JP6822330B2 - クリーニング装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び画像形成装置に設けられるクリーニング装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラム及び中間転写ベルトなどの像担持体の表面を清掃するクリーニング装置を備える。例えば、前記クリーニング装置は、除去ローラーと、回収ローラーと、ブレード部材と、収容部と、搬送部材と、シート部材とを備える(特許文献1参照)。前記除去ローラーは、像担持体の表面に付着するトナー及び紙粉などの付着物を静電的に引き寄せて、当該表面から前記付着物を除去する。前記回収ローラーは、前記除去ローラーの表面から前記付着物を静電的に回収する。前記ブレード部材は、前記回収ローラーの表面と接触して設けられ、当該表面から前記付着物を除去する。前記収容部は、前記回収ローラーの外周面と対向する開口部を有し、前記ブレード部材によって前記回収ローラーから除去された前記付着物を収容する。前記搬送部材は、前記収容部に設けられ、前記収容部に収容される前記付着物を搬送する。前記シート部材は、前記開口部における前記回収ローラーの回転方向の上流側の端部に設けられ、当該端部と前記回収ローラーの外周面との間の間隙を封鎖する。
ここで、前記搬送部材によって搬送される前記付着物に含まれるトナーが、前記開口部における長手方向の端部各々と前記回収ローラーの外周面との間の間隙から外部へ飛散することがある。これに対し、当該間隙を封鎖するシール部を備える画像形成装置が知られている。具体的に、前記シール部は弾性を有し、前記回収ローラーの外周面によって圧縮されて変形することで当該間隙を封鎖する。
特開2012−208240号公報
ところで、前記シート部材における長手方向の端部が前記シール部における前記回収ローラーとの対向面上に重ねて設けられる場合には、前記シール部が前記回収ローラーの外周面によって圧縮されて変形される際に前記シート部材に撓みが生じ、前記収容部における密封性が低下することがある。
本発明の目的は、像担持体から除去された付着物が収容される収容部における密封性を向上させることが可能なクリーニング装置、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るクリーニング装置は、回転体と、収容部と、清掃部と、搬送部と、シール部と、シート部材と、伸張部と、を備える。前記回転体は、回転軸を中心に回転可能に設けられ、像担持体の表面から除去された付着物を外周面に担持して予め定められた回転方向へ回転する。前記収容部は、前記回転体における前記回転軸の軸方向の両端部より内側で前記外周面に対向する開口部を有し、前記付着物を収容する。前記清掃部は、前記開口部における前記回転方向の下流側の第1端部から前記外周面へ延出し、当該延出端部が前記外周面と接触して設けられ、前記外周面との接触によって前記外周面から前記付着物を除去する。前記搬送部は、前記収容部に設けられ、前記清掃部によって前記外周面から除去されて前記収容部に収容される前記付着物を前記軸方向に沿って搬送する。前記シール部は、前記開口部における前記軸方向の第2端部各々に設けられ、弾性を有し、前記外周面との接触により変形して前記第2端部各々と前記外周面との間に形成される間隙を封鎖する。前記シート部材は、前記軸方向に長尺であって、長手方向における端部各々が前記シール部における前記外周面との対向面上に重ねられており、前記開口部における前記回転方向の上流側の第3端部と前記外周面との間に形成される間隙を封鎖する。前記伸張部は、前記回転体における前記軸方向の端部のいずれか一方又は両方に設けられ、前記シール部を前記軸方向の外側へ伸張させる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記クリーニング装置と、前記像担持体と、を備える。
本発明によれば、像担持体から除去された付着物が収容される収容部における密封性を向上させることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニット及び中間転写装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のベルト清掃部の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の開口部の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の開口部の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシール部の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシール部の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシート部材の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の伸張部の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の概略構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2は画像形成ユニット31〜34及び中間転写装置36の構成を示す断面模式図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
具体的に、図1に示されるように、画像形成装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、及び操作表示部5を備える。
ADF1は、不図示の原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部などを備え、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。画像読取部2は、不図示の原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDなどを備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
操作表示部5は、不図示の制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて前記制御部に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
給紙部4は、図1に示されるように、給紙カセット41、シート搬送路42、及び複数の搬送ローラー43などを備える。給紙部4は、給紙カセット41に収容されるシートを画像形成部3へ供給する。例えば、給紙カセット41に収容されるシートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成する画像形成処理(印刷処理)を実行することが可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、前記印刷処理を実行することも可能である。
具体的に、図1及び図2に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット31〜34、光走査装置35、中間転写装置36、二次転写ローラー38、定着装置39、及び排紙トレイ40を備える。
画像形成ユニット31はY(イエロー)、画像形成ユニット32はC(シアン)、画像形成ユニット33はM(マゼンタ)、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。図1に示されるように、画像形成ユニット31〜34は、画像形成装置10の前後方向D2に沿って前方からイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に併設される。
図1及び図2に示されるように、画像形成ユニット31は、感光体ドラム311、帯電ローラー312、現像装置313、一次転写ローラー314、ドラム清掃部315、及びトナーコンテナ316を備える。また、画像形成ユニット32は、感光体ドラム321、帯電ローラー322、現像装置323、一次転写ローラー324、ドラム清掃部325、及びトナーコンテナ326を備える。また、画像形成ユニット33は、感光体ドラム331、帯電ローラー332、現像装置333、一次転写ローラー334、ドラム清掃部335、及びトナーコンテナ336を備える。また、画像形成ユニット34は、感光体ドラム341、帯電ローラー342、現像装置343、一次転写ローラー344、ドラム清掃部345、及びトナーコンテナ346を備える。
光走査装置35は、感光体ドラム311、321、331、341各々に静電潜像を形成する。
中間転写装置36は、感光体ドラム311、321、331、341各々から中間転写ベルト361に転写されるトナー像を搬送する。図1及び図2に示されるように、中間転写装置36は、中間転写ベルト361、駆動ローラー362、張架ローラー363、及びベルト清掃部37を備える。
中間転写ベルト361は、感光体ドラム311、321、331、341各々の表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。図1に示されるように、中間転写ベルト361は、画像形成装置10の前後方向D2において離間して配置された駆動ローラー362及び張架ローラー363によって張架される。
