDを信号Eと比較することによって、スイッチング素子4のオン・オフ制御、つまり、電流モード型のPWM制御を行う。このように、スイッチング素子4のPWM制御によってドレイン電流IDを調整することにより、出力電圧VOUTが所定の範囲内の電圧値となるように制御される。
スイッチング素子4のオフからオンへの切り換えは、制御回路3に内蔵された発振器11から出力されるCLOCK信号BとSAWTOOTH信号調整回路23の出力Cとの論理和信号、すなわちOR回路12の出力に従って行われる。CLOCK信号Bは、SAWTOOTH信号が減少から増加に変化したときに生成されるクロック信号であり、固定周波数である。SAWTOOTH信号調整回路23の出力Cは、発振器11から出力されるSAWTOOTH信号とボトム検出回路22の出力信号Aとから生成さ
れる。上記したように、ボトム検出回路22は、FB端子にフィードバックされた整流・平滑回路8のダイオード8−1の非導通期間に発生するVFB電圧のリンギング波形が入力され、所定の直流電圧と比較して出力信号Aを生成し、SAWTOOTH信号調整回路23に与える。
このため、スイッチング素子4のオフからオンへの切り換えは、CLOCK信号Bが出力されたタイミングか、もしくは、その前の一定期間(図3中にt0として示した期間)にSAWTOOTH信号調整回路23の出力信号Cが生じたタイミング、すなわちVBF電圧のボトムが検出されたタイミングかの、いずれかのタイミングで行われる。なお、実際の動作では、出力信号Cによってスイッチング素子4をオンとすることが支配的となる。
ここで、出力信号Cは、整流・平滑回路8のダイオード8−1の非導通期間に発生するVFB電圧のリンギング波形に対応して発生したボトム検出回路の出力信号Aの一部であるが、図4に示すように、この出力信号Aは整流・平滑回路8のダイオード8−1の導通期間が終了して所定時間t1経過後から一定の周波数で発生するものである。上記したように、整流・平滑回路8のダイオード8−1の導通期間は完全に同じではなく、スイッチング素子4のオン・オフの動作毎に僅かに変化する値となるので、出力信号Cのスタートのタイミングも僅かに変化することとなる。このため、実際にはこの出力信号Cが支配的となるスイッチング素子4のオン・オフ制御の周期は、発振器11の固定周波数であるCLOCK信号Bにt0の時間幅を加えた範囲で変化する周期となる。このことは、図4に示すダイオード8−1の非導通期間での3つの状態A,B,Cで少しずつ位相のずれたリンギングパルスが重ね合わせられる状況をイメージすれば容易に理解できる。このようにして本実施形態では、スイッチング素子4をオンするタイミングを所定範囲内で分散させることができ、常に同じ周期でオンさせた場合と比較して波形のピークが低くなるというジッター効果を、ジッター回路を特別に設けることなく得ることができる。
以上のことから、本発明の第1の実施形態のスイッチング電源装置の出力電圧VOUTとドレイン電流IDとの関係は図5に示すようになる。なお、図5のID波形の点線は、図3のID波形中のスイッチング素子4オン期間における点線、すなわち電流モードのピーク電流(値)を表す。すなわちこの点線は、誤差増幅回路21の出力信号Eに比例し、負荷状態変化、すなわち出力電圧VOUTの変化により変化する。
図5中、左側に示す出力回路の負荷として最も重い定常の負荷がかかっている場合には、出力電圧はその影響で定格範囲内であるが基準電圧V1よりやや小さい電圧となり、このときのドレイン電流IDは、PWM制御となっているので三角形のパルス波形となるが、そのピーク値は、最も高い状態にある。次に、仮に負荷が徐々に小さくなる場合を考えると、図5の中央部分に示すように、ドレイン電流IDのピーク値もまた徐々に低減していくこととなる。さらに、負荷が非常に小さい場合やもしくは無負荷の場合は、図5中右側に示すように、ドレイン電流IDのピーク値も最も低い状態となる。このように出力回路の負荷が変動した場合であっても、いずれにおいてもボトムオンの効果とジッター効果との双方を得ることができる。
以上、説明してきたように、本発明の第1の実施形態のスイッチング電源装置を使用した場合、以下のような効果が得られる。
(1) 補助巻線2−3に接続された波形整形回路7の出力電圧VFBを制御回路3のFB端子に入力することで、出力電圧検出回路20によって出力電圧の変動を検出する動作と、ボトム検出回路22によるスイッチング素子4のオフからオンへの切り換え動作とを、ドレイン電圧VDが比較的低い状態で同時に実施することができる。
(2) これにより、スイッチング電源装置の二次側に出力電圧を検出するための回路構成を設ける必要が無くなるため、部品点数を削減してスイッチング電源の小型化を図ることができる共に、確実に低い電圧でスイッチング素子4をオンできるというボトムオンの効果と、ジッタ回路を設けることなくジッター効果とを得ることができるので、低ノイズ化を実現することができる。
