JP2006201528A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2006201528A
JP2006201528A JP2005013502A JP2005013502A JP2006201528A JP 2006201528 A JP2006201528 A JP 2006201528A JP 2005013502 A JP2005013502 A JP 2005013502A JP 2005013502 A JP2005013502 A JP 2005013502A JP 2006201528 A JP2006201528 A JP 2006201528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
developing device
toner
upper chamber
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005013502A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Oyama
邦啓 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005013502A priority Critical patent/JP2006201528A/ja
Publication of JP2006201528A publication Critical patent/JP2006201528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 長期にわたり安定した圧抜き効果が持続でき、装置本体内部へのトナー飛散や用紙へのトナー落ちの発生しない現像装置及びトナーカートリッジを提供すること。
【解決手段】 使用前の新品現像剤49Yを収容した上部室が下部室と両室間に設けられた現像剤落下口33Yに取り付けたシール部材48Yを剥がすと連通し、該落下口を経て新品現像剤が上部室から下部室へ落下するようになっている現像装置であって、前記上部室に圧抜き構造が、前記シール部材を剥がして新品現像剤が下部室へ落下した後に生じる空間を利用して圧抜き可能に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、たとえばレーザを用いた複写機やプリンタやファクシミリ、またはそれらの複合機など、電子写真方式を用いて感光体等の像担持体上に形成した画像を転写し、用紙・OHPシート等の記録媒体に記録を行う画像形成装置に用いられる現像装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来、この種の画像形成装置の中には、像担持体とともに、帯電装置・現像装置・クリーニング装置などのプロセス手段のいくつかを1つのカートリッジケース内に備えてプロセスカートリッジを構成し、画像形成装置本体に対して一括で交換自在として、サービス性やメンテナンス性を向上し、また装置本体全体の小型化を図るものがある。
前記のような画像形成装置では、設置時、特殊技能を有するサービスマンがユーザ先に出向いて現像装置に現像剤を投入していた。しかし、このようなやり方では、サービスマンが費やす時間が長くなることから、設置コストがアップする問題があった。このため、近年は、現像装置に現像剤収容スペースを設け、あらかじめ現像装置内に現像剤を収納することが主流となっている。現像剤としては、たとえばトナーとキャリアとよりなる2成分現像剤を使用し、その現像剤を攪拌しながら搬送し、内部に磁石を有する現像スリーブの外周に付着してその現像スリーブの周りに磁気ブラシを形成し、その磁気ブラシでトナーを付着して潜像担持体の静電潜像を現像することはよく知られている。
ところが、このような画像形成装置では、使用時、外周に磁気ブラシを有する現像スリーブが回転すると、現像スリーブが一種のファンとして働き、ポンピング作用を生じて外部の空気を取り込み、現像装置内の圧力を上昇することとなる。このように現像装置内の圧力が上昇すると、現像スリーブの両端やトナー補給口から空気が漏れてその空気に乗って現像装置内のトナーが外部に飛散し、装置本体内部を汚したり用紙を汚したりする問題があった。
そこで、前記のような問題に鑑み、現像装置内の圧力上昇を抑制する試みも、従来から各種のものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1は、クリーニング装置から現像装置へとトナーを戻すリサイクル経路に圧抜き構造を設けたもの、すなわちプロセスカートリッジのカートリッジケースに開口を設け、その開口をフィルタで塞いで構成されている。特許文献2は、現像容器の壁面に設けられた充填口に嵌合するキャップに孔を設け、該孔にJIS8117の試験方法に通気度5sec以下のフィルタを取り付けている。
特開2000−347548号公報 特開2000−75624号公報
しかしながら、特許文献2は、トナー充填口の蓋部材に圧抜きフィルタを設けているので、フィルタの面積を大きくとることができないという問題がある。また、特許文献1は、圧抜きフィルタが現像装置ではなく、トナーリサイクル経路に設けているので、フィルタの効果を十分発揮できないという問題があった。
そこでこの発明は、前記従来のものの問題を解決し、長期にわたり安定した圧抜き効果が持続でき、装置本体内部へのトナー飛散や用紙へのトナー落ちが発生しない現像装置及びトナーカートリッジを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、使用前の新品現像剤を収容した上部室が下部室と、両室間に設けられた現像剤落下口に取り付けたシール部材を剥がすと連通し、該落下口を経て新品現像剤が上部室から下部室へ落下するようになっている現像装置であって、前記上部室に圧抜き構造が、前記シール部材を剥がして新品現像剤が下部室へ落下した後に生じる空間を利用して圧抜き可能に設けられていることを特徴とする現像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記圧抜き構造は、前記上部室の天面に設けられた開口をフィルタで塞いで構成されていることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記フィルタを有する上部室の開口は、使用前の新品時には第2シール部材で塞がれていることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記フィルタは、目付95g/m2以上、捕集効率93%以上、圧力損失37Pa以下の不織布部材であることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記上部室は、その横幅が現像剤落下口よりも幅広に形成されているとともに、下部が現像剤落下口に向けて傾斜したテーパ面に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置と、像担持体を少なくともカートリッジケース内に備え、画像形成装置本体に着脱自在に装着したことを特徴とするプロセスカートリッジである。請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置又は請求項6に記載のプロセスカートリッジのいずれかを含むことを特徴とする画像形成装置である。
