JP2009063710A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛び跳ねた現像剤が現像剤排出口から排出されることで現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、潜像担持体への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる現像装置、及び、その現像装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】潜像担持体1と対向する箇所で潜像担持体1の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体5と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材8を備え、現像剤供給領域では現像剤担持体5に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路9と、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口94とを備えた現像装置4において、現像剤搬送部材8の搬送動作によって現像剤搬送路9から飛翔した飛翔現像剤が飛翔する方向以外の方向に設けられた、現像剤搬送路9を形成する側壁135の、現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する所定の高さに現像剤排出口94を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等に用いられる現像装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来から、トナーと磁性キャリアとを含む二成分の現像剤を用いた現像装置を備える画像形成装置が広く用いられている。この種の画像形成装置として、現像に伴ってトナーを消費する現像装置内の現像剤に対して、必要に応じてトナー収容器からトナーを補給することで、現像剤のトナー濃度を所定範囲内に維持するものがある。かかる構成では、現像剤内のキャリアは殆ど消費されず繰り返し使用されるため、画像を出力するにしたがってキャリアが劣化する。具体的には、機械的なストレスなどでキャリア表面のコーディング膜が削れたり、キャリア表面にトナーの成分がスペントしたりする。キャリアが劣化すると、キャリアのトナーを帯電させる能力が徐々に低下し、地肌部汚れ、画像濃度低下、画像濃度ムラ等の異常画像やトナー飛散などの不具合を引き起こす。このため、この種の画像形成装置では定期的にサービスマンがユーザーを訪問してキャリアの交換を行っていた。このために、メンテナンス費用がかかり画像形成の単価が高くなってしまっていた。
特許文献1及び特許文献2には、キャリアとトナーとを混合したプレミックス現像剤を現像装置内の現像剤に補給してトナー濃度の回復を図りながら、増加量分の現像剤を現像装置から排出させる現像装置が記載されている。かかる構成では、現像剤の排出によって古くなったキャリアを少しずつ現像装置内から排出しつつ、プレミックス現像剤中の新しいキャリアを現像装置内の現像剤に補給する。そして、このような排出と補給とによって現像剤中のキャリアを少しずつ新たなものに交換していくことで、キャリアの交換作業を省くことができる。
特許文献1の現像装置では、現像装置内で現像剤が循環する現像剤搬送路内に現像剤量を検知するセンサと、現像剤の排出部を開閉するシャッター機構とを設けている。そして、通常動作時にはシャッターが閉じていて現像剤が排出されないようになっており、センサで現像剤の嵩がある一定以上になったと検知した場合にシャッターが開き現像剤が排出される構成をとっている。しかしこの方式の場合、構成が複雑になってしまいコストも高くなってしまう。
特許文献2の現像装置では、現像剤を現像ローラに供給しながら現像ローラの軸方向に現像剤を搬送する供給搬送路の現像ローラに現像剤を供給する位置よりも下流側の側壁に設けられた現像剤排出口から現像装置外に現像剤を排出する。また、現像剤排出口が設けられた位置よりも下流側には、現像剤を供給搬送路の上流端に受け渡す循環搬送路と連通する循環開口部が設けられている。この現像装置では、プレミックス現像剤が供給され、現像装置内の現像剤量が増加すると、供給搬送路内の現像剤の嵩が高くなる。このとき、現像剤排出口を設けた位置で、現像剤排出口の高さまで到達した現像剤は現像剤排出口から現像装置外部へ排出され、現像剤排出口が設けられた位置で排出されなかった現像剤は循環開口部を通って循環搬送路に送られる。また、供給搬送路内の現像剤の嵩が変化しない状態では、現像剤排出口の位置で現像剤の嵩が現像剤排出口の高さに到達しないため現像剤は排出されず、供給搬送路の下流側に到達した現像剤は循環搬送路に送られる。
このような現像装置では、プレミックス現像剤が供給されて増加した分の現像剤が現像剤排出口から排出されることで、装置内の現像剤中のキャリアを少しずつ新たなものに交換していくことができる。また、供給搬送路内の現像剤の嵩が変化しない状態では、現像剤の排出が行われないため現像装置内の現像剤量が減少することを防止することができる。さらに、現像剤排出口の位置で現像剤の嵩が現像剤排出口の高さに到達すると現像剤排出口の高さに到達した現像剤は自然に現像剤排出口から装置外部に排出される。このため、特許文献1に記載の現像装置のようなセンサとシャッターとからなる現像剤の複雑な排出機構が不要となり、構成の複雑化やコスト高となることを防止できる。
特許第2891845号公報 特開2000−112238号公報
しかしながら、特許文献2のように、現像剤排出口の高さに到達した現像剤が自然に現像剤排出口から装置外部に排出されるものでは、現像装置内の現像剤量が増加していなくても現像剤が排出されることがあった。現像剤搬送路内を搬送される現像剤は、現像剤に搬送力を与える搬送部材が搬送スクリュの場合にはその回転する力によって飛び跳ねて現像剤が排出されることがある。このように、現像剤が飛び跳ねて排出される場合、現像装置内の現像剤が適正な量の状態や、適正な量を下回る状態であっても、飛び跳ねた現像剤が排出されるおそれがある。これは、現像装置内の現像剤量が増加していないにもかかわらず現像剤が排出される状態である。そして、現像剤が適正な量以下の状態であるにもかかわらず現像剤排出口から現像剤が排出されると、現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、潜像担持体への現像剤の供給が不安定になる恐れがある。潜像担持体への現像剤の供給が不安定になると、画像抜けなどの異常画像が発生するといった問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、飛び跳ねた現像剤が現像剤排出口から排出されることで現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、潜像担持体への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる現像装置、及び、その現像装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、該現像剤搬送部材の搬送動作によって該現像剤搬送路から飛翔した飛翔現像剤が飛翔する方向以外の方向に設けられた、該現像剤搬送路を形成する側壁の、該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する所定の高さに該現像剤排出口を設けることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤搬送部材はスクリュ形状であり、該現像剤搬送部材の回転軸方向から見たときに、該現像剤搬送部材の回転方向が該現像剤搬送部材の回転軸と上記現像剤排出口が設けられた側壁との間で下方から上方へ向かって回転する方向であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する該現像剤搬送路の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、該現像剤搬送部材の搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤を、該飛翔現像剤が該現像剤排出口へ向かう