駆動ローラー362は、不図示の動力源から供給される駆動力により回転方向D5(図2参照)に沿って回転駆動する。これにより、中間転写ベルト361は、図1及び図2に示されるように、反時計周りの搬送方向D4に走行する。そして、中間転写ベルト361は、感光体ドラム311、321、331、341各々から転写されたトナー像を二次転写ローラー38による転写位置P1(図2参照)へ搬送する。
ベルト清掃部37は、図2に示されるように、二次転写ローラー38によるトナー像の転写位置P1より搬送方向D4の下流側であって、画像形成ユニット31より搬送方向D4の上流側に設けられる。ベルト清掃部37については後段で詳述する。
二次転写ローラー38は、感光体ドラム311、321、331、341各々から中間転写ベルト361に転写されたトナー像をシートに転写する。
定着装置39は、二次転写ローラー38によってシートに転写されたトナー像をそのシートに溶融定着させる。例えば、定着装置39は、図1に示されるように、定着ローラー391及び加圧ローラー392を備える。定着ローラー391は、加圧ローラー392と接触して設けられ、シートに転写されたトナー像を加熱してそのシートに定着させる。加圧ローラー392は、定着ローラー391との間で形成される接触部を通過するシートを加圧する。
画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートに以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後のシートが排紙トレイ40に排出される。
まず、画像形成ユニット31において、帯電ローラー312によって感光体ドラム311の表面が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置35により感光体ドラム311の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム311の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。
そして、感光体ドラム311上の静電潜像は現像装置313によってイエローのトナー像として現像(可視像化)される。具体的に、感光体ドラム311上の静電潜像は、現像装置313の現像ローラーから供給されるイエローのトナーによって現像される。なお、現像装置313の内部では、トナーとキャリアを含む現像剤が攪拌スクリューによる攪拌で摩擦帯電されて磁気ローラーに送られ、前記磁気ローラーから現像剤中のトナーが前記現像ローラーに送られる。例えば、現像装置313の内部において、トナーは正極性に摩擦帯電される。また、現像装置313には、画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ316からイエローのトナーが補給される。
続いて、感光体ドラム311上に形成されたイエローのトナー像は、一次転写ローラー314により、中間転写ベルト361に転写される。一方、感光体ドラム311の表面に残存したトナーは、ドラム清掃部315で除去される。例えば、ドラム清掃部315では、感光体ドラム311の表面に残存したトナーがブレード状のクリーニング部材により除去される。そして、前記クリーニング部材により除去されたトナーは、搬送スクリューにより不図示のトナー収容容器まで搬送されて回収される。
次に、画像形成ユニット32〜34においても、画像形成ユニット31と同様の処理手順で、感光体ドラム321、331、341各々に各色のトナー像が形成されて、中間転写ベルト361にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に重ねて転写される。そして、中間転写ベルト361に転写されたトナー像は、二次転写ローラー38によって給紙部4から供給されるシートに転写される。
その後、トナー像が転写されたシートは、定着装置39によりトナー像が溶融定着されることで画像が形成され、排紙トレイ40に排出される。
[ベルト清掃部37の構成]
次に、図3〜図9を参照しつつ、ベルト清掃部37について説明する。ここで、図3はベルト清掃部37の構成を示す断面模式図である。また、図4は開口部375Aの構成を示す斜視図である。また、図5は開口部375Aの構成を示す平面図である。また、図6はシール部378の構成を示す斜視図である。また、図7は第2端部375A3に設けられたシール部378を図4の矢視X1から見た側面図である。また、図8はシート部材377の端部377Cを図4の矢視X2から見た側面図である。また、図9は回収ローラー373の左端部を回転軸373Aの軸心を通る鉛直面で切断した時の断面図である。なお、図4では、回収ローラー373がハウジング371から取り外された状態のベルト清掃部37が示されている。また、図7では回収ローラー373の外周面373Bが破線によって示されている。
