JP5440490B2 - チオフェン化合物及びその中間体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は2−アリール酢酸エステル化合物から、対応する2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物及びその中間体を製造する方法に関する。
2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物は、例えばトロンボポエチンレセプター活性化剤(例えば、特許文献1参照)の合成中間体として有用な化合物である。
2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物の製造法としては、既知の製造法により2−アリール−3−ヒドロキシ−4−エステルチオフェン化合物を合成し(例えば、特許文献2参照)、その4位のエステル基をアルキルカルボニル基へ誘導する方法のみが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、エステル基をアルキルカルボニル基へ誘導(転換)するには多段階を要するため、より工程の短い製造法が望まれていた。
なお、2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物の製造に使用が可能でありそうな製造法としては、2位がアリールではなくメチルカルボニルで置換された2−メチルカルボニル−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物の製造法(非特許文献1参照)、或いは2位がアリールではなく無置換の3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン化合物の製造法などが考えられる(非特許文献2参照)。しかしこれらの非特許文献では2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物の製造法については言及も示唆もされていない。
国際公開第2004/108683パンフレット 特開昭48−26755 ジャーナル・オブ・ケミカル・リサーチ・シノプセス(J. CHEM. RESEARCH (S)),12,386,1985 ジャーナル・オブ・ケミカル・リサーチ(M)(J. CHEM. RESEARCH (M)), 4135, 1985
本発明の目的は、医薬及び農薬の製造中間体として有用な2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物及びその中間体の新規な製造法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示すような2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物又はその中間体の新規な製造法を見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下により構成されるものである。
(I)式(1)
Figure 0005440490
(式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、RはC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味し、Xは脱離基を意味する。)で示される2−アリール酢酸エステル化合物を、式(2)
Figure 0005440490
(式中Acは、アセチル基(該アセチル基は、無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)を意味し、Mは水素原子又は金属塩を意味する。)で示されるチオ酢酸化合物と反応させて、式(3)で示されるチオアセチル化合物
Figure 0005440490
へ誘導し、次いで該チオアセチル化合物を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく式(4)
Figure 0005440490
(式中R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、
式(5)
Figure 0005440490
で示されるγ-ケトスルフィド化合物へ誘導し、
次いで、該γ-ケトスルフィド化合物を塩基性条件下で環化させて、式(6)
Figure 0005440490
で示されるジヒドロチオフェン化合物へ誘導し、さらに酸化剤を用いて酸化させることにより式(7)
Figure 0005440490
で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(II)チオアセチル化合物(3)
Figure 0005440490
(式中R 及びAcは(I)での定義と同じ意味を表す。)を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく式(4)
Figure 0005440490
(式中R及びRは(I)での定義と同じ意味を表す。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
Figure 0005440490
で示されるγ-ケトスルフィド化合物へ誘導し、
次いで、該γ-ケトスルフィド化合物を塩基性条件下で環化させ、式(6)
Figure 0005440490
で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルジヒドロチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(III)チオアセチル化合物(3)
Figure 0005440490
(式中R 及びAcは(I)での定義と同じ意味を表す。)を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく、式(4)
Figure 0005440490
(式中R及びRは(I)での定義と同じ意味を表す。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
Figure 0005440490
で示されるγ-ケトスルフィド化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(IV)チオアセチル化合物(3)
Figure 0005440490
(式中R 及びAcは(I)での定義と同じ意味を表す。)を酸性条件下で加水分解し、生じるチオール化合物を単離することなく、式(4)
Figure 0005440490
(式中R及びRは請求項1での定義と同じ意味を表す。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
Figure 0005440490
で示されるγ-ケトスルフィド化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(V)式(5)
Figure 0005440490
で示されるγ-ケトスルフィド化合物(式中R、R、R及びRは(I)での定義と同じ意味を表す。)を塩基性条件下で環化させて、式(6)
Figure 0005440490
で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルジヒドロチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(VI)RがC6−10アリール基(該C6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)である上記(I)から(V)の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(VII)RがC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)である上記(I)から(VI)の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(VIII)Rが水素原子又はメチル基である上記(I)から(VII)の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(IX)Rがメチル基である上記(I)から(VIII)の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(X)Rがフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)である上記(I)から(IX)の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
(XI)式(5)
Figure 0005440490
(式中R 、R 、R 及びR は(I)での定義と同じ意味を表す。)で示されるγ-ケトスルフィド化合物。
(XII)R がC 6−10 アリール基(該C 6−10 アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C 1−10 アルキル基若しくはC 1−10 アルコキシ基(該C 1−10 アルキル基及びC 1−10 アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)であり、
がC 1−3 アルキル基(該C 1−3 アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、
が水素原子又はメチル基であり、
がメチル基である(XI)に記載のγ-ケトスルフィド化合物。
(XIII)R がフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C 1−10 アルキル基若しくはC 1−10 アルコキシ基(該C 1−10 アルキル基及びC 1−10 アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)である(XII)に記載のγ-ケトスルフィド化合物。
