JP5386129B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置内に配設され像担持体に向けてトナーを供給するように構成された現像装置およびこの現像装置が適用された画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような、画像形成装置に適用される現像装置が知られている。この現像装置は、像担持体である感光体ドラムの周面にトナーを供給して当該感光体ドラムの周面に予め形成されている静電潜像に沿ったトナー像を形成させるものである。かかる現像装置においては、現像槽内のトナーを攪拌するための攪拌スクリューが設けられ、この攪拌スクリューの軸心回りの回転によってトナーは、攪拌されつつ内部に磁石が設けられた現像スリーブへ向けて搬送される。この現像スリーブに到達したトナーは、当該現像スリーブの回転と磁石との協働によって磁気ブラシとしての磁気穂を形成するため、この磁気穂の回転および前記攪拌スクリューの回転によって外気が吸引されて現像槽内の圧力が上昇する。
そして、現像装置内の圧力が上昇した状態になると、今度は現像槽内の空気が隙間を通って外部に排出されるため、この気流に同伴してトナーが外部に漏洩し、画像形成装置内を汚染するという不都合が生じることになる。
かかる不都合を解消するべく、特許文献1の現像装置にあっては、現像装置にフィルタを備えたダクトを付設し、吸引ファンの駆動でこのダクトを介して現像装置内の空気を吸引するようになされている。こうすることで現像装置内の圧力上昇が抑えられるとともに、気流に同伴したトナーは、フィルタによって捕捉されるため、トナーが現像装置外へ飛散することが防止される。
なお、現像装置内からのトナーの漏洩を防止するものとして、特許文献1の他に特許文献2に記載のものも知られている。特許文献2に記載のものは、現像装置のケーシングの天板に回転式の円筒形のエアフィルタと、当該エアフィルタに付着したトナーを清掃するブラシが設けられている。
特開平8−220882号公報 特開2007−248629号公報
しかしながら、特許文献1に記載の現像装置にあっては、フィルタが目詰まりし易くそれの新旧交換でランニングコストが嵩むという問題点を有している。また、請求項2に記載の現像装置にあっては、回転式の円筒形のエアフィルタや、当該エアフィルタに付着したトナーを清掃するブラシが設けられる等、構造が複雑であり、ランニングコストに加えて部品コストも嵩むという問題点を有している。
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであって、部品コストおよびランニングコストを削減した上で、内部の圧力の上昇に起因したトナーの漏洩を有効に抑えることが可能な現像装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明(現像装置)は、トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、前記ダクト部は、前記ケーシングの上面側に設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ケーシング内は、攪拌搬送部材の駆動による外気の巻き込みやトナーおよびキャリアを含む現像剤が搬送されることで生じる摩擦熱等による温度上昇によって圧力が上昇するため、内部の空気はダクト部を通って外部へ導出される。このとき、圧抜き孔を介して空気を外部へ導出するダクト部は、流路が蛇行した蛇行流路とされているため、ケーシング内から外部へ向かう気流中に含まれているトナーは、蛇行流路の途中でダクト部の内壁面に衝突して沈下する、いわゆる慣性集塵の作用により気流中から取り除かれる。従って、ダクト部からはトナーが取り除かれて清浄化された気流が画像形成装置内に排出されることになる。また、かかる構成によれば、ダクト部がケーシングの上面側に設けられていることにより、ケーシング内でダクト部へ向かうトナーを含んだ気流は上昇するため、気流の他のトナーとの干渉が最小限に抑えられ、気流中の同伴トナー量の増加が抑えられる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記圧抜き孔が前記ケーシングに複数穿設され、前記ダクト部の一端側は、前記複数の圧抜き孔を全て覆うように形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ケーシングに穿設された複数の圧抜き孔は、ダクト部の一端側によって全てが覆われているため、圧抜き孔を通って排出されたトナーを含む空気は、全てダクト内に捕捉され、トナーが取り除かれて清浄化される。
請求項3記載の発明は、トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、前記ダクト部は、前記圧抜き孔を挟んで対向するように前記ケーシングから上方向に立設された第1壁および第2壁を含み、該第1壁と第2壁との対向面間が前記流路とされ、前記第1壁の対向面からは前記第2壁へ向けて第1板が突設され、前記第2壁の対向面からは前記第1壁へ向けて第2板が突設され、前記第1板および第2板の先端と相手方の対向面との間には空間が設けられ、且つ、前記第1板と前記第2板とは突設している高さ位置が異なることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ダクト部内に蛇行流路を形成するに際し、圧抜き孔を挟んで対向するようにケーシングから流路を形成するべく上方向に第1および第2壁を立設するとともに、第1および第2壁から相手側へ向けてそれぞれ高さ位置の異なる第1および第2板をそれぞれ突設することにより、簡単な構造で安価に蛇行流路が形成される。従って、ダクト部そのものを全体的に蛇行させる場合に比較し装置コストの低減化を図ることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記ケーシングの上方位置に当該ケーシングの上下方向に延びる壁面と対向して凹部を形成するように壁板が設けられ、前記壁面が前記第1壁であり、前記壁板が前記第2壁であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ケーシングの上下方向に延びる壁面を利用してダクト部を形成させることにより、その分、ダクト部を形成させるための材料を節約することができ、装置コストの低減化に貢献する。