飛翔経路内で保持する飛翔現像剤保持手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の現像装置において、上記飛翔現像剤保持手段は、磁石部材であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3の現像装置において、上記飛翔現像剤保持手段は、電極板であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する該現像剤搬送路の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、該現像剤排出口から該現像剤搬送部材側に向かう気流を発生させる気流発生手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4または5の現像装置において、上記現像剤搬送部材はスクリュ形状であり、上記現像剤排出口は該現像剤搬送部材の回転軸を通る鉛直方向の現像剤搬送部材上端よりも下方に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の現像装置において、上記現像剤搬送路は、上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給搬送部材を有する現像剤供給搬送路と、上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の該現像剤担持体上から回収された現像剤を該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該現像剤供給搬送部材と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材を有する現像剤回収搬送路と、現像に用いられずに該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、該現像剤担持体から回収され該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該余剰現像剤と該回収現像剤とを攪拌しながら該現像剤供給搬送部材とは逆方向に搬送し、攪拌後の攪拌現像剤を該現像剤供給搬送路に供給する現像剤攪拌搬送部材を有する現像剤攪拌搬送路であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の現像装置において、上記現像剤排出口は、上記供給搬送路の現像剤搬送方向下流側に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像を担持する潜像像担持体と、該潜像担持体に担持された潜像を現像する現像手段と、該現像手段に現像剤を補給する現像剤補給手段とを備えた画像形成装置において、該現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の現像装置を用いることを特徴とするものである。
上記請求項1の発明においては、現像剤搬送部材の現像剤搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤の飛翔方向以外の方向にある現像剤搬送路を形成する側壁に現像剤排出口を設けているので、飛翔現像剤が現像剤排出口から排出されるのを抑制できる。よって、現像装置内の現像剤量が適正な量以下の状態であるにもかかわらず現像剤排出口から現像剤が排出され現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、現像剤担持体から潜像担持体への現像剤の供給が不安定になるのを抑制することができる。
また、上記請求項3の発明においては、飛翔現像剤保持手段によって現像剤搬送部材の搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤を保持することができる。これにより、飛翔現像剤が現像剤排出口に到達する前に飛翔現像剤保持手段に保持されるので、飛翔現像剤が現像剤排出口から排出されるのを抑制することができる。よって、現像装置内の現像剤量が適正な量以下の状態であるにもかかわらず現像剤排出口から現像剤が排出され現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、現像剤担持体から潜像担持体への現像剤の供給が不安定になるのを抑制することができる。
また、上記請求項6の発明においては、気流発生手段によって現像剤排出口から現像剤搬送部材側に向かう気流を発生させることができる。これにより、現像剤搬送部材の搬送動作によって現像剤排出口に向かって飛翔した飛翔現像剤が、上記気流によって現像剤排出口に向かう方向とは違う方向に吹き飛ばされ、飛翔現像剤が現像剤排出口に到達するのを抑制できる。よって、飛翔現像剤が現像剤排出口から排出されるのを抑制することができる。したがって、現像装置内の現像剤量が適正な量以下の状態であるにもかかわらず現像剤排出口から現像剤が排出され現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、現像剤担持体から潜像担持体への現像剤の供給が不安定になるのを抑制することができる。
以上、請求項1乃至10の発明によれば、飛翔現像剤が現像剤排出口から排出されることで現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、潜像担持体への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、複数の感光体1が並行配設されたタンデム型のカラーレーザー複写機(以下、単に「複写機」という)の一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機はプリンタ部100、これを載せる給紙装置200、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ300などを備えている。また、このスキャナ300の上に固定された原稿自動搬送装置400なども備えている。
プリンタ部100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスカートリッジ18Y,M,C,Kからなる画像形成ユニット20を備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック用の部材であることを示している(以下同様)。プロセスカートリッジ18Y,M,C,Kの他には、光書込ユニット21、中間転写ユニット17、二次転写装置22、レジストローラ対49、ベルト定着方式の定着装置25などが配設されている。
光書込ユニット21は、図示しない光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像データに基づいて後述の感光体1の表面にレーザ光を照射する。
プロセスカートリッジ18Y,M,C,Kは、Φ60[mm]のドラム状の感光体1、帯電器、現像装置4、ドラムクリーニング装置、除電器などを有している。
以下、イエロー用のプロセスカートリッジ18について説明する。
帯電手段たる帯電器によって、感光体1Yの表面は一様帯電される。帯電処理が施された感光体1Yの表面には、光書込ユニット21によって変調及び偏向されたレーザ光が照射される。すると、照射部(露光部)の電位が減衰する。この減衰により、感光体1Y表面にY用の静電潜像が形成される。形成されたY用の静電潜像は現像手段たる現像装置4Yによって現像されてYトナー像となる。
Y用の感光体1Y上に形成されたYトナー像は、後述の中間転写ベルト110に一次転写される。一次転写後の感光体1Yの表面は、ドラムクリーニング装置によって転写残トナーがクリーニングされる。
Y用のプロセスカートリッジ18Yにおいて、ドラムクリーニング装置によってクリーニングされた感光体1Yは、除電器によって除電される。そして、帯電器によって一様帯電せしめられて、初期状態に戻る。以上のような一連のプロセスは、他のプロセスカートリッジ18M,C,Kについても同様である。
次に、中間転写ユニットについて説明する。
中間転写ユニット17は、中間転写ベルト110やベルトクリーニング装置90などを有している。また、張架ローラ14、駆動ローラ15、二次転写バックアップローラ16、4つの一次転写バイアスローラ62Y,M,C,Kなども有している。