(XIV)以下に示されるそれぞれのγ-ケトスルフィド化合物。
Figure 0005440490
(XV)式(6)
Figure 0005440490
(式中R 、R 及びR は(I)での定義と同じ意味を表す。)で示されるジヒドロチオフェン化合物。
(XVI)R がC 6−10 アリール基(該C 6−10 アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C 1−10 アルキル基若しくはC 1−10 アルコキシ基(該C 1−10 アルキル基及びC 1−10 アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)であり、
がC 1−3 アルキル基(該C 1−3 アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、
が水素原子又はメチル基である(XV)に記載のジヒドロチオフェン化合物。
(XVII)R がフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C 1−10 アルキル基若しくはC 1−10 アルコキシ基(該C 1−10 アルキル基及びC 1−10 アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)である(XVI)に記載のジヒドロチオフェン化合物。
(XVIII)以下に示されるそれぞれのジヒドロチオフェン化合物。
Figure 0005440490
以下、更に詳細に本発明を説明する。なお本発明において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」又は「sec」はセカンダリーを、「t」又は「tert」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを、「Me」はメチル基を、「Bu]はブチル基を、「tBu]はターシャリーブチル基を意味する。
本発明におけるC1−10アルキル基とは、炭素原子を1から10個有する直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基、i−プロピル基、i−ブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、c−プロピル基、c−ブチル基等を挙げることができ、メチル基、エチル基、i−プロピル基がより好ましい。
本発明におけるC1−3アルキル基とは、炭素原子を1から3個有する直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基等を挙げることができ、メチル基、エチル基、i−プロピル基がより好ましい。
本発明におけるC2−6アルケニル基とは、炭素原子を2から6個有する直鎖状、分岐状又は環状のアルケニル基を示し、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−エテニル、1−ブテニル、2−ペンテニル、3−ヘキセニル、4−メチル−2−ペンテニル、3―c―ペンテニル等を挙げることができ、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニルがより好ましい。
本発明におけるC2−6アルキニル基とは、炭素原子を2から6個有する直鎖状、分岐状又は環状のアルケニル基を示し、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−メチル−1−エチニル、1−ブチニル、2−ペンチニル、3−ヘキシニル、4−メチル−2−ペンチニル、3―c―ペンチニル等を挙げることができ、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニルがより好ましい。
本発明におけるC1−10アルコキシ基とは、炭素原子を1から10個有する直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を示し、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、i−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等を挙げることができ、メトキシ基、エトキシ基がより好ましい。
本発明におけるC1−10アルキルカルボニル基とは、C1−10アルキル基が置換したカルボニル基を示し、例えばメチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、n−ヘキシルカルボニル基、n−オクチルカルボニル基、n−デシルカルボニル基、i−プロピルカルボニル基、i−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、s−ブチルカルボニル基、i−ペンチルカルボニル基、ネオペンチルカルボニル基、t−ペンチルカルボニル基、c−プロピルカルボニル基、c−ブチルカルボニル基等を挙げることができ、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、i−プロピルカルボニル基がより好ましい。
本発明におけるC1−10アルキルカルボニルオキシ基とは、C1−10アルキル基が置換したカルボニルオキシ基を示し、例えばメチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、n−ヘキシルカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基、n−デシルカルボニルオキシ基、i−プロピルカルボニルオキシ基、i−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基、s−ブチルカルボニルオキシ基、i−ペンチルカルボニルオキシ基、ネオペンチルカルボニルオキシ基、t−ペンチルカルボニルオキシ基、c−プロピルカルボニルオキシ基、c−ブチルカルボニルオキシ基等を挙げることができ、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、i−プロピルカルボニルオキシ基がより好ましい。
本発明におけるC1−10アルコキシカルボニル基とは、C1−10アルコキシ基が置換したカルボニル基を示し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、s-ブトキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、i−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等を挙げることができ、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基がより好ましい。
本発明におけるC6−10アリール基とは、炭素原子を6から10個有する芳香族炭化水素を示し、具体例としてはフェニル基、α-ナフチル基、β-ナフチル基などが挙げられる。
本発明におけるC1−5ヘテロアリール基とは、炭素原子を1から5個有し、かつ酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を1から3原子単独もしくは組み合わせて含む5〜7員環までの単環式芳香族複素環を示し、具体例としてはピリジル基、ピラミジニル基、ピロリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、テトラゾール基、トリアゾール基などが挙げられる。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等である。
次に、本発明の化合物類におけるR、R、R、R、X、Ac及びMについて説明する。
は、好ましくはC6−10アリール基(該C6−10アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)である。Rは、より好ましくはフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、さらに好ましくは、3,4−ジクロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメトキシフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基又は4-t-ブチルフェニル基である。
は好ましくは、水素原子又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基はハロゲン原子で任意に置換されていても良い)である。Rは、より好ましくはC1−3アルキル基であり、特に好ましくはメチル基である。
は、好ましくは水素原子又はメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
は、好ましくはC1−3アルキル基である。Rは、より好ましくはメチル基又はエチル基であり、特に好ましくはメチル基である。
脱離基Xとしては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、若しくはp-トルエンスルホニルオキシ基などを用いることができる。より好ましい脱離基はハロゲン原子であり、さらに好ましくは臭素原子である。
Ac基は、チオアセチル化反応及びその後のチオアセチル基の加水分解が可能な限り、特に制限されないが、無置換であるか又は置換アセチル基が好ましい。より好ましくは、アセチル基(該アセチル基は無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)であり、さらに好ましくはトリフルオロメチルカルボニル基又はメチルカルボニル基であり、特に好ましくはメチルカルボニル基である。