(3) 更に、スイッチング素子4の動作周波数は所定の幅の中でのみ変動するため、上記したジッター効果を得ることができるとともに、出力の負荷状態に関係なく一定の幅を有する周波数となるので、広範囲の動作私有は数に対応するようなスイッチングトランスの設計を行う必要が無くなる。このため、スイッチングトランスの小型化を実現することが可能となり、スイッチング電源装置全体の小型化を実現できる。このことは、特にスイッチングトランスの大きさが大きくなりやすい高出力スイッチング電源装置において効果的である。
(4) 更に、上記の各種効果は低出力スイッチング電源装置に適用した場合にも発揮できるため、出力に関して限定的とはならず、様々な用途に使用することができる。
(5) そして、更に、低出力スイッチング電源装置に適用した場合には、ノイズ対策がより一層容易になるので、スイッチング電源装置の設計が容易になる。
なお、本実施形態ではスイッチング素子4の動作周波数となる発振器11のCLOCK信号Bが固定周波数を有する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、CLOCK信号Bが所定の固定周波数を中心に所定幅を有して変動する周波数となるような設計としてもよい。このようにすることにより、更に高いジッター効果を得ることができ、更なる低ノイズ化を図ることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図である。本実施形態の半導体装置は、図2に示した第1の実施形態の半導体装置に、過電圧検出回路24と過熱保護回路25を追加したものであり、他の構成及び基本的な動作は図2に示した半導体装置と同じである。したがって、図1に示した第1の実施形態のスイッチング電源装置の効果は本実施形態のスイッチング電源装置でも同じように得ることができることはいうまでもない。
本実施形態のスイッチング電源装置は、半導体装置5の制御回路3に過電圧検出回路24と過熱保護回路25とが追加されていることにより、更に以下のような作用効果を奏する。
まず、過電圧検出回路24は、制御回路3に内蔵されたレギュレータ9によって一定電圧となるように制御されている動作電圧VCCが外部からの電力供給(例えば電流印加)によって強制的に高くなったときにそれを検出し、制御回路3によるスイッチング素子4のスイッチング動作を停止し、又は休止させる。これにより、スイッチング電源装置としての安全性を高めることができる。
また、過熱保護回路25は、スイッチング素子4がスイッチング動作中に異常に発熱した場合にそれを検出し、スイッチング素子4のスイッチング動作を停止し、又は休止させる。これにより、スイッチング素子4の破壊を防止し、スイッチング電源装置としての安全性を高めることができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図である。本実施形態の半導体装置は、図2に示した第1の実施形態の半導体装置に、第2のスイッチング素子26と抵抗27を追加したものであり、他の構成及び基本的な動作は図2に示した半導体装置と同じである。したがって、図1に示した第1の実施形態のスイッチング電源装置の効果は本実施形態のスイッチング電源装置でも得られる。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第2のスイッチング素子26と抵抗27とが追加されていることにより、更に以下のような作用効果を奏する。
図2の実施形態の半導体装置では、スイッチング素子4がオンのときのドレイン電圧VDを検出することによって過電流検出回路17がスイッチング素子4に流れる電流を検出していた。これに対し本実施形態の半導体装置では、スイッチング素子4に流れる電流に対して一定の比率を有する電流が第2のスイッチング素子26及び抵抗27に流れるように構成し、過電流検出回路17は抵抗27の両端の電圧を検出することによってドレイン電流を検出するようにしている。この構成によれば、例えばスイッチングノイズを更に低減させたい場合にスイッチング素子4のドレイン・ソース間にコンデンサを追加するノイズ低減対策を施す場合において、図2の実施形態の半導体装置と比べてコンデンサ容量の設定自由度が高くなる。その結果、ノイズ低減対策の範囲が広がり、電源設計におけるノイズ対策の自由度も高くなる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図である。本実施形態の半導体装置は、図2に示した第1の実施形態の半導体装置に、間欠発振制御回路28、AND回路29及びリンギングオフ検出回路30を追加したものであり、他の構成及び基本的な動作は図2に示した半導体装置と同じである。したがって、図1に示した第1の実施形態のスイッチング電源装置の効果は本実施形態のスイッチング電源装置でも得られる。