中間転写ベルト110は、張架ローラ14を含む複数のローラによってテンション張架されている。そして、図示しないベルト駆動モータによって駆動される駆動ローラ15の回転によって図中時計回りに無端移動せしめられる。
4つの一次転写バイアスローラ62Y,M,C,Kは、それぞれ中間転写ベルト110の内周面側に接触するように配設され、図示しない電源から一次転写バイアスの印加を受ける。また、中間転写ベルト110をその内周面側から感光体1Y,M,C,Kに向けて押圧してそれぞれ一次転写ニップを形成する。各一次転写ニップには、一次転写バイアスの影響により、感光体1と一次転写バイアスローラとの間に一次転写電界が形成される。
Y用の感光体1Y上に形成された上述のYトナー像は、この一次転写電界やニップ圧の影響によって中間転写ベルト110上に一次転写される。このYトナー像の上には、M,C,K用の感光体1M,C,K上に形成されたM,C,Kトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト110上には多重トナー像たる4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト110上に重ね合わせ転写された4色トナー像は、後述の二次転写ニップで図示しない記録体たる転写紙に二次転写される。二次転写ニップ通過後の中間転写ベルト110の表面に残留する転写残トナーは、図中左側の駆動ローラ15との間にベルトを挟み込むベルトクリーニング装置90によってクリーニングされる。
次に、二次転写装置22について説明する。
中間転写ユニット17の図中下方には、2本の張架ローラ23によって紙搬送ベルト24を張架している二次転写装置22が配設されている。紙搬送ベルト24は、少なくとも何れか一方の張架ローラ23の回転駆動に伴って、図中反時計回りに無端移動せしめられる。2本の張架ローラ23のうち、図中右側に配設された一方のローラは、中間転写ユニット17の二次転写バックアップローラ16との間に、中間転写ベルト110及び紙搬送ベルト24を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ユニット17の中間転写ベルト110と、二次転写装置22の紙搬送ベルト24とが接触する二次転写ニップが形成されている。そして、この一方の張架ローラ23には、トナーと逆極性の二次転写バイアスが図示しない電源によって印加される。この二次転写バイアスの印加により、二次転写ニップには中間転写ユニット17の中間転写ベルト110上の4色トナー像をベルト側からこの一方の張架ローラ23側に向けて静電移動させる二次転写電界が形成される。後述のレジストローラ対49によって中間転写ベルト110上の4色トナー像に同期するように二次転写ニップに送り込まれた転写紙には、この二次転写電界やニップ圧の影響を受けた4色トナー像が二次転写せしめられる。なお、このように一方の張架ローラ23に二次転写バイアスを印加する二次転写方式に代えて、転写紙を非接触でチャージさせるチャージャを設けてもよい。
複写機本体の下部に設けられた給紙装置200には、内部に複数の転写紙を紙束の状態で複数枚重ねて収容可能な給紙カセット44が、鉛直方向に複数重なるように配設されている。それぞれの給紙カセット44は、紙束の一番上の転写紙に給紙ローラ42を押し当てている。そして、給紙ローラ42を回転させることにより、一番上の転写紙を給紙路46に向けて送り出される。
給紙カセット44から送り出された転写紙を受け入れる給紙路46は、複数の搬送ローラ対47と、その路内の末端付近に設けられたレジストローラ対49とを有している。そして、転写紙をレジストローラ対49に向けて搬送する。レジストローラ対49に向けて搬送された転写紙は、レジストローラ対49のローラ間に挟まれる。一方、中間転写ユニット17において、中間転写ベルト110上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って上記二次転写ニップに進入する。レジストローラ対49は、ローラ間に挟み込んだ転写紙を二次転写ニップにて4色トナー像に密着させ得るタイミングで送り出す。これにより、二次転写ニップでは、中間転写ベルト110上の4色トナー像が転写紙に密着する。そして、転写紙上に二次転写されて、白色の転写紙上でフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙は、紙搬送ベルト24の無端移動に伴って二次転写ニップを出た後、紙搬送ベルト24上から定着装置25に送られる。
定着装置25は、定着ベルト26を2本のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルトユニットと、このベルトユニットの一方のローラに向けて押圧される加圧ローラ27とを備えている。これら定着ベルト26と加圧ローラ27とは互いに当接して定着ニップを形成しており、紙搬送ベルト24から受け取った転写紙をここに挟み込む。ベルトユニットにおいける2本のローラのうち、加圧ローラ27から押圧される方のローラは、内部に図示しない熱源を有しており、これの発熱によって定着ベルト26を加圧する。加圧された定着ベルト26は、定着ニップに挟み込まれた転写紙を加熱する。この加熱やニップ圧の影響により、フルカラー画像が転写紙に定着せしめられる。
定着装置25内で定着処理が施された転写紙は、プリンタ筐体の図中左側板の外側に設けたスタック部57上にスタックされるか、もう一方の面にもトナー像を形成するために上述の二次転写ニップに戻されるかする。
図示しない原稿のコピーがとられる際には、例えばシート原稿の束が原稿自動搬送装置400の原稿台30上セットされる。但し、その原稿が本状に閉じられている片綴じ原稿である場合には、コンタクトガラス32上にセットされる。このセットに先立ち、複写機本体に対して原稿自動搬送装置400が開かれ、スキャナ300のコンタクトガラス32が露出される。この後、閉じられた原稿自動搬送装置400によって片綴じ原稿が押さえられる。
このようにして原稿がセットされた後、図示しないコピースタートスイッチが押下されると、スキャナ300による原稿読取動作がスタートする。但し、原稿自動搬送装置400にシート原稿がセットされた場合には、この原稿読取動作に先立って、原稿自動搬送装置400がシート原稿をコンタクトガラス32まで自動移動させる。原稿読取動作では、まず、第1走行体33と第2走行体34とがともに走行を開始し、第1走行体33に設けられた光源から光が発射される。そして、原稿面からの反射光が第2走行体34内に設けられたミラーによって反射せしめられ、結像レンズ35を通過した後、読取センサ36に入射される。読取センサ36は、入射光に基づいて画像情報を構築する。
このような原稿読取動作と並行して、各プロセスカートリッジ18Y,M,C,K内の各機器や、中間転写ユニット17、二次転写装置22、定着装置25がそれぞれ駆動を開始する。そして、読取センサ36によって構築された画像情報に基づいて、光書込ユニット21が駆動制御されて、各感光体1Y,M,C,K上に、Y,M,C,Kトナー像が形成される。これらトナー像は、中間転写ベルト110上に重ね合わせ転写された4色トナー像となる。
また、原稿読取動作の開始とほぼ同時に、給紙装置200内では給紙動作が開始される。この給紙動作では、給紙ローラ42の1つが選択回転せしめられ、ペーパーバンク43内に多段に収容される給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚ずつ分離されて反転給紙路46に進入した後、搬送ローラ対47によって二次転写ニップに向けて搬送される。このような給紙カセット44からの給紙に代えて、手差しトレイ51からの給紙が行われる場合もある。この場合、手差し給紙ローラ50が選択回転せしめられて手差しトレイ51上の転写紙を送り出した後、分離ローラ52が転写紙を1枚ずつ分離してプリンタ部100の手差し給紙路53に給紙する。
本複写機は、2色以上のトナーからなる他色画像を形成する場合には、中間転写ベルト110をその上部張架面がほぼ水平になる姿勢で張架して、上部張架面に全ての感光体1Y,M,C,Kを接触させる。これに対し、Kトナーのみからなるモノクロ画像を形成する場合には、図示しない機構により、中間転写ベルト110を図中左下に傾けるような姿勢にして、その上部張架面をY,M,C用の感光体1Y,M,Cから離間させる。そして、4つの感光体1Y,M,C,Kのうち、K用の感光体1Kだけを図中反時計回りに回転させて、Kトナー像だけを作像する。この際、Y,M,Cについては、感光体1だけでなく、現像器も駆動を停止させて、感光体1や現像剤の不要な消耗を防止する。