本発明の製造方法に用いられる反応溶媒は、当該反応条件下において安定であり、かつ不活性で反応を妨げないものであれば特に種類に制限はされない。かかる溶媒としては、水、アルコール類(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノール等)、セロソルブ類(例えばメトキシエタノール、エトキシエタノール等)、非プロトン性極性有機溶媒類(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、テトラメチルウレア、スルホラン、N−メチルピロリドン、N,N-ジメチルイミダゾリジノン等)、エーテル類(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、脂肪族炭化水素類(例えばペンタン、ヘキサン、c−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、デカリン、石油エーテル等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばクロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、低級脂肪族酸エステル(例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等)、アルコキシアルカン類(例えばジメトキシエタン、ジエトキシエタン等)及びニトリル類(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等)等の溶媒が挙げられる。これらの溶媒は反応の起こりやすさに従って適宜選択され、単一又は混合して用いられる。また場合によっては適当な脱水剤や乾燥剤を用いて非水溶媒として用いられる。以上述べた溶媒は本発明を実施する際の一例であって、本発明はこれらの条件に限定されるものではない。
2−アリール酢酸エステル化合物(1)をチオアセチル化する反応に用いるチオ酢酸化合物(2)の例としては、チオ酢酸、チオ酢酸カリウム、チオ酢酸ナトリウムなどが挙げられ、特に好ましくはチオ酢酸カリウムである。
また、チオアセチル化反応の溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。より好ましい反応溶媒はアルコール類であり、さらに好ましくはメタノールである。
チオ酢酸化合物の使用量は、2−アリール酢酸エステル化合物(1)の使用量に対して1〜10モル当量加えることができるが、操作効率及び経済性の観点から1〜2モル当量の範囲が好ましく、1.1〜1.6モル当量がより好ましい。
チオアセチル化反応の反応温度は、−20℃〜60℃が好ましく、0℃〜40℃がより好ましい。Rが電子吸引性基で置換されたC6−10アリール基である場合、チオアセチル化の反応温度は、0℃〜29℃がさらに好ましく、0℃〜10℃が特に好ましい。Rが電子供与性基で置換されたC6−10アリール基である場合、チオアセチル化の反応温度は、30℃〜40℃がさらに好ましい。
本発明のチオアセチル化合物(3)の加水分解反応は、酸又は塩基の存在なしでも可能であるが、酸又は塩基の存在下に加水分解を行うことが操作効率等の観点から好ましい。特に、酸の存在下に加水分解を行なうことが好ましい。
チオアセチル化合物(3)の加水分解反応に用いる酸としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ポリリン酸等の無機酸類、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸等の有機酸類などが用いられる。より好ましい酸は無機酸類であり、さらに好ましくは塩酸又は硫酸であり、特に好ましくは塩酸である。
酸の使用量は、チオアセチル化合物(3)の使用量に対して0.1〜10モル当量加えることができるが、操作効率及び経済性の観点から0.1〜2モル当量の範囲が好ましく、0.25〜1.5モル当量がより好ましい。
チオアセチル化合物(3)の酸による加水分解反応の反応温度は、25℃〜溶媒の還流温度が好ましく、55〜70℃がより好ましく、60〜65℃がさらに好ましい。
チオアセチル化合物(3)の酸による加水分解反応に用いる溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。より好ましい反応溶媒はアルコール類であり、さらに好ましくはメタノールである。
チオアセチル化合物(3)の加水分解反応に用いる塩基としては、水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化バリウム等のアルカリ金属の水酸化物などが用いられる。特に好ましくは、水酸化ナトリウムである。
塩基の使用量は、チオアセチル化合物(3)の使用量に対して1〜5モル当量加えることができるが、操作効率及び経済性の観点から1〜2モル当量の範囲が好ましい。
チオアセチル化合物(3)の塩基による加水分解反応に用いる溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。より好ましい反応溶媒はアルコール類であり、さらに好ましくはメタノールである。
チオアセチル化合物(3)を加水分解反応して得られたチオール化合物は、単離しても、または単離することなくビニルケトン化合物(4)と反応させることができるが、チオール化合物の悪臭や後処理中での副反応を避けるため、単離することなくビニルケトン化合物(4)と反応させることが望ましい。
チオアセチル化合物(3)の加水分解反応により生じるチオール化合物とビニルケトン化合物(4)との反応に用いる塩基としては、ジエチルアミン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン),N−メチルモルホリン,N,N−ジメチルアニリン等のアミン類;ピリジン,メチルエチルピリジン,ルチジン,4−N,N−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類;イミダゾール類;ピラゾール類;水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸セシウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩;ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド;ナトリウムアミド,リチウムアミド等のアルカリ金属アミド;水素化ナトリウム,水素化リチウム等の水素化アルカリ金属;等を用いることができる。より好ましい塩基はアミン類であり、さらに好ましくはトリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミンであり、とくに好ましくはトリエチルアミンである。
塩基の使用量は、チオール化合物の使用量に対して0.5〜10モル当量加えることができ、操作効率及び経済性の観点から0.5〜3モル当量の範囲が好ましく、0.75〜2モル当量がより好ましい。またチオアセチル化合物(3)の加水分解反応に酸を用いた場合には、用いた酸の当量より過剰量を加えることが好ましい。
チオアセチル化合物(3)を加水分解反応して得られたチオール化合物との反応に用いるビニルケトン化合物(4)の使用量は、チオール化合物の使用量に対して1〜10モル当量加えることができるが、操作効率及び経済性の観点から1〜2モル当量の範囲が好ましく、1.0〜1.5モル当量がより好ましい。
チオアセチル化合物(3)を加水分解反応して得られたチオール化合物とビニルケトン化合物(4)との反応温度は、0〜60℃が好ましく、10〜20℃がより好ましい。
チオアセチル化合物(3)を加水分解反応して得られるチオール化合物とビニルケトン化合物(4)との反応の溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。好ましい反応溶媒は非プロトン性極性有機溶媒類であり、より好ましくは、酢酸エチル、トルエンである。チオール化合物を単離しないでビニルケトン化合物(4)と反応させる場合は、反応溶媒は加水分解工程の反応溶媒との混合溶媒となる。
次に、チオアセチル化合物(3)を加水分解して得られるチオール化合物とビニルケトン化合物(4)との反応により得られるγ−ケトスルフィド化合物(5)の環化反応について説明する。
γ−ケトスルフィド化合物(5)の環化反応における塩基としては、ジエチルアミン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン),N−メチルモルホリン,N,N−ジメチルアニリン等のアミン類;ピリジン,メチルエチルピリジン,ルチジン,4−N,N−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類;イミダゾール類;ピラゾール類;水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸セシウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩;ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド;ナトリウムアミド,リチウムアミド等のアルカリ金属アミド;水素化ナトリウム,水素化リチウム等の水素化アルカリ金属;等を用いることができる。好ましい塩基は、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド;ナトリウムアミド,リチウムアミド等のアルカリ金属アミド;水素化ナトリウム,水素化リチウム等の水素化アルカリ金属;等であり、さらに好ましくはナトリウムアミド,リチウムアミド等のアルカリ金属アミド、又はナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド、t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシドであり、特に好ましくはナトリウムアミド又はナトリウムメトキシドである。
塩基の使用量は、γ-ケトスルフィド化合物(5)の使用量に対して1〜10モル当量加えることができるが、操作効率及び経済性の観点から1〜2モル当量の範囲が好ましく、1.5〜2.0モル当量の範囲がより好ましい。
γ−ケトスルフィド化合物(5)の環化反応の溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。より好ましい反応溶媒はアルコール類であり、さらに好ましくはメタノール又はイソプロパノールである。前工程で後処理後に溶媒を留去しない場合は、前工程の溶媒との混合溶媒で反応させても良い。