本実施形態のスイッチング電源装置は、間欠発振制御回路28、AND回路29及びリンギングオフ検出回路30が追加されていることにより、更に以下のような作用効果を奏する。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の各点の動作波形を示す図である。なお、それぞれの波形の表示方法などは、第1の実施形態で示した図3と同じである。
いま、出力電圧VOUTが図9に示したように変化したと仮定する。このとき、出力端子に接続された負荷が軽負荷又は無負荷の状態になると、すなわち、誤差増幅器21の出力信号Eのレベルが図9に示すE0レベル以下になると、間欠発振制御回路28はスイッチング素子4のスイッチング動作を停止又は休止するような信号をAND回路29に出力する。スイッチング素子4のスイッチング動作が停止又は休止している状態において、リンギングオフ検出回路30は出力端子の負荷状態をモニターする働きを有する。そして、ボトム検出回路22からの出力信号Aが出力されなくなると、リンギングオフ検出回路30は出力電圧検出回路20の出力信号Dを強制的にオフにする。これにより、スイッチング素子4のスイッチング動作が再開され、出力電圧VOUTが検出されるような間欠発振制御が行われる。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTとドレイン電流IDとの関係を示す図である。上記のような動作によれば、図10のように、出力電圧VOUTとドレイン電流IDとが変化する。第1の実施形態でのそれぞれの波形を示した図5と比較するとわかりやすいが、負荷が最も重い状態である定常負荷状態(図中PWM1として示す)の状態や、負荷が徐々に軽減されている状態である、負荷変動状態(PWM2)では、ドレイン電流IDは、図5に示したものと同じとなる。
さらに、負荷が軽くなっていって、軽負荷の状態(間欠動作1と示す)では、ドレイン電流IDは間欠パルス状態となり、無負荷となるとIDのパルスは、最も少なくなる。なお、このとき図中点線で示すドレイン電流IDのピーク値は、図5の場合と同じく負荷がより大きい場合と比べて最も低い状態となる。
このようにして本実施形態では、定常負荷状態や負荷が比較的重い負荷変動状態では前述のボトムオンの効果とジッター効果の両方を得ることができ、軽負荷状態や無負荷状態ではボトムオンの効果を得ることができる。このため、本実施形態のスイッチング電源装置を使用した場合は、特に、軽負荷・無負荷状態でのスイッチング電源装置の高効率化を実現することができる。
なお、スイッチング素子4のスイッチング動作が停止又は休止している状態における出力電圧の検出を行う場合に、スイッチング損失を極力低減させるために、スイッチング素子4のオンデューティーが最小となるように再開時の出力信号Dの低減レベルを設定すると、更に軽負荷・無負荷状態でのスイッチング電源装置の高効率化を実現することができる。
(実施の形態5)
図11は本発明の第5の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。また、図12は本発明の第5の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図である。本実施形態の半導体装置は、図2に示した実施形態の半導体装置に、供給変換回路31、第2レギュレータ32、レベルシフト回路33、ゲートドライブ回路34、抵抗35を追加したものである。また、本実施形態のスイッチング電源装置は、図1に示した実施形態のスイッチング電源装置において、図12に示した半導体装置5を使用し、更に補助巻線電圧整流・平滑回路36を追加したものである。
本実施形態の半導体装置は、スイッチング素子4が、ゲートのしきい値電圧が高い素子などの高出力に対応した素子である場合、すなわち、高出力スイッチング電源装置として使用する場合に適している。この半導体装置は、制御回路3の内部の主要な回路の動作電圧とスイッチング素子4のゲートをオン・オフ制御するための駆動電圧とを分離することが可能な構成を有する。
図11において、INPUT端子とNTRL端子との間に、つまり、直列接続されたスイッチングトランス2の一次巻線2−1とスイッチング素子4との両端に、直流電圧(例えば、交流電源電圧を整流し、平滑した電圧)が供給される。INPUT−NTRL間に電圧が入力されると、INPUTおよびスイッチングトランス2の一次巻線2−1の他方の端子に接続されたVIN端子から供給変換回路31とレギュレータ9を介してコンデンサ6に充電電流が供給され、コンデンサ6の両端電圧は徐々に上昇する。このコンデンサ6の両端電圧VCCの上昇と共に、第2レギュレータ32を介して、制御回路3内部の主要な各回路の動作電圧も徐々に上昇する。