本複写機は、複写機内の下記機器の制御を司るCPU等から構成される図示しない制御部と、液晶ディスプレイや各種キーボタン等などから構成される図示しない操作表示部とを備えている。操作者は、この操作表示部に対するキー入力操作により、制御部に対して命令を送ることで、転写紙の片面だけに画像を形成するモードである片面プリントモードについて、3つのモードの中から1つを選択することができる。この3つの片面プリントモードとは、ダイレクト排出モードと、反転排出モードと、反転デカール排出モードとからなる。
図3は、4つプロセスカートリッジ18Y,M,C,Kのうちの1つが備える現像装置4及び感光体1を示す拡大構成図である。4つのプロセスカートリッジ18Y,M,C,Kは、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「4」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。
図3に示すように感光体1は図中矢印G方向に回転しながら、その表面を不図示の帯電装置により帯電される。帯電された感光体1の表面は不図示の露光装置より照射されたレーザ光により静電潜像を形成された潜像に現像装置4からトナーを供給され、トナー像を形成する。
現像装置4は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体1の表面の潜像にトナーを供給し、現像する現像剤担持体としての現像ローラ5を有している。なお、現像ローラ5と感光体との間には入口シール13が設けられている。また、現像ローラ5に現像剤を供給しながら図3の手前方向に現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュ8を有している。供給スクリュ8は、回転軸とこの回転軸に設けられた羽部とを備え、回転することにより軸方向に現像剤を搬送する現像剤搬送スクリュである。
現像ローラ5の供給スクリュ8との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ5に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ12を備えている。なお、現像ドクタ12の近傍にヒートシンク140が設けられている。
現像ローラ5の感光体1との対向部である現像部から表面移動方向下流側には、現像部を通過した現像済みの現像剤を回収し、回収した回収現像剤を供給スクリュ8と同方向に搬送する回収搬送部材としての回収スクリュ6を備えている。供給スクリュ8を備えた供給搬送路9は現像ローラ5の横方向に、回収スクリュ6を備えた現像剤回収搬送路としての回収搬送路7は現像ローラ5の下方に並設されている。
現像装置4は、供給搬送路9の下方で回収搬送路7に並列して、攪拌搬送路10を設けている。攪拌搬送路10は、現像剤を攪拌しながら供給スクリュ8とは逆方向である図中奥方向に搬送する攪拌搬送部材としての攪拌スクリュ11を備えている。
供給搬送路9と攪拌搬送路10とは仕切り部材としての第一仕切り壁133によって仕切られている。第一仕切り壁133の供給搬送路9と攪拌搬送路10とを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路9と攪拌搬送路10とが連通している。
なお、供給搬送路9と回収搬送路7とも第一仕切り壁133によって仕切られているが、第一仕切り壁133の供給搬送路9と回収搬送路7とを仕切る箇所には開口部を設けていない。
また、攪拌搬送路10と回収搬送路7との2つの搬送路は仕切り部材としての第二仕切り壁134によって仕切られている。第二仕切り壁134は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路10と回収搬送路7とが連通している。
現像剤搬送部材である供給スクリュ8、回収スクリュ6及び攪拌スクリュ11は樹脂もしくは金属のスクリュからなっており各スクリュ径は全てφ22[mm]でスクリュピッチは供給スクリュ8が50[mm]の2条巻き、回収スクリュ6及び攪拌スクリュ11が25[mm]の1条巻き、回転数は全て約600[rpm]に設定している。
現像ローラ5上にステンレスからなる厚さ2[mm]の現像ドクタ12によって薄層化された現像剤を感光体1との対抗部である現像領域まで搬送し現像を行う。現像ローラ5の表面はV溝あるいはサンドブラスト処理されておりφ25[mm]のAlもしくはSUS素管からなり、現像ドクタ12及び感光体1とのギャップは0.3[mm]程度となっている。
現像後の現像剤は回収搬送路7にて回収を行い、図3中の断面手前側に搬送され、非画像領域部に設けられた第一仕切り壁133の開口部で、攪拌搬送路10へ現像剤が移送される。なお、攪拌搬送路10における現像剤搬送方向上流側の第一仕切り壁133の開口部の付近で攪拌搬送路10の上側に設けられたトナー補給口95から攪拌搬送路10にトナーが補給される。
次に、3つの現像剤搬送路内での現像剤の循環について説明する。
図4は現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置4の斜視断面図である。図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
また、図5は、現像装置4内の現像剤の流れの模式図であり、図4と同様、図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
攪拌搬送路10から現像剤の供給を受けた供給搬送路9では、現像ローラ5に現像剤を供給しながら、供給スクリュ8の搬送方向下流側に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ5に供給され現像に用いられず供給搬送路9の搬送方向下流端まで搬送された余剰現像剤は第一仕切り壁133の余剰開口部92より攪拌搬送路10に供給される(図5中矢印E)。
現像ローラ5から回収搬送路7に送られ、回収スクリュ6によって回収搬送路7の搬送方向下流端まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁134の回収開口部93より攪拌搬送路10に供給される(図5中矢印F)。
そして、攪拌搬送路10は、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌し、攪拌スクリュ11の搬送方向下流側であり、供給スクリュ8の搬送方向上流側に搬送し、第一仕切り壁133の供給開口部91より供給搬送路9に供給される(図5中矢印D)。
攪拌搬送路10では攪拌スクリュ11によって、回収現像剤、余剰現像剤及び移送部で必要に応じて補給されるトナーを、回収搬送路7及び供給搬送路9の現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、搬送方向下流側で連通している供給搬送路9の搬送方向上流側に攪拌された現像剤を移送する。なお、攪拌搬送路10の下方には、不図示のトナー濃度センサが設けられ、センサ出力により不図示のトナー補給制御装置を作動し、不図示のトナー収容部からトナー補給を行っている。
図5に示す現像装置4では、供給搬送路9と回収搬送路7とを備え、現像剤の供給と回収とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が供給搬送路9に混入することがない。よって、供給搬送路9の搬送方向下流側ほど現像ローラ5に供給される現像剤のトナー濃度が低下することを防止することができる。また、回収搬送路7と攪拌搬送路10とを備え、現像剤の回収と攪拌とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が攪拌の途中に落ちることがない。よって、十分に攪拌がなされた現像剤が供給搬送路9に供給されるため、供給搬送路9に供給されるの現像剤が攪拌不足となることを防止することができる。このように、供給搬送路9内の現像剤のトナー濃度が低下することを防止し、供給搬送路9内の現像剤が攪拌不足となることを防止することができるので現像時の画像濃度を一定にすることができる。
