JP5400840B2 - N−アルキル−2(ヒドロキシ−4ベンゾイル)−3ベンゾフラン及びその中間体の調製方法 - Google Patents

N−アルキル−2(ヒドロキシ−4ベンゾイル)−3ベンゾフラン及びその中間体の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、2−(n−アルキル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフランの新規調製方法及びその実施のための中間体に関する。
抗不整脈ドロネダロンの中間体、2−(n−アルキル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、特に2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフランを調製するための他の経路が常に追究されている。
FR−A−2 665444では、2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフランは、ジクロロエタン中において4塩化スズの存在下で2−(n−ブチル)−5−ニトロベンゾフラン(NBBF)とアニソイルクロリドとを反応させ、次いでジクロロエタン中で塩化アルミニウムと反応させることによって調製される。
この合成法の重大な問題点は、p−アニス酸又はその酸塩化物を使用することで、これらは高価な反応物である。
さらに、NBBFは、FR−A−2 803846で開示された技術によれば、2−クマラノン、又は2−ヒドロキシベンズアルデヒドから調製することができる。
FR−A−2 803846によれば、NBBFは、2−クマラノンと無水ペンタン酸及びペンタン酸塩とを反応させ、互変異性体(3−(1−ヒドロキシペンチリデン)−5−ニトロ−3H−ベンゾフラン−2−オン及び3−ペンタノイル−5−ニトロ−3H−ベンゾフラン−2−オン)の混合物を生成し、酢酸中において硫酸40%を作用させ、求めるNBBFを生成することによって得ることができる。
したがって、2−(n−アルキル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、特に2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフランの高収率で、実施が簡単で、高純度の生成物を生成する調製方法を利用できることが望ましいだろう。
実際には、長年の研究の末、当出願人の会社は驚くべきことに、3−(1−ヒドロキシアルキリデン)−3H−ベンゾフラン−2−オン化合物又はその3−アルカノイル−3H−ベンゾフラン−2−オンケトン互変異性体を濃酸触媒存在下で反応させると2−(n−アルキル)−3−カルボキシベンゾフランの形成を促進することを発見した。
この合成経路の他の驚くべき要素は、本質的に4−アルコキシ誘導体及びごくわずかの2−アルコキシ誘導体を得ることを可能にする、フリーデル−クラフツ反応における2位及び6位が未置換のフェノールエーテルのパラ位における選択的反応である。
この独特の特徴は、予備分離を実施する必要なしに、4−アルコキシ誘導体及び2−アルコキシ誘導体の混合物の脱アルキル化段階を実施することを可能にし、高収率及び高純度で所望する生成物を得ることを可能にする。
仏国追加特許公開第665444号明細書 仏国追加特許公開第803846号明細書
この理由のため、本出願の主題は、
Rは炭素原子1個から5個を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル基を表し、R1は炭素原子1個から3個を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル基、炭素原子1個から3個を含む直鎖若しくは分枝鎖アルコキシ基、ハロゲン原子又はニトロ基を表す式(I)の2−(n−アルキル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン
Figure 0005400840
を、
(a)R及びR1が既に示された意味を有する式(II)の2−アルキル−3−カルボキシベンゾフラン
Figure 0005400840
とハロゲン化剤とを反応させて、Xがハロゲン原子を表し、R及びR1が既に示された意味を有する式(III)の化合物
Figure 0005400840
を生成し、
(b)次に、式IIIの化合物をR2が炭素原子1個から5個を含む直鎖若しくは分枝鎖アルコキシ基を表す式
Figure 0005400840
のアルキルフェニルエーテルと、ルイス酸の存在下で反応させ、
R、R1及びR2が既に示された意味を有する式(IV)の2−(アルキル)−3−(4−アルコキシベンゾイル)ベンゾフラン及び式(IVa)の2−アルキル−3−(2−アルコキシベンゾイル)ベンゾフランの混合物を生成し、
Figure 0005400840
Figure 0005400840
c)該混合物に脱アルキル化反応を行って式(I)の生成物を生成し、所望するならば該生成物が単離される調製方法である。