制御回路3は、コンデンサ6の両端の電圧を電源電圧として動作し、制御回路3に内蔵された起動・停止回路10で規定された起動電圧と停止電圧の範囲内で、スイッチング素子4のオン・オフ制御を行う。制御回路3の内部の主要な回路の動作電圧は、第2レギュレータ32により一定となるように制御される。制御回路3によりスイッチング素子4がオン・オフ制御を開始すると、スイッチングトランス2による一次巻線2−1から二次巻線2−2及び補助巻線2−3へ電力が伝達される。スイッチングトランス2の二次巻線2−2に発生した電圧は整流・平滑回路8のダイオード8−1で整流され、コンデンサ8−2で平滑されて出力電圧VOUTとなり、OUT端子とRETURN端子との間の電圧として出力される。出力電圧VOUTは、制御回路3に内蔵された出力電圧検出回路20が、スイッチングトランス2の補助巻線2−3に接続された波形整形回路7の出力電圧信号
VFBから検出する。
また、補助巻線2−3にはダイオード36−1及びコンデンサ36−2を含む補助巻線電圧整流・平滑回路36が接続されており、補助巻線2−3に発生した電圧がダイオード36−1によって整流され、コンデンサ36−2によって平滑されて直流電圧となる。その直流電圧は、制御回路3のVC端子から供給変換回路31へ供給される。供給変換回路31は、制御回路3によるスイッチング素子4のスイッチング動作開始前はVIN端子から制御回路3へ電力供給を行い、スイッチング動作開始後はVC端子から制御回路3へ電力供給を行うように切替制御を実行する。オン状態のスイッチング素子4に流れる電流の検出は、スイッチング素子4に直列に接続された抵抗35の両端の電圧を検出することにより行われる。
このようにすることで、スイッチング素子4が高出力に対応した素子である場合でも、図1に示した実施形態のスイッチング電源装置と同様の効果を得ることができ、低出力から高出力までカバーしたスイッチング電源装置に対応することができる。
また、更に、本実施形態の半導体装置5では、スイッチング素子4のスイッチング動作開始後の制御回路3の動作電圧が、INPUT端子の電圧よりも低い電圧である補助巻線2−3に接続された補助巻線電圧整流・平滑回路36の出力電圧から供給されるので、スイッチング電源装置の電源効率が高くなる。上記した第1から第4の各実施形態の半導体装置においても、VIN端子、VC端子及び供給変換回路31を付加してレギュレータ9の前に接続する構成とすれば、本実施形態の半導体装置と同様の回路構成となり、同様の効果を得ることができる。
尚、前述のように、図2、図6、図7及び図8に示した各実施形態の半導体装置5を1つの半導体パッケージ(内部の半導体チップの数は不問)に含めることにより、スイッチング電源装置の小型化を実現することができる。
本発明は、スイッチング電源装置、あるいはスイッチング電源を内蔵した各種電子機器に利用可能であり、特に、小型化と低ノイズ化を同時に実現する必要がある小型電気機器に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図 本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図 図1のスイッチング電源装置の各部の電圧又は電流の波形を示す図 図1のスイッチング電源装置における波形整形回路の出力電圧信号VFBとボトム検出回路の出力電圧信号Aとの関係を示す波形図 図1のスイッチング電源装置における出力電圧VOUTとドレイン電流IDとの関係を示す波形図 本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図 本発明の第3の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図 本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図 本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の各点の動作波形を示す図 本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTとドレイン電流IDとの関係を示す図 本発明の第5の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図 本発明の第5の実施形態に係るスイッチング電源装置に使用される半導体装置の回路図 従来のスイッチング電源装置の構成例を示す回路図
符号の説明
1 スパイク電圧吸収回路
1−1 抵抗
1−2 コンデンサ
1−3 ダイオード
2 スイッチングトランス
2−1 一次巻線
2−2 二次巻線
2−3 補助巻線
3 制御回路
4 スイッチング素子
5 半導体装置
6 コンデンサ
7 波形整形回路
7−1 抵抗
7−2 抵抗
7−3 ショットキーバリアダイオード
7−4 コンデンサ
8 整流・平滑回路
9 レギュレータ
10 起動・停止回路
11 発振器
12 OR回路
13 AND回路
14 フリップフロップ回路
15 3入力AND回路
16 オン時ブランキングパルス回路
17 過電流検出回路
18 AND回路
19 OR回路
20 出力電圧検出回路
21 誤差増幅器
22 ボトム検出回路
