JP5286199B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式が採用された複写機やプリンタさらにはファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものであり、特にトナーを現像装置から感光体ドラムへ供給する際のトナーの飛散をより効果的に防止し得るように改良された画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、ドラム心回りに回転している静電潜像が形成された感光体ドラムの周面に現像装置のローラ心回りに回転している現像ローラからトナーを供給し、当該感光体ドラムの周面に静電潜像に沿ったトナー像を形成させる。感光体ドラムの周面に形成されたトナー像は、その回転に応じて用紙貯留部から給紙された用紙に転写される。転写処理後の用紙は、トナー像の定着処理が施された後に外部へ排出される。
このような画像形成装置において、現像ローラの周面と、感光体ドラムの周面との互いに対向した位置の上方が開放状態のままであると、この部分からトナーが現像装置の筐体外へ飛散することがあり、画像形成装置の内部を飛散トナーで汚染してしまうという不都合が生じ易い。
かかる不都合を解消するべく、例えば特許文献1に記載の画像形成装置にあっては、現像装置の筐体の感光体ドラムに対する対向面に設けられた、現像ローラを感光体ドラムの周面に対向させるための開口の上縁部に、感光体ドラムの周面を全長に亘り覆うべくフィルム状のシール部材(特許文献1では入口シール)が設けられている。このシール部材は、先端縁部が感光体ドラムの周面に摺接されているため、現像ローラの周面と、感光体ドラムの周面との対向位置の上部は、両者間に架設されたシール部材によって全長に亘ってカバーされた状態になっている。従って、現像ローラおよび感光体ドラムの対向位置の上方からのトナーの飛散は防止される。
特開2005−321762号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置にあっては、現像ローラの周面と、感光体ドラムの周面と、シール部材とによって囲繞された三角筒状空間の両端面が開放状態になっているため、トナーがこの三角筒状空間の両端部のから外部に飛散することを阻止することができないという問題点を有している。
また、現像ローラのローラ軸には、通常、その両端部に当該現像ローラより僅かに大径のギャップ形成用のコロが同心でそれぞれ軸支されている。これら一対のギャップ形成用のコロが感光体ドラムの周面に当接されることにより、感光体ドラムと現像ローラとの間に適正な寸法のギャップが形成されるのであるが、トナーが三角筒状空間の両端部から飛散すると、この飛散トナーがギャップ形成用のコロの周面に付着する場合がある。
そして、飛散トナーがコロの周面に付着すると、その分コロの実質的な径寸法が大きくなってギャップの寸法が変化することになり、適正な現像処理を行う上で障害になるという問題点も存在する。
本発明は、従来のかかる問題点を解消するためになされたものであって、現像ローラと感光体ドラムとの間の各周面によって形成される空間の両端部からのトナーの飛散を防止することができるように構成された画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するべくなされた本発明に係る画像形成装置は、ドラム心回りに回転可能な感光体ドラムと、周面が前記感光体ドラムの周面に対向され、かつ、ローラ心回りの回転によって当該感光体ドラムの周面にトナーを供給する現像ローラと、前記現像ローラを収容する筐体と、前記感光体ドラムの周面と前記現像ローラの周面との対向位置の上部空間の両端部をそれぞれ覆うように前記筐体に付設されるシール材と、を備え、前記シール材は、発泡性合成樹脂製の三角形状を呈する三角部材と、この三角部材の周面に巻き付けられた合成樹脂製のテープ部材と、前記テープ部材における前記感光体ドラムの周面に対向する面に積層された補強シートとを備えていることを特徴とする。
かかる構成よれば、筐体に収容された現像ローラから感光体ドラムの周面にトナーを供給するに際し、両者の周面の対向位置の上部空間の両端部からのトナーの飛散は、前記上部空間の両端部を覆った一対のシール材によって防止される。従って、トナーの飛散で画像形成装置の内部が汚染されることが防止される。
また、前記シール材は、発泡性合成樹脂製の三角形状を呈する三角部材と、この三角部材の周面に巻き付けられた合成樹脂製のテープ部材と、前記テープ部材における前記感光体ドラムの周面に対向する面に積層された補強シートとを備えている。
かかる構成によれば、三角形状のシール材は、若干の圧縮弾性変形を伴いつつ感光体ドラムの周面と、現像ローラの周面との対向位置上部の空間に隙間なく入り込むことができて当該空間の両端部をシールするため、前記空間内に生成された浮遊トナーが当該空間の両端部から筐体外へ飛散することが防止される。
また、シール材が弾性変形することで感光体ドラムの周面と摺接しても、三角部材の周面を覆ったテープ部材における感光体ドラムの周面に対向する面に補強シートが積層されているため、スポンジ状の三角部材は、テープ部材を介してこの補強シートに保護されていることにより変形したり破損したりすることが抑制される。