式(I)及び以下において、「炭素原子1個から3個を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基」という用語は、たとえば、プロピル、エチル又はメチル基を表す。「炭素原子1個から5個を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基」という用語は、たとえば、n−ペンチル、n−プロピル又はエチル基、好ましくはn−ブチル基を表す。「炭素原子1個から5個を含む直鎖又は分枝鎖アルコキシ基」という用語は、たとえば、プロポキシ又はエトキシ基、好ましくはメトキシ基を表す。「ハロゲン原子」又は「X置換基」という用語は、たとえば、ヨウ素又は臭素原子、好ましくは塩素原子を表す。
ベンゾフラン環系は、R1基4個、好ましくはR1基2個、特にR1基ちょうど1個を含むことができる。
該R1基は、5位又は7位、特に5位に位置する。
ハロゲン化剤として、たとえば、3塩化リンPCl、5塩化リンPCl、オキシ塩化リンPOCl、塩化オキサリル(COCl)、ホスゲンCOCl、特に塩化チオニルSOClを使用することが可能である。
本発明を実施するために好ましい条件下で、使用するハロゲン化剤の量はハロゲン化剤/式(II)の化合物のモル比が1から5の値、好ましくは1.1から2の値であるようにする。
本発明を実施するためのその他の好ましい条件下で、ハロゲン化反応は、周囲温度と反応媒体の還流温度との間の温度で行う。
本発明を実施するために好ましいさらにその他の条件下で、式(II)の2−アルキル−3−カルボキシベンゾフランとハロゲン化剤との反応は、ハロゲン化脂肪族及び/又は芳香族炭化水素、特にクロロベンゼン、又はアルキルフェニルエーテル、特にアニソールであることが有利な有機溶媒の存在下で実施する。
本発明を実施するために好ましい条件下で、使用するアルキルフェニルエーテルの量はアルキルフェニルエーテル/式(III)の化合物のモル比が1から10の範囲、好ましくは1から2の範囲、特に約1.2と等しくなるようにする。
本発明を実施するためのその他の好ましい条件下で、式(III)の化合物とアルキルフェニルエーテルとの反応の温度は、5℃と周囲温度との間、好ましくは0℃と5℃との間である。
該反応は、ハロゲン化脂肪族及び/又は芳香族炭化水素、特にクロロベンゼン、又はアルキルフェニルエーテル、特にアニソールであることが好ましい有機溶媒の存在下で実施すると有利である。
式(III)の化合物とアルキルフェニルエーテルとの間の反応で使用するルイス酸は、たとえば、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化ホウ素、ハロゲン化チタン、ハロゲン化スズ、ハロゲン化ビスマス又はハロゲン化鉄、好ましくは塩化アルミニウムであることができる。
本発明を実施するために好ましい条件下で、使用するルイス酸の量はルイス酸/式(III)の化合物のモル比が1から10の範囲、好ましくは1から1.5の範囲、特に約1.2と等しくなるようにする。
脱アルキル化の実施において、たとえば、Greene、T.W.、Protective Groups in Organic Synthesis、3章、John Wiley and Sons、New York、3版、1999、250〜254ページに記載されている技術を使用することができる。
好ましくは、脱アルキル化剤として、ピリジン塩酸塩、ヨウ化水素酸又は臭化水素酸を使用し、特にルイス酸の存在下で加熱を実施する。
脱アルキル化反応で使用したルイス酸は、たとえば、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化ホウ素、ハロゲン化チタン、ハロゲン化スズ、ハロゲン化ビスマス又はハロゲン化鉄、好ましくは塩化アルミニウムであることができる。
本発明を実施するために好ましい条件下で、使用するルイス酸の量はルイス酸/式(IV)及び(IVa)の化合物のモル比が1から10の範囲、好ましくは2から5の範囲、特に約3と等しい値であるようにする。
脱アルキル化段階の加熱温度は、40℃から100℃の範囲、好ましくは50℃から65℃の範囲であることができる。
該脱アルキル化は、特に好ましくはハロゲン化脂肪族及び/又は芳香族炭化水素、より好ましくはクロロベンゼンである有機溶媒の存在下で実施する。
式(II)の化合物は、3−(1−ヒドロキシアルキリデン)−3H−ベンゾフラン−2−オン化合物若しくはそれらの3−アルカノイル−3H−ベンゾフラン−2−オンケトン互変異性体型を酸触媒の80から95%濃縮水性溶液、たとえば、好ましくはカルボン酸、特に酢酸に溶かした90%濃硫酸を使用して処理することによって調製することができる。
式(II)及び(III)の中間化合物は、非常に有利な特性を備えている。フリーデルクラフツ反応によって、それらから本質的に4−アルコキシ誘導体及びごくわずかの2−アルコキシ誘導体が一般的に95/5から97/3の比で容易に生じる。
この予期せぬ特性によって、予め分離を実施することなく4−アルコキシ誘導体及び2−アルコキシ誘導体の混合物の脱アルキル化段階を実施し、したがって所望する生成物を高収率及び高純度で得ることが可能である。