請求項5記載の発明は、トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、前記ダクト部の他端側に取り付けられ、複数のスリットを具備する蓋体をさらに備えることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ダクト部の他端側が複数のスリットを備えた蓋体により閉止されるため、スリットを介した気流の排出を確保しつつ、他端部からの異物のダクト内への混入が防止される。
請求項記載の発明(画像形成装置)は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面へ向けてトナーを供給する前記現像ローラを備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の現像装置とを含むことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項1乃至に記載の現像装置が有する作用効果を享受し得るものになる。
本発明に係る現像装置よれば、ケーシングの天板に設けられたダクト部の流路を蛇行させるという簡単な構成により、トナーのケーシングからの外部への飛散防止を有効に確保しつつ、従来用いられていたフィルタ等を用いない分、部品点数の削減を達成することができ、結果として現像装置の製造コストおよびランニングコストの低減化に貢献することができる。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、当該画像形成装置を、請求項1乃至6に記載の現像装置が有する作用効果を享受し得るものにすることができる。
まず、本発明に係る現像装置が適用されたプリンタ(画像形成装置)10の内部構造の概要について図1を基に説明する。図1は、プリンタ10の内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。なお、図1においてX−X方向を左右方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方という。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ10は、箱形を呈した装置本体11内にコンピュータ等の外部機器から伝送された画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙Pに転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されているとともに、当該装置本体11の上部に定着処理後の用紙Pが排出される用紙排出部15が形成されることによって基本構成されている。
前記装置本体11の上面適所には、用紙Pの出力条件等を入力操作するための図略の操作パネルが設けられている。この操作パネルには、図略の電源キーやスタートボタン、さらには出力条件を入力するための各種のキー等が設けられている。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるべく画像形成処理が実行される部分である。かかる画像形成部12は、本実施形態では、上流側(図1における右側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット12Mと、シアン色の現像剤を用いるシアン用ユニット12Cと、イエロー色の現像剤を用いるイエロー用ユニット12Yと、ブラック色の現像剤を用いるブラック用ユニット12Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置20がそれぞれ備えられている。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成させるためのものである。そして、各感光体ドラム121は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置20から現像剤の供給を受ける。各現像装置20には、装置本体11の前面側(図1の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジから現像剤が補給される。
なお、本実施形態においては、現像剤としてトナーとキャリアとからなる、いわゆる2成分系のものが採用されている。トナーは、着色剤、電荷制御剤およびワックス等の添加剤をバインダー樹脂中に分散させた粒径が6〜12μmの微粉体である。これに対してキャリアは、磁鉄鉱(Fe3O4)等の粒径が60〜200μmの磁性粒子であり、トナーを帯電させるために使用される。そして、トナーは、図略のトナーカートリッジから現像装置20に適宜補給される消耗品であるのに対し、キャリアは、予め所定量が現像装置20内に装填されており、消耗することなく循環使用されるのが一般的である。