これらの構成において、前記シール材は、両面粘着テープを介して前記筐体に粘着されていることが好ましい。
かかる構成によれば、シール材を簡便に筐体に取り付けることができるとともに、破損したときの交換作業も容易になる。
また、上記のそれぞれの構成において、前記現像ローラにおける前記シール材より外側の両端部には、当該現像ローラの周面と感光体ドラムの周面との間に所定寸法のギャップを形成させるためのギャップ形成用のコロが同心で設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、ギャップ形成用のコロの周面に飛散トナーが付着することが防止されるため、トナーが付着することでコロの径寸法が実質的に大きくなってギャップ寸法が変化し、これによって画像形成処理に悪影響を及ぼすような不都合の発生を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、現像ローラの周面と感光体ドラムの周面との対向位置の上方両端部からのトナーの飛散がシール材によって防止されるため、トナーの飛散で画像形成装置の内部が汚染されるような不都合の発生を防ぐことができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。 現像装置の一実施形態を示す全体斜視図である。 図2に示す現像装置のIII−III線視の断面図である。 シール構造の一実施形態を示す分解斜視図である。 図4に示すシール構造の組み立て斜視図であって、(A)は、シール構造が現像装置に装着された状態、(B)は、シール構造が装着された現像装置が画像形成装置の装置本体に押し込まれた状態をそれぞれ示している。 図5のVI−VI線視の断面図である。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。なお、図1においてX方向を左右方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方という。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、プリンタとして使用されるものである。係る画像形成装置10は、箱形を呈した装置本体11内にコンピュータ等の外部機器から伝送された画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙Pに転写されたトナー画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されているとともに、当該装置本体11の上面に定着処理後の用紙Pが排出される用紙排出部15が形成されることによって基本構成されている。
前記装置本体11の上面適所には、用紙Pの出力条件等を入力操作するための図略の操作パネルが設けられている。この操作パネルには、図略の電源キーやスタートボタン、さらには出力条件を入力するための各種のキー等が設けられている。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるべく画像形成処理が実行される部分である。本実施形態では、かかる画像形成部12に上流側(図1における右側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用ユニット12Mと、シアン色のトナーを用いるシアン用ユニット12Cと、イエロー色のトナーを用いるイエロー用ユニット12Yと、ブラック色のトナーを用いるブラック用ユニット12Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置20がそれぞれ備えられている。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成させるためのものである。そして、各感光体ドラム121は、図1においてドラム心回りに反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置20からトナーの供給を受ける。各現像装置20には、装置本体11の前面側(図1の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジからトナーが補給される。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電装置122がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置122のさらに下方位置には露光装置123が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、帯電装置122によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が帯電後の感光体ドラム121の周面に照射される。これにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置20からトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方位置には、表面が当該各感光体ドラム121の周面に当接するように転写ベルト124が配設されている。この転写ベルト124は、左側の駆動ローラ124aと、右側の従動ローラ124bとの間に張設されている。そして、かかる転写ベルト124は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ125によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121の回転と同期しながら駆動ローラ124aと従動ローラ124bとの間を周回する。