この発明は、前記のようであって、上部室に圧抜き構造を、シール部材を剥がして新品現像剤が下部室へ落下した後に生じる空間を利用して圧抜き可能に設けたので、現像装置使用時は前記空間によって現像剤およびトナーから十分な距離を保つことが可能となる。したがって、長期にわたり安定した圧抜き効果が持続できる。また、従来の画像形成装置で懸念されていた装置本体内部へのトナー飛散や用紙へのトナー落ちも発生せず、耐久性が高く、信頼性の高い現像装置が提供できる。
この発明を、画像形成装置である電子写真方式の直接転写方式によるカラーレーザプリンタ(以下、「レーザプリンタ」という。)に適用した一実施の形態について説明する。
図1は、一実施の形態に係るレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック用の部材であることを示す。)が、転写紙100の移動方向(図中の矢印Aに沿って転写搬送ベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように、且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
前記レーザプリンタは、トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙100を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト60を有する転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。
光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙100は、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙100に重ね合わされ、前記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙100上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙100上にはフルカラートナー像が形成される。
トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
一方、フルカラートナー像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向B又は第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方、第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
図1で61,62,63,64,65,66は転写搬送ベルト60のガイドローラ、67Y,67M,67C,67Kはバイアスローラ、69はガイドローラ65にテンションを付与するばね、85は転写搬送ベルト60のクリーニングユニットを示す。
図2〜4に使用前の新品現像剤を収容した新品時の状態の現像ユニット40Yを示す。この現像ユニット40Yはプロセスカートリッジ化されており、ケーシング31Yを具えている。ケーシング31Yは、下部ケーシング31Yaと、上部ケーシング31Ybとからなり、上部ケーシング31Ybの上端開口部には蓋31Ycが超音波溶着もしくは熱溶着により装着されている。下部ケーシング31Ya内には開口32Yから一部露出させるように現像ローラ42Yが配設されている。また、下部ケーシング31Ya内には第1搬送スクリュウ43Yと第2搬送スクリュウ44Yが並列して配設されている。下部ケーシング31Yaと上部ケーシング31Ybの境には現像剤落下口33Yが形成されている。上部ケーシング31Ybは、その横幅Wが現像剤落下口33Yの開口幅よりも幅広に形成されているとともに、ケーシング下部が現像剤落下口33Yに向けて傾斜したテーパ面34Yに形成されている。蓋31Ycの天面にはその長手方向に圧抜き用の穴(開口)35Yが複数個、所定間隔をおいて形成され、これら開口を塞ぐように下方から圧抜きフィルタ36Yが蓋31Ycの内側に貼り付けられている。この圧抜きフィルタ36Yによりトナー飛散を防止しながら開口35Yを通して現像ユニット40Yのケーシング31Y内の圧を抜くことが可能なようになっている。
新品時に圧抜き用の開口35Yを上方から塞いでいるのが、シール部材37Yである。シール部材37Yは、例えば日東電工製プリンタック50μm等の伸びに強いテープで構成されている。このテープが蓋31Ycに密着することで、使用されるまでにトナーや現像剤が湿度の影響を受けることがなくなり、トナーや現像剤の凝集を防止でき異常画像が発生しないようになっている。また、シール部材37Yの一端は折り返され、粘着剤のついていないPETフィルムで構成された引き抜きシール部材38Yと貼り合わされている。この引抜きシール部材38Yもまたテンションがかかった際でも伸びにくい、例えば東レ製ルミラーS10 100μmで構成されている。この引き抜きシール部材38Yの手前側はユーザーがシールを引抜きやすい形状の持ち手部及び目印39Yがついている。現像ユニット40Yがレーザープリンタ本体に装着された状態でも、持ち手部及び目印39Yを引くことで、引抜きシール部材38Yとシール部材37Yは現像ユニットから分離し、取り除くことが可能である。また、引抜きの際に引抜きシール部材38Yとシール部材37Yはテンションに対して強いので途中で切れたり、伸びて引抜きにくいということがない。
図2において45Yは規制ブレード、46Yはトナー濃度センサ(以下、「Tセンサ」という。)、47Yは第1搬送スクリュウ43Yと第2搬送スクリュウ44Yとの間に設けられた仕切壁、48Yは現像剤落下口33Yを塞いで設けられたヒートシールを示す。
