JP4631318B2 - 画像形成装置および像担持体ユニット - Google Patents
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また、特許文献1のように、プロセスカートリッジ全体をフィルタごと交換する場合には、像担持体の寿命および現像器の寿命、さらにはフィルタの寿命を同一に設定することは困難であることから、いずれかの部材が未だ使用可能な状態においてプロセスカートリッジ全体が交換される場合も生じ、経済的に非効率なものとなる恐れもある。
また他の目的は、フィルタの交換作業の簡易化を図るとともに、フィルタの交換に際して経済的に無駄の少ない構成を実現することにある。
また、像担持体ユニットの集塵フィルタは、トナーを捕集することを特徴とすることもできる。さらに、像担持体ユニットの集塵フィルタは、電界を形成する少なくとも一対の電極で構成された静電フィルタであることを特徴とすることもできる。特に、現像器ユニットの現像剤担持体に電圧を印加する電源、像担持体を帯電する帯電器に電流を供給する電源、トナー像を中間転写体または記録紙に転写する転写器に電圧を供給する電源、像担持体上の残留トナーをクリーニングするクリーナに電圧を印加する電源のいずれかによって、静電フィルタを構成する電極に電圧を印加することを特徴とすることもできる。
ここで、通気ダクトは、開口部を開閉する開閉部材が配設されたことを特徴とすることができる。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、像担持体ユニットの一例として電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の感光体ユニット1Y,1M,1C,1K、各感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kに静電潜像を書込む露光ユニット3Y,3M,3C,3K、各感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kに形成された各色静電潜像を現像する現像器ユニット4Y,4M,4C,4K、各感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施の形態の各感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kは、画像形成装置に対して着脱自在に構成され、それぞれの感光体ドラム11の寿命に合わせて、容易に交換することが可能なように構成されている。
さらに、各現像器ユニット4Y,4M,4C,4Kも、同様にそれぞれが各感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kに対応して配置され、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を、収容された各色トナーによって可視像化する。
感光体ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体ドラム11では、このLPH13によって表面が露光されることで静電潜像が形成される。その後、形成された静電潜像は、各々の現像器ユニット4Y,4M,4C,4Kによって、Y、M、C、Kの各色トナーにより現像され、トナー像が形成される。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は、現像器ユニット4Yの概略断面図である。図2に示すように、現像器ユニット4Yは、現像剤を収容する現像剤保持容器および現像器ユニット4Yの筺体としての支持容器41、現像剤担持体としての現像スリーブ42、現像剤を現像スリーブ42に吸着させる現像マグネット43、現像剤の層厚を規制するブレード44、現像剤を攪拌しながら現像器ユニット4Yの長手方向に循環移動させる現像剤供給オーガー45および現像剤攪拌オーガー46、トナーを支持容器41へ供給するトナー供給路47を備えている。
そして、第1現像剤収容部41bには現像剤供給オーガー45が配置され、第2現像剤収容部41cには現像剤攪拌オーガー46が配置されている。収容部壁41aは現像器ユニット4Yの長手方向の両端部には設けられておらず、第1現像剤収容部41bと第2現像剤収容部41cとはこの両端部で連結されて、現像剤が互いに流通するように構成されている。
ブレード44は、非磁性材料または磁性材料で構成され、現像スリーブ42に担持される現像剤の層厚を一定量に規制する。これにより、感光体ドラム11へは現像スリーブ42の軸方向に亘って所定量の現像剤が均一に供給され、現像電界の作用の下で感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像する。
現像器ユニット4Yにおいては、現像スリーブ42の回転(矢印C)によって現像ニップ(現像スリーブ42上の現像剤が感光体ドラム11と接触する領域)から第1現像剤収容部41b内に現像剤を収容する際に、同時に第1現像剤収容部41bには空気が流入する。それにより、支持容器41内の空気圧が高まるために、現像器ユニット4Yの現像スリーブ42周り等の隙間から支持容器41内の空気が漏出するという現象が発生する。その際に、空気とともに支持容器41内に発生したトナークラウドも一緒に漏れ出て、それが用紙P上の画像を汚したり、機内汚染を引き起こす場合がある。そこで、支持容器41に圧抜き孔41dを形成して、圧抜き孔41dから排気ダクト48を通って支持容器41内の空気が外部に流れる流通路を作り、支持容器41内の空気を排気ダクト48から流出し易いように構成している。それによって、専ら排気ダクト48から空気が流れ出るようになり、支持容器41内の空気圧が外気圧となるように調整されるので、現像スリーブ42周り等の隙間から機内へのトナークラウドの漏出が生じるのを抑制している。