従って、転写ベルト124が周回することによりその表面に対し、まず、マゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタトナーのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアントナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエロートナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックトナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これらによって転写ベルト124の表面にカラーのトナー像が形成される。この転写ベルト124の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写される。
そして、各感光体ドラム121の図1における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置126が設けられている。クリーニング装置126によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置122へ向かうことになる。
クリーニング装置126で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収されて貯留される。
画像形成部12の図1における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111には、適所に所定対の搬送ローラ対112が設けられ、用紙貯留部14からの用紙がこれらの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ124aに掛け回されている転写ベルト124へ向けて搬送される。かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ124aと対向した位置に転写ベルト124の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pは、転写ベルト124と第2転写ローラ113とに押圧挟持されつつ搬送され、これによって転写ベルト124上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対し定着処理を施すものである。かかる定着部13は、加熱源であるハロゲンランプ等の通電発熱体を備えた加熱ローラ131と、図1における左方でこの加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、この定着ローラ132および前記加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、この定着ベルト133を介して前記定着ローラ40と対向配置された加圧ローラ134とを備えて構成されている。
そして、前記転写ベルト124と第2転写ローラ113との間のニップ部を通過することにより転写ベルト124上のトナー像が転写された状態で定着部13へ供給された用紙Pは、加圧ローラ134と高温の定着ベルト133との間を通過しながら定着ベルト133からの熱を得て定着処理が施される。
定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着部13から右斜め上部に向かって延設された排紙搬送路114を通って装置本体11の頂部に設けられた用紙排出部15の排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記用紙貯留部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置123より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを備えて構成されている。用紙トレイ142には用紙束P1が貯留される。
前記手差しトレイ141は、用紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのものであり、普段は装置本体11の図1における後壁面に収納されているが、手差しで給紙するときのみ、図1に示すように、壁面から引き出されて手差し給紙に供される。