ジヒドロチオフェン化合物(6)のチオフェン化反応の酸化剤としては、過酸化水素、塩化スルフリル、次亜塩素酸ナトリウム、Oxone(デュポン社製 登録商標)等を用いることができる。好ましい酸化剤としては、過酸化水素、塩化スルフリルが挙げられる。
酸化剤の使用量は、ジヒドロチオフェン化合物(6)の使用量に対して1〜10モル当量加えることができるが、0.9〜3.0モル当量の範囲が好ましい。酸化剤として塩化スルフリルを用いる場合の使用量は、副生成物抑制の観点から0.9〜1.1モル当量の範囲が好ましい。酸化剤として過酸化水素を用いる場合の使用量は、2〜4モル当量が好ましく、2〜2.5モル当量がより好ましい。
チオフェン化反応の溶媒としては、前述の反応溶媒が用いられる。より好ましい反応溶媒はハロゲン化炭化水素類またはアルコール類である。酸化剤として塩化スルフリルを用いる場合の反応溶媒としてはクロロホルムまたはジクロロメタンがさらに好ましく、特に好ましくはクロロホルムである。酸化剤として過酸化水素を用いる場合の反応溶媒としてはアルコール類がさらに好ましく、特に好ましくはメタノールである。
本発明の製造方法に用いる化合物又は生じる中間体若しくは生成物が、互変異性体、幾何異性体又は光学異性体などの異性体を含む場合には、本発明の製造方法は、それらの異性体又は異性体の混合物を用いる又は製造する製造方法を含むものである。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、H−NMRは300MHzで測定し、LC/MSは以下の条件で測定した。
また、NMRは核磁気共鳴、LC/MSは液体クロマトグラフィー質量測定分析法、SIはエレクトロスプレーイオンを表す。
LC/MS 条件1
カラム:Waters社製 SunFire C18(充填剤の平均粒子径 3.5μm、カラム内径×カラム長さ=4.6mm×30mm。以下同様である。)
溶離液:アセトニトリル/0.1体積%ギ酸水溶液(10/90→60/40(体積%)。以下同様である。)
LC/MS 条件2
カラム:Waters社製 SunFire C18(3.5μm、4.6mm×30mm)
溶離液:アセトニトリル/0.1体積%ギ酸水溶液(10/90→85/15)
LC/MS 条件3
カラム:Waters社製 SunFire C18(3.5μm、4.6mm×30mm)
溶離液:アセトニトリル/0.1体積%ギ酸水溶液(20/80→100/0)
LC/MS 条件4
カラム:Waters社製 XTerra MSC18(5μm、4.6mm×50mm)
溶離液:アセトニトリル/0.1体積%ギ酸水溶液(10/90→60/40)
LC/MS 条件5
カラム:Waters社製 XTerra MSC18(3.5μm、2.1mm×20mm)
溶離液:アセトニトリル/0.2体積%ギ酸水溶液(20/80→90/10)
LC/MS 条件6
カラム:Waters社製 XTerra MSC18(3.5μm、2.1mm×20mm)
溶離液:アセトニトリル/0.2体積%ギ酸水溶液(20/80→90/10)


参考合成例1
2−(3,4−ジクロロフェニル)−酢酸メチルエステル
2−(3,4−ジクロロフェニル)−酢酸(100g,0.488mol)の1,2−ジクロロエタン(400mL)溶液に室温でメタノール(59mL,3.0当量)を加えた。溶液を50℃に加熱した後、濃硫酸(10mL)を15分かけて滴下し、50℃で1.5時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、分液して硫酸層を除き、得られた有機層を、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を無色オイルとして得た。(105g,得率98%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.59(s,2H),3.71(s,3H),7.12(dd,J=8.4Hz,1.8Hz,1H),7.38−7.41(m,2H).
参考合成例 2、3、4、及び6
参考合成例1に準じて合成した。化合物のNMR分析データを以下に記す。
参考合成例2
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:1.32(s,9H),3.60(s,2H),3.70(s,3H),7.19−7.22(m,2H),7.33−7.36(m,2H).
参考合成例3
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.58(s,2H),3.70(s,3H),7.16(dd,J=8.4Hz,2.1Hz,2H),7.45(J=8.4Hz,2.1Hz,2H).
参考合成例4
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.58(s,2H),3.70(s,3H),7.20−7.31(m,4H).参考合成例6
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.58(s,2H),3.71(s,3H),7.40(d,J=8.6Hz,2H),7.59(d,J=8.6Hz,2H).
参考合成例 5、7、8、10,及び12
参考合成例1に準じて合成した。化合物の形状及びLC/MS分析データを以下に記す。
(表1)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考 LC/MS 観測ピーク 観測ピーク 保持時間
合成例 形状 条件 (ES ) (ES ) (分)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5 無色油状物 2 185.01 − 3.02
7 淡黄色油状物 1 118.96 − 3.77
(M+1−COMe)
8 無色油状物 3 235 − 2.77
10 無色油状物 3 221,223 − 2.82
12 無色油状物 2 108.97 − 2.77
(M+1−COMe)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考合成例13
−(3,4−ジクロロフェニル)−−ブロモ酢酸メチルエステル
2−(3,4−ジクロロフェニル)−酢酸メチルエステル(106.8g,0.446mol)の1,2−ジクロロエタン(320mL)溶液に室温でN−ブロモスクシンイミド(116g,1.4当量)を加え、85℃に加熱した。この溶液に過酸化ベンゾイル(2.26g,2.0mol%)の1,2−ジクロロエタン(22.6mL)溶液を10分割して10分おきに滴下し、85℃で3時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却し、2M水酸化ナトリウム水溶液、水−チオ硫酸ナトリウム水溶液混液(2:1,(v/v))、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を茶色オイルとして得た。(142g,得率103%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.81(s,3H),5.27(s,1H),7.37−7.47(m,2H),7.66(d,J=2.1Hz,1H).
参考合成例19
−(3,4−ジメチルフェニル)−−ブロモ酢酸メチルエステル
窒素ガス雰囲気下、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(15.60g,92.78mmol)の脱水テトラヒドロフラン(150mL)溶液に1.56Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(56.77mL,88.57mmol)を約−30℃にて10分かけて滴下し、約−40℃にて30分攪拌した。その後、反応溶液に2−(3,4−ジメチルフェニル)−酢酸メチルエステル(15.03g,84.35mmol)の脱水テトラヒドロフラン(150mL)溶液を20分かけて滴下した。この反応溶液を窒素ガス雰囲気下、臭素(4.54mL,88.57mmol)の脱水テトラヒドロフラン(150mL)溶液に約−35℃にて1時間かけて滴下した。約−35℃にて1時間攪拌後0℃まで昇温し、水−チオ硫酸ナトリウム水溶液混液(1:1,(v/v))を加え、酢酸エチルで抽出した。その後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を赤色油状物として得た。(18.23g,得率84%)
LC/MS:条件1 保持時間4.10(分)
LC/MS(ESI) m/z; 177.05 [M+1−Br]
NMR(ppm in CDCl,300MHz)
δ2.25(s,3H),2.27(s,3H),3.78(s,3H),5.33(s,1H),7.12(d,J=8.1Hz,1H),7.25−7.28(multi,1H),7.31(br.s,1H).
参考合成例 14、15、16、及び18
参考合成例13に準じて合成した。
化合物のNMR分析データを以下に記す。
参考合成例14
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:1.32(s、9H),3.79(s,3H),5.36(s,1H),7.37−7.40(m,2H),7.45−7.49(m,1H).
参考合成例15
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.79(s,3H),5.30(s,1H),7.40−7.57(m,4H).参考合成例16
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.80(s,3H),5.32(s,1H),7.29−7.64(m,4H).参考合成例18
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:3.80(s,3H),5.37(s,1H),7.57−7.69(m,4H).