ベルト清掃部37は、中間転写ベルト361の表面に付着する付着物を除去する。具体的に、前記付着物には、二次転写ローラー38による転写位置P1(図2参照)を通過した後に中間転写ベルト361の表面に残存するトナーが含まれる。また、前記付着物には、転写位置P1でシートと接触することによって中間転写ベルト361の表面に付着した紙粉が含まれる。ベルト清掃部37は、中間転写ベルト361を挟んで駆動ローラー362と対向する位置に設けられる。
図3に示されるように、ベルト清掃部37は、ハウジング371、除去ローラー372、回収ローラー373、ブレード部材374、収容部375、搬送部材376、シート部材377、及びシール部378を備える。ここに、ベルト清掃部37が、本発明におけるクリーニング装置の一例である。
ハウジング371は、左右方向D3に長尺な直方体状に形成されており、中間転写装置36の駆動ローラー362に向けて開口する開口部371A(図3参照)を有する。ハウジング371は、除去ローラー372、回収ローラー373、ブレード部材374、搬送部材376、シート部材377、及びシール部378を収容する。また、ハウジング371の内部には、収容部375が形成されている。
除去ローラー372は、中間転写ベルト361の表面に付着する前記付着物を除去する。例えば、除去ローラー372は、導電性のブラシ毛を有する左右方向D3に長尺なブラシローラーである。除去ローラー372は、左右方向D3の両端部から突出する回転軸372A(図3参照)がハウジング371によって回転可能に支持されている。具体的に、除去ローラー372は、ハウジング371によって前記ブラシ毛と中間転写ベルト361の表面とが接触可能な位置で回転可能に支持されている。除去ローラー372は、不図示の駆動源から供給される駆動力により、回転方向D6(図3参照)に回転する。
回収ローラー373は、除去ローラー372によって中間転写ベルト361の表面から除去された前記付着物を回収する。例えば、回収ローラー373は、左右方向D3に長尺な円筒形状の金属製のローラーである(図9参照)。回収ローラー373は、軸固定部373D(図9参照)を介して回収ローラー373の左右方向D3の両端部に固定された回転軸373A(図3参照)を有する。回収ローラー373は、回転軸373Aがハウジング371によって回転可能に支持されている。具体的に、回収ローラー373は、ハウジング371の軸受け部371B(図4参照)によって外周面373B(図3参照)と除去ローラー372の前記ブラシ毛とが接触可能な位置で、回転軸373Aを中心に回転可能に支持されている。なお、図9に示されるように、軸受け部371Bには、回転軸373Aの摺動性を向上させるためのブッシュ373Eが設けられている。また、ブッシュ373Eと回収ローラー373との間にはスペーサー373Fが設けられている。回収ローラー373は、回転軸373Aに設けられたギヤ373G(図9参照)を介して不図示の駆動源から供給される駆動力により、回転方向D6とは逆方向の回転方向D7(図3参照)へ回転する。
ここで、画像形成部3には、回収ローラー373に電圧を印加する電源(不図示)が設けられている。前記電源は、回収ローラー373の回転軸373Aに電気的に接続されており、回収ローラー373にトナーの帯電極性と逆極性(負極性)の電圧を印加する。回収ローラー373に電圧が印加されると、回収ローラー373を介して除去ローラー372に電圧が印加される。これにより、回収ローラー373と除去ローラー372との間で電位差が生じる。また、除去ローラー372と中間転写ベルト361とが接触する清掃位置P2(図3参照)において、除去ローラー372と中間転写ベルト361との間に電位差が生じる。
中間転写ベルト361の表面に付着した前記付着物は、清掃位置P2における除去ローラー372と中間転写ベルト361との間の電位差により除去ローラー372の表面に静電的に引き寄せられる。また、除去ローラー372の表面に引き寄せられた前記付着物は、除去ローラー372と回収ローラー373との接触位置において、除去ローラー372と回収ローラー373との間の電位差により回収ローラー373の外周面373Bに静電的に引き寄せられる。これにより、回収ローラー373は、中間転写ベルト361の表面から除去された前記付着物を外周面373Bに担持する。ここに、回収ローラー373が、本発明における回転体の一例である。また、回転方向D7が、本発明における予め定められた回転方向の一例である。また、中間転写ベルト361が、本発明における像担持体の一例である。