前記用紙トレイ142は、上面が全面開口の箱体を備えて構成され、複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留される。かかる用紙トレイ142に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、下流端(図1における左端)の上面が用紙束P1からピックアップローラ143の駆動で用紙搬送路111へ向けて繰り出される。1枚ずつ繰り出された用紙Pは、搬送ローラ対112の駆動で用紙搬送路111を通って画像形成部12における第2転写ローラ113と転写ベルト124との間のニップ部へ向けて送り込まれる。
以下、図2および図3を基に本実施形態に係る現像装置20について説明する。図2および図3は、現像装置20の一実施形態を示す斜視図であって、図2は、全体斜視図であり、図3は、図2のIII−III線視の断面図である。なお、図2および図3においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図2および図3に示すように、本実施形態に係る現像装置20は、後述の現像ローラ42を収容する前後方向に長尺のケーシング(筐体)21内にトナーを攪拌するトナー攪拌機構30と、このトナー攪拌機構30によって攪拌処理されたトナーを感光体ドラム121の周面に向けて供給するトナー供給機構40と、ケーシング21の内外と連通した上でトナーがケーシング21から漏洩するのを防止するダクト部50と、トナー供給機構40の現像ローラ42および前記感光体ドラム121の周面間の上方の空間の前後の端部に形成されるシール構造60と、を備えて構成されている。
前記ケーシング21は、図2に示すように、長さ寸法(前後寸法)が搬送される用紙Pの紙幅寸法より若干長めに設定されている。かかるケーシング21は、図3に示すように、前記トナー攪拌機構30が装着される下部ケーシング22と、この下部ケーシング22の上部に設けられた、前記トナー供給機構40が装着される上部ケーシング23とからなる2段構造で構成されている。かかるケーシング21の後端部には、図略の駆動モータからの駆動力をトナー攪拌機構30およびトナー供給機構40に伝達するためのギヤ機構29(図2)が設けられている。
前記下部ケーシング22は、左右幅寸法が上部ケーシング23のそれより長尺に設定されている。かかる下部ケーシング22は、図3に示すように、右端部が上部ケーシング23の右端部より右方に向けて突出した−Y方向からの正面視で右上に向かって凸の円弧状の円弧壁221を有しているとともに、左端位置には下部左面壁222が設けられている。これら円弧壁221の下端縁部と下部左面壁222の下端縁部との間に底板223が架設されている。
前記円弧壁221、下部左面壁222および底板223は、図2に示すように、いずれも構造材としての前方壁部材211および後方壁部材212間に架設されている。
かかる下部ケーシング22内には、図3に示すように、左右方向の中央部に前後方向へ延びた隔壁25が設けられ、この隔壁25によって下部ケーシング22内は左右で二分されている。これら下部ケーシング22内の二分された一方側(右側)には後述する第1スパイラルフィーダ31が設けられているとともに、同他方側(左側)には後述する第2スパイラルフィーダ32が設けられている。
前記上部ケーシング23は、図3に示すように、前記下部ケーシング22の円弧壁221の左縁部から左方へ向かって先上がりに傾斜した傾斜壁231と、この傾斜壁231の上縁部から前方へ向かって水平に延設された天板232と、前記下部ケーシング22の下部左面壁222の上縁部から上方に向かって延設された上部左面壁233とを備えている。これら傾斜壁231、天板232および上部左面壁233は、いずれも構造材としての前記前方壁部材211および後方壁部材212間に架設されている。
かかる上部ケーシング23には、天板232の左縁部と上部左面壁233の上縁部との間に、所定の上下寸法で前後方向に長尺の、前記感光体ドラム121の周面と対向するトナー供給開口234が開口され、上部ケーシング23内に送り込まれたトナーは、トナー供給機構40の駆動によりトナー供給開口234を介し感光体ドラム121の周面へ供給される。
また、上部ケーシング23には、その傾斜壁231の右側の基端部から上方に向かって垂直壁235が立設されている。この垂直壁235は、前方および後方壁部材211,212間に架設され、これによって当該垂直壁235と前記傾斜壁231との間に前後方向へ延びたV字溝26が形成されている。このV字溝26を含んで前記ダクト部50が形成されている。
前記トナー攪拌機構30は、図3に示すように、下部ケーシング22内の隔壁25より右方位置で前後方向に延びた第1スパイラルフィーダ31と、隔壁25より左側で第1スパイラルフィーダ31と平行に配設された第2スパイラルフィーダ32とを備えている。トナー受け入れ開口213(図2)を介して図略のトナーカートリッジから下部ケーシング22内に供給されたトナーは、第1スパイラルフィーダ31の駆動回転によって後方に向かって搬送される。
一方、前記隔壁25には、その前後の端部に連絡開口251(図3)がそれぞれ設けられている。そして、第1スパイラルフィーダ31の駆動で下部ケーシング22内の隔壁25の右側の空間を後方に向けて搬送されたトナーは、後方の連絡開口251を通って隔壁25の左側の空間に搬入される。左側の空間へ搬入されたトナーは、ここで第2スパイラルフィーダ32の駆動により前方に向けて搬送されつつ、一部が下部ケーシング22の隔壁25の左側と上部ケーシング23との間に形成された前後方向に長尺の汲み上げ空間27を通って後述のマグネットローラ41の時計方向へ向かう駆動回転により上部ケーシング23へ向けて汲み上げられる。一方、汲み上げられなかった残部のトナーは前方の連絡開口251を通って隔壁25の右側の空間に戻され循環搬送される。
