JP7333013B2 - 収納容器、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
そして、このような収納容器において、搬送スクリュなどの回転部材が軸受を介して回転可能に支持されているものが多く用いられている。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
中間転写ベルト装置15の下方には、収納容器としての廃トナー回収容器30が設置されている。廃トナー回収容器30は、画像形成動作においてクリーニング装置2Y、2M、2C、2K、16に回収された未転写トナーが、廃トナー搬送部40(図2参照)を経由して廃トナーとして回収されるものである。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7Y(光書込ヘッド)から発せられた露光光の照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電装置との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写ローラ(9Y)の1次転写ニップを順次通過する。こうして、各感光体ドラム(1Y)上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙装置26には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部(本体カバー110)上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ6Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)、帯電装置4Y(帯電ローラ)、現像装置5Y、クリーニング装置2Y、等で構成される。
像担持体としての感光体ドラム1Yは、負帯電の有機感光体であって、装置本体100側に設置されたメインモータから駆動力を受けて図2の時計方向に回転駆動される。
クリーニング装置2Yは、感光体ドラム1Yに摺接するクリーニングブレード2aが設置されていて、感光体ドラム1Y上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニングブレード2aは、ウレタンゴム等の弾性材料で形成された略板状部材であって、感光体ドラム1Yに対して所定の当接圧及び当接角で当接している。
現像装置5Yは、現像ローラ51、供給ローラ53、ドクターブレード52、現像搬送スクリュ54、55、等で構成されている。また、現像装置5Yの上部には、現像装置5Yに向けて新しいトナーを適宜に補給するためのトナー容器60が着脱可能に設置されている。
図1を参照して、本実施の形態において、収納容器としての廃トナー回収容器30は、画像形成装置本体100において中間転写ベルト装置15の下方であって、画像形成装置本体100の正面側(図1の紙面垂直方向手前側である。)に着脱可能に設置されている。廃トナー回収容器30は、廃トナーを回収可能な収納容器である。
本実施の形態において、廃トナー回収容器30は、画像形成装置本体100(又は、図3に示す廃トナー搬送部40)に対して着脱可能に構成されていて、廃トナー回収容器30の内部が廃トナーで満杯になったとき(図3等に示す満杯検知センサ35が、その位置に廃トナーがある状態を検知したときである。)に、新品(空)のものに交換される。詳しくは、本実施の形態において、廃トナー回収容器30は、画像形成装置本体100の本体ドア(図1において右方に設置されている。)の開閉をおこなうことにより、幅方向(図1、図3の左右方向である。)の着脱操作によって交換されることになる。
図3に示すように、廃トナー回収容器30における筐体としての容器本体31は、ブロー成形などによってボトル状に成型されたものであって、その内部に略長方体の空間が形成されている。そして、容器本体31の天井面には、挿入口31c(開口)が形成されている。この挿入口31cは、画像形成装置本体100への廃トナー回収容器30の着脱動作に連動して、画像形成装置本体100に固設された搬送経路としての廃トナー搬送部40が挿通・非挿通されることになる。
詳しくは、5つのクリーニング装置2Y、2M、2C、2K、16でそれぞれ回収された未転写トナーは、それぞれの排出口から廃トナー搬送部40に排出された後に廃トナー搬送スクリュ41によって排出口40aの位置まで搬送されて、排出口40aから黒矢印方向に自重落下して廃トナー回収容器30(容器本体31)の内部に廃トナーTとして回収される。
そして、本実施の形態における廃トナー回収容器30(収納容器)には、図3、図4に示すように、搬送スクリュ32(回転部材)の軸部32aを回転可能に支持する軸受33が設けられている。この軸受33は、耐摩耗性などに優れた汎用性(共通性)のある機能部品であって、他の部材(例えば、廃トナー搬送スクリュ41などである。)の軸受としても用いられている。
そして、廃トナー回収容器30には、軸受33を保持する保持部材34が、
穴部31aを埋めるように廃トナー回収容器30に取付け可能に設置されている。
そして、保持部材34は、容器本体31の縁部31bに嵌合するように略円形状に形成されたキャップ部材である。具体的に、保持部材34は、縁部31bを外側から覆うように、縁部31bに嵌合されることになる。なお、保持部材34は、非回転で容器本体31に設置されることが好ましいため、縁部31bの外周面と保持部材34の内周面とに非回転用の嵌合部(凹凸部)などを設けることができる。また、保持部材34が容器本体31から脱落しないように、保持部材34をネジ締結などによって容器本体31に固定することが好ましい。
また、保持部材34は、その円中心部に形成された貫通穴34a(図5参照)に軸受33が保持されている。保持部材34は、軸受33に対しても縁部31bに対しても非回転で嵌合するものであり、軸受33のように高い耐摩耗性などは必要ないため、安価な材料で形成することが可能である。なお、軸受33は、保持部材34に非回転で脱落しないように保持されることが好ましいため、保持部材34の貫通穴34aに対して軸受33を締まりバメにて嵌合させたり、保持部材34を樹脂成型するときに軸受33を一体成型したりすることもできる。
すなわち、スクリュ部32bのスクリュ径Nは、形状変更の自由度が少ない汎用部品である軸受33の外径Qよりも大きく設定されていて、形状変更の自由度が多い穴部31aの外径Mよりも小さく設定されている。