そして、現像剤の内のキャリアは、トナーに比べて粒径および重量が大きいため、現像装置20内から外部に漏洩し難いのに対し、トナーは粒径および重量が小さいため飛散して現像装置20から外部に漏洩し易い。本発明は、かかるトナーの漏洩を効果的に防止することができるものである。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電装置122がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置122のさらに下方位置には露光装置123が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電装置122によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置123から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射されることにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置20から現像剤が供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121に当接するように駆動ローラ124aおよび従動ローラ124b間に張設された転写ベルト124が設けられている。この転写ベルト124は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ125によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ124aと従動ローラ124bとの間を周回するようになっている。
従って、転写ベルト124が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタトナーのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアントナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエロートナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックトナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これらによって転写ベルト124の表面にカラーのトナー像が形成される。この転写ベルト124の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム121の図1における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置126が設けられている。クリーニング装置126によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置122へ向かうことになる。
クリーニング装置126で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収されて貯留される。
画像形成部12の図1における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111には、適所に所定対の搬送ローラ対112が設けられ、用紙貯留部14からの用紙がこれらの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ124aに掛け回されている転写ベルト124へ向けて搬送される。かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ124aと対向した位置に転写ベルト124の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pが転写ベルト124と第2転写ローラ113とに押圧挟持されることによって転写ベルト124上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、内部に加熱源であるハロゲンランプ等の通電発熱体を備えた加熱ローラ131と、図1における左方でこの加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、この定着ローラ132および前記加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、この定着ベルト133を介して前記定着ローラ40と対向配置された加圧ローラ134とを備えて構成されている。
そして、前記転写ベルト124と第2転写ローラ113との間のニップ部を通過することにより転写ベルト124のトナー像が転写された状態で定着部13へ供給された用紙Pは、加圧ローラ134と高温の定着ベルト133との間を通過しながら定着ベルト133からの熱を得て定着処理が施される。
定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11の頂部に設けられた用紙排出部15の排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記用紙貯留部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置123より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを備えて構成されている。用紙トレイ142には用紙束が貯留されるようになっている。
前記手差しトレイ141は、用紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのものであり、普段は装置本体11の図1における後壁面に収納されているが、手差しで給紙するときのみ、図1に示すように、壁面から引き出されて手差し給紙に供される。