ブレード部材374は、回収ローラー373の外周面373Bに担持される前記付着物を外周面373Bから除去する。ブレード部材374は、左右方向D3に長尺である。例えば、ブレード部材374は、ポリウレタンゴムなどの合成樹脂によって形成される。ブレード部材374は、回収ローラー373の回転軸373Aよりも下側の位置で、回収ローラー373の外周面373Bとカウンター方向に接触して設けられる。ブレード部材374は、回収ローラー373の外周面373Bとの接触によって外周面373Bから前記付着物を除去する。ここに、ブレード部材374が、本発明における清掃部の一例である。
収容部375は、ブレード部材374によって回収ローラー373の外周面373Bから除去された前記付着物を収容する。図3に示されるように、収容部375は、ハウジング371の内部において回収ローラー373の下方に設けられる。収容部375は、左右方向D3に長尺である。収容部375の左方向(図3における紙面奥側方向)側の端部は、前記トナー収容容器と搬送路(不図示)を介してつながっている。
具体的に、収容部375は、図3及び図4に示されるように下方に窪む溝状に形成されており、回収ローラー373の外周面373Bと対向する開口部375Aを有する。図4及び図5に示されるように、開口部375Aは、左右方向D3に長尺な矩形状に形成されている。開口部375Aは、長手方向(左右方向D3)における第2端部375A2、及び第2端部375A3(図5参照)の各々が、回収ローラー373における回転軸373Aの軸方向(左右方向D3)の両端部より内側に位置している。そのため、開口部375Aの第2端部375A2、及び第2端部375A3は、回収ローラー373の外周面373Bと対向する。また、第2端部375A2、及び第2端部375A3は、開口部375Aにおける短手方向(前後方向D2)の第1端部375A1、及び第3端部375A4(図5参照)よりも低い位置に形成されている(図4及び図8参照)。
搬送部材376は、収容部375に設けられ、ブレード部材374によって回収ローラー373の外周面373Bから除去されて収容部375に収容される前記付着物を左右方向D3に沿った搬送方向D8(図5参照)へ搬送する。例えば、搬送部材376は、収容部375において回転可能に設けられたスクリュー部材である。収容部375に収容された前記付着物は、搬送部材376によって前記トナー収容容器へ向けて搬送される。ここに、搬送部材376が、本発明における搬送部の一例である。
ここで、搬送部材376によって搬送される前記付着物に含まれるトナーは、開口部375Aと回収ローラー373の外周面373Bとの間に形成される間隙から外部へ飛散することがある。これに対し、ベルト清掃部37では、当該間隙がブレード部材374、シート部材377、及びシール部378によって封鎖されている。
具体的に、ブレード部材374は、図3に示されるように、開口部375Aにおける回転方向D7の下流側の第1端部375A1(図3参照)に設けられる。ブレード部材374は、第1端部375A1から回収ローラー373の外周面373Bへ延出しており、延出端部374Aが外周面373Bと接触している。これにより、開口部375Aの第1端部375A1と回収ローラー373の外周面373Bとの間に形成される間隙がブレード部材374によって封鎖される。
シート部材377は、図3に示されるように、開口部375Aにおける回転方向D7の上流側の第3端部375A4(図3参照)に設けられる。例えば、シート部材377は、左右方向D3に長尺な樹脂フィルムである。シート部材377は、第3端部375A4から回収ローラー373の外周面373Bへ延出しており、延出端部377Aが外周面373Bと接触している。これにより、開口部375Aの第3端部375A4と回収ローラー373の外周面373Bとの間に形成される間隙がシート部材377によって封鎖される。
シール部378は、図5に示されるように、開口部375Aにおける第2端部375A2、及び第2端部375A3の各々に設けられる。シール部378は、回収ローラー373の外周面373Bとの接触により変形して第2端部375A2、及び第2端部375A3の各々と外周面373Bとの間に形成される間隙を封鎖する。例えば、シール部378は、図6に示されるように、第1シール部材378A、及び第2シール部材378Bを有する。
第1シール部材378Aは、弾性を有する部材である。例えば、第1シール部材378Aは、ウレタンフォームである。図6に示されるように、第1シール部材378Aは、前後方向D2に長尺な平板状に形成されている。第1シール部材378Aは、第2端部375A2、及び第2端部375A3各々に固定される。