前記トナー供給機構40は、トナー攪拌機構30の駆動で下部ケーシング22内から上部ケーシング23内へ汲み上げるとともに、この汲み上げられたトナーを感光体ドラム121へ供給するためのものである。
かかるトナー供給機構40は、上部ケーシング23の下部右側で前記第2スパイラルフィーダ32の直上位置に対向配置された前後方向に延びるマグネットローラ41と、上部ケーシング23内におけるマグネットローラ41の左斜め上方で当該マグネットローラ41と平行に、かつ、周面同士が僅かな隙間を介して互いに対向するように配設された現像ローラ42と、先端縁部がマグネットローラ41の左面に所定の隙間を介して対向するように配設された、マグネットローラ41の周面のトナーの層厚を規制するブレード43とを備えている。前記現像ローラ42は、周面が感光体ドラム121の周面に対向され、かつ、ローラ心回りの回転によって当該感光体ドラム121の周面にトナーを供給するものである。
そして、マグネットローラ41のドラム心回りの時計方向へ向かう回転に応じて当該マグネットローラ41の周面に付着したトナーが、ブレード43の先端縁部とマグネットローラ41の周面との間の隙間を通ることにより、現像ローラ42に供給されるトナーが予め設定された層厚に規制される。
前記マグネットローラ41は、前方壁部材211および後方壁部材212(図2)をそれぞれ貫通した第1ローラ軸411回りに相対回転可能に軸支されているとともに、前記現像ローラ42は、前方壁部材211および後方壁部材212をそれぞれ貫通した第2ローラ軸(ローラ心)421回りに回転可能に軸支されている。
そして、マグネットローラ41は、図略の駆動モータの駆動力がギヤ機構29(図2)を介して第1ローラ軸411へ伝達されることにより第1ローラ軸411回りに時計方向に向けて相対回転するとともに、現像ローラ42は、このマグネットローラ41の回転に前記図略のギヤ機構29を介して従動し、第2ローラ軸421回りに時計方向に向け同期回転する。
前記マグネットローラ41は、図3に示すように、周面に形成された薄層で、かつ、非磁性の例えばアルミニウム等からなる筒状のスリーブ41aと、このスリーブ41aが外嵌される円筒状磁石体41bとからなっている。前記スリーブ41aは、第1ローラ軸411と同心で相対回転可能であるのに対し、円筒状磁石体41bは、上部ケーシング23と一体の第1ローラ軸411に固定され、これによってスリーブ41aが回転しても回転しない。円筒状磁石体41bには、周方向に複数の所定の磁極(第1〜第3エヌ極N1,N2,N3および第1〜第4エス極S1,S2,S3,S4)が形成されている。
一方、現像ローラ42の内部には、マグネットローラ41と対向する位置に対向極(具体的にはエス極)を備えた磁石が設けられている。この磁石は、マグネットローラ41の場合と同様に、現像ローラ42の周面部分を形成するスリーブが回転しても回転しない。
そして、前記スリーブ41aの第1ローラ軸411回りの時計方向に向かう回転により当該スリーブ41aの周面へ汲み上げられたトナーは、現像ローラ42の対向極に吸引され、これによって現像ローラ42の周面にトナー層が形成される。このトナー層は、現像ローラ42の第2ローラ軸421回りの回転により感光体ドラム121との対向位置まで運ばれ、ここで感光体ドラム121の周面に供給される。
そして、スリーブ41aの周面から現像ローラ42の周面に吸着されなかったトナーは、スリーブ41aの時計方向へ向かう回転により下部ケーシング22の隔壁25の図3における左側(すなわち汲み上げ空間27)へ戻される。
前記現像ローラ42を軸支している第2ローラ軸421には、その両端部に相対回転可能に同心で位置決めコロ(ギャップ形成用のコロ)44がそれぞれ外嵌されている。かかる位置決めコロ44は、外径寸法が前記現像ローラ42の外径寸法より若干大きめに設定され、これによって左右一対の位置決めコロ44が感光体ドラム121の周面に当接された状態で、現像ローラ42の周面と感光体ドラム121の周面との間に所定寸法の隙間が形成される。そして、現像ローラ42の周面に積層されているトナーは、この隙間を介して感光体ドラム121の周面に供給される。
前記ダクト部50は、トナー攪拌機構30およびトナー供給機構40の駆動によってケーシング21内に吸引された空気を除塵しながら排気するものである。かかるダクト部50は、ケーシング21の傾斜壁231と垂直壁235とによって形成された前記V字溝26と、このV字溝26の垂直壁235側に固定されたV字溝26の全長に亘る下部邪魔板51と、V字溝26の上面開口を閉止する蓋体52と、この蓋体52の裏面から下方へ向かって突設された当該蓋体52の全長に亘る垂下板53と、この垂下板53の右面から右方に向かって突設された当該垂下板53の全長に亘る上部邪魔板54とを備えている。
前記V字溝26における傾斜壁231の下部位置には、前後方向に向けて所定ピッチで並設された複数の圧抜き孔261が設けられている。