前記用紙トレイ142は、上面が全面開口の箱体を備えて構成され、複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留可能になっている。かかる用紙トレイ142に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、下流端(図1における左端)の上面が用紙束P1からピックアップローラ143の駆動で用紙搬送路111へ向けて繰り出されるようになっており、1枚ずつ繰り出され用紙Pが搬送ローラ対112の駆動で用紙搬送路111を通って画像形成部12における第2転写ローラ113と転写ベルト124との間のニップ部へ向けて送り込まれる。
以下、図2〜図4を基に本実施形態に係る現像装置20について説明する。図2および図3は、本発明に係る現像装置20の一実施形態を示す斜視図であって、図2は、全体斜視図であり、図3は、図2に示す現像装置20を長手方向の略中央部で破断した状態の破断斜視図である。また、図4は、図3のIV−IV線断面図である。なお、図2〜図4においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図2〜図4に示すように、本実施形態に係る現像装置20は、前後方向に長尺のケーシング21の中に現像剤を攪拌するトナー攪拌機構30と、このトナー攪拌機構30によって攪拌処理された現像剤を感光体ドラム121の周面に向けて供給するトナー供給機構40と、ケーシング21の内外と連通した上でトナーがケーシング21から漏洩するのを防止するダクト部50とを備えて構成されている。
前記ケーシング21は、図2に示すように、長さ寸法(前後寸法)が搬送される用紙Pの紙幅寸法より若干長めに設定されている。かかるケーシング21は、図3に示すように、前記トナー攪拌機構30が装着される下部ケーシング22と、この下部ケーシング22の上部に設けられた、前記トナー供給機構40が装着される上部ケーシング23とからなる2段構造で構成されている。かかるケーシング21の後端部には、図略の駆動モータから駆動力をトナー攪拌機構30およびトナー供給機構40に伝達するためのギヤ機構29が設けられている。
前記下部ケーシング22は、左右幅寸法が上部ケーシング23のそれより長尺に設定されている。かかる下部ケーシング22は、右端部が上部ケーシング23の右端部より右方に向けて突出した−Y方向からの正面視で右上に向かって凸の円弧状の円弧壁221を有しているとともに、左端位置には下部左面壁222が設けられ、これら円弧壁221の下端縁部と下部左面壁222の下端縁部との間に底板223が架設されている。
これら円弧壁221、下部左面壁222および底板223は、いずれも構造材としての前方壁部材211および後方壁部材212(図2)間に架設されている。
かかる下部ケーシング22内には、図3および図4に示すように、左右方向の中央部に前後方向へ延びた隔壁25が設けられ、この隔壁25によって下部ケーシング22内は左右で二分されている。これら下部ケーシング22内の二分された一方側(右側)には後述する第1スパイラルフィーダ(攪拌搬送部材)31が設けられているとともに、同他方側(左側)には後述する第2スパイラルフィーダ(攪拌搬送部材)32が設けられている。
前記上部ケーシング23は、前記下部ケーシング22の円弧壁221の左縁部から左方へ向かって先上がりに傾斜した傾斜壁(第1壁)231と、この傾斜壁231の上縁部から前方へ向かって水平に延設された天板232と、前記下部ケーシング22の下部左面壁222の上縁部から上方に向かって延設された上部左面壁233とを有している。
これら傾斜壁231、天板232および上部左面壁233は、いずれも構造材としての前記前方壁部材211および後方壁部材212間に架設されている。
かかる上部ケーシング23には、図3および図4における前面における天板232の前縁部と上部左面壁233の上縁部との間に、所定の上下寸法で前後方向に長尺の、前記感光体ドラム121の周面と対向するトナー供給開口234が開口され、上部ケーシング23内に送り込まれた現像剤は、トナー供給機構40の駆動によりトナー供給開口234を介し感光体ドラム121の周面へ供給される。
また、上部ケーシング23には、その傾斜壁231の基端部から上方に向かって垂直壁(第2壁)235が立設されている。この垂直壁235は、前方および後方壁部材211,212間に架設され、これによって当該垂直壁235と前記傾斜壁231との間に前後方向へ延びたV字溝26が形成されている。このV字溝26を含んで後に詳述するダクト部50が形成されている。
前記トナー攪拌機構30は、図3および図4に示すように、下部ケーシング22内の隔壁25より右方位置で前後方向に延びた第1スパイラルフィーダ31と、隔壁25より左側で第1スパイラルフィーダ31と平行に配設された第2スパイラルフィーダ32とを備えている。図略の現像剤受け入れ開口を介してトナーカートリッジから下部ケーシング22内に供給された現像剤は、第1スパイラルフィーダ31の駆動回転によって前方に向かって搬送されるようになっている。
一方、前記隔壁25には、その左端および右端に連絡開口251(図4)がそれぞれ設けられている。そして、第1スパイラルフィーダ31の駆動で下部ケーシング22内の隔壁25の右側の空間を前方に向けて搬送された現像剤は、前方の連絡開口251を通って隔壁25の左側の空間に搬入される。左側の空間へ搬入された現像剤は、ここで第2スパイラルフィーダ32の駆動により後方に向けて搬送されつつ、一部が下部ケーシング22の隔壁25の左側と上部ケーシング23との間に形成された前後方向に長尺の汲み上げ空間27を通って後述の第1現像ローラ41の時計方向へ向かう駆動回転により上部ケーシング23へ向けて汲み上げられる。一方、汲み上げられなかった残部は後方の連絡開口251を通って隔壁25の右側の空間に戻され循環搬送される。