参考合成例 17、及び20〜24
参考合成例13に準じて合成した。
化合物の形状及びLC/MS分析データを以下に記す。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――参考 LC/MS 観測ピーク 観測ピーク 保持時間
合成例 形状 条件 (ES ) (ES ) (分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――17 黄橙色油状物 2 183.00 − 3.30
(M+1−Br)
20 淡黄色油状物 3 233 − 3.00
(M+1−Br)
21 赤色油状物 1 179.11 − 3.93
(M+1−Br)
22 淡黄色油状物 3 217, 219 − 3.12
(M+1−Br)
23 黄色油状物 3 167 − 2.63
(M+1−Br)
24 黄橙色油状物 2 167.04 − 3.10
(M+1−Br)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以下に参考合成例の各化合物の構造を示す。
Figure 0005440490
合成例1
−チオアセチル−−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチルエステル
チオ酢酸カリウム(67.7g,0.586mol,原料に対して1.3当量)のメタノール(403mL)溶液に、5℃で−(3,4−ジクロロフェニル)−−ブロモ酢酸メチルエステル(134g,0.451mol)のトルエン(403mL)溶液を15分かけて滴下し、5℃で1時間攪拌した。生じた固体をろ過し、ろ液にトルエン(403mL)を加えた後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を黄色オイルとして得た。(136g,得率103%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.37(s,3H),3.77(s,3H),5.26(s,1H),7.19−7.26(m,1H),7.39−7.43(m,1H),7.51(s,1H).
合成例 2、3、及び6
合成例1に準じて合成した。化合物のNMR分析データを以下に記す。
合成例2
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:1.31(s,9H)2.36(s,3H),3.74(s,3H),5.30(s,1H),7.28−7.37(m,4H).
合成例3
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.35(s,3H),3.76(s,3H),5.27(s,1H),7.25−7.29(m,2H),7.45−7.48(m,2H).
合成例6
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.37(s,3H),3.76(s,3H),5.38(s,1H),7.42−7.62(m,4H).
合成例 4、5、及び7〜12
合成例1に準じて合成した。化合物の形状及びLC/MS分析データを以下に記す。
(表3)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― LC/MS 観測ピーク 観測ピーク 保持時間
合成例 形状 条件 (ES ) (ES ) (分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――4 赤色油状物 2 259.03 − 3.29
5 黄色油状物 1 258.90 256.95 3.92
7 黄色油状物 1 252.96 250.95 4.00
8 無色油状物 3 309 307 2.97
9 黄色油状物 2 276.85 − 2.45
(M+1+Na
10 淡黄色油状物 3 293,295 291,293 3.00
11 淡黄色油状物 3 265 241 2.59
(M+1+Na
12 黄色油状物 1 242.99 241.04 3.67
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
合成例13
(合成法1)
−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸メチルエステル −チオアセチル−−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチルエステル(100g,341mmol)のメタノール(400mL)溶液を60℃に加熱し、35質量%塩酸(42.6mL,1.5当量)を加え、60℃で4時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、メチルビニルケトン(58.3mL,1.2当量)、及びトリエチルアミン(95.1mL,2.0当量)の酢酸エチル(400mL)溶液に室温で25分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(200mL)を加え、水−飽和食塩水混液(1:1,(v/v))で分液し、酢酸エチル(100mL)で水層を再抽出した。有機層をあわせ、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、目的物をオイルとして得た。(103g,得率94%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.20(s,3H),2.70−2.79(m,4H),3.70(s,3H),4.57(s,1H),7.30−7.58(m,3H).
(合成法2)
−チオアセチル−−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチルエステル(70g,239mmol)のメタノール(280mL)溶液を60℃に加熱し、35質量%塩酸(29.9mL,1.5当量)を加え、60℃で3.5時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、メチルビニルケトン(24.1mL,1.2当量)、及びトリエチルアミン(66.6mL,2.0当量)の酢酸エチル(280mL)溶液に室温で30分かけて滴下し、室温で0.5時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(140mL)を加え、水−飽和食塩水混液(1:2,(v/v))、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、得られた粗物に酢酸エチル(140mL)、活性炭、シリカゲルを加えてセライトろ過し、ろ液の溶媒を留去することにより目的物を黄色オイルとして得た。(70.8g,得率92%)
合成例 14、及び15
合成例13(合成法2)に準じて合成した。化合物のNMR分析データを以下に記す。
合成例14
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:1.30(s,9H)2.11(s,3H),2.64−2.75(m,4H),3.73(s,3H),4.60(s,1H),7.36(s,4H).
合成例15
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.20(s,3H),2.66−2.76(m,4H),3.69(s,3H),4.57(s,1H),7.33−7.50(m,4H).
合成例 16〜24
合成例13(合成法2)に準じて合成した。化合物の形状及びLC/MS分析データを以下に記す。
(表4)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― LC/MS 観測ピーク 観測ピーク 保持時間
合成例 形状 条件 (ES ) (ES ) (分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――16 赤色油状物 1 308.79 − 3.75
(M+1+Na
17 茶色油状物 1 286.84 285.07 3.74
18 茶色油状物 4 320.85 − 3.97
19 赤茶色油状物 1 302.88 − 3.82
(M+1+Na
20 無色油状物 3 337 − 2.85
21 茶色油状物 1 282.94 − 3.35
22 淡黄色油状物 3 321,323 − 2.87
23 淡黄色油状物 3 293 − 2.47
(M+1+Na
24 茶色油状物 1 292.88 − 3.52
(M+1+Na
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
合成例25
2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン
(合成法1)
ナトリウムアミド(19.2g,純度90%,原料に対して1.5当量)のメタノール(500mL)溶液を40℃に加熱し、この溶液に−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸メチルエステル(100g,純度95%,296mmol)のメタノール(200mL)溶液を12分かけて滴下し、40℃で1時間攪拌した。反応溶液を5℃に冷却した後、水(300mL)を10分かけて滴下し、その後溶媒を留去した。得られた粗物にクロロホルムと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物をオイルとして得た。(59.3g,得率65%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.17(s,3H),3.79−3.92(m,2H),4.95(s,1H),7.22−7.25(m,1H),7.37−7.43(m,1H),7.50−7.51(m,1H).
(合成法2)
ナトリウムアミド(13.2g,325mmol)のメタノール(325mL)溶液を40℃に加熱し、この溶液に−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸 メチルエステル(65g,202mmol)のメタノール(130mL)溶液を20分かけて滴下し、40℃で1時間攪拌した。室温に冷却した後、水(13mL)を3分かけて滴下し、その後溶媒を留去した。得られた粗物にクロロホルムと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を茶色オイルとして得た。(46.4g,得率79%)
合成例 26
合成例25(合成法2)に準じて合成した。生成物は構造分析せずに次工程に用いた。
合成例 27、及び33
合成例25(合成法2)に準じて合成した。化合物のNMR分析データを以下に記す。
合成例27
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.16(s,3H),3.79−3.91(m,2H),4.97(s,1H),7.25−7.29(m,2H),7.46−7.52(m,2H).