そして、前記蓋体52には、左右方向に長尺の多数のスリット521が前後方向に並設されている。従って、トナー攪拌機構30およびトナー供給機構40の駆動により空気が吸引されることによってケーシング21内で生じた気流は、圧抜き孔261を通ってV字溝26内に導入され、このV字溝26内の蛇行流路262を流通しながら蛇行することによる慣性集塵でトナーが取り除かれ、清浄になってスリット521を通り現像装置20外へ排出される。
以下、シール構造60について図4〜図5を基に、必要に応じて他の図面も参照しながら説明する。図4は、シール構造60の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図5は、その部分拡大組み立て斜視図であり、図5(A)は、シール構造60が現像装置20に装着された状態、図5(B)は、シール構造60が装着された現像装置20が装置本体11に押し込まれた状態をそれぞれ示している。さらに図6は、図5(B)のVI−VI線視の断面図である。なお、図4〜図6におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
まず、図4に示すように、シール構造60は、トナーを現像装置20から現像ローラ42を介して感光体ドラム121の周面へ供給するに際し、現像ローラ42の周面と感光体ドラム121の周面との対向位置の上方に形成された、Y方向からの端面視で逆三角形状を呈する三角筒状空間T(図3)からトナーが飛散するのを防止するためのものである。
かかるシール構造60は、各位置決めコロ44の内側で第2ローラ軸421に外嵌された周面間シール部材61と、ケーシング21の天板232の左縁部から現像ローラ42の周面に向けて垂下されたカーテン状シールシート62と、前記三角筒状空間Tの両端部を上から覆うように天板232に設けられた前後一対の三角状シールシート63と、前記三角筒状空間Tの両端部をそれぞれ閉止するように天板232に付設された前後一対の逆三角状シール部材(シール材)64とを備えている。
前記周面間シール部材61は、互いに対向した感光体ドラム121の周面と現像ローラ42の周面との間の隙間部分を覆って当該隙間からのトナーの飛散を抑えるためのものである。かかる周面間シール部材61は、第2ローラ軸421に外嵌され、左の縁面に感光体ドラム121の周面と摺接する摺接凹部611が形成されている。従って、現像装置20が画像形成装置10の装置本体11に装着された状態で、各周面間シール部材61の摺接凹部611が感光体ドラム121の周面に摺接するため、感光体ドラム121と現像ローラ42の対向位置の両端部からトナーが飛散することが防止される。
前記カーテン状シールシート62は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂製のシートが採用されている。かかるカーテン状シールシート62は、長さ寸法が現像ローラ42の長さ寸法と略同一に設定されているとともに、上下幅寸法は、天板232から垂下された状態で、その下縁面が現像ローラ42の周面に当接する寸法に設定されている。
そして、このようなカーテン状シールシート62は、両面に粘着剤が塗布されてなる、いわゆる両面粘着テープZを介して天板232の左縁部に粘着されている。かかるカーテン状シールシート62が採用されることにより、トナー供給機構40の駆動で正圧になっている現像装置20のケーシング21内の飛散トナーを含む空気が三角筒状空間Tを介して現像装置20の外部に漏れ出るのを抑制することができる。
前記三角状シールシート63は、前記三角筒状空間Tの両端部の上面を塞ぐものであり、平面視で直角二等辺三角形状に設定されている。かかる三角状シールシート63は、底辺部分および垂辺部分の長さが前記三角筒状空間Tの上面の左右長より僅かに長めに設定され、前後で斜辺を対向させた状態で、三角筒状空間Tの両端部に対応した天板232の上面側に両面粘着テープZを介して粘着されている。
このような三角状シールシート63が採用されることにより、三角筒状空間Tの両端部の上面からのトナーの飛散を防止することができる。
前記逆三角シール部材64は、感光体ドラム121の周面と現像ローラ42の周面との対向位置の上部空間(三角筒状空間T)の両端部をそれぞれ覆い、これによって前記三角筒状空間Tの両端部からのトナーの飛散を防止するものである。すなわち、前記三角筒状空間Tの両端部であって、周面間シール部材61および三角状シールシート63では覆い切れなかった部分を逆三角状シール部材64がそれぞれ覆うことにより、三角筒状空間Tからのトナーの飛散を防止することができる。
かかる逆三角シール部材64は、図4に示すように、発泡性合成樹脂製の逆三角形状を呈する逆三角体(三角部材)65と、この逆三角体65の周面に巻き付けられた合成樹脂製の片面粘着テープ(テープ部材)66と、この片面粘着テープ66を介して前記逆三角体65の一縁面(具体的には感光体ドラム121の周面と対向する縁面)に粘着される合成皮革からなる補強シート67とを備えている。
前記逆三角体65は、厚み寸法が略10mm前後に設定されているとともに、Y方向から見た正面視で三角筒状空間Tの端面視の形状と略同一に設定されている。従って、現像装置20が画像形成装置10の装置本体11に装着された状態で、逆三角状シール部材64は、図5(B)に示すように、三角筒状空間Tの各端部を略確実に閉止することができる。