まず、軸受33などの部品が設置されておらず、単体の状態の容器本体31に対して、搬送スクリュ32が穴部31aから容器内に矢印方向に挿入される。このとき、搬送スクリュ32のスクリュ径Nは穴部31aの穴径Mよりも小さいため、搬送スクリュ32が穴部31aに引っ掛かることなく挿入することができる。そして、容器本体31の一端側側面(図5の左方の側面である。)に形成された穴部に、搬送スクリュ32の一端側の軸部32aが挿入されて、その一端側の軸部32aに軸受33と従動カップリング36とが設置される。また、容器本体31の他端側側面(図5の右方の側面である。)に形成された穴部31aの縁部31bに保持部材34(軸受33が一体化されたものである。)が嵌合されるとともに、保持部材34に保持された軸受33が搬送スクリュ32の他端側の軸部32aに挿入される。そして、最後に、搬送スクリュ32の回転軸方向の位置決めのために、軸部32aに止め輪37(図4参照)が設置される。
こうして、廃トナー回収容器30の組付けが完了する(図3に示す廃トナー回収容器30の状態である。)。
なお、上述した組み付け手順において、搬送スクリュ32に保持部材34(軸受33が一体化されたものである。)が設置された状態のものを、穴部31aから容器本体31内に挿入して、縁部31bに保持部材34嵌合させても良い。
詳しくは、図6(A)に比較例として示すように、軸受33を容器本体131の穴部に直接的に嵌合させるように構成する場合には、製造工程において搬送スクリュ132を穴部から容器内に挿入するために、搬送スクリュ132の外径Rを、軸受33の外径Qよりも小さくする必要がある。したがって、使用する軸受33の外径Qによって、搬送スクリュ132の外径Rが制約されてしまい、外径の大きな搬送スクリュを設置しようとしてもできない。これに対して、本実施の形態では、使用する軸受33の外径Qに関わらず、外径Nの大きな搬送スクリュ32を設置することが可能になる。
また、図6(B)に比較例として示すように、外径Nの大きな搬送スクリュ3に合わせて、その外径Nよりも大きな穴径Mを有する穴部31aを容器本体231に形成して、その穴部31aに軸受233を直接的に嵌合させるように構成する場合には、汎用部品ではない外径Mの大きな軸受233を専用部品として製造する必要がある。したがって、軸受233が高価なものになってしまうことになる。これに対して、本実施の形態では、外径Nの大きな搬送スクリュ32を設置する場合であっても、その外径Nに関わらず、汎用部品としての軸受33を使用することができるため、廃トナー回収容器30が高コスト化する不具合を軽減することができる。
すなわち、保持部材34を容器本体31の縁部31bに取付け可能に構成するだけではなく、保持部材34を容器本体31の縁部31bから取り外し可能に構成することもできる。
そのように保持部材34を着脱可能に構成することで、廃トナー回収容器30をリサイクルするときに、容器本体31から搬送スクリュ32を容易に分解することができるため、その作業性が向上することになる。
これにより、使用する軸受33によって搬送スクリュ32の外径Nが制約されてしまう不具合が生じにくくなる。
また、本実施の形態では、廃トナーが収納される収納容器としての廃トナー回収容器30に対して、本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、回転部材が設置された収納容器(例えば、現像装置5Yやトナー容器60やクリーニング装置2Yなどである。)のすべてに対して、本発明を適用することもできる。
また、本実施の形態では、廃トナー回収容器30に設置される回転部材として搬送スクリュ32を用いたが、回転部材はこれに限定されることなく、例えば、回転部材として搬送コイル(コイル部材)を用いることもできる。
また、本実施の形態では、軸受33と保持部材34とが一体化されたものを回転軸方向一端側のみに設置したが、回転軸方向他端側にも軸受33と保持部材34とが一体化されたものを設置することができる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
16 クリーニング装置(中間転写体ベルト用のクリーニング装置)、
30 廃トナー回収容器(収納容器)、
31 容器本体(ケース)、
31a 穴部、
31b 縁部、
32 搬送スクリュ(回転部材)、
32a 軸部、 32b スクリュ部、
33 軸受、
34 保持部材(キャップ部材)、
34a 貫通穴、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
Claims (7)
- 軸部を中心にして回転可能な回転部材と、
前記回転部材における前記軸部の一端側と他端側とをそれぞれ回転可能に支持する一対の軸受と、
収納容器の外部から内部に貫通して、前記回転部材の外径よりも大きな穴径となるように当該収納容器の前記一端側に形成された穴部と、
前記一対の軸受のうち前記一端側の軸受を保持して、前記穴部を埋めるように当該収納容器の前記一端側に取付け可能に設置された保持部材と、
を備え、
前記一対の軸受は、前記回転部材の外径よりも小さな外径となるように形成された同一形状の軸受であることを特徴とする収納容器。 - 前記回転部材は、前記他端側が駆動側となって、前記一端側が非駆動側となることを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
- 前記保持部材は、当該収納容器に対して着脱可能に設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納容器。
- 前記穴部は、略円形状の穴部であって、
前記穴部の周りを囲んで、当該収納容器の外部に向けて突出する縁部を備え、
前記保持部材は、前記縁部に嵌合するように略円形状に形成されたキャップ部材であって、その円中心部に形成された貫通穴に前記一端側の軸受が保持されたことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の収納容器。 - 前記回転部材は、前記軸部にスクリュ部が巻装されたスクリュ部材であって、
前記スクリュ部のスクリュ径が、前記穴部の穴径よりも小さく、前記一対の軸受の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の収納容器。 - 当該収納容器は、廃トナーを回収可能な廃トナー回収容器であることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の収納容器。
- 請求項1~請求項6のいずれかに記載の収納容器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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