合成例33
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.14(s,3H),3.80−3.91(m,5H),4.99(s,1H),6.67−6.92(m,2H),7.29−7.34(m,2H).
合成例 28〜32、及び34〜36
合成例25(合成法2)に準じて合成した。
化合物の形状及びLC/MS分析データを以下に記す。
(表5)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― LC/MS 観測ピーク 観測ピーク 保持時間
合成例 形状 条件 (ES ) (ES ) (分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――28 赤色油状物 6 254.93 252.98 2.88
29 赤色油状物 1 254.88 252.93 4.14
30 茶色油状物 4 288.90 286.96 4.39
31 黄茶色油状物 1 248.97 247.02 4.27
32 茶色油状物 3 305 303 3.10
34 茶色油状物 3 289,291 287,289 3.22
35 茶色油状物 3 239 237 2.74
36 赤色油状物 1 238.97 237.02 3.85
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
合成例37
2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン 2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(96.7g,221mmol,純度63%)のクロロホルム(967mL)溶液を−18℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(19.5mL,1.15当量)のクロロホルム(193mL)溶液を20分かけて滴下し、−20℃で1時間攪拌した。溶液を0℃に昇温した後、水(193mL)を5分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物に2−プロパノール(967mL)を加え、5℃で1時間攪拌した。生じた結晶をろ過することにより目的物を黄色固形物として得た。(49.4g,得率51%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.56(s,3H),7.44(d,J=Hz,1H),7.62(d,J=Hz,1H),7.91−7.93(m,2H).
合成例38
2−(4−t−ブチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−t−ブチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン (24.94g,64.6mmol,純度78%)のクロロホルム(250mL)溶液を−23℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(5.45mL,1.05当量)のクロロホルム(50mL)溶液を27分かけて滴下し、−22〜−24℃で33分攪拌した。溶液を−3℃に昇温したのち、水(50mL)を2.5分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過したのち、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物を45℃でクロロホルム(80mL)に溶解させた後、0℃に冷却し、イソプロパノール(375mL)を滴下し、0℃で40分攪拌した。生じた結晶をろ過することにより目的物を黄色固体として得た。(15.5g,得率63%)
LC/MS:条件2 保持時間4.54(分)
LC/MS(ESI) m/z;297,299 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z;295,297 [M−1]
合成例39
2−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(24.9g,64.6mmol,純度78%)のクロロホルム(249mL)溶液を−23℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(5.45mL,1.05当量)のクロロホルム(50mL)溶液を27分かけて滴下し、−20℃で1時間攪拌した。溶液を−5℃に昇温した後、水(50mL)を3分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過したのち、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物に2−プロパノール(374mL)を加え、0℃で40分攪拌した。生じた結晶をろ過することにより目的物を黄色固体として得た。(15.7g,得率63%)
LC/MS:条件1 保持時間4.54(分)
LC/MS(ESI) m/z; 297,299 [M+1]
合成例40
2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(10.00g,37.29mmol,純度95%)のクロロホルム(100mL)溶液を−40℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(3.6mL,1.2当量)のクロロホルム(150mL)溶液を50分かけて滴下し、−35 ℃で40分攪拌した。溶液を−3℃に昇温した後、水(20mL)を滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物を室温でイソプロピルアルコール(100mL)に懸濁させた後、0℃で15分攪拌した。生じた結晶をろ過することにより目的物を黄色固体として得た。(7.26g,得率77%)
LC/MS:条件6 保持時間3.17(分)
LC/MS(ESI) m/z; 252.92, 254.87 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 250.97, 252.92 [M−1]
合成例41
2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(2.49g,8.02mmol,純度82%)のクロロホルム(25mL)溶液を−43℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.77mL,1.1当量)のクロロホルム(50mL)溶液を32分かけて滴下し、−15℃で1時間攪拌した。溶液を0℃に昇温した後、水(5mL)を滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去することにより目的物を黄色固体として得た。(2.0g,得率99%)
LC/MS:条件1 保持時間4.49(分)
LC/MS(ESI) m/z; 252.87, 254.82 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 250.92, 252.93 [M−1]
合成例42
2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(22.25g,69.46mmol,純度90%)のクロロホルム(223mL)溶液を−46℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(6.70mL,1.2当量)のクロロホルム(334mL)溶液を10分かけて滴下し、−4℃で10分攪拌した。溶液を0℃に昇温した後、水(45mL)を15分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/クロロホルム=1/1(v/v))にて分離精製することにより目的物を黄色固体として得た。(14.78g,得率69%)
LC/MS:条件2 保持時間3.70(分)
LC/MS(ESI) m/z; 286.90 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 284.95 [M−1]
合成例43
2−(3,4−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン 2−(3,4−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(2.44g,9.82mmol,純度72%)のクロロホルム(24mL)溶液を−40℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.79mL,1.0当量)のクロロホルム(37mL)溶液を55分かけて滴下し、−40℃で60分攪拌した。溶液を0℃に昇温した後、水(5mL)を1分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物を室温でイソプロピルアルコール(37mL)に懸濁させた後、0℃で30分攪拌した。生じた結晶をろ過することで目的物(0.47g,得率20%)を黄色固体として得た。さらに、ろ液をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1(v/v))にて分離精製することにより目的物(0.81g,得率33%)を黄色固体として得た。(1.28g,得率53%)
LC/MS:条件1 保持時間4.52(分)
LC/MS(ESI) m/z; 246.95 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 245.00 [M−1]
合成例44
2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(4.5g,12.6mmol,純度85%)のクロロホルム(45mL)溶液を−5℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(1.1mL,1.1当量)のクロロホルム(90mL)溶液を30分かけて滴下し、−15℃で1時間攪拌した。溶液を0℃に昇温した後、水(11mL)を滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより目的物を黄色固体として得た。(3.15g,得率83%)
LC/MS:条件3 保持時間3.34(分)
LC/MS(ESI) m/z; 303 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 301 [M−1]
合成例45
2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(6.67g,18.45mmol,純度80%)のクロロホルム(67mL)溶液を−16℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(1.78 mL,1.2当量)のクロロホルム(13mL)溶液を20分かけて滴下し、−12℃で42分攪拌した。溶液を−3℃に昇温した後、水(13mL)を5分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル/クロロホルム=7.5/2.5/1(v/v/v))にて分離精製することにより目的物を黄色固体として得た。(4.83g,得率73%)
H−NMR(300MHz,ppm in CDCl
δ:2.56(s,3H),3.83(s,3H),4.99(s,1H),6.92−6.95(m,2H),7.69−7.72(m,2H),7.83(s、1H),10.23(s,1H).