ヒートシール48Yで現像剤落下口33Yが閉塞された上部ケーシング31Yb内には、磁性キャリアと、マイナス帯電性のYトナーとを含む使用前の新品の二成分現像剤49Yが収容されている。この二成分現像剤49Yは、使用時の状態では図5に示すように下部ケーシング31Ya内で第1搬送スクリュウ43Yと第2搬送スクリュウ44Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、現像ローラ42Yの表面に担持される。そして、規制ブレード45Yによってその層厚が規制されてから感光体11Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体11Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体11Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費した二成分現像剤49Yは、現像ローラ42Yの回転に伴って下部ケーシング31Ya内に戻される。
下部ケーシング31Ya内は仕切壁47Yにより現像ローラ42Yや第1搬送スクリュウ43Y等が収容された第1供給部と、第2搬送スクリュウ44Yが収容された第2供給部に仕切られている。第1搬送スクリュウ43Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動され、第1供給部内の二成分現像剤49Yを図中手前側から奥側へと搬送しながら現像ローラ42Yに供給する。第1搬送スクリュウ43Yによって第1供給部の端部付近まで搬送された二成分現像剤49Yは、仕切壁47Yに設けられた図示しない開口部を通って第2供給部内に進入する。第2供給部内において、第2搬送スクリュウ44Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部から送られてくる二成分現像剤49Yを第1搬送スクリュウ43Yとは逆方向に搬送する。第2搬送スクリュウ44Yによって第2供給部の端部付近まで搬送された二成分現像剤49Yは、仕切壁47Yに設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第1供給部内に戻る。
透磁率センサからなるTセンサ46Yは、第2供給部の中央付近の底壁に設けられ、その上を通過する二成分現像剤49Yの透磁率に応じた値の電圧を出力する。二成分現像剤49Yの透磁率は、トナー濃度とある程度の相関を示すため、Tセンサ46YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。この制御部は、RAMを備えており、この中にTセンサ46Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納している。また、他の現像ユニットに搭載された図示しないTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータも格納している。Y用Vtrefは、図示しないYトナー搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、前記制御部は、Tセンサ46Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないYトナー搬送装置を駆動制御して第2供給部内にYトナーを補給させる。このYトナーを図面では49Yで示す。この補給により、現像ユニット40Y内の二成分現像剤49YのYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスカートリッジの現像ユニットについても、同様のトナー補給制御が実施される。
前記のようであって、実施の形態の現像ユニット40Yにあっては、新品時の状態では、図2〜4に示すように磁性キャリアと、マイナス帯電性のYトナーとを含む二成分現像剤49Yが上部ケーシング31Yb内に収容されている。上部ケーシング31Ybは、その下側の現像剤落下口33Yがヒートシール48Yで塞がれている。使用時の状態では、図5に示すように引き抜きシール部材38Y及びシール部材37Yが剥がされて除去されるとともに、ヒートシール48Yが剥がされ除去されることで現像剤落下口33Yが開口される。これにより上部ケーシング31Yb内の二成分現像剤49Yがテーパ面34Yを滑り落ちて第2搬送スクリュウ44Y側の下部ケーシング31a内に落下する。
ヒートシール48Yが除去された後の使用時の状態においては、二成分現像剤49Yが下部ケーシング31Ya内の第2搬送スクリュウ44Y側に落下して搬送されており、この落下により形成される空間によって二成分現像剤49Yと圧抜きフィルタ36Yの距離Lが十分保たれ、かつその空間も横幅Wが現像剤落下口33Yよりも広いため、下部ケーシング31Ya内の圧力が上昇しても、その圧が蓋31Ycに設けた多くの開口35Yから抜かれ、これにより上部ケーシング31Yb内の圧は下げられ、長期にわたり安定した圧抜き効果が持続できる。また、開口35Yにはフィルタ36Yが装着されているので、二成分現像剤49Yが開口から漏れ出て現像ユニットの外部に飛散することがなく、従来の画像形成装置で懸念されていた装置本体内部を汚したり用紙を汚すということがない。また、上部ケーシング31Ybの内圧が下がり、フィルタ36Yへの内部空気の流出負荷が下がるので、フィルタの目詰まりも起きにくい。しかも、フィルタ36Yは、従来に比べてフィルタ面積を大きくとることが可能なので、耐久性が高く、信頼性も高くなる。また、従来のようにトナーリサイクル経路などでなく、現像ユニットに設けたので、その効果を十分発揮させることができる。さらに、フィルタ36Yは蓋31Ycに取り付けるだけなので、組立性も良くなる。
図6はコピー枚数とトナー落ちの発生頻度を示すグラフである。圧抜きフィルタ36Yがないと、現像装置からのトナー飛散のため画像上にトナー落ちとなる頻度が高く、また発生時期も早いが、圧抜きフィルタ36Yを設けると、発生頻度も減少し発生時期も遅くなる。A4用紙一枚あたりに目視でトナー落ちが確認できるものをトナー落ち発生とカウントする。発生頻度1%以内を許容範囲としている。圧抜きフィルタ36Yとしては、目付95g/m2以上、捕集効率93%以上、圧力損失37Pa以下の不織布部材であることが望ましい。今回は住友3M製 SBMF−40PFを使用した。
図7は高温高湿保管試験の結果を示すグラフである。圧抜き用の開口35Yを塞ぐシール部材37Yがないと、現像剤が湿度の影響を受けトナーや現像剤が凝集し攪拌が不十分となり地汚れ画像となったり、現像スリーブへの現像剤供給が不安定になり濃度ムラ画像等の異常画像となった。一方シール部材37Yがあると、現像剤は湿度の影響を受けることがなく、異常画像の発生はなかった。
前記のように従来は新品時にシール部材37Yのようなものがないため、使用されるまでにトナーや現像剤が湿度の影響を受ける場合があり、影響を受けるとトナーや現像剤が凝集し攪拌が不十分となり地汚れ画像となったり、現像スリーブへの現像剤供給が不安定になり濃度ムラ画像等の異常画像となることがあった。しかし、この実施の形態のように使用前の新品時には開口35Yがシール部材37Yで塞がれているものにあっては、使用されるまでにトナーや現像剤が湿度の影響を受けることがなくなり、トナーや現像剤が凝集し攪拌が不十分となり地汚れ画像となったり、現像スリーブへの現像剤供給が不安定になり濃度ムラ画像等の異常画像が発生しない。そのため信頼性の高い現像装置が提供できる。