なお、図5に示すように、現像装置4の下部から上部への現像剤の移動は矢印Dのみである。矢印Dで示す現像剤の移動は、攪拌スクリュ11の回転で現像剤を押し込むことにより、現像剤を盛り上がらせて供給搬送路9に現像剤を供給するものである。
このような現像剤の移動は、現像剤に対してストレスを与えることになり、現像剤の寿命低下の一因となる。
このような、現像剤を下方から上方に持ち上げる際に現像剤にストレスがかかり現像剤中のキャリアの膜削れやトナーのスペント化がその個所で発生し、それに伴い画像品質の安定性が保たれなくなってしまう。
よって、矢印Dで示す現像剤の移動における現像剤のストレスを軽減することで現像剤の長寿命化を図ることが出来る。現像剤の長寿命化を図ることにより、現像剤の劣化を防止して常に画像濃度ムラの無い画像品質の安定した現像装置4を提供することができる。
本実施形態の現像装置4では、図3に示すように、供給搬送路9を攪拌搬送路10の斜め上方になるように配置している。斜め上方に配置することにより、供給搬送路9を攪拌搬送路10の垂直上方に設け現像剤を持ち上げるものに比べて、矢印Dで示す現像剤の移動における現像剤のストレスを軽減することができる。
さらに、現像装置4では、供給搬送路9と攪拌搬送路10とを斜めに配置することで、図3に示すように、攪拌搬送路10の上部壁面が供給搬送路9の下部壁面よりも高い位置となるように配置している。
供給搬送路9を攪拌搬送路10に対して垂直上方に持ち上げることは、重力に逆らって現像剤を攪拌スクリュ11の圧によって持ち上げるので現像剤にストレスがかかる。一方、攪拌搬送路10の上部壁面が供給搬送路9の下部壁面よりも高い位置となるように配置することで、攪拌搬送路10の最高点に存在する現像剤が供給搬送路9の最下点に重力に逆らわず流れ込むことができるので、現像剤にかかるストレスを低減することができる。
なお、攪拌搬送路10の現像剤搬送路下流側の、攪拌搬送路10と供給搬送路9とが連通している部分の攪拌スクリュ11の軸にフィン部材を設けても良い。このフィン部材は攪拌スクリュ11の軸方向に平行な辺と、攪拌スクリュ11の軸方向に垂直な辺とから構成される板状の部材である。このフィン部材で現像剤を掻き上げることにより、攪拌搬送路10から供給搬送路9へ、より効率的な現像剤の受渡しを行うことができる。
また、現像装置4では、現像ローラ5と供給搬送路9との中心間距離Aが、現像ローラ5と攪拌搬送路10との中心間距離Bよりも短くなるように、供給搬送路9と攪拌搬送路10とを配置している。これにより供給搬送路9から現像ローラ5に現像剤を無理無く供給することができ、装置の小型化を図ることもできる。
また、攪拌スクリュ11は、図3中の手前側から見て反時計回り方向(図中矢印C方向)に回転しており、現像剤は攪拌スクリュ11の形状に沿って現像剤を持ち上げて供給搬送路9に移送させている。これにより、現像剤を効率良く持ち上げることが可能となり現像剤にかかるストレスもより低減することができる。
次に、現像装置4の供給搬送路9、攪拌搬送路10及び回収搬送路7からなる現像剤搬送路へのトナーを補給する位置について説明する。図6は、現像装置4の外観斜視図である。
図6に示すように、トナーを補給するトナー補給口95を攪拌スクリュ11を備える攪拌搬送路10の搬送方向上流端部の上方に設けている。
また、トナー補給口95としては、攪拌搬送路10の搬送方向上流端部の上方に限らず、回収搬送路7の下流端部の上方に設けても良い。
さらに、回収搬送路7から攪拌搬送路10へ現像剤の受渡しを行う箇所である回収開口部93の真上にトナー補給口95を設けるようにしても良い。さらに、受渡し部である回収開口部93では現像剤が混ざりやすいため、この位置で補給を行うことによりより効率よく現像剤の攪拌を行うことができる。
次に、現像装置4内の現像剤の入れ替えについて説明する。
現像剤補給手段である不図示のトナー補給制御装置は、不図示のトナー収容部内のトナーをトナー補給口95から現像装置4に補給する。本実施形態の現像装置4では現像装置4のトナー補給口95からトナーとキャリアとを含む現像剤が補給される。以降、現像装置4に補給されるトナーとキャリアとが混合された現像剤をプレミックストナーと称する。
また、供給搬送路9には、プレミックストナーなどの補給により供給搬送路9内の現像剤が所定の嵩を越えた場合にその一部を図5中矢印K方向に移送し排出する現像剤排出口94と、現像剤排出口94から排出された現像剤を現像装置4の外部に搬送する排出搬送スクリュ2aを備えた排出搬送路2とを有する。排出搬送路2は、供給搬送路9の搬送方向下流側で仕切り壁135を挟んで供給搬送路9と隣り合うように配置され、現像剤排出口94は供給搬送路9と排出搬送路2とを連通するように供給搬送路9の搬送方向下流側の仕切り壁135に供給スクリュ8の回転軸を通る鉛直方向の供給スクリュ8上端よりも下方となるように設けられた開口である。
なお、現像剤排出口94を供給スクリュ8の回転軸を通る鉛直方向の供給スクリュ8上端よりも下方に設けることで、後述する供給スクリュ8の搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤の飛翔経路よりも低い位置となり、飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのをより抑制することができる。なお、現像剤排出口94を設ける高さは供給スクリュ8の回転軸を通る鉛直方向の供給スクリュ8上端よりも下方に限定されるものではない。
また、現像剤排出口94を設ける位置は、本実施形態のように供給搬送路9の搬送方向下流側に限定されるものではない。しかしながら、例えば、攪拌搬送路10の途中で現像剤を排出可能なように現像剤排出口を形成する側壁に現像剤排出口を設けた場合には、現像装置内の現像剤量のバランスが崩れて供給搬送路9に現像剤が充分に供給されず枯渇してしまう可能性がある。さらに、補給された新しい現像剤が古い現像剤の中になかなか潜り込めず現像剤上面にある状態でオーバーフローにより補給したばかりの新しい現像剤が多く排出されるため現像剤の入れ替えが著しく悪くなってしまう。また、回収搬送路7を形成する側壁に現像剤排出口を設けた場合、回収搬送路7内には一定の汲み上げ量で供給されている現像ローラ5から回収される現像剤だけが存在する。そのため、現像装置内の現像剤量が変化しても回収搬送路7に回収される現像剤量は一定で変化しないため、劣化した現像剤をオーバーフローによって現像剤排出口から排出することができなくなる。よって、現像剤排出口を設ける箇所を本実施形態のように、現像剤を現像ローラ5に供給し終えた供給搬送路9の搬送方向下流とすることで枯渇を抑制し、且つ、攪拌スクリュ11と供給スクリュ8とによって充分攪拌された後の現像剤を排出できるので現像剤の入れ替え効率が良好となる。したがって、現像排出口を設ける箇所としては供給搬送路9の搬送方向下流側が好ましい。
次に、現像剤排出口94を備えた従来の現像装置について説明する。
図7は、現像剤排出口94を備えた従来の現像装置について、図2と同じ方向から見た供給搬送路9の搬送方向下流端近傍の現像装置の断面説明図である。
なお、供給搬送路9の搬送方向下流端近傍とは、例えば、供給搬送路9から攪拌搬送路10へと現像剤が受け渡される現像剤受渡し部と供給搬送路9の搬送方向で同位置となる箇所である。
また、供給搬送路9内の供給スクリュ8の回転方向は右回り(矢印Mの方向)であって、現像ローラ5に対して現像剤を下方から持ち上げて供給する方向に回転している。
ここで、搬送されることで供給搬送路9内を移動する勢いや、現像剤搬送スクリュである供給スクリュ8の回転する力によって供給搬送路9内の現像剤は飛び跳ねる。そして、図7に示すように、現像剤搬送路である供給搬送路9の所定の高さに現像剤排出口94を設けただけの構成であると、図7中の矢印Tで示すような経路で、飛び跳ねた現像剤が飛翔して現像剤排出口94を通過して排出されることがある。現像剤が飛び跳ねて排出される場合、供給搬送路9内の現像剤排出口94を設けた位置を搬送される現像剤が適正な量の状態や、適正な量を下回る状態であっても、飛び跳ねた現像剤が排出されるおそれがある。このように飛び跳ねた現像剤が排出される状態であると、現像装置内の現像剤が適正な量以下の状態であるにもかかわらず現像剤排出口94から現像剤が排出されることがあり、現像装置内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になるおそれがある。そして、感光体1への現像剤の供給が不安定になると画像抜けなどの異常画像が発生する。