合成例46
2−(2,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン 2−(2,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(0.3g,0.93mmol,純度90%)のクロロホルム(3mL)溶液を−36℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.082mL,1.2当量)のクロロホルム(5mL)溶液を10分かけて滴下し、−25℃で40分攪拌した。溶液を5℃に昇温した後、水(0.6mL)を滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去することにより目的物を黄色固体として得た。(0.27g,得率91%)
LC/MS:条件3 保持時間3.29(分)
LC/MS(ESI) m/z; 287, 289, 291 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 285, 287, 289 [M−1]
合成例47
2−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(0.63g,2.38mmol,純度90%)のクロロホルム(6.3mL)溶液を−12℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.23mL,1.2当量)のクロロホルム(1.3mL)溶液を6分かけて滴下し、−11℃で2時間攪拌した。溶液を3℃に昇温した後、水(1.3mL)を滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去することにより目的物を黄色固体として得た。(0.28g,得率50%)
LC/MS:条件3 保持時間2.99(分)
LC/MS(ESI) m/z; 237 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 235 [M−1]
合成例48
2−(3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン(0.61g,2.58mmol,純度78%)のクロロホルム(6.2mL)溶液を−40℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.21mL,1.0当量)のクロロホルム(1.2mL)溶液を3分かけて滴下した。溶液を0℃に昇温した後。水(1.2mL)を1分かけて滴下し分液した。得られたクロロホルム溶液を水、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去し、粗物を得た。得られた粗物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1(v/v))にて分離精製することにより目的物を緑色固体として得た。(0.27g,得率44%)
LC/MS:条件1 保持時間4.22(分)
LC/MS(ESI) m/z; 236.95 [M+1]
LC/MS(ESI) m/z; 235.00 [M−1]
合成例49
−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソ−1−メチルブチルチオ)酢酸メチルエステル
合成例1で合成した−チオアセチル−−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチルエステル(1.0g,3.4mmol)のメタノール(6.8mL)溶液を60℃に加熱し、この溶液に35質量%塩酸(0.43mL)を加え、52から56℃で4時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、3−ブテン−2−オン(0.67mL,2当量)、及びトリエチルアミン(0.95mL,2.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.8mL)溶液に室温で8分かけて滴下し、室温で2時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(50mL)を加え、水−飽和食塩水混液(1:1,(v/v))、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去することにより目的物を淡黄色オイルとして得た。(1.08g,得率95%)
合成例50
2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−5−メチル−2,5−ジヒドロチオフェン
−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソ−1−メチルブチルチオ)酢酸メチルエステル(1.07g,3.20mmol),及びナトリウムアミド(0.17g,純度90%,原料に対して1.2当量)の2−プロパノール(8mL)溶液を室温で1.5時間攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)、次いで水を加え、溶媒を留去した。得られた水を含んだ粗物を酢酸エチルで抽出し、乾燥剤で乾燥させた。乾燥剤をろ過し、溶媒を留去することにより目的物を赤色オイルとして得た。(0.92g,得率95%)
合成例51
2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−5−メチルチオフェン
2−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−5−メチル−2,5−ジヒドロチオフェン(806mg,2.66mmol)のジクロロメタン(13mL)溶液を−72℃に冷却し、この溶液に塩化スルフリル(0.11mL,0.5当量)のジクロロメタン(2.7mL)溶液を3分かけて滴下した。溶液を室温に昇温した後、水(16mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(16mL)を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン溶液を乾燥剤で乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=85/15、次いで4/1(v/v))で精製し、目的物を黄色固体として得た。(0.25g,得率31%)
合成例52
合成例1と同じ基質と反応条件で、チオ酢酸カリウムの当量数を原料に対して1.6当量に変更して反応させた。得率は91%であった。
合成例53
合成例1と同じ基質と反応条件で、反応温度を29℃に変更して反応させた。得率は92%であった。
合成例54
−(3,4−ジクロロフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸メチルエステル −チオアセチル−−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチルエステル(0.50g,1.7mmol)のメタノール(2mL)溶液に、濃硫酸(0.050mL,0.55当量)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、メチルビニルケトン(0.17mL,1.2当量)、及びトリエチルアミン(0.36mL,1.5当量)の酢酸エチル(2mL)溶液に室温で滴下した。反応溶液に酢酸エチル(1mL)を加え、水−飽和食塩水混液(1:1,(v/v))で分液し、さらに有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過した後、溶媒を留去することにより目的物を無色オイルとして得た。(0.42g,得率76%)
合成例55
−チオアセチル−−(4−t−ブチルフェニル)酢酸メチルエステル
チオ酢酸カリウム(70.4g,0.616mol,原料に対して1.3当量)のメタノール(203g)溶液に、30〜40℃で−(4−t−ブチルフェニル)−−ブロモ酢酸メチルエステルの33質量%メタノール溶液(408.5g,0.473mol)とメタノール(270g)を合わせた溶液を1時間20分かけて滴下し、30〜40℃で1時間攪拌した。その後、反応溶液にヘプタン(674g)と水(675g)を加え20分攪拌した後、分液した。得られた有機層を全量が382gになるまで40℃にて減圧下で溶媒留去した。得られた溶液を1時間かけて30℃まで冷却し、種晶を0.13g加えた。その後、1時間攪拌し、さらに3時間かけて−10℃まで冷却した。その後、1時間攪拌した後、ろ過し、得られた結晶を乾燥し、目的物を得た。(110.7g、収率83.3%)
合成例56
−(4−t−ブチルフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸メチルエステル
−チオアセチル−−(4−t−ブチルフェニル)酢酸メチルエステル(100g,0.357mol)のメタノール(200g)溶液に、35質量%塩酸(9.29g,0.25当量)を加え63℃に加熱し、5時間27分攪拌した。その後、反応液を30℃付近まで冷却した。得られた溶液を、トルエン(400g)、トリエチルアミン(27.1g,0.75当量)及びメチルビニルケトン(30.3g,1.2当量)の混合溶液に25〜26℃で1時間37分かけて滴下し、25℃で1時間43分攪拌した。反応溶液に35質量%塩酸(22.3g,0.60当量)、トルエン(500g)、及び水(502g)を加えて分液し、得られた有機層を水(500g)で洗浄した。その後、有機層の溶媒を減圧で留去した後、トルエン(378g)を加え、目的物の16.7質量%トルエン溶液を得た。(618g、HPLCでの定量収率は93.9%)
合成例57
2−(4−t−ブチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェン
ナトリウムメトキシドの28質量%メタノール溶液(112.6g,原料に対して2.0当量)、トルエン(451g)及びイソプロパノール(90g)の溶液に、20〜30℃で2−(4−t−ブチルフェニル)−−(3−オキソブチルチオ)酢酸メチルエステル(540g,16.7質量%トルエン溶液)を31分かけて滴下し、20〜30℃で2時間攪拌した。この溶液を、35質量%塩酸(63.8g,2.1当量)、水(386g)及びトルエン(180g)の混合溶液に20〜30℃にて1時間かけて滴下した。1時間攪拌した後、分液し、得られた有機層を水(450g)にて洗浄した。次いで、有機層の溶媒を減圧留去し、目的物を11.2質量%メタノール溶液として得た。(665g、HPLCでの定量収率は92.6%)
合成例58
2−(4−t−ブチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニルチオフェン
2−(4−t−ブチルフェニル)−3−ヒドロキシ−4−メチルカルボニル−2,5−ジヒドロチオフェンの11.2質量%メタノール溶液(539.0g,217.08mmol)にメタノール(121.20g)を加えた溶液を51℃に加熱し、30質量%過酸化水素水(61.6g,2.5当量)を30分かけて滴下し、50〜52℃で5時間攪拌した。次いで、溶液を25〜30℃に冷却した後、トルエン、ヘプタン及び水を加えて分液した。次いで、得られた有機層に7質量%炭酸水素ナトリウム水溶液、トルエン及びヘプタンを加えて分液し、さらに得られた有機層を3質量%食塩水で洗浄した。得られた有機層から、溶媒を減圧留去し、目的物の26.6質量%溶液を得た。得られた溶液に9質量%の濃度になるようにメタノールを加えて、55〜60℃に加熱し、生じた固体を溶解させた。この溶液に、さらに、水24.2gを滴下し、1時間攪拌した。その後、−10℃まで冷却し、1時間攪拌した。生じた結晶を濾過し、目的物を黄色結晶として得た。(44.2g、収率73.9%)