前記した現像ユニットをプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを複写機やプリンター等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成するようにしてもよい。その構成例を図8に示す。このプロセスカ−トリッジ101は、帯電手段105、現像手段106、感光体107、クリーニング手段108よりなっている。現像手段106は前記した現像ユニットに示す構成となっている。しかしながら、ここで示したプロセスカ−トリッジ101はあくまでも一例であり、少なくとも現像手段106と感光体107を具えるものであれば、そのほかの手段の組合せは任意としてもよいことは言うまでもない。
プロセスカ−トリッジ101においても、前記のような圧抜き構造により、現像装置の使用時は現像剤およびトナーから距離を保つことが可能となるので、耐久性が高く、信頼性の高いプロセスカートリッジが提供できる。また、前記のように使用されるまでにトナーや現像剤が湿度の影響を受けることがなくなり、トナーや現像剤の凝集を防止でき異常画像が発生せずに信頼性の高いプロセスカートリッジが提供できる。
前記のようなプロセスカ−トリッジ101は、画像形成装置本体に着脱自在に装着されて、画像形成装置に用いられる。このような画像形成装置においては、図1においても説明したように、感光体が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受けた後、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受けることで感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナ−現像され、現像されたトナ−像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。前記により像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピ−)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体の表面は、クリ−ニング手段によって転写残りトナ−の除去を受けて清浄面化され、更除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
前記実施の形態は、好ましい一例を示したにすぎず、圧抜き構造の具体的な構造や、設置場所等は図面に示したものに限らず、任意のものを用いることができるなど、実施に際しては適宜に特許請求の範囲に記載した範囲内でその設計を変更あるいは修正することができるものである。
この発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す構成図である。 新品時の状態をあらわす現像装置の拡大断面図である。 現像装置の手前側の平面図である。 新品時の状態をあらわす上蓋部とシール部材をあらわす断面図である。 ヒートシールと上蓋部シール部材を除去した後の現像装置の拡大断面図である。 コピー枚数とトナー落ちの発生頻度を示すグラフである。 高温高湿保管試験の結果を示すグラフである。 現像装置をプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成した例を示す図面である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K トナー像形成部
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
31Ya 下部ケーシング(下部室)
31Yb 上部ケーシング(上部室)
31Yc 蓋
32Y 開口
33Y 現像剤落下口
34Y テーパ面
35Y 圧抜き用の穴(開口)
36Y 圧抜きフィルタ
37Y シール部材(第2シール部材)
38Y 引抜きシール部材
39Y 引抜き時の持ち手部及び目印
40Y 現像ユニット(現像装置)
42Y 現像ローラ
43Y 第1搬送スクリュウ
44Y 第2搬送スクリュウ
47Y 仕切壁
48Y ヒートシール(シール部材)
49Y 二成分現像剤
60 転写搬送ベルト
100 転写紙
101 プロセスカ−トリッジ

Claims (7)

  1. 使用前の新品現像剤を収容した上部室が下部室と、両室間に設けられた現像剤落下口に取り付けたシール部材を剥がすと連通し、該落下口を経て新品現像剤が上部室から下部室へ落下するようになっている現像装置であって、前記上部室に圧抜き構造が、前記シール部材を剥がして新品現像剤が下部室へ落下した後に生じる空間を利用して圧抜き可能に設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記圧抜き構造は、前記上部室の天面に設けられた開口をフィルタで塞いで構成されている請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記フィルタを有する上部室の開口は、使用前の新品時には第2シール部材で塞がれている請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記フィルタは、目付95g/m2以上、捕集効率93%以上、圧力損失37Pa以下の不織布部材である請求項2又は3に記載の現像装置。
  5. 前記上部室は、その横幅が現像剤落下口よりも幅広に形成されているとともに、下部が現像剤落下口に向けて傾斜したテーパ面に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置と、像担持体を少なくともカートリッジケース内に備え、画像形成装置本体に着脱自在に装着したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置又は請求項6に記載のプロセスカートリッジのいずれかを含むことを特徴とする画像形成装置。
JP2005013502A 2004-12-20 2005-01-21 現像装置及びプロセスカートリッジ Pending JP2006201528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005013502A JP2006201528A (ja) 2004-12-20 2005-01-21 現像装置及びプロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368207 2004-12-20