この理由のため、本発明の他の主題は、R3がヒドロキシル基を表し、又は、好ましくはX、R4の意味が炭素原子2個から5個を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル基を表し、R’がニトロ基を表す式(V)の化合物、
Figure 0005400840
である。
「炭素原子2個から5個を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基」という用語は、たとえば、エチル、n−プロピル又はペンチル遊離基、好ましくはn−ブチル基を表す。
ベンゾフラン環系は、R’基2個、好ましくはR’基1個を含むことができる。
該R’基は、5位又は7位、特に5位に位置する。
最後に、本出願の主題は、
R4は既に示した意味を有し、R’1は既に示した意味を有する式(VI)の3−(1−ヒドロキシアルキリデン)−3H−ベンゾフラン−2−オン
Figure 0005400840
又は式(VII)のその3−アルカノイル−3H−ベンゾフラン−2−オンケトン型互変異性体
Figure 0005400840
を好ましくはカルボン酸、特に酢酸中で加熱することによって、及び少なくとも80重量%、好ましくは80重量%と95重量%との間の酸触媒濃縮水溶液、たとえば、80重量%と95重量%との間、特に90%濃度の塩酸、特に硫酸などのブレーンステッド酸によって処理し、次に式(II)の求める生成物を単離することを特徴とする、式(II)の2−(n−アルキル)−3−カルボキシベンゾフランの調製方法である。
該反応は、大気圧若しくは圧力下で実施することができる。
前記の方法を実施するために好ましい条件はまた、前記に標的とした本発明のその他の主題、特に式(V)の化合物に適用する。
以下の実施例は、本特許出願を例示する。
2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフランの調製
段階A
2−(n−ブチル)−3−カルボキシ−5−ニトロベンゾフラン133gを、撹拌しながら無水雰囲気下でクロロベンゼン400gを含む反応容器に入れる。
該混合物の温度を約80℃温度にした後、塩化チオニル108gを約20分かけて添加し、次に該反応媒体の温度を撹拌しながら約80℃に9時間維持する。
余分の塩化チオニル及びクロロベンゼンの一部は、蒸留容器の温度を80℃より高くしないで真空下で蒸留される。
混合物150gを蒸留した後、酸塩化物の溶液(約360g)を冷却して、以下の段階で使用する。
段階B
クロロベンゼン350g及び塩化アルミニウム80gを他の反応容器に導入し、次に約0℃の温度に冷却する。
アニソール61gをこの温度で15分間かけて添加し、次に段階Aの酸塩化物溶液を、反応媒体の温度を5℃未満に維持しながら約1時間かけて添加する。
該温度は、約1時間かけて約20℃まで上昇させる。
周囲温度で3時間撹拌した後、2−(n−ブチル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン171g及び2−(n−ブチル)−3−(2−メトキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン4gの形成を、外部較正を装備したHPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって定量的に測定する。
段階C
クロロベンゼン680g及び塩化アルミニウム120gを添加し、反応媒体を60℃で7時間加熱する。
該媒体をその後水400gで加水分解する。沈降による分離は、約60℃の温度で行わせ、有機相は60℃で水600gで3回抽出する。
得られた有機槽は減圧下において60℃で共沸蒸留することによって乾燥させる。
該媒体を周囲温度まで冷却し、次に3℃で2時間維持する。
固形生成物を濾過し、次にクロロベンゼン360gで洗浄する。
減圧下で一定の重量になるまで乾燥した後、2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン138.5gが灰色味を帯びたベージュ色の固形物の形態で得られ、酸滴定によって99.5%と測定された。
H NMR(CDCl):δ0.8(t、J=7.6Hz、3H);δ1.3(s、J=7.6Hz、2H);δ1.7(q、J=7.6Hz、2H);δ2.8(t、J=7.6Hz、2H);δ5.5(s、1H);δ7.7及び6.9(AB系、JAB=7Hz、4H);δ7.5(d、J=9Hz、1H);δ8.15(dd、J=2.4Hz、J=9Hz、1H);δ8.26(d、J=2.4Hz、1H)
2−(n−ブチル)−3−カルボキシ−5−ニトロベンゾフランの調製
開始物質2−(n−ブチル)−3−カルボキシ−5−ニトロベンゾフランは、以下の方法で調製することができる。
3−(1−ヒドロキシペンチリデン)−5−ニトロ−3H−ベンゾフラン−2−オン263g、酢酸480g及び90%濃硫酸190gを3首丸底フラスコに入れる。
該混合物は、撹拌しながら、内部温度約127〜128℃で2時間還流させる。
該反応媒体は、約10℃まで冷却し、次に沈殿を濾過する。