前記トナー供給機構40は、トナー攪拌機構30の駆動で下部ケーシング22内から上部ケーシング23内へ汲み上げるとともに、この汲み上げられたトナーを感光体ドラム121へ供給するためのものである。かかるトナー供給機構40は、上部ケーシング23の下部右側で前記第2スパイラルフィーダ32の直上位置に対向配置された前後方向に延びる第1現像ローラ41(磁気ブラシローラ)と、上部ケーシング23内における第1現像ローラ41の左斜め上方で当該第1現像ローラ41と平行に、かつ、周面同士が僅かな隙間を介して互いに対向するように配設された第2現像ローラ42(現像ローラ)と、先端縁部が第1現像ローラ41の左面に所定の隙間を介して対向するように配設された層厚規制部材43とを備えて構成されている。
前記層厚規制部材43は、第1現像ローラ41の軸心回りの時計方向への回転により汲み上げ空間27から汲み上げられて第1現像ローラ41の周面に付着した現像剤を所定の厚みに規制するものである。すなわち、第1現像ローラ41の回転に応じて当該第1現像ローラ41の周面に付着した現像剤が、層厚規制部材43の先端縁部と第1現像ローラ41の周面との間の隙間を潜ることにより、第2現像ローラ42に供給される現像剤が予め設定された層厚になる。
前記第1現像ローラ41は、前方壁部材211および後方壁部材212(図2)貫通した第1ローラ軸411回りに同心で相対回転可能に軸支されているとともに、前記第2現像ローラ42は、同第2ローラ軸421回りに同心で回転可能に軸支されている。
そして、第1現像ローラ41は、図略の駆動モータの駆動力がギヤ機構29を介して第1ローラ軸411へ伝達されることにより第1ローラ軸411回りに時計方向に向けて相対回転するとともに、第2現像ローラ42は、この第1現像ローラ41の回転に前記図略のギヤ機構29を介して従動し、第2ローラ軸421回りに時計方向に向け同期回転する。
前記第1現像ローラ41は、図4に示すように、周面に形成された薄層で、かつ、非磁性の例えばアルミニウム等からなる筒状のスリーブ41aと、このスリーブ41aが外嵌される円筒状磁石体41bとからなっている。前記スリーブ41aは、第1ローラ軸411と同心で対回転可能であるのに対し、円筒状磁石体41bは、端部のDカットで回転しないようにケーシング21に装着された第1ローラ軸411に固定され、これによってスリーブ41aが回転しても回転しない。
図4には、円筒状磁石体41bの各磁極のピークの位置を示している。すなわち、円筒状磁石体41bには、第1ローラ軸411から第2現像ローラ42に向けて形成された第1エヌ極N1と、第1ローラ軸411から略垂直に上方に向けて形成された第1エス極S1と、この第1エス極S1の図4における直右方において第1ローラ軸411から上方に向かって右方に斜めに形成された第2エヌ極N2と、第1ローラ軸411から略水平に図4における右方に向けて形成された第2エス極S2と、第1ローラ軸411から略垂直に下方に向けて形成された第3エス極S3と、第1ローラ軸411から下方に向かって図4における左方へ斜めに形成された第3エヌ極N3と、第1ローラ軸411から図4における左方へ向けて略水平に形成された第4エス極S4とがそれぞれ設定されている。
一方、第2現像ローラ42の内部には、第1現像ローラ41と対向する位置に第1エヌ極N1と対向する対対向極(具体的にはエス極)を備えた磁石が設けられている。この磁石は、第1現像ローラ41の場合と同様に、第2現像ローラ42の周面部分を形成するスリーブが回転しても回転しないように構成されている。
そして、前記スリーブ41aの第1ローラ軸411回りの時計方向に向かう回転により、第3エス極S3の位置で当該スリーブ41aの周面へ汲み上げられた現像剤は、第3エヌ極N3極と第4エス極S4との間の位置で層厚規制部材43を通過し、これによって層厚が規制された状態になる。この層厚の規制された現像剤は、第4エス極S4の位置を介して第2現像ローラ42と対向した第1エヌ極N1の位置へ搬送され、ここで第1エヌ極N1と対向した第2現像ローラ42の対向極に吸引され、これによって第2現像ローラ42の周面にトナー層が形成される。このトナー層は、第2現像ローラ42の第2ローラ軸421回りの回転により感光体ドラム121との対向位置まで運ばれ、ここで感光体ドラム121の周面に供給される。
そして、第1エヌ極N1の位置でスリーブ41aの周面から第2現像ローラ42の周面に吸着されなかったトナーを含む現像剤は、スリーブ41aの時計方向へ向かう回転により第1エス極S1、第2エヌ極N2および第2エス極S2の位置を通って下部ケーシング22の隔壁25の図4における左側(すなわち汲み上げ空間27)に回収される。また、第2現像ローラ42から感光体ドラム121に供給されなかったトナーは、磁気ブラシで摺擦されつつ第1現像ローラ41のスリーブ41aの周面に戻され、前記同様に汲み上げ空間27に回収される。この場合、本実施形態においては、第2エス極S2と第3エス極S3との間の距離を広く確保し、これによって第2および第3エス極S2,S3間に無磁極領域を形成させるようにしているため、第4エス極S4を通過した現像剤は、磁力の影響を受けることなくスリーブ41aの周面から容易に剥がれ落ちる。
なお、第2および第3エス極S2,S3間の距離を十分に広く確保し得ない場合であっても、第2および第3エス極S2,S3間に位置した現像剤は、同極間に形成された反発磁界に誘導されてスリーブ41aの周面から容易に剥がれ落ちる。