JP2005013502A JP2006201528A (ja) 2004-12-20 2005-01-21 現像装置及びプロセスカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006201528A true JP2006201528A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36959572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005013502A Pending JP2006201528A (ja) 2004-12-20 2005-01-21 現像装置及びプロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006201528A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054932A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kyocera Mita Corp 現像装置および画像形成装置
WO2016117068A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9983511B2 (en) 2015-10-27 2018-05-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having reverse developer feeding

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332314A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Ricoh Co Ltd 現像装置
JPH08292636A (ja) * 1995-02-22 1996-11-05 Nec Data Terminal Ltd トナー補給機構

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332314A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Ricoh Co Ltd 現像装置
JPH08292636A (ja) * 1995-02-22 1996-11-05 Nec Data Terminal Ltd トナー補給機構

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054932A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kyocera Mita Corp 現像装置および画像形成装置
WO2016117068A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
CN107209469A (zh) * 2015-01-22 2017-09-26 佳能株式会社 成像设备
US9804527B2 (en) 2015-01-22 2017-10-31 Canon Kabushiki Kaisha Sealing apparatus for developing device
JPWO2016117068A1 (ja) * 2015-01-22 2017-11-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9983511B2 (en) 2015-10-27 2018-05-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having reverse developer feeding

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5152628B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP6911310B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2007127845A (ja) トナー回収装置、作像ユニット及び画像形成装置
JP2008096810A (ja) トナー搬送装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008033090A (ja) 粉体搬送装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2005315913A (ja) 画像形成装置
JP2006030241A (ja) 画像形成装置
JP2011257692A (ja) トナー搬送装置、それを備えたトナーカートリッジおよびクリーニングユニット
JP5277587B2 (ja) 画像形成装置
JP2012230203A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6440017B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2010160205A (ja) トナーカートリッジ及びこれを用いる画像形成装置
JP6198133B2 (ja) 画像形成装置
JP2007093752A (ja) 画像形成装置および現像カートリッジ
JP2006201528A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ
JP4294464B2 (ja) 粉体搬送装置及び画像形成装置
JP2009063710A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4081367B2 (ja) 現像装置
JP5252329B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP2018040907A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2012141382A (ja) トナーボトル及び画像形成装置
JP5275331B2 (ja) トナー攪拌部材、これを備えたトナーカートリッジ、現像装置、及び画像形成装置
JP5593756B2 (ja) 画像形成装置及びトナー搬送装置
JP5081655B2 (ja) 剤充填済み現像剤収容器の製造方法、剤充填済み現像剤収容器、現像剤補給装置、画像形成装置
JP6650103B2 (ja) 粉体収容容器、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019