前記片面粘着テープ66は、逆三角体65の周面を補強するためのものであり、片面側にのみ粘着剤層が積層されている。かかる片面粘着テープ66は、長さ寸法が逆三角体65の全周長より若干長めに設定されている。このような片面粘着テープ66は、粘着剤層を内側にして逆三角体65に全周に亘って巻き付けられる。そして逆三角体65に巻き付けられた片面粘着テープ66の両側部が逆三角体65の図4における右側の三角形の頂部位置で互いに合わせられて粘着される。
こうすることによって逆三角状シール部材64には、図5に示すように、片面粘着テープ66の両側部が互いに重ね合わされ逆三角体65の右上角部から外方に向かって突設された耳部661が形成される。この耳部661が周面間シール部材61の直内側位置で両面粘着テープZを介して天板232に粘着される。こうすることによって、逆三角状シール部材64は、図5(A)に示すように、三角筒状空間Tにおける周面間シール部材61の直内側位置に装着されるため、現像装置20が画像形成装置10の装置本体11に装着された状態(図5(B))で、感光体ドラム121の周面と現像ローラ42の周面との間に形成された空間(すなわち三角筒状空間T)から前後へ向けてのトナーの飛散は防止される。
前記補強シート67は、両面粘着テープZを介して片面粘着テープ66における感光体ドラム121に対向した面に積層される。かかる補強シート67によって逆三角状シール部材64における感光体ドラム121の周面と後述の保護シート68を介して摺接する部分が補強され、破損することが防止される。
そして、本実施形態においては、このような逆三角状シール部材64が天板232に取り付けられた状態で、それをさらに保護するために、当該逆三角状シール部材64に保護シート68が被せられる。
具体的には、逆三角状シール部材64は、図5に示すように、前後の側部にそれぞれスポンジ状を呈する発泡性合成樹脂製のスペーサー69を含んだ状態で保護シート68によって覆われる。保護シート68の両側部は、それぞれ両面粘着テープZを介して天板232の左縁部に粘着される。
こうすることによって逆三角状シール部材64の前後には、保護シート68による平面視で傾斜した傾斜部681が形成される。従って、現像装置20を画像形成装置10の装置本体11に対し挿脱するに際し、この傾斜部681がたとえ異物と干渉しても、当該傾斜部681が順次弾性変形することで当該干渉の衝撃を和らげるため、逆三角状シール部材64が破損するような不都合の発生が防止される。
以上詳述したように、本実施形態に係る画像形成装置10は、ドラム心回りに回転可能な感光体ドラム121と、周面が感光体ドラム121の周面に対向され、かつ、ローラ心回りの回転によって当該感光体ドラム121の周面にトナーを供給する現像ローラ42と、この現像ローラ42を収容するケーシング21と、感光体ドラム121の周面と現像ローラ42の周面との対向位置の上部空間の両端部をそれぞれ覆うようにケーシング21に付設される逆三角状シール部材64と、を備えてなるものである。
かかる構成の画像形成装置10によれば、現像装置20から現像ローラ42を介して感光体ドラム121の周面にトナーを供給するに際し、両者の周面の対向位置の上方両端部(すなわち三角筒状空間Tの両端部)からのトナーの飛散を、当該三角筒状空間Tの両端部を覆った一対の逆三角状シール部材64によって防止することができる。従って、トナーの飛散で画像形成装置の内部が汚染されたり、この汚染によって画像形成処理に悪影響を与えたりするようなる不都合の発生を防止することができる。
また、本実施形態においては、逆三角状シール部材64は、発泡性合成樹脂製の三角形状を呈する逆三角体65と、この逆三角体65の周面に巻き付けられた合成樹脂製の片面粘着テープ66と、この片面粘着テープ66における感光体ドラム121の周面に対向する面に積層された補強シート67とを備えている。
かかる構成によれば、逆三角状シール部材64は、若干の圧縮弾性変形を伴いつつ感光体ドラム121の周面と、現像ローラ42の周面との対向位置の上部に形成された空間(三角筒状空間T)に略隙間なく入り込むことができて当該三角筒状空間Tの両端部をシールすることができるため、三角筒状空間T内に生成された浮遊トナーが当該三角筒状空間Tの両端部から現像装置20外へ飛散することが防止される。
また、逆三角状シール部材64が弾性変形することで感光体ドラム121の周面と摺接しても、逆三角体65の周面を覆った片面粘着テープ66における感光体ドラム121の周面に対向する面に補強シート67が積層されているため、スポンジ状の逆三角体65は、この補強シート67による保護で変形したり破損したりすることが防止される。