第2シール部材378Bは、弾性を有し、第1シール部材378Aよりも外部から加えられる力による変形量が少ない部材である。例えば、第2シール部材378Bは、PTFEフェルトである。図6に示されるように、第2シール部材378Bは、前後方向D2に長尺な平板状に形成されている。第2シール部材378Bの前方側の端部には、直角に屈曲する切欠き部378B1が形成されている。第2シール部材378Bは、第1シール部材378Aの上面に固定される。
図5に示されるように、第1シール部材378Aの上面における第2シール部材378Bに覆われていない領域には、ブレード部材374におけるその長手方向の端部374B、374Cが載置される。例えば、ハウジング371では、シール部378が第2端部375A2、及び第2端部375A3に配置された状態で、第1シール部材378Aの上面が第1端部375A1よりも上側に位置するように、第1端部375A1と第2端部375A2、及び第2端部375A3との間に所定の段差が設けられると共に、第1シール部材378Aに所定の厚みが設けられている。そして、第1シール部材378Aは、ブレード部材374の長手方向における端部374B、374Cが載置された状態で、図7に示されるように、ブレード部材374の重さによって圧縮されて下方へ窪んだ形状に変形する。これにより、第2端部375A2、及び第2端部375A3の各々とブレード部材374との間に隙間が形成されることが防止される。なお、第2シール部材378Bの切欠き部378B1は、ブレード部材374との間に間隙が形成されないように、第1シール部材378Aに載置されるブレード部材374の角部の形状に合わせて形成される。
また、図7に示されるように、第2シール部材378Bの上面は、回収ローラー373の外周面373Bと接触する。例えば、ハウジング371では、シール部378が第2端部375A2、及び第2端部375A3に配置された状態で、第2シール部材378Bの上面がブレード部材374よりも上側に位置するように、第2シール部材378Bに所定の厚みが設けられている。そして、第1シール部材378A及び第2シール部材378Bは、回収ローラー373の外周面373Bと接触した状態で、外周面373Bによって圧縮されて共に下方へ窪んだ形状に変形する(図7の破線囲み部分を参照)。これにより、第2端部375A2、及び第2端部375A3の各々と外周面373Bとの間に形成される間隙が封鎖される。
また、図5及び図7に示されるように、回収ローラー373の外周面373Bと対向する第2シール部材378Bの上面には、シート部材377におけるその長手方向の端部377B、377Cが載置されている。これにより、シート部材377の長手方向における端部377B、377Cが二つのシール部378の内側に位置する構成と比較して、シート部材377とシール部378との間に間隙が形成されることが防止される。
ところで、シート部材377における長手方向の端部377B、377Cがシール部378における回収ローラー373との対向面の上に重ねて設けられる場合には、シール部378が回収ローラー373の外周面373Bによって圧縮されて変形される際にシート部材377に撓みが生じ、収容部375における密封性が低下することがある。具体的に、図8に示されるように、第2シール部材378Bの上面が第3端部375A4よりも上側に位置する場合に、シール部378が回収ローラー373によって圧縮されて変形されると、シート部材377の下側に位置する第3端部375A4と第2シール部材378Bとの間の段差が解消されて、シート部材377に前後方向D2に沿った撓みが生じる。これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、収容部375における密封性を向上させることが可能である。
具体的に、画像形成装置10では、図9に示されるように、回収ローラー373に伸張部373Cが設けられている。
伸張部373Cは、回収ローラー373における回転軸373Aの軸方向(左右方向D3)の両端部に設けられ、シール部378を左右方向D3の外側へ伸張させる。
具体的に、伸張部373Cは、左右方向D3の外側へ向かう先細り形状に形成されている。例えば、伸張部373Cは、図9に示されるように、左右方向D3の外側へ向けて回収ローラー373の軸心側へ直線状に傾斜したテーパー形状に形成される。
これにより、回収ローラー373がシール部378と接触した状態で回転方向D7に回転すると、回収ローラー373の外周面373Bと接触する第2シール部材378Bには、回転方向D7に沿った分力、及び左右方向D3の外側へ向かう分力を含む力F1(図4参照)が作用する。これにより、第2シール部材378Bは、左右方向D3の外側へ引き伸ばされる。また、第2シール部材378Bが左右方向D3の外側へ引き伸ばされることで、第2シール部材378Bと接触するシート部材377も、第2シール部材378Bに引っ張られて左右方向D3の外側へ引き伸ばされる。従って、シート部材377に形成される前後方向D2に沿った撓みが解消される。