前記第2現像ローラ42を軸支している第2ローラ軸421には、その両端部に相対回転可能に同心で位置決めコロ44(図4に二点差線で表示)がそれぞれ外嵌されている。かかる位置決めコロ44は、外径寸法が前記第2現像ローラ42の外径寸法より若干大きめに設定され、これによって左右一対の位置決めコロ44が感光体ドラム121の周面に当接された状態で、第2現像ローラ42の周面と感光体ドラム121の周面との間に所定寸法の隙間が形成される。そして、第2現像ローラ42の周面に積層されている現像剤の内のトナーは、この隙間を介して感光体ドラム121の周面に供給される。
以下、このように構成された現像装置20に付設されるダクト部50について図5および図6を基に説明する。図5および図6は、ダクト部50の一実施形態を示す斜視図であり、図5は分解斜視図、図6は組み立て図である。そして、特に図6については、図6(A)が組み立て斜視図であり、図6(B)が図6(A)の断面図である。なお、図5および図6におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
まず、図5に示すように、ダクト部50は、ケーシング21の傾斜壁231と垂直壁235とによって形成された前記V字溝26と、このV字溝26の垂直壁235側に固定されたV字溝26の全長に亘る下部邪魔板51と、V字溝26の上面開口を閉止する蓋体52と、この蓋体52の裏面から下方へ向かって突設された当該蓋体52の全長に亘る垂下板53と、この垂下板53の右面から右方に向かって突設された当該垂下板53の全長に亘る上部邪魔板54とを備えている。前記傾斜壁231は、本発明に係る天板の一部を構成している。
前記V字溝26における傾斜壁231の下部位置には、前後方向に向けて所定ピッチで並設された複数の流通孔(圧抜き孔)261が設けられている。ケーシング21内で発生した気流は、この流通孔261を通ってV字溝26内に導入され、V字溝26内の蛇行流路262を通って外部へ排出される。
前記下部邪魔板51は、垂直壁235の上下方向の略中央部の左面側に取り付けられている。かかる下部邪魔板51は、その右縁部から下方に向けて延設された延設部511を有し、この延設部511がネジ止めその他で垂直壁235に固定されることにより、下部邪魔板51がV字溝26内に装着される。このような下部邪魔板51は、左右方向の板幅寸法が、取り付け位置におけるV字溝26の溝幅寸法より若干短めに設定されている。従って、V字溝26内で下部邪魔板51の左端縁部と傾斜壁231の右面との間に気流を通す流路が形成されている。
前記蓋体52は、長さ寸法がケーシング21の前方壁部材211(図2参照、図5および図6では図示を省略)および後方壁部材212間の内寸法より僅かに短めに設定されているとともに、左右方向の幅寸法がV字溝26の上面開口の左右寸法より若干大きめに設定されている。
一方、傾斜壁231における垂直壁235の上縁面と同一高さ位置には、直角に切りかかれた状態の角溝231aが設けられている。そして、蓋体52は、左縁部がこの角溝231aに嵌め込まれ、かつ、右縁部が垂直壁235の上縁部に支持されることによってV字溝26を閉止した状態になる。
また、前後の壁部材211,212には、上面が垂直壁235の上縁面と同一高さレベルの突条213が互いに対向方向に向けてそれぞれ突設されている(なお、図5および図6では前方壁部材211側の突条213の図示を省略している)。かかる各突条213の上面には、上方に向かって突設された位置決め突起213aがそれぞれ設けられている。
一方、蓋体52の前後の端部には、前記各位置決め突起213aに対応した位置に当該位置決め突起213aに外嵌する位置決め孔521がそれぞれ穿設されている。従って、各位置決め孔521を対応した位置決め突起213aに外嵌することにより、蓋体52は、位置ずれが阻止された状態でV字溝26の上面開口を閉止することができる。
また、蓋体52の右縁面の適所には、前後方向一対の係止板片522がオーバーハング状態で突設されている。各係止板片522は、中央部に穿設された係止孔522aをそれぞれ有している。
一方、垂直壁235における前記各係止板片522に対応した位置には、前記係止孔522aが外嵌される、上面に傾斜面が形成された係止突起235aがそれぞれ設けられている。そして、各係止板片522の係止孔522aが、対応した係止突起235aにそれぞれ嵌め込まれることにより、蓋体52は、図6(A)に示すように、外れ止め状態でV字溝26に装着されることになる。
さらに、蓋体52の左右方向の中央位置には、左右方向に長尺の多数のスリット523が前後方向に並設されている。流通孔261を通ってV字溝26内に導入された気流は、これらのスリット523を通って外部に排出される。
前記垂下板53は、蓋体52の裏面側における左端縁から傾斜壁231の角溝231a左右幅寸法分だけ右方へ寄った位置に設けられている。かかる垂下板53の上下寸法は、垂直壁235の上縁部と下部邪魔板51との間の距離と略等しくなるように設定されている。
前記上部邪魔板54は、前記垂下板53の上下方向の中央部から右方へ向かって突設されている。かかる上部邪魔板54の左右幅寸法は、垂下板53と垂直壁235との間の内寸法より若干短めに設定されている。
そして、蓋体52がV字溝26の上面開口を閉止した状態では、図6(A)および図6(B)に示すように、V字溝26内に流通孔261からスリット523へ向かう蛇行流路262が形成された状態になっている。
従って、現像装置20が稼働中には、第1および第2スパイラルフィーダ31,32の駆動による空気の巻き込みおよびトナー攪拌時の摩擦熱によるケーシング21内の空気の温度上昇に起因して高くなったケーシング21内の圧力は、現像装置20が停止されることによる外気の巻き込み停止等によってケーシング21内の空気が気流となり、V字溝26を通って外部に排出されることになる。