23 SAWTOOTH信号調整回路
24 過電圧検出回路
25 過熱保護回路
26 第2のスイッチング素子
27 抵抗
28 間欠発振制御回路
29 AND回路
30 リンギングオフ検出回路
31 供給変換回路
32 第2レギュレータ
33 レベルシフト回路
34 ゲートドライブ回路
35 抵抗
36 補助巻線電圧整流・平滑回路
36−1 ダイオード
36−2 コンデンサ
101 スイッチングトランス
101a 一次巻線
101b 二次巻線
101c 補助巻線
102 スイッチング素子
103 制御回路
103a ON期間制御回路
103b パルス制御回路
103c ドライブ回路
103d コンパレータ回路
103e ボトムカウンタ回路
103f 遅延回路
104 整流平滑回路
104a ダイオード
104b コンデンサ
105 負荷
106 出力直流電圧検出回路
107 出力平滑回路
107a ダイオード
107b コンデンサ
108 抵抗
109 リンギング発生回路
109a ダイオード
109b 抵抗
109c コンデンサ
109d 抵抗

Claims (11)

  1. 一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するスイッチングトランスと、前記スイッチングトランスの一次巻線と直列に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチングトランスの二次巻線に接続された整流・平滑回路と、前記スイッチングトランスの補助巻線に接続された波形整形回路と、前記スイッチング素子のオン・オフ制御を行う制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記波形整形回路が出力するフィードバック電圧から、前記スイッチング素子のPWM制御のための信号を生成する出力電圧検出回路と、前記フィードバック電圧から前記スイッチングトランスの二次巻線に電流が流れていない期間におけるリンギング電圧のボトムレベルを検出するボトム検出回路とを含み、前記制御回路に内蔵された発振器の出力信号又は前記ボトム検出回路の出力信号のいずれかによって前記スイッチング素子をオフからオンにすることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路の動作電圧が、前記スイッチングトランスの一次巻線の一方の端子と前記スイッチング素子との接続ノード、又は、前記一次巻線の他方の端子から供給されている請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記制御回路は、出力電圧検出回路の出力信号を増幅する誤差増幅器と、その出力が与えられる過電流検出回路とを更に含んでいる請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記制御回路は、前記誤差増幅器の出力信号レベルが所定値以下になれば前記スイッチング素子のオン・オフ動作を停止又は休止する間欠発振制御回路を更に含んでいる請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記制御回路は、前記ボトム検出回路の出力電圧からリンギングの状態を検出するリンギングオフ検出回路を更に含み、リンギングが無くなったことが検出されると前記スイッチング素子のオン・オフ制御を再開する請求項4記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記制御回路に内蔵された発振器の発振周波数が、固定周波数を中心とする所定の幅を有する周波数であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記制御回路は、前記動作電圧が所定の電圧より高くなったことを検出する過電圧検出回路を更に含んでいる請求項1から6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記制御回路は、過熱保護回路を更に含んでいる請求項1から7のいずれか1項に記載スイッチング電源装置。
  9. 前記波形整形回路がショットキーバリアダイオードを含む請求項1から8のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記補助巻線に接続された補助巻線電圧整流・平滑回路を更に備え、前記制御回路への電力供給が前記補助巻線電圧整流・平滑回路から行われるように構成されている請求項1から9のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置に使用される半導体装置であって、前記スイッチング素子及び前記制御回路が単一の基板上に集積化され、又は単一パッケージに組み込まれていることを特徴とする半導体装置。
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