なお、図7では、飛び跳ねた現像剤が現像剤排出口94に向かう経路を矢印Tで示した。矢印Tは、飛び跳ねた現像剤が現像剤排出口94に向かう主な経路を模式的に示したものであり、飛び跳ねた現像剤が現像剤排出口94に向かう経路としては矢印Tで示すものに限るものではない。
[構成例1]
図7に示した従来の現像装置4のように、現像剤排出口94に対して供給スクリュ8が上方から下方に向かう方向で回転していると、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤の飛翔方向が現像剤排出口94の設けられた側壁に向かう方向となる。そのため、供給スクリュ8が回転している間は常に供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されてしまう。
そこで本構成例では、図1に示すように供給スクリュ8の回転方向を図7に示した従来の現像装置とは逆方向、つまり、現像剤排出口94に対して供給スクリュ8が下方から上方に向かう方向(図中矢印P方向)としている。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤の飛翔方向が現像剤排出口94の設けられた側壁に向かう方向ではなく現像ドクタ12が設けられた側壁に向かう方向になる。よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。したがって、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができるので、現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。さらに、現像装置のメンテナンスの簡略化を図り現像装置4の大型化や複雑化を抑制することができる。
[構成例2]
本構成例では図8に示すように、図中矢印Q方向に回転する供給スクリュ8の上方の供給スクリュ8の現像剤搬送動作によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94に向かう飛翔経路内の現像剤排出口94の略幅領域に磁石70を設けている。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤を磁石70の磁力で積極的に回収することができる。よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。したがって、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができるので、現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。さらに、現像装置4のメンテナンスの簡略化を図り装置の大型化や複雑化を抑制することができる。
なお、磁石70として永久磁石を用いた場合には、その磁力を、付着した現像剤が跳ね上げを抑制するための壁として機能するように堆積するような磁力に調整してある。さらに、堆積した現像剤が搬送される現像剤の搬送性に影響を及ぼさないような位置、本実施例では搬送路の上方、に磁石を配置している。このような磁石の磁力、場所の設定によって、現像装置4を稼動させて現像剤が付着することで現像剤の壁によって現像剤跳ね防止機能を有するようにもなる。
また、磁石70として電磁石を用いた場合には、上記永久磁石を用いた場合と同様な効果も生まれるし、さらに、現像動作の終了時や、画像形成装置の電源断時等、現像剤跳ね防止機能を必要としない適当な時間で、磁石70に図示しない電源から電流を流すのを止め磁力を発生させないことにより、磁石70に付着した現像剤を供給搬送路9内へ容易に戻すことができる。
[構成例3]
本構成例では図9に示すように、図中矢印Q方向に回転する供給スクリュ8の上方の供給スクリュ8の現像剤搬送動作によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94に向かう飛翔経路内の現像剤排出口94の略幅領域に電極板71を設置し、且つ、電極板71に対して供給スクリュ8を挟んだ反対側の供給搬送路9を形成する側壁(仕切り壁133)に対抗電極を設置している。そして、例えばトナーがマイナス極性に帯電している場合にはキャリアはプラス極性に帯電しているので電極板71にマイナス極性のバイアスを印加して電極板71と対向電極72との間に電界発生させる。
具体的には電極板71を−1000[V]とし、対抗電極72側を0[V]とする。これにより、これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が上記電界内のクーロン力により電極板71に保持され積極的に跳ね上げられた現像剤を電極板71で回収することができる。
よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。したがって、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができるので、現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。さらに、現像装置4のメンテナンスの簡略化を図り装置の大型化や複雑化を抑制することができる。
なお、電極板71に印加するバイアスはマイナス極性に限らず、プラス極性のバイアスを印加しても良いし、プラス極性のバイアスとマイナス極性のバイアスとを交互に印加するようにしても良い。
また、電極板71で回収した現像剤は、その電界の強度や、電極板71の位置を設定することで磁石を用いたのと同様に現像剤の壁を形成させることが可能になると共に、現像動作の終了時や、画像形成装置の電源断時等、現像剤跳ね防止機能を必要としない適当な時間で、例えば電極板71に図示しない電源からバイアスを印加するのを止めて上記電界を生じさせないことなどにより電極板71から離脱させることで供給搬送路9内へ容易に戻すことができる。
[構成例4]
本構成例では、図10に示すように現像装置4の一部(フラットパッケなど)に設けた現像装置4の内外を連通する連通口にトナーをカットさせるフィルタ74をダクト75を介して設け、そのフィルタ74を介してファン73により現像装置4内の空気を吸引し現像装置4外部へ排出することで、現像装置4内の気圧(現像剤排出口94の内側近傍)を装置外部の気圧よりも負圧にしている。これにより、現像剤排出搬送路2側から現像剤排出口94を介して供給搬送路9などが設けられた空間側に吹き込む方向で気流を発生させることができる。よって、図中矢印Q方向に回転する供給スクリュ8の現像剤搬送動作によって跳ね上げられた現像剤が上記気流によって吹き戻されるので、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。したがって、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換するできるので、現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。さらに、現像装置4のメンテナンスの簡略化を図り装置の大型化や複雑化を抑制することができる。
なお、現像剤排出搬送路2の外側に現像装置4の内外を連通する連通口を設け、その連通口にトナーをカットさせるフィルタを設け、そのフィルタを介してファンにより外気を現像剤排出口から現像装置内部空間に送り込むような構成でも同様の効果を得ることが可能である。