このとき、前記気流に同伴してトナーの一部もケーシング21内から流出されることになるが、流通孔261を通ってV字溝26内へ導入された気流は、V字溝26内に形成された下部邪魔板51および上部邪魔板54による蛇行流路262を通過して蛇行することになるため、気流中のトナーは下部邪魔板51および上部邪魔板54と衝突して落下したり付着したりし(するいわゆる慣性集塵の作用を受けることになり)、結果としてスリット523から外部に排出される気流中のトナーは減少する。
このように、V字溝26に蛇行流路262が形成されたダクト部50を設けることにより、たとえケーシング21内からの気流がV字溝26を通って外部に排出されても、気流に同伴したトナーは払い落とされるため、プリンタ10内の空間が飛散したトナーで汚染されるような不都合の発生を有効に防止することができる。
以上詳述したように、本発明に係る現像装置20は、プリンタ10に装着され、感光体ドラム121の周面へ向けてトナーを供給することにより当該周面に現像処理を施すものであり、充填されたトナーを感光体ドラム121へ向けて供給する第1および第2現像ローラ41,42と、これら第1および第2現像ローラ41,42へ向けてトナーを攪拌しながら搬送する第1および第2スパイラルフィーダ31,32とが所定のケーシング21に内装されているとともに、ケーシング21の天板232には、ケーシング21内の圧を逃がすために外部と連通したダクト部50が設けられ、ダクト部50には蛇行流路262が形成されている。
かかる構成の現像装置20によれば、ケーシング21内が第1および第2スパイラルフィーダ31,32の駆動回転等で外気を巻き込み圧力が上昇しても、第1および第2スパイラルフィーダ31,32が停止されたときに内部の空気はダクト部50を通って外部へ導出されるが、ダクト部50には蛇行流路262が形成されているため、ケーシング21内から外部へ向かう気流中に含まれているトナーは、蛇行途中でダクト部50の内壁面に衝突して沈下する、いわゆる慣性集塵の機能が発揮され、これによってダクト部50からは清浄化された気流が導出される。
このように、ダクト部50の流路を蛇行させるという簡単な構成により、トナーの現像装置のケーシング21からの外部への飛散防止を有効に確保した上で、従来用いられていたフィルタ等を用いない分、製造コストおよびランニングコストの低減化に貢献することができ、結果として現像装置20の製造コストおよびランニングコストの低減化に貢献することができる。
そして、ダクト部50は、ケーシング21の上面側に設けられているため、ケーシング21内でダクト部50へ向かうトナーを含んだ気流は上昇することになり、気流の他のトナーとの干渉が最小限に抑えられ、気流中の同伴トナー量の増加を抑えることができる。
また、傾斜壁(天板)231には、複数の流通孔261が穿設され、ダクト部50は、流通孔261を全て覆うように形成されているため、第1および第2スパイラルフィーダ31,32の駆動によってトナーが跳ね上がり、ダクト部50から外部に放出されるような不都合の発生が防止された上で気流のみを複数の流通孔261を通して外部へ導出することができる。
そして、上記の実施形態においては、ダクト部50は、天板232から延設された傾斜壁231と、この傾斜壁231と対向するように立設された垂直壁235と、これら傾斜壁231および垂直壁235から千鳥状になるように互いに相手方に向かって突設された下部邪魔板51および上部邪魔板54とを備えているため、ダクト部50そのものを曲折して全体的に蛇行させる場合に比較し、簡単な構造で安価に蛇行流路262を形成することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、本発明に係る現像装置20が適用される画像形成装置としてプリンタ10を例に挙げて説明したが、プリンタ10に限らず、複写機であってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、カラー印刷が可能な画像形成装置を例に挙げて説明したが、これに限らずモノクロ印刷用の画像形成装置に本発明に係る現像装置20を適用してもよい。
(3)上記の実施形態においては、ダクト部50に2枚の邪魔板(下部邪魔板51および上部邪魔板54)が設けられているが、1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
(4)上記の実施形態において、蛇行流路262の下流端にフィルタを設けてもよい。こうすることで、蛇行流路262を通る気流は、当該蛇行流路262内において所定量のトナーが取り除かれた状態でフィルタに到達するため、負荷の軽減でフィルタが目詰まりし難くなる。従って、一定期間内におけるフィルタの新旧交換頻度を少なくすることができ、結果としてフィルタを採用した場合のランニングコストの低減化に貢献することができる。
本発明に係る現像装置が適用されたプリンタの内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。 本発明に係る現像装置の一実施形態を示す全体斜視図である。 図2に示す現像装置を長手方向の略中央部で破断した状態の破断斜視図である。 図3のIV−IV線視の断面図である。 ダクト部の一実施形態を示す分解斜視図である。 図5に示すダクト部の組み立て図であり、(A)は、組み立て斜視図、(B)は、(A)に示すダクト部の断面図である。
10 プリンタ(画像形成装置)
11 装置本体 111 用紙搬送路
112 搬送ローラ対 113 第2転写ローラ
114 排紙搬送路 12 画像形成部
12M マゼンタ用ユニット 12C シアン用ユニット
12Y イエロー用ユニット 12K ブラック用ユニット
121 感光体ドラム 122 帯電装置
123 露光装置 124 転写ベルト
124a 駆動ローラ 124b 従動ローラ