得られた固形物を酢酸10g、次いで水300gで洗浄する。
乾燥後、ベージュ色の生成物202.5gが得られ、酸滴定によってその生成物は99%であると測定された。
融点:207℃(DSC、Mettler2673、3℃/分)
H NMR(d−DMSO):δ0.90(t、J=7.6Hz、3H);δ
1.30(m、2H);δ1.70(m、2H);δ3.19(t、J=7.6Hz、2H);δ7.83(d、J=9Hz、1H);δ8.20(dd、J=2.5Hz、J=9Hz、1H);δ8.66(d、J=2.5Hz、1H)。
2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフランの調製
段階A
2−(n−ブチル)−3−カルボキシ−5−ニトロベンゾフラン56gを、撹拌しながら無水雰囲気下でアニソール116gを含む反応容器に入れる。
該混合物を約80℃の温度にした後、塩化チオニル28gを約20分かけて添加し、次に撹拌しながら該反応媒体の温度を約80℃に3時間維持する。
余分の塩化チオニル及びアニソールの一部は、蒸留容器の温度を80℃より高くすることなく減圧下で蒸留される。
混合物6gを蒸留した後、酸塩化物の溶液(約170g)を冷却する。
段階B
アニソール80gを他の反応容器に導入し、約0℃で冷却を実施し、次に塩化アルミニウム34gを添加し、0℃に冷却した前記酸塩化物を撹拌しながら、反応媒体の温度が5℃を超えないように約1時間かけて添加し、次に該反応媒体を周囲温度まで戻す。
この温度で1時間撹拌した後、2−(n−ブチル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン71g及び2−(n−ブチル)−3−(2−メトキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン2.4gの形成を、外部較正を装備したHPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって定量的に測定する。
段階C
該反応媒体の温度を65℃未満に維持するために、該懸濁液を水銀柱40mmで蒸留する。アニソール130gを蒸留した後、残渣をクロロベンゼン550gに溶解し、次に塩化アルミニウム69gを添加し、撹拌しながら該反応媒体の温度を約60℃にする。
7時間この温度にした後、温度を約60℃に維持しながら該媒体を水170gで加水分解し、次に沈降によって分離した後、有機相を約60℃の温度で水250gによって3回洗浄する。
得られた有機相のHPLC分析は、2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン66.4g及び2−(n−ブチル)−3−(2−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン2.3gの形成を示唆する。
実施例2と同様の方法で処理することによって、2−(n−ブチル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−5−ニトロベンゾフラン53.8gが回収され、その生成物は酸滴定によって99.4%と測定された。
2−(n−ブチル)−3−クロロカルボニル−5−ニトロベンゾフランの調製
2−(n−ブチル)−3−カルボキシ−5−ニトロベンゾフラン133gを撹拌しながら、無水雰囲気下で、クロロベンゼン400gを含む反応容器に入れる。
該混合物の温度を約80℃にした後、塩化チオニル108gを約20分かけて添加し、次に撹拌しながら該反応媒体の温度を約80℃に9時間維持する。
余分な塩化チオニル及びクロロベンゼンの一部は、蒸留容器の温度が80℃を超えないように真空下で蒸留される。
混合物150gを蒸留した後、酸塩化物の溶液(約360g)を冷却する。
n−ヘプタン850gを撹拌しながら添加し、該反応混合物を0℃で1時間冷却する。得られた沈殿物を濾過し、n−ヘプタン1リットルで洗浄し、次に水分を除去した真空下で乾燥させる。
予定した酸塩化物85gが得られる。
融点:66.2℃(DSC、Mettler 2673,5℃/分)。
H NMR(CDCl):δ0.95(t、J=7.6Hz、3H);δ1.45(m、J=7.6Hz、2H);δ1.8(m、J=7.6Hz、2H);δ3.23(t、J=7.6Hz、2H);δ7.6(d、J=9.1Hz、1H);δ8.3(dd、J1=9.1Hz、J2=2.3Hz、1H);δ9.0(d、J=2.3Hz、1H)。

Claims (2)

  1. 式(v):
    Figure 0005400840
    [式中、R3がヒドロキシル基又はXを表し、Xはハロゲン原子を表し、R4が炭素原子2個から5個からなる直鎖若しくは分枝鎖アルキル基を表し、R’がニトロ基を表す]の化合物。
  2. R’が5位のニトロ基を表し、R4がn−ブチル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
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