以下に合成例1から51の各化合物の構造を示す。
Figure 0005440490
Figure 0005440490
Figure 0005440490
Figure 0005440490
本発明の製造法で得られる2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物は、医薬及び農薬の製造中間体、例えばトロンボポエチンレセプター活性化剤(例えばWO2004/10868参照)の合成中間体として産業上有用な化合物である。
なお、2008年2月29日に出願された日本特許出願2008−049371号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (18)

  1. 式(1)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、RはC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味し、Xは脱離基を意味する。)で示される2−アリール酢酸エステル化合物を、式(2)
    Figure 0005440490
    (式中Acは、アセチル基(該アセチル基は、無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)を意味し、Mは水素原子又は金属塩を意味する。)で示されるチオ酢酸化合物と反応させて、式(3)で示されるチオアセチル化合物
    Figure 0005440490
    へ誘導し、次いで該チオアセチル化合物を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく式(4)
    Figure 0005440490
    (式中R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、
    式(5)
    Figure 0005440490
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物へ誘導し、
    次いで、該γ-ケトスルフィド化合物を塩基性条件下で環化させて、式(6)
    Figure 0005440490
    で示されるジヒドロチオフェン化合物へ誘導し、さらに酸化剤を用いて酸化させることにより式(7)
    Figure 0005440490
    で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  2. チオアセチル化合物(3)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味し、
    Acは、アセチル基(該アセチル基は、無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)を意味する。)を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく、式(4)
    Figure 0005440490
    (式中R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
    Figure 0005440490
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物へ誘導し、
    次いで、該γ-ケトスルフィド化合物を塩基性条件下で環化させて、式(6)
    Figure 0005440490
    で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルジヒドロチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  3. チオアセチル化合物(3)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味し、
    Acは、アセチル基(該アセチル基は、無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)を意味する。)を加水分解し、生じるチオール化合物を単離するか、又は単離することなく、式(4)
    Figure 0005440490
    (式中R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
    Figure 0005440490
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  4. チオアセチル化合物(3)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味し、
    Acは、アセチル基(該アセチル基は、無置換であるか又はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)を意味する。)を酸性条件下で加水分解し、生じるチオール化合物を単離することなく、式(4)
    Figure 0005440490
    (式中R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)で示されるビニルケトン化合物と反応させて、式(5)
    Figure 0005440490
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物を製造するチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  5. 式(5)
    Figure 0005440490
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物(式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味する。)を塩基性条件下で環化させて、式(6)
    Figure 0005440490
    で示される2−アリール−3−ヒドロキシ−4−置換カルボニルジヒドロチオフェン化合物を製造するチオフェン化合物又はその製造方法。
  6. がC6−10アリール基(該C6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。
    )で置換されている。)である請求項1から5の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  7. がC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)である請求項1から6の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  8. が水素原子又はメチル基である請求項1から7の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  9. がメチル基である請求項1から8の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  10. がフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。
    )である請求項1から9の何れか1項に記載のチオフェン化合物又はその中間体の製造方法。
  11. 式(5)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    はC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)を意味する。)
    で示されるγ-ケトスルフィド化合物。
  12. がC6−10アリール基(該C6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。
    )で置換されている。)であり、
    がC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、
    が水素原子又はメチル基であり、
    がメチル基である請求項11に記載のγ-ケトスルフィド化合物。
  13. がフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。
    )である請求項12に記載のγ-ケトスルフィド化合物。
  14. 以下に示されるそれぞれのγ-ケトスルフィド化合物。
    Figure 0005440490
  15. 式(6)
    Figure 0005440490
    (式中Rは、C6−10アリール基、C1−5ヘテロアリール基(該C6−10アリール基及びC1−5ヘテロアリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味し、
    及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基又はC6−10アリール基(該C1−6アルキル基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、保護された水酸基、チオール基、アミノ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基若しくはC6−10アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基及びC6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)を意味する。)
    で示されるジヒドロチオフェン化合物。
  16. がC6−10アリール基(該C6−10アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。
    )で置換されている。)であり、
    がC1−3アルキル基(該C1−3アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、
    が水素原子又はメチル基である請求項15に記載のジヒドロチオフェン化合物。
  17. がフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−10アルキル基若しくはC1−10アルコキシ基(該C1−10アルキル基及びC1−10アルコキシ基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。
    )である請求項16に記載のジヒドロチオフェン化合物。
  18. 以下に示されるそれぞれのジヒドロチオフェン化合物。
    Figure 0005440490
JP2010500780A 2008-02-29 2009-02-27 チオフェン化合物及びその中間体の製造方法 Active JP5440490B2 (ja)

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