125 転写ローラ 126 クリーニング装置
13 定着部 131 加熱ローラ
132 定着ローラ 133 定着ベルト
134 加圧ローラ 14 用紙貯留部
141 手差しトレイ 142 用紙トレイ
143 ピックアップローラ 15 用紙排出部
151 排紙トレイ 20 現像装置
21 ケーシング 211 前方壁部材
212 後方壁部材 213 突条
213a 位置決め突起 22 下部ケーシング
221 円弧壁 222 下部左面壁
223 底板 23 上部ケーシング
231 傾斜壁(第1壁(ケーシングの上下方向に延びる壁面))
231a 角溝
232 天板 233 上部左面壁
234 トナー供給開口 235 垂直壁(第2壁(板壁))
235a 係止突起 25 隔壁
251 連絡開口 253 隔壁
26 V字溝 261 流通孔(圧抜き孔)
262 蛇行流路 27 汲み上げ空間
29 ギヤ機構 30 トナー攪拌機構
31 第1スパイラルフィーダ(攪拌搬送部材)
32 第2スパイラルフィーダ(攪拌搬送部材)
40 トナー供給機構 41 現像ローラ
41a スリーブ 41b 円筒状磁石体
411 第1ローラ軸 42 現像ローラ
421 第2ローラ軸 43 層厚規制部材
44 位置決めコロ 50 ダクト部
51 下部邪魔板 511 延設部
52 蓋体 521 位置決め孔
522 係止板片 522a 係止孔
523 スリット 53 垂下板
54 上部邪魔板 N1 第1エヌ極
N2 第2エヌ極 N3 第3エヌ極
S1 第1エス極 S2 第2エス極
S3 第3エス極 S4 第4エス極
P 用紙 P1 用紙束

Claims (6)

  1. トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、
    前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、
    前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、
    一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、
    前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、
    前記ダクト部は、前記ケーシングの上面側に設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記圧抜き孔が前記ケーシングに複数穿設され、
    前記ダクト部の一端側は、前記複数の圧抜き孔を全て覆うように形成されていることを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  3. トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、
    前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、
    前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、
    一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、
    前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、
    前記ダクト部は、前記圧抜き孔を挟んで対向するように前記ケーシングから上方向に立設された第1壁および第2壁を含み、該第1壁と第2壁との対向面間が前記流路とされ、
    前記第1壁の対向面からは前記第2壁へ向けて第1板が突設され、
    前記第2壁の対向面からは前記第1壁へ向けて第2板が突設され、
    前記第1板および第2板の先端と相手方の対向面との間には空間が設けられ、且つ、前記第1板と前記第2板とは突設している高さ位置が異なることを特徴とする現像装置。
  4. 前記ケーシングの上方位置に当該ケーシングの上下方向に延びる壁面と対向して凹部を形成するように壁板が設けられ、前記壁面が前記第1壁であり、前記壁板が前記第2壁であることを特徴とする請求項記載の現像装置。
  5. トナーおよびキャリアを含む現像剤を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材と、
    前記ケーシング内に配置され、周方向に複数の磁極が固定配置された円筒状磁石体と、前記円筒状磁石体に外嵌され回転可能なスリーブと、を備え、前記攪拌搬送部材から搬送された前記現像剤を担持し、対向して配置される現像ローラに前記トナーを供給する磁気ブラシローラと、
    前記ケーシングにおいて、前記円筒状磁石体の前記複数の磁極のうちの一の磁極のピーク位置に対向する箇所に穿設され、ケーシング内の圧を逃がすための圧抜き孔と、
    一端側が前記圧抜き孔に接続され、他端側が外部へ開口した流路を有するダクト部と、を備え、
    前記流路は、前記一端側から他端側に向けて蛇行した流路であり、
    前記ダクト部の他端側に取り付けられ、複数のスリットを具備する蓋体をさらに備えることを特徴とする現像装置。
  6. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面へ向けてトナーを供給する前記現像ローラを備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の現像装置と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
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