なお、伸張部373Cは、左右方向D3の外側へ向けて回収ローラー373の軸心側へ曲線状に傾斜して形成されてもよい。また、伸張部373Cは、左右方向D3の外側へ向かう先細り形状に形成されていなくてもよい。例えば、伸張部373Cは、回収ローラー373における左右方向D3の両端部の外周面373Bに形成された、シール部378を左右方向D3の外側へ引き伸ばすことが可能な左右方向D3の外側へ向けて回転方向D7の上流側へ傾斜して延びる溝であってもよい。
また、伸張部373Cは、回収ローラー373における左右方向D3の一方の端部のみに設けられていてもよい。また、ベルト清掃部37において、搬送部材376による前記付着物の搬送方向D8の下流側の伸張部373Cの方が、搬送方向D8の上流側の伸張部373Cよりも、シール部378を左右方向D3の外側へ伸張させる力が大きくてもよい。例えば、搬送方向D8の下流側の伸張部373Cの方が、搬送方向D8の上流側の伸張部373Cよりも、左右方向D3の外側へ向かう回収ローラー373の軸心側への傾斜角度が大きくてもよい。
このように、画像形成装置10では、回収ローラー373における左右方向D3の両端部に伸張部373Cが設けられている。これにより、シール部378及びシート部材377が左右方向D3の外側に伸張されて、シート部材377に形成される前後方向D2に沿った撓みが解消される。従って、収容部375における密封性を向上させることが可能である。
なお、本発明は、画像形成ユニット31〜34のドラム清掃部315、325、335、345に適用されてもよい。例えば、ドラム清掃部315、325、335、345各々に、回収ローラー373、ブレード部材374、収容部375、搬送部材376、シート部材377、及びシール部378に対応する構成部材が設けられていてもよい。この場合、感光体ドラム311、321、331、341が、本発明における像担持体の他の一例である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
10 画像形成装置
31〜34 画像形成ユニット
35 光走査装置
36 中間転写装置
37 ベルト清掃部
38 二次転写ローラー
39 定着装置
40 排紙トレイ
361 中間転写ベルト
362 駆動ローラー
363 張架ローラー
371 ハウジング
372 除去ローラー
373 回収ローラー
373C 伸張部
374 ブレード部材
375 収容部
376 搬送部材
377 シート部材
378 シール部

Claims (4)

  1. 回転軸を中心に回転可能に設けられ、像担持体の表面から除去された付着物を外周面に担持して予め定められた回転方向へ回転する回転体と、
    前記回転体における前記回転軸の軸方向の両端部より内側で前記外周面に対向する開口部を有し、前記付着物を収容する収容部と、
    前記開口部における前記回転方向の下流側の第1端部から前記外周面へ延出し、当該延出端部が前記外周面と接触して設けられ、前記外周面との接触によって前記外周面から前記付着物を除去する清掃部と、
    前記収容部に設けられ、前記清掃部によって前記外周面から除去されて前記収容部に収容される前記付着物を前記軸方向に沿って搬送する搬送部と、
    前記開口部における前記軸方向の第2端部各々に設けられ、弾性を有し、前記外周面との接触により変形して前記第2端部各々と前記外周面との間に形成される間隙を封鎖するシール部と、
    前記軸方向に長尺であって、長手方向における端部各々が前記シール部における前記外周面との対向面の上に載置されており、前記開口部における前記回転方向の上流側の第3端部と前記外周面との間に形成される間隙を封鎖するシート部材と、
    前記回転体における前記軸方向の端部のいずれか一方又は両方に設けられ、前記シール部を前記軸方向の外側へ伸張させる伸張部と、
    を備え
    前記伸張部は、前記軸方向の外側へ向かう先細り形状に形成されているクリーニング装置。
  2. 前記伸張部は、前記軸方向の外側へ向けて前記回転体の軸心側へ直線状に傾斜して形成される、
    請求項に記載のクリーニング装置。
  3. 前記伸張部は、前記回転体における前記軸方向の端部各々に設けられ、
    前記搬送部による前記付着物の搬送方向の下流側の前記伸張部は、前記搬送方向の上流側の前記伸張部よりも前記シール部を前記軸方向の外側へ伸張させる力が大きい、
    請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置と、
    前記像担持体と、
    を備える画像形成装置。
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