感光体ユニット1Yは、画像形成装置に設置される際には、感光体ユニット1Yの位置決め板71が、画像形成装置に設置されている露光ユニット3Yの外側面に密着するように配置され、感光体ユニット1Y内の感光体ドラム11と露光ユニット3Y内のLPH13とが所定の位置関係を保つように設定される。
その際に、感光体ユニット1Yの上側面の両端部に配設された通気ダクト18の吸入口18aと、現像器ユニット4Yの支持容器41に配設された排気ダクト48の排出口48aとが嵌合して、通気ダクト18と排気ダクト48とは連結される。また同時に、通気ダクト18の吸入口18aと、排気ダクト48の排出口48aとの嵌合により、感光体ユニット1Yと現像器ユニット4Yとが所定の位置関係を保つように設定される。すなわち、通気ダクト18の吸入口18aと、排気ダクト48の排出口48aとが嵌合することによって、感光体ユニット1Y内の感光体ドラム11と現像器ユニット4Y内の現像スリーブ42が所定の位置関係に設定される。その点において、通気ダクト18と排気ダクト48とは、位置基準部材としての機能も併有している。
また、粉塵フィルタ19として、静電フィルタを用いることもできる。図4は、静電フィルタを設置した感光体ユニット1Yの構成を説明する図である。静電フィルタは、図4に示したように、一対の電極(19A、19B)で構成され、一方の電極19Aには電源が接続され、他方の電極19Bは接地されて、両電極(19A、19B)の間に電界強度0.5〜1kV/mmの電圧が印加されている。そして、両電極間の電界によって帯電したトナークラウドが静電的に捕獲される。かかる静電フィルタでは、不織布や紙等を用いる場合に比較して、長期の使用に際しても圧力損失の発生が生じ難いという利点があることから、本実施の形態の感光体ユニット1Yに好適に用いることができる。ここで、静電フィルタは複数設置することもでき、さらには、静電フィルタは3枚以上の電極により構成することもできる。
すなわち、上述したように、現像器ユニット4Yの排気ダクト48から排出される空気中にはトナークラウドが含まれ、そのトナークラウドは粉塵フィルタ19によって集塵されて、清浄な空気のみが装置内に排出されるが、その際に粉塵フィルタ19には集塵されたトナーが蓄積される。そのため、長期の使用によって粉塵フィルタ19の交換が必要となる。その場合、粉塵フィルタ19を現像器ユニット4Yに配設した構成では、現像器ユニット4Yの寿命が300kPV(kilo Print Volume)と長期であるため、粉塵フィルタ19の交換に合わせて現像器ユニット4Yを交換するのは、経済的に低効率なものとなる。他方、現像器ユニット4Yの寿命まで粉塵フィルタ19を使用することも困難である。さらに、現像器ユニット4Yから粉塵フィルタ19単体のみを交換することも、フィルタには集塵されたトナーが付着していることから、集塵されたトナーがこぼれ落ち周辺環境を汚染したり、ユーザやサービスマンの着衣や手を汚す等の作業上の不都合があるとともに、ユーザやサービスマンにとって面倒な作業でもある。さらには粉塵フィルタ19単体のみを交換できるように、現像器ユニット4Yや画像形成装置を設計することも、装置の複雑化、部品点数の増加等を招くことから望ましくない。
Claims (7)
- 像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体を備え、画像形成装置本体に着脱自在に構成された像担持体ユニットと、
支持容器を有し、当該支持容器内の空気圧が外気圧となるように調整するための圧抜き孔が当該支持容器に配設されるとともに、当該圧抜き孔に排気ダクトが配設され、前記像担持体に担持された静電潜像を現像剤担持体に担持した現像剤によって現像する現像器ユニットとを有し、
前記像担持体ユニットは、内部に集塵フィルタを備えた通気ダクトが配設され、前記現像器ユニットにて前記支持容器内の空気圧が外気圧となるように調整される際に当該現像器ユニットの前記圧抜き孔から排出される空気を当該通気ダクトを通して排気するとともに、当該通気ダクトが前記排気ダクトと連結して、前記像担持体と前記現像剤担持体とを所定の位置関係に設定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記通気ダクトは、前記現像器ユニットよりも使用寿命の短い前記像担持体ユニットに配設されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記像担持体ユニットの前記集塵フィルタは、トナーを捕集することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記像担持体ユニットの前記集塵フィルタは、電界を形成する少なくとも一対の電極で構成された静電フィルタであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記像担持体ユニットの前記集塵フィルタは、前記現像器ユニットの前記現像剤担持体に電圧を印加する電源、前記像担持体を帯電する帯電器に電流を供給する電源、トナー像を中間転写体または記録紙に転写する転写器に電圧を供給する電源、当該像担持体上の残留トナーをクリーニングするクリーナに電圧を印加する電源のいずれかによって、前記電極に電圧を印加することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤担持体に担持した現像剤によって現像する現像器ユニット内の空気圧が外気圧となるように調整される際に、当該現像器ユニット内部から排出される空気を吸気して排出する通気ダクトと、
前記通気ダクトの内部に配設された集塵フィルタとを有し、
前記通気ダクトは、前記現像器ユニット内の空気圧を外気圧となるように調整するための圧抜き孔に配設された排気ダクトと連結して、前記像担持体と前記現像剤担持体とを所定の位置関係に設定することを特徴とする像担持体ユニット。 - 前記通気ダクトは、開口部を開閉する開閉部材が配設されたことを特徴とする請求項6記載の像担持体ユニット。
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