また、本実施形態においては、逆三角状シール部材64は、両面粘着テープZを介してケーシング21に粘着されているため、逆三角状シール部材64を現像装置20のケーシング21に容易に取り付けることができるとともに、破損したときの交換作業を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、現像ローラ42における逆三角状シール部材64より外側の両端部には、当該現像ローラ42の周面と感光体ドラム121の周面との間に所定寸法のギャップを形成させるための位置決めコロ44が同心で設けられているため、位置決めコロ44の周面に飛散トナーが付着することが防止され、トナーが付着することで位置決めコロ44の径寸法が実質的に大きくなってギャップ寸法が変化し、これによって画像形成処理に悪影響を及ぼすような不都合の発生を防止することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、現像装置20が適用される画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明した。画像形成装置10は、プリンタであってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、現像装置20が適用される画像形成装置10として、感光体ドラム121の他に中間転写ベルト125が像担持体として採用されているカラー印刷用のものを例に挙げて説明した。これに代えて中間転写ベルト125が採用されないカラー印刷用のものであってもよいし、モノクロ印刷用のものであってもよい。
(3)上記の十式永代においては、補強シート67が逆三角体65の周面に貼着された片面粘着テープ66における感光体ドラム121と対向した面に取り付けられている。これに代えて保護シート68における感光体ドラム121と対向した面に保護シート68を設けてもよい。
(4)上記の実施形態においては、逆三角状シール部材64を覆う保護シート68が設けられている。しかし、保護シート68は必須ではなく、画像形成装置10の装置本体11に対する現像装置20の着脱作時に特に逆三角状シール部材64が装置本体11と干渉しない場合には、特に保護シート68を設ける必要はない。
10 画像形成装置 11 装置本体
111 用紙搬送路 112 搬送ローラ対
113 第2転写ローラ 114 排紙搬送路
12 画像形成部 12M マゼンタ用ユニット
12C シアン用ユニット 12Y イエロー用ユニット
12K ブラック用ユニット 121 感光体ドラム
122 帯電装置 123 露光装置
124 転写ベルト 124a 駆動ローラ
124b 従動ローラ 125 転写ローラ
126 クリーニング装置 13 定着部
131 加熱ローラ 132 定着ローラ
133 定着ベルト 134 加圧ローラ
14 用紙貯留部 141 手差しトレイ
142 用紙トレイ 143 ピックアップローラ
15 用紙排出部 151 排紙トレイ
20 現像装置 21 ケーシング(筐体)
211 前方壁部材 212 後方壁部材
213 トナー受け入れ開口 22 下部ケーシング
221 円弧壁 222 下部左面壁
223 底板 23 上部ケーシング
231 傾斜壁 232 天板
233 上部左面壁 234 トナー供給開口
235 垂直壁 25 隔壁
251 連絡開口 26 V字溝
261 圧抜き孔 262 蛇行流路
27 汲み上げ空間 29 ギヤ機構
30 トナー攪拌機構 31 第1スパイラルフィーダ
32 第2スパイラルフィーダ 40 トナー供給機構
41 マグネットローラ 41a スリーブ
41b 円筒状磁石体 411 第1ローラ軸
421 第2ローラ軸(ローラ心)
42 現像ローラ 43 ブレード
44 位置決めコロ(ギャップ形成用のコロ)
50 ダクト部 51 下部邪魔板
52 蓋体 521 スリット
53 垂下板 54 上部邪魔板
60 シール構造 61 周面間シール部材
611 摺接凹部 62 カーテン状シールシート
63 三角状シールシート 64 逆三角シール部材(シール材)
65 逆三角体(三角部材) 66 片面粘着テープ
661 耳部 67 補強シート
68 保護シート(テープ部材) 681 傾斜部
69 スペーサー P 用紙
P1 用紙束 T 三角筒状空間
Z 両面粘着テープ

Claims (3)

  1. ドラム心回りに回転可能な感光体ドラムと、
    周面が前記感光体ドラムの周面に対向され、かつ、ローラ心回りの回転によって当該感光体ドラムの周面にトナーを供給する現像ローラと、
    前記現像ローラを収容する筐体と、
    前記感光体ドラムの周面と前記現像ローラの周面との対向位置の上部空間の両端部をそれぞれ覆うように前記筐体に付設されるシール材と、を備え
    前記シール材は、発泡性合成樹脂製の三角形状を呈する三角部材と、この三角部材の周面に巻き付けられた合成樹脂製のテープ部材と、前記テープ部材における前記感光体ドラムの周面に対向する面に積層された補強シートとを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シール材は、両面粘着テープを介して前記筐体に粘着されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像ローラにおける前記シール材より外側の両端部には、当該現像ローラの周面と感光体ドラムの周面との間に所定寸法のギャップを形成させるためのギャップ形成用のコロが同心で設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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