以上、本実施形態によれば、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体である感光体1と対向する箇所で感光体1の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体である現像ローラ5と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材である少なくとも供給スクリュ8を備え、現像ローラ5に現像剤を供給する現像剤供給領域では現像ローラ5に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路である少なくとも供給搬送路9と、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口94とを備えた現像装置4において、供給スクリュ8の搬送動作によって供給搬送路9から飛翔した飛翔現像剤が飛翔する方向以外の方向に設けられた、供給搬送路9を形成する側壁である仕切り壁135の、現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する所定の高さに現像剤排出口94を設けている。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。よって、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができる。したがって、飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されることで現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、上記現像剤搬送部材がスクリュ形状をした供給スクリュ8であり、供給スクリュ8の回転軸方向から見たときに、供給スクリュ8の回転軸と現像剤排出口94が設けられた側壁との間で供給スクリュ8の回転方向が下方から上方へ向かって回転する方向である。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤の飛翔方向が現像剤排出口94の設けられた側壁に向かう方向ではなくなるので、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体である感光体1と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体である現像ローラ5と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材である少なくとも供給スクリュ8を有し、現像ローラ5に現像剤を供給する現像剤供給領域では現像ローラ5に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路である少なくとも供給搬送路9と、現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する供給搬送路9の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口94とを備えた現像装置4において、供給スクリュ8の搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤を、上記飛翔現像剤が現像剤排出口94へ向かう飛翔経路内で保持する飛翔現像剤保持手段を有している。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が飛翔現像剤保持手段によって保持される。よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができ、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができる。したがって、飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されることで現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、上記飛翔現像剤保持手段は、磁石部材である磁石70である。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤を磁石70の磁力で積極的に回収することができる。よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記飛翔現像剤保持手段は電極板71及び対向電極72である。これにより、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が電極板71と対向電極72との間で生じた電界内のクーロン力により電極板71に保持され積極的に飛翔現像剤を電極板71で回収することができる。よって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体である感光体1と対向する箇所で感光体1の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体である現像ローラ5と、現像剤を搬送する現像剤搬送部材である少なくとも供給スクリュ8を有し、現像ローラ5に現像剤を供給する現像剤供給領域では現像ローラ5に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路である少なくとも供給搬送路9とを有し、現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する供給搬送路9の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口94とを備えた現像装置4において、現像剤排出口94から供給スクリュ8側に向かう気流を発生させる気流発生手段であるファン73を有している。これにより、現像剤排出搬送路2側から現像剤排出口94を介して供給搬送路9などが設けられた空間側に吹き込む方向で気流を発生させることができる。よって、供給スクリュ8の搬送動作によって現像剤排出口94に向かって飛翔した飛翔現像剤が、上記気流によって現像剤排出口94に向かう方向とは違う方向に吹き飛ばされ、飛翔現像剤が現像剤排出口94に到達するのを抑制できる。したがって、供給スクリュ8によって跳ね上げられた飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのを抑制することができ、現像装置4内の現像剤量を一定範囲以内に保った状態で現像装置4内の現像剤を徐々に交換することができる。ゆえに、飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されることで現像装置4内の現像剤量が必要量を下回り、感光体1への現像剤の供給が不安定になって異常画像が発生してしまうのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、上記現像剤搬送部材はスクリュ形状の供給スクリュ8であり、現像剤排出口94は供給スクリュ8の回転軸を通る鉛直方向の供給スクリュ8上端よりも下方に設けられている。これにより、飛翔現像剤の飛翔経路よりも低い位置に現像剤排出口94が設けられるので、飛翔現像剤が現像剤排出口94から排出されるのをより抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記現像剤搬送路は、現像ローラ5の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、現像ローラ5に現像剤を供給する現像剤供給搬送部材である供給スクリュ8を有する現像剤供給搬送路9である供給搬送路9と、感光体1と対向する箇所を通過後の現像ローラ5上から回収された現像剤を現像ローラ5の軸線方向に沿って、且つ、供給スクリュ8と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材である回収スクリュ6を有する現像剤回収搬送路である回収搬送路7と、現像に用いられずに供給搬送路9の搬送方向の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、現像ローラ5から回収され回収搬送路7の搬送方向の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け、現像ローラ5の軸線方向に沿って、且つ、余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌しながら供給スクリュ8とは逆方向に搬送し、攪拌後の攪拌現像剤を供給搬送路9に供給する現像剤攪拌搬送部材である攪拌スクリュ11を有する現像剤攪拌搬送路である攪拌搬送路10である。これにより、供給搬送路9と回収搬送路7とを備え、現像剤の供給と回収とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が供給搬送路9に混入することがない。よって、供給搬送路9の搬送方向下流側ほど現像ローラ5に供給される現像剤のトナー濃度が低下することを防止することができる。また、回収搬送路7と攪拌搬送路10とを備え、現像剤の回収と攪拌とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が攪拌の途中に落ちることがない。よって、十分に攪拌がなされた現像剤が供給搬送路9に供給されるため、供給搬送路9に供給されるの現像剤が攪拌不足となることを防止することができる。このように、供給搬送路9内の現像剤のトナー濃度が低下することを防止し、供給搬送路9内の現像剤が攪拌不足となることを防止することができるので現像時の画像濃度を一定にすることができる。
また、本実施形態によれば、現像剤排出口94は、供給搬送路9の現像剤搬送方向下流側に設けられている。これにより、供給スクリュ8によって供給搬送路9から現像ローラ5に供給される現像剤が枯渇してしまうのを抑制しつつ、現像剤排出口94から現像剤を排出することができる。
また、本実施形態によれば、感光体1と、感光体1に担持された潜像を現像する現像手段と、上記現像手段に現像剤を補給する現像剤補給手段であるトナー補給制御装置とを備えた画像形成装置である複写機において、上記現像手段として本発明の現像装置4を用いることにより、現像剤の排出量は枚数あたり一定になり、現像装置4内の現像剤が少なくなり画像が欠けたり、逆に多くなりすぎて現像ローラ5上を連れ回り濃度ムラを引き起こしたり、現像剤が現像装置4から溢れ出て複写機内に飛散させたりすることなく、安定した画像出力を維持することができる。
構成例1の現像装置の概略構成図。 本実施形態に係る複写機の概略構成図。 現像装置及び感光体の概略構成図。 現像剤の流れを説明する現像装置の斜視断面図。 現像装置内の現像剤の流れの模式図。 現像装置の外観斜視図。 現像剤排出口を備えた従来の現像装置の概略構成図。 構成例2の現像装置の概略構成図。 構成例3の現像装置の概略構成図。 構成例4の現像装置の概略構成図。
符号の説明
1 感光体
2 排出搬送路
2a 排出搬送スクリュ
4 現像装置
5 現像ローラ
6 回収スクリュ
7 回収搬送路
8 供給スクリュ
8a 回転軸
8b 羽部
9 供給搬送路
10 攪拌搬送路
11 攪拌スクリュ
12 現像ドクタ
14 張架ローラ
15 駆動ローラ
16 二次転写バックアップローラ
17 中間転写ユニット
18 プロセスカートリッジ
20 画像形成ユニット
21 光書込ユニット
22 二次転写装置
23 張架ローラ
24 紙搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
70 磁石
71 電極板
72 対向電極
73 ファン
74 フィルタ
75 ダクト
90 ベルトクリーニング装置
91 供給開口部
92 余剰開口部
93 回収開口部
94 現像剤排出口
95 トナー補給口
100 プリンタ部
110 中間転写ベルト
133 第一仕切り壁
134 第二仕切り壁
135 仕切り壁

Claims (10)

  1. 現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、
    現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、
    現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、
    該現像剤搬送部材の搬送動作によって該現像剤搬送路から飛翔した飛翔現像剤が飛翔する方向以外の方向に設けられた、該現像剤搬送路を形成する側壁の、該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する所定の高さに該現像剤排出口を設けることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記現像剤搬送部材はスクリュ形状であり、該現像剤搬送部材の回転軸方向から見たときに、該現像剤搬送部材の回転方向が該現像剤搬送部材の回転軸と上記現像剤排出口が設けられた側壁との間で下方から上方へ向かって回転する方向であることを特徴とする現像装置。
  3. 現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、
    現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、
    該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する該現像剤搬送路の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、
    該現像剤搬送部材の搬送動作によって飛翔した飛翔現像剤を、該飛翔現像剤が該現像剤排出口へ向かう飛翔経路内で保持する飛翔現像剤保持手段を有することを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3の現像装置において、
    上記飛翔現像剤保持手段は、磁石部材であることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項3の現像装置において、
    上記飛翔現像剤保持手段は、電極板であることを特徴とする現像装置。
  6. 現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、
    現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給領域では該現像剤担持体に現像剤を供給しながら現像剤を搬送する現像剤搬送路と、
    該現像剤搬送路全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する該現像剤搬送路の箇所の所定の高さに設けられた、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口とを備えた現像装置において、
    該現像剤排出口から該現像剤搬送部材側に向かう気流を発生させる気流発生手段を有することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1、2、3、4または5の現像装置において、
    上記現像剤搬送部材はスクリュ形状であり、上記現像剤排出口は該現像剤搬送部材の回転軸を通る鉛直方向の現像剤搬送部材上端よりも下方に設けられていることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5または6の現像装置において、
    上記現像剤搬送路は、上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給搬送部材を有する現像剤供給搬送路と、上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の該現像剤担持体上から回収された現像剤を該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該現像剤供給搬送部材と同方向に搬送する現像剤回収搬送部材を有する現像剤回収搬送路と、現像に用いられずに該現像剤供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された余剰現像剤と、該現像剤担持体から回収され該現像剤回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された回収現像剤との供給を受け、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該余剰現像剤と該回収現像剤とを攪拌しながら該現像剤供給搬送部材とは逆方向に搬送し、攪拌後の攪拌現像剤を該現像剤供給搬送路に供給する現像剤攪拌搬送部材を有する現像剤攪拌搬送路であることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項8の現像装置において、
    上記現像剤排出口は、上記供給搬送路の現像剤搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする現像装置。
  10. 潜像を担持する潜像像担持体と、
    該潜像担持体に担持された潜像を現像する現像手段と、
    該現像手段に現像剤を補給する現像剤補給手段とを備えた画像形成